JP2012066972A - 光ファイバ用母材の吊具 - Google Patents

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真 吉田
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B37/00Manufacture or treatment of flakes, fibres, or filaments from softened glass, minerals, or slags
    • C03B37/01Manufacture of glass fibres or filaments
    • C03B37/012Manufacture of preforms for drawing fibres or filaments
    • C03B37/014Manufacture of preforms for drawing fibres or filaments made entirely or partially by chemical means, e.g. vapour phase deposition of bulk porous glass either by outside vapour deposition [OVD], or by outside vapour phase oxidation [OVPO] or by vapour axial deposition [VAD]
    • C03B37/01486Means for supporting, rotating or translating the preforms being formed, e.g. lathes

Abstract

【課題】コストを上げることなく、吊り強度を増大させることのできる光ファイバ用母材の吊具を提供する。
【解決手段】端部にくさび形凹部3が設けられた出発部材を、側面に貫通穴9が開けられた挿入管6に挿入し、前記くさび形凹部3を通るように前記貫通穴9からピン10を挿入し、該ピン10を介して出発部材を挿入管6に係止し、光ファイバ用母材を鉛直に吊り下げる吊具であって、前記挿入管6の内径をD、該挿入管6の中心軸線と前記貫通穴9の中心軸線との最短距離をR、貫通穴径をdとするとき、(R−(d/2))<(D/2)<(R+(d/2))の関係を満たすことを特徴とする。
【選択図】図7

