JP2012094958A - 移動通信端末の音響特性調整システム、音響特性調整方法、音響特性補正サーバ又は移動通信端末 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザがカスタマイズした後の筐体に適した音響特性にイコライザのパラメータを設定する。
【解決手段】この音響特性調整システムは、スピーカー及びイコライザが搭載された移動通信端末と、移動通信端末と通信可能な音響特性補正サーバとを備える。音響特性補正サーバは、スピーカーがパラメータ調整用の音源参照データを再生した再生音に基づいて、イコライザのパラメータの設定が適切になされているか否かを検証する音響検証手段と、パラメータ検証手段の検証結果に基づいて、イコライザのパラメータを設定する音響調整手段と、を備える。音響検証手段に再生音の検証をさせ、音響調整手段にパラメータの設定をさせる音響調整処理を、移動通信端末の出荷後に、移動通信端末又は音響特性補正サーバのユーザの操作により開始する。
【選択図】図2
【解決手段】この音響特性調整システムは、スピーカー及びイコライザが搭載された移動通信端末と、移動通信端末と通信可能な音響特性補正サーバとを備える。音響特性補正サーバは、スピーカーがパラメータ調整用の音源参照データを再生した再生音に基づいて、イコライザのパラメータの設定が適切になされているか否かを検証する音響検証手段と、パラメータ検証手段の検証結果に基づいて、イコライザのパラメータを設定する音響調整手段と、を備える。音響検証手段に再生音の検証をさせ、音響調整手段にパラメータの設定をさせる音響調整処理を、移動通信端末の出荷後に、移動通信端末又は音響特性補正サーバのユーザの操作により開始する。
【選択図】図2
Description
本発明は、移動通信端末の音響特性調整システムに関する。
今般、携帯電話端末等の移動通信端末における音楽再生や動画再生などのマルチメディア機能の需要の高まりに伴い、携帯電話端末に実装されるスピーカーで高音質な音源参照データの再生を行うニーズも高まっている。携帯電話端末のスピーカーによる音の再生は、筐体の薄型化などにより、筐体自身の持つ特性による影響を顕著に受けるため、筐体の特性に適合するような調整が必須とされる。携帯電話端末の開発においては、特定の周波数帯域を抑制するなど、筐体の特性に適合するようにイコライザ処理することにより、スピーカーから出力される音の調整を行っている(例えば、特許文献1)。
一方、ユーザは、購入した携帯電話を、ユーザ自身の好みに応じて、筐体の外装に独自にデコレーションを施すなどして、カスタマイズすることも多い。その結果、音響特性が変化し、開発時に調整された音響特性を得られない場合がある。
一般的に、ユーザが自身で音響特性を補正する場合は、携帯電話に実装されているイコライザを手動で設定・調整することが必要となる。しかしながら、ユーザができるイコライザの調整範囲は限られていたり、ユーザが主観的に調整するため補正の精度に限界がある。そのため、カスタマイズ後の携帯電話に適した音響を得るのは困難であるという問題点を有する。
本発明は、このような問題点に対してなされたものであり、ユーザが、移動通信端末の外装等をカスタマイズすることによって製品出荷時から、筐体の音響特性が変化した場合であっても、カスタマイズ後の筐体に適した音響を得ることができる移動通信端末の音響特性調整システムを提供することを目的とする。
本発明に係る音響特性調整システムは、スピーカー及びイコライザが搭載された移動通信端末と、前記移動通信端末と通信可能な音響特性補正サーバとを備える。前記音響特性補正サーバは、前記スピーカーがパラメータ調整用の音源参照データを再生した再生音に基づいて、前記イコライザの前記パラメータの設定が適切になされているか否かを検証する音響検証手段と、前記パラメータ検証手段の検証結果に基づいて、前記イコライザのパラメータを設定する音響調整手段と、を備える。前記音響検証手段に前記再生音の検証をさせ、前記音響調整手段に前記パラメータの設定をさせる音響調整処理を、前記移動通信端末の出荷後に、前記移動通信端末又は前記音響特性補正サーバのユーザの操作により開始する。
また、本発明に係る音響特性調整方法は、移動通信端末に搭載されたスピーカーに入力される入力信号のイコライズ処理を行うイコライザのパラメータの設定を行う音響調整方法であって、前記スピーカーがパラメータ調整用の音源参照データを再生した再生音に基づいて、前記イコライザの前記パラメータの設定が適切になされているか否かを検証し、検証結果に基づいて、前記イコライザのパラメータを設定し、前記再生音の検証をさせ、前記パラメータの設定をさせる音響調整処理を、前記移動通信端末の出荷後に、前記移動通信端末又は前記音響特性補正サーバのユーザの操作により開始することを特徴とする。
