JP2012090094A - 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】個々のユーザに適した3D画像を表示することができるようにする。
【解決手段】表示制御部32Cは、検査用の3D画像を表示部27に表示させる。入力部28は、ユーザによる表示部27に表示されている検査用の3D画像の視差量が許容範囲内であるかどうかの指示を受け付ける。決定部32Bは、入力部28により受け付けられた指示に基づいて、表示部27に表示されている検査用の3D画像の視差量が許容範囲内ではないという指示に対応する視差量が含まれないように、許容範囲の推定値を決定する。視差処理部31は、許容範囲の推定値に基づいて3D画像を表示部27に表示させる。本発明は、例えば、3D画像を表示するテレビジョン受像機に適用することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法、およびプログラムに関し、特に、個々のユーザに適した3D画像を表示することができるようにした画像処理装置、画像処理方法、およびプログラムに関する。
近年、3D画像が注目を集めてきており、3D画像を表示可能な表示装置が開発されている(例えば、特許文献1参照)。このような表示装置で表示される3D画像の視差量は、一般的なユーザに適したものになっている。
特開2010−211036号公報
しかしながら、3D画像を知覚するための両眼立体視能力や、奥行き方向の表示範囲の好みには個人差がある。従って、一般的なユーザにとっては適切な3D画像であっても、あるユーザには疲労を伴う3D画像であったり、奥行き感が不足した物足りない3D画像であったりする場合がある。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、個々のユーザに適した3D画像を表示することができるようにするものである。
本発明の一側面の画像処理装置は、第1の3D画像を表示部に表示させる第1の表示制御手段と、ユーザによる前記表示部に表示されている前記第1の3D画像の視差量が許容範囲内であるかどうかの指示を受け付ける受付手段と、前記受付手段により受け付けられた前記指示に基づいて、前記表示部に表示されている前記第1の3D画像の視差量が許容範囲内ではないという指示に対応する視差量が含まれないように、前記許容範囲の推定値を決定する決定手段と、前記許容範囲の推定値に基づいて第2の3D画像を前記表示部に表示させる第2の表示制御手段とを備える画像処理装置である。
本発明の一側面の画像処理方法およびプログラムは、本発明の一側面の画像処理装置に対応する。
本発明の一側面においては、第1の3D画像が表示部に表示され、ユーザによる前記表示部に表示されている前記第1の3D画像の視差量が許容範囲内であるかどうかの指示が受け付けられ、その指示に基づいて、前記表示部に表示されている前記第1の3D画像の視差量が許容範囲内ではないという指示に対応する視差量が含まれないように、前記許容範囲の推定値が決定され、前記許容範囲の推定値に基づいて第2の3D画像が前記表示部に表示される。
本発明の一側面によれば、個々のユーザに適した3D画像を表示することができる。
本発明を適用した再生システムの一実施の形態の構成例を示すブロック図である。 図1のテレビジョン受像機の構成例を示すブロック図である。 検査用の3D画像の例を示す図である。 視差設定処理を説明するフローチャートである。 図2の視差処理部の詳細構成例を示す図である。 図5の視差処理部の視差処理を説明するフローチャートである。 図2の視差処理部の他の詳細構成例を示す図である。 図7の視差補正部の詳細構成例を示すブロック図である。 図7の視差処理部の視差処理を説明するフローチャートである。 図9の視差補正処理の詳細について説明するフローチャートである。 図7の視差補正部の他の詳細構成例を示すブロック図である。 視差制御の例を説明する図である。 図11の視差補正部の視差補正処理を説明するフローチャートである。 コンピュータの一実施の形態の構成例を示す図である。
<一実施の形態>
[再生システムの一実施の形態の構成例]
図1は、本発明を適用した画像処理装置としてのテレビジョン受像機を備える再生システムの一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
図1の再生システム10は、テレビジョン受像機11、リモートコントローラ12、および再生装置13により構成される。再生システム10は、再生装置13により再生された画像をテレビジョン受像機11に表示する。
具体的には、再生システム10のテレビジョン受像機11は、リモートコントローラ12により発光された光を受光し、その光に対応するコマンドなどにしたがって各種の処理を行う。例えば、テレビジョン受像機11は、コマンドにしたがって、図示せぬアンテナを介して所定のチャンネルの番組の2D画像のAVストリームを受信し、その番組の2D画像や音声を出力する。
また、テレビジョン受像機11は、コマンドにしたがって、検査用の3D画像(第1の3D画像)を表示する。このとき、ユーザは、表示中の検査用の3D画像の視差量が許容範囲内であるかどうかを、リモートコントローラ12などを操作して指示する。テレビジョン受像機11は、その指示に対応するコマンドにしたがって、表示中の検査用の3D画像の視差量が許容範囲内ではないという指示に対応する視差量が含まれないように、ユーザの視差量の許容範囲の推定値を決定する。テレビジョン受像機11は、その許容範囲の推定値の最大値を最大視差量として保持するとともに、最小値を最小視差量として保持する。
なお、視差量とは、左目用の画像と右目用の画像のずれ量である。ここでは、左目用の画像が右目用の画像より左側にずれている場合、即ち3D画像の奥行方向の位置が表示面より奥側にある場合、視差量は正の値となり、左目用の画像が右目用の画像より右側にずれている場合、即ち3D画像の奥行方向の位置が表示面より手前側にある場合、視差量は負の値となるものとする。
