JP2012083852A - 固定資産管理装置、および固定資産管理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】除却損失を特定して固定資産台帳に反映させること。
【解決手段】固定資産管理装置100は、改修工事における工事内訳書データを読み込む読み込み手段と、読み込み手段により読み込まれた工事内訳書データに基づいて、改修工事によって新たに取得される固定資産の取得価額を算出する取得価額算出手段と、改修工事によって除却される固定資産の除却直前の帳簿価額を除却損失として算出する除却損失算出手段と、取得価額算出手段によって算出された取得価額と除却損失算出手段によって算出された除却損失とを固定資産台帳に追加するとともに、除却損失算出手段によって算出された除却損失を固定資産台帳の建物本体の帳簿価額から控除して、固定資産台帳を更新する固定資産台帳更新手段とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】固定資産管理装置100は、改修工事における工事内訳書データを読み込む読み込み手段と、読み込み手段により読み込まれた工事内訳書データに基づいて、改修工事によって新たに取得される固定資産の取得価額を算出する取得価額算出手段と、改修工事によって除却される固定資産の除却直前の帳簿価額を除却損失として算出する除却損失算出手段と、取得価額算出手段によって算出された取得価額と除却損失算出手段によって算出された除却損失とを固定資産台帳に追加するとともに、除却損失算出手段によって算出された除却損失を固定資産台帳の建物本体の帳簿価額から控除して、固定資産台帳を更新する固定資産台帳更新手段とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、固定資産管理装置、および固定資産管理方法に関する。
次のような個別償却資産の特定法が知られている。この方法では、工事内訳書を用いてどこの何を除却したかを特定し、その除却した資産の帳簿価額を算出する(例えば、非特許文献1)。
中央経済社 IFRS・コンポーネント・アカウンティングの実務 p150−p157 大沢幸雄
しかしながら、従来の個別償却資産の特定法では、資産の一部を除却したことにともなう除却損失をどのように固定資産台帳に反映させるかについては、検討されていなかった。
本発明における固定資産管理装置は、改修工事における工事内訳書データを読み込む読み込み手段と、読み込み手段により読み込まれた工事内訳書データに基づいて、改修工事によって新たに取得される固定資産の取得価額を算出する取得価額算出手段と、改修工事によって除却される固定資産の除却直前の帳簿価額を除却損失として算出する除却損失算出手段と、取得価額算出手段によって算出された取得価額と除却損失算出手段によって算出された除却損失とを固定資産台帳に追加するとともに、除却損失算出手段によって算出された除却損失を固定資産台帳の建物本体の帳簿価額から控除して、固定資産台帳を更新する固定資産台帳更新手段とを備えることを特徴とする。
本発明における固定資産管理方法は、改修工事における工事内訳書データを読み込む読み込み手順と、読み込み手順で読み込んだ工事内訳書データに基づいて、改修工事によって新たに取得される固定資産の取得価額を算出する取得価額算出手順と、改修工事によって除却される固定資産の除却直前の帳簿価額を除却損失として算出する除却損失算出手順と、取得価額算出手順で算出した取得価額と除却損失算出手段で算出した除却損失とを固定資産台帳に追加するとともに、除却損失算出手順で算出した除却損失を固定資産台帳の建物本体の帳簿価額から控除して、固定資産台帳を更新する固定資産台帳更新手順とを有することを特徴とする。
本発明における固定資産管理方法は、改修工事における工事内訳書データを読み込む読み込み手順と、読み込み手順で読み込んだ工事内訳書データに基づいて、改修工事によって新たに取得される固定資産の取得価額を算出する取得価額算出手順と、改修工事によって除却される固定資産の除却直前の帳簿価額を除却損失として算出する除却損失算出手順と、取得価額算出手順で算出した取得価額と除却損失算出手段で算出した除却損失とを固定資産台帳に追加するとともに、除却損失算出手順で算出した除却損失を固定資産台帳の建物本体の帳簿価額から控除して、固定資産台帳を更新する固定資産台帳更新手順とを有することを特徴とする。
