JP2012082162A - 水稲用除草剤組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、水稲用除草剤組成物に関する。より詳細に、本発明は、各種水田雑草に対して、より少ない薬量で優れた殺草効力を示し、安全性の高い、水稲用除草剤組成物に関する。
水稲の栽培にあたり、多大の労力を必要としてきた雑草防除に種々の除草剤が使用されるようになってきた。しかし、従来の除草剤は、水稲に薬害を生じさせたり、環境に残留したり、環境を汚染したりすることから、より低薬量で効果が確実でしかも安全に使用できる新たな除草剤の開発が望まれている。
本発明に用いられるスルホキシイミノ置換ベンゾイル誘導体を包含する式(III)で表される化合物が特許文献1に記載されている。当該式(III)で表される化合物は、除草剤の有効成分として有効であり、例えば、ヒエおよびホタルイの種を蒔いた水田土壌に、2.5葉期のイネを移植し潅水状態で育成し、ヒエの葉齢が1.5葉になったところで、該化合物を1haあたり63gとなるように調整した薬液で処理すると、イネの生育に悪影響を及ぼさずにヒエおよびホタルイを殺草できると、特許文献1は述べている。また、特許文献1は、当該スルホキシイミノ置換ベンゾイル誘導体を、除草活性を有する他の化合物と混合して用いると、使用量を減少させることができると述べている。
式(III)中、
Eは、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基などを示す。
R1は、ハロゲン原子、水酸基、有機基などを示す。
pは、R1の個数を示し、0〜3のいずれかの整数である。pが2以上のとき、複数のR1は同一であっても、相異なっていてもよい。
R2およびR3は、それぞれ独立して、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アルキニル基などを示す。また、R2とR3が一緒になって結合して、スルホキシイミノ基の硫黄原子のほかに、窒素原子、酸素原子または硫黄原子を1〜4個含んでいてもよい3〜8員のへテロ環を形成してもよい。
Qは、Q1〜Q8のいずれかの基を示す。
Eは、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基などを示す。
R1は、ハロゲン原子、水酸基、有機基などを示す。
pは、R1の個数を示し、0〜3のいずれかの整数である。pが2以上のとき、複数のR1は同一であっても、相異なっていてもよい。
R2およびR3は、それぞれ独立して、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アルキニル基などを示す。また、R2とR3が一緒になって結合して、スルホキシイミノ基の硫黄原子のほかに、窒素原子、酸素原子または硫黄原子を1〜4個含んでいてもよい3〜8員のへテロ環を形成してもよい。
Qは、Q1〜Q8のいずれかの基を示す。
上記Q1〜Q8を表す式の中で、
R4〜R5、およびR7〜R11は、水素原子、アルキル基などを示す。
R6は、シアノ基、アシル基などを示す。
Gは、酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基などを示す。
Xは、メチレン基などを示す。
Yは、オキソ基、アルキル基などを示す。
mは、Yの数を示し且つ0〜4のいずれかの整数である。
R4〜R5、およびR7〜R11は、水素原子、アルキル基などを示す。
R6は、シアノ基、アシル基などを示す。
Gは、酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基などを示す。
Xは、メチレン基などを示す。
Yは、オキソ基、アルキル基などを示す。
mは、Yの数を示し且つ0〜4のいずれかの整数である。
本発明は、各種水田雑草に対して、より少ない薬量で優れた殺草効力を示し、安全性の高い、水稲用除草剤組成物を提供することを課題とする。
本発明者は、このスルホキシイミノ置換ベンゾイル誘導体を有効成分とする水稲用除草剤についてさらに鋭意研究したところ、特定のスルホキシイミノ置換ベンゾイル誘導体と除草活性を有する他の化合物とを混合して使用することによって、各種水田雑草に対して、より少ない薬量で優れた殺草効力を示し、より安全性が高くなることを見出した。
本発明は、これらの知見に基づいて完成するに至ったものである。
本発明は、これらの知見に基づいて完成するに至ったものである。
すなわち、本発明は、式(I)で表されるスルホキシイミノ置換ベンゾイル誘導体若しくはその塩から選ばれる少なくとも1種の化合物と、除草活性を有する他の化合物とを、有効成分として含有する水稲用除草剤組成物である。
式(I)中、
Eは、アルコキシ基またはアルコキシカルボニル基を示す。
R1は、ハロゲン原子またはアルコキシ基を示す。
pは、R1の個数を示し、0〜3のいずれかの整数である。pが2以上のとき、複数のR1は同一であっても、相異なっていてもよい。
