JP2012100074A - 通信アダプタ - Google Patents
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Abstract
【課題】家電機器をネットワークに対応させる場合の家電機器側の負担を軽減しつつ、新たな機能の追加に対応可能とする。
【解決手段】通信アダプタ6は、家電機器2との間で通信を行なうための第2インターフェース部8と、ネットワーク50との間で通信を行なうための入出力部16と、通信データが基本データである場合に基本データの通信形式を変換するための基本データ変換部42.1〜42.nと、通信データが付加データである場合に付加データの通信形式を変換するための付加データ変換部44.1〜44.mと、第2インターフェース部8を経由して取得される家電機器2の情報に基づいて、家電機器2に対応する基本データ変換部と付加データ変換部とを個別に選択するための選択部24とを含む。
【選択図】図1
【解決手段】通信アダプタ6は、家電機器2との間で通信を行なうための第2インターフェース部8と、ネットワーク50との間で通信を行なうための入出力部16と、通信データが基本データである場合に基本データの通信形式を変換するための基本データ変換部42.1〜42.nと、通信データが付加データである場合に付加データの通信形式を変換するための付加データ変換部44.1〜44.mと、第2インターフェース部8を経由して取得される家電機器2の情報に基づいて、家電機器2に対応する基本データ変換部と付加データ変換部とを個別に選択するための選択部24とを含む。
【選択図】図1
Description
本発明は、家電機器等の電気機器をネットワークに接続するための通信アダプタに関する。
家電機器等の電気機器同士をネットワーク接続して相互操作・相互運用するホームネットワークシステムが普及しつつある。現在、ホームネットワークシステムで使用する通信プロトコルとしては、エコーネット、HomePNA(Home Phoneline Networking Alliance)、HAVi(Home Audio Video Interoperability)等の様々な方式が規格されており、伝送媒体もこのような規格に応じて、無線、有線、赤外線等と様々なもので構成される。
したがって、家電機器が装備する、ホームネットワークとのインターフェース部は、接続するホームネットワークシステムの通信プロトコルおよび伝送媒体の種類等の通信形式に応じて設計されている。そのため、家電機器が装備するインターフェース部において対応する通信形式と異なる通信形式で構成されるホームネットワークに当該家電機器を接続することは、物理的にも電気的にも困難であった。
このような問題に鑑みて、上記インターフェース部を家電機器とは別構成の通信アダプタとし、当該通信アダプタを変更することにより、通信形式の異なるホームネットワークに対応できるようにしたシステム構成が開示されている。
たとえば、特開2000−354053号公報(特許文献1)において、ネットワークに接続しうる家電機器において、その通信媒体やネットワークプロトコルの異なる別ネットワークに容易に移行できる通信モジュールが開示されている。
さらに、特開2005−73055号公報(特許文献2)は、家電機器をネットワークに対応させる場合の家電機器の負担を軽減し、通信媒体が異なるネットワークにも容易に対応可能なネットワークアダプタを開示する。このネットワークアダプタにおいては、通信アダプタ内に複数の家電機器に対応したデータ変換部を予め搭載し、接続される家電機器によってデータ変換部を切替えるプログラム選択式の通信アダプタが開示されている。
しかしながら、家電機器とは別構成とした特許文献1に開示された通信モジュールにおいては、家電機器を新たなネットワークに対応させる場合には、新たなネットワークに対応した通信プログラム、ハードウェア、および、ネットワークに接続するための通信制御手順等を入れ替える必要があるため、家電機器側の開発等の負担が増大し、開発コストあるいは生産コストが上昇するという問題がある。
また、特許文献2に開示されたネットワークアダプタにおいては、新たな機能が追加された新型の家電機器の対しては、対応するデータ変換部を有しないため、ネットワークアダプタを使用することができない場合がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであって、その目的は、家電機器をネットワークに対応させる場合の家電機器側の負担を軽減しつつ、新たな機能の追加に対応可能な通信アダプタを提供することである。
この発明のある局面に係る通信アダプタは、電気機器およびネットワークのうちのいずれか一方から受信する通信データを他方と通信可能な通信形式に変換するための通信アダプタである。この通信アダプタは、電気機器との間で通信を行なうための第1インターフェースと、ネットワークとの間で通信を行なうための第2インターフェースと、通信データが電気機器についての第1情報を含む第1データである場合に第1データの通信形式を変換するための第1変換部と、通信データが電気機器についての第1情報と異なる第2情報を含む第2データである場合に第2データの通信形式を変換するための第2変換部とを含む。第1情報は、電気機器の機種が共通する複数の電気機器間で共通する情報を含む。第2情報は、機種が共通する複数の電気機器間で共通しない情報であって、電気機器の型式に依存した情報を含む。
好ましくは、通信アダプタは、複数の機種にそれぞれ対応する複数の第1変換部と、複数の第1変換部のうちの、第1インターフェースを経由して取得される電気機器の機種に対応したいずれか一つを選択するための選択部とをさらに含む。
さらに好ましくは、選択部は、複数の第1変換部のうちいずれも電気機器の機種に対応しない場合に第1変換部および第2変換部を用いた通信形式の変換を中止する。
さらに好ましくは、通信アダプタは、第1変換部および第2変換部を用いた通信形式の変換を中止する旨を通知するための通知部をさらに含む。
さらに好ましくは、通知部は、ユーザーおよびネットワークに接続された電気機器の少なくともいずれか一方に第1変換部および第2変換部を用いた通信形式の変換を中止する旨を通知する。
さらに好ましくは、通信アダプタは、電気機器の同一機種における複数の型式にそれぞれ対応する複数の前記第2変換部をさらに含む。選択部は、第1変換部が選択された後に、複数の第2変換部のうちの、電気機器の型式に対応したいずれか一つを選択する。
