JP2012086319A - 産業用ロボットの速度位置解析システム及び産業用ロボットの速度位置検出装置 - Google Patents

産業用ロボットの速度位置解析システム及び産業用ロボットの速度位置検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】従来の産業用ロボットの速度位置解析システムは、ドリフト安定度の高い慣性センサからの慣性信号に基づいて産業用ロボットの位置等を検出するように構成しているので、高価な慣性センサが必要となり、部品コストの増大の要因になっている。
【解決手段】本発明による産業用ロボットの速度位置解析システムでは、移動制御部20は、産業用ロボット1を静止させているときにデータ蓄積部30に対して静止情報20aを入力する。データ蓄積部30は、静止情報20aを検出したときの慣性信号11aのデータに関連付けて静止情報20aを記憶する。速度位置後解析部31は、静止情報20aが関連付けられている慣性信号11aのデータに基づいて求められる産業用ロボット1の速度をゼロとする補正値を求めて、求めた補正値を用いて慣性信号11aのデータを補正して産業用ロボット1の速度及び位置を求める。
【選択図】図1

Description

本発明は、産業用ロボットの速度位置解析システム及び産業用ロボットの速度位置検出装置に関し、特に、静止情報が関連付けられている慣性信号及び静止情報を検出しているときの慣性信号に基づいて求められる産業用ロボットの速度をゼロとする補正値を求めて、求めた補正値を用いて慣性信号を補正して産業用ロボットの速度及び位置を求めるようにすることで、慣性信号に含まれる誤差を打ち消すことができ、より安価な構成で高精度な産業用ロボットの速度及び位置を求めることができるようにするための新規な改良に関するものである。
従来用いられていたこの種の産業用ロボットの速度位置解析システム及び産業用ロボットの速度位置検出装置としては、例えば特許文献1等に示されている産業用ロボットの速度位置解析システム及び産業用ロボットの速度位置検出装置を挙げることができる。すなわち、従来システムでは、ドリフト安定度の高い慣性センサを産業用ロボットに取付けて、慣性センサからの慣性信号に基づいて産業用ロボットの位置及び姿勢を検出するように構成している。
特開2000−55664号公報
上記のような従来の産業用ロボットの速度位置解析システム及び産業用ロボットの速度位置検出装置では、ドリフト安定度の高い慣性センサからの慣性信号に基づいて産業用ロボットの位置等を検出するように構成しているので、高価な慣性センサが必要となり、部品コストの増大の要因になっている。一方で、安価な慣性センサを用いるとドリフト安定度が低くなり、位置等の検出精度が低くなるという問題が生じる。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、慣性信号に含まれる誤差を打ち消すことができ、より安価な構成で高精度な産業用ロボットの速度及び位置を求めることができる産業用ロボットの速度位置解析システム及び産業用ロボットの速度位置検出装置を提供することである。
第1の本発明に係る産業用ロボットの速度位置解析システムは、産業用ロボットに設けられたアクチュエータの駆動制御を行うことで産業用ロボットの移動制御を行う移動制御部と、産業用ロボットに設けられた慣性センサと、慣性センサに接続され、慣性センサからの慣性信号のデータを蓄積するデータ蓄積部と、データ蓄積部に接続され、データ蓄積部に蓄積された慣性信号のデータに基づいて産業用ロボットの速度及び位置を求める速度位置後解析部とを備え、移動制御部は、産業用ロボットを静止させているときにデータ蓄積部に対して静止情報を入力し、データ蓄積部は、移動制御部からの静止情報を検出した場合に、静止情報を検出したときの慣性信号のデータに関連付けて静止情報を記憶し、速度位置後解析部は、静止情報が関連付けられている慣性信号のデータに基づいて求められる産業用ロボットの速度をゼロとする補正値を求めて、求めた補正値を用いて慣性信号のデータを補正して産業用ロボットの速度及び位置を求める。
第2の本発明に係る産業用ロボットの速度位置検出装置は、産業用ロボットに設けられたアクチュエータの駆動制御を行うことで産業用ロボットの移動制御を行う移動制御部と、産業用ロボットに設けられた慣性センサと、移動制御部及び慣性センサに接続された速度位置検出部とを備え、移動制御部は、産業用ロボットを静止させているときに速度位置検出部に対して静止情報を入力し、速度位置検出部は、移動制御部からの静止情報を検出した場合に、静止情報を検出しているときの慣性信号に基づいて求められる産業用ロボットの速度をゼロとする補正値を求めて、求めた補正値を用いて慣性信号を補正して産業用ロボットの速度及び位置を求める。
また、前記第1及び第2の本発明の移動制御部は、産業用ロボットを第1位置から第2位置まで移動させる途中で産業用ロボットを所定時間静止させる。
また、前記産業用ロボット(1)に流体塗布装置(100)を取り付け、第1及び第2の本発明である上記産業用ロボット(1)の速度位置解析システム及び産業用ロボットの速度位置検出装置によって得られた産業用ロボット(1)の速度及び位置に基づいて前記流体塗布装置(100)から塗布される流体の塗布量を制御することができる。
