JP2012099435A - 陽極接地型x線管およびそれを用いたx線撮影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
陽極接地型X線管において、陰極を支持する絶縁体表面における帯電を抑制し、沿面放電の発生を防止し、X線管の信頼性を高める。
【解決手段】
陽極209が接地電位とされ、陰極203に負電圧が印加されて、前記陰極203より放出された電子が前記陽極209に当たることによりX線を発生する陽極接地型X線管において、陰極203を支持する絶縁体は、基材201に、体積抵抗率が10〜1014Ω・cmであって、当該基材よりも体積抵抗率が小さいコーティング材301を被覆することにより、絶縁体の帯電を抑制し、絶縁信頼性を向上する。
【選択図】図1

Description

本発明は、X線管およびそれを用いたX線撮影装置に関し、特にX線CT撮影装置に好適な陽極接地型X線管に関する。
近年、X線CT装置用のX線管としては、大容量化してもX線を発生する陽極ターゲット部の冷却が簡単であることから、中性点接地型に代わって陽極接地型のX線管が用いられている。
近年のX線CT用X線管ではX線照射量を増やすため、X線管に供給する電力を増大させる必要があり、X線管の陰極の電圧が高くなっている。この場合の課題は、陰極を支持する絶縁体の絶縁信頼性である。電子ビームが陽極に衝突することにより、反射電子または2次電子が発生し、さらに、反射電子または2次電子の一部が絶縁体に衝突した際に2次電子を発生することにより、絶縁体が正に帯電する。絶縁体の正帯電は局所的に電界を増加することになるため、絶縁体表面で沿面放電が発生することがある。この沿面放電は一時的にフィラメントの印加電圧の不安定性をもたらす他、連続して放電が発生すると絶縁体を劣化させ、十分な絶縁性能を得られなくなる恐れがある。
特許文献1には、X線管のセラミック外囲器内表面の帯電を防止する方法として、真空容器をセラミックで構成し、その表面に釉薬等の低抵抗膜を設けたX線管が開示されている。
特開昭58−44662号公報
特許文献1記載のX線管は、セラミック外囲器内表面の帯電を防止するもので、陽極接地型X線管の陰極を支持する絶縁体の帯電を防止するものではない。特に特許文献1記載のX線管はその全長にほぼ等しいセラミック外囲器の長さの距離で絶縁が図られればよいため電界の変化率も小さく、陽極接地型X線管と比較すると使用される環境の厳しさが緩やかである。
これに対して、陽極接地型X線管は筺体から陽極までは同電位となるように構成されていて、筺体から陰極までの距離に存在する絶縁体を挟んで非常に大きな電位差が発生しているため、確実な絶縁を図り得る材料で構成する必要があった。しかし、絶縁性が高いと、反射電子が絶縁体の表面に留まり、絶縁体内での局所的な電位差を増大させ、ひいては、沿面放電を発生させてしまうと言う課題があった。
本発明は、陽極接地型X線管において、陰極を支持する絶縁体表面における帯電を抑制し、沿面放電の発生を防止し、X線管の信頼性を高めることを目的とする。
本発明は上記の課題を解決するものであり、その手段を以下に記述する。
本発明の第一の手段は、陽極が接地電位とされ、陰極に負電圧が印加されて、前記陰極より放出された電子が前記陽極に当たることによりX線を発生する陽極接地型X線管であって、前記陰極を支持する絶縁体は、基材に、当該基材よりも体積抵抗率が小さいコーティング材を被覆したことを特徴とする。
この手段では、基材よりも体積抵抗率が小さいコーティング材を用いることにより、反射電子または2次電子が衝突することによる帯電を伝導電子の移動により中和することができ、局所的な電界の増加を抑制できる。
本発明の第二の手段は、第一の手段における陽極接地型X線管であって、前記コーティング材の体積抵抗率が10〜1014Ω・cmであることを特徴とする。
この手段では、抵抗の低いコーティング材を用いることにより、反射電子または2次電子が衝突することによる帯電を伝導電子の移動により中和することができ、局所的な電界の増加をより良好に抑制できる。
本発明の第三の手段は、第二の手段における陽極接地型X線管であって、前記陰極を支持する絶縁体の外部に同軸に接地電位の金属製の真空容器が配置されていることを特徴とする。
この手段では、金属製の真空容器を接地電位とすることにより、X線管の取り扱いを容易にすることができる。
本発明の第四の手段は、第三の手段における陽極接地型X線管であって、前記陰極と前記真空容器の間の総抵抗が10Ω以上であることを特徴とする。
この手段では、陰極と真空容器の間の抵抗の値を適正にし、100kV以上の電圧を印加した場合にコーティング材のジュール発熱を抑制することができる。
