JP2012055070A - アクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】コアにコイルを取り付けるにあたり、電磁石の機能を損なうことなく、製造コストの低減と小型化とを両立するアクチュエータを提供する。
【解決手段】固定子コア10を、基端部10bから延びる一対の延出部10c・10cの先端部10a・10a同士の間を開放したCの字状乃至コの字状とし、環状コイル11を、延出部10c・10c同士の間に形成されるギャップのうち最も狭いギャップgpの寸法w4よりもギャップ方向の幅寸法w3を狭くし、且つ、固定子コア10のうち延出部10c先端(端面10a)から環状コイル11の取り付け位置に至る部位の寸法w7,w8よりも環状コイル11の孔の寸法w9,w10を幅広とする制約の下で、所定の電磁力を得るために必要なターン数導線11aを巻回して形成し、可動子コア(鉄心2c)を、延出部10c・10c同士の間に配置する。
【選択図】図6

Description

本発明は、コアにコイルを巻回した固定子を備えるアクチュエータに係り、特にコアに対するコイルの組み付けを適正化したアクチュエータに関するものである。
このようなアクチュエータの一種として、特許文献1に示すリニアアクチュエータが知られている。このリニアアクチュエータは、固定子を構成する断面略筒状のコアと、このコアに巻回されるコイルと、このコアの内部において移動可能に構成される可動子と、を具備している。このコアの内壁には可動子に向けて延出して互いに対向する一対の対向面が形成されており、これら対向面には永久磁石が取り付けられ、各々の磁石が可動子に対向している。コイルへの通電によって可動子を固定子に対し相対移動させるものである。
特開2003−339147号公報
上記のアクチュエータを製造するにあたり、導線をコアに巻き付けることによってコイルをコアに取り付けることが一般的であり、特に上記のようにループを形成するコアの場合は、導線をコアに巻き付けてコイルを形成するしかない。
しかしながら、アクチュエータのコンパクト化に伴ってアクチュエータを構成するコアが小さくなり、コアが小さくなるほど導線を巻き付けにくくなり、作業効率の低下を招いて製造コストが増大してしまう。
また、コアに導線を巻き付ける際に、導線に与えるテンションが弛むとコイルが大きくなり、このコイルの肥大に起因して巻回作業のやり直しによる製造コストの増加やコアの小型化の制約を招く場合がある。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、その目的は、コアにコイルを取り付けるにあたり、電磁石の機能を損なうことなく、製造コストの低減と小型化とを両立するアクチュエータ及びその製造方法を提供することである。
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明のアクチュエータは、可動子コアと、固定子コアと、固定子コアに巻回状態で設けられる環状コイルとを含んで構成され、前記環状コイルに通電されるに伴い前記可動子に所定の電磁力を作用させて可動子を移動させるアクチュエータであって、前記固定子コアを、基端部から延びる一対の延出部の先端部同士の間を開放したCの字状乃至コの字状とし、前記環状コイルを、前記延出部同士の間に形成されるギャップのうち最も狭いギャップ寸法よりもギャップ方向の幅寸法を狭くし、且つ、前記固定子コアのうち前記延出部先端から環状コイルの取り付け位置に至る部位よりも環状コイルの孔を幅広とする制約の下で、前記所定の電磁力を得るために必要なターン数導線を巻回して形成し、前記可動子コアを、前記延出部同士の間に配置することで可動子コア及び固定子コアがコイルへの通電により生じる磁束の磁路を形成していることを特徴とする。
