JP2012092246A - バイオマスの油化方法及びそれを用いたバイオマス油化装置 - Google Patents

バイオマスの油化方法及びそれを用いたバイオマス油化装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は、接触分解プロセスによって、油分を含まないバイオマスから高品質の液体燃料を高収率で得ることのできるバイオマス油化方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 バイオマスに油脂を混合する混合工程と、混合工程で得られたバイオマス混合物を接触分解炉に収容された分解触媒上に供給する供給工程と、バイオマス混合物と分解触媒を加熱攪拌する接触分解工程と、接触分解により生成された分解ガスを冷却して分解油として回収する液化工程と、を備えた構成を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、バイオマスから液体燃料を製造するバイオマスの油化方法及びそれを用いたバイオマス油化装置に関するものである。
良好な地球環境を保つため、二酸化炭素の排出削減が地球規模で行われている。その中で、再生可能エネルギーに位置づけられているバイオマス燃料の利用は、循環型社会の構築のためには極めて重要な技術である。そこで、このバイオマスを用いた液体燃料の製造方法や装置が種々開発されている。例えば、(特許文献1)には、「急速熱分解により、植物系バイオマスからタール,酢酸,水,燃料油等を回収する装置」が開示されている。
(特許文献2)には、「大気圧以上15気圧未満で250℃〜400℃の分解炉を用い、石油系有機溶剤と木質バイオマスを混合し熱分解することにより、液体燃料を製造する製造方法及び製造装置」が開示されている。
特開2010−77410号公報 特開2006−63310号公報
しかしながら上記従来の技術においては、以下のような課題を有していた。
(1)(特許文献1)に開示の技術は、分解物の回収が目的であるため、分解ガスの分留工程が多く、分解ガスを分留するだけであるので、分解物から回収される液体燃料の量は原料に依存するという課題を有していた。また、熱分解なので、分解物としてタールやカルボン酸留分が多く油分の回収率が少ないという課題を有していた。
(2)(特許文献2)に開示の技術は、高沸点の石油系有機溶剤を原料の1〜10重量倍用いるために、取扱いの安全性に欠けると共に、その回収や再生に多大の設備と労力、エネルギーを要しランニングコストが上昇するという課題を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、接触分解プロセスによって、油分を含まないバイオマスから高品質の液体燃料を高収率で得ることのできるバイオマス油化方法を提供することを目的とする。また、製造工程が簡単なため装置を小型化でき、エネルギーの地産地消に適した分散型バイオマス油化装置を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明のバイオマス油化方法及び油化装置は、以下の構成を有している。
本発明の請求項1に記載のバイオマス油化方法は、バイオマスに油脂を混合する混合工程と、前記混合工程で得られたバイオマス混合物を接触分解炉に収容された分解触媒上に供給する供給工程と、前記バイオマス混合物と前記分解触媒を加熱攪拌する接触分解工程と、接触分解により生成された分解ガスを冷却して分解油として回収する液化工程と、を備えた構成を有している。
この構成により、以下のような作用が得られる。
(1)加熱された高温の分解触媒にバイオマス混合物を接触混合させると、短時間に接触分解を起こしガス化する。この分解ガスを系外に取り出して急冷すると液化して分解油となる。この接触分解時に、触媒の作用により脱炭酸反応が起るため、酸素濃度が下がり発熱量の高い分解油が得られる。
(2)バイオマスに油脂を混合すると、油脂がバイオマス表面を覆い内部まで浸透するので、熱伝導率の低いバイオマスの熱伝導率が高くなり、接触分解速度を上げることができる。
(3)バイオマスに油脂を混合すると、バイオマス表面を油脂が覆い内部まで浸透するので、比重の軽い木屑や竹粉等粉粒体や建築廃材の破砕物等のバイオマス粒子の重量が増し、分解触媒と混ざり易くなり、分解反応を円滑に進めることができる。
