JP2012080630A - 車両用温度調整装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】バッテリを適正の温度で使用することができ、ドライバーの運転開始までの待ち時間を減らすことができる車両用温度調整装置を提供する。
【解決手段】車両用温度調整装置100は、受信機120が受信したスマートキー10信号を、ドライバーの車両への接近情報として車内LAN101に出力するスマートエントリECU110を備える。また、車両用温度調整装置100は、スマートエントリECU110により検知されたドライバーの車両への接近情報に基づいて、発進が予測される時刻を推定し、該推定時刻において、温度センサ151,161により検出されたインバータ150及びバッテリ160の温度が目標温度範囲となるように温度調整を指示する温度調整信号を作成する温度調整ECU140を備える。温度調整ECU140は、ドライバーの発進指示前に、予めインバータ150及びバッテリ160の温度調整を開始する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用バッテリなどの温度を調整する車両用温度調整装置に関する。
近年、環境に優しい自動車として、電気自動車(EV)、ハイブリッド車(HEV)の技術開発が盛んになっている。
EV/HEVにはエネルギを蓄えるバッテリが不可欠である。今後、EV/HEVに搭載されるバッテリは、現在のNiMHバッテリから、より大きな電気容量のLiイオンバッテリが主流になると考えられる。バッテリは、温度特性を有し、適切な温度範囲外で充放電又は保存すると、内部抵抗が高まって十分な充放電性能が出なかったり、バッテリの寿命が縮まったりする。
EV/HEVに用いられるLiイオンバッテリには、温度特性があるため、低温時に充放電を行うと、出力性能が劣化するばかりか、バッテリ寿命が短くなる欠点がある。また、インバータ、DC/DCコンバータ等の部品においても、低温時に使用すると電力の返還効率が悪く、結果として燃費(航行距離)が短くなる。
そこで、車載用バッテリを加温することが行われている。
特許文献1には、車両に搭載するバッテリの収納室の底部を2重構造にした車両搭載バッテリの収納室が記載されている。特許文献1記載の車両搭載バッテリの収納室は、2重構造にした空間にエンジンから導いた温水を流すことにより、特別の温風ヒータを用いる必要がなく、バッテリを加熱できるようにしている。
特許文献2には、バッテリで駆動されるモータを動力源として走行する電動車両が記載されている。特許文献2記載の電動車両は、ファンで生起した冷却風をモータに供給し、そのモータを冷却する際に温められた温風をそのままバッテリに供給して、バッテリを加温している。また、モータの冷却風を利用して制御ユニットを冷却する構成が記載されている。
特許文献3には、温度が低いときに、自動車等の車両を走行させるモータを駆動する走行用バッテリを加温するヒータを備える車両用の電源装置が記載されている。特許文献3記載の車両用の電源装置は、イグニッションスイッチがオフに切り換えられた状態で、保温タイマがタイムアップするまでの保温時間においてヒータの通電を制御して、走行用バッテリを暖気状態に保持する。
実開昭56−134249号公報 特開平5−244749号公報 特開2005−295668号公報
しかしながら、特許文献1及び2に記載の電源装置は、ドライバーが発進指示を出した後に、バッテリや部品の温度調整を開始する。このため、バッテリや部品の温度調整が完了していない場合があり、ドライバーがすぐに発進したい場合であっても発進できず、温度調整が完了するのを待つ必要がある。
特許文献3に記載の電源装置は、イグニッションスイッチをオフにした後、所定の保温時間のみヒータに通電する。このため、所定の保温時間を過ぎた後にドライバーが発進しようとする場合に、すぐに発進できず、再び暖機を開始する必要がある。また、所定の保温時間に暖機に用いられたエネルギは無駄なものとなってしまう。
本発明の目的は、最小限の消費エネルギによりバッテリを適正の温度で使用することができ、ドライバーの運転開始までの待ち時間を減らすことができる車両用温度調整装置を提供することである。
本発明の車両用温度調整装置は、車両を走行させるモータを駆動するバッテリの温度を調整する車両用温度調整装置であって、前記バッテリを加熱又は冷却して前記バッテリの温度を調節する温度調節機構と、前記バッテリの温度を検出する温度検出手段と、ドライバーの車両への接近、車両への接触、ドアロック、又は着座のうち、少なくともいずれか一つを検知する検知手段と、前記検知手段により検知された検知情報に基づいて、発進が予測される時刻を推定し、該推定時刻において、前記温度検出手段により検出された前記バッテリの温度が目標温度範囲となるように前記温度調節機構を制御する温度制御手段と、を備える構成を採る。
本発明によれば、ドライバーが発進指示を出す前に、予めバッテリ等の温度調整を開始しておくことにより、最小限の消費エネルギによりバッテリ等を適正の温度で使用することができ、ドライバーの運転開始までの待ち時間を減らすことができる。
本発明の実施の形態1に係る車両用温度調整装置の構成を示すブロック図 上記実施の形態1に係る車両用温度調整装置のスマートエントリECUの動作を示すフロー図 上記実施の形態1に係る車両用温度調整装置の温度調整ECUの動作を示すフロー図 上記実施の形態1に係る車両用温度調整装置のバッテリを加熱する時間とバッテリ温度の関係を示す図 上記実施の形態1に係る車両用温度調整装置のバッテリを加熱する時間とバッテリ温度の関係を示す図 上記実施の形態1に係る車両用温度調整装置のバッテリを加熱する時間とバッテリ温度の関係を示す図 本発明の実施の形態2に係る車両用温度調整装置の構成を示すブロック図 上記実施の形態2に係る車両用温度調整装置のスマートエントリECUの動作を示すフロー図 上記実施の形態2に係る車両用温度調整装置の温度調整ECUの動作を示すフロー図 本発明の実施の形態3に係る車両用温度調整装置の構成を示すブロック図 上記実施の形態3に係る車両用温度調整装置のドアロックECUの動作を示すフロー図 上記実施の形態3に係る車両用温度調整装置の温度調整ECUの動作を示すフロー図 本発明の実施の形態4に係る車両用温度調整装置の構成を示すブロック図 上記実施の形態4に係る車両用温度調整装置の着座ECUの動作を示すフロー図 上記実施の形態4に係る車両用温度調整装置の温度調整ECUの動作を示すフロー図 本発明の実施の形態5に係る車両用温度調整装置の構成を示すブロック図 上記実施の形態5に係る車両用温度調整装置のスマートエントリECUの動作を示すフロー図 上記実施の形態5に係る車両用温度調整装置の温度調整ECUの動作を示すフロー図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る車両用温度調整装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態は、スマートエントリECU(Electronic Control Unit)に適用した例である。