また、テレビジョン受像機11は、コマンドにしたがって、再生装置13により再生され、送信されてくる3D画像のAVストリームを受信する。そして、テレビジョン受像機11は、そのAVストリームに対応する3D画像(第2の3D画像)の画像データに対して、最小視差量と最大視差量に基づいて画像処理を行い、個々のユーザに適した3D画像の画像データを生成する。テレビジョン受像機11は、画像処理後の画像データに対応する3D画像を出力するとともに、AVストリームに対応する音声を出力する。
リモートコントローラ12は、テレビジョン受像機11のユーザにより操作される。リモートコントローラ12は、ユーザの操作に応じて各種のコマンドを生成し、そのコマンドに対応する光を発光する。
再生装置13は、テレビジョン受像機11のユーザなどの指示により、自分自身に装着されたディスクや、内蔵するハードディスク等に記憶されているAVストリームを再生し、テレビジョン受像機11に送信する。
[テレビジョン受像機の構成例]
図2は、図1のテレビジョン受像機11の構成例を示すブロック図である。
図2のテレビジョン受像機11は、チューナ21、受信部22、デマルチプレクサ23、オーディオデコーダ24、スピーカ25、ビデオデコーダ26、表示部27、入力部28、制御部29、メモリ30、視差処理部31、および検査画像生成部32により構成される。
テレビジョン受像機11のチューナ21は、図示せぬアンテナを介してデジタル放送信号を受信する。チューナ21は、制御部29からの指示に基づいて、受信されたデジタル放送信号から、ユーザにより選局が指示されたチャンネルのデジタル放送信号を抽出し、復調する。チューナ21は、その結果得られるAVストリームを、デマルチプレクサ23に供給する。
受信部22は、図1の再生装置13から送信されてくる3D画像のAVストリームを受信し、制御部29からの指示に応じてデマルチプレクサ23に供給する。
デマルチプレクサ23は、チューナ21または受信部22から供給されるAVストリームを、画像ストリームと音声ストリームに分離する。デマルチプレクサ23は、音声ストリームをオーディオデコーダ24に供給し、画像ストリームをビデオデコーダ26に供給する。
オーディオデコーダ24は、デマルチプレクサ23から供給される音声ストリームを所定の方式でデコードし、その結果得られる音声データに対してD/A変換を行う。オーディオデコーダ24は、D/A変換の結果得られるアナログ信号である音声信号をスピーカ25に供給して、その音声信号に基づく音声を出力させる。
ビデオデコーダ26は、デマルチプレクサ23から供給される所定の番組の2D画像の画像ストリームを所定の方式でデコードし、その結果得られる2D画像の画像データを表示部27に供給する。ビデオデコーダ26は、デマルチプレクサ23から供給される3D画像の画像ストリームを所定の方式でデコードし、その結果得られる画像データを視差処理部31に供給する。
表示部27は、ビデオデコーダ26から供給される2D画像の画像データを左目用の画像データおよび右目用の画像データとし、左目用の画像データに対応する画像と右目用の画像データに対応する画像を交互に表示する。これにより、ユーザは、所定の番組の2D画像を見ることができる。
また、表示部27は、視差処理部31から供給される3D画像データや検査画像生成部32から供給される検査用の3D画像の画像データのうちの、左目用の画像データに対応する画像と右目用の画像データに対応する画像を交互に表示する。このとき、ユーザは、左目用の画像の表示時に左目用のシャッタが開き、右目用の画像の表示時に右目用のシャッタが開くメガネを装着して視聴する。これにより、ユーザは、3D画像を見ることができる。
入力部28は、図1のリモートコントローラ12からの光を受光する受光部、操作ボタンなどにより構成される。入力部28は、リモートコントローラ12からの光を受光し、その光に対応するコマンドを制御部29に供給する。また、入力部28は、ユーザによる操作ボタンの操作を表す操作信号を制御部29に供給する。
制御部29は、入力部28から供給されるコマンドや操作信号に基づいて、チューナ21に選局するチャンネルを指示したり、受信部22にAVストリームの出力を指示したりする。また、制御部29は、コマンドや操作信号に基づいて、視差処理部31に最小視差量と最大視差量に基づいて画像処理を行う視差処理の開始を指示する。さらに、制御部29は、コマンドや操作信号に基づいて、検査画像生成部32に最大視差量と最小視差量を設定する視差設定処理の開始、および表示中の検査用の3D画像の視差量が許容範囲内であるかどうかを指示する。
メモリ30は、フラッシュメモリなどにより構成される。メモリ30は、検査画像生成部32から供給される最小視差量および最大視差量を保持する。また、メモリ30には、検査用の3D画像の画像データ(以下、検査画像データという)として所定の3D画像の画像データが予め記憶されている。
視差処理部31は、制御部29からの指示に応じて、視差処理を行う。具体的には、視差処理部31は、メモリ30から最小視差量および最大視差量を読み出す。視差処理部31は、最小視差量と最大視差量に基づいて、ビデオデコーダ26から供給される3D画像の画像データに対して画像処理を行い、個々のユーザに適した3D画像の画像データを生成する。視差処理部31は、画像処理後の3D画像の画像データを表示部27に供給する。
検査画像生成部32は、変更部32A、決定部32B、および表示制御部32Cにより構成され、制御部29からの指示に応じて、視差設定処理を行う。具体的には、検査画像生成部32の変更部32A(変更手段)は、制御部29からの表示中の検査用の3D画像の視差量が許容範囲内であるかどうかの指示に基づいて、メモリ30に記憶されている検査画像データの視差量を変更する。検査画像データの視差量の変更方法としては、例えば、検査画像データのうちの右目用の画像データに対応する画像と左目用の画像データに対応する画像をそれぞれ水平方向にシフトする方法がある。
