JP2012094084A - 予測装置および予測方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】証券業務システムのサーバまたはサーバ群単位で負荷を予測する。
【解決手段】予測装置100は、口座を分類するための複数種類の口座属性が規定されており、複数種類の口座属性のうちの一部の口座属性とサーバを特定するIDとの関係が示された関連性テーブル128を記憶する関連性保持部126と、予測対象のサーバの指定を受け付ける指定受付部110と、関連性テーブル128を基に、指定されたサーバに関係する口座属性を抽出する属性抽出部112と、抽出された口座属性に含まれた口座数の履歴に基づいて口座数の予測値を演算する口座数予測部114と、演算された口座数の予測値を指定されたサーバの使用の度合いの予測値に変換する使用度変換部116と、を備える。関連性保持部126は、複数種類の口座属性のうち、口座数とサーバの使用の度合いとの相関が強い方の口座属性を関連性テーブル128に含める。
【選択図】図5

Description

本発明は、予測技術に関し、特に証券業務システムに含まれるサーバの使用の度合いを予測するための予測装置および予測方法に関する。
ユーザがインターネットを介して株式売買や外貨取引を行えるオンラインサービスが普及している。その手軽さや手数料の低さから、オンラインサービスのユーザ数は年々増大している。
ユーザ数の増大に伴い、オンラインサービスを提供する証券業務システムへの負荷も大きくなってきている。特にオンラインサービスでは取引の即時性が重要視されることから、システムダウンをできる限り回避しなければならない。そこでユーザ数の増大を見越して証券業務システムの改修、増強等を行うことが重要となる。
証券業務システムの改修や増強を計画する場合、まずシステムへの負荷を予測し、システムのキャパシティが予測された負荷を十分上回るように、いつどのような改修/増強を行うかを決める。特許文献1および特許文献2には、証券業務システムへの負荷を予測する技術が開示されている。
特開2007−265244号公報 特開2007−265245号公報
オンラインサービスの多様化、高機能化に伴い、それを支える証券業務システムの構成、例えばサーバ構成もより複雑となってきている。すなわち証券業務システムでは、多種多様なサーバが有機的に結合され、その上でやはり多種多様なサービスが展開されるようになってきている。このような証券業務システムの複雑化により適応した予測技術の登場が望まれている。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、証券業務システムのサーバまたはサーバ群単位で負荷を予測する技術の提供にある。
本発明のある態様は予測装置に関する。この予測装置は、ユーザの口座を管理の単位とした証券業務システムに含まれるサーバの使用の度合いを予測するための予測装置であって、証券業務システムに管理された複数の口座を分類するための複数種類の口座属性が規定されており、複数種類の口座属性のうちの一部の口座属性とサーバを特定するIDとの関係が示された関連性テーブルを記憶する関連性保持部と、口座属性別の口座数の履歴を保持する口座数履歴保持部と、予測対象のサーバの指定を受け付ける指定受付部と、関連性テーブルを基に、指定受付部において指定を受け付けたサーバに関係する口座属性を抽出する属性抽出部と、属性抽出部によって抽出された口座属性に含まれた口座数の履歴を口座数履歴保持部から抽出し、抽出された口座数の履歴に基づいて口座数の予測値を演算する口座数予測部と、口座数予測部によって演算された口座数の予測値を指定受付部において指定を受け付けたサーバの使用の度合いの予測値に変換する使用度変換部と、を備える。関連性保持部は、複数種類の口座属性のうち、口座数とサーバの使用の度合いとの相関が強い方の口座属性を関連性テーブルに含める。
この態様によると、口座属性別の口座数の履歴に基づいて予測対象のサーバの使用の度合いを予測できる。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を装置、方法、システム、コンピュータプログラム、コンピュータプログラムを格納した記録媒体などの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、証券業務システムのサーバまたはサーバ群単位で負荷を予測することができる。
本実施の形態に係る予測装置の予測対象となるサーバを含む証券業務システムの構成を示す模式図である。 図2(a)、(b)は、口座数の推移の一例を示すグラフである。 図3(a)〜(d)は、1日当たりのトランザクション数の度数分布を示す図である。 図4(a)〜(d)は、サーバのCPU使用率とトランザクション数との関係を示すグラフである。 本実施の形態に係る予測装置およびそれに接続された部材の機能および構成を示すブロック図である。 図5の関連性テーブルの一例を示すデータ構造図である。 図5の口座数履歴保持部の一例を示すデータ構造図である。 図5の第1パラメータ保持部に保持されるデータの内容の一例を示す説明図である。 図5の第2パラメータ保持部に保持されるデータの内容の一例を示す説明図である。 図10(a)、(b)は、表示装置に表示される予測結果画面の代表画面図である。 図5の予測装置における一連の処理を示すフローチャートである。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。