図1に示すように、車両用温度調整装置100は、車内LAN101に接続されたスマートエントリECU110及び温度調整ECU140を備える。
車内LAN101は、車内における通信ネットワークであり、例えば制御系で標準化されたCAN、より高速で様々な機器が接続できるFlex Rayを用いる。
スマートエントリECU110は、受信機120及びドアロック機構130が接続される。
スマートエントリECU110は、受信機120が受信した信号を入力し、ドアロック機構130へドアのロック・アンロックの指示信号を出力する。
また、スマートエントリECU110は、受信機120がスマートキー10から送られてくる電波を受信した場合、スマートキー10の信号情報を車内LAN101に発信する。
スマートエントリECU110は、ドライバーの車両への接近検知する検知手段を構成する。
受信機120は、車両に設置されるアンテナを経由して、受信可能な範囲内に存在するスマートキー10から送られる電波を受信する。スマートキー10は、キーレスエントリシステムに用いられるキーである。スマートキー10は、携帯電話機など携帯機器に組み込まれることがある。スマートエントリECU110は、受信した無線信号の無線認証によりドライバーの車両への接近を検知する。
ドアロック機構130は、スマートエントリECU110からの入力信号に応じて、ドアのロック・アンロックを行う。
温度調整ECU140は、インバータ150及びバッテリ160に設置された温度センサ151,161と接続される。温度調整ECU140は、温度センサ151,161から温度情報を入力し、冷却器170、加熱器180へ指示信号を出力する。
また、温度調整ECU140は、スマートキー10の存在情報を受信した場合、温度センサ151,161によりインバータ150及びバッテリ160の温度を取得する。温度調整ECU140は、インバータ150及びバッテリ160の温度の温度が目標温度範囲に入っていない場合、冷却器170及び加熱器180へ温度調整を指示する温度調整信号を作成する。
温度調整ECU140は、スマートエントリECU110により検知されたドライバーの車両への接近情報に基づいて、発進が予測される時刻を推定し、該推定時刻において、温度センサ151,161により検出されたインバータ150及びバッテリ160の温度が目標温度範囲となるように温度調節機構を制御する温度制御手段を構成する。
インバータ150は、バッテリ160から取り出すDC電源を、車両で使用するフロント、リア、スタータ、オイル・ポンプなどの各モータの駆動電源に変換する。
バッテリ160は、車両を走行させるモータを駆動する電源である。バッテリ160は、電気容量の大きいLiイオンバッテリを使用する。Liイオンバッテリの場合、最適な動作温度は25℃から40℃である。60℃を超えると、熱暴走から発火・爆発の危険性ある。また、10℃を下回るような低温での充放電は、危険ではないものの、充放電効率が下がり、寿命も落ちる。本実施の形態では、バッテリ160は、第1の温度範囲を25〜40度(高効率レンジ)、第2の温度範囲を10〜55度(安全レンジ)とする。
インバータ150及びバッテリ160は、単数又は複数の温度センサ151,161が設置される。温度センサ151,161は、インバータ150及びバッテリ160の温度を検出する。温度センサ151,161は、具体的には、サーミスタ、熱電対、サーモスタット等である。
バッテリ160の温度は、具体的には以下の箇所を測定する。Liイオンバッテリは、各セルにセンサをつけて温度測定する場合と、代表箇所(上面、内部、底面、側面)の温度測定する場合とがある。NiMHバッテリは、Liイオンバッテリほど精度の高い計測を求められないので、3点(空気入口・センター・出口)を測定している。本実施の形態では、バッテリ160にLiイオンバッテリを使用し、各セルにセンサをつけて温度測定する。そして、各セルの温度を測定し、バッテリの温度傾向を把握して、最も必要なところを測定箇所として設定している。なお、バッテリ形状・電池セルの組み方によって測定箇所が変化する。
冷却器170は、ブロアファンと熱交換器とからなり、ブロアファンで流路を確保し、冷媒中の熱を外気と交換する。なお、EVは、バッテリ温度が上限を超えている場合は、温度が下がるまでモータを始動させない。
加熱器180は、例えばヒータであり、冷媒を加熱する。
ヒータによる加熱速度(勾配)について述べる。加熱速度そのものは、ヒータのエネルギ出力、バッテリとの距離、バッテリの形状(例えば、円筒状ORラミネート)により変わる。ヒータの出力を変化させることにより、加熱速度は変化させることができる。ヒータの出力をあまり上げすぎると、バッテリの表面が溶けるなどのダメージを与えてしまう。そこで、ダメージを与えることなく最も早く加熱する方法は、電池の表面の耐熱ぎりぎりになるまで出力を上げ、その後は、表面が冷めない程度に電池内部の伝熱速度に応じた熱量を与え続けることが考えられる。
冷却器170及び加熱器180を駆動する電源は、バッテリ160とは別に設けられた内部電源、又は外部のコンセントから供給される外部電源のいずれであってもよい。
冷媒回路190は、冷媒がインバータ150、バッテリ160、冷却器170、及び加熱器180を循環する構成になっている。
上記冷却器170、加熱器180及び冷媒回路190は、インバータ150及びバッテリ160を加熱又は冷却してインバータ150及びバッテリ160の温度を調節する温度調節機構を構成する。
以下、上述のように構成された車両用温度調整装置100の動作を説明する。
