JP2012085729A - 画像処理装置及びx線ct装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】X線CT装置において、心拍間の形状の差異を考慮して心拍毎に形状差の少ないセグメント位相をそれぞれ設定することで、セグメント画像の画質を向上すること。
【解決手段】X線CT装置1は、複数心拍に亘る被検体の透過データに基づいて生成されるビュー毎のビューデータを心拍情報と対応付けて記憶する記憶装置と、記憶されたビューデータを基に、複数心拍の中から基準心拍を設定する基準心拍設定部61、基準心拍に含まれる複数位相の中から基準位相を設定する基準位相設定部62と、複数心拍のうち基準心拍以外の非基準心拍毎に、セグメント再構成するためのセグメント位相をそれぞれ設定する位相設定部64と、基準位相のセグメントに含まれるビューのビューデータと、セグメント位相に含まれるビューのビューデータとを基に、複数心拍におけるセグメント再構成を実施するセグメント再構成部55と、を有する。
【選択図】 図2

Description

本発明の一態様である本実施形態は、X線で被検体を走査して得られた投影データに基づいて画像を再構成する画像処理装置及びX線CT(computerized tomography)装置に関する。
X線CT装置は、被検体を透過したX線の強度に基づいて、被検体についての情報を画像により提供するものであり、疾病の診断・治療や手術計画等を初めとする多くの医療行為において重要な役割を果たしている。
X線CT装置を使った動きの速い特に心臓検査では、画像の時間分解能の向上が重要な課題の一つである。時間分解能を高めるための再構成方式としては、たとえば、ハーフ再構成やセグメント再構成等がある。
ハーフ再構成は、X線管が180度+α(α:ファン角度)の範囲を回転する間に収集された投影データを用いて画像を再構成する手法である。ハーフ再構成では、360度範囲の投影データから画像を再構成する場合(フル再構成)と比較した場合、時間分解能を約1/2にすることができる。
一方、従来のセグメント再構成は、所定の数の心拍分の投影データから同一断面及び同一位相の投影データを抽出し、抽出した複数の投影データを合成して180度+αの範囲の投影データとした後、ハーフ再構成を行なう手法である。セグメント再構成では、利用する心拍数をNとすると、360度範囲の投影データから画像を再構成する場合と比較して時間分解能を約(180+α)/Nにすることができる。
従来のセグメント再構成を行なう場合、使用する複数心拍において同一位相のデータを用いている。同一位相の設定方法としては、投影データ上における複数位相データを用いて、時間方向の差分によって求められた動き量に基づく方法がある。動き量を時系列に並べたモーションマップを生成し、そのモーションマップに基づいて動き量の少ない位相を自動的に同一位相として設定するものである。
また、視覚的に同一位相を設定する場合は、複数ビューの投影データを用いてハーフ再構成を行ない、各位相の画像データを実際に確認して操作者が任意の位相を設定する。
なお、本発明に関連する特許文献として、以下の特許文献1が挙げられる。
特開2007−37782号公報
しかしながら、実際の心臓では心拍間の形状の差異や、位相周期の差異が生じることがある。よって、従来のセグメント再構成による画像データは、時間分解能が向上した場合でもこれらの差異の影響で結果的に画質が劣化する虞がある。画質の劣化は心拍数にバラつきがある場合に見られ、特に位相がずれているものは従来の位相の設定方法では除外心拍となり、結果的に画像に寄与しない無駄な撮影を行なうことなり、不要被曝の問題がある。
さらに、一度に同位相の心臓データを収集した場合、任意の位相を用いて従来のセグメント再構成が可能であるが、使用心拍間の形状差や位相周期差が顕著となる可能性がある。
本実施形態の画像処理装置は、上述した課題を解決するために、複数心拍に亘る被検体の透過データに基づいて生成されるビュー毎のビューデータを前記心拍情報と対応付けて記憶する記憶手段と、前記記憶されたビューデータを基に、前記複数心拍の中から基準心拍を設定し、前記基準心拍に含まれる複数位相の中から基準位相を設定する心拍位相設定手段と、前記複数心拍のうち前記基準心拍以外の非基準心拍毎に、セグメント再構成するためのセグメント位相をそれぞれ設定するセグメント位相設定手段と、前記基準位相のセグメントに含まれるビューのビューデータと、前記セグメント位相に含まれるビューのビューデータとを基に、前記複数心拍におけるセグメント再構成を実施するセグメント再構成手段と、を有する。
本実施形態のX線CT装置は、上述した課題を解決するために、被検体に向けてX線を照射するX線照射手段と、前記X線を検出するX線検出手段と、前記被検体の心拍情報を計測する心電計測手段と、前記X線検出手段から出力される、複数心拍に亘る前記X線の透過データに基づいて生成されるビュー毎のビューデータを前記心拍情報と対応付けて記憶する記憶手段と、前記記憶されたビューデータを基に、前記複数心拍の中から基準心拍を設定し、前記基準心拍に含まれる複数位相の中から基準位相を設定する心拍位相設定手段と、前記複数心拍のうち前記基準心拍以外の非基準心拍毎に、セグメント再構成するためのセグメント位相をそれぞれ設定するセグメント位相設定手段と、前記基準位相のセグメントに含まれるビューのビューデータと、前記セグメント位相に含まれるビューのビューデータとを基に、前記複数心拍におけるセグメント再構成を実施するセグメント再構成手段と、を有する。