決定部32B(決定手段)は、制御部29からの表示中の検査用の3D画像の視差量が許容範囲内であるかどうかの指示に基づいて、表示中の検査用の3D画像の視差量が許容範囲内でないという指示に対応する視差量が含まれないように、ユーザの視差量の許容範囲の推定値を決定する。そして、決定部32Bは、決定された推定値の最大値を最大視差量としてメモリ30に供給し、最小値を最小視差量としてメモリ30に供給する。
表示制御部32Cは、メモリ30から検査画像データを読み出し、表示部27に供給する。また、表示制御部32Cは、変更部32Aにより視差量が変更された検査画像データを表示部27に供給する。
[検査用の3D画像の例]
図3は、図2のメモリ30に記憶されている検査画像データに対応する検査用の3D画像の例を示す図である。
図3に示すように、検査用の3D画像は、左目用の画像41と右目用の画像42により構成される。図3の例では、左目用の画像41には、長方形の検査用のパターン41Aが配置される。右目用の画像42には、左目用の画像41上のパターン41Aの位置に対応する右目用の画像42上の位置から右側に距離dだけ離れた位置に、パターン41Aと同一のパターン42Aが配置される。即ち、図3の検査用の3D画像の視差量は、+dである。
図2の変更部32Aは、制御部29からの表示中の検査用の3D画像の視差量が許容範囲内であるかどうかの指示に基づいて、視差量+dを変更する。
なお、図3の例では、検査用の3D画像内に長方形の検査用のパターンが1つだけ設けられたが、検査用のパターンの数や形状は、これに限定されない。
[視差設定処理の説明]
図4は、図1のテレビジョン受像機11による視差設定処理を説明するフローチャートである。この視差設定処理は、例えば、ユーザがリモートコントローラ12などを操作し、最大視差量および最小視差量の設定を指示したとき、開始される。
図4のステップS11において、テレビジョン受像機11の表示制御部32Cは、制御部29からの視差設定処理の開始の指示に応じて、メモリ30から検査画像データを読み出す。
なお、制御部29からの視差設定処理の開始の指示は、以下のようにして行われる。例えば、リモートコントローラ12は、ユーザによる最大視差量および最小視差量の設定を指示するための操作に応じて、視差設定処理の開始を指示するコマンド(以下、視差設定処理開始コマンドという)を生成する。そして、リモートコントローラ12は、その視差設定処理開始コマンドに対応する光を発光する。入力部28は、その光を受光し、その光に対応する視差設定処理開始コマンドを制御部29に供給する。制御部29は、その視差設定処理開始コマンドに基づいて、検査画像生成部32に視差設定処理の開始を指示する。
ステップS12において、表示制御部32C(第1の表示制御手段)は、検査画像データを表示部27に供給し、検査用の3D画像を表示させる。このとき、ユーザは、表示部27に表示中の検査用の3D画像を見ながら、3D画像が知覚できるか、目が疲れるかなどを判断する。そして、ユーザは、例えば、3D画像が知覚でき、目が疲れない場合、リモートコントローラ12などを用いて、表示中の検査用の3D画像の視差量が許容範囲内である旨を指示するための操作を行う。一方、ユーザは、例えば、3D画像が知覚できない場合や、目が疲れる場合、リモートコントローラ12などを用いて、表示中の検査用の3D画像の視差量が許容範囲内でない旨を指示するための操作を行う。入力部28(受付手段)は、これらの操作に応じたコマンドや操作信号を受け付け、制御部29に供給する。制御部29は、そのコマンドや操作信号に基づいて、表示中の検査用の3D画像の視差量が許容範囲内であるかどうかを検査画像生成部32に指示する。
ステップS13において、変更部32Aは、制御部29から表示中の検査用の3D画像の視差量が許容範囲内であるという指示が行われたかどうかを判定する。ステップS13で表示中の検査用の3D画像の視差量が許容範囲内であるという指示が行われたと判定された場合、処理はステップS14に進む。
ステップS14において、変更部32Aは、検査画像データの視差量を所定量だけ大きくする。そして、処理はステップS12に戻り、表示中の検査用の3D画像の視差量が許容範囲内であるという指示が行われなくなるまで、ステップS12乃至S14の処理が繰り返される。即ち、ユーザにより表示中の検査用の3D画像の視差量が許容範囲内である旨を指示するための操作が行われなくなるまで、表示部27に表示される検査用の3D画像の視差量が所定量ずつ大きくされる。
一方、ステップS13で制御部29から表示中の検査用の3D画像の視差量が許容範囲内であるという指示が行われていないと判定された場合、処理はステップS15に進む。ステップS15において、決定部32Bは、制御部29から表示中の検査用の3D画像の視差量が許容範囲内ではないという指示が行われたかどうかを判定する。
ステップS15で表示中の検査用の3D画像の視差量が許容範囲内ではないという指示が行われていないと判定された場合、処理はステップS13に戻る。そして、表示中の検査用の3D画像の視差量が許容範囲内であるという指示、または、ないという指示が行われるまで、ステップS13およびS15の処理が繰り返される。
一方、ステップS15で表示中の検査用の3D画像の視差量が許容範囲内ではないという指示が行われたと判定された場合、処理はステップS16に進む。ステップS16において、決定部32Bは、前回の検査画像データの視差量、即ち現在の検査画像データの視差量より所定量だけ小さい値を許容範囲の推定値の最大値に決定し、最大視差量としてメモリ30に供給し、保持させる。
