JP2012058017A - 情報処理装置、ナビゲーション装置及び経路案内情報提供方法 - Google Patents

情報処理装置、ナビゲーション装置及び経路案内情報提供方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数のユーザにとって適切な経路案内を行う。
【解決手段】情報処理装置M1は、複数の経路情報に基づいて経路案内情報を探索する経路案内情報探索部16と、探索した経路案内情報に対応する経路を車両が逸脱した回数を示す経路逸脱回数と、当該経路を逸脱した車両である逸脱車両の数を示す経路逸脱車両数とに基づいて、逸脱した経路に関する情報である逸脱経路情報を取得するか否かを判断する経路情報取得部13と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理装置、ナビゲーション装置及び経路案内情報提供方法に関するものである。
所望の目的地への経路を探索して表示し、その経路から外れた道路を運転者であるユーザが走行した場合に、当該道路を学習して経路探索に反映するナビゲーション装置が知られている。例えば下記の特許文献1に記載のナビゲーション装置では、地図データを階層化しておき、上位レベルの地図データで探索を行った結果、探索した経路から外れた道路を車両が所定の回数走行した場合に、その道路を上位レベルの地図データに反映して経路探索の対象とする。
特開2004−177318号公報
上記特許文献1に記載されたナビゲーション装置では、ユーザ個人がよく通る道路を反映した経路案内を行っている。したがって、誘導中の経路から外れた道路をユーザが所定の回数走行することにより初めてその道路が経路探索の対象となる。そのため、もともと案内した経路が不適切だったとしても、常にナビゲーション装置に従うユーザは他の経路を走行しないので、このようなユーザに対しては最適な経路を案内することができないという問題があった。また、上記特許文献1に記載されたナビゲーション装置では、案内した経路からユーザが外れたことが、ユーザの好み等の個人的な理由によるものか、案内した経路が時間的に不利である等、他に適切な経路が存在するといった理由によるものかを判断することができないという問題があった。
そこで本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、複数のユーザにとって適切な経路案内を行う情報処理装置、ナビゲーション装置及び経路案内情報提供方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の情報処理装置は、複数の経路情報に基づいて経路案内情報を探索する経路案内情報探索手段と、経路案内情報探索手段により探索した経路案内情報に対応する経路を車両が逸脱した回数を示す経路逸脱回数と、当該経路を逸脱した車両である逸脱車両の数を示す経路逸脱車両数と、に基づいて、逸脱した経路に関する情報である逸脱経路情報を取得するか否かを判断する経路情報取得手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、探索した経路案内情報に対応する経路を車両が逸脱した回数を示す経路逸脱回数と当該経路を逸脱した車両である逸脱車両の数を示す経路逸脱車両数とに基づいて、逸脱した経路に関する情報である逸脱経路情報を取得するか否かを判断することにより、ユーザ個人が運転する車両だけでなく他の複数のユーザが運転する車両を含めた複数の車両が頻繁に経路を逸脱する場合に、その逸脱経路情報を取得することが可能となる。その結果、複数のユーザにとって適切な経路案内を行うことが可能となる。
また本発明に係る情報処理装置において、経路情報取得手段は、経路逸脱回数が所定の回数以上であり、経路逸脱車両数が所定の数以上の場合に、逸脱経路情報を取得することが好ましい。
本発明によれば、経路逸脱回数が所定回数以上であり、経路逸脱車両数が所定数以上の場合に、逸脱経路情報を取得することにより、単に間違えて逸脱した場合等の有用性の低い逸脱経路情報を取得しないようにすることができる。そのため、経路案内の精度を向上することができる。
また本発明に係る情報処理装置において、経路情報取得手段は、提供した経路案内情報に対応する経路と異なる経路を車両が走行した割合を示す逸脱率が所定の値を超える車両の数に基づいて、逸脱経路情報を取得するか否かを判断するようにしてもよい。
本発明によれば、逸脱率が所定の値を超える車両の数に基づいて逸脱経路情報を取得するか否かを判断することにより、単に間違えて逸脱した場合等の有用性の低い逸脱経路情報を取得しないようにすることができる。そのため、経路案内の精度を向上することができる。
また本発明に係る情報処理装置において、経路情報取得手段が取得した逸脱経路情報を、複数の経路情報に反映する経路情報更新手段と、をさらに備えてもよい。
本発明によれば、逸脱経路情報を複数の経路情報に反映することにより、逸脱経路情報を含めた経路案内情報の探索を可能とする。
また本発明に係る情報処理装置において、経路情報にコスト情報を設定する経路コスト設定手段をさらに備え、経路コスト設定手段は、逸脱経路情報にコスト情報を設定し、経路案内情報探索手段は、逸脱経路情報を含む複数の経路情報の各々に設定されたコスト情報に基づいて経路案内情報を探索することが好ましい。
本発明によれば、経路情報及び逸脱経路情報にコスト情報を設定し、逸脱経路情報を含む複数の経路情報の各々に設定されたコスト情報に基づいて経路案内情報を探索することにより、逸脱経路情報を含む複数の経路情報から適切な経路案内情報を探索することができる。
また本発明に係る情報処理装置において、経路コスト設定手段は、経路逸脱回数が所定の回数以上であり、経路逸脱車両数が所定の数以上の場合に、他の経路情報と比較して当該逸脱経路情報に低いコスト情報を設定することが好ましい。
