JP2012094943A - 固体撮像装置およびその信号処理方法、制御プログラム、可読記憶媒体、電子情報機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】過大光入射時に違和感のある暗い表示画面を表示させず、回路規模を抑えかつノイズの発生を防止する。
【解決手段】検出回路31が、OB部の内側4画素の黒レベルと基準黒レベルとの差異が所定の閾値よりも大きいかどうかにより過大光の入射異常があったかどうかを検出し、映像信号処理部32は、検出回路31が過大光の入射異常を検出しなかったときは映像信号を通常の表示処理とし、検出回路31が過大光の入射異常を検出したときは、真っ白の表示画像になるように映像信号を表示処理する。さらに、クランプパルス発生回路33は、検出回路31が過大光の入射異常を検出しないとき、OB部の内側4画素から読み出された黒レベルをクランプするタイミングでクランプパルスを出力し、検出回路31が過大光の入射異常を検出したとき、OB部の外側画素から読み出された黒レベルをクランプするタイミングでクランプパルスを出力している。
【選択図】図1
【解決手段】検出回路31が、OB部の内側4画素の黒レベルと基準黒レベルとの差異が所定の閾値よりも大きいかどうかにより過大光の入射異常があったかどうかを検出し、映像信号処理部32は、検出回路31が過大光の入射異常を検出しなかったときは映像信号を通常の表示処理とし、検出回路31が過大光の入射異常を検出したときは、真っ白の表示画像になるように映像信号を表示処理する。さらに、クランプパルス発生回路33は、検出回路31が過大光の入射異常を検出しないとき、OB部の内側4画素から読み出された黒レベルをクランプするタイミングでクランプパルスを出力し、検出回路31が過大光の入射異常を検出したとき、OB部の外側画素から読み出された黒レベルをクランプするタイミングでクランプパルスを出力している。
【選択図】図1
Description
本発明は、被写体からの画像光を光電変換して撮像する複数の受光部で構成された固体撮像素子の有効画素領域で光電変換された映像信号と、この有効画素領域の外側のOB(オプティカルブラック)部で光電変換された黒レベル信号とを検出し、OB部からの黒レベル信号を基準として映像信号を信号処理する固体撮像装置、この固体撮像装置を画像入力デバイスとして撮像部に用いた例えばデジタルビデオカメラおよびデジタルスチルカメラなどのデジタルカメラや、監視カメラなどの画像入力カメラ、スキャナ装置、ファクシミリ装置、テレビジョン電話装置、カメラ付き携帯電話装置などの電子情報機器、この固体撮像装置においてクランプ処理する信号処理方法、この信号処理方法の各ステップをコンピュータに実行させるための制御プログラム、この制御プログラムが格納されたコンピュータ読み取り可能な可読記憶媒体に関する。
この種の従来の固体撮像装置において、固体撮像素子としてのCCDに太陽光などの過大光が照射された場合に、固体撮像素子の有効画素領域で発生した電荷が、本来は光電変換によって発生する電荷がない領域であるOB(オプティカルブラック)部にも溢れ出し、このOB部で生成されるOB信号レベルが通常動作時から変動する。この変動の結果、OB信号レベルを光学的な黒レベルの基準データとして用いることができなくなる。これによって、この基準データの値が高い方にずれてしまい、過大光入射時に本来は明るい表示画面であるはずが、暗い表示画面になっていしまい、違和感のある表示が為されるという問題が生じる。
そこで、OB部からの画素データの値を基準データ値とするクランプ部および擬似クランプ部を用意する。さらに、OB期間に続く擬似OB期間にリセット信号を反転した反転リセット信号を生成することにより、固体撮像素子に太陽光などの過大光が入射してOB部に電荷が溢れ出した場合でも、OB部に溢れ出した電荷をその反転リセット信号で一旦排除(リセット)する。これによって、本来の黒レベル(OBレベル)と略等しい擬似OBレベルの信号を生成する。これを擬似クランプ部でクランプして直流レベルに固定する。この擬似OBレベルの信号に基づいて露光制御することにより、表示画面異常を回避することができる。このことが特許文献1に提案されており、この特許文献1について図8を用いて詳細に説明する。
図8は、特許文献1に開示されている従来の固体撮像装置の要部構成例を示すブロック図である。
図8に示すように、従来の固体撮像装置100は、被写体を撮像する固体撮像素子としてのCCD101と、ノイズを除去するCDS回路102と、基準電位をクランプするOBクランプ回路103と、OBクランプ回路103にクランプパルスを発生させるクランプパルス発生回路104と、擬似基準電位をクランプする擬似OBクランプ回路105と、擬似OBクランプ回路105にクランプパルスを発生させるクランプパルス発生回路106と、OBクランプ回路103からの映像信号を信号処理する映像信号処理部107と、擬似OBクランプ回路105に接続される検波回路108と、検波回路108に接続される露光制御部109と、露光制御部109に接続されるCCD駆動回路110とを有している。
CCD101は、被写体の画像光が入射されて撮像される複数の受光部が2次元マトリクス状に配置された有効画素部と、この有効画素部の外側に配設され、光が遮光されたOB(オプティカルブラック)部とを有し、OB部からは光学的な黒の基準として用いられるOB信号が出力される。
CDS回路102は、CCD101からの画像信号に含まれるクロック成分を除去することによりノイズを軽減する。
OBクランプ回路103は、映像信号期間に続くOB期間に、クランプパルス発生回路104からクランプパルスCP1が供給されたときに、CDS回路102から入力されたCCD101のOB部からの出力信号(OB信号)をクランプして直流レベルに固定する。これによって、光学的な黒の基準として用いられるOB信号レベルの基準信号を生成する。CCD101の有効画素部からの出力信号は、OB部からのOB信号レベルを基準にクランプされた信号レベルで出力される。
OB期間に続く擬似OB期間に、固体撮像素子に太陽光などの過大光が入射してOB部に電荷が溢れ出した場合であっても、OB部に溢れ出した電荷が、リセット信号の反転信号によって一旦排除(リセット)される。この状態で、擬似OBクランプ回路105は、擬似OB期間に、クランプパルス発生回路106からクランプパルスCP2が供給されたときに、擬似OB信号をクランプして直流レベルに固定する。これによって、本来の黒レベル(OBレベル)と略等しい擬似OBレベルの信号を生成することができる。
映像信号処理部107は、OBクランプ回路103からの画像信号に対して所定の信号処理(色補間、ホワイトバランス処理およびγ補正など)を施してカラー画像信号を得ている。
検波回路108は、擬似OBクランプ回路105からの擬似OBレベルの信号が入力されて検波される。
露光制御部109は、検波回路108からの出力信号に基づいて、CCD1のアイリスおよび露光(電子シャッタ期間)を制御するための露光制御信号を出力する。
CCD駆動回路110は、露光制御部109からの露光制御信号に基づいて、擬似OBクランプ回路105にてクランプされた信号レベル(擬似OB信号レベル)を基準としてCCD1の駆動制御を行う。
