JP2012099747A - 金属蒸着フィルム - Google Patents

金属蒸着フィルム Download PDF

Info

Publication number
JP2012099747A
JP2012099747A JP2010248086A JP2010248086A JP2012099747A JP 2012099747 A JP2012099747 A JP 2012099747A JP 2010248086 A JP2010248086 A JP 2010248086A JP 2010248086 A JP2010248086 A JP 2010248086A JP 2012099747 A JP2012099747 A JP 2012099747A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
slit
evaporation
deposition
curve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010248086A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Suzuki
正男 鈴木
Takahisa Yamamoto
貴久 山本
Koichi Hirano
幸一 平野
Hiroshi Shimazaki
洋 島▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kojima Industries Corp
Original Assignee
Kojima Press Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kojima Press Industry Co Ltd filed Critical Kojima Press Industry Co Ltd
Priority to JP2010248086A priority Critical patent/JP2012099747A/ja
Publication of JP2012099747A publication Critical patent/JP2012099747A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

【課題】金属蒸着フィルムにおいて、非蒸着スリットにより区画された金属蒸着セグメントにおける電流の流れを従来よりも均一化させる。
【解決手段】非蒸着スリット20の形状は、円弧形状または楕円弧形状からなる第一の曲線24に沿って形成された第一スリット25と第一の曲線24を反転させた第二の曲線26に沿って形成された第二のスリット27が幅方向に沿って交互に接続された波型形状であって、波型形状の非蒸着スリット20が幅方向に直交する長手方向に沿って、隣接する非蒸着スリット20と交差しないように反転しながら複数形成される。また、ヒューズ部22は、第一の曲線24と第二の曲線26との接続点28と、隣り合う非蒸着スリット20間の距離が最も狭くなる狭隘部とに形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、金属蒸着フィルムに関する。
電気回路における電流の平滑やノイズ成分の除去を行う素子として従来からコンデンサが使用されている。近年、このコンデンサとしてフィルムコンデンサと呼ばれるコンデンサが使用されている。フィルムコンデンサは誘電体フィルムの片面または両面に金属膜を蒸着させた金属蒸着フィルムを複数層重ねた構成となっており、所定の金属蒸着フィルムの電極端子に電源または負荷から伸びる一方の端子を接続し、当該所定の金属蒸着フィルムの上層または下層にある金属蒸着フィルムの電極端子に他方の端子を接続する。こうすることで一方の端子に接続した金属膜と他方の端子に接続した金属膜とが誘電体フィルムを介して対向した構成のコンデンサが形成される。
誘電体フィルムの被蒸着面には、金属膜が蒸着される蒸着領域と、金属膜が蒸着されない非蒸着領域とが形成される。非蒸着領域は溝状に形成されることから非蒸着スリットと呼ばれる。この非蒸着スリットが蒸着領域を複数の部分に区画する。区画された個々の蒸着領域はセグメントと呼ばれる。
例えば特許文献1〜3には、図13で示すような格子状の非蒸着スリット110に囲まれた矩形のセグメント112が誘電体フィルム114上に形成されている。非蒸着スリット110は一部で途切れて金属膜が蒸着されており、この途切れた部分116を介して隣接するセグメントが電気的に導通可能となっている。この非蒸着スリットの途切れた部分はヒューズ部116と呼ばれる。
ヒューズ部116は所定のセグメントが絶縁破壊状態となった時に当該所定のセグメントと隣接するセグメントとの導通を遮断する機能を備えている。図14に示すように、所定のセグメント112Aにおける誘電体が欠損または他の領域より薄く形成されること等により絶縁破壊が生じ、下層のセグメントと導通してしまう絶縁破壊が生じると、ヒューズ部116を介して所定のセグメント112Aに流入する電流量が増加する。ヒューズ部116を流れる電流量が増加することによりヒューズ部116の温度が上昇してヒューズ部116の金属膜が蒸発飛散する。その結果セグメント112Aは隣接するセグメント112B〜112Eから隔離される。このように絶縁破壊状態にあるセグメントを隣接するセグメントから隔離してフィルムコンデンサの絶縁破壊状態を解消する機能は自己回復機能と呼ばれる。