本発明によれば、経路逸脱回数が所定の回数以上であり、経路逸脱車両数が所定の数以上の場合に、他の経路情報と比較して当該逸脱経路情報に低いコスト情報を設定することにより、頻繁に利用される逸脱経路情報が他の経路情報より選択されやすくする。その結果、さらに適切な経路案内情報を探索することができる。
また本発明に係る情報処理装置において、経路コスト設定手段は、経路逸脱車両数が所定の値以下である場合、逸脱経路情報にコスト情報の設定を行わないことが好ましい。
本発明によれば、経路逸脱車両数が所定の値以下である場合、逸脱経路情報にコスト情報の設定を行わないようにすることにより、個人的な好み等により利用される逸脱経路情報といった複数のユーザにとっては有用性の低い逸脱経路情報が選択されないようにすることができる。その結果、さらに適切な経路案内情報を探索することができる。
本発明に係るナビゲーション装置は、情報処理装置を備えることを特徴とする。
また、本発明の経路案内情報提供方法は、経路案内情報を提供するにあたり、探索した経路案内情報に対応する経路を車両が逸脱した回数を示す経路逸脱回数と、当該経路を逸脱した車両である逸脱車両の数を示す経路逸脱車両数と、に基づいて、逸脱した経路に関する情報である逸脱経路情報を取得するか否かを判断する逸脱経路情報取得ステップを備えることを特徴とする。
本発明によれば、複数のユーザにとって適切な経路案内を行う情報処理装置、ナビゲーション装置及び経路案内情報提供方法を提供できる。
本発明の第1実施形態に係る情報処理装置の構成概略図である。 本発明の第1実施形態に係る情報処理装置で実行される処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る経路情報取得部が情報センターから取得する情報の一例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る経路案内情報提供システムの構成概略図である。 本発明の第2実施形態に係る経路案内情報提供システムで実行される処理を説明するためのフローチャートである。
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
図1に、第1実施形態の情報処理装置M1の構成概略図を示す。情報処理装置M1は、ユーザが目的地へ向かう際に経路を案内する装置である。第1実施形態では、情報処理装置M1はナビゲーション装置である。なお、情報処理装置M1は、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistants)等としてもよい。図1に示すように情報処理装置M1は、ECU(Electronic Control Unit)1、操作部2、GPS(Global Positioning System)受信機3、通信部4、地図DB5及び表示部6を含んで構成されている。
ECU1は、車両に搭載されたコンピュータであり、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及び入出力インターフェイス等を備えて構成されている。ECU1は、操作部2、GPS受信機3、通信部4、地図DB5及び表示部6に接続されている。またECU1は、逸脱経路判定部11、逸脱経路情報記憶部12、経路情報取得部13、経路情報更新部14、経路コスト設定部15及び経路案内情報探索部16を備えて構成されている。
操作部2は、ユーザが情報処理装置M1に対して各種設定や各種選択等を行うための装置である。第1実施形態では、操作部2は操作パネルである。操作部2は、例えば、リモートコントローラ、ディスプレイを利用したタッチパネル等としてもよい。ユーザは、操作部2を操作することにより、目的地に設定したい施設や地点の名称等を入力するか、予め登録された場所から目的地を選択する等して目的地を設定する。また、ユーザは、操作部2を操作することにより、経路探索の条件を設定することもできる。
GPS受信機3は、衛星測位システムの情報端末機であって、現在位置を取得するために用いられるものである。なお、現在位置を取得するために、GPS受信機3に代えて、地磁気センサ、ジャイロスコープ、走行距離を算出するための車速センサ等を用いてもよい。
通信部4は、情報センターSや他車両との間で通信を行うためのものである。通信部4は、例えば無線により通信を行うよう構成されている。通信部4は、情報センターSや他車両との間で後述する逸脱経路情報等の地図DB5を更新するのに必要な情報等の各種情報を送受信する。
地図DB5は、地図情報が格納されたデータベースである。地図情報には、地形等を示す背景データや地名等を表示するための文字データ等といった地図を描画するのに必要な各種データ、各ノードについての情報を含むノード情報や各リンクについての情報を含むリンク情報等といった経路を探索するのに必要な複数の経路情報が含まれる。地図DB5は、ハードディスクやメモリカード等の読み書き可能な記憶媒体により構成されている。
表示部6は、視覚を通じてユーザに情報を提供する装置であり、例えば経路案内情報や各種設定情報等を表示する装置である。第1実施形態では、表示部6は液晶ディスプレイであるが、他の表示装置であってもよい。なお、表示部6とともに、スピーカ等の音声出力部を備える構成としてもよい。
引き続いて、第1実施形態のECU1の各機能について以下に説明を行う。図1に示すように、ECU1は、逸脱経路判定部11、逸脱経路情報記憶部12、経路情報取得部13、経路情報更新部14、経路コスト設定部15及び経路案内情報探索部16を備えて構成される。
経路案内情報探索部16は、複数の経路情報に基づいて経路案内情報を探索する経路案内情報探索手段として機能するものである。具体的に説明すると、経路案内情報探索部16は、操作部2から目的地情報を取得し、地図DB5及びGPS受信機3から現在地の情報等を取得して、目的地までの経路を探索する。なお、後述する経路情報更新部14により更新された情報が地図DB5にあれば、その更新された情報を含む情報に基づいて経路を探索する。そして、経路案内情報探索部16は、探索した経路を経路案内情報として逸脱経路判定部11及び表示部6へ出力する。例えば経路案内情報探索部16は、各経路を構成するリンクのコスト情報に基づいて、現在地から目的地までの経路を探索する。
