JP2012083653A - 回転蛍光板及びプロジェクター - Google Patents

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宏明 矢内
Koichiro Akasaka
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【課題】蛍光体が高温になることを抑制して蛍光への変換効率の低下を抑制しつつ低コスト化を図ることが可能な回転蛍光板及びプロジェクターを提供する。
【解決手段】所定の回転軸を中心として回転可能な基体30と、基体30上に設けられ、基体30の回転中心から所定の距離だけ離間した位置に照射される励起光によって励起されて蛍光を放射する蛍光体層40と、を備え、基体30は、回転軸を中心として回転したときに、励起光が当たる部分と当たらない部分とを有し、蛍光体層40は、基体30上の励起光が当たる部分に形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、回転蛍光板及びプロジェクターに関するものである。
近年、プロジェクターの高性能化に関して、広色域かつ高効率な光源としてレーザー光源が注目されている。例えば、このような光源装置としては、B光用のレーザー光源と、該レーザー光源から射出されたレーザー光によって蛍光体を励起させることでG光及びR光を蛍光として発生させるカラーホイールにより、R,G,Bの照明光を作り出す構成がある。
しかしながら、高出力を得るために、蛍光体に照射される照射光の出力を高めることで、蛍光体の発熱量が増大してしまい、蛍光体が高温になってしまう。蛍光体が高温になると、蛍光への変換効率が低下し、明るさが低下してしまう。
このような問題点を解決するための技術が検討されており、例えば特許文献1の光源装置は、回転円板の周方向に蛍光体層を配置することによって、蛍光体層を移動させて励起光の照射位置を変化させることで蛍光体の温度上昇を抑制している。
特開2010−86815号公報
しかしながら、回転円板の周方向に蛍光体層が配置されていると、蛍光体層に常時励起光が照射されることとなるため、蛍光体の温度上昇を抑制するにも限界がある。
一方、蛍光体の温度上昇を抑制するために、回転円板に放熱板を取り付ける構成も考えられるが、部品点数が増えて複雑化してしまい、材料費及び製造費が高くなってしまう。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、蛍光体が高温になることを抑制して蛍光への変換効率の低下を抑制しつつ低コスト化を図ることが可能な回転蛍光板及びプロジェクターを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の回転蛍光板は、所定の回転軸を中心として回転可能な基体と、前記基体上において前記回転軸を中心とする所定の円周に沿って設けられた蛍光体層と、を備え、前記円周上には、前記基体が存在しない領域が設けられていることを特徴とする。
この回転蛍光板においては、蛍光体層を励起する励起光は、基体の回転中心から離間した位置に照射される。蛍光体層は、励起光の照射位置が描く円形の軌跡に沿って形成される。この回転蛍光板によれば、基体は回転軸を中心として回転したときに、励起光が当たる部分と当たらない部分とを有するため、基体上に形成された蛍光体層においても励起光が蛍光体層に当たる期間と当たらない期間とを有する。よって、励起光が蛍光体層に常時当たる構成に比べて、蛍光体の温度上昇を抑制することができる。また、基体の上面全体に蛍光体層を形成する構成に比べて、材料費及び製造費を低くすることができる。したがって、蛍光体が高温になることを抑制して蛍光への変換効率の低下を抑制しつつ低コスト化を図ることが可能な回転蛍光板を提供することができる。
前記回転蛍光板において、前記基体は、前記回転軸と平行な方向から視て扇形状の、複数の羽部材を備えていてもよい。
この回転蛍光板によれば、基体が回転軸を中心として回転したときに、励起光の照射位置(基体の回転中心と励起光の照射位置との距離)が半径方向に移動した場合でも、励起光が蛍光体層に当たる期間と当たらない期間との比率が変化しない。そのため、基体が回転軸を中心として回転したときに、励起光光源のずれや、回転蛍光板のずれによる励起光の照射位置の変化に伴って、蛍光体層から放射される蛍光の光量と、蛍光体層に当たらずに基体の非形成領域を通過する励起光の光量とが変化しない。したがって、得られる画像の色味が変化してしまうことを抑制することができる。
前記回転蛍光板において、前記複数の羽部材は、互いに同じ形状になっており、且つ、前記回転軸を中心とした回転方向に、互いに等間隔で配置されていてもよい。
この回転蛍光板によれば、基体が偏心してしまうことを抑制することができる。そのため、基体は回転軸を中心として安定して回転することとなる。したがって、基体を壊れにくくし、信頼性の高い回転蛍光板を得ることができる。
前記回転蛍光板において、前記基体は、前記回転軸と平行な方向から視て、矩形状になっていてもよい。
この回転蛍光板によれば、基体が回転軸を中心として回転したときに、励起光の照射位置(基体の回転中心と励起光の照射位置との距離)の変化に伴って、励起光が蛍光体層に当たる期間と当たらない期間が変化する。そのため、基体が回転軸を中心として回転したときに、励起光の照射位置の変化に伴って、蛍光体層から放射される蛍光の光量と、蛍光体層に当たらずに基体の非形成領域を通過する励起光の光量とが変化する。したがって、励起光光源に対して回転蛍光板の位置をスライドさせるなどの手段で、回転蛍光板上での励起光の照射位置を調整することによって、蛍光体層から放射される蛍光の光量と、蛍光体層に当たらずに基体の非形成領域を通過する励起光の光量とのバランスを調整することが可能となる。また、例えば基体が回転軸と平行な方向から視て円形状になっている構成に比べて、母材から複数の基体を切り出す際に材料の無駄が生じることを抑制することができる。したがって、材料費及び製造費を低くすることができる。
前記回転蛍光板において、前記基体は、複数の矩形形状が互いに前記回転軸において交差するように組み合わされた形状になっていてもよい。
この回転蛍光板によれば、基体が回転軸を中心として回転したときに、励起光の照射位置(基体の回転中心と励起光の照射位置との距離)の変化に伴って、励起光が蛍光体層に当たる期間と当たらない期間が変化する。そのため、基体が回転軸を中心として回転したときに、励起光の照射位置の変化に伴って、蛍光体層から放射される蛍光の光量と、蛍光体層に当たらずに基体の非形成領域を通過する励起光の光量とが変化する。したがって、励起光光源に対して回転蛍光板の位置をスライドさせるなどの手段で、回転蛍光板上での励起光の照射位置を調整することによって、蛍光体層から放射される蛍光の光量と、蛍光体層に当たらずに基体の非形成領域を通過する励起光の光量とのバランスを調整することが可能となる。
前記回転蛍光板において、前記基体は、前記回転軸と平行な方向から視て、十字状またはX字状になっていてもよい。
この回転蛍光板によれば、励起光の照射位置を調整することによって、蛍光体層から放射される蛍光の光量と、蛍光体層に当たらずに基体の非形成領域を通過する励起光の光量とのバランスを調整することが可能となる。
前記回転蛍光板において、前記基体は、第1の矩形部材と第2の矩形部材とを互いに交差するように重ね合わせて形成されていてもよい。
この回転蛍光板によれば、例えば基体が一枚板で十字状またはX字状に形成されている構成に比べて、母材から複数の基体を切り出すことが容易なので、加工費を少なくすることができる。さらに、容易な加工によって不良品を低減することと、簡単な形状によって材料の無駄を抑制することができる。したがって、材料費及び製造費を低くすることができる。