図2は、スマートエントリECU110の動作を示すフローチャートである。図中、Sはフローのステップを示す。
まず、ステップS1でスマートエントリECU110は、受信機120がスマートキー10の存在を検知したか否かを判別する。スマートエントリECU110は、受信機120がスマートキー10から送られてくる電波を受信した場合、ドライバーからの出発予測情報を受信したと判定する。
受信機120がスマートキー10の存在を検知した場合、ステップS2でスマートエントリECU110は、スマートキー10の信号情報を車内LAN10160に発信して本フローを終了する。
受信機120がスマートキー10の存在を検知しない場合、そのまま処理を終了する。
図3は、温度調整ECU140の動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS11で温度調整ECU140は、車内LAN101を経由してスマートエントリECU110から送出されたスマートキー10の存在情報を、受信したか否かを判別する。
スマートキー10の存在情報を受信しない場合、そのまま処理を終了する。
スマートキー10の存在情報を受信した場合、ステップS12で温度調整ECU140は、温度センサ151,161によりインバータ150及びバッテリ160の温度を取得する。
ステップS13で温度調整ECU140は、インバータ150及びバッテリ160の温度の温度が適切な状態で動作する目標温度範囲に入っているか否かを判別する。温度調整ECU140は、インバータ150及びバッテリ160の温度の温度が前記目標温度範囲に入っている場合、本フローを終了する。
インバータ150及びバッテリ160の温度が前記目標温度範囲に入っていない場合、ステップS14で温度調整ECU140は、目標温度と検知した温度の差分を算出する。
ステップS15で温度調整ECU140は、冷却器170及び加熱器180へ温度調整を指示する温度調整信号を作成して本フローを終了する。
このように、温度調整ECU140は、スマートエントリECU110により検知された検知情報に基づいて、発進が予測される時刻を推定し、該推定時刻において、温度センサ151,161により検出されたインバータ150及びバッテリ160の温度が目標温度範囲となるように温度調整を指示する温度調整信号を作成する。温度調整信号の作成方法については後述する。
温度調整ECU140は、冷却器170又は加熱器180へ温度調整信号を出力し、ドライバーの発進指示前に、予めインバータ150及びバッテリ160の温度調整を開始する。
次に、図4乃至図6を参照して、上記ステップS15における温度調整信号の具体的な作成方法を説明する。
図4乃至図6は、バッテリ160を加熱する時間とバッテリ温度の関係を示す図である。
[温度調整信号の作成方法1](図4)
図4は、スマートキー10信号を受信した時刻40における、検出された温度41が、目標温度範囲42の下限43より低い場合である。
スマートキー10信号を検出してから自動車の発進までの時間を定めておく。例えば、スマートキー10信号を検出できる最大距離をもとに、スマートキー10信号を検出してから自動車の発進までの時間を5分と設定する。
温度調整ECU140は、スマートキー10信号を受信した時刻40に上記発進までの時間を加算して、発進が予測される時刻44を算出する。温度調整ECU140は、加熱器180の出力を最大にして加熱した時に、発進が予測される時刻44における温度45が目標温度範囲42の下限43を上回る場合、加熱の出力が大きすぎると判断する。この場合、温度調整ECU140は、発進が予測される時刻44における温度45が目標温度範囲の下限43に近づくように、加熱器180の出力を制御する。
[温度調整信号の作成方法2](図5)
図4の場合と同様に、スマートキー10信号を検出してから自動車の発進までの時間を定めておく。例えば、スマートキー10の信号を検出できる最大距離をもとに、スマートキー10信号を検出してから自動車の発進までの時間を5分と設定する。
温度調整ECU140は、スマートキー10信号を受信した時刻50に発進までの時間を加算して、発進が予測される時刻51を算出する。温度調整ECU140は、加熱器180の出力を最大にして加熱した時に、発進が予測される時刻51における温度52が目標温度範囲53の下限54を上回る場合、加熱時間が長すぎると判断する。この場合、温度調整ECU140は、発進が予測される時刻51における温度52が目標温度範囲の下限54に近づくように、加熱器180の加熱を開始する時刻55を調節する。
図6は、上記で説明した温度調整信号の作成方法1及び2において、発進が予測される時刻60になっても、バッテリの温度が目標温度範囲61の下限62に達しない場合を表した図である。
この場合、目標温度範囲に到達する時刻63になるまで、車両の発進を禁止せざるを得ないが、ドライバーがエンジンをかけてからバッテリ160を暖める従来例より、待ち時間を大幅に減らすことができる。
以上詳細に説明したように、本実施の形態によれば、車両用温度調整装置100は、受信機120が受信したスマートキー10信号を、ドライバーの車両への接近情報として車内LAN101に出力するスマートエントリECU510を備える。また、車両用温度調整装置100は、スマートエントリECU510により検知されたドライバーの車両への接近情報に基づいて、発進が予測される時刻を推定し、該推定時刻において、温度センサ151,161により検出されたインバータ150及びバッテリ160の温度が目標温度範囲となるように温度調整を指示する温度調整信号を作成する温度調整ECU540を備える。
以上の構成により、温度調整ECU140は、冷却器170又は加熱器180へ温度調整信号を出力し、ドライバーの発進指示前に、予めインバータ150及びバッテリ160の温度調整を開始するので、最小限の消費エネルギによりバッテリ160やインバータ150などの部品を適正の温度で使用することができ、かつドライバーの運転開始までの待ち時間を減らすことができる。
特に、EV/HEVに用いられるLiイオンバッテリを適正の温度で使用することができるので、出力性能の劣化を防止してバッテリ寿命をのばす効果が期待できる。また、ドライバーは、乗車後すぐに出発することができ、ドライバーは快適な走行開始を楽しむことができる。