逸脱経路判定部11は、経路案内情報探索部16から出力された経路案内情報が示す経路を自車両が逸脱しているか否かを判定する逸脱経路判定手段として機能するものである。具体的には、逸脱経路判定部11は、経路案内情報探索部16から出力された経路案内情報に含まれる各リンクのリンク情報に基づいて、当該経路が存在する位置を認識する。そして、逸脱経路判定部11は、GPS受信機3により取得した自車両の現在位置が、その経路上に存在すると判断した場合には、経路案内情報探索部16から出力された経路案内情報が示す経路を自車両が走行していると判定し、自車両の現在位置が、その経路上に存在しないと判断した場合には、経路案内情報探索部16から出力された経路案内情報が示す経路から自車両が逸脱したと判定する。
なお、GPS受信機3により取得した位置情報には、誤差が含まれている場合があるので、このような測定誤差を考慮して自車両の現在位置が経路上に存在するか否かの判断を行うようにすることが好ましい。また、逸脱経路判定部11は、自車両が経路を逸脱したと判定した場合、経路を逸脱した日時、逸脱した際に利用した経路である逸脱経路を識別可能な逸脱経路ID、逸脱経路に含まれる各リンクのリンク情報等をGPS受信機3、地図DB5等に基づいて検出する。
さらに、逸脱経路判定部11は、上述の判定を繰り返すことにより、経路案内情報探索部16によって出力された経路案内情報が示す経路を自車両が走行したか否かを判定し、その結果を経路ごとに記憶する。具体的に説明すると、逸脱経路判定部11は、各経路を識別可能な経路IDと、経路に沿って走行した回数を示す正常走行回数と、経路から逸脱した場合の逸脱経路を識別可能な逸脱経路IDと、その逸脱経路を利用した回数を示す逸脱経路利用回数とを関連付けて記憶する。そして、逸脱経路判定部11は、経路案内情報探索部16から出力された経路案内情報が示す経路に沿って走行したか否かを判定する。
その結果、自車両が経路どおりに走行したと判定した場合には、逸脱経路判定部11は、当該経路を示す経路IDに関連付けられた正常走行回数を1つ加算する。自車両が経路を逸脱したと判定した場合には、逸脱経路判定部11は逸脱経路を識別し、探索された経路IDに関連付けられた当該逸脱経路を示す逸脱経路IDに対応する逸脱経路利用回数を1つ加算する。当該逸脱経路が経路IDに関連付けられて記憶されていなかった場合には、逸脱経路判定部11は情報センターSからその逸脱経路の逸脱経路IDを取得する。そして、逸脱経路判定部11は、自車両が逸脱した経路を示す経路IDにその逸脱経路ID、逸脱経路利用回数を関連付けて記憶し、その逸脱経路利用回数を1つ加算する。逸脱経路判定部11は、自車両を識別可能な車両IDと、経路IDと正常走行回数と逸脱経路IDと逸脱経路利用回数とを関連付けて、通信部4を介して情報センターSに一定周期で送信する。
逸脱経路情報記憶部12は、逸脱経路判定部11により検出された情報のうち、逸脱経路IDと逸脱経路に含まれる各リンクのリンク情報とを逸脱経路情報として記憶する逸脱経路情報記憶手段として機能するものである。また、逸脱経路情報記憶部12に記憶された逸脱経路情報は、通信部4を介して情報センターSに所定のタイミングで送信され、情報センターS内で蓄積される。このようにすることで情報センターSには、自車両を含む複数の車両から送信された情報が蓄積される。そして、情報センターSに蓄積された各車両の逸脱経路情報は、情報センターSから所定のタイミングで送信され、逸脱経路情報記憶部12に記憶される。逸脱経路情報記憶部12に逸脱経路情報が記憶された時、あるいは、一定時間経過ごとに、逸脱経路情報記憶部12は逸脱経路情報を送受信する。なお、逸脱経路情報記憶部12は、ECU1のRAMを用いて実現してもよいし、ハードディスク等の読み書き可能な記憶媒体を用いて実現してもよい。
経路情報取得部13は、経路案内情報探索部16から出力された経路案内情報に対応する経路と異なる経路を車両が走行した割合を示す逸脱率と、当該逸脱率が所定の閾値を超える車両の数とに基づいて、逸脱した経路に関する情報である逸脱経路情報を取得するか否かを判断する経路情報取得手段として機能するものである。経路情報取得部13は、各車両について、各経路を正常に走行した回数、逸脱経路を利用した回数等の情報を通信部4を介して情報センターSから所定の周期で取得する。
図2に、経路情報取得部13が情報センターSから取得する情報の例を示す。「車両ID」は、車両を識別可能な情報である。「経路ID」は、経路案内情報探索部16により探索された経路案内情報が示す経路を識別可能な情報である。「逸脱経路ID」は、経路IDにより識別される経路を逸脱して利用した経路である逸脱経路を識別可能な情報である。「正常走行回数」は、車両IDにより識別される車両が経路IDにより識別される経路に沿って走行した回数を示す情報である。「逸脱経路利用回数」は、車両IDにより識別される車両が経路IDにより識別される経路を逸脱して、逸脱経路IDにより識別される逸脱経路を走行した回数を示す情報である。なお、経路逸脱回数は、経路IDに対応付けられた逸脱経路の逸脱経路利用回数の総和として算出される。
経路情報取得部13は、情報センターSから取得した情報に基づいて、各車両IDにより識別される車両ごとに、経路IDごとの逸脱率を算出し、逸脱率が閾値xを超える車両の数をカウントする。その車両数が閾値N以上である場合、経路情報取得部13は、当該経路IDにより識別される経路の案内が不適切であると判断する。そして、経路情報取得部13は、当該経路IDに関連付けられた逸脱経路のうち、逸脱経路利用回数が最も大きい逸脱経路が最適な経路であると判断する。経路情報取得部13は、逸脱経路情報記憶部12から当該逸脱経路に対応する逸脱経路IDを有する逸脱経路情報を取得する。