R2およびR3は、それぞれ独立して、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基またはアルキニル基を示す。また、R2とR3が一緒になって結合して、スルホキシイミノ基の硫黄原子のほかに、窒素原子、酸素原子または硫黄原子を1〜4個含んでいてもよい3〜8員のへテロ環を形成してもよい。
R4は、水素原子、アルキル基またはシクロアルキル基を示す。
R5は、水素原子、アルキル基、アルケニル基またはアルキニル基を示す。
R6は、水素原子またはアルキル基を示す。
Gは、酸素原子、酸化されていてもよい硫黄原子または置換基を有していてもよい窒素原子を示す。
Eは、アルコキシ基またはアルコキシカルボニル基を示す。
R1は、ハロゲン原子またはアルコキシ基を示す。
pは、R1の個数を示し、0〜3のいずれかの整数である。pが2以上のとき、複数のR1は同一であっても、相異なっていてもよい。
R2およびR3は、それぞれ独立して、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基またはアルキニル基を示す。また、R2とR3が一緒になって結合して、スルホキシイミノ基の硫黄原子のほかに、窒素原子、酸素原子または硫黄原子を1〜4個含んでいてもよい3〜8員のへテロ環を形成してもよい。
R4は、水素原子、アルキル基またはシクロアルキル基を示す。
R5は、水素原子、アルキル基、アルケニル基またはアルキニル基を示す。
R6は、水素原子またはアルキル基を示す。
Gは、酸素原子、酸化されていてもよい硫黄原子または置換基を有していてもよい窒素原子を示す。
本発明の水稲用除草剤組成物においては、除草活性を有する他の化合物が、クロロアセトアニリド系除草剤、アリールオキシアルカン酸系除草剤、カーバメート系除草剤、チオカーバメート系除草剤、ジフェニルエーテル系除草剤、スルホニルウレア系除草剤、ピリミジニルカルボキシ系除草剤、トリアジン系除草剤、トリアゾロピリミジン系除草剤、キンクロラック、オキサジアゾン、オキサジアルギル、ピペロホス、ダイムロン、ベンタゾン、ベンフレセート、ナプロアニリド、メソトリオン、テフリルトリオン、ジチオピル、ピラゾキシフェン、ピラゾレート、ベンゾビシクロン、ペントキサゾン、ピラクロニル、シンメチリン、オキサジクロメホン、メフェナセット、フェントラザミド、イプフェンカルバゾン、インダノファン、カフェンストロール、ピリブチカルブ、ピリミスルファン、クミルロン、ブロモブチド、および5,5−ジメチル−3−{2−[N−(イソブトキシカルボニル)−N−(トリフルオロメタンスルホニル)アミノ]ベンジル}−2−オキサゾリジノンからなる群から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
本発明の好適形態の水稲用除草剤組成物は、式(II)で表されるスルホキシイミノ置換ベンゾイル誘導体若しくはその塩から選ばれる少なくとも1種の化合物と、 インダノファン、ぺントキサゾン、ジメタメトリン、メフェナセット、ブロモブチド、ピリブチカルブ、ピラクロニル、オキサジクロメホンおよびベンゾビシクロンからなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物とを有効成分として含有するものである。
式(II)中、
Eは、アルコキシ基またはアルコキシカルボニル基を示す。
R1は、ハロゲン原子またはアルコキシ基を示す。
Eは、アルコキシ基またはアルコキシカルボニル基を示す。
R1は、ハロゲン原子またはアルコキシ基を示す。
本発明の水稲用除草剤組成物は、各種水田雑草に対して、より少ない薬量で優れた殺草効力を示し、安全性が高い。本発明の水稲用除草剤組成物を用いることによって、水稲の栽培における雑草防除作業の労力を大幅に低減できる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の水稲用除草剤組成物は、前記式(I)で表されるスルホキシイミノ置換ベンゾイル誘導体若しくはその塩から選ばれる少なくとも1種の化合物と、除草活性を有する他の化合物とを、有効成分として含有するものである。
本発明の水稲用除草剤組成物は、前記式(I)で表されるスルホキシイミノ置換ベンゾイル誘導体若しくはその塩から選ばれる少なくとも1種の化合物と、除草活性を有する他の化合物とを、有効成分として含有するものである。
(1)スルホキシイミノ置換ベンゾイル誘導体またはその塩
本発明の水稲用除草剤組成物に用いられる有効成分の一つは、式(I)で表されるスルホキシイミノ置換ベンゾイル誘導体若しくはその塩(以下、「スルホキシイミノ置換ベンゾイル体」ということがある。)である。
本発明の水稲用除草剤組成物に用いられる有効成分の一つは、式(I)で表されるスルホキシイミノ置換ベンゾイル誘導体若しくはその塩(以下、「スルホキシイミノ置換ベンゾイル体」ということがある。)である。
前記式(I)中、Eは、アルコキシ基またはアルコキシカルボニル基を示す。
Eのアルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基などが挙げられる。これらのうち、C1〜6アルコキシ基が好ましく、メトキシ基が特に好ましい。