また、本発明に係る音響特性補正サーバは、移動通信端末に搭載されたスピーカーに入力される入力信号のイコライズ処理を行うイコライザのパラメータの設定を行う音響特性補正サーバであって、前記スピーカーがパラメータ調整用の音源参照データを再生した再生音に基づいて、前記イコライザの前記パラメータの設定が適切になされているか否かを検証する音響検証手段と、前記パラメータ検証手段の検証結果に基づいて、前記イコライザのパラメータを設定する音響調整手段と、を備え、前記音響検証手段に前記再生音の検証をさせ、前記音響調整手段に前記パラメータの設定をさせる音響調整処理を、前記移動通信端末の出荷後に、前記移動通信端末又は前記音響特性補正サーバのユーザの操作により開始することを特徴とする。
また、本発明に係る移動通信端末は、移動通信端末に搭載されたスピーカーと、前記スピーカーに入力される入力信号のイコライズ処理を行うイコライザと、前記スピーカーがパラメータ調整用の音源参照データを再生した再生音に基づいて、前記イコライザの前記パラメータの設定が適切になされているか否かを検証する音響検証手段と、前記パラメータ検証手段の検証結果に基づいて、前記イコライザのパラメータを設定する音響調整手段と、を備え、前記音響検証手段に前記再生音の検証をさせ、前記音響調整手段に前記パラメータの設定をさせる音響調整処理を、前記移動通信端末の出荷後に、前記移動通信端末又は前記音響特性補正サーバのユーザの操作により開始する、ことを特徴とする。
本発明に係る移動通信端末の音響特性調整システム、音響特性調整方法、音響特性補正サーバ又は移動通信端末によれば、ユーザが、移動通信端末製品出荷後に外装等をカスタマイズすることによって筐体の音響特性が変化した場合であっても、カスタマイズ後の筐体に適した音響特性を得ることができる。
以下、添付した図面を参照し、本発明の最良な実施の形態について説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る音響特性調整システムを含む全体構成を示す図である。本実施の形態に係る音響特性調整システムは、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)等の移動通信端末に搭載されるスピーカーの音響調整を行うイコライザのパラメータを設定するものである。以下では、音響調整対象である移動通信端末を、携帯電話端末1であるとして説明を行う。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る音響特性調整システムを含む全体構成を示す図である。本実施の形態に係る音響特性調整システムは、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)等の移動通信端末に搭載されるスピーカーの音響調整を行うイコライザのパラメータを設定するものである。以下では、音響調整対象である移動通信端末を、携帯電話端末1であるとして説明を行う。
この音響特性調整システムは、携帯電話端末1と音響特性補正サーバ2を備えている。携帯電話端末1は、移動通信網3を介して、公衆IP(Internet Protcol)網4に接続することができる。公衆IP網4には、音響特性補正サーバ2が接続されている。音響特性補正サーバ2は、携帯電話端末1と通信を行うことにより、携帯電話端末1のイコライザのパラメータを調整し、携帯電話端末1のスピーカーから出力される音の調整を行う。
図2は、本発明の実施の形態1に係る音響特性調整システムの構成を示す図である。この音響特性調整システム100は、携帯電話端末1と音響特性補正サーバ2により構成される。携帯電話端末1は、スピーカー106及びイコライザ11を備えている。スピーカー106は、通常の動作時において、ダウンロードされた音楽コンテンツ等の音データの再生を行なう。また、スピーカー106は、音響調整時において、音響特性補正サーバ2からダウンロード又はストリーミングされた、パラメータ調整用の音源参照データを再生する。イコライザ11は、スピーカー106に入力されるダウンロードされた音データ等の入力信号に、イコライズ処理を実行する。イコライザ11に設定されるパラメータは、音響特性補正サーバ2の音響調整手段22によって生成される設定データによって調整される。
音響特性補正サーバ2は、音響検証手段21と音響調整手段22を備えている。音響検証手段21は、スピーカー106がパラメータ調整用の音源参照データを再生した再生音に基づいて、イコライザ11のパラメータ設定が適切になされているか否かを検証する。音響調整手段22は、パラメータ検証手段21の検証結果に基づいて、イコライザ103のパラメータを設定する設定データを生成する。ここで、音響検証手段21に再生音の検証をさせ、音響調整手段22にパラメータの設定をさせる一連の処理を、音響調整処理と呼ぶ。本発明では、携帯電話端末1の製品出荷後に、移動通信端末1又は音響特性補正サーバ2のユーザの操作をトリガとして、この音響調整処理が開始される。