経路情報更新部14は、経路情報取得部13が取得した逸脱経路情報を、複数の経路情報に反映する経路情報更新手段として機能するものである。具体的には、経路情報更新部14は、経路情報取得部13が取得した逸脱経路情報を、地図DB5に追加する等して地図DB5に格納されている地図情報を更新する。
経路コスト設定部15は、経路情報にコスト情報を設定する経路コスト設定手段として機能するものである。ここで、コスト情報とは、例えばリンクの距離と設定速度に基づいて定められるものであって、当該リンクの想定通過時間を示す評価値である。出発地点から目的地までのリンクに設定されたコスト情報が示す値の総和が最も小さい経路が、経路探索により選択される。経路コスト設定部15は、経路情報更新部14によって地図DB5に格納された逸脱経路情報にもコスト情報を設定する。
その際、逸脱経路情報に対応する逸脱経路利用回数が所定の回数以上であり、かつ、経路逸脱車両数が所定の数以上である場合等のように、複数の車両が逸脱経路情報が示す逸脱経路を頻繁に利用している場合には、他の経路情報と比較して当該逸脱経路情報に低いコスト情報を設定することが好ましい。このようにすることで、頻繁に利用される逸脱経路を経路探索により選択されるようにすることができる。また、経路コスト設定部15は、逸脱経路情報に対応する経路逸脱車両数が所定の値以下である場合、逸脱経路情報にコスト情報の設定を行わないようにしてもよい。このようにすることで、あるユーザ個人の好みにより頻繁に利用されている逸脱経路を経路探索の対象から除外することができる。
続いて、図3のフローチャートを用いて、第1実施形態に係る情報処理装置M1における処理手順について説明する。
ユーザであるドライバ等が操作部2を操作することによって、情報処理装置M1に目的地や経路探索条件等が設定される(S1)。目的地や経路探索条件等が設定されると、経路案内情報探索部16によって、地図DB5及びGPS受信機3から現在地の情報等が取得され、目的地までの経路が探索される。次に、経路案内情報探索部16によって探索された経路が、経路案内情報として表示部6に出力され、表示部6に表示される(S2)。経路案内情報が表示部6に表示されると、逸脱経路判定部11によって、経路案内情報が示す経路を自車両が逸脱したか、当該経路どおりに走行したかが判定される(S3)。
この判定は、例えば以下のようにして行われる。逸脱経路判定部11によって、経路案内情報探索部16から出力された経路案内情報が示す経路に含まれる各リンクのリンク情報に基づいて、当該経路が存在する位置が認識される。そして、GPS受信機3により取得した自車両の現在位置がその経路上に存在すると判断された場合には、経路案内情報が示す経路を自車両が走行していることが判定される。一方で、自車両の現在位置がその経路上に存在しないと判断された場合には、経路案内情報が示す経路から自車両が逸脱したことが判定される。
S3の判定において自車両が経路を逸脱したと判定された場合には、逸脱経路判定部11によって、逸脱経路がGPS受信機3からの位置情報等に基づいて識別される。そして、逸脱経路判定部11によって、経路案内情報が示す経路の経路IDに関連付けられた当該逸脱経路を示す逸脱経路IDに対応する逸脱経路利用回数が1つ加算される(S4)。次に、逸脱経路を識別する逸脱経路IDと当該逸脱経路に含まれる各リンクのリンク情報とが、逸脱経路情報として逸脱経路情報記憶部12に記憶される(S5)。
逸脱経路情報記憶部12に記憶された逸脱経路情報は、通信部4を介して情報センターSに所定のタイミングで送信され、情報センターS内で蓄積される。また、情報センターSに蓄積された逸脱経路情報は、所定のタイミングで通信部4を介して情報センターSから受信され、逸脱経路情報記憶部12に記憶される。ここで、逸脱経路情報の送受信のタイミングは、例えば1時間毎としてもよいし、新たな逸脱経路情報が記憶される毎としてもよい。逸脱経路情報の送受信のタイミングは、予め情報処理装置M1に設定されている。
一方で、S3の判定において自車両が経路どおりに走行していると判定された場合には、逸脱経路判定部11によって自車両が当該経路全体を走行し終えたか否かが判定される(S6)。自車両が当該経路全体を走行し終えたと判定された場合には、逸脱経路判定部11によって、当該経路を示す経路IDに関連付けられた正常走行回数が1つ加算される(S7)。S6の判定において自車両が当該経路を走行し終えておらず、走行中であると判定された場合には、再度S3の判定が行われる。逸脱経路判定部11によって、自車両を識別可能な車両IDと、経路IDと正常走行回数と逸脱経路IDと逸脱経路利用回数とが関連付けられて、通信部4を介して情報センターSに一定周期で送信される。
次に、各車両IDと関連付けられた、経路ID、正常走行回数、逸脱経路ID、逸脱経路利用回数といった情報が、経路情報取得部13によって、通信部4を介して情報センターSから所定の周期で取得される。そして、情報センターSから取得した情報に基づいて、各車両IDにより識別される車両ごとに、経路IDごとの逸脱率が経路情報取得部13により算出される(S8)。次に経路情報取得部13によって、算出された逸脱率が閾値xより大きいか否か判定される(S9)。逸脱率が閾値xより大きいと判定された場合は、経路情報取得部13によって、その経路IDに対応する逸脱率が閾値xより大きい車両数をカウントするカウンタが1つ加算される(S10)。
次に経路情報取得部13によって、カウンタの値がNより大きいか否か判定される(S11)。カウンタの値がNより大きいと判定された場合は、その経路の逸脱率が閾値を超える車両が多数存在することを意味するため、経路案内情報探索部16によって探索された経路が不適切であったと判断される。そして、経路情報取得部13によって、逸脱経路情報記憶部12から当該経路IDに関連付けられた逸脱経路IDを有する逸脱経路情報が取得される(S12、逸脱経路情報取得ステップ)。ここで、当該経路IDに関連付けられた逸脱経路が複数存在する場合には、逸脱経路利用回数が最も大きい逸脱経路が選択される。逸脱経路利用回数が最も大きい逸脱経路が複数存在する場合には、例えばその中から逸脱経路ID値が最も小さい逸脱経路が選択されるようにする。
