JP2012088844A - 様々な種類の賭け金をプールするシステムと方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】競技及びゲームへの参加を容易にする賭け及びゲームの方法を提供する。
【解決手段】プロセッサが、各賭けと同等であることが確認された複数の予め定義された基本賭けの各部分集合に対して、各賭けの指定プレミアムの部分を配分する。複数の基本賭けは、互いに相容れない複数の予め定義された基本結果に対応する。そのようにして、賭けの各部分集合を実行できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、賭けの機能強化型のシステム及び方法に関するものである。より詳しく言えば、本発明は、様々な種類の賭け(bets)をプールし、かつ賭けに対するプレミアム(premium)を決定する方法及びシステムに関するものである。プール作業は、基本結果を予め定め、一つの賭けを予め定義された基本結果の部分集合にまたがる複数の賭けとすることで実施できる。本発明は、また指定制限オッズで行われた賭けの実施を改善できる方法及びシステムに関するものである。
賭け機関は、組織的な賭けを行う団体であり、例えばカジノ、レース協会(例えば競馬、ドッグ・レース等の賭けを行う)、くじ協会(lottery organization)が、それである。賭け機関は、将来の基本イベントを決定し、そのイベントの非独占的なリストには競馬、スポーツ競技、くじ引き(宝くじ)が含まれる。これらの基本イベントは、計測可能な、又は他の客観的に決定可能な複数の結果を有していなければならない。賭け手は、賭け期間と呼ばれる予め指定された期間中に、これら基本イベントの結果に賭けることができる。賭けの場合、基本イベントの1結果又は1組の結果が指定され、プレミアムの受諾又は約束が要求される。もし指定した結果が起こらず、賭けに負けた場合、賭け手は、払い戻し(payout)を受け取れず、プレミアムを失う。指定した結果が起こり、賭けに勝てば、賭け機関は、賭けの払い戻し額と同額を賭け手に支払う。
賭けの利得は、賭けの払い戻し額から賭けのプレミアム額を引いた値である。賭けのオッズは、支払われたプレミアムの特定通貨1単位、例えば米国ドル1ドル当たりの賭け利得である。例えば、プレミアムが10米国ドルの賭けで、賭け手が賭けに勝って50米国ドルの払い戻しを受け取った場合、その賭けの利得は40米国ドルであり、賭けのオッズは4対1となる。
賭けは、賭博場での賭博(gaming against house)により、又はパリミューチュエル方式の賭け(parimutuel wagering)により行うことができる。賭博場の賭博の場合、賭け機関、例えばカジノの胴元はオッズを設定し、見込み賭け手が設定された(設定されていればの話だが)オッズでどのチーム又はどの馬等に賭けるかを決める。見込み賭け手が賭けを進めることを決めれば、その賭け手は賭け機関に対し賭けるべきプレミアム額を提示する。したがって、賭け手は、賭けがなされる時点で、賭けに勝てば(賭け機関のオッズに基づき)受け取れる額と、賭けに負けた時に失う額との両方を承知している。したがって、その賭けの勝者はイベントの結果に応じて賭け手又は賭け機関のいずれかである。賭け期間中、賭け機関は賭け機関が実施している賭けの種類に応じてオッズを変更することができ、このため、同じ結果に対する2つの賭けが賭けた時点に応じて異なるオッズとなることがある。しかし、賭け手は常に賭けた時点でのオッズを知っている。なぜなら、オッズは賭け機関によって指定されるからである。
パリミューチュエル方式と呼ばれる賭けでは、単一プール(single pool)で賭け手が互いに賭け、賭けに勝った場合の払い戻しは、そのプールを賭け手に対する割り当ての中で分配することで行う。このため、オッズはプールの大きさによって決まる。
例えば、競馬で賭ける場合、賭け期間中(賭け期間は通常レース開始までの期間である)、競馬協会は、レースに勝つであろう馬への賭けを受け入れる。このように勝馬に賭ける賭けの場合、賭け手はレースに勝つであろう馬を指定し、賭けのプレミアム額を提示する。競馬協会は、プレミアムの(トラック・テイクとして知られる)一定の割合を自分の収入として取り置き、残りの金額を勝ちのプールに投入する。レースが始まると、競馬協会はこのレースの賭けの受け付けを中止する。レースが終了し勝者が決まった後、競馬協会は勝ちプール額を勝馬に賭けた賭け手に勝った賭け手の各プレミアムに応じた額で配分する。
勝馬に対するオッズはしたがって各馬に対する賭け金の総額によって決まる。つまり、当該レースでの1頭の馬への賭け金が他の馬より多ければ多いほどオッズは低くなり、その1頭の馬が勝った場合の利得は少なくなる。なぜなら、プールは多い方の賭けに分配されるからである。賭博場での賭けとは異なり、パリミューチュアル方式の賭けでは、すべての同じの賭け(例えば勝つであろう特定の馬への)は賭け期間中賭けがなされた時点に関係なく同じ最終オッズとなる。
例えば、レースに勝つであろう複数の馬に対する賭け金総額、したがって勝ちプール額が87,000米国ドルと仮定する。更に、勝つであろう馬1への賭け金が17,400米国ドルと仮定する。この場合、馬1が勝てば、総額17,400ドルの勝馬券がプールの87,000ドルを分け合うことになる。賭け手が、勝つであろう馬1に174ドルのプレミアムで賭けていた場合、その賭け手は、馬1が勝った場合、賭けプールの1%を得る権利を有し、この場合、1%は、174を17,400で割った値に等しい。したがって、プレミアム174ドルの賭けでは、馬1が勝った場合、870ドルが支払われ、この場合、870ドルは、87,000ドルに1%を掛けた値に等しい。したがって、賭けの利得は696ドルとなり、この場合、696ドルは870ドルから174ドルを引いた値に等しい。したがって、勝つであろう馬1に対するオッズは4対1となり、この場合、4は696ドルを174ドルで割った値に等しい。
結果は、こうである。すなわち、パリミューチュエル方式のプール総額は、レースの開始後まで決まらないので、賭けがなされた時点には、賭け手はオッズ及び賭けの支払額を知らないということである。しかし、競馬協会は、賭け手が賭けた時点までの各馬に対する賭け金総額によって決まったオッズは示唆できる。この示唆オッズは、賭け手が最終的に受け取る最終オッズではなく、最終オッズとは大幅に異なることもあり得る。
伝統的なパリミューチュエル方式の賭けの場合、異なる種類の賭けは異なるプールで行われる。例えば、競馬の場合の幾つかの種類の賭けは、賭け手が1着の馬を正しく選択した場合に支払われる単勝式賭け(win bet)と、賭け手が1着又は2着の馬を選択した場合に支払われる着順賭け(place bet)と、賭け手が選択した馬が1着、2着、3着いずれかの場合に支払われるショー賭け(show bet)と、賭け手が1着と2着の馬を正しい順序で正確に選択した場合に支払われる連勝単式(エクサクタ又はペルフェクタ)賭け(exacta or perfecta bet)と、賭け手が1着の馬と2着の馬とを着順に関係なく正しく選択した場合に支払われる連勝複式(クイネラ)賭け(quinella bet)とを含んでいる。前記種類の賭けの各々に別個のプールが設けられる。例えば、勝ち賭けはすべて勝ちプールに、連勝単式賭けはすべて連勝単式プールに投入され、その結果、これら各種の賭け方式の賭けの払い戻しは、他の種類の賭けのプールの額には依存しない。
オッズは賭け期間の終わるまで変動可能なので、賭け手は望まない賭けをする可能性がある。なぜなら、賭けが行われた時点で判明していたオッズからオッズを予想して賭けが行われるからである。その一方で、同じく、見込み賭け手がオッズが不利なために賭けを控えたが、賭け期間が終わった時点では有利なオッズとなり、好機を逸することがある点である。
加えて、従来、賭け機関は賭ける際に指標となるオッズ(indicative odds)を提供しないので、見込み賭け手は賭けるかどうか決めることが難しい。加えて、異なる種類の賭けが異なるプールで行われるため、賭け手は多くのプールをモニターせねばならない。更に、自分の賭けが、プールの賭けのオッズに有意な影響を与えることもある。とどのつまり、賭け手は、複数プールに含まれると決まっている幾種類かの限られた数の賭けに限定される。例えば、賭け手は、勝つかもしれない特定の馬に賭けることができないという事態が生じる。
本発明の実施例では増加するゲームへの参加を容易にする賭け及びゲームの方法が提供される。本発明は賭博場での賭けや従来のパリミューチュエル方式の賭け事等の現在のゲーム・システムには著しく好都合なものである。本発明はパリミューチュエル方式に基づいて構成されているので、機能強化型パリミューチュエル・システムと呼ばれる。
本発明の実施例は、コンピュータ、数学的なアルゴリズム、コンピュータ・プログラム、実施のためのコンピュータ・データベースを包含する電子技術の使用に係わるものである。賭け期間中、賭けを受け付ける度にコンピュータに入力される。本発明により、すべての可能な賭けに対する指標となるオッズの計算及び表示が可能になる。賭け期間が終了し、すべての賭けがコンピュータに入力された後、一実施例によるシステム及び方法が異なる賭けに対する最終オッズを計算しプレミアムの決定された最大額を実施する。最終オッズが決定され賭けが実施されることで、基本イベントの結果、例えば競馬のレース結果に関係なく、パリミューチュエル方式のプール(手数料抜き(net of fees))の額は賭けの勝利者に支払われる額と正確に等しくなる。一実施例ではパリミューチュエル方式の枠組み(賭け協会にはリスクなし)が使用される一方、賭け手は自分たちの賭けが履行される条件を指定できる。