前記回転蛍光板において、前記基体は、第1の方向に長手を有する第1の部分と、第1の方向と交差する第2の方向に長手を有する第2の部分と、を有し、前記第1の部分には、励起光によって励起されて第1の蛍光を放射する第1の蛍光体層が配置されており、且つ、前記第2の部分には、前記第1の蛍光とは異なる色の第2の蛍光を放射する第2の蛍光体層が配置されていてもよい。
この回転蛍光板によれば、第1の蛍光体層から放射される第1の蛍光の光量と、第2の蛍光体層から放射される第2の蛍光の光量と、蛍光体層に当たらずに基体の非形成領域を通過する励起光の光量とのバランスを調整して得られる画像の色味を調整することができる。例えば、励起光として青色光、第1の蛍光体層として赤色光を放射する蛍光体層、第2の蛍光体層として緑色光を放射する蛍光体層を用いることによって、3色(赤色光、緑色光、青色光)のバランスを調整した光を取り出すことが可能となる。
前記回転蛍光板において、前記基体の前記蛍光体層が配置された側の面は、前記蛍光を反射する反射面となっていてもよい。
この回転蛍光板によれば、励起光の入射側に蛍光を放射させる反射型の回転蛍光板が提供される。反射型の回転蛍光板では、蛍光体層から放射された光は反射面によって反射されて一方向に取り出される。そのため、少ない照射量の励起光によって安定した量の蛍光を取り出すことができ、蛍光体の温度上昇を抑制することができる。
前記回転蛍光板において、前記基体は、前記蛍光体層よりも熱伝導率の大きい材料により形成されていてもよい。
この回転蛍光板によれば、蛍光体層で発生した熱が基体を伝導することとなる。伝導した熱は基体の表面から放出される。したがって、蛍光体層の冷却効率の向上を図ることができる。
前記回転蛍光板において、前記基体は、前記回転軸を中心とした回転対称な形状になっていてもよい。
この回転蛍光板によれば、基体が偏心してしまうことを抑制することができる。そのため、基体は回転軸を中心として安定して回転することとなる。したがって、基体を壊れにくくし、信頼性の高い回転蛍光板を得ることができる。
本発明のプロジェクターは、励起光を射出する光源と、前記光源から射出される励起光が入射する位置に設けられた上述した回転蛍光板と、前記回転蛍光板から射出された前記蛍光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、前記光変調装置からの変調光を投写画像として投写する投写光学系と、を備えることを特徴とする。
このプロジェクターによれば、上述した回転蛍光板を備えているので、蛍光体が高温になることを抑制して蛍光への変換効率の低下を抑制しつつ低コスト化を図ることが可能なプロジェクターを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係るプロジェクターの光学系を示す模式図である。 本発明の第1実施形態に係る光源及び蛍光体の発光特性を示すグラフである。 本発明の第1実施形態に係る回転蛍光板を示す模式図である。 本発明の第2実施形態に係るプロジェクターの光学系を示す模式図である。 本発明の第2実施形態に係る回転蛍光板を示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係る回転蛍光板の製造方法を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る回転蛍光板を示す平面図である。 本発明の第3実施形態に係る回転蛍光板の製造方法を示す図である。 本発明の第4実施形態に係る回転蛍光板を示す平面図である。 本発明に係る回転蛍光板の第1変形例〜第2変形例を示す図である。 本発明に係る回転蛍光板の第3変形例〜第5変形例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。かかる実施の形態は、本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等が異なっている。
以下の説明においては、図1中に示されたXYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材について説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るプロジェクター1000の光学系を示す模式図である。なお、図1において、符号100axは照明光軸(照明装置100から色分離導光光学系200に向けて射出される光の光軸)である。なお、光軸とは、光学系において、系全体を透過する光束の代表となる仮想的な光線を指すものとする。
図2は、本発明の第1実施形態に係る光源10及び蛍光体層40の発光特性を示すグラフである。図2(a)は光源10の発光特性を示すグラフであり、図2(b)は蛍光体層40の発光特性を示すグラフである。なお、発光特性とは、光源であれば電圧を印加したときに、蛍光体であれば励起光が入射したときに、どのような波長の光をどの位の強度で射出するのかという特性のことをいう。図2において、グラフの縦軸は相対発光強度を表し、発光強度が最も強い波長における発光強度を1としている。グラフの横軸は、波長を表す。図2(a)において、符号Bは、光源10が励起光として青色光を射出する色光成分である。図2(b)において、符号Rは、蛍光体層40が発する光のうち赤色光として利用可能な色光成分である。符号Gは、蛍光体層40が発する光のうち緑色光として利用可能な色光成分である。
図3は、本発明の第1実施形態に係る回転蛍光板1を示す模式図である。図3(a)は回転蛍光板1を示す平面図であり、図3(b)は図3(a)のA1−A1線に沿った断面図である。なお、図3において破線部は、基体30が回転軸を中心として回転したときに励起光が当たらない部分(基体が存在しない領域)を示している。
図1に示すように、プロジェクター1000は、照明装置100と、色分離導光光学系200と、光変調装置としての3つの液晶光変調装置400R,400G,400Bと、クロスダイクロイックプリズム500及び投写光学系600と、を具備して構成されている。
照明装置100は、光源ユニット10と、散乱素子11と、集光光学系20と、回転蛍光板1と、モーター50と、コリメート光学系60と、照明光学系110と、を具備して構成されている。照明装置100は、回転蛍光板1の回転に従って、励起光(青色光)及び蛍光(赤色光及び緑色光を含む光)を順次出射する。
光源ユニット10は、励起光Bを射出するものである。光源ユニット10は、レーザー光源及び発光ダイオード(LED)等の固体光源を備えている。本実施形態では、光源として、レーザー光からなる青色光(発光強度のピーク:約445nm、図2(a)参照)を射出するレーザー光源を用いる。なお、光源ユニット10は、1つのレーザー光源を備えていてもよいし、複数のレーザー光源を備えていてもよい。また、光源として、445nm以外の波長(例えば460nm)の青色光を射出する光源を用いることもできる。
散乱素子11は、光源ユニット10から集光光学系20までの光路中に配置されている。散乱素子11は、例えば、拡散粒子が分散された透明基板からなる拡散板や、透明基板の表面にランダムな凹凸が形成された拡散板、CGH等の回折光学素子等により構成される。散乱素子11は、青色光Bを散乱させた状態で集光光学系20に入射させる。
集光光学系20は、散乱素子11から回転蛍光板1までの光路中に配置されている。集光光学系20は、第1レンズ21及び第2レンズ22を備えている。第1レンズ21及び第2レンズ22は凸レンズからなっている。集光光学系20は、青色光Bを略集光した状態で蛍光体層40に入射させる。