S8〜S12の処理を図2に基づいて説明すると、各車両A、車両B、車両C、車両D、車両Eについて、各経路R1、R2、R3の逸脱率が経路情報取得部13により算出される。車両Aの経路R1に対する逸脱率は、経路R1の全走行回数が10回で、逸脱経路R11を利用した回数が7回であることから、0.70と算出される。同様に、車両B、車両C、車両D、車両Eの経路R1に対する逸脱率は、それぞれ0.80、0.00、0.80、1.00と算出される。車両A、車両B、車両C、車両D、車両Eの経路R2に対する逸脱率は、それぞれ1.00、0.00、0.00、0.00、0.00と算出される。車両A、車両B、車両C、車両D、車両Eの経路R3に対する逸脱率は、それぞれ1.00、0.78、0.00、0.80、0.70と算出される。
ここで、逸脱率の閾値xを0.67、この逸脱率の閾値xを超える車両の数の閾値Nを3台とする。この場合、経路R1について逸脱率0.67を超える車両の数は4台である。同様に、経路R2については1台、経路R3については4台である。そして、経路情報取得部13は、逸脱率0.67を超える車両の数が3台以上の経路の案内が不適切であると判断する。すなわち、経路情報取得部13は、経路R1、R3の案内が不適切であると判断する。そして、経路情報取得部13は、経路R1に関連付けられた逸脱経路はR11のみであるので、逸脱経路R11の逸脱経路情報を逸脱経路情報記憶部12から取得する。
経路R3に関連付けられた逸脱経路はR31とR32であるが、逸脱経路R31の逸脱経路利用回数が24回、逸脱経路R32の逸脱経路利用回数が3回であるので、経路情報取得部13は逸脱経路R31が最適な経路であると判断し、逸脱経路R31の逸脱経路情報を逸脱経路情報記憶部12から取得する。一方、経路R2については、逸脱率0.67を超える車両の数が3台以上でないため、経路情報取得部13は逸脱経路R21の逸脱経路情報については取得しない。なお、逸脱率の閾値x、車両数の閾値Nは、予め経路情報取得部13に設定されているものである。
このように、経路情報取得部13は、R11、R31のように多くの車両によって頻繁に利用される逸脱経路の逸脱経路情報を逸脱経路情報記憶部12から取得する。一方で、経路情報取得部13は、R21のように車両Aのみに頻繁に利用される逸脱経路の逸脱経路情報は取得しない。すなわち、経路情報取得部13は、単に個人的な理由で利用される逸脱経路の情報については取得しないようにし、多くの車両によって頻繁に利用される逸脱経路の逸脱経路情報のみを取得する。
そして、経路情報更新部14によって、当該逸脱経路情報が地図DB5に反映される。その際、経路コスト設定部15によって、逸脱経路情報にコスト情報が設定されるようにしてもよい。S9の判定において逸脱率が閾値x以下であると判定された場合、及び、S11の判定においてカウンタの値がN以下であると判定された場合には、経路案内情報探索部16によって探索された経路が適切であったと判断され、地図DB5の更新は行われない。
上記第1実施形態によれば、情報処理装置M1は、探索した経路案内情報に対応する経路を車両が逸脱した回数を示す経路逸脱回数と当該経路を逸脱した車両である逸脱車両の数を示す経路逸脱車両数とに基づいて、逸脱した経路に関する情報である逸脱経路情報を取得するか否かを判断することにより、ユーザ個人が運転する車両だけでなく他の複数のユーザが運転する車両を含めた複数の車両が頻繁に経路を逸脱する場合に、その逸脱経路情報を取得することが可能となる。したがって、複数のユーザにとって適切な経路案内を行うことが可能となる。
例えば、図2における逸脱経路R21のようにユーザAが運転する車両Aだけが経路を逸脱している場合には、単にユーザAの好みである可能性が高く、その逸脱経路は他のユーザにとっては有用な経路でないと考えられるため、その逸脱経路情報を取得しない。また、逸脱率の閾値x、車両数の閾値Nを適切に設定することにより、一時的な工事や障害物を避けるために経路を逸脱した場合に、その逸脱経路情報を取得しないようにし、工事が終了した場合や障害物が除去された場合に再度地図DB5を更新するという手間を省くことができる。
さらに、上記第1実施形態によれば、図2におけるユーザCが運転する車両Cのように、常にナビゲーション装置に従うユーザが運転する車両であっても情報処理装置M1を備えることで、他のユーザが運転する車両の情報に基づいて、有用な逸脱経路情報を取得し、地図DB5を更新することが可能となる。
(第2実施形態)
図4に、第2実施形態の経路案内情報提供システム10の構成概略図を示す。図4に示すように、第2実施形態に係る経路案内情報提供システム10は、情報センターSと情報処理装置M2とを備えて構成される。
情報処理装置M2は、ユーザが目的地へ向かう際に経路を案内する装置である。第2実施形態では、情報処理装置M2はナビゲーション装置である。なお、情報処理装置M2は、スマートフォン、PDA等としてもよい。図4に示すように情報処理装置M2は、ECU1a、操作部2、GPS受信機3、通信部4及び表示部6を含んで構成されている。ECU1aは、操作部2、GPS受信機3、通信部4及び表示部6に接続されており、逸脱経路判定部11aを備えて構成されている。操作部2、GPS受信機3、通信部4、表示部6については、第1の実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
