JP2012065138A - 無線通信装置及び無線通信方法 - Google Patents

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Abstract


【課題】 移動体と信頼性の高い無線通信を行うことが可能な無線通信装置及びこの装置で用いられる無線通信方法を提供する。
【解決手段】 移動体に設けられる移動局無線装置と無線通信を行う無線通信装置において、移動局無線装置から送信される無線信号に含まれる位置情報及び速度情報と3次元エリアデータとに基づいて、所定時間後の前記移動体の位置を予測した予測3次元エリアデータを作成する移動体位置演算部と、予測3次元エリアデータに基づいて移動体に対する電波状態を予測する電波状態演算部と、電波状態に基づき、移動局無線装置の周波数帯を切り替える必要があるか否かを判断する切替判断部と、切替判断部の判断に基づき、移動局無線装置に周波数帯を切り替える切替信号を送信する送信部とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、移動体に搭載された移動局無線装置と通信する無線通信装置及びこの無線通信装置で使用される無線通信方法に関する。
自動車、列車、エレベータ及びエスカレータ等の、人や物を乗せて移動する移動体の運行においては、安全が非常に重要視されている。近年では、移動体の移動や停止を外部から安全に制御するための技術が開発されている。
外部からの制御によって移動体を安全に停止させるためには、位置情報及び速度情報等を外部で把握しておく必要がある。そこで、無線通信装置により移動体に搭載される移動局無線通信装置と無線通信を行い、移動体の位置情報及び速度情報を収集する。
しかしながら、移動体が通信エリア内にいるにも関らず、通信エリア内の障害物、フェージング、マルチパス(多重伝播変動)及びシャドーイングにより、通信不能になる場合がある。
特開2007−110373号公報
以上のように、従来の無線通信装置では、通信エリア内の障害物、フェージング、マルチパス及びシャドーイングによる通信不能により、無線通信の信頼性が損なわれかねないという問題がある。
そこで、目的は、移動体と信頼性の高い無線通信を行うことが可能な無線通信装置及びこの装置で用いられる無線通信方法を提供することにある。
実施形態によれば、移動体に設けられる移動局無線装置と無線通信を行う無線通信装置は、移動体位置演算部と、電波状態演算部と、切替判断部と、送信部とを具備する。移動体位置演算部は、前記移動局無線装置から送信される無線信号に含まれる位置情報及び速度情報と3次元エリアデータとに基づいて、所定時間後の前記移動体の位置を予測した予測3次元エリアデータを作成する。電波状態演算部は、前記予測3次元エリアデータに基づいて前記移動体に対する電波状態を予測する。切替判断部は、前記電波状態に基づき、前記移動局無線装置の周波数帯を切り替える必要があるか否かを判断する。送信部は、前記切替判断部の判断に基づき、前記移動局無線装置に周波数帯を切り替える切替信号を送信する。
実施形態に係る無線通信装置が設置された道路の概要を示す図である。 図1の無線通信装置の機能構成を示す機能ブロック図である。 図2の演算処理部の機能構成を示すブロック図である。 図1の無線通信装置が無線エリア内の車両に対してGPS衛星を指定する際のシーケンス図である。 図1の無線通信装置が無線エリア内の車両に対して周波数帯の変更を指示する際のシーケンス図である。 車両が同士が重なる際の道路の概要を示す図である。 図1の無線通信装置が雨天時に無線エリア内の車両に対して周波数帯の変更を指示する際のシーケンス図である。
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、実施形態に係る無線通信装置10が設置された道路の概要を示す図である。図1に示す例では、道路の路側帯に無線通信装置10が設置されている。無線通信装置10は、所定の通信エリアAを備えており、この通信エリアに侵入した車両C1〜C4に搭載された移動局無線通信装置20−1〜20−4と無線通信を行う。
