JP2012064452A - ペン型照射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】携帯性に優れ、且つ筆記具と同等の使用感覚で消色操作をすることが可能なペン型の照射装置を提供する。
【解決手段】両端開口を有する筒状ペン型の本体40内に、光源からの光の光路を形成する光照射部10と、光源の点灯制御を行う制御回路部20と、制御回路部20を介して光源に給電する電源部30を備え、そのうちの光照射部10を、先端開口を有する略筒状を呈すると共に内周面の互いに対向する面を夫々第1反射面及び第2反射面とするリフレクタ12と、リフレクタ12内の第1反射面側に、本体40の長手方向の中心軸に対して所定の角度で前方方向に向って外側に開いて配置されたXe管11と、リフレクタ12の先端開口の前方に配置された集光レンズ13とで構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、ペン型照射装置に関するものであり、詳しくは、消色性インクで記された文字や図柄等に近赤外及び可視光波長領域の光エネルギーを照射することにより消色する、ペン型の照射装置に関する。
従来、この種の照射装置としては、例えば、以下のような構成からなるものが開示されている。
それは、図10に示すように、下側を開口としたケース80内に反射板81を設け、反射板81の下方にソケット82を設けてハロゲンランプ83を取り付け、ハロゲンランプ83の下方に凸レンズ84を設け、ケース80の開口端部の対向する位置に一対のローラ85を配置した構成としている。
そして、ハロゲンランプ83を点灯状態にして消色装置86を消色(消去)したい文字や図柄等に沿って紙面上をローラ85を介して移動させることにより、ハロゲンランプ83からの出射光が凸レンズ84を介して照射されて、消去性着色剤が用いられた文字や図柄等が消色(消去)されるというものである(例えば、特許文献1参照。)。
また、図11に示すように、両端開口の円筒状のケーシング90の一半分部に、液状触媒を保持する保持タンク91と、該保持タンク91から延びてケーシング90の一半分部側の開口端部から突出した硬質フェルト要素92を設け、円筒状のケーシング90の他半分部に、凹面反射鏡要素93と該凹面反射鏡要素93の焦点に、ケーシング90内に収容された乾電池94に接続したハロゲンランプ95を設け、ケーシング90の他半分部側の開口端部に透明ガラス96を設けた構成としたものもある。
これにより、近赤外線消色型色素からなる触媒非含有記録剤による書き損じ等に、ケーシング90の一半分部側の開口端部から突出した硬質フェルト要素92を介して液状触媒を塗布し、次いで、ケーシング90の他半分部側に設けられたハロゲンランプ95を点灯して近赤外線の出射光を透明ガラス96を介して、開口端部から突出した硬質フェルト要素92を介して液状触媒が塗布された書き損じ等の部分に照射する。すると、近赤外線による照射部に熱が発生して書き損じ部等に塗布された液状触媒を簡単に消色することができるというものである(例えば、特許文献2参照。)。
実開平5−7498号公報 特許第2996581号
ところで、上記特許文献1に開示された消色装置は、ハロゲンランプ点灯時の発熱が使用時から使用後までケース内にこもってケース温度を上昇させ、使用者がやけどを負う危険性がある。また、ハロゲンランプの点灯用電源をケース外に別体に設けざるを得ず、携帯性に乏しいという問題がある。
また、特許文献2に開示された消色装置は、特許文献1と同様の理由で使用者がやけどを負う危険性があると共に、近赤外線の照射部の大きさ(外径)がハロゲンランプの大きさに制約を受ける。そのため、携帯性は確保できたとしても筆記具のような使い勝手に優れた形状・寸法とすることは極めて難しい。
そこで、本発明は上記問題に鑑みて創案なされたもので、その目的とするところは、携帯性に優れ、且つ筆記具と同等の使用感覚で消色操作をすることが可能なペン型の照射装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載された発明は、両端開口を有し一端部側が先端に向かって徐々に縮小する筒状の所謂ペン型の本体内に、光源からの光の光路を形成する光照射部と、前記光源の点灯制御を行う制御回路部と、前記制御回路部を介して前記光源に給電する電源部を備えたペン型照射装置であって、前記光照射部は、少なくとも先端開口を有する略筒状を呈すると共に内周面の互いに対向する面を夫々第1反射面及び第2反射面とするリフレクタと、前記リフレクタ内の前記第1反射面側に位置する円筒状の放電管と、前記リフレクタの先端開口の前方に位置する