JP2012087535A - 梁接合部形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】柱に梁接合部を形成する際に、柱を構成する鋼管に補強金物を高強度に取り付けることができる梁接合部形成方法を提供する。
【解決手段】鋼管10Aの貫通孔11を介して挿通されたボルト60をL字アングル20の雌ねじ部21に螺合させることによってL字アングル20を鋼管10Aに仮止めし、この状態で溶接工程において溶接接合を行う。これにより、L字アングル20の鋼管10Aへの固定を、リベットやビス、スポット溶接によって行うものと比較して、L字アングル20の鋼管10Aに対する接合強度が高くなるため補強効果が大きく、耐力や剛性が大きな梁接合部30を実現することができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、柱に設けられる梁接合部を形成する梁接合部形成方法に関する。
従来、角形鋼管よりなる柱に対してH形鋼よりなる梁を接合する場合、これらの接合を剛接合とすべく、建設現場にて現場溶接がなされていた。かかる溶接作業は、高度な技術や熟練を要し、品質の管理が容易でない。このため、柱に対して梁をボルト接合する構造が種々試みられているが、柱は一般にH形鋼等の開断面部材ではなく鋼管等の閉断面部材からなるため、作業者の手を柱の内部に入れて作業を行うことが難しく、柱内にナットを予め仕込む等の工夫が必要となり、構造が複雑になる。また、柱における梁が接合される部位(梁接合部)の耐力を上げるために、柱の当該箇所の補強についても考慮する必要がある。
例えば特許文献1には、角形鋼管柱に形成される梁接合部についての開示がある。これによれば、梁接合部を形成するため、先ず、断面L字状の補強金物を角形鋼管内の隅部に密着させた状態で、角形鋼管の外面から補強金物の内面にまで通じるブラインドリベット挿通用の孔を所要数穿設する。そして、この孔にブラインドリベットを挿通して、角形鋼管の管壁に補強金物を固定する。その後に、角形鋼管の管壁と角形鋼管内側の補強金物とを貫通するように、梁接合用のボルトを螺合させるための雌ねじ部を複数設ける構成とされている。
このような梁接合部の構成は、補強金物と鋼管との接合がブラインドリベットのみによってなされ、接合強度が小さい。また、角形鋼管内に補強金物を取り付けた後で、梁接合用のボルトに螺合する雌ねじ部を螺刻する構成であるため、雌ねじ部を設ける際の押圧荷重等によってブラインドリベットに緩みが生じ、角形鋼管と補強金物との間に隙間ができた状態で雌ねじ部が形成されてしまう恐れがある。この場合には、角形鋼管と補強金物との間でねじ溝が連続した雌ねじ部を形成することができず、雌ねじ部にボルトを螺合させることができない恐れもある。
このような問題を解決すべく、特許文献2には、鋼管と補強金物との固定をブラインドリベットではなくスポット溶接によって行うことで、その後に鋼管と補強金物との間に連続した雌ねじ部を形成したとしても不具合が生じ難くなる構成が開示されている。
特開2007−198066号公報 特開平8−302814号公報
しかしながら、上記特許文献2の構成においては、鋼管と補強金物とがスポット溶接で接合されているものの、スポット溶接は部材同士を点状の溶接により接合するものであるため、強固に接合されているとは言い難く、接合強度が小さいために補強効果の向上を図り難いのみならず、鋼管と補強金物とに亘ってタップ等の工具により雌ねじ部を形成する工程で、タップからの荷重により補強金物が鋼管から離間してしまう恐れがある。この問題に対して、梁接合用のボルトを螺合させる雌ねじ部を予め補強金物に形成しておくことで、後からの雌ねじ部の螺刻を回避するとともに鋼管内の所定位置に補強金物を位置合わせし、そして、補強金物を鋼管に隅肉溶接や突合せ溶接により接合することが考えられる。しかしながら、補強金物に雌ねじ部が形成された状態で隅肉溶接や突合せ溶接を行った場合、溶接火花の影響で補強金物に予め形成された雌ねじ部のねじ溝を損傷させる恐れがあるという新たな問題が生じる。