(4)バイオマスに油脂を混合することで、バイオマス中のセルロースやたんぱく質等が油脂に抽出されながら表面から直ちに接触分解反応が起こると推測され、分解ガスは直ちに反応炉外へ排出されるため、熱重合等を起こすことなく分解油が多量に得られる。
(5)バイオマス及び油脂の接触分解における脱炭酸反応により生成する水素も、バイオマスの分解を促し、液体燃料の回収率を大幅に増すことができると考えられる。
ここで、原料バイオマスとしては、木質系バイオマスである木屑及び建築廃材,竹等や草本系のバイオマスである穀物類及び搾油後の果実粕や種子粕等の固形バイオマスの1以上が用いられる。また、破砕・粉砕することで原料の表面積が大きくなり、油脂との混合及び分解触媒との接触効率が良くなり好適に使用することができる。
油脂としては、てんぷら油等の廃食油及び食肉加工場の油脂系廃棄物、熱間圧延工場やレストランから排出される浮上スカムやこれらの混合物を用いることができる。常温で固化する豚脂、牛脂等の動物性油脂は、加熱された分解触媒等により溶けて液状化するため、油脂は常温で液体,固体のいずれも用いることができる。
分解触媒には、FCC触媒、FCC廃触媒、シリカアルミナ、ゼオライト、固体燐酸等の固体酸触媒の他、シリカ、活性炭等、種々の触媒を用いることができる。また、これらの混合物を用いることもできる。
混合工程に用いられる混合機としては、バイオマスと油脂が均一に混合されるものであればよく、各種混合機を用いることができる。また、バイオマスと油脂の分解炉への供給口を近接した位置に配置し、バイオマスに油脂を噴霧,噴射,滴下,散布等することでバイオマスを油脂でまぶしても良い。
また、混合工程においては、バイオマスに油脂を噴霧,噴射,滴下,散布等しながら混合することが好ましい。これは、バイオマスの比重が小さいため、油脂にバイオマスを供給した場合、混合し難いためである。
油脂は、バイオマスと混合させる前に、室温〜100℃に予熱することもできる。特に、冬季や寒冷地等では、流動性が増すため、バイオマスとの混合を容易にすることができる。
供給工程に用いられるものとしては、バイオマス及び油脂が定量供給されるものであればよく、例えばスクリューフィーダー等が挙げられる。
分解炉内は無酸素あるいは不活性ガス雰囲気で、加熱温度は350〜500℃である。
バイオ燃料を製造する接触分解炉としては、例えば、分解触媒が収容された分解炉と、分解炉内の分解触媒を加熱する加熱部と、を備えたものが用いられる。分解炉は、固定床方式、流動層方式、ロータリーキルン方式、攪拌方式等を用いることができる。なかでも、ロータリーキルン方式及び攪拌方式が好ましい。バイオマス混合物を粒粉状の分解触媒中に分散混合するため、バイオマス混合物と分解触媒とを均一に接触させることができ、接触分解の反応を早めることができるためである。
接触分解工程において、分解触媒を加熱し触媒が分解温度に達したら、バイオマス混合物を分解炉内に投入して分解触媒と混合接触させる。連続的でも、バッチ式でも処理を行うことができる。バイオマスは油脂と混合されることで、バイオマスの表面にまぶされた油脂がバイオマス中のセルロースやたんぱく質等を抽出しながら、加熱された分解触媒と接触して表面から直ちに分解反応が起こると推測され、分解ガスとして蒸気圧を持つようになり直ちに分解炉外へ排出されるため、熱重合等を起こすことなく分解油を回収できる。
分解炉内の圧力は、大気圧以上に維持するのが好ましい。接触分解工程が大気圧〜0.1MPa(ゲージ圧)の圧力下で行なわれるので、炉内への空気の侵入がなく生成された可燃性ガスによる爆発を防止できるとともに、堅牢な圧力容器を用いる必要がないため、反応装置は簡素であり小型化、低価格化ができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のバイオマス油化方法であって、前記バイオマス混合物の全量に対して、前記油脂の割合が10〜50重量%である構成を有している。
この構成により、請求項1で得られる作用に加え以下の作用が得られる。
(1)油脂の混合比が10〜50重量%なので、建築廃材の木片(10cm以下)から大鋸屑等まで、油脂で表面を覆うことができる。
(2)バイオマスに対する油脂の混合比率が少なくて良いため、廃食油や動物油等の油脂を安定して得ることができない地域でも、安定した運転が可能である。