さらに好ましくは、選択部は、複数の第2変換部のうちいずれも電気機器の型式に対応しない場合に第2変換部を用いた通信形式の変換を中止する。
さらに好ましくは、通信アダプタは、第2変換部を用いた通信形式の変換を中止する旨を通知するための通知部をさらに含む。
さらに好ましくは、通知部は、ユーザーおよびネットワークに接続された電気機器の少なくともいずれか一方に第2変換部を用いた通信形式の変換を中止する旨を通知する。
さらに好ましくは、通信アダプタは、複数の第1変換部および複数の第2変換部が対応する電気機器の第1機器情報と、第1インターフェースを経由して取得される電気機器の第2機器情報とをユーザーおよびネットワークに接続された電気機器の少なくともいずれか一方に通知するための通知部をさらに含む。
本発明によると、家電機器の機器情報のうちのメーカ情報および機種情報で共通の基本データを変換する変換部を基本データ変換部とし、型式情報の製造年度やバージョンによって異なる付加データを変換する変換部を付加データ変換部とすることによって、それらを接続された家電機器2から受信する機器情報に基づいて対応する基本データ変換部と付加データ変換部とを個別に選択することができる。そのため、機種が共通する電気機器においては、基本データ変換部を共用することができるため、データ変換部として記憶するプログラムの容量を低減することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
図1に示すように、本実施の形態に係る通信アダプタ6は、家電機器2と、ネットワーク50に接続された電気機器52との間で行なわれる通信を中継する。家電機器2と通信アダプタ6との間で行なわれる通信の通信形式は、通信アダプタ6とネットワーク50に接続された電気機器との間で行なわれる通信の通信形式と異なる。通信アダプタ6は、家電機器2およびネットワーク50のうちのいずれか一方から受信するデータを他方と通信可能な通信形式に変換する。
本実施の形態において、家電機器2は、エアコンディショナ(以下、単にエアコンと記載する)および冷蔵庫を一例として説明するが、特にこれらに限定されるものではない。たとえば、家電機器2は、洗濯機、電子レンジ、IH(Induction Heating)調理器、炊飯器、テレビ、家庭用照明装置、電気暖房機、電子ブラインド、床暖房、電気温水器等の電気機器であってもよい。
ネットワーク50に接続された電気機器52は、家電機器2を屋内の別室または屋外から遠隔制御するためのコントローラであってもよいし、電気使用量を抑制するために家電機器2と連携して動作させる他の家電機器であってもよいし、家電機器2の動作履歴を蓄積したり、家電機器2を予め定められた制御パターンで制御したりするためのサーバであってもよい。
家電機器2は、機器通信制御部20と、第1インターフェース部4とを含む。機器通信制御部20は、第1インターフェース部4を経由して通信アダプタ6との間で通信を行なうための機器通信プログラムを実行する。
機器通信制御部20は、機器情報応答部22を含む。機器情報応答部22は、通信アダプタ6(具体的には、機器情報取得部18)からの要求に応じて機器情報を通信アダプタ6に対して送信する。
本実施の形態においては、機器通信制御部20は、UART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)等の簡易的な通信機能を用いて通信アダプタ6と通信を行なう。第1インターフェース部4と通信アダプタ6とは、有線通信によって相互に通信可能に接続されてもよい。あるいは、第1インターフェース部4と通信アダプタ6とは、無線通信によって相互に通信可能に接続されてもよい。無線通信は、たとえば、RFID(Radio Frequency IDentification)などの短距離無線通信であってもよいし、赤外線通信であってもよい。
家電機器2と通信アダプタ6との間で通信を行なうための機器通信プログラムは、家電機器2に開発負担が増大しないように各家電機器固有の通信仕様で必要最小限のデータのやりとりを行なう。必要最小限のデータとは、たとえば、図2に示すデータであり、詳細は後述する。
通信アダプタ6は、家電機器2と接続するための第2インターフェース部8と、ネットワーク50と接続するための入出力部16と、機器全体の制御を行なうための制御部40と、ユーザーに情報を通知するための表示部26とを含む。制御部40は、たとえば、マイクロコンピュータである。制御部40は、第2インターフェース部8を経由して家電機器2から受信するデータを通信アダプタ6とネットワーク50を経由した電気機器52との間の通信に対応する通信形式のデータに変換して入出力部16を経由してネットワーク50に送信する。あるいは、制御部40は、入出力部16を経由してネットワーク50から受信するデータを通信アダプタ6と家電機器2との間の通信に対応する通信形式のデータに変換して第2インターフェース部8を経由して家電機器2に送信する。
制御部40は、機器通信制御部10と、データ変換部12と、ネットワーク通信制御部14と、選択部24とを含む。
第2インターフェース部8は、家電機器2と通信アダプタ6との間でデータを送受信するためのインターフェースである。たとえば、第1インターフェース部4と第2インターフェース部8との間で、有線通信を用いてデータが送受信されてもよいし、あるいは、無線通信を用いてデータが送受信されてもよい。家電機器2にケーブル等を用いて物理的に接続される場合には、第2インターフェース部8として、USB(Universal Serial Bus)等の所定の規格に適合したコネクタが用いられる。
機器通信制御部10は、家電機器2との通信を制御する。具体的には、機器通信制御部10は、データ変換部12において通信形式が変換されたデータを第2インターフェース部8を経由して家電機器2に送信する。あるいは、機器通信制御部10は、家電機器2から第2インターフェース部8を経由して受信したデータをデータ変換部12に送信する。
機器通信制御部10は、機器情報取得部18と、機器情報要求部38とを含む。機器情報要求部38は、家電機器2の機器情報を送信するように家電機器2に対して要求する。機器情報取得部18は、家電機器2から機器情報を取得する。具体的には、機器情報取得部18は、家電機器2から機器情報を受信した場合に機器情報を選択部24に送信したり、あるいは、メモリ等の記憶媒体に記憶させる。