一実施例では、賭け手が要求する賭けが一定の基本的な複数の賭けの組み合わせに変換される。全ての賭けが複数の基本的な賭けの組み合わせとして表されることによって、異なる種類の賭けを同じパリミューチュエル方式のプールに投入できる。これによりプールが増大するため、投入された各賭け金がオッズに対して与える影響は小さく、賭け手は単一プールに注意を集中できる。
加えて、行われた賭けを1組の等価の基本の賭けに変換することにより、賭け手はより多くの種類の賭けを行うことができる。例えば、特定の馬に賭けて、その賭けを、本発明のシステムによって1組の別の基本賭けに変換できる。例えば、各基本賭けを、当該レースの勝つであろう他の馬に賭けることができる。同じように、賭け手は、続けて付加的種類の賭けを行うことができる。すなわち、必ず2着になるであろう馬に賭け、必ず3着になるであろう馬に賭けて、1着にはなりそうにないが、2着か3着にはなるであろう馬に賭けることができる。
一実施例により、本発明のシステム及び方法は、賭け手が実施される賭けに対して受け入れたいと思う最低オッズ又は限界オッズを指定する賭けに対する要求を処理するようにされている。例えば、賭け手が、4対1以上の限界オッズで、勝つであろう馬に10米国ドルを賭けるとする。この場合、この賭けは、この馬の最終オッズが4対1以上の場合にのみ、有効となる。最終オッズが4対1以下(例えば3対1)の場合には、システムは、この賭け手の賭けをキャンセルし、賭け協会はプレミアムを賭け手に返却する。したがって、これらの賭けは、指定した条件に合わない場合賭けは履行されないという意味で、条件付きの賭けである。条件付きの賭けは、最終オッズを条件とし、指標となるオッズを条件としない。
したがって、オッズが不利であれば、本システム及び方法では、プールから賭け金を除去できる。同じように、オッズが有利に転じれば、本システム及び方法では、プールから除去した賭け金を再びプールに加えることができる。
本発明の一実施例によれば、コンピュータにより実施される方法は、異なる種類の少なくとも2つの賭けの各々について、各賭けに指定されたプレミアムの部分を、各賭けと同等であることが確認された複数の予め定義された基本賭けの各部分集合に対し、プロセッサによって分配する作業を含み、該複数の基本賭けが、互いに相容れない複数の予め定義された基本結果に対応しており、更に、前記方法が、賭けの前記各部分集合を実施する作業を含んでいる。
一実施例によれば、少なくとも2つの各賭けのオッズは、少なくとも2つの賭各々の他方によって影響される。
一実施例によれば、少なくとも2つの賭けの一方は、幾つかの勝ちレース、幾つかの勝ちゲーム、幾つかの勝ちシリーズ、幾つかの勝ち組に対する賭けである。
一実施例によれば、本発明の方法は、更に、複数基本結果のすべてに対する単一集団(party)による各最初の基本賭けを記録する作業を含んでいる。更に、一実施例では、最初の基本賭けの記録に続いて、基本結果に対する後続の賭けにプレミアムが適用されるが、そのさい、このプレミアムの適用は、各結果が生じた場合、各基本結果毎に、各結果への後続の賭けに対する払い戻し総額が、最初の基本賭けすべてに適用されたプレミアム総額を、後続基本賭けすべてに適用されたプレミアム総額で除した商により除した、基本賭けすべてに適用された全プレミアムの合計額に等しくなるように行われる。
一実施例では、全賭け期間にわたって、複数基本賭け各々の単一ユニット毎のコストは、コスト合計が予め定義された通貨の予め定義された1単位に等しくなるように設定され、複数基本賭け各々の複数単一ユニット各々は、各基本賭けの各基本結果が生じた場合に、予め定義された通貨の予め定義された1単位の払い戻しを生じさせる。
一実施例では、賭けの各々の場合、賭けのオッズが指定オッズ未満であれば、指定プレミアムは全く適用されず、賭けのオッズが指定オッズ以上であれば、指定プレミアムの全額が適用され、賭けのオッズが指定オッズに等しければ、指定プレミアムの全額ではない幾らかの額が適用される。更に、一実施例では、複数の賭けの少なくとも1つの賭けについては、賭けに対する指定されたプレミアムの適用される度合が賭け期間中に変動する。更にまた、一実施例では、新たな賭けを受け付けるさい、新たな賭けの指定プレミアムを適用する度合を決定するために反復処理が行われる。各反復処理では、(a)新たな賭けのオッズが前の賭けの指定プレミアムが適用された度合に基づいて決められ、(b)前の複数賭けの1つ以上の賭けの指定プレミアムに適用された度合が新たな賭けの指定プレミアムに適用される度合に応じて行われる前の1つ以上の賭けのオッズの修正に基づいて再決定される。この反復処置は予め定義された許容範囲内で均衡が達せられるまで継続される。
一実施例では、異なる時間に行われる2つの異なるスポーツ競技に対して2つの賭けが可能である。
一実施例では、ルーレット・ゲームの可能な結果に対し2つの賭けを行うことができる。
本発明の一実施例によれば、コンピュータにより実施される賭け方法は、或るイベントへの賭けが記録される賭け期間の終了前に、該イベントで1位又は2位になるであろうプレーヤーへの賭けの指標となるオッズを、コンピュータ・プロセッサにより計算し出力する作業を含み、この賭けでは、プレーヤーがこのイベントで1位か2位かに関係なく、イベントの結果に基づいて、賭けについての払い戻しが受けられる。
本発明の一実施例によれば、コンピュータにより実施される賭け方法は、複合的な結果に対する賭けの場合、プロセッサにより該賭けと同等であることが確認された互いに相容れない複数の予め定義された基本結果に対する複数の予め定義された基本賭けの部分集合へ、該賭けに対する指定プレミアム分をコンピュータ・プロセッサにより分配する部分を含んでおり、その場合、オッズは、基本賭けの部分集合間で変動するので、賭けに対する払い戻しは、互いに相容れない複数結果のどれが生じたかに応じて異なることになる。
本発明の一実施例によれば、コンピュータによる賭け方法は、賭けの要求、すなわちプレミアム及びオッズを指定する要求をプロセッサによって受け付ける作業と、予め定義された条件、すなわち、要求された賭けのオッズが指定オッズ以下の場合は指定プレミアムが全く適用されず、要求された賭けのオッズが指定オッズ以上の場合は指定プレミアムの全額が適用され、要求された賭けのオッズが指定オッズに等しい場合は指定プレミアムの全額ではない幾らかの額が適用される、という条件に従って、実施すべき指定プレミアムの割合をプロセッサにより決定する作業と、この決定に従って賭けの実施をプロセッサにより処理する作業とを含んでいる。
本発明の一実施例によれば、コンピュータにより実施される賭け方法は、少なくとも1レースに対して異なる種類の少なくとも2つの賭けを行う場合、各賭けについて、各賭けと同等であることが確認された複数の予め定義された基本賭けの各部分集合に対して各賭けに対して指定されたプレミアムの部分をプロセッサによって分配する作業を含み、そのさい、前記複数基本賭けが互いに相容れない複数の予め定義された基本結果に対応しており、更に、前記方法には賭けの各部分集合を実施する作業が含まれている。
一実施例によれば、少なくとも2つの賭けの各々のオッズは少なくとも2つの賭けの各々の他方によって影響を受ける。
一実施例によれば、前記少なくとも1つのレースは競馬のレースである。更に、一実施例によれば、前記少なくとも2つの賭けの一方は、(a)1頭の馬に賭ける、(b)どの馬が1着かには係わりなく2着の馬に賭ける、(c)どの馬が1着又は2着かには係わりなく3着の馬に賭ける、(d)2着又は3着の馬に賭ける、というものである。
一実施例では、本発明の方法は、更に、単一集団による複数基本結果すべてに対する各最初の基本賭けを記録する作業を含んでいる。更に、一実施例によれば、該最初の基本賭けの記録に続き、プレミアムが基本結果への後続の賭けに適用される。そのさい、プレミアムの適用は、各結果が生じた場合に、各基本結果毎に、各結果への後続の賭けに対する払い戻し総額が、最初の基本賭けすべてに対し適用されたプレミアム総額を、後続基本賭けすべてに対し適用されたプレミアム総額で除した商で、基本賭けすべてに適用された全プレミアム合計額を除した値に等しくなるように行われる。
一実施例によれば、全賭け期間にわたって、複数基本賭けの各々の単一ユニットのコストは、コスト合計額が予め定義された通貨の予め定義された1単位に等しくなるように設定され、かつ複数基本賭け各々の単一ユニット各々が、各基本賭けの各基本結果が生じた場合、予め定義された通貨の予め定義された1単位の払い戻しを生じさせる。
一実施例では、賭けに対するオッズを指定でき、かつまたオッズが指定された賭けの各々に対して、賭けのオッズが指定オッズ未満であれば、指定プレミアムが全く適用されず、賭けのオッズが指定オッズ以上であれば、指定プレミアムの全額が適用され、賭けのオッズが指定オッズに等しい場合には、指定プレミアムの全額ではない幾らかの額が適用される。更に、一実施例によれば、賭けの少なくとも1つの各々に対して、賭けに対する指定プレミアムを適用される度合が、賭け期間中に変動する。更にまた、一実施例では、新たな賭けの受け付け時、この賭けの指定プレミアムを適用する度合を決定するために、反復的な処理が行われ、各反復処理時に、(a)新たな賭けのオッズが、前の賭けの指定プレミアムが適用された度合に基づいて決定され、(b)前の1つ以上の賭けの指定プレミアムが適用される度合が、新たな賭けの指定プレミアムが適用される度合に応じて行われる前の1つ以上の賭けオッズの修正に基づいて再決定され、前記反復処理が、予め定義された許容範囲内で、均衡に達するまで続けられる。
