JP2012078136A - 半導体装置及び半導体装置の昇圧回路の異常診断方法 - Google Patents

半導体装置及び半導体装置の昇圧回路の異常診断方法 Download PDF

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Abstract

【課題】半導体装置に備えられた昇圧回路の異常を診断することができる、半導体装置及び半導体装置の昇圧回路の異常診断方法を提供する。
【解決手段】電池セルVc5の正極側から供給される電源電圧VCCをバッファアンプ30内のMOSトランジスタを飽和領域で駆動させることができる駆動電圧VCC1に昇圧して駆動電圧として供給する昇圧回路42の入力側と出力側とを短絡させるショートSW43を備える。電池セルVc5の電圧測定時に、出力電圧Voutが異常な電圧値である場合に、ショートSW43をオフ状態にして昇圧回路42により昇圧された駆動電圧VCC1をバッファアンプ30に供給して測定した出力電圧Vout(swoff)と、ショートSW43をオン状態にして昇圧回路42を介さずに電源電圧VCCをバッファアンプ30に供給して測定した出力電圧出力電圧Vout(swon)とを比較することにより、昇圧回路42の異常を診断する。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置及び半導体装置の昇圧回路の診断方法、特に電池監視用半導体装置、及び電池監視用半導体装置の昇圧回路の異常診断方法に関するものである。
一般に、直列に接続された複数の電池の監視・制御を行うための半導体装置がある。このような電池監視用半導体装置として、例えば車両等に搭載される電池を監視・制御するための電池監視IC(Integral Circuit)が知られている。このような電池監視ICとして、本出願人が先に出願した発明の特願2010−102385に記載の半導体装置がある。当該半導体装置の概略構成の一例を図6に示す。図6に示した半導体装置100は、セル選択SW118、バッファアンプ120、アナログレベルシフタ122、及び昇圧回路142を備えて構成されている。
電池114は、直列に接続された5個の電池セルVc1〜Vc5を含んでおり、電池セルVc1の負極は、GND(グランド)に接続されている。また、電池セルVc5の正極は、電池監視IC100の電源電圧VCCに接続されている。電池114の両端電圧V0〜V5は、各々のLPF(ローパスフィルタ)116を介して、電池監視IC100のセル選択SW118の入力に接続されている。セル選択SW118の出力はバッファアンプ120(バッファアンプ130、バッファアンプ132)に接続されている。バッファアンプ120の出力は、アナログレベルシフタ122に接続されている。アナログレベルシフタ122は、検出抵抗R1〜R4、アンプ136を備えて構成されている。また昇圧回路142は、電池114の電池セルVc5の正極側から供給される電源電圧VCCを駆動電圧VCC1に昇圧し、バッファアンプ120のバッファアンプ130及びバッファアンプ132の駆動電圧として供給する機能を有するものである。
従来の電池監視IC100による電池114の電池電圧の測定について説明する。電池セルVc1の電圧値を測定する場合、セル選択SW118のスイッチング素子SW1_2、SW0がオン状態になり、その他のスイッチング素子がオフ状態になる。電池セルVc1の電圧Vc1=V1−V0はアナログレベルシフタ122によって電圧変換され、Vout=Vc1になり、GND基準の電圧に変換される。
同様に、電池セルVc2の電圧を測定する場合、セル選択SW118のスイッチング素子SW2_2、SW1_1がオン状態になり、その他のスイッチング素子がオフ状態になり、アナログレベルシフタ122よって電圧変換されて、Vout=Vc2になる。電池セルVc3の電圧を測定する場合は、セル選択SW118のスイッチング素子SW3_2、SW2_1がオン状態になり、その他のスイッチング素子がオフ状態になり、アナログレベルシフタ122よって電圧変換されて、Vout=Vc3になる。電池セルVc4の電圧を測定する場合は、セル選択SW118のスイッチング素子SW4_2、SW3_1がオン状態になり、その他のスイッチング素子がオフ状態になり、アナログレベルシフタ122よって電圧変換されて、Vout=Vc4になる。電池セルVc5の電圧を測定する場合、セル選択SW118のスイッチング素子SW5、SW4_1がオン状態になり、その他のスイッチング素子がオフ状態になり、アナログレベルシフタ122よって電圧変換されて、Vout=Vc5になる。
