JP2012059043A - 過電流出力電源特定回路、および、それを用いた過電流保護回路 - Google Patents

過電流出力電源特定回路、および、それを用いた過電流保護回路 Download PDF

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Abstract

【課題】回路規模が比較的小さく、かつ、過電流を検出するとともに該過電流を出力した定電圧回路を特定することができる過電流出力電源特定回路の提供。
【解決手段】複数の定電圧回路の出力を受け、各定電圧回路からの出力を時分割で順次的に過電流検出回路へ出力する入力選択手段と、入力選択手段からの出力を受け、複数の定電圧回路それぞれからの過電流出力の有無を時分割で順次的に検出して、検出結果を過電流検出信号として出力する過電流検出回路と、過電流検出信号を受け、入力選択手段と同期して、複数の定電圧回路それぞれについての過電流出力検出結果をそれぞれ、各定電圧回路と対応付けされた出力端子へ出力する出力選択手段と、過電流出力検出結果を受けた入力端子に基づいて過電流を出力した定電圧回路を特定するリセット制御回路と、を有する過電流出力電源特定回路。
【選択図】図1

Description

本発明は、回路へ電力を供給するシステム電源装置の過電流出力電源特定回路に関し、特に、複数の定電圧回路を備えたシステム電源装置に対する過電流出力電源特定回路に関する。
一般に、システム電源装置は過電流検出回路を備える。システム電源装置が複数の定電圧回路を備える場合には、通例、定電圧回路毎に複数の過電流検出回路が設けられる。特許文献1は、そのような複数の過電流検出回路を備えた電源装置を開示する(例えば、特許文献1図2参照。)
特許文献2は、直流電源装置を開示する。特許文献2の直流電源装置は、電圧出力を複数に分岐させて複数の付加に電力を供給する電源装置である。該装置では、各分岐に過電流検出回路が配され、過電流検出回路の出力はオア回路に入力される。そして、オア回路の出力は当該直流電源装置の制御回路に入力される。オア回路は、各分岐に配された複数の過電流検出回路のいずれかにおいて過電流が検出されると、制御回路に対して過電流検出を出力する。
特許文献3は、スイッチング電源装置を開示する。特許文献3のスイッチング電源装置は、トランスの2次側に接続された複数の負荷それぞれが消費する消費電流を検出する検出手段と、消費電流の値を保持する電流値保持手段と、負荷毎に検出された消費電流をある周期をもって順次選択して電流値保持手段に保持させる選択制御手段と、予め時系列毎に設定した各負荷の消費電流の基準とする電流パターンが運転状態毎に複数格納された電流パターン格納手段と、選択制御手段により選択されて電流値保持手段に保持されたあるときの負荷の消費電流の値と、電流パターン格納手段に格納されているそのときの運転状態における負荷の消費電流の基準とする電流パターンとを対比させて、負荷の状態を判定する監視手段と、監視手段による負荷状態の判定結果に応じてトランスの1次側のスイッチング動作を制御する制御手段とを備える。そして、監視手段により少なくとも一つの負荷の状態が異常と判定された場合には、制御手段が、トランスの1次側のスイッチング動作を停止させる。
しかしながら、特許文献1が開示する手法では、各定電圧回路に過電流検出回路を設ける必要がある。そのため、回路規模が大きくならざるを得ない。また、特許文献1の手法では、過電流が生じた定電圧回路の動作のみを停止させる。そのため、ある回路が複数の定電圧回路から電力供給を受けているような場合、その回路に電力を供給する複数の定電圧回路のうちの1つの定電圧回路が過電流で停止した場合でも他の定電圧回路からの電力供給が停止しないために、回路に思わぬ2次障害を発生させるおそれがある。
また、特許文献2が開示する手法もまた、分岐出力毎に過電流検出回路を備える必要がある。そのため、回路規模が大きくならざるを得ない。また、複数の分岐出力のいずれか1つにおいて過電流が検出されると、直流電源を停止してしまうため、動作可能な回路をも停止させてしまうことになる。これにより、正常に動作しており。しかも動作を継続させたい回路まで停止させてしまうことになる。
また、特許文献3が開示する手法では、2次側の複数の負荷接続回路それぞれには電流検出用の抵抗のみが配され、各負荷接続回路の電流検出を時分割で行うため、過電流検出に用いるコンパレータや基準電圧回路は1つで足りる。そのため、回路は簡素化が図られ、もって、回路規模を比較的小さくすることができる。しかしながら、特許文献3が開示する手法もまた、特許文献2が開示する手法と同様、過電流が一箇所で検出された場合でも、一次側のスイッチング制御を停止してしまうので、動作を継続したい回路まで停止してしまうことになる。
上述の従来技術における問題点を鑑み、本発明は、回路規模が比較的小さく、かつ、過電流を検出するとともに該過電流を出力した定電圧回路を特定することができる過電流出力電源特定回路を提供する。