本発明の一実施例では、2つの賭けが、異なる時点に行われる2つの異なるレースに対して実施される。
本発明の一実施例では、コンピュータにより実施される賭け方法が、競馬のレース競技への賭けを記録可能な賭け期間の終了前に、1着又は2着となるであろうレース競技の馬への賭けの指標となるオッズを、コンピュータ・プロセッサによって、計算し出力する作業を含み、そのさい、この賭けでは、該馬がこのレースで1着か2着かに係わりなく、レース結果に基づいて賭けに対する払い戻しを受け取ることができる。
一実施例では、このレース競技は競馬のレース・イベントである。
本発明の一実施例によれば、コンピュータにより実施される賭け方法には、レース競技の複合的な結果へ賭ける場合、コンピュータ・プロセッサが、プロセッサにより該賭と同等であることが確認された複数の互いに相容れない予め定義された基本結果への複数の予め定義された基本賭けの部分集合に対して、該賭けへの指定されたプレミアムの部分を分配する作業が含まれ、その場合、オッズが複数基本賭けの部分集合間で変動することにより、賭けに対する払い戻しは互いに相容れない結果のどれが生じるかに応じて変動する。
一実施例では、このレース競技は競馬のレース・イベントである。
本発明の一実施例では、コンピュータにより実施される賭け方法が、レース競技に対する賭けの実施の要求、つまりプレミアム及びオッズの指定要求をプロセッサによって受け付ける作業と、予め定義した条件に従って実施される指定プレミアムの割合をプロセッサによって決定する作業と、賭けの実施を前記決定に従ってプロセッサによって処理する作業とを含み、そのさい、前記条件とは、要求された賭けのオッズが指定オッズ未満では、指定プレミアムが全く適用されず、要求された賭けのオッズが指定オッズ以上の場合は、指定プレミアムの全額が適用され、要求された賭けのオッズが指定オッズに等しい場合は、指定プレミアムの全額ではない幾らかの額が適用されるというものである。
本発明の一実施例によるシステムを示す図。 本発明の一実施例により賭けを処理する方法を示す流れ図。 本発明の一実施例によりリミット賭けを処理する方法を示す流れ図。
一実施例では、賭け協会は、先ず、その後の賭けイベントを決定する。この基本イベントは計測可能な多くの競技結果を有している。例えば、この賭け協会は、1,2,3の番号を付した3頭の馬によるレースを行う競馬協会とする。
賭け協会は、賭け手が賭ける見込みのある種類の賭けを決定する。例えば競馬の場合、賭け協会は、1着の馬と2着の馬に賭けられるようにすることが考えられる。また、すべての賭けを米国ドル建てとし、3頭の馬すべてがレースに入着するようにすることも考えられる。
賭け協会は、賭け及びプレミアム額が受け取れる期間、つまり賭け期間を設定する。競馬の場合、賭け期間はしばしばレース当日早くに始まり、レース開始で終了する。(或る場合には、賭け協会が基本イベント当たり1賭け期間を超える期間を設定しようとすることもある。例えば、次のレースが離れている場合、賭け協会はレース当日を含めてレース日までの数日間、賭け期間を日割りにすることがある。その場合、パリミューチュエル方式の分割プールと結果的に生じるオッズとが異なる各賭け期間毎に用意される)。通常、賭け協会は、基本イベントが行われた日に賭け手が払い戻しを集金できるようにする。競馬の場合、払い戻しは通常レースの終了後、レース結果が公表されてから数分以内に可能である。
賭け協会は、賭け手が賭けると見込まれる異なる種類の複数の賭けを決定した後、競技の複数の基本結果を設定する。これらの基本結果は2つの特徴を満足させるものである。すなわち、(1)基本結果は、基本イベントの、互いに相容れない全結果を包括した可能な結果の集合であること、(2)賭けのすべての勝ち結果は、これらの基本結果の組み合わせであること、である。基本結果は、賭けの対象となる最小単位の競技結果である。基本結果はメモリに記憶できる。本発明のシステム及び方法では、複合的な結果に賭け手が賭けたのを受けて、その賭けを、メモリに記憶された最小単位の結果の部分集合に対応する最小単位の賭けの集合へ変換できる。図1に示したサーバー100はメモリ102を含むことができる。設定された基本結果103の集合はメモリ102に記憶できる。
Sは、賭け協会が設定可能な賭けの種類と関連する基本結果の数を表す。sは基本結果のインデックスを示し、s=1,2,...,Sである。3頭の馬のレースの場合、基本結果Sの数は6に等しく、これらの基本結果は表1に示されている。
Figure 2012088844
イベントの基本結果は、賭け協会が許容する賭けの種類による。3頭の馬のレースで、1着と2着の馬に賭けられる場合、レースの基本結果は6通りある。しかし、賭け協会が3頭馬のレースで1着の馬にのみに賭けを許容すれば、基本結果は3通りとなる。すなわち、馬1が1着か、馬2が1着か、馬3が1着かである。
各基本結果は基本賭けに関係づけられ、その場合、s番目の基本賭けに1米国ドルが払い戻しがされるのは、s番目の基本結果が生じた場合であり、それ以外の場合には支払われない。1つの基本賭けには、基本イベントに基づいて正確に払い戻しがされよう。なぜなら、基本結果は、互いに相容れないすべての結果を包括する結果の集合だからである。基本賭けの数は、Sに、つまり基本結果の数に等しく、基本賭けは、またインデックスsで示され、s=1,2,...,Sである。各結果が、基本結果の組み合わせとして表されるのと全く同様に、各賭けは、基本賭けの組み合わせにすることができる(要求される特定基本賭けの具体例の数は指定プレミムに依存する)。
したがって、1着及び2着の馬に賭ける3頭の馬のレースの場合の6つの基本賭けは、表2の通りである。
Figure 2012088844
本発明のシステム及び方法では、1つ以上の賭けを、対応する基本賭けの集合に当初に変換することで、異なる種類の賭けをプール105に記録できる。例えば、賭け手は、異なる種類の賭けを、例えば使用者の端末115a〜115cを介して行うことができ、サーバー100はネットワーク120、例えばインターネットを介して受け取ることができる。サーバー100は、変換を行うプロセッサ110を含むことができる。変換作業は、基本賭けより、むしろ複合的な賭けに限定され、その場合、基本賭けは、直接に基本結果の1つに対して行う賭けである。
次に、賭け手によりなされた賭けを、対応する基本賭けの集合に変換する例を示す。例えば、勝つであろう馬1に対する賭けは、「馬1が1着、他のいずれかの馬2着」と表現できる。馬1が勝てば、馬2又は馬3が2着になる筈である。したがって、馬1が勝つのは、次のいずれかの結果が生じる場合であり、その場合以外にはない。すなわち、(1)馬1が勝ち、馬2が2着、又は(2)馬1が勝ち、馬3が2着の場合である。本発明のシステム及び方法は、したがって、勝つべき馬1への賭けを基本賭け1と2の組合せに変換する。同じように、馬2又は3が1着、1頭が入着、1頭が2着の賭け、連勝単式(exacta)の賭け、これら六つの基本賭けの組み合わせである連勝複式(quinella)の賭けを示すことができる。
図2は、本発明の実施例による複合的な賭けを処理する方法の諸段階を示している。段階200では、サーバーが賭け手による賭けを表すデータを受け取る。このデータに応じて、サーバーのプロセッサはメモリから賭け手が複合的な賭けを行ったイベントに関係する格納されていた基本結果を取り出す。段階204では、プロセッサは、取り出した基本結果のどれが複合的な賭けにより指定された結果と一致するかを確認する。段階206では、プロセッサは、この複合的な賭けを、複合的な賭けと一致すると確認された基本結果の基本賭け集合に変換する。段階208では、プロセッサは複合的な賭けを行った賭け手に関連するプールに新たな基本賭けを記録する。
賭け協会は、賭け期間中に賭けを受け付ける前に、価格とオッズが1つだけであることを確認するために、オープニング・ベットと呼ばれるS基本結果の各々に対する賭けを投入できる。s番目のオープニング・ベットが払い戻しをされるのは、s番目の基本結果が生じる場合であり、それ以外の場合ではく、θをs=1,2,...,Sの場合のオープニング・ベットの額とする。一実施例では、次式が求められる:
θ>0 s=1,2,...,S 式1
賭け協会は、オープニング・ベットの額を低く抑えて、レースでの協会のリスクを制限しようとする。例えば、3頭の馬のレースの場合、協会は、各結果に対するプレミアムを1米国ドル、つまりs=1,2,...,6の場合にθ=1とすることができよう。あるいはまた、オープニング・ベットの額を、異なる基本結果毎に異なる額にすることもできる。
賭け期間中、例えば、オープニング・ベットに続いて、賭け協会は賭け手の賭けを受け付けることができる。賭けるさい、賭け手は、先ず、賭けの種類と単数又は複数の馬(賭けが競馬の場合だが)とを指定する。賭け手は、使うつもりの最大プレミアム額を指定する。これはプレミアム・ベット(premium bet)と呼ばれる。あるいはまた、賭け手は、賭けに勝った場合に受け取る最大払い戻しを指定でき、これをペイアウト・ベット(payout bet)と呼ぶ。