第1実施形態のX線CT装置を示すハードウェア構成図。 第1実施形態のX線CT装置の機能を示すブロック図。 画像データの差分処理の概念を示す図。 画像データの抽出処理の概念を示す図。 非基準心拍の差分画像データの画素値の標準偏差をグラフとして示す図。 第1実施形態のX線CT装置の動作を示すフローチャート。 第2実施形態のX線CT装置を示すハードウェア構成図。 第2実施形態のX線CT装置の機能を示すブロック図。 基準心拍におけるモーションマップの一例を示す図。 非基準心拍におけるモーションマップの一例を示す図。 第2実施形態のX線CT装置の動作を示すフローチャート。
本実施形態の画像処理装置及びX線CT装置について、添付図面を参照して説明する。なお、本実施形態のX線CT装置には、X線管とX線検出器とが1体として被検体の周囲を回転する回転/回転(ROTATE/ROTATE)タイプと、リング状に多数の検出素子がアレイされ、X線管のみが被検体の周囲を回転する固定/回転(STATIONARY/ROTATE)タイプ等様々なタイプがあり、いずれのタイプでも本発明を適用可能である。ここでは、現在、主流を占めている回転/回転タイプとして説明する。
また、入射X線を電荷に変換するメカニズムは、シンチレータ等の蛍光体でX線を光に変換し更にその光をフォトダイオード等の光電変換素子で電荷に変換する間接変換形と、X線による半導体内の電子正孔対の生成及びその電極への移動すなわち光導電現象を利用した直接変換形とが主流である。
加えて、近年では、X線管とX線検出器との複数のペアを回転リングに搭載したいわゆる多管球型のX線CT装置の製品化が進み、その周辺技術の開発が進んでいる。本実施形態のX線CT装置では、従来からの一管球型のX線CT装置であっても、多管球型のX線CT装置であってもいずれにも適用可能である。ここでは、一管球型のX線CT装置として説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態のX線CT装置を示すハードウェア構成図である。
図1は、第1実施形態のX線CT装置1を示す。X線CT装置1は、大きくは、スキャナ装置11及び画像処理装置12によって構成される。X線CT装置1のスキャナ装置11は、通常は検査室に設置され、患者(被検体)Oに関するX線の透過データを生成するために構成される。一方、画像処理装置12は、通常は検査室に隣接する制御室に設置され、透過データを基に投影データを生成して再構成画像の生成・表示を行なうために構成される。
X線CT装置1のスキャナ装置11は、X線管(X線源)21、絞り22、X線検出器23、DAS(data acquisition system)24、回転部25、高電圧電源26、絞り駆動装置27、回転駆動装置28、心電計ユニット29、天板30、天板駆動装置31、及びコントローラ32を設ける。
X線管21は、高電圧電源26から供給された管電圧に応じて金属製のターゲットに電子線を衝突させることでX線を発生させ、X線検出器23に向かって照射する。X線管21から照射されるX線によって、ファンビームX線やコーンビームX線が形成される。X線管21は、高電圧電源26を介したコントローラ32による制御によって、X線の照射に必要な電力が供給される。
絞り22は、絞り駆動装置27によって、X線管21から照射されるX線のスライス方向の照射範囲を調整する。すなわち、絞り駆動装置27によって絞り22の開口を調整することによって、スライス方向のX線照射範囲を変更できる。
X線検出器23は、チャンネル方向に複数、及び列(スライス)方向に単一の検出素子を有する1次元アレイ型の検出器である。又は、X線検出器23は、マトリクス状、すなわち、チャンネル方向に複数、及び列方向に複数の検出素子を有する2次元アレイ型の検出器(マルチスライス型検出器ともいう。)である。X線検出器23は、X線管21から照射され、患者Oを透過したX線を検出する。
DAS24は、X線検出器23の各X線検知素子が検知する透過データの信号を増幅してデジタル信号に変換する。DAS24の出力データは、スキャナ装置11のコントローラ32を介して画像処理装置12に供給される。
回転部25は、X線管21、絞り22、X線検出器23、及びDAS24を一体として保持する。回転部25は、X線管21とX線検出器23とを対向させた状態で、X線管21、絞り22、X線検出器23、及びDAS24を一体として患者Oの周りに回転できるように構成されている。なお、回転部25の回転中心軸と平行な方向をz軸方向、そのz軸方向に直交する平面をx軸方向、y軸方向で定義する。
高電圧電源26は、コントローラ32による制御によって、X線の照射に必要な電力をX線管21に供給する。
絞り駆動装置27は、コントローラ32による制御によって、絞り22におけるX線のスライス方向の照射範囲を調整する機構を有する。