このように、固定子コアを、一対の延出部の先端部同士の間を開放したCの字状乃至コの字状としてループを形成しないコアとし、環状コイルを、延出部同士の間に形成されるギャップのうち最も狭いギャップ寸法よりもギャップ方向の幅寸法を狭くし、且つ、固定子コアのうち延出部先端から環状コイルの取り付け位置に至る部位よりも環状コイルの孔を幅広とする制約の下で、所定の電磁力を得るために必要なターン数導線を巻回して形成しているので、予め巻回した環状コイルを固定子コアの延出部同士の間に形成されるギャップを通しつつ、環状コイルの孔に延出部を嵌めて環状コイルを固定子コアに取り付けることができ、固定子コアをコンパクト化しても作業効率が低減せず、製造コストの低減と小型化とを両立することが可能となる。勿論、延出部同士の間に可動子コアを配置して可動子コア及び固定子コアでコイルへの通電により生じる磁束の磁路を形成しているので、電磁石の機能を損なうものではない。しかも、予めコイルを巻回しているので、コイルを限られた範囲でコンパクトに仕上げることができ、コアに導線を巻き付ける際に生じるコイルの肥大に起因する製造コストの増大やコアの小型化の制約を回避することができる。
可動子コアに磁束をバランス良く作用させるためには、前記環状コイルは対をなし、この対をなす環状コイルは前記可動子コアを挟む延出部同士の中心線から対称となる位置に配置されていることが好ましい。
漏れ磁束を抑制して可動子コアに作用する磁束を強めるためには、前記一対の環状コイルは、可動子コアを挟む延出部同士の間のギャップを挟んで互いに対向する位置に配置されていることが効果的である。
上記本発明に係るアクチュエータは下記の製造方法により製造される。すなわち、可動子コアと、固定子コアと、固定子コアに巻回状態で設けられる環状コイルとを含んで構成され、前記環状コイルに通電されるに伴い前記可動子に所定の電磁力を作用させて可動子を移動させるアクチュエータの製造方法であって、基端部から延びる一対の延出部の先端部同士の間が開放されたCの字状乃至コの字状をなす固定子コアを準備する固定子コア用意工程と、前記延出部同士の間に形成されるギャップのうち最も狭いギャップ寸法よりもギャップ方向の幅寸法を狭くし、且つ、固定子コアのうち前記延出部先端から環状コイルの取り付け位置に至る部位よりも環状コイルの孔を幅広とする制約の下において、固定子コアと独立した状態で前記所定の電磁力を得るために必要なターン数導線を巻回して環状コイルを形成するコイル形成工程と、巻回した環状コイルを固定子コアの延出部同士の間に形成されるギャップを通しつつ、環状コイルの孔に延出部を嵌めて環状コイルを固定子コアに取り付けるコイル取付工程と、前記延出部同士の間に前記可動子コアを配置して前記可動子コア及び前記固定子コアでコイルへの通電により生じる磁束の磁路を形成する磁路形成工程とを含むことが挙げられる。
本発明は、以上説明した構成であるから、予め巻回した環状コイルを固定子コアの延出部同士の間に形成されるギャップを通しつつ、環状コイルの孔に延出部を嵌めて環状コイルを固定子コアに取り付けることができ、コアをコンパクト化しても作業効率が低減せず、製造コストの低減と小型化とを両立することが可能となる。勿論、延出部同士の間に可動子コアを配置して可動子コア及び固定子コアでコイルへの通電により生じる磁束の磁路を形成しているので、電磁石の機能を損なうものではない。しかも、予めコイルを巻回しているので、コイルを限られた範囲でコンパクトに仕上げることができ、コアに導線を巻き付ける際に生じるコイルの肥大に起因する製造コストの増大やコアの小型化の制約を回避することができる。したがって、製造コストの低減や小型化に適したアクチュエータを提供することが可能となる。
本発明の一実施形態に係るアクチュエータを示す斜視図。 同アクチュエータを示す正面図。 同アクチュエータを示す平面図。 同アクチュエータを示す側面図。 同アクチュエータを構成する可動子を示す図。 同アクチュエータの製造方法に関する図。 同アクチュエータの製造方法に関する図。 同アクチュエータの動作に関する説明図。 同アクチュエータの適用例を示す説明図。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
