しかしながら、上記特許文献1に記載のテレビジョン装置では、機器の種類に対応したロジカルアドレス(論理アドレス)を未取得の他の機器に、機器の種類に対応したロジカルアドレスを取得させるためには、ユーザー自らの操作により、機器の種類に対応したロジカルアドレスを取得済みの機器をネットワークから離脱させる必要があるため、ユーザーに操作負担がかかるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、ユーザーに操作負担をかけることなく、録画機能に対応した論理アドレスを取得していない他の録画装置により録画機能に対応した論理アドレスを取得可能な状態にすることが可能な録画装置、そのような録画装置を備えたネットワークシステム、およびそのような録画装置による論理アドレスの取得方法を提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
この発明の第1の局面による録画装置は、所定のインターフェース規格により接続された複数の機器により構成され、機器の種類に対応した論理アドレスの数に対して機器の種類ごとに上限が決められているネットワークに接続可能な通信部と、映像データおよび音声データを記憶する記憶部と、記憶部の空き容量に基づいて録画機能に対応した論理アドレスから録画機能に対応した論理アドレス以外の論理アドレスを取得し直すよう制御する制御部とを備えている。
この第1の局面による録画装置では、記憶部の空き容量に基づいて、録画機能に対応した論理アドレスから録画機能に対応した論理アドレス以外の論理アドレスを取得し直すよう制御する制御部を設けることによって、たとえば、記憶部の空き容量が少なくなった場合、ユーザーが自ら操作することなく、制御部により、録画機能に対応した論理アドレスが自動的に解放されるので、ユーザーに操作負担をかけることなく、その解放された録画機能に対応した論理アドレスを、録画機能に対応した論理アドレスを取得していない他の録画装置により取得可能な状態にすることができる。
この第1の局面による録画装置において、好ましくは、制御部は、ネットワーク上に接続された録画機能に対応した論理アドレスを取得している録画装置の数と、録画機能に対応した論理アドレスの数の上限とに基づいて、録画機能に対応した論理アドレスから録画機能に対応した論理アドレス以外の論理アドレスを取得し直すか否かを判断するように構成されている。このように構成すれば、制御部により、録画機能に対応した論理アドレスを取得している録画装置の数と、録画機能に対応した論理アドレスの数の上限とに基づいて、録画機能に対応した論理アドレスに空きがあるか否かを容易に判断することができる。これにより、録画機能に対応した論理アドレスの空きの有無に基づいて、容易に、録画機能に対応した論理アドレスから録画機能に対応した論理アドレス以外の論理アドレスを取得し直すか否かを判断することができる。
この第1の局面による録画装置において、好ましくは、制御部は、録画機能に対応した論理アドレスから録画機能に対応した論理アドレス以外の論理アドレスを取得し直す際に、ネットワークから一時離脱し、ネットワークに再接続することにより、録画機能に対応した論理アドレスから録画機能に対応した論理アドレス以外の論理アドレスを取得し直す制御を行うように構成されている。このように構成すれば、録画機能に対応した論理アドレスから録画機能に対応した論理アドレス以外の論理アドレスを取得し直す際に、制御部により、ネットワークから一時離脱されるので、取得している録画機能に対応した論理アドレスを確実に解放し、その後録画機能に対応した論理アドレス以外の論理アドレスを取得し直すことができる。
この第1の局面による録画装置において、好ましくは、制御部は、記憶部の空き容量およびネットワーク上の録画装置が取得可能な録画機能に対応した論理アドレス以外の論理アドレスの空き数の両方に基づいて、録画機能に対応した論理アドレスから録画機能に対応した論理アドレス以外の論理アドレスを取得し直すか否かを判断するように構成されている。このように構成すれば、制御部により、記憶部の空き容量に加えて、録画機能に対応した論理アドレス以外の論理アドレスの空き数にも基づいて、論理アドレスを取得し直すか否かを判断することができる。これにより、たとえば、制御部により、録画機能に対応した論理アドレス以外の論理アドレスの空きが無い場合には、録画機能に対応した論理アドレスから録画機能に対応した論理アドレス以外の論理アドレスを取得し直さないように判断することができる。