したがって、CCD101の水平期間の一部期間でリセットパルスの立ち上がりおよび立ち下がりタイミングの少なくとも何れかを変化(波形反転または位相変化を含む)させて、CCD101に太陽光などの過大光が入射して有効画素領域からOB部に電荷が溢れ出した場合であっても、有効画素部からOB部に溢れ出した電荷が反転リセット信号により一旦排除(リセット)され、その後、本来の黒レベル(OB信号レベル)と略等しい信号レベルに対応した信号(擬似OB信号)が擬似的に生成される。この擬似OB信号は、擬似OBクランプ回路105によってクランプされる。露光制御部109では、この擬似OBクランプ回路105にてクランプされた、本来の黒レベルと略等しい擬似OB信号レベルの信号を基準として、CCD101の露光(電子シャッタ期間)が制御される。
これによって、一般的な固体撮像装置に擬似OBクランプ回路105およびクランプパルス発生回路106を追加するという比較的簡易な構成と、リセットパルスの立ち上がりおよび立ち下がりタイミングの少なくとも何れかを信号反転など変化させるという比較的容易な制御によって、過大光がCCD101に入射されて基準となる黒レベルが変動した場合であっても、そのような変動の影響を受けずに、本来の黒レベル(OB信号レベル)と略等しい擬似的な黒レベル(擬似OB信号レベル)を基準として適正な露光制御を行うことができて、過大光入射時に違和感のある暗い表示画面になっていしまうことはなくなり、良好な画面表示を行うことができる。
しかしながら、特許文献1に開示された上記従来の構成では、OB部からの画素データの値を基準データ値とするクランプ部を二つ用いることから回路規模が増大すると共に、微細な同じセンサ出力を二つに分けて、OBクランプ回路103およびクランプパルス発生回路104と、擬似OBクランプ回路105およびクランプパルス発生回路106との同じ二つのクランプ部を並べて動作させることから、互いに干渉し合ってノイズが発生するという問題を有していた。
本発明は、上記従来の問題を解決するもので、過大光入射時に違和感のある暗い表示画面を表示させず、回路規模を抑えかつノイズの発生を防止することができる固体撮像装置および、この固体撮像装置を画像入力デバイスとして撮像部に用いた例えばカメラ付き携帯電話装置などの電子情報機器、この固体撮像装置においてクランプ処理する信号処理方法、この信号処理方法の各ステップをコンピュータに実行させるための制御プログラム、この制御プログラムが格納されたコンピュータ読み取り可能な可読記憶媒体を提供することを目的とする。
本発明の固体撮像装置は、固体撮像素子の有効画素領域で光電変換された映像信号と、該有効画素領域の外側のOB(オプティカルブラック)部で光電変換された黒レベル信号とを検出し、該OB部からの黒レベル信号を基準として該映像信号を信号処理する固体撮像装置において、過大光の入射異常があったかどうかを検出する検出部と、該検出部が過大光の入射異常を検出しなかったときは該映像信号を通常の表示処理とし、該検出部が過大光の入射異常を検出したときは、真っ白の表示画像になるように該映像信号を信号処理する映像信号処理部と、該OB部から読み出された黒レベルをクランプするタイミングでクランプパルスを出力するクランプパルス発生部とをデジタル処理部またはコンピュータプロセッサ内に設けたものであり、そのことにより上記目的が達成される。
また、好ましくは、本発明の固体撮像装置において、前記OB部は、前記有効画素領域側の第1OB部とこれに隣接する第2OB部とを有し、前記クランプパルス発生部は、該第2OB部から読み出された黒レベルをクランプするタイミングでクランプパルスを出力する。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像装置において、前記OB部は、前記有効画素領域側の第1OB部とこれに隣接する第2OB部とを有し、前記クランプパルス発生部は、前記検出部が過大光の入射異常を検出しないとき、該第1OB部から読み出された黒レベルをクランプするタイミングでクランプパルスを出力し、該検出部が過大光の入射異常を検出したとき、該第2OB部から読み出された黒レベルをクランプするタイミングでクランプパルスを出力する。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像装置において、前記検出部が過大光の入射異常を検出したとき、過大光入射時のOB部のOB浮きを補正するように、映像期間に続くOB期間にリセット信号の幅および周期の少なくともいずれかを制御するCCD駆動回路をさらに有する。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像装置において、前記リセット信号により、CCD型固体撮像素子の水平転送部の終端部にある電荷検出部の検出電圧を所定電圧にリセットする。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像装置において、前記第1OB部は、前記有効画素領域側の内側3〜6画素であり、前記第2OB部は、該有効画素領域から該第1OB部を介して配設され、該有効画素領域に対して外側3〜6画素である。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像装置における検出部は、前記OB部の黒レベルと基準黒レベルとの差異が所定の閾値よりも大きいかどうかにより過大光の入射異常があったかどうかを検出する。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像装置における基準黒レベルは、OB期間に続く帰線期間部のデータの黒レベルである。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像装置における検出部は、前記第1OB部の黒レベルと基準黒レベルとの差異が所定の閾値よりも大きいかどうかにより過大光の入射異常があったかどうかを検出する。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像装置における基準黒レベルは、OB期間に続く帰線期間部のデータの黒レベルおよび、前記第2OB部の黒レベルのいずれかである。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像装置における検出部は、露光制御される電子シャッタ時間が所定時間よりも短くなるかどうかにより、前記過大光の入射異常があったかどうかを検出する。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像装置における通常の表示処理は、表示用のカラー画像信号を得る処理である。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像装置における固体撮像素子はCCD型固体撮像素子である。
本発明の電子情報機器は、本発明の上記固体撮像装置を画像入力デバイスとして撮像部に用いたものであり、そのことにより上記目的が達成される。
本発明の固体撮像装置の信号処理方法は、固体撮像素子の有効画素領域で光電変換された映像信号と、該有効画素領域の外側のOB(オプティカルブラック)部で光電変換された黒レベル信号とを検出し、該OB部からの黒レベル信号を基準として該映像信号を信号処理する固体撮像装置の信号処理方法において、検出部が、過大光の入射異常があったかどうかを検出する検出ステップと、映像信号処理部は、該検出部が過大光の入射異常を検出しなかったとき、該映像信号を通常の表示処理とし、該検出部が過大光の入射異常を検出したとき、真っ白の表示画像になるように該映像信号を信号処理する映像信号処理ステップと、クランプパルス発生部が、該OB部から読み出された黒レベルをクランプするタイミングでクランプパルスを出力するクランプパルス発生ステップとを有し、該検出部、該映像信号処理部および該クランプパルス発生部をデジタル処理部またはコンピュータプロセッサ内に設けているものであり、そのことにより上記目的が達成される。