凸状の集光レンズと、を備え、前記放電管は前記本体の長手方向の中心軸に対して所定の角度で前方方向に向って外側に開いて配置されていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2に記載された発明は、請求項1において、前記第1反射面及び前記第2反射面は、前記本体の長手方向の中心軸に対して所定の角度で前方方向に向って外側に開いて配置されていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項3に記載された発明は、請求項2において、前記放電管と前記リフレクタの第1反射面は、前記本体の長手方向の中心軸に対して同一角度で前方方向に向って外側に開いて配置されていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項4に記載された発明は、両端開口を有し一端部側が先端に向かって徐々に縮小する筒状の所謂ペン型の本体内に、光源からの光の光路を形成する光照射部と、前記光源の点灯制御を行う制御回路部と、前記制御回路部を介して前記光源に給電する電源部を備えたペン型照射装置であって、前記光照射部は、少なくとも先端開口を有する略筒状を呈すると共に内周面の1面を第2反射面とし該第2反射面に対向する面を第1反射面及び前記第1反射面の前方方向に位置する第3反射面とするリフレクタと、前記リフレクタ内の前記第1反射面側に位置する円筒状の放電管と、前記リフレクタの先端開口の前方に位置する凸状の集光レンズと、を備え、前記放電管は前記本体の長手方向の中心軸に対して所定の角度で前方方向に向って外側に開いて配置されていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項5に記載された発明は、請求項4において、前記第1反射面、前記第2反射面及び第3反射面は、前記本体の長手方向の中心軸に対して所定の角度で前方方向に向って外側に開いて配置されていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項6に記載された発明は、請求項5において、前記放電管と前記リフレクタの第1反射面は、前記本体の長手方向の中心軸に対して同一角度で前方方向に向って外側に開いて配置されていることを特徴とするものである。
本発明のペン型照射装置は、両端開口を有する筒状ペン型の本体内に、光源からの光の光路を形成する光照射部と、光源の点灯制御を行う制御回路部と、制御回路部を介して光源に給電する電源部を備え、そのうちの光照射部を、先端開口を有する略筒状を呈すると共に内周面の互いに対向する面を夫々第1反射面及び第2反射面とするリフレクタと、リフレクタ内の第1反射面側に、本体の長手方向の中心軸に対して所定の角度で前方方向に向って外側に開いて配置された放電管(実施形態ではXe管を使用)と、リフレクタの先端開口の前方に配置された集光レンズとで構成した。
そして、Xe管から発せられて直接集光レンズに向かう光線、Xe管から発せられて第2反射面で反射され集光レンズに向かう光線、Xe管から発せられて第1反射面で反射されて集光レンズに向かう光線、及びXe管から発せられて順次第1反射面及び第2反射面で反射されて集光レンズに向かう光線がいずれも集光レンズ内を導光されてその集光光が本体の前端開口の光照射口を介して外部に照射され、その照射光によって消色性インクで記された文字や図柄等を消色する。
その結果、構造的には、ペン型本体の小スペース内に、電源部、制御回路部及び光照射部の領域を設け、夫々の領域に、下述するように電池、放電用コンデンサを含む回路部品実装基板及び光学部品を収納するようにした。そのため、筆記具と同等の使用感覚で消色操作をすることが可能となると共に、ペンケースに収容できることにより優れた携帯性を有するものとなった。
また、光学的には、Xe管から発せられた光のうち消色に寄与する光の割合が大きく、高い光利用効率により確実に消色を行うことが可能となった。
本発明に係わる実施形態のペン型照射装置の構成を模式的に示した説明図である。 ペン型照射装置の光照射部の構成を模式的に示した説明図である。 光照射部を構成するリフレクタの正面図である。 図3のA−A断面図である。 光照射部の光学系による光路形成の説明図である。 ペン型照射装置の使用状態を示す説明図である。 他の形状のリフレクタの説明図である。 他の形状のリフレクタを用いた光照射部の光学系による光路形成の説明図である。 消色機能と筆記機能を備えたペン型照射装置の構成を模式的に示した説明図である。 従来例の説明図である。 他の従来例の説明図である。