本実施形態のアクチュエータは、図1〜図4に示すように、可動子2を移動可能方向(図1及び図3で示すX方向)に沿って往復運動させるリニアアクチュエータに適用されており、固定子1と、この固定子1に対し相対移動可能に構成される可動子2と、この可動子2に電磁力を作用させて可動子2を移動させる磁気回路mcとを有している。そして、本実施形態のリニアアクチュエータは、可動子2に例えばワイヤボンダのノズル等を始めとするワークを取り付け又は連結等により関連付けて、これら装置の駆動部を構成するために利用される。
固定子1は、図6(a)に示すように、固定子コアとも呼ばれる断面Cの字状をなし端面10a同士が対向するC型コア10と、図1〜図3に示すように、このC型コア10に巻回されるコイル11と、C型コア10の端面10a・10aに取り付けられる永久磁石12とを有する。なお、コア10が断面Cの字状をなしているが、断面コの字状をなすものでもよく、ここでは両者をまとめてC型コアと称する。
固定子1を構成するC型コア10は、図4及び図6(a)に示すように、断面Cの字状をなす複数のコア板10sを積層して固定したもので、図2及び図6(a)に示すように、基端部10bから延びる一対の延出部10c・10cの先端部たる端面10a・10a同士の間を開放して端面10a・10a同士が互いに対向して平行な平面形状をなすように形成されている。
固定子1を構成するコイル11は、図1〜図3及び図6(c)に示すように、巻数が等しい一対のコイル11・11をコア10に取り付けたもので、通電によりC型コア10及びその端面10a・10a同士の間のギャップgpに可動子2を移動させるための磁束を発現させるものである。各々のコイル11・11は、C型コア10の端面10a・10a同士、すなわち可動子コアたる鉄心2cを挟む延出部10c・10c同士の間のギャップgpを挟んで互いに対向する位置に配置され、図6(c)に示すように、C型コア10の端面10a・10a同士、すなわち可動子コアたる鉄心2cを挟む延出部10c・10c同士の中心線c1から対称の位置関係となるように設定されている。
固定子1を構成する永久磁石12は、図3に示すように、一対の板状の永久磁石12a・12bを互いに対向する磁極が異なるようにC型コア10の各々の端面10a・10aに取り付けたものであり、これら一対の永久磁石12a・12bを二組用いて可動子の移動可能方向(X方向)に沿って隣接する磁極が異なるように配置している。
C型コア10は、図2に示すように、その基端10b側がベース13に固定されており、このベース13を足場として可動子2を移動可能方向(X方向)に沿ってスライド可能に支持するスライド型軸受を用いた支持機構14が配置されている。
可動子2は、図2及び図5に示すように、略棒状をなし先端2a側がC型コア10の端面10a・10a同士の間に配置され、基端2b側が図示しないボルト等の固着具で支持機構14に取り付けられ片持ち支持状態でC型コア10の端面10a(移動可能方向であるX方向)に沿って直線移動可能に構成されている。具体的には、可動子2は、図5に示すように、C型コア10の端面10a・10a同士の間に配置される可動子コアとも呼ばれる鉄心2cと、この鉄心2cと支持機構14とを関連付ける(連結)ための樹脂等の非磁性材からなる連結部材2dとを有する。鉄心2cは、図2に示すように、上記の固定子1を構成するC型コア10、コイル11及び永久磁石12とともに可動子2を移動させる磁束mfを発現させる磁気回路mcを構成する複数の要素部品の一部である。ここでは要素部品のうち可動子2を構成する要素部品を磁路部材と呼ぶが、主に図1及び図2で示す本実施形態のように、磁気回路mcを構成する要素部品(C型コア10,コイル11,永久磁石12,鉄心2c)のうち可動子を構成する磁路部材(鉄心2c)以外の要素部品(C型コア10,コイル11,永久磁石12)を、C型コア10の端面10a・10a同士の間に生ずる磁束の向き(Y方向)に直交する少なくとも三方向(X1方向,X2方向及びZ1方向)に可動子2を開放するように配置している。これはC型コア10を用いることにより実現可能となるものである。