回転蛍光板1は、所定の回転軸を中心として回転可能な基体30と、基体30上に設けられ、基体30の回転中心から所定の距離だけ離間した位置に照射される励起光(青色光)によって励起されて蛍光(黄色光)を放射する蛍光体層40と、を備えている(図3参照)。基体30は、回転軸を中心として回転したときに、励起光が当たる部分と当たらない部分とを有している。蛍光体層40は、基体30上の励起光が当たる部分に形成されている。
基体30は、回転軸と平行な方向から視て扇形状の、複数の羽部材を備えている。基体30は、回転軸を中心とした回転対称な形状になっている。基体30の複数の羽部材は、互いに同じ形状になっており、且つ、回転軸を中心とした回転方向に、互いに等間隔で配置されている。基体30は、青色光Bを透過する材料からなる。基体30の形成材料としては、例えば石英ガラス、水晶、サファイア、光学ガラス、透明樹脂等を用いることができる。
基体30は、駆動装置に接続されており、回転可能になっている。具体的には、基体30は、中心にモーター50の軸が固定されており、モーター50により、基体30の上面に直交する方向(Y軸方向)と平行な方向を中心として回転可能になっている。
例えば、基体30は、使用時において約7500rpmで回転する。基体30の直径は約50mmであり、蛍光体層40に入射する青色光Bの光軸が基体30の中心から約22.5mm離れた位置に重なるように構成されている。つまり、基体30は、青色光の集光スポットが約18m/秒で蛍光体層40上を移動するような回転速度で回転する。
蛍光体層40は、基体30上に配置されている。蛍光体層40は、例えばシリコーン系樹脂やガラス等の青色光Bを透過する材料からなるバインダー(固着材)に蛍光体の粒子を分散させることによって形成されている。
蛍光体層40は、回転軸を中心とする所定の円周に沿って設けられている。回転軸を中心とする所定の円周上の領域には、基体30が存在しない領域が設けられている。つまり、基体30が存在しない領域において蛍光体層40に途切れ目が形成されている。
蛍光体層40は、光源ユニット10からの青色光の一部を赤色光及び緑色光を含む光に変換し、かつ、青色光の残りの一部を変換せずに通過させる。蛍光体層40は、波長が約445nmの青色光によって効率的に励起され、図2(b)に示すように、赤色光及び緑色光を含む黄色光(蛍光)に変換して射出する。蛍光体層40は、例えば、YAG系蛍光体である(Y,Gd)(Al,Ga)12:Ceを含有する粒子からなる。なお、蛍光体層として、赤色光及び緑色光を含む蛍光を射出する他の蛍光体を含有する粒子を用いてもよい。また、蛍光体層として、励起光を赤色光に変換する蛍光体と、励起光を緑色光に変換する蛍光体との混合物を含有する粒子を用いてもよい。
コリメート光学系60は、蛍光体層40から照明光学系110までの光路中に配置されている(図1参照)。コリメート光学系60は、第1レンズ61及び第2レンズ62を備えている。第1レンズ61及び第2レンズ62は凸レンズからなっている。コリメート光学系60は、蛍光体層40から放射された光を略平行化した状態で照明光学系110に入射させる。
照明光学系110は、照明装置100と色分離導光光学系200との間に配置されている。照明光学系110は、インテグレータ光学系を構成する第1フライアイレンズ111及び第2フライアイレンズ112と、偏光変換素子120と、重畳レンズ130とを備えている。
第1フライアイレンズ111及び第2フライアイレンズ112は、それぞれマトリクス状に配置された複数の要素レンズからなる。第1フライアイレンズ111は、第1フライアイレンズ111を構成する複数の要素レンズによって照明装置100からの光(励起光B及び蛍光R,G)を分割して個別に集光する機能を有する。第2フライアイレンズ112は、第2フライアイレンズ112を構成する複数の要素レンズによって第1フライアイレンズ111からの分割光束を適当な発散角にして射出する機能を有する。
偏光変換素子120は、PBS、ミラー、位相差板等を一組の要素とするアレイで形成されている。偏光変換素子120は、第1フライアイレンズ111により分割された各部分光束の偏光方向を一方向の直線偏光に揃える機能を有する。
重畳レンズ130は、偏光変換素子120を経た照明光を全体として適宜収束させて、液晶光変調装置400R,400G,400Bの被照明領域に対する重畳照明を可能にする。
色分離導光光学系200は、ダイクロイックミラー210,220、反射ミラー230,240,250及びリレーレンズ260,270を備えている。色分離導光光学系200は、照明装置100(照明光学系110)からの光(励起光B及び蛍光R,G)を赤色光、緑色光及び青色光に分離し、赤色光、緑色光及び青色光のそれぞれの色光を照明対象となる液晶光変調装置400R,400G,400Bに導光する機能を有する。色分離導光光学系200と、液晶光変調装置400R,400G,400Bとの間には、集光レンズ300R,300G,300Bが配置されている。なお、集光レンズ300R,300G,300B及びリレーレンズ260,270は、プロジェクター1000を構成するインテグレータ光学系の一部となる。
ダイクロイックミラー210,220は、基板上に、所定の波長領域の光を反射して、他の波長領域の光を透過させる波長選択透過膜が形成されたミラーである。具体的には、ダイクロイックミラー210は、赤色光成分を透過させ、緑色光成分及び青色光成分を反射する。ダイクロイックミラー220は、緑色光成分を反射して、青色光成分を透過させる。
反射ミラー230,240,250は、入射した光を反射するミラーである。具体的には、反射ミラー230は、ダイクロイックミラー210を透過した赤色光成分を反射する。反射ミラー240,250は、ダイクロイックミラー220を透過した青色光成分を反射する。
ダイクロイックミラー210を透過した赤色光は、反射ミラー230で反射され、集光レンズ300Rを透過して赤色光用の液晶光変調装置400Rの画像形成領域に入射する。ダイクロイックミラー210で反射された緑色光は、ダイクロイックミラー220でさらに反射され、集光レンズ300Gを透過して緑色光用の液晶光変調装置400Gの画像形成領域に入射する。ダイクロイックミラー220を透過した青色光は、リレーレンズ260、入射側の反射ミラー240、リレーレンズ270、射出側の反射ミラー250、集光レンズ300Bを経て青色光用の液晶光変調装置400Bの画像形成領域に入射する。
リレーレンズ260,270及び反射ミラー240,250は、ダイクロイックミラー220を透過した青色光成分を液晶光変調装置400Bまで導く機能を有する。これにより、青色光の光路の長さが他の色光の光路の長さよりも長い場合であっても、青色光の発散等による青色光の利用効率の低下を抑制することができる。なお、他の色光(例えば赤色光)の光路の長さが青色光の光路の長さよりも長い場合は、リレーレンズ260,270及び反射ミラー240,250を赤色光の光路に配置する構成も考えられる。
液晶光変調装置400R,400G,400Bは、入射された色光を画像情報に応じて変調してカラー画像を形成するものであり、照明装置100の照明対象となる。なお、図示を省略したが、各集光レンズ300R,300G,300Bと各液晶光変調装置400R,400G,400Bとの間には、それぞれ入射側偏光板が配置されている。また、各液晶光変調装置400R,400G,400Bとクロスダイクロイックプリズム500との間には、それぞれ射出側偏光板が配置されている。これら入射側偏光板、液晶光変調装置400R,400G,400B及び射出側偏光板によって、入射された各色光の光変調が行われる。