また、前記産業用ロボット(1)に流体塗布装置(100)を取り付け、前記流体塗布装置(100)が第1の本発明である上記速度位置解析システムを有し、該速度位置解析システムによって得られた流体塗布装置(100)の速度及び位置に基づいて前記流体塗布装置(100)から塗布される流体の塗布量を制御しても良い。さらに、前記流体塗布装置(100)が第2の本発明の速度位置検出装置を有し、該速度位置検出装置(100)によって得られた該速度位置検出装置(100)の速度及び位置に基づいて前記流体塗布装置(100)から塗布される流体の塗布量を制御しても良い。
また、前記流体塗布装置(100)から塗布される流体の塗布量は、前記産業用ロボット(1)、とりわけ流体塗布装置(100)の速度、の増減に比例しても良い。さらに、前記流体塗布装置(100)は、一軸偏心ねじポンプであることが好ましい。
一方、第1の本発明である上記産業用ロボットの速度位置解析システムでは、上記速度のゼロとする補正に加え、前記データ蓄積部(30)は、前記産業用ロボット(1)を動作させたときの前記慣性信号(11a)のデータに基づく動作情報を記憶し、前記速度位置後解析部(31)は、前記動作情報が関連付けられている前記慣性信号(11a)のデータに基づいて、求められる前記産業用ロボット(1)の速度を真の速度に近づける補正値を求めることが好ましい(代表的には所謂ゲイン補正)。
第1の本発明の産業用ロボットの速度位置解析システムによれば、既にデータ蓄積部(30)に蓄積された静止情報が関連付けられている慣性信号に基づいて求められる産業用ロボットの速度をゼロとする補正値を求めて、求めた補正値を用いて慣性信号を補正して産業用ロボットの速度及び位置を求めるようにするので、慣性信号に含まれる誤差を打ち消すことができ、より安価な構成で高精度な産業用ロボットの速度及び位置を求めることができる。
一方、第2の本発明の産業用ロボットの速度位置検出装置によれば、速度位置検出部は、静止情報を検出しているときの慣性信号に基づいて求められる産業用ロボットの速度をゼロとする補正値を求める(「ゼロ補正」とも称する)。また、第1の本発明では蓄積情報から補正値を求めるためゼロ補正のみならず所謂ゲイン補正を併用することもでき、より精度を高めることができる。
また、第1および第2の本発明の移動制御部は、産業用ロボットを第1位置から第2位置まで移動させる途中で産業用ロボットを所定時間静止させるので、より確実に補正値を求めることができ、産業用ロボットの速度及び位置をより高精度に求めることができる。
また、産業用ロボット(1)に流体塗布装置を取り付けると塗布量の精緻に調整可能な流体塗布装置(100)を提供することもできる。とりわけこの流体塗布装置は、精緻な塗布量調整を本来的特長とする一軸偏心ねじポンプへの適用性が高い。
第1の本発明の実施の形態1による産業用ロボットの速度位置解析システムを示すブロック図である。 図1の移動制御部による移動制御を示す説明図である。 図2の速度位置後解析部による速度位置解析動作を示すフローチャートである。 (a)は図1の産業用ロボットの真の速度、(b)は図1の慣性信号のデータが適格に補正されていない状態で求められた産業用ロボットの速度、(c)は図1の慣性信号のデータが適格に補正された状態で求められた産業用ロボットの速度を示すグラフである。 (a)〜(c)は図1の(a)〜(c)と同じであり、(d)は第1の平均化補正、(e)は第2の平均化補正をして求められた産業用ロボットの速度を示すグラフである。 第2の本発明の実施の形態1による産業用ロボットの速度位置検出装置を示すブロック図である。 図6の移動制御部による移動制御を示す説明図である。 図7の速度位置後解析部による速度位置解析動作を示すフローチャートである。 (a)は図1の産業用ロボットの真の速度、(b)は図1の慣性信号のデータが適格に補正されていない状態で求められた産業用ロボットの速度、(c)は図1の慣性信号のデータが適格に補正された状態で求められた産業用ロボットの速度を示すグラフである。 産業用ロボットに装着する一軸偏心ねじポンプの詳細を示す断面図である。 図10に示す一軸偏心ねじポンプを装着した産業用ロボットの一例の概略図である。 図10、図11に示す一軸偏心ねじポンプとこれに装着した慣性センサとの位置関係を示した略斜視図である。
≪第1の本発明の実施形態≫
以下、第1の本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態1による産業用ロボット1の速度位置解析システムを示すブロック図である。図において、産業用ロボット1には、アクチュエータ10と慣性センサ11とが設けられている。産業用ロボット1はロボットアーム等により構成されており、アクチュエータ10は産業用ロボット1の可動部を駆動するためのものである。慣性センサ11は、MEMSの技法により作成された小型のジャイロ及び加速度計により構成されており、産業用ロボット1(可動部)の移動を検出するための3軸の加速度と該3軸回りの角速度とを検出するものである。
産業用ロボット1には、制御装置2及び解析装置3が接続されている。制御装置2は、アクチュエータ10と解析装置3のデータ蓄積部30とに接続された移動制御部20を有している。移動制御部20は、所定のプログラムに従ってアクチュエータ10の駆動制御を行うことで産業用ロボット1の移動制御を行う。また、移動制御部20は、産業用ロボット1を静止させているときにデータ蓄積部30に対して静止情報20aを入力する。