次に、賭け手は、実施される賭けに対して受け入れると思う最大又は制限オッズを指定する。例えば、賭け手は、勝つと思う馬に制限オッズ4対1またはそれ以上で10米国ドルを賭けるとする。この場合、賭けは、当該の馬に対する最終オッズが4対1かそれ以上の場合にのみ有効となる。最終オッズが4対1より低い場合には、賭け手は賭けをキャンセルし、協会はプレミアムを賭け手に返却する(プレミアムが既に寄託されている場合)。一実施例では、賭け手は制限オッズを指定せずに賭けられるため、その場合、賭けはオッズに関係なく行われる。
表記について言えば、Jは、賭け期間中に賭け手が行った賭けの数とする。oは、j=1,2,...,Jの場合のプレミアム・ベットの1米国ドル当たりの制限オッズを表す。前のパラグラフで説明した例では、o=4である。uは、賭けjがプレミアム・ベットの場合に要求されるプレミアム額を表し、rは、賭けjがペイアウト・ベットの場合に要求される最大払い戻し額を表す。
一実施例では、賭けの勝ち結果を、特定の基本結果に関連付けることができる。j=1,2,...,Jの場合、aは、S行ベクトルによりa1であり、その場合、
のs番目のエレメントはaj.sで表される。この場合、aj.sは、基本結果sが生じた場合、賭けjの要求された払い戻しに比例する。aj.sが0であれば、賭け手が要求する賭けは、基本結果sが生じた場合、払い戻しはされない賭けである。aj.sが0より大であれば、賭け手が要求する賭けは、基本結果sが生じた場合、払い戻しがある賭けである。簡明にするために、aは次のように制限される:
j=1,2,...,Jの場合、
min{aj。1,aj。2,...,aj.s}=0 式2
j=1,2,...,Jの場合、
max{aj。1,aj。2,...,aj.s}=1 式3
式2は、賭け手が少なくとも1結果では賭けは払い戻しを受け取れないことを示す。式3は、賭けのユニット当たりの最大値の払い戻しが1に等しくなるスケーリング条件(scaling condition)を示している。ベクトルaは賭けjの加重ベクトルと呼ばれる。
は異なる複数の種類の賭け用に構成できる。3頭の馬のレースを例にとると、馬1が勝つ賭けは基本賭け1と2との組み合わせであるから、この場合、a=[1 1 0 0 0 0]となる。同じように、馬2が勝つ賭けは基本賭け3と4との組み合わせであるから、a=[0 0 1 1 0 0]となる。馬3が勝つ賭けは基本賭け5と6との組み合わせであるから、a=[0 0 0 0 1 1]となる。
一実施例によれば、賭け協会は特定結果に対する賭けを受け入れて処理することができる。あるいはまた、機能強化型パリミューチュエル方式の賭けを売ることができる。例えば、その1頭の馬が勝たなかった場合に利益を得たいという賭け手や、その1頭の馬が勝った場合にプレミアムを失うことを望む賭け手を考えてみる。このような賭けは、その1頭の馬に対する賭けに対応している。すなわち、基本賭け3,4,5,6の組み合わせであり、したがって、a=[0 0 1 1 1 1]である。
馬2が勝ち馬3が2着の賭けは基本賭け4と対応しており、したがって、この場合、a=[0 0 0 1 0 0]である。馬3が勝ち馬2が2着の賭けは基本賭け6に対応し、したがって、a=[0 0 0 0 0 1]である。同じように、馬3が2着以内(1着又は2着)の賭けは基本賭け2,4,5,6の組み合わせであるから、a=[0 1 0 1 1 1]である。
賭け手は、どのレース結果が生じるかに応じて異なる払い戻しを望むことができる。例えば、賭け手は、馬2が1着の場合と馬2が2着の場合を比較して払い戻しが2倍になるように望むことができる。その場合、a=[0.5 0 1 1 0 0.5]である。ベクトルaは、他の賭けに対しても同じように決定できる。
は、1米国ドルの払い戻しでのs番目の基本賭けの最終値段を表す。1米国ドルの払い戻しに対する値段に基づいて、この基本賭けのオッズは(1/p)−1対1となる。本発明のシステム及び方法は基本賭けの値段がプラスであり、次の2つの式で表されるように、合計1となる。
>0 s=1,2,...,S 式4
Figure 2012088844
本発明のシステム及び方法では、基本賭けの値段を使用して各賭けの値段を以下のように決定することができる。πは、賭けjに対する1米国ドルの払い戻しに対する最終値段を表すものとする。賭け協会が手数料を課さないと仮定すると、賭けjの値段は次式により得られる:
Figure 2012088844
各賭けの値段は基本賭けの値段の加重合計である。賭けjの場合、1米国ドルに対する最終オッズは次式で与えられる:
ω=(1/π)−1 式5
単純なパリミューチュエル方式のシステムでのように、同じ賭けに対するすべての賭け手は、同一のオッズが、該賭けに対してそれらが履行される場合には、それらの制限オッズに関係なく、適用される。
一実施例では、賭けは、制限オッズと最終オッズとの比較により履行できる。表記について言えば、xは、履行された払い戻し額に等しく、vは、賭けjの場合に、履行されたプレミアムを示す。プレミアム・ベットの論理は、次の通りである。最終オッズωが制限オッズo未満の場合、履行されたプレミアムvは、賭けが遂行されないかぎり、0に等しくなる。最終オッズωが制限オッズoに等しい場合は、
Figure 2012088844

となる。この場合、賭けは部分的に遂行できる。最終オッズωが制限オッズoを超える場合、vはuと等しく、賭けは完全に遂行される。プレミアム・ベットのこの論理は、次式のようにまとめられる:
Figure 2012088844
履行されたプレミアムvがプレミアム・ベットの場合に決定されると、この賭けに対して履行された払い戻しxは次式で計算できる:
=v/π 式7
ペイアウト・ベットの場合、最終オッズωが要求オッズo未満の場合、xは0に等しくなる。ペイアウト・ベットの要求オッズoが最終オッズωに等しい場合、
Figure 2012088844

となる。賭けjの場合、最終オッズωが要求オッズoより高い場合、xはrに等しい。ペイアウト・ベットのこの論理は次式にまとめられる:
Figure 2012088844
履行された払い戻し額が決定されると、履行されたプレミアムvが、次式によって決定される:
=xπ 式9
Mが賭け期間中に支払われたプレミアム総額を示すとすれば、次式のように計算できる:
Figure 2012088844

又は等価の式として、式9に基づき次式が得られる:
Figure 2012088844
次に、aj,sは、賭けjを行うのに使用される基本賭けsの額とする。s=1,2,...,Sの場合、yは次式のように定義される:
Figure 2012088844
この式において、yは、基本結果sが生じた場合に払い戻しされるすべての賭けにわたって履行される合計額である。aj,sが非負(式2)であり、x‘sが非負であるから、yも非負となる筈である。自己ヘッジ条件とは、集められたプレミアム総額が、勝った賭け手への払い戻しの資金に充てるのに正確に十分なことである。この自己ヘッジ条件は次式のように表すことができる:
+θ/P=M s=1,2,...,S 式13
式13は、y、すなわちs番目の基本賭けの集められ履行された合計額と、P、すなわちs番目の基本賭けの値段とに関係する。Mとθが固定している場合、yが大きくなればなるほど、Pも大きくなり、s番目の基本賭けが勝った場合に払い戻す賭けの値段も高くなる(また相応に、オッズはより低い値となる)。同じように、賭けの払い戻しyが低い値になればなるほど、Pも低い値となり(相応にオッズは高い値となる)、s番目の基本賭けが勝った場合に払い戻す賭けの値段も低くなる。したがって、この値段付けの枠組みでは、特定基本賭けに対する要求は、その基本賭けに対する値段に密接に関係している。
最終履行額(final fills)と最終オッズを決定する際、本発明のシステム及び方法では、既述の制限を受ける総履行プレミアムMの最大化が図られる。これを数学的に表すために既出の数式のすべてを組み合わせることにより、下記の数式組が得られる。この数式組は、基本賭けの各々の要求に基づく見積りに係わり、したがって、最終オッズ、履行プレミアム、賭けプールの賭けに対する払い戻しを決定するものである:
Figure 2012088844
本発明のシステム及び方法により、Mのこの最大化は、プログラミングによって行うことができる。この最大化に基づいて、本システム及び方法では、最終履行額と最終オッズとが決定される。一実施例では、賭け期間中、該システム及び方法により、賭け期間中にこれ以上賭けを受け付けないと仮定して計算した指標となるオッズ及び指標となる履行額が表示される。
図3は、本発明の一実施例により、賭けに対する指定オッズの履行を保証する方法の諸段階を示している。段階300では、サーバは、賭け手が指定オッズで賭けたことを示すデータを受け付ける。段階302では、サーバのプロセッサは、データを得た時点での有力なオッズに基づき、プールに配分すべき賭けの部分を決定する。段階304では、プロセッサが、競技結果、例えば基本結果に対する新たなオッズを計算するが、そのさい、段階302で決まった新たな賭けの部分をプールに含める。段階306では、プロセッサが、新たに計算したオッズに照らして、制限オッズを指定した前のすべての賭けについて、どの部分をプールに含めるか再決定できる。段階304から306は、均衡がとれるまで反復でき、均衡が取れた時点で、プロセッサは、段階308でプールに修正部分を投入し、それによって、賭けの窓口が閉じられ、該修正部分が、払い戻し計算の対象となる賭けと見なされる。連続的な反復の間にオッズ及び/又は賭けの配分部分に対して予め決めた閾値変化が見られなかった場合、又は該閾値に達しない些細な変化の場合には、均衡に達したと見なされる。
