JP2012054483A - リアクトル - Google Patents
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Abstract
【課題】コイルに発生した振動の低減を図ると共に、その振動の伝達を抑制することができるリアクトル及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】リアクトル1は、通電により磁束を発生する筒状のコイル2と、絶縁樹脂に磁性粉末を混合して分散させた磁性粉末混合樹脂からなると共にコイル2を内部に埋設してなるコア3とを備えている。コイル2の表面200は、電気絶縁性のゲル状物質40からなるゲル状絶縁層4により覆われている。
【選択図】図1
【解決手段】リアクトル1は、通電により磁束を発生する筒状のコイル2と、絶縁樹脂に磁性粉末を混合して分散させた磁性粉末混合樹脂からなると共にコイル2を内部に埋設してなるコア3とを備えている。コイル2の表面200は、電気絶縁性のゲル状物質40からなるゲル状絶縁層4により覆われている。
【選択図】図1
Description
本発明は、電力変換装置等に用いられるリアクトルに関する。
従来から、車両用のインバータ、DC−DCコンバータ等の電力変換装置等に用いられるリアクトルが知られている。
リアクトルとしては、例えば、通電により磁束を発生するコイルと、絶縁樹脂に磁性粉末を混合して分散させた磁性粉末混合樹脂からなると共にコイルを内部に埋設してなるコアとを備えたものがある(特許文献1参照)。また、コイルの表面は、絶縁性確保のためにエポキシ等の絶縁樹脂で覆われていることがある。
リアクトルとしては、例えば、通電により磁束を発生するコイルと、絶縁樹脂に磁性粉末を混合して分散させた磁性粉末混合樹脂からなると共にコイルを内部に埋設してなるコアとを備えたものがある(特許文献1参照)。また、コイルの表面は、絶縁性確保のためにエポキシ等の絶縁樹脂で覆われていることがある。
しかしながら、上記構造のリアクトルには、以下のような問題があった。
すなわち、導体線を巻回してなるコイルに通電した際、コイルの巻回軸方向において隣り合う導体線同士の間に電気的な反発力が生じ、この反発力がコイルに通電される電流の大きさに応じて変化することによってコイルに振動が生じる。ここで、コイルの表面は、エポキシ等の硬い樹脂で覆われているため、コイルの振動が周りに伝達しやすい構造となっていた。そのため、コイルに生じた振動によってリアクトル全体が振動し、さらにはその振動がリアクトルから他の部品に伝達され、振動に起因する騒音が問題となっていた。
すなわち、導体線を巻回してなるコイルに通電した際、コイルの巻回軸方向において隣り合う導体線同士の間に電気的な反発力が生じ、この反発力がコイルに通電される電流の大きさに応じて変化することによってコイルに振動が生じる。ここで、コイルの表面は、エポキシ等の硬い樹脂で覆われているため、コイルの振動が周りに伝達しやすい構造となっていた。そのため、コイルに生じた振動によってリアクトル全体が振動し、さらにはその振動がリアクトルから他の部品に伝達され、振動に起因する騒音が問題となっていた。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、コイルに発生した振動の低減を図ると共に、その振動の伝達を抑制することができるリアクトル及びその製造方法を提供しようとするものである。
第1の発明は、通電により磁束を発生する筒状のコイルと、絶縁樹脂に磁性粉末を混合して分散させた磁性粉末混合樹脂からなると共に上記コイルを内部に埋設してなるコアとを備えたリアクトルであって、
上記コイルの表面は、電気絶縁性のゲル状物質からなるゲル状絶縁層により覆われていることを特徴とするリアクトルにある(請求項1)。
上記コイルの表面は、電気絶縁性のゲル状物質からなるゲル状絶縁層により覆われていることを特徴とするリアクトルにある(請求項1)。