この第1の局面による録画装置において、好ましくは、制御部は、録画装置がネットワークに接続されていない状態から録画装置がネットワークに接続された状態になった際に、記憶部の空き容量に基づいて、録画機能に対応した論理アドレス以外の論理アドレスを取得するよう制御するとともに、一定時間後、録画機能に対応した論理アドレスの空き数に基づいて、録画機能に対応した論理アドレスを取得し直す制御を行うように構成されている。このように構成すれば、通信部がネットワークに接続された後、一旦、録画機能に対応した論理アドレス以外の論理アドレスが取得されるので、他の録画装置に録画機能に対応した論理アドレスを取得させやすくすることができる。また、録画機能に対応した論理アドレス以外の論理アドレスを取得した後の一定時間後、制御部により、録画機能に対応した論理アドレスの空き数に基づいて、録画機能に対応した論理アドレスを取得することによって、所定の場合に、録画機能に対応した論理アドレスを取得してネットワーク上で録画機器として機能することができる。
この第1の局面による録画装置において、好ましくは、制御部は、記憶部の空き容量と、ネットワーク上の録画装置が取得可能な録画機能に対応した論理アドレス以外の論理アドレスの空き数と、ネットワーク上の録画機能に対応した論理アドレス以外の論理アドレスを取得している複数の他の録画装置の空き容量とに基づいて、複数の他の録画装置のうちの1つに対して、録画機能に対応した論理アドレスの取得を指示する制御信号を送信するか否かを判断するよう構成されている。このように構成すれば、複数の録画装置のうちの空き容量がより大きい録画装置に録画機能に対応した論理アドレスを取得させることができるので、ネットワーク上で録画装置を録画機器として有効に機能させることができる。
この第1の局面による録画装置において、好ましくは、制御部は、記憶部の空き容量が無くなった場合に、録画機能に対応した論理アドレスから録画機能に対応した論理アドレス以外の論理アドレスを取得し直す制御を行うように構成されている。このように構成すれば、記憶部に空き容量が無くなり録画機能を発揮できなくなった場合に、録画機能に対応した論理アドレス以外の論理アドレスを取得することができる。これにより、録画機能に対応した論理アドレス以外の論理アドレスを取得している他の録画装置に、録画機能に対応した論理アドレスを取得させてネットワーク上で録画機能を有効に機能させることができる。
この第1の局面による録画装置において、好ましくは、インターフェース規格は、機器間を、音声データ、映像データおよび制御信号を伝送可能な所定のケーブルにより接続して、制御信号により機器間の連携動作を行うことが可能な所定のインターフェース規格である。なお、本発明の所定のインターフェース規格としては、たとえば、HDMI(High−Definition Multimedia Interface)規格がある。このように構成すれば、HDMIなどの所定のインターフェース規格に対応した通信部により、録画装置と他の機器との間で、音声データ、映像データのみならず制御信号も容易に送信することができるので、容易に録画装置と他の機器とを連携させることができる。
この発明の第2の局面によるネットワークシステムは、録画装置を含む複数の機器を備え、録画装置は、所定のインターフェース規格により接続された複数の機器により構成され、機器の種類に対応した論理アドレスの数に対して機器の種類ごとに上限が決められているネットワークに接続可能な通信部と、映像データおよび音声データを記憶する記憶部と、記憶部の空き容量に基づいて、録画機能に対応した論理アドレスから録画機能に対応した論理アドレス以外の論理アドレスを取得し直すよう制御する制御部とを含む。
この第2の局面によるネットワークシステムでは、記憶部の空き容量に基づいて、録画機能に対応した論理アドレスから録画機能に対応した論理アドレス以外の論理アドレスを取得し直すよう制御する制御部を含む録画装置を設けることによって、たとえば、記憶部の空き容量が少なくなった場合、ユーザーが自ら操作することなく、録画装置の制御部により、録画機能に対応した論理アドレスが自動的に解放されるので、ユーザーに操作負担をかけることなく、その解放された録画機能に対応した論理アドレスを、録画機能に対応した論理アドレスを取得していない他の録画装置により取得可能な状態にすることができる。
この発明の第3の局面による録画装置による論理アドレスの取得方法は、所定のインターフェース規格により接続された録画装置を含む複数の機器により構成され、機器の種類に対応した論理アドレスの数に対して機器の種類ごとに上限が決められているネットワークに接続するステップと、映像データおよび音声データを記憶する記憶部の空き容量に基づいて、録画機能に対応した論理アドレスから録画機能に対応した論理アドレス以外の論理アドレスを取得し直すよう制御するステップとを備える。
この第3の局面による録画装置による論理アドレスの取得方法では、記憶部の空き容量に基づいて、録画機能に対応した論理アドレスから録画機能に対応した論理アドレス以外の論理アドレスを取得し直すよう制御する制御部を設けることによって、たとえば、記憶部の空き容量が少なくなった場合、ユーザーが自ら操作することなく、録画機能に対応した論理アドレスが自動的に解放されるので、ユーザーに操作負担をかけることなく、その解放された録画機能に対応した論理アドレスを、録画機能に対応した論理アドレスを取得していない他の録画装置により取得可能な状態にすることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