反復処置が各賭けに応じて行われるように説明したが、別の複数実施例の場合、本発明のシステム及び方法では、賭けに応じて始めに段階302と段階308とを実施し、段階304及び段階306の反復は、予め決めた数の賭けまたは賭けのプレミアムとが前の反復処理実施以降にプールに投入された後で実施される。また別の実施例では、本発明のシステム及び方法では、賭けに応じて始めに段階302及び段階308が実施され、段階304及び306の反復は前の反復処理の実施以降、予め決めた時間が経たなければ実施しない。
複合的な賭け及びその基本賭けへの変換処理の数字による説明例として、前のように、1,2,3の番号付きの3頭のレースを考える。このレースの場合、賭け協会は、1着の馬と2着の馬への賭けが可能であり、すべての賭けを米国ドルで行うことができる。その場合、6通りの基本賭けが可能である.つまりS=6である。これらの基本賭けは、表3の欄2に示されている。欄3に示すように、賭け協会は基本賭けの各々に1ドルのプレミアムを投入し、したがって、s=1,2,...,6毎にθ=1となる。
Figure 2012088844
賭けの期間中、六つの賭けが賭け手によって受諾され、よってJは6である。表4はこれらの賭けの詳細を示している。第1、第2、第3の賭けは、馬1,2,3が各々1着の場合である。第4の賭けは、馬1が1着にならない場合である。第5、第6の賭けは連勝単式賭けである。賭けの説明は表4の欄2に記載されている。表4の欄3には、これらの賭けの制限オッズ(賭け手が受諾した)が示されている。これらの賭けのすべてはプレミアム・ベット(ペイアウト・ベットとは違う)であり、欄4には、これらの賭けの各々に対して要求されたプレミアム額が示されている。表4の残りの欄には、これら6通りの賭けに対する加重が示されている。
Figure 2012088844
これらの賭けに基づいて、最終オッズ、履行プレミアム額、基本賭け値段のための式(組)14を解くことができる。表5(基本賭け最終値段)及び表6(最終オッズ及び最終履行額)は、これらの賭けの結果を示している。
Figure 2012088844
Figure 2012088844
表5及び表6の数値は、式(組)14に示した8つの均衡条件に合致する。表5の欄2は基本賭けの値段を示している。基本賭けの値段は、プラスであり、合計して1になり、条件1と2をそれぞれ満足させることを確認することは難しくない。条件3を確かめるには、j=1の場合、条件3は次式で表せることに留意されたい:
π=a1.1+a1.2+a1.3+a1.4+a1.5+a1.6
式15
表4の1行目を見ると、a1.3=a1.4=a1.5=a1.6=0であることに注意されたい。したがって、a1.1+a1.2+a1.3+a1.4+a1.5+a1.6=a1.1+a1.2である。a1.1+a1.2=1×(0.05)+1×(0.05)=0.1であり、したがって、π=0.1で条件3が満足させられることに注意されたい。条件3は、また、j=2,3,...,6の場合にも、確証できる。
次に、式(組)14の条件4A,4B,4Cが、6通りのプレミアム・ベットの場合に満足するかどうか確認できる。例えば、賭けj=1の場合、マーケット・オッズω=9は、制限オッズo=4より高く、したがって、v=u=5となることに注意されたい。このように、賭け1の場合のプレミアムの履行は、条件4Cを満足させる。j=2の場合は、マーケット・オッズが制限オッズと等しいことに、つまりω=o=1であることに注意されたい。この賭けの場合、履行プレミアムv=33は、0と要求プレミアムuとの間であり、100に等しい。このため、賭け2に対するプレミアム履行は条件4Bを満足させる。この論理が賭け3から賭け6を満足させることを確認できる。条件5A,5B,5C(ペイアウト・ベットの場合の条件)は、確かめる必要はない。なぜなら、この例のすべての賭けは、プレミアム・ベットだからである。
履行プレミアム額が既知の場合、払い戻し額は式7で計算できる。例えば、第1の賭けの場合、v/π=(5/0.1)=50であり、この値はxと等しく、これが払い戻し額となる。このことは、他の賭けの場合にも同じように確証でき、表6の欄4が式7を満足させることが確認できる。
式(組)14の条件6は、賭け期間に支払われたプレミアム総額を計算する。この場合、J=6及びS=6として次式が得られる:
Figure 2012088844
この場合、プレミアム総額は、顧客によって支払われた合計プレミアムと、オープニング・ベットの合計である。表6の欄3を使用すると、次式になることに注意されたい:
+v+v+v+v+v=5+33+25.33+0+0+0.67=64
式17
更に、注意すべきは、オープニング・ベットの総額が6に等しいことである。したがって、M=70であり、この場合、70は64プラス6に等しい。
次に、式(組)14の条件7の場合の合計顧客払い戻しyを確めるため、s=1とする。この場合、条件7は簡単化され、次式が得られる:
=a1,1+a2,1+a3,1+a4,1+a5,1+a6,1
式18
そこで、次式19がその次の式20から得られ、これは表4の欄5による。これにより、さらに、その次の式21が得られる。
1,1+a2,1+a3,1+a4,1+a5,1+a6,1=a1,1
式19
2,1=a3,1=a4,1=a5,1=a6,1=0 式20
=a1,1=1×(50)=50 式21
同じように、y2,3,...を計算でき、式(組)14の条件7と表5の欄4の値とが確証される。
式(組)14の条件8、すなわち自己ヘッジ条件を確証するために、s=1と置く。この場合、条件8は次式のように表せ、その結果は表5の行1に示すように、その次の式23である。条件8は、またs=2,3,...,6の場合にも確証できる。
+θ/p=M 式22
50+1/0.05=70 式23
このように、式(組)14の8条件はここで考えた例で満足させられた。
機能強化型パリミュチューエル方式の賭けのための本発明のシステム及び方法は幾つかの関連分野に適用でき、それには、競馬等のレース、スポーツ競技の賭け、宝くじなどが含まれる。
表7には、異なる種類の賭け競技、例えば競馬が挙げられ、それらの賭けが本発明の一実施例による単一プールで行われる。
Figure 2012088844
h頭の馬による競馬の場合に、賭け協会が1着からd着までの馬に対する賭けを提供するとする。その場合、基本結果の数は次式の通りで、この式において!は階乗関数である:
S=h!/(h−d)!=h×(h−1)×...×(h−d+1) 式24
例えば、競馬協会が、4頭馬のレースで1着から3着までの馬に対する賭けを提供する場合、基本結果の数は24通りとなり、したがって、Sは24となる。表8にはそれらの基本結果が記載されている。
Figure 2012088844
この例では、hは4に等しく、dは3に等しいので、S=4×3×2=24であり、式24は成り立つ。賭け協会が1頭を除いて全部の馬に対する賭けを提供した場合、d=h−1となり、基本賭けの数はS=h!である。賭け協会がすべての馬に対する賭けを提供した場合は、d=hとなり、基本結果の数は、同じくS=h!となる。
前に導入したaベクトルを利用して、特定の結果に複数賭けを関係づけることができる。例えば、表8を使って、勝つであろう馬に賭ける場合、馬2が1着になり、残りの馬のどれかが2着と3着になれば、馬2が勝ち、表8の結果7から12に相当する。その場合、下記の通り、基本結果7から12のaベクトルは1に等しくなり、他の場合は0となる:
Figure 2012088844
2着の馬に賭ける場合、例えば馬3の2着に賭けるには、馬3が2着、残る馬にいずれかが1着及び3着になる結果を指定する必要がある。これらのイベントは、基本結果3,4,9,10,23,24に該当する。したがって、aベクトルは次の通りである:
Figure 2012088844
入着(place)の馬に賭ける場合、例えば馬3が入着すると賭ければ、馬3は1着又は2着に入ることになる。その場合、賭けに勝つには、(1)馬3が1着で、残りの馬のどれかが2着と3着になるか、(2)馬3が2着で、残りのどれかが1着と3着になるか、である。第1の条件は、表8の基本結果の13〜18に対応し、第2の条件は表8の基本結果3,4,9,10,23,24に対応する。したがって、aは次の通りである:
Figure 2012088844
3着の馬に賭ける場合、例えば馬1が3着になると賭ければ、馬1が3着になり、残りの馬いずれかが1着、2着になる結果が指定されるが、この場合は、表8の基本賭け9,11,15,17,21,23に該当する。したがって、aは次の通りである。
Figure 2012088844
1着から3着のいずれかになるであろう馬に賭ける場合(show)、例えば馬1に賭けるとすれば(馬1が1,2,3着のいずれかになる)、馬1が1着になり、他のいずれかが2着、3着になるか、馬1が2着になり、他のいずれかが1着、3着になるか、馬1が3着になり、他のいずれかが1着、2着になるかのいずれかの結果が要求される。これらのうちの第1の条件は、表8の1から6の基本結果で満たされ、第2の条件は、表8の基本結果7,8,13,14,19,20で満たされ、第3の条件は、表8の基本結果9,11,15,17,21,23で満たされる。したがって、aは次の通りである。