本発明によれば、除却損失を特定して固定資産台帳に反映させることができる。
図1は、本実施の形態における固定資産管理装置の一実施の形態の構成を示すブロック図である。固定資産管理装置100としては、例えばパーソナルコンピュータ(パソコン)が用いられる。固定資産管理装置100は、操作部材101と、接続IF102と、制御装置103と、HDD104と、モニタ105とを備えている。
操作部材101は、使用者によって操作される種々の装置、例えばキーボードやマウスを含む。接続IF102は、固定資産管理装置100と外部機器とを接続するためのインターフェースである。接続IF102は、例えば、外部機器と有線接続するためのUSBインターフェースや、無線接続するための無線LANモジュールなどが用いられる。固定資産管理装置100には、この接続IFを介して、プリンタ等の外部機器や、他の情報処理装置等が接続される。
制御装置103は、CPU、メモリ、およびその他の周辺回路によって構成され、固定資産管理装置100の全体を制御する。なお、制御装置103を構成するメモリは、例えばSDRAM等の揮発性のメモリである。このメモリは、CPUがプログラム実行時にプログラムを展開するためのワークメモリや、データを一時的に記録するためのバッファメモリを含む。
HDD104は、種々のデータファイルや、制御装置103で実行される種々のプログラムのデータ等を記録するための記録装置である。なお、HDD104に記録されるプログラムのデータは、CD−ROMやDVD−ROMなどの記憶媒体に記録されて提供され、使用者が当該記憶媒体を用いてプログラムのデータをHDD104にインストールすることによって、制御装置103がプログラムを実行できるようになる。
モニタ105は、例えば液晶モニタであって、制御装置103から出力される種々の表示用データが表示される。例えば、制御装置103は、HDD104に記録されているプログラムを実行することにより起動されたアプリケーション画面をモニタ105に表示する。
使用者は、建物の改修を行ったときに、本実施の形態における固定資産管理装置100を使用して、建物の一部除却を行うことができる。ここで、鉄筋コンクリート造の建物の各階のトイレを改修した場合をモデルとして、建物の一部除却について説明する。この鉄筋コンクリート造の建物は、法定耐用年数が50年で減価償却は定額法により行われるものとする。また、新築時の建物の取得価額は1000百万円であり、建物一式1000百万円で資産計上がなされているものとする。そして、1000百万円のうち、今回の改修対象である各階のトイレの床、壁、天井、建具等に要した金額は10百万円であるものとする。
この建物において、法定耐用年数の1/2経過時、すなわち25年経過時に各階のトイレの全面改修を行った場合について考える。このとき、古いトイレの床、壁等の取り壊し(解体、搬出、処分)に要した費用は4百万円であり、新しい床、壁等の取得に要した費用、すなわち改修工事によって新たに取得される固定資産の取得価額は、20百万円であるものとする。
この場合、一部除却を行う場合には、貸借対照表は、次式(1)〜(3)により更新され、損益計算書は、次式(4)〜(6)により更新される。
(A)貸借対照表
新たに加わる取得価額(簿価)=20百万円 ・・・(1)
除却損失=10百万円×経過年数(25年)/法定耐用年数(50年)=5百万円 ・・・(2)
簿価の増加=20百万円−5百万円=15百万円 ・・・(3)
(B)損益計算書
取壊し費(収益的支出)=4百万円 ・・・(4)
除却損失(特別損失)=5百万円 ・・・(5)
税引前当期純利益の減少額=9百万円 ・・・(6)
(A)貸借対照表
新たに加わる取得価額(簿価)=20百万円 ・・・(1)
除却損失=10百万円×経過年数(25年)/法定耐用年数(50年)=5百万円 ・・・(2)
簿価の増加=20百万円−5百万円=15百万円 ・・・(3)
(B)損益計算書
取壊し費(収益的支出)=4百万円 ・・・(4)
除却損失(特別損失)=5百万円 ・・・(5)
税引前当期純利益の減少額=9百万円 ・・・(6)