また、好ましくは、本発明の固体撮像装置の信号処理方法において、前記OB部は、前記有効画素領域側の第1OB部とこれに隣接する第2OB部とを有し、前記クランプパルス発生ステップは、該第2OB部から読み出された黒レベルをクランプするタイミングでクランプパルスを出力する。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像装置の信号処理方法において、前記OB部は、前記有効画素領域側の第1OB部とこれに隣接する第2OB部とを有し、前記クランプパルス発生ステップは、前記検出部が過大光の入射異常を検出しないとき、該第1OB部から読み出された黒レベルをクランプするタイミングでクランプパルスを出力し、該検出部が過大光の入射異常を検出したとき、該第2OB部から読み出された黒レベルをクランプするタイミングでクランプパルスを出力する。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像装置の信号処理方法において、前記検出部が過大光の入射異常を検出したとき、CCD駆動回路が、過大光入射時のOB部のOB浮きを補正するように、映像期間に続くOB期間にリセット信号の幅および周期の少なくともいずれかを制御するCCD駆動ステップをさらに有する。
本発明の制御プログラムは、本発明の上記固体撮像装置の信号処理方法の各ステップをコンピュータに実行させるための処理手順が記述されたものであり、そのことにより上記目的が達成される。
本発明の可読記憶媒体は、本発明の上記制御プログラムが格納されたコンピュータ読み取り可能なものであり、そのことにより上記目的が達成される。
上記構成により、以下、本発明の作用を説明する。
本発明の固体撮像装置においては、固体撮像素子の有効画素領域で光電変換された映像信号と、有効画素領域の外側のOB(オプティカルブラック)部で光電変換された黒レベル信号とを検出し、OB部からの黒レベル信号を基準として映像信号を信号処理する固体撮像装置において、過大光の入射異常があったかどうかを検出する検出部と、検出部が過大光の入射異常を検出しなかったときは映像信号を通常の表示処理とし、検出部が過大光の入射異常を検出したときは、真っ白の表示画像になるように該映像信号を信号処理する映像信号処理部と、OB部から読み出された黒レベルをクランプするタイミングでクランプパルスを出力するクランプパルス発生部とをデジタル処理部またはコンピュータプロセッサ内に設けている。また、本発明の固体撮像装置の信号処理方法においては、検出部が、過大光の入射異常があったかどうかを検出する検出ステップと、映像信号処理部は、検出部が過大光の入射異常を検出しなかったとき、該映像信号を通常の表示処理とし、検出部が過大光の入射異常を検出したとき、真っ白の表示画像になるように映像信号を信号処理する映像信号処理ステップと、クランプパルス発生部が、OB部から読み出された黒レベルをクランプするタイミングでクランプパルスを出力するクランプパルス発生ステップとを有し、これらの検出部、映像信号処理部およびクランプパルス発生部をデジタル処理部またはコンピュータプロセッサ内に設けている。
このように、検出部、映像信号処理部およびクランプパルス発生部をデジタル処理部またはコンピュータプロセッサ内に設けたことにより、従来の追加のOBクランプ回路を不要とすることができて回路規模の増大を防止すると共に、OBクランプ回路間の干渉もなくデジタル処理でノイズの発生をより抑制することが可能となる。また、映像信号処理部において、過大光検出時に映像信号を白均一に切り換えて、過大光入射時の表示画面異常(暗い表示画面)を映像として出力することを防止することが可能となる。
また、本発明の固体撮像装置においては、OB部は、有効画素領域側の第1OB部とこれに隣接する第2OB部とを有し、クランプパルス発生部は、検出部が過大光の入射異常を検出しないとき、第1OB部から読み出された黒レベルをクランプするタイミングでクランプパルスを出力し、検出部が過大光の入射異常を検出したとき、第2OB部から読み出された黒レベルをクランプするタイミングでクランプパルスを出力する。
このように、OB部が有効画素領域側から第1OB部と第2OB部に内側と外側で使用上2分割され、過大光の入射異常を検出する検出部と、過大光検出時に映像信号を白均一に切り換える映像信号処理部と、過大光検出時に第2OB部からの信号読み出しタイミングでクランプパルスを出力するクランプパルス発生部とを設けたことにより、過大光により第2OB部までは電荷が溢れ出さないことから、従来の追加のOBクランプ回路を不要とすることができて回路規模の増大を防止すると共に、OBクランプ回路間の干渉もなくノイズの発生を抑制することが可能となる。また、映像信号処理部において、過大光検出時に映像信号を白均一に切り換えて、過大光入射時の表示画面異常(暗い表示画面)を映像として出力することを防止することが可能となる。
さらに、クランプパルス発生部が、第2OB部から読み出された黒レベルのみをクランプするタイミングでクランプパルスを出力することにより、過大光入射時に有効画素領域側から第1OB部までは電荷が溢れても第2OB部までは電荷が溢れ出さないことから、過大光入射時のOB部のOB浮きによる影響を解消することが可能となる。
さらに、検出部が過大光の入射異常を検出したとき、過大光入射時のOB部のOB浮きを補正するように、映像期間に続くOB期間にリセット信号の幅および周期の少なくともいずれかを制御するCCD駆動回路をさらに有する。これによって、過大光入射時に有効画素領域側からOB部に電荷が溢れても、リセット信号によって、CCD型固体撮像素子の水平転送部の終端部にある電荷検出部の検出電圧を所定電圧にリセットすることが可能となって、過大光入射時のOB部のOB浮きによる影響を解消することが可能となる。
以上により、本発明によれば、検出部、映像信号処理部およびクランプパルス発生部をデジタル処理部またはコンピュータプロセッサ内に設けたことにより、従来の追加のOBクランプ回路を不要とすることができて回路規模の増大を防止すると共に、OBクランプ回路間の干渉もなくデジタル処理でノイズの発生をより抑制することができる。また、映像信号処理部において、過大光検出時に映像信号を白均一に切り換えて、過大光入射時の表示画面異常(暗い表示画面)を映像として出力することを防止することができる。
また、OB部が有効画素領域側から第1OB部と第2OB部に内側と外側で使用上2分割され、過大光の入射異常を検出する検出部と、過大光検出時に映像信号を白均一に切り換える映像信号処理部と、過大光検出時に第2OB部からの信号読み出しタイミングでクランプパルスを出力するクランプパルス発生部とを設けたことにより、過大光により第2OB部までは電荷が溢れ出さないことから、従来の追加のOBクランプ回路を不要とすることができて回路規模の増大を防止すると共に、OBクランプ回路間の干渉もなくノイズの発生を抑制することができる。また、映像信号処理部において、過大光検出時に映像信号を白均一に切り換えて、過大光入射時の表示画面異常(暗い表示画面)を映像として出力することを防止することができる。
以下に、本発明の固体撮像装置およびその信号処理方法の実施形態1、2および、この固体撮像装置の実施形態1または2を画像入力デバイスとして撮像部に用いた例えばカメラ付き携帯電話装置などの電子情報機器の実施形態3について図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1における固体撮像装置の要部ハードウェア構成例を示すブロック図である。
