JP2012062951A - 防振装置 - Google Patents

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JP2012062951A JP2010207192A JP2010207192A JP2012062951A JP 2012062951 A JP2012062951 A JP 2012062951A JP 2010207192 A JP2010207192 A JP 2010207192A JP 2010207192 A JP2010207192 A JP 2010207192A JP 2012062951 A JP2012062951 A JP 2012062951A
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Abstract

【課題】ブラケット部材の寸法精度が緩和された防振装置を得る。
【解決手段】収容前状態では、軸方向Sからみて、外側取付部材20の第1上端部22A、第2上端部22B、第1下端部24A、及び第2下端部24Bは、ブラケット部材14に構成される収容凹部16Aの軸方向Sと直交する方向の断面の内周位置16Ainよりも外側に突出している。すなわち、収容前状態では、軸方向Sからみて、上分割片22は第1上端部22A及び第2上端部22Bが先端に向かって離れるように開き、下分割片24は第1下端部24A及び第2下端部24Bが先端に向かって離れるように開いている。また、第1上端部22Aと第1下端部24Aは離間され、第2上端部22Bと第2下端部24Bも離間されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、振動発生部からの振動を吸収する防振装置に関し、例えば建設機械、農業機械、さらには、自動車等の乗り物における振動の伝達を抑制する防振装置に関するものである。
従来から、外筒、内筒、及び、外筒と内筒とを弾性的に連結する弾性体を有する、ブッシュ式の防振装置が知られている(特許文献1〜3参照)。このブッシュ式の防振装置では、例えば、内筒がキャビンへ連結され、外筒が車体へ連結されて、車体からの振動がキャビンへ伝達されることを抑制している。
このような防振装置では、ブラケットの中に外筒を収納し、ブラケットを車体に取り付けることにより、外筒と車体とを連結しているものがある。この場合、外筒をブラケットへ圧入したり、ブラケットを2つ割にして外筒を挟み込んだりして、外筒がブラケットへ固定されるが、外筒がブラケット内でガタつかないようにするためには、外筒やブラケットに高い寸法精度が求められ、製造コストが高くなってしまう。
特開平7−76297号公報 特開平6−241269号公報 特開2000−346114号公報
本発明は上記事実を考慮して成されたものであり、ブラケット部材の寸法精度が緩和された防振装置を得ることを課題とする。
本発明の請求項1に記載の防振装置は、振動発生部および振動受部の一方に連結される軸状の内側取付部材と、振動発生部および振動受部の他方に連結され、前記内側取付部材の軸方向に貫通した収容凹部の構成されたブラケット部材と、前記内側取付部材の外周側に配置されると共に前記ブラケット部材の前記収容凹部へ収容され、前記外周方向における複数の端部を有し、前記収容凹部へ収容されていない収容前状態では前記複数の端部の少なくとも1つが前記収容凹部に収容された収容状態の位置よりも前記軸方向から見て外側へ突出しており、前記収容凹部へ収容された状態では前記複数の端部が前記収容前状態の位置よりも互いに近づくように変形した状態で、外周面が前記収容凹部の内壁に接触して前記ブラケット部材に保持される外側取付部材と、前記外側取付部材の内周面と前記内側取付部材の外周面との間に配置され、前記外側取付部材と前記内側取付部材とを弾性的に連結し、前記外側取付部材の変形により前記収容凹部へ収容された状態で予圧縮される弾性体と、を備えている。
請求項1に係る防振装置は、ブラケット部材の収容凹部に外側取付部材、内側取付部材、及び、弾性体が収容されている。内側取付部材は、振動発生部および振動受部の一方に連結され、外側取付部材は、ブラケット部材を介して振動発生部および振動受部の他方に連結される。