図3は、本発明の実施の形態1に係る音響特性調整システムの携帯電話端末1の構成を示す機能ブロック図である。携帯電話端末1は、無線インタフェース101、メモリ102、イコライザ処理部103、再生処理部104、DAC(Digital Analog Converter)105、スピーカー106、メモリ111、録音処理部110、周囲雑音レベル測定部109、ADC(Analog Digital Converter)108、及びマイク107を備えている。
無線インタフェース101は、移動通信網3及び公衆IP網4を介して、音響特性補正サーバ2とデータの送受信を行なう。メモリ102は、音響特性補正サーバ2から受信された、後述する音響調整用の音源参照データや、イコライザ11のパラメータを設定するための設定データを格納する。イコライザ処理部103は、通常の動作時において、ダウンロードされた音楽コンテンツ等の音データに設定データによって設定されたパラメータによってイコライズ処理を施す。また、イコライザ処理部103は、音響調整時において、設定データに基づいて、メモリ102に格納された音源参照データに対してイコライザ処理を施す。再生処理部104は、音響調整時において、イコライザ処理が施された音源参照データを、DAC105に送出する。DAC105は、イコライザ処理が実施された音源参照データをアナログデータに変換し、スピーカー106に出力する。スピーカー106は、DAC105によって変換されたアナログデータを出力する。これにより、スピーカー106から再生音が出力される。
マイク107は、スピーカー106から出力された再生音を、アナログデータとして集音する。また、マイク107は、スピーカー106によって再生音が出力される前に、事前に周囲の雑音をアナログデータとして集音する。ADC108は、マイク107によって集音された再生音や雑音のアナログデータを、デジタルデータに変換する。ここで、音源参照データの再生音が録音されたデジタルデータを録音データと呼ぶ。周囲雑音レベル測定部109は、再生音の出力前に事前に集音された雑音の大きさを測定する。録音処理部110は、周囲雑音レベル測定部109によって測定された雑音レベルがしきい値以下である場合には、音源参照データの再生音が録音された録音データを、メモリ111に保存すると共に、無線インタフェース101を介して音響特性補正サーバ2に送信する。
図4は、本発明の実施の形態1に係る音響特性補正サーバ2の構成を示す機能ブロック図である。音響特性補正サーバ2は、通信インタフェース201、メモリ202、イコライザパラメータ算出部205、補正通知制御部206、メモリ203及び差分比較部204を備えている。イコライザパラメータ算出部205は、図2の音響調整手段22に相当する。差分比較部204は、図2の音響検証手段21に相当する。
通信インタフェース201は、携帯電話端末1に対し、メモリ203に格納された音源参照データを送出する。また、通信インタフェース201は、イコライザパラメータ算出部205によって算出されたイコライザ11のパラメータを設定する設定データを、携帯電話端末1に送信する。また、通信インタフェース201は、携帯電話端末1から送られる音源参照データの再生音の録音データを受信する。メモリ202は、通信インタフェース201を介して、携帯電話端末1から送られた録音データを格納する。
メモリ203には、通信インタフェース201を介して携帯電話端末1に送出される、音源参照データが格納されている。また、メモリ203には、音源参照データを携帯電話端末1のスピーカー106に再生させた場合の、理想的な再生音となる再生後音源参照データが格納されている。差分比較部204は、携帯電話端末1に対して送信された音源参照データに対応する再生後音源参照データと、当該携帯電話端末1から受信された録音データとを比較し、その差分を算出する。
イコライザパラメータ算出部205は、差分比較部204によって算出された再生後音源参照データと録音データとの差分に基づいて、携帯電話端末1のイコライザに設定すべきパラメータを決定し、設定データとして通信インタフェース201を介して携帯電話端末1に送信する。補正通知制御部206は、差分比較部204によって算出される再生後音源参照データと録音データとの差分が、しきい値以下である場合には、イコライザ11のパラメータ調整が完了したと判定して、補正完了通知を携帯電話端末1に出力する。一方、補正通知制御部206は、差分比較部204によって算出される音源参照データと録音データとの差分が、しきい値より大きい場合には、イコライザ11のパラメータ調整が完了していないと判断して、再度パラメータ調整をするように携帯電話端末1に通知する。
次に、このように構成された音響特性調整システムの動作について説明する。図5は、本発明の実施の形態に係る音響特性調整システムの携帯電話端末1の動作を示すフローチャートである。はじめに、ユーザが携帯電話端末1の操作ボタン等を操作することにより、携帯電話端末1においてユーザからの音響特性補正の開始指示が受け付けられる(S301)。次に、マイク107による集音を開始することで、携帯電話端末1の周囲の雑音レベルを測定する(S302)。次に、周囲雑音レベル測定部109は、雑音レベルが既定のレベルを超えるか否か判定する(S303)。