一方、一部除却を行わない場合には、貸借対照表は、次式(7)〜(9)により更新され、損益計算書は、次式(10)〜(12)により更新される。
(C)貸借対照表
新たに加わる取得価額(簿価)=20百万円+4百万円=24百万円 ・・・(7)
除却損失=0円 ・・・(8)
簿価の増加=24百万円−0円=24百万円 ・・・(9)
(D)損益計算書
取壊し費(収益的支出)=0円 ・・・(10)
除却損失(特別損失)=0円 ・・・(11)
税引前当期純利益の減少額=0円 ・・・(12)
(C)貸借対照表
新たに加わる取得価額(簿価)=20百万円+4百万円=24百万円 ・・・(7)
除却損失=0円 ・・・(8)
簿価の増加=24百万円−0円=24百万円 ・・・(9)
(D)損益計算書
取壊し費(収益的支出)=0円 ・・・(10)
除却損失(特別損失)=0円 ・・・(11)
税引前当期純利益の減少額=0円 ・・・(12)
以上より、式(3)と式(9)の算出結果から、一部除却を行わないと、貸借対照表には9百万円の架空資産が計上されてしまうことがわかる。また、式(6)と式(12)の算出結果から、一部除却を行わないと、損益計算書には9百万円の過剰利益が計上されてしまうことがわかる。一方で、一部除却を行った場合には、このような架空資産や過剰利益が計上されることはなく、公正な決算報告書を作成することが可能となる。
本実施の形態における固定資産管理装置100では、このように建物の改修時に一部除却を行って公正な決算報告書を作成するために、制御装置103は、図2に示す固定資産管理処理を実行する。なお、図2に示す処理は、使用者によって建物の一部除却処理の開始が指示されると起動するプログラムとして、制御装置103によって実行される。
ここで、改修を行う建物の新築工事時の工事内訳書を図3に示す。工事内訳書は、例えば、名称3a、摘要3b、数量3c、単位3d、単価3e、金額3fを一覧形式で示したものであり、これによって、工事内訳書の明細ごとに、新築工事の詳細を把握することが可能となっている。なお、図3では、工事内訳書の明細の名称3aとして、1階廊下床タイルカーペット、2階事務室床タイルカーペット、3階事務室床タイルカーペット、4階事務室床タイルカーペットとが記されており、最下段には、上記1階から4階までの床タイルカーペットの集計結果が記されている。
また、図3において、各明細における摘要3bには、摘要コードが表示され、数量3cには、各名称3aごとに改修のために必要な材料の総数量が表示され、単位3dには、数量3cの単位が表示されている。また、単価3eには、名称3aごとの改修費用の単価として、単位数量当たりの金額が表示され、金額3fには、数量3c×単価3eの結果が表示されている。さらに、最下段には、上述したように、数量3c、金額3fの集計結果が表示されている。本実施の形態では、建物の1階廊下床タイルカーペットをゴムタイルに改修し、2階事務室および3階事務室の床タイルカーペットを張り替える場合の例について説明する。
ステップS10において、制御装置103は、改修工事における工事内訳書の電子データを取り込む。改修工事における工事内訳書は、改修工事における工事費の内訳明細書であり、例えば、図4に示すように、図3と同様に名称3a、摘要3b、数量3c、単位3d、単価3e、金額3fが一覧形式で表されている。この工事内訳書によって、各明細ごとに、改修工事の詳細および工事費を把握することが可能となっている。この改修工事における工事内訳書は、図4に示す表形式のデータ構造であらかじめ電子化されてHDD104に記録されており、ステップS10では、制御装置103は、HDD104から工事内訳書の電子データをメモリに取り込む。
なお、図4では、名称3aとして、1階廊下と2階事務室と3階事務室の床タイルカーペットを撤去するための「床タイルカーペット撤去費」と、1階廊下の床に新たにゴムタイルを施工するための「床ゴムタイル」と、2階事務室の床と3階事務室の床に新たにタイルカーペットを施工するための「床タイルカーペット」とが表示されている。また、摘要3bには、それぞれの名称3aを示すコードが表示され、数量3cには、各名称3aごとに改修のために必要な材料の総数量が表示され、単位3dには、数量3cの単位が表示されている。また、単価3eには、名称3aごとの改修費用の単価として、単位数量当たりの金額が表示され、金額3fには、数量3c×単価3eの結果が表示されている。