例えば、液晶光変調装置400R,400G,400Bは、一対の透明基板に液晶を密閉封入した透過型の液晶光変調装置であり、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として、与えられた画像信号に応じて、入射側偏光板(図示略)から射出された1種類の直線偏光の偏向方向を変調する。
クロスダイクロイックプリズム500は、射出側偏光板(図示略)から射出された色光毎に変調された光学像を合成してカラー画像を形成する光学素子である。このクロスダイクロイックプリズム500は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなしている。直角プリズムを貼り合わせた略X字状の界面には、誘電体多層膜が形成されている。略X字状の一方の界面に形成された誘電体多層膜は、赤色光を反射するものであり、他方の界面に形成された誘電体多層膜は、青色光を反射するものである。これらの誘電体多層膜によって赤色光及び青色光は曲折され、緑色光の進行方向と揃えられることにより、3つの色光が合成される。
クロスダイクロイックプリズム500から射出されたカラー画像は、投写光学系600によって拡大投写され、スクリーンSCR上で画像を形成する。
本実施形態の回転蛍光板1によれば、基体30が回転軸を中心として回転したときに、励起光が蛍光体層40に当たる期間と当たらない期間が生じる。このため、励起光が蛍光体層40に常時当たる構成に比べて、蛍光体の温度上昇を抑制することができる。また、励起光が当たらない部分には基体30及び蛍光体層40が存在しない。このため、特許文献1に示すような回転円板や回転円板に放熱板を取り付ける構成に比べて、材料費及び製造費を低くすることができる。したがって、蛍光体が高温になることを抑制して蛍光への変換効率の低下を抑制しつつ低コスト化を図ることが可能な回転蛍光板1を提供することができる。
また、この構成によれば、基体30が回転軸と平行な方向から視て扇形状の、複数の羽部材を備えているので、基体30が回転軸を中心として回転したときに、励起光の照射位置(基体30の回転中心と励起光の照射位置との距離)が半径方向に移動した場合でも、励起光が蛍光体層40に当たる期間と当たらない期間との比率が変化しない。そのため、基体30が回転軸を中心として回転したときに、励起光光源10のずれや、回転蛍光板1のずれによる励起光の照射位置の変化に伴って、蛍光体層40から放射される蛍光の光量と、蛍光体層40に当たらずに基体30の非形成領域を通過する励起光の光量とが変化しない。したがって、得られる画像の色味が変化してしまうことを抑制することができる。
また、この構成によれば、基体30の複数の羽部材が互いに同じ形状になっており、且つ、回転軸を中心とした回転方向に、互いに等間隔で配置されているので、基体30が偏心してしまうことを抑制することができる。そのため、基体30は回転軸を中心として安定して回転することとなる。したがって、基体30を壊れにくくし、信頼性の高い回転蛍光板1を得ることができる。
本実施形態のプロジェクター1000によれば、上述した回転蛍光板1を備えているので、蛍光体が高温になることを抑制して蛍光への変換効率の低下を抑制しつつ低コスト化を図ることが可能なプロジェクター1000を提供することができる。
なお、本実施形態の照明装置100では、青色光Bを射出する光源ユニット10と、青色光の一部によって励起され、赤色光及び緑色光を含む光(黄色光)をコリメート光学系60に向けて放射する蛍光体層40と、を用いているが、これに限らない。例えば、紫色光又は紫外光を射出する光源と、光源から射出された紫色光又は紫外光によって励起され、赤色光、緑色光及び青色光を含む光をコリメート光学系に向けて放射する蛍光体層を用いてもよい。
また、本実施形態の回転蛍光板1では、基体30の一部に蛍光体層40が形成されているが、これに限らない。例えば、基体の上面全体に蛍光体層が形成されていてもよい。
また、本実施形態の照明装置100では、集光光学系20における第1レンズ21及び第2レンズ22として凸レンズを用いたが、これに限らない。要するに、集光光学系が、全体として青色光を略平行化した状態で蛍光体層40に入射させるようになっていればよい。また、集光光学系を構成するレンズの枚数は、1枚であってもよく、3枚以上であってもよい。
また、本実施形態の照明装置100では、コリメート光学系60における第1レンズ61及び第2レンズ62として凸レンズを用いたが、これに限らない。要するに、コリメート光学系が、蛍光体層によって放射された光を略平行化した状態で照明光学系に入射させるようになっていればよい。また、コリメート光学系を構成するレンズの枚数は、1枚であってもよく、3枚以上であってもよい。
また、本実施形態のプロジェクター1000では、散乱素子11が光源ユニット10から集光光学系20までの光路中に配置されているが、これに限らない。例えば、散乱素子がリレーレンズ260から集光レンズ300Bまでの光路中に配置されていてもよい。
また、本実施形態のプロジェクター1000では、液晶光変調装置として3つの液晶光変調装置を用いたが、これに限らない。1つ、2つ又は4つ以上の液晶光変調装置を用いたプロジェクターにも適用可能である。
また、本実施形態のプロジェクター1000では、透過型のプロジェクターを用いたが、これに限らない。例えば、反射型のプロジェクターを用いてもよい。ここで、「透過型」とは、透過型の液晶表示装置等のように光変調手段としての光変調装置が光を透過するタイプであることを意味している。「反射型」とは、反射型の液晶表示装置等のように光変調手段としての光変調装置が光を反射するタイプであることを意味している。反射型のプロジェクターに本発明を適用した場合にも、透過型のプロジェクターと同様の効果を奏することができる。
(第2実施形態)
図4は、図1に対応した、本発明の第2実施形態に係るプロジェクター2000の光学系を示す模式図である。なお、図4において、符号101axは照明光軸(照明装置101からDMD140に向けて射出される光の光軸)である。
図5は、本発明の第2実施形態に係る回転蛍光板2を示す平面図である。図5(a)は回転蛍光板2を示す平面図であり、図5(b)は回転蛍光板2と励起光の入射位置の関係を示す図である。図5(b)において、符号P1は基体の回転中心から相対的に近い位置に照射されるときの励起光の照射位置、符号P2は基体の回転中心から相対的に遠い位置に照射されるときの励起光の照射位置、符号L1aは前記P1の回転軌跡における基体が存在する部分の円弧、符号L1bは前記P1の回転軌跡における基体が存在しない部分の円弧、符号L2aは前記P2の回転軌跡における基体が存在する部分の円弧、符号L2bは前記P2の回転軌跡における基体が存在しない部分の円弧である。なお、図5(b)においては、便宜上、蛍光体層41の図示を省略している。
図4に示すように、本実施形態に係るプロジェクター2000は、上述の照明装置100に替えて照明装置101を備えている点、上述の色分離導光光学系200、3つの集光レンズ300R,300G,300B、光変調装置としての3つの液晶光変調装置400R,400G,400B及びクロスダイクロイックプリズム500に替えてマイクロミラー型の光変調装置140を備えている点、で上述の第1実施形態に係るプロジェクター1000と異なっている。その他の点は上述の構成と同様であるので、図1と同様の要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図4に示すように、プロジェクター2000は、照明装置101と、マイクロミラー型の光変調装置140と、投写光学系600と、を具備して構成されている。