その一態様は、複数の定電圧回路の出力を受け、各定電圧回路からの出力を時分割で順次的に過電流検出回路へ出力する入力選択手段と、入力選択手段からの出力を受け、複数の定電圧回路それぞれからの過電流出力の有無を時分割で順次的に検出して、検出結果を過電流検出信号として出力する過電流検出回路と、過電流検出信号を受け、入力選択手段と同期して、複数の定電圧回路それぞれについての過電流出力検出結果をそれぞれ、各定電圧回路と対応付けされた出力端子へ出力する出力選択手段と、過電流出力検出結果を受けた入力端子に基づいて過電流を出力した定電圧回路を特定するリセット制御回路と、を有する過電流出力電源特定回路。
である。
別の一態様は、上記一態様に係る過電流出力電源特定回路備えた過電流保護回路であって、リセット制御回路が、特定に係る定電圧回路を停止させるリセット信号を出力する、過電流保護回路である。
当該一態様においては、リセット制御回路は、特定に係る定電圧回路が起動されてから第1所定時間経過するまでは、当該定電圧回路からの過電流出力を検出した場合であっても、当該定電圧回路を停止させるリセット信号を出力しない、ことが好ましい。
当該一態様においては、リセット制御回路は、特定に係る定電圧回路からの過電流出力が第2所定時間以上にわたり継続した場合に、当該定電圧回路を停止させるリセット信号を出力する、ことが好ましい。
当該一態様においては、リセット制御回路は、特定に係る定電圧回路からの過電流出力が所定回数にわたり継続して検出された場合に、当該定電圧回路を停止させるリセット信号を出力する、ことが好ましい。
当該一態様においては、リセット制御回路は、複数の定電圧回路に含まれる第1定電圧回路について、当該第1定電圧回路を停止させる場合に同時的に停止させるべき別の定電圧回路を特定するための情報を保持し、第1定電圧回路からの過電流出力の検出を受けて、当該第1定電圧回路、および、当該別の定電圧回路を停止させるリセット信号を出力する、ことが好ましい。
さらに別の一態様は、上記態様に係る複数の定電圧回路および過電流保護回路を備える半導体装置である。
本発明による過電流出力電源特定回路は、その回路規模を比較的小さくすることが可能であり、かつ、過電流を出力した定電圧回路を特定することができる。
実施の形態によるシステム電源装置の回路ブロック図 システム電源装置の定電圧回路の回路ブロック図 システム電源装置のリセット制御回路の回路ブロック図 システム電源装置の入出力選択部の動作を説明するためのタイムチャート システム電源装置のリセット制御回路の動作を説明するためのタイムチャート
以下、実施の形態について、添付の図面を参照して詳細に説明する。
本実施の形態は、複数の定電圧回路と、過電流出力電源特定回路を備えた過電流保護回路と、を備えたシステム電源装置である。本システム電源装置においては、複数の定電圧回路は過電流検出用電流を過電流保護回路へ出力し、過電流保護回路は、複数の過電流検出用電流に基づき、時分割で各定電圧回路における過電流出力の有無を検出する。そのようにして、時分割で複数の定電圧回路それぞれの過電流出力の有無を、単一の過電流検出回路を備えた1つの過電流保護回路に検出させることで、本システム電源装置は、その回路規模の縮小を実現している。また、当該過電流保護回路の過電流出力電源特定回路は、過電流を出力した定電圧回路を特定することが可能であるため、当該過電流出力にかかる定電圧電源のみを選択的に停止させることが可能である。
さらには、本システム電源装置の過電流保護回路は、過電流検出結果に基づき、当該過電流出力にかかる定電圧回路とは別の定電圧電源の制御をすることも可能である。また、過電流保護回路は、過電流検出結果を中央処理装置(CPU)へ出力することも可能である。この場合、過電流保護回路またはCPUは、過電流検出結果に基づき、当該過電流出力にかかる定電圧回路とは別の定電圧電源の制御をすることも可能である。例えば、複数の定電圧回路のうち過電流が生じた定電圧回路のみを停止させるような制御のみならず、過電流が生じた定電圧回路の停止に付随して該定電圧回路と関連する別の定電圧回路を停止させ、選択的に一部の回路への電力供給を完全に停止させるような制御も可能である。
(システム電源装置の構成)
図1は、実施の形態によるシステム電源装置のブロック回路図である。本実施の形態のシステム電源装置100は、説明の簡素化のために2つの、第1および第2の定電圧回路10および20を有するものとして説明される。しかしながら、システム電源装置100は、3つ以上の定電圧回路を備えてもよい。
システム電源装置100は、過電流保護回路30へ電流検出信号1および2(以下、CD1、CD2とも称する。)を出力可能な定電圧回路10および20と、過電流保護回路30と、を有する。定電圧回路10および20は、外部から電力を供給すための電源入力端子Vinと接続され、定電圧回路10は、出力端子Vout1と接続され、定電圧回路20は、出力端子Vout2と接続される。
過電流保護回路30は、複数の電流検出信号CD1、CD2を受けてCD1またはCD2を時分割で選択的に過電流検出回路50へ出力する入出力選択部40と、過電流検出回路50と、過電流検出回路50による過電流検出結果にもとづいて過電流を出力した定電圧回路を特定し、レジスタ回路REG1およびREG2のリセット制御を行うリセット制御回路70と、クロック信号生成のための発振回路OSCと、定電圧回路10および20の起動/停止を制御するレジスタ回路REG1およびREG2と、中央処理装置CPU−過電流保護回路30間のインタフェースとしての、シリアル入出力回路SIO、および、CPUへの割り込み要求(IRQ)を出力するためのオア回路OR(81)と、を備える。なお、CPUは、システム電源装置100に含まれてもよいし、含まれなくともよい。含まれない場合、CPU82は、外部のプロセッサでよい。