家電機器2の機器情報は、家電機器2のメーカ情報と、機種情報と、機能、型番、製造年度あるいはバージョンなどの型式情報とを含む家電機器2の固有の情報である。家電機器2の機器情報は、家電機器2内のメモリ等の記憶媒体に予め記憶されている。なお、複数のメーカ間で後述する基本データが共通する場合には、機器情報は、機種情報と、型式情報とを含む情報としてもよい。
データ変換部12は、家電機器2およびネットワーク50のうちのいずれか一方との通信を可能とする通信形式のデータを他方との通信を可能とする通信形式のデータに変換する。
具体的には、データ変換部12は、機器通信制御部10から受信したデータをネットワーク50を経由した電気機器52との通信を可能とする通信形式のデータに変換してネットワーク通信制御部14に送信する。
また、データ変換部12は、ネットワーク通信制御部14から受信したデータを家電機器2との通信を可能とする通信形式のデータに変換して機器通信制御部10に送信する。
データ変換部12は、複数の基本データ変換部42.1〜42.nと、複数の付加データ変換部44.1〜44.mとを含む。本実施の形態においては、基本データ変換部42.1には、付加データ変換部44.1および44.2とが対応付けられる。また、基本データ変換部42.2には、付加データ変換部44.3および44.4とが対応付けられる。同様に、複数の基本データ変換部42.1〜42.nの各々には、複数の付加データ変換部44.1〜44.mのうちの少なくともいずれか一つが対応づけられる。
なお、複数の基本データ変換部42.1〜42.nの個数は、n個に特に限定されるものではない。また、複数の付加データ変換部44.1〜44.mの個数は、m個に特に限定されるものではない。本実施の形態においては、一例として、基本データ変換部42.1および42.2の各々に対応する付加データ変換部を個数が2つであるとして説明する。
選択部24は、受信した家電機器2のメーカ情報および機種情報に基づいて複数の基本データ変換部42.1〜42.nのうちのメーカ情報および機種情報に対応する基本データ変換部を選択する。選択部24は、受信した家電機器2の型式情報に基づいて、複数の付加データ変換部44.1〜44.mのうちの型式情報に対応する付加データ変換部を選択する。
選択部24は、複数の基本データ変換部42.1〜42.nのうちいずれも受信した家電機器2のメーカ情報および機種情報に対応しない場合、通信の確立が不可能であると判定する。選択部24は、たとえば、表示部26にその旨あるいは基本データ変換部および付加データ変換部によるデータの変換を中止する旨を表示させてもよい。あるいは、制御部40は、ネットワーク50を経由して電気機器52に通信の確立が不可能である旨を通知してもよい。また、電気機器52の表示装置(図示せず)にその旨あるいは基本データ変換部および付加データ変換部によるデータの変換を中止する旨が表示されるようにしてもよい。
また、選択部24は、基本データ変換部が選択された場合であって、かつ、型式情報に対応する付加データ変換部がない場合には、付加データ変換部を選択しない。選択部24は、たとえば、付加データ変換部を選択しない旨を表示部26に表示させてもよい。あるいは、制御部40は、ネットワーク50を経由して電気機器52に付加データ変換部を選択しない旨を通知してもよい。また、電気機器52の表示装置(図示せず)にその旨が表示されるようにしてもよい。
選択部24によって選択された基本データ変換部は、データのヘッダ等の情報(たとえば、後述するプロパティコード)に基づいて家電機器2およびネットワーク50のうちのいずれか一方から受信するデータが基本データである場合に、基本データを他方との通信を可能とする通信形式のデータに変換する。
選択部24によって選択された付加データ変換部は、データのヘッダ等の情報に基づいて家電機器2およびネットワーク50のうちのいずれか一方から受信するデータが付加データである場合に、付加データを他方との通信を可能とする通信形式のデータに変換する。
複数の基本データ変換部42.1〜42.nおよび付加データ変換部44.1〜44.mの各々は、ソフトウェアによって実現される。すなわち、基本データ変換部42.1〜42.nの各々は、制御部40が基本データ変換部42.1〜42.nの各々に対応するプログラム(以下、基本データ変換プログラムともいう)を実行することによって実現される。また、付加データ変換部44.1〜44.mの各々は、制御部40がプログラム(以下、付加データ変換プログラムともいう)を実行することによって実現される。
本実施の形態において、制御部40は、選択部24によって選択された基本データ変換部に対応する基本データ変換プログラムを実行する。同様に、制御部40は、選択部24によって選択された付加データ変換部に対応する付加データ変換プログラムを実行する。
基本データ変換プログラムおよび付加データ変換プログラムの各々は、通信アダプタ6内の書換可能な記憶媒体であるメモリ46に記憶される。なお、メモリ46は、制御部40内に設けられてもよい。メモリ46は、たとえば、不揮発性メモリである。
表示部26は、たとえば、LCD(Liquid Crystal Display)等の情報を通知するための装置である。なお、表示部26に代えて音声を発生させる装置を用いてもよい。制御部40は、選択部24による基本データ変換部および付加データ変換部の選択状態を表示部26に表示させる。
ネットワーク通信制御部14は、ネットワーク50に接続された電気機器52との通信を制御する。ネットワーク通信制御部14は、TCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)等のネットワーク50の規格に応じた通信方式で通信を行なうための通信プログラムを実行する。ネットワーク50は、たとえば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、あるいは、インターネットを利用したものであってもよい。
本実施の形態において、ネットワーク通信制御部14は、データ変換部12において通信形式が変換されたデータを入出力部16を経由して電気機器52に対して送信する。あるいは、ネットワーク通信制御部14は、入出力部16を経由して受信した電気機器52からのデータをデータ変換部12に送信する。