回転駆動装置28は、コントローラ32による制御によって、回転部25がその位置関係を維持した状態で空洞部の周りを回転するように回転部25を回転させる機構を有する。
心電計ユニット29は、図示しない心電計電極、アンプ及びA/D(analog to digital)変換回路によって構成される。心電計ユニット29は、心電計電極によって感知された電気信号としての心電波形データをアンプによって増幅し、増幅信号から雑音を除去してデジタル信号に変換する。心電計ユニット29は、患者Oに装着される。
天板30は、患者Oを載置可能である。
天板駆動装置31は、コントローラ32による制御によって、天板30をy軸方向に沿って昇降動させると共に、z軸方向に沿って進入/退避動させる機構を有する。回転部25の中央部分は開口を有し、その開口部の天板30に載置された患者Oが挿入される。
コントローラ32は、CPU(central processing unit)、及びメモリによって構成される。コントローラ32は、X線検出器23、DAS24、高電圧電源26、絞り駆動装置27、回転駆動装置28、心電計ユニット29、及び天板駆動装置31等の制御を行なってスキャンを実行させる。
X線CT装置1の画像処理装置12は、コンピュータをベースとして構成されており、病院基幹のLAN(local area network)等のネットワークNと相互通信可能である。画像処理装置12は、大きくは、CPU41、メモリ42、HDD(hard disc drive)43、入力装置44、及び表示装置45等の基本的なハードウェアから構成される。CPU41は、共通信号伝送路としてのバスを介して、画像処理装置12を構成する各ハードウェア構成要素に相互接続されている。なお、画像処理装置12は、記録媒体ドライブ46を具備する場合もある。
CPU41は、半導体で構成された電子回路が複数の端子を持つパッケージに封入されている集積回路(LSI)の構成をもつ制御装置である。医師等の操作者によって入力装置44が操作等されることにより指令が入力されると、CPU41は、メモリ42に記憶しているプログラムを実行する。又は、CPU41は、HDD43に記憶しているプログラム、ネットワークNから転送されてHDD43にインストールされたプログラム、又は記録媒体ドライブ46に装着された記録媒体から読み出されてHDD43にインストールされたプログラムを、メモリ42にロードして実行する。
メモリ42は、ROM(read only memory)及びRAM(random access memory)等の要素を兼ね備える構成をもつ記憶装置である。内部記憶装置は、IPL(initial program loading)、BIOS(basic input/output system)及びデータを記憶したり、CPU41のワークメモリやデータの一時的な記憶に用いられたりする。
HDD43は、磁性体を塗布又は蒸着した金属のディスクが着脱不能で内蔵されている構成をもつ記憶装置である。HDD43は、画像処理装置12にインストールされたプログラム(アプリケーションプログラムの他、OS(operating system)等も含まれる)や、投影データや画像データを記憶する記憶装置である。また、OSに、操作者に対する情報の表示にグラフィックを多用し、基礎的な操作を入力装置44によって行なうことができるGUI(graphical user interface)を提供させることもできる。
入力装置44は、操作者によって操作が可能なポインティングデバイスであり、操作に従った入力信号がCPU41に送られる。
表示装置45は、図示しない画像合成回路、VRAM(video random access memory)、及びディスプレイ等を含んでいる。画像合成回路は、画像データに種々のパラメータの文字データ等を合成した合成データを生成する。VRAMは、合成データを、ディスプレイに表示する表示画像データとして展開する。ディスプレイは、液晶ディスプレイやCRT(cathode ray tube)等によって構成され、表示画像データを表示画像として順次表示する。
記録媒体ドライブ46は、記録媒体の着脱が可能となっており、記録媒体に記録されたデータ(プログラムを含む)を読み出してバス上に出力し、また、バスを介して供給されるデータを記録媒体に書き込む。このような記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することができる。
画像処理装置12は、スキャナ装置11のDAS24から入力された生データに対して対数変換処理や、感度補正等の補正処理(前処理)を行なって投影データを生成し、心電波形データに基づく位相と関連付けてHDD43等の記憶装置に記憶させる。以下、位相を、R波を基準としたmsec.(ミリ秒)として表現する。しかしながら、位相は、心拍周期をm[%]間隔で分割した場合の0,m,2m,…,100[%]、例えば心拍周期を2[%]間隔で分割した場合の0,2,4,…,100[%]で表現される場合もある。