ここで、油脂の混合比は10重量%よりも少なくなるにつれ、油脂で表面積の大きいバイオマスの全体を短時間に覆い滲入させることが困難になる傾向があり、50重量%より多くなるとバイオマス混合物が塊状化するので熱伝導率が悪くなり、分解速度が遅くなるので、分解油の回収率が下がり、残渣が増えると推測されるため好ましくない。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のバイオマス油化方法であって、前記分解触媒が、FCC触媒、FCC廃触媒、活性白土、酸性白土、シリカ、活性炭、コークス、活性コークス、アルカリ土類金属等の金属酸化物又は金属炭酸塩、γ−アルミナ、合成シリカアルミナ、ゼオライト、セピオライト、ジルコニウム、タングステン、固体燐酸等、及びこれらの混合物の内いずれか1以上である構成を有している。
この構成により、請求項1又は2で得られる作用に加え以下の作用が得られる。
(1)触媒効果によって分解ガスの熱重合が抑制され、軽質化された分解油が得られる。
(2)触媒効果によって分解油中の酸素含有量が脱炭酸反応により減少し、前記分解油の発熱量が高くなる。
分解触媒は反応炉内容積の20容量%以上60容量%以下が好ましい。分解触媒の量が20容量%未満では、分解触媒に接触できるバイオマス混合物の比率が下がり接触分解効率が低下するため、分解油の回収率が下がり好ましくない。また60容量%を超えると、触媒の飛散や流出が起こりやすく残渣(燃殻)の排出頻度が増えることから好ましくない。より好ましくは分解触媒の量は30〜50容量%が採用される。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の内いずれか1に記載のバイオマス油化方法であって、前記分解炉の炉内温度が350℃〜500℃に調節された構成を有している。
この構成により、請求項1乃至3の内いずれか1で得られる作用に加え以下の作用が得られる。
(1)分解炉の加熱温度は350〜500℃なので、投入されたバイオマス混合物は高温の分解触媒と接触混合するため、直ちに接触分解が進行するので反応速度が速く、分解までの処理時間が短いため高い生産性でバイオ燃料を製造できる。
(2)炉内温度が350℃〜500℃に調節されているので、分解生成ガスは分解炉内で熱重合等の二次反応が少なく、分解油の回収率が高い。
ここで、分解炉の加熱温度は350℃〜500℃、好ましくは350〜480℃である。加熱温度が350℃より低くなるにつれ接触分解反応の進行が遅くなり、分解油の生産性が低下する傾向がみられる。また、480℃より高くなるにつれて、ガスの生成量が増加し、分解油量が低下する傾向がみられ、500℃より高くなるとこの傾向が著しいので好ましくない。さらに、バイオマスの成分であるセルロース、ヘミセルロース、リグニン等は450℃前後の加熱温度があれば十分に接触分解が可能である。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の内いずれか1に記載のバイオマス油化方法に用いるバイオマス油化装置であって、前記バイオマスに前記油脂を混合する混合部と、前記混合部で混合された前記バイオマス混合物を分解炉に供給する供給器と、供給される前記バイオマス混合物を接触分解する粒粉状の前記分解触媒が収容される分解炉と、前記分解炉を加熱する加熱部と、前記分解炉に配設され分解ガスを液化する冷却部と、を備えた構成を有している。
この構成により、以下の作用が得られる。
(1)装置の構成が簡素であるため低コストでバイオ燃料を製造することが可能であると共に装置を小型化出来るので、バイオマスの生産拠点や必要とされる場所に低コストで簡単に設置することができ、地産地消に適した分散型のエネルギー供給システムを構築することができる。
本発明のバイオマス油化方法及びバイオマス油化装置は、油分を含まないバイオマスに油脂を混合することにより、比較的低い反応温度でバイオマスの接触分解速度が速く、且つ生成した分解ガスの熱重合を抑制し、重油相当の液体燃料を高い収率で得ることができる。この利点を生かして、装置の小型化・低コスト化ができ簡単に設置できるため、地産地消の分散型エネルギー供給システムを構築することができる。
実施の形態1におけるバイオマス油化装置の構成図 実施例1及び比較例1で得られた木屑の接触分解による分解液収率を示した図 実施例2及び比較例2で得られた竹粉の接触分解による分解液収率を示した図 実施例1及び実施例3で得られた木屑の接触分解による分解油収率を示した図 実施例2及び実施例4で得られた竹粉の接触分解による分解油収率を示した図 実施例5及び比較例5で得られた米糠粕の接触分解による分解油収率を示した図 実施例6及び比較例6で得られた大豆粕の接触分解による分解油収率を示した図 実施例で得られた分解油の蒸留曲線を示した図