ここで、電池セルVc5の電圧を測定する場合、昇圧回路42により電源電圧VCCを昇圧せずにそのままバッファアンプ120のバッファアンプ130、バッファアンプ132に供給すると、バッファアンプ130では、Vx=V5=VCCであり、入力電圧と電源電圧(駆動電圧)とが同じになってしまい、バッファアンプ130内のトランジスタが非飽和領域で動作し、バッファアンプ130の出力Vx1のオフセット電圧Vosが大きくなり、その結果、出力電圧Voutによる電池電圧の測定精度が低下する場合がある。そのため、半導体装置100では、昇圧回路142により、電源電圧VCCを、バッファアンプ130内のトランジスタを飽和領域で動作させることができる駆動電圧VCC1に昇圧し、駆動電圧VCC1をバッファアンプ130に供給している。これにより、バッファアンプ130のオフセット電圧Vosを抑制し、出力電圧Voutによる電池電圧の測定精度が向上させている。
上述の半導体装置100では、電池セルVc5の電圧測定時に、出力電圧Voutが異常と考えられる電圧を測定した場合に、昇圧回路142の異常(故障)により、電源電圧VCCが駆動電圧VCC1に適正に昇圧されずに、バッファアンプ130に供給されてしまったために出力電圧Voutが異常になったのか、アナログレベルシフタ122等、他の部分の異常(故障)により出力電圧Voutが異常になったのか、故障ヵ所を切り分けることができなかった。
本発明は、上述した問題を解決するために提案されたものであり、半導体装置に備えられた昇圧回路の異常を診断することができる、半導体装置及び半導体装置の昇圧回路の異常診断方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の半導体装置は、各々がローパスフィルタを介して直列に接続された複数の電池の各々に接続され、前記直列に接続された複数の電池のいずれか1つを選択する複数のスイッチング素子と、前記直列に接続された複数の電池から供給される電源電圧により駆動するトランジスタを含んで構成され、かつ前記スイッチング素子により選択された電池の一端の電圧が入力されると共に、前記ローパスフィルタから前記スイッチング素子に流れる電流を制限する大きさの入力インピーダンスを有する第1バッファアンプと、前記電源電圧により駆動するトランジスタを含んで構成され、かつ前記スイッチング素子により選択された電池の他端の電圧が入力されると共に、前記ローパスフィルタから前記スイッチング素子に流れる電流を制限する大きさの入力インピーダンスを有する第2バッファアンプと、前記電源電圧により駆動し、かつ 前記第1バッファアンプから出力された電圧と前記第2バッファアンプから出力された電圧との差を出力するレベルシフタと、前記電源電圧を、前記第1バッファアンプに含まれるトランジスタ及び前記第2バッファアンプに含まれるトランジスタを飽和領域で動作させるための電圧値に昇圧する昇圧手段と、制御信号に基づいて、前記昇圧手段の入力側と出力側とを短絡させる短絡素子と、を備える。
請求項2に記載の半導体装置は、請求項1に記載の半導体装置において、前記短絡素子は、制御信号に基づいて、前記昇圧手段の異常診断を行う場合に前記昇圧手段の入力側と出力側とを短絡させる。
請求項3に記載の半導体装置は、請求項1または請求項2に記載の半導体装置において、前記スイッチング素子が前記直列に接続された複数の電池のうち、一端がグランドに接続された電池を選択した場合に、外部に出力する電圧を、前記レベルシフタから出力された電圧から前記スイッチング素子が選択した電池の他端の電圧に切り替える切替素子を備えた。
請求項4に記載の半導体装置は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の半導体装置において、前記第1バッファアンプを介さずに電流を流すために、前記第1バッファアンプの入力端子と出力端子とを接続するための第1接続素子と、前記第2バッファアンプを介さずに電流を流すために、前記第2バッファアンプの入力端子と出力端子とを接続するための第2接続素子と、を備えた。
請求項5に記載の半導体装置の昇圧手段の異常診断方法は、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の半導体装置において、昇圧手段を介して供給された、第1バッファアンプに含まれるトランジスタ及び第2バッファアンプに含まれるトランジスタを飽和領域で動作させるための電圧値に昇圧された電源電圧に基づいて、前記第1バッファアンプ及び前記第2バッファアンプを駆動させて、電池の第1電圧値を測定するステップと、前記半導体装置において、短絡素子により前記昇圧手段の入力側と出力側とを短絡させて前記昇圧手段を介さずに供給された前記電源電圧に基づいて、前記第1バッファアンプ及び前記第2バッファアンプを駆動させて、前記電池の第2電圧値を測定するステップと、前記第1電圧値と前記第2電圧値とを比較するステップと、を備えた。
請求項6に記載の半導体装置の昇圧手段の異常診断方法は、請求項5に記載の半導体装置の昇圧手段の異常診断方法において、前記第1電圧値と前記第2電圧値とを比較した結果、前記第1電圧値と前記第2電圧値とが同一である場合は、前記昇圧回路が異常であると診断するステップを備えた。
請求項7に記載の半導体装置の昇圧手段の異常診断方法は、請求項5または請求項6に記載の半導体装置の昇圧手段の異常診断方法において、前記第1電圧値と前記第2電圧値とを比較した結果、前記第1電圧値と前記第2電圧値との差が予め定められた範囲内にある場合は、前記昇圧回路が正常であると診断するステップを備えた。