移動局無線通信装置20−1〜20−4は、車両C1〜C4の位置情報、速度情報及び車種情報を含んだ高周波無線信号又は低周波無線信号を無線通信装置10へ送信する。
また、道路の上空にはGPS(Global Positioning System)衛星S1〜S4が存在している。GPS衛星S1〜S4は、無線通信装置10及び移動局無線通信装置20−1〜20−4に対してGPS信号を送信する。
図2は、実施形態に係る無線通信装置10の機能構成を示すブロック図である。図2に示す無線通信装置10は、送受信部11、GPS部12、画像取得部13、温湿度感知部14、演算処理部15、記録部16及び制御部17を具備する。
送受信部11は、高周波無線信号又は低周波無線信号により移動局無線通信装置20−1〜20−4と無線通信を行う。送受信部11は、高周波無線信号の送受信のために高周波用アンテナ111、アンテナ制御装置112及び高周波無線通信部113を備える。また、送受信部11は、低周波無線信号の送受信のために、低周波用アンテナ114、アンテナ制御装置115及び低周波無線通信部116を備える。
高周波用アンテナ111及び低周波用アンテナ114は、電波の指向特性を変化させることが可能なアレイアンテナからなる。高周波無線通信部113は、制御部17からの制御に従い、アンテナ制御装置112の設定を調整する。同様に低周波無線通信部116は、制御部17からの制御に従い、アンテナ制御装置115の設定を制御する。アンテナ制御装置112及び115は、設定に基づいて高周波用アンテナ111及び低周波用アンテナ114の位相と振幅を制御し、所定の方向にビームを形成する。
高周波無線通信部113は、高周波用アンテナ111により受信した高周波無線信号から、車両C1〜C4の位置情報、速度情報及び車種情報を検出し、制御部17へ出力する。また、低周波無線通信部116は、低周波用アンテナ114により受信した低周波無線信号から、車両C1〜C4の位置情報、速度情報及び車種情報を検出し、制御部17へ出力する。制御部17は、位置情報、速度情報及び車種情報を演算処理部15へ出力する。
GPS部12は、GPS衛星S1〜S4からのGPS信号を受信し、制御部17へ出力する。制御部17は、GPS部12からのGPS信号を演算処理部15へ出力する。
画像取得部13は、例えばカメラ等であり、無線通信装置10が設置された道路の状態を撮影する。つまり、画像取得部13は、後述する3次元エリアデータで表現される道路の状態を撮影する。画像取得部13は、取得した画像データを演算処理部15へ出力する。
温湿度感知部14は、温度計及び湿度計等を備え、道路の温度情報及び湿度情報を制御部17へ出力する。制御部17は、温湿度感知部14からの温度情報及び湿度情報に基づいて、大気状態及び路面状態が雨天状態であるか否かを判断する。ここで、雨天状態とは、雨が降っている状態又はこれに次ぐ状態のことをいう。制御部17は、雨天状態である場合、雨天通知を演算処理部15へ出力する。なお、雨天に限らず、雪や霧等の無線通信に影響を与える天候状態でも良い。
記録部16は、周辺の地形データ等の3次元エリアデータを記録している。
図3は、実施形態に係る無線通信装置10の演算処理部15の機能構成を示すブロック図である。演算処理部15は、例えばマイクロプロセッサからなるCPU(Central Processing Unit)を備えたもので、アプリケーション・プログラムを上記CPCに実行させることにより、次のように機能が実現される。すなわち、演算処理部15は、車両位置演算部151、電波状態演算部152、GPS演算部153、3次元エリアデータ修正部154及び雨天時電波状態演算部155を備える。
車両位置演算部151は、車両C1〜C4の位置情報、速度情報及び車種情報と、記録部16に予め記録される3次元エリアデータとに基づいて高速シミュレーションを行い、道路における将来の車両の状態を予測した道路予測データを作成する。ここで、3次元エリアデータとは、無線通信装置10の周辺の地形データ等を3次元画像として表現したものである。具体的には、車両位置演算部151は、車種情報に応じた大きさの車両を、位置情報に基づいて3次元エリアデータ内に配置し、速度情報に基づいて3次元エリアデータ内の車両を移動させながら、道路予測データを作成する。道路予測データは、周辺の地形データ等の3次元エリアデータに加え、将来の車両位置を含めた道路上の3次元エリアデータとなる。