入出力部16は、ネットワーク50と接続するためのインターフェースである。たとえば、ネットワーク50に通信ケーブル、電話線、電力線等の有線を用いて通信が行なわれる場合には、入出力部16としてUSB等の所定の規格に適合したコネクタが用いられる。
また、たとえば、ネットワーク50に接続されたアクセスポイントに無線通信(たとえば、無線LAN)を用いて通信が行なわれる場合には、入出力部16として、アクセスポイントから電波を送受信するための無線ユニットが用いられる。
図2に家電機器2と通信アダプタ6との間での通信に用いられる機器通信用データフォーマットの一例を示す。
通信用データは、先頭コードを示す「HD」と、バイトカウンタを示す「BC」と、プロパティコードを示す「PC」と、制御コードを示す「CC」と、「PC」に対する具体的な設定あるいは読み出しの対象となるデータの内容を示す「DT」と、フレームチェックコードを示す「FCC」とを含む。「HD」、「BC」、「PC」、「CC]および「FCC]のサイズの各々は、1バイトである。
バイトカウンタは、「PC」、「CC」および「DT」部のバイト長を示す。プロパティコードは、データの種類を示し、家電機器毎に規定される。
「CC」は、たとえば、設定要求「0x61」、設定応答「0x71」、読み出し要求「0x62」、読み出し応答「0x72」、および、通知「0x73」等の制御コードを示す。
「DT」がnバイトであるとした場合、通信用データは、「HD」を先頭バイトとして、「BC]、「PC」、「CC」、「DT」および「FCC」の順で(5+n)バイトのデータサイズで構成される。
機器通信制御部10または機器通信制御部20は、図2に示すようなデータフォーマットの通信用データのプロパティコードに応じて設定もしくは読み出しを行なう。
図3に機器情報から対応する基本データ変換部および付加データ変換部を選択するためのマップの一例を示す。図3に示すように、機器情報は、メーカ情報であるメーカコードと、機種情報と、型式情報とを含む。メーカコードは、たとえば、メーカ名を示す。なお、メーカコードは、メーカ名を特定できる番号あるいは記号であってもよい。機種情報は、家電機器あるいは電気機器の種類を示す。型式情報は、製造年度およびバージョンを示す。なお、型式情報は、特にこれらに限定されるものではない。
さらに、図3に示すように、機種情報には、機種情報に対応した基本データ変換プログラムを特定するための番号と、機種情報に対応した付加データ変換プログラムを特定するための番号とが関連づけられる。
図3のマップにおいては、たとえば、メーカコードがA社であって、機種情報がエアコンであって、かつ、型式情報が2010年製造のバージョン1である機器情報に対しては、「42.1」という番号で特定される基本データ変換プログラムと、「44.1」という番号で特定される付加データ変換プログラムが選択されることが示される。
同様に、メーカコードがA社であって、機種情報がエアコンであって、かつ、型式情報が2010年製造のバージョン2である機器情報に対しては、「42.1」という番号で特定される基本データ変換プログラムと、「44.2」という番号で特定される付加データ変換プログラムとが選択されることが示される。さらに、メーカコードがA社であって、機種情報がエアコンであって、かつ、型式情報が上記以外の型式である機器情報に対しては、「42.1」という番号で特定される基本データ変換プログラムが選択され、付加データ変換プログラムが選択されないことが示される。
さらに、図3のマップにおいては、たとえば、メーカコードがA社であって、機種情報が冷蔵庫であって、かつ、型式情報が2009年製造のバージョン1である機器情報に対しては、「42.2」という番号で特定される基本データ変換プログラムと、「44.3」という番号で特定される付加データ変換プログラムが選択されることが示される。
同様に、メーカコードがA社であって、機種情報が冷蔵庫であって、かつ、型式情報が2010年製造のバージョン1である機器情報に対しては、「42.2」という番号で特定される基本データ変換プログラムと、「44.4」という番号で特定される付加データ変換プログラムとが選択されることが示される。さらに、メーカコードがA社であって、機種情報が冷蔵庫であって、かつ、型式情報が上記以外の型式である機器情報に対しては、「42.2」という番号で特定される基本データ変換プログラムが選択され、付加データ変換プログラムが選択されないことが示される。
通信アダプタ6には、図3に示すようなマップがメモリ46に記憶される。図3に示すマップには、ネットワーク50に接続されたサーバあるいはコントローラ等によって情報が追加、変更されるようにしてもよい。また、マップの更新とともに新たな基本データ変換プログラムおよび新たな付加データ変換プログラムを用いてメモリ46に記憶された基本データ変換プログラムおよび付加データ変換プログラムが追加、変更されるようにしてもよい。
選択部24は、図3に示すマップと家電機器2から取得される機器情報とから対応する基本データ変換部と付加データ変換部とを選択する場合、図3に示すマップと家電機器2から取得される機器情報とから対応する基本データ変換部の番号と、付加データ変換部の番号とを特定する。選択部24は、メモリ46に記憶された複数の基本データ変換プログラムのうちの特定された番号に関連付けられる基本データ変換プログラムを選択する。さらに、選択部24は、メモリ46に記憶された複数の付加データ変換プログラムのうちの特定された番号に関連づけられる付加データ変換プログラムを選択する。
図4に、家電機器2がエアコンである場合に、家電機器2と通信アダプタ6との間で送受信される通信データの一例を示す。具体的には、複数のプロパティコードと、複数のプロパティコードの各々に対応付けられたデータの詳細な内容とが示される。なお、エアコン用の通信データとしては、図4に示されるデータ構成に特に限定されるものではない。
図4に示すように、複数のプロパティコードは、エアコン制御1を示す「0xF0」と、エアコン制御2を示す「0xF1」と、エアコン状態1を示す「0xF2」と、エアコン状態2を示す「0xF3」と、エアコン状態3を示す「0xF4」と、エアコン状態4を示す「0xF5」とを含む。また、エアコン制御1、エアコン制御2、エアコン状態1、エアコン状態2、エアコン状態3およびエアコン状態4の具体的な設定の内容は、図4に示すように「DT」に規定される。