本発明の第五の手段は、第一の手段などにおける陽極接地型X線管であって、前記コーティング材の厚みは0.1mm以下であること特徴とする。
この手段では、基材に対して薄くコーティングすることにより、絶縁体が加熱された場合において、熱膨張率の差による機械的劣化を抑制することができる。
本発明の第六の手段は、第一の手段などにおける陽極接地型X線管であって、前記陰極を支持する絶縁体の基材およびコーティング材がセラミックス製であることを特徴とする。
この手段では、絶縁体の基材およびコーティング材を耐熱温度が1500℃程度であるセラミック製とすることにより、耐熱温度が1000℃程度であるガラスもしくは釉薬と比較して、絶縁信頼性の高いX線管を実現できる。
本発明の第七の手段は、第六の手段における陽極接地型X線管であって、前記陰極を支持する絶縁体の基材がアルミナであり、前記コーティング材が、アルミナと、酸化チタン、酸化クロム、酸化鉄、酸化イットリウムの内の何れか一つを含むことを特徴とする。
この手段では、絶縁体の基材とコーディング材との材料を限定することにより、絶縁信頼性の高いX線管を実現できる。
本発明の第八の手段は、第一の手段などにおける陽極接地型X線管であって、前記コーティング材の色が概黒色であることを特徴とする。
この手段では、コーティング材の色を黒色とすることにより、輻射率を増加させることができ、絶縁体が加熱された場合において、熱を真空容器に効率よく熱輻射することができる。
本発明の第九の手段は、上記何れかの陽極接地型X線管を搭載したX線撮影装置である。
この手段では、上記のような信頼性の高いX線撮影装置を実現できる。
本発明によれば、陽極接地型X線管において、陰極を支持する絶縁体表面の帯電を抑制し、沿面放電を防止でき、絶縁信頼性の高いX線管を実現できる。そして、これを搭載したX線装置の信頼性を向上することができる。
本発明の実施例の構造を示す図。 本発明が適用される典型的なX線CT装置の構成を示す図。 本発明が適用される陽極接地型X線管の全体構成を示す図。 絶縁体上の電界分布測定結果を示す図。 コーティング材の体積抵抗率とジュール発熱量の関係を示す図。
先ず、X線管を搭載するX線撮影装置の例として医療用X線CT装置の説明をする。
典型的なX線CT装置の構成図を図2に示す。商用電源1から電力の供給を受けた周波数変換器2は高周波交流を出力する。周波数変換器2が出力した高周波交流は電力伝達用ブラシ3に送られる。電力伝達用ブラシ3はスキャナ回転盤4に固定された電力伝達用スリップリング5と接触しており、スキャナ回転盤4が回転していても電気的に導通している。電力伝達用スリップリング5は高電圧発生装置6に接続されており、高電圧発生装置6にて高周波交流は高電圧直流に変換される。X線管7は高電圧直流の供給を受け、内部で電子ビームを発生し、電子ビームがターゲットに当たりX線ビーム8を発生する。X線ビーム8は寝台9に載った被検体10を透過し、X線ビーム8の強度は検出器11で電気信号に変換される。この電気信号はデータ収集システム12でデジタル信号に変換され、データ伝達用スリップリング13とデータ伝達用ブラシ14を介して画像再構成装置15に送られる。画像再構成装置15は得られたX線強度のデータを基に画像を再構成して、被検体10の断層像データを出力する。断層像データはコンピュータ16に送られ、画像表示装置17で断層像を表示し、断層像データを画像記録装置18に記憶することができる。
三次元画像の生成が可能となる、らせん軌道スキャン(ヘリカルスキャン、スパイラルスキャン、ボリュームスキャンとも呼ばれる)が可能なX線CT装置(らせんCT)では、スキャナ回転盤4が連続回転を行うと同時に、寝台9を体軸方向に一定速度で移動させることにより、X線管7は被検体10に対し相対的にらせん運動をする。このらせんCTは、撮影中にスキャナの回転と並行して撮影位置も変えているため、全体の撮影時間が短縮できる。また、撮影中に体軸方向にも連続走査しているため、三次元データを収集できる。
X線CT装置用のX線管としては、従来、絶縁の容易さから中性点接地型が主流であったが、大出力化に伴う陽極冷却の効率向上のため陽極接地型X線管が用いられている。
図3に陽極接地型X線管の全体構成を示す。陰極101に負電圧が印加され、陽極102は接地電位であり、両者の間に電圧が発生することにより電子ビームが発生し、電子ビームが陽極102に衝突する際にX線が発生する。陽極102は過熱を防止するためロータ103とステータ104からなるモータにより回転する。陰極101と陽極102の間には100kVを超える電位差があるため、セラミックス等で構成される絶縁体105で絶縁されている。この陽極接地型X線管は、陽極102が接地電位であるため、筐体106を接地電位とし、陰極101と筐体106の間を絶縁体105で絶縁すればよい。したがって、筐体106を強度に優れた金属で構成することにより、スキャナの高速回転による遠心力に対して強度を有する構造とすることができる。
