JP2012095225A - 発振器 - Google Patents

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Abstract

【課題】少ない電流で必要な負性抵抗が得られることにより、安定に動作することのできる発振器を提供する。
【解決手段】互いに並列に配設された容量素子134,234およびインダクタ133,233を有する共振回路13,23と、共振回路13,23の損失を打ち消す負性抵抗が生じるように配設された複数のトランジスタを有する負性抵抗発生器14,24と、第1バイアス端子15,25と、第2バイアス端子16,26と、を備えた複数の発振部10,20と、各共振回路13,23が互いに等価的に並列に接続されるように、複数の発振部10,20を電気的に結合する結合部30Aと、を備え、複数の発振部10,20は、それぞれの第1バイアス端子25および第2バイアス端子16において互いに直列に接続され、複数の発振部10,20における複数のトランジスタ143,144,243,244は、互いに同じ導電型で構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体集積回路に搭載される発振器に関し、特に、低消費電流性能に優れた発振器に関する。
近年、広く普及している移動体通信用無線機器において、低消費電流化への要求はますます高まってきている。送受信機能を実現する回路ブロックの中でも発振器(差動発振器)は、発振の高い安定性および位相雑音の低減を実現するため、大きな動作電流を必要とする。
図5は従来のCMOS構成を有する発振器の概略構成を示す回路図である。図5において、CMOS発振器は、一対のPMOSトランジスタ411,412のゲート端子とドレイン端子とが互いにクロスするように接続されることにより負性抵抗を生じさせる負性抵抗発生器41と、一対のNMOSトランジスタ421,422のゲート端子とドレイン端子とが互いにクロスするように接続されることにより負性抵抗を生じさせる負性抵抗発生器42と、インダクタ431および容量素子432が並列接続された共振回路(タンク回路)43とを備えている。
ここで、タンク回路43を構成するインダクタ431および容量素子432は抵抗成分を有するため、タンク回路43のQ値(Quality Factor)は現実的には有限値となり、交流電流が流れることでインダクタ431および容量素子432の抵抗成分による損失が発生する。このため、タンク回路43における発振が安定に行われるためには、抵抗成分による損失を補うだけの負性抵抗が必要となる。図5に示す発振器では、2つの負性抵抗発生器41,42でこの負性抵抗を生じさせるように意図されている。負性抵抗発生器41,42は一対のPMOSトランジスタ411,412のドレイン端子とこれらに対応する一対のNMOSトランジスタ421,422のドレイン端子とがそれぞれ接続され(いわゆる縦積み構造を有しており)、それぞれが電源とGNDとの間に直列に接続されているため、負性抵抗発生器41,42には同一の電流が動作電流として流れる。このような2つの負性抵抗発生器41,42を有する構成においては、負性抵抗発生器を1つだけ用いた場合に比べ、同じ動作電流から得られる負性抵抗をより大きくすることができる。逆に言えば、負性抵抗は流す電流に依存して変化することため、2つの負性抵抗発生器41,42を用いることにより、必要な負性抵抗を得るための動作電流を低減させることができるといえる。
また、従来の差動発振器の別例として特許文献1では、PMOS負性抵抗発生器41の代わりに、自身のゲートとドレインを繋いでダイオード接続された一対のNMOSトランジスタからなる差動対回路が挿入された発振器が開示されている。この差動対回路は自身のゲートとドレインとが繋がれているため負性抵抗が生じず、単なる負荷として働いている。
特開2002−353736号公報
図5に示したCMOS発振器では二つの負性抵抗発生器41,42の働きで、一方のみを用いた場合に比べより強い負性抵抗が得られる効果があるものの、PMOSトランジスタの相互コンダクタンスはNMOSのそれに比べ半分程度かそれ以下と小さいため、NMOSトランジスタで構成された負性抵抗発生器42単独の負性抵抗に比べ、わずかな効果しかなかった。このため、発振器が安定に動作するために必要な負性抵抗を得るためには、PMOSトランジスタによる負性抵抗発生器41を組み合わせた図5の構成においても動作電流の低減効果はわずかしかなかった。
また、特許文献1に示した差動発振器においては、負荷として働く差動対回路が追加されるが、当該差動対回路においては負性抵抗が生じず、タンク回路に並列に抵抗性回路が付加されることとなるため、当該抵抗性回路で電力が消費されることとなり、動作電流が増大する問題がある。