図3及び図5に示すように、可動子2を構成する連結部材2dは、鉄心2cを移動可能方向(X方向)側から挟み込んで鉄心2cを固定しており、鉄心2cのうちC型コア10の端面10a側を開放することにより鉄心2cとC型コア10に取り付けた永久磁石12との隙間を限りなく小さくして磁路を形成しやすいように鉄心2cを支持するものである。
また、連結部材2dには、可動子2のうち先端2a側(反支持機構側)の寸法w1を基端2b側(支持機構14側)の寸法w2よりも小さくするテーパ部2dを形成することで、可動子2の重心を支持機構14側に可能な限り近づけるように構成されている。このように、支持機構14が可動子2を片持ち支持する構成では、可動子2の重心が支持機構14に近づくほど加減速時の振動に対する安定度が増すので、本実施形態のように可動子2の重心を支持機構14側に近づけるように、可動子2の支持機構14側と反支持機構側とを非対称に形成すると、加速時又は減速時に可動子2に生じる振動を低減して可動子2を効率よく駆動させることが可能となる。なお、図5に示す可動子2のコアギャップ方向の寸法w6は、図2に示すC型コア10の端面10a・10aに取り付けた永久磁石12同士の間のギャップ寸法w5に対応して若干小さく設定される。
上記の支持機構14は、図2に示すように、この支持機構14の少なくとも一部をC型コア10の基端10b付近であってC型コア10の延出部10c・10cに挟まれる位置に配置し、図2及び図6(a)に示すC型コア10に挟まれる空間spを有効利用している。また、C型コア10に挟まれる空間spには、支持機構14の他に可動子2の位置を検出するエンコーダ等を用いた位置検出センサ15が上記のベース13を足場として設けられている。この位置検出センサ15は、支持機構14と互いに対向して可動子2の基端2bを挟む位置関係に設定されており、可動子2のうち支持機構14に近く振動の少ない部位を検出することで検出誤差を低減して検出精度を向上させている。位置検出センサ15は、図示しない検出対象となる対象部と、この対象部を感知する感知部とから構成されており、本実施形態では、対象部を可動子2に設け、検知部をベース13に固定することで、位置検出センサ15を調整容易にするとともに検出を安定させている。
このように、アクチュエータを構成する支持機構14及び位置検出センサ15等の機構部品をアクチュエータの一方向側(C型コア10の基端10b側)に集めて、可動子2と関連付けるワーク等の配置自由度を格段に向上させるとともに、アクチュエータ自体を限られた範囲でコンパクト化している。
上記の構成のアクチュエータの動作は特許文献1のものと同様であるので詳細な説明を省略するが、コイルに通電されていない場合は、図8(a)に示すように、対向する磁極が異なる一対の永久磁石12a・12bを、移動可能方向(X方向)に沿って隣接する磁極が異なるように二組配置することにより、C型コア10のギャップgpに互いに向きの異なる二つの磁束mf1・mf2を発現させる。図8(b)に示すように、コイル11に対し或る方向(正方向)に通電を行うと、二つの磁束mf1・mf2のうち一方の磁束mf1が強まり他方の磁束mf2が弱まり、鉄心2cすなわち可動子2が磁束の強まる方向(X1方向)へ電磁力が作用して可動子2が移動する。一方、図8(c)に示すように、上記の正方向に対して逆向きである逆方向にコイル11への通電を行う場合には、その逆の方向(X2方向)に電磁力が作用して可動子2が移動する。この動作原理を利用して、図2に示す位置検出センサ15の検出結果に基づきコイル11・11への通電をサーボ制御することでコイル11・11へ通電する電流の大きさ及び向きを制御し、可動子2を任意の位置に移動させるものである。すなわち、永久磁石12を並べる方向に応じて可動子2の移動可能方向が決定されており、且つ、図1に示すように少なくとも三方向に可動子2を開放する構成であるので、磁石の並びを図9(a)→図9(b)のように変えるだけで移動可能方向をX方向→Z方向に変えることができ、共通の部品を用いて移動可能方向を多方向に対応させることが可能となる。