特開平8−250367号公報 特開平11−26275号公報 特開2004−87648号公報 特開2007−201313号公報
ところで、セグメントの形状を矩形状に形成した場合、セグメント内を流れる電流分布に偏りが生じる。図15に示すように、矩形セグメント112内を流れる電流は主に中心部分115に流れ、角部117には殆ど電流が流れない。中心部分115に電流が集中することで中心部分115の温度が上昇する。その結果、中心部分115の金属膜の一部が蒸発飛散したり、温度上昇による誘電体の絶縁抵抗の低下により絶縁破壊が生じ易くなるという問題があった。
そこで、本発明はセグメントにおける電流の流れを従来よりも均一化させることを目的とする。
本発明は金属蒸着フィルムに関する。金属蒸着フィルムは誘電体フィルムを備え、誘電体フィルムの幅方向の両端部のうち一方の端部には金属膜が蒸着された端子電極部が形成され、他方の端部には金属膜が蒸着されない非蒸着部が形成される。また、端子電極部と非蒸着部との間には、金属膜の蒸着領域と、蒸着領域を複数のセグメントに区画する、金属膜が蒸着されない非蒸着スリットが形成され、非蒸着スリットは金属膜を蒸着させたヒューズ部により一部が途切れ、ヒューズ部により隣接するセグメント同士が導通可能となっている。非蒸着スリットの形状は、円弧形状または楕円弧形状からなる第一の曲線に沿って形成された第一スリットと第一の曲線を反転させた第二の曲線に沿って形成された第二のスリットが幅方向に沿って交互に接続された波型形状であって、波型形状の非蒸着スリットが幅方向に直交する長手方向に沿って、隣接する非蒸着スリットと交差しないように反転しながら複数形成される。ヒューズ部は、第一の曲線と第二の曲線との接続点と、隣り合う非蒸着スリット間の距離が最も狭くなる狭隘部とに形成される。
また、上記発明において、第一の曲線と第二の曲線との接続点に設けられたヒューズ部と、狭隘部に設けられたヒューズ部の幅が等しく形成されていることが好適である。
また、本発明は金属蒸着フィルムに関する。金属蒸着フィルムは誘電体フィルムを備え、誘電体フィルムの幅方向の両端部のうち一方の端部には金属膜が蒸着された端子電極部が形成され、他方の端部には金属膜が蒸着されない非蒸着部が形成される。また、端子電極部と非蒸着部との間には、金属膜の蒸着領域と、蒸着領域を複数のセグメントに区画する、金属膜が蒸着されない非蒸着スリットが形成され、非蒸着スリットは金属膜を蒸着させたヒューズ部により一部が途切れ、ヒューズ部により隣接するセグメント同士が導通可能となっている。非蒸着スリットの形状はU字状の湾曲形状であって、非蒸着スリットが幅方向及び幅方向に直交する長手方向に沿って、隣接する非蒸着スリットと交差しないように複数形成される。ヒューズ部は、非蒸着スリットの変極点と、隣り合う非蒸着スリット間の距離が最も狭くなる狭隘部とに形成される。
本発明によれば、セグメントにおける電流の流れを従来よりも均一化させることが可能となる。
本実施形態に係る金属蒸着フィルムを例示する図である。 本実施形態に係る金属蒸着フィルムを例示する図である。 本実施形態に係る金属蒸着フィルムの拡大図である。 本実施形態に係る金属蒸着フィルムの拡大図である。 従来の金属着フィルムと本実施形態に係る金属蒸着フィルムとを比較した図である。 他の実施形態に係る金属蒸着フィルムを例示する図である。 他の実施形態に係る金属蒸着フィルムを例示する図である。 他の実施形態に係る金属蒸着フィルムを例示する図である。 他の実施形態に係る金属蒸着フィルムを例示する図である。 他の実施形態に係る金属蒸着フィルムを例示する図である。 他の実施形態に係る金属蒸着フィルムを例示する図である。 他の実施形態に係る金属蒸着フィルムを例示する図である。 従来の金属蒸着フィルムを例示する図である。 従来の金属蒸着フィルムの拡大図である。 従来の金属蒸着フィルムの拡大図である。
本実施形態に係る金属蒸着フィルムを図1に示す。金属蒸着フィルム10はメタライズドフィルムとも呼ばれ、誘電体フィルム12上に金属膜が蒸着される。誘電体フィルム12は絶縁性の樹脂から形成され、例えばポリエチレンテレフタラートやポリプロピレン等から形成される。誘電体フィルム12は長方形形状の薄膜であり、短手方向を幅方向とし、長手方向に沿って後述する様に巻き取られる。
また、金属膜は例えばアルミニウム、亜鉛、またはその合金などから構成される。誘電体フィルム12への金属膜の形成は蒸着やスパッタリングなどのPVDや、CVDなど既知の蒸着技術を用いて行われる。
誘電体フィルム12の幅方向の両端部のうち一方の端部には長手方向に沿って金属膜が蒸着された端子電極部14が形成されている。他方の端部には長手方向に沿って金属膜が蒸着されない非蒸着部16が形成されている。さらに端子電極部14と非蒸着部16との間には金属膜が蒸着された蒸着領域と、この蒸着領域を複数のセグメント18に区画する非蒸着スリット20が形成されている。ここで、端子電極部14における金属膜厚は、セグメント18における金属膜厚よりも厚くなるように形成されている。