そこで、本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、少ない電流で必要な負性抵抗が得られることにより、安定に動作することのできる発振器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る発振器は、第1配線および第2配線と、前記第1配線と前記第2配線との間に互いに並列に配設された容量素子およびインダクタを有する共振回路と、前記第1配線と前記第2配線との間に前記共振回路で生じた損失を打ち消す負性抵抗が生じるように配設された複数のトランジスタを有する負性抵抗発生器と、前記インダクタを介して第1配線及び第2配線に接続された第1バイアス端子と、前記複数のトランジスタを介して前記第1配線及び前記第2配線に接続された第2バイアス端子と、を備えた複数の発振部と、前記各共振回路が互いに等価的に並列に接続されるように、前記複数の発振部を電気的に結合する結合部と、を備え、前記複数の発振部は、それぞれの前記第1バイアス端子及び第2バイアス端子において互いに直列に接続され、前記複数の発振部における前記複数のトランジスタは、互いに同じ導電型で構成されている。
上記構成によれば、複数の発振部が電気的に結合されることにより、複数の負性抵抗発生器が等価的に並列に接続され、負荷抵抗が増大する。さらに、複数の発振部が電気的に結合されることにより、複数の共振回路が等価的に並列に接続され、複数の共振回路の容量素子およびインダクタが互いに並列に接続される。容量素子が並列接続されると合成容量は接続される容量素子の数に比例して増大し、容量素子およびインダクタの損失を示す抵抗成分の合成値は接続される容量素子およびインダクタの数に反比例して減少する。複数の共振回路全体のQ値は、容量素子の合成容量および損失を示す抵抗成分の合成値にそれぞれ比例するが、合成容量の増大分と損失を示す抵抗成分の合成値の減少分とが互いに打ち消しあうことにより、結果として共振回路のQ値は変化しない。このため、動作電流を負やすことなく、複数の共振回路で生じる抵抗成分を打ち消すだけの十分な負性抵抗を得ることができ、安定な発振動作を得ることができる。
前記結合部は、前記複数の発振部の前記第1配線同士を接続する第1結合配線に設けられた第1容量素子と、前記複数の発振部の前記第2配線同士を接続する第2結合配線に設けられた第2容量素子とを有していてもよい。このような構成によれば、複数の発振部の第1配線および第2配線同士がそれぞれ第1容量素子および第2容量素子を介して電気的に接続されるため、共振回路で生じる高周波信号に対して第1容量素子および第2容量素子のインピーダンスが略零とみなせる。したがって、第1配線および第2配線を流れる電流の直流成分が互いの共振回路間に直接流れ込むことを防止しつつ、共振回路同士を等価的に並列に接続させることができる。よって、より有効に動作電流を低減させることができる。
前記結合部は、前記複数の発振部の前記第1配線および前記第2配線間にそれぞれ設けられた誘導コイルを有し、前記複数の発振部に対応する前記誘導コイル同士が当該誘導コイル間で電磁誘導が生じるように並列配置されていてもよい。このような構成によれば、複数の発振部に対応する誘導コイルによる電磁誘導により共振回路で生じる高周波信号が共振回路間で伝達可能となる。したがって、第1配線および第2配線を流れる電流の直流成分が互いの共振回路間に直接流れ込むことを防止しつつ、共振回路同士を等価的に並列に接続されることができる。よって、より有効に動作電流を低減させることができる。
前記結合部は、前記複数の発振部の前記インダクタ同士が当該インダクタ間で電磁誘導が生じるように並列配置されて構成されていてもよい。これにより、複数の共振回路のインダクタ間で電磁誘導を生じさせることにより、第1配線および第2配線同士を互いに電気的に結合する構成を別途用いることなく、共振回路同士を等価的に並列接続させることができる。
前記複数のトランジスタは、N型のMOSトランジスタであってもよい。
本発明は以上に説明したように構成され、少ない電流で必要な負性抵抗が得られることにより、安定に動作することができるという効果を奏する。
図1は本発明の第1実施形態に係る発振器の概略構成を示す回路図である。 図2は図1に示す発振器のより詳細な構成を示す回路図である。 図3は本発明の第2実施形態に係る発振器の概略構成を示す回路図である。 図4は本発明の第3実施形態に係る発振器の概略構成を示す回路図である。 図5は従来のCMOS構成を有する発振器の概略構成を示す回路図である。