また、画像処理装置12は、前処理された投影データに対して散乱線の除去処理を行なう。画像処理装置12は、X線曝射範囲内の投影データの値に基づいて散乱線の除去を行なうものであり、散乱線補正を行なう対象の投影データ又はその隣接投影データの値の大きさから推定された散乱線を、対象となる投影データから減じて散乱線補正を行なう。画像処理装置12は、補正された投影データを基にセグメント再構成することで画像データを生成してHDD43等の記憶装置に記憶させる。
従来のセグメント再構成は、所定の数の心拍分の投影データから同一断面及び同一位相の投影データを抽出し、抽出された複数の投影データを合成して180度+α(α:ファン角度)の範囲の投影データとした後、ハーフ再構成を行なう手法である。セグメント再構成では、利用する心拍数をNとすると、360度範囲の投影データから画像を再構成する場合と比較して時間分解能を約(180+α)/nにすることができる。
図2は、第1実施形態のX線CT装置1の機能を示すブロック図である。
図1に示すCPU41がプログラムを実行することによって、X線CT装置1は、図2に示すように、スキャン制御部51、投影データ生成部52、再構成部53、セグメント位相設定部54、及びセグメント再構成部55として機能する。なお、X線CT装置1を構成する各構成要素51乃至55は、CPU41がプログラムを実行することによって機能するものとするが、その場合に限定されるものではない。X線CT装置1を構成する各構成要素51乃至55の全部又は一部をハードウェアとしてX線CT装置1に設ける場合であってもよい。
スキャン制御部51は、スキャナ装置11のコントローラ32を制御して、患者Oの心電波形データを取得しながら、患者Oのスキャンを実行させてビュー毎に生データを収集する機能を有する。すなわち、スキャン制御部51は、心電同期撮影を実行させる。
投影データ生成部52は、スキャナ装置11のDAS24から入力された生データに対して対数変換処理や、感度補正等の補正処理を行なって投影データを生成して、HDD43等の記憶装置に記憶させる。また、投影データ生成部52は、投影データに対して散乱線の除去処理を行なってもよい。散乱線の除去処理とは、X線曝射範囲内の投影データの値に基づいて散乱線の除去を行なうものであり、散乱線補正を行なう対象の投影データ又はその隣接投影データの値の大きさから推定された散乱線を、対象となる投影データから減じて散乱線補正を行なう。
再構成部53は、投影データ生成部52(又は記憶装置)から入力される、所要位相を中心とするハーフ再構成処理に必要な複数ビューに相当する投影データセットを基に、画像データ(断面画像データ、又は3次元画像データ)を位相毎に生成する機能を有する。ハーフ再構成処理に必要な複数ビューは、180度+α(α:ファン角)の範囲に含まれる全てのビューの集合であってもよいし、180度+αの範囲に含まれる離間したビューの集合であってもよい。再構成部53は、複数ビューが180度+αの範囲に含まれる全てのビューの集合であっても、又は、180度+αの範囲に含まれる離間したビューの集合であっても、一般的な逆投影を用いて画像データを再構成する。しかし、再構成部53は、複数ビューが180度+αの範囲に含まれる離間したビューの集合である場合、逐次近似再構成を用いて画像データを生成してもよい。逐次近似再構成は代数的な手法であり、逆投影で再構成を行なう場合と異なり、均等な間隔のビューデータがなくとも画像データを生成することができる。
セグメント位相設定部54は、基準心拍設定部61、基準位相設定部62、差分演算部63、及び位相設定部64として機能する。従来のセグメント再構成では、全ての心拍において同一のセグメント位相を設定するものである。しかし、セグメント位相設定部54は、画像データを基に心拍毎にセグメント位相を設定するものである。
基準心拍設定部61は、複数心拍(第1,第2,…,第n心拍)の中から基準心拍を設定する機能を有する。例えば、基準心拍設定部61は、再構成部53によって生成され、表示装置45に表示された画像データを見ながら操作者が入力装置44を介して入力する入力信号を基に、第1心拍を基準心拍として設定する。
基準位相設定部62は、基準心拍設定部61によって設定された基準心拍に含まれる複数位相の中から基準位相を設定する機能を有する。例えば、基準位相設定部62は、再構成部53によって生成され、表示装置45に表示された画像データを見ながら操作者が入力装置44を介して入力する入力信号を基に、390msec.を基準位相として設定する。
差分演算部63は、基準位相設定部62によって設定された基準位相の画像データの画素値(CT値)と、HDD43等の記憶装置から取得される基準心拍以外の心拍(非基準心拍)の画像データの画素値とを対応させてそれぞれ差分処理して差分画像データを心拍毎にそれぞれ生成する機能と、差分画像データを基に、基準位相の画像データの画素値との差異が最小となる非基準心拍の画像データを心拍毎にそれぞれ抽出する機能とを有する。差分演算部63は、差分画像データ(又は、差分画像データの一部分)の画素値の標準偏差又は絶対値総和(又は、二乗和)を求め、標準偏差又は総和が最小となる差分画像データを心拍毎にそれぞれ抽出する。
図3は、画像データの差分処理の概念を示す図である。図4は、画像データの抽出処理の概念を示す図である。