Eのアルコキシカルボニル基としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基が挙げられる。これらのうち、C1〜6アルコキシカルボニル基が好ましく、メトキシカルボニル基が特に好ましい。
Eのアルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基などが挙げられる。これらのうち、C1〜6アルコキシ基が好ましく、メトキシ基が特に好ましい。
Eのアルコキシカルボニル基としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基が挙げられる。これらのうち、C1〜6アルコキシカルボニル基が好ましく、メトキシカルボニル基が特に好ましい。
前記式(I)中、R1は、ハロゲン原子またはアルコキシ基を示す。
R1のハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などが挙げられる。
R1のアルコキシ基としては、前記Eにおけるそれとして例示されたものと同様のものが挙げられる。
式(I)中、pは、R1の個数を示し、0〜3のいずれかの整数である。pが2以上のとき、複数のR1は同一であっても、相異なっていてもよい。
R1は、式(II)に示すように、2位に置換されていることが好ましい。またR1は、塩素原子またはメトキシ基であることがより好ましい。
R1のハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などが挙げられる。
R1のアルコキシ基としては、前記Eにおけるそれとして例示されたものと同様のものが挙げられる。
式(I)中、pは、R1の個数を示し、0〜3のいずれかの整数である。pが2以上のとき、複数のR1は同一であっても、相異なっていてもよい。
R1は、式(II)に示すように、2位に置換されていることが好ましい。またR1は、塩素原子またはメトキシ基であることがより好ましい。
前記式(I)中、R2およびR3は、それぞれ独立して、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基またはアルキニル基を示す。
R2およびR3の「アルキル基」は、飽和炭化水素基である。該飽和炭化水素基は直鎖または分岐鎖のいずれでもよい。例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基などが挙げられる。これらのうち、C1〜6アルキル基が好ましい。
R2およびR3の「アルキル基」は、飽和炭化水素基である。該飽和炭化水素基は直鎖または分岐鎖のいずれでもよい。例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基などが挙げられる。これらのうち、C1〜6アルキル基が好ましい。
R2およびR3の「シクロアルキル基」は、単環または多環の環状部分を有するアルキル基である。例えば、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などが挙げられる。これらのうち、C3〜8シクロアルキル基が好ましい。
R2およびR3の「アルケニル基」としては、例えば、エテニル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、1−メチル−2−プロペニル基、2−メチル−2−プロペニル基、1−ペンテニル基、2−ペンテニル基、3−ペンテニル基、4−ペンテニル基、1−メチル−2−ブテニル基、2−メチル−2−ブテニル基、1−ヘキセニル基、2−ヘキセニル基、3−ヘキセニル基、4−ヘキセニル基、5−ヘキセニル基などが挙げられる。これらのうち、C2〜6アルケニル基が好ましい。
R2およびR3の「アルキニル基」としては、例えば、エチニル基、1−プロピニル基、2−プロピニル基、1−ブチニル基、2−ブチニル基、3−ブチニル基、1−メチル−2−プロピニル基、2−メチル−3−ブチニル基、1−ペンチニル基、2−ペンチニル基、3−ペンチニル基、4−ペンチニル基、1−メチル−2−ブチニル基、2−メチル−3−ペンチニル基、1−ヘキシニル基、1,1−ジメチル−2−ブチニル基などが挙げられる。これらのうち、C2〜6アルキニル基が好ましい。
R2とR3は、一緒になって結合して、スルホキシイミノ基の硫黄原子のほかに、窒素原子、酸素原子または硫黄原子を1〜4個含んでいてもよい3〜8員のへテロ環を形成してもよい。
かかるヘテロ環としては、チオフェン環、テトラヒドロチオフェン環、チオピラン環、テトラヒドロチオピラン環、1,2−オキサチオラン環、オキサチアン環、チオモルホリン環、1,2−ジチオラン環、1,4−ジチアン環、テトラヒドロチオピラン−4−オン環、1,3,5−トリチアン環、チアゾール環、チアゾリジン環、チアゾロン環、イソチアゾール環、チアジン環、1,2,3−チアジアゾール環、1,2,4−チアジアゾール環、1,3,4−チアジアゾール環、チアジアジン環、1,3,5−ジチアジン環、1,5,2−ジチアジン環などが挙げられる。