なお、本実施の形態では、キーレスエントリシステムに用いられるスマートキー10から送られる電波を受信して、ドライバーの車両への接近を検知しているが、ドライバーの車両への接近を検知できるキーであれば、どのようなキーでもよい。例えば、300MHz帯の微弱無線周波数帯を使って双方向無線通信を行う通信モジュールでもよい。この通信モジュールは、低消費電力である。また、特定近距離無線通信方式においてキーから無線信号を受信する、あるいは、Bluetooth(登録商標),UWBなどの小電力近距離双方向無線通信方式においてキーから無線信号を受信するものでもよい。また、無線信号は、RF−ID(Radio Frequency-Identification)によるものでもよい。さらには、IrDAなど赤外線通信でもよい。
(実施の形態2)
図7は、本発明の実施の形態2に係る車両用温度調整装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態の説明に当り、図1と同一構成部分には、同一符号を付して重複箇所の説明を省略する。
図7に示すように、車両用温度調整装置200は、車内LAN101に接続されたスマートエントリECU210及び温度調整ECU240を備える。
車両用温度調整装置200は、図1の車両用温度調整装置100の構成要素に、ドアノブ接触センサ220を追加している。
ドアノブ接触センサ220は、ドアノブにユーザの手が触れたか否かを検知し、ドアノブ接触情報を出力する。ドアノブ接触センサ220は、ドアノブに設置された静電センサ、光センサ、圧力センサ、湿度センサ、又はバイオセンサなどで構成される。
スマートエントリECU210は、受信機120、ドアロック機構130、及びドアノブ接触センサ220が接続される。
スマートエントリECU210は、受信機120が受信した信号及びドアノブ接触センサ220が出力したドアノブ接触情報を入力し、ドアロック機構130へドアのロック・アンロックの指示信号を出力する。
また、スマートエントリECU210は、受信機120がスマートキー10から送られてくる電波を受信した場合、スマートキー10の信号情報を車内LAN101に発信する。スマートエントリECU210は、ドライバーの車両への接触を検知する検知手段を構成する。
温度調整ECU240は、インバータ150及びバッテリ160に設置された温度センサ151,161と接続される。温度調整ECU240は、温度センサ151,161から温度情報を入力し、冷却器170、加熱器180へ指示信号を出力する。
また、温度調整ECU240は、スマートキー10の存在情報を受信した場合、温度センサ151,161によりインバータ150及びバッテリ160の温度を取得する。温度調整ECU240は、インバータ150及びバッテリ160の温度の温度が目標温度範囲に入っていない場合、冷却器170及び加熱器180へ温度調整を指示する温度調整信号を作成する。
以下、上述のように構成された車両用温度調整装置200の動作を説明する。
図8は、スマートエントリECU210の動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS21でスマートエントリECU210は、受信機120がスマートキー10の存在を検知したか否かを判別する。
受信機120がスマートキー10の存在を検知した場合、ステップS22でスマートエントリECU210は、ドアノブ接触センサ220からの出力信号を受信して、ドアノブに手などの接触があるか否かを判別する。
ドアノブに手などの接触がある場合、ステップS23でスマートエントリECU210は、ドアノブ接触情報を車内LAN101へ発信し、処理を終了する。
上記ステップS21で受信機120がスマートキー10の存在を検知しない場合、あるいは上記ステップS22でドアノブに手などの接触がない場合、そのまま処理を終了する。
図9は、温度調整ECU240の動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS31で温度調整ECU240は、車内LAN101を経由してスマートエントリECU210から送出されたドアノブ接触情報があるか否かを判別する。
ドアノブ接触情報を受信しない場合、そのまま処理を終了する。
ドアノブ接触情報を受信した場合、ステップS32で温度調整ECU240は、温度センサ151,161によりインバータ150及びバッテリ160の温度を取得する。
ステップS33で温度調整ECU240は、インバータ150及びバッテリ160の温度の温度が適切な状態で動作する目標温度範囲に入っているか否かを判別する。温度調整ECU240は、インバータ150及びバッテリ160の温度の温度が前記目標温度範囲に入っている場合、本フローを終了する。
インバータ150及びバッテリ160の温度が前記目標温度範囲に入っていない場合、ステップS34で温度調整ECU240は、目標温度と検知した温度の差分を算出する。
ステップS35で温度調整ECU240は、冷却器170及び加熱器180へ温度調整を指示する温度調整信号を作成して本フローを終了する。温度調整信号の作成方法については、実施の形態1と同様である。
温度調整ECU240は、冷却器170又は加熱器180へ温度調整信号を出力し、ドライバーの発進指示前に、予めインバータ150及びバッテリ160の温度調整を開始する。
このように、本実施の形態の車両用温度調整装置200は、スマートエントリECU210が、ドアノブ接触センサ220によりドアノブにユーザの手が触れたか否かを検知してドアノブ接触情報を出力する。温度調整ECU240は、スマートエントリECU210により検知されたドアノブ接触情報に基づいて、発進が予測される時刻を推定し、該推定時刻において、温度センサ151,161により検出されたインバータ150及びバッテリ160の温度が目標温度範囲となるように温度調整を指示する温度調整信号を作成する。
これにより、温度調整ECU240は、ドライバーの発進指示前に、予めインバータ150及びバッテリ160の温度調整を開始するので、最小限の消費エネルギによりバッテリ160やインバータ150などの部品を適正の温度で使用することができ、かつドライバーの運転開始までの待ち時間を減らすことができる。
(実施の形態3)