まず、図1を参照して、本発明の第1実施形態によるレコーダ6を備えるネットワークシステム1の構成について説明する。
本発明の第1実施形態によるレコーダ6を備えるネットワークシステム1は、図1に示すように、TV2と、HDMIハブ3と、5台のレコーダ4、5、6、7および8により主として構成されている。機器間は、音声データ、映像データおよび制御信号を伝送可能なHDMI規格に対応したケーブルにより接続されており、制御信号により機器間の連携動作が行われるように構成されている。具体的には、レコーダ4、5および6は、HDMIハブ3を介してTV2に接続されている。また、レコーダ7および8は、直接TV2に接続されている。これにより、TV2、レコーダ4、5、6、7および8の間でCEC(Consumer Electronics Control)リングが構成されている。なお、HDMI規格は、本発明の「所定のインターフェース規格」の一例であり、CECリンクは、本発明の「ネットワーク」の一例である。
CECリンクでは、図2に示すように、機器の機能ごとに対応する論理アドレスが決められている。機器の機能としてのTV、Recording Device、Tuner、Playback Device、Audio System、Reserved、およびUnregisteredに対して、それぞれ対応する論理アドレス0〜15が割り当てられている。また、各機能ごとに論理アドレスの数は制限されている。たとえば、録画機能では、Recording Device1に対応する論理アドレス「1」、Recording Device2に対応する論理アドレス「2」およびRecording Device3に対応する論理アドレス「9」が割り当てられており、取得できる論理アドレスの数の上限は3つである。また、その他の機能も同様にして取得できる論理アドレスの数は制限されている。
TV2は図3に示すように、チューナー21と、映像処理部22と、HDMI通信部23と、表示部24と、制御部25とを備えている。TV2は、HDMI通信部23によりCECリンクに接続されている。
TV2のチューナー21は、テレビジョン信号を受信すように構成されている。また、映像処理部22は、テレビジョン信号を表示部24で表示可能なように処理するように構成されている。また、表示部24は、処理された映像を表示するように構成されている。
TV2の制御部25は、TV2の各部の制御を行うように構成されている。
5台のレコーダ4、5、6、7および8は、互いに、同様の構成を有している。ここでは、代表してレコーダ6について説明する。レコーダ6は図4に示すように、チューナー61と、映像処理部62と、HDMI通信部63と、映像データおよび音声データを記憶するHDD(ハードディスクドライブ)64と、制御部65とを備えている。レコーダ6は、HDMI通信部63によりCECリンクに接続されている。なお、HDMI通信部63は、本発明の「通信部」の一例であり、HDD64は、本発明の「記憶部」の一例である。
レコーダ6のチューナー61は、テレビジョン信号を受信するように構成されている。また、映像処理部62は、テレビジョン信号をHDD64で録画可能なように処理するように構成されている。また、HDD64は、処理された映像を録画するように構成されている。
レコーダ6の制御部65は、レコーダ6の各部の制御を行うように構成されている。また、制御部65は、後述する論理アドレスを取得し直す処理(図5参照)およびネットワーク接続時の論理アドレスを取得する処理(図6参照)を実行することが可能なように構成されている。
また、図1では、レコーダ4および5が、供に、Playback Deviceの論理アドレスを取得している状態を示している。また、レコーダ6、7および8の3つが、Recording Deviceの論理アドレスを取得している状態を示している。すなわち、図1に示した例では、レコーダ4および5は、CECリンク上においてPlayback Deviceとして機能し、レコーダ6、7および8は、Recording Deviceとして機能している状態が示されている。
なお、レコーダ4および5は、Recording Deviceの論理アドレスを取得可能であるが、Recording Deviceの論理アドレスの上限が3つであり、空きがないため、Recording Deviceの論理アドレス以外のPlayback Deviceの論理アドレスを取得している。
次に、図5を参照して、本発明の第1実施形態によるレコーダ6の制御部65により実行されるRecording Deviceの論理アドレスを取得し直す処理について説明する。第1実施形態では、制御部65は、録画動作終了後に、論理アドレスを取得し直す処理を実行する。なお、この場合、レコーダ6が本発明の「録画装置」の一例である。