図3の左列上段は、基準心拍設定部61によって設定された基準心拍としての第1心拍の中の複数位相の画像データのうち、基準位相設定部62によって設定された基準位相としての390msec.の画像データを示す。図3の中央列上段は、基準心拍設定部61によって設定された基準心拍以外の心拍としての第2心拍の中の複数位相の画像データを示す。図3の右列上段は、左列上段の第1心拍の位相390msec.の画像データと、中央列上段の第2心拍の複数位相の画像データとの差分処理後の複数位相の差分画像データを示す。図3の中段は第3心拍について、図3の下段は第n心拍について、それぞれ示したものである。
図4の左列上段は、図3の右列上段に示す第2心拍の複数位相の差分画像データを示す。図4の右列上段は、左列上段の第2心拍の複数位相の差分画像データから心拍毎に抽出されたある位相の差分画像データを示す。図4の中段は第3心拍について、図4の下段は第n心拍について、それぞれ示したものである。
図2に示す位相設定部64は、差分演算部63によって抽出された画像データに相当する心拍毎の位相を、各心拍におけるセグメント位相として設定する機能を有する。図5によると、位相設定部64は、第2心拍においては、セグメント位相を440msec.と設定する。
セグメント再構成部55は、基準位相設定部62によって設定される基準心拍の基準位相のセグメントに含まれる複数ビューの投影データ(対向データを含む)と、セグメント位相設定部54によって心拍毎に設定されたセグメント位相に含まれる複数ビューの投影データ(対向データを含む)とを基にセグメント再構成を実施して、セグメント再構成画像データを生成する機能を有する。なお、再構成部53における説明と同様に、セグメント再構成部55は、逐次近似再構成を行なってもよい。
図5は、非基準心拍の差分画像データの画素値の標準偏差をグラフとして示す図である。
図5によると、位相設定部64は、基準心拍以外の心拍としての第2心拍においては、差分画像データの標準偏差が最小となるセグメント位相470msec.を設定し、基準心拍以外の心拍としての第3心拍においては、差分画像データの標準偏差が最小となるセグメント位相421msec.を設定し、基準心拍以外の心拍としての第4心拍においては、差分画像データの標準偏差が最小となるセグメント位相443msec.を設定し、基準心拍以外の心拍としての第n心拍においては、差分画像データの標準偏差が最小となるセグメント位相243msec.を設定する。よって、セグメント再構成部55は、基準心拍設定部61及び基準位相設定部62によって設定された第1心拍のセグメント位相390msec.に含まれる投影データと、第2心拍のセグメント位相470msec.に含まれる投影データと、第3心拍のセグメント位相421msec.に含まれる投影データと、第4心拍のセグメント位相443msec.に含まれる投影データと、第n心拍のセグメント位相243msec.に含まれる投影データとを基に、セグメント再構成を実施する。しかし、従来技術では、全ての心拍のセグメント位相、例えば390msec.に含まれる投影データを基に、セグメント再構成されてしまう。
続いて、第1実施形態のX線CT装置1の動作を、図6に示すフローチャートを用いて説明する。
X線CT装置1は、スキャナ装置11のコントローラ32を制御して、患者Oの心電波形データを取得しながら(ステップST1)、複数心拍に亘って患者Oの心臓の同一断面をスキャンしてビュー毎に生データを収集する(ステップST2)。
X線CT装置1は、ステップST2によって収集された生データに対して対数変換処理や、感度補正等の補正処理を行なって投影データを生成して(ステップST3)、HDD43等の記憶装置に記憶させる。
X線CT装置1は、ハーフ再構成に必要な投影データセットを基に、画像データを再構成する(ステップST4)。ステップST4は、複数心拍に亘る投影データを基に、各心拍について、複数位相の画像データを再構成する。
X線CT装置1は、複数心拍の中から基準心拍を設定し(ステップST5)、ステップST5によって設定された基準心拍に含まれる複数位相の中から基準位相を設定する(ステップST6)。X線CT装置1は、ステップST6によって設定された基準位相の画像データの画素値と、非基準心拍の画像データの画素値とを対応させてそれぞれ差分処理して差分画像データを心拍毎にそれぞれ生成し、差分画像データを基に、基準位相の画像データの画素値との差異が最小となる非基準心拍の画像データを心拍毎にそれぞれ抽出する(ステップST7)。
X線CT装置1は、ステップST7によって抽出された心拍毎の画像データに相当する位相を、各心拍のセグメント位相として設定する(ステップST8)。X線CT装置1は、ステップST6によって設定される基準心拍の基準位相のセグメントに含まれる複数ビューの投影データと、ステップST8によって心拍毎に設定されたセグメント位相に含まれる複数ビューの投影データとを基にセグメント再構成を実施して、セグメント再構成画像データを生成する(ステップST9)。ステップST9によって生成されたセグメント再構成画像データは、HDD43等の記憶装置に記憶されたり、表示装置45に表示されたりする(ステップST10)。