電波状態演算部152は、車両位置演算部151で作成された道路予測データに基づいて、車両C1〜C4に対する将来の電波状態を計算する。例えば、道路上の車両が重なる場所では奥にいる車両は手前の車両が障害となり、電波が遮断される可能性がある。よって、電波状態演算部152では、道路予測データに基づき無線通信装置10と車両C1〜C4との電波経路と減衰、反射の影響を計算して、将来の電波状態を計算する。また、電波状態演算部152は、車両の速度が遅い場合には、車両が重なっている期間は、送受信部11と奥の車両とが低周波数帯の無線通信を行うように設定する。また、電波状態演算部152は、車両の速度が速い場合には、送受信部11から高周波無線信号を出力するタイミングをずらし、車両が重なる状態を避けるようにする。電波状態演算部152は、最適な電波状態を計算した電波状態演算結果を制御部17へ出力する。
GPS演算部153は、GPS衛星S1〜S4のうちどのGPS衛星を選択した場合に最も位置精度が向上するかを、GPS衛星S1〜S4からのGPS信号に基づいてシミュレーションする。なお、GPS部12が3つのGPS衛星からのGPS信号を受信する場合、2次元的な位置(緯度及び経度)を測定することが可能である。無線通信装置10とGPS衛星S1〜S4との位置関係は時間等により変化するため、最も位置精度が向上するGPS衛星はその都度変化することとなる。GPS演算部153は、予め位置が判っている無線通信装置10の設置位置とGPS信号に基づいて算出された位置情報の差が最小となる最適なGPS衛星を選択してGPS演算結果を制御部17へ出力する。
3次元エリアデータ修正部154は、予め設定された周期又は指定されたタイミングで、画像取得部13で取得された画像データと、記録部16に記録されている3次元エリアデータとを比較する。そして、両者に差異がある場合、記録部16に記録されている3次元エリアデータを修正する。
雨天時電波状態演算部155は、制御部17から雨天通知を受信した場合、車両位置演算部151で作成された道路予測データに基づいて、車両C1〜C4に対して雨天状態の電波状態を計算する。一般的に、雨天時では高周波無線信号の減衰が通常時に比べて大きい。そのため、高周波帯による無線通信のカバーエリアを通常時よりも狭くし、狭くなったカバーエリアを低周波帯による無線通信で補うようにする。雨天時電波状態演算部155は、雨天状態の電波状態を計算した雨天時電波状態演算結果を制御部17へ出力する。
制御部17は、無線通信装置10の各構成要素を制御する。
制御部17は、電波状態演算部152から電波状態演算結果を受け取り、電波状態演算結果に基づいて高周波無線通信部113及び低周波無線通信部116を制御する。また、制御部17は、雨天時電波状態演算部155から雨天時電波状態演算結果を受け取った場合は、雨天時電波状態演算結果に基づいて高周波無線通信部113及び低周波無線通信部116を制御する。
制御部17は、高周波無線通信部113及び低周波無線通信部116を制御する際、電波状態演算結果又は雨天時電波状態演算結果に基づき、高周波無線信号から低周波無線信号へ変更する必要のある車両があるか否かを判断する。制御部は、周波数帯を変更する必要な車両がある場合は、その車両に対し、低周波数帯による無線通信の開始時間及び切替期間を指定した切替信号を送信するように送受信部111を制御する。
また、制御部17は、GPS演算部153からGPS演算結果を受け取り、GPS衛星S1〜S4のうち最適なGPS衛星を選択する。制御部17は、通信エリアAに進入して来た車両に対して、選択したGPS衛星を指定したGPS選択信号を送信するように送受信部111を制御する。
次に移動局無線通信装置20−1〜20−4について説明する。移動局無線通信装置20−1〜20−4の動作はそれぞれ同様であるため、以下では、移動局無線通信装置20−1について説明する。