周囲雑音レベル測定部109は、雑音レベルがしきい値を超えると(S303においてNO)、ステップS302に戻って、再度雑音レベルの測定をする。なお、ステップS303において雑音レベルがしきい値を超えた場合には、ステップS302に戻る前に、ユーザに環境を変えるなど促すメッセージなどを表示部等に表示する。また、ステップS303において、雑音レベルがしきい値以下であれば(YES)、イコライザのパラメータが設定可能な環境であると判定して、ステップS304以降の処理を行う。
すなわち、携帯電話端末1は、音響特性補正サーバ2から音源参照データをダウンロードする(S304)。携帯電話端末1のスピーカー106により、音響特性補正サーバ2からダウンロードされた音源参照データを再生する。また、スピーカー106によって音源参照データが再生されている間、再生音のマイク107への回り込みを利用して、録音処理部110は、スピーカー106から出力された再生音を録音する(S305)。
録音処理部110は、録音された録音データを、音響特性補正サーバ2に送信する(S306)。音響特性補正サーバ2から設定データを受信したか否か判定する(S307)。音響特性補正サーバ2から設定データが受信されると(S307においてYES)、イコライザ処理部103は、受信された設定データをイコライザ11に設定する(S308)。イコライザ11は、音響特性補正サーバ2から受信された音源参照データに対し、設定データにより調整された状態でイコライザ処理を施し再生処理を行う。また、再生処理を実行している間、再生音の録音を再び行う(S309)。
録音処理部110は、再生音を録音した録音データを音響特性補正サーバ2に再度送信する(S310)。音響特性補正サーバ2からパラメータの設定が完了したことを通知する補正完了通知を受信したか否か判定する(S311)。ステップS311において、補正完了通知を受信していない場合は(NO)、さらに、音響特性補正サーバ2から、再補正通知を受信したか否か判定する(S312)。再補正通知を受信していない場合は(S312においてNO)、ステップS311に戻る。
一方、音響特性補正サーバ2から再補正通知を受信した場合は(S312においてYES)、ステップS301のスタートに戻る。すなわち、音響特性補正サーバ2において検証された結果、適正範囲外と判断された場合には、再補正通知を受け取り(S312)、ステップS301に戻って再度周囲雑音レベルの測定から実施する。また、携帯電話端末1は、音響特性補正サーバ2から補正完了通知を受信すると(S311においてYES)、一連の音響調整シーケンスを終了する。
次に、音響特性補正サーバ2の動作について説明する。図6は、本発明の実施の形態に係る音響特性補正サーバ2の動作を示すフローチャートである。はじめに、音響特性補正サーバ2の通信インタフェース201が、携帯電話端末1において録音された録音データを受信すると(S401)、受信された録音データはメモリ202に格納される。そして、差分比較部204は、メモリ202に格納された録音データと、メモリ203に格納された再生後音源参照データとを比較する(S402)。
イコライザパラメータ算出部205は、差分比較部204によって算出された録音データと再生後音源参照データの差分に基づいて、携帯電話端末1に適したイコライザ11のパラメータを算出する(S403)。そして、イコライザ11のパラメータを設定する情報を含む設定データを、携帯電話端末1に送信する(S404)。そして、携帯電話端末1から、調整後の録音データの受信を待ち(S405)、録音データが受信されれば(S405においてYES)、差分比較部204は、再度録音データと再生後音源参照データのレベル差が既定範囲以内であるか検証する(S406)。
補正通知制御部206は、録音データと音源参照データのレベル差が既定範囲以内であれば(S406においてYES)、イコライザ11のパラメータ設定が完了したと判定し、携帯電話端末1に補正完了通知を送信する(S407)。一方、補正通知制御部206は、録音データと音源参照データのレベル差が既定範囲以内でなければ(S406においてNO)、イコライザのパラメータ設定が完了していないと判断し、携帯電話端末1に再補正通知を送信する(S408)。
以上のように、本実施の形態1に係る音響特性調整システム100によれば、ユーザが携帯電話端末1の筐体にデコレーションを施す等により、製品出荷後に携帯電話端末1の音響特性が変化した場合であっても、ユーザの音響調整を開始する操作をトリガとして、自動的にカスタマイズ後の筐体に適する音響特性となるように、イコライザ11のパラメータを補正することが可能となる。
実施の形態2.