非蒸着スリット20は金属膜を蒸着させたヒューズ部22により一部が途切れている。このヒューズ部22により、隣り合うセグメント18同士の導通が可能となっている。ここで、非蒸着スリット20の形状およびヒューズ部22の配置について図2を用いて説明する。非蒸着スリット20は曲線の波型形状をしており、第一の曲線24に沿って形成された第一スリット25と、第一の曲線24を反転させた第二の曲線26に沿って形成された第二スリット27とを交互に接続させた形状となっている。ここで、反転中心軸を、第一の曲線24と第二の曲線26との接続点28を通り、幅方向に平行な直線とする。また、第一の曲線24及び第二の曲線26は円弧または楕円弧から形成される。
非蒸着スリット20は金属蒸着フィルム10の幅方向に沿って延びるように形成されている。また、非蒸着スリット20は長手方向に沿って複数個並んで配置されている。ここで、非蒸着スリット20は互いに接触しないように所定の間隔を空けて反転しながら長手方向に形成される。これにより隣り合う非蒸着スリット20Aの第一スリット25と非蒸着スリット20Bの第二スリット27とが対向し、また非蒸着スリット20Aの第二スリット27と非蒸着スリット20Bの第一スリット25とが対向する。曲線の非蒸着スリット20Aと非蒸着スリット20Bとによって区画されたセグメント18は略円形形状となる。
ヒューズ部22は非蒸着スリット20の一部を寸断するように形成される第一のヒューズ部22Aと、非蒸着スリット20Aと非蒸着スリット20Bとの隙間からなる第二のヒューズ部22Bとを含んで構成される。第一のヒューズ部22Aは第一の曲線24と第二の曲線26の接続点28(切り換わり点)に設けられている。また、第二のヒューズ部22Bは非蒸着スリット20Aと非蒸着スリット20Bとの距離が最も狭くなる狭隘部に設けられている。ここで、第一のヒューズ部22Aと第二のヒューズ部22Bの幅dは等しくなるように形成されている。なお、図2においては第一のヒューズ部22Aと第二のヒューズ部22Bの幅dは非蒸着スリット20の溝幅より狭く形成されているが、溝幅以上としてもよい。
次に、本実施形態に係る金属蒸着フィルム10を用いたフィルムコンデンサの形成工程を説明する。図3に示すように、金属蒸着フィルム10は複数枚積層された状態で巻き取られる。積層の際に、上層の金属蒸着フィルム10Aと下層の金属蒸着フィルム10Bとの端子電極部14を幅方向から見て対向するように(互い違いになるように)各フィルムを積層する。つまり、上層の金属蒸着フィルム10Aの端子電極部14には下層の金属蒸着フィルム10Bの非蒸着部16が重ねられる。積層された金属蒸着フィルム10A、10Bが円筒形状に巻き取られた後に、側面32にメタリコンと呼ばれる金属電極を溶射する。このとき、上層の金属蒸着フィルム10Aの端子電極部14と側面32Aのメタリコンとが電気的に接続され、下層の金属蒸着フィルム10Bの端子電極部14と側面32Bのメタリコンとが電気的に接続される。さらに各メタリコンからリード線33が引き出され、それぞれ電源または負荷の端子に接続される。
このように形成されたフィルムコンデンサにおける電流の流れについて説明する。上層の端子電極部14が正極側であって、下層の端子電極部14が負極側である場合、上層の端子電極部14から金属蒸着フィルム10に電流が流れる。電流の流れは大局的に見て端子電極部14から非蒸着部16に向かって、つまり、端子電極部14から幅方向に離れるように電流が流れる。ここで、セグメント18を通過する電流の流れを図4に模式的に示す。セグメント18の端子電極部14側に配置された第一のヒューズ部22C及び第二のヒューズ部22Dから電流がセグメント18内に流入する。第一のヒューズ部22Cから流入した電流40は分岐して非蒸着部16側の第一のヒューズ部22E及び第二のヒューズ部22Fを通過する。また、第二のヒューズ部22Dからセグメント18内に流入した電流42は分岐して第一のヒューズ部22E及び第二のヒューズ部22Fを通過する。このように、本実施形態に係る金属蒸着フィルム10においては、従来の矩形セグメントに比べてセグメント内における電流分布の偏りが軽減され、セグメント内に均等に電流が流れる。したがってセグメント内の所定箇所に電流が偏り、絶縁破壊に繋がるおそれが従来よりも軽減される。絶縁破壊が生じにくくなることから、ヒューズの溶断によるセグメントの隔離も生じにくくなる。セグメントの隔離が生じにくくなるから、金属蒸着フィルムの電極面積の減少が避けられ、静電容量の低下が回避される。
さらに、本実施形態においては電流が流入する第一のヒューズ部22C及び第二のヒューズ部22Dの幅を等しく形成している。したがって各ヒューズ部から均等に電流がセグメント18に流入する。また、本実施形態においては電流が流出する第一のヒューズ部22Eと第二のヒューズ部22Fの幅も等しく形成している。したがってセグメントから各ヒューズに均等に電流が流出する。