エアコン制御1は、運転オンあるいは運転オフ等の運転切替、自動運転、暖房運転、冷房運転あるいは除湿運転等の運転モードおよび設定温度の設定を示すプロパティコードである。エアコン制御1としては、上記した設定内容に限定されるものではなく、たとえば、上記設定内容に加えて、風量の設定あるいは上下風向の設定を示すプロパティコードであってもよい。
エアコン制御2は、空気清浄運転モード、省エネ運転モードおよびパワー運転モードの設定を示すプロパティコードである。エアコン制御2は、上記した運転モードを示すプロパティコードであることに特に限定されるものではない。
エアコン状態1は、エアコンの運転状態、運転モードおよび設定温度の読み出しを示すプロパティコードである。エアコン状態2は、空気清浄運転モード、省エネ運転モードおよびパワー運転モードの設定状態の読み出しを示すプロパティコードである。エアコン状態3は、室内温度の計測値および外気温度の計測値の読み出しを示すプロパティコードである。エアコン状態4は、消費電力の計測値の読み出しを示すプロパティコードである。
エアコン制御1、エアコン状態1および3のプロパティコードは、複数の種類のエアコンが共通して有する基本機能の設定と、設定状態および計測値の読み出しとを示すプロパティコードである。これらのプロパティコードを有する通信データが電気機器の機種が共通する複数の電気機器間で共通する情報に対応する基本データである。
エアコン制御2およびエアコン状態2および4は、エアコンの型番、製造年度、バージョンなどにより搭載の有無が異なる付加機能の設定と、設定状態の読み出しとを示すプロパティコードである。これらのプロパティコードを有する通信データが電気機器の機種が共通する複数の電気機器間で共通しない情報であって、型式に依存した情報に対応する付加データである。
家電機器2がエアコンである場合に、図4で示したプロパティコードを有する通信データが家電機器2側から通信アダプタ6に送信されたときに、データ変換部12は、受信した通信データの通信形式を通信アダプタ6とネットワーク50を経由した電気機器52との間の通信における通信形式に変換する。
たとえば、家電機器2のメーカ情報および機種情報がA社のエアコンである場合には、図3に示すマップを用いて選択部24によって基本データ変換部42.1が選択され、型式情報が2010年製のバージョン1である場合には、選択部24によって付加データ変換部44.1が選択される。
基本データ変換部42.1は、図4に示したプロパティコードを有する通信データのうち「0xF0」、「0xF2」または「0xF4」のプロパティコードを有する通信データを基本データとして通信形式の変換を行なう。
付加データ変換部44.1は、図4に示したプロパティコードを有する通信データのうち「0xF1」、「0xF3」または「0xF5」のプロパティコードを有する通信データを付加データとして通信形式の変換を行なう。
また、通信アダプタ6に接続された家電機器2がA社のエアコンであって、型式情報が2010年製のバージョン2である場合には、図3に示すマップを用いて選択部24によって、基本データ変換部42.1が選択され、付加データ変換部44.2が選択される。型式情報が2010年製のバージョン2であるA社のエアコンに消費電力量計測機能がない場合には、付加データ変換部44.2は、図4に示したプロパティコードを有する通信データのうち「0xF1」または「0xF3」のプロパティコードを有する通信データを付加データとして通信形式の変換を行なう。
図5に、家電機器2が冷蔵庫である場合に、家電機器2と通信アダプタ6との間で送受信される通信データの一例を示す。具体的には、複数のプロパティコードと、複数のプロパティコードの各々に対応付けられたデータの詳細な内容とが示される。なお、冷蔵庫用の通信データとしては、図5に示されるデータ構成に特に限定されるものではない。
図5に示すように、複数のプロパティコードは、冷蔵庫設定1を示す「0xF0」と、冷蔵庫設定2を示す「0xF1」と、冷蔵庫状態1を示す「0xF2」と、冷蔵庫状態2を示す「0xF3」と、冷蔵庫状態3を示す「0xF4」と、冷蔵庫状態4を示す「0xF5」とを含む。また、冷蔵庫設定1、冷蔵庫設定2、冷蔵庫状態1、冷蔵庫状態2、冷蔵庫状態3および冷蔵庫状態4の具体的な設定の内容は、図5に示すように「DT」に規定される。
冷蔵庫設定1は、冷蔵室の設定温度および冷凍室の設定温度の設定を示すプロパティコードである。なお、冷蔵庫設定1は、上記した設定内容に限定されるものではなく、たとえば、上記設定内容に加えて、急速冷凍動作の設定を示すプロパティコードであってもよい。
冷蔵庫設定2は、急速冷凍モード、エコモードおよび掃除モード等の冷蔵庫の運転モードと、冷凍モード、冷蔵モードおよびホットモード等の切替室の運転モードとの設定を示すプロパティコードである。
冷蔵庫状態1は、ドアの開閉状態、冷蔵室の温度設定および冷凍室の温度設定の読み出しを示すプロパティコードである。なお、冷蔵庫状態1は、上記読み出し内容に加えて、ドア解放の警告状態の読み出しを示すプロパティコードであってもよい。
冷蔵庫状態2は、冷蔵庫の運転モード、切替室の運転モードの設定状態の読み出しを示すプロパティコードである。冷蔵庫状態3は、冷蔵室温度の計測値および冷凍室温度の計測値の読み出しを示すプロパティコードである。冷蔵庫状態4は、外気温の計測値および消費電力の計測値の読み出しを示すプロパティコードである。
冷蔵庫設定1、冷蔵庫状態1および3のプロパティコードは、複数の種類の冷蔵庫が共通して有する基本機能の設定と、設定状態および計測値の読み出しとを示すプロパティコードである。これらのプロパティコードを有する通信データが基本データに対応する。
冷蔵庫設定2および冷蔵庫状態2および4は、冷蔵庫の型番、製造年度、バージョンなどにより搭載の有無が異なる付加機能の設定と、設定状態の読み出しとを示すプロパティコードである。これらのプロパティコードを有する通信データが付加データに対応する。
家電機器2が冷蔵庫である場合に、図5で示したプロパティコードを有する通信データが家電機器2側から通信アダプタ6に送信されたときに、データ変換部12は、受信した通信データの通信形式を通信アダプタ6とネットワーク50を経由した電気機器52との間の通信における通信形式に変換する。
たとえば、家電機器2のメーカ情報および機種情報がA社の冷蔵庫である場合には、図3に示すマップを用いて選択部24によって基本データ変換部42.2が選択され、型式情報が2009年製のバージョン1である場合に、選択部24によって付加データ変換部44.3が選択される。