図5のステップS1において、制御部65は、HDD64の記憶容量の空きが無いか否かを判断し、空きが有れば、そのまま論理アドレスを取得し直す制御を終了する。すなわち、HDD64の記憶容量に空きが有ればRecording Deviceの論理アドレスを取得した状態を維持する。一方、HDD64の空きが無ければ、ステップS2において、制御部65は、Recording Deviceの論理アドレスを取得しているレコーダの数を確認する。
次に、ステップS3において、制御部65は、Recording Deviceの論理アドレスを取得しているレコーダの数が自身を含め上限である3台であるか否かを判断し、3台未満であればそのまま論理アドレスを取得し直す制御を終了する。すなわち、制御部65は、Recording Deviceの論理アドレスに空きが有れば論理アドレスを取得し直す制御を行わずに、Recording Deviceの論理アドレスを取得している状態を維持する。一方、Recording Deviceの論理アドレスを取得しているレコーダの数が自身を含め上限である3台であれば、ステップS4において、制御部65は、Playback Deviceの論理アドレスを取得しているレコーダの数を確認する。
次に、ステップS5において、制御部65は、Playback Deviceの論理アドレスを取得している装置の数が上限である3台未満であるか否かを判断し、3台であればステップS9に進む。一方、3台未満であればステップS6に進む。
ステップS6において、制御部65は、CECリンクから一時離脱するよう制御を行う。これにより、Recording Deviceの論理アドレスを解放する。その後、ステップS7において、制御部65は、CECリンクへ再接続をするよう制御を行う。そして、ステップS8において、制御部65は、Playback Deviceの論理アドレスを取得するよう制御を行い、論理アドレスを取得し直す制御を終了する。すなわち、制御部は、CECリンクから一時離脱してから、再接続することによりRecording Deviceの論理アドレスを取得している状態からPlayback Deviceの論理アドレスを取得している状態になるよう制御を行う。
また、Playback Deviceの論理アドレスを取得している装置の数が上限である3台である場合には、ステップS9において、制御部65は、Tunerの論理アドレスを取得している装置の数が上限である4台未満であるか否かを判断する。4台であればそのまま論理アドレスを取得し直す制御を終了する。すなわち、制御部65は、Playback Deviceの論理アドレスおよびTunerの論理アドレスに空きが無ければ論理アドレスを取得し直す制御を行わずに、Recording Deviceの論理アドレスを取得している状態を維持する。一方、4台未満であればステップS10に進む。
ステップS10において、制御部65は、CECリンクから一時離脱するよう制御を行う。これにより、Recording Deviceの論理アドレスを解放する。その後、ステップS11において、制御部65は、CECリンクへ再接続をするよう制御を行う。そして、ステップS12において、制御部65は、Tunerの論理アドレスを取得するよう制御を行い、論理アドレスを取得し直す制御を終了する。すなわち、制御部は、CECリンクから一時離脱してから、再接続することによりRecording Deviceの論理アドレスを取得している状態からTunerの論理アドレスを取得している状態になるよう制御を行う。
次に、図6を参照して、本発明の第1実施形態によるレコーダ6の制御部65により実行されるCECリンク接続時に、レコーダ6の制御部65が、論理アドレスを取得する際の処理について説明する。
図6のステップS21において、制御部65は、HDD64の記憶容量の空きが無いか否かを判断する。空きが有ればステップS28に進み、Recording Deviceの論理アドレスを取得し、論理アドレスを取得する制御を終了する。すなわち、HDD64の記憶容量に空きが有ればRecording Deviceの論理アドレスを取得する。一方、HDD64の空きが無ければステップS22に進む。
ステップS22において、制御部65は、Playback Deviceの論理アドレスを取得するよう制御を行う。すなわち、制御部65は、Recording Deviceの論理アドレスではなくPlayback Deviceの論理アドレスを取得するよう制御を行う。ステップS23において、制御部65は、一定時間経過したか否かを判断し、一定時間経過するまでこの判断を繰り返す。一定時間経過すると、ステップS24において、制御部65は、Recording Deviceの論理アドレスを取得しているレコーダの数を確認する。