解析装置3は、慣性センサ11及び移動制御部20に接続されたデータ蓄積部30と、データ蓄積部30に接続された速度位置後解析部31とを有している。データ蓄積部30は、慣性センサ11からの慣性信号11aのデータを蓄積する。また、データ蓄積部30は、移動制御部20からの静止情報20aを検出した場合に、静止情報20aを検出したときの慣性信号11aのデータに関連付けて静止情報20aを記憶する。
速度位置後解析部31は、データ蓄積部30に蓄積された慣性信号11aのデータに基づいて産業用ロボット1の速度及び位置を求める。具体的には、速度位置後解析部31は、産業用ロボット1の一連の動作(一連の動作については後に例示する)が終了した後に、外部からの解析指令に応じて産業用ロボット1の速度及び位置を求める。すなわち、本実施の形態の構成は、産業用ロボット1の一連の動作が終了した後に、産業用ロボット1の速度及び位置を後解析により求めるものである。速度位置後解析部31は、求めた産業用ロボット1の速度及び位置を示す速度位置情報21aを移動制御部20に入力する。
また、速度位置後解析部31は、データ蓄積部30に蓄積された慣性信号11aのデータの中に静止情報20aが関連付けられているデータがあることを検出した場合、該慣性信号11aのデータに基づいて求められる産業用ロボット1の速度をゼロとする補正値を求めて、求めた補正値を用いて慣性信号11aのデータを補正して産業用ロボットの速度及び位置を求める。ここで、補正値とは、角速度オフセット(入力角速度がないときのジャイロ出力)、鉛直方向加速度オフセット(重力加速度以外の入力加速度がないときの、加速度計の出力の鉛直方向成分から重力加速度を減算したもの)、加速度スケールファクタ(加速度計の電圧出力をm/s2単位に変換する値)、及び角速度スケールファクタ(ジャイロの電圧出力を°/s単位に変換する値)を含むものである。
次に、図2は、図1の移動制御部20による移動制御を示す説明図である。図において、移動制御部20は、所定のプログラムに従って、産業用ロボット1を第1位置41から第2位置42まで移動させる移動制御を行う。ここで、第1位置41とは、産業用ロボット1の待機位置又は産業用ロボット1が作業を行った位置(現在位置)であり、第2位置42とは、産業用ロボット1が次に作業を行うべき位置(目標位置)である。また、移動制御部20は、産業用ロボット1を第1位置41から第2位置42まで移動させる途中で産業用ロボット1を所定時間静止させる。
静止情報20aは、産業用ロボット1の待機中、及び第1位置41から第2位置42まで移動させる途中での静止中に移動制御部20からデータ蓄積部30に入力される。一般的には、産業用ロボット1を第1位置41から第2位置42まで移動させる場合、産業用ロボット1を連続的に移動させるが、本実施の形態の構成では、慣性信号11aのデータの補正値を得るために、意図的に産業用ロボット1を途中で静止させている。この途中静止のタイミングとしては、例えば第1位置41と第2位置42との間の中間位置や、第1位置41と第2位置42との間の任意の複数位置等が採用され得る。
次に、図3は、図2の速度位置後解析部31による速度位置解析動作を示すフローチャートである。図において、利用者による解析開始操作に応じて速度位置後解析部31に解析指令が入力されると、データ蓄積部30に蓄積されている待機時の慣性信号11aのデータに基づいて、補正値が求められる(ステップS1)。また、データ蓄積部30には慣性信号11aのデータには産業用ロボット1の移動開始から終了までの全データが既に蓄積されており、ここではこの蓄積データに基づいたゲイン調整のための補正値も求められる。補正値が求められると、該補正値を用いて慣性信号11aのデータの補正を行いつつ、補正されたデータに基づいて産業用ロボット1の速度及び位置が求められる(ステップS2)。このとき、慣性信号11aのデータは時系列に沿って処理される。
その次に、データ蓄積部30に蓄積されている慣性信号11aのデータにおいて、処理されていない(慣性演算に利用されていない)データが有るか否かが判定されて(ステップS3)、すべてのデータが処理されていると判定された場合には、この速度位置解析動作が終了される。
これに対して、未処理のデータが有ると判定されると、次に処理すべきデータに静止情報が関連づけられているか否かが判定される(ステップS4)。このとき、次に処理すべきデータに静止情報が関連づけられていると判定された場合、該データに基づいて求められる産業用ロボット1の速度をゼロとする新たな補正値が求められる(ステップS5)。この後、新たに求められた補正値を用いて慣性信号11aのデータが補正されて産業用ロボット1の速度及び位置が順次求められる(ステップS2〜S4)。一方で、次に処理すべきデータに静止情報が関連づけられていないと判定されると、静止情報が関連づけられたデータに達するまで、現在の補正値を用いて慣性演算が続けられる(ステップS2〜4)。