上記のアクチュエータは、次の工程を含む製造方法を実施することにより製造される。すなわち、その製造方法は、図6に示すように、コア用意工程と、コイル形成工程と、コイル取り付け工程と、磁石取り付け工程と、磁路形成工程とを含んで構成される。
コア用意工程では、図6(a)及び図4に示すように、基端部10bから延びる一対の延出部10c・10cの先端部10a・10a同士の間が開放された断面Cの字状乃至コの字状をなす複数のコア板10sを積層して固定し固定子コアとも呼ばれるC型コア10を生成する。なお、コア板10sを積層せずにC型コア10を一体成型してもよい。
コイル形成工程では、図6に示すように、C型コア10の延出部10c・10c同士の間に形成されるギャップのうち最も狭い先端部10a・10a同士の間のギャップ寸法w4よりもコイル11のギャップ方向の幅寸法w3を狭くし、且つ、C型コア10のうち延出部先端10aから環状コイル11の取り付け位置に至る部位の寸法w7,w8(図3参照)よりも環状コイル11の孔の寸法w9,w10を幅広とする制約の下において、固定子コア10と独立した状態で導線11aを巻回して環状のコイル11を形成する。この場合、C型コア10と独立した状態で所定の電磁力を得るために必要なターン数導線11aを巻回して環状コイル11を形成する。この場合、C型コア10と独立した状態で導線11aを巻くので専用の巻線機等を用いずに手作業でも作業効率を損なうことがなく、製造コストを省くことが可能となる。
コイル取り付け工程では、図6(c)に示すように、巻回した環状のコイル11をC型コア10の先端部10a・10a同士(延出部10c・10c同士)の間のギャップgpを通しつつ、環状コイル11の孔に延出部10cを嵌めて樹脂等の接着剤を用いてコイル11をコア10に取り付ける。C型コア側を固定して装置に取り付けることが多いので、本方式のようにコイルを取付けたあと、ボイスコイルモータのように断線の恐れが無く。コイルへのリード線結線作業も容易となる。
磁石取り付け工程では、図7(d)に示すように、C型コア10の端面10a・10aに、二対の板状の永久磁石12a・12bを互いに対向する磁極が異なるように取り付ける。この際、コイル11・11及び永久磁石12は、少なくとも三方向(X1方向,X2方向及びZ1方向)にギャップgpを開放するように配置される。
磁路形成工程では、図7(e)に示すように、C型コア10の端面10a・10a同士(延出部10c・10c同士)の間に鉄心2cを配置して鉄心2cを含む可動子2を支持機構14に取り付け、鉄心2c及びC型コア10でコイル11への通電により生じる磁束の磁路を形成する。
なお、可動子2を小型化して軽量化するほど得られる加速度が大きくなり、ワーク可動のタクトタイムが向上して駆動効率(製造装置の駆動部に適用する場合は生産性)の向上を追求することができるものの、図5に示すように可動子2のコアギャップ方向の寸法w6を小さくして可動子2を軽量化し、これに伴い図2に示す永久磁石12同士の間のギャップ寸法w5が図3に示すコア10の端面幅Lの約3分の1よりも小さくなると推力低下を招いてしまう。よって、モータの性能を落とさずに高効率化及びコンパクトな構成を実現するためには、図2に示す永久磁石12同士の間のギャップ寸法w5を図3に示すコア10の端面幅Lの3分の1以上に設定することが好ましい。
以上のように本実施形態のアクチュエータは、可動子コア(鉄心2c)と、固定子コア10と、固定子コア10に巻回状態で設けられる環状コイル11とを含んで構成され、環状コイル11に通電されるに伴い可動子2に所定の電磁力を作用させて可動子2を移動させるアクチュエータであって、固定子コア10を、基端部10bから延びる一対の延出部10c・10cの先端部(端面)10a・10a同士の間を開放したCの字状をなすC型コア10とし、環状コイル11を、延出部10c・10c同士の間に形成されるギャップのうち最も狭いギャップgp寸法w4よりもギャップ方向の幅寸法w3を狭くし、且つ、固定子コアたるC型コア10のうち延出部10cの先端(端面10a)から環状コイル11の取り付け位置に至る部位の寸法w7,w8よりも環状コイル11の孔の寸法w9,w10を幅広とする制約の下で、所定の電磁力を得るために必要なターン数導線11aを巻回して形成し、可動子コアたる鉄心2cを、延出部10c・10c同士の間に配置することで可動子コア(鉄心2c)及び固定子コア(C型コア10)がコイル11への通電により生じる磁束mfの磁路を形成している。