外側取付部材は、外周方向に無端形状ではなく、端部を有している。端部は少なくとも2つあり、外側取付部が収容凹部への収容されていない収容前状態では、複数の端部の少なくとも1つが収容凹部に収容された収容状態の位置よりも軸方向からみて外側へ突出している。そして、収容凹部へ収容されるときには、複数の端部が収容前状態の位置よりも互いに近づくように変形して、収容凹部へ収まる形状となり、外側取付部材の外周面が収容凹部の内壁に接触してブラケット部材に保持される。
このように、外側取付部を収容凹部から突出する形状としておいて収容時に端部を変形させて収容凹部の形状に対応した形状とすることにより、変形量を調整することにより、形状をブラケット部材に合わせることができる。したがって、予め収容凹部と外側取付部材とを嵌め合わせ形状に形成する場合と比較して、ブラケット部材の寸法精度は低くても許容され、ブラケット部材の製造コストを低く抑えることができる。
また、外側取付部材の上記変形により、弾性体は収容前の状態から圧縮変形することから予圧縮状態で収容凹部へ収容される。したがって、絞りなどの別工程で予圧縮を付加する必要がなく、簡易に予圧縮を付加することができる。
請求項2に記載の防振装置は、前記外側取付部材は筒状とされ、前記外周方向において複数個の分割片に分割され、隣り合う前記分割片の前記端部同士が、前記収容凹部へ収容された状態では前記収容前状態の位置よりも互いに近づくように変形した状態となること、を特徴とする。
このように、外側取付部材を筒状とすることにより、弾性体の外周をバランスよく覆う構成とすることができる。また、筒状の外側取付部材を外周方向に複数の分割片とすることにより、外側取付部材を収納前状態から容易に変形させることができる。
請求項3に記載の防振装置は、前記弾性体の前記軸方向と直交する断面形状は矩形状であること、を特徴とする。
弾性体を矩形状とすることにより、断面積を同じくした円形の場合と比較して、内側取付部材と外側取付部材との距離が短くなり、ストッパーとして機能するブラケット部材へ衝突するまでのストロークを短くできる。
請求項4に記載の防振装置は、前記外側取付部材は、前記軸方向と直交する断面がコ字状で開放端同士が向き合うように配置された2個の分割片で構成されていること、を特徴とする。
矩形状の弾性体の外側に、断面がコ字状で開放端同士が向き合うように配置された2個の分割片を連結することにより、簡易な構成とすることができる。
請求項5に記載の防振装置は、前記外側取付部材の外面から突出され、前記外側取付部材の前記ブラケット部材に対する前記軸方向の移動を規制する規制部材、をさらに備えている。
このように、規制部材を設けることにより、外側取付部材がブラケット部材の収容凹部からの抜け出しを防止することができる。
本発明は上記構成としたので、ブラケット部材の寸法精度が緩和された防振装置を得ることができる。
第1実施形態に係る防振装置の構成を示す軸方向からみた正面図である。 第1実施形態に係る防振装置本体(ブラケット部材への収容前状態)の構成を示す軸方向からみた正面図である。 第1実施形態に係る防振装置本体の軸方向に沿った断面図である。 第1実施形態の変形例に係る防振装置の構成を示す軸方向からみた正面図である。 第1実施形態の他の変形例に係る防振装置の構成を示す軸方向からみた正面図である。 図5に示す防振装置の防振装置本体(ブラケット部材への収容前状態)の構成を示す軸方向からみた正面図である。 第2実施形態に係る防振装置の構成を示す軸方向からみた正面図である。 第2実施形態に係る防振装置本体(ブラケット部材への収容前状態)の構成を示す軸方向からみた正面図である。 第2実施形態に係る防振装置本体の軸方向に沿った断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る防振装置について図面を参照して説明する。本実施形態では、車体V上にキャビン(不図示)をマウントする際のキャビンマウントとして防振装置が用いられている場合を例に説明する。図中の矢印UDは車両の上下方向を示し、矢印FRは車両の前後方向を示している。