次に、作用について説明する。図4は、産業用ロボット1の速度を示すグラフであり、(a)は産業用ロボット1の真の速度を示すグラフであり、(b)は図1の慣性信号11aのデータが適格に補正されていない状態で求められた産業用ロボット1の速度を示すグラフであり、(c)は図1の慣性信号11aのデータが適格に補正された状態で求められた産業用ロボット1の速度を示すグラフである。図4(a)に示すように産業用ロボット1の速度は時経列に、静止状態(時間t0〜t1)、動作状態(時間t1〜t2)、静止状態(時間t2〜t3)、動作状態(時間t3〜t4)、静止状態(時間t4〜t5)である。図4(b)に示すように、慣性信号11aのデータが適格に補正されていない状態で産業用ロボット1の速度が求められると、時間t0〜t1、時間t2〜t3、時間t4〜t5で現実には静止しているにも拘わらず、求められたデータ上では産業用ロボット1が変位していることになってしまう。この誤った速度情報を積分して産業用ロボット1の位置を求めると、求められた産業用ロボット1の位置は現実の位置と大きく異なるものになってしまう。これに対して図4(c)に示すように、第1の本発明の実施の形態の補正値を用いて慣性信号11aのデータを補正すると、慣性信号11aのデータに基づいて求められる産業用ロボット1の速度を、現実の産業用ロボット1の速度に近づけることができる。
具体的には、静止状態の時間t0〜t1では速度をゼロとする補正を実行し、動作状態の時間t1〜t2ではデータ蓄積部30に蓄積された過去のデータに基づいてゲイン補正がなされていることが判る。ゲイン補正で求められた産業用ロボット1の速度でも静止状態に至った時間t2でもゼロには至っていないのでこれをオフセットし、ゼロ補正する。その後、静止状態である時間t2〜t3の間は速度ゼロとする。その後、動作状態である時間t3〜t4でも時間t1〜t2と同様に過去のデータに基づくゲイン補正がなされ、時間t4でオフセットし、ゼロ補正が実行される。そして、時間t5まで速度ゼロを維持している。このような既に蓄積された過去のデータに基づくゲイン補正と、静止時間中のゼロ補正により、産業用ロボット1の現実の速度と求められる速度との相違を小さくできる。
このような産業用ロボットの速度位置解析システムでは、静止情報20aが関連付けられている慣性信号11aのデータに基づいて求められる産業用ロボット1の速度をゼロとする補正値を求めて、求めた補正値を用いて慣性信号11aのデータを補正して産業用ロボット1の速度及び位置を求めるので、誤差が大きな安価な慣性センサ11を用いても慣性信号11aに含まれる誤差を打ち消すことができ、より安価な構成で高精度な産業用ロボットの速度及び位置を求めることができる。
また、移動制御部20は、産業用ロボット1を第1位置41から第2位置42まで移動させる途中で産業用ロボット1を所定時間静止させるので、より確実に補正値を求めることができ、産業用ロボット1の速度及び位置をより高精度に求めることができる。この構成は、産業用ロボット1の動作を開始させた後に産業用ロボット1を待機させることなく常に稼働させる実施状況において、特に有用である。
図5を参照すれば、図4の場合よりもさらに真の速度に近づけるべくデータ蓄積部30に蓄積された複数回データを平均化する補正を行っている。
図5の(a)〜(c)は図4の場合と同一のグラフである。まず第1の平均化補正が図5(d)に示されており、第2の平均化補正が図5(e)に示されている。第1の平均化補正(d)は、産業用ロボット1を反復動作させ、その繰り返し再現性を利用し、データを平均化し補正を行っている。また、第2の平均化補正(e)は、1回の計測データの、補正計算を複数回繰り返し計算して真値に近づけている。
≪第2の本発明の実施形態≫
次に、第2の本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
図6は、本発明の実施の形態1による産業用ロボット1の速度位置検出装置を示すブロック図である。図において、産業用ロボット1には、アクチュエータ10と慣性センサ11とが設けられている。産業用ロボット1はロボットアーム等により構成されており、アクチュエータ10は産業用ロボット1の可動部を駆動するためのものである。慣性センサ11は、MEMSの技法により作成された小型のジャイロ及び加速度計により構成されており、産業用ロボット1(可動部)の移動を検出するための3軸の加速度と該3軸回りの角速度とを検出するものである。
産業用ロボット1には、制御手段2が接続されている。制御手段2には、移動制御部20及び速度位置検出部21が含まれている。移動制御部20は、アクチュエータ10に接続されており、所定のプログラムに従ってアクチュエータ10の駆動制御を行うことで産業用ロボット1の移動制御を行う。また、移動制御部20は、産業用ロボット1を静止させているときに速度位置検出部21に対して静止情報20aを入力する。
速度位置検出部21は、移動制御部20及び慣性センサ11に接続されている。また、速度位置検出部21は、慣性センサ11からの慣性信号11aに基づいて産業用ロボット1の速度及び位置を求める。具体的には、速度位置検出部21は、制御手段2の電源が投入されているときに、慣性信号11aに基づいて産業用ロボット1の速度及び位置を逐次求める。すなわち、本実施の形態の構成は、産業用ロボット1の速度及び位置をリアルタイムに求めるものである。速度位置検出部21は、求めた産業用ロボット1の速度及び位置を示す速度位置情報21aを移動制御部20に入力する。移動制御部20は、速度位置検出部21からの速度位置情報21aをフィードバック情報としてアクチュエータ10の駆動制御に利用する。
