JP2012058074A - 表示装置及び時計装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 時計ガラス2と文字板15との間に配置されている飾りピース20の上部位置に、互いに予め定められた間隔を置いて、時計ガラス2の下面に対向する突出部216,226を複数設けているので、文字板20と時計ガラス2とが互いに接近しても、文字板20上に設けられている飾りピース20の複数の突出部216,226が時計ガラス2の下面に接触した場合でも、時計ガラス2の下面に対し複数の突出部216,226が点接触となり、そのために、両者の接触面積を大幅に小さくし、その結果、仮にニュートンリングが発生したときでも、目視できないほどのニュートンリングしか生じさせないようにし、時計ガラス2の変形防止による外観を損なうことを抑制するようにしている。
【選択図】図6
Description
ところで、この飾りピースは文字板に設けられた穴に飾りピースの下端部を嵌め込むことによって文字板に取り付けられている。そして、飾りピースが取り付けられた文字板は腕時計ケースの下端開口から腕時計ケースに入れられ、その後、時計モジュール部材及びクッション材等がこの順序で入れられ、腕時計ケースの下端開口に裏蓋が取り付けられることで、飾りピース、文字板及び時計モジュール部材が腕時計ケース内に固定される。
一方、時計ガラスと飾りピースとのクリアランスを小さく設定すると、裏蓋を腕時計ケースに取り付ける際に、時計ガラスの下面に飾りピースが押し付けられ、時計ガラスが歪んで外部からニュートンリングと称されている干渉縞が発生し、文字板上に形成されている時字または装飾部分が明確に視認することができず、また腕時計の外観を損ねてしまうという問題がある。
このような問題点を解消する方法として、文字板に飾りピースを両面テープや接着剤で貼り付けて固定することも考えられる。しかし、両面テープや接着剤を用いる場合には、その接着性や作業性を考慮すると、接着面積をある程度大きく取らなければならなくなり、飾りピースのデザインに制約が生じてしまうという問題がある。また、両面テープや接着剤を使用する分だけ、製造工数が増えてしまうという問題がある。特に、接着剤を使用するものでは、接着剤のポットライフや糸引き等の発生で工程での手間が増えてしまう。
また、このような問題は、光透過部材と表示部材との間に装飾部材を設ける場合一般に生じる。
本発明は、かかる実情に鑑み、装飾部材と光透過部材とが接触した場合でも、ニュートンリングと称されている干渉縞の発生を極力防止し、かつ、外観を損ねることが少ない表示装置及び時計装置を提供することを目的としている。
光透過部材と、
この光透過部材の下方位置に配置された表示部材と、
この表示部材を装飾するために当該表示部材上に設けられ前記光透過部材と前記表示部材との間に配置された装飾部材とを備え、
前記装飾部材の上部位置に、互いに予め定められた間隔を置いて、前記光透過部材の下面に対向する突出部が複数設けられていることを特徴とする表示装置である。
請求項1又は請求項2に記載の表示装置と、
この表示装置が設けられた時計装置本体と、
を備えていることを特徴とする時計装置である。
図1は本発明の表示装置の一例としての第1の実施形態の腕時計(時計装置)の平面図、図2は図1の腕時計のII−II線に沿った断面図である。
この腕時計100は、図1及び図2に示すように、腕時計ケース1を備えている。この腕時計ケース1の上部開口部には、光透過部材である時計ガラス2がパッキン2aを介して装着されており、腕時計ケース1の下部には、裏蓋3が防水リング3aを介して取り付けられている。また、この腕時計ケース1内には、時計モジュール部材4が配置されている。
この飾りピース20は、円環状の第1の飾り部21及び第2の飾り部22を備えている。このうち第1飾り部21の外形寸法は第2の飾り部22の外形寸法よりも大きく形成されている。そして、飾りピース20は、第1の飾り部21と第2の飾り部22とが一体的となっており、第1の飾り部21の外周部と第2の飾り部22の外周部との一部が重なり合った形状をなしている。なお、飾りピース20は円環状でなくてもよく、枠形状、棒状等であってもよいことは勿論である。