Figure 2012088844
連勝単式組合せで賭ける場合、つまり賭け手が1着の馬と2着の馬とを正しい着順で選択する場合、例えば3/4と賭けた場合、連勝単式は、馬3が1着、馬4が2着、残りの馬のどれかが3着という結果を選択するのに相当する。この結果は、表8の基本結果17及び18に対応する。したがって、この賭けの場合、aは次のようになる。
Figure 2012088844
連勝複式(quinella)で賭ける場合、つまり、賭け手が着順に関係なく1着と2着の馬を選択する場合、例えば3/4の連勝複式の賭けは、馬3が1着、馬4が2着、残りの馬のいずれかが3着という結果か、馬4が1着、馬3が2着、残りの馬のいずれかが3着という結果のいずれかに相当する。(3/4連勝複式は、3/4連勝単式と4/3連勝単式との組み合わせに相当する)。第1条件の基本結果は、表8の17と18であり、第2条件の基本結果は、表8の23と24である。したがって、この場合、aは次のようになる。
Figure 2012088844
三連勝単式(trifecta)で賭ける場合、つまり賭け手が1着、2着、3着の馬の正しい着順を選択する場合、例えば4/3/2、つまり馬4が1着、馬3が2着、馬2が3着とする三連勝単式は、表8の基本結果24に相当し、aは次のようになる。
Figure 2012088844
ボックス型三連勝単式(boxed trifecta)で賭ける場合、つまり賭け手が、着順に関係なく1着、2着、3着の馬を選択する場合、例えば4/3/2のボックス型三連勝単式は、馬2が1着、馬3が2着、馬4が3着か、馬2が1着、馬4が2着、馬3が3着か、馬3が1着、馬2が2着、馬4が3着か、馬3が1着、馬4が2着、馬2が3着か、馬4が1着、馬2が2着、馬3が3着か、馬4が1着、馬3が2着、馬2が3着か、のいずれかの結果を選択することに相当する。したがって、この賭けは、表8の10,12,16,18,22,24の基本結果に対応し、aは次のようになる。
Figure 2012088844
馬のホイーリング(wheeling)という賭け技術は、賭け手が、特定の一頭を他のすべての馬と組み合わせて連勝複式、連勝単式、三連勝単式、二重勝式(daily double)(後述参照)のいずれかで賭けるものである。3頭レースで連勝単式でホイーリングする場合、馬3が1着、他のいずれかの馬が2着か、馬3が2着、他のどれかが1着かのいずれかの結果に賭けることになる。第1の条件の場合には、表8の基本結果の13〜18に、第2条件の場合には、3,4,9,10,23,24に、それぞれ相応する。したがって、aは次のようになる。
Figure 2012088844
本発明の一実施例では、賭け手が1頭の特定の馬に賭けることができる。例えば、馬3以外の入着(place)に賭けることは、馬3が1着も、2着もしない賭けを意味する。この賭けは、基本結果の1,2,5,6,7,8,11,12,19,20,21,22に相当する。したがって、aは次のようになる。
Figure 2012088844
本発明の一実施例では、賭け手は、どの結果が生じるかに応じて異なる額が払い戻される賭けを指定できる。例えば、馬2に賭け、馬2が1着であれば、2着の場合の2倍が払い戻される賭けでは、aベクトルは次のようになる。
Figure 2012088844
本発明の実施例によれば、他の種類の賭けを基本賭けの部分集合に変換できる。例えば、四連勝単式(superfecta)で賭ける場合には、着順で1着の馬、2着の馬、3着の馬、4着の馬を選び当てることが要求される。4頭のレースで四連勝単式で賭けることは、特定の三連勝単式の賭けに相当し、例えば4/3/2/1の四連勝単式は、4/3/2の三連勝単式の賭けに相当する。しかし、5頭以上のレースで四連勝単式の賭けを行う場合には、異なる結果集合を作り出さねばならない。例えば、5頭レースの場合、賭け協会は、1着,2着,3着,4着の馬の基本結果を設定せねばならないだろう。その場合、式24に従って、h=5、d=4、S=120(120=5×4×3×2)が、その基本結果となる。
二重勝式(daily double)での賭けの場合、賭け手は、2つの連続する特定イベント、例えば競馬レースの勝馬を選び出す必要がある。賭け協会が二重勝式での機能強化型パリミュ−チュエル方式の賭けを行うには、少なくとも2つの方策が有る。第1は、二重勝式の賭けを、競馬の賭けで現在行われているように、その賭け自体のプールで賭けられるようにすることである。第2は、結果の集合を、2つのレースが共同で行われるように組み合わせることである。それによって、大きい結果範囲が設けらる。例えば、第1レースにh頭の複数馬が出走し、第2レースにh頭の複数馬が出走して、賭け協会が1着から3着までの馬に賭けられるようにした場合、結果の範囲は次の大きさとなる:
S=h!h!/(h−3)!(h−3)!
=h(h−1)(h−2)h(h−1)(h−2) 式25
類似の手法は、賭け手が、予め指定した6つのレース等の勝馬を選び出す6頭当て(pick−six)等の場合にも利用できる。
ある競馬の複数のレースでは、複数の馬が同じ番号で出走する。一実施例は、その場合の賭けに使用できる。最も簡単な場合、レースで番号1をつけた出走馬2頭がいると、結果の範囲を拡張することで、番号1の馬が1着、番号1の馬が2着となるようにイベントを調整する。番号1の馬が2頭、番号2の馬が1頭、番号3の馬が1頭、番号4の馬が1頭のレースでは、結果の範囲は、既出の24の基本結果を含むが、次の表9に記載の9つの基本結果も新たに加えられる:
Figure 2012088844
等しい番号で2頭の馬が出走し、レースの1着から3着までの馬に賭けるさいの結果範囲の大きさは、次式で表される:
S=(h−1)(h−2)(h−3)+3(h−2) 式26
この式において、hはレースの馬の総数を表す(hは、レースの出走馬の1つだけの番号の馬の数より1つ大きい数である)。
本発明の実施例は、2チーム又は2人の間のゲームに対する機能強化型パリミューチュエル方式の賭けを提供し、その賭けには、例えば野球、バスケットボール、フットボ−ル、ホッケー、サッカーのようなスポーツ競技や、ボクシングやテニスの試合の等大部分が含まれる。
例えば、野球で、ニューヨークのチームとサン・アントニオのチームとの試合の場合、賭け協会は、どちらのチームが何点差で勝つかという賭けを提供でき、その場合の基本結果は、表10に示す通りである。
Figure 2012088844
結果1と14とは、ニューヨークのチームが7点以上の差で勝ち又は負ける結果だが、この7という数字は、多少、任意に選ばれたものである。例えば、賭け協会が12の結果を設け、ニューヨークのチームが6点以上の差で勝つか負けるかの基本結果を有するようにすることもできる。
本発明の実施例は、特定の点差への賭けにも変換できる。例えば、ニューヨークのチームが正確に6点差で勝つことに賭ける場合、基本結果2の賭けとなる。その場合、aは次の通りである:
Figure 2012088844
本発明の実施例では、特定点差またはそれ以上に賭けることもできる。例えば、サン・アントニオのチームが5点以上の差で勝つことに賭ける場合は、基本結果12,13,14の賭けとなる。なぜなら、ニューヨーク・チームが一定の差で負けることは、サン・アントニオのチームが同じ点差で勝つことだからである。この場合のaは次の通りである。
Figure 2012088844
賭けを表10の基本賭けに変換する場合、プールを利用して、例えば、ニューヨーク・チームの勝ちに賭けることができる(バスケットボールの場合、同点引き分けはないので、ニューヨーク・チームは、サン・アントニオ・チームに1点以上の差をつけた場合にのみ勝利する)。この賭けは、したがって、表10の結果1〜7に相当する。この場合、aは次の通りである。
Figure 2012088844
本発明の実施例によれば、この手法は、他のスポーツ競技に対する賭けにも、次の僅かな変更を行うことで利用できる:
・野球の場合、得点の数を点数に替える、
・フットボール、ホッケー、サッカーの各ゲームの場合は、基本結果に同点引き分けで終わる場合を含ませる、
・2チーム間のゲームの何らかのシリーズ(例えば野球のワールド・シリーズ)では、勝ったゲームの数を点数に替える、
・テニスの試合の場合は、勝ったセットの数を点数に替える、
・ボクシング試合の場合は、闘ったラウンド数と全体の勝者とを点数に替える、
・バスケットボール又はフットボールの場合は、得点合計を点差に替える。
本発明の実施例によれば、賭け協会は、単一の勝ち抜き戦のトーナメントへの賭けに、機能強化型パリミューチュエル方式の賭けを利用できる。単一の勝ち抜き戦のトーナメントでは、予定の各ラウンドで、次のラウンドへ進む勝者と、脱落する敗者とが生まれる。参加者が1人(組)だけ残った時にトーナメントは終了する。このようなトーナメントの例には、フットボール、野球、バスケットボール、ホッケー、サッカーを含む大半の米国のメジャーな職業スポーツや大学のスポーツのポスト・シーズンの競技や、さらには米国テニス・オープン等のトーナメントが含まれる。