また、速度位置検出部21は、移動御部20からの静止情報20aを検出した場合に、静止情報20aを検出しているときの慣性信号11aに基づいて求められる産業用ロボット1の速度をゼロとする補正値を求めて、求めた補正値を用いて慣性信号11aを補正して産業用ロボット1の速度及び位置を求める。ここで、補正値とは、角速度オフセット(入力角速度がないときのジャイロ出力)、及び鉛直方向加速度オフセット(重力加速度以外の入力加速度がないときの、加速度計の出力の鉛直方向成分から重力加速度を減算したもの)を含むものである。なお、本実施の形態の産業用ロボットの速度位置検出装置には、移動制御部20、慣性センサ11、及び速度位置検出部21が含まれる。
次に、図7は、図6の移動制御部20による移動制御を示す説明図である。
図において、移動制御部20は、所定のプログラムに従って、産業用ロボット1を第1位置41から第2位置42まで移動させる移動制御を行う。ここで、第1位置41とは、産業用ロボット1の待機位置又は産業用ロボット1が作業を行った位置(現在位置)であり、第2位置42とは、産業用ロボット1が次に作業を行うべき位置(目標位置)である。また、移動制御部20は、産業用ロボット1を第1位置41から第2位置42まで移動させる途中で産業用ロボット1を所定時間静止させる。
静止情報20aは、産業用ロボット1の待機中、及び第1位置41から第2位置42まで移動させる途中での静止中に移動制御部20から速度位置検出部21に入力される。一般的には、産業用ロボット1を第1位置41から第2位置42まで移動させる場合、産業用ロボット1を連続的に移動させるが、本実施の形態の構成では、慣性信号11aの補正値を得るために、意図的に産業用ロボット1を途中で静止させている。この途中静止のタイミングとしては、例えば第1位置41と第2位置42との間の中間位置や、第1位置41と第2位置42との間の任意の複数位置等が採用され得る。
次に、図8は、図7の速度位置検出部21による速度位置検出動作を示すフローチャートである。図において、制御手段2の電源が投入されると、電源投入直後は産業用ロボット1が待機状態とされているため、そのときの慣性信号11aに基づいて求められる産業用ロボット1の速度をゼロとする補正値が求められる(ステップS11)。なお、第2の本発明の場合、産業用ロボット1の移動開始から終了までの過去の慣性信号11aの全データは蓄積されていないため第1の本発明のように蓄積データに基づくゲイン調整はなされず、このための補正値の算出もない。待機時の補正値が求められると、該補正値を用いて慣性信号11aの補正を行いつつ、産業用ロボット1の速度及び位置が求められる(ステップS12)。
その次に、移動制御部20からの静止情報20aが検出されるか否かが判定される(ステップS13)。このとき、静止情報20aが検出されると判定されると、静止情報20aが検出されているときの慣性信号11aに基づいて求められる産業用ロボット1の速度をゼロとする新たな補正値が求められ(ステップS14)、新たに求められた補正値を用いて慣性信号11aが補正されて産業用ロボット1の速度及び位置が逐次求められる(ステップS12)。これに対して、静止情報20aが検出されないと判定されると、静止情報20aが検出されると判定されるまで、現在の補正値を用いて慣性演算が続けられる(ステップS12)。この速度位置検出動作は、制御手段2の電源がOFFされるまで継続して実施される。
次に、作用について説明する。
図9は、産業用ロボット1の速度を示すグラフであり、(a)は産業用ロボット1の真の速度を示すグラフであり、(b)は図1の慣性信号11aのデータが適格に補正されていない状態で求められた産業用ロボット1の速度を示すグラフであり、(c)は図1の慣性信号11aのデータが適格に補正された状態で求められた産業用ロボット1の速度を示すグラフである(図9(a)(b)は、それぞれ図4(a)(b)に相当)。図4と同様に図9の産業用ロボット1の速度は時経列に、静止状態(時間t0〜t1)、動作状態(時間t1〜t2)、静止状態(時間t2〜t3)、動作状態(時間t3〜t4)、静止状態(時間t4〜t5)であり、図9(b)に示すように慣性信号11aのデータが適格に補正されていない状態で産業用ロボット1の速度が求められると、時間t0〜t1、時間t2〜t3、時間t4〜t5で現実には静止しているにも拘わらず、求められたデータ上では産業用ロボット1が変位していることになってしまう。この誤った速度情報を積分して産業用ロボット1の位置を求めると、求められた産業用ロボット1の位置は現実の位置と大きく異なるものになってしまう。
これに対して図9(c)に示すように、第2の本発明の実施の形態の補正値を用いて慣性信号11aのデータを補正すると、慣性信号11aのデータに基づいて求められる産業用ロボット1の速度を、現実の産業用ロボット1の速度に近づけることができる。
具体的には、静止状態の時間t0〜t1、時間t2〜t3、時間t4〜t5でオフセットし、速度をゼロに補正する。すなわち、静止状態を判定し、その時間中の速度をゼロ補正する。静止状態は移動速度を検出する既存のセンサで検出可能であるので、この補正は比較的容易であり、産業用ロボット1等の作動時にもリアルタイムで現実の速度と求められる速度との相違を小さくできる。
このような産業用ロボットの速度位置検出装置では、速度位置検出部21は、静止情報20aを検出しているときの慣性信号11aに基づいて求められる産業用ロボット1の速度をゼロとする補正値を求めて、求めた補正値を用いて慣性信号11aを補正して産業用ロボット1の速度及び位置を求めるようにするので、慣性信号11aに含まれる誤差を打ち消すことができ、より安価な構成で高精度な産業用ロボット1の速度及び位置を求めることができる。