以下に、本発明に係る発振器の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下では全ての図を通じて同一または相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。
<第1実施形態>
まず、本発明の第1実施形態における発振器について説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る発振器の概略構成を示す回路図である。図1に示すように、本実施形態における発振器1Aは、複数(本実施形態においては2つ)の発振部10,20(以下、第1発振部10および第2発振部20とも称する)と、発振部10,20を電気的に結合する結合部30Aとを有している。これらの構成は、半導体基板上に形成される。
第1発振部10は、第1配線11と第2配線12との間に互いに並列に配設された容量素子およびインダクタ(inductor:後述)を有する共振回路(タンク回路)13と、第1配線11と第2配線12との間に共振回路13の損失を打ち消す負性抵抗が生じるように配設された複数のトランジスタ(後述)を有する負性抵抗発生器14とを有しており、差動発振器として動作する。同様に、第2発振部20は、第1配線21と第2配線22との間に共振回路23と、負性抵抗発生器24とを有している。負性抵抗発生器14,24において負性抵抗を生じさせるトランジスタは何れも同じ導電型で構成されている。
また、発振部10,20は、それぞれ、共振回路13のインダクタを介して第1配線11,21および第2配線12,22に接続された第1バイアス端子15,25と、複数のトランジスタを介して第1配線11,21および第2配線12,22に接続された第2バイアス端子16,26とを有している。そして、発振部10,20は、それぞれの第1バイアス端子および第2バイアス端子において互いに直列に接続されている。具体的には、第1発振部10と第2発振部20とは、第1発振部10の負性抵抗発生器14の第2バイアス端子16と第2発振部20の第1バイアス端子25とが接続されることにより、互いに直列に接続されている。また、第1発振部10の第1バイアス端子15は正電圧源VDDに接続され、第2発振部20の第2バイアス端子26はグランドGNDに接続されている。なお、第2発振部20の第2バイアス端子26は、グランドGNDに接続される代わりに、正電圧源VDDより低い電圧を有する電圧源に接続されてもよい。
結合部30Aは、第1発振部10の第1配線11と第2発振部20の第1配線21とを電気的に結合するとともに、第1発振部10の第2配線12と第2発振部20の第2配線22とを電気的に結合するよう構成されている。
上記構成によれば、第1配線11,21および第2配線12,22同士が互いに電気的に結合されることにより、複数の負性抵抗発生器14,24が等価的に並列に接続され、負荷抵抗が増大する。また、第1配線11,21および第2配線12,22同士が互いに電気的に結合されることにより、複数の共振回路13,23同士が密に結合され、等価的に並列に接続される。これにより、複数の共振回路13,23の容量素子およびインダクタが互いに並列に接続されるため、共振回路13,23が同一の共振周波数で発振する。このとき、複数の共振回路13,23全体のQ値は変化しない(詳しくは後述する)。このため、動作電流を増やすことなく、複数の共振回路13,23で生じる抵抗成分を打ち消すだけの十分な負性抵抗を得ることができ、安定な発振動作を得ることができる。
以下、本実施形態のより具体的な構成について説明する。図2は図1に示す発振器のより詳細な構成を示す回路図である。本実施形態において、共振回路13は、第1配線11に接続される第1端子131と第2配線12に接続される第2端子132との間に互いに並列に接続されたインダクタ133と容量素子134とを有している。第1バイアス端子15は、インダクタ133を介して第1配線11および第2配線12に接続されている。同様に、共振回路23は、第1端子231と第2端子232との間に互いに並列に接続されたインダクタ233と容量素子234とを有している。第1バイアス端子25は、インダクタ233を介して第1配線21および第2配線22に接続されている。このように、互いに並列に接続されたインダクタ133,233と容量素子134,234とで構成され、第1バイアス端子15,25を介してインダクタ133,233に正電圧が印加されることにより、共振回路13,23は、並列共振する。なお、図2においては、第1バイアス端子15,25がインダクタ133,233の中央ノードに接続される構成が示されているが、本発明はこれに限られず、例えば複数のインダクタが直列接続された構成において、インダクタ同士が接続されているいずれかの箇所に第1バイアス端子が接続されることとしてもよい。
