JP2012092712A - 遠心型ターボ機械 - Google Patents
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Abstract
【課題】遠心型ターボ機械の羽根車に作用する軸スラスト力を低減するために、バランスパイプにより背圧室の圧力を低減することで軸スラスト力を減少させる効果を一層高める。
【解決手段】ケーシング12と羽根車10のハブ背面によって形成された背圧室20と吸込み管22とを連通する軸スラスト力低減用のバランスパイプ24を設けるとともに、吸込み管22の壁面に開口するバランスパイプ開口部の近傍で、流体の流れの流速を局所的に増速させる整流装置26を設ける。
【選択図】図1
【解決手段】ケーシング12と羽根車10のハブ背面によって形成された背圧室20と吸込み管22とを連通する軸スラスト力低減用のバランスパイプ24を設けるとともに、吸込み管22の壁面に開口するバランスパイプ開口部の近傍で、流体の流れの流速を局所的に増速させる整流装置26を設ける。
【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、遠心型ターボ機械に関する。
ポンプやフランシス水車などの片吸込み形の遠心型ターボ機械では、羽根車を吸込み管(吸出し管)側へ向かって押す力と反対向きの力の不平衡により、軸方向のスラスト力が発生する。
このような軸スラスト力は、回転軸の自重分による影響を除いては、回転軸が垂直方向に延在する場合でも、回転軸が水平方向に延在する場合でも同様に発生するものであるが、本明細書では力の方向を明確にするために、回転軸が垂直方向に延在し、吸込み管が下向きに接続されている遠心型ターボ機械を図8に挙げて説明する。この場合、「吸込み管側へ向かって押す力」は下向きとなり、「反対向きの力」は上向きとなる。
このような軸スラスト力は、回転軸の自重分による影響を除いては、回転軸が垂直方向に延在する場合でも、回転軸が水平方向に延在する場合でも同様に発生するものであるが、本明細書では力の方向を明確にするために、回転軸が垂直方向に延在し、吸込み管が下向きに接続されている遠心型ターボ機械を図8に挙げて説明する。この場合、「吸込み管側へ向かって押す力」は下向きとなり、「反対向きの力」は上向きとなる。
図8において、参照番号10は羽根車、12は羽根車10を収容するケーシングである。羽根車10は、回転軸13と、この回転軸13に連結されたハブ14と、一端がハブ14に固着された複数の羽根15と、この羽根15の他端に連結されたシュラウド16とを有している。図8に示されるように、ケーシング11とバブ14の背面14aとの間の空間が背圧室20となっている。
通常運転においては、図8のフランシス水車の例で示すように、羽根車10を下向きに押す力が、羽根車10を上向きに押す力よりも大きくなるため、全体として下向きの軸スラスト力が発生する。この軸スラスト力がその大きさに見合うだけの容量をもったスラスト軸受で支持されることで、水車の安定した連続運転が可能になる。
このため、下向きの大きな軸スラスト力が発生する場合、スラスト軸受でのロスが大きくなるという性能上の問題点のほか、大型のスラスト軸が必要になるなどコスト上の問題が生じる。特に、既設機器の改修にあたって既存のスラスト軸受をそのまま流用する場合においては、軸スラスト力が過度に増大すると連続運転に支障をきたす虞がある。
軸スラスト力の大きさに最も影響を与えるのは、羽根車10を下向きに押す力の原因となる、ケーシング11とハブ14の背面14aとの間の空間、すなわち背圧室20内での圧力である。この背圧室20内の圧力を小さくすることができれば、結果として下向きの軸スラスト力は減少することになる。
従来から、背圧室20の圧力を低減するための方策として、羽根車10の出口付近でハブ14の背面14aと流水面とを連通するバランスパイプを設ける方法、背圧室20と吸込み管とを連通するバランスパイプを設ける方法、ハブ14の背面14aに放射状の裏羽根を設ける方法、ケーシング12のハブ14の背面14aに対向する表面に、旋回抑制板、隔壁、旋回抑制溝またはフランジを設ける方法などが提案されている。
背圧室20の圧力を低減するためにバランスパイプを設ける場合、水車を収容する建屋の構造上の制約を受け、バランスパイプの口径に上限があることから、背圧室20の圧力の低減効果を高めることにも限界があった。