また、移動制御部20は、産業用ロボット1を第1位置41から第2位置42まで移動させる途中で産業用ロボット1を所定時間静止させるので、より確実に補正値を求めることができ、産業用ロボット1の速度及び位置をより高精度に求めることができる。この構成は、産業用ロボット1の動作を開始させた後に産業用ロボット1を待機させることなく常に稼働させる実施状況において、特に有用である。
≪産業用ロボットへの装着例としての一軸偏心ねじポンプの説明≫
次に、第1及び第2の本発明の速度位置解析システム及び速度位置検出装置を使用する産業用ロボット1の具体例について、産業用ロボット1に流体塗布装置を取り付け、本発明の速度位置解析システム及び速度位置検出装置によって得られた産業用ロボット1の速度及び位置に基づいて流体塗布装置から塗布される流体の塗布量を制御する場合が想定される。例えば、流体塗布装置から塗布される流体の塗布量を産業用ロボット1の速度の増減に比例させれば均一な塗布幅での塗布が可能である。とりわけ流体塗布装置として一軸偏心ねじポンプが例示される。
図10に一軸偏心ねじポンプ100が示されており、図11ではこの一軸偏心ねじポンプ100を装着した産業用ロボット1を示している。図11を参照すれば、産業用ロボット1は枢結点(ピボット部)が6箇所存在する所謂6軸ロボットであり、そのアーム先端に一軸偏心ねじポンプ100を装着している。産業用ロボット1を据え付けたプラットホーム200には部材201(代表的には略板状部材)が配置されている。一軸偏心ねじポンプ100には第1または第2の本発明の速度位置解析システム及び速度位置検出装置が内臓されており、これにより適正な塗布量で部材201上に液体を塗布する。
また、一軸偏心ねじポンプ100の構成を概説する。
本発明の一実施形態に係る一軸偏心ねじポンプ100(以下、単に「ポンプ」100とも称す)について、図面を参照しつつ詳細に説明する。ポンプ100は、いわゆる回転容積型のポンプであり、図10に示すように、ケーシング112の内部にステータ120や、ロータ130、動力伝達機構150などが収容された構成とされている。ケーシング112は、金属製で筒状の部材あり、長手方向一端側に取り付けられたノズル112aにニードル(第1開口部)114aが設けられている。また、ケーシング112の外周部分には、開口部(第2開口部)114bが設けられている。114bは、ケーシング112の長手方向中間部分に位置する中間部112dにおいてケーシング112の内部空間に連通している。
ニードル114a,開口部114bは、それぞれポンプ100の吸込口および吐出口として機能する部分である。さらに詳細に説明すると、本実施形態のポンプ100は、ロータ130を正方向に回転させることにより、ニードル114aが吐出口として機能し、開口114bが吸込口として機能するように流体を圧送することが可能である。またこれとは逆に、ポンプ100は、ロータ130を逆方向に回転させることにより、ニードル114aが吸込口として機能し、開口114bが吐出口として機能するように流体を圧送させることが可能である。本実施形態のポンプ100では、ニードル114aが吐出口として機能し、開口114bが吸込口として機能するようにロータ130が作動する。
ステータ120は、ゴムに代表される弾性体や樹脂などで作成され、略円筒形の外観形状を有する部材である。ステータ120の材質は、ポンプ100を用いて輸送する被搬送物である流体の種類や性状などにあわせて適宜選択される。ステータ120は、ケーシング112においてニードル114aに隣接する位置にあるステータ取付部112b内に収容されている。ステータ120の外径は、ステータ取付部112bの内径と略同一である。そのため、ステータ120は、その外周面がステータ取付部112bの内周面に略密着するような状態で取り付けられている。また、ステータ120は、一端側がケーシング112の端部においてノズル112aによって挟み込まれている。
図10に示すように、ステータ120の内周面124は、2条で多段の雌ねじ形状とされている。さらに具体的には、ステータ120の内部には、ステータ120の長手方向に沿って伸び、前述したピッチでねじれた貫通孔122が設けられている。ステータ120は、内部に形成された雌ねじ形状部分のリードの長さL(ピッチの長さに条数を乗じた長さ)を基準長Sとした場合に、この基準長Sのd倍(d=自然数)の長さを有する多段(d段)の雌ねじ形状とされている。また、貫通孔122は、ステータ120の長手方向のいずれの位置において断面視しても、その断面形状(開口形状)が略長円形となるように形成されている。
ステータ120の内周面124によって形成された雌ねじ形状の部分の内径Diは、吸込口となる開口114b側(図10右側)から吐出口となるニードル114a側(図10左側)に向けて長さLだけ長手方向に進む毎に拡径するよう、段状に形成されている。
ロータ130は、金属製の軸体であり、1条で多段の偏心した雄ねじ形状とされている。さらに詳細には、ロータ130のリードの長さLは、上述したステータ120と同一である。また、ロータ130は、リードの長さLに相当する基準長Sのd倍(d=自然数)の長さを有する多段(d段)の雄ねじ形状となるように形成されている。ロータ130は、長手方向のいずれの位置で断面視しても、その断面形状が略真円形となるように形成されている。ロータ130は、上述したステータ120に形成された貫通孔122に挿通され、貫通孔122の内部において自由に偏心回転可能とされている。