かかるヘテロ環としては、チオフェン環、テトラヒドロチオフェン環、チオピラン環、テトラヒドロチオピラン環、1,2−オキサチオラン環、オキサチアン環、チオモルホリン環、1,2−ジチオラン環、1,4−ジチアン環、テトラヒドロチオピラン−4−オン環、1,3,5−トリチアン環、チアゾール環、チアゾリジン環、チアゾロン環、イソチアゾール環、チアジン環、1,2,3−チアジアゾール環、1,2,4−チアジアゾール環、1,3,4−チアジアゾール環、チアジアジン環、1,3,5−ジチアジン環、1,5,2−ジチアジン環などが挙げられる。
前記式(I)中、R4は水素原子、アルキル基またはシクロアルキル基を示す。
R4の「アルキル基」および「シクロアルキル基」の具体例としては、前記R2およびR3におけるそれらとして例示されたものと同様のものが挙げられる。
R4の「アルキル基」および「シクロアルキル基」の具体例としては、前記R2およびR3におけるそれらとして例示されたものと同様のものが挙げられる。
前記式(I)中、R5は、水素原子、アルキル基、アルケニル基またはアルキニル基を示す。
R5の「アルキル基」、「アルケニル基」および「アルキニル基」の具体例としては、前記R2およびR3におけるそれらとして例示されたものと同様のものが挙げられる。
前記式(I)中、R6は、水素原子またはアルキル基を示す。
R6の「アルキル基」の具体例としては、前記R2およびR3におけるそれとして例示されたものと同様のものが挙げられる。
R5の「アルキル基」、「アルケニル基」および「アルキニル基」の具体例としては、前記R2およびR3におけるそれらとして例示されたものと同様のものが挙げられる。
前記式(I)中、R6は、水素原子またはアルキル基を示す。
R6の「アルキル基」の具体例としては、前記R2およびR3におけるそれとして例示されたものと同様のものが挙げられる。
Gは、酸素原子、酸化されていてもよい硫黄原子、または置換基を有していてもよい窒素原子を示す。
酸化されている硫黄原子としては、−SO−、−SO2−が挙げられる。
置換基を有する窒素原子としては、−NR7−が挙げられる
置換基R7としては、メチル基、エチル基などのアルキル基;フェニル基、4−メチルフェニル基などの無置換の若しくは置換基を有するフェニル基;アセチル基、ベンゾイル基などのアシル基;などが挙げられる。
酸化されている硫黄原子としては、−SO−、−SO2−が挙げられる。
置換基を有する窒素原子としては、−NR7−が挙げられる
置換基R7としては、メチル基、エチル基などのアルキル基;フェニル基、4−メチルフェニル基などの無置換の若しくは置換基を有するフェニル基;アセチル基、ベンゾイル基などのアシル基;などが挙げられる。
本発明に用いられるスルホキシイミノ置換ベンゾイル誘導体は、特許文献1に記載された製造方法に従って製造することができる。
本発明に用いられるスルホキシイミノ置換ベンゾイル誘導体の塩としては、リチウム、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属の塩;カルシウム、マグネシウムなどのアルカリ土類金属の塩;鉄、銅などの遷移金属の塩;アンモニア、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、ヒドラジンなどの有機塩基の塩;などが挙げられる。
これらの塩は、従来公知の方法により製造することができる。
これらの塩は、従来公知の方法により製造することができる。
本発明に用いられるスルホキシイミノ置換ベンゾイル誘導体には、光学異性体が存在する場合があり、多数の互変異性体も存在し得る。このような異性体は全て本発明の範囲に含まれる。
スルホキシイミノ置換ベンゾイル誘導体及びその塩は、水稲(広くイネ類を含む)の栽培において、水稲には薬害を与えることなく、ヒエ、ホタルイ、コナギなどの雑草に対し高い除草活性を示す。スルホキシイミノ置換ベンゾイル誘導体及びその塩は、土壌処理や茎葉処理のいずれの方法でも用いることができる。
スルホキシイミノ置換ベンゾイル誘導体及びその塩は、水稲(広くイネ類を含む)の栽培において、水稲には薬害を与えることなく、ヒエ、ホタルイ、コナギなどの雑草に対し高い除草活性を示す。スルホキシイミノ置換ベンゾイル誘導体及びその塩は、土壌処理や茎葉処理のいずれの方法でも用いることができる。
(2)除草活性を有する他の化合物
本発明の水稲用除草剤組成物に用いられる有効成分のもう一つは、除草活性を有する他の化合物である。
スルホキシイミノ置換ベンゾイル体から選ばれる少なくとも1種の化合物と除草活性を有する他の化合物とを併用することにより、各単剤のみの使用で得られる除草活性の総和以上の、相乗効果的な除草活性を得ることができる。
本発明の水稲用除草剤組成物に用いられる有効成分のもう一つは、除草活性を有する他の化合物である。
スルホキシイミノ置換ベンゾイル体から選ばれる少なくとも1種の化合物と除草活性を有する他の化合物とを併用することにより、各単剤のみの使用で得られる除草活性の総和以上の、相乗効果的な除草活性を得ることができる。
本発明に用いられる除草活性を有する他の化合物は、特に限定されないが、水田雑草に対して除草活性を有するものが好ましい。