図1に、陽極接地型X線管の陰極付近の構造図を示す。陰極は熱電子を放出するフィラメント203と電子ビームの軌道を収束させる収束体204等から構成されており、これらは概ね円すい台形状の絶縁体201の一端に接続されている。絶縁体201の内部はコネクタ202が挿入される構造であり、コネクタ202が挿入されると高電圧導線205A、205Bはフィラメント203に接続され、フィラメントに外部の高電圧電源から供給される高電圧が印加される。コネクタ202には接地電位である外部導体206に高電圧導線205A、205Bを内包した高電圧ケーブル207の一端が接続されており、高電圧ケーブル207の他端は図示していないが、高電圧導線205A、205Bの他端側は図示しない高電圧発生装置に接続されている。高電圧導線205Aと205Bの間に高電圧発生装置により電位差を与えることにより、フィラメント203はジュール発熱により加熱される。絶縁体201の他端は絶縁体201とほぼ同軸状の円筒形の真空容器208に接続され、真空容器208は高電圧ケーブル207の外部導体206に接続されており、真空容器208の電位は接地電位になっている。このような機構によりフィラメント203は熱電子の電子ビームを射出し、射出された電子ビームは陽極209に衝突することによりX線が発生する。
図1は、本発明の実施例を示しており、本実施例では、絶縁体201の表面にコーティング材301を被覆している。絶縁体201は、アルミナAl等の十分な体積抵抗率を持つセラミックによって構成されていることが望ましい。絶縁体201の表面は、抵抗率を下げるための体積抵抗率が107〜1014Ω・cmの、絶縁体201よりも体積抵抗率が小さいコーティング材301によって被覆されている。コーティング材301は、収束体204と真空容器208の間を電気的に接続し、外部からは絶縁体の基材が見えないよう、絶縁体201全体を被覆している。コーティング材としてはアルミナに酸化チタン、酸化クロム、酸化鉄、酸化イットリウム等を含んだものが望ましく、例えばAl−TiO(3%)が好ましい。体積抵抗率の低い材料としてガラスや釉薬等を用いた場合、これらは耐熱温度が1000℃程度である。しかし、エネルギーの大きな反射電子が当たることを考えると、耐熱温度が1500℃程度を期待できるアルミナAlをベースにしたセラミック材料のほうが望ましい。
また、本実施例では絶縁体201の外表面にコーティング材301を被覆する構成であるため、従来技術で説明した、円筒内表面に釉薬等で低抵抗膜を設ける構成と比較して、膜厚調整が容易であり、より安定した品質の低抵抗膜を設けることができる。
なお、絶縁体201の他端側が接続されている真空容器208は金属製であり、高電圧ケーブル207の外部導体206に接続されて接地電位になっており、ひいては陽極を接地電位に良好に保持している。しかし真空容器208と陰極とは、絶縁体201及びコーティング材301により絶縁が保持されている。
図4に、1015Ω・cmの体積抵抗率を有する基材に対して、コーティングなしの場合と、基材よりも体積抵抗率が小さいコーティング材を被覆した場合において、陰極に負の高電圧を印加した際の絶縁体上の電界分布の実測結果を示す。この結果によると、コーティングなしの場合では局所的に電界が負に増大しているのに対して、体積抵抗率1012Ω・cmのコーティング材で被覆した場合は電界がほぼ一様であった。また、体積抵抗率1014Ω・cmのコーティング材で被覆した場合は前記両者の中間の特性であった。コーティングなしの場合の最大電界と、体積抵抗率1012Ω・cmのコーティング材で被覆した場合の最大電界を比較すると、前者は後者の約2倍の電界が観測された。これらより、1014Ω・cm以下の体積抵抗率を有するコーティング材であれば、局所的な電界を抑制できることが分かった。これらのメカニズムとしては、陰極から発生した電子ビームが陽極に衝突することにより、反射電子または2次電子が発生し、さらに、反射電子または2次電子の一部は絶縁体に衝突した際に2次電子を発生するため、絶縁体の体積抵抗率が十分高い場合には絶縁体が正に帯電するのに対して、1014Ω・cm以下の体積抵抗率を有するコーティング材が被覆してあれば、この帯電を伝導電子の移動により中和することができ、局所的な電界の増加を抑制できると考えられる。さらに、別途実施した実験によると、コーティング材の体積抵抗率を1012〜1014Ω・cmとした場合、コーティング無しの場合と比較すると沿面放電の発生数を1/2〜1/10に抑制できることを確認している。
コーティングの厚みについては、厚みを0.1mm以上にするとコーティングがはがれてしまう現象が発生したため、コーティングの厚みは0.1mm以下が望ましい。