本発明によれば、半導体装置に備えられた昇圧回路の異常を診断することができる、という効果を奏する。
本実施の形態に係る半導体装置の概略構成の一例を示す回路図である。 セル選択スイッチの概略構成の具体的一例を示す回路図である。 バッファアンプの概略構成の具体的一例を示す回路図である。 本実施の形態の半導体装置における昇圧回路の異常診断を行う診断部の一例を説明するための概略構成図である。 本実施の形態の半導体装置における昇圧回路の異常診断処理の流れの一例のフローチャートである。 従来の半導体装置の概略構成の一例を示す回路図である。
以下、図面を参照して本実施の形態の電池監視用の半導体装置について詳細に説明する。
図1に、本実施の形態の半導体装置(電池監視IC)の概略構成の一例の回路図を示す。本実施の形態の電池監視IC10は、セル選択SW18、バッファアンプ20、及びアナログレベルシフタ22を備えて構成されている。バッファアンプ20は、バッファアンプ30バッファアンプ32、昇圧回路42、及び昇圧回路42の異常を診断する際に用いられるショートSW43を含んで構成されており、アナログレベルシフタ22は、検出抵抗R1、R2、R3、R4及びアンプ36により差動増幅回路を構成している。
電池14は、直列に接続された5個の電池セルVc1〜Vc5を含んでおり、電池セルVc1の負極は、GNDに接続されている。また、電池セルVc5の正極は、電池監視IC10の電源に接続されている。電池セルVc1〜Vc5各々の両端は、両端電圧V0〜V5が入力されるようにコンデンサCf1〜Cf5、及び抵抗Rf0〜Rf5により構成されるLPF16を介して、電池監視IC10のセル選択SW18のスイッチング素子SW0〜SW5に接続されている。
セル選択SW18は、各電池セルVc1〜Vc5を選択するためのスイッチング素子SW0〜SW5を含んで構成されている。本実施の形態では、スイッチング素子SW0〜SW5は、全て同様の構造をしており、高耐圧のMOSトランジスタにより構成されている。本実施の形態のスイッチング素子SW0〜SW5の具体的一例の回路図を図2に示す。本実施の形態のスイッチング素子SW0〜SW5は、NMOSトランジスタ70、PMOSトランジスタ72、及び論理否定回路74を含んで構成されている。論理否定回路74に入力される制御信号がハイレベルの場合は、NMOSトランジスタ70及びPMOSトランジスタ72がオン状態になり、LPF16からバッファアンプ20に電圧が出力される。一方、論理否定回路74に入力される制御信号がローレベルの場合は、NMOSトランジスタ70及びPMOSトランジスタ72がオフ状態になり、LPF16からバッファアンプ20に電圧が出力されない。なおスイッチング素子SW0〜SW5は、高耐圧トランジスタにより構成されるものであればこれに限定されず、その他の構成であってもよい。
セル選択SW18の出力は、バッファアンプ20の非反転端子に接続されている。本実施の形態では、セル選択SW18のスイッチング素子SW0、SW1_1、SW2_1、SW3_1、SW4_1がバッファアンプ32の非反転入力端子に接続されており、スイッチング素子SW1_2、SW2_2、SW3_2、SW4_2、SW5がバッファアンプ30の非反転入力端子に接続されている。なお、バッファアンプ30、32の反転端子には、各々出力が接続(負帰還)されている。
本実施の形態では、バッファアンプ30、32は、同様の構造をしており、高耐圧のMOSトランジスタにより構成されている。本実施の形態のバッファアンプ30、32の具体的一例の回路図を図3に示す。本実施の形態のバッファアンプ30、32は、PMOSトランジスタ80、82、84、86、コンデンサ88、及びNMOSトランジスタ90、92、94を含んで構成されている。本実施の形態では、非反転端子から入力された電圧Vx、Vyと電圧値が同じ電圧Vx1、Vy1(Vx=Vx1、Vy=Vy1)が出力端子から出力される。なおバッファアンプ30、32は、高耐圧トランジスタにより構成されるものであればこれに限定されず、その他の構成であってもよい。
バッファアンプ20の出力は、アナログレベルシフタ22に接続されている。本実施の形態では、バッファアンプ30の出力(Vx1)は、検出抵抗R1を介してアンプ36の非反転端子に接続されており、バッファアンプ32の出力(Vy1)は、アンプ36の反転端子に接続されている。
昇圧回路42は、電池14の電池セルVc5の正極側から供給される電源電圧VCCを所定の駆動電圧VCC1(VCC<VCC1)に昇圧し、昇圧した電圧VCC1をバッファアンプ20のバッファアンプ30、32の駆動電圧として供給する機能を有するものである。また、ショートSW43は、昇圧回路42の異常を診断する際に、電池監視IC10外部から入力される制御信号等により、オンまたはオフされるものであり、これにより、バッファアンプ30に供給される駆動電圧が、昇圧回路42により昇圧された駆動電圧VCC1、及び電源電圧VCCのいずれかに切り替えられる。