基本データ変換部42.2は、図5に示したプロパティコードを有する通信データのうち「0xF0」、「0xF2」または「0xF4」のプロパティコードを有する有する通信データを基本データとして通信形式の変換を行なう。
2009年のバージョン1の冷蔵庫に消費電力計測機能が設定されない場合、付加データ変換部44.3は、「0xF1」または「0XF3」のプロパティコードを有する通信データを付加データとして通信形式の変換を行なう。
また、通信アダプタ6に接続された家電機器2がA社の冷蔵庫であって、型式情報が2010年のバージョン1である場合には、図3に示すマップを用いて選択部24によって、基本データ変換部42.2が選択され、付加データ変換部44.4が選択される。型式情報が2010年製のバージョン1であるA社の冷蔵庫には消費電力計測機能が設定される場合、付加データ変換部44.4は、図4に示したプロパティコードを有する通信データのうち「0xF1」、「0xF3」または「0xF5」のプロパティコードを有する通信データを付加データとして通信形式の変換を行なう。
図3に示すマップにおいては、家電機器としてA社のエアコンおよび冷蔵庫を一例として説明し、エアコンに対応する付加データ変換部および冷蔵庫に対応する付加データ変換部をそれぞれ2種類として説明したが、特に、これらに限定されるものではない。図3に示すマップは、たとえば、メーカが異なるエアコンおよび冷蔵庫に対応した基本データ変換部や他の型式情報に対応した付加データ変換部が選択可能なように設定されていてもよい。
図6を参照して、本実施の形態に係る通信アダプタ6の動作について説明する。ステップ(以下、ステップをSと記載する)100にて、機器情報要求部38は、接続された家電機器2の機器情報の要求電文を家電機器2に対して送信する。
S102にて、機器情報取得部18は、家電機器2からの機器情報の応答電文を受信したか否かを判定する。家電機器2からの機器情報の応答電文を受信した場合(S102にてYES)、処理はS104に移される、もしそうでない場合(S102にてNO)、処理はS102に戻され、応答電文を受信するまで待機する。
S104にて、選択部24は、受信した機器情報のメーカ情報および機種情報に対応する基本データ変換部があるか否かを判定する。たとえば、選択部24は、受信したメーカ情報および機種情報と一致する情報が図3に示すマップにある場合に、受信した機器情報のメーカ情報および機種情報に対応する基本データ変換部があると判定し、一致する情報が図3に示すマップにない場合に、受信した機器情報のメーカ情報および機種情報に対応する基本データ変換部がないと判定する。受信した機器情報のメーカおよび機種情報に対応する基本データ変換部がある場合(S104にてYES)、処理はS106に移される。もしそうでない場合(S104にてNO)、処理はS112に移される。S106にて、選択部24は、受信した機器情報のメーカおよび機種情報に対応する基本データ変換部を選択する。
S108にて、選択部24は、受信した機器情報の型式情報に対応する付加データ変換部があるか否かを判定する。たとえば、選択部24は、メーカ情報および機種情報に加えて型式情報と一致する情報が図3に示すマップにある場合に、受信した機器情報の型式情報に対応する付加データ変換部があると判定し、一致する情報が図3に示すマップにない場合に、受信した機器情報の型式情報に対応する付加データ変換部がないと判定する。受信した機器情報の型式情報に対応する付加データ変換部がある場合(S108にてYES)、処理はS110に移される。もしでそうでない場合(S108にてNO)、この処理は終了する。
S110にて、選択部24は、受信した機器情報の型式情報に対応する付加データ変換部を選択する。S112にて、選択部24は、通信不可であると判定する。
以上のような構造およびフローチャートに基づく通信アダプタ6を経由した電気機器52と家電機器2との間で行なわれる通信シーケンスについて図7を参照して説明する。図7において、電気機器52としては、たとえば、家電機器2の状態を読み出したり、家電機器2を制御したりするためのコントローラを一例として説明する。
家電機器2と通信アダプタ6とが接続された場合、家電機器2から第1インターフェース部4を経由して通信アダプタ6に対して電源供給が開始される。通信アダプタ6は、家電機器2からの電源供給を受けて起動する。なお、家電機器2が通信アダプタ6に対して電源供給を開始するタイミングは、たとえば、家電機器2の電源が入った時点であるが、特にこれに限定されるものではなく、たとえば、ユーザーの指示があった時点であってもよい。
電源供給を受けて起動した後に機器情報要求部38は、家電機器2に対して機器情報(メーカコード、機種情報および型式情報)の要求電文を送信する(S100)。家電機器2の機器情報応答部22は家電機器2の機器情報を返信する。
機器情報取得部18は、機器情報応答部22から返信された家電機器2の機器情報を取得して選択部24に送信する(S102にてYES)。
選択部24は、受信した家電機器2の機器情報のうちのメーカ情報および機種情報が対応する基本データ変換部が図3に示すマップにある場合に(S104にてYES)、対応する基本データ変換部を選択する(S106)。
たとえば、家電機器2がA社のエアコンである場合には、選択部24は、図3に示すマップを用いて基本データ変換部42.1を選択する。なお、選択部24は、受信した家電機器2の機器情報のうちのメーカ情報および機種情報が対応する基本データ変換部が図3に示すマップにない場合(S104にてNO)、通信の確立が不可であると判定する(S112)。このとき、基本データ変換部による基本データの変換および付加データ変換部による付加データの変換が中止される。
選択部24は、受信した家電機器2の機器情報のうちの型式情報が対応する付加データ変換部が図3に示すマップにある場合に(S108にてYES)、対応する付加データ変換部を選択する(S110)。
たとえば、家電機器2の型式情報が2010年製のバージョン1である場合には、選択部24は、図3に示すマップを用いて付加データ変換部44.1を選択する。なお、選択部24は、受信した家電機器2の機器情報のうちの型式情報が対応する付加データ変換部が図3に示すマップにない場合(S108にてNO)、付加データ変換部を選択しない。このとき、付加データ変換部による付加データの変換が中止される。