第2の発明は、通電により磁束を発生するコイルと、絶縁樹脂に磁性粉末を混合して分散させた磁性粉末混合樹脂からなると共に上記コイルを内部に配設してなるコアとを備え、上記コイルの表面が電気絶縁性のゲル状物質からなるゲル状絶縁層により覆われているリアクトルを製造する方法であって、
成形型内に上記磁性粉末混合樹脂を充填して硬化させることにより、上記コイルを収容可能な収容部を有する収容コアを成形する収容コア成形工程と、
上記コイルを上記収容コアの上記収容部の開口部から該収容部内に収容すると共に、上記コイルの表面を上記ゲル状物質により覆うコイル被覆工程と、
上記収容コアの上記収容部の上記開口部を上記磁性粉末混合樹脂からなる収容蓋部によって封止することにより、上記収容コア及び上記収容蓋部よりなる上記コアと上記コイルとの間に上記ゲル状物質を内包し、両者の間に上記ゲル状絶縁層を形成するゲル状絶縁層形成工程とを有することを特徴とするリアクトルの製造方法にある(請求項4)。
成形型内に上記磁性粉末混合樹脂を充填して硬化させることにより、上記コイルを収容可能な収容部を有する収容コアを成形する収容コア成形工程と、
上記コイルを上記収容コアの上記収容部の開口部から該収容部内に収容すると共に、上記コイルの表面を上記ゲル状物質により覆うコイル被覆工程と、
上記収容コアの上記収容部の上記開口部を上記磁性粉末混合樹脂からなる収容蓋部によって封止することにより、上記収容コア及び上記収容蓋部よりなる上記コアと上記コイルとの間に上記ゲル状物質を内包し、両者の間に上記ゲル状絶縁層を形成するゲル状絶縁層形成工程とを有することを特徴とするリアクトルの製造方法にある(請求項4)。
第3の発明は、通電により磁束を発生するコイルと、絶縁樹脂に磁性粉末を混合して分散させた磁性粉末混合樹脂からなると共に上記コイルを内部に埋設してなるコアとを備え、上記コイルの表面が電気絶縁性のゲル状物質からなるゲル状絶縁層により覆われているリアクトルを製造する方法であって、
成形型内に上記コイルを収容可能な収容枠体を配置する収容枠体配置工程と、
上記コイルを上記収容枠体の開口部から該収容枠体内に収容すると共に、上記コイルの表面を上記ゲル状物質により覆うコイル被覆工程と、
上記収容枠体の上記開口部を枠体蓋部によって封止することにより、上記収容枠体及び上記枠体蓋部と上記コイルとの間に上記ゲル状物質を内包し、両者の間に上記ゲル状絶縁層を形成するゲル状絶縁層形成工程と、
上記成形型内に上記磁性粉末混合樹脂を充填して硬化させることにより、上記コアを成形するコア成形工程とを有することを特徴とするリアクトルの製造方法にある(請求項7)。
成形型内に上記コイルを収容可能な収容枠体を配置する収容枠体配置工程と、
上記コイルを上記収容枠体の開口部から該収容枠体内に収容すると共に、上記コイルの表面を上記ゲル状物質により覆うコイル被覆工程と、
上記収容枠体の上記開口部を枠体蓋部によって封止することにより、上記収容枠体及び上記枠体蓋部と上記コイルとの間に上記ゲル状物質を内包し、両者の間に上記ゲル状絶縁層を形成するゲル状絶縁層形成工程と、
上記成形型内に上記磁性粉末混合樹脂を充填して硬化させることにより、上記コアを成形するコア成形工程とを有することを特徴とするリアクトルの製造方法にある(請求項7)。
上記第1の発明のリアクトルにおいて、上記コイルの表面は、上記ゲル状物質からなる上記ゲル状絶縁層により覆われている。そのため、通電によって上記コイルに振動が発生しても、その振動を上記コイルの表面を覆う上記ゲル状絶縁層の上記ゲル状物質によって吸収することができる。これにより、上記コイルに発生した振動を低減することができると共に、その振動が上記リアクトル内部及び外部に伝達されることを抑制することができる。その結果、振動に起因する騒音を抑制することができる。
上記第2の発明のリアクトルの製造方法では、上記収容コア成形工程と上記コイル被覆工程と上記ゲル状絶縁層形成工程とを行う。すなわち、上記コイルを収容可能な上記収容部を有する上記収容コアを予め成形しておく。そして、該収容コアの上記収容部において上記コイルの表面を上記ゲル状物質で覆い、上記収容部を上記収容蓋部によって封止することにより、上記コアと上記コイルとの間に上記ゲル状物質を内包する。