負性抵抗発生器14は、第1配線11に接続される第1端子141および第2配線12に接続される第2端子142にそれぞれ主端子の一方(例えばドレイン端子)が接続され、主端子の他方(例えばソース端子)同士が接続された一対のトランジスタ143,144を有している。本実施形態において、一対のトランジスタ143,144は何れもNMOSトランジスタ(N型のMOSFET)により構成されている。トランジスタ143の制御端子(例えばゲート端子)は、トランジスタ144の主端子の一方(例えばドレイン端子)に接続され、トランジスタ144の制御端子(例えばゲート端子)は、トランジスタ143の主端子の一方(例えばドレイン端子)に接続されている。同様に、負性抵抗発生器24は、第1端子241および第2端子242にそれぞれ主端子の一方が接続され、主端子の他方同士が接続された一対のトランジスタ243,244を有している。一対のトランジスタ243,244は何れもNMOSトランジスタにより構成されている。トランジスタ243の制御端子は、トランジスタ244の主端子の一方に接続され、トランジスタ244の制御端子は、トランジスタ243の主端子の一方に接続されている。このように、一対のトランジスタ143,243および144,244の主端子の一方と制御端子とを互いにクロスさせるように接続することにより、負性抵抗発生器14,24は、負性抵抗を生じさせている。なお、負性抵抗発生器14,24の構成は、複数のトランジスタによって負性抵抗を生じさせる限りどのような構成を有しておいてもよい。例えば、一対のトランジスタが複数対設けられていてもよい。
また、負性抵抗発生器14,24の一対のトランジスタ143,144および243,244の主端子の他方(互いに接続されている側)には、第2バイアス端子16,26が接続されている。第1発振部10と第2発振部20とは、一方の発振部20の第1バイアス端子25と他方の第1発振部10の第2バイアス端子16と接続されることにより、直列接続されている。また、前述したように、共振回路13のインダクタ133に接続された第1バイアス端子15は、正電圧源VDDに接続され、負性抵抗発生器24の一対のトランジスタ243,244の主端子の他方(互いに接続されている側)に接続された第2バイアス端子26は、グランドGNDに接続されている。このように、発振部10,20は、縦積み構造を有し、正電圧源VDDとグランドGNDとの間に直列に接続されるため、同一のバイアス電流で動作する。
結合部30Aは、発振部10,20の第1配線11,21同士を接続する第1結合配線32に設けられた第1容量素子34と、発振部10,20の第2配線12,22同士を接続する第2結合配線31に設けられた第2容量素子33とを有している。
共振回路13,23で発生した高周波信号に対して第1および第2容量素子33,34のインピーダンスは小さく略零とみなせる。従って、このような高周波信号に対して共振回路13,23は結合部30Aにより等価的に並列に接続されている。したがって、第1配線11,21および第2配線12,22を流れる電流の直流成分が互いの共振回路13,23間に直接流れ込むことを防止しつつ、共振回路同士を等価的に並列に接続させることができる。よって、より有効に動作電流を低減させることができる。
ここで、等価的に並列に接続された共振回路13,23全体のQ値について説明する。まず、共振回路13,23のインダクタ133,233および容量素子134,234は、それぞれ同様のインダクタンスLおよび容量値Cを有している。また、インダクタ133,233および容量素子134,234は抵抗成分が存在しないことが理想であるが、実際には抵抗成分が存在する。これらの素子による損失を示す抵抗成分は、等価的にこれらの素子に並列に抵抗値Rの抵抗素子が接続されたものとみなせる。
このときの共振周波数をωとすると、共振回路13,23のQ値は容量素子134,234の合成容量および損失を示す抵抗成分の合成値にそれぞれ比例するそれぞれωCRで表される。
この2つの共振回路13,23を並列に接続した場合、容量素子134,234の合成容量値は、容量素子が並列接続されることにより2倍(2C)となる。また、共振回路13,23の全体の損失を示す抵抗値は、各共振回路13,23の損失を示す等価的な抵抗素子が並列接続されたものとみなせるため、1/2倍(R/2)となる。したがって、2つの共振回路13,23全体のQ値はω(2C)(R/2)=ωCRとなり、各共振回路13,23単体のQ値と同じ値となる。すなわち、複数の共振回路全体のQ値は、合成容量の増大分と損失を示す抵抗成分の合成値の減少分とが互いに打ち消しあうことにより、結果として共振回路のQ値は変化しない。このように、本実施形態の複数の共振回路13,23は損失を示すQ値に関してあたかも1つの共振回路とみなすことができる。
