JP2012076006A - オイルミストコレクタを用いたオイルミスト除去方法 - Google Patents

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【課題】工作機械等のオイルミスト発生源から発生するオイルミストを一般のオイルミストコレクタで除去する際に、出口オイルミスト濃度を少なくとも確実に設定値以下にすることができるオイルミストコレクタを用いたオイルミスト除去方法を提供する。
【解決手段】作業空間20に設置されたオイルミスト発生源10に、排気ダクト11を介してオイルミストコレクタを接続し、オイルミスト発生源10からのオイルミストを含む排気空気をオイルミストミストコレクタに導入してオイルミストを除去した後、その除去後の空気を作業空間に排気するオイルミストコレクタを用いたオイルミスト除去方法において、オイルミストコレクタに吸込側が開放した開放型オイルミストコレクタ15を用い、上記排気ダクト11からのオイルミストを含む排気空気を、作業空間の空気で希釈して吸引空気とし、これを開放型オイルミストコレクタ15に導入してオイルミストを除去するものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、工作機械等から生じたオイルミストを除去するオイルミストコレクタに係り、特に工作機械等からのオイルミスト濃度が高くてもオイルミスト濃度を低減できるオイルミストコレクタを用いたオイルミスト除去方法に関するものである。
NC旋盤、研削盤、マシニングセンタなど工作機械は、鉱油などの切削油を、加工工具と被削材との加工部分に供給するため、大量のオイルミストを発生する。このため、図6に示すように工作機械30には、排気ダクト31が接続され、排気ダクト31にオイルミストコレクタ32が接続され、工作機械30から発生したオイルミストを吸引空気と共に排気ダクト31を介してオイルミストコレクタ32に導入し、オイルミストコレクタ32内のフィルタなどによりオイルミストを分離除去し、また適宜アフタフィルタ33を介してオイルミストコレクタ32で除去できなかったオイルミストを吸着除去した後、吸引した空気を作業空間に排気するようにしている。
従来、オイルミストコレクタは、電気集塵方式、遠心分離方式、フィルター方式など種々のタイプのものが提案されているが、オイルミストの除去率は、概ね90%以上であり、工作機械30で決まる排風量に対応したオイルミストコレクタ32を選定して使用している。
工場等の作業空間内において発生するオイルミストに関する法規制は、現在制定されていないが、日本産業衛生学会が発表しているミスト許容濃度に関する勧告値では、オイルミスト濃度が3mg/m3以下であれば、作業空間内で労働者がオイルミストに暴露されても健康上の悪影響はないとしている。
また自動車業界等の一般指標としての作業空間のミスト濃度と視界状態の関係は、オイルミスト濃度(mg/m3)と視界状態が、0.2mg/m3では、かすみといった顕著な現象は確認できない、0.5mg/m3では、うっすらとかすむ、1.0mg/m3では曇っていることが判る、2.0mg/m3では視界が悪いとされている。
特開2003−225524号公報 特開2006−88050号公報
ところで、除去率の高いオイルミストコレクタを使用しても、入口濃度が高ければ、出口濃度もそれなりの濃度となってしまう。実際に工作機械からオイルミストコレクタに導入されるオイルミストの濃度を5分程度測定したところ、吸引空気中のオイルミスト濃度は約6〜36mg/m3の範囲で変化しており、またオイルミストのMMAD(空気力学的直径)粒径分布は、0.1〜1.0μmの粒径が約80%で、捕集しやすい1〜10μmの粒径のミストは約20%以下である。このオイルミストを、一般に市販されている除去率90%のオイルミストコレクタで除去しても、1〜10μmの粒径のミストは90%以上の除去率で除去できても、0.1〜1μmの粒径のミストは、除去率が90%以下の約88%であり、オイルミストコレクタの出口のオイルミスト濃度は、約0.7〜4.3mg/m3の範囲で排出されてしまい、出口オイルミスト濃度を3mg/m3以下にすることは困難である場合が多いことがわかった。