1012Ω・cmより体積抵抗率の低い場合でも1012Ω・cmと同等の特性が得られるが、全体の抵抗が小さくなり、X線CT用のX線管としては、全体の抵抗が10Ω以下であると、陰極に−100kV以上を印加した場合に発熱量が課題となるため、過熱が問題となる。
ここで電圧印加時に陰極から真空容器に流れる電流によるジュール発熱に関して、陰極の典型的な形状として、絶縁体直径50mm、絶縁体長さ200mmの円柱形状と仮定し、陰極電圧100kV、コーティング厚み0.1mmの場合について、コーティングの体積抵抗率をパラメータとした場合のコーティングのジュール発熱量の特性を図5に示す。
これに対して、冷却性については、絶縁体の典型的な形状として、絶縁体直径50mm、絶縁体厚み5mm、絶縁体長さ200mmの円筒形状で、熱伝導率をアルミナセラミックである30W/m・Kとし、一端を150℃、他端を30℃とした場合、この絶縁体に流れる熱流量は約13Wである。この値も図5に示す。
これによると、コーティングの体積抵抗率が小さすぎる場合、コーティングのジュール発熱量が、熱流量を上回り、冷却できない領域があることがわかる。図5によると、体積抵抗率が10Ω・cm以下であった場合に、冷却ができない。したがって、冷却性を考慮すると、コーティングの体積抵抗率は10Ω・cm以上である必要がある。一方で、帯電特性を考慮すると、図4に示した電位分布測定結果より、体積抵抗率は1014Ω・cm以下が望ましい。したがって、コーティング材の体積抵抗率の範囲は10〜1014Ω・cmが望ましい。
なお、コーティングの体積抵抗率が10Ω・cmである場合の総抵抗は10Ωである。したがって、陰極と真空容器の間の総抵抗は10Ω以上であることが望ましい。
さらに、絶縁体201から対面する真空容器208への熱輻射を促進するため、コーティング材301は概ね黒色とすることが望ましい。
上記のようなX線管を搭載すればX線CT装置、X線撮影装置等は信頼性を高めることができる。そのような装置構成図を図2に示す。
1…商用電源、2…周波数変換器、3…電力伝達用ブラシ、4…スキャナ回転盤、5…電力伝達用スリップリング、6…高電圧発生装置、7…X線管、8…X線ビーム、9…寝台、10…被検体、11…検出器、12…データ収集システム、13…データ伝達用スリップリング、14…データ伝達用ブラシ、15…画像再構成装置、16…コンピュータ、17…画像表示装置、18…画像記録装置、
101…陰極、102…陽極、103…ロータ、104…ステータ、105…絶縁体、106…筐体、
201…絶縁体、202…プラグ、203…フィラメント、204…収束体、205A,205B…高電圧導線、206…外部導体、207…高電圧ケーブル、208…真空容器、209…陽極、301…コーティング材。

Claims (9)

  1. 陽極が接地電位とされ、陰極に負電圧が印加されて、前記陰極より放出された電子が前記陽極に当たることによりX線を発生する陽極接地型X線管であって、
    前記陰極を支持する絶縁体は、基材に、当該基材よりも体積抵抗率が小さいコーティング材を被覆したことを特徴とする陽極接地型X線管。
  2. 請求項1に記載の陽極接地型X線管であって、前記コーティング材の体積抵抗率が10〜1014Ω・cmであることを特徴とする陽極接地型X線管。
  3. 請求項1または請求項2に記載の陽極接地型X線管であって、前記陰極を支持する絶縁体の外部に同軸に接地電位の金属製の真空容器が配置されていることを特徴とする陽極接地型X線管。
  4. 請求項3に記載の陽極接地型X線管であって、前記陰極と前記真空容器の間の総抵抗が10Ω以上であることを特徴とする陽極接地型X線管。
  5. 請求項1乃至4の何れか一つに記載の陽極接地型X線管であって、前記コーティング材の厚みは0.1mm以下であることを特徴とする陽極接地型X線管。
  6. 請求項1乃至5の何れか一つに記載の陽極接地型X線管であって、前記陰極を支持する絶縁体の基材および前記コーティングがセラミックス製であることを特徴とする陽極接地型X線管。
  7. 請求項6記載の陽極接地型X線管であって、前記陰極を支持する絶縁体の基材がアルミナであり、前記コーティング材が、アルミナと、酸化チタン、酸化クロム、酸化鉄、酸化イットリウムの内の何れか一つを含むことを特徴とする陽極接地型X線管。
  8. 請求項1乃至7の何れか一つに記載の陽極接地型X線管であって、前記コーティング材の色が概ね黒色であることを特徴とする陽極接地型X線管。
  9. 請求項1乃至8の何れか一つに記載の陽極接地型X線管を搭載したX線撮影装置。
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