単一の勝ち抜き戦のトーナメントでは、参加者はチーム(2チームが互いに闘う野球の場合)又は個人(2人の選手が互いに闘うシングルスのテニスの場合)である。参加者は、1つのラウンドで負ければ、脱落するが、その場合、1ラウンドは、1つの試合(フットボールの場合)又は「1シリーズ」の試合(野球のポストシーズン。この場合、チームは、5試合又は7試合のシリーズを勝ち抜いた後に進出する)とすることができる。
単一の勝ち抜き戦のトーナメントでは、通常、参加者の数は2の累乗である。参加者の数が2であれば、トーナメントのラウンド数はhである。賭け協会がトーナメントの勝者のみに賭けるようにした場合、基本結果の数は参加者の数に等しい。この場合、2である。しかし、トーナメントの勝者又は特定ラウンドの結果に賭ける場合、結果Sの数は次式で得られる:
S=22h−1×22h−2×...×2×2=22h−1 式27
例えば、メジャーリーグのポストシーズンでは、アメリカンリーグ(AL)の2チームが、アメリカンリーグ・チャンピオンシップ・シリーズ(ALCS)で互いに闘い、ナショナルリーグ(NL)の2チームが、ナショナルリーグ・チャンピオンシップ・シリーズ(NLCS)で互いに闘う。ALCSの勝者とNLCSの勝者とがワールドシリーズで互いに闘う。話を簡単にするために、ALの東チームと西チームがALCSで闘い、NLの東チームと西チームがNLCSで戦うと仮定する。4チームが戦うので、トーナメントのラウンド数は2つであり、基本結果Sの数は式27により8に等しい。これらの基本結果を表11に示す。
Figure 2012088844
異なる種類の賭けを、これらの基本結果に関連付けることができる。例えば、チャンピオンシップ・シリーズの勝者に賭けることができる。例えば、AL西チームの勝ちに賭けるとすれば、表11の基本結果5,6,7,8に賭けることになり、その場合、a=[0 0 0 0 1 1 1 1]となる。ワールドシリーズの勝ちチームに賭けることもできる。例えば、NL東チームがワールドシリーズで勝つと賭ければ、基本結果2と6への賭けとなり、その場合には、a=[0 1 0 0 0 1 0 0]となる。ワールドシリーズで負けるチームに賭けることもできる。例えば、NL西チームがNLCSで勝ち、ワールドシリーズで負けると賭ければ、基本結果3と7に賭けることになり、a=[0 0 1 0 0 0 1 0]となる。ワールドシリーズに勝利しないチームに賭けることもできる。例えば、AL東チームがワールドシリーズに勝利しないと賭ければ、基本結果2,4〜8への賭けとなり、a=[0 1 0 1 1 1 1 1]となる。前述以外の種類の賭けも、記載の基本結果及び賭けを利用して、列記した種類の賭けを含む単一プールに加えることができる。
チーム数がより多いトーナメントに対して機能強化型パリミューチュエル方式の賭けを適用する場合には、結果の範囲は極めて迅速に極めて広く拡張される。例えば、64チームでのNCAAバスケットボール・トーナメントの場合の競技結果範囲は、(式27を用い、h=6=log64として)次式により得られる:
Figure 2012088844
このトーナメントに対して競技結果の範囲の大きさをより小さくするために、賭け協会は、より小さい結果範囲を有する少数の別々のプールを設けることができる。そのような1つのプールは、少なくとも4試合に勝つチーム(すなわち「最後に残る4チームのプールにする」)に賭けるためのプールにすることができる。その場合、競技結果の範囲は16、つまり65,536結果となる。
単一の勝ち抜き戦のトーナメントに加えて、賭け協会は、3者以上の参加者による別の競技及び競争に対する賭けを設定でき、これには次の参加者が含まれる:
・2003年度のメジャーリーグ野球でのアメリカンリーグ東の優勝者、
・2003年度の、ラッシュして最大ヤードを稼いだNFLプレーヤー、
・2003年度の賞金王のゴルファー、
・NASCARレース、ゴルフ・トーナメント、トゥール・ド・フランスのいずれかの勝者。
賭け協会が当該イベントの勝者に対する賭けのみを可能にする場合は、結果範囲の大きさは可能な勝者の数に等しくなり、各結果は勝った参加者に対応しよう。例えば、野球でアメリカンリーグ東の5チームがあるとする。この場合、アメリカンリーグ東の勝者に対する賭けは、競技結果の範囲の大きさSは5に等しい。
本発明の実施例はルーレット等のカジノ・ゲームに対する機能強化型パリミューチュエル方式の賭けにも適用できる。ルーレットの場合、ゲーム結果の範囲の大きさはS=38である。賭け手は、この結果範囲に基づいて特定の数(例えば1,2,3,...,36)、又はカラー(例えば赤、黒)、又は特定の組の数(例えば偶数対奇数)に賭けることができる。
本発明の実施例は、宝くじに対し機能強化型パリミューチュエル方式の賭けを適用でき、賭け手が、くじ札の払い戻しに基づいて特定のロト券(lotto tichet)を買うかどうか検討できる。例えば、ロッテリ・デイリー・ナンバーズ(Lottery Daily Numbers)のゲームの場合、0から999の間でランダムに引いた整数に基づいて払い戻しがされるが、その場合、結果の範囲はS=1,000であり、各結果は可能な数に対応する。ストレート・プレイ(straight play)の場合、賭け手は3桁の数を選択し、その結果が出れば当たり、これによりaは999のロケーションで0に等しく、1つのロケーションでは1に等しい。ボックス・プレイ(box play)の場合は、賭け手が、同じ数字を2個含む3桁の数を選ぶ。賭け手が122の数字を選ぶとすれば、122,212,221の数を引けば当たりとなり、したがって、aは997のロケーションで0に等しく、3つのロケーションでは1に等しい。
本発明の1実施例は1つ以上のプロセッサに係わり、該プロセッサは、従来式の処理回路デバイス又はそれらの組み合わせ、例えばパーソナル・コンピュータ(PC)の中央演算処理装置(CPU)、又は他のワークステーション・プロセッサを用いて実現でき、それによって、例えば、何らかの従来式メモリを含むコンピュータで読み出し可能なハードウエア媒体から得られるコードを実行でき、かつここで説明した方法のいずれかを単独で又はそれらの方法を組み合わせて実施することができる。1つ以上の前記プロセッサは、サーバー又はユーザーの端末で、又はそれらの組み合わせで具体化できる。ユーザーの端末は、例えば、デスクトップ、ラップトップ、携帯用の各コンピュータ、携帯情報端末(PDA)、テレビ・セットトップ・インターネット機器、携帯電話器、スマートフォン等により、又はこれらの1つ以上の組み合わせにより具体化できる。
メモリ装置は、従来式の何らかの恒久的及び/又は一時的なメモリ回路又はそれらの組み合わせを含み、それらの一部のリストには、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、コンパクト・ディスク(CD)、デジタル・ヴァーサタイル・ディスク(DVD)、磁気テープが含まれる。これらのデバイスは、賭けを行うユーザー及び/又は基本賭けに変換されプールに配分されるべき賭けに使用可能である。
本発明の一実施例は、1つ以上のコンピュータで読み出し可能な、例えば既述のような媒体、それも、ここで説明した方法を実施するプロセッサにより実行可能な指令が記憶された媒体に係わるものである。
本発明の一実施例は、ここで説明した方法を実施するプロセッサによって実行可能な指令をハードウエア機器が送る方法に係わるものである。
以上の記載は、説明目的のもので、本発明を制限するものではない。当業者には、これまでの説明から、本発明が種々の形式で実現できること、また種々の実施例が単独で又は組み合わせ形式で実施可能なことが理解されよう。したがって、本発明の実施例を特定例との関連で説明したが、本発明の実施例及び/又は方法の真の範囲は、それによって制限されるものではない。なぜなら、当業者には図面、明細書の内容、特許請求の範囲を研究することによって他の変更態様が可能であることが明らかだろうからである。

Claims (30)

  1. コンピュータにより実施される賭け方法において、
    異なる種類の少なくとも2つの賭けの各々について、その各賭けと同等であることが確認された複数の予め定義した基本賭けの各部分集合に対し、前記の各賭け毎に指定されたプレミアムの部分を、プロセッサによって、分配する段階が含まれ、前記複数の基本賭けが、互いに相容れない複数の予め定義した基本結果に対応しており、更に
    賭けの前記各部分集合を実行する段階が含まれている、コンピュータにより実施される賭け方法。
  2. 前記の少なくとも2つの賭けの各々のオッズが、その少なくとも2つの賭けの各々の他方によって影響される請求項1記載の方法。
  3. 前記少なくとも2つの賭けの一方が、幾つかの得点、幾つかの勝ちゲーム、幾つかの勝ちシリーズ、幾つかの勝ち組の1つに対する賭けである、請求項1記載の方法。
  4. 更に、前記方法が、単一集団による前記複数の基本結果のすべてに対する各最初の基本賭けを記録する段階を含む、請求項1記載の方法。
  5. 前記最初の基本賭けの記録に続いて、プレミアムが前記基本結果に対する後続の賭けに適用され、前記各基本結果が生じた場合、各基本結果について、前記各結果への前記後続の賭けの払い戻し総額が、前記最初の全基本賭けに適用されたプレミアムの総額を、前記後続の全基本賭けに適用されたプレミアムの総額で除した商で、前記基本賭けの全てに適用した全プレミアム合計を除した値に等しくなるようにされる、請求項4記載の方法。