図7は、本発明の実施の形態2に係る携帯電話端末の構成を示す機能ブロック図である。上述のように、実施の形態1に係る音響特性調整システム100では、携帯電話端末1と音響特性補正サーバ2が通信を行うことにより、イコライザ11のパラメータを設定したが、実施の形態2では、音響特性補正サーバ2の機能を、携帯電話端末1が兼ねるように構成されている。
図7は、本発明の実施の形態2に係る携帯電話端末の構成を示す機能ブロック図である。上述のように、実施の形態1に係る音響特性調整システム100では、携帯電話端末1と音響特性補正サーバ2が通信を行うことにより、イコライザ11のパラメータを設定したが、実施の形態2では、音響特性補正サーバ2の機能を、携帯電話端末1が兼ねるように構成されている。
すなわち、実施の形態2に係る携帯電話端末1は、音響検証手段21及び音響調整手段22を備えている。なお、それぞれの機能については、実施の形態と略同一であるためその説明を省略する。
実施の形態2に係る携帯電話端末1では、音源参照データや再生後音源参照データをダウンロードやストリーミング等することにより、予めメモリに保持しておく。そして、ユーザが音響調整を開始させる操作を行なったことをトリガとして、音源参照データをスピーカー106によって再生する。そして、スピーカー106から出力された再生音を携帯電話端末1のマイクにより集音する。携帯電話端末1の音響検出手段21により、録音データと再生後音源参照データとを比較する。そして、音響検出手段21の検証結果に基づいて、音響調整手段22がイコライザ11のパラメータを設定する。これにより、携帯電話端末1の内部のみで音響特性補正サーバ2にアクセスすることなく、イコライザ11のパラメータを設定することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、上述の説明では、一連のイコライザのパラメータ設定処理は、移動通信端末1のユーザの操作により開始されているが、音響特性補正サーバのユーザ(音響特性補正サーバにインターネット通信網を介してアクセスするユーザも含む)の操作をトリガとして、パラメータ設定処理を開始するように構成することもできる。また、実施の形態1において、周囲の雑音レベルを測定する機能や、音源参照データを携帯電話端末1に再生させる機能は、音響特性補正サーバ2側に配置してもよい。
1 携帯電話端末
2 音響特性補正サーバ
3 移動通信網
4 公衆IP網
100 音響特性調整システム
101 無線インタフェース
102 メモリ
103 イコライザ処理部
104 再生処理部
106 スピーカー
107 マイク
109 周囲雑音レベル測定部
110 録音処理部
111 メモリ
201 通信インタフェース
202、203 メモリ
204 差分比較部
205 イコライザパラメータ算出部
206 補正通知制御部
2 音響特性補正サーバ
3 移動通信網
4 公衆IP網
100 音響特性調整システム
101 無線インタフェース
102 メモリ
103 イコライザ処理部
104 再生処理部
106 スピーカー
107 マイク
109 周囲雑音レベル測定部
110 録音処理部
111 メモリ
201 通信インタフェース
202、203 メモリ
204 差分比較部
205 イコライザパラメータ算出部
206 補正通知制御部
Claims (9)
- スピーカー及びイコライザが搭載された移動通信端末と、前記移動通信端末と通信可能な音響特性補正サーバとを備え、
前記音響特性補正サーバは、
前記スピーカーがパラメータ調整用の音源参照データを再生した再生音に基づいて、前記イコライザの前記パラメータの設定が適切になされているか否かを検証する音響検証手段と、
前記パラメータ検証手段の検証結果に基づいて、前記イコライザのパラメータを設定する音響調整手段と、を備え、
前記音響検証手段に前記再生音の検証をさせ、前記音響調整手段に前記パラメータの設定をさせる音響調整処理を、前記移動通信端末の出荷後に、前記移動通信端末又は前記音響特性補正サーバのユーザの操作により開始する音響特性調整システム。 - 前記音響特性補正サーバ及び前記移動通信端末のうち少なくとも一方は、周囲の雑音を集音し、雑音レベルがしきい値以上であるか否か判定する周囲雑音測定手段を備え、
前記音響特性調整システムは、前記ユーザの操作を受け付けると、前記音響調整処理の前に、前記周囲雑音測定手段によって前記マイクによって周囲の雑音を集音し、集音された前記雑音レベルが前記しきい値よりも小さい場合には、前記音響調整処理を開始する、請求項1に記載の音響特性調整システム。 - 前記音響特性補正サーバは、前記音源参照データを前記移動通信端末に再生させた場合の理想的な再生音となる再生後音源参照データを格納した格納手段を備え、