なかでも、より優れた除草活性が得られることから、ブタクロール、プレチラクロール、テニルクロールなどのクロロアセトアニリド系除草剤;2,4−D、2,4−DB、MCPBなどのアリールオキシアルカン酸系除草剤;エスプロカルブ、モリネートなどのカーバメート系除草剤;チオベンカルブ、ジメピペレート、EPTCなどのチオカーバメート系除草剤;ビフェノックスなどのジフェニルエーテル系除草剤;ベンスルフロン−メチル、ピラゾスルフロン−エチル、イマゾスルフロンなどのスルホニルウレア系除草剤;ビスピリバック、ピリミノバックなどのピリミジニルカルボキシ系除草剤;シメトリン、ジメタメトリンなどのトリアジン系除草剤;ペノキススラムなどのトリアゾロピリミジン系除草剤;キンクロラック;オキサジアゾン;オキサジアルギル;ピペロホス;ダイムロン;ベンタゾン;ベンフレセート;ナプロアニリド;メソトリオン;テフリルトリオン;ジチオピル;ピラゾキシフェン;ピラゾレート;ベンゾビシクロン;ペントキサゾン;ピラクロニル;シンメチリン;オキサジクロメホン;メフェナセット;フェントラザミド;イプフェンカルバゾン;インダノファン;カフェンストロール;ピリブチカルブ;ピリミスルファン;クミルロン;ブロモブチド;および5,5−ジメチル−3−{2−[N−(イソブトキシカルボニル)−N−(トリフルオロメタンスルホニル)アミノ]ベンジル}−2−オキサゾリジノンからなる群から選ばれる少なくとも1種がより好ましく、
インダノファン、ぺントキサゾン、ジメタメトリン、メフェナセット、ブロモブチド、ピリブチカルブ、ピラクロニル、オキサジクロメホンおよびベンゾビシクロンからなる群から選ばれる少なくとも1種がさらに好ましい。
なお、5,5−ジメチル−3−{2−[N−(イソブトキシカルボニル)−N−(トリフルオロメタンスルホニル)アミノ]ベンジル}−2−オキサゾリジノンは、WO2006/090792号パンフレットの表1に記載の化合物(No.1−44)である。
インダノファン、ぺントキサゾン、ジメタメトリン、メフェナセット、ブロモブチド、ピリブチカルブ、ピラクロニル、オキサジクロメホンおよびベンゾビシクロンからなる群から選ばれる少なくとも1種がさらに好ましい。
なお、5,5−ジメチル−3−{2−[N−(イソブトキシカルボニル)−N−(トリフルオロメタンスルホニル)アミノ]ベンジル}−2−オキサゾリジノンは、WO2006/090792号パンフレットの表1に記載の化合物(No.1−44)である。
本発明の水稲用除草剤組成物において、スルホキシイミノ置換ベンゾイル体から選ばれる少なくとも1種の化合物と、除草活性を有する他の化合物との配合割合は、特に限定されないが、(スルホキシイミノ置換ベンゾイル体):(除草活性を有する他の化合物)の重量比で、通常、1:10〜10:1、好ましくは1:5〜5:1である。
本発明に係る水稲用除草剤組成物の製造方法としては、たとえば、(a)スルホキシイミノ置換ベンゾイル体を含有する農薬組成物と、除草活性を有する他の化合物を含有する農薬組成物とを所定割合で混合して農薬組成物とする方法;(b)スルホキシイミノ置換ベンゾイル体と除草活性を有する他の化合物とを所定割合で混合して農薬組成物とする方法;(c)スルホキシイミノ置換ベンゾイル体を含有する農薬組成物の所定量と、除草活性を有する他の化合物を含有する農薬組成物の所定量を水に希釈して、除草剤組成物の水希釈液を得る方法などが挙げられる。
前記(a)および(c)の方法で用いられる、スルホキシイミノ置換ベンゾイル体を含有する農薬組成物および除草活性を有する他の化合物を含有する農薬組成物、ならびに前記(a)および(b)の方法で得られる農薬組成物は、一般の農薬のとり得る形態、即ち、水和剤、粒剤、粉剤、乳剤、水溶剤、懸濁剤、フロアブルなどの形態で提供することができる。
前記(a)および(c)の方法で用いられる、スルホキシイミノ置換ベンゾイル体を含有する農薬組成物および除草活性を有する他の化合物を含有する農薬組成物、ならびに前記(a)および(b)の方法で得られる農薬組成物は、一般の農薬のとり得る形態、即ち、水和剤、粒剤、粉剤、乳剤、水溶剤、懸濁剤、フロアブルなどの形態で提供することができる。
固体の剤型に用いられる添加剤及び担体としては、大豆粉、小麦粉などの植物性粉末、珪藻土、燐灰石、石こう、タルク、ベントナイト、パイロフィライト、クレイなどの鉱物性微粉末、安息香酸ソーダ、尿素、芒硝などの有機及び無機化合物が挙げられる。
液体の剤型に用いられる溶剤としては、ケロシン、キシレン及びソルベントナフサなどの石油留分、シクロヘキサン、シクロヘキサノン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アルコール、アセトン、トリクロルエチレン、メチルイソブチルケトン、鉱物油、植物油、水などが挙げられる。
液体の剤型に用いられる溶剤としては、ケロシン、キシレン及びソルベントナフサなどの石油留分、シクロヘキサン、シクロヘキサノン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アルコール、アセトン、トリクロルエチレン、メチルイソブチルケトン、鉱物油、植物油、水などが挙げられる。