以下、この発明の好適な実施形態を図1〜図9を参照しながら、詳細に説明する(同一部分については同じ符号を付す)。尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの実施形態に限られるものではない。
図1は、本発明に係わるペン型照射装置の構成を模式的に示した説明図、図2はペン型照射装置の光照射部の構成を模式的に示した説明図、図3は光照射部を構成するリフレクタの正面図、図4は図3のA−A断面図、図5は光照射部の光学系による光路形成の説明図、図6はペン型照射装置の使用状態を示す説明図である。
図1より、ペン型照射装置1は、消色のための近赤外及び可視光波長領域の光の照射に係わる光照射部10と、光照射部10を電気的に制御するための制御回路部20と、制御回路部20に電力を供給するための電源部30で構成されている。
光照射部10は、近赤外及び可視光波長領域の光を発するXe管11と、Xe管11から発せられた光を照射方向(前方)に向けるリフレクタ12と、Xe管11からの直射光及びXe管11から発せられてリフレクタ12で反射された反射光を集光して外部に照射する集光レンズ13で構成されている。
制御回路部20は、充電時に、電源部30から供給された電気エネルギーを蓄えると共に放電時に、蓄えられた電気エネルギーを放電して大電流でXe管11を閃光させる放電コンデンサ21と、電源部30から供給された電圧をXe管11の発光電圧まで昇圧して放電コンデンサ21を充電する昇圧充電回路(回路部品)及び放電コンデンサ21の放電(Xe管11の閃光)開始を制御する閃光用スイッチ22が実装された回路部品実装基板23で構成されている。
電源部30は、一次電池又は二次電池のいずれかの電池31で構成されている。
そして、上記光照射部10、制御回路部20及び電源部30が円筒状の本体40内に収容されている。本体40は、前部側の内径及び外径が夫々その先端に向って徐々に縮小し、後部側の内径及び外径は夫々同径でその後端まで延びており、本体40の前部側から後部側に向って光照射部10、制御回路部20及び電源部30の順に配置されている。
また、本体40は両端に開口41、42を有しており、前端の開口41はXe管11からの光を外部に照射するための光照射口となり、後端の開口42は電源部30の電池31を交換するための電池交換口となる。電池交換口には電池31の電極との電気的な接続を兼ねた開閉蓋43が螺着されている。
更に、上記光照射部10、制御回路部20及び電源部30は本体40内で電気的に接続されており、具体的には、電源部30の電池31が制御回路部20の、放電コンデンサ21が接続された回路部品実装基板23に接続され、回路部品実装基板23の出力端子(図示せず)が光照射部10のXe管11に接続されている。
光照射部10(図2参照)は、上述したように、Xe管11とリフレクタ12と集光レンズ13で構成されており、夫々の適宜な形状・寸法とそれ等の適宜な位置関係により本体40先端部の小スペース内にほぼ理想的な光学系を形成さしている。
そのうち、リフレクタ12は1枚の平板状の金属部材に、切断加工・折曲加工・溶接加工等の板金加工を施すことにより、少なくとも先端を開口12eとする筒状に形成されている。そして、少なくともその内周面は光反射面とされている。
この場合、金属部材に反射性を有する部材を用いた場合は反射処理を施す必要はないが、金属部材が十分な反射性を有しないときは、少なくとも内周面にアルミ蒸着やクロムメッキ等による金属反射膜を形成して光反射面とする。
筒状のリフレクタ12は図3及び図4に示すように、内周面が夫々符号12a、12b、12c、12dで示す略4面で構成され、そのうち、一方の一対の対向する内周面12c、12dはいずれも略平面状に形成され、夫々の面は互いに略平行面をなしている。
他方の一対の対向する内周面12a、12bのうち、内周面12bは内周面12c、12dに略直角に交差すると共に、本体40の長手方向の中心軸Xに対してβ=2°の角度で先端(前方)方向に向って外側に開く平面状に形成されている。
一方、内周面12aは内周面12c、12dに交差すると共に、本体40の長手方向の中心軸Xに対してα=15°の角度で先端(前方)方向に向って外側に開く、外側に凸状に湾曲した湾曲面状に形成されている。
そして、図2に戻って、Xe管11は内周面12aの湾曲面に沿って配置されている。したがって、Xe管11はその長手方向が本体40の中心軸Xに対して平行ではなく、内周面12aと同様に中心軸Xに対してα=15°の角度で先端(前方)方向に向って外側に開くように配置されている。
リフレクタ12の先端開口12eの前方には、集光用の凸状の集光レンズ13が配置され、集光レンズ13の前方には本来40の前端の開口41が位置している。