図1は、本発明の実施形態1における固体撮像装置の要部ハードウェア構成例を示すブロック図である。
図1において、本実施形態1の固体撮像装置10は、被写体からの画像光を光電変換して撮像する複数の受光部で構成された固体撮像素子としてのCCD1と、ノイズ除去とOBクランプ動作を行うCDS回路およびOBクランプ回路2と、クランプ制御および表示制御を行うデジタル処理部3とを有し、CCD1の中央部の有効画素領域で光電変換された映像信号と、この有効画素領域の外側(外周側)のOB(オプティカルブラック)部で光電変換された黒レベル信号とを検出し、該OB部からの黒レベル信号を基準として映像信号を信号処理する。CCD1はセンサICで構成されている。CDS回路およびOBクランプ回路2はA/D変換部を含み、A/D変換部によるA/D変換処理までを一つのICで構成している。後述する検出回路31、クランプパルス発生回路33、露光制御回路34およびCCD駆動回路35をデジタル処理部3内に収容し、デジタル処理部3をデジタルICで構成している。
CCD1は、被写体の画像光が光電変換されて撮像されるチップ中央の有効画素領域と、この有効画素領域の外周側に配設されて遮光されて黒レベル信号を生成するOB(オプティカルブラック)部とを有し、有効画素領域からは各画素毎の撮像信号が出力され、OB部からは光学的な黒の基準として用いられるOB信号(黒レベル信号)が出力される。OB部は、例えば8画素分の幅で設けられており、通常は、有効画素領域側にある内側4画素分の幅でOB信号(黒レベル信号)を読み出しているが、太陽光などの過大光が入った場合には、電子シャッタ時間など露光が極端に短くなるので、それを検出して、有効画素部側にある内側4画素のさらに外周隣の外側4画素分の幅でOB信号(黒レベル信号)を読み出すようにしている。
太陽光などの過大光によって、CCD1の有効画素領域に発生した電荷が、本来は光電変化によって発生する電荷がない領域であるOB部にも溢れ出し、OB部で生成されるOB信号レベルが通常動作時から変動するが、このとき、有効画素領域から溢れ出した電荷は、有効画素領域側にあるOB部の画素から順次入って行き、有効画素領域側にある内側4画素分を超えて電荷が更に溢れ出すことは少ない。このように、OB部の内側4画素(第1OB部)から外側4画素(第2OB部)にOB部の読み出し画素を切り換えることにより、太陽光などの過大光の入射時にも、本来の黒レベル(OBレベル)と略等しい黒レベルを基準として適正な露光制御を行うことができて、従来のように過大光入射時に暗い表示画面になっていしまうことを回避できて、違和感のない良好な画面表示を行うことができる。
CDS回路およびOBクランプ回路2において、CDS回路によりCCD1からの撮像信号からノイズを軽減し、OBクランプ回路によって、映像信号期間に続くOB期間に、後述するクランプパルス発生回路33からクランプパルスが供給されたときに、CDS回路から入力されたCCD1のOB部(第1OB部)からの出力信号(OB信号)をクランプして直流レベルに固定する。これによって、光学的な黒の基準として用いられるOB信号レベルの基準信号を生成することができる。CCD1の有効画素領域からの出力信号は、OB部の信号レベルを基準にクランプされたレベルで出力される。
デジタル処理部3は、検出回路31と、映像信号処理部32と、クランプパルス発生回路33と、露光制御回路34と、CCD駆動回路35とを有している。このように、少なくとも検出回路31、映像信号処理部32およびクランプパルス発生回路33をデジタル処理部3内に設けてデジタル処理することによりノイズをより抑制している。
検出回路31は、過大光入射の検出に、前述したように、電子シャッタ時間など露光が極端に短くなることにより検出してもよいが、ここでは、デジタル処置を用いて、黒レベルが基準黒レベルとのシフト量が所定の閾値よりも大きい場合に過大光の入射異常があったと検出する。要するに、検出回路31は、例えばOB部の内側4画素のOB信号の黒レベルと、OB期間に続く帰線期間部のデータ(電気的黒信号)との間に所定の閾値以上の差異が生じたときに、過大光の入射異常と検出する。なお、検出回路31は、例えばOB部の内側4画素のOB信号の黒レベルと、OB部の外側4画素のOB信号の黒レベルとの間に所定の閾値以上の差異が生じたときに、過大光の入射異常があったと検出することもできる。
映像信号処理部32は、検出回路31からの画像信号に対して、通常の表示処理として、色補間、ホワイトバランス処理およびγ補正などの信号処理を施してカラー画像信号を得る。また、映像信号処理部32は、検出回路31が過大光の入射異常を検出したときに、映像信号処理部32は、真っ白の表示画像になるように映像信号を処理する。即ち、映像信号処理部32は、検出回路31が過大光の異常を検出したときに、表示画像全体を白均一状態(デジタル値で「255」の最大輝度値)に切り換えて、実際とは反対の暗い表示画像異常を映像として表示出力しないようにする。
クランプパルス発生回路33は、CDS回路およびOBクランプ回路2に対してクランプパルスを時間をずらして2系統出力する。通常(検出回路31が過大光の入射異常を検出していないとき)は、OB部の内側4画素から読み出されたOB信号の黒レベルをクランプするタイミングでクランプパルスを出力するが、検出回路31が過大光の入射異常を検出したとき、OB部の外側4画素から読み出されたOB信号の黒レベルをクランプするタイミングでクランプパルスを出力する。
露光制御回路34は、検出回路31からの出力信号(過大光の有無を示す検出信号)および映像信号処理部32からの出力信号(明るさを示す信号)に基づいて、CCD1のアイリスおよび露光(電子シャッタの期間)を制御するための露光制御信号をCCD駆動回路35に出力する。
CCD駆動回路35は、露光制御回路34からの露光制御信号に基づいて、CDS回路およびOBクランプ回路2にてクランプされた信号レベル(OBレベル)を基準としてCCD1の駆動制御を行う。
上記構成により、以下、その動作について説明する。
図2(a)〜図2(c)は、従来の固体撮像装置における映像期間およびOB期間に対するCCD出力と映像出力の波形図である。図3(a)および図3(b)は、図1の固体撮像装置10における映像信号処理時のCCD出力と映像出力の波形図である。図4(a)〜図4(c)は、図1の固体撮像装置10におけるOB部切り換え時のCCD出力と映像出力の波形図である。
従来は、図2(b)に示すように、図2(a)に示す映像期間に続くOB期間のCCD1からのOB出力において、通常は破線で示した黒レベルであるが、過大光が入射した場合には、有効画素領域からOB部に電荷が溢れて実線で示すように黒レベルが浮く。このときの映像信号処理部32からの映像出力は、図2(b)の実線で示す浮いた黒レベルが基準になることから、図2(c)に示すような電圧レベルの低い映像出力となって、過大光の入射とは反対の暗い表示画面が表示画面上に表示されてしまう。
これに対して、本実施形態1では、映像期間に続くOB期間のCCD1からのOB出力において、通常は破線で示した黒レベルであるが、図3(b)に示すように、過大光が入射した場合に、有効画素領域からOB部に電荷が溢れて実線で示すように黒レベルが浮く。このとき、検出回路31が過大光の入射異常があったことを検出し、映像信号処理部32は検出回路31からの入射異常検出信号を受けて、図3(c)に示すように、表示画像全体(画面全体)を白均一状態(デジタル値で「255」の最大輝度値)に切り換えた映像出力とする。これによって、実際とは反対の暗い表示画像異常が表示されず、過大光が入射した違和感のない真っ白な明るい表示画面となる。