図10は、本発明の実施の形態3に係る車両用温度調整装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態の説明に当り、図1と同一構成部分には、同一符号を付して重複箇所の説明を省略する。
図10に示すように、車両用温度調整装置300は、車内LAN101に接続されたドアロックECU310及び温度調整ECU340を備える。
車両用温度調整装置300は、図1の車両用温度調整装置100のスマートエントリECU110及び受信機120に代えて、ドアロックECU310を備える。
ドアロックECU310は、ドアロック機構130と接続されている。ドアロックECU310は、車内LAN101へドアのロック・アンロックの指示信号を出力する。ドアロックECU310は、ドアロックを検知する検知手段を構成する。
温度調整ECU340は、インバータ150及びバッテリ160に設置された温度センサ151,161と接続される。温度調整ECU340は、温度センサ151,161から温度情報を入力し、冷却器170、加熱器180へ指示信号を出力する。
温度調整ECU340は、ドアアンロック信号を受信した場合、温度センサ151,161によりインバータ150及びバッテリ160の温度を取得する。温度調整ECU340は、インバータ150及びバッテリ160の温度の温度が目標温度範囲に入っていない場合、冷却器170及び加熱器180へ温度調整を指示する温度調整信号を作成する。
以下、上述のように構成された車両用温度調整装置300の動作を説明する。
図11は、ドアロックECU310の動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS41でドアロックECU310は、ドアロック機構130からドアアンロック信号を検知したか否かを判別する。
ドアアンロック信号を検知した場合、ステップS42でドアロックECU310は、ドアアンロック情報を車内LAN101へ発信し、処理を終了する。
上記ステップS41でドアロック機構130からドアアンロック信号を検知しない場合そのまま処理を終了する。
図12は、温度調整ECU340の動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS51で温度調整ECU340は、車内LAN101を経由してドアロックECU310から送出されたドアアンロック情報があるか否かを判別する。
ドアアンロック情報を受信しない場合、そのまま処理を終了する。
ドアアンロック情報を受信した場合、ステップS52で温度調整ECU340は、温度センサ151,161によりインバータ150及びバッテリ160の温度を取得する。
ステップS53で温度調整ECU340は、インバータ150及びバッテリ160の温度の温度が適切な状態で動作する目標温度範囲に入っているか否かを判別する。温度調整ECU340は、インバータ150及びバッテリ160の温度の温度が前記目標温度範囲に入っている場合、本フローを終了する。
インバータ150及びバッテリ160の温度が前記目標温度範囲に入っていない場合、ステップS54で温度調整ECU340は、目標温度と検知した温度の差分を算出する。
ステップS55で温度調整ECU340は、冷却器170及び加熱器180へ温度調整を指示する温度調整信号を作成して本フローを終了する。温度調整信号の作成方法については、実施の形態1と同様である。
温度調整ECU340は、冷却器170又は加熱器180へ温度調整信号を出力し、ドライバーの発進指示前に、予めインバータ150及びバッテリ160の温度調整を開始する。
このように、本実施の形態の車両用温度調整装置300は、ドアロックECU310が、ドアロック機構130からドアロック信号を検知してドアアンロック情報を出力する。
温度調整ECU340は、ドアロックECU310により検知されたドアアンロック情報に基づいて、発進が予測される時刻を推定し、該推定時刻において、温度センサ151,161により検出されたインバータ150及びバッテリ160の温度が目標温度範囲となるように温度調整を指示する温度調整信号を作成する。
これにより、温度調整ECU340は、ドライバーの発進指示前に、予めインバータ150及びバッテリ160の温度調整を開始するので、最小限の消費エネルギによりバッテリ160やインバータ150などの部品を適正の温度で使用することができ、かつドライバーの運転開始までの待ち時間を減らすことができる。
(実施の形態4)
図13は、本発明の実施の形態4に係る車両用温度調整装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態の説明に当り、図1と同一構成部分には、同一符号を付して重複箇所の説明を省略する。
図13に示すように、車両用温度調整装置400は、車内LAN101に接続された着座ECU410及び温度調整ECU440を備える。
車両用温度調整装置400は、図1の車両用温度調整装置100のスマートエントリECU110及び受信機120に代えて、着座ECU410を備える。
着座ECU410は、シート荷重センサ420と接続され、車内LAN101へ着座信号を出力する。着座ECU410は、ドライバーの着座を検知する検知手段を構成する。
温度調整ECU440は、インバータ150及びバッテリ160に設置された温度センサ151,161と接続される。温度調整ECU440は、温度センサ151,161から温度情報を入力し、冷却器170、加熱器180へ指示信号を出力する。
温度調整ECU440は、ドアアンロック信号を受信した場合、温度センサ151,161によりインバータ150及びバッテリ160の温度を取得する。温度調整ECU440は、インバータ150及びバッテリ160の温度の温度が目標温度範囲に入っていない場合、冷却器170及び加熱器180へ温度調整を指示する温度調整信号を作成する。
以下、上述のように構成された車両用温度調整装置400の動作を説明する。
図14は、着座ECU410の動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS61で着座ECU410は、シート荷重センサ420から荷重信号を検知したか否かを判別する。
荷重センサ420から荷重信号を検知した場合、ステップS62で着座ECU410は、着座情報を車内LAN101へ発信し、処理を終了する。