次に、光照射部10を構成するXe管11、リフレクタ12及び集光レンズ13で形成された光学系において、Xe管11から発せられた光の光路形成について図5を参照して詳細に説明する。
まず、電源部30の電池31から回路部品実装基板23上の昇圧充電回路に電力が供給されると、昇圧充電回路でXe管11の発光電圧まで昇圧されて放電コンデンサ21を満充電状態にする。その後、閃光用スイッチ22を入れると、放電コンデンサ21の放電による大電流でXe管11が発光して閃光を発する。
Xe管11から発せられた閃光は、図5のように、その一部の光線は直接集光レンズ13に向い、一部の光線は内周面(12b)からなる第2反射面12bに向い、一部の光線は内周面(12a)からなる第1反射面12aに向かう。
そのうち、Xe管11から発せられて直接集光レンズ13に向かう光線L1は、集光レンズ13内を導光されてその集光光が本体40の前端開口41の光照射口を介して外部に照射される。
また、Xe管11から発せられて第2反射面12bに向かう光線は第2反射面12bで反射される。このとき、互いに対向するXe管11と第2反射面12bは共に本体40の中心軸Xに対して所定の角度で先端方向に向って外側に開くように配置されている。そのため、第2反射面12bによる反射光線のうち多くの光線L2は集光レンズ13に向い、集光レンズ13内を導光されてその集光光が本体40の前端開口41の光照射口を介して外部に照射される。
更に、Xe管11から発せられて第1反射面12aに向かう光線は第1反射面12aで反射されて反射光線の一部の光線L3は集光レンズ13に向かい、集光レンズ13内を導光されてその集光光が本体40の前端開口41の光照射口を介して外部に照射される。
また、第1反射面12aで反射された反射光線の一部の光線は第2反射面12bに向かい第2反射面12bで反射される。このとき、上記Xe管11及び第2反射面12bと同様に、第1反射面12aも本体40の中心軸Xに対して所定の角度で先端方向に向って外側に開くように配置されている。そのため、第2反射面12bによる反射光のうち多くの光線L4は集光レンズ13に向い、集光レンズ13内を導光されてその集光光が本体40の前端開口41の光照射口を介して外部に照射される。
その結果、本体40の前端開口41の光照射口からは、Xe管11からの閃光発光の多くが集光された状態で外部に照射されるため、高出力で高密度の光エネルギーが瞬時に照射されることになる。
図6は、ペン型照射装置1の実際の使用方法を示すものである。まず、図6(a)のように、例えば熱変色性インク(本実施形態では熱により変色する熱変色性インク)で文字や図柄等が記された原稿50とペン型照射装置1を準備し、原稿50上にペン型照射装置1を持って行く。
次に、図6(b)のように、原稿50上の文字や図柄等の不要で消色したい部分にペン型照射装置1の本体40の先端部44(図示しない前端開口)を当てて閃光用スイッチ22を操作する。すると、本体40の前端開口から閃光が照射され、その近赤外及び可視光線による光エネルギーを受けた部分の文字や図柄等が消色される。
次に、図6(c)のように、ペン型照射装置1を原稿50から離すことにより、文字や図柄等の不要な部分が消色(消色領域52)された原稿50を得ることができる。
なお、不要で消色したい部分が広範囲に亘るため1回の閃光照射では全部が消色しきれない場合は、本体40の先端部44を少しずつ移動させながら閃光照射を繰り返すことにより全ての不要部分を消色することができる。
このとき、ペン型照射装置1からは上述のように高出力で高密度の光エネルギーが照射されるが、光エネルギーの照射は連続的に行われるものではなく閃光照射により断続的に行われるものである。そのため、発光時の発熱量が大きいXe管11にあっても、1回の閃光照射に係わる発光時間が極めて短時間であるためそれに伴う発熱時間も極めて短時間であり、発熱量自体も極めて少ない。
そのため、閃光照射を繰り返すことにより広範囲の消色を行う場合であっても、全消色時間に対するXe管11の平均発熱量を少なく抑えることができ、使用者をやけどなどの危険な状態に晒すことがない。
以上のように、本発明のペン型照射装置は、ペン型本体の小スペース内に、電源部、制御回路部及び光照射部の領域を設け、夫々の領域に電池、放電用コンデンサを含む回路部品実装基板及び光学部品を収納するようにした。その結果、筆記具と同等の使用感覚で消色操作をすることが可能となると共に、ペンケースに収容できることにより優れた携帯性を有するものとなった。
また、電源部においては、一次電池又は二次電池のいずれかの電池を用いるようにしたため電源容量を小さくすることができ、省エネルギーに寄与するものとなった。