次に、ステップS25において、制御部65は、Recording Deviceの論理アドレスを取得しているレコーダの数が上限である3台未満であるか否かを判断し、3台であればそのまま論理アドレスを取得する制御を終了する。すなわち、制御部65は、Recording Deviceの論理アドレスに空きが無ければPlayback Deviceの論理アドレスからRecording Deviceの論理アドレスを取得し直す制御を行わない。一方、Recording Deviceの論理アドレスを取得しているレコーダの数が3台未満であればステップS26に進む。
ステップS26において、制御部65は、CECリンクから一時離脱するよう制御を行う。これにより、Playback Deviceの論理アドレスを解放する。その後、ステップS27において、制御部65は、CECリンクへ再接続をするよう制御を行う。そして、ステップS28において、制御部65は、Recording Deviceの論理アドレスを取得するよう制御を行い、論理アドレスを取得し直す制御を終了する。すなわち、制御部は、CECリンクから一時離脱してから、再接続することによりPlayback Deviceの論理アドレスを取得している状態からRecording Deviceの論理アドレスを取得している状態になるよう制御を行う。
第1実施形態では、HDD64の空き容量に基づいて、Recording Deviceの論理アドレスからPlayback Deviceの論理アドレスを取得し直すよう制御する制御部65を設けることによって、HDD64の空き容量が少なくなった場合、ユーザーが自ら操作することなく、制御部65により、Recording Deviceの論理アドレスが自動的に解放されるので、ユーザーに操作負担をかけることなく、その解放されたRecording Deviceの論理アドレスを、Recording Deviceの論理アドレスを取得していない他のレコーダにより取得可能な状態にすることができる。
また、第1実施形態では、制御部65により、CECリンク上に接続されたRecording Deviceの論理アドレスを取得しているレコーダの数と、Recording Deviceの論理アドレスの数の上限とに基づいて、Recording Deviceの論理アドレスからPlayback Deviceの論理アドレスを取得し直すか否かを判断する。これにより、Recording Deviceの論理アドレスを取得しているレコーダの数と、Recording Deviceの論理アドレスの数の上限とに基づいて、Recording Deviceの論理アドレスに空きがあるか否かを容易に判断することができるので、Recording Deviceの論理アドレスの空きの有無に基づいて、容易に、Recording Deviceの論理アドレスからPlayback Deviceの論理アドレスまたはTunerの論理アドレスを取得し直すか否かを判断することができる。
また、第1実施形態では、制御部65により、Recording Deviceの論理アドレスからPlayback Deviceの論理アドレスまたはTunerの論理アドレスを取得し直す際に、CECリンクから一時離脱し、CECリンクに再接続することにより、Recording Deviceの論理アドレスからPlayback Deviceの論理アドレスまたはTunerの論理アドレスを取得し直す制御を行うことによって、Recording Deviceの論理アドレスからPlayback Deviceの論理アドレスまたはTunerの論理アドレスを取得し直す際に、制御部65により、CECリンクから一時離脱されるので、取得しているRecording Deviceの論理アドレスを確実に解放し、その後Playback Deviceの論理アドレスまたはTunerの論理アドレスを取得し直すことができる。
また、第1実施形態では、制御部65により、HDD64の空き容量およびCECリンク上のPlayback Deviceの論理アドレスまたはTunerの論理アドレスの空き数の両方に基づいて、Recording Deviceの論理アドレスからPlayback Deviceの論理アドレスを取得し直すか否かを判断することによって、HDD64の空き容量に加えて、Playback Deviceの論理アドレスまたはTunerの論理アドレスの空き数にも基づいて、論理アドレスを取得し直すか否かを判断することができる。これにより、たとえば、制御部65により、Playback Deviceの論理アドレスの空きが無い場合には、Recording Deviceの論理アドレスからPlayback Deviceの論理アドレスを取得しなおさないように判断することができる。