第1実施形態のX線CT装置1によると、心拍間の形状の差異を考慮して心拍毎に形状差の少ないセグメント位相をそれぞれ設定することで、セグメント画像の画質を向上できる。
(第2実施形態)
図7は、第2実施形態のX線CT装置を示すハードウェア構成図である。
図7は、第2実施形態のX線CT装置1Aを示す。X線CT装置1Aは、大きくは、スキャナ装置11及び画像処理装置12Aによって構成される。X線CT装置1Aのスキャナ装置11は、通常は検査室に設置され、患者Oに関するX線の透過データを生成するために構成される。一方、画像処理装置12Aは、通常は検査室に隣接する制御室に設置され、透過データを基に投影データを生成して再構成画像の生成・表示を行なうために構成される。
X線CT装置1Aの画像処理装置12Aは、コンピュータをベースとして構成されており、病院基幹のLAN等のネットワークNと相互通信可能である。画像処理装置12Aは、大きくは、CPU41A、メモリ42、HDD43、入力装置44、及び表示装置45等の基本的なハードウェアから構成される。CPU41Aは、共通信号伝送路としてのバスを介して、画像処理装置12Aを構成する各ハードウェア構成要素に相互接続されている。なお、画像処理装置12Aは、記録媒体ドライブ46を具備する場合もある。
CPU41Aは、CPU41と同様に、半導体で構成された電子回路が複数の端子を持つパッケージに封入されている集積回路の構成をもつ制御装置である。
なお、図7に示すX線CT装置1Aの構成において、図1に示すX線CT装置1と同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
図8は、第2実施形態のX線CT装置1Aの機能を示すブロック図である。
図7に示すCPU41Aがプログラムを実行することによって、X線CT装置1Aは、図8に示すように、スキャン制御部51、投影データ生成部52、セグメント位相設定部54A、及びセグメント再構成部55として機能する。なお、X線CT装置1Aを構成する各構成要素51乃至55は、CPU41Aがプログラムを実行することによって機能するものとするが、その場合に限定されるものではない。X線CT装置1Aを構成する各構成要素51乃至55の全部又は一部をハードウェアとしてX線CT装置1Aに設ける場合であってもよい。
セグメント位相設定部54Aは、基準心拍設定部61、基準位相設定部62A、差分演算部63A、及び位相設定部64Aとして機能する。従来のセグメント再構成では、全ての心拍において同一のセグメント位相を設定するものである。しかし、セグメント位相設定部54Aは、ビューデータを基に心拍毎にセグメント位相を設定するものである。
基準位相設定部62Aは、ビュー毎の透過データに基づくビューデータ(スキャン制御部51によって収集された生データ、又は投影データ生成部52によって生成された投影データ)を基に、基準心拍設定部61によって設定された基準心拍に含まれる複数位相の中から基準位相を設定する機能を有する。例えば、基準位相設定部62は、ビューデータを基に基準心拍のモーション(動き量)マップを生成することで、基準心拍における複数位相の中からモーションが最小の最適位相を基準位相として設定する。また、例えば、基準位相設定部62Aは、表示装置45に表示されたモーションマップを見ながら操作者が入力装置44を介して入力する入力信号を基に、基準位相を設定してもよい。
図9は、基準心拍におけるモーションマップの一例を示す図である。図10は、非基準心拍におけるモーションマップの一例を示す図である。
図9は、スキャン制御部51によって収集されたビューデータに基づく、基準心拍のモーションマップを示す。図10は、スキャン制御部51によって収集されたビューデータに基づく、基準心拍に連続する(隣り合う)非基準心拍のモーションマップを示す。モーションマップは、所定位相のビューデータ値と、所定位相の数位相前のビューデータ値との差分ビューデータ値の和を所定位相のモーションとするものである。
図8に示す差分演算部63Aは、基準位相設定部62Aによって設定された基準位相のビューデータ値と、HDD43等の記憶装置から取得される非基準心拍のビューデータ値とを対応させてそれぞれ差分処理して差分ビューデータを心拍毎にそれぞれ生成する機能と、差分ビューデータを基に、基準位相のビューデータ値との差異が最小となる非基準心拍の差分ビューデータを心拍毎にそれぞれ抽出する機能とを有する。例えば、差分演算部63Aは、差分ビューデータ(又は、差分ビューデータの一部分)値の標準偏差又は絶対値総和(又は、二乗和)を求め、標準偏差又は総和が最小となる差分ビューデータを心拍毎にそれぞれ抽出する。
位相設定部64Aは、差分演算部63Aによって抽出されたビューデータに相当する心拍毎の位相を、各心拍におけるセグメント位相として設定する機能を有する。また、例えば、位相設定部64Aは、表示装置45に表示された非基準心拍のモーションマップを見ながら操作者が入力装置44を介して入力する入力信号を基に、心拍毎にセグメント位相を設定してもよい。
なお、図8に示すX線CT装置1Aの機能において、図2に示すX線CT装置1と同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