ステップS17において、表示制御部32Cは、メモリ30から検査画像データを再度読み出す。ステップS18において、表示制御部32Cは、検査画像データを表示部27に供給し、検査用の3D画像を表示させる。このとき、ユーザは、ステップS12の処理時と同様に、リモートコントローラ12などを用いて、表示中の検査用の3D画像の視差量が許容範囲内である旨またはない旨を指示するための操作を行う。その結果、制御部29は、表示中の検査用の3D画像の視差量が許容範囲内であるかどうかを検査画像生成部32に指示する。
ステップS19において、変更部32Aは、制御部29から表示中の検査用の3D画像の視差量が許容範囲内であるという指示が行われたかどうかを判定する。ステップS19で表示中の検査用の3D画像の視差量が許容範囲内であるという指示が行われたと判定された場合、処理はステップS20に進む。
ステップS20において、変更部32Aは、検査画像データの視差量を所定量だけ小さくする。そして、処理はステップS18に戻り、表示中の検査用の3D画像の視差量が許容範囲内であるという指示が行われなくなるまで、ステップS18乃至S20の処理が繰り返される。即ち、ユーザにより表示中の検査用の3D画像の視差量が許容範囲内である旨を指示するための操作が行われなくなるまで、表示部27に表示される検査用の3D画像の視差量が所定量ずつ小さくされる。
一方、ステップS19で制御部29から表示中の検査用の3D画像の視差量が許容範囲内であるという指示が行われていないと判定された場合、処理はステップS21に進む。ステップS21において、決定部32Bは、制御部29から表示中の検査用の3D画像の視差量が許容範囲内ではないという指示が行われたかどうかを判定する。
ステップS21で表示中の検査用の3D画像の視差量が許容範囲内ではないという指示が行われていないと判定された場合、処理はステップS19に戻る。そして、表示中の検査用の3D画像の視差量が許容範囲内であるという指示、または、ないという指示が行われるまで、ステップS19およびS21の処理が繰り返される。
一方、ステップS21で表示中の検査用の3D画像の視差量が許容範囲内ではないという指示が行われたと判定された場合、処理はステップS22に進む。ステップS22において、決定部32Bは、前回の検査画像データの視差量、即ち現在の検査画像データの視差量より所定値だけ大きい値を許容範囲の推定値の最小値に決定し、最小視差量としてメモリ30に供給し、保持させる。
なお、本実施の形態では、予め記憶されている検査用の3D画像と、視差量が変更された検査用の3D画像を用いて許容範囲の推定値が決定されたが、予め記憶されている検査用の3D画像のみを用いて許容範囲の推定値が決定されるようにしてもよい。
また、本実施の形態では、検査用の3D画像の視差量は所定量ずつ増減されたが、検査用の3D画像の視差量はランダムに変更されるようにしてもよい。
[視差処理部の詳細構成例]
図5は、図2の視差処理部31の詳細構成例を示す図である。
図5の視差処理部31は、視差検出部51、比較部52、警告画像生成部53、および合成部54により構成される。図5の視差処理部31は、ビデオデコーダ26から供給される3D画像の画像データの視差量が許容範囲の推定値内にない場合、その画像データに対応する3D画像に警告画像を重畳して表示させる。
具体的には、視差処理部31の視差検出部51は、図2のビデオデコーダ26から供給される3D画像の画像データに対してブロックマッチング等を行い、その画像データの各画素の視差量を検出する。なお、ここでは、視差量の検出単位は、1画素とするが、視差量の検出単位は、これに限定されず、例えば複数画素単位であってもよい。視差検出部51は、検出された各画素の視差量を比較部52に供給する。
比較部52は、メモリ30から最小視差量と最大視差量を読み出す。比較部52は、視差検出部51から供給される各画素の視差量と、最小視差量および最大視差量とを比較し、視差量が許容範囲の推定値内にない画素があるかどうかを判定する。比較部52は、視差量が許容範囲の推定値内にない画素があると判定した場合、警告画像の生成を警告画像生成部53に指示する。
なお、ここでは、視差量が許容範囲の推定値内にない画素があると判定された場合、警告画像の生成が指示されるものとするが、所定の画素の視差量が許容範囲の推定値内にないと判定された場合、警告画像の生成が指示されるようにしてもよい。所定の画素の視差量とは、例えば、主要な被写体が存在する領域の視差量、各画素の視差量のヒストグラムにおいて度数が最も大きい視差量などである。
警告画像生成部53は、比較部52から供給される指示に応じて、視差量がユーザに適していないことを警告するための警告画像の画像データを生成し、合成部54に供給する。警告画像の画像データは、メモリ30(図2)などに予め記憶されていてもよい。
合成部54(第2の表示制御手段)は、警告画像生成部53から警告画像の画像データが供給されていない場合、ビデオデコーダ26から供給される3D画像の画像データをそのまま表示部27に供給し、3D画像のみを表示させる。一方、合成部54は、警告画像生成部53から警告画像の画像データが供給された場合、その警告画像の画像データと3D画像の画像データを合成して表示部27に供給し、警告画像が重畳された3D画像を表示させる。これにより、例えば、図5に示すように、「視差が不適切です!」という文字の警告画像が重畳された3D画像が表示部27に表示される。
なお、表示部27に表示される警告画像は、ユーザからの指示に応じて削除可能にされてもよい。
[第1の視差処理の説明]
図6は、図5の視差処理部31の視差処理を説明するフローチャートである。この視差処理は、例えば、図2のビデオデコーダ26からフレーム単位の3D画像の画像データが入力されたとき、開始される。