これらの製剤において均一かつ安定な形態をとるために、必要に応じて界面活性剤を添加することができる。界面活性剤としては、特に限定はないが、例えば、ポリオキシエチレンが付加したアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンが付加したアルキルエーテル、ポリオキシエチレンが付加した高級脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンが付加したソルビタン高級脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンが付加したトリスチリルフェニルエーテルなどの非イオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンが付加したアルキルフェニルエーテルの硫酸エステル塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ポリカルボン酸塩、リグニンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩のホルムアルデヒド縮合物、イソブチレン-無水マレイン酸の共重合体などが挙げられる。
本発明の水稲用除草剤組成物には、ナタネ油、大豆油、ヒマワリ油、ヒマシ油、マツ(pine)油、綿実油、並びにこれらの油の誘導体や、これらの油濃縮物などの添加剤を添加することができる。
また、本発明の水稲用除草剤組成物は、公知の殺菌剤、殺虫剤、殺ダニ剤、植物成長調整剤、肥料などと混合して使用することにより、使用薬量を減少させ、省力化をもたらすことができる場合がある。
また、本発明の水稲用除草剤組成物は、公知の殺菌剤、殺虫剤、殺ダニ剤、植物成長調整剤、肥料などと混合して使用することにより、使用薬量を減少させ、省力化をもたらすことができる場合がある。
本発明の水稲用除草剤組成物における有効成分濃度(スルホキシイミノ置換ベンゾイル体と除草活性を有する他の化合物との合計量)は、前述した製剤の形態により種々の濃度を採りうる。例えば、水和剤に於いては、好ましくは5〜90重量%、より好ましくは10〜85重量%:乳剤に於いては、好ましくは3〜70重量%、より好ましくは5〜60重量%:粒剤に於いては、好ましくは0.01〜50重量%、より好ましくは、0.05〜40重量%の濃度で用いられる。
このようにして得られた水和剤や乳剤は水で所定の濃度に希釈して懸濁液若しくは乳濁液の状態で、また粒剤はそのままの状態で、雑草の発芽前または発芽後に土壌に散布処理もしくは混和処理される。実際に本発明の水稲用除草剤組成物を適用するに当たっては1ヘクタール当たり有効成分0.1g以上の適当量が施用される。
このようにして得られた水和剤や乳剤は水で所定の濃度に希釈して懸濁液若しくは乳濁液の状態で、また粒剤はそのままの状態で、雑草の発芽前または発芽後に土壌に散布処理もしくは混和処理される。実際に本発明の水稲用除草剤組成物を適用するに当たっては1ヘクタール当たり有効成分0.1g以上の適当量が施用される。
次に、実施例を示して、本発明をさらに詳細に説明する。しかしながら、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
(1)スルホキシイミノ置換ベンゾイル体を含有する農薬組成物からなる乳剤の調製
(1a) 2−クロロ−1−[(5−ヒドロキシ−1−メチルピラゾール−4−イル)カルボニル)−4−メトキシ−3−(1−オキソチアニリデンアミノ)ベンゼン(上記構造式1の化合物、以下「化合物1」と表記する。)4重量部および界面活性剤6重量部をジメチルホルムアミド等溶剤90重量部に溶解させて、有効成分4重量%の乳剤(A)を調製した。
(1a) 2−クロロ−1−[(5−ヒドロキシ−1−メチルピラゾール−4−イル)カルボニル)−4−メトキシ−3−(1−オキソチアニリデンアミノ)ベンゼン(上記構造式1の化合物、以下「化合物1」と表記する。)4重量部および界面活性剤6重量部をジメチルホルムアミド等溶剤90重量部に溶解させて、有効成分4重量%の乳剤(A)を調製した。
(1b) 2−クロロ−1−[(5−ヒドロキシ−1−メチルピラゾール−4−イル)カルボニル)−4−メトキシカルボニル−3−(1−オキソチアニリデンアミノ)ベンゼン(上記構造式2の化合物、以下「化合物2」と表記する。)4重量部および界面活性剤6重量部をジメチルホルムアミド等溶剤90重量部に溶解させて、有効成分4重量%の乳剤(B)を調製した。
(1c)2−メトキシ−1−[(5−ヒドロキシ−1−メチルピラゾール−4−イル)カルボニル)−4−メトキシ−3−(1−オキソチアニリデンアミノ)ベンゼン(上記構造式3の化合物、以下「化合物3」と表記する。)4重量部および界面活性剤6重量部をジメチルホルムアミド等溶剤90重量部に溶解させて、有効成分4重量%の乳剤(C)を調製した。
(2)除草活性を有する他の化合物を含有する農薬組成物からなる製剤の調製
(a)ピラクロニル粒剤
ピラクロニルを除草活性成分として含有する市販粒剤(ピラクロン1キロ粒、協友アグリ社製)を準備した。
(b)乳剤の調製