これを改善しようとする場合、オイルミストコレクタに処理風量を大きなものを用いれば、除去率は向上できるが、オイルミスト発生源である工作機械に導入する吸引空気量は、工作機械ごとに設定されており、設定値を超える風量とすると工作機械内の加工室内の空気流が速くなってしまい、機械加工自体に問題を発生させることになりかねない。
そこで、従来は、図6で説明したようにオイルミストコレクタ12の排気口にアフターフィルタ33を装着し、そのアフターフィルタ33でオイルミストコレクタ32で除去できなかった0.1〜1μmの粒径のオイルミストを除去している。しかしながら、アフターフィルタ33は、オイルミストコレクタ32内のフィルタと違って洗浄で繰り返し使用するものではなく、使い捨てであるため、コストアップとなってしまう。
また、工場内のオイルミスト環境を改善するには、ミストコレクタの排気を屋外に排気すれば、工場内環境は改善されるものの、屋外排気は二次汚染の問題があり好ましくない。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、工作機械等のオイルミスト発生源から発生するオイルミストを通常のオイルミストコレクタで除去する際に、出口オイルミスト濃度を少なくとも確実に設定値以下にすることができるオイルミストコレクタを用いたオイルミスト除去方法を提供することにある。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、作業空間に設置されたオイルミスト発生源に、排気ダクトを介してオイルミストコレクタを接続し、オイルミスト発生源からのオイルミストを含む排気空気をオイルミストコレクタに導入してオイルミストを除去した後、その除去後の空気を作業空間に排気するオイルミストコレクタを用いたオイルミスト除去方法において、オイルミストコレクタに吸込側が開放した開放型オイルミストコレクタを用い、上記排気ダクトからのオイルミストを含む排気空気を、作業空間の空気で希釈して吸引空気とし、これを開放型オイルミストコレクタに導入してオイルミストを除去することを特徴とするオイルミストコレクタを用いたオイルミスト除去方法である。
請求項2の発明は、作業空間に複数台のオイルミスト発生源が設置され、その複数台のオイルミスト発生源からのオイルミストを含む排気空気が、上記排気ダクトを介して開放型オイルミストコレクタに作業空間の空気と共に導入される請求項1記載のオイルミストコレクタを用いたオイルミスト除去方法である。
請求項3の発明は、オイルミスト発生源からの排気空気中の最大オイルミスト濃度(mg/m3)を予め検出し、開放型オイルミストコレクタを選定する際に、その開放型オイルミストコレクタの除去率を基に、最大オイルミストを含む排気空気を作業空間の空気で希釈したときに、出口オイルミスト濃度が設定値以下となる最低処理風量を決定し、その処理風量以上の開放型オイルミストコレクタを選定する請求項1又は2記載のオイルミストコレクタを用いたオイルミスト除去方法である。
請求項4の発明は、オイルミスト発生源からのオイルミストを含む排気空気を作業空間の空気で希釈してオイルミストを除去したときに、出口オイルミスト濃度が設定値3.0(mg/m3)以下になる開放型オイルミストコレクタを選定してオイルミストを除去する請求項1〜3いずれかに記載のオイルミストコレクタを用いたオイルミスト除去方法である。
請求項5の発明は、オイルミストコレクタのケーシングの吸込側に、そのケーシングと同じ断面形状のフランジを取り付け、そのフランジの吸込口の上下中央に排気ダクトを取り付け、その排気ダクトの上下の吸込口を作業空間に開放して開放型オイルミストコレクタを構成した請求項1〜4のいずれかに記載のオイルミストコレクタを用いたオイルミスト除去方法である。
請求項6の発明は、吸込口には、分散部材が設けられ、その分散部材で、排気ダクトからの排気空気と、排気ダクトの上下の吸込口から導入される作業空間の空気を分散混合してフィルタに導入する請求項5記載のオイルミストコレクタを用いたオイルミスト除去方法である。
本発明によれば、オイルミスト発生源からのオイルミストを除去する際に、開放型オイルミストコレクタを用い、作業空間の空気で希釈して処理することで、オイルミストコレクタの除去率に限界があっても、出口オイルミスト濃度を設定値以下にすることができるという優れた効果を発揮するものである。