引き続いて、第2実施形態のECU1aの機能について以下に説明を行う。逸脱経路判定部11aは、第1実施形態の逸脱経路判定部11と同様の処理を行う。第1実施形態の逸脱経路判定部11と比較した場合、逸脱経路判定部11aにより検出された逸脱経路IDと逸脱経路に含まれる各リンクのリンク情報とを逸脱経路情報として、通信部4を介して情報センターSに送信する点のみ異なり、他の機能は第1実施形態の逸脱経路判定部11と同様である。
情報センターSは、各情報処理装置M2を使用するユーザから、目的地や現在位置等の情報を受信して目的地までの経路を探索し、その探索結果を経路案内情報として経路探索を依頼した情報処理装置M2に送信するサーバ装置である。図4に示すように情報センターSは、制御部7、地図DB8、通信部9を含んで構成されている。
制御部7は、情報センターSに搭載されたコンピュータであり、CPU、ROM、RAM、及び入出力インターフェイス等を備えて構成されている。制御部7は、地図DB8及び通信部9に接続されており、逸脱経路情報記憶部72、経路情報取得部73、経路情報更新部74、経路コスト設定部75及び経路案内情報探索部76を備えて構成されている。
地図DB8は、第1実施形態の地図DB5と同様の情報が格納されたデータベースである。第1実施形態では、各情報処理装置M1ごとに地図DB5が設けられていたのに対して、第2実施形態では、各情報処理装置M2に共通の地図DB8が情報センターSに設けられている点で相違している。すなわち、地図DB8の参照や更新等は、情報センターSにおいて一括して行われる。
通信部9は、各情報処理装置M2との間で通信を行うためのものである。通信部9は、例えば無線により通信を行うよう構成されている。通信部9は、各情報処理装置M2との間で逸脱経路情報等の地図DB8を更新するのに必要な情報や経路案内情報を送受信する。
引き続いて、第2実施形態の制御部7の各機能について以下に説明を行う。
逸脱経路情報記憶部72は、逸脱経路判定部11aにより送信された逸脱経路IDと逸脱経路に含まれる各リンクのリンク情報とを逸脱経路情報として記憶する逸脱経路情報記憶手段として機能するものである。なお、本実施形態において逸脱経路情報記憶部72は、制御部7のRAMを用いて実現されるが、ハードディスク等の読み書き可能な記憶媒体を用いてもよい。
経路情報取得部73は、第1実施形態の経路情報取得部13と同様に、経路案内情報探索部76が出力した経路案内情報に対応する経路と異なる経路を車両が走行した割合を示す逸脱率と、当該逸脱率が所定の閾値を超える車両の数とに基づいて、逸脱した経路に関する情報である逸脱経路情報を取得するか否かを判断する経路情報取得手段として機能するものである。経路情報取得部73は、図2で示すような各車両を識別可能な車両ID、経路ID、正常走行回数、逸脱経路ID、逸脱経路利用回数等の情報を、通信部4、通信部9を介して各車両の逸脱経路判定部11aから所定の周期で取得する。
経路情報取得部73は、各車両から取得した情報に基づいて、第1実施形態の経路情報取得部13と同様の処理手順を行い、R11、R31のように多くの車両によって頻繁に利用される逸脱経路の逸脱経路情報を逸脱経路情報記憶部12から取得する。一方で、経路情報取得部73は、R21のように車両Aのみに頻繁に利用される逸脱経路の逸脱経路情報は取得しない。すなわち、経路情報取得部73は、単に個人的な理由で利用される逸脱経路の情報については取得しないようにし、多くの車両によって頻繁に利用される逸脱経路の逸脱経路情報のみを取得する。
経路情報更新部74、経路コスト設定部75及び経路案内情報探索部76は、それぞれ第1実施形態の経路情報更新部14、経路コスト設定部15及び経路案内情報探索部16と同様であるので、その説明を省略する。
続いて、図5のフローチャートを用いて、第2実施形態に係る経路案内情報提供システム10における処理手順について説明する。
情報処理装置M2では、ユーザであるドライバ等が操作部2を操作することによって、目的地や経路探索条件等が設定される(S21)。情報処理装置M2に設定された情報が、GPS受信機3から取得した現在地の情報とともに通信部4、通信部9を介して情報センターSに送信される。そして、情報センターSの経路案内情報探索部76によって、地図DB8から目的地情報等が取得され、目的地までの経路が探索される。次に、経路案内情報探索部76によって探索された経路が、経路案内情報として通信部9、通信部4を介して情報処理装置M2に送信され(S31)、表示部6に表示される(S22)。経路案内情報が表示部6に表示されると、逸脱経路判定部11aによって、経路案内情報が示す経路を自車両が逸脱したか、当該経路どおりに走行したかが判定される(S23)。この判定は、第1実施形態のS3と同様の方法により行われる。
S23の判定において自車両が経路を逸脱したと判定された場合には、逸脱経路判定部11aによって、GPS受信機3からの位置情報等に基づいて逸脱経路が識別される。そして、逸脱経路判定部11aによって、経路案内情報が示す経路の経路IDに関連付けられた当該逸脱経路を示す逸脱経路IDに対応する逸脱経路利用回数が1つ加算される(S24)。次に、逸脱経路を識別する逸脱経路IDと当該逸脱経路に含まれる各リンクのリンク情報とが、逸脱経路情報として通信部4、通信部9を介して情報センターSに送信される(S25)。
一方で、S23の判定において自車両が経路どおりに走行していると判定された場合には、逸脱経路判定部11aによって自車両が当該経路を走行し終えたか否かが判定される(S26)。自車両が当該経路を走行し終えたと判定された場合には、逸脱経路判定部11aによって、当該経路を示す経路IDに関連付けられた正常走行回数が1つ加算される(S27)。S26の判定において自車両が当該経路を走行し終えていない、すなわち走行中であると判定された場合には、再度S23の判定が行われる。次に逸脱経路判定部11aによって、自車両を識別可能な車両IDと、経路IDと正常走行回数と逸脱経路IDと逸脱経路利用回数とが関連付けられて、通信部4、通信部9を介して情報センターSに一定周期で送信される(S28)。