照明装置101は、光源ユニット10と、散乱素子11と、集光光学系20と、第1ダイクロイックミラー81と、コリメート集光光学系70と、回転蛍光板2と、モーター50と、リレー光学系90と、第2ダイクロイックミラー82と、を具備して構成されている。照明装置101は、蛍光体層41が可視光を反射する金属からなる基体31上に形成されており、青色光が入射する側に向けて蛍光を射出するように構成されている。これに伴って、本実施形態に係る照明装置101は、光源ユニット10の光学的位置が異なり、光源ユニット10からの青色光は、蛍光体層41側から基体31に入射するように構成されている。照明装置101は、回転蛍光板2の回転に従って、励起光(青色光)及び蛍光(赤色光及び緑色光を含む光)を順次出射する。
光源ユニット10は、光軸が照明光軸101axと直交するように配置されている。光源ユニット10は、励起光Bを射出する。散乱素子11は、青色光Bを散乱させた状態で集光光学系20に入射させる。集光光学系20は、青色光Bを略集光した状態で蛍光体層40に入射させる。
第1ダイクロイックミラー81は、集光光学系20とコリメート集光光学系70(第2レンズ72)との間に、光源ユニット10の光軸及び照明光軸101axのそれぞれに対して45°の角度で交わるように配置されている。第1ダイクロイックミラー81は、光源ユニット10から射出された励起光(青色光)を透過し、蛍光(赤色光及び緑色光)を反射する。具体的には、第1ダイクロイックミラー81は、光源ユニット10から射出されて集光光学系20を透過した青色光Bを入射し、入射した青色光をコリメート集光光学系70に向けて(+Y方向)に透過する。また、第1ダイクロイックミラー81は、青色光Bを受けて蛍光体層41から放射された蛍光を第2ダイクロイックミラー82に向けて(−X方向)反射する。
コリメート集光光学系70は、第1ダイクロイックミラー81から回転蛍光板2までの光路中に配置されている。コリメート集光光学系70は、第1レンズ71及び第2レンズ72を備えている。第1レンズ71及び第2レンズ72は凸レンズからなっている。コリメート集光光学系70は、第1ダイクロイックミラー81を透過した青色光Bを略集光した状態で蛍光体層41に入射させるとともに、蛍光体層41から放射された蛍光を略平行化する。
回転蛍光板2は、所定の回転軸を中心として回転可能な基体31と、基体31上に設けられ、基体31の回転中心から所定の距離だけ離間した位置に照射される励起光(青色光)によって励起されて蛍光(黄色光)を放射する蛍光体層41と、を備えている。
基体31は、回転軸を中心とした回転対称な形状になっている。基体31は、回転軸と平行な方向から視て、矩形状(ここでは長方形状)になっている(図5参照)。このため、励起光の照射位置P1,P2を適宜変更することによって、赤色光R、緑色光G、青色光Bをバランスよく取り出すことができる。
例えば、励起光の照射位置を基体の回転中心から相対的に近い位置P1に設定した場合、照射位置P1の回転軌跡における基体が存在する部分の円弧L1aの長さは、照射位置P1の回転軌跡における基体が存在しない部分の円弧L1bの長さよりも長くなる。つまり、蛍光体層41から蛍光(赤色光R及び緑色光G)が放射される比率を、蛍光体層41に当たらずに基体31の非形成領域を励起光(青色光B)が通過する比率よりも大きくすることができる。
一方、励起光の照射位置を基体の回転中心から相対的に遠い位置P2に設定した場合、照射位置P2の回転軌跡における基体が存在する部分の円弧L2aの長さは、照射位置P2の回転軌跡における基体が存在しない部分の円弧L2bの長さよりも短くなる。つまり、蛍光体層41から蛍光(赤色光R及び緑色光G)が放射される比率を、蛍光体層41に当たらずに基体31の非形成領域を励起光(青色光B)が通過する比率よりも小さくすることができる。
基体31は、蛍光体層41よりも熱伝導率の大きい材料によって形成されている。基体31は、例えば、アルミニウム(熱伝導率:236W・m−1・K−1)や銅(熱伝導率:398W・m−1・K−1)等の金属から形成されている。基体31は、光源ユニット10からの青色光Bが蛍光体層41に入射したときに、蛍光体層41に蓄積される熱を放熱する。なお、基体31の放熱性能を向上させるために基体31の裏面に複数の突起を設ける等、基体31を表面積が大きくなるような形状に形成してもよい。
基体31の蛍光体層41が形成された側の面は、蛍光を反射する反射面となっている。基体31は、表面が研磨されて金属光沢を有しており、入射光に対する反射係数が大きくなっている。さらに、透光性材料(SiO、NbO、TiO等)を薄膜で基体31の表面に付加して増反射膜を構成してもよい。
図6は、本発明の第2実施形態に係る回転蛍光板2の製造方法を示す図である。
図6に示すように、回転蛍光板2の製造方法は、蛍光体が塗布された母材(シート状の部材)1030から複数の矩形状の部材(回転蛍光板2)を切り出すことによって形成することができる。切り出した矩形状の部材(回転蛍光板2)の中心部をモーター50の回転軸に取り付けることにより、基体31は、回転軸を中心として回転したときに、励起光が当たる部分と当たらない部分とを有することとなる。なお、シート状の部材1030から複数の矩形状の部材(基体31)を切り出す前に蛍光体を塗布する方法に限らず、例えば、シート状の部材1030から複数の矩形状の部材(基体31)を切り出した後、基体31の上面に蛍光体を塗布することによって回転蛍光板2を形成することもできる。
蛍光体層41は、基体31上に形成されている。蛍光体層41は、例えばシリコーン系樹脂やガラス等の青色光Bを透過する材料からなるバインダー(固着材)に蛍光体の粒子を分散させることによって形成されている。蛍光体層41は、基体31上面の露出する部位全体を覆って形成されている。
リレー光学系90は、回転蛍光板2から第2ダイクロイックミラー82までの光路に配置されている。リレー光学系90は、第1反射ミラー91と、第2反射ミラー92と、を備えている。リレー光学系90は、第1ダイクロイックミラー81を透過した励起光を第2ダイクロイックミラー82に導く。
第1反射ミラー91は、第1ダイクロイックミラー81を透過し、回転蛍光板2(基体31が存在しない領域)を通過した励起光を第2反射ミラー92に向けて(−X方向に)反射する。第2反射ミラー92は、第1反射ミラー91によって−X方向に向けて反射された励起光を、第2ダイクロイックミラー82に向けて(−Y方向に)反射する。
第2ダイクロイックミラー82は、第1ダイクロイックミラー81から蛍光が反射される方向(第1ダイクロイックミラー81に対して−X方向側)に配置されるとともに、第2反射ミラー92から励起光が反射される方向(第2反射ミラー92に対して−Y方向側)に配置されている。第2ダイクロイックミラー82は、第1ダイクロイックミラー81で反射された蛍光を透過させるとともに、リレー光学系90によって第2ダイクロイックミラー82に導かれた励起光を蛍光の透過方向と同じ方向に反射する。具体的には、第2ダイクロイックミラー82は、第1ダイクロイックミラー81で−X方向に反射された蛍光を−X方向に向けて透過するとともに、第2反射ミラーで−Y方向に反射された励起光を−X方向に向けて反射する。