次に、図4(b)に示すように、図4(a)に示す映像期間に続くOB期間のCCD1からのOB出力において、通常は、OB部の内側4画素から読み出されたOB信号の黒レベルをクランプした破線で示す黒レベルを用いるが、過大光が入射した場合には、有効画素領域からOB部の内側4画素(OB部内側)に電荷が溢れて破線で示すように黒レベルが浮くため、有効画素領域からより遠い位置にあるOB部の外側4画素(OB部外側)から読み出されたOB信号の黒レベルをクランプする。これによって、過大光が溢れて入っていないOB部の外側4画素から読み出された本来のOB信号を、実線で示す黒レベルとすることから、図4(c)に示すような適正な黒レベルが基準となった映像出力として表示画面上に表示される。
また、前述したように、過大光入射時に外側4画素(OB部外側)を用いるタイミングで黒レベルをクランプする構成により、適正な黒レベルが基準となった映像出力を得たが、これに限らず、これと共に、または、これに代えて、図4(b)に示すように、過大光入射時のOB部への光漏れ(OB浮き)を補正するために、CCD駆動回路35により、図4(a)に示す映像期間に続くOB期間にリセット信号の幅および周期の少なくともいずれかと水平転送信号を制御(駆動補正制御)して、リセット動作によりOB浮き成分(光漏れした成分)を排出して通常光入射時と同等のOB部状態(OB浮きのない状態)とすることができる。このリセット信号により、CCD型固体撮像素子の水平転送部の終端部にある電荷検出部の検出電圧を所定電圧にリセットすることができる。図4では、OB部外側を用いるタイミングで黒レベルをクランプする構成と、リセット信号による駆動補正制御とを共に用いる場合を示している。
これによって、リセットパルスの幅を広げたりその周期を短くするという比較的容易な制御によって、過大光がCCD1に入射されて基準となる黒レベルが変動した場合であっても、そのような変動の影響を受けずに、図4(c)に示すような本来の黒レベル(OB信号レベル)と略等しい黒レベルを基準として適正な露光制御を行うことができて、良好な画面表示を行うことができる。
以上により、本実施形態1によれば、検出回路31が、OB部の内側4画素の黒レベルと基準黒レベルとの差異が所定の閾値よりも大きいかどうかにより過大光の入射異常があったかどうかを検出し、映像信号処理部32は、検出回路31が過大光の入射異常を検出しなかったときは映像信号を通常の表示処理とし、検出回路31が過大光の入射異常を検出したときは、真っ白の表示画像になるように映像信号を表示処理する。さらに、クランプパルス発生回路33は、検出回路31が過大光の入射異常を検出しなかったとき、OB部の内側4画素から読み出された黒レベルをクランプするタイミングでクランプパルスを出力し、また、検出回路31が過大光の入射異常を検出したとき、OB部の外側4画素から読み出された黒レベルをクランプするタイミングでクランプパルスを出力する。
この場合、検出回路31、映像信号処理部32およびクランプパルス発生回路33をデジタル処理部3内に設けたことにより、追加のOBクランプ回路を不要とすることができて回路規模の増大を防止すると共に、OBクランプ回路間の干渉を受けることがなく、デジタル処理部3によって映像信号処理をデジタル処理により行うことができるため、ノイズの発生をより抑制することができる。また、過大光の入射異常を検出する検出回路31をデジタル処理部3内に設けたことにより、映像信号処理部32の処理制御も同時に行って、映像信号を白均一に切り換えて表示画面異常(違和感のある暗い表示画面)を映像として出力することを防止することができる。
また、OB部が有効画素領域側からOB部の内側4画素と外側4画素にOB部が内側と外側に使用上2つに分割され、過大光の入射異常を検出する検出回路31と、過大光検出時に映像信号を白均一に切り換える映像信号処理部32と、過大光検出時にOB部の外側4画素からの信号読み出しタイミングでクランプパルスを出力するクランプパルス発生回路33とを設けたことにより、過大光によりOB部の外側4画素まで内側4画素を超えて電荷が溢れ出さないことから、従来の追加のOBクランプ回路を不要とすることができて回路規模の増大を防止すると共に、OBクランプ回路間の干渉も抑えられノイズの発生を抑制することができる。
なお、本実施形態1では、特に説明しなかったが、過大光の入射異常があった場合の表示画像全体を白均一状態(デジタル値で「255」の最大輝度値)する処理は、過大光の入射異常があっても、OB部の外側4画素から読み出された黒レベルをクランプした後は、元の通常の表示処理(表示用のカラー画像信号を得る処理)に戻る。
また、本実施形態1では、OB部は8画素の幅で構成され、過大光の入射異常時以外のときに有効画素領域側のOB部の内側4画素から読み出されるOB信号を黒レベルとし、過大光の入射異常時に、有効画素領域からOB部の内側4画素を超えてOB部の外側4画素が配設された場合について説明したが、OB部は8画素の幅に限らず、過大光の入射異常時以外のときに有効画素領域側のOB部の内側3〜6画素から読み出されるOB信号を黒レベルとし、過大光の入射異常時に、有効画素領域からOB部の内側3〜6画素を超えて配設されたOB部の外側3〜6画素から読み出されるOB信号を黒レベルとしてもよい。
さらに、本実施形態1では、デジタル処理部3の本発明の構成はハードウェア構成で説明したが、ソフトウェア構成とすることもできる。デジタル処理部3のソフトウェア構成の一例として、過大光の有無を検出する検出部、過大光検出時に白表示処理する映像信号処理部および、OB部の外側4画素を用いて黒レベルをクランプするクランプパルス発生部を制御部(CPU;コンピュータプロセッサ)内に設けた場合について実施形態2で詳細に説明する。
(実施形態2)
図5は、本発明の実施形態2の固体撮像装置における制御部をソフトウェア構成とした場合の一例を示すブロック図である。なお、図1の構成部材と同一の作用効果を奏する構成部材には同一の部材番号を付けて説明する。
図5は、本発明の実施形態2の固体撮像装置における制御部をソフトウェア構成とした場合の一例を示すブロック図である。なお、図1の構成部材と同一の作用効果を奏する構成部材には同一の部材番号を付けて説明する。
図5において、本実施形態2の固体撮像装置10Aは、固体撮像素子としてのCCD1と、CDS回路およびOBクランプ回路2と、過大光が入射されたときに制御される制御部4(CPU)と、通常の表示処理用の映像信号処理部5と、露光制御回路6(露光制御回路34)と、CCD駆動回路7(CCD駆動回路35)とを有している。
映像信号処理部5は、制御部4からの画像信号に対して色補間、ホワイトバランス処理およびγ補正などの所定の信号処理を施して通常の表示処理用のカラー画像信号(VIDEO OUT)を得る。
露光制御回路6は、映像信号処理部5からの出力信号(明るさを示す信号)に基づいて、CCD1のアイリスおよび露光(電子シャッタの期間)を制御するための露光制御信号をCCD駆動回路7に出力する。
CCD駆動回路7は、露光制御回路6からの露光制御信号に基づいて、CDS回路およびOBクランプ回路2にてクランプされた信号レベル(OBレベル)を基準としてCCD1の駆動制御を行う。
本実施形態2の固体撮像装置10Aの制御部4(CPU;中央演算処理装置)は、制御プログラムおよびそのデータなどが記憶されたコンピュータ読み出し可能な可読記録媒体としてのROM(図示せず)と、起動時に制御プログラムおよびそのデータなどが読み出されて、CPUによる制御毎にデータを読み出し・記憶するワークメモリとして働く記憶部としてのRAM(図示せず)とを有している。