アナログレベルシフタ22は、セル選択SW18により選択された電池セルの両端電圧の電圧値の差をVoutとして電池監視IC10の外部に出力する機能を有するものである。本実施の形態のアナログレベルシフタ22の具体的一例としては、バッファアンプ30、32と同様の構造(図3参照)を有したアンプ36、及び抵抗値が同一の検出抵抗R1〜R4(R1=R2=R3=R4)を備えた構成が挙げられる。
本実施の形態の電池監視IC10の動作について説明する。
まず、本実施の形態の電池監視IC10による電池セルVc1〜Vc5の電池電圧の測定について説明する。電池セルVc1の電圧値(V1−V0=Vc1)を測定する場合、セル選択SW18のスイッチング素子SW1_2、SW0がオン状態になり、その他のスイッチング素子がオフ状態になる。バッファアンプ30、32の入力インピーダンスが高いため、電流による抵抗Rf4、Rf5、セル選択SW18(スイッチング素子SW1_2、SW0)による電圧降下がないため、電圧Vx=V1、電圧Vy=V0になる。従って、アナログレベルシフタ22の出力Voutは、V1−V0=Vc1となり、グランド基準の電圧に変換されて外部に出力される。
なお同様に、電池セルVc2の電圧を測定する場合、セル選択SW18のスイッチング素子SW2_2、SW1_1がオン状態になり、その他のスイッチング素子がオフ状態になり、アナログレベルシフタ22からVout=Vc2が出力される。電池セルVc3の電圧を測定する場合は、セル選択SW18のスイッチング素子SW3_2、SW2_1がオン状態になり、その他のスイッチング素子がオフ状態になり、アナログレベルシフタ22からVout=Vc3が出力される。電池セルVc4の電圧を測定する場合は、セル選択SW18のスイッチング素子SW4_2、SW3_1がオン状態になり、その他のスイッチング素子がオフ状態になり、アナログレベルシフタ22からVout=Vc4が出力される。電池セルVc5の電圧を測定する場合、セル選択SW18のスイッチング素子SW5、SW4_1がオン状態になり、その他のスイッチング素子がオフ状態になり、アナログレベルシフタ22からVout=Vc5が出力される。
本実施の形態の電池監視IC10では、電池セルVc5の電池電圧を測定する場合、昇圧回路42により電源電圧VCCを昇圧せずにそのままバッファアンプ20のバッファアンプ30及びバッファアンプ32に供給すると電池セルVc5の正極側に接続されているバッファアンプ30の入力電圧VxがVx=V5=VCCとなる。このようにバッファアンプ30の入力電圧の電圧値とバッファアンプ30の駆動電圧の電圧値とが同じく電源電圧VCCになるため、バッファアンプ30内のMOSトランジスタが非飽和領域で動作し、バッファアンプ30の出力のオフセット電圧Vosが大きくなる。オフセット電圧Vosの影響により、出力電圧Voutによる電池電圧の測定精度が低下する場合がある。
そこで本実施の形態では、電源電圧VCCを昇圧回路42により、バッファアンプ30内のMOSトランジスタを飽和領域で動作させられる駆動電圧VCC1に昇圧し、昇圧した駆動電圧VCC1をバッファアンプ30、32の駆動電圧として供給する。これにより、バッファアンプ30を構成するMOSトランジスタが飽和領域で動作するため、オフセット電圧Vosを抑制し、バッファアンプ30の出力電圧Vx1にオフセット電圧Vosの影響がなくなり、アナログレベルシフタ22から出力される出力電圧Voutによる電池電圧の測定精度が向上する。
なお、昇圧回路42による電源電圧VCCの昇圧は、バッファアンプ30、32を構成するMOSトランジスタを飽和領域で動作させることができる駆動電圧VCC1に昇圧すればよく、具体的な一例として、電源電圧VCC=60Vであり、当該電圧値がMOSトランジスタの飽和領域外である場合に飽和領域で動作させられる駆動電圧VCC1=65V以上に昇圧すればよい。なお、具体的な電圧値は、MOSトランジスタの仕様に応じて定めればよい。
また、本実施の形態の電池監視IC10は、スイッチング素子SWKを備えて構成されている。スイッチング素子SWKは、電池監視IC50から出力する出力電圧Voutをアナログレベルシフタ22から出力された電圧にするか電圧Vxにするかを切り替える機能を有するものである。なお、スイッチング素子SWKは必須の構成ではないが、スイッチング素子SWKを備えることにより、以下に説明するように電池電圧の測定精度を向上させられる場合があるため、スイッチング素子SWKを備えることが好ましい。