ロータ130の雄ねじ形状に形成された部分の外径Doは、吸込口となる開口114b側(図中右側)から吐出口側ニードル114a側(図中左側)に向けて長さLだけ長手方向に進む毎に縮径するよう、段状に形成されている。
ロータ130をステータ120に対して挿通すると、ロータ130の外周面132とステータ120の内周面124とが両者の接線でぴったりと接した状態になり、ステータ120の内周面124とロータ130の外周面との間に流体搬送路140が形成される。流体搬送路140は、上述したステータ120やロータ130のリードの長さLを基準長Sとした場合に、ステータ120やロータ130の軸方向にリードの基準長Sのd倍の長さを有する多段(d段)の流路となっている。また、流体搬送路140は、ステータ120やロータ130の長手方向に向けて螺旋状に伸びている。
また、流体搬送路140は、ロータ130をステータ120の貫通孔122内において回転させると、ステータ120内を回転しながらステータ120の長手方向に進む。そのため、ロータ130を回転させると、ステータ120の一端側から流体搬送路140内に流体を吸い込むと共に、この流体を流体搬送路140内に閉じこめた状態でステータ120の他端側に向けて移送し、ステータ120の他端側において吐出させることが可能である。本実施形態のポンプ110は、ロータ130を正方向に回転させることにより、開口114bから吸い込んだ流体を圧送し、ニードル114aから吐出することが可能とされている。
動力伝達機構150は、ケーシング112の外部に設けられたモータなどの動力源(図示せず)から上述したロータ130に対して動力を伝達するために設けられている。動力伝達機構150は、動力伝達部152と偏心回転部154とを有する。動力伝達部152は、ケーシング112の長手方向の一端側、さらに詳細には上述したノズル112aやステータ取付部112bが設けられたのとは反対側(以下、単に「基端側」とも称す)に設けられた軸収容部112c内に設けられている。また、偏心回転部154は、軸収容部112cとステータ取付部112bとの間に形成された中間部112dに設けられている。
動力伝達部152は、ドライブシャフトを有し、これを介してサーボモータと減速機で構成される駆動機165に接続されている。この駆動機165を作動させることにより、ドライブシャフトを回転させることが可能である。動力伝達部152が設けられた軸収容部112cと中間部112dとの間には、バリシール163やその他メカニカルシールやグランドパッキンなどからなる軸封装置161が設けられており、これにより中間部112d側から駆動機165側に被搬送物たる流体が漏れ出さない構造とされている。
偏心回転部154は、ドライブシャフトとロータ130とを動力伝達可能なように接続する部分である。偏心回転部154は、連結軸162と、2つの連結体164,166とを有する。連結軸163は、従来公知のカップリングロッドや、スクリューロッドなどによって構成されいる。連結体164は連結軸162とロータ130とを連結するものであり、連結体166は連結軸162とドライブシャフト156とを連結するものである。連結体164,166は、いずれも従来公知のユニバーサルジョイントなどによって構成されており、ドライブシャフトを介して伝達されてきた回転動力をロータ130に伝達し、ロータ130を偏心回転させることが可能である。
ここで図12を参照すれば上記産業用ロボット1に装着した一軸偏心ねじポンプ100とセンサ(代表的には慣性センサ)11との位置関係を示している。上述するように第一および第二の本発明では、慣性センサ11からの慣性信号に基づいて一軸偏心ねじポンプ100の位置・速度を算出している。したがって、計算便宜上は検出の直接目的である液体を塗布するノズル112a先端のニードル114aに慣性センサ11を装着すること好ましい。しかしながら、ニードル114aには慣性センサ11を装着し得るようなスペースが存在しない。このため慣性センサ11はニードル114aから比較的近いケーシング112の中間部近傍に装着している(図12参照)。
実際に慣性センサ11からの信号に基づいてニードル112aの速度・位置を検出するには、慣性センサ11の位置座量(x、y、z)での速度・位置関数を検出し、この関数をニードル114aの位置座標(X,Y,Z)基準の関数に変換することでその速度・位置を検出することとしている。
以上、第1及び第2の本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載および教示を逸脱しない範囲で他の変形例、改良例が存在することは当業者に明白であろう。
1 産業用ロボット
10 アクチュエータ
11 慣性センサ
11a 慣性信号
20 移動制御部
20a 静止情報
30 データ蓄積部
31 速度位置後解析部
41 第1位置
42 第2位置

Claims (13)

  1. 産業用ロボット(1)に設けられたアクチュエータ(10)の駆動制御を行うことで前記産業用ロボット(1)の移動制御を行う移動制御部(20)と、
    前記産業用ロボット(1)に設けられた慣性センサ(11)と、
    前記慣性センサ(11)に接続され、前記慣性センサ(11)からの慣性信号(11a)のデータを蓄積するデータ蓄積部(30)と、