図5上段には、本実施形態に係る金属蒸着フィルム10と従来の矩形セグメントからなる金属蒸着フィルム43との耐電圧試験の結果が示されている。なお、本試験にあたり、それぞれの金属蒸着フィルムにおける非蒸着スリット20の溝幅とヒューズ部の幅とが等しくなるように構成している。また、それぞれの金属蒸着フィルムに対する電圧印加時間も等しく設定している。また、セグメントの膜厚及び面積はほぼ等しくなるように構成している。図5上段に示すように、本実施形態に係る金属蒸着フィルム10は従来の金属蒸着フィルム43に比べて静電容量の減少率が少ない、言い換えれば耐電圧性能が向上している。
さらに図5下段には、本実施形態に係る金属蒸着フィルム10と従来の矩形セグメントからなる金属蒸着フィルム43との耐電流試験の結果が示されている。なお、図5上段と同様に、それぞれの金属蒸着フィルムにおける非蒸着スリット20の溝幅とヒューズ部の幅とが等しくなるように構成している。また、それぞれの金属蒸着フィルムに対する電流供給時間も等しく設定している。また、セグメントの膜厚及び面積はほぼ等しくなるように構成している。図5下段に示すように、本実施形態に係る金属蒸着フィルム10は従来の金属蒸着フィルム43よりも温度上昇の割合が低く抑えられている。温度上昇を抑えることができることから、従来の金属蒸着フィルム43と比較して、セグメント18の金属膜の蒸発飛散や誘電体の絶縁抵抗の低下を抑制することができる。
また、非蒸着スリット20の形状について、図1〜4に示す形状に代えて、図6に示すような形状にしてもよい。図6に示す非蒸着スリット50は略U字型の湾曲形状をしており、金属蒸着フィルム10の幅方向及び長手方向に所定間隔で複数形成されている。非蒸着スリット50の湾曲開口は端子電極部14側に設けられている。また、非蒸着スリット50の変極点52にはヒューズ部54が設けられている。また、隣り合う非蒸着スリット50同士の距離が最も狭くなる狭隘部にもヒューズ部54が設けられている。変極点52に設けられたヒューズ部54と狭隘部に設けられたヒューズ部54の幅dは等しく形成されている。
なお、図6においては、非蒸着スリット50の湾曲形状は二次関数曲線に沿って形成される。しかし、二次関数曲線に限られず、指数関数曲線や対数曲線等、任意の曲線関数から得られる形状であってよい。
端子電極部14から流れる電流58は、幅方向に隣接する非蒸着スリット50間の2つの狭隘部のヒューズ部54Aと、長手方向に隣接する非蒸着スリット50間の狭隘部のヒューズ部54Bに分岐する。ここで、各ヒューズの幅が等しく形成されていることから、電流はほぼ3分され、均等に各ヒューズ部54に流れる。また、幅方向に隣接する非蒸着スリット50間の2つの狭隘部のヒューズ部54Aを通過した電流60と、非蒸着スリット50の変極点52に設けられたヒューズ部54Cを通過した電流62は合流してヒューズ部54Cを通過する。以上の様にそれぞれのセグメント18では電流が均等に流れ、従来の様な電流分布の偏りが軽減される。
また、図7に示すように、幅方向に延びる直線状の非蒸着スリット60を追加して形成してもよい。直線状の非蒸着スリット60は、長手方向に隣接する湾曲形状の非蒸着スリット50間に設けられ、さらに湾曲形状の非蒸着スリット50の変極点52を貫通する位置にも設けられる。また、直線状の非蒸着スリット60には所定間隔でヒューズ部54が設けられる。
さらに、図8に示すように、長手方向に配置された非蒸着スリット50の組62を幅方向に複数組形成するに当たり、長手方向に所定間隔オフセットさせて非蒸着スリット50の組62を形成してもよい。この際、非蒸着スリット50の変極点に設けられたヒューズ部54Cと、幅方向に隣接する非蒸着スリット50間の狭隘部に設けられたヒューズ部54Aとが幅方向に平行な直線上に配置されるようにオフセット間隔を設定してもよい。
さらに、図9に示すように、端子電極部14に近づくにしたがって非蒸着スリット50が大きくなるように形成してもよい。この場合、端子電極部14に近づくにしたがってセグメント18の面積が大きくなる。端子電極部14近傍における電流量は非蒸着部16側に比べて多くなり、その分温度上昇の割合も高くなる。電流量の多い端子電極部14近傍のセグメント18の面積を相対的に広く形成して抵抗を軽減することで、端子電極部14近傍の温度上昇を緩和することができる。
さらに、図6〜9に示す実施形態では非蒸着スリットの開放湾曲が端子電極部14側に設けられていたが、図10に示すようにこれを反転させ、開放湾曲を非蒸着部16側に設け、変極点52を端子電極部14側に設けても良い。これによっても従来の格子型のセグメントに比べて電流分布の均一化が図られる。
また、図11に示すように非蒸着スリット50を円形状とし、または図12に示すように非蒸着スリットを楕円形状とし、最も端子電極部14側の部分と最も非蒸着部16側の部分にヒューズ部54を設けても良い。この形状によっても従来の矩形方セグメントと比較して電流分布の均一化が図られる。
10 金属蒸着フィルム、12 誘電体フィルム、14 端子電極部、16 非蒸着部、18 セグメント、20,50,60 非蒸着スリット、22,54 ヒューズ部、24 第一の曲線、26 第二の曲線、28 接続点、32 フィルムコンデンサ側面、52 変極点。