制御部4は、制御プログラムおよびそのデータに基づいて、検出手段41と、映像信号処理手段42と、クランプパルス発生手段43との各機能を実行する。
検出手段41は、OB部の幅が内側4画素の黒レベルと基準黒レベルとのシフト量が所定の閾値よりも大きい場合に過大光の入射異常があったと検出する。検出手段41は、例えばOB部の内側4画素のOB信号の黒レベルと、OB期間に続く帰線期間部のデータ(電気的黒信号)との間に所定の閾値以上の差異が生じたときに、過大光の入射異常を検出する。なお、検出手段41は、例えばOB部の内側4画素のOB信号の黒レベルと、OB部の外側4画素のOB信号の黒レベルとの間に所定の閾値以上の差異が生じたときに、過大光の入射異常を検出することもできる。
映像信号処理手段42は、検出手段41が過大光の入射異常を検出したときに、真っ白の表示画像になるように映像信号を処理する。即ち、映像信号処理手段42は、検出手段41が過大光の入射異常を検出したときに、表示画像全体を白均一状態(デジタル値で「255」の最大輝度値)に切り換えて、実際とは反対の暗い表示画像異常を映像として表示出力しないようにする。また、映像信号処理手段42は、検出手段41が過大光の入射異常を検出しないときに、有効画素領域からの映像信号を通常の表示処理(表示用のカラー画像信号を得る処理)とする。
クランプパルス発生手段43は、通常(検出手段41が過大光の入射異常を検出しないとき)は、OB部の内側4画素から読み出されたOB信号のレベルをクランプするタイミングでクランプパルスを出力するが、検出手段41が過大光の入射異常を検出したときは、OB部の外側4画素から読み出されたOB信号のレベルをクランプするタイミングでクランプパルスを出力する。
上記制御プログラムおよびそのデータなどがROMに記憶されるが、この制御プログラムおよびそのデータは、他の可読記録媒体から、または、無線、有線またはインターネットなどを介して上記ROM側にダウンロードされてもよい。
図6は、図5の固体撮像装置10Aにおいて制御部4の動作を説明するためのフローチャートである。
図6に示すように、図5の固体撮像装置10Aにおいて、まず、ステップS1で、クランプパルス発生手段43は、通常(検出手段41が過大光の入射異常を検出しないとき)、OB部の内側4画素から読み出されたOB信号の黒レベルをクランプするタイミングでクランプパルスを出力する。これによって、CCD1の有効画素部からの出力信号は、OB部の信号レベルを基準にクランプされてCDS回路およびOBクランプ回路2から出力される。CDS回路およびOBクランプ回路2ではA/D変換も行われる。
次に、ステップS2で、検出手段41が過大光の入射異常の有無を検出する。検出手段41が過大光の入射異常を検出するまでは(NO)、ステップS1およびS2の処理を繰り返す。検出手段41が過大光の入射異常を検出したときは(YES)、ステップS3で、映像信号処理手段42は、デジタル値で「255」の最大輝度値を選択して真っ白の表示画像になるように映像信号処理する。この映像信号処理手段42からの真っ白表示指示に基づいて、映像信号処理部5が所定の信号処理をした後にカラー画像信号を表示装置側に出力する。また、映像信号処理部5から露光制御回路6さらにCCD駆動回路7を介してCCD1の駆動制御を行う。
ステップS4で、検出手段41が過大光の入射異常を検出したのを受けて、クランプパルス発生手段43が、OB部の外側4画素から読み出されたOB信号のレベルをクランプするタイミングでクランプパルスを出力する。これによって、CCD1の有効画素部からの出力信号は、OB部の外側4画素からのOB信号の黒レベルを基準にクランプされてCDS回路およびOBクランプ回路2から制御部4に出力される。制御部4は、これを受けて、ステップS5で、映像信号処理手段42の真っ白表示の機能を無効化して通常の表示処理とし、この通常の表示指示に基づいて、映像信号処理部5が所定の信号処理をしてカラー画像信号を表示装置側に出力する。また、映像信号処理部5から露光制御回路6さらにCCD駆動回路7を介してCCD1の駆動制御を行う。
さらに、ステップS6で、検出手段41が過大光の入射異常の有無を検出する。検出手段41が過大光の入射異常があることを検出した場合は、ステップS4〜S6の各処理を繰り返す。また、検出手段41が過大光の入射異常がないことを検出した場合は、ステップS7で、この撮像処理自体が終了かどうかを制御部4が検出し、撮像処理自体が終了であれば制御部4が信号処理を終了し、撮像処理自体が終了でなければ、ステップS1〜S7の各処理を繰り返す。
以上により、本実施形態2の固体撮像装置10Aの信号処理方法としては、検出手段41が、OB部の内側4画素(第1OB部)の黒レベルと基準黒レベルとの差異が所定の閾値よりも大きいかどうかにより過大光の入射異常があったかどうかを検出する検出ステップと、映像信号処理手段42は、検出手段41が過大光の入射異常を検出しなかったときは映像信号を表示処理し、検出手段41が過大光の入射異常を検出したときは、真っ白の表示画像になるように該映像信号を表示処理する映像信号処理ステップと、クランプパルス発生手段43は、検出手段41が過大光の入射異常を検出しないとき、OB部の内側4画素(第1OB部)から読み出された黒レベルをクランプするタイミングでクランプパルスを出力し、検出手段41が過大光の入射異常を検出したとき、OB部の外側4画素(第2OB部)から読み出された黒レベルをクランプするタイミングでクランプパルスを出力するクランプパルス発生ステップとを有している。
この場合、検出手段41、映像信号処理手段42およびクランプパルス発生手段43をコンピュータプロセッサ(制御部4;CPU)内に設けたことにより、従来のように追加のOBクランプ回路を不要とすることができて回路規模の増大を防止すると共に、OBクランプ回路間の干渉を受けることがなく、コンピュータプロセッサの制御部4によって映像信号処理をデジタル処理により行うことができるため、ノイズの発生をより抑制することができる。また、過大光の入射異常を検出する検出手段41を制御部4内に設けたことにより、映像信号処理手段42の処理制御も同時に行って、映像信号を白均一に切り換えて表示画面異常を映像として出力することを防止することができる。
このように、本実施形態2によれば、上記実施形態1の場合と同様に、過大光入射時に違和感のある暗い表示画面を表示させず、回路規模を抑えかつノイズの発生を防止することができる。
なお、本実施形態1、2では、特に説明しなかったが、本発明の構成として、固体撮像素子としてのCCD1の有効画素領域で光電変換された映像信号と、この有効画素領域の外側のOB(オプティカルブラック)部で光電変換された黒レベル信号とを検出し、OB部からの黒レベル信号を基準として該映像信号を信号処理する固体撮像装置10または10Aにおいて、過大光の入射異常があったかどうかを検出する検出部としての検出回路31または検出手段41と、検出回路31または検出手段41が過大光の入射異常を検出しなかったときは映像信号を通常の表示処理とし、検出回路31または検出手段41が過大光の入射異常を検出したときは、真っ白の表示画像になるように映像信号を信号処理する映像信号処理部32または映像信号処理手段42と、OB部から読み出された黒レベルをクランプするタイミングでクランプパルスを出力するクランプパルス発生部としてのクランプパルス発生回路33またはクランプパルス発生手段43とをデジタル処理部またはコンピュータプロセッサ内に設けた構成により、過大光入射時に違和感のある暗い表示画面を表示させず、回路規模を抑えかつノイズの発生を防止することができる本発明の目的を達成することができる。