上記ステップS61でシート荷重センサ420から荷重信号を検知しない場合そのまま処理を終了する。
図15は、温度調整ECU440の動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS71で温度調整ECU440は、車内LAN101を経由して着座ECU410から送出された着座情報があるか否かを判別する。
着座情報を受信しない場合、そのまま処理を終了する。
着座情報を受信した場合、ステップS72で温度調整ECU440は、温度センサ151,161によりインバータ150及びバッテリ160の温度を取得する。
ステップS73で温度調整ECU440は、インバータ150及びバッテリ160の温度の温度が適切な状態で動作する目標温度範囲に入っているか否かを判別する。温度調整ECU440は、インバータ150及びバッテリ160の温度の温度が前記目標温度範囲に入っている場合、本フローを終了する。
インバータ150及びバッテリ160の温度が前記目標温度範囲に入っていない場合、ステップS74で温度調整ECU440は、目標温度と検知した温度の差分を算出する。
ステップS75で温度調整ECU440は、冷却器170及び加熱器180へ温度調整を指示する温度調整信号を作成して本フローを終了する。温度調整信号の作成方法については、実施の形態1と同様である。
温度調整ECU440は、冷却器170又は加熱器180へ温度調整信号を出力し、ドライバーの発進指示前に、予めインバータ150及びバッテリ160の温度調整を開始する。
このように、本実施の形態の車両用温度調整装置400は、着座ECU410が、シート荷重センサ420から荷重信号を検知して着座情報を出力する。温度調整ECU440は、着座ECU410により検知された着座情報に基づいて、発進が予測される時刻を推定し、該推定時刻において、温度センサ151,161により検出されたインバータ150及びバッテリ160の温度が目標温度範囲となるように温度調整を指示する温度調整信号を作成する。
これにより、温度調整ECU440は、ドライバーの発進指示前に、予めインバータ150及びバッテリ160の温度調整を開始するので、最小限の消費エネルギによりバッテリ160やインバータ150などの部品を適正の温度で使用することができ、かつドライバーの運転開始までの待ち時間を減らすことができる。
(実施の形態5)
実施の形態1乃至4は、スマートキー10信号によるドライバー近接、ドアノブ接触、ドアロック、又は着座を、温度調整制御を実行するトリガとして用いる例である。
実施の形態5は、スマートキー10信号によるドライバー近接、ドアノブ接触、ドアロック、又は着座を加重要件として、温度調整制御を実行する例である。
図16は、本発明の実施の形態5に係る車両用温度調整装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態の説明に当り、図1、図7、図10、図13と同一構成部分には、同一符号を付して重複箇所の説明を省略する。
図16に示すように、車両用温度調整装置500は、車内LAN101に接続されたスマートエントリECU510及び温度調整ECU540を備える。
スマートエントリECU510は、受信機120が受信した信号、ドアノブ接触センサ220が出力したドアノブ接触情報、ドアロック機構130からのロック・アンロックの指示信号、及びシート荷重センサ420からの着座信号を入力し、スマートキー10信号、ドアノブ接触情報、ドアアンロック情報、及び着座情報を、車内LAN101に出力する。スマートエントリECU510は、ドライバーの車両への接近、車両への接触、ドアロック、又は着座のうち、少なくともいずれか一つを検知する検知手段を構成する。
温度調整ECU540は、インバータ150及びバッテリ160に設置された温度センサ151,161と接続される。温度調整ECU540は、温度センサ151,161から温度情報を入力し、冷却器170、加熱器180へ指示信号を出力する。
温度調整ECU540は、スマートエントリECU510により検知されたドライバーの車両への接近、車両への接触、ドアロック、又は着座情報に基づいて、発進が予測される時刻を推定し、該推定時刻において、温度センサ151,161により検出されたインバータ150及びバッテリ160の温度が目標温度範囲となるように温度調整を指示する第1乃至第4の温度調整信号を作成する。
以下、上述のように構成された車両用温度調整装置500の動作を説明する。
図17は、スマートエントリECU510の動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS81でスマートエントリECU510は、受信機120がスマートキー10の存在を検知したか否かを判別する。受信機120がスマートキー10の存在を検知しない場合、そのまま処理を終了する。
受信機120がスマートキー10の存在を検知した場合、ステップS82でスマートエントリECU510は、ドアノブ接触センサ220からの出力信号を受信して、ドアノブに手などの接触があるか否かを判別する。
ドアノブに手などの接触がない場合、ステップS83でスマートエントリECU510は、スマートキー10存在情報を車内LAN101へ発信し、処理を終了する。
上記ステップS82でドアノブに手などの接触がある場合、ステップS84でスマートエントリECU510は、ドアアンロック信号を検知したか否かを判別する。
ドアアンロック信号を検知しない場合、ステップS85でスマートエントリECU510は、ドアノブ接触情報を車内LAN101へ発信し、処理を終了する。
上記ステップS84でドアアンロック信号を検知した場合、ステップS86でスマートエントリECU510は、加重情報を検知したか否かを判別する。
加重情報を検知しない場合、ステップS87でスマートエントリECU510は、ドアアンロック情報を車内LAN101へ発信し、処理を終了する。
加重情報を検知した場合、ステップS88でスマートエントリECU510は、着座情報を車内LAN101へ発信し、処理を終了する。
上記フローにより、スマートエントリECU510は、ドライバーの運転開始の可能性がより高まる段階に従って、運転開始の可能性がより高い検知情報、すなわち、スマートキー10信号によるドライバー近接、ドアノブ接触、ドアロック、着座の各情報を順次出力する。