そこで本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、柱に梁接合部を形成する際に、柱を構成する鋼管に補強金物を高強度に取り付けることができる梁接合部形成方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明に係る梁接合部形成方法は、複数の貫通孔を有する鋼管からなる柱と、複数のねじ孔を有する中子補強金物を複数個備え、貫通孔にねじ孔を対向させた状態で、中子補強金物を柱内に収容することで形成される梁接合部の形成方法であって、複数の中子補強金物を、互いに所定の間隔を空けて鋼管の内部に収容するとともに、ねじ孔と貫通孔とを対向させて鋼管の内周面に接触させる収容工程と、貫通孔にボルトを挿通させると共にボルトをねじ孔に螺合させて中子補強金物を鋼管に仮固定する仮固定工程と、隣り合う中子補強金物間に形成される間隙部において、隣り合う中子補強金物及び鋼管の内周面を一体に溶接接合する溶接工程と、ねじ孔に螺合されたボルトを除去するボルト除去工程と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、鋼管の貫通孔を介して挿通されたボルトを中子補強金物のねじ孔に螺合させることによって中子補強金物を鋼管に仮固定し、この状態で溶接接合が行われる。これにより、中子補強金物の鋼管への固定を、リベットやビス、スポット溶接によって行うものと比較して、中子補強金物の鋼管に対する接合強度が高くなるため補強効果が大きく、耐力や剛性が大きな梁接合部を実現することができる。このように、柱に梁接合部を形成する際に、柱を構成する鋼管に補強金物を高強度に取り付けることができる。
また、本発明によれば、ボルトによって中子補強金物を鋼管に取り付けた状態で溶接を施すことにより、ボルトによって中子補強金物のねじ孔及び鋼管の貫通孔が塞がれて保護された状態で溶接が施されることとなるので、当該溶接に伴う溶接火花によるねじ孔の損傷を確実に防止することができる。
また、本発明によれば、ボルトによって中子補強金物を鋼管に仮固定することにより、中子補強金物を鋼管に溶接接合した後でボルトを取り外すことができる、即ち、中子補強金物のねじ孔とボルトとを用いて、溶接接合を行うために中子補強金物を仮止めすることができる。このように、梁を接合するために中子補強金物に設けられたねじ孔を、鋼管に中子補強金物を仮止めするために利用することができ、仮止めのために新たに取付け部等を形成する必要がなく、梁接合部形成の合理化を図ることができる。
また、本発明は、鋼管は、4つの隅部の間に平板部を備える四角筒状の角形鋼管であり、中子補強金物は、断面屈曲状に形成され、鋼管の内部にて隅部に重なるように配置したときに一の隅部に重なる角部と、隅部を挟んで隣り合う平板部のそれぞれに当接する一対の腕部とを備え、収容工程において、各中子補強金物の角部を鋼管の隅部と重ねて配置して、間隙部を、平板部上であって隣接する中子補強金物の腕部の間に形成することが好ましい。
例えば、1つの中子補強金物を、角形鋼管の3つの平板部や4つの平板部の内周壁全てに良好に接触させようとすると、きわめて精巧に中子補強金物或いは鋼管を形成する必要が生じるのみならず、当該鋼管への中子補強金物の挿入作業が著しく困難となる。これに対して上記構成を備えていれば、各中子補強金物を断面屈曲状として隅部を挟んで隣り合う角形鋼管の平板部の2面に接するようにすることで、各中子補強金物と角形鋼管の内周面とを確実に密着させることができる。また、鋼管内への中子補強金物の挿入も容易に行うことができる。