基本データ変換部および付加データ変換部が選択された後に、通信アダプタ6は、コントローラに対して家電機器2との通信を確立するための登録処理を要求する。コントローラは、通信アダプタ6からの要求に応じて家電機器2の登録処理を実行し、登録の完了を通信アダプタ6に通知する。登録完了後は、コントローラからの制御要求を含む通信データは、通信アダプタ6において通信アダプタ6と家電機器2との間における通信形式に変換された後に家電機器2に送信される。また、家電機器2から送信される通信データは、通信アダプタとネットワーク50を経由したコントローラとの間における通信形式に変換された後にコントローラに送信される。このようにして、コントローラは、家電機器2毎に規定されるプロパティコードに対する設定あるいは読み出しを行なうことができる。
たとえば、通信アダプタ6がA社のエアコン(2010年製造、Ver.1)に接続された場合には、基本データ変換部42.1および付加データ変換部44.1に対応する基本データ変換プログラムおよび付加データ変換プログラムが選択される。
そのため、選択された基本データ変換部42.1は、たとえば、図4に示すプロパティコードのうちの「0xF0」、「0xF2」または「0xF4」のプロパティコードを有する家電機器2側の通信形式の基本データと、ネットワーク50側の通信形式の基本データとを相互に変換する。
さらに、選択された付加データ変換部44.1は、図4に示すプロパティコードのうちの「0xF1」、「0xF3」または「0xF5」のプロパティコードを有する家電機器2側の通信形式の付加データと、ネットワーク50側の通信形式の付加データとを相互に変換する。
ネットワーク通信制御部14は、入出力部16を経由して通信アダプタ6に接続されるネットワーク50(すなわち、コントローラ)から、たとえば、エアコンを停止状態から運転をオンし、運転モードとして冷房モードを設定し、設定温度として25℃を設定する制御要求が規定される基本データを受信する場合を想定する。
基本データ変換部42.1は、家電機器2と通信するためのデータフォーマットに基づいて受信したネットワーク50側の通信形式の基本データをプロパティコード「PC」を「0xF0」とし、「CC」コードを「0x61」とし、「DT」コードの1バイト目を「0x01」とし、2バイト目を「0x02」とし、3バイト目を「0x08」とした家電機器2側の通信形式の基本データに変換して、機器通信制御部10に送信する。機器通信制御部10は、変換された基本データを家電機器2であるエアコンに対して送信する。家電機器2であるエアコンは、受信した基本データに基づいて冷房運転モードであって、かつ、設定温度を25℃としてエアコンの運転を開始する。
なお、付加データを受信した場合も同様に、付加データ変換部44.1は、受信したネットワーク側の通信形式の付加データを家電機器2側の通信形式の付加データに変換して、機器通信制御部10に送信する。
以上のようにして、本実施の形態に係る通信アダプタによると、家電機器2からネットワーク通信機能を分離して、データ変換部12によってデータ変換することにより、各家電機器固有の通信仕様で必要最小限のデータのやりとりを行なうことができる。そのため、家電機器2にかかる負荷が少なくなり、容易にネットワークと通信することができる。
さらに、家電機器の機器情報のうちのメーカ情報および機種情報で共通の基本データを変換する変換部を基本データ変換部とし、型式情報の製造年度やバージョンによって異なる付加データを変換する変換部を付加データ変換部とすることによって、それらを接続された家電機器2から受信する機器情報に基づいて対応する基本データ変換部と付加データ変換部とを個別に選択することができる。そのため、型式情報が異なる家電機器においても基本データ変換部を共用することができる。その結果、基本データ変換部を共用しない場合と比較して、データ変換部を実現するプログラムを記憶するメモリ容量を低減することができる。
さらに、新たに開発された新型の家電機器に対しては、対応する付加データ変換部がメモリ46に記憶されていない場合でも、少なくとも対応する基本データ変換部はメモリ46に記憶されている。そのため、機能的な制約はあるものの少なくとも基本データについての通信は可能となる。その結果、ネットワークに対して最低限の接続機能を果たすことができ、ユーザーの負担を軽減させることができる。
したがって、家電機器をネットワークに対応させる場合の家電機器側の負担を軽減しつつ、新たな機能の追加に対応可能な通信アダプタを提供することができる。
また、選択状態を表示部26に表示させることによって、通信アダプタ6と家電機器2との間でのデータ変換の制限、すなわち、ネットワーク側から制御/モニタできる家電機器の制限を、ユーザーに対して知らせることができる。そのため、ネットワーク側から一部制御/モニタができない原因が、家電機器の故障によるものか、通信アダプタの制限によるものかを明確に特定することができる。
さらに、制御部40は、選択状態をネットワーク50を経由して電気機器52に送信するようにしてもよい。このようにすると、ネットワーク側から一部制御/モニタができない原因が、家電機器の故障によるものか、通信アダプタの制限によるものかを電気機器52側で明確に特定することができる。そのため、ユーザーは、家電機器2が設置されている場所に移動することなく原因を確認することができるため、利便性を向上させることができる。
さらに、制御部40は、メモリ46に記憶される家電機器の情報(メーカ情報、機種情報および型式情報)と、接続された家電機器2の情報(メーカ情報、機種情報および型式情報)の両方を表示部26を用いてユーザに通知してもよいし、ネットワーク50を経由して電気機器52に通知してもよい。このようにすると、選択状態に加えて、データ変換が可能な家電機器の情報と、接続されている家電機器の情報とを電気機器52側で把握することができる。そのため、接続された家電機器2に完全に対応するためには、どのバージョンの通信アダプタを新たに準備すればよいかを、ユーザーに知らせることができる。その結果、利便性をさらに向上させることができる。