その後、ステップS20へ進み、制御装置103は、工事内訳書データの仕訳を行う。具体的には、制御装置103は、図5に示すように、図4に示した工事内訳書データに仕訳5aのデータを追加し、それぞれの明細を修繕費、取壊し費、資本的支出、取得費に仕訳するために、データの分類を行う。図5に示す例では、名称3aが「床タイルカーペット撤去費」の明細に対しては、仕訳5aに「取壊し費」のデータを追加し、名称3aが「床ゴムタイル」の明細に対しては、仕訳5aに「資本的支出」のデータを追加し、名称3aが「床タイルカーペット」の明細に対しては、仕訳5aに「資本的支出」のデータを追加している。
その後、ステップS30へ進み、制御装置103は、工事内訳書のそれぞれの明細に対して、改修場所を示す場所コードを付与する。具体的には、制御装置103は、図6に示すように、図5に示した工事内訳書データに場所コード6aのデータを追加し、それぞれの明細ごとに、改修工事が行われる場所を特定する。本実施の形態では、例えば、場所コードは、使用者が新築工事の竣工図等をみながら付与するものとし、制御装置103は、使用者からの指示に基づいて、工事内訳書データの各明細に場所コード6aのデータを追加して行く。このとき、1つの明細に対して複数の改修場所がある場合には、その明細訳に対しては、改修場所の数だけ複数の場所コードが付与される。
例えば、図6に示すように、名称3aが「床タイルカーペット撤去費」の明細に対しては、場所コード6aに「1階廊下」、「2階事務室」、「3階事務室」のそれぞれを示すデータが付与される。また、名称3aが「床ゴムタイル」の明細に対しては、場所コード6aに「1階廊下」を示すデータが付与される。また、名称3aが「床タイルカーペット」の明細に対しては、場所コード6aに「2階事務室」、「3階事務室」のそれぞれを示すデータが付与される。
ここで、名称3aが「床タイルカーペット」の明細に対しては、それぞれの場所でタイルカーペットが必要となるため、場所コード6aごとに明細を2つに分け、それぞれの場所コード6aと名称3aとの組み合わせに対して、必要なタイルカーペットの数量3cを割り当てている。なお、図6では、図5に示した仕訳5aが表示されていないが、ここにも仕訳5aは含まれているものとする。
その後、ステップS40へ進み、制御装置103は、工事内訳書データをステップS30で付与した場所コードを用いてソートする。例えば、図6に示す工事内訳書データにおいては、工事内訳書データの明細が1階廊下、2階事務室、3階事務室の順に並ぶように、各明細の並び順を変更する。その後、ステップS50へ進む。
ステップS50では、制御装置103は、それぞれの明細の金額3fに、次式(13)によって算出される共通費率を乗じて取得価額(工事価格)を算出し、該取得価額を固定資産台帳に資産計上する。
共通費率=共通仮設費率×現場管理費率×一般管理費等率 ・・・(13)
共通費率=共通仮設費率×現場管理費率×一般管理費等率 ・・・(13)
具体的には、制御装置103は、名称3aが「床タイルカーペット撤去費」の明細に対しては、金額3f(260,000円)に式(13)によって算出される共通費率を乗じて取得価額(工事価格)を算出し、該取得価額を修繕費として固定資産台帳に追加する。また、名称3aが「床ゴムタイル」の明細に対しては、金額3f(120,000円)に式(13)によって算出される共通費率を乗じて取得価額(工事価格)を算出し、該取得価額を資本的支出として固定資産台帳に追加する。また、名称3aが「床タイルカーペット」の明細に対しては、2階事務室と3階事務室のそれぞれについて、金額3f(75,000円)に式(13)によって算出される共通費率を乗じて取得価額(工事価格)を算出し、該取得価額を資本的支出として固定資産台帳に追加する。例えば、図7に示すように、固定資産台帳に資本的支出7aを追加する。これによって、場所コード6aが付与された明細ごとに取得価額を算出し、それらを固定資産台帳に追加して、固定資産台帳を更新することができる。