また、上記構成を備えていれば、中子補強金物を、鋼管の各隅部にそれぞれ重ねて配置する構成としたので、一の中子補強金物を配置する場合に他の中子補強金物と干渉し難くなり、中子補強金物の設置を容易に行うことができる。また、中子補強金物の角部を鋼管の隅部に合わせるだけで、中子補強金物の角部を挟んで隣り合う各面を、鋼管の隅部を挟んで隣り合う内周面(平板部)に当接させることができるので、中子補強金物を容易に配置することができる。
また、本発明では、梁接合部となる部位は鋼管の端部に位置し、溶接工程の後、鋼管の端部に他の鋼管を溶接接合により連結する鋼管連結工程を更に含み、鋼管連結工程の後、ボルト除去工程によってボルトの除去を行うことが好ましい。
本発明によれば、溶接によって鋼管同士を連結する際にも当該梁接合部のねじ孔をボルトにより保護することができ、当該ねじ孔が溶接火花によって損傷を受けることがない。
本発明によれば、柱に梁接合部を形成する際に、柱を構成する鋼管に補強金物を高強度に取り付けることができる。
本発明の一実施形態に係る梁接合部構造を有する柱と梁との接合状態を示す斜視図である。 柱の梁接合部周りの構造を示す一部破断図である。 柱の軸線に直交する方向に沿って梁接合部を切断して示す断面図である。 梁接合部の形成方法を示すフローチャートである。 ボルトを用いて鋼管にL字アングルを仮固定した状態を示す図である。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、柱と梁との接合状態を示す斜視図である。図1に示すように、柱1は、柱1Aと、柱1Aの上端に連結された柱1Bとより構成されている。柱1Aに形成された梁接合部30に梁5が当接され、柱1Aと梁5とがボルト2及びナット3を用いてボルト接合される。
梁5は、一対のフランジ51a,51bをウェブ51cで連結したH型鋼からなる梁本体部51と、当該梁本体部51の両端部に設けられて梁接合部30に当接する厚板状のエンドプレート50とを備えている。該エンドプレート50には、ボルト2が挿通可能な8つの通孔50aが設けられ、通孔50aが当該梁本体部51のウェブ51cを対称軸として縦に2列に分かれて孔列50bを形成している。
柱1Aは鋼管10Aにより構成され、柱1Bは鋼管(他の鋼管)10Bにより構成されている。柱1Bは、柱1Aの上端に突合せて配置され、柱1Aと溶接接合される。
柱1Aを構成する鋼管10Aは、基礎(土台)等に立設される。鋼管10Aは、4つの隅部16(図3参照)と、該隅部16の間に位置する平板部17(図3参照)とを備える四角筒状の角形鋼管より構成されている。鋼管10Aの内側には、4つのL字アングル(中子補強金物)20が鋼管10Aの内周面Fに当接した状態で設けられている(図2,図3参照)。鋼管10AにおけるL字アングル20が収容された部位と、これら4つのL字アングル20とによって、梁5を柱1Aに接合するための梁接合部30が構成される。なお、L字アングル20は、鋼管10Aの上側の端部近傍に設けられ、鋼管10Aの上側の端部近傍に梁接合部30が形成される。
また、鋼管10Aの各平板部17には、梁接合部30を形成する位置に、梁5を接合するためのボルト2を挿通する複数の貫通孔11が設けられると共に、シノ孔12が設けられている。シノ孔12は、梁接合部30に梁5を接合する際に、梁5の梁接合部対向姿勢を維持する棒材を梁5と梁接合部30に亘って架設するために設けられるものである。また、本実施形態においては、各平板部17に梁5のエンドプレート50の通孔50aに対向する2列の孔列13が設けられている。各孔列13は、鋼管10Aを立設させたときに縦に列状に並ぶ4個の孔11,12によって構成され、この4個の孔11,12のうち、最上段、2段目、及び最下段の孔が貫通孔11であり、3段目の孔がシノ孔12である。