本実施の形態に係る予測装置は、ユーザがネットワークを介して証券の売買、外貨取引、証拠金取引等を行えるオンラインサービスを提供する証券業務システムに含まれるサーバの将来の使用の度合いを、月単位、年単位等の比較的長期的な視点で予測する。その際、CPU(central processing unit)使用率や消費電力や通信パケット量などのサーバの使用の度合いの履歴から直接予測するのではなく、予測装置はまず口座数を予測し、予測された口座数をCPU使用率に変換する。これは主に以下の2つの理由による。
(1)CPU使用率は一日のなかでも大きく変動しうるのに対し、口座数は一日のなかでも変動が小さい。すなわち、口座数は振れ幅が小さい。したがって、口座数の予測はより精度が高い。
(2)口座数は、リーマンショックなどのイベントが反映されやすいパラメータである。また、新規顧客獲得キャンペーンによる顧客獲得の目標値等のビジネス上の目標をより導入しやすい。したがって、口座数の予測にはビジネス的な視点をより導入しやすい。
さらに本実施の形態に係る予測装置では、証券業務システムに管理された複数の口座を分類するための複数種類の口座属性が規定されている。口座属性は例えば、MRF(Money Reserve Fund)の有無(MRF残有り口座/MRF残無し口座)、過去一定期間内の取引等の有無(稼働中口座/休眠口座)、ユーザの配偶者の有無(独身者口座/既婚者口座)、ユーザの性別(男性口座/女性口座)、ユーザの年齢層(20代口座/30代口座等)、を含む。また、証券業務システムに登録、管理されている任意の口座というのも、口座属性の一種である。
本発明者は所定のサーバのCPU使用率と口座数との相関について、サーバの種類および口座属性によって相関が高い場合と低い場合とがあることを見出した。予測装置はこの知見に基づき、予測対象のサーバについて相関が高い口座属性に属する口座の口座数を使用してそのサーバのCPU使用率を予測する。
(証券業務システム200)
図1は、本実施の形態に係る予測装置の予測対象となるサーバを含む証券業務システム200の構成を示す模式図である。証券業務システム200は、証券会社に設置され、顧客などのユーザからの証券の売買注文を受け付けたり、証券注文に役立つ様々な情報を提供するシステムである。証券業務システム200は、顧客の口座を管理の単位とする。
証券業務システム200は、プレゼンテーションレイヤ210とビジネスロジックレイヤ220とデータベースレイヤ230とを含む。プレゼンテーションレイヤ210は、主にクライアント端末202、204、206から入力されるデータを受け付けてビジネスロジックレイヤ220に渡したり、またはビジネスロジックレイヤ220から提供されるデータをウェブページに加工してクライアント端末202、204、206に提供する役割を有する。ビジネスロジックレイヤ220は、証券の売買注文や情報の提供などの実際の処理を担当する役割を有する。
プレゼンテーションレイヤ210は、複数のウェブサーバ212、214、216、218を含む。本実施の形態では、証券業務システム200に対するアクセスチャネル毎に、ウェブページの処理を実行するサーバのグループが準備されている。図1では、ウェブ経由の一般顧客、コールセンタ、支店からそれぞれのクライアント端末202、204、206を使用して証券業務システム200にアクセスする場合を想定している。したがって、プレゼンテーションレイヤ210は、一般顧客からのアクセスに対する処理を担当する一般用ウェブサーバ212と、コールセンタからのアクセスに対する処理を担当するコールセンタ用ウェブサーバ214と、支店からのアクセスに対する処理を担当する支店用ウェブサーバ216と、を備える。さらに、通常は休止している予備の予備ウェブサーバ218を準備しておいてもよい。各ウェブサーバ212、214、216、218は、複数のサーバで構成されてもよい。各ウェブサーバ212、214、216、218は、上記の機能の他、クライアント端末202、204、206からの要求に応じてプログラムを実行しその結果を送信する動的ページの生成機能やトランザクション管理機能などを実装している。
ビジネスロジックレイヤ220には、アクセスチャネル毎ではなく、所定のアプリケーションを専用に実行するサーバのグループが準備されている。ビジネスロジックレイヤ220は、現在および過去の株価や出来高、会社情報などの証券売買の際に必要となる情報をクライアント端末202、204、206に提供するアプリケーションを実行する情報提供アプリケーションサーバ222、株や投資信託などの売買注文を受け付けるアプリケーションを実行する注文処理アプリケーションサーバ224、ユーザのログインやログアウト、顧客情報などを管理するアプリケーションを実行する事務処理アプリケーションサーバ226を備える。これ以外にも、例えば、外部の新聞社のサイトなどと連携して経済ニュースを提供する外部連携アプリケーションサーバや、顧客毎に取引残高の報告書などを提供する報告書アプリケーションサーバなどを備えていてもよい。各アプリケーションサーバ222、224、226は、複数のサーバで構成されてもよい。各アプリケーションサーバ222、224、226は、上記の業務処理の機能の他、一般のアプリケーションサーバが有している機能、例えば、データベースレイヤ230のデータベースへの接続機能、複数の処理を連結するトランザクション管理機能なども実装している。
データベースレイヤ230には、ビジネスロジックレイヤ220から参照されたり更新されたりするデータベース(database、DB)が準備されている。データベースレイヤ230は、ビジネスロジックレイヤ220の各サーバの主たるデータベースとなるメインDB232と、主に参照目的で設けられた情報系DB234と、を備える。