表1〜3に示す除草活性成分(ピラクロニルを除く)4重量部および界面活性剤6重量部をジメチルホルムアミド等溶剤90重量部に溶解させ、有効成分4重量%の乳剤を調製した。なお、表1〜3に示す除草活性成分(ピラクロニルを除く)は、いずれも原体を用いた。
(a)ピラクロニル粒剤
ピラクロニルを除草活性成分として含有する市販粒剤(ピラクロン1キロ粒、協友アグリ社製)を準備した。
(b)乳剤の調製
表1〜3に示す除草活性成分(ピラクロニルを除く)4重量部および界面活性剤6重量部をジメチルホルムアミド等溶剤90重量部に溶解させ、有効成分4重量%の乳剤を調製した。なお、表1〜3に示す除草活性成分(ピラクロニルを除く)は、いずれも原体を用いた。
実施例1〜18
乳剤(A)と、(2)で得られた製剤とを、表1に示す薬量割合となるようにタンクミックスして、水稲用除草剤組成物1〜18を製造した。
水稲用除草剤組成物1〜18について、下記の水田作湛水土壌処理試験を行った。その結果を表1に示す。
乳剤(A)と、(2)で得られた製剤とを、表1に示す薬量割合となるようにタンクミックスして、水稲用除草剤組成物1〜18を製造した。
水稲用除草剤組成物1〜18について、下記の水田作湛水土壌処理試験を行った。その結果を表1に示す。
実施例19〜35
乳剤(B)と、(2)で得られた製剤とを、表2に示す薬量割合となるようにタンクミックスして、水稲用除草剤組成物19〜35を製造した。
水稲用除草剤組成物19〜35について、下記の水田作湛水土壌処理試験を行った。その結果を表2に示す。
乳剤(B)と、(2)で得られた製剤とを、表2に示す薬量割合となるようにタンクミックスして、水稲用除草剤組成物19〜35を製造した。
水稲用除草剤組成物19〜35について、下記の水田作湛水土壌処理試験を行った。その結果を表2に示す。
実施例36〜47
乳剤(C)と、(2)で得られた製剤とを、表2に示す薬量割合となるようにタンクミックスして、水稲用除草剤組成物36〜47を製造した。
水稲用除草剤組成物36〜47について、上記の水田作湛水土壌処理試験を行った。その結果を表3に示す。
乳剤(C)と、(2)で得られた製剤とを、表2に示す薬量割合となるようにタンクミックスして、水稲用除草剤組成物36〜47を製造した。
水稲用除草剤組成物36〜47について、上記の水田作湛水土壌処理試験を行った。その結果を表3に示す。
(水田作湛水土壌処理試験)
面積100cm2のプラスチックポットに代かき状態の水田土壌を充填し、ここに表1〜3に示す雑草種の種子を播種し、イネを移植した。3cmの湛水条件で温室内で育成させた。
表1〜3に示す葉期(例えば、3Lは3葉期であることを示す。)に、水稲用除草剤組成物、(1)で得られた乳剤、および(2)で得られた製剤のそれぞれを、ピペットを用いて表1〜3に示す薬量となるように水面に滴下した。
表1〜3に示す調査日(例えば、「22日後」とは、薬剤処理日から22日経過した日に調査したことを示す。)に、除草活性を観察した。除草活性の観察は無処理対照区との比較で、0%〜100%の尺度による達観調査で行った。0%は除草活性が認められないことを意味し、100%は雑草が完全に枯死していることを意味する。 なお、表1〜3中の薬量の単位g a.i./haは、1ヘクタールあたりの活性成分のグラム数を示す。
面積100cm2のプラスチックポットに代かき状態の水田土壌を充填し、ここに表1〜3に示す雑草種の種子を播種し、イネを移植した。3cmの湛水条件で温室内で育成させた。
表1〜3に示す葉期(例えば、3Lは3葉期であることを示す。)に、水稲用除草剤組成物、(1)で得られた乳剤、および(2)で得られた製剤のそれぞれを、ピペットを用いて表1〜3に示す薬量となるように水面に滴下した。
表1〜3に示す調査日(例えば、「22日後」とは、薬剤処理日から22日経過した日に調査したことを示す。)に、除草活性を観察した。除草活性の観察は無処理対照区との比較で、0%〜100%の尺度による達観調査で行った。0%は除草活性が認められないことを意味し、100%は雑草が完全に枯死していることを意味する。 なお、表1〜3中の薬量の単位g a.i./haは、1ヘクタールあたりの活性成分のグラム数を示す。
(期待値Eの算出)
化合物1、2若しくは3と、除草活性成分とを混合して使用した際に期待される除草作用は、コルビー(Colby)の式により求めることができる(S. R. Colby, Calculating synergistic and antagonistic responses of herbicide combinations, Weeds, 15, 20pp (1967)参照)。
コルビーの式は下記に示すとおりである。
E=X+Y−(XY/100)
なお、コルビーの式中、Xは、(1)で得られた乳剤を単用したとき(単用区X)における化合物1、2若しくは3の施用量(a)に対する実観察の除草作用の割合(%)を示し; Yは、(2)で得られた製剤を単用したとき(単用区Y)における除草活性成分の施用量(b)に対する実観察の除草作用の割合(%)を示し; Eは、(1)で得られた乳剤と(2)で得られた製剤とを混用したときにおける化合物1、2若しくは3の施用量(a)及び除草活性成分の施用量(b)に対して期待される除草作用の割合(%)を示す。