また、第1実施形態では、制御部65により、レコーダ6がCECリンクに接続されていない状態からレコーダ6がCECリンクに接続された状態になった際に、HDD64の空き容量に基づいて、Playback Deviceの論理アドレスを取得するよう制御するとともに、一定時間後、録画機能に対応した論理アドレスの空き数に基づいて、Recording Deviceの論理アドレスを取得し直す制御を行うことにより、HDMI通信部63がCECリンクに接続された後、一旦、Playback Deviceの論理アドレスが取得されるので、他のレコーダにRecording Deviceの論理アドレスを取得させやすくすることができる。また、Playback Deviceの論理アドレスを取得した後の一定時間後、制御部により、Recording Deviceの論理アドレスの空き数に基づいて、Recording Deviceの論理アドレスを取得することによって、所定の場合に、Recording Deviceの論理アドレスを取得して、CECリンク上で録画機器として機能することができる。
また、第1実施形態では、制御部65により、HDD64の空き容量が無くなった場合に、Recording Deviceの論理アドレスからPlayback Deviceの論理アドレスまたはTunerの論理アドレスを取得し直す制御を行うことにより、HDD64に空き容量が無くなり録画機能を発揮できなくなった場合に、Playback Deviceの論理アドレスまたはTunerの論理アドレスを取得することにより、Playback Deviceの論理アドレスを取得している他のレコーダに、Recording Deviceの論理アドレスを取得させてCECリンク上で録画機能を有効に機能させることができる。
また、第1実施形態では、インターフェース規格は、機器間を、音声データ、映像データおよび制御信号を伝送可能な所定のケーブルにより接続して、制御信号により機器間の連携動作を行うことが可能な所定のインターフェース規格であるHDMI(High−Definition Multimedia Interface)規格である。HDMI規格であることにより、HDMI規格に対応した通信部により、録画装置と他の機器の間で、音声データ、映像データのみならず制御信号も容易に送信することができるので、容易に録画装置と他の機器とを連携させることができる。
(第2実施形態)
次に、図1、図4、図7および図8を参照して、本発明の第2実施形態によるレコーダ206について説明する。この第2実施形態では第1実施形態と異なり、複数の他のレコーダのうちの1つのレコーダに解放したRecording Deviceの論理アドレスを取得させるための信号を送る構成について説明する。
図7および図8を参照して、図1の状態において、本発明の第2実施形態によるレコーダ206の制御部65により実行されるRecording Deviceの論理アドレスを取得し直す処理について説明する。第2実施形態では、制御部65は、録画動作終了後に、論理アドレスを取得し直す処理を実行する。なお、この場合、レコーダ206が本発明の「録画装置」の一例であり、レコーダ4および5が本発明の「他の録画装置」の一例である。
図7のステップS31において、制御部65は、HDD64の記憶容量の空きが無いか否かを判断する。空きが有ればそのまま論理アドレスを取得し直す制御を終了する。すなわち、制御部65は、HDD64の記憶容量に空きが有れば論理アドレスを取得し直す制御を行わず、Recording Deviceの論理アドレスを取得した状態を維持する。一方、HDD64の記憶容量に空きが無ければステップS32において、制御部65は、Recording Deviceの論理アドレスを取得しているレコーダの数を確認する。
次に、ステップS33において、制御部65は、Recording Deviceの論理アドレスを取得しているレコーダの数が自身を含め上限である3台であるか否かを判断し、3台未満であればそのまま論理アドレスを取得し直す制御を終了する。すなわち、制御部65は、Recording Deviceの論理アドレスに空きが有れば論理アドレスを取得し直す制御を行わずに、Recording Deviceの論理アドレスを取得している状態を維持する。一方、Recording Deviceの論理アドレスを取得しているレコーダの数が自身を含め上限である3台であればステップS34において、制御部65は、Playback Deviceの論理アドレスを取得しているレコーダの数を確認する。
次に、ステップS35において、制御部65は、Playback Deviceの論理アドレスを取得している装置の数が上限である3台未満であるか否かを判断し、3台であればステップS43に進む。一方、3台未満であればステップS36に進む。
ステップS36において、制御部65は、図8に示すように、現在Playback Deviceの論理アドレスを取得しているレコーダの有無を確認するための問合せコマンド31をCECリンクに接続されている他の機器に送信する。
問合せコマンド31を受信したCECリンクに接続されている他の機器は、Playback Deviceの論理アドレスを取得しているレコーダであれば、HDDの空き容量情報を含む返答コマンドを返す。第2実施形態では、レコーダ4および5は、Playback Deviceの論理アドレスを取得している。この場合、レコーダ4および5は、それぞれ、返答コマンド32および33を、レコーダ206に返す。