各アプリケーションサーバ222、224、226では、複数のクライアント端末に対するサービス242、244、246、248、250、252が同時に実行される。例えば、情報提供アプリケーションサーバ222では、一般顧客に対して株価情報を提供するサービスA242と、コールセンタに対して株価情報を提供するサービスB244が同時に実行されてもよい。注文処理アプリケーションサーバ224では、コールセンタからの株式売買注文を処理するサービスC246と、店舗からの投資信託売買注文を処理するサービスD248が同時に実行されてもよい。
一般顧客、コールセンタや支店の担当員は、それぞれのクライアント端末202、204、206からウェブブラウザなどのソフトウェアを使用し、インターネット等のネットワーク208を介して証券業務システム200にアクセスする。コールセンタや支店に備えられるクライアント端末204、206は、証券業務システム200と専用線209によって接続されていてもよい。
クライアント端末202、204、206から証券業務システム200にアクセスすると、プレゼンテーションレイヤ210のアクセスチャネルに応じたウェブサーバ212、214、216によって作成されたウェブページが、クライアント端末202、204、206に送信される。クライアント端末202、204、206は、送信されたウェブページをディスプレイに表示する。ユーザがウェブページ上でログイン、情報の閲覧、売買注文などの操作を実行すると、その情報がウェブサーバ212、214、216を介してビジネスロジックレイヤ220のアプリケーションサーバ222、224、226に渡される。各アプリケーションサーバ222、224、226による処理の結果は、ウェブサーバ212、214、216によってウェブページに加工され、そのデータがクライアント端末202、204、206に送信される。こうしてユーザは、ウェブページに表示される種々の情報を参照したり、またはウェブページを通じて証券の売買注文をすることができる。
上述したような証券業務システムでは、アクセス数の増大によりシステム内のサーバに負荷がかかりすぎると、正常なサービスを提供できなくなる虞がある。このような事態は顧客に迷惑をかけるため、証券業務システム内のサーバの使用の度合いを長期的な視点で予測し、その予測に基づいて計画的にシステムの改修、増強等を行うことが望ましい。そこで本実施の形態に係る予測装置は、本発明者が見出した下記の規則性に基づき、サーバのCPU使用率を精度良く予測する。
(規則性)
以下、本発明者が上述したような証券業務システムから得られるデータを解析した結果見出した規則性を説明する。
図2(a)、(b)は、口座数の推移の一例を示すグラフである。図2(a)では、証券業務システム200に管理されるMRF残有り口座数の時間的推移がプロットされている。予測時点前の範囲302では、MRF残有り口座数はおおむね線形的に変化しているが、経済環境の変化の前後で傾きを異にしている。すなわち、予測時点前の範囲302は、MRF残有り口座数が時間に対して第1の傾きで線形的に変化する第1の期間304と、MRF残有り口座数が時間に対して第1の傾きとは異なる第2の傾きで線形的に変化する第2の期間306と、を含む。
第1の期間304におけるMRF残有り口座数の時間的推移のパターンを口座数の第1変動パターンとし、第2の期間306におけるMRF残有り口座数の時間的推移のパターンを第2変動パターンとする。第1予測線310、第2予測線312は、予測時点以降のMRF残有り口座数の時間的推移を予測するに当たって第1変動パターン、第2変動パターンをそれぞれ適用した場合の、MRF残有り口座数の予測値のプロットである。
図2(b)では、証券業務システム200に管理される全口座数の時間的推移がプロットされている。この場合もMRF残有り口座の場合と同様に、予測時点前の範囲314は、全口座数が時間に対して第3の傾きで線形的に変化する第3の期間316と、全口座数が時間に対して第3の傾きとは異なる第4の傾きで線形的に変化する第4の期間318と、を含むと認めることができる。
第3の期間316における全口座数の時間的推移のパターンを口座数の第3変動パターンとし、第4の期間318における全口座数の時間的推移のパターンを第4変動パターンとする。第3予測線320、第4予測線322は、予測時点以降の全口座数の時間的推移を予測するに当たって第3変動パターン、第4変動パターンをそれぞれ適用した場合の、全口座数の予測値のプロットである。
このように、口座数の時間的推移は一定の傾向を有しており、その傾向からのずれも小さい。したがって、証券業務システム200の他のパラメータと比較した場合、口座数はより正確な予測が可能なパラメータのひとつであることが見出された。また、口座数の時間的推移には複数の変動パターンがある(規則性1)。
図3(a)〜(d)は、1日当たりのトランザクション数の度数分布を示す図である。
図3(a)は、MRF残有り口座1万口座を基準とした、1日当たりの注文に係るトランザクションの数(以下、注文件数と称す)の度数分布である。横軸はMRF残有り口座1万口座当たりの注文件数を示し、縦軸は発生の頻度を示す。発生の頻度は、階級に属するデータ点(この場合、日付)の数をデータ点の総数(データ取得期間の総日数)で割った値である。近似曲線324は、図3(a)に示される度数分布を正規分布で近似した場合の近似曲線である。3σ範囲326は、正規分布を仮定した場合の、平均値を中心とした幅3σ(σ=標準偏差)の範囲を示す。
図3(a)に示される度数分布は正規分布で良く近似される。したがって、注文件数とMRF残有り口座数とには線形的な相関が存在し、その相関は強い。