(第1実施形態)
図1には本発明の第1実施形態に係る防振装置10が示されている。防振装置10は、防振装置本体12とブラケット部材14を備えている。
ブラケット部材14は、収容部16及び取付部18を有し、一枚板で一体的に形成されている。収容部16は、四角筒の一側面が開放された断面コ字形状であり、コ字の内側に収容凹部16Aが構成されている。収容凹部16Aは、筒軸方向に貫通する空間とされている。この収容凹部16Aに防振装置本体12が収容される。取付部18は、収容部16の両端から外側に突出され、各々に車体Vへの取付用穴18Hが形成されている。収容部16の上部には、規制孔16Hが構成されている。規制孔16Hには、後述する抜け止めボルト28が挿入される。
防振装置本体12は、外側取付部材20、内側取付部材30、及び、弾性体32を備えている。図2には、ブラケット部材14の収容凹部16Aへ収容されていない状態である収容前状態の、防振装置本体12が示されている。防振装置本体12は、ブラケット部材14へ収容された状態と、収容前状態とで、外形が異なっている。
内側取付部材30は、円筒軸状とされ、内側取付部材30の筒軸30Sがブラケット部材14の筒軸に沿うように配置されている。以下、筒軸30Sに沿った方向を軸方向Sという(図3参照)。内側取付部材30には、筒内に軸方向Sに貫通する取付穴30Hが形成されている。
外側取付部材20は、全体として略四角筒状とされ、外周方向に2分割されて、上分割片22と下分割片24とで構成されている。上分割片22と下分割片24とは、略同一形状とされ、上分割片22の両端に第1上端部22A、第2上端部22Bが各々形成され、下分割片24の両端に第1下端部24A、第2下端部24Bが各々形成されている。上分割片22及び下分割片24は、内側取付部材30の外周を囲んで、コ字の内側が互いに向き合うように配置されている。内側取付部材30は、外側取付部材20の筒内において、筒軸30Sが外側取付部材20の筒軸に沿うように、また、軸方向Sからみて、前後方向FRで中央に、上下方向UDで中央よりも上分割片22寄りに配置されている。
図2に示されるように、収容前状態では、軸方向Sからみて、第1上端部22A、第2上端部22B、第1下端部24A、及び第2下端部24Bは、ブラケット部材14に構成される収容凹部16Aの軸方向Sと直交する方向の断面の内周位置16Ain(外側取付部材20が収容された状態での外周位置)よりも外側に突出している。すなわち、収容前状態では、軸方向Sからみて、上分割片22は第1上端部22A及び第2上端部22Bが先端に向かって離れるように開き、下分割片24は第1下端部24A及び第2下端部24Bが先端に向かって離れるように開いている。また、第1上端部22Aと第1下端部24Aは離間され、第2上端部22Bと第2下端部24Bも離間されている。
図1に示されるように、収容された状態では、軸方向Sからみて、第1上端部22A、第2上端部22B、第1下端部24A、及び第2下端部24Bは、ブラケット部材14の内壁に接触し、収容凹部16A内に収められるように収容前状態から変形されている。また、第1上端部22Aと第1下端部24Aは互いに突き合わされて接触され、第2上端部22Bと第2下端部24Bも互いに付き合わされて接触されている。
なお、第1上端部22Aと第1下端部24A、及び、第2上端部22Bと第2下端部24Bは、必ずしも互いに突き合わされて接触している必要はなく、離間した状態であってもよい。
外側取付部材20の上面には、抜け止めボルト28が固定されている。抜け止めボルト28は、ブラケット部材14の規制孔16Hよりも小径とされ、規制孔16Hに挿入可能とされている。規制孔16Hに抜け止めボルト28が挿入されることにより、防振装置本体12とブラケット部材14の軸方向Sの相対移動が規制され、防振装置本体12の、ブラケット部材14からの抜け出しを防止することができる。