    前記データ蓄積部(30)に接続され、前記データ蓄積部(30)に蓄積された前記慣性信号(11a)のデータに基づいて前記産業用ロボット(1)の速度及び位置を求める速度位置後解析部(31)と
    を備え、
    前記移動制御部(20)は、前記産業用ロボット(1)を静止させているときに前記データ蓄積部(30)に対して静止情報(20a)を入力し、
    前記データ蓄積部(30)は、前記移動制御部(20)からの静止情報(20a)を検出した場合に、前記静止情報(20a)を検出したときの前記慣性信号(11a)のデータに関連付けて前記静止情報(20a)を記憶し、
    前記速度位置後解析部(31)は、前記静止情報(20a)が関連付けられている前記慣性信号(11a)のデータに基づいて求められる前記産業用ロボット(1)の速度をゼロとする補正値を求めて、求めた前記補正値を用いて前記慣性信号(11a)のデータを補正して前記産業用ロボット(1)の速度及び位置を求めることを特徴とする産業用ロボットの速度位置解析システム。
  2. 前記移動制御部(20)は、前記産業用ロボット(1)を第1位置(41)から第2位置(42)まで移動させる途中で前記産業用ロボット(1)を所定時間静止させることを特徴とする請求項1記載の産業用ロボットの速度位置解析システム。
  3. 前記データ蓄積部(30)は、前記産業用ロボット(1)を動作させたときの前記慣性信号(11a)のデータに基づく動作情報を記憶し、
    前記速度位置後解析部(31)は、前記動作情報が関連付けられている前記慣性信号(11a)のデータに基づいて、求められる前記産業用ロボット(1)の速度を真の速度に近づける補正値を求める、ことを特徴とする請求項1又は2記載の産業用ロボットの速度位置解析システム。
  4. 前記産業用ロボット(1)に流体塗布装置(10)を取り付け、
    請求項1又は2に記載の産業用ロボット(1)の速度位置解析システムによって得られた産業用ロボット(1)の速度及び位置に基づいて前記流体塗布装置(10)から塗布される流体の塗布量を制御することを特徴とする流体塗布量制御装置。
  5. 前記産業用ロボット(1)に流体塗布装置(100)を取り付け、
    前記流体塗布装置(100)が請求項1又は2に記載の速度位置解析システムを有し、該速度位置解析システムによって得られた前記流体塗布装置(100)の速度及び位置に基づいて前記流体塗布装置(100)から塗布される流体の塗布量を制御することを特徴とする流体塗布量制御装置。
  6. 前記流体塗布装置(100)から塗布される流体の塗布量は、前記産業用ロボット(1)の速度の増減に比例することを特徴とする請求項4又は5に記載の流体塗布量制御装置。
  7. 前記流体塗布装置(100)は、一軸偏心ねじポンプであることを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の流体塗布量制御装置。
  8. 産業用ロボット(1)に設けられたアクチュエータ(10)の駆動制御を行うことで前記産業用ロボット(1)の移動制御を行う移動制御部(20)と、
    前記産業用ロボット(1)に設けられた慣性センサ(11)と、
    前記移動制御部(20)及び前記前記慣性センサ(11)に接続された速度位置検出部(21)と
    を備え、
    前記移動制御部(20)は、前記産業用ロボット(1)を静止させているときに前記速度位置検出部(21)に対して静止情報(20a)を入力し、
    前記速度位置検出部(21)は、前記移動制御部(20)からの静止情報(20a)を検出した場合に、前記静止情報(20a)を検出しているときの前記慣性信号(11a)に基づいて求められる前記産業用ロボット(1)の速度をゼロとする補正値を求めて、求めた前記補正値を用いて前記慣性信号(11a)を補正して前記産業用ロボット(1)の速度及び位置を求めることを特徴とする産業用ロボットの速度位置検出装置。
  9. 前記移動制御部(20)は、前記産業用ロボット(1)を第1位置(41)から第2位置(42)まで移動させる途中で前記産業用ロボット(1)を所定時間静止させることを特徴とする請求項8記載の産業用ロボットの速度位置検出装置。
  10. 前記産業用ロボット(1)に流体塗布装置(100)を取り付け、
    請求項8又は9に記載の産業用ロボット(1)の速度位置検出装置によって得られた産業用ロボットの速度及び位置に基づいて前記流体塗布装置(100)から塗布される流体の塗布量を制御することを特徴とする流体塗布量制御装置。
  11. 前記流体塗布装置(100)が請求項8又は9に記載の速度位置検出装置を有し、該速度位置検出装置(100)によって得られた該速度位置検出装置(100)の速度及び位置に基づいて前記流体塗布装置(100)から塗布される流体の塗布量を制御することを特徴とする流体塗布量制御装置。
  12. 前記流体塗布装置(100)から塗布される流体の塗布量は、前記産業用ロボットの速度の増減に比例することを特徴とする請求項10又は11に記載の流体塗布量制御装置。
  13. 前記流体塗布装置(100)は、一軸偏心ねじポンプであることを特徴とする請求項10〜12のいずれか1項に記載の流体塗布量制御装置。




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