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照しながら説明する。
なお、本発明はこの実施の形態に限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1におけるバイオマス油化装置の構成図である。1はバイオマス油化装置、3は原料バイオマスを装置に供給するバイオマス供給部、4はバイオマスに油脂を混合する混合機、5は油脂を混合機4へ供給する油脂供給部、6は混合機4に取り付けられた混合羽根、7は混合機4で混合されたバイオマス混合物が投入されるバイオマスホッパー、8はバイオマスホッパー7の下部に設置されたスクリューフィーダー、9はスクリューフィーダー8から供給されたバイオマス混合物と分解触媒の接触分解を行う分解炉、10は分解触媒を加熱する加熱部、11は分解炉9中のバイオマス混合物及び分解触媒を撹拌する撹拌機、12は撹拌機11に取り付けられた撹拌羽根、14は分解炉9に配設された分解ガスを炉外へ排出するための分解ガス排出部、15は分解ガス排出部14に一端が接続された分解ガス管、16は分解ガスを冷却する分解ガス管15の他端が接続された冷却部、18は冷却部16により冷却され液体となった分解油を回収する分解油貯留槽、19は冷却部16に配設された分解ガス中の低分子ガスをトラップするガスホルダー、20はガスホルダー19に設けられた低分子ガスを着火燃焼させるフレアスタック、21は分解炉9に残る残渣を排出する残渣排出口である。実施例において用いたバイオマス油化装置は、サイズ奥行1000mm,幅2000mm,高さ2000mm,分解炉はΦ300×1000mmであって、処理能力は5〜15kg/hである。
以上のように構成された本実施の形態1のバイオマス油化装置について、以下にその運転方法を説明する。バイオマス供給部3により原料となるバイオマスを混合機4に投入し、油脂供給部5から供給された油脂と混合する。混合されたバイオマス混合物は、バイオマスホッパー7に導入され、スクリューフィーダー8により分解炉9へ定量供給される。分解炉9内は分解触媒30〜50容量%を収容しており、加熱部10により350〜500℃に加熱され、スクリューフィーダー8により供給されたバイオマス混合物と分解触媒が撹拌機11により撹拌されながら接触分解が行われる。接触分解により分解された分解ガスは、分解炉9に設けられた分解ガス排出部14により炉外へ排出され、分解ガス排出部14に一端が接続された分解ガス管15を通り、冷却部16に達する。冷却部16で冷却された分解ガスは、液体燃料と低分子ガスとに分けられ、液体燃料は分解油貯留槽18で回収される。低分子ガスはガスホルダー19にトラップされ、フレアスタック20により燃焼され無害化される。また、分解炉9に残る残渣は、残渣排出口21から取り出される。また、フレアスタックを用いず、低分子ガスを加熱部10の燃料、又は、水分の多い原料バイオマスの乾燥燃料に用いることも可能である。
以下、本発明を実験例により具体的に説明する。なお、本発明はこれらの実験例に限定されるものではない。
(実施例1)(比較例1)
実施の形態1で説明したバイオマス油化装置を用い、原料バイオマスとして粒径1mm程度(嵩密度:0.1g/cm3)の製材所の木屑(含水率10%)を準備して、接触分解を行った。混合する油脂は廃食油を準備した。分解触媒にはFCC廃触媒(流動接触分解装置で使用された合成ゼオライト系の固体酸触媒を再生したもの。粒径40〜80μm)を準備した。原料は実施例1が木屑21kgと廃食油9kgを用いた。実施例1において油脂は30重量%の混合比になるように木屑と混合され、バイオマス混合物はスクリューフィーダーを用いて150〜250g/minの投入速度で、加熱温度は450℃に調節された分解炉へ連続投入した。投入されたバイオマス混合物を、分解炉に40容量%充填された分解触媒とともに攪拌機によって攪拌速度3rpmの速度で機械的に攪拌し、接触分解した。運転時間は3時間で、原料の供給が終わった10分後を接触分解の終了とした。接触分解により生成した分解ガスは、ガス冷却部により冷却・液化し、油分貯留槽に回収した。液化されない低分子ガスはフレアスタックにより着火燃焼させた。