続いて、第2実施形態のX線CT装置1Aの動作を、図11に示すフローチャートを用いて説明する。
X線CT装置1Aは、スキャナ装置11のコントローラ32を制御して、患者Oの心電波形データを取得しながら(ステップST1)、複数心拍に亘って患者Oの心臓の同一断面をスキャンしてビュー毎に生データを収集する(ステップST2)。
X線CT装置1Aは、ステップST2によって収集された生データに対して対数変換処理や、感度補正等の補正処理を行なって投影データを生成して(ステップST3)、HDD43等の記憶装置に記憶させる。
X線CT装置1Aは、複数心拍の中から基準心拍を設定する(ステップST15)。X線CT装置1Aは、ビュー毎の透過データに基づくビューデータを基に、ステップST15によって設定された基準心拍に含まれる複数位相の中から基準位相を設定する(ステップST16)。ステップST16は、ビューデータを基に基準心拍のモーションマップを生成することで、基準心拍における複数位相の中からモーションが最小の最適位相を基準位相として設定する。X線CT装置1Aは、ステップST16によって設定された基準位相のビューデータ値と、非基準心拍のビューデータ値とを対応させてそれぞれ差分処理して差分ビューデータを心拍毎にそれぞれ生成し、差分ビューデータを基に、基準位相のビューデータ値との差異が最小となる非基準心拍のビューデータを心拍毎にそれぞれ抽出する(ステップST17)。
X線CT装置1Aは、ステップST17によって抽出されたビューデータに相当する心拍毎の位相を、各心拍のセグメント位相として設定する(ステップST18)。X線CT装置1Aは、ステップST16によって設定される基準心拍の基準位相のセグメントに含まれる複数ビューの投影データと、ステップST18によって心拍毎に設定されたセグメント位相に含まれる複数ビューの投影データとを基にセグメント再構成を実施して、セグメント再構成画像データを生成する(ステップST9)。ステップST9によって生成されたセグメント再構成画像データは、HDD43等の記憶装置に記憶されたり、表示装置45に表示されたりする(ステップST10)。
第2実施形態のX線CT装置1Aによると、心拍間の形状の差異を考慮して心拍毎に形状差の少ないセグメント位相をそれぞれ設定することで、セグメント画像の画質を向上できる。
また、第2実施形態のX線CT装置1Aによると、ビューデータに基づいて心拍毎にセグメント位相をそれぞれ設定することができるので、第1実施形態のX線CT装置1と比較して、コストを軽減できる。
なお、本実施形態のX線CT装置1,1Aは、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、本実施形態のX線CT装置1,1Aに開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
1,1A X線CT装置
11 スキャナ装置
12,12A 画像処理装置
21 X線管
23 X線検出器
24 DAS
32 コントローラ
41,41A CPU
43 HDD
44 入力装置
45 表示装置
51 スキャン制御部
52 投影データ生成部
53 再構成部
54,54A セグメント位相設定部
55 セグメント再構成部
61 基準心拍設定部
62,62A 基準位相設定部
63,63A 差分演算部
64,64A 位相設定部

Claims (14)

  1. 複数心拍に亘る被検体の透過データに基づいて生成されるビュー毎のビューデータを前記心拍情報と対応付けて記憶する記憶手段と、
    前記記憶されたビューデータを基に、前記複数心拍の中から基準心拍を設定し、前記基準心拍に含まれる複数位相の中から基準位相を設定する心拍位相設定手段と、
    前記複数心拍のうち前記基準心拍以外の非基準心拍毎に、セグメント再構成するためのセグメント位相をそれぞれ設定するセグメント位相設定手段と、
    前記基準位相のセグメントに含まれるビューのビューデータと、前記セグメント位相に含まれるビューのビューデータとを基に、前記複数心拍におけるセグメント再構成を実施するセグメント再構成手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記セグメント位相設定手段は、前記ビューデータを基に、所定位相のビューデータ値と、前記所定位相の数位相前のビューデータ値との差分ビューデータ値の和を前記所定位相のモーションとして心拍毎にモーションマップを生成し、前記モーションマップを基に、前記非基準心拍毎に前記セグメント位相をそれぞれ設定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記セグメント位相設定手段は、前記基準位相のビューデータ値と、前記非基準心拍のビューデータ値とを対応させてそれぞれ差分処理して差分ビューデータを心拍毎にそれぞれ生成し、前記差分ビューデータを基に、前記基準位相のビューデータ値との差異が最小となる非基準心拍のビューデータを心拍毎にそれぞれ抽出し、前記抽出されたビューデータの位相を前記セグメント位相として設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記セグメント位相設定手段は、前記差分ビューデータ値の全部又は一部分の標準偏差、又は絶対値総和を求め、前記標準偏差又は前記総和が最小となる差分ビューデータを心拍毎にそれぞれ抽出することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 再構成処理に必要な複数ビューに相当するビューデータセットを基に画像データを再構成する再構成手段をさらに有し、