さらに、本実施の形態においては、通信データを、基本データと付加データとの大きく2つに分けて、通信アダプタ6が、それぞれのデータを個別に変換するための基本データ変換部と付加データ変換部とを含むとして説明したが、2つに限定されるものではない。たとえば、通信データを基本データ、第1付加データおよび第2付加データとの大きく3つ分けてもよいし、3つ以上に分けてもよい。大きく3つに分ける場合、通信アダプタ6がそれぞれのデータを変換するための基本データ変換部と第1付加データ変換部と第2付加データ変換部とを含むようにしてもよい。このようにすると、たとえば、製造年度で共通する機能に対応する通信データを第1付加データとし、バージョン特有の機能に対応する通信データを第2付加データとすることによって、たとえば、バージョンが異なる新型の家電機器に対して、少なくとも第1付加データの通信形式の変換が可能となる。そのため、基本データのみを変換する場合よりも多くの機能をネットワークを経由して使用することができる。
さらに、本実施の形態においては、基本データ変換部および付加データ変換部の選択動作は、通信アダプタの電源がオンされた場合に、1回行なうとして説明したが、たとえば、通信エラーが発生する毎に選択動作を行なうとしてもよいし、予め定められた期間毎に選択動作を行なうとしてもよいし、家電機器2が新たに接続される毎に選択動作を行なうようにしてもよい。たとえば、家電機器2が新たに接続される毎に選択動作を行なう場合には、選択動作が1回行なわれた後に選択された基本データ変換部および付加データ変換部を特定するための情報がメモリ46に記憶され、1回の選択動作後においては、別の家電機器と接続されるまで、通信アダプタ6は、電源がオンされる毎にメモリ46から当該情報が読み出されて、基本データまたは付加データの変換が行なわれる。
本実施の形態においては、通信アダプタ6は、家電機器2から独立した別体のものとしているが、家電機器2に着脱可能に内蔵させてもよい。また、本実施の形態においては、1つの家電機器2が1つの通信アダプタ6を通じてネットワーク50に接続されるとして説明したが、1つの通信アダプタ6に複数の家電機器を接続する構成にしてもよい。
このようにすると、近くに設置される複数の家電機器を1つの通信アダプタで対応することができる。また、複数の家電機器を接続する場合には、複数の家電機器と通信アダプタとの通信は、有線通信であってもよいし無線通信であってもよい。あるいは、複数の家電機器のうちの少なくとも一つと通信アダプタ6との通信を有線通信とし、他の家電機器と通信アダプタ6との通信を無線通信としてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
2 家電機器、4 第1インターフェース部、6 通信アダプタ、8 第2インターフェース部、10,20 機器通信制御部、12 データ変換部、14 ネットワーク通信制御部、16 入出力部、18 機器情報取得部、22 機器情報応答部、24 選択部、26 表示部、38 機器情報要求部、40 制御部、42.1〜42.n 基本データ変換部、44.1〜44.m 付加データ変換部、46 メモリ、50 ネットワーク、52 電気機器。
Claims (10)
- 電気機器およびネットワークのうちのいずれか一方から受信する通信データを他方と通信可能な通信形式に変換するための通信アダプタであって、
前記電気機器との間で通信を行なうための第1インターフェースと、
前記ネットワークとの間で通信を行なうための第2インターフェースと、
前記通信データが前記電気機器についての第1情報を含む第1データである場合に前記第1データの前記通信形式を変換するための第1変換部と、
前記通信データが前記電気機器についての前記第1情報と異なる第2情報を含む第2データである場合に前記第2データの前記通信形式を変換するための第2変換部とを含み、
前記第1情報は、前記電気機器の機種が共通する複数の電気機器間で共通する情報を含み、
前記第2情報は、前記機種が共通する前記複数の電気機器間で共通しない情報であって、前記電気機器の型式に依存した情報を含む、通信アダプタ。 - 前記通信アダプタは、
複数の機種にそれぞれ対応する複数の前記第1変換部と、
複数の前記第1変換部のうちの、前記第1インターフェースを経由して取得される前記電気機器の機種に対応したいずれか一つを選択するための選択部とをさらに含む、請求項1に記載の通信アダプタ。 - 前記選択部は、複数の前記第1変換部のうちいずれも前記電気機器の機種に対応しない場合に前記第1変換部および前記第2変換部を用いた前記通信形式の変換を中止する、請求項2に記載の通信アダプタ。
- 前記通信アダプタは、前記第1変換部および前記第2変換部を用いた前記通信形式の変換を中止する旨を通知するための通知部をさらに含む、請求項3に記載の通信アダプタ。
- 前記通知部は、ユーザーおよび前記ネットワークに接続された前記電気機器の少なくともいずれか一方に前記第1変換部および前記第2変換部を用いた前記通信形式の変換を中止する旨を通知する、請求項4に記載の通信アダプタ。
- 前記通信アダプタは、前記電気機器の同一機種における複数の型式にそれぞれ対応する複数の前記第2変換部をさらに含み、
前記選択部は、前記第1変換部が選択された後に、複数の前記第2変換部のうちの、前記電気機器の型式に対応したいずれか一つを選択する、請求項2に記載の通信アダプタ。 - 前記選択部は、複数の前記第2変換部のうちいずれも前記電気機器の型式に対応しない場合に前記第2変換部を用いた前記通信形式の変換を中止する、請求項6に記載の通信アダプタ。
- 前記通信アダプタは、前記第2変換部を用いた前記通信形式の変換を中止する旨を通知するための通知部をさらに含む、請求項7に記載の通信アダプタ。
- 前記通知部は、ユーザーおよび前記ネットワークに接続された前記電気機器の少なくともいずれか一方に前記第2変換部を用いた前記通信形式の変換を中止する旨を通知する、請求項8に記載の通信アダプタ。
- 前記通信アダプタは、複数の前記第1変換部および複数の前記第2変換部が対応する前記電気機器の第1機器情報と、前記第1インターフェースを経由して取得される前記電気機器の第2機器情報とをユーザーおよび前記ネットワークに接続された前記電気機器の少なくともいずれか一方に通知するための通知部をさらに含む、請求項6に記載の通信アダプタ。
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-
2010
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