これに対し、負性抵抗発生器14,24は、それぞれ同じ導電型(N型)を有するトランジスタ(MOSトランジスタ)143,144,243,244を有し、各共振回路13,23にそれぞれ並列に接続されているため、2つの発振部10,20全体における負性抵抗が2倍となる。しかも、2つの発振部10,20は互いに直列に接続されており、これらを動作させるバイアス電流は、増大しない。したがって、2つの発振部10,20全体の損失を示すQ値を上げずに負性抵抗を上げることができる。これにより、動作電流を増やすことなく、複数の共振回路13,23で生じる抵抗成分を打ち消すだけの十分な負性抵抗を得ることができ、安定な発振動作を得ることができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る発振器について説明する。図3は本発明の第2実施形態に係る発振器の概略構成を示す回路図である。本実施形態において第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、説明を省略する。本実施形態における発振器1Bが第1実施形態と異なる点は、結合部30Bが、複数の発振部10,20の第1配線11,21および第2配線12,22間にそれぞれ設けられた誘導コイル35,36を有し、誘導コイル35,36同士が当該誘導コイル35,36間で電磁誘導が生じるように並列配置されていることである。
このような構成によれば、複数の発振部10,20のそれぞれに対応して設けられた誘導コイル35,36による電磁誘導により共振回路13,23で生じる高周波信号が誘導コイル35,36を通じて共振回路13,23間で伝達可能となる。このとき、誘導コイル35,36間は絶縁されているため、直流電流が流れることはない。したがって、第1配線11,21および第2配線12,22を流れる電流の直流成分が互いの共振回路13,23間に直接流れ込むことを防止しつつ、共振回路13,23同士を等価的に並列に接続されることができる。よって、より有効に動作電流を低減させることができる。
なお、誘導コイル35,36のインダクタンスは、同じでもよいし、異なっていてもよい。誘導コイル35に対する誘導コイル36のインダクタンスの比をNとすると、N=1の場合は、第1実施形態と同様に同じ共振回路13,23同士を等価的に並列に接続した構成となるが、Nの値が1以外(0<N<1またはN>1)となるようなインダクタンスの比にすることにより、一方の共振回路13,23の発振振幅を他方の共振回路23,13の発振振幅に対して大きくすることができ、設計の自由度を高めることができる。
このように、本発明における結合部の構成において、複数の発振部10,20の第1配線11,21および第2配線12,22同士を互いに電気的に結合とは、第1配線11,21同士および第2配線12,22同士を接続する構成に限られず、第1配線11,21間および第2配線12,22間を絶縁(isolate)しつつ接続する構成も含まれる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態に係る発振器について説明する。図4は本発明の第3実施形態に係る発振器の概略構成を示す回路図である。本実施形態において第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、説明を省略する。本実施形態における発振器1Cが第1実施形態と異なる点は、結合部30Cが、複数の発振部10,20のインダクタ133,233同士が当該インダクタ133,233間で電磁誘導が生じるように並列配置されて構成されていることである。なお、図4においては理解容易のために、結合部30Cがインダクタ133,233間を繋ぐような破線で示されているが、実際にはインダクタ133とインダクタ233とが互いに電磁誘導可能なように並列配置されていることにより両者間の電気的な結合が実現される。
前述した第2実施形態においては、インダクタ133,233とは別に共振回路13,23同士を電気的に結合するための誘導コイル35,36を設けているが、インダクタ133と誘導コイル35とは並列に接続され、インダクタ233と誘導コイル36とは並列に接続されているため、それぞれ等価的に1つのインダクタで構成することができる。すなわち、インダクタ133のインダクタンスをL1とし、誘導コイル35のインダクタンスをL2とすれば、等価的なインダクタンスの値はL1・L2/(L1+L2)となる。