次に、梁接合部30周りの構造の詳細について説明する。図2は、柱1Aの梁接合部30周りの構造を示す一部破断図であり、図3は、柱1Aの軸線に直交する方向に沿って梁接合部を切断して示す断面図である。なお、図2では、柱1Aの内部構造を示すために鋼管10Aの一部を破断して示す。また、図2では、隣り合うL字アングル20同士及び鋼管10Aの内周面Fを溶接接合する前の状態を示し、更に、L字アングル20の構造を示すために、一つのL字アングル20を所定の配置位置から引き出した状態で示している。
図2,図3に示すように、L字アングル20は、鋼管10Aの隅部16に対向する角部26を備えると共に、角部26を挟んで隣り合う一対の平板状の腕部27を備えて断面L字状(断面屈曲状)に形成されている。また、L字アングル20は、鋼管10Aよりも厚肉に形成されており、各腕部27には、L字アングル20を鋼管10Aの内側の所定位置に配置した状態で鋼管10Aの貫通孔11と対応する位置に、ボルト2に螺合する雌ねじ部(ねじ孔)21が設けられ、更に、鋼管10Aのシノ孔12と対応する位置に、シノ孔22が設けられている。また、各腕部27には、角部26とは反対側となる側縁部28に、側縁部28を斜めに面取りして形成されてなる開先23が設けられている。
各L字アングル20は、角部26を鋼管10Aの隅部16に対向させ、且つ、一対の腕部27を鋼管10Aの各平板部17の内周面Fに当接させた状態で鋼管10Aの内部に収容されている。また、各L字アングル20の一対の腕部27は、少なくとも鋼管10Aの平板部17の巾の半分の大きさよりも小さい大きさに形成されている。これにより、隣り合うL字アングル20の間には、所定の間隔(間隙部)25が形成されることとなり、L字アングル20を鋼管10Aの内側に配置したときにL字アングル20同士が互いに干渉しないものとなっている。
また、各L字アングル20は、鋼管10Aの隅部16に角部26を対向させた状態で収容されることとなるので、鋼管10Aの平板部17には、一のL字アングル20の一方の腕部27と当該一のL字アングル20に隣り合うL字アングル20の他方の腕部27とが当接し、間隙部25は平板部17の中央部にてこれら腕部27の間に形成される。また、鋼管10A内にL字アングル20が収容されることにより、各平板部17の2列の孔列13のうち、一方の孔列13には一のL字アングル20の一方の腕部27の各孔21,22が対向すると共に、他方の孔列13には当該一のL字アングル20に隣り合うL字アングル20の他方の腕部27の各孔21,22が対向することとなる。また、図1,図2に示す如く、ボルト2及びナット3によって梁5を梁接合部30にボルト接合することで2列のボルト接合部が形成されることとなるが、間隙部25は、当該2列のボルト接合部の間(図3参照)に位置するものとなる。
また、L字アングル20の角部26の曲率半径は、鋼管10Aの隅部16の曲率半径よりも大きくなっている。これにより、隅部16を挟んで隣り合う鋼管10Aの平板部17の内周面Fのそれぞれに、当該隅部16に角部26を対向させて収容されるL字アングル20の一対の腕部27を確実に当接させることができるものとなっている。
また、隣り合うL字アングル20間に形成される各間隙部25(図3参照)には、間隙部25を埋めるようにそれぞれ溶接接合が施されており、これによって、間隙部25には、隣り合うL字アングル20同士及び鋼管10Aの平板部17の内周面Fを一体に溶接接合する溶接接合部40が形成されている。なお、間隙部25を形成するL字アングル20の腕部27の側縁部28には開先23が形成されているので、溶接作業を容易に行うことができる。
これにより、鋼管10Aの内部には、4つのL字アングル20が一対の腕部27を鋼管10Aの内周面Fに当接させた状態で配置されると共に、腕部27の間に間隙部25が形成され、間隙部25に溶接を施すことにより、隣り合うL字アングル20同士と鋼管10Aの平板部17の内周面Fとが一体に溶接接合され、L字アングル20によって裏打ち補強された梁接合部30が形成される。