図3及び図6に示すように、この第1の飾り部21は、円周方向に直交する断面で見た場合、環状部211の上面中央部が頂部212となるように山形に盛り上がって形成されている。この第1の飾り部21の頂部212は平面となっている。そして、環状部211の上面の頂部212よりも半径方向外側が半径外方に向けて下り勾配を持つ傾斜面212aとなっており、一方、頂部212よりも半径方向内側が半径内方に向けて下り勾配を持つ傾斜面212bとなっている。
一方、第1の飾り部21の下側の外周側には、図6に示すように、下方に垂れ下がる載置部214が形成されている。この載置部214は環状部213と同心的に形成されている。この載置部214の下面は平面となっていて載置面214aを構成している。この載置部214は、飾りピース20を文字板15に取り付ける際に文字板15に載置される部分であり、載置状態では、載置面214aは文字板15の上面に当接する。
また、環状部211の下側には、嵌合部213と載置部214との間に溝215が形成されている。
この3つの突出部216は載置面214aを基端として環状部211の外側に沿って起立し、さらに、環状部211の傾斜面212aの上まで延びて形成されている。そして、突出部216の頂部216aは環状部211の上面の頂部212よりも上方に突出している。
すなわち、図4に示すように、第1の飾り部21の外周部には、隣り合う突出部216,216の間に、等間隔(中心角20度間隔)で凹部218が形成されている。この凹部218の形成場所は、第1の飾り部21の外周面217と傾斜面212aとの境界部分である。なお、第2の飾り部22が連設される側に位置する隣り合う突出部216,216の間では、中央の凹部218は省略され、後述の突出部226に取って代わられている。
また、第1の飾り部21の内周部には、等間隔(中心角36度間隔)で凹部218が形成されている。この凹部218の形成場所は、傾斜面212bの上である。
図3に示すように、この第2の飾り部22は、円周方向に直交する断面で見た場合、環状部221の上面中央部が頂部222となるように山形に盛り上がって形成されている。すなわち、環状部221の上面の頂部222よりも半径方向外側が半径外方に向けて下り勾配を持つ傾斜面222aとなっており、頂部222よりも半径方向内側が半径内方に向けて下り勾配を持つ傾斜面222bとなっている。なお、環状部221の上面の頂部222は上記第1の飾り部分21における環状部212の上面の頂部212と同じ高さとなっている。
一方、第2の飾り部22の下側の外周側には、下方に垂れ下がる載置部224が形成されている。この載置部224は環状部223と同心的に形成されている。この載置部224の下面は平面となっていて載置面224aを構成している。この載置部224は、飾りピース20を文字板15に取り付ける際に文字板15に載置される部分であり、載置状態では、載置面224aは文字板15の上面に当接する。なお、載置面224aは上記載置面214aと面一となって互いに繋がっている。
また、環状部221の下側には、嵌合部223と載置部224との間に溝225が形成されている。
この4つの突出部226は載置面224aを基端として環状部221の外側に沿って起立し、さらに、環状部221の傾斜面222aの上まで延びて形成されている。そして、突出部226の頂部226aは環状部221の上面の頂部222よりも上方に突出している。
すなわち、第2の飾り部22の内周部には、等間隔(中心角72度間隔)で凹部228が形成されている。この凹部228の形成場所は、傾斜面222bの上である。
まず、文字板15の穴15cに飾りピース20の嵌合部213,223を嵌め込んで、文字板15に飾りピース20を取り付ける。次に、飾りピース20が取り付けられた文字板15を飾りピース20側から腕時計ケース1内に挿入する。次に、時計モジュール部材4を表示パネル13側から腕時計ケース1内に挿入する。なお、飾りピース20が取り付けられた文字板15と時計モジュール部材4を一緒に腕時計ケース1内に挿入してもよい。
次に、クッション材6を腕時計ケース1内に挿入し、その後に、裏蓋3を腕時計ケース1に取り付ける。
これによって、飾りピース20は腕時計内に組み込まれる。
すなわち、時計ガラス2の下面と飾りピース20の突出部216の頂部212とは、わずかに距離を隔てて配置されているので、平常時においては非接触状態にあるが、時計ガラス2の上面が上方から押され、その結果、時計ガラス2と飾りピース20の突出部216とが互いに接近し、時計ガラス2の下面と飾りピース20の突出部216の頂部212とが点接触状態になることがある。