図6のステップS30において、視差処理部31の視差検出部51(図5)は、図2のビデオデコーダ26から供給される3D画像の画像データに対してブロックマッチング等を行い、その画像データの各画素の視差量を検出する。視差検出部51は、検出された各画素の視差量を比較部52に供給する。
ステップS31において、比較部52は、図2のメモリ30から最小視差量と最大視差量を読み出す。ステップS32において、比較部52は、視差検出部51から供給される各画素の視差量、並びに、最小視差量および最大視差量に基づいて、視差量が最小視差量以上最大視差量以下の範囲内にない画素があるかどうかを判定する。
ステップS32で、視差量が、最小視差量以上最大視差量以下の範囲内、即ち許容範囲の推定値内にない画素があると判定された場合、比較部52は、警告画像の生成を警告画像生成部53に指示し、処理をステップS33に進める。
ステップS33において、警告画像生成部53は、比較部52から供給される指示に応じて、視差量がユーザに適していないことを警告するための警告画像の画像データを生成し、合成部54に供給する。
ステップS34において、合成部54は、警告画像生成部53から供給される警告画像の画像データと、ビデオデコーダ26(図2)から供給される3D画像の画像データを合成する。ステップS35において、合成部54は、合成の結果得られる画像データを表示部27に供給し、警告画像が重畳された3D画像を表示させる。
一方、ステップS32で視差量が最小視差量以上最大視差量以下の範囲内にない画素がないと判定された場合、即ち全画素の視差量が許容範囲の推定値内である場合、処理はステップS36に進む。ステップS36において、合成部54は、ビデオデコーダ26から供給される3D画像の画像データをそのまま表示部27に供給し、3D画像のみを表示させる。そして、処理は終了する。
以上のように、図5の視差処理部31は、ユーザの視差量の許容範囲の推定値に基づいて、3D画像に警告画像を重畳し、表示させるので、個々のユーザに適した3D画像を表示することができる。
[視差処理部の他の詳細構成例]
図7は、図2の視差処理部31の他の詳細構成例を示す図である。
図7の視差処理部31は、視差検出部51と視差補正部71により構成される。なお、図5の構成と同じ構成には同じ符号を付してあり、重複する説明については適宜省略する。
図7の視差処理部31は、図2のビデオデコーダ26から供給される3D画像の画像データの視差量が許容範囲の推定値内にない場合、許容範囲の推定値内になるように、その画像データの視差量を補正する。
具体的には、視差処理部31の視差補正部71は、メモリ30から最小視差量と最大視差量を読み出す。視差補正部71は、視差検出部51により検出された3D画像の画像データの各画素の視差量、並びに、最小視差量および最大視差量に基づいて、視差量が許容範囲の推定値内にない画素があるかどうかを判定する。視差補正部71(視差量補正手段)は、視差量が許容範囲の推定値内にない画素があると判定した場合、補正後の全画素の視差量が許容範囲の推定値内になるように、視差量を補正するためのパラメータを決定する。
そして、視差補正部71は、パラメータに基づいて、ビデオデコーダ26から供給される3D画像の画像データの視差量を補正する。視差補正部71は、補正後の3D画像の画像データを表示部27(図2)に供給し、視差量が補正された3D画像を表示部27に表示させる。これにより、表示部27には、全画素の視差量が許容範囲の推定値内にある3D画像が表示される。
[視差補正部の詳細構成例]
図8は、図7の視差補正部71の詳細構成例を示すブロック図である。
図8の視差補正部71は、視差制御部81とシフト処理部82により構成される。図8の視差補正部71は、3D画像の全画素の視差量が許容範囲の推定値内になるように、3D画像の視差量をシフトすることにより、補正する。
具体的には、視差補正部71の視差制御部81は、図2のメモリ30から最小視差量と最大視差量を読み出す。視差制御部81は、図7の視差検出部51により検出された3D画像の画像データの各画素の視差量、並びに、最小視差量および最大視差量に基づいて、視差量が許容範囲の推定値内にない画素があるかどうかを判定する。視差制御部81は、視差量が許容範囲の推定値内にない画素がある場合、全画素の視差量が許容範囲の推定値内になるために必要な視差量のシフト量をパラメータとして決定する。視差制御部81は、そのシフト量をシフト処理部82に供給する。
シフト処理部82は、視差制御部81から供給されるシフト量に基づいて、ビデオデコーダ26から供給される3D画像の画像データに対応する3D画像を構成する左目用の画像と右目用の画像を、それぞれ、シフト量の1/2だけ水平方向にシフトする。そして、シフト処理部82は、シフトによってシフト量だけ視差量が補正された3D画像の画像データを表示部27(図2)に供給し、視差量が補正された3D画像を表示部27に表示させる。
なお、シフト処理部82は、視差制御部81からシフト量が供給されない場合、ビデオデコーダ26から供給される3D画像の画像データをそのまま表示部27に供給し、3D画像を表示部27に表示させる。
[第2の視差処理の説明]
図9は、図8の視差補正部71を備える図7の視差処理部31の視差処理を説明するフローチャートである。この視差処理は、例えば、図2のビデオデコーダ26からフレーム単位の3D画像の画像データが入力されたとき、開始される。
図9のステップS50において、視差処理部31の視差検出部51(図7)は、図2のビデオデコーダ26から供給される3D画像の画像データに対してブロックマッチング等を行い、その画像データの各画素の視差量を検出する。視差検出部51は、検出された各画素の視差量を視差補正部71に供給する。
ステップS51において、視差補正部71の視差制御部81(図8)は、図2のメモリ30から最小視差量と最大視差量を読み出す。