Claims (3)

  1. 誘電体フィルムを備え、
    前記誘電体フィルムの幅方向の両端部のうち一方の端部には金属膜が蒸着された端子電極部が形成され、他方の端部には金属膜が蒸着されない非蒸着部が形成され、
    前記端子電極部と前記非蒸着部との間には、金属膜の蒸着領域と、前記蒸着領域を複数のセグメントに区画する、金属膜が蒸着されない非蒸着スリットが形成され、
    前記非蒸着スリットは金属膜を蒸着させたヒューズ部により一部が途切れ、前記ヒューズ部により隣接する前記セグメント同士が導通可能であり、
    前記非蒸着スリットの形状は、円弧形状または楕円弧形状からなる第一の曲線に沿って形成された第一スリットと前記第一の曲線を反転させた第二の曲線に沿って形成された第二のスリットが前記幅方向に沿って交互に接続された波型形状であって、前記波型形状の非蒸着スリットが前記幅方向に直交する長手方向に沿って、隣接する前記非蒸着スリットと交差しないように反転しながら複数形成され、
    前記ヒューズ部は、前記第一の曲線と第二の曲線との接続点と、隣り合う前記非蒸着スリット間の距離が最も狭くなる狭隘部とに形成されていることを特徴とする、金属蒸着フィルム。
  2. 請求項1記載の金属蒸着フィルムであって、
    前記第一の曲線と第二の曲線との接続点に設けられた前記ヒューズ部と、前記狭隘部に設けられた前記ヒューズ部の幅が等しく形成されていることを特徴とする、金属蒸着フィルム。
  3. 誘電体フィルムを備え、
    前記誘電体フィルムの幅方向の両端部のうち一方の端部には金属膜が蒸着された端子電極部が形成され、他方の端部には金属膜が蒸着されない非蒸着部が形成され、
    前記端子電極部と前記非蒸着部との間には、金属膜の蒸着領域と、前記蒸着領域を複数のセグメントに区画する、金属膜が蒸着されない非蒸着スリットが形成され、
    前記非蒸着スリットは金属膜を蒸着させたヒューズ部により一部が途切れ、前記ヒューズ部により隣接する前記セグメント同士が導通可能であり、
    前記非蒸着スリットの形状はU字状の湾曲形状であって、前記非蒸着スリットが前記幅方向及び前記幅方向に直交する長手方向に沿って、隣接する前記非蒸着スリットと交差しないように複数形成され、
    前記ヒューズ部は、前記非蒸着スリットの変極点と、隣り合う前記非蒸着スリット間の距離が最も狭くなる狭隘部とに形成されていることを特徴とする、金属蒸着フィルム。
JP2010248086A 2010-11-05 2010-11-05 金属蒸着フィルム Pending JP2012099747A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010248086A JP2012099747A (ja) 2010-11-05 2010-11-05 金属蒸着フィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010248086A JP2012099747A (ja) 2010-11-05 2010-11-05 金属蒸着フィルム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012099747A true JP2012099747A (ja) 2012-05-24