本発明の一実施の形態を示す図である。 本発明に用いる開放型オイルミストコレクタの斜視図である。 (a)は本発明において、開放型オイルミストコレクタに導入される作業空間の空気中のオイルミスト濃度の経時変化を示す図、(b)は作業空間の空気中のオイルミストのMMAD粒径分布を示す図である。 本発明において、開放型オイルミストコレクタに導入される排気空気中のオイルミスト濃度の経時変化を示す図、(b)は排気空気中のオイルミストのMMAD粒径分布を示す図である。 (a)は本発明において、開放型オイルミストコレクタに導入される排気空気を作業空間の空気で希釈したときの入口オイルミスト濃度と、出口オイルミスト濃度と、除去率の経時変化を示す図、(b)は入口オイルミストと出口オイルミストのMMAD粒径分布を示す図である。 従来のオイルミストコレクタの使用例を示す斜視図である。
以下、本発明の好適な一実施の形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1において、10a〜10cは、工場などの作業空間20内に複数台設置された工作機械などからなるオイルミスト発生源で、図では3台作業空間20内に設置されている。
オイルミスト発生源10a〜10cには、排気ダクト11a〜11cが接続され、その排気ダクト11a〜11cが共通の排気ダクト11に接続される。各排気ダクト11a〜11cには、ダンパ12a〜12cが設けられ、また排気ダクト11には、吸引ファン13が設けられる。
各オイルミスト発生源10a〜10cから発生するオイルミスト濃度は様々であり、またその設定の排風量も5〜15m3/minと様々であり、吸引ファン13は、各オイルミスト発生源10a〜10cの各設定排風量の合計の排風量となる能力のものが使用され、ダンパ12a〜12cの開度を調整して各オイルミスト発生源10a〜10cの吸引風量を、設定排風量とする。
さて、共通の排気ダクト11の排気口は、開放型オイルミストコレクター15の吸込口16に位置するように設けられる。開放型オイルミストコレクター15は、ケーシング17内にフィルタ18と排気ファン19とが設けられて構成される。
図2は、本発明に用いる開放型オイルミストコレクター15の斜視図を示したもので、通常のオイルミストコレクタの吸込面には、排気ダクトと接続する扉などが取り付けられているが、本発明においては、ケーシング17の吸込側に、ケーシング17と同じ断面形状のフランジ17Sを取り付け、そのフランジ17S内に上下の水平棚21を設け、上下の水平棚21、21間の排気空気吸込口16sに排気ダクト11を接続し、上下の周囲空気吸込口16tは作業空間20に開口するようにしたものである。この際、吸込口16には、排気空気吸込口16sからの排気空気と、周囲空気吸込口16tからの周囲空気とが、拡散混合してフィルタ18に吸引されるように邪魔板などからなる分散部材22が設けられる。この分散部材22は、例えばL形鋼を縦横に複数間隔をおいて格子状に設けて形成され、図示するように排気空気吸込口16sと周囲空気吸込口16tの中心に水平に設けた水平L形分散材23と、その水平L形分散材23の下流側で垂直に設けた垂直L形分散材24とで構成されると共に、そのL形分散材23、24の頂部が空気流に対して上流側に向くように設けられる。これにより、排気空気吸込口16sと周囲空気吸込口16tからの空気が、それぞれ水平L形分散材23に当たって上下に分散され、さらにその下流で垂直L形分散材24に当たることで左右に分散され、排気空気と周囲空気とが上下左右に分散して混合されることで、排気空気中のオイルミストが略均一に希釈されてフィルタ18に導入されるようになっている。
このように本発明は、排気ダクト11からの排気空気を、開放型オイルミストコレクター15の排気空気吸込口16sに導入すると共に作業空間21の空気を上下の周囲空気吸込口16tから導入し、その排気空気を作業空間21の空気とを吸込口16内で、分散部材22にて分散混合してオイルミスト濃度を希釈し、これを開放型オイルミストコレクター15のフィルタ18を通してオイルミストを除去することで、排気ファン19から作業空間20に排気される空気中の出口オイルミスト濃度を設定値以下にするようにしたものである。