表1〜3中の「混用区」の欄の数値は、水稲用除草剤組成物を使用したとき(混用区)における化合物1、2若しくは3の施用量(a)及び除草活性成分の施用量(b)に対する実観察の除草作用の割合(%)を示す。
化合物1、2若しくは3と、除草活性成分とを混合して使用した際に期待される除草作用は、コルビー(Colby)の式により求めることができる(S. R. Colby, Calculating synergistic and antagonistic responses of herbicide combinations, Weeds, 15, 20pp (1967)参照)。
コルビーの式は下記に示すとおりである。
E=X+Y−(XY/100)
なお、コルビーの式中、Xは、(1)で得られた乳剤を単用したとき(単用区X)における化合物1、2若しくは3の施用量(a)に対する実観察の除草作用の割合(%)を示し; Yは、(2)で得られた製剤を単用したとき(単用区Y)における除草活性成分の施用量(b)に対する実観察の除草作用の割合(%)を示し; Eは、(1)で得られた乳剤と(2)で得られた製剤とを混用したときにおける化合物1、2若しくは3の施用量(a)及び除草活性成分の施用量(b)に対して期待される除草作用の割合(%)を示す。
表1〜3中の「混用区」の欄の数値は、水稲用除草剤組成物を使用したとき(混用区)における化合物1、2若しくは3の施用量(a)及び除草活性成分の施用量(b)に対する実観察の除草作用の割合(%)を示す。
表1〜3に示すとおり、本発明の水稲用除草剤組成物を用いた場合には、実際に観察された値(混用区(%))が、コルビーの式に従って計算した期待値E(%)を大幅に超えている。このことから、式(I)で表されるスルホキシイミノ置換ベンゾイル誘導体若しくはその塩から選ばれる少なくとも1種の化合物と、除草活性を有する他の化合物との併用によって、除草作用に相乗効果が生じており、水稲用除草剤組成物の施用量を減らしても優れた殺草効力を示し、人畜魚類に対する安全性が高くなることがわかる。
Claims (4)
- 式(I)で表されるスルホキシイミノ置換ベンゾイル誘導体若しくはその塩から選ばれる少なくとも1種の化合物と、除草活性を有する他の化合物とを、有効成分として含有する水稲用除草剤組成物。
式(I)中、
Eは、アルコキシ基またはアルコキシカルボニル基を示す。
R1は、ハロゲン原子またはアルコキシ基を示す。
pは、R1の個数を示し、0〜3のいずれかの整数である。pが2以上のとき、複数のR1は同一であっても、相異なっていてもよい。
R2およびR3は、それぞれ独立して、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基またはアルキニル基を示す。また、R2とR3が一緒になって結合して、スルホキシイミノ基の硫黄原子のほかに、窒素原子、酸素原子または硫黄原子を1〜4個含んでいてもよい3〜8員のへテロ環を形成してもよい。
R4は、水素原子、アルキル基またはシクロアルキル基を示す。
R5は、水素原子、アルキル基、アルケニル基またはアルキニル基を示す。
R6は、水素原子またはアルキル基を示す。
Gは、酸素原子、酸化されていてもよい硫黄原子または置換基を有していてもよい窒素原子を示す。 - 除草活性を有する他の化合物が、クロロアセトアニリド系除草剤、アリールオキシアルカン酸系除草剤、カーバメート系除草剤、チオカーバメート系除草剤、ジフェニルエーテル系除草剤、スルホニルウレア系除草剤、ピリミジニルカルボキシ系除草剤、トリアジン系除草剤、トリアゾロピリミジン系除草剤、キンクロラック、オキサジアゾン、オキサジアルギル、ピペロホス、ダイムロン、ベンタゾン、ベンフレセート、ナプロアニリド、メソトリオン、テフリルトリオン、ジチオピル、ピラゾキシフェン、ピラゾレート、ベンゾビシクロン、ペントキサゾン、ピラクロニル、シンメチリン、オキサジクロメホン、メフェナセット、フェントラザミド、イプフェンカルバゾン、インダノファン、カフェンストロール、ピリブチカルブ、ピリミスルファン、クミルロン、ブロモブチド、および5,5−ジメチル−3−{2−[N−(イソブトキシカルボニル)−N−(トリフルオロメタンスルホニル)アミノ]ベンジル}−2−オキサゾリジノンからなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1に記載の水稲用除草剤組成物。
- 乳剤である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の水稲用除草剤組成物。
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CN105746491A (zh) * | 2016-02-24 | 2016-07-13 | 广西大学 | 一种化学防除水葫芦和大薸的方法 |
-
2010
- 2010-10-12 JP JP2010229732A patent/JP2012082162A/ja active Pending
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