入出力選択部40は、スイッチ手段SW1およびSW2と、アンド回路AND1およびAND2と、スイッチ手段SW1およびSW2のオンオフ制御ならびにゲートとして動作するアンド回路AND1およびAND2のゲート開閉制御を行う選択回路41と、を備える。なお、スイッチ手段およびアンド回路の数は、システム電源装置100に含まれる定電圧回路の数に対応させて適宜変更されてよい。
先ず、図2を参照して、定電圧回路10および20について詳細に説明する。以下では、定電圧回路10について説明する。定電圧回路20は、定電圧回路10と同等の構成を有せばよいので、説明を適宜省略する。
定電圧回路10は、基準電圧Vr1と、誤差増幅回路AMP1と、PMOSトランジスタを用いた出力トランジスタ11と、同じくPMOSトランジスタを用いた電流検出トランジスタ12と、出力電圧検出用の抵抗R11およびR12と、を備える。
誤差増幅回路AMP1の反転入力には基準電圧Vr1が接続され、非反転入力には出力電圧Vo1を抵抗R11とR12で分圧した電圧が接続される。また、誤差増幅回路AMP1の出力は、出力トランジスタ11と電流検出トランジスタ12のゲートに接続される。
出力トランジスタ11のソースは電源入力端子Vinに、ドレインは出力端子Vout1に接続される。電流検出トランジスタ12のソースも電源入力端子Vinに接続され、出力トランジスタ11と電流検出トランジスタ12はカレントミラー回路を構成する。よって、電流検出トランジスタ12のドレイン電流Id1は、出力トランジスタ11のドレイン電流に比例した大きさを有する。出力トランジスタ11のドレイン電流は、出力電流(出力トランジスタ11のドレイン電流)とほぼ等しくすることができるので、電流検出トランジスタ12のドレイン電流Id1を調べることで定電圧回路10の出力電流を知ることができる。過電流保護回路30は、この電流検出トランジスタ12のドレイン電流Id1を、定電圧回路10からの過電流出力を検出するための電流検出信号1(CD1)として利用する。以下、定電圧回路10の電流検出トランジスタ12のドレイン電流Id1を電流検出信号CD1と称する。
誤差増幅回路AMP1の制御端子はレジスタ回路REG1(図1)の出力端子Qと接続されており、レジスタ回路REG1に書き込まれたデータが定電圧制御信号1(CTL1)として入力される。誤差増幅回路AMP1は、制御端子のレベル(すなわち、CTL1のレベル)が、ローレベルになると動作を停止し、出力トランジスタ11をオフにして、負荷(図示せず。)への電力供給を停止する。逆に、制御端子のレベル(すなわち、CTL1のレベル)がハイレベルになると、誤差増幅回路AMP1は、動作を開始して、負荷(図示せず。)へ出力電圧を供給する。
定電圧回路20の構成は、定電圧回路10の構成と同様でよいため、その説明を省略する。なお、定電圧回路20内の出力トランジスタ21および電流検出トランジスタ22の素子サイズ比は、必ずしも定電圧回路10の出力トランジスタ11および電流検出トランジスタ12の素子サイズ比と同じにする必要はない。両素子サイズ比は、各定電圧回路について設定されるべき過電流検出レベルに適するように設定すればよい。以下、定電圧回路20の電流検出トランジスタ22のドレイン電流Id2を電流検出信号CD2と称する。
図1に戻り、過電流保護回路30の詳細について説明する。過電流保護回路30は、定電圧回路からの過電流の出力を検出し、当該検出にかかる定電圧回路を特定する過電流出力電源特定回路を備える。
電流検出信号CD1およびCD2は、それぞれ、制御端子を備えたスイッチ手段SW1およびSW2の一方の端子に接続される。スイッチ手段SW1およびSW2の他方の端子は、後述する過電流検出回路50に含まれる抵抗Rsの一方の端子に接続される。また、スイッチ手段SW1およびSW2の制御端子は、それぞれ、選択回路41に接続される。選択回路41は、入力選択信号IS1およびIS2を出力してスイッチ手段SW1およびSW2を制御することができる。選択回路41は、過電流検出回路50に対して電流検出信号CD1またはCD2の一方が入力されるように、発振回路OSCが出力するクロック信号CLKに同期してスイッチ手段SW1およびSW2のオンオフ制御を行う。
過電流検出回路50は、コンパレータCMPと、抵抗Rsと、基準電圧Vrefと、を有する。コンパレータCMPの反転入力と接地との間に基準電圧Vrefが接続される。コンパレータCMPの非反転入力は、抵抗Rsの一方の端子に接続される。抵抗Rsの他方の端子は接地される。また、上述したように、コンパレータCMPの非反転入力と抵抗Rsの接続ノードには、スイッチ手段SW1およびSW2が接続される。また、コンパレータCMPの出力である過電流検出信号OCDは、2入力アンド回路AND1およびAND2の第2入力に接続される。
入出力選択部40の2入力アンド回路AND1およびAND2の第1入力は、それぞれ、選択回路41と接続される。選択回路41は、2入力アンド回路AND1に対して出力選択信号OS1およびOS2を出力してアンド回路AND1およびAND2を制御して、アンド回路AND1およびAND2をゲートとして動作させる。選択回路41は、発振回路OSCが出力するクロック信号CLKに同期してゲート(アンド回路AND1およびAND2)の開閉制御を行うことで、過電流検出信号OCDがリセット制御回路70に入力されるタイミング制御および各タイミングにおいて入力に用いられるリセット制御回路70の入力端子の選択を行うことができる。
