JP2012087978A - 冷凍装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】低元圧縮機11、低元凝縮器12、低元膨張弁13、低元蒸発器14及び低元受液器15を有し、CO2 を冷媒として用いて循環させる低元冷凍サイクル10と、高元圧縮機21、高元凝縮器22、高元膨張弁23及び高元蒸発器24を有し、高元側冷媒を循環させる高元冷凍サイクル20と、低元凝縮器12と高元蒸発器24とを有し、CO2 と高元側冷媒との熱交換を行うカスケードコンデンサ31とを備え、カスケードコンデンサ31における高元側の冷媒との熱交換により、CO2 の圧力が、CO2 の臨界圧力よりも小さくなるように高元冷凍サイクル20の高元圧縮機21を制御する。
【選択図】図1
Description
しかし、高圧が超臨界サイクルとなる冷凍サイクルにおいては、超臨界域での冷媒密度変化が連続的となり、運転条件の違いにより発生する余剰冷媒を、高圧側受液器で処理することが困難となる。
図1は、本発明の実施の形態1における冷凍装置の冷媒回路図である。
図1に示すように、本実施の形態1における冷凍装置は、高元冷凍サイクル20と低元冷凍サイクル10の二つの冷媒サイクルを有する二元冷凍システムが用いられる。
高元冷凍サイクル20は、高元圧縮機21、高元凝縮器22、高元膨張弁23(本発明における高元減圧手段に相当)、高元蒸発器24から構成される。なお、高元圧縮機21は能力可変式であるものとする。
そして、低元凝縮器12及び高元蒸発器24は、カスケードコンデンサ31に内蔵されており、低元冷凍サイクル10の冷媒と高元冷凍サイクル20の冷媒との熱交換が行われる構造とする。
また、低元冷凍サイクル10において、膨張弁の開度は低元蒸発器14出口の過熱度(5℃〜10℃)を制御している。そのため、低圧側のアキュームレーターに液冷媒を貯留することができず、高圧側に低元受液器15を設置している。
低元冷凍サイクル10において、低元圧縮機11で圧縮されて吐出された冷媒は、カスケードコンデンサ31内の低元凝縮器12で冷却された後、低元膨張弁13で減圧される。そして、低元蒸発器14で蒸発し、吸入管を介して低元圧縮機11へ還流する。
また、高元冷凍サイクル20において、高元圧縮機21で圧縮されて吐出された冷媒は、空気熱交換器の高元凝縮器22で放熱し、凝縮された後、高元膨張弁23で減圧される。そして、カスケードコンデンサ31内の高元蒸発器24において、低元凝縮器12の冷媒と熱交換しながら蒸発し、高元圧縮機21へ還流する。
具体的には、高元冷凍サイクル20の高元圧縮機21は、冷却負荷が増加した場合には容量を大きくし、冷却負荷が減少した場合に容量を減少させる。これにより、冷却負荷が変動した場合でも、上記のように低元受液器15の圧力を臨界圧力以下に維持することができる。
そして、低元高圧圧力センサー16が検知する低元冷凍サイクル10の高圧が、CO2 の臨界圧力と低元低圧圧力センサー17が検知する低元冷凍サイクル10の低圧との相乗平均値となるように高元圧縮機21の冷却能力を制御させる。
これにより、低元冷凍サイクル10の高圧は、低元冷凍サイクル10の低圧とCO2 臨界圧力の中間圧力となるため、臨界圧力以下を保つことが可能となると同時に、低元圧縮機11の吐出温度を抑制することができる。
図2は、本発明の実施の形態2における冷凍装置の冷媒回路図である。
図2において、高元冷凍サイクル20は、冷却手段25を有している。冷却手段25は例えば高元冷凍サイクル20の配管であり、その配管を低元受液器15内を通るように設置することで低元受液器15内の冷媒を冷却する。
また、低元冷凍サイクル10は、低元受液器15と低元膨張弁13との間に電磁弁18を備えており、低元圧縮機11と低元凝縮器12との間に逆止弁19を備えている。
なお、その他の構成については実施の形態1の図1で示したものと同様であるため、説明は省略する。
本実施の形態2において、通常運転時は、実施の形態1と同様に低元冷凍サイクル10および高元冷凍サイクル20が並行して運転している。しかし、温度制御等の関係で低元圧縮機11が断続運転されている場合など、低元圧縮機11が運転を停止する場合がある。
この場合、低元圧縮機11を停止する前に、電磁弁18を閉止することで、低元冷凍サイクル10内の冷媒を低元冷凍サイクル10の電磁弁18と逆止弁19との間の高圧部分、特に低元受液器15に貯留させる。
仮に電磁弁18を閉じたまま低元圧縮機11を運転し続けると、低圧側冷媒がなくなり低圧圧力が低下して、ほぼ真空状態となる。このとき、低元圧縮機11のモーターを冷却する冷媒を吸入できなくなるため、故障の要因となる。そのため、上記のように低圧側の圧力の下限値を設けて圧縮機を停止させる保護制御を導入している。
図3は、本発明の実施の形態3における冷凍装置の冷媒回路図である。