この場合、検出回路31または検出手段41は、OB部の黒レベルと基準黒レベルとの差異が所定の閾値よりも大きいかどうかにより過大光の入射異常があったかどうかを検出する。この基準黒レベルは、OB期間に続く帰線期間部のデータの黒レベルであってもよい。または、検出回路31または検出手段41は、露光制御される電子シャッタ時間が所定時間よりも短くなるかどうかにより、過大光の入射異常があったかどうかを検出することもできる。
なお、本実施形態1、2では、上記本発明の構成に加えて、OB部は、有効画素領域側の第1OB部とこれに隣接する第2OB部とを有し、クランプパルス発生部としてのクランプパルス発生回路33またはクランプパルス発生手段43は、検出部としての検出回路31または検出手段41が過大光の入射異常を検出しないとき、外側4画素の第1OB部から読み出された黒レベルをクランプするタイミングでクランプパルスを出力し、検出部としての検出回路31または検出手段41が過大光の入射異常を検出したとき、外側4画素の第2OB部から読み出された黒レベルをクランプするタイミングでクランプパルスを出力するように構成したが、これに限らず、OB部は、有効画素領域側の第1OB部とこれに隣接する第2OB部とを有し、クランプパルス発生部は、第2OB部から読み出された黒レベルのみをクランプするタイミングでクランプパルスを出力するように構成することもできる。要するに、内側画素部の第1OB部は、過大光の入射異常時に溢れた電荷を防御するために空けておいて、OB部として外側画素部の第2OB部だけを用いて黒レベルとしてもよい。
なお、本実施形態2でも、前述したように、過大光入射時に外側4画素(OB部外側)を用いるタイミングで黒レベルをクランプする構成により、適正な黒レベルが基準となった映像出力を得たが、これに限らず、これと共に、または、これに代えて、図4(b)に示すように、過大光入射時のOB部への光漏れ(OB浮き)を補正するために、CCD駆動回路7により、図4(a)に示す映像期間に続くOB期間にリセット信号の幅および周期の少なくともいずれかと水平転送信号を制御して、リセット動作によりOB浮き成分(光漏れした成分)を排出して通常光入射時と同等のOB部状態(OB浮きのない状態)とすることができる。このリセット信号により、CCD型固体撮像素子の水平転送部の終端部にある電荷検出部の検出電圧を所定電圧にリセットすることができる。
これによって、リセットパルスの幅を広げたりその周期を短くするという比較的容易な制御によって、過大光がCCD1に入射されて基準となる黒レベルが変動した場合であっても、そのような変動の影響を受けずに、図4(c)に示すような本来の黒レベル(OB信号レベル)と略等しい黒レベルを基準として適正な露光制御を行うことができて、良好な画面表示を行うことができる。
(実施形態3)
図7は、本発明の実施形態3として、本発明の実施形態1または2の固体撮像装置10または10Aを撮像部に用いた電子情報機器の概略構成例を示すブロック図である。
図7は、本発明の実施形態3として、本発明の実施形態1または2の固体撮像装置10または10Aを撮像部に用いた電子情報機器の概略構成例を示すブロック図である。
図7において、本実施形態3の電子情報機器90は、上記実施形態1、2の固体撮像装置10または10Aと、この固体撮像装置10または10Aからのカラー画像信号を記録用に所定の信号処理した後にデータ記録可能とする記録メディアなどのメモリ部91と、この固体撮像装置10または10Aからのカラー画像信号を表示用に所定の信号処理した後に液晶表示画面などの表示画面上に表示可能とする液晶表示装置などの表示部92と、この固体撮像装置10または10Aからのカラー画像信号を通信用に所定の信号処理をした後に通信処理可能とする送受信装置などの通信部93と、この固体撮像装置10または10Aからのカラー画像信号を印刷用に所定の印刷信号処理をした後に印刷処理可能とするプリンタなどの画像出力部94とを有している。なお、この電子情報機器90として、これに限らず、固体撮像装置10または10Aの他に、メモリ部91と、表示部92と、通信部93と、プリンタなどの画像出力部94とのうちの少なくともいずれかを有ていてもよい。
この電子情報機器90としては、前述したように例えばデジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラなどのデジタルカメラや、監視カメラ、ドアホンカメラ、車載用後方監視カメラなどの車載用カメラおよびテレビジョン電話用カメラなどの画像入力カメラ、スキャナ装置、ファクシミリ装置、カメラ付き携帯電話装置および携帯端末装置(PDA)などの画像入力デバイスを有した電子機器が考えられる。
したがって、本実施形態3によれば、この固体撮像装置10または10Aからのカラー画像信号に基づいて、これを表示画面上に良好に表示したり、これを紙面にて画像出力部94により良好にプリントアウト(印刷)したり、これを通信データとして有線または無線にて良好に通信したり、これをメモリ部91に所定のデータ圧縮処理を行って良好に記憶したり、各種データ処理を良好に行うことができる。
以上のように、本発明の好ましい実施形態1〜3を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態1〜3に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態1〜3の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した特許、特許出願および文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
本発明は、被写体からの画像光を光電変換して撮像する複数の受光部で構成された固体撮像素子の有効画素領域で光電変換された映像信号と、該有効画素領域の外側のOB(オプティカルブラック)部で光電変換された黒レベル信号とを検出し、該OB部からの黒レベル信号を基準として該映像信号を信号処理する固体撮像装置、この固体撮像装置を画像入力デバイスとして撮像部に用いた例えばデジタルビデオカメラおよびデジタルスチルカメラなどのデジタルカメラや、監視カメラなどの画像入力カメラ、スキャナ装置、ファクシミリ装置、テレビジョン電話装置、カメラ付き携帯電話装置などの電子情報機器、この固体撮像装置を用いてクランプ処理する画像処理方法、この画像処理方法の各ステップをコンピュータに実行させるための制御プログラム、この制御プログラムが格納されたコンピュータ読み取り可能な可読記憶媒体の分野において、検出部、映像信号処理部およびクランプパルス発生部をデジタル処理部またはコンピュータプロセッサ内に設けたことにより、従来の追加のOBクランプ回路を不要とすることができて回路規模の増大を防止すると共に、OBクランプ回路間の干渉もなくデジタル処理でノイズの発生をより抑制することができる。また、映像信号処理部において、過大光検出時に映像信号を白均一に切り換えて、過大光入射時の表示画面異常(暗い表示画面)を映像として出力することを防止することができる。また、OB部が有効画素領域側から第1OB部と第2OB部に内側と外側で使用上2分割され、過大光の入射異常を検出する検出部と、過大光検出時に映像信号を白均一に切り換える映像信号処理部と、過大光検出時に第2OB部からの信号読み出しタイミングでクランプパルスを出力するクランプパルス発生部とを設けたことにより、過大光により第2OB部までは電荷が溢れ出さないことから、従来の追加のOBクランプ回路を不要とすることができて回路規模の増大を防止すると共に、OBクランプ回路間の干渉もなくノイズの発生を抑制することができる。また、映像信号処理部において、過大光検出時に映像信号を白均一に切り換えて、過大光入射時の表示画面異常(暗い表示画面)を映像として出力することを防止することができる。