このように入力選択部40の選択回路20およびスイッチ手段SW1およびSW2は、電流検出信号CD1およびCD2を、時分割で過電流検出回路50に入力する入力選択手段を構成する。
同様、選択回路20およびアンド回路AND1およびAND2は、過電流検出信号OCDを、時分割で入力に用いられる端子を切り換えてリセット制御回路70へ入力する出力選択手段を構成する。以下、アンド回路AND1を介してリセット制御回路70の所定の入力端子に入力される過電流検出信号を、選択過電流信号SOC1と称し、アンド回路AND2を介してリセット制御回路70の上記所定の入力端子とは別の入力端子に入力される過電流検出信号を、選択過電流信号SOC2と称する。リセット制御回路70は、過電流検出信号OCDが入力される入力端子の異同にもとづいて、過電流を出力した定電圧回路を特定することができる。入力選択手段(SW1、SW2、41)と、過電流検出回路50と、出力選択手段(AND1、AND2、41)と、リセット制御回路70とは、過電流出力電源特定回路を構成する。
リセット制御回路70は、発振回路OSCからクロック信号CLKを入力し、アンド回路AND1およびAND2から過電流選択信号SOC1およびSOC2を入力し、レジスタ回路REG1およびREG2から定電圧制御信号CTL1およびCTL2を入力する。また、リセット制御回路70からは、レジスタ回路REG1およびREG2のリセット端子Rへリセット信号RST1およびRST2が出力される。なお、リセット信号RST1およびRST2は、2入力オア回路OR(81)にも入力される。そして、オア回路OR(81)の出力は、CPUの割り込み入力へ接続される。よって、オア回路OR(81)の出力は、CPUに対し、割り込み要求(IRQ)として作用する。
シリアル入出力回路SIOは、システム電源装置100とCPUとのインタフェースを担う回路である。CPUとシリアル入出力回路SIOとの情報送受は、シリアル信号SERによって行われる。そして、シリアル入出回路SIOは、レジスタ回路REG1およびREG2それぞれのデータ端子と接続される。レジスタ回路REG1およびREG2それぞれとシリアル入出力回路SIOとの情報送受は、パラレル信号であるレジスタ読み書き信号RW1およびRW2によって行われる。
シリアル入出力回路SIOは、レジスタ読み書き信号RW1およびRW2により、レジスタ回路REG1およびREG2の内容(例えば、定電圧制御信号CTL1およびCTL2のレベル)を書き換えることができる。また、シリアル入出力回路SIOは、逆に、レジスタ回路REG1およびREG2の内容(例えば、定電圧制御信号CTL1およびCTL2のレベル)を読み出してその内容をCPUへ送ることもできる。
レジスタ回路REG1およびREG2に書き込まれ保持されるデータ((例えば、CTL1、CTL2のレベル)は、その出力端子Qから定電圧回路10および20の誤差増幅回路AMP1およびAMP2(図2)へ出力される。誤差増幅回路AMP1およびAMP2はそれぞれ、制御端子のレベルがローレベル(CTL1、CTL2のレベルがローレベル)になると動作を停止し、出力トランジスタ11および21をオフにする。出力トランジスタ11および21がオフになると、定電圧回路10および20から負荷への電力供給は停止する。
次に、図3を参照して、リセット制御回路70の詳細について説明する。
図3は、リセット制御回路70のブロック回路図である。リセット制御回路70は、定電圧回路10の過電流制御のため、第1の過電流検出タイマ71と、第1の起動時間タイマ72と、アンド回路AND10とを備え、定電圧回路20の過電流制御のため、第2の過電流検出タイマ74と、第2の起動時間タイマ75と、アンド回路AND20と、を備える。
過電流検出タイマ71には、選択過電流信号SOC1とクロック信号CLKが入力され、後で図5のタイミングチャートを参照して詳述する過電流検出タイマ信号OCD1を出力する。また、過電流検出タイマ74には、選択過電流信号SOC2とクロック信号CLKが入力され、過電流検出タイマ信号OCD2を出力する。
起動時間タイマ72には、定電圧制御信号CTL1とクロック信号CLKが入力され、後で図5のタイミングチャートを参照して詳述するリセットマスク信号MSK1を出力する。また、起動時間タイマ75には、定電圧制御信号CTL2とクロック信号CLKが入力され、リセットマスク信号MSK2を出力する。
過電流検出タイマ71の出力OCD1および起動時間タイマ72の出力MSK1は、2入力アンド回路AND10の入力に接続される。2入力アンド回路AND10は、当該2入力にしたがい、レジスタ回路REG1に対してリセット信号RST1を出力する。同様に、過電流検出タイマ74の出力OCD2および起動時間タイマ75の出力MSK2は、2入力アンド回路AND20の入力に接続される。2入力アンド回路AND20は、当該2入力にしたがい、レジスタ回路REG2に対してリセット信号RST2を出力する。