光照射部においては、本体40先端部の小スペース内に、光源のXe管と、Xe管が内在する筒状のリフレクタと、Xe管とリフレクタの前方に位置する集光レンズを配置し、Xe管と、リフレクタの第1反射面と第2反射面の2つの反射面を、本体の長手方向の中心軸Xに対して所定の角度で先端方向に向かって外側に開くように位置した。
そのため、Xe管から発せられた直射光、Xe管から発せられて第2反射面で反射された反射光、Xe管から発せられて順次第1反射面及び第2反射面で反射された反射光、の夫々の光の多くが先端方向に向かい、集光レンズに到達して集光レンズ内を導光された 集光光が本体40の前端開口41の光照射口を介して外部に照射される。
その結果、Xe管から発せられた光のうち消色に寄与する光の割合が大きく、高い光利用効率により確実に消色を行うことが可能となった。
その上、光源のXe管は、小型、長寿命で、低消費電力で発光光量が大きい。そのため、光照射部はXe管の大きい発光光量と上述の高い光利用効率とを併せ持つことになるため、消色に寄与する光量が格段に大きくなり、消色の確実性を更に向上させることが可能となる。
また、リフレクタは、1枚の平板状の金属部材から簡単な板金加工により所望の形状・寸法に形成するものであり、材料費及び加工費の低減により製造コストの低減化を実現することができる。
ところで、上述の実施形態においては、リフレクタを第1反射面と第2反射面の2つの反射面を有するものとしたが、これに変えて図7に示すようなリフレクタを用いることも可能である。
図7に示すリフレクタは、図2に示す上記実施形態のリフレクタが内周面12bと該内周面12bに対向する面を内周面12aとし、内周面12b及び内周面12aを夫々第2反射面及び第1反射面としているのに対し、図7のリフレクタでは、内周面12bと対向する新たな面(内周面12f)を設け、この内周面12fを第3反射面としている。
新たな内周面(12f)からなる第3反射面12fは略平面状に形成され、第1反射面12aの前方に位置すると共に先端の開口12eを構成している。また、第1反射面12aと同様に内周面12c、12dに略直角に交差すると共に、本体40の長手方向の中心軸Xに対して所定の角度で先端方向に向って外側に開くように配置されている。
そこで、Xe管11から発せられた光の光路形成について図8を参照して詳細に説明する。
Xe管11から発せられた閃光は、図8のように、その一部の光線は直接集光レンズ13に向い、一部の光線は内周面(12b)からなる第2反射面12bに向い、一部の光線は内周面(12a)からなる第1反射面12aに向かう。
そのうち、Xe管11から発せられて直接集光レンズ13に向かう光線L1、Xe管11から発せられて第2反射面12bに向かい第2反射面12bで反射され集光レンズ13に向かう光線L2、Xe管11から発せられて第1反射面12aに向かい第1反射面12aで反射されて集光レンズ13に向かう光線L3、及びXe管11から発せられて第1反射面12aに向かい第1反射面12aで反射されて第2反射面12bに向かい第2反射面12bで反射されて集光レンズ13に向かう光線L4はいずれも、図5で示す上述の実施形態と同様の光路を辿るものであり、その後集光レンズ13内を導光されてその集光光が本体40の前端開口41の光照射口を介して外部に照射される。
図8で示す本実施形態の光路形成は、上記光線L1〜L4に加えて、内周面(12f)からなる第3反射面12fを経る光路を形成するものである。
具体的には、Xe管11から発せられて第2反射面12bに向かう光線は第2反射面12bで反射されて反射光線の一部の光線は第3反射面12fに向かい第3反射面12fで反射される。このとき、上記Xe管11及び第2反射面12bと同様に、第3反射面12fも本体40の中心軸Xに対して所定の角度で先端方向に向って外側に開くように配置されている。そのため、第3反射面12fによる反射光線のうち多くの光線L5は集光レンズ13に向い、集光レンズ13内を導光されてその集光光が本体40の前端開口41の光照射口を介して外部に照射される。
更に、Xe管11から発せられて第1反射面12aに向かう光線は第1反射面12aで反射されて反射光線の一部の光線は第2反射面12bに向かい第2反射面12bで反射されて第3反射面12fに向かい第3反射面12fで反射される。このとき、上記Xe管11、第1反射面12a及び第2反射面12bと同様に、第3反射面12fも本体40の中心軸Xに対して所定の角度で先端方向に向って外側に開くように配置されている。そのため、第3反射面12fによる反射光線のうち多くの光線L6は集光レンズ13に向い、集光レンズ13内を導光されてその集光光が本体40の前端開口41の光照射口を介して外部に照射される。