比較例1において、原料は木屑30kgとし廃食油を混合しなかった以外は、実施例1と同様にした。
図2に、実施例1及び比較例1における分解液の収率を示す。図2から明らかなように、比較例1(油脂混合なし)では、投入原料全量に対して木酢液が30重量%、タールが12重量%得られた。実施例1では比較例1の約3倍量に当たる37重量%の分解油(軽質油とタールの合計量)が得られた。このことから、木屑に油脂を混合し接触分解することで、分解油の回収量が大幅に増すことが分かった。また、分解油の性状は重油相当であり、色は黒褐色であった。原料の全量の内約35重量%が燃え殻として残った。
(実施例2)(比較例2)
原料バイオマスとして竹粉(含水率10重量%)を準備し、油脂として廃食油を準備した。実施例2は竹粉21kgと油脂9kg,比較例2は竹粉30kgとし油脂を混合しなかった。実施例2においては油脂を30重量%の混合比で竹粉と混合される以外は実施例1と同様にした。
図3に、実施例2及び比較例2の分解液の収率を示す。図3から明らかなように、比較例2(油脂混合なし)では、投入原料に対して竹酢液が32重量%、タールが7重量%得られ、実施例2では比較例2の約5倍量である37重量%の分解油が得られた。このことから、実施例1と同様に、竹粉においても油脂との混合による接触分解において、その分解油の収率が上がることが分かった。また、分解油の性状は重油相当であり、色は黒褐色であった。原料の全量の内約30重量%が燃え殻として残った。
次に、実施例1及び2における分解油の物性試験を行った結果を表1に示す。
JIS K−0061(化学製品の密度及び比重測定方法)基づき密度を、JIS K−2283(原油及び石油製品−動粘度試験方法及び粘度指数算出方法)基づき粘度を、JIS K−2275(原油及び石油製品−水分試験方法)基づき含水率を、JIS K−2279(原油及び石油製品−発熱量試験方法及び計算による推定方法)基づき発熱量を測定した。その結果を表1に示す。
尚、分解液の収率は分解液重量/原料重量である。
表1から明らかなように、実施例1及び2における分解油はそれぞれ、密度が0.97g/cm3,0.98g/cm3、粘度が30.0mm2/s,13.0mm2/s、水分が3.2%,1.3%、発熱量が35.8Mj/kg,38.2Mj/kgと、水分が多少含まれているが、B重油相当のバイオ燃料であることが分かった。
尚、実施例2の分解油を分留したところ、300℃留出液の密度は0.8g/cm3であった。
(実施例3)
実施例1の結果に基づき、油脂の混合比を増やし、分解油の収率や物性の確認を行った。実施例3において原料バイオマスに実施例1と同じ木屑を使用し、油脂に廃食油を準備した。実施例3は木屑15kgと油脂15kgとした。実施例3において木屑が油脂と50重量%の混合比で混合される以外は実施例1と同様にした。
図4に実施例3の分解油の収率を示す。図4から明らかなように、分解油の収率は実施例3では63%であった。実施例1に比べ実施例3の分解油の回収率が高いのは、接触分解による軽質油の回収率が高い油脂の混合割合が高いことに加え、油脂の混合により木屑の接触分解効率が良くなったためと推測される。
また、実施例3及び比較例1の分解油においても、実施例1及び2と同様の物性試験を行った。その結果を、表2に示す。
表2から明らかなように、実施例3の分解液は、実施例1及び比較例1と違い木酢液が生成されていない。これは、実施例3は実施例1に比べ接触分解効率が高いと推測され、木酢液の生成量が少なく、生成した少量の木酢液はタールに溶解したためであると推測される。見かけ上、タールの収率が上がっているのも同様の理由によると推測される。実施例3の分解油の密度は0.93g/cm3、比較例1では密度は1.06g/cm3であった。これにより、実施例1の結果も合わせると、油脂が混合され、更に混合比が増すにつれて密度は低下する傾向にあることが分かった。これは、油脂の混合比が増えたことにより、密度の小さい分解油の割合が増えたことが原因であると考えられる。また、粘度においても、実施例3では19.1mm2/sであり、密度同様に油脂の混合比が増せば低下する傾向を示した。これも油脂の混合割合の増加により低粘度の分解油の割合が増えたことが原因であると考えられる。実施例3の発熱量は39.2Mj/kgであり、実施例3においても分解油の物性はB重油相当であった。
(実施例4)