Family

ID=46391296

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010248086A Pending JP2012099747A (ja) 2010-11-05 2010-11-05 金属蒸着フィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012099747A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015050253A (ja) * 2013-08-30 2015-03-16 トヨタ自動車株式会社 金属化フィルム
JP2015056582A (ja) * 2013-09-13 2015-03-23 小島プレス工業株式会社 フィルムコンデンサ用の導電体蒸着フィルム
WO2022085729A1 (ja) * 2020-10-23 2022-04-28 王子ホールディングス株式会社 金属化フィルム及びフィルムコンデンサ

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004095605A (ja) * 2002-08-29 2004-03-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 金属化フィルムコンデンサとその製造方法および金属化フィルムコンデンサを用いたインバータ装置
JP2007103534A (ja) * 2005-09-30 2007-04-19 Nippon Chemicon Corp 金属化フィルムコンデンサ
JP2007201313A (ja) * 2006-01-30 2007-08-09 Toray Ind Inc 金属蒸着フィルム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004095605A (ja) * 2002-08-29 2004-03-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 金属化フィルムコンデンサとその製造方法および金属化フィルムコンデンサを用いたインバータ装置
JP2007103534A (ja) * 2005-09-30 2007-04-19 Nippon Chemicon Corp 金属化フィルムコンデンサ
JP2007201313A (ja) * 2006-01-30 2007-08-09 Toray Ind Inc 金属蒸着フィルム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015050253A (ja) * 2013-08-30 2015-03-16 トヨタ自動車株式会社 金属化フィルム
JP2015056582A (ja) * 2013-09-13 2015-03-23 小島プレス工業株式会社 フィルムコンデンサ用の導電体蒸着フィルム
WO2022085729A1 (ja) * 2020-10-23 2022-04-28 王子ホールディングス株式会社 金属化フィルム及びフィルムコンデンサ
JP7567356B2 (ja) 2020-10-23 2024-10-16 王子ホールディングス株式会社 金属化フィルム及びフィルムコンデンサ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4698474B2 (ja) フィルムコンデンサ
US20110181998A1 (en) Deposited film and film capacitor using the same
US9536663B2 (en) Metallized film capacitor
JP2012099747A (ja) 金属蒸着フィルム
JP6748851B2 (ja) 金属化フィルムコンデンサ
JP5647400B2 (ja) 金属化フィルムコンデンサ
JP6211255B2 (ja) 金属化フィルムコンデンサ
US9779877B2 (en) Film capacitor
CN111448631B (zh) 薄膜电容器
WO2013161063A1 (ja) 金属蒸着フィルム
JP4893399B2 (ja) 金属化フィルムコンデンサ
JP6330139B2 (ja) 金属化フィルムコンデンサ
JP4957308B2 (ja) 金属化フィルムコンデンサ
JP5395302B2 (ja) 金属化フィルムコンデンサ
JP5954280B2 (ja) 金属化フィルム
JP6469453B2 (ja) コンデンサ素子用の金属化フィルムおよびそれを用いた金属化フィルムコンデンサ
JP5294321B2 (ja) 金属化フィルムコンデンサ
JP2016111030A (ja) 金属化フィルムコンデンサ
WO2024176721A1 (ja) フィルムコンデンサ及び金属化フィルム
WO2020031940A1 (ja) 金属化フィルムおよびフィルムコンデンサ
JP6614558B2 (ja) 金属化フィルム及び金属化フィルムコンデンサ
JP2010199479A (ja) 金属化フィルムコンデンサ
JP6040592B2 (ja) 金属化フィルムコンデンサ
JP2019207931A (ja) コンデンサ素子用の金属化フィルムおよびそれを用いた金属化フィルムコンデンサ
JP2011049414A (ja) 金属化フィルムコンデンサ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130626

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140326

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140415

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140930