次に、ステップS37において、制御部65は、現在Playback Deviceの論理アドレスを取得しているレコーダからの返答コマンド32および33を受信したか否かを判断し、受信しなければ、そのまま論理アドレスを取得し直す制御を終了する。すなわち、制御部65は、Playback Deviceの論理アドレスを取得しているレコーダがCECリンク上に無い場合には論理アドレスを取得し直す制御を行わずに、Recording Deviceの論理アドレスを取得した状態を維持する。一方、受信すればステップS38に進む。
ステップS38において、制御部65は、受け取った返答コマンド32および33に基づいて、Playback Deviceの論理アドレスを取得しているレコーダ4および5のHDDの空き容量を確認する。
次に、ステップS39において、制御部65は、CECリンクから一時離脱するよう制御を行う。これにより、Recording Deviceの論理アドレスを解放する。その後、ステップS40において、制御部65は、CECリンクへ再接続をするよう制御を行う。そして、ステップS41において、制御部65は、Playback Deviceの論理アドレスを取得するよう制御を行う。すなわち、制御部は、CECリンクから一時離脱してから、再接続することによりRecording Deviceの論理アドレスを取得している状態からPlayback Deviceの論理アドレスを取得している状態になるよう制御を行う。そして、ステップS42に進む。
また、Playback Deviceの論理アドレスを取得している装置の数が上限である3台である場合には、ステップS43において、制御部65は、Tunerの論理アドレスを取得している装置の数が上限である4台未満であるか否かを判断する。4台であればそのまま論理アドレスを取得し直す制御を終了する。すなわち、制御部65は、Playback Deviceの論理アドレスおよびTunerの論理アドレスに空きがなければ論理アドレスを取得し直す制御を行わずに、Recording Deviceの論理アドレスを取得している状態を維持する。一方、4台未満であればステップS44に進む。
ステップS44において、制御部65は、図8に示すように、現在Playback Deviceの論理アドレスを取得しているレコーダの有無を確認するための問合せコマンド31をCECリンクに接続されている他の機器に送信する。
問合せコマンド31を受信したCECリンクに接続されている他の機器は、Playback Deviceの論理アドレスを取得しているレコーダであれば、HDDの空き容量情報を含む返答コマンドを返す。第2実施形態では、レコーダ4および5は、Playback Deviceの論理アドレスを取得している。この場合、レコーダ4および5は、それぞれ、返答コマンド32および33を、レコーダ206に返す。
次に、ステップS45において、制御部65は、現在Playback Deviceの論理アドレスを取得しているレコーダからの返答コマンドを受信したか否かを判断し、受信しなければ、そのまま論理アドレスを取得し直す制御を終了する。すなわち、制御部65は、Playback Deviceの論理アドレスを取得しているレコーダがCECリンク上に無い場合には論理アドレスを取得し直す制御を行わずに、Recording Deviceの論理アドレスを取得した状態を維持する。一方、受信すれば、ステップS46に進む。
ステップS46において、制御部65は、受け取った返答コマンド32および33に基づいて、Playback Deviceの論理アドレスを取得しているレコーダ4および5のHDDの空き容量を確認する。
ステップS47において、制御部65は、CECリンクから一時離脱するよう制御を行う。これにより、Recording Deviceの論理アドレスを解放する。その後、ステップS48において、制御部65は、CECリンクへ再接続をするよう制御を行う。そして、ステップS49において、制御部65は、Tunerの論理アドレスを取得するよう制御を行う。すなわち、制御部は、Recording Deviceの論理アドレスを取得している状態からTunerの論理アドレスを取得している状態になるよう制御を行う。
ステップS41またはステップS49の後、ステップS42において、制御部65は、ステップS38またはステップS46において確認した他のレコーダの空き容量に基づき、空き容量の大きいレコーダにRecording Deviceの論理アドレスを取得するよう、取得指示コマンドを送信する。第2実施形態では、制御部65は、返答コマンド32および33に基づき、空き容量の大きいレコーダ4に取得指示コマンド34を送信する。そして制御部65は、論理アドレスを取得し直す制御を終了する。
なお、第2実施形態のその他の構成については、第1実施形態と同様である。