移動局無線通信装置20−1は、通信エリアAに進入すると、GPS衛星S1〜S4のうち有効なGPS衛星を無線通信装置10から指定される。移動局無線通信装置20−1は、指定されたGPS衛星からのGPS信号に基づいて車両C1の位置座標を取得する。移動局無線通信装置20−1は、車両C1の位置情報、速度情報及び車種情報を含む高周波無線信号又は低周波無線信号を、予め設定されたタイミングで無線通信装置10へ送信する。
移動局無線通信装置20−1は、通信エリアAに進入した後、通常の状態では高周波無線信号により位置情報、速度情報及び車種情報を送信する。移動局無線通信装置20−1は、無線通信装置10から切替信号を受けると、切替信号により指定される開始時間及び切替期間に従い、低周波数帯による無線通信を実行する。
次に、以上のように構成された無線通信装置10による無線通信方法を詳細に説明する。
図4は、本実施形態に係る無線通信装置10が無線エリアA内の車両に対してGPS衛星を指定する際のシーケンス図を示す。
GPS部12は、GPS衛星S1〜S4からのGPS信号を受信する(シーケンスS41)。GPS部12は、GPS信号をGPS演算部153へ出力する。GPS演算部153は、GPS信号に基づいて最適なGPS衛星を選択するためのシミュレーションを行う(シーケンスS42)。
制御部17は、GPS演算部153からのGPS演算結果に基づいて、GPS衛星S1〜S4から最適なGPS衛星を選択する(シーケンスS43)。制御部17は、新たに通信エリアAに進入した車両があるか否かを判断する(シーケンスS44)。通信エリアA内に新たに進入した車両がある場合、制御部17は、新たに進入した車両に対してGPS選択信号を送信するように送受信部111を制御する(シーケンスS45)。
送受信部111は、制御部17の指示に応じ、GPS選択信号を通信エリアAに新たに進入した車両へ送信する(シーケンスS46)。
図5は、本実施形態に係る無線通信装置10が無線エリアA内の車両に対して周波数帯の変更を指示する際のシーケンス図を示す。
送受信部11は、無線エリアA内の車両C1〜C4から高周波無線信号及び低周波無線信号を受信する(シーケンスS51)。送受信部11は、車両C1〜C4の位置情報、速度情報及び車種情報を制御部17へ出力する。制御部17は、位置情報、速度情報及び車種情報を車両位置演算部151へ出力する。
車両位置演算部151は、制御部17からの位置情報、速度情報及び車種情報と、記録部16に記録される3次元エリアデータとから道路予測データを作成する(シーケンスS52)。車両位置演算部151は、道路予測データを電波状態演算部152へ出力する。
電波状態演算部152は、車両位置演算部151からの道路予測データに基づいて電波状態演算結果を作成する(シーケンスS53)。例えば、図6に示す配置に将来的になると予測され、車両C3との電波状態が車両C1や周辺地形の影響を受けて高周波帯での無線通信が困難な場合には、無線通信のタイミングや周波数帯を変更する。例えば、影響を受ける所定期間は、送受信部111と車両C3とが低周波数帯により無線通信を行うように設定される。電波状態演算部152は、電波状態演算結果を制御部17へ出力する。
制御部17は、電波状態演算結果に基づいて周波数帯の変更が必要な車両がいるか否かを判断する(シーケンスS54)。制御部17は、図6に示す車両C3のような車両がある場合、車両C3に対して切替信号を送信するように送受信部111を制御する(シーケンスS55)。
送受信部111は、制御部17の指示に応じ、切替信号(開始時間及び切替期間)を車両C3へ送信する(シーケンスS56)。
図7は、本実施形態に係る無線通信装置10が雨天時に無線エリアA内の車両に対して周波数帯の変更を指示する際のシーケンス図を示す。
温湿度感知部14は、温度情報及び湿度情報を取得し(シーケンスS71)、これらの情報を制御部17へ出力する。制御部17は、温度情報及び湿度情報に基づいて、雨天状態にあるか否かを判断する(シーケンスS72)。雨天状態である場合、制御部17は、雨天時電波状態演算結果を作成するように雨天時電波状態演算部155を指定する(シーケンスS73)。