図3(b)は、任意の口座1万口座を基準とした、注文件数の度数分布である。図3(c)は、MRF残有り口座1万口座を基準とした、1日当たりの約定に係るトランザクションの数(以下、約定件数と称す)の度数分布である。図3(d)は、任意の口座1万口座を基準とした、約定件数の度数分布である。
図3(b)〜(d)についても、図3(a)と同様のことが言える。
また、図3(a)〜(d)の全てのケースについて、3σ範囲326を超える特異日は経済的なイベントが発生した日である。したがって、3σ範囲は、相関を求める際にこれらのイベントに基づく特異日を考慮するか否かを決めるしきい的な範囲として有用である。
このように、トランザクションの数と口座数とには相関、特に線形的な相関が存在し、その相関の強弱や比例定数等はトランザクションの種類および口座属性に依存することが見出された(規則性2)。
図4(a)〜(d)は、サーバのCPU使用率とトランザクション数との関係を示すグラフである。図4(a)の横軸は約定件数、縦軸はメインDB232のCPU使用率を示す。ここでCPU使用率としては、一日のなかでのピーク時(09:00〜09:30)の最大値を採用した。図4(a)の各データ点(黒塗りの菱形)は実測値に対応し、近似直線328はそれらのデータ点を線形近似したときの近似直線である。図4(a)に示される通り、メインDB232のCPU使用率と約定件数とには線形的な相関が存在し、その相関は強い。
図4(b)は、注文件数とメインDB232のCPU使用率との関係を示す。図4(c)は、約定件数と注文処理アプリケーションサーバ224のCPU使用率との関係を示す。図4(d)は、注文件数と注文処理アプリケーションサーバ224のCPU使用率との関係を示す。
図4(b)〜(d)についても、図4(a)と同様のことが言える。
このように、サーバのCPU使用率とトランザクションの数とには相関、特に線形的な相関が存在し、その相関の強弱や比例定数等はサーバの種類およびトランザクションの種類に依存することが見出された(規則性3)。
トランザクションの数と口座数とには線形的な相関が存在し、CPU使用率とトランザクションの数とにも線形的な相関が存在する。また、それらの相関の強弱や相関のパラメータは口座属性、トランザクションの種類およびサーバの種類に依存する。このことから、図3(a)〜(d)、図4(a)〜(d)のように相関を解析しその結果を組み合わせることで、所定の種類のサーバのCPU使用率と各口座属性に属する口座の口座数との相関の強さを求めることができる。すなわち、本発明者は、所与のサーバに対して口座属性を適切に選択することによって、口座属性に属する口座の口座数とサーバのCPU使用率との相関をより強くすることができることを見出した。
サーバのCPU使用率の予測値を口座属性別の口座数の予測値から導くことを考えると、相関の強い(=精度の高い)口座属性を使用することが望ましい。
所定の種類のサーバのCPU使用率とトランザクションの数との線形的な相関が最も強くなるトランザクションの種類を、所定の種類のサーバに対する強相関トランザクションと称する。その強相関トランザクションの数と口座属性別の口座数との線形的な相関が最も強くなる口座属性を強相関口座属性と称する。この所定の種類のサーバのCPU使用率を予測する際には、例えば強相関口座属性に属する口座の口座数(以下、強相関口座数と称す)を予測する。その予測結果を、強相関口座数と強相関トランザクションの数との線形的な相関を使用して強相関トランザクションの数に変換する。その変換結果を、強相関トランザクションの数と所定の種類のサーバのCPU使用率との線形的な相関を使用してCPU使用率の予測値に変換する。このように、口座数の履歴からCPU使用率の精度の高い予測値を得ることができる。
(予測装置100)
図5は、本実施の形態に係る予測装置100およびそれに接続された部材の機能および構成を示すブロック図である。ここに示す各ブロックは、ハードウエア的には、コンピュータのCPUをはじめとする素子や機械装置で実現でき、ソフトウエア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウエア、ソフトウエアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、本明細書に触れた当業者には理解されるところである。
予測装置100は証券業務システム200の内部に設けられてもよく外部に設けられてもよい。予測装置100は、指定受付部110と、属性抽出部112と、口座数予測部114と、使用度変換部116と、警告部118と、履歴更新部120と、相関演算部122と、パラメータ更新部124と、関連性保持部126と、マスタ履歴保持部130と、口座数履歴保持部132と、第1パラメータ保持部134と、第2パラメータ保持部136と、を備える。
関連性保持部126は、証券業務システム200における複数種類の口座属性のうちの一部の口座属性と、証券業務システム200に含まれるサーバを種類ごとに特定するサーバ種別IDと、の関係が示された関連性テーブル128を記憶する。サーバ種別IDは例えばサーバの種類の名称である。なお、証券業務システム200のメインDB232や情報系DB234はサーバの一種である。
上記の通り、CPU使用率と口座属性別の口座数との相関には口座属性によって強弱があることが見出されいている。これにしたがい、関連性保持部126は、複数種類の口座属性のうち、口座数とサーバのCPU使用率との相関が強い方の口座属性、特に相関が最も強い強相関口座属性を関連性テーブル128に含める。
図6は、関連性テーブル128の一例を示すデータ構造図である。関連性テーブル128は、サーバ種別IDと、強相関口座属性と、強相関トランザクションと、を対応付けて記憶する。