また、バランスパイプはコンクリートに埋設されているため、既設の水車を改修してバランスパイプの本数を増やすことが困難であった。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、前記従来技術の有する問題点を解消し、バランスパイプにより背圧室の圧力を低減することで軸スラスト力を減少させる効果を一層高めることが可能な遠心型ターボ機械を提供することである。
本発明の実施形態は、主軸に連結されたハブに固着された羽根を有する羽根車と、前記羽根車が内部に設置されたケーシングと、前記羽根車の下側に位置する吸込み管と、を有する遠心型ターボ機械である。前記ケーシングと羽根車のハブ背面によって形成された背圧室と前記吸込み管とを連通する軸スラスト力低減用のバランスパイプが設けられる。そして、前記吸込み管の壁面に開口する前記バランスパイプ開口部の近傍には、流体の流れの流速を局所的に増速させる整流装置が設けられる。
以下、本発明による遠心型ターボ機械の一実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。
第1の実施形態
図1は、本発明を遠心型ターボ機械の一つであるフランシス水車に適用した実施形態を示す。
図1は、本発明を遠心型ターボ機械の一つであるフランシス水車に適用した実施形態を示す。
図1において、参照番号10は羽根車、12は羽根車10を収容するケーシングである。羽根車10は、回転軸13と、回転軸13に連結されたハブ14と、一端がハブ14に固着された複数の羽根15と、羽根15の他端に連結されたシュラウド16とを有している。図1に示されるように、ケーシング12とハブ14の背面14aとの間の空間が背圧室20となっている。
羽根車10の下流には下方に吸込み管22が延びている。そして背圧室20と吸込み管22の内部とを連通させる管としてバランスパイプ24が埋設されている。このバランスパイプ24の下端は、吸込み管22の壁面に開口するようになっている。
本実施形態では、吸込み管22の壁面におけるバランスパイプ24の開口部の付近には、次のような整流装置26が設けられている。
図2は、整流装置26が設置される図1におけるA部を拡大して示す図である。整流装置26は、吸込み管22の壁面におけるバランスパイプ24の開口部24aの近傍で、流れの流速を局所的に増速させる絞り流路を形成するために設けられている。
本実施形態では、吸込み管22の壁面におけるバランスパイプ24の開口部の付近には、次のような整流装置26が設けられている。
図2は、整流装置26が設置される図1におけるA部を拡大して示す図である。整流装置26は、吸込み管22の壁面におけるバランスパイプ24の開口部24aの近傍で、流れの流速を局所的に増速させる絞り流路を形成するために設けられている。
整流装置26は、吸込み管22の壁面との間に絞り流路を形成する案内部材28と、この案内部材28を支持する支持部材29とから構成されている。案内部材28は、この実施形態では、1枚の板を曲げて吸込み管22の壁面の形状に沿って反るような形態になっている。このため、絞り流路では、入口から徐々に流路断面積が狭くなりバランスパイプ24の開口部24aの位置で、流路断面積が最小になっている。そして、流路断面積は出口に向かって徐々に拡がるようになっている。支持部材29は、複数本の棒状の部材からなり、流路入口と流路出口に近い位置で、案内部材28を支持するようになっている。
本実施形態は、以上のように構成されるものであり、次に、その作用並びに効果について説明する。
図1において、フランシス水車の通常運転においては、羽根車10を下向きに押す力が、羽根車10を上向きに押す力よりも大きくなるため、全体として下向きの軸スラスト力が発生する。
図1において、フランシス水車の通常運転においては、羽根車10を下向きに押す力が、羽根車10を上向きに押す力よりも大きくなるため、全体として下向きの軸スラスト力が発生する。
このような軸スラスト力の大きさに最も影響を与えているのは、羽根車10を下向きに押す力の原因となる、背圧室20内の圧力である。下向きの軸スラスト力の大きさを減少させるためには、背圧室20の圧力を下げることが必要である。
バランスパイプ24は、背圧室20と吸込み管22の管内を連通させるように配管されているところ、吸込み管22の管内の圧力が下がれば背圧室20の圧力も下がることになる。
吸込み管22の壁面におけるバラランスパイプ24の開口部24aを取り囲むように、整流装置26によって絞り流路が形成されており、この整流装置26は、次のように開口部24aの近傍の圧力を低下させる働きをする。