図18は、温度調整ECU540の動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS91で温度調整ECU540は、車内LAN101を経由してスマートエントリECU510から送出された着座情報を受信したか否かを判別する。
着座情報を受信しない場合、ステップS92で温度調整ECU540は、車内LAN101を経由してスマートエントリECU510から送出されたドアアンロック情報を受信したか否かを判別する。
ドアアンロック情報を受信しない場合、ステップS93で温度調整ECU540は、車内LAN101を経由してスマートエントリECU510から送出されたドアノブ接触情報を受信したか否かを判別する。
ドアノブ接触情報を受信しない場合、ステップS94で温度調整ECU540は、車内LAN101を経由してスマートエントリECU510から送出されたスマートキー10の存在情報を受信したか否かを判別する。
スマートキー10の存在情報を受信しない場合、本フローを処理を終了する。
スマートキー10の存在情報を受信した場合、ステップS95で温度調整ECU540は、温度センサ151,161によりインバータ150及びバッテリ160の温度を取得する。
ステップS96で温度調整ECU540は、インバータ150及びバッテリ160の温度が適切な状態で動作する目標温度範囲に入っているか否かを判別する。温度調整ECU540は、インバータ150及びバッテリ160の温度が前記目標温度範囲に入っている場合、本フローを終了する。
インバータ150及びバッテリ160の温度の温度が前記目標温度範囲に入っていない場合、ステップS97で温度調整ECU540は、目標温度と検知した温度の差分を算出する。
ステップS98で温度調整ECU540は、冷却器170及び加熱器180へ温度調整を指示する第1の温度調整信号を作成して本フローを終了する。第1の温度調整信号は、検出したインバータ150及びバッテリ160の温度を、目標温度範囲に入れる場合、制御量が最も小さい調整信号である。第1の温度調整信号により温度調整が実施されると、インバータ150及びバッテリ160の温度は、最も長い時間を掛けて徐々に目標温度範囲に入るように制御される。
一方、上記ステップS93でドアノブ接触情報を受信した場合、ステップS99で温度調整ECU540は、温度センサ151,161によりインバータ150及びバッテリ160の温度を取得する。
ステップS100で温度調整ECU540は、インバータ150及びバッテリ160の温度の温度が適切な状態で動作する目標温度範囲に入っているか否かを判別する。温度調整ECU540は、インバータ150及びバッテリ160の温度の温度が前記目標温度範囲に入っている場合、本フローを終了する。
インバータ150及びバッテリ160の温度が前記目標温度範囲に入っていない場合、ステップS101で温度調整ECU540は、目標温度と検知した温度の差分を算出する。
ステップS102で温度調整ECU540は、冷却器170及び加熱器180へ温度調整を指示する第2の温度調整信号を作成して本フローを終了する。第2の温度調整信号は、検出したインバータ150及びバッテリ160の温度を、目標温度範囲に入れる場合、第1の温度調整信号に次いで制御量が小さい調整信号である。第2の温度調整信号により温度調整が実施されると、インバータ150及びバッテリ160の温度は、第1の温度調整信号に次いで時間を掛けて徐々に目標温度範囲に入るように制御される。
また、上記ステップS92でドアアンロック情報を受信した場合、ステップS103で温度調整ECU540は、温度センサ151,161によりインバータ150及びバッテリ160の温度を取得する。
ステップS104で温度調整ECU540は、インバータ150及びバッテリ160の温度の温度が適切な状態で動作する目標温度範囲に入っているか否かを判別する。温度調整ECU540は、インバータ150及びバッテリ160の温度の温度が前記目標温度範囲に入っている場合、本フローを終了する。
インバータ150及びバッテリ160の温度が前記目標温度範囲に入っていない場合、ステップS105で温度調整ECU540は、目標温度と検知した温度の差分を算出する。
ステップS106で温度調整ECU540は、冷却器170及び加熱器180へ温度調整を指示する第3の温度調整信号を作成して本フローを終了する。第3の温度調整信号は、検出したインバータ150及びバッテリ160の温度を、目標温度範囲に入れる場合、制御量が中程度の調整信号である。第3の温度調整信号により温度調整が実施されると、インバータ150及びバッテリ160の温度は、比較的短い時間で目標温度範囲に入るように制御される。
また、上記ステップS91で着座情報を受信した場合、ステップS107で温度調整ECU540は、温度センサ151,161によりインバータ150及びバッテリ160の温度を取得する。
ステップS108で温度調整ECU540は、インバータ150及びバッテリ160の温度の温度が適切な状態で動作する目標温度範囲に入っているか否かを判別する。温度調整ECU540は、インバータ150及びバッテリ160の温度の温度が前記目標温度範囲に入っている場合、本フローを終了する。
インバータ150及びバッテリ160の温度が前記目標温度範囲に入っていない場合、ステップS109で温度調整ECU540は、目標温度と検知した温度の差分を算出する。
ステップS110で温度調整ECU540は、冷却器170及び加熱器180へ温度調整を指示する第4の温度調整信号を作成して本フローを終了する。第3の温度調整信号は、検出したインバータ150及びバッテリ160の温度を、目標温度範囲に入れる場合、制御量が大きい調整信号である。第4の温度調整信号により温度調整が実施されると、インバータ150及びバッテリ160の温度は、最も短い時間で目標温度範囲に入るように制御される。
上記フローにより、温度調整ECU540は、冷却器170又は加熱器180へ温度調整信号を出力し、ドライバーの発進指示前に、予めインバータ150及びバッテリ160の温度調整を開始する。