図3において、低元受液器15aは、後述するように圧力が臨界圧力以下であったら冷媒を貯留可能な所定の容量としたものである。また、本実施の形態3においても、図2で示した冷却手段25を備えていてもよい。
なお、その他の構成については実施の形態2の図2で示したものと同様であるため、説明は省略する。
具体的には、低元冷凍サイクル10に封入される総冷媒量と、想定される周囲の最大温度から貯留される液冷媒の最大体積を求める。そして、冷媒貯留部分の容積、即ち逆止弁19から電磁弁18までの容積が、液冷媒の最大体積以上となるように低元受液器15aの容量を設定する。なお、冷媒貯留部は、気液二相の飽和状態となるため、圧力は温度から求められる。
なお、一般的に、周囲の最大温度をCO2 の臨界温度31.1℃以上と想定する。
Claims (9)
- 低元圧縮機、低元凝縮器、低元減圧手段、低元蒸発器及び低元受液器を有し、CO2 を冷媒として用いて循環させる低元冷凍サイクルと、
高元圧縮機、高元凝縮器、高元減圧手段及び高元蒸発器を有し、高元側冷媒を循環させる高元冷凍サイクルと、
前記低元凝縮器と前記高元蒸発器とを有し、前記CO2 と前記高元側冷媒との熱交換を行うカスケードコンデンサと、
を備え、
前記低元冷凍サイクルでは、前記低元凝縮器において前記CO2 が冷却され、冷却された前記CO2 を前記低元減圧手段を介して前記低元蒸発器へ流入させ、前記低元蒸発器において前記CO2 を気化させることにより対象物を冷却し、
また、前記カスケードコンデンサにおける前記高元側の冷媒との熱交換により、前記CO2 の圧力が、CO2 の臨界圧力よりも小さくなるように前記高元冷凍サイクルの前記高元圧縮機を制御することを特徴とする冷凍装置。 - 前記高元冷凍サイクルの前記高元圧縮機は、
冷却負荷が増加した場合には容量が増加し、冷却負荷が減少した場合に容量が減少するように制御されることを特徴とする請求項1に記載の冷凍装置。 - 前記低元冷凍サイクルは、
高圧側の圧力を測定する低元高圧圧力センサーと、
低圧側の圧力を測定する低元低圧圧力センサーと、
を有し、
前記高元圧縮機は、
前記低元高圧圧力センサーで測定された圧力が、前記CO2 の臨界圧力と低元低圧圧力センサーで測定された圧力との相乗平均値となるように制御されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の冷凍装置。 - 前記低元圧縮機が停止中であっても、前記高元圧縮機を動作させることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の冷凍装置。
- 前記低元冷凍サイクルは、
前記低元受液器と前記低元減圧手段との間に配置される開閉弁と、
前記低元圧縮機と前記低元凝縮器との間に配置される逆止弁と、
を有し、
前記低元冷凍サイクルの前記低元圧縮機が停止する場合、前記開閉弁を閉状態にすることで前記CO2 を前記開閉弁と前記逆止弁との間に集め、その所定時間後又は前記低圧側圧力が所定値以下となった場合に前記低元圧縮機を停止させることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の冷凍装置。 - 前記低元冷凍サイクルは、
前記低元受液器と前記低元減圧手段との間に配置される開閉弁と、
前記低元圧縮機と前記低元凝縮器との間に配置される逆止弁と、
を有し、
前記低元冷凍サイクルの前記低元受液器は、臨界圧力以下における前記CO2 の最大体積を収容可能な容量であり、
前記低元冷凍サイクルは、
前記高元冷凍サイクルの前記高元圧縮機が停止した場合、前記開閉弁を閉状態にすることで前記CO2 を前記開閉弁と前記逆止弁との間に集め、その所定時間後又は前記低圧側圧力が所定値以下となった場合に前記低元圧縮機を停止させることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の冷凍装置。 - 前記低元冷凍サイクルの前記低元受液器は、臨界圧力以下における前記CO2 の最大体積を収容可能な容量であり、
前記低元冷凍サイクルは、
前記高元冷凍サイクルの前記高元圧縮機が停止した場合、前記開閉弁を閉状態にすることで前記CO2 を前記開閉弁と前記逆止弁との間に集め、その後前記低元圧縮機を停止させることを特徴とする請求項5に記載の冷凍装置。 - 前記高元冷凍サイクルは、
前記低元受液器内の冷媒を冷却する冷却手段を有し、
前記低元冷凍サイクルは、
前記冷却手段により前記CO2 が冷却されることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の冷凍装置。 - 前記高元冷凍サイクルは、
前記低元冷凍サイクルに用いられる前記CO2 よりも運転効率を高められる冷媒が用いられることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の冷凍装置。
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