ステップS52において、視差制御部81は、視差検出部51から供給される各画素の視差量、並びに、最小視差量および最大視差量に基づいて、視差量が最小視差量以上最大視差量以下の範囲内にない画素があるかどうかを判定する。
ステップS52で、視差量が、最小視差量以上最大視差量以下の範囲内、即ち許容範囲の推定値内にない画素があると判定された場合、ステップS53において、視差補正部71は、3D画像の画像データの視差を補正する視差補正処理を行う。この視差補正処理の詳細は、後述する図10を参照して説明する。
ステップS54において、シフト処理部82は、視差補正処理によって視差量が補正された3D画像の画像データを表示部27(図2)に供給し、視差量が補正された3D画像を表示部27に表示させる。そして、処理は終了する。
一方、ステップS52で視差量が最小視差量以上最大視差量以下の範囲内にない画素がないと判定された場合、処理はステップS55に進む。ステップS55において、シフト処理部82は、ビデオデコーダ26から供給される3D画像の画像データをそのまま表示部27に供給し、3D画像を表示させる。そして、処理は終了する。
図10は、図9のステップS53の視差補正処理の詳細について説明するフローチャートである。
図10のステップS61において、視差補正部71の視差制御部81(図8)は、3D画像の画像データの各画素の視差量並びに最小視差量および最大視差量に基づいて、全画素の視差量が許容範囲の推定値内になるために必要な視差量のシフト量をパラメータとして決定する。視差制御部81は、そのシフト量をシフト処理部82に供給する。
ステップS62において、シフト処理部82は、視差制御部81から供給されるシフト量に基づいて、ビデオデコーダ26から供給される3D画像の画像データに対応する3D画像を構成する左目用の画像と右目用の画像を、それぞれ、シフト量の1/2だけ水平方向にシフトする。これにより、3D画像の画像データの視差量がシフト量だけ補正される。そして、処理は、図9のステップS53に戻り、処理はステップS54に進む。
以上のように、図7の視差処理部31は、ユーザの視差量の許容範囲の推定値に基づいて、3D画像の全画素の視差量が許容範囲の推定値内になるように視差量を補正するので、個々のユーザに適した3D画像を表示することができる。
[視差補正部の他の詳細構成例]
図11は、図7の視差補正部71の他の詳細構成例を示すブロック図である。
図11の視差補正部71は、視差制御部101と画像変換部102により構成される。図11の視差補正部71は、3D画像の全画素の視差量が許容範囲の推定値内になるように、3D画像の視差量をシフトし、スケーリングすることにより、補正する。
具体的には、視差制御部101は、図8の視差制御部81と同様に、メモリ30から最小視差量と最大視差量を読み出す。視差制御部101は、視差制御部81と同様に、視差検出部51により検出された3D画像の画像データの各画素の視差量、並びに、最小視差量および最大視差量に基づいて、視差量が許容範囲の推定値内にない画素があるかどうかを判定する。視差制御部101は、視差量が許容範囲の推定値内にない画素がある場合、全画素の視差量が許容範囲の推定値内になるために必要な視差量のシフト量とスケーリング率をパラメータとして決定する。
具体的には、視差制御部101は、まず、以下の式(1)を用いて、補正後の3D画像の視差量が許容範囲の推定値内になるために必要なスケーリング率rと、オフセット量(xLi,yLi),(xRi,yRi)(i=0,1)を決定する。
Figure 2012090094
なお、式(1)において、x’’,y’’,x’’,y’’は、それぞれ、補正後の3D画像の各画素を構成する左目用の画素の水平方向の位置、その画素の垂直方向の位置、右目用の画素の水平方向の位置、その画素の垂直方向の位置を表している。また、x,y,x,yは、それぞれ、補正前の3D画像の各画素を構成する左目用の画素の水平方向の位置、その画素の垂直方向の位置、右目用の画素の水平方向の位置、その画素の垂直方向の位置を表している。
次に、視差制御部101は、式(1)を以下の式(2)と(3)に分解し、シフト量Sを決定する。
Figure 2012090094
Figure 2012090094
なお、式(2)および式(3)において、x’,y’,x’,y’は、それぞれ、シフト後の3D画像の各画素を構成する左目用の画素の水平方向の位置、その画素の垂直方向の位置、右目用の画素の水平方向の位置、その画素の垂直方向の位置を表している。また、式(3)において、xLCは、シフト後の左目用の画像の中心の水平方向の位置であり、xRCは、シフト後の右目用の画像の中心の水平方向の位置である。視差制御部101は、決定されたシフト量Sとスケーリング率rを画像変換部102に供給する。
画像変換部102は、前変換部111と後変換部112により構成される。
前変換部111には、ビデオデコーダ26から供給される3D画像の画像データが入力される。前変換部111は、図8のシフト処理部82と同様に、視差制御部101から供給されるシフト量Sに基づいて、上述した式(2)にしたがって、入力された3D画像の画像データに対応する3D画像を構成する左目用の画像と右目用の画像を水平方向にシフトする。前変換部111は、シフト後の3D画像の画像データを後変換部112に供給する。
後変換部112は、視差制御部101から供給されるスケーリング率に基づいて、上述した式(3)にしたがって、前変換部111から供給される3D画像の画像データに対応する左目用の画像と右目用の画像を画像の中心を基準として画面全体を水平方向にスケーリングする。後変換部112は、スケーリング後の3D画像の画像データを表示部27(図2)に供給し、視差量が補正された3D画像を表示部27に表示させる。
以上のように、図11の視差補正部71では、3D画像の視差量をスケーリングすることができるので、補正後の3D画像の立体感をより自然なものにすることができる。