図2において、整流装置26の案内部材28と吸込み管22の内壁面によって形成される流路において、流路入口の断面積をA1、最小の断面積をA2、流路出口の断面積をA3とする。この整流装置26では、絞り流路における断面積は、入口から徐々に連続的に減少し、開口部24aの位置で最小になり、出口に向かって連続的に増加する。
ここで、断面積Ai(i=1,2)における流体の静圧及び流速をpi、νi、また流体は非圧縮性流体とすると、ベルヌーイの定理により、
(1)式より、ν1<ν2であることから、(2)式より、p2<p1であることがわかる。
すなわち、吸込み管22の壁面と案内部材28とによって形成される絞り流路では、流体の流れは流路入口から最小断面積A2の部分にかけて加速され、これに伴って圧力が低下することになる。
このような絞り流路での圧力低下現象を利用すべく、バランスパイプ24の開口部24aは、絞り流路が最小断面積A2になっている位置に開口しているため、開口部24の近傍では流体の圧力は低下することになる。
他方、バランスパイプ24によって背圧室20と絞り流路とは連通しているので、背圧室20の圧力を効果的に低減することができ、その結果、バランスパイプ24の働きを十二分に活用して、羽根車10を下向きに押す原因となる軸スラスト力を低減させることができる。
第2の実施形態
次に、本発明の第2の実施形態について、図3を参照して説明する。
図3は、第1実施形態と同様に遠心型ターボ機械の一つであるフランシス水車における吸込み管22に取り付けた整流装置30を示す。なお、図2と同一の構成要素には、同一の参照符合を付して説明する。
次に、本発明の第2の実施形態について、図3を参照して説明する。
図3は、第1実施形態と同様に遠心型ターボ機械の一つであるフランシス水車における吸込み管22に取り付けた整流装置30を示す。なお、図2と同一の構成要素には、同一の参照符合を付して説明する。
この整流装置30では、吸込み管22の壁面との間に絞り流路を形成する案内部材32には、一枚の平らな板が用いられている。流路の流れ方向に平行な案内部材32の両側面には、それぞれ板からなる支持部材34が取り付けられ、この支持部材34によって案内部材32が支持されている。
この実施形態では、整流装置30は、吸込み管22の曲がり部に固定されている。図3において、整流装置30によって形成される絞り流路の流路入口の断面積をA1、最小の断面積をA2、流路出口の断面積をA3とする。この整流装置30では、吸込み管22の曲がり部の形状を利用することで、絞り流路における断面積は、入口から徐々に連続的に減少し、開口部24aの位置で最小のA2になり、出口に向かって連続的に増加するようになっている。
この実施形態では、整流装置30は、吸込み管22の曲がり部に固定されている。図3において、整流装置30によって形成される絞り流路の流路入口の断面積をA1、最小の断面積をA2、流路出口の断面積をA3とする。この整流装置30では、吸込み管22の曲がり部の形状を利用することで、絞り流路における断面積は、入口から徐々に連続的に減少し、開口部24aの位置で最小のA2になり、出口に向かって連続的に増加するようになっている。
以上のように構成される第2実施形態によれば、第1実施形態と同様に、流体の流れは流路入口から最小断面積A2の部分にかけて加速され、これに伴って圧力が低下することになる。
このような絞り流路での圧力低下現象を利用すべく、バランスパイプ24の開口部24aは、絞り流路が最小断面積A2になっている位置に開口しているため、開口部24aの近傍では流体の圧力は低下することになる。他方、バランスパイプ24によって背圧室20と絞り流路とは連通しているので、背圧室20の圧力を低下させ、軸スラスト力を効果的に低減させることができる。このように、第2実施形態では、整流装置30の案内部材32に曲率を持たせる替わりに、吸込み管22の曲がり部に整流装置30を取り付けることで、第1実施形態と同様の整流効果を得ることができる。
また、整流装置30では、支持部材34を板状の部材から構成しているので、棒状の部材を支持部材30としている第1実施形態の図2の整流装置26よりも、流体に接する面積が増えることから整流効果が高まり、よりバランスパイプ24の開口部24a近傍の圧力低下効果を高めることができる。また、支持部材34による支持面積が大きくなることから強度が向上する利点もある。
第3の実施形態
次に、本発明の第3の実施形態について、図4を参照して説明する。