その後、ステップS60へ進み、制御装置103は、以下の手順により、今回の改修工事によって生じる除却損失を算出し、これを固定資産台帳に追加する。まず、制御装置103は、図3に示した新築工事の工事内訳書から、今回の改修工事で撤去される床タイルカーペットを抽出し、その直接工事費に相当する金額3f(270,000円)を特定する。そして、制御装置103は、特定した直接工事費の金額3f(270,000円)に共通費を按分配賦して、床タイルカーペット180m2分の取得価額を算出する。
さらに制御装置103は、床タイルカーペット180m2分の取得価額のうち、今回の改修工事で除去された部分の取得価額を算出する。なお、今回の改修工事で除去された部分の取得価額は、図4における床タイルカーペット撤去費の数量3c、すなわち130m2の取得価額であるため、該数量3c(130m2)×単価3e(1,500円)により算出される。そして、制御装置103は、今回の改修工事で除去された部分の除去直前の帳簿価額を建物本体の減価償却の方法、例えば定額法により算出し、算出した帳簿価額を除却損失とし、これを固定資産台帳に追加する。
その後、ステップS70へ進み、制御装置103は、固定資産台帳の現在の建物本体の帳簿価額から、ステップS60で算出した今回の改修工事で除去された部分の除去直前の帳簿価額を控除して、ステップS80へ進む。
ステップS80では、制御装置103は、上記処理で算出した取得価額と除却損失とに基づいて、財務諸表、すなわち損益計算書(PL)と貸借対照表(BS)とを作成する。具体的には、制御装置103は、式(1)〜(3)に示したように、上記処理で算出した取得価額(簿価)と除却損失とに基づいて、貸借対照表を作成する。また、制御装置103は、式(4)〜(6)に示したように、上記処理で算出した修繕費、すなわち取壊し費と除却損失(特別損失)とに基づいて、損益計算書を作成する。これによって、例えば、図8に示すような貸借対照表と、図9に示すような損益計算書が作成される。その後、処理を終了する。
以上説明した本実施の形態によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(1)制御装置103は、改修工事における工事内訳書データを取り込み、取り込んだ工事内訳書データに基づいて、改修工事によって新たに取得される固定資産の取得価額を算出する。また、制御装置103は、改修工事によって除却される固定資産の除却直前の帳簿価額を除却損失として算出する。そして、制御装置103は、算出された取得価額と除却損失を固定資産台帳に追加して資産計上するとともに、算出された除却損失を固定資産台帳の建物本体の帳簿価額から控除するようにした。これによって、改修工事における固定資産の取得価額と除却損失を特定して固定資産台帳に反映させることができ、改修工事に伴う資産の一部除却を行うことができる。
(1)制御装置103は、改修工事における工事内訳書データを取り込み、取り込んだ工事内訳書データに基づいて、改修工事によって新たに取得される固定資産の取得価額を算出する。また、制御装置103は、改修工事によって除却される固定資産の除却直前の帳簿価額を除却損失として算出する。そして、制御装置103は、算出された取得価額と除却損失を固定資産台帳に追加して資産計上するとともに、算出された除却損失を固定資産台帳の建物本体の帳簿価額から控除するようにした。これによって、改修工事における固定資産の取得価額と除却損失を特定して固定資産台帳に反映させることができ、改修工事に伴う資産の一部除却を行うことができる。
(2)制御装置103は、工事内訳書のデータに、改修工事が行われる場所を示す場所コードを付与するようにし、場所コードに基づいて、改修工事が行われる場所ごとに取得価額および除却損失を算出するようにした。これによって、改修工事の費用を改修場所ごとに特定して、該改修場所ごとに取得価額と除却損失を算出することができる。さらに、これにより、改修場所ごとに資産計上を行うことが可能となる。
(3)制御装置103は、制御装置103は、取得価額と除却損失とに基づいて、改修工事後の損益計算書(PL)と貸借対照表(BS)とを作成するようにした。これによって、建物の一部除却を行って、公正な決算報告を行うことができる。
―変形例―
なお、上述した実施の形態の固定資産管理装置は、以下のように変形することもできる。