過電流検出タイマ71および74は、それぞれ、選択過電流信号SOC1およびSOC2の入力を受けるとクロック信号CLKに基づく計時を開始し、当該入力から所定の期間(後で参照する図5における期間T2)が経過した直後においてもなお、さらに選択過電流信号SOC1およびSOC2の入力を受けると、ハイレベルの過電流検出タイマ信号OCD1およびOCD2の出力を開始する。当該ハイレベルの過電流検出タイマ信号OCD1およびOCD2の出力を開始の後、選択過電流信号SOC1およびSOC2の入力が無くなると、過電流検出タイマ71および74は、再び、ローレベルの過電流検出タイマ信号OCD1およびOCD2の出力を開始する。これにより、過電流検出タイマ71および74は、それぞれ、定電圧回路10および20からの過電流出力が検出されてから所定期間T2の間は、リセット制御回路70からリセット信号RST1およびRST2が出力されないようにする。
起動時間タイマ72および75は、それぞれ、定電圧制御信号CTL1およびCTL2が、ローレベルからハイレベルに変化すると、当該変化から所定の期間(後で参照する図5における期間T1)にわたり、ローレベルのリセットマスク信号MSK1およびMSK2を出力する。そして、所定の期間経過後は、ハイレベルのリセットマスク信号MSK1およびMSK2を持続的に出力する。後述するように所定期間T1の長さは、定電圧回路が起動され、出力電圧が0ボルトから定格電圧まで立ちかがるのに要する時間とほぼ等しい期間に設定されることが望ましい。これにより、起動時間タイマ72および75は、それぞれ、定電圧回路10および20が起動してから所定期間T1の間は、リセット制御回路70からリセット信号RST1およびRST2が出力されないようにする。
(システム電源装置の動作)
以下、図4および図5に示されるタイミングチャートを参照し、システム電源装置100の動作について説明する。
先ず、図4のタイミングチャートを参照してとくに入出力選択部40の動作について説明する。図4は、入出力選択部40および過電流検出回路50の出力を示したタイミングチャートである。
選択回路41は、発振回路OSCから入力されるクロック信号CLKに基づいて、入力選択信号1および2(IS1、IS2)、ならびに、出力選択信号1および2(OS1、OS2)を生成し出力する。
入力選択信号IS1およびIS2は、定電圧回路10および20から出力された電流検出信号CD1およびCD2を時分割で選択的に過電流検出回路50に入力するために、スイッチ手段SW1およびSW2を選択的にオンするための信号である。なお、両スイッチ手段SW1およびSW2が同時にオンになる時間帯が存在しないように、スイッチ手段SW1およびSW2のオン/オフを切り換える際には両スイッチ手段SW1およびSW2を同時にオフする期間を設けている。例えば、区間1および区間3においては、入力選択信号IS1がハイであり、入力選択信号IS2はローである。よって、同区間においては、スイッチ手段SW1がオンになり、スイッチ手段SW2はオフになり、過電流検出回路50には、定電圧回路10の電流検出信号CD1が入力される。区間2および区間4では、逆に、過電流検出回路50には、定電圧回路20の電流検出信号CD2が入力される。なお、3つ以上の定電圧回路が存在する場合であっても、入力選択信号IS1〜IS3は、時分割で順次的にハイレベルになるようにすればよい。
したがって、区間1および区間3にあっては、VRsは、定電圧回路10の電流検出信号CD1に基づく電圧であり、区間2および区間4にあっては、電圧VRsは、定電圧回路20の電流検出信号CD2に基づく電圧である。
過電流検出回路50のコンパレータCMPは、電圧VRsと基準電圧Vrefの大きさを比較し、電圧VRsの大きさが基準電圧Vrefの大きさを上回った場合に、過電流検出信号OCDを出力する(OCDをハイレベルにする。)。本図では、区間2および区間4において、ハイレベルのOCDが出力される。これは、定電圧回路20において過電流出力が発生していることを示している。
出力選択信号OS1およびOS2は、過電流検出回路50の出力(過電流検出信号OCD)を、リセット制御回路70の入力端子の少なくとも1つに対して選択的に入力させるために、アンド回路AND1およびAND2のゲートを開くための信号である。出力選択信号OS1が出力されると(OS1がハイレベルになると)、アンド回路AND1のゲートが開き、出力選択信号OS2が出力されると(OS2がハイレベルになると)、アンド回路AND2のゲートが開く。なお、3つ以上の定電圧回路が存在する場合であっても、出力選択信号OS1〜OS3は、時分割で順次的にハイレベルになるようにすればよい。
選択回路20は、ハイレベルの入力選択信号IS1を出力してスイッチ手段SW1をオン状態に制御している期間の少なくとも一部においてハイレベルの出力選択信号OS1を出力し、アンド回路AND144のゲートを開く(区間1および区間3参照。)。矢印101および102等で示すように、出力選択信号OS1が出力されるとき(ハイのとき)、過電流検出信号OCDはローレベルを示している(定電圧回路10からの過電流出力は検出されていない)ため、アンド回路AND1からリセット制御回路70に対して出力される選択過電流信号SOC1は、ローレベルのままとなる。