続いて、送受信部11は、無線エリアA内の車両C1〜C4から高周波無線信号及び低周波無線信号を受信する(シーケンスS74)。送受信部11は、車両C1〜C4の位置情報、速度情報及び車種情報を制御部17へ出力する。制御部17は、位置情報、速度情報及び車種情報を車両位置演算部151へ出力する。
車両位置演算部151は、制御部17からの位置情報、速度情報及び車種情報と、記録部16に記録される3次元エリアデータとから道路予測データを作成する(シーケンスS75)。車両位置演算部151は、道路予測データを雨天時電波状態演算部155へ出力する。
雨天時電波状態演算部155は、車両位置演算部151からの道路予測データに基づいて雨天時電波状態演算結果を作成する(シーケンスS76)。例えば、図6に示す車両配置に将来的になると予測される場合、雨天時電波状態演算結果には、車両C4との距離では高周波帯による無線通信は困難であり、送受信部111と車両C4とが低周波数帯により無線通信を行うように示される。雨天時電波状態演算部155は、雨天時電波状態演算結果を制御部17へ出力する。
制御部17は、雨天時電波状態演算結果に基づいて周波数帯の変更が必要な車両がいるか否かを判断する(シーケンスS77)。制御部17は、図6に示す車両C4のような車両がある場合、車両C4に対して切替信号を送信するように送受信部111を制御する(シーケンスS78)。
送受信部111は、制御部17の指示に応じ、切替信号(開始時間及び切替期間)を車両C4へ送信する(シーケンスS79)。
以上のように、上記実施形態では、3次元エリアデータを予め記録し、車両からの位置情報、速度情報及び車種情報に基づいて、3次元エリアデータ内における車両の動きをシミュレーションするようにしている。これにより、道路における将来の車両との無線通信状態を正確に予測することが可能となる。
また、上記実施形態では、道路予測データに基づいて電波状態演算結果を作成することで、無線通信装置10と車両との間の電波状態を予測する。そして、車両が重なり合うことが予測される場合には、重なり合う期間は奥の車両に低周波数帯域で無線通信を行わせるようにしている。このように、高速シミュレーションを用いてリアルタイムに電波の経路、減衰及び反射を計算し、その計算結果に基づいて無線通信の周波数帯を切り替えることで、安定した通信網を提供することが可能となる。また、無線周波数を切り替えるタイミングが事前に判明するため、データパケットの通信途中であっても、周波数帯を切り替えることが可能であり、周波数帯を切り替える前のデータパケットの通信を周波数帯を切り替え後も継続することができる。
また、上記実施形態では、最も位置精度が高いGPS衛星をシミュレーションにより求め、このGPS衛星を通信エリアAに進入して来た車両と共有するようにしている。これにより、無線通信装置10と車両との間で同一のGPS衛星を基準とすることが可能となるため、位置情報の誤差を最小限に抑えることが可能となる。
また、上記実施形態では、画像取得部13で取得された現在の画像データに基づいて、3次元エリアデータを修正するようにしている。これにより、例えば、路側の木が成長することで、当初の3次元エリアデータでは想定されていなかった位置に妨害物が生じた場合であっても、その変更を考慮して電波の経路、減衰及び反射を計算することが可能となる。
また、上記実施形態では、温湿度感知部14により取得された温度情報及び湿度情報に基づいて雨天状態か否かを判断する。そして、雨天状態である場合には、電波状態演算結果の代わりに雨天時電波状態演算結果を作成するようにしている。これにより、無線信号の特性が通常時と異なる雨天時であっても、道路における将来の車両の状態を正確に予測することが可能となる。また、その予測結果に基づいて無線通信の周波数帯を切り替えることが可能であるため、安定した通信網を提供することが可能となる。
したがって、本実施形態に係る無線通信装置10は、通信エリア内の障害物、フェージング、マルチパス及びシャドーイングによる通信不能を回避することが可能となり、移動体と信頼性の高い無線通信を行うことができる。
なお、上記実施形態の図1では単一の無線通信装置10が路側帯に設置される例を示しているが、これに限定される訳ではない。道路に沿って多数の無線通信装置が設置されていても構わない。