その結果、本体40の前端開口41の光照射口からは、Xe管11からの閃光発光の更に多くが集光された状態で外部に照射されるため、更なる高出力で高密度の光エネルギーが瞬時に照射される
なお、本発明のペン型照射装置は、ペン型本体の小スペース内に光照射部、制御回路部及び電源部からなる全ての構成要素が高密度で実装されている。そこで、この高密度実装技術を活用して、消色機能と共に消色性インクによる筆記機能を備えた筆記・消色機能一体型装置を実現することもできる。
具体的な例として図9にあるように、ペン型本体に、上記構成からなり光照射口となる前端開口41を有する消色部55と消色性インクの出口となるペン先56を有する筆記部57を併設するものである。これにより、携帯性に優れた1本のペン型筆記・照射装置によって、筆記「書く」及び消色「消す」の両方の操作が可能になる。
なお、上述の実施形態においては、光源にXe管を使用したが、これに限らず、他の不活性ガス(例えばクリプトン、ネオン、アルゴン)が封入された放電管を使用してもよい。
また、同様に上述の実施形態においては、熱により消色するインクを用いているが、インクの種類はこれに限らず、熱により変色するインク(玩具等に使用される)等も含まれる。
1… 照射装置
10… 光照射部
11… Xe管
12… リフレクタ
12a… 内周面(第1反射面)
12b… 内周面(第2反射面)
12c… 内周面
12d… 内周面
12e… 先端開口
12f… 内周面(第3反射面)
13… 集光レンズ
20… 制御回路部
21… 放電コンデンサ
22… 閃光用スイッチ
23… 回路部品実装基板
30… 電源部
31… 電池
40… 本体
41… 前端開口
42… 後端開口
43… 開閉蓋
44… 先端部
50… 原稿
51… 文字・図柄
52… 消色領域
55… 消色部
56… ペン先
57… 筆記部

Claims (6)

  1. 両端開口を有し一端部側が先端に向かって徐々に縮小する筒状の所謂ペン型の本体内に、光源からの光の光路を形成する光照射部と、前記光源の点灯制御を行う制御回路部と、前記制御回路部を介して前記光源に給電する電源部を備えたペン型照射装置であって、
    前記光照射部は、少なくとも先端開口を有する略筒状を呈すると共に内周面の互いに対向する面を夫々第1反射面及び第2反射面とするリフレクタと、
    前記リフレクタ内の前記第1反射面側に位置する円筒状の放電管と、
    前記リフレクタの先端開口の前方に位置する凸状の集光レンズと、を備え、
    前記放電管は前記本体の長手方向の中心軸に対して所定の角度で前方方向に向って外側に開いて配置されていることを特徴とするペン型照射装置。
  2. 前記第1反射面及び前記第2反射面は、前記本体の長手方向の中心軸に対して所定の角度で前方方向に向って外側に開いて配置されていることを特徴とする請求項1に記載のペン型照射装置。
  3. 前記放電管と前記リフレクタの第1反射面は、前記本体の長手方向の中心軸に対して同一角度で前方方向に向って外側に開いて配置されていることを特徴とする請求項2に記載のペン型照射装置。
  4. 両端開口を有し一端部側が先端に向かって徐々に縮小する筒状の所謂ペン型の本体内に、光源からの光の光路を形成する光照射部と、前記光源の点灯制御を行う制御回路部と、前記制御回路部を介して前記光源に給電する電源部を備えたペン型照射装置であって、
    前記光照射部は、少なくとも先端開口を有する略筒状を呈すると共に内周面の1面を第2反射面とし該第2反射面に対向する面を第1反射面及び前記第1反射面の前方方向に位置する第3反射面とするリフレクタと、
    前記リフレクタ内の前記第1反射面側に位置する円筒状の放電管と、
    前記リフレクタの先端開口の前方に位置する凸状の集光レンズと、を備え、
    前記放電管は前記本体の長手方向の中心軸に対して所定の角度で前方方向に向って外側に開いて配置されていることを特徴とするペン型照射装置。
  5. 前記第1反射面、前記第2反射面及び第3反射面は、前記本体の長手方向の中心軸に対して所定の角度で前方方向に向って外側に開いて配置されていることを特徴とする請求項4に記載のペン型照射装置。
  6. 前記放電管と前記リフレクタの第1反射面は、前記本体の長手方向の中心軸に対して同一角度で前方方向に向って外側に開いて配置されていることを特徴とする請求項5に記載のペン型照射装置。
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