(1)上述した実施の形態では、制御装置103は、図2のステップS30において、工事内訳書データのそれぞれの明細に対して、改修場所を示す場所コードを付与する例について説明した。このとき、制御装置103は、新築工事の竣工図の中の内部仕上表を用いて、今回の改修工事で撤去されるタイルカーペットに付与された場所コードが正しいことを証明するようにしてもよい。例えば、制御装置103は、ステップS40で工事内訳書データを場所コードを用いてソートした後に、各明細に付与された場所コードが正しいことの証明を使用者に促し、使用者によって正しいと判断された場合に、ステップS50の処理に進むようにしてもよい。このとき、使用者は、例えば、新築工事の竣工図の中の内部仕上表を用いて、1階廊下床、2階事務室床、3階事務室床が「タイルカーペット」であったことを証明するようにすればよい。
なお、上述した実施の形態の固定資産管理装置は、以下のように変形することもできる。
(1)上述した実施の形態では、制御装置103は、図2のステップS30において、工事内訳書データのそれぞれの明細に対して、改修場所を示す場所コードを付与する例について説明した。このとき、制御装置103は、新築工事の竣工図の中の内部仕上表を用いて、今回の改修工事で撤去されるタイルカーペットに付与された場所コードが正しいことを証明するようにしてもよい。例えば、制御装置103は、ステップS40で工事内訳書データを場所コードを用いてソートした後に、各明細に付与された場所コードが正しいことの証明を使用者に促し、使用者によって正しいと判断された場合に、ステップS50の処理に進むようにしてもよい。このとき、使用者は、例えば、新築工事の竣工図の中の内部仕上表を用いて、1階廊下床、2階事務室床、3階事務室床が「タイルカーペット」であったことを証明するようにすればよい。
(2)上述した実施の形態では、固定資産管理装置100としては、例えばパソコンを用いる例について説明した。しかしながら、これに限定されず、例えば、サーバー装置や携帯情報端末等のプログラムを実行することが可能な他の装置も固定資産管理装置として用いることができる。
なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、本発明は、上述した実施の形態における構成に何ら限定されない。また、上述の実施の形態と複数の変形例を組み合わせた構成としてもよい。
100 固定資産管理装置、101 操作部材、102 接続IF、103 制御装置、104 HDD、105 モニタ
Claims (8)
- 改修工事における工事内訳書データを読み込む読み込み手段と、
前記読み込み手段により読み込まれた前記工事内訳書データに基づいて、前記改修工事によって新たに取得される固定資産の取得価額を算出する取得価額算出手段と、
前記改修工事によって除却される固定資産の除却直前の帳簿価額を除却損失として算出する除却損失算出手段と、
前記取得価額算出手段によって算出された前記取得価額と前記除却損失算出手段によって算出された前記除却損失とを固定資産台帳に追加するとともに、前記除却損失算出手段によって算出された前記除却損失を前記固定資産台帳の建物本体の帳簿価額から控除して、前記固定資産台帳を更新する固定資産台帳更新手段とを備えることを特徴とする固定資産管理装置。 - 請求項1に記載の固定資産管理装置において、
前記読み込み手段によって読み込まれた前記工事内訳書のデータに、改修工事が行われる場所を示す場所コードを付与する場所コード付与手段をさらに備えることを特徴とする固定資産管理装置。 - 請求項2に記載の固定資産管理装置において、
前記取得価額算出手段および前記除却損失算出手段は、前記場所コードに基づいて、改修工事が行われる場所ごとに前記取得価額および前記除却損失を算出することを特徴とする固定資産管理装置。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の固定資産管理装置において、
前記取得価額算出手段によって算出された前記取得価額と、前記除却損失算出手段によって算出された前記除却損失とに基づいて、改修工事後の損益計算書と貸借対照表とを作成する財務諸表作成手段をさらに備えることを特徴とする固定資産管理装置。 - 改修工事における工事内訳書データを読み込む読み込み手順と、