これにより、上記コイルを上記コアの内部に配設すると共に、上記コイルの表面を上記ゲル状物質からなる上記ゲル状絶縁層により覆うことができる。そして、上記コイルに発生した振動の低減を図ると共に、その振動の伝達を抑制することができる上記第1の発明のリアクトルを得ることができる。
上記第3の発明のリアクトルの製造方法では、上記収容枠体配置工程と上記コイル被覆工程と上記ゲル状絶縁層形成工程と上記コア成形工程とを行う。すなわち、上記コイルを収容可能な上記収容枠体を予め準備しておく。そして、該収容枠体において上記コイルの表面を上記ゲル状物質で覆い、上記収容枠体を上記枠体蓋部によって封止することにより、上記収容枠体及び上記枠体蓋部と上記コイルとの間に上記ゲル状物質を内包する。その後、上記収容枠体及び上記枠体蓋部を上記コアで覆う。
これにより、上記コイルを上記コアの内部に配設すると共に、上記コイルの表面を上記ゲル状物質からなる上記ゲル状絶縁層により覆うことができる。そして、上記コイルに発生した振動の低減を図ると共に、その振動の伝達を抑制することができる上記第1の発明のリアクトルを得ることができる。
このように、本発明によれば、コイルに発生した振動の低減を図ると共に、その振動の伝達を抑制することができるリアクトル及びその製造方法を提供することができる。
上記第1〜第3の発明において、上記リアクトルは、例えば、車両用のインバータ、DC−DCコンバータ等の電力変換装置等に用いることができる。
また、上記コアを構成する上記磁性粉末混合樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂等の熱硬化性、熱可塑性等を有する絶縁樹脂に鉄粉等の磁性粉末を混合して分散させたものを用いることができる。
また、上記コアを構成する上記磁性粉末混合樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂等の熱硬化性、熱可塑性等を有する絶縁樹脂に鉄粉等の磁性粉末を混合して分散させたものを用いることができる。
また、上記ゲル状物質は、粘度が500〜2000mPa・sであり、複素弾性率が4000〜30000N/m2であることが好ましい(請求項2、11)。
この場合には、上記コイルに発生した振動を上記ゲル状絶縁層の上記ゲル状物質によって十分かつ確実に吸収することができる。
この場合には、上記コイルに発生した振動を上記ゲル状絶縁層の上記ゲル状物質によって十分かつ確実に吸収することができる。
上記ゲル状物質の粘度が500mPa・s未満の場合には、上記ゲル状物質がより液体状態に近づくため、製造後、初期状態を保持することができないおそれがある。一方、粘度が2000mPa・sを超える場合には、上記コイルに発生した振動を上記ゲル状絶縁層の上記ゲル状物質によって十分に吸収することができないおそれがある。
また、上記ゲル状物質の複素弾性率が4000N/m2未満の場合には、上記ゲル状物質がより液体状態に近づくため、製造後、初期状態を保持することができないおそれがある。一方、複素弾性率が30000N/m2を超える場合には、上記コイルに発生した振動を上記ゲル状絶縁層の上記ゲル状物質によって十分に吸収することができないおそれがある。
また、上記ゲル状物質は、シリコーンゲルであることが好ましい(請求項3、12)。
この場合には、上記コイルに発生した振動を上記ゲル状絶縁層の上記ゲル状物質によって効果的に吸収することができる。
この場合には、上記コイルに発生した振動を上記ゲル状絶縁層の上記ゲル状物質によって効果的に吸収することができる。
上記第2の発明において、上記コイル被覆工程では、上記収容コアの上記収容部内に上記ゲル状物質を投入した後、該ゲル状物質内に上記コイルを浸漬させ、該コイルの表面を上記ゲル状物質により覆う構成とすることができる(請求項5)。
この場合には、上記コイルを上記収容コアの上記収容部内に収容すると共に、上記コイルの表面を上記ゲル状物質により覆う上記コイル被覆工程を容易かつ確実に行うことができる。