また、選択回路20は、ハイレベルの入力選択信号IS2を出力してスイッチ手段SW2をオン状態に制御している期間の少なくとも一部においてハイレベルの出力選択信号OS2を出力し、アンド回路AND2のゲートを開く(区間2および区間4参照。)。この場合には、矢印103および104等で示すように、出力選択信号OS2が出力されるとき(ハイのとき)、過電流検出信号OCDもハイである(定電圧回路20からの過電流出力が検出されている)ため、アンド回路AND2からリセット制御回路70に対して出力される選択過電流信号SOC2は、ハイレベルを示し、リセット制御回路70に対して定電圧回路20において過電流出力が発生していることを通知する。
このようにして、入出力選択部40は、過電流検出回路50に対し、複数の定電圧回路の電流検出信号を時分割で選択的に出力するとともに、過電流検出回路50から入力される検出結果の信号を、リセット制御回路70の、複数の定電圧回路それぞれに対応付けされた入力端子へ出力することができる。
次に、リセット制御回路70の動作について、図5のタイミングチャートを参照して説明する。図5は、図3に示すリセット制御回路70と、シリアル入出力回路SIO、およびレジスタ回路REG1およびREG2の動作を説明するためのタイミングチャートである。なお、本図では、一般化および簡単のため、定電圧回路n(nは、自然数1、2、3、...)の過電流検出および制御についてのタイミングチャートとして図示する。また、注記するが、図5のタイミングチャートの時間スケールは、図4の時間スケールと比較して大きな時間スケールでプロットされている。図5では、起動期間において断続的に選択過電流信号nが出力されるが、ここでの隣接した選択過電流信号nの出力タイミングの間隔は、図4における2つの選択過電流信号SOC2の出力の間隔とほぼ同程度である。
先ず、定電圧回路nの起動時における動作を起動期間として示す。起動期間の始期において、CPUは、定電圧回路nを起動させるための信号をシリアル信号SERとしてシリアル入出力回路SIOへ出力する。すると、シリアル入出力回路SIOは、レジスタ回路REGnに対しレジスタ書き込み信号RWnを出力する。当該レジスタ書き込み信号RWnを受けたレジスタ回路REGnは、出力Qからハイレベルの定電圧制御信号CTLnを定電圧回路nの誤差増幅回路AMPnに対し出力する(矢印111参照。)。すると、定電圧回路nが動作を開始し、定電圧回路nの出力電圧Vonが上昇を開始する。
このとき、定電圧回路nの出力端子Voutnに接続される出力コンデンサを充電するために出力トランジスタには大きな突入電流が流れる。そのため、電流検出信号n(CDn)による過電流検出回路50の抵抗Rsの電圧降下である電圧VRsは基準電圧Vrefを上回る。その結果、過電流検出回路50のコンパレータCMPは、断続的に(電流検出信号n(CDn)が入力される度に)ハイレベルの過電流検出信号OCDを出力し、入出力選択部40は、断続的にハイレベルの選択過電流信号SOCnを出力する。なお、ここでの断続的な出力は、上述したように入出力選択部40の作用により定電圧回路nによる過電流出力の検出が時分割で断続的に行われるためである。
また、リセット回路70の起動時間タイマnは、定電圧制御信号CTLnがローレベルからハイレベルに変化したことを検知すると、クロック信号CLKにもとづく計時を開始するとともに、ローレベルのリセットマスク信号MSKnの出力を開始する(矢印112参照。)。当該ローレベルのリセットマスク信号MSKnの出力は、定電圧制御信号CTLnがローレベルからハイレベルに変化したことを検知してから所定期間T1の間、持続される。そうすることで、定電圧回路nが起動されてから所定期間T1の間は、リセット制御回路70からリセット信号RSTnが出力されない。ここでの所定時間T1の長さは予め設定されており、例えば、その長さは、出力電圧Vonが0Vから定格電圧まで立ち上がる時間とほぼ等しい時間である。
他方、リセット回路70の過電流検出タイマnは、選択過電流信号SOCnの入力を検知すると、クロック信号CLKに基づく計時を開始するが、過電流検出タイマ信号OCDnはローレベルを維持する(矢印113参照。)。そして、当該計時から所定時間T2した直後にさらに選択過電流信号SOCnの入力を受けると、過電流検出タイマnは、ハイレベルの過電流検出タイマ信号OCDnの出力を開始する(矢印114参照。)。なお、過電流検出タイマ信号OCDnは、次の選択過電流信号SOCnが来なくなるまでハイレベルが維持され、来なくなった時点でローレベルに戻る。
アンド回路ANDn0(例えば、図3のAND10(73)等)には、過電流検出タイマ信号OCDnとリセットマスク信号MSKnとが入力されるので、起動区間の場合は、ハイレベルの過電流検出タイマ信号OCDnが出力されている間、ローレベルのリセットマスク信号MSKnが出力されることにより、アンド回路ANDn0からリセット信号n(RSTn)は出力されない。
次に、定電圧回路nが起動されてから所定期間T1を経過した以降の期間におけるリセット制御回路70の動作例について、中間期間AおよびBにおける動作例を参照して説明する。
中間期間Aは、短時間だけ電圧VRsが基準電圧Vrefを上回り、選択過電流信号SOCnのパルス信号が1回だけ出力された場合におけるリセット制御回路70の動作例を示すタイミングチャートである。