1 CCD(固体撮像素子)
2 CDS回路およびOBクランプ回路
3 デジタル処理部
31 検出回路(検出部)
32 映像信号処理部
33 クランプパルス発生回路(クランプパルス発生部)
34 露光制御回路
35 CCD駆動回路
4 制御部(CPU)
41 検出手段(検出部)
42 映像信号処理手段
43 クランプパルス発生手段(クランプパルス発生部)
5 映像信号処理部
6 露光制御回路
7 CCD駆動回路
10、10A
90 電子情報機器
91 メモリ部
92 表示部
93 通信部
94 画像出力部
2 CDS回路およびOBクランプ回路
3 デジタル処理部
31 検出回路(検出部)
32 映像信号処理部
33 クランプパルス発生回路(クランプパルス発生部)
34 露光制御回路
35 CCD駆動回路
4 制御部(CPU)
41 検出手段(検出部)
42 映像信号処理手段
43 クランプパルス発生手段(クランプパルス発生部)
5 映像信号処理部
6 露光制御回路
7 CCD駆動回路
10、10A
90 電子情報機器
91 メモリ部
92 表示部
93 通信部
94 画像出力部
Claims (20)
- 固体撮像素子の有効画素領域で光電変換された映像信号と、該有効画素領域の外側のOB(オプティカルブラック)部で光電変換された黒レベル信号とを検出し、該OB部からの黒レベル信号を基準として該映像信号を信号処理する固体撮像装置において、
過大光の入射異常があったかどうかを検出する検出部と、
該検出部が過大光の入射異常を検出しなかったときは該映像信号を通常の表示処理とし、該検出部が過大光の入射異常を検出したときは、真っ白の表示画像になるように該映像信号を信号処理する映像信号処理部と、
該OB部から読み出された黒レベルをクランプするタイミングでクランプパルスを出力するクランプパルス発生部とをデジタル処理部またはコンピュータプロセッサ内に設けた固体撮像装置。 - 前記OB部は、前記有効画素領域側の第1OB部とこれに隣接する第2OB部とを有し、前記クランプパルス発生部は、該第2OB部から読み出された黒レベルをクランプするタイミングでクランプパルスを出力する請求項1に記載の固体撮像装置。
- 前記OB部は、前記有効画素領域側の第1OB部とこれに隣接する第2OB部とを有し、前記クランプパルス発生部は、前記検出部が過大光の入射異常を検出しないとき、該第1OB部から読み出された黒レベルをクランプするタイミングでクランプパルスを出力し、該検出部が過大光の入射異常を検出したとき、該第2OB部から読み出された黒レベルをクランプするタイミングでクランプパルスを出力する請求項1に記載の固体撮像装置。
- 前記検出部が過大光の入射異常を検出したとき、過大光入射時のOB部のOB浮きを補正するように、映像期間に続くOB期間にリセット信号の幅および周期の少なくともいずれかを制御するCCD駆動回路をさらに有する請求項1に記載の固体撮像装置。
- 前記リセット信号により、CCD型固体撮像素子の水平転送部の終端部にある電荷検出部の検出電圧を所定電圧にリセットする請求項4に記載の固体撮像装置。
- 前記第1OB部は、前記有効画素領域側の内側3〜6画素であり、前記第2OB部は、該有効画素領域から該第1OB部を介して配設され、該有効画素領域に対して外側3〜6画素である請求項2または3に記載の固体撮像装置。
- 前記検出部は、前記OB部の黒レベルと基準黒レベルとの差異が所定の閾値よりも大きいかどうかにより過大光の入射異常があったかどうかを検出する請求項1に記載の固体撮像装置。
- 前記基準黒レベルは、OB期間に続く帰線期間部のデータの黒レベルである請求項7に記載の固体撮像装置。
- 前記検出部は、前記第1OB部の黒レベルと基準黒レベルとの差異が所定の閾値よりも大きいかどうかにより過大光の入射異常があったかどうかを検出する請求項3に記載の固体撮像装置。
- 前記基準黒レベルは、OB期間に続く帰線期間部のデータの黒レベルおよび、前記第2OB部の黒レベルのいずれかである請求項9に記載の固体撮像装置。
- 前記検出部は、露光制御される電子シャッタ時間が所定時間よりも短くなるかどうかにより、前記過大光の入射異常があったかどうかを検出する請求項1に記載の固体撮像装置。
- 前記通常の表示処理は、表示用のカラー画像信号を得る処理である請求項1に記載の固体撮像装置。
- 前記固体撮像素子はCCD型固体撮像素子である請求項1に記載の固体撮像装置。
- 固体撮像素子の有効画素領域で光電変換された映像信号と、該有効画素領域の外側のOB(オプティカルブラック)部で光電変換された黒レベル信号とを検出し、該OB部からの黒レベル信号を基準として該映像信号を信号処理する固体撮像装置の信号処理方法において、
検出部が、過大光の入射異常があったかどうかを検出する検出ステップと、
映像信号処理部は、該検出部が過大光の入射異常を検出しなかったとき、該映像信号を通常の表示処理とし、該検出部が過大光の入射異常を検出したとき、真っ白の表示画像になるように該映像信号を信号処理する映像信号処理ステップと、
クランプパルス発生部が、該OB部から読み出された黒レベルをクランプするタイミングでクランプパルスを出力するクランプパルス発生ステップとを有し、
該検出部、該映像信号処理部および該クランプパルス発生部をデジタル処理部またはコンピュータプロセッサ内に設けている固体撮像装置の信号処理方法。 - 前記OB部は、前記有効画素領域側の第1OB部とこれに隣接する第2OB部とを有し、前記クランプパルス発生ステップは、該第2OB部から読み出された黒レベルをクランプするタイミングでクランプパルスを出力する請求項14に記載の固体撮像装置の信号処理方法。
- 前記OB部は、前記有効画素領域側の第1OB部とこれに隣接する第2OB部とを有し、前記クランプパルス発生ステップは、前記検出部が過大光の入射異常を検出しないとき、該第1OB部から読み出された黒レベルをクランプするタイミングでクランプパルスを出力し、該検出部が過大光の入射異常を検出したとき、該第2OB部から読み出された黒レベルをクランプするタイミングでクランプパルスを出力する請求項14に記載の固体撮像装置の信号処理方法。
- 前記検出部が過大光の入射異常を検出したとき、CCD駆動回路が、過大光入射時のOB部のOB浮きを補正するように、映像期間に続くOB期間にリセット信号の幅および周期の少なくともいずれかを制御するCCD駆動ステップをさらに有する請求項14に記載の固体撮像装置の信号処理方法。
- 請求項14〜17のいずれかに記載の固体撮像装置の信号処理方法の各ステップをコンピュータに実行させるための処理手順が記述された制御プログラム。
- 請求項18に記載の制御プログラムが格納されたコンピュータ読み取り可能な可読記憶媒体。
- 請求項1〜13のいずれかに記載の固体撮像装置を画像入力デバイスとして撮像部に用いた電子情報機器。
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JP2010238050A JP2012094943A (ja) | 2010-10-22 | 2010-10-22 | 固体撮像装置およびその信号処理方法、制御プログラム、可読記憶媒体、電子情報機器 |
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