図7は、口座数履歴保持部132の一例を示すデータ構造図である。口座数履歴保持部132は、口座属性別の口座数の履歴を保持する。口座数履歴保持部132は、日付と、証券業務システム200の全口座数と、MRF残有り口座数と、稼働中口座数と、を対応付けて保持する。すなわち口座数履歴保持部132は、全口座数、MRF残有り口座数、稼働中口座数のそれぞれの日付単位での履歴を保持する。
図8は、第1パラメータ保持部134に保持されるデータの内容の一例を示す説明図である。上記規則性2の通り、トランザクション数と口座数とには線形的な相関が存在する。第1パラメータ保持部134はそのような線形性を仮定した場合の傾きを保持する。例えば第1パラメータ保持部134は、所定の口座属性および所定のトランザクションの種類に対して定まる傾きを保持する。この傾きは、図3に示されるような度数分布を正規分布で近似したときの平均値と、3σ範囲の上限値である3σ値と、度数分布における最大値である過去最大値と、を含む。図8の例では、第1パラメータ保持部134は、MRF残有り口座および注文トランザクションに対して定まる傾きとして、1万口座当たり「150」(平均値)、1万口座当たり「250」(3σ値)、1万口座当たり「300」(過去最大値)、を保持する。
図9は、第2パラメータ保持部136に保持されるデータの内容の一例を示す説明図である。上記規則性3の通り、CPU使用率とトランザクション数とには線形的な相関が存在する。第2パラメータ保持部136はそのような線形性を仮定した場合の傾きと切片を保持する。例えば第2パラメータ保持部136は、所定のサーバの種類および所定のトランザクションの種類に対して定まる傾きおよび切片を保持する。図9の例では、第2パラメータ保持部136は、メインDBおよび注文件数に対して定まる傾きとして「0.0005」を、切片として「13.0」を保持する。
図5に戻る。
マスタ履歴保持部130は、口座数やトランザクション数やCPU使用率などの証券業務システム200のパラメータの履歴を保持する。
指定受付部110はマウスやキーボードなどの入力装置102と接続され、証券業務システム200の管理者から入力装置102を介して予測対象のサーバの指定を受け付ける。特に指定受付部110は、予測対象のサーバのサーバ種別IDを取得する。
属性抽出部112は、指定受付部110によってサーバ種別IDが取得されると、関連性保持部126にアクセスする。属性抽出部112は、そのサーバ種別IDによって特定されるサーバの種類に対応する強相関口座属性を関連性テーブル128から抽出する。
口座数予測部114は、属性抽出部112によって抽出された強相関口座属性に含まれた口座数(すなわち、強相関口座数)の履歴を口座数履歴保持部132から抽出し、抽出された強相関口座数の履歴に基づいて強相関口座数の予測値を演算する。口座数予測部114は、履歴抽出部138と、履歴解析部140と、変動パターン指定部142と、口座数演算部144と、を含む。
履歴抽出部138は、強相関口座数の履歴を口座数履歴保持部132から抽出する。
上記規則性1の通り、口座数の時間的推移には複数の変動パターンが存在しうる。そこで履歴解析部140は、履歴抽出部138によって抽出された強相関口座数の履歴を解析し、強相関口座数のそのような複数の変動パターンを導出する。
変動パターン指定部142は、履歴解析部140によって導出された複数の変動パターンの内容、例えば線形近似の場合は異なる複数の傾きの情報をディスプレイなどの表示装置104に表示させる。変動パターン指定部142は、表示装置104の表示を見た管理者から、入力装置102を介してのひとつの変動パターンの指定を受け付ける。
口座数演算部144は、変動パターン指定部142において指定を受け付けられた変動パターンに基づいて、強相関口座数の予測値を演算する。特に線形近似の場合、例えば図2(a)、(b)の第1予測線310、第2予測線312、第3予測線320、第4予測線322に見られるように、口座数演算部144は予測時点の強相関口座数を始点として、そこから変動パターンによって指定される傾きの直線を引くことで強相関口座数の予測値を導出する。
使用度変換部116は、口座数予測部114によって演算された強相関口座数の予測値を、指定受付部110において指定を受け付けたサーバのCPU使用率の予測値に変換する。ここで指定受付部110において指定を受け付けたサーバは特に、指定受付部110によって取得されたサーバ種別IDによって特定される種類のサーバである。使用度変換部116は、第1変換部146と、第2変換部148と、を含む。
第1変換部146は、指定受付部110によって取得されたサーバ種別IDに対応する強相関トランザクションを関連性テーブル128から抽出する。第1変換部146は、抽出された強相関トランザクションおよび属性抽出部112によって抽出された強相関口座属性の組に対応して保持される傾きの平均値、3σ値および過去最大値を、第1パラメータ保持部134から抽出する。なお、この強相関トランザクションおよび強相関口座属性の組は関連性テーブル128に対応付けて保持されている組である。
第1変換部146は、口座数予測部114によって演算された強相関口座数の予測値に抽出された傾きを乗算することで強相関トランザクションの数の予測値を導出する。ここで第1変換部146は、抽出された3種類の傾きのうちのいずれかを選択して乗算に使用する。安全目の予測結果が望まれる場合は傾きの過去最大値が採用されてもよい。特異日を考慮に入れずに予測する場合は傾きの3σ値が採用されてもよい。目安としての予測を立てる場合は傾きの平均値が採用されてもよい。