電池14の電池セルVc1の電池電圧を測定する場合、電池セルVc1の負極側に接続されているバッファアンプ32の入力電圧Vyは、電池セルVc1の負極側がGNDに接続されているため、入力電圧Vy=GNDとなる。このようにバッファアンプ32の入力電圧の電圧値(GND)とバッファアンプ32のGNDとが同じであるため、バッファアンプ32内のMOSトランジスタが非飽和領域で動作し、バッファアンプ32の出力のオフセット電圧Vosが大きくなる。そのため、当該オフセット電圧Vosの影響により、出力電圧Voutによる電池電圧の測定精度が低下する場合がある。そのため、電池セルVc1の電池電圧を測定する場合は、セル選択SW18のスイッチング素子SW0、SW1−2をオン状態にすると共に、スイッチング素子SWKにより、電池監視IC50外部に出力する出力電圧Voutを、バッファアンプ32を介してアナログレベルシフタ22から出力された電圧から、電圧Vxに切り替える。これにより、非飽和領域で動作してしまうバッファアンプ32を用いずに、直接電池セルVc1の正極側を出力電圧Voutが出力される出力端子に接続するため、出力電圧Voutによる電池電圧の測定精度が向上する。
またさらに、本実施の形態の1電池監視IC10は、バッファアンプ30、32の出力端子と入力端子とを接続するためのショートSW62、64を備えて構成されている。ショートSW62、64はそれぞれバッファアンプ30、32をショートさせ、バッファアンプ30、32をオフ状態にする機能を有するものである。なお、ショートSW62、64は必須の構成ではないが、ショートSW62、64を備えることにより、以下に説明するように、バッファアンプ30、32が異常となり、電池電圧の測定精度が低下する場合があるため、ショートSW62、64を備えることが好ましい。
セル選択SW18の出力がバッファアンプ30、32を介してアナログレベルシフタ22に接続されているため、バッファアンプ30、32が正常に動作していない(異常である)場合は、出力電圧Voutが適正な電圧値とならず、電池電圧の測定精度が低下する場合がある。このような場合、ショートSW62、64のスイッチング素子SWP、SWNをオフ状態にし、バッファアンプ30、32を介した通常の電池セルVc1〜Vc5の電池電圧の測定を行う。また、ショートSW62、64のスイッチング素子SWP、SWNをオン状態にし、バッファアンプ30、32を介さずに電池セルVc1〜Vc5の電池電圧の測定を行う。両測定結果を比較し、測定値が一致した場合(予め定めた許容誤差範囲内である場合を含む)は、バッファアンプ30、32は、異常であるとみなせる。一方、一致しない場合は、正常に動作しているとみなせる。このように、バッファアンプ30、32の動作の自己判断が可能となるため、電池電圧の測定精度が低下するのを防止することができる。
本実施の形態の電池監視IC10では、上述のようにして電池監視IC10から出力された出力電圧Voutの電圧値を測定することにより、電池セルVc1〜Vc5の電池電圧の測定が行われる。例えば、車等に搭載される電池(電気自動車やハイブリッド電気自動車用の蓄電池等)の測定に用いられる。
次に、本実施の形態の電池監視IC10に備えられた昇圧回路42の異常の診断について説明する。なお、本実施の形態の電池監視IC10では、電池14の電池セルVc5の電圧測定時に、出力電圧Voutが異常と考えられる値を示した場合に、昇圧回路42の異常の診断を行う。昇圧回路42の異常の診断は、電池セルVc5の電圧測定において、ショートSW43をオン状態にして昇圧回路42を介さずに(昇圧回路42がオフ状態)、電源電圧VCCをそのままバッファアンプ30の駆動電圧として供給した場合に電池監視IC10から出力される出力電圧Vout(以下、Vout(swon)という)と、ショートSW43をオフ状態にして昇圧回路42を介して(昇圧回路42がオン状態)、電源電圧VCCが昇圧された駆動電圧VCC1をバッファアンプ30の駆動電圧として供給した場合に電池監視IC10から出力される出力電圧Vout(以下、Vout(swoff)という)とを比較することにより行う。
ここで、昇圧回路42の異常と、出力電圧Vout(swon)及び出力電圧Vout(swoff)との関係について説明する。
まず、昇圧回路42が正常に動作する場合について説明する。電源電圧VCCが昇圧回路42により昇圧された駆動電圧VCC1がバッファアンプ30に供給されるため、オフセット電圧Vosが抑制され、バッファアンプ30の出力電圧Vx1が適正な電圧値になり、出力電圧Vout(swoff)ではオフセット電圧Vosの影響が抑制される。ここで、ショートSW43をオン状態にし、昇圧回路42を介さずに電源電圧VCCをそのままバッファアンプ30に供給すると、入力電圧Vx=V5=VCCになり、入力電圧と、駆動電圧とが同一となるため、オフセット電圧Vosが大きくなる。そのため、出力電圧Vx1は、当該オフセット電圧Vosが加味された電圧値となり、出力電圧Vout(swon)も、オフセット電圧Vosが加味された電圧値となる。従って、出力電圧Vout(swoff)≠出力電圧Vout(swon)となる。
次に、昇圧回路42に異常が発生しており、正常に動作しない場合について説明する。なお、昇圧回路42の異常な状態には複数種類あるため、以下、異常状態の種類毎に説明する。