弾性体32は、ゴム体で構成され、内側取付部材30と外側取付部材20の間に配置されて両者を弾性的に連結している。弾性体32は内側取付部材30の外周面に加硫接着されると共に、外側取付部材20の内面に加硫接着されている。弾性体32の内側取付部材30と上分割片22との間には、上すぐり34が構成され、弾性体32の内側取付部材30と下分割片24との間には、下すぐり36が構成されている。
上すぐり34は、軸方向Sに貫通する空洞であり、軸方向Sからみて内側取付部材30の上側に配置される部分が内側取付部材30の外周に沿った弧状とされ、両端が各々前後方向FRに沿った形状とされている。下すぐり36も、軸方向Sに貫通する空洞であり、軸方向Sからみて内側取付部材30の下側に配置される部分が内側取付部材30へ向かって凸形状とされている。これにより、下すぐり36の下側に、凸状のストッパゴム部36Aが形成される。
弾性体32の軸方向Sの両端には、軸方向Sの外側へ突出する凸部38が形成されている。凸部38は、軸方向Sからみて、上すぐり34の両端部の上側に形成されている。
弾性体32の第1上端部22Aと第1下端部24Aの間に対応する部分には、空隙32Aが構成されている。空隙32Aは、軸方向Sに貫通している。また、弾性体32の第2上端部22Bと第2下端部24Bの間に対応する部分には、空隙32Bが構成されている。空隙32Bも空隙32Aと同様の構成で、軸方向Sに貫通している。空隙32B、空隙32Aが形成されていることにより、弾性体32の加硫時に、ゴムの歪みを抑制することができる。
次に、本実施形態の防振装置10の取り付けについて説明する。
まず、防振装置本体12をブラケット部材14の収容凹部16Aへ収容する。防振装置本体12は、上分割片22側から収容凹部16Aへ収容する。このとき、第1上端部22Aと第2上端部22Bを互いに近づく方向へ変形させて略平行にすると共に、第1下端部24Aと第2下端部24Bも互いに近づく方向へ変形させて略平行にして圧入する。これにより、弾性体32は前後方向FRに圧縮され、防振装置本体12がブラケット部材14に保持される。
次に、取付部18及び下分割片24を車体V上に配置し、ボルト40を取付用穴18Hに挿入して下方へ押圧しつつ締結する。これにより、防振装置本体12は、上下方向UDに圧縮され、第1上端部22Aと第1下端部24Aが近づいて互いに当接すると共に、第2上端部22Bと第2下端部24Bも近づいて互いに当接する。そして、弾性体32は、上下方向UDにも圧縮される。
なお、第1上端部22Aと第1下端部24A、及び、第2上端部22Bと第2下端部24Bは、必ずしも互いに当接する必要はなく、離間した状態であってもよい。
内側取付部材30は、取付穴30Hにキャビンと連結された連結軸(不図示)が挿入され、キャビンと連結される。
本実施形態では、防振装置本体12をブラケット部材14へ組み付ける際に、外側取付部材20の第1上端部22Aと第2上端部22Bを互いに近づく方向へ変形させると共に、第1下端部24Aと第2下端部24Bも互いに近づく方向へ変形させる。したがって、変形量を、ある程度、ブラケット部材14の寸法に合わせて調整できるので、ブラケット部材14の寸法にバラツキがある場合でも、防振装置本体12をブラケット部材14の内壁で保持することができる。
また、上記のように外側取付部材20を変形させることにより、弾性体32が圧縮され、結果として予圧縮を付与することができる。したがって、絞りなどの予圧縮のための処理が不要となり、製造工程を簡略化することができる。
また、本実施形態では、防振装置10の車体Vへの取り付けの際、外側取付部材20を直接車体Vへ取り付けるのではなく、ブラケット部材14を用いて車体Vへ取り付けている。したがって、防振装置10に要求される強度を確保するために、ブラケット部材14の厚みを厚くし、外側取付部材20については、厚みを比較的薄くすることができる。外側取付部材20の厚みを薄くすることにより、製造時における加硫工程で、加硫時間を短縮することができ、モールドのサイズも小さくすることができる。