情報センターSでは、情報処理装置M2から受信した逸脱経路情報が逸脱経路情報記憶部72に記憶される。次に、逸脱経路判定部11aによって情報センターSに送信された情報に基づいて、各車両IDにより識別される車両ごとに、経路IDごとの逸脱率が経路情報取得部73により算出される(S32)。次に算出された逸脱率が閾値xより大きいか否かが経路情報取得部73によって判定される(S33)。逸脱率が閾値xより大きいと判定された場合は、経路情報取得部73によってその経路IDに対応する逸脱率が閾値xより大きい車両数をカウントするカウンタが1つ加算される(S34)。
次に経路情報取得部73によって、カウンタの値がNより大きいか否かが判定される(S35)。カウンタの値がNより大きいと判定された場合は、経路案内情報探索部76によって探索された経路が不適切であったとして、経路情報取得部73によって、逸脱経路情報記憶部72から当該経路IDに関連付けられた逸脱経路IDを有する逸脱経路情報が取得される。ここで、当該経路IDに関連付けられた逸脱経路が複数存在する場合には、逸脱経路利用回数が最も大きい逸脱経路が選択される。逸脱経路利用回数が最も大きい逸脱経路が複数存在する場合には、例えば逸脱経路ID値が最も小さい逸脱経路が選択されるようにする。
そして、経路情報更新部74によって、当該逸脱経路情報が地図DB8に反映される(S36)。その際、経路コスト設定部75によって、逸脱経路情報にコスト情報が設定されるようにしてもよい。S33の判定において逸脱率が閾値x以下であると判定された場合、及び、S35の判定においてカウンタの値がN以下であると判定された場合には、経路案内情報探索部76によって探索された経路が適切であったと判断され、地図DB8の更新は行われない。
なお、S36において、逸脱経路情報記憶部72から取得された逸脱経路情報を、経路案内の修正候補としてリストアップし、通信部9を介して開発者の端末に提示するようにしてもよい。このようにすることで、開発者が、提示された修正候補を確認し、何故ユーザが案内された経路を無視するのかを現地で確認するトリガとなる。その結果、開発者が地図DB8に記憶された地図情報の更新や、プログラムの修正等を行って、経路探索を改善することができる。
上記第2実施形態によれば、経路案内情報提供システム10は、探索した経路案内情報に対応する経路を車両が逸脱した回数を示す経路逸脱回数と当該経路を逸脱した車両である逸脱車両の数を示す経路逸脱車両数とに基づいて、逸脱した経路に関する情報である逸脱経路情報を取得するか否かを判断することにより、ユーザ個人が運転する車両だけでなく他の複数のユーザが運転する車両を含めた複数の車両が頻繁に経路を逸脱する場合に、その逸脱経路情報を取得することが可能となる。したがって、複数のユーザにとって適切な経路案内を行うことが可能となる。
例えば、図2における逸脱経路R21のようにユーザAが運転する車両Aだけが経路を逸脱している場合には、単にユーザAの好みである可能性が高く、その逸脱経路は他のユーザにとっては有用な経路でないと考えられるため、その逸脱経路情報を取得しない。また、経路逸脱回数の閾値を適切に設定することにより、一時的な工事や障害物を避けるために経路を逸脱した場合に、その逸脱経路情報を取得しないようにし、工事が終了した場合や障害物が除去された場合に再度地図DB8を更新するという手間を省くことができる。
さらに、上記第2実施形態によれば、複数のユーザが運転する各車両の情報に基づいて、有用な逸脱経路情報を取得し、地図DB8を更新することが可能である。そのため、図2におけるユーザCが運転する車両Cのように、常にナビゲーション装置に従うユーザが運転する車両であっても、有用な逸脱経路情報を反映した経路案内情報を取得することができる。
上記第1実施形態では、情報処理装置M1は逸脱経路情報や正常走行回数、逸脱経路利用回数等の情報を情報センターSに送信し、他車両の情報も含めた逸脱経路情報や正常走行回数、逸脱経路利用回数等の情報を情報センターSから受信する構成であるが、車々間通信により他車両の情報処理装置M1から直接これらの情報を取得する構成としてもよい。また、第1実施形態の情報処理装置M1のECU1の機能のうちの一部を情報センターSの制御部に備えるように構成してもよい。
上記第1及び第2実施形態では、経路ごとに車両が逸脱したか否かの判定を行い、経路ごとに正常走行回数、逸脱経路、逸脱経路利用回数を記憶しているが、経路を構成する各リンクごとに車両が逸脱したか否かの判定を行うようにしてもよい。かかる場合、図2に示す情報に代えて、リンクごとに当該リンクを識別可能なリンクID、車両IDにより識別される車両が当該リンクに沿って走行した回数である正常走行回数、当該リンクを逸脱して利用したリンクである逸脱リンクを識別可能な逸脱リンクID、車両IDにより識別される車両が当該リンクを逸脱して、逸脱リンクIDにより識別される逸脱リンクを走行した回数である逸脱リンク利用回数としてもよい。
上記第1及び第2実施形態では、経路情報取得部13、73は、探索した経路案内情報に対応する経路と異なる経路を車両が走行した割合を示す逸脱率を算出し、逸脱率が所定の値を超える車両の数に基づいて、逸脱経路情報を取得するか否かを判断している。これに代えて、経路情報取得部13、73は、探索した経路案内情報に対応する経路を車両が逸脱した回数を示す経路逸脱回数と、当該経路を逸脱した車両である逸脱車両の数を示す経路逸脱車両数とに基づいて、逸脱した経路に関する情報である逸脱経路情報を取得するか否かを判断する経路情報取得手段として機能するものとしてもよい。すなわち、経路情報取得部13、73は、経路IDごとに経路逸脱回数を算出し、経路IDごとに当該経路を逸脱した車両の総数である経路逸脱車両数を算出し、経路逸脱回数が所定の回数以上であり、かつ、経路逸脱車両数が所定の数以上である場合、逸脱経路情報を取得するようにしてもよい。