この図2の開放型オイルミストコレクター15においては、水平棚21、21で吸込口16を略三等分し、排気ダクト11からの排気空気を作業空間20の空気で略3倍に希釈するようにしているが、希釈程度は、処理するオイルミスト濃度に応じて2〜10倍程度で選定することができる。
この場合、先ずオイルミスト発生源から排出されるオイルミスト濃度とその排気空気量は、既知であり、開放型オイルミストコレクター15のオイルミスト除去能力も既知であるため、最低限のオイルミスト除去率(例えば90%)で処理したときの出口オイルミスト濃度を設定値以下(例えば3mg/m3以下)とするための、開放型オイルミストコレクター15の処理風量を選定する。
通常開放型オイルミストコレクター15のフィルタ18でオイルミストを除去する場合、そのフィルタ18を通過する流速は、オイルミストを効率的に除去できる流速範囲が決まっているため、処理風量の選定と共に吸込口16の面積も決定される。
次に排気空気の希釈率から開放型オイルミストコレクター15の処理風量と吸込口16の大きさが選定されたのちに、排気ダクト11の排気口の大きさ、特に排気ダクト11の横幅を、選定した開放型オイルミストコレクター15の吸込口16の横幅に合うように排気ダクト11の排気口の形状を合わせ、その排気ダクト11の排気口の上下高さに合うように上下の水平棚21、21を吸込口16に取り付け、水平棚21、21の位置に合わせて、分散部材22の水平L形分散材23と垂直L形分散材24の取り付け位置を決定する。
ここで、開放型オイルミストコレクター15のオイルミスト除去率を例えば90%とし、作業空間10へ排気する空気の出口オイルミスト濃度の設定値を、例えば3mg/m3とすると、排気ダクト11からの排気空気中のオイルミスト濃度が、30mg/m3以下であれば、その排気ダクト11からの排気空気を、希釈せずにそのままの排風量を処理できるが、オイルミスト発生源10a〜10cのオイルミスト濃度は、通常30mg/m3以上であり、これをそのまま処理したのでは、出口オイルミスト濃度が設定値の3mg/m3以上となってしまう。
そこで本発明は、排気ダクト11から排気されるオイルミスト濃度を予め検出しておき、そのオイルミスト発生源からの排気空気中の最大オイルミスト濃度を予め検出し、開放型オイルミストコレクタ15を選定する際に、その開放型オイルミストコレクタ15の除去率を基に、最大オイルミストを含む排気空気を作業空間20の空気で希釈したときの出口オイルミスト濃度が設定値(3mg/m3)以下となる最低処理風量を決定し、その処理風量以上の開放型オイルミストコレクタ15を選定し、すると共に、排気空気を作業空間20の空気で希釈してオイルミストを除去するようにしたものである。
この本発明のオイルミストコレクタを用いたオイルミスト除去方法の具体例を図3〜図5により説明する。
図3(a)は、開放型オイルミストコレクタに導入される作業空間の空気中のオイルミスト濃度の経時変化を示したもので、作業空間のオイルミスト濃度は、約1.0mg/m3〜約1.8mg/m3で変化しており、またそのオイルミストのMMAD(空気力学的直径)粒径分布は、図3(b)に示すように0.1〜1.0μmの粒径が約90%で、残りが1μm以上の粒径のオイルミストを含んでいる。
図4(a)は、排気ダクト11の排気空気中のオイルミスト濃度の経時変化を示したもので、排気空気中のオイルミスト濃度は、約20mg/m3〜約110mg/m3で変化しており、またそのオイルミストのMMAD粒径分布は、図4(b)に示すように0.1〜1.0μmの粒径が約83%で、残りが1μm以上の粒径のオイルミストを含んでいる。
図5(a)は、排気ダクト11からの排気空気を作業空間の空気で約5倍に希釈して開放型ミストコレクタに導入してオイルミストを除去したときの、希釈後の入口オイルミスト濃度と、オイルミスト除去後の出口オイルミスト濃度の経時変化と、その除去率を併せて示したもので、aは入口オイルミスト濃度変化、bは出口オイルミスト濃度変化、cは除去率変化を示している。
図5(a)に示すように、排気ダクト11からの排気空気中のオイルミストの濃度図4(a)に示したように高くても、希釈することで、入口オイルミスト濃度を最大22mg/m3以下とすることができ、出口オイルミスト濃度を3mg/m3以下とすることができる。