具体的には、強相関口座属性が「MRF残有り口座」であり強相関トランザクションが「注文トランザクション」であるとき、第1変換部146は傾きの過去最大値として1万口座当たり「300」を図8に示される第1パラメータ保持部134から抽出する。口座数予測部114によって演算された「MRF残有り口座」の口座数の予測値を「400万」とすると、第1変換部146は、注文件数の予測値として
(300/10000)×4000000=120000
を導出する。
第2変換部148は、指定受付部110によって取得されたサーバ種別IDによって特定される種類および第1変換部146によって抽出された強相関トランザクションの組に対応して保持される傾きおよび切片を第2パラメータ保持部136から抽出する。このサーバ種別IDおよび強相関トランザクションの組は関連性テーブル128に対応付けて保持されている組である。
第2変換部148は、第1変換部146における乗算によって得られた強相関トランザクションの数の予測値に抽出された傾きを乗算し、抽出された切片を加算することで、指定受付部110において指定を受け付けたサーバのCPU使用率の予測値を導出する。
具体的には、指定受付部110において指定を受け付けたサーバの種類が「注文処理アプリケーションサーバ」であり第1変換部146によって抽出された強相関トランザクションが「注文トランザクション」であるとき、第2変換部148は傾き「0.0004」、切片「5.0」を図9に示される第2パラメータ保持部136から抽出する。第1変換部146における乗算によって得られた強相関トランザクションの数の予測値を「120000」とすると、第2変換部148は、注文処理アプリケーションサーバ224のCPU使用率の予測値として
120000×0.0004+5.0=53(%)
を導出する。
警告部118は、使用度変換部116における変換によって得られるCPU使用率の予測値が、サーバの種類ごとに設定されるしきい値を超える場合、証券業務システム200の管理者に警告情報を送信する。この警告情報は電子メールの形で送信されてもよいし、表示装置104に送信されてそこで表示されてもよい。
警告部118におけるしきい値の考え方は以下の通りである。
例えばデータベースレイヤ230に含まれるサーバについては、オンラインレスポンスを安定的に提供可能なCPU使用率の限界値はおおむね80%である。また、証券業務システム200への新規ログインの制限を発動するしきい値は、おおむね60%に設定されるのが通常である。したがって、予測対象のサーバがデータベースレイヤ230に含まれるサーバである場合は、警告部118におけるしきい値を、証券業務システム200への新規ログインの制限を発動しないためのキャパシティを確保する値、例えば60%に設定するのが望ましい。
ビジネスロジックレイヤ220に含まれるサーバについては、オンラインレスポンスを安定的に提供可能なCPU使用率の限界値はおおむね80%である。また、ネットワーク面障害時においてもオンラインレスポンスを安定的に提供可能な限界値はおおむね40%である。したがって、予測対象のサーバがビジネスロジックレイヤ220に含まれるサーバである場合は、警告部118におけるしきい値を、ネットワーク面障害時においてもオンラインレスポンスを安定的に提供できるキャパシティを確保する値、例えば40%に設定するのが望ましい。なお、ピーク時間帯におけるネットワーク面障害発生を考慮しない場合、すなわちリスクを受容する場合、このしきい値を上げること(例えば60%とすること)も考えられる。
履歴更新部120はネットワーク208と接続され、証券業務システム200の各コンポーネントまたは所定の管理サーバ(不図示)から、定期的に証券業務システム200のパラメータを取得する。履歴更新部120は取得されたパラメータに基づきマスタ履歴保持部130、口座数履歴保持部132を更新する。すなわち履歴更新部120は、マスタ履歴保持部130、口座数履歴保持部132に新たな履歴のエントリを追加する。
相関演算部122は、上記規則性2、規則性3に基づきマスタ履歴保持部130に保持されるデータを解析する。特に相関演算部122は、トランザクションの数と口座数とに線形的な相関を仮定した場合の傾きを、トランザクションの種類および口座属性の組ごとに演算する。また相関演算部122は、相関係数等のその相関の強さも演算する。相関演算部122は、サーバのCPU使用率とトランザクションの数とに線形的な相関を仮定した場合の傾きと切片を、サーバの種類およびトランザクションの種類の組ごとに演算する。また相関演算部122はその相関の強さも演算する。
パラメータ更新部124は、相関演算部122における演算結果を基に関連性テーブル128、第1パラメータ保持部134、第2パラメータ保持部136を更新する。
このように予測装置100では、関連性テーブル128、第1パラメータ保持部134、第2パラメータ保持部136が自動的に更新されるので、管理者の手を煩わすことなく予測のためのパラメータを最新の状態に保つことができる。その結果、より現状に即した使用の度合いの予測を可能とする予測装置100が提供される。
図10(a)、(b)は、予測装置100によって表示装置104に表示される予測結果画面の代表画面図である。
図10(a)は、第1予測結果画面502の代表画面図である。第1予測結果画面502は、横軸を日付、縦軸をCPU使用率(%)とするグラフ506を含む。グラフ506の予測線510は、予測対象のサーバを注文処理アプリケーションサーバ、変動パターンを第1変動パターン(経済環境の変化前)、としたときの注文処理アプリケーションサーバのCPU使用率の予測値を示す。しきい値線512は、注文処理アプリケーションサーバに対応するCPU使用率のしきい値である40%を示す。第1変動パターンを採用する場合、予測線510としきい値線512との交点に対応する時点511前後が、注文処理アプリケーションサーバを改修/増強すべきポイントであることが分かる。