したがって、本実施形態においては、このようなインダクタンスを有するインダクタを共振回路13のインダクタ133として用い、複数の共振回路13,23のインダクタ133,233同士を誘導結合させている(電磁誘導可能に配置している)。これにより、別途結合用の誘導コイルを設けることなく第2実施形態と同様に複数の共振回路13,23が電気的に結合される。
このように、複数の共振回路13,23のインダクタ133,233間で電磁誘導を生じさせることにより、第1配線11,21および第2配線12,22同士を互いに電気的に結合する構成を別途用いることなく、共振回路13,23同士を等価的に並列接続させることができる。これにより、発振器1Cの半導体基板上の占有面積を小さくすることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変更、修正が可能である。例えば、複数の上記実施形態における各構成要素を任意に組み合わせることとしてもよい。
上記実施形態においては、複数の発振部として2つの発振部を例示したが、本発明はこれに限られず、3つ以上の発振部を有する構成としてもよい。また、各共振回路および各負性抵抗発生器の構成は上記実施形態において例示した構成に限られず、種々の構成が好適に適用され得る。さらに、本実施形態においては負性抵抗発生器を構成するトランジスタとしてNMOSトランジスタを例示したが、本発明は負性抵抗発生器に用いられる複数のトランジスタが同じ導電型を有する限りこれに限られず、例えばNPNトランジスタまたはPNPトランジスタを適用してもよい。また、上記実施形態においては共振回路の容量素子として固定容量を有する素子を用いているが、本発明はこれに限られず電圧に応じて容量を可変することができる可変容量素子を用いてもよい。これにより発振器を位相同期回路(PLL)等に用いられる電圧制御発振器(VCO)として構成することも可能である。
本発明は、発振器を、少ない電流で必要な負性抵抗が得られることにより、安定に動作させるために有用である。
1A,1B,1C 発振器
10 第1発振部
11,21 第1配線
12,22 第2配線
13,23 共振回路
14,24 負性抵抗発生器
15,25 第1バイアス端子
16,26 第2バイアス端子
20 第2発振部
30A,30B,30C 結合部
31 第1結合配線
32 第1容量素子
33 第2結合配線
34 第2容量素子
35,36 誘導コイル
131,141,231,241 第1端子
132,142,232,242 第2端子
133,233 インダクタ
134,234 容量素子
143,144,243,244 トランジスタ

Claims (5)

  1. 第1配線および第2配線と、前記第1配線と前記第2配線との間に互いに並列に配設された容量素子およびインダクタを有する共振回路と、前記第1配線と前記第2配線との間に前記共振回路の損失を打ち消す負性抵抗が生じるように配設された複数のトランジスタを有する負性抵抗発生器と、前記インダクタを介して第1配線および第2配線に接続された第1バイアス端子と、前記複数のトランジスタを介して前記第1配線および前記第2配線に接続された第2バイアス端子と、を備えた複数の発振部と、
    前記各共振回路が互いに等価的に並列に接続されるように、前記複数の発振部を電気的に結合する結合部と、を備え、
    前記複数の発振部は、それぞれの前記第1バイアス端子および第2バイアス端子において互いに直列に接続され、
    前記複数の発振部における前記複数のトランジスタは、互いに同じ導電型で構成されている、発振器。
  2. 前記結合部は、前記複数の発振部の前記第1配線同士を接続する第1結合配線に設けられた第1容量素子と、前記複数の発振部の前記第2配線同士を接続する第2結合配線に設けられた第2容量素子とを有する、請求項1に記載の発振器。
  3. 前記結合部は、前記複数の発振部の前記第1配線および前記第2配線間にそれぞれ設けられた誘導コイルを有し、前記複数の発振部に対応する前記誘導コイル同士が当該誘導コイル間で電磁誘導が生じるように並列配置される、請求項1に記載の発振器。
  4. 前記結合部は、前記複数の発振部の前記インダクタ同士が当該インダクタ間で電磁誘導が生じるように並列配置されて構成される、請求項1に記載の発振器。
  5. 前記複数のトランジスタは、N型のMOSトランジスタである、請求項1に記載の発振器。
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