次に、鋼管10AにL字アングル20を取り付けて梁接合部30を形成する梁接合部形成方法について説明する。図4は、梁接合部形成方法を示すフローチャートであり、図5は、ボルトを用いて鋼管にL字アングルを仮固定した状態を示す図である。
図4に示すように、収容工程S100において、4つのL字アングル20を、互いに所定の間隔を空けて鋼管10Aの内部に収容する(図5参照)。このとき、L字アングル20の角部26が鋼管10Aの各隅部16に重なるようにL字アングル20をそれぞれ配置するとともに、雌ねじ部21と貫通孔11とを対向させ、シノ孔22とシノ孔12とを対向させて鋼管10Aの内周面FにL字アングル20を接触させる。これにより、各L字アングル20は、一対の腕部27が鋼管10Aの各平板部17の内周面Fにそれぞれ当接する。また、鋼管10A内で隣り合うL字アングル20の間には、間隙部25が形成される。
次に、仮固定工程S110において、図5に示すように、鋼管10Aの外側から貫通孔11に仮止め用のボルト60を挿通すると共に、ボルト60をL字アングル20の雌ねじ部21に螺合させてL字アングル20を鋼管10Aに仮止めする。このとき、鋼管10Aの角部18を挟んで隣り合うボルト60を交互に締め付けることにより、L字アングル20における一対の腕部27のそれぞれを、鋼管10Aにおいて隅部16を挟んで隣り合う平板部17の内周面Fに確実に当接させることができる。また、仮固定工程S110では、全ての雌ねじ部21に対して、それぞれボルト60を螺合させる。
次に、溶接工程S120において、鋼管10Aの内部に溶接装置の先端部を挿入する。そして、隣り合うL字アングル20間に形成される間隙部25において、隣り合うL字アングル20の腕部27の側縁部28及び鋼管10Aの平板部17の内周面Fを一体に溶接接合する。
この溶接工程S120は、L字アングル20の雌ねじ部21にボルト60が螺合された状態で行う。ここで、鋼管10A内において溶接を行う場合、溶接火花が鋼管10A内で反射を繰り返すため、溶接火花の飛び方向を予測したり、制御したりすることは困難である。そこで、雌ねじ部21にボルト60を螺合させておくことにより、雌ねじ部21のねじ溝に溶接火花が付着することがなく、溶接工程において雌ねじ部21の損傷を防止できる。なお、ボルト60の先端(雌ねじ部21から突出した部分)に溶接火花によるスパッタ等が付着することが考えられるが、このようなスパッタ等はボルト60の外側に付着するものであるため、ボルト60の取り外し時(後述のボルト除去工程S140)に雌ねじ部21の開口部にスパッタ等が接触することにより、スパッタ等がボルト60から容易に取り除かれる。
次に、鋼管連結工程S130において、鋼管10Aの端部に鋼管10Bを突合せ、鋼管10Aと鋼管10Bとを溶接接合により連結する。この鋼管連結工程S130は、L字アングル20の雌ねじ部21にボルト60が螺合された状態で行う。この場合にも、雌ねじ部21のねじ溝に溶接火花が付着することがなく、鋼管連結工程において雌ねじ部21の損傷を防止できる。
最後に、ボルト除去工程S140において、ボルト60を取り除くことにより、梁接合部30が形成された柱1を得る。
なお、柱1の梁接合部30に梁5を接合する手順について以下に簡単に説明する。まず、立設された柱1の梁接合部30に、梁5のエンドプレート50を近接させ、エンドプレート50の各通孔50aと柱1Aの各孔11,12とが略対向するように、梁接合部30にエンドプレート50を当接させる。次に、エンドプレート50の孔列50bのうち最上段から3番目の通孔50aと、柱1Aのシノ孔12とに棒材を挿入し、エンドプレート50の各通孔50aと柱1Aの各孔11,12との正確な位置合わせを行うと共に、ボルトにて実際に梁接合部30に梁5のエンドプレート50を締結する前にこれら梁接合部30とエンドプレート50とが当接しあった状態を保持する。次に、エンドプレート50の裏側(柱1と当接する側とは反対側)から通孔50aにボルト2の一端を挿入し、ボルト2の一端とL字アングル20の雌ねじ部21とを螺合させる。なお、本実施形態では、ボルト2として、両端にそれぞれ順ねじと逆ねじとが刻設されたワンサイドボルトを用いる。次に、ボルト2の他端にナット3を螺合させてナット3を締め込むことにより、柱1に梁5が接合された状態となる。