Description

本発明は、光ファイバ用母材の製造工程の中で、特に焼結工程及び延伸工程において鉛直方向への母材の吊り下げに使用される光ファイバ用母材の吊具に関する。
従来、光ファイバ母材を製造するために、各種方法が提案されている。
それらの方法の中でも、コアロッドの両端にダミーロッドを接続した出発部材の両端部をチャックで水平に把持して、軸周りに回転させつつ、出発部材と複数のバーナを相対往復移動させて、出発部材の表面にガラス微粒子を堆積させ、多孔質ガラス母材とした後、これを電気炉内に吊るし、回転させながら鉛直方向に移動させつつ、脱水、焼結し透明ガラス化して光ファイバ用ガラス母材を得る外付け法(OVD法)は、比較的任意の屈折率分布のものが得られ、しかも、大口径の光ファイバ母材を量産できることから汎用されている。
さらにこの後、光ファイバ用ガラス母材を鉛直方向に吊るし、電気炉内で再加熱して延伸し、任意の外径の光ファイバ母材とされる。
ここで、焼結工程で垂直に吊るした際、母材の軸線と鉛直線とにズレ(軸ズレ)があると、回転させた場合に、振れ回りが発生する。この振れ回りが発生すると、母材は周方向に均一に加熱されず、ガラス化収縮時に偏肉や湾曲を生じ、偏芯を引き起こす。
そこで、母材を確実に把持し、振れ回ることなく回転させることができる光ファイバ用母材の吊り下げ方法として、特許文献1に記載されている方法は、出発部材の端部にくさび形凹部を設けて、側面に貫通穴が開けられた挿入管に挿入し、貫通穴にピンを挿入することで、くさび形凹部をピンに引っ掛けて、母材を吊り下げる方法である。
しかしながら、近年、光ファイバ用母材の大型化が急速に進んでおり、特許文献1に記載の方法は、図4の11に示すように、母材の端部に設けられたくさび形凹部の頂点近傍を起点として、割れが生じるという問題が増加してきた。
これを防ぐために、くさび形凹部の強度を上げる方法として、出発部材端部のダミーロッドのロッド径を太くする方法があるが、この方法はコストが上昇するという問題がある。他に、くさび形凹部を浅くする方法があるが、この場合、吊り下げるピンの太さを細くする必要が有り、ピン側が破損するという問題が発生する。
特開2001-287916号公報
本発明は、上記課題を解決するものであり、コストを上げることなく、吊り強度を増大させることのできる光ファイバ用母材の吊具を提供することを目的としている。
本発明の光ファイバ用母材の吊具は、端部にくさび形凹部が設けられた出発部材を、側面に貫通穴が開けられた挿入管に挿入し、前記くさび形凹部を通るように前記貫通穴からピンを挿入し、該ピンを介して出発部材を挿入管に係止し、光ファイバ用母材を鉛直に吊り下げる吊具であって、前記挿入管の内径をD、該挿入管の中心軸線と前記貫通穴の中心軸線との最短距離をR、貫通穴径をdとするとき、(R−(d/2)) <(D/2)<(R+(d/2)) の関係を満たすことを特徴としている。
本発明の光ファイバ用母材の吊具は、出発部材の端部を挿入管に係止させるピンを細くすることなく、くさび形凹部の切り込み深さを小さくすることができる。そのため、ダミーロッド径を太くすることなく、くさび形凹部の強度を増大させることができ、吊り下げ加工時、くさび形凹部での割れを低減することができる。
多孔質ガラス母材の製造装置の一例を示す概略図である。 母材の吊り下げ機構を説明する概略縦断面図である。 従来の吊具の一例を示す概略図であり、(A)は正面図、(B)はその縦断面図である。 ダミーロッドの破損例を示す図である。 ダミーロッドの径を大きくした場合の一例を示す概略縦断面図である。 ダミーロッドのくさび形凹部を小さくした場合の一例を示す概略縦断面図である。 本発明の吊具の一例を示す概略図であり、(A)は正面図、(B)はその縦断面図である。
発明の実施の形態
以下、本発明の光ファイバ用母材の吊具について、図面を参照しつつ詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
図1は、外付け法(OVD法)による多孔質ガラス母材の製造装置の一例を示したものである。図1において出発部材は、コアロッド1の両端部にダミーロッド2が溶着され、ダミーロッド3の片端には、後工程の焼結工程及び延伸工程で鉛直方向に吊り下げるためのくさび形凹部3が設けられている。出発部材の両端部は把持機構4で把持され、軸回りに回転させつつ水平に保持される。この出発部材に向かって、左右に移動自在とされたバーナ5が配置されている。このバーナ5には、通常酸水素バーナが使用され、ファイバ用原料、例えばSiCl4 等の蒸気と燃焼ガス(水素ガスおよび酸素ガス)とを吹き付け、火炎加水分解反応で生じたガラス微粒子(スート)を出発部材1に堆積させる。堆積中、バーナ5をバーナガイド機構(図示を省略)により、出発部材1の長手方向に沿って往復移動させることにより堆積層を形成し、光ファイバ用多孔質ガラス母材が形成される。
このようにして得られた光ファイバ用多孔質ガラス母材を鉛直方向に、吊具を用いて吊るすとともに、回転させながら、加熱炉中を通過させて脱水焼結し、さらに加熱して透明ガラス化され、光ファイバ用ガラス母材とされる。
ここで、吊るす方法としては、図2に示すように、側面に貫通穴9が開けられた挿入管6に、くさび形凹部3が形成された端部を挿入し、貫通穴9にピン10を挿通し、くさび形凹部3に引っ掛けることにより、出発部材は垂直に吊り下げられる。
端部にくさび形凹部を設けた場合、図3の(B)に示すように、ダミーロッド径A1がB1と小さくなるくさび形凹部3の頂点部分の強度が最も弱くなる。その結果、図4に示すように、ダミーロッド2の割れは、この部分で発生する。この割れを防ぐために、図5のように、ダミーロッド径をA1からA2に大きくすることで、強度が弱いくさび形凹部3での径を、B1からB2に大きくすることができ、ダミーロッド2の強度は上がる。その結果、ダミーロッド2の割れを低減することができるが、ダミーロッド径が太くなるために、コストの上昇を招く。
また、図6に示すように、単純にくさび形凹部3の大きさを小さくして径をB1からB2にすると、挿通するピン10も細くする必要がある。その結果、ピン10の強度が下がり折損し易くなる。
本発明の吊具は、これらの問題を解決したものであり、図7に示すように、挿入管6の肉厚を大きくし、貫通穴9及びピン10の一部をこの挿入管6の肉厚内に納めることで、ダミーロッド径はA1でありながら、くさび形凹部3での径をB2に大きくすることが可能となる。これにより、ピン10を細くすることなく、くさび形凹部3の切り込み深さを小さくすることができ、ダミーロッド径を太くすることなく、くさび形凹部の強度を増大させることができ、ガラス微粒子の堆積、多孔質ガラス母材の焼結、光ファイバ用ガラス母材の延伸等の各工程において、くさび形凹部での割れを低減することができ、母材の落下事故を防止することができる。
(実施例)
図1に示すような外付け法で、外径55mm、長さ2000mmのコアロッドの両端部に外径40mmのダミーロッドを溶着した出発部材を使用して、堆積重量が150kgになるまでガラス微粒子を堆積させて光ファイバ用多孔質ガラス母材を製造した。その後、電気炉で焼結し、透明ガラス化して光ファイバ用ガラス母材を得た。
なお、母材の吊り下げに使用した吊具の挿入管は、内径D42mm、貫通穴径d10mm、ピン直径7mmであり、貫通穴の位置は、挿入管の中心軸線と貫通穴の中心軸線との最短距離Rを13〜20mmの間で変化させ、それに応じて、くさび型凹部の深さも変化させ、各条件50本ずつ製造して、割れの発生頻度を比較した。その結果を表1にまとめて示した、
Figure 2012066972
その結果、式(R−(d/2)) <(D/2)<(R+(d/2)) を満足する試料No.E〜Hは、貫通穴の位置を示す距離Rが17〜20mmであり、貫通穴の一部が挿入管肉厚部に達し、その結果、くさび型凹部の深さも4〜7mmと小さくて済み、堆積時及び焼結時の割れの発生は皆無であった。
同様な方法で、くさび型凹部の深さを10mmで統一し、ダミーロッド径を大きくしていった場合の割れの頻度を比較し、表2にまとめて示した。
その結果、ダミーロッド径を42mmから45mm以上に大型化しないと、割れを防ぐことができなかった。
Figure 2012066972
1 コアロッド
2 ダミーロッド
3 くさび形凹部
4 把持機構
5 バーナ
6 挿入管
7 シャフト
8 吊下げ回転機構
9 貫通穴
10 ピン
11 割れ


Claims (1)

  1. 端部にくさび形凹部が設けられた出発部材を、側面に貫通穴が開けられた挿入管に挿入し、前記くさび形凹部を通るように前記貫通穴からピンを挿入し、該ピンを介して出発部材を挿入管に係止し、光ファイバ用母材を鉛直に吊り下げる吊具であって、前記挿入管の内径をD、該挿入管の中心軸線と前記貫通穴の中心軸線との最短距離をR、貫通穴径をdとするとき、(R−(d/2)) <(D/2)<(R+(d/2)) の関係を満たすことを特徴とする光ファイバ用母材の吊具。
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