マイクロミラー型の光変調装置140は、例えばDMD(デジタルマイクロミラーデバイス)(TI社の商標)を用いる。プロジェクター2000は、DMDと専用信号処理技術を用いたDLP(Digital Light Processing)方式を採用している。DMD140は、複数のマイクロミラーがマトリクス状に配列されたものである。DMD140は、正面方向に対して一方向に傾いた入射方向から入射した光を、複数のマイクロミラーの傾き方向の切換えにより正面方向のオン状態光線と斜め方向のオフ状態光線とに分けて反射することにより画像を表示する。一方の傾き方向に傾動されたマイクロミラーに入射した光を該マイクロミラーにより正面方向に反射してオン状態光線とし、他方の傾き方向に傾動されたマイクロミラーに入射した光を該マイクロミラーにより斜め方向に反射してオフ状態光線とするとともに、該オフ状態光線を吸光板で吸収し、正面方向への反射による明表示と、斜め方向への反射による暗表示とにより画像を生成する。DMD140は、照明装置101から射出される赤色光、緑色光、青色光を順次変調する。
DMD140から射出されたカラー画像は、投写光学系600によって拡大投写され、スクリーンSCR上で画像を形成する。
本実施形態の回転蛍光板2によれば、基体31が回転軸と平行な方向から視て、矩形状になっているので、基体31が回転軸を中心として回転したときに、励起光の照射位置(基体31の回転中心と励起光の照射位置との距離)の変化に伴って、励起光が蛍光体層41に当たる期間と当たらない期間が変化する。そのため、基体31が回転軸を中心として回転したときに、励起光の照射位置の変化に伴って、蛍光体層41から放射される蛍光の光量と、蛍光体層41に当たらずに基体31の非形成領域を通過する励起光の光量とが変化する。したがって、励起光光源10に対して回転蛍光板2の位置をスライドさせるなどの手段で、回転蛍光板2上での励起光の照射位置を調整することによって、蛍光体層41から放射される蛍光の光量と、蛍光体層41に当たらずに基体31の非形成領域を通過する励起光の光量とのバランスを調整することが可能となる。また、例えば基体が回転軸と平行な方向から視て円形状になっている構成に比べて、母材から複数の基体を切り出す際に材料の無駄が生じることを抑制することができる。したがって、材料費及び製造費を低くすることができる。
また、この構成によれば、基体31の蛍光体層41が配置された側の面が蛍光を反射する反射面となっているので、蛍光体層41に励起光が入射したときに、励起光によって励起された蛍光が基体31を透過することを抑制することができる。つまり、散乱しやすい特性の蛍光を一方向に反射することによって、漏れ光が発生することを抑制することができる。そのため、少ない照射量の励起光によって安定した量の蛍光を取り出すことができる。したがって、蛍光体の温度上昇を抑制することができる。
また、この構成によれば、基体31が蛍光体層41よりも熱伝導率の大きい材料により形成されているので、蛍光体層41で発生した熱が基体31を伝導することとなる。伝導した熱は基体31の表面から放出される。したがって、蛍光体層41の冷却効率の向上を図ることができる。
また、この構成によれば、基体31が回転軸を中心とした回転対称な形状になっているので、基体31が偏心してしまうことを抑制することができる。そのため、基体31は回転軸を中心として安定して回転することとなる。したがって、基体31を壊れにくくし、信頼性の高い回転蛍光板2を得ることができる。
なお、本実施形態の回転蛍光板2では、基体31が熱伝導率の高い金属から形成されている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、第1実施形態と同様に青色光を透過する材料からなる透過型の円板を用いてもよい。この場合、蛍光体層は青色光(可視光)を反射する反射膜を介して基体上に形成されることとなる。
(第3実施形態)
図7は、図5に対応した、本発明の第3実施形態に係る回転蛍光板3を示す平面図である。図7(a)は回転蛍光板3を示す平面図であり、図7(b)は回転蛍光板3と励起光の入射位置の関係を示す図である。図7(b)において、符号P3は基体の回転中心から相対的に近い位置に照射されるときの励起光の照射位置、符号P4は基体の回転中心から相対的に遠い位置に照射されるときの励起光の照射位置、符号L3aは前記P3の回転軌跡における基体が存在する部分の円弧、符号L3bは前記P3の回転軌跡における基体が存在しない部分の円弧、符号L4aは前記P4の回転軌跡における基体が存在する部分の円弧、符号L4bは前記P4の回転軌跡における基体が存在しない部分の円弧、符号CL1は第1の方向に長手を有する第1の部分の中心線、符号CL2は第2の方向に長手を有する第2の部分の中心線、符号θ1は中心線CL1と中心線CL2のなす角度である。なお、図7(b)においては、便宜上、蛍光体層42の図示を省略している。
回転蛍光板3は、所定の回転軸を中心として回転可能な基体32と、基体32上に設けられ、基体32の回転中心から所定の距離だけ離間した位置に照射される励起光(青色光)によって励起されて蛍光(黄色光)を放射する蛍光体層42と、を備えている。
基体32は、回転軸を中心とした回転対称な形状になっている。基体32は、複数の矩形形状が互いに回転軸において交差するように組み合わされた形状になっている。基体32は、回転軸と平行な方向から視て、十字状になっている。基体32は、第1の方向(中心線CL1の延在方向)に長手を有する第1の部分32Aと、第1の方向と直交する第2の方向(中心線CL2の延在方向)に長手を有する第2の部分32Bと、を有している。中心線CL1と中心線CL2のなす角度θ1は90°となっている。第1の部分32Aには、励起光(青色光)によって励起されて第1の蛍光(赤色光)を放射する第1の蛍光体層42Aが配置されている。第2の部分32Bには、励起光(青色光)によって励起されて第1の蛍光(赤色光)と異なる色の第2の蛍光(緑色光)を放射する第2の蛍光体層42Bが配置されている。
このため、励起光の照射位置P3,P4を適宜変更することによって、赤色光R、緑色光G、青色光Bをバランスよく取り出すことができる。例えば、励起光の照射位置を基体の回転中心から相対的に近い位置P3に設定した場合、照射位置P3の回転軌跡における基体が存在する部分の円弧L3aの長さは、照射位置P3の回転軌跡における基体が存在しない部分の円弧L3bの長さよりも長くなる。つまり、蛍光体層42から蛍光(赤色光R及び緑色光G)が放射される比率を、蛍光体層42に当たらずに基体32の非形成領域を励起光(青色光B)が通過する比率よりも大きくすることができる。
一方、励起光の照射位置を基体の回転中心から相対的に遠い位置P4に設定した場合、照射位置P4の回転軌跡における基体が存在する部分の円弧L4aの長さは、照射位置P4の回転軌跡における基体が存在しない部分の円弧L4bの長さよりも短くなる。つまり、蛍光体層42から蛍光(赤色光R及び緑色光G)が放射される比率を、蛍光体層41に当たらずに基体32の非形成領域を励起光(青色光B)が通過する比率よりも小さくすることができる。
基体32は、蛍光体層42よりも熱伝導率の大きい材料によって形成されている。基体32の蛍光体層42が形成された側の面は、蛍光を反射する反射面となっている。
図8は、本発明の第3実施形態に係る回転蛍光板3の製造方法を示す図である。
図8に示すように、回転蛍光板3の製造方法は、蛍光体が塗布された母材(シート状の部材)1031から複数の十字状の部材(回転蛍光板3)を切り出すことによって形成することができる。切り出した十字状の部材(回転蛍光板3)の中心部をモーター50の回転軸に取り付けることにより、基体32は、回転軸を中心として回転したときに、励起光が当たる部分と当たらない部分とを有することとなる。なお、シート状の部材1031から複数の十字状の部材(基体32)を切り出す前に蛍光体を塗布する方法に限らず、例えば、シート状の部材1031から複数の十字状の部材(基体32)を切り出した後、基体32の上面に蛍光体を塗布することによって回転蛍光板3を形成することもできる。