図2に基づいて説明すると、経路情報取得部13、73は、各経路R1、R2、R3についてそれぞれ経路逸脱回数を算出する。ここで経路逸脱回数は、その経路に関連付けられた逸脱経路の逸脱経路利用回数の総和により算出される。経路R1については、車両Aの経路逸脱回数は7回、車両Bの経路逸脱回数は4回、車両Cの経路逸脱回数は0回、車両Dの経路逸脱回数は8回、車両Eの経路逸脱回数は3回であるので、経路R1の経路逸脱回数は22回と算出される。同様に、経路R2の経路逸脱回数は5回、経路R3の経路逸脱回数は27回と算出される。次に、経路情報取得部13、73は、各経路を逸脱した車両の総数である経路逸脱車両数をそれぞれ算出する。車両A、車両B、車両D、車両Eが経路R1を逸脱しているため、経路R1の経路逸脱車両数は4台と算出される。同様に、経路R2の経路逸脱車両数は1台、経路R3の経路逸脱車両数は4台と算出される。
ここで、経路逸脱回数の閾値を20、経路逸脱車両数の閾値を4とすると、経路R1の経路逸脱回数は22回で、経路逸脱車両数は4台であるので、経路情報取得部13、73は経路R1の案内が不適切であると判断する。同様に、経路情報取得部13は経路R3の案内が不適切であると判断する。経路R1に関連付けられた逸脱経路はR11のみであるので、経路情報取得部13、73は逸脱経路R11の逸脱経路情報を逸脱経路情報記憶部12から取得する。経路R3に関連付けられた逸脱経路はR31とR32であるが、逸脱経路R31の逸脱経路利用回数が24回、逸脱経路R32の逸脱経路利用回数が3回であるので、経路情報取得部13、73は逸脱経路R31が最適な経路であると判断し、逸脱経路R31の逸脱経路情報を逸脱経路情報記憶部12から取得する。一方、経路R2については、経路逸脱回数が閾値以上でないため、経路情報取得部13、73は逸脱経路R21の逸脱経路情報については取得しない。なお、経路逸脱回数の閾値、経路逸脱車両数の閾値は、予め経路情報取得部13に設定されているものである。
なお、上述した実施形態は本発明に係る情報処理装置、経路案内情報提供システムの最良な実施形態を説明したものであり、本発明に係る情報処理装置、経路案内情報提供システムは本実施形態に記載したものに限定されるものではない。本発明に係る情報処理装置、経路案内情報提供システムは、各請求項に記載した要旨を変更しないように実施形態に係る情報処理装置、経路案内情報提供システムを変形し、又は他のものに適用したものであってもよい。
2…操作部、3…GPS受信機、4…通信部、6…表示部、7…制御部、9…通信部、10…経路案内情報提供システム、11、11a…逸脱経路判定部、12、72…逸脱経路情報記憶部、13、73…経路情報取得部、14、74…経路情報更新部、15、75…経路コスト設定部、16、76…経路案内情報探索部、M1、M2…情報処理装置、S…情報センター。

Claims (9)

  1. 複数の経路情報に基づいて経路案内情報を探索する経路案内情報探索手段と、
    前記経路案内情報探索手段により探索した経路案内情報に対応する経路を車両が逸脱した回数を示す経路逸脱回数と、当該経路を逸脱した車両である逸脱車両の数を示す経路逸脱車両数と、に基づいて、前記逸脱した経路に関する情報である逸脱経路情報を取得するか否かを判断する経路情報取得手段と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記経路情報取得手段は、前記経路逸脱回数が所定の回数以上であり、前記経路逸脱車両数が所定の数以上の場合に、前記逸脱経路情報を取得する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記経路情報取得手段は、前記探索した経路案内情報に対応する経路と異なる経路を車両が走行した割合を示す逸脱率が所定の値を超える車両の数に基づいて、前記逸脱経路情報を取得するか否かを判断する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記経路情報取得手段が取得した前記逸脱経路情報を、前記複数の経路情報に反映する経路情報更新手段と、をさらに備える
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  5. 前記経路情報にコスト情報を設定する経路コスト設定手段をさらに備え、
    前記経路コスト設定手段は、前記逸脱経路情報にコスト情報を設定し、
    前記経路案内情報探索手段は、前記逸脱経路情報を含む前記複数の経路情報の各々に設定された前記コスト情報に基づいて前記経路案内情報を探索する
    請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記経路コスト設定手段は、前記経路逸脱回数が所定の回数以上であり、前記経路逸脱車両数が所定の数以上の場合に、他の経路情報と比較して当該逸脱経路情報に低いコスト情報を設定する
    請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記経路コスト設定手段は、前記経路逸脱車両数が所定の値以下である場合、前記逸脱経路情報に前記コスト情報の設定を行わない
    請求項5または6に記載の情報処理装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の情報処理装置
    を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
  9. 経路案内情報を提供するにあたり、探索した経路案内情報に対応する経路を車両が逸脱した回数を示す経路逸脱回数と、当該経路を逸脱した車両である逸脱車両の数を示す経路逸脱車両数と、に基づいて、前記逸脱した経路に関する情報である逸脱経路情報を取得するか否かを判断する逸脱経路情報取得ステップ
    を備えることを特徴とする経路案内情報提供方法。
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