図10(b)は、第2予測結果画面504の代表画面図である。第2予測結果画面504は、横軸を日付、縦軸をCPU使用率(%)とするグラフ508を含む。グラフ508の予測線514は、予測対象のサーバを注文処理アプリケーションサーバ、変動パターンを第2変動パターン(経済環境の変化後)、としたときの注文処理アプリケーションサーバのCPU使用率の予測値を示す。しきい値線516は、注文処理アプリケーションサーバに対応するCPU使用率のしきい値である40%を示す。第2変動パターンを採用する場合、予測線514としきい値線516との交点に対応する時点515前後が、注文処理アプリケーションサーバを改修/増強すべきポイントであることが分かる。
上述の実施の形態において、保持部の例は、ハードディスクやメモリである。また、本明細書の記載に基づき、各部を、図示しないCPUや、インストールされたアプリケーションプログラムのモジュールや、システムプログラムのモジュールや、ハードディスクから読み出したデータの内容を一時的に記憶するメモリなどにより実現できることは本明細書に触れた当業者には理解されるところである。
以上の構成による予測装置100の動作を説明する。
図11は、予測装置100における一連の処理を示すフローチャートである。指定受付部110は、予測対象のサーバの指定を受け付ける(S402)。属性抽出部112は、指定を受け付けたサーバに対応付けられた強相関口座属性を関連性テーブル128から抽出する(S404)。口座数予測部114は、強相関口座数の履歴を口座数履歴保持部132から抽出する(S406)。口座数予測部114は、抽出された履歴に基づいて将来の強相関口座数を予測する(S408)。使用度変換部116は、強相関口座数の予測値を指定を受け付けたサーバのCPU使用率の予測値に変換する(S410)。このCPU使用率の予測値がしきい値よりも小さい場合(S412のN)、その予測値を管理者に提示して処理を終了する。CPU使用率の予測値がしきい値よりも大きい場合(S412のY)、警告部118は管理者に警告する(S414)。
本実施の形態に係る予測装置100は、本発明者が見出した上記の新規な規則性に基づいてサーバの使用の度合いを予測する。したがって、証券業務システムに含まれるサーバの使用の度合いを、従来と比較してより正確に予測することが可能となる。
本実施の形態に係る予測装置100では、口座数を予測し、その予測結果をCPU使用率に変換することでCPU使用率の予測値を得ている。証券業務システム200の他のパラメータと比較した場合、口座数はより正確な予測が可能なパラメータのひとつである。したがって、CPU使用率をより正確に予測することができる。
さらに本実施の形態に係る予測装置100では、口座を口座属性で分類し、口座属性別の口座数を導入している。そして予測対象のサーバと相関が強い方の口座属性の口座数を使用して予測を行う。したがって、口座数の予測値をCPU使用率に変換してCPU使用率の予測値を得るという前提のもとで、相関のより強い口座属性を使用するので、より正確な予測が可能となる。
また、本実施の形態に係る予測装置100によると、CPU使用率の予測値がしきい値を超える場合、管理者はその旨の警告を受けることができる。
また、本実施の形態に係る予測装置100では、第1変換部146において比例定数が選択可能とされている。したがって、予測の目的や所望の精度に応じて適応的に予測のアルゴリズムを変えることができる。
また、本実施の形態に係る予測装置100は、口座数予測部114において使用すべき変動パターンを指定可能に構成されている。したがって、例えば口座数の変動パターン(変動シナリオ)のそれぞれについてCPU使用率の予測値を出し、それらを比較することができる。管理者は予測の目的や要求される安全性等に基づいて採用する変動パターンを決定できる。
以上、実施の形態に係る予測装置100の構成と動作について説明した。この実施の形態は例示であり、その各構成要素や各処理の組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
実施の形態では、関連性テーブル128は、サーバ種別IDに対して相関が最も強い強相関口座属性をひとつ対応付ける場合について説明したが、これに限られない。例えば、関連性テーブルは、サーバ種別IDに対して相関が強い方の複数の口座属性を対応付けてもよい。この場合、属性抽出部はそれらの口座属性のなかから相関が最も強いものを抽出してもよいし、相関が強い方から所定数の口座属性を抽出してもよい。さらに口座数予測部および使用度変換部は、属性抽出部によって複数の口座属性が抽出される場合、それらの間の単純平均や相関の強い方から重みを重くする重み付け平均を使用してCPU使用率の予測値を導出してもよい。この場合、予測においてより多くの口座属性を考慮することができる。
実施の形態では、マスタ履歴保持部130と口座数履歴保持部132とを別々のものとして説明したが、これに限られず、それらはひとつの履歴保持部とされてもよい。
実施の形態では、口座数の履歴から変動パターンを導出する場合について説明したが、これに限られず、例えばビジネス側の目標(5年後にユーザ数倍)から導出してもよい。