通常、オイルミストコレクタの除去率を90%とすると、図4(a)に示した排気空気中のオイルミスト濃度が最大で110mg/m3もある排気空気の場合、これを処理しても、出口オイルミスト濃度は、11mg/m3となってしまう。
本発明においては、排気空気を作業空間の空気で、例えば5倍に希釈することで、入口オイルミスト濃度が最大でも約22mg/m3とすることができ、除去率が90%でも出口のオイルミスト濃度を確実に3mg/m3以下とすることができる。
図5(b)は、図5(a)に示した約4分間オイルミストを除去したときのオイルミストのMMAD粒径分布における平均出入口オイルミスト質量濃度と、その除去率を示したものである。
図5(b)に示すように粒径が0.1〜1.0μmでは、除去率が97.4%であるが、粒径が大きくなると除去率は上がり、4μm以上では100%で、全体の除去率も98.15%にすることができた。
この場合、作業空間の空気にもオイルミスト濃度約1.0mg/m3〜約1.8mg/m3のオイルミストを含んでいるが、開放型オイルミストコレクタで、オイル発生源のオイルミストと同時に、希釈する空気中のオイルミストも同時に除去することが可能となる。
これにより、作業空間20内を、かすみといった顕著な現象は確認できない、0.2mg/m3以下にすることができる。
10 オイル発生源
11 排気ダクト
13 吸引ファン
15 開放型オイルミストコレクタ
17 ケーシング
17S フランジ
21 水平棚

Claims (6)

  1. 作業空間に設置されたオイルミスト発生源に、排気ダクトを介してオイルミストコレクタを接続し、オイルミスト発生源からのオイルミストを含む排気空気をオイルミストコレクタに導入してオイルミストを除去した後、その除去後の空気を作業空間に排気するオイルミストコレクタを用いたオイルミスト除去方法において、オイルミストコレクタに吸込側が開放した開放型オイルミストコレクタを用い、上記排気ダクトからのオイルミストを含む排気空気を、作業空間の空気で希釈して吸引空気とし、これを開放型オイルミストコレクタに導入してオイルミストを除去することを特徴とするオイルミストコレクタを用いたオイルミスト除去方法。
  2. 作業空間に複数台のオイルミスト発生源が設置され、その複数台のオイルミスト発生源からのオイルミストを含む排気空気が、上記排気ダクトを介して開放型オイルミストコレクタに作業空間の空気と共に導入される請求項1記載のオイルミストコレクタを用いたオイルミスト除去方法。
  3. オイルミスト発生源からの排気空気中の最大オイルミスト濃度(mg/m3)を予め検出し、開放型オイルミストコレクタを選定する際に、その開放型オイルミストコレクタの除去率を基に、最大オイルミストを含む排気空気を作業空間の空気で希釈したときに、出口オイルミスト濃度が設定値以下となる最低処理風量を決定し、その処理風量以上の開放型オイルミストコレクタを選定する請求項1又は2記載のオイルミストコレクタを用いたオイルミスト除去方法。
  4. オイルミスト発生源からのオイルミストを含む排気空気を作業空間の空気で希釈してオイルミストを除去したときに、出口オイルミスト濃度が設定値3.0(mg/m3)以下になる開放型オイルミストコレクタを選定してオイルミストを除去する請求項1〜3いずれかに記載のオイルミストコレクタを用いたオイルミスト除去方法。
  5. オイルミストコレクタのケーシングの吸込側に、そのケーシングと同じ断面形状のフランジを取り付け、そのフランジの吸込口の上下中央に排気ダクトを取り付け、その排気ダクトの上下の吸込口を作業空間に開放して開放型オイルミストコレクタを構成した請求項1〜4のいずれかに記載のオイルミストコレクタを用いたオイルミスト除去方法。
  6. 吸込口には、分散部材が設けられ、その分散部材で、排気ダクトからの排気空気と、排気ダクトの上下の吸込口から導入される作業空間の空気を分散混合してフィルタに導入する請求項5記載のオイルミストコレクタを用いたオイルミスト除去方法。
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