リセット制御回路70の過電流検出タイマn(例えば、図3の過電流検出タイマ1(71)等)は、選択過電流信号SOCnの入力を受けて、クロック信号CLKにもとづく計時を開始する(矢印118参照)。しかし、所定の時間T2以内に選択過電流信号SOCnの出力がなくなった(ローレベルに戻った)ので、過電流検出タイマ信号OCDnはローレベルのままとなり、リセット制御回路70からリセット信号RSTnは出力されない。
中間期間Bは、所定の時間T2以上にわたり電圧VRsが基準電圧Vrefを上回り、選択過電流信号SOCnのパルス信号が連続して出力された場合におけるリセット制御回路70の動作例を示すタイミングチャートである。
中間期間Aの例と同様、リセット制御回路70の過電流検出タイマn(例えば、図3の過電流検出タイマ1(71)等)は、選択過電流信号SOCnの入力を受けて、クロック信号CLKにもとづく計時を開始する(矢印119参照)。中間期間Aの例とは異なり中間期間Bにおいては、所定時間T2経過後も選択過電流信号SOCnが出力されている。そのため、過電流検出タイマnから出力される過電流検出タイマ信号OCDnはローレベルからハイレベルに変化する(矢印120参照。)。このとき、起動時間タイマn(例えば、図3の起動時間タイマ1(72)等)は、ハイレベルのリセットマスク信号MSKnを出力している(矢印121a参照。)。よって、アンド回路ANDn0の出力はハイレベルとなり、リセット信号RSTnが出力される(矢印121aおよびb参照。)。当該リセット信号RSTnの出力を受けて、レジスタ回路n(例えば、図3のレジスタ回路REG1)はリセットされ、定電圧制御信号CTLnがハイレベルからローレベルへ変化する(矢印122参照。)。よって、定電圧回路nは動作を停止する。すると定電圧回路nの出力電圧Vonは低下し、電流検出信号CDnも減少して電圧VRsは基準電圧Vref以下となり過電流検出信号はローレベルとなる。
なお、上記の例では、過電流検出タイマn(例えば、過電流検出タイマ1(71))は、所定時間T2以上にわたり選択過電流信号SOCnのパルスが連続して入力した場合に過電流検出タイマ信号OCDnをハイレベルにするようにしているが、時間を調べる代わりに、選択過電流信号SOCnのパルス信号が連続してm個以上入力された場合に過電流検出タイマ信号OCDnをハイレベルにするようにしてもよい。図5のタイミングチャートの例に倣えば、過電流検出タイマnは、選択過電流信号SOCnのパルス信号が連続して4個以上(m=4)入力された場合に、過電流検出タイマ信号OCDnをハイレベルすればよい。
再び図1を参照すれば、リセット信号n(例えば、リセット信号1と2(RST1、RST2))が2入力オア回路OR(81)に入力されており、オア回路OR(81)の出力は、CPU82への割り込み要求(IRQ)として出力される。つまり、いずれかの定電圧回路nで過電流が検出され、該当する定電圧回路nの動作が停止された場合、CPUに割り込みが発生し、システム電源装置の定電圧回路に異常が生じたことを通知する。
このとき、CPUは、シリアル入出力回路SIOを介して、全てのレジスタ回路REGn(REG1、REG2、...)の内容から、動作を停止した定電圧回路nを特定する。そして、動作を停止した定電圧回路nが電力を供給している回路に他の定電圧回路からも電力を供給しており、これらの定電圧回路からの給電も停止した方がよい場合は、CPUは、シリアル入出力回路SIOを介して該当する定電圧回路を制御するレジスタ回路REGj(jは、n以外。)にローレベルの信号を書き込んで、該当する定電圧回路の動作を停止するようにしている。
なお、上記説明では、オア回路OR(81)の出力は、CPUの割り込み入力に接続するようにしているが、通常の入力ポートに接続し、CPUが定期的にオア回路OR(81)の出力状態を確認するようにしてもかまわない。
さらに、上記例では、過電流が検出された定電圧回路に関連する他の定電圧回路の動作を停止する方法として、CPUを経由してレジスタ回路REGjの内容を書き換える方法を示したが、あらかじめ関連する定電圧回路同士が分かっている場合は、リセット制御回路70内において、特定の定電圧回路nに過電流が検出された場合に、関連して動作を停止させる定電圧回路jにもリセット信号RSTjを出力するようにリセット制御回路70を構成しておいてもよい。例えば、リセット制御回路70内に、各定電圧回路について、それを停止させる際に同時的に動作を停止させるべき別の定電圧回路についての情報を備えるテーブルメモリを備えておけばよい。リセット制御回路70は、例えば、定電圧回路nについてリセット信号RSTnを出力する場合に当該テーブルメモリを参照し、関連する定電圧回路jを特定し、リセット信号RSTjも出力するようにすればよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、定電圧回路がいくつあろうとも一つの過電流検出回路50を備えた過電流出力電源特定回路が実現され、回路規模の削減が可能となる。つまり、入力選択手段が、複数の定電圧回路からの出力を時分割で順次的に過電流検出回路50へ入力し、出力選択手段が、過電流検出回路50からの出力を入力選択手段と同期して、当該出力を、定電圧回路と対応付けされた出力端子から出力すればよい。リセット制御回路70は、定電圧回路と対応付けされた入力端子から当該出力を入力することにより、過電流を出力した定電圧回路を特定することが可能である。また、定電圧回路の数が多くなるほどその効果が大きくなる。さらに、上記定電圧回路と過電流保護回路30など周辺回路を半導体装置に集積化した場合にはチップ面積の縮小が可能となる。