昇圧回路42が全く動作していないという異常状態がある。すなわち、電源電圧VCC=駆動電圧VCC1となる場合である。このような場合では、ショートSW43をオン状態にして昇圧回路42を介さない場合、及びショートSW43をオフ状態にして昇圧回路42を介する場合のいずれも、バッファアンプ30に駆動電圧として電源電圧VCCがそのまま供給される。従って、出力電圧Vout(swon)=出力電圧Vout(swoff)となり、このような場合は、異常状態と診断できる。
また、昇圧回路42が本来設定されていた設定値(駆動電圧VCC1)よりも高い電圧値に電源電圧VCCを昇圧してしまうという異常状態がある。この場合、昇圧した電圧値は、バッファアンプ30内のMOSトランジスタを飽和領域で駆動させることができる駆動電圧VCC1よりも高い値であるため、このような電圧値の駆動電圧をバッファアンプ30に供給した場合においても昇圧回路42が正常に動作する場合と同様に、バッファアンプ30内のMOSトランジスタを飽和領域で駆動させることができる。従って、オフセット電圧Vosの発生が抑制され、昇圧回路42が正常に動作する場合と同様に、出力電圧Vout(swoff)≠出力電圧Vout(swon)となる。なお、本実施の形態では、このような異常の状態は診断しないように構成しているが、このような異常状態は、出力電圧Voutの測定精度が低下することはないため、電池セルの電圧の測定には影響を与えない。
また、昇圧回路42が本来設定されていた設定値(駆動電圧VCC1)よりも低い電圧値に電源電圧VCCを昇圧するが、昇圧した電圧値がバッファアンプ30内のMOSトランジスタを飽和領域で動作できる電圧値であるという異常状態がある。この場合、上述の昇圧回路42が駆動電圧VCC1よりも高い電圧値に電源電圧VCCを昇圧してしまうという異常状態と同様に、バッファアンプ30内のMOSトランジスタを飽和領域で駆動させることができる。従って、オフセット電圧Vosの発生が抑制され、出力電圧Vout(swoff)≠出力電圧Vout(swon)となる。なお、本実施の形態では、このような異常の状態は診断しないように構成しているが、このような異常状態は、出力電圧Voutの測定精度が低下することはないため、電池セルの電圧の測定には影響を与えない。
また、昇圧回路42が電源電圧VCCを昇圧するものの、バッファアンプ30内のMOSトランジスタを飽和領域で動作させることができない程度の電圧値に昇圧してしまうという異常状態がある。この場合、昇圧した電圧値は、バッファアンプ30内のMOSトランジスタを飽和領域で駆動させることができないため、バッファアンプ30では、オフセット電圧が発生する。しかしながら、バッファアンプ30内のMOSトランジスタが電源電圧VCCよりも電圧値の高い電圧により駆動するため、発生するオフセット電圧Vos(以下、オフセット電圧Vos(swoff)という。)は、ショートSW43をオン状態にし、昇圧回路42を介さずに電源電圧VCCをそのままバッファアンプ30に供給した場合に発生するオフセット電圧Vos(以下、オフセット電圧Vos(swon)という。)よりも小さくなる(オフセット電圧Vos(swon)<オフセット電圧Vos(swoff))。従って、出力電圧Voutに加味されるオフセット電圧Vosの電圧値が異なるため、昇圧回路42が正常に動作した場合と同様に出力電圧Vout(swoff)≠出力電圧Vout(swon)となる。なお、このような場合、予めこのようにオフセット電圧Vos(swon)<オフセット電圧Vos(swoff)となった場合の出力電圧Vout(swoff)と、正常に動作した場合の出力電圧Vout(swoff)と、に基づいて、例えば、出力電圧Vout(swoff)と出力電圧Vout(swon)との差が、正常に動作したと診断できる所定の範囲を求めておき、出力電圧Vout(swoff)−出力電圧Vout(swon)が当該所定の範囲にあるか否かにより、昇圧回路42が異常状態にあるか否かを診断するようにすればよい。
また、昇圧回路42が電源電圧VCCを逆昇圧する、すなわち、電源電圧VCC>駆動電圧VCC1となるという異常状態がある。この場合、バッファアンプ30では、入力電圧Vx>駆動電圧VCC1となってしまう。駆動電圧を越える入力電圧Vxは扱えなかったり、ダメージを受けたりするアンプが一般にあるが、バッファアンプ30が、駆動電圧を超える入力電圧Vxが入力されても正常に動作するものである場合について考えると、出力電圧Vx1は、駆動電圧VCC1を越えることがないため、駆動電圧VCCが供給された場合(ショートSW43がオン状態の場合)よりも電圧値が小さくなる。従って、出力電圧Vout(swon)>出力電圧Vout(swoff)になる。このような場合においても、昇圧回路42が正常に動作した場合と同様に出力電圧Vout(swoff)≠出力電圧Vout(swon)となるが、上述の昇圧回路42が、バッファアンプ30内のMOSトランジスタを飽和領域で動作させることができない程度の電圧値に電源電圧VCCを昇圧してしまうという異常状態において述べたように、昇圧回路42が正常に動作したと診断できる、出力電圧Vout(swoff)−出力電圧Vout(swon)の所定の範囲を求めておき、当該所定の範囲にあるか否かにより、昇圧回路42が異常状態にあるか否かを診断するようにすればよい。