第2実施形態では、制御部65により、HDD64の空き容量と、CECリンク上のPlayback Deviceの論理アドレスまたはTunerの論理アドレスの空き数と、CECリンク上のPlayback Deviceの論理アドレスを取得している複数の他のレコーダの空き容量とに基づいて、複数の他のレコーダのうちの1つに対して、Recording Deviceの論理アドレスの取得を指示する取得指示コマンド34を送信するか否かを判断することにより、複数のレコーダのうちの空き容量がより大きいレコーダにRecording Deviceの論理アドレスを取得させることができるので、CECリンク上でレコーダを録画機器として有効に機能させることができる。
なお、第2実施形態のその他の効果については第1実施形態と同様である。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記第1および第2実施形態では、Recording Deviceの論理アドレスの上限が3つであるCECリンクにおいて、5台のレコーダを設ける例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、Recording Deviceの論理アドレスの上限よりも多い台数であれば、5台以外の台数であってもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、HDDの空き容量が無い場合に、制御部により、Recording Deviceの論理アドレスから、Playback Deviceの論理アドレスまたはTunerの論理アドレスを取得し直すよう制御する例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、記憶部としてのHDDの空き容量が所定値を下回る場合に制御部により、録画機能に対応した論理アドレスから録画機能に対応した論理アドレス以外の論理アドレスを取得し直すようにしてもよい。
また、上記第1実施形態では、レコーダをCECリンクに接続した際、HDDの空き容量が無い場合に、制御部により、Playback Deviceの論理アドレスを取得するよう制御する例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、レコーダをCECリンクに接続した際、記憶部としてのHDDの空き容量が所定値を下回る場合に、制御部により、録画機能に対応した論理アドレス以外の論理アドレスを取得するようにしてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、論理アドレスを取得し直す際に、HDDの空き容量、Playback Deviceの論理アドレスの空き数およびTunerの論理アドレスの空き数に基づいて、制御部により、Recording Deviceの論理アドレスから、Playback Deviceの論理アドレスまたはTunerの論理アドレスを取得し直すよう制御する例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、論理アドレスを取得し直す際に、記憶部としてのHDDの空き容量にのみ基づいて、制御部により、録画機能に対応した論理アドレスから録画機能に対応した論理アドレス以外の論理アドレスを取得し直すようにしてもよい。また、Tunerの論理アドレスに基づくことなく、記憶部としてのHDDの空き容量およびPlayback Deviceの論理アドレスの空き数に基づいて、制御部により、録画機能に対応した論理アドレスから録画機能に対応した論理アドレス以外の論理アドレスを取得し直すようにしてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、録画動作終了後に、論理アドレスを取得し直す処理を実行する例を示したが、本発明はこれに限らない。たとえば、所定時間間隔で定期的に論理アドレスを取得し直す際の処理を実行してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、インターフェース規格としてHDMI規格により各機器を接続している例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、機器間を、音声データ、映像データおよび制御信号を伝送可能な所定のケーブルにより接続して、制御信号により機器間の連携動作を行うことが可能な所定のインターフェース規格であれば、HDMI規格以外のインターフェース規格であってもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、本発明のネットワークの一例として、CECリンクを示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、所定のインターフェース規格により接続された複数の機器により構成され、機器の種類に対応した論理アドレスの数に対して機器の種類ごとに上限が決められているネットワークであれば、CECリンク以外のネットワークでもよい。