このように、固定子コアを、一対の延出部10c・10cの先端部同士(端面10a・10a同士)の間を開放したCの字状としてループを形成しないC型コア10とし、環状コイルを、延出部10c・10c同士(端面10a・10a同士)の間に形成されるギャップのうち最も狭いギャップ寸法w4よりもギャップ方向の幅寸法w3を狭くし、且つ、固定子コア10のうち延出部10c先端(端面10a)から環状コイル11の取り付け位置に至る部位の寸法w7,w8よりも環状コイル11の孔の寸法w9,w10を幅広とする制約の下で、所定の電磁力を得るために必要なターン数導線11aを巻回して形成しているので、予め巻回した環状コイル11を固定子コア10の延出部10c同士の間に形成されるギャップgpを通しつつ、環状コイル11の孔に延出部10cを嵌めて環状コイル11を固定子コア10に取り付けることができ、固定子コアをコンパクト化しても作業効率が低減せず、製造コストの低減と小型化とを両立することが可能となる。勿論、延出部10c・10c同士の間に可動子コア(鉄心2c)を配置して可動子コア(鉄心2c)及び固定子コア10でコイル11への通電により生じる磁束mfの磁路を形成しているので、電磁石の機能を損なうものではない。しかも、予めコイル11を巻回しているので、コイル11を限られた範囲でコンパクトに仕上げることができ、コア10に導線11aを巻き付ける際に生じるコイルの肥大に起因する製造コストの増大やコアの小型化の制約を回避することができる。
特に、本実施形態では、環状コイル11は対をなし、この対をなす環状コイル11・11は可動子コア(鉄心2c)を挟む延出部10c・10c同士の中心線から対称となる位置に配置されているので、可動子2に磁束をバランス良く作用させることが可能となる。
さらに、本実施形態では、一対の環状コイル11・11は、可動子コア(鉄心2c)を挟む延出部10c・10c同士の間のギャップgpを挟んで互いに対向する位置に配置されているので、漏れ磁束を抑制してコア10のギャップgp間に作用する磁束を強めることが可能となる。
加えて、本実施形態では、一対のコイル11・11は、各々の巻数が等しくなるように構成されているので、可動子2に磁束をバランス良く作用させるとともに、部品を共通化して製造コストを低減させることが可能となる。
上記構成及び作用効果は、固定子コアを断面コの字状をなすコ型コアとした場合においても同様である。
上記本実施形態に係るアクチュエータは、以下の製造方法により製造される。すなわち、可動子コア(鉄心2c)と、固定子コア10と、固定子コア10に巻回状態で設けられる環状コイル11とを含んで構成され、環状コイル11に通電されるに伴い可動子2に所定の電磁力を作用させて可動子2を移動させるアクチュエータの製造方法であって、基端部10bから延びる一対の延出部10c・10cの先端部(端面)10a・10a同士の間が開放されたCの字状をなす固定子コア(C型コア10)を準備する固定子コア用意工程と、延出部10c・10c同士の間に形成されるギャップのうち最も狭いギャップ寸法w4よりもギャップ方向の幅寸法w3を狭くし、且つ、固定子コア10のうち延出部10cの先端(端面10a)から環状コイル11の取り付け位置に至る部位の寸法w7,w8よりも環状コイル11の孔の寸法w9,w10を幅広とする制約の下において、固定子コア10と独立した状態で所定の電磁力を得るために必要なターン数導線11aを巻回して環状コイル11を形成するコイル形成工程と、巻回した環状コイル11を固定子コア10の延出部10c・10c同士の間に形成されるギャップgpを通しつつ、環状コイル11の孔に延出部10cを嵌めて環状コイル11を固定子コア10に取り付けるコイル取付工程と、延出部10c・10c同士の間に可動子コア(鉄心2c)を配置して可動子コア(鉄心2c)及び固定子コア(C型コア10)でコイル11への通電により生じる磁束mfの磁路を形成する磁路形成工程とを含むことが挙げられる。