実施例2の結果に基づき、油脂の混合比を増やし、分解液の収率や物性の確認を行った。実施例4においてバイオマスに実施例2と同じ竹粉を使用し、油脂に廃食油を準備した。実施例4は竹粉15kgと油脂15kgとし、油脂を50重量%の混合比で竹粉と混合される以外は実施例2と同様にした。
図5に、実施例2及び実施例4の分解油の収率を示す。図5から明らかなように、実施例4では59重量%の分解油が得られた。このことから、実施例3と同様に、竹粉おいても油脂の混合比が増すと分解油の収率が上がることが分かった。
また、実施例4及び比較例2の分解油においても、実施例2と同様にJIS規格に基づく物性試験を行った。その結果を、表3に示す。
表3から明らかなように、実施例4の分解液は、実施例2及び比較例2と違い竹酢液が生成されていない。これは、実施例3と同様に、生成した少量の竹酢液がタールに溶解したためであると推測される。分解油の密度は実施例4が0.95g/cm3、比較例2が1.05g/cm3であった。また、原料が木屑の場合と同様に竹粉においても、油脂が混合され、更に油脂の混合比が増すにつれて、分解油の密度が減少傾向を示した。粘度については、実施例4と実施例2に大きな差は見られなかったが、発熱量は実施例4が幾分高かった。実施例4においても分解油はB重油相当であった。
次に、JIS M−8813(石炭類及びコークス類−元素分析方法)に基づき、実施例1乃至4、比較例1における分解油の元素分析を行った。
その結果を表4及び表5に示す。
表4より、原料バイオマスを木屑とした場合の分解油の炭素の含有率は、実施例1は76.1%、実施例3は80.4%、比較例1は50.8%と、実施例1及び3における分解油の炭素量が比較例1に比べ高かった。これにより、実施例1及び3の分解油の発熱量が高かった理由が示された。炭素とは逆で、酸素の含有率は、実施例1は13.8%、実施例3は8.2%、比較例1は42.7%と、実施例1及び3における分解油の酸素量は比較例1に比べ低かった。このことから、接触分解の油分には単糖類、脂肪酸、アルコール、カルボン酸等の酸素を含む有機物を含有していると推測されるが、実施例においてその量は少なく、炭化水素油が主と考えられる。
また、表5より、原料を竹粉とした場合の分解油の炭素の含有率は、実施例2が79.8%、実施例4が80.8%であった。これにより、実施例1同様に実施例2及び4における分解油の発熱量が高い理由が示された。酸素の含有率は、実施例2が9.5%、実施例4が8.2%であった。このことから、木屑を原料とした場合と同様、酸素を含む有機物が含有している可能性があると推測される。
以上のことから、油脂と混合し接触分解することで、油分を含まない木質系バイオマスから、炭素の含有量が多く、酸素の含有量の少ないB重油相当の物性を持つ液体燃料が高収率で得られることが示された。
(実施例5)
原料中の油分が少ない原料バイオマスとして、搾油後の粕である粒径0.2mm程度の米糠粕(油分1重量%)を準備した。油脂として廃食油を準備した。実施例5では米糠粕24kgと油脂が6kgとした。比較例5では米糠粕30kgとし、油脂を混合しなかった。実施例5において油脂が20重量%の混合比で米糠粕と混合される以外は実施例1と同様にした。図6に、実施例5及び比較例5の分解油の収率を示す。
図6から明らかなように、原料バイオマスとして1重量%の油分しか含まない米糠粕において、比較例5(油脂混合なし)では31重量%の有機酸と15重量%のタールが得られ、実施例5では、54重量%の分解油が得られた。また、分解油の性状は重油相当であり、色は黒褐色であった。
実施例5及び比較例5の分解油においても、他の実施例と同様のJIS規格に基づいて物性試験を行った。その結果を、表6に示す。
実施例5の場合、密度0.98g/cm3、粘度29.0mm2/s、発熱量34.7Mj/kgの液体燃料が得られた。実施例5の分解油は、搾油原料の接触分解である比較例5と比べ、密度及び粘度共に低く、B重油相当の物性を持つ液体燃料が得られていることが分かる。
(実施例6)
原料バイオマスとして粒径1mm程度の大豆粕(油分1重量%)、油脂として廃食油 を準備した。実施例6では大豆粕27kgと油脂3kgとした。比較例6では大豆粕30kgとし、油脂を混合しなかった。実施例6において油脂が10重量%の混合比で大豆粕に混合される以外は実施例1と同様にした。図7に、実施例6及び比較例6の分解油の収率を示す。