100 予測装置、 110 指定受付部、 112 属性抽出部、 114 口座数予測部、 116 使用度変換部、 118 警告部、 120 履歴更新部、 122 相関演算部、 124 パラメータ更新部、 126 関連性保持部、 128 関連性テーブル、 130 マスタ履歴保持部、 132 口座数履歴保持部、 134 第1パラメータ保持部、 136 第2パラメータ保持部、 138 履歴抽出部、 140 履歴解析部、 142 変動パターン指定部、 144 口座数演算部、 146 第1変換部、 148 第2変換部、 200 証券業務システム。

Claims (6)

  1. ユーザの口座を管理の単位とした証券業務システムに含まれるサーバの使用の度合いを予測するための予測装置であって、
    前記証券業務システムに管理された複数の口座を分類するための複数種類の口座属性が規定されており、複数種類の口座属性のうちの一部の口座属性とサーバを特定するIDとの関係が示された関連性テーブルを記憶する関連性保持部と、
    口座属性別の口座数の履歴を保持する口座数履歴保持部と、
    予測対象のサーバの指定を受け付ける指定受付部と、
    前記関連性テーブルを基に、前記指定受付部において指定を受け付けたサーバに関係する口座属性を抽出する属性抽出部と、
    前記属性抽出部によって抽出された口座属性に含まれた口座数の履歴を前記口座数履歴保持部から抽出し、抽出された口座数の履歴に基づいて口座数の予測値を演算する口座数予測部と、
    前記口座数予測部によって演算された口座数の予測値を前記指定受付部において指定を受け付けたサーバの使用の度合いの予測値に変換する使用度変換部と、を備え、
    前記関連性保持部は、複数種類の口座属性のうち、口座数とサーバの使用の度合いとの相関が強い方の口座属性を前記関連性テーブルに含めることを特徴とする予測装置。
  2. 前記使用度変換部における変換によって得られる使用の度合いの予測値が所定のしきい値を超える場合、前記証券業務システムの管理者に警告情報を送信する警告部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の予測装置。
  3. 前記使用度変換部は、
    前記口座数予測部によって演算された口座数の予測値に所定の比例定数を乗算することでトランザクション数の予測値を導出する第1変換部と、
    前記第1変換部における乗算によって得られたトランザクション数の予測値を前記指定受付部において指定を受け付けたサーバの使用の度合いの予測値に変換する第2変換部と、を含み、
    前記第1変換部は、複数種類規定された比例定数のうちのいずれかを選択して乗算に使用することを特徴とする請求項1または2に記載の予測装置。
  4. 前記口座数予測部は、
    前記属性抽出部によって抽出された口座属性に含まれた口座数の履歴を前記口座数履歴保持部から抽出する履歴抽出部と、
    前記履歴抽出部によって抽出された口座数の履歴を解析し、口座数の複数の変動パターンを導出する履歴解析部と、
    前記履歴解析部によって導出された複数の変動パターンのうちのひとつの指定を受け付ける変動パターン指定部と、
    変動パターン指定部において指定を受け付けた変動パターンに基づいて、前記属性抽出部によって抽出された口座属性に含まれた口座数の予測値を演算する口座数演算部と、を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の予測装置。
  5. ユーザの口座を管理の単位とした証券業務システムに含まれるサーバの使用の度合いを予測するための予測方法であって、
    前記証券業務システムに管理された複数の口座を分類するための複数種類の口座属性が規定されており、複数種類の口座属性のうちの一部の口座属性とサーバを特定するIDとの関係が示された関連性テーブルを記憶するステップと、
    予測対象のサーバの指定を受け付けるステップと、
    前記関連性テーブルを基に、指定を受け付けたサーバに関係する口座属性を抽出するステップと、
    抽出された口座属性に含まれた口座数の履歴を、口座属性別の口座数の履歴を保持する口座数履歴保持部から抽出し、抽出された口座数の履歴に基づいて口座数の予測値を演算するステップと、
    演算された口座数の予測値を指定を受け付けたサーバの使用の度合いの予測値に変換するステップと、
    複数種類の口座属性のうち、口座数とサーバの使用の度合いとの相関が強い方の口座属性を前記関連性テーブルに含めるステップと、を含むことを特徴とする予測方法。
  6. ユーザの口座を管理の単位とした証券業務システムに含まれるサーバの使用の度合いを予測する機能をコンピュータに実現させるコンピュータプログラムであって、
    前記証券業務システムに管理された複数の口座を分類するための複数種類の口座属性が規定されており、複数種類の口座属性のうちの一部の口座属性とサーバを特定するIDとの関係が示された関連性テーブルを記憶する機能と、
    予測対象のサーバの指定を受け付ける機能と、
    前記関連性テーブルを基に、指定を受け付けたサーバに関係する口座属性を抽出する機能と、
    抽出された口座属性に含まれた口座数の履歴を、口座属性別の口座数の履歴を保持する口座数履歴保持部から抽出し、抽出された口座数の履歴に基づいて口座数の予測値を演算する機能と、
    演算された口座数の予測値を指定を受け付けたサーバの使用の度合いの予測値に変換する機能と、
    複数種類の口座属性のうち、口座数とサーバの使用の度合いとの相関が強い方の口座属性を前記関連性テーブルに含める機能と、を前記コンピュータに実現させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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