なお、本実施の形態では、式(1)の変換を、式(2)の変換と式(3)の変換の2段階に分解するが、式(2)の変換の代わりに、左目用の画像と右目用の画像を画像の端を基準として画面全体を水平方向にスケーリングする変換を用いることも可能である。この場合、視差制御部101は、2つのスケーリング率を決定して、一方のスケーリング率を前変換部111に供給し、他方のスケーリング率を後変換部112に供給する。そして、前変換部111は、入力された3D画像の画像データに対応する左目用の画像と右目用の画像を画像の端を基準として画面全体を水平方向にスケーリングする。
[視差制御の説明]
図12は、図11の視差制御部101による視差制御の例を説明する図である。
図12の例では、最小視差量が−56画素であり、最大視差量が+55画素であるものとする。
図12に示すように、視差検出部51(図7)により検出された3D画像の視差量の最小値が−80画素であり、最大値が+32画素である場合、視差制御部101は、例えば、シフト量Sを+25画素に決定する。これにより、シフト後の3D画像の視差量の最小値は−55画素となり、最大値は57画素となる。
この場合、シフト処理後の3D画像の視差量の最大値は、最大視差量よりもわずかに大きい。従って、視差制御部101は、スケーリング率rを1より小さい、例えば0.95に決定する。これにより、スケーリング後の3D画像の視差量の最小値は−52画素となり、最大値は54画素となる。従って、スケーリング後の3D画像の視差量は、最小視差量以上最大視差量以下の範囲内になる。
[第3の視差処理の説明]
図11の視差補正部71を備える図7の視差処理部31の視差処理は、図9のステップS53の視差補正処理を除いて図9の視差処理と同様である。従って、図13を参照して、図11の視差補正部71の視差補正処理を説明する。
図13のステップS131において、図11の視差補正部71の視差制御部101は、3D画像の画像データの各画素の視差量並びに最小視差量および最大視差量に基づいて、上述した式(1)乃至(3)を用いて、全画素の視差量が許容範囲の推定値内になるために必要な視差量のシフト量とスケーリング率を決定する。視差制御部101は、シフト量とスケーリング率を画像変換部102に供給する。
ステップS132において、画像変換部102の前変換部111は、視差制御部101から供給されるシフト量に基づいて、上述した式(2)にしたがって、ビデオデコーダ26から供給される3D画像の画像データに対応する3D画像を構成する左目用の画像と右目用の画像を水平方向にシフトする。前変換部111は、シフト後の3D画像の画像データを後変換部112に供給する。
ステップS133において、後変換部112は、視差制御部101から供給されるスケーリング率に基づいて、上述した式(3)にしたがって、前変換部111から供給される3D画像の画像データに対応する左目用の画像と右目用の画像を画像の中心を基準として画面全体を水平方向にスケーリングする。そして、処理は、図9のステップS53に戻り、処理はステップS54に進む。
なお、視差量を補正するためのパラメータは、補正後の3D画像の全画素の視差量が許容範囲の推定値内になるように決定されるのではなく、所定の画素の視差量が許容範囲の推定値内になるように決定されてもよい。所定の画素の視差量とは、例えば、主要な被写体が存在する領域の視差量、各画素の視差量のヒストグラムにおいて度数が最も大きい視差量などである。
[本発明を適用したコンピュータの説明]
次に、上述した一連の処理は、ハードウェアにより行うこともできるし、ソフトウェアにより行うこともできる。一連の処理をソフトウェアによって行う場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、汎用のコンピュータ等にインストールされる。
そこで、図14は、上述した一連の処理を実行するプログラムがインストールされるコンピュータの一実施の形態の構成例を示している。
プログラムは、コンピュータに内蔵されている記録媒体としての記憶部208やROM(Read Only Memory)202に予め記録しておくことができる。
あるいはまた、プログラムは、リムーバブルメディア211に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブルメディア211は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することができる。ここで、リムーバブルメディア211としては、例えば、フレキシブルディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto Optical)ディスク,DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリ等がある。
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブルメディア211からドライブ210を介してコンピュータにインストールする他、通信網や放送網を介して、コンピュータにダウンロードし、内蔵する記憶部208にインストールすることができる。すなわち、プログラムは、例えば、ダウンロードサイトから、デジタル衛星放送用の人工衛星を介して、コンピュータに無線で転送したり、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送することができる。
コンピュータは、CPU(Central Processing Unit)201を内蔵しており、CPU201には、バス204を介して、入出力インタフェース205が接続されている。