前記読み込み手順で読んだ前記工事内訳書データに基づいて、前記改修工事によって新たに取得される固定資産の取得価額を算出する取得価額算出手順と、
前記改修工事によって除却される固定資産の除却直前の帳簿価額を除却損失として算出する除却損失算出手順と、
前記取得価額算出手順で算出した前記取得価額と前記除却損失算出手順で算出した前記除却損失とを固定資産台帳に追加するとともに、前記除却損失算出手順で算出した前記除却損失を前記固定資産台帳の建物本体の帳簿価額から控除して、前記固定資産台帳を更新する固定資産台帳更新手順とを有することを特徴とする固定資産管理方法。 - 請求項5に記載の固定資産管理方法において、
前記読み込み手順で読み込んだ前記工事内訳書のデータに、改修工事が行われる場所を示す場所コードを付与する場所コード付与手順をさらに有することを特徴とする固定資産管理方法。 - 請求項6に記載の固定資産管理方法において、
前記取得価額算出手順および前記除却損失算出手順は、前記場所コードに基づいて、改修工事が行われる場所ごとに前記取得価額および前記除却損失を算出することを特徴とする固定資産管理方法。 - 請求項5〜7のいずれか一項に記載の固定資産管理方法において、
前記取得価額算出手順で算出した前記取得価額と、前記除却損失算出手順で算出した前記除却損失とに基づいて、改修工事後の損益計算書と貸借対照表とを作成する財務諸表作成手順をさらに有することを特徴とする固定資産管理方法。
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JP2010227724A JP2012083852A (ja) | 2010-10-07 | 2010-10-07 | 固定資産管理装置、および固定資産管理方法 |
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Citations (1)
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---|---|---|---|---|
JP2008250445A (ja) * | 2007-03-29 | 2008-10-16 | Tatemono Kantei Co Ltd | 減価償却資産価格算定装置、減価償却資産価格算定方法、減価償却資産価格算定プログラム及び固定資産評価額算定装置、固定資産評価額算定方法並びに固定資産評価額算定プログラム |
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2010
- 2010-10-07 JP JP2010227724A patent/JP2012083852A/ja active Pending
Patent Citations (1)
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JP2008250445A (ja) * | 2007-03-29 | 2008-10-16 | Tatemono Kantei Co Ltd | 減価償却資産価格算定装置、減価償却資産価格算定方法、減価償却資産価格算定プログラム及び固定資産評価額算定装置、固定資産評価額算定方法並びに固定資産評価額算定プログラム |
Non-Patent Citations (3)
Title |
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CSND199800046110; 'MSAシリーズ-(米)Management Science America〔アシスト〕' 日経データプロソフト 第2巻, 198912, p.501-504, 日経BP社 * |
JPN6014014738; 大沢幸雄: '内訳書をベースにした固定資産計上と長期修繕計画の方法' 日本建築学会技術報告集 p.337-342, 20050620, 一般社団法人日本建築学会 * |
JPN6014014740; 'MSAシリーズ-(米)Management Science America〔アシスト〕' 日経データプロソフト 第2巻, 198912, p.501-504, 日経BP社 * |
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