第1の蛍光体層42A及び第2の蛍光体層42Bは、例えばシリコーン系樹脂やガラス等の青色光Bを透過する材料からなるバインダー(固着材)に蛍光体の粒子を分散させることによって形成されている。第1の蛍光体層42Aは、基体32の第1の部分32A上の第2の蛍光体層42Bが形成されていない領域の露出する部位全体を覆って形成されている。第2の蛍光体層42Bは、基体32の第2の部分32B上の露出する部位全体を覆って形成されている。
本実施形態の回転蛍光板3によれば、基体32が回転軸を中心として回転したときに、励起光の照射位置(基体32の回転中心と励起光の照射位置との距離)の変化に伴って、励起光が蛍光体層42に当たる期間と当たらない期間が変化する。そのため、基体32が回転軸を中心として回転したときに、励起光の照射位置の変化に伴って、蛍光体層42から放射される蛍光の光量と、蛍光体層42に当たらずに基体32の非形成領域を通過する励起光の光量とが変化する。したがって、励起光光源10に対して回転蛍光板3の位置をスライドさせるなどの手段で、回転蛍光板3上での励起光の照射位置を調整することによって、蛍光体層42から放射される蛍光の光量と、蛍光体層42に当たらずに基体32の非形成領域を通過する励起光の光量とのバランスを調整することが可能となる。
また、この構成によれば、第1の蛍光体層42Aから放射される第1の蛍光の光量と、第2の蛍光体層42Bから放射される第2の蛍光の光量と、蛍光体層42に当たらずに基体32の非形成領域を通過する励起光の光量とのバランスを調整して得られる画像の色味を調整することができる。例えば、励起光として青色光、第1の蛍光体層42Aとして赤色光を放射する蛍光体層、第2の蛍光体層42Bとして緑色光を放射する蛍光体層を用いることによって、3色(赤色光、緑色光、青色光)のバランスを調整した光を取り出すことが可能となる。
(第4実施形態)
図9は、図7に対応した、本発明の第4実施形態に係る回転蛍光板4を示す平面図である。図9(a)は回転蛍光板4を示す平面図であり、図9(b)は回転蛍光板4と励起光の入射位置の関係を示す図である。図9(b)において、符号P5は基体の回転中心から相対的に近い位置に照射されるときの励起光の照射位置、符号P6は基体の回転中心から相対的に遠い位置に照射されるときの励起光の照射位置、符号L5aは前記P5の回転軌跡における基体が存在する部分の円弧、符号L5bは前記P5の回転軌跡における基体が存在しない部分の円弧、符号L6aは前記P6の回転軌跡における基体が存在する部分の円弧、符号L6bは前記P6の回転軌跡における基体が存在しない部分の円弧、符号CL3は第1の方向に長手を有する第1の部分の中心線、符号CL4は第2の方向に長手を有する第2の部分の中心線、符号θ2は中心線CL3と中心線CL3のなす角度である。なお、図9(b)においては、便宜上、蛍光体層43の図示を省略している。
回転蛍光板4は、所定の回転軸を中心として回転可能な基体33と、基体33上に設けられ、基体33の回転中心から所定の距離だけ離間した位置に照射される励起光(青色光)によって励起されて蛍光(黄色光)を放射する蛍光体層43と、を備えている。
基体33は、回転軸を中心とした回転対称な形状になっている。基体33は、複数の矩形形状が互いに回転軸において交差するように組み合わされた形状になっている。基体33は、回転軸と平行な方向から視て、X字状になっている。基体33は、第1の方向(中心線CL3の延在方向)に長手を有する第1の部分33Aと、第1の方向と交差する第2の方向(中心線CL4の延在方向)に長手を有する第2の部分33Bと、を有している。中心線CL3と中心線CL4のなす角度θ2は鋭角となっている。第1の部分33Aには、励起光(青色光)によって励起されて第1の蛍光(赤色光)を放射する第1の蛍光体層43Aが配置されている。第2の部分33Bには、励起光(青色光)によって励起されて第1の蛍光(赤色光)と異なる色の第2の蛍光(緑色光)を放射する第2の蛍光体層43Bが配置されている。
このため、励起光の照射位置P5,P6を適宜変更することによって、赤色光R、緑色光G、青色光Bをバランスよく取り出すことができる。例えば、励起光の照射位置を基体の回転中心から相対的に近い位置P5に設定した場合、照射位置P5の回転軌跡における基体が存在する部分の円弧L5aの長さは、照射位置P5の回転軌跡における基体が存在しない部分の円弧L5bの長さよりも長くなる。つまり、励起光(青色光B)が放射される比率を、蛍光(赤色光R及び緑色光G)が放射される比率よりも小さくすることができる。
一方、励起光の照射位置を基体の回転中心から相対的に遠い位置P6に設定した場合、照射位置P6の回転軌跡における基体が存在する部分の円弧L6aの長さは、照射位置P6の回転軌跡における基体が存在しない部分の円弧L6bの長さよりも短くなる。つまり、励起光(青色光B)が放射される比率を、蛍光(赤色光R及び緑色光G)が放射される比率よりも大きくすることができる。
基体33は、蛍光体層43よりも熱伝導率の大きい材料によって形成されている。基体33の蛍光体層44が形成された側の面は、蛍光を反射する反射面となっている。
第1の蛍光体層43A及び第2の蛍光体層43Bは、例えばシリコーン系樹脂やガラス等の青色光Bを透過する材料からなるバインダー(固着材)に蛍光体の粒子を分散させることによって形成されている。第1の蛍光体層43Aは、基体33の第1の部分33A上の第2の蛍光体層43Bが形成されていない領域の露出する部位全体を覆って形成されている。第2の蛍光体層43Bは、基体33の第2の部分33B上の露出する部位全体を覆って形成されている。
なお、上記第3実施形態の回転蛍光板3及び第4実施形態の回転蛍光板4では、基体が複数の矩形形状が互いに回転軸において交差するように組み合わされた形状として、回転軸と平行な方向から視て十字状またはX字状になっている構成(2つの矩形形状が互いに回転軸において交差するように組み合わされた形状)を例に挙げて説明したが、これらに限らない。例えば、基体は3つ以上の矩形形状が互いに回転軸において交差するように組み合わされた形状であってもよい。
(変形例1)
図10は、本発明に係る回転蛍光板の第1変形例〜第2変形例を示す図である。図10(a)は、本発明に係る回転蛍光板の第1変形例を示す平面図である。なお、図10(a)においては、便宜上、蛍光体層の図示を省略している。
本変形例に係る回転蛍光板5は、所定の回転軸を中心として回転可能な基体34と、基体34上に設けられた図示しない蛍光体層と、を備えている。基体34は、回転軸を中心とした回転対称な形状になっている。基体34は、複数の矩形形状が互いに回転軸において交差するように組み合わされた形状になっている。基体34は、回転軸と平行な方向から視て、十字状になっている。基体34は、第1の矩形部材34A(長方形部材)と第2の矩形部材34B(長方形部材)とを互いに直交するように重ね合わせて形成されている。
本変形例によれば、例えば基体が一枚板で十字状またはX字状に形成されている構成に比べて、母材から複数の基体を切り出すことが容易なので、加工費を少なくすることができる。さらに容易な加工によって不良品を低減することと、簡単な形状によって材料の無駄を抑制することができる。したがって、材料費及び製造費を低くすることができる。
(変形例2)
図10(b)は、本発明に係る回転蛍光板の第2変形例を示す平面図である。なお、図10(b)においては、便宜上、蛍光体層の図示を省略している。