    前記心拍位相設定手段は、前記画像データを基に、前記基準心拍及び前記基準位相を設定し、
    前記セグメント位相決定部は、前記画像データを基に、非基準心拍毎に前記セグメント位相をそれぞれ設定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 前記セグメント位相設定手段は、前記基準位相の画像データの画素値と、前記非基準心拍の画像データの画素値とを対応させてそれぞれ差分処理して差分画像データを心拍毎にそれぞれ生成し、前記差分画像データを基に、前記基準位相の画像データの画素値との差異が最小となる非基準心拍の画像データを心拍毎にそれぞれ抽出し、前記抽出された画像データの位相を前記セグメント位相として設定することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記セグメント位相設定手段は、前記差分画像データの全部又は一部分の画素値の標準偏差、又は絶対値総和を求め、前記標準偏差又は前記総和が最小となる差分画像データを心拍毎にそれぞれ抽出することを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 被検体に向けてX線を照射するX線照射手段と、
    前記X線を検出するX線検出手段と、
    前記被検体の心拍情報を計測する心電計測手段と、
    前記X線検出手段から出力される、複数心拍に亘る前記X線の透過データに基づいて生成されるビュー毎のビューデータを前記心拍情報と対応付けて記憶する記憶手段と、
    前記記憶されたビューデータを基に、前記複数心拍の中から基準心拍を設定し、前記基準心拍に含まれる複数位相の中から基準位相を設定する心拍位相設定手段と、
    前記複数心拍のうち前記基準心拍以外の非基準心拍毎に、セグメント再構成するためのセグメント位相をそれぞれ設定するセグメント位相設定手段と、
    前記基準位相のセグメントに含まれるビューのビューデータと、前記セグメント位相に含まれるビューのビューデータとを基に、前記複数心拍におけるセグメント再構成を実施するセグメント再構成手段と、
    を有することを特徴とするX線CT装置。
  9. 前記セグメント位相設定手段は、前記ビューデータを基に、所定位相のビューデータ値と、前記所定位相の数位相前のビューデータ値との差分ビューデータ値の和を前記所定位相のモーションとして心拍毎にモーションマップを生成し、前記モーションマップを基に、前記非基準心拍毎に前記セグメント位相をそれぞれ設定することを特徴とする請求項8に記載のX線CT装置。
  10. 前記セグメント位相設定手段は、前記基準位相のビューデータ値と、前記非基準心拍のビューデータ値とを対応させてそれぞれ差分処理して差分ビューデータを心拍毎にそれぞれ生成し、前記差分ビューデータを基に、前記基準位相のビューデータ値との差異が最小となる非基準心拍のビューデータを心拍毎にそれぞれ抽出し、前記抽出されたビューデータの位相を前記セグメント位相として設定することを特徴とする請求項8又は9に記載のX線CT装置。
  11. 前記セグメント位相設定手段は、前記差分ビューデータ値の全部又は一部分の標準偏差、又は絶対値総和を求め、前記標準偏差又は前記総和が最小となる差分ビューデータを心拍毎にそれぞれ抽出することを特徴とする請求項10に記載のX線CT装置。
  12. 再構成処理に必要な複数ビューに相当するビューデータセットを基に画像データを再構成する再構成手段をさらに有し、
    前記心拍位相設定手段は、前記画像データを基に、前記基準心拍及び前記基準位相を設定し、
    前記セグメント位相決定部は、前記画像データを基に、非基準心拍毎に前記セグメント位相をそれぞれ設定することを特徴とする請求項8に記載のX線CT装置。
  13. 前記セグメント位相設定手段は、前記基準位相の画像データの画素値と、前記非基準心拍の画像データの画素値とを対応させてそれぞれ差分処理して差分画像データを心拍毎にそれぞれ生成し、前記差分画像データを基に、前記基準位相の画像データの画素値との差異が最小となる非基準心拍の画像データを心拍毎にそれぞれ抽出し、前記抽出された画像データの位相を前記セグメント位相として設定することを特徴とする請求項12に記載のX線CT装置。
  14. 前記セグメント位相設定手段は、前記差分画像データの全部又は一部分の画素値の標準偏差、又は絶対値総和を求め、前記標準偏差又は前記総和が最小となる差分画像データを心拍毎にそれぞれ抽出することを特徴とする請求項13に記載のX線CT装置。
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