なお、本実施形態では、抜け止めボルト28を規制孔16Hへ挿入することにより、ブラケット部材14からの防振装置本体12の抜けを防止したが、他の方法により、前記抜けの防止を行ってもよい。例えば、図4に示すように、抜け止めボルト28に代えて、ブラケット部材14の軸方向Sの両端に径方向内側へ折り返す、阻止部材39を設けてもよい。
また、本実施形態では、防振装置本体12の軸方向Sからみた形状を矩形状としたが、他の形状、例えば、図5に示されるように、円形状としてもよい。図5には、第1実施形態の防振装置本体12を軸方向Sからみて円形状にした場合の変形例が、円形とした対応する部分に付される符号の末尾にCを付加することによって示されている。円形状とする場合には、図6に示されるように、ブラケット部材についても、軸方向Sからみた形状が半円弧状のブラケット部材15にすると共に、車体V側の取付部分を、半円弧状の凹部とすることにより、容易に取り付けを行うことができる。
なお、本実施形態のように、防振装置本体12の軸方向Sからみた形状を矩形状とすることにより、円形の場合と比較して、外形寸法を大きくすることなく、弾性体32の体積を大きくすることができる。また、上下方向UDにおける、内側取付部材30とブラケット部材14の間の距離を短くすることができるので、小さいストロークでストッパ機能を発揮させることができる。特に、本実施形態では、内側取付部材30を上寄りに配置して、上側の弾性体32厚みを薄くしているので、キャビンが上方向(車体Vと離れる方向)への移動する量を小さく規制することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。本実施形態では第1実施形態と同様の部分については同一の符号を付して図示し、詳細な説明は省略する。
図7に示されるように、本実施形態の防振装置40は、防振装置本体42、及び、ブラケット部材14を備えている。ブラケット部材14は、第1実施形態と同様の構成を有している。
防振装置本体42は、外側取付部材44、内側取付部材30、及び、弾性体50を備えている。図8には、防振装置40が、ブラケット部材14の収容凹部16Aへ収容されていない状態である収容前状態が示されている。防振装置本体42は、ブラケット部材14へ収容された状態と、収容前状態とで、外形が異なっている。
外側取付部材44は、下側が開放されたコ字状とされ、両端部に第1端部44A、第2端部44Bが各々形成されている。防振装置本体42が収容前状態のとき、第1端部44A、第2端部44Bは、軸方向Sからみて、ブラケット部材14に構成される収容凹部16Aの軸方向Sと直交する方向の断面の内周位置16Ainよりも外側に突出している。すなわち、収容前状態では、第1端部44A及び第2端部44Bは、先端に向かって離れるように開いている。
図8に示されるように、収容された状態では、軸方向Sからみて、第1端部44A、第2端部44Bは、ブラケット部材14の内壁に接触し、収容凹部16A内に収められるように収容前状態から変形されている。
外側取付部材44の上面には、抜け止めボルト28が固定されている。
弾性体50は、ゴム体で構成され、内側取付部材30と外側取付部材44の間に配置されて両者を弾性的に連結している。弾性体50は内側取付部材30の外周面に加硫接着されると共に、外側取付部材44の内面に加硫接着されている。弾性体50の内側取付部材30よりも上側には、上すぐり54が構成され、弾性体32の内側取付部材30よりも下側には、下すぐり56が構成されている。
上すぐり54、及び、下すぐり56は、軸方向Sに貫通する空洞である。下すぐり56の、軸方向Sからみて内側取付部材30の下側に配置される部分は、内側取付部材30へ向かって凸形状とされている。これにより、下すぐり56の下側に、凸状のストッパゴム部56Aが形成される。
弾性体50の下部50Aは、収容前状態において、外側取付部材44のコ字開放部からわずかに突出されている。
次に、本実施形態の防振装置40の取り付けについて説明する。
まず、防振装置本体42をブラケット部材14の収容凹部16Aへ収容する。防振装置本体42は、抜け止めボルト28が設けられている側から収容凹部16Aへ収容する。このとき、第1端部44Aと第2端部44Bを互いに近づく方向へ変形させて略平行にして圧入する。これにより、弾性体50は前後方向FRに圧縮され、防振装置本体42がブラケット部材14に保持される。