図7から明らかなように、比較例6(油脂混合なし)では、有機酸32重量%とタール12重量%が得られ、実施例6ではタール41重量%が得られた。大豆粕の場合は、国内産大豆の油脂の含有率が20重量%と言われていることから考えると、搾油後の粕から41重量%のタール分が得られたことは、かなりの高収率であるといえる。また、分解油の物性は、密度、粘度共に高くC重相当であった。
実施例6及び比較例6における分解油について、木質系バイオマスの接触分解の実施例と同様の方法を用いて物性試験を行った。その結果を表7に示す。
表7から、分解油が同じタールであっても、実施例6の分解油は密度が1.04g/cm3、粘度が35.0mm2/s、発熱量が31.4Mj/kgと、比較例6(油脂混合なし)に比べ、優れた物性を示した。また、実施例1乃至5と比べると発熱量が低かった。実施例6における分解油が全てタール分であるのは、接触分解が不十分により高分子量成分が多いためと推測される。
以上の実施例により、原料に油脂を混合して接触分解することで、搾油後粕等の油分を殆ど含まないバイオマスから、物性が重油相当の液体燃料が高収率で得られることが示された。
また、実施例2及び実施例5の分解油において、バーナーによる燃焼実験を行った。条件は、油供給量10〜15L/h,油供給圧1kg/cm2,アトマイズ用エアー0.5atmの廃油バーナーを用いた。
その結果、分解油は煙及び臭気が発生することなく良好に燃えた。
実施例3乃至5で得られた分解油について、JIS K−2254(石油製品―蒸留試験方法)に基づき蒸留試験を行った。
その結果を図8に示す。図8より明らかなように、得られる分解油の80重量%程度が灯軽油及び重油成分であった。さらに、蒸留試験後の釜残として20重量%以上が残っていることから、分解油には分子量が400以上の炭化水素も含まれていると推測される。
以上のことから、蒸留試験においても、本発明による接触分解で得られた分解油が、優れたバイオ液体燃料といえることが示された。
本発明は、接触分解効率が著しく高く、油分を含まないバイオマスから物性に優れた高品質の液体燃料を高収率で得ることのできるバイオマス油化方法を提供することを目的とする。また、製造工程が簡略なため装置も簡素であるので、装置を小型化でき、地産地消に適した分散型のエネルギー供給システムを構築するバイオマス油化装置を提供することができる。
1 実施の形態1におけるバイオマス油化装置
3 バイオマス供給部
4 混合機
5 油脂供給部
6 混合羽根
7 バイオマスホッパー
8 スクリューフィーダー
9 分解炉
10 加熱部
11 撹拌機
12 撹拌羽根
14 分解ガス排出部
15 分解ガス管
16 冷却部
18 分解油貯留槽
19 ガスホルダー
20 フレアスタック
21 残渣排出口

Claims (5)

  1. バイオマスに油脂を混合する混合工程と、前記混合工程で得られたバイオマス混合物を接触分解炉に収容された分解触媒上に供給する供給工程と、前記バイオマス混合物と前記分解触媒を加熱攪拌する接触分解工程と、接触分解により生成された分解ガスを冷却して分解油として回収する液化工程と、を備えていることを特徴とするバイオマス油化方法。
  2. 前記バイオマス混合物の全量に対して、前記油脂の割合が10〜50重量%であることを特徴とする請求項1に記載のバイオマス油化方法。
  3. 前記分解触媒が、FCC触媒、FCC廃触媒、活性白土、酸性白土、シリカ、活性炭、コークス、活性コークス、アルカリ土類金属等の金属酸化物又は金属炭酸塩、γ−アルミナ、合成シリカアルミナ、ゼオライト、セピオライト、ジルコニウム・タングステン、固体燐酸等、及びこれらの混合物の内いずれか1以上を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のバイオマス油化方法。
  4. 前記分解炉の炉内温度が350℃〜500℃に調節されていることを特徴とする請求項1乃至3の内いずれか1に記載のバイオマス油化方法。
  5. 請求項1乃至4の内いずれか1に記載のバイオマス油化方法に用いるバイオマス油化装置であって、前記油脂と前記バイオマスを混合する混合部と、前記混合部で混合された前記バイオマス混合物を分解炉に供給する供給器と、供給される前記バイオマス混合物を接触分解する粒粉状の前記分解触媒が収容される前記分解炉と、前記分解炉を加熱する加熱部と、前記分解炉に配設され分解ガスを液化する冷却部と、を備えていることを特徴とするバイオマス油化装置。
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