この構成及び作用効果は、固定子コアを断面コの字状をなすコ型コアとした場合においても同様である。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではない。
例えば、本実施形態では、磁気回路mcを構成する要素部品のうち可動子2を構成する磁路部材が鉄心2cである可動鉄心型のアクチュエータであるが、磁路部材を永久磁石とする可動磁石型に適用するなど、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
2…可動子
2c…鉄心(可動子コア)
10…C型コア(固定子コア)
10a…端面(先端部)
10b…基端部
10c…延出部
11…コイル
11a…導線
gp…ギャップ
w3…コイルのギャップ方向の幅寸法
w4…C型コアの端面のギャップ寸法
w7,w8…C型コアのうち延出部先端から環状コイルの取り付け位置に至る部位の寸法
w9,w10…環状コイル11の孔の寸法
c1…C型コアの端面同士(延出部同士)の中心線

Claims (4)

  1. 可動子コアと、固定子コアと、固定子コアに巻回状態で設けられる環状コイルとを含んで構成され、前記環状コイルに通電されるに伴い前記可動子に所定の電磁力を作用させて可動子を移動させるアクチュエータであって、
    前記固定子コアを、基端部から延びる一対の延出部の先端部同士の間を開放したCの字状乃至コの字状とし、
    前記環状コイルを、前記延出部同士の間に形成されるギャップのうち最も狭いギャップ寸法よりもギャップ方向の幅寸法を狭くし、且つ、前記固定子コアのうち前記延出部先端から環状コイルの取り付け位置に至る部位よりも環状コイルの孔を幅広とする制約の下で、前記所定の電磁力を得るために必要なターン数導線を巻回して形成し、
    前記可動子コアを、前記延出部同士の間に配置することで可動子コア及び固定子コアがコイルへの通電により生じる磁束の磁路を形成していることを特徴とするアクチュエータ。
  2. 前記コイルは対をなし、対をなすコイルは前記可動子コアを挟む延出部同士の中心線から対称となる位置に配置されている請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 前記一対のコイルは、前記可動子コアを挟む延出部同士の間のギャップを挟んで互いに対向する位置に配置されている請求項2に記載のアクチュエータ。
  4. 可動子コアと、固定子コアと、固定子コアに巻回状態で設けられる環状コイルとを含んで構成され、前記環状コイルに通電されるに伴い前記可動子に所定の電磁力を作用させて可動子を移動させるアクチュエータの製造方法であって、
    基端部から延びる一対の延出部の先端部同士の間が開放されたCの字状乃至コの字状をなす固定子コアを準備する固定子コア用意工程と、
    前記延出部同士の間に形成されるギャップのうち最も狭いギャップ寸法よりもギャップ方向の幅寸法を狭くし、且つ、固定子コアのうち前記延出部先端から環状コイルの取り付け位置に至る部位よりも環状コイルの孔を幅広とする制約の下において、固定子コアと独立した状態で前記所定の電磁力を得るために必要なターン数導線を巻回して環状コイルを形成するコイル形成工程と、
    巻回した環状コイルを固定子コアの延出部同士の間に形成されるギャップを通しつつ、環状コイルの孔に延出部を嵌めて環状コイルを固定子コアに取り付けるコイル取付工程と、
    前記延出部同士の間に前記可動子コアを配置して前記可動子コア及び前記固定子コアでコイルへの通電により生じる磁束の磁路を形成する磁路形成工程とを含むことを特徴とするアクチュエータの製造方法。
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