次に、取付部18及び弾性体50の下部50Aを車体V上に配置し、ボルト40を取付用穴18Hに挿入して下方へ押圧しつつ締結する。これにより、防振装置本体42は、上下方向UDに圧縮され、弾性体50の下部50Aが外側取付部材44内へ収まって、第1端部44A及び第2端部44Bが車体Vへ当接し、弾性体50は、上下方向UDにも圧縮される。
本実施形態でも、防振装置本体42をブラケット部材14へ組み付ける際に、外側取付部材44の第1端部44Aと第2端部44Bを互いに近づく方向へ変形させる。したがって、変形量を、ある程度、ブラケット部材14の寸法に合わせて調整できるので、ブラケット部材14の寸法にバラツキがある場合でも、防振装置本体42をブラケット部材14の内壁で保持することができる。
また、上記のように外側取付部材42を変形させることにより、弾性体50が圧縮され、結果として予圧縮を付与することができる。したがって、絞りなどの予圧縮のための処理が不要となり、製造工程を簡略化することができる。
また、本実施形態では、防振装置10の車体Vへの取り付けの際、外側取付部材42を直接車体Vへ取り付けるのではなく、ブラケット部材14を用いて車体Vへ取り付けている。したがって、第1実施形態と同様に、製造時における加硫工程で、加硫時間を短縮することができ、モールドのサイズも小さくすることができる。
10 防振装置
12 防振装置本体
14 ブラケット部材
15 ブラケット部材
16A 収容凹部
16 収容部
20 外側取付部材
22 上分割片
22A 第1上端部
22B 第2上端部
24 下分割片
24A 第1下端部
24B 第2下端部
30S 筒軸
30 内側取付部材
32 弾性体
39 阻止部材
40 防振装置
42 外側取付部材
42 防振装置本体
44 外側取付部材
44A 第1端部
44B 第2端部
50 弾性体
S 軸方向
UD 上下方向
V 車体

Claims (5)

  1. 振動発生部および振動受部の一方に連結される軸状の内側取付部材と、
    振動発生部および振動受部の他方に連結され、前記内側取付部材の軸方向に貫通した収容凹部の構成されたブラケット部材と、
    前記内側取付部材の外周側に配置されると共に前記ブラケット部材の前記収容凹部へ収容され、前記外周方向における複数の端部を有し、前記収容凹部へ収容されていない収容前状態では前記複数の端部の少なくとも1つが前記収容凹部に収容された収容状態の位置よりも前記軸方向から見て外側へ突出しており、前記収容凹部へ収容された状態では前記複数の端部が前記収容前状態の位置よりも互いに近づくように変形した状態で、外周面が前記収容凹部の内壁に接触して前記ブラケット部材に保持される外側取付部材と、
    前記外側取付部材の内周面と前記内側取付部材の外周面との間に配置され、前記外側取付部材と前記内側取付部材とを弾性的に連結し、前記外側取付部材の変形により前記収容凹部へ収容された状態で予圧縮される弾性体と、
    を備えた防振装置。
  2. 前記外側取付部材は筒状とされ、前記外周方向において複数個の分割片に分割され、隣り合う前記分割片の前記端部同士が、前記収容凹部へ収容された状態では前記収容前状態の位置よりも互いに近づくように変形した状態となること、を特徴とする請求項1に記載の防振装置。
  3. 前記弾性体の前記軸方向と直交する断面形状は矩形状であること、を特徴とする請求項1または請求項2に記載の防振装置。
  4. 前記外側取付部材は、前記軸方向と直交する断面がコ字状で開放端同士が向き合うように配置された2個の分割片で構成されていること、を特徴とする請求項3に記載の防振装置。
  5. 前記外側取付部材の外面から突出され、前記外側取付部材の前記ブラケット部材に対する前記軸方向の移動を規制する規制部材、をさらに備えた、請求項1〜4のいずれか1項に記載の防振装置。
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