以上詳細に説明したように、本実施の形態によれば、車両用温度調整装置500は、受信機120が受信した信号、ドアノブ接触センサ220が出力したドアノブ接触情報、ドアロック機構130からのロック・アンロックの指示信号、及びシート荷重センサ420からの着座信号を入力し、スマートキー10信号、ドアノブ接触情報、ドアアンロック情報、及び着座情報を、車内LAN101に出力するスマートエントリECU510を備える。また、車両用温度調整装置500は、スマートエントリECU510により検知されたドライバーの車両への接近、車両への接触、ドアロック、又は着座情報に基づいて、発進が予測される時刻を推定し、該推定時刻において、温度センサ151,161により検出されたインバータ150及びバッテリ160の温度が目標温度範囲となるように温度調整を指示する第1乃至第4の温度調整信号を作成する温度調整ECU540を備える。
温度調整ECU540は、冷却器170又は加熱器180へ第1乃至第4の温度調整信号を順次出力し、ドライバーの発進指示前に、予めインバータ150及びバッテリ160の温度調整を開始する。
このように、車両用温度調整装置500は、温度調整ECU540が発進時刻を予測して、冷却器170又は加熱器180を制御して、バッテリ160などの温度を調整するので、最小限の消費エネルギにより電池やインバータなどの部品を適正の温度で使用することができ、かつドライバーの運転開始までの待ち時間を減らすことができる。
特に、本実施の形態では、温度調整ECU540は、ドライバーの運転開始(発進)の可能性がより高まる段階に従って、温度調整信号に重み付けがされ、インバータ150及びバッテリ160の温度が、順次運転開始に適した温度となるように温度制御が実行される。その結果、ドライバーの発進までに、より確実にインバータ150及びバッテリ160の温度調整を完了することができ、上記各実施の形態の効果をより一層高めることができる。
例えば、ドライバーの車両への接近検知だけでは、ドライバーは乗車しないこともある。この場合、温度調整信号の制御量を一律に比較的大きく設定する態様の場合、インバータ150及びバッテリ160の暖気等のためのエネルギが無駄になる。これに対して、本実施の形態では、ドライバーの運転開始(発進)の可能性が最も低い場合は、制御量の小さい第1の温度調整信号とし、ドライバーの運転開始(発進)の可能性がより高まる段階に従って、制御量の大きい第2乃至第4の温度調整信号を順次適用する。これにより、ドライバーの運転開始(発進)の可能性に従って、確実にインバータ150及びバッテリ160の温度調整を完了しつつ、発進しない場合のエネルギ損失の回避を図ることができる。
なお、本実施の形態では、スマートキー10信号によるドライバー近接、ドアノブ接触、ドアロック、又は着座を加重要件として、温度調整制御を実行する例であるが、ドライバーの車両への接近、車両への接触、ドアロック、又は着座のうち、2以上が検知するものであればよく、組み合わせはどのようなものでもよい。例えばドライバーの車両への接近とドアロック検知でもよい。
以上の説明は本発明の好適な実施の形態の例証であり、本発明の範囲はこれに限定されることはない。
例えば、上記各実施の形態では、加熱が必要な場合を例に採り説明を行ったが、冷却が必要な場合も同様な動作である。
また、上記各実施の形態では、インバータ150及びバッテリ160の温度調整を開始する例について説明したが、バッテリ160の温度調整のみに適用してもよい。
また、上記各実施の形態では、車両用温度調整装置という名称を用いたが、これは説明の便宜上であり、車両用電源装置等であってもよい。
さらに、上記車両用温度調整装置を構成する各回路部、例えばECUの構成、センサの種類などは前述した実施の形態に限られない。当然のことながら、本車両用温度調整装置に、各種補償用の回路を付加してもよい。
本発明に係る車両用温度調整装置は、車両を走行させるモータを駆動するバッテリの温度を調整する車両用温度調整装置全般に適用することが可能である。
10 スマートキー
100,200,300,400,500 車両用温度調整装置
101 車内LAN
110,210,510 スマートエントリECU
140,240,340,440,540 温度調整ECU
120 受信機
130 ドアロック機構
150 インバータ
151,161 温度センサ
160 バッテリ
170 冷却器
180 加熱器
190 冷媒回路
220 ドアノブ接触センサ
310 ドアロックECU
410 着座ECU
420 シート荷重センサ

Claims (7)

  1. 車両を走行させるモータを駆動するバッテリの温度を調整する車両用温度調整装置であって、
    前記バッテリを加熱又は冷却して前記バッテリの温度を調節する温度調節機構と、
    前記バッテリの温度を検出する温度検出手段と、
    ドライバーの車両への接近、車両への接触、ドアロック、又は着座のうち、少なくともいずれか一つを検知する検知手段と、
    前記検知手段により検知された検知情報に基づいて、発進が予測される時刻を推定し、該推定時刻において、前記温度検出手段により検出された前記バッテリの温度が目標温度範囲となるように前記温度調節機構を制御する温度制御手段と、
    を備える車両用温度調整装置。
  2. 前記温度制御手段は、前記検知手段により、ドライバーの車両への接近、車両への接触、ドアロック、又は着座のうち、少なくともいずれか一つが検知されたとき、前記温度制御を実行する、請求項1記載の車両用温度調整装置。
  3. 前記温度制御手段は、前記検知手段により、ドライバーの車両への接近、車両への接触、ドアロック、又は着座のうち、2以上が検知されたとき、前記温度制御を実行する、請求項1記載の車両用温度調整装置。
  4. 前記検知手段は、キーレスエントリシステムに用いられるキーからの無線信号を受信する受信機を備え、前記無線信号の無線認証により前記ドライバーの車両への接近を検知する、請求項1記載の車両用温度調整装置。
  5. 前記検知手段は、ドアノブ接触センサを備え、前記ドアノブ接触センサへの接触により前記ドライバーの車両への接触を検知する、請求項1記載の車両用温度調整装置。
  6. 前記検知手段は、ドアロック機構に設置されたドアロック・アンロックセンサを備え、前記センサによりドアロックを検知する、請求項1記載の車両用温度調整装置。
  7. 前記検知手段は、運転席に設置された着座センサを備え、前記着座センサにより前記ドライバーの着座を検知する、請求項1記載の車両用温度調整装置。
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