以上のように本実施形態に係る梁接合部形成方法では、鋼管10Aの貫通孔11を介して挿通されたボルト60をL字アングル20の雌ねじ部21に螺合させることによってL字アングル20を鋼管10Aに仮止めし、この状態で溶接工程において溶接接合が行われる。これにより、L字アングル20の鋼管10Aへの固定を、リベットやビス、スポット溶接によって行うものと比較して、L字アングル20の鋼管10Aに対する接合強度が高くなるため補強効果が大きく、耐力や剛性が大きな梁接合部30を実現することができる。このように、柱1Aに梁接合部30を形成する際に、柱1Aを構成する鋼管10AにL字アングル20を高強度に取り付けることができる。
また、ボルト60によってL字アングル20を鋼管10Aに取り付けた状態で溶接工程における溶接を施すことにより、ボルト60によってL字アングル20の雌ねじ部21及び鋼管10Aの貫通孔11が塞がれて保護された状態で溶接が施されることとなるので、当該溶接に伴う溶接火花による雌ねじ部21の損傷を確実に防止することができる。
また、L字アングル20の各腕部27の長さ方向に亘ってボルト60により仮止めし、各ボルト60へのトルクを統一することで、各L字アングル20の長さ方向に亘って均等に接触圧を付与した状態で溶接工程に臨めるため、施工精度の向上が図られる。
また、ボルト60によってL字アングル20を鋼管10Aに仮固定することにより、L字アングル20を鋼管10Aに溶接接合した後でボルト60を取り外すことができる、即ち、L字アングル20の雌ねじ部21とボルト60とを用いて、溶接接合を行うためにL字アングル20を仮止めすることができる。このように、梁5を接合するためにL字アングル20に設けられた雌ねじ部21を、L字アングル20を鋼管10Aに仮止めするために利用することができ、仮止めのために新たに取付け部等を形成する必要がなく、梁接合部形成の合理化を図ることができる。
また、例えば、1つの中子補強金物を、角形鋼管としての鋼管の3つの平板部や4つの平板部の内周壁全てに良好に接触させようとすると、きわめて精巧にL字アングル或いは鋼管を形成する必要が生じるのみならず、当該鋼管への中子補強金物の挿入作業が著しく困難となる。そこで、本実施形態においては、中子補強金物として断面L字状のL字アングル20を用い、各L字アングル20が隅部16を挟んで隣り合う平板部17の2面に接するようにすることで、各L字アングル20と鋼管10Aの内周面Fとを確実に密着させることができる。また、鋼管10A内へのL字アングル20の挿入も容易に行うことができる。
また、L字アングル20を、鋼管10Aの各隅部16にそれぞれ重ねて配置する構成としたので、一のL字アングル20を配置する場合に他のL字アングル20と干渉し難くなり、L字アングル20の設置を容易に行うことができる。また、L字アングル20の角部26を鋼管10Aの隅部16に合わせるだけで、L字アングル20の角部26を挟んで隣り合う各面(腕部27の面)を、鋼管10Aの隅部16を挟んで隣り合う内周面F(平板部17)に当接させることができるので、L字アングル20を容易に配置することができる。
また、例えば、鋼管10Aとして冷間成形角形鋼管を用いることができるが、冷間成形角形鋼管の場合、一般に、一の平板部17の中心部に鋼管10Aの軸方向に沿うシーム部(鋼管10Aの形成時に生じる突起状の溶接痕)が生じている。そこで、本実施形態においては、隣り合うL字アングル20同士間に間隙部25を設けることで、シーム部を間隙部25内に逃がすことができ、L字アングル20を鋼管10A内の内周面Fに確実に密着させることができる。