図4は、第1実施形態と同様に遠心型ターボ機械の一つであるフランシス水車における吸込み管22に取り付けた整流装置36を示す。なお、図2と同一の構成要素には、同一の参照符合を付して説明する。
次に、本発明の第3の実施形態について、図4を参照して説明する。
図4は、第1実施形態と同様に遠心型ターボ機械の一つであるフランシス水車における吸込み管22に取り付けた整流装置36を示す。なお、図2と同一の構成要素には、同一の参照符合を付して説明する。
この第3の実施形態は、一枚の板をコ字形に曲げることにより、絞り流路を形成する整流装置36を構成した実施の形態であり、案内部37と支持部38は一体である。そして、図3の第2実施形態と同様に、吸込み管22の曲がり部に整流装置30を取り付けることにより、吸込み管22の曲がり部の形状を利用して、流路の断面積に変化を与えている。
図4において、整流装置36によって形成される絞り流路の流路入口の断面積をA1、最小の断面積をA2、流路出口の断面積をA3とする。この整流装置36では、吸込み管22の曲がり部の形状を利用することで、絞り流路における断面積は、入口から徐々に連続的に減少し、開口部24aの位置で最小のA2になり、出口に向かって連続的に増加するようになっている。
以上のように構成される第3実施形態によれば、第1実施形態と同様に、流体の流れは流路入口から最小断面積A2の部分にかけて加速され、これに伴って圧力が低下することになる。バランスパイプ24の開口部24aは、絞り流路が最小断面積A2になっている位置に開口しているため、開口部24aの近傍では流体の圧力は最も低下することになる。これにより、背圧室20の圧力を低下させ、軸スラスト力を効果的に低減させることができる。
しかも、整流装置36は、一枚の板を曲げて構成されているため、絞り流路には入口から出口まで流体の漏れがないことから、より高い整流効果が得られ、バランスパイプ24による軸スラスト力低減効果を一層高めることができる。
第4の実施形態
次に、本発明の第4の実施形態について、図5を参照して説明する。
図5は、第1実施形態と同様に遠心型ターボ機械の一つであるフランシス水車における吸込み管22に取り付けた整流装置を示す。なお、図2と同一の構成要素には、同一の参照符合を付して説明する。
次に、本発明の第4の実施形態について、図5を参照して説明する。
図5は、第1実施形態と同様に遠心型ターボ機械の一つであるフランシス水車における吸込み管22に取り付けた整流装置を示す。なお、図2と同一の構成要素には、同一の参照符合を付して説明する。
この第4の実施形態は、整流装置40の案内部材42を環状の部材から構成し、棒材からなる支持部材44により吸込み管22の曲がり部に固定した実施の形態である。
この第4実施形態では、環状の案内部材42によって、吸込み管22の壁面との間に絞り流路を形成しているので、図5に示されるように、複数本のバランスパイプ24、24を吸込み管22に接続することができる。
バランスパイプ24、24の末端の開口部24aが吸込み管22の壁面に開口している位置では、吸込み管22の壁面の形状を利用して流路断面積が最小になっていることは、第1乃至第3実施形態と同様である。
以上のように構成される第4実施形態によれば、第1実施形態と同様に、流体の流れは流路入口から最小断面積の部分にかけて加速され、これに伴って圧力が低下することになる。バランスパイプ24の開口部24aは、絞り流路が最小断面積になっている位置に開口しているため、開口部24aの近傍では流体の圧力は最も低下することになる。これにより、バランスパイプ24は、背圧室20の圧力を低下させ、軸スラスト力を効果的に低減させることができる。
しかも、整流装置40の案内部材42は環状をなしていることから、一枚の板からなるものよりも、周方向に面積が大きく増えることになり、バランスパイプ24の開口部24aを複数設けることができるだけでなく、その開口部24自体の口径が大きい場合に有効である。
また、案内部材42は環状になっていて、第1乃至第3実施形態の案内部材と異なって側面をもたないため、吸込み管22を流れる主流が旋回方向成分をもつような非設計点においても整流装置40の案内部材42に流れがスムーズに流入するという利点がある。
第5の実施形態
次に、本発明の第5の実施形態について、図6、図7を参照して説明する。
図6、図7は、第1実施形態と同様に遠心型ターボ機械の一つであるフランシス水車における吸込み管22に取り付けた整流装置を示す。
図6の第5実施形態は、第1実施形態の整流装置26を支持部材30で吸込み管22の壁面に固定する替わりに、吸込み管22内に外部の空気を供給する給気装置の給気管50を利用して整流装置26を固定するようにした実施の形態である。