  6. 賭け期間にわたって、前記複数の基本賭けの各々の単一ユニット毎のコストが、予め定義した通貨の予め定義した1単位に前記コストの合計が等しくなるように設定され、
    前記複数の基本賭けの各々の前記単一ユニットの各々が、前記各基本賭けの各基本結果が生じた場合、前記の予め定義した通貨の予め定義した1単位の払い戻しを生じさせる、請求項1記載の方法。
  7. 前記賭けの各々の場合に、前記賭けのオッズが指定オッズ未満であれば前記指定プレミアムは全く適用されず、前記賭けのオッズが前記指定オッズより高い値であれば前記指定プレミアムの全額が適用され、前記賭けのオッズが前記指定オッズに等しければ前記指定プレミアムの全額ではない幾らかの額が適用される、請求項1記載の方法。
  8. 前記の複数の賭けの少なくとも1つの各々に対し、前記賭けの指定プレミアムが適用される割合が前記賭け期間にわたり変動する、請求項7記載の方法。
  9. 新たな賭けを受け付けた時点に、その新たな賭けの指定プレミアムの適用割合を決定するために反復処理が行われ、
    各反復時に、
    前記新たな賭けのオッズが、前の賭けの指定プレミアムが適用された割合に基づいて決定され、
    1つ以上の前記の前の賭けの指定プレミアムが適用された割合が、前記新たな賭けの指定プレミアムの適用の前記割合に応じて行われる前記の1つ以上の前の賭けのオッズの修正に基づいて再決定され、前記反復処理が、予め定義した許容範囲内で、均衡に達するまで続けられる、請求項8記載の方法。
  10. 前記2つの賭けが、異なる時間に行われる2つの異なるスポーツ競技に対する賭けである、請求項1記載の方法。
  11. 前記2つの賭けがルーレット・ゲームの可能な結果に対する賭けである、請求項1記載の方法。
  12. コンピュータにより実施される賭け方法において、
    イベントに対する賭けを記録可能な賭け期間の終了前に、前記イベントで1位又は2位のプレーヤーに対する賭けの指標となるオッズをコンピュータ・プロセッサによって計算し出力する段階を含み、該賭けでは、前記プレーヤーが前記イベントで1位になるか2位になるかに係わりなく、前記イベントの結果に基づいて前記賭けに対する払い戻しを受けることができる、コンピュータにより実施される賭け方法。
  13. コンピュータにより実施される賭け方法において、
    複合的な結果に対する賭けの場合に、コンピュータのプロセッサが、該賭けと同等であることが前記プロセッサにより確認された互いに相容れない予め定義された複数の基本結果への複数の予め定義した基本賭けの部分集合に対し、前記賭けの指定されたプレミアムの部分を分配し、その場合、オッズが前記基本賭けの部分集合間で変動することで、前記賭けに対する払い戻しが、互いに相容れない複数の結果のどれが生じるかに応じて異なる、コンピュータにより実施される賭け方法。
  14. コンピュータにより実施される賭け方法において、
    賭けの要求をプロセッサにより受け付ける段階が含まれ、該要求によりプレミアム及びオッズが指定され、また
    予め定義した条件に従って実行すべき前記指定プレミアムの割合をプロセッサによって決定する段階が含まれ、しかも、前記条件によれば、前記要求された賭けのオッズが前記指定オッズ未満の場合は、前記指定プレミアムが全く適用されず、前記要求された賭けのオッズが前記指定オッズを超えた場合は、前記指定プレミアムの全額が適用され、前記要求された賭けのオッズが前記指定オッズに等しい場合は、前記指定プレミアムの全額ではない幾らかの額が適用され、更に
    前記決定に従って前記賭けの実施を前記プロセッサによって処理する段階が含まれる、コンピュータにより実施される賭け方法。
  15. コンピュータにより実施される賭け方法において、
    少なくとも1レースへの少なくとも2つの異なる種類の賭けの各々について、前記各賭けと同等であることが確認された複数の予め定義した基本的賭けの各部分集合に対し、前記各賭け毎に指定されたプレミアムの部分をプロセッサによって分配する段階が含まれ、前記複数の基本賭けが、予め定義された互いに相容れない複数の基本結果に対応しており、更に
    前記賭けの各部分集合を実施する段階が含まれる、コンピュータにより実現される賭け方法。
  16. 前記少なくとも2つの賭けの各々のオッズが前記少なくとも2つの賭けの各々の他方に影響される、請求項15記載の方法。
  17. 前記少なくとも1つのレースが競馬である、請求項15記載の方法。
  18. 前記少なくとも2つの賭けの一方が、次のうちの1つ、すなわち(a)1頭の馬への賭け、(b)どの馬が1着かの指定なしでの2着の馬への賭け、(c)どの馬が1着又は2着かの指定なしでの3着の馬への賭け、(d)2着又は3着の馬への賭け、のうちの1つである、請求項17記載の方法。
  19. 更に、単一集団による前記複数の基本結果の全てに対する各最初の基本賭けを記録する段階を含む、請求項15記載の方法。
  20. 前記最初の基本賭けの前記記録に続いて、前記基本結果に対する後続の賭けに対しプレミアムが適用され、それにより、各基本結果の発生時に、前記各基本結果毎に、前記各基本結果への後続の賭けに対する払い戻し総額が、前記後続の基本賭けの全てに適用されるプレミアム総額で前記最初の基本賭けの全てに適用されたプレミアム総額を割った商で前記全基本賭けに適用される全プレミアムの合計を除した値に等しくされる、請求項19記載の方法。
  21. 前記複数の基本賭けの各々の単一ユニット毎のコストが、全賭け期間にわたって、前記コストの合計が予め定義された通貨の予め定義された1単位に等しくなるように設定され、
    前記複数の基本賭けの各々の単一ユニットの各々が、前記各基本賭けの各基本結果が生じた場合、前記の予め定義された通貨の前記予め定義された1単位の払い戻しを生じさせる、請求項15記載の方法。
  22. 前記賭けのオッズを指定可能であり、オッズが指定された前記賭けの各々について、前記賭けのオッズが前記指定オッズ未満の場合には、指定プレミアムは全く適用されず、前記賭けのオッズが前記指定オッズ以上の場合には、前記指定プレミアムの全額が適用され、前記賭けのオッズが前記指定オッズに等しい場合には、前記指定プレミアムの全額ではない幾らかの額が適用される、請求項15記載の方法。
  23. 前記複数賭けの少なくとも1つの各々に対し、前記賭けに対する指定プレミアムの適用の割合が、前記賭け期間にわたり変動する、請求項22記載の方法。
  24. 新たな賭けを受け付けた時点で、この新たな賭けの指定プレミアムの適用割合を決定するために反復処理が行われ、
    各反復時に:
    前の賭けの指定プレミアムの適用割合に基づいて、前記新たな賭けのオッズが決定され、
    前記の1つ以上の前の賭けの指定プレミアムの適用割合が、前記新たな賭けに適用される前記指定プレミアムの割合に応じて行われる前記の1つ以上の前の賭けのオッズの修正に基づいて再決定され、前記反復処理が、予め定義された許容範囲内で、均衡に達するまで続けられる、請求項24記載の方法。
  25. 前記2つの賭けが、異なる時間に行われる2つの異なるレースに対する賭けである、請求項15記載の方法。
  26. コンピュータにより実施される賭け方法において、
    競馬のレース・イベントに対する賭けを記録可能な賭け期間の終了前に、コンピュータ・プロセッサによって、前記レース・イベントで1着か2着になるであろう馬に対する賭けの指標となるオッズを計算し出力する段階を含み、該賭けでは、当該の馬が前記イベントで1着か2着かに係わりなく、前記レース・イベントの結果に基づいて賭けに対する払い戻しを受け取り可能である、コンピュータにより実施される賭け方法。
  27. 前記レース・イベントが競馬のレース・イベントである、請求項26記載の方法。
  28. コンピュータにより実施される賭け方法において、
    レース・イベントの複合的な結果に対する賭けの場合、コンピュータのプロセッサが、該賭けと同等であることがプロセッサにより確認された予め定義された互いに相容れない複数の基本結果に対する予め定義された複数の基本賭けの部分集合に、前記賭けの指定プレミアムの部分を分配する段階を含み、その場合、オッズが前記基本賭けの部分集合間で変動することで、前記賭けに対する払い戻しが、前記の互いに相容れない結果のどれが生じるかに応じて異なる、コンピュータにより実施される賭け方法。
  29. 前記レース・イベントが競馬のレース・イベントである、請求項28記載の方法。
  30. コンピュータにより実施される賭け方法において、
    レース・イベントへの賭けの要求をプロセッサにより受け付ける段階が含まれ、該要求によりプレミアム及びオッズが指定され、また、
    予め定義した条件に従って実行すべき前記指定プレミアムの割合をプロセッサによって決定する段階が含まれ、しかも、該条件によれば、前記要求された賭けのオッズが前記指定オッズ未満の場合は、前記指定プレミアムが全く適用されず、前記要求された賭けのオッズが前記指定オッズを超えた場合、前記指定プレミアムの全額が適用され、前記要求された賭けのオッズが前記指定オッズに等しい場合、前記指定プレミアムの全額ではない幾らかの額が適用され、更に
    前記決定に従って前記賭けの実施を前記プロセッサによって処理する段階が含まれる、コンピュータにより実施される賭け方法。
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