しかしながら、このように時計ガラス2の下面と飾りピース20の突出部216の頂部212とが点接触状態になった場合でも、時計ガラス2の下面と飾りピース20の上面とが面接触しないで、時計ガラス2の下面と飾りピース20の3個の突出部216の頂部212とが点接触することとなるので、時計ガラス2と飾りピース20との接触面積を大幅に抑制することができ、このために、時計ガラス2の下面が飾りピース20の突出部216の頂部212により押されて、当該時計ガラス2の下面のうち、頂部212と対向する位置にニュートンリングが発生したときでも、目視できないほどのニュートンリングしか生じないため、時計ガラス2を透過して文字板15の表面に形成されている時字または装飾部部分などを目視することができる一方で、時計ガラス2が変形する事態を未然に防止して、腕時計100の外観を損なうことを抑制することができる。
この腕時計200は時計ガラス2の裏側にソーラパネル(光透過部材)201が設置された腕時計である。この腕時計200においては、第1の実施形態と同じ飾りピース20が文字板15とソーラパネル201との間に設けられている。そして、この腕時計200においては、飾りピース20の突出部216,226の頂部216a,226aがソーラパネル201に点接触可能となっている。なお、図10において第1の実施形態の腕時計100と同じ部材については同じ符号が付してある。
なお、「点接触」にするには突出部216,226の頂部216a,226aを尖頭状、半球状にしたりすることも可能である。
また、接触面積は、例えば、1平方mm程度のものでもよい。また、線接触の場合は、例えば、1mm以下の接触であってもよい。
例えば、上記変形例では、飾りピース30の突出部316が時字を構成する場合を述べたが、時字に限らず、指針に応じた指標を設けてもよいことは勿論である。
2 時計ガラス
15 文字板
20 飾りピース
21 第1の飾り部
213 嵌合部
214 載置部
216 突出部
213a 頂部
22 第2の飾り部
223 嵌合部
224 載置部
226 突出部
226a 頂部
Claims (7)
- 光透過部材と、
この光透過部材の下方位置に配置された表示部材と、
この表示部材を装飾するために当該表示部材上に設けられ前記光透過部材と前記表示部材との間に配置された装飾部材とを備え、
前記装飾部材の上部位置に、互いに予め定められた間隔を置いて、前記光透過部材の下面に対向する突出部が複数設けられていることを特徴とする表示装置。 - 前記複数の突出部は、前記光透過部材の下面に点接触可能となっていることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
- 前記光透過部材は、時計ガラス又はソーラパネルであり、前記表示部材は文字板であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の表示装置。
- 前記複数の突出部は、時字としての機能も併せもつことを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
- 請求項1又は請求項2に記載の表示装置と、
この表示装置が設けられた時計装置本体と、
を備えていることを特徴とする時計装置。 - 前記光透過部材は、時計ガラス又はソーラパネルであり、前記表示部材は文字板であることを特徴とする請求項5に記載の時計装置。
- 前記複数の突出部は、時字としての機能も併せもつことを特徴とする請求項6に記載の時計装置。
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WO1995027234A1 (fr) * | 1994-03-31 | 1995-10-12 | Citizen Watch Co., Ltd. | Montre a affichage du type a transmission lumineuse |
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- 2010-09-09 JP JP2010201501A patent/JP5589693B2/ja active Active
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