前記音響検証手段は、前記再生音を録音した前記録音データと前記再生後音源参照データとを比較することで、前記イコライザの前記パラメータの設定が適切になされているか否かを検証する、請求項1又は2に記載の音響特性調整システム。 - 前記音響調整手段によって、前記イコライザの前記パラメータの設定が適切になされていると判定されるまで、前記スピーカー音響調整処理を繰り返し実行する、請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の音響特性調整システム。
- 前記音響特性補正サーバは、前記音源参照データを格納するメモリを備え、
前記移動通信端末は、前記音響特性補正サーバより前記音源参照データをダウンロード又はストリーミングする、請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の音響特性調整システム。 - 前記再生音は、前記移動通信端末に搭載されているマイク、又は前記音響特性補正サーバと通信可能な外部のパーソナルコンピュータに設けられているマイクにより集音される、請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載の音響調整システム。
- 移動通信端末に搭載されたスピーカーに入力される入力信号のイコライズ処理を行うイコライザのパラメータの設定を行う音響調整方法であって、
前記スピーカーがパラメータ調整用の音源参照データを再生した再生音に基づいて、前記イコライザの前記パラメータの設定が適切になされているか否かを検証し、
検証結果に基づいて、前記イコライザのパラメータを設定し、
前記再生音の検証をさせ、前記パラメータの設定をさせる音響調整処理を、前記移動通信端末の出荷後に、前記移動通信端末又は前記音響特性補正サーバのユーザの操作により開始する、音響特性調整方法。 - 移動通信端末に搭載されたスピーカーに入力される入力信号のイコライズ処理を行うイコライザのパラメータの設定を行う音響特性補正サーバであって、
前記スピーカーがパラメータ調整用の音源参照データを再生した再生音に基づいて、前記イコライザの前記パラメータの設定が適切になされているか否かを検証する音響検証手段と、
前記パラメータ検証手段の検証結果に基づいて、前記イコライザのパラメータを設定する音響調整手段と、を備え、
前記音響検証手段に前記再生音の検証をさせ、前記音響調整手段に前記パラメータの設定をさせる音響調整処理を、前記移動通信端末の出荷後に、前記移動通信端末又は前記音響特性補正サーバのユーザの操作により開始する、音響特性補正サーバ。 - 移動通信端末に搭載されたスピーカーと、
前記スピーカーに入力される入力信号のイコライズ処理を行うイコライザと、
前記スピーカーがパラメータ調整用の音源参照データを再生した再生音に基づいて、前記イコライザの前記パラメータの設定が適切になされているか否かを検証する音響検証手段と、
前記パラメータ検証手段の検証結果に基づいて、前記イコライザのパラメータを設定する音響調整手段と、を備え、
前記音響検証手段に前記再生音の検証をさせ、前記音響調整手段に前記パラメータの設定をさせる音響調整処理を、前記移動通信端末の出荷後に、前記移動通信端末又は前記音響特性補正サーバのユーザの操作により開始する、移動通信端末。
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JP2010238336A JP2012094958A (ja) | 2010-10-25 | 2010-10-25 | 移動通信端末の音響特性調整システム、音響特性調整方法、音響特性補正サーバ又は移動通信端末 |
Applications Claiming Priority (1)
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2010238336A Pending JP2012094958A (ja) | 2010-10-25 | 2010-10-25 | 移動通信端末の音響特性調整システム、音響特性調整方法、音響特性補正サーバ又は移動通信端末 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2012094958A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105101013A (zh) * | 2015-06-30 | 2015-11-25 | 小米科技有限责任公司 | 一种播放语音信号的方法和装置 |
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2010
- 2010-10-25 JP JP2010238336A patent/JP2012094958A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN105101013A (zh) * | 2015-06-30 | 2015-11-25 | 小米科技有限责任公司 | 一种播放语音信号的方法和装置 |
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