CPU201は、入出力インタフェース205を介して、ユーザによって、入力部206が操作等されることにより指令が入力されると、それに従って、ROM202に格納されているプログラムを実行する。あるいは、CPU201は、記憶部208に格納されたプログラムを、RAM(Random Access Memory)203にロードして実行する。
これにより、CPU201は、上述したフローチャートにしたがった処理、あるいは上述したブロック図の構成により行われる処理を行う。そして、CPU201は、その処理結果を、必要に応じて、例えば、入出力インタフェース205を介して、出力部207から出力、あるいは、通信部209から送信、さらには、記憶部208に記録等させる。
なお、入力部206は、キーボードや、マウス、マイク等で構成される。また、出力部207は、LCD(Liquid Crystal Display)やスピーカ等で構成される。
ここで、本明細書において、コンピュータがプログラムに従って行う処理は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に行われる必要はない。すなわち、コンピュータがプログラムに従って行う処理は、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含む。
また、プログラムは、1のコンピュータ(プロセッサ)により処理されるものであっても良いし、複数のコンピュータによって分散処理されるものであっても良い。さらに、プログラムは、遠方のコンピュータに転送されて実行されるものであっても良い。
なお、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
11 テレビジョン受像機, 28 入力部, 31 視差処理部, 32 検査画像生成部, 32A 変更部, 32B 決定部, 32C 表示制御部, 54 合成部, 71 視差補正部

Claims (9)

  1. 第1の3D画像を表示部に表示させる第1の表示制御手段と、
    ユーザによる前記表示部に表示されている前記第1の3D画像の視差量が許容範囲内であるかどうかの指示を受け付ける受付手段と、
    前記受付手段により受け付けられた前記指示に基づいて、前記表示部に表示されている前記第1の3D画像の視差量が許容範囲内ではないという指示に対応する視差量が含まれないように、前記許容範囲の推定値を決定する決定手段と、
    前記許容範囲の推定値に基づいて第2の3D画像を前記表示部に表示させる第2の表示制御手段と
    を備える画像処理装置。
  2. 前記表示部に表示される前記第1の3D画像の視差量を変更する変更手段
    をさらに備える
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記変更手段は、前記受付手段により前記表示部に表示されている前記第1の3D画像の視差量が許容範囲内ではないという指示が受け付けられるまで前記第1の3D画像の視差量を増加および減少させる
    請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記第2の表示制御手段は、前記第2の3D画像の視差量が前記許容範囲の推定値内にない場合、前記第2の3D画像に警告画像を重畳して前記表示部に表示させる
    請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記第2の3D画像の視差量が前記許容範囲の推定値内にない場合、前記第2の3D画像の視差量が前記許容範囲の推定値内になるように、前記第2の3D画像の視差量を補正する視差量補正手段
    をさらに備え、
    前記第2の表示制御手段は、前記視差量補正手段による補正後の前記第2の3D画像を前記表示部に表示させる
    請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 前記視差量補正手段は、前記第2の3D画像を構成する左目用の画像と右目用の画像を水平方向にシフトすることにより、前記第2の3D画像の視差量を補正する
    請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記視差量補正手段は、前記第2の3D画像を構成する左目用の画像と右目用の画像を水平方向にシフトし、スケーリングすることにより、前記第2の3D画像の視差量を補正する
    請求項5に記載の画像処理装置。
  8. 画像処理装置が、
    第1の3D画像を表示部に表示させる第1の表示制御ステップと、
    ユーザによる前記表示部に表示されている前記第1の3D画像の視差量が許容範囲内であるかどうかの指示を受け付ける受付ステップと
    前記受付ステップの処理により受け付けられた前記指示に基づいて、前記表示部に表示されている前記第1の3D画像の視差量が許容範囲内ではないという指示に対応する視差量が含まれないように、前記許容範囲の推定値を決定する決定ステップと、
    前記許容範囲の推定値に基づいて第2の3D画像を前記表示部に表示させる第2の表示制御ステップと
    を含む画像処理方法。
  9. コンピュータに、
    第1の3D画像を表示部に表示させる第1の表示制御ステップと、
    ユーザによる前記表示部に表示されている前記第1の3D画像の視差量が許容範囲内であるかどうかの指示を受け付ける受付ステップと
    前記受付ステップの処理により受け付けられた前記指示に基づいて、前記表示部に表示されている前記第1の3D画像の視差量が許容範囲内ではないという指示に対応する視差量が含まれないように、前記許容範囲の推定値を決定する決定ステップと、
    前記許容範囲の推定値に基づいて第2の3D画像を前記表示部に表示させる第2の表示制御ステップと
    を含む処理を実行させるためのプログラム。
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