このような昇圧回路42の異常の診断を行う場合は、例えば、電池監視IC10の外部に設けられた診断部70等(図4参照)からショートSW43のオン及びオフを制御する制御信号が入力されると共に、診断部70により、出力電圧Vout(swoff)及び出力電圧Vout(swon)の比較等が行われる。
本実施の形態の電池監視IC10における昇圧回路42の異常診断処理の流れの一例を図5に示す。
ステップ100では、電池14の電池セルVc5の電圧値を測定するために、セル選択SW18のスイッチング素子SW5、4_1をオン状態に、その他のスイッチング素子をオフ状態にする。
次のステップ102では、ショートSW43をオフ状態(昇圧回路42をオン状態)にする。これにより、昇圧回路42により電源電圧VCCが駆動電圧VCC1に昇圧され、バッファアンプ30の駆動電圧として供給される。次のステップ104では、出力電圧Vout(swoff)を測定する。
次のステップ106では、ショートSW43のスイッチング素子SWCをオン状態(昇圧回路42をオフ状態)にする。これにより、昇圧回路42を介さずに、電源電圧VCCがそのままバッファアンプ30の駆動電圧として供給される。次のステップ108では、出力電圧Vout(swon)を測定する。
次のステップ110では、出力電圧Vout(swoff)と出力電圧Vout(swon)とを比較し、次のステップ112では、出力電圧Vout(swoff)と出力電圧Vout(swon)とが一致するか否か判断する。一致する場合は、肯定されてステップ118に進む。このような場合は、上述した昇圧回路42が全く動作していないという異常状態が発生している場合であるため、ステップ118で昇圧回路42が異常と診断し、診断処理を終了する。
一方、ステップ112で出力電圧Vout(swoff)と出力電圧Vout(swon)とが一致しないと判断された場合は、ステップ114へ進む。ステップ114では、出力電圧Vout(swoff)と出力電圧Vout(swon)との差が上述した、正常に動作したと診断できる所定の範囲内にあるか否かを判断する。出力電圧Vout(swoff)と出力電圧Vout(swon)との差が、当該所定の範囲内にある場合は、肯定されてステップ116へ進み、昇圧回路42が正常と診断し、診断処理を終了する。一方、出力電圧Vout(swoff)と出力電圧Vout(swon)との差が、当該所定の範囲内にない場合は、否定されてステップ118へ進む。このような場合は、上述した昇圧回路42が昇圧したVCC1がバッファアンプ30内のMOSトランジスタを飽和領域で動作させることができない程度の電圧値であるという異常状態、または昇圧回路42が電源電圧VCCを逆昇圧するという異常状態であるため、ステップ118で昇圧回路42が異常と診断し、診断処理を終了する。
このようにして昇圧回路42の異常状態を診断した結果、昇圧回路42が正常に動作していると診断した場合に、なお、出力電圧Voutが異常と考えられる電圧値である場合は、昇圧回路42以外の部分に異常が生じていると判断することができる。またさらに、上述したように、ショートSW62、64を用いて、バッファアンプ30、32が正常に動作しているか診断し、両者共に正常に動作している場合は、アナログレベルシフタ22に異常が生じていると診断することができる。
以上説明したように、本実施の形態の電池監視IC10では、電池セルVc5の正極側から供給される電源電圧VCCを、バッファアンプ30内のMOSトランジスタを飽和領域で駆動させることができる駆動電圧VCC1に昇圧してバッファアンプ30の駆動電圧として供給する昇圧回路42の入力側と出力側とを短絡させるスイッチング素子SWCを含むショートSW43を備えるため、電池セルVc5の電圧測定時に、出力電圧Voutが異常と考えられる電圧を測定した場合に、ショートSW43をオフ状態にして昇圧回路42により昇圧された駆動電圧VCC1をバッファアンプ30に供給して測定した出力電圧Vout(swoff)と、ショートSW43をオン状態にして昇圧回路42を介さずに電源電圧VCCをそのままバッファアンプ30に供給して測定した出力電圧出力電圧Vout(swon)とを比較することにより、昇圧回路42の異常を診断することができる。出力電圧Vout(swoff)と出力電圧Vout(swon)とが一致する場合は、昇圧回路42が異常であると診断する。また、出力電圧Vout(swoff)−出力電圧Vout(swon)が所定の範囲内である場合は、昇圧回路42が正常であると診断すると共に、所定の範囲内でない場合は、昇圧回路42が異常であると診断する。
このように、本実施の形態の電池監視IC10では、昇圧回路42の異常を診断することができる。従って、出力電圧Voutが異常と考えられる電圧を測定した場合に、故障箇所を切り分けることができる。