さらに、過電流が検出された定電圧回路を含め、関連する定電圧回路の動作を停止させることができるようにしたので、複数の定電圧回路から電力供給を受けている回路に対し、一つの定電圧回路だけを停止した場合に発生するかもしれない2次障害を防止することができる。
さらに、正常に動作しており、しかも動作を継続したい回路まで停止してしまうこともなくなり、過電流による機器の機能低下を最小限に留めることができる。
さらに、起動時の突入電流やノイズにより短時間過電流が生じた場合は、定電圧回路の動作を停止させないようにしたので安定した動作が行える。
本発明は、回路に電力を供給する複数の電圧源を備えたシステム電源装置からの過電流出力を検出する機構として有用である。
100 ・・・ システム電源装置
10 ・・・ 定電圧回路1
11 ・・・ 出力トランジスタ
12 ・・・ 電流検出トランジスタ
13 ・・・ 誤差増幅回路AMP1
14 ・・・ 基準電圧Vr1
15 ・・・ 抵抗R11
16 ・・・ 抵抗R12
20 ・・・ 定電圧回路2
21 ・・・ 出力トランジスタ
22 ・・・ 電流検出トランジスタ
23 ・・・ 誤差増幅回路AMP2
24 ・・・ 基準電圧Vr2
25 ・・・ 抵抗R21
26 ・・・ 抵抗R22
30 ・・・ 過電流保護回路
40 ・・・ 入出力選択部
41 ・・・ 選択回路
42 ・・・ スイッチ手段SW1
43 ・・・ スイッチ手段SW2
44 ・・・ 2入力アンド回路AND1
45 ・・・ 2入力アンド回路AND2
50 ・・・ 過電流検出回路
51 ・・・ コンパレータ
52 ・・・ 抵抗Rs
53 ・・・ 基準電圧Vref
60 ・・・ 発振回路OSC
70 ・・・ リセット制御回路
71 ・・・ 過電流検出タイマ1
72 ・・・ 起動時間タイマ1
73 ・・・ 2入力アンド回路AND10
74 ・・・ 過電流検出タイマ2
75 ・・・ 起動時間タイマ2
76 ・・・ 2入力アンド回路AND20
77 ・・・ レジスタ回路REG1
78 ・・・ レジスタ回路REG1
80 ・・・ シリアル入出力回路SIO
81 ・・・ 2入力オア回路OR
82 ・・・ 中央処理装置CPU
特開2005−019782号公報 特開2001−178114号公報 特許第2735202号明細書 特許第4499985号明細書

Claims (7)

  1. 複数の定電圧回路の出力を受け、各定電圧回路からの出力を時分割で順次的に過電流検出回路へ出力する入力選択手段と、
    前記入力選択手段からの出力を受け、前記複数の定電圧回路それぞれからの過電流出力の有無を時分割で順次的に検出して、検出結果を過電流検出信号として出力する過電流検出回路と、
    前記過電流検出信号を受け、前記入力選択手段と同期して、前記複数の定電圧回路それぞれについての過電流出力検出結果をそれぞれ、各定電圧回路と対応付けされた出力端子へ出力する出力選択手段と、
    過電流出力検出結果を受けた入力端子に基づいて過電流を出力した定電圧回路を特定するリセット制御回路と、を有する過電流出力電源特定回路。
  2. 請求項1に記載の過電流出力電源特定回路を備えた過電流保護回路であって、
    前記リセット制御回路が、前記特定に係る定電圧回路を停止させるリセット信号を出力する、過電流保護回路。
  3. 前記リセット制御回路は、前記特定に係る定電圧回路が起動されてから第1所定時間経過するまでは、当該定電圧回路からの過電流出力を検出した場合であっても、当該定電圧回路を停止させるリセット信号を出力しない、請求項2に記載の過電流保護回路。
  4. 前記リセット制御回路は、前記特定に係る定電圧回路からの過電流出力が第2所定時間以上にわたり継続した場合に、当該定電圧回路を停止させるリセット信号を出力する、請求項2または3に記載の過電流保護回路。
  5. 前記リセット制御回路は、前記特定に係る定電圧回路からの過電流出力が所定回数にわたり継続して検出された場合に、当該定電圧回路を停止させるリセット信号を出力する、請求項2または3に記載の過電流保護回路。
  6. 前記リセット制御回路は、前記複数の定電圧回路に含まれる第1定電圧回路について、当該第1定電圧回路を停止させる場合に同時的に停止させるべき別の定電圧回路を特定するための情報を保持し、
    前記第1定電圧回路からの過電流出力の検出を受けて、当該第1定電圧回路、および、当該別の定電圧回路を停止させるリセット信号を出力する、請求項2乃至4のいずれか1項に記載の過電流保護回路。
  7. 前記請求項2乃至5のいずれか1項に記載の前記複数の定電圧回路および前記過電流保護回路を備える半導体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109412567A (zh) * 2018-12-28 2019-03-01 上海南芯半导体科技有限公司 一种功率开关器件故障过程的保护方法

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