また、本実施形態によれば、鋼管10Aによって構成された柱1Aと、鋼管10Bによって構成された柱1Bとを溶接によって連結する際にも、梁接合部30の雌ねじ部21をボルト60により保護することができ、雌ねじ部21が溶接火花によって損傷を受けることがない。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、鋼管10Aを四角筒状としたが、三角筒状やその他の形状であってもよい。また、L字アングル20の形状についても、例えば、断面三角状やその他の形状であってもよい。また、L字アングル20の雌ねじ部21を形成する部分のみを他の部分よりも厚肉とし、雌ねじ部21のねじ溝を多く確保するようにしてもよい。また、本実施形態においては、L字アングル20の一対の腕部27は互いの長さを等しいものを例示するが、これら一対の腕部27の長さが異なる場合であってもよい。また、梁を梁接合部に溶接接合する場合であっても、本願発明の構成を採用することができる。
また、溶接工程S120と鋼管連結工程S130とは、工程の作業順序を逆にしてもよい。また、L字アングル20が形成される柱1Aに柱1Bを連結しない場合、鋼管連結工程S130は行わなくてもよい。また、梁接合部30を、柱1Aの端部以外の部位に設けてもよい。
1,1A,1B…柱、10A…鋼管、10B…鋼管(他の鋼管)、11…貫通孔、16…隅部、17…平板部、20…L字アングル(中子補強金物)、21…雌ねじ部(ねじ孔)、25…間隙部、26…角部、30…梁接合部、50…梁、60…ボルト、F…鋼管の内周面。

Claims (3)

  1. 複数の貫通孔を有する鋼管からなる柱と、
    複数のねじ孔を有する中子補強金物を複数個備え、
    前記貫通孔に前記ねじ孔を対向させた状態で、前記中子補強金物を前記柱内に収容することで形成される梁接合部の形成方法であって、
    複数の前記中子補強金物を、互いに所定の間隔を空けて前記鋼管の内部に収容するとともに、前記ねじ孔と前記貫通孔とを対向させて前記鋼管の内周面に接触させる収容工程と、
    前記貫通孔にボルトを挿通させると共に前記ボルトを前記ねじ孔に螺合させて前記中子補強金物を前記鋼管に仮固定する仮固定工程と、
    隣り合う前記中子補強金物間に形成される間隙部において、前記隣り合う中子補強金物及び前記鋼管の内周面を一体に溶接接合する溶接工程と、
    前記ねじ孔に螺合された前記ボルトを除去するボルト除去工程と、
    を含むことを特徴とする梁接合部形成方法。
  2. 前記鋼管は、4つの隅部の間に平板部を備える四角筒状の角形鋼管であり、前記中子補強金物は、断面屈曲状に形成され、前記鋼管の内部にて前記隅部に重なるように配置したときに一の前記隅部に重なる角部と、前記隅部を挟んで隣り合う平板部のそれぞれに当接する一対の腕部とを備え、
    前記収容工程において、各中子補強金物の角部を前記鋼管の前記隅部と重ねて配置して、前記間隙部を、前記平板部上であって隣接する前記中子補強金物の前記腕部の間に形成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の梁接合部形成方法。
  3. 前記梁接合部となる部位は前記鋼管の端部に位置し、
    前記溶接工程の後、前記鋼管の端部に他の鋼管を溶接接合により連結する鋼管連結工程を更に含み、
    前記鋼管連結工程の後、前記ボルト除去工程によって前記ボルトの除去を行う
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の梁接合部形成方法。
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