なお、本実施の形態のショートSW43、ショートSW62、64、スイッチング素子SWKは、物理的なバイパス経路を制御するスイッチング素子であってもよいし、機能的にENABLEとDISENABLE(オンとオフ)とを切り替える論理制御スイッチング素子であってもよく、特に限定されない。
また、本実施の形態では、電池14が5個の電池セル(電池セルVc1〜Vc5)を備える場合について説明したがこれに限らず、複数の電池セルが直列に接続されていれば、その個数は特に限定されない。
また、本実施の形態では、LPF16の構成をコンデンサCf1〜Cf5を電池セルVc1〜Vc5間に接続するπ型で構成した場合について説明したが、これに限らず、例えば、コンデンサCf1〜Cf5を電池セルVc1〜Vc5の正極側とGNDとの間に接続する対地型で構成してもよい。
10、40、50、60 電池監視IC
14 電池
16 LPF
18 セル選択SW
20 バッファアンプ
22 アナログレベルシフタ
30、32 バッファアンプ
36 アンプ
42 昇圧回路
43 ショートSW
70 診断部
62、64 ショートSW
Vc1、Vc2、Vc3、Vc4、Vc5 電池セル
SWK スイッチング素子

Claims (7)

  1. 各々がローパスフィルタを介して直列に接続された複数の電池の各々に接続され、前記直列に接続された複数の電池のいずれか1つを選択する複数のスイッチング素子と、
    前記直列に接続された複数の電池から供給される電源電圧により駆動するトランジスタを含んで構成され、かつ前記スイッチング素子により選択された電池の一端の電圧が入力されると共に、前記ローパスフィルタから前記スイッチング素子に流れる電流を制限する大きさの入力インピーダンスを有する第1バッファアンプと、
    前記電源電圧により駆動するトランジスタを含んで構成され、かつ前記スイッチング素子により選択された電池の他端の電圧が入力されると共に、前記ローパスフィルタから前記スイッチング素子に流れる電流を制限する大きさの入力インピーダンスを有する第2バッファアンプと、
    前記電源電圧により駆動し、かつ 前記第1バッファアンプから出力された電圧と前記第2バッファアンプから出力された電圧との差を出力するレベルシフタと、
    前記電源電圧を、前記第1バッファアンプに含まれるトランジスタ及び前記第2バッファアンプに含まれるトランジスタを飽和領域で動作させるための電圧値に昇圧する昇圧手段と、
    制御信号に基づいて、前記昇圧手段の入力側と出力側とを短絡させる短絡素子と、
    を備えた半導体装置。
  2. 前記短絡素子は、制御信号に基づいて、前記昇圧手段の異常診断を行う場合に前記昇圧手段の入力側と出力側とを短絡させる、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記スイッチング素子が前記直列に接続された複数の電池のうち、一端がグランドに接続された電池を選択した場合に、外部に出力する電圧を、前記レベルシフタから出力された電圧から前記スイッチング素子が選択した電池の他端の電圧に切り替える切替素子を備えた、請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記第1バッファアンプを介さずに電流を流すために、前記第1バッファアンプの入力端子と出力端子とを接続するための第1接続素子と、前記第2バッファアンプを介さずに電流を流すために、前記第2バッファアンプの入力端子と出力端子とを接続するための第2接続素子と、を備えた、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の半導体装置において、昇圧手段を介して供給された、第1バッファアンプに含まれるトランジスタ及び第2バッファアンプに含まれるトランジスタを飽和領域で動作させるための電圧値に昇圧された電源電圧に基づいて、前記第1バッファアンプ及び前記第2バッファアンプを駆動させて、電池の第1電圧値を測定するステップと、
    前記半導体装置において、短絡素子により前記昇圧手段の入力側と出力側とを短絡させて前記昇圧手段を介さずに供給された前記電源電圧に基づいて、前記第1バッファアンプ及び前記第2バッファアンプを駆動させて、前記電池の第2電圧値を測定するステップと、
    前記第1電圧値と前記第2電圧値とを比較するステップと、
    を備えた半導体装置の昇圧手段の異常診断方法。
  6. 前記第1電圧値と前記第2電圧値とを比較した結果、前記第1電圧値と前記第2電圧値とが同一である場合は、前記昇圧回路が異常であると診断するステップを備えた、請求項5に記載の半導体装置の昇圧手段の異常診断方法。
  7. 前記第1電圧値と前記第2電圧値とを比較した結果、前記第1電圧値と前記第2電圧値との差が予め定められた範囲内にある場合は、前記昇圧回路が正常であると診断するステップを備えた、請求項5または請求項6に記載の半導体装置の昇圧手段の異常診断方法。
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