本変形例に係る回転蛍光板6は、所定の回転軸を中心として回転可能な基体35と、基体35上に設けられた図示しない蛍光体層と、を備えている。基体35は、回転軸を中心とした回転対称な形状になっている。基体35は、複数の矩形形状が互いに回転軸において交差するように組み合わされた形状になっている。基体35は、回転軸と平行な方向から視て、X字状になっている。基体35は、第1の矩形部材35A(長方形部材)と第2の矩形部材35B(長方形部材)とを互いに交差するように重ね合わせて形成されている。
(変形例3)
図11は、本発明に係る回転蛍光板の第3変形例〜第5変形例を示す図である。図11(a)は、本発明に係る回転蛍光板の第3変形例を示す平面図である。なお、図11(a)において破線部は、基体36が回転軸を中心として回転したときに励起光が当たらない部分(基体が存在しない領域)を示している。
本変形例に係る回転蛍光板7は、所定の回転軸を中心として回転可能な基体36と、基体36上に設けられた蛍光体層46と、を備えている。基体36は、回転軸を中心とした回転対称な形状になっている。基体36は、回転軸と平行な方向から視て、矩形状(ここでは長方形状)になっている。
蛍光体層46は、回転軸を中心とする所定の円周に沿って設けられている。回転軸を中心とする所定の円周上の領域には、基体36が存在しない領域が設けられている。つまり、基体36が存在しない領域において蛍光体層46に途切れ目が形成されている。
(変形例4)
図11(b)は、本発明に係る回転蛍光板の第4変形例を示す平面図である。なお、図11(b)において破線部は、基体37が回転軸を中心として回転したときに励起光が当たらない部分(基体が存在しない領域)を示している。
本変形例に係る回転蛍光板8は、所定の回転軸を中心として回転可能な基体37と、基体37上に設けられた蛍光体層47と、を備えている。基体37は、回転軸を中心とした回転対称な形状になっている。基体37は、複数の矩形形状が互いに回転軸において交差するように組み合わされた形状になっている。基体37は、回転軸と平行な方向から視て、十字状になっている。
蛍光体層47は、回転軸を中心とする所定の円周に沿って設けられている。回転軸を中心とする所定の円周上の領域には、基体37が存在しない領域が設けられている。つまり、基体37が存在しない領域において蛍光体層47に途切れ目が形成されている。
(変形例5)
図11(c)は、本発明に係る回転蛍光板の第5変形例を示す平面図である。なお、図11(c)において破線部は、基体38が回転軸を中心として回転したときに励起光が当たらない部分(基体が存在しない領域)を示している。
本変形例に係る回転蛍光板9は、所定の回転軸を中心として回転可能な基体38と、基体38上に設けられた蛍光体層48と、を備えている。基体38は、回転軸を中心とした回転対称な形状になっている。基体38は、複数の矩形形状が互いに回転軸において交差するように組み合わされた形状になっている。基体38は、回転軸と平行な方向から視て、X字状になっている。
蛍光体層48は、回転軸を中心とする所定の円周に沿って設けられている。回転軸を中心とする所定の円周上の領域には、基体38が存在しない領域が設けられている。つまり、基体38が存在しない領域において蛍光体層48に途切れ目が形成されている。
本発明は、投写画像を観察する側から投写するフロント投写型プロジェクターに適用する場合にも、投写画像を観察する側とは反対の側から投写するリア投写型プロジェクターに適用する場合にも、適用することができる。
上記各実施形態においては、本発明の回転蛍光板をプロジェクターに適用した例について説明したが、これに限らない。例えば、本発明の回転蛍光板を他の光学機器(例えば、光ディスク装置、自動車のヘッドランプ、照明機器等)に適用することも可能である。
1,2,3,4,5,6,7,8,9…回転蛍光板、10…光源ユニット(光源)、30,31,32,33,34,35,36,37,38…基体、32A,33A,34A,35A…第1の部分、32B,33B,34B,35B…第2の部分、40,41,42,43,44,46,47,48…蛍光体層、400R,400G,400B…液晶光変調装置(光変調装置)、600…投写光学系、1000,2000…プロジェクター

Claims (12)

  1. 所定の回転軸を中心として回転可能な基体と、
    前記基体上において前記回転軸を中心とする所定の円周に沿って設けられた蛍光体層と、を備え、
    前記円周上には、前記基体が存在しない領域が設けられていることを特徴とする回転蛍光板。
  2. 前記基体は、前記回転軸と平行な方向から視て扇形状の、複数の羽部材を備えていることを特徴とする請求項1に記載の回転蛍光板。
  3. 前記複数の羽部材は、互いに同じ形状になっており、且つ、
    前記回転軸を中心とした回転方向に、互いに等間隔で配置されていることを特徴とする請求項2に記載の回転蛍光板。
  4. 前記基体は、前記回転軸と平行な方向から視て、矩形状になっていることを特徴とする請求項1に記載の回転蛍光板。
  5. 前記基体は、複数の矩形形状が互いに前記回転軸において交差するように組み合わされた形状になっていることを特徴とする請求項1に記載の回転蛍光板。
  6. 前記基体は、前記回転軸と平行な方向から視て、十字状またはX字状になっていることを特徴とする請求項5に記載の回転蛍光板。
  7. 前記基体は、第1の矩形部材と第2の矩形部材とを互いに交差するように重ね合わせて形成されていることを特徴とする請求項6に記載の回転蛍光板。
  8. 前記基体は、第1の方向に長手を有する第1の部分と、第1の方向と交差する第2の方向に長手を有する第2の部分と、を有し、
    前記第1の部分には、励起光によって励起されて第1の蛍光を放射する第1の蛍光体層が配置されており、且つ、
    前記第2の部分には、前記第1の蛍光とは異なる色の第2の蛍光を放射する第2の蛍光体層が配置されていることを特徴とする請求項6または7に記載の回転蛍光板。
  9. 前記基体の前記蛍光体層が配置された側の面は、前記蛍光を反射する反射面となっていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の回転蛍光板。
  10. 前記基体は、前記蛍光体層よりも熱伝導率の大きい材料により形成されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の回転蛍光板。
  11. 前記基体は、前記回転軸を中心とした回転対称な形状になっていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の回転蛍光板。
  12. 励起光を射出する光源と、
    前記光源から射出される励起光が入射する位置に設けられた請求項1〜11のいずれか1項に記載の回転蛍光板と、
    前記回転蛍光板から射出された前記蛍光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、
    前記光変調装置からの変調光を投写画像として投写する投写光学系と、
    を備えることを特徴とするプロジェクター。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018081329A (ja) * 2018-01-31 2018-05-24 カシオ計算機株式会社 光源装置及び投影装置
JP2018124560A (ja) * 2018-03-02 2018-08-09 日本電気硝子株式会社 プロジェクター用蛍光ホイール及びプロジェクター用発光デバイス
CN110067984A (zh) * 2019-02-26 2019-07-30 华域视觉科技(上海)有限公司 探测照明用车灯模组及探测照明系统

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