次に、本発明の第5の実施形態について、図6、図7を参照して説明する。
図6、図7は、第1実施形態と同様に遠心型ターボ機械の一つであるフランシス水車における吸込み管22に取り付けた整流装置を示す。
図6の第5実施形態は、第1実施形態の整流装置26を支持部材30で吸込み管22の壁面に固定する替わりに、吸込み管22内に外部の空気を供給する給気装置の給気管50を利用して整流装置26を固定するようにした実施の形態である。
また、図7の第5実施形態は、第4実施形態の整流装置40の案内部材42を支持部材44で吸込み管22の壁面に固定する替わりに、給気管50を利用して固定するようにした実施の形態である。
吸込み管22の内部の圧力が低下したときには気泡化した渦が発生し、振動、騒音が激しくなる。これを防止するため、給気管50を通って外部の空気が吸込み管22内に供給される。この給気管50は、吸込み管22を横断するように配管されるので、整流装置26、40を支持するには都合良く、支持部材による新たな流路抵抗が増えないことから、整流作用の効率低下を招かずに軸スラスト力を低減できるという利点がある。
以上説明したこれらの実施形態によれば、バランスパイプにより背圧室の圧力を低減することで軸スラスト力を減少させる効果を一層高め、遠心型ターボ機械の安定した運転を実現することができる。
以上、発明の実施形態をしたが、実施形態は例示であり、発明の範囲はそれらに限定されるものではない。
10…羽根車、12…ケーシング、13…回転軸、14…ハブ、15…羽根、16…シュラウド、20…背圧室、22…吸込み管、24…バランスパイプ、26…整流装置、28…案内部材、29…支持部材、50…給気管
Claims (9)
- 主軸に連結されたハブに固着された羽根を有する羽根車と、前記羽根車が内部に設置されたケーシングと、前記羽根車の下側に位置する吸込み管と、を有する遠心型ターボ機械において、
前記ケーシングと羽根車のハブ背面によって形成された背圧室と前記吸込み管とを連通する軸スラスト力低減用のバランスパイプを設けるとともに、前記吸込み管の壁面に開口する前記バランスパイプ開口部の近傍で、流体の流れの流速を局所的に増速させる整流装置を設けたことを特徴とする遠心型ターボ機械。 - 前記整流装置は、前記吸込み管の壁面との間に、流体の流れを局所的に増速させる絞り流路を形成する案内部材と、前記案内部材を前記吸込み間の壁面に固定する支持部材と、からなることを特徴とする請求項1に記載の遠心型ターボ機械。
- 前記整流装置の案内部材は、前記絞り流路の入口から徐々に流路面積を狭く、最低流路断面になる部分から出口に向かって流路面積が拡がるように、前記吸込み管の壁面に沿って曲がった板からなることを特徴とする請求項2に記載の遠心型ターボ機械。
- 前記整流装置の案内部材は、平らな板からなり、前記吸込み間の壁面の形状変化を利用し、前記絞り流路の入口から徐々に流路面積を狭く、最低流路断面になる部分から出口に向かって流路面積が拡がるよう流路断面に変化をつけるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の遠心型ターボ機械。
- 前記整流装置の案内部材は、コ字形に曲折した1枚の板からなり、板の側部を前記支持部材として前記吸込み管の壁面に固定するとともに、前記壁面の形状変化を利用し、前記絞り流路の入口から徐々に流路面積を狭く、最低流路断面になる部分から出口に向かって流路面積が拡がるよう流路断面が変化するようにしたことを特徴とする請求項2に記載の遠心型ターボ機械。
- 前記整流装置の案内部材は、環状に閉じた環状案内部材からなり、前記環状案内部材の外周面と前記吸込み間の壁面との間に前記絞り流路を形成したことを特徴とする請求項2に記載の遠心型ターボ機械。
- 前記整流装置の支持部材は、前記絞り流路の入口および出口の位置で前記案内部材を支持する棒状の部材からなることを特徴とする請求項3、4、6の何れかの項に記載の遠心型ターボ機械。
- 前記整流装置の支持部材は、前記案内部材の長手方向の側部に取り付けられた板状の支持部材からなることを特徴とする請求項3または4に記載の遠心型ターボ機械。
- 前記整流装置の支持部材は、前記吸込み管の内部に外気を供給する給気管からなることを特徴とする請求項3、4、6のいずれかの項に記載の遠心型ターボ機械。
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