本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…無線通信装置
11…送受信装置
111…高周波用アンテナ
112,115…アンテナ制御装置
113…高周波無線通信部
114…低周波用アンテナ
116…低周波無線通信部
12…GPS部
13…画像取得部
14…温湿度感知部
15…演算処理部
151…車両位置演算部
152…電波状態演算部
153…GPS演算部
154…3次元エリアデータ修正部
155…雨天時電波状態演算部
16…記録部
17…制御部
20−1〜20−4…移動局無線通信装置
C1〜C4…車両
S1〜S4…GPS衛星
A…通信エリア

Claims (7)

  1. 移動体に設けられる移動局無線装置と無線通信を行う無線通信装置において、
    前記移動局無線装置から送信される無線信号に含まれる位置情報及び速度情報と3次元エリアデータとに基づいて、所定時間後の前記移動体の位置を予測した予測3次元エリアデータを作成する移動体位置演算部と、
    前記予測3次元エリアデータに基づいて前記移動体に対する電波状態を予測する電波状態演算部と、
    前記電波状態に基づき、前記移動局無線装置の周波数帯を切り替える必要があるか否かを判断する切替判断部と、
    前記切替判断部の判断に基づき、前記移動局無線装置に周波数帯を切り替える切替信号を送信する送信部と
    を具備することを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記無線信号には、車種情報がさらに含まれ、
    前記移動体位置演算部は、前記車種情報に基づいて前記移動体の大きさを考慮した前記予測3次元エリアデータを作成することを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  3. 前記切替信号は、前記周波数帯を切り替えるタイミング及び期間を含むことを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  4. 複数のGPS衛星からのGPS信号に基づいて、前記複数のGPS衛星のうち最適なGPS衛星を選択するGPS演算部をさらに具備し、
    前記送信部は、GPS演算部での選択に基づき、前記移動局無線装置にGPS信号を選択させるGPS選択信号を送信する
    をことを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  5. 画像データを取得する画像取得部と、
    前記画像データに基づいて前記3次元エリアデータを修正する3次元エリアデータ修正部と
    をさらに具備することを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  6. 前記電波状態演算部は、天候を考慮して前記移動体に対する電波状態を予測することを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  7. 移動体に設けられる移動局無線装置と無線通信を行う無線通信方法において、
    前記移動局無線装置から送信される無線信号に含まれる位置情報及び速度情報と3次元エリアデータとに基づいて、所定時間後の前記移動体の位置を予測した予測3次元エリアデータを作成するステップと、
    前記予測3次元エリアデータに基づいて前記移動体に対する電波状態を予測するステップと、
    前記電波状態に基づき、前記移動局無線装置の周波数帯を切り替える必要があるか否かを判断するステップと、
    前記切替判断部の判断に基づき、前記移動局無線装置に周波数帯を切り替える切替信号を送信するステップと
    を具備することを特徴とする無線通信方法。
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WO2024089819A1 (ja) * 2022-10-26 2024-05-02 日本電信電話株式会社 予測装置、予測システム、予測方法、及びプログラム

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