この場合には、上記コイルを上記収容コアの上記収容部内に収容すると共に、上記コイルの表面を上記ゲル状物質により覆う上記コイル被覆工程を容易かつ確実に行うことができる。
また、上記コイル被覆工程では、上記収容コアの上記収容部内に上記コイルを収容した後、上記収容コアと上記コイルとの間に上記ゲル状物質を充填し、上記コイルの表面を上記ゲル状物質により覆う構成とすることができる(請求項6)。
この場合には、上記コイルを上記収容コアの上記収容部内に収容すると共に、上記コイルの表面を上記ゲル状物質により覆う上記コイル被覆工程を容易かつ確実に行うことができる。
この場合には、上記コイルを上記収容コアの上記収容部内に収容すると共に、上記コイルの表面を上記ゲル状物質により覆う上記コイル被覆工程を容易かつ確実に行うことができる。
上記第3の発明において、各工程を行う順序は、適宜変更することができる。例えば、上記収容枠体配置工程を行った後に上記コイル被覆工程及び上記ゲル状絶縁層形成工程を行ってもよいし、上記コイル被覆工程及び上記ゲル状絶縁層形成工程を行った後に上記収容枠体配置工程を行ってもよい。ただし、上記収容枠体配置工程は、上記コア成形工程よりも前に行う。
また、上記コイル被覆工程では、上記収容枠体内に上記ゲル状物質を投入した後、該ゲル状物質内に上記コイルを浸漬させ、該コイルの表面を上記ゲル状物質により覆う構成とすることができる(請求項8)。
この場合には、上記コイルを上記収容枠体内に収容すると共に、上記コイルの表面を上記ゲル状物質により覆う上記コイル被覆工程を容易かつ確実に行うことができる。
この場合には、上記コイルを上記収容枠体内に収容すると共に、上記コイルの表面を上記ゲル状物質により覆う上記コイル被覆工程を容易かつ確実に行うことができる。
また、上記コイル被覆工程では、上記収容枠体内に上記コイルを収容した後、上記収容枠体と上記コイルとの間に上記ゲル状物質を充填し、上記コイルの表面を上記ゲル状物質により覆う構成とすることができる(請求項9)。
この場合には、上記コイルを上記収容枠体内に収容すると共に、上記コイルの表面を上記ゲル状物質により覆う上記コイル被覆工程を容易かつ確実に行うことができる。
この場合には、上記コイルを上記収容枠体内に収容すると共に、上記コイルの表面を上記ゲル状物質により覆う上記コイル被覆工程を容易かつ確実に行うことができる。
また、上記収容枠体及び上記枠体蓋部は、上記磁性粉末混合樹脂からなると共に上記コアの一部を形成することが好ましい(請求項10)。
この場合には、上記収容枠体及び上記枠体蓋部についても、上記コアとしての機能を果たすため、上記リアクトルの磁気特性を向上させることができる。
この場合には、上記収容枠体及び上記枠体蓋部についても、上記コアとしての機能を果たすため、上記リアクトルの磁気特性を向上させることができる。
(実施例1)
本発明の実施例にかかるリアクトル及びその製造方法について、図を用いて説明する。
本例のリアクトル1は、図1に示すごとく、通電により磁束を発生する筒状のコイル2と、絶縁樹脂に磁性粉末を混合して分散させた磁性粉末混合樹脂からなると共にコイル2を内部に配設してなるコア3とを備えている。コイル2の表面200は、電気絶縁性のゲル状物質40からなるゲル状絶縁層4により覆われている。
以下、これを詳説する。
本発明の実施例にかかるリアクトル及びその製造方法について、図を用いて説明する。
本例のリアクトル1は、図1に示すごとく、通電により磁束を発生する筒状のコイル2と、絶縁樹脂に磁性粉末を混合して分散させた磁性粉末混合樹脂からなると共にコイル2を内部に配設してなるコア3とを備えている。コイル2の表面200は、電気絶縁性のゲル状物質40からなるゲル状絶縁層4により覆われている。
以下、これを詳説する。
同図に示すごとく、リアクトル1は、例えば、車両用のインバータ、DC−DCコンバータ等の電力変換装置等に用いられるものである。
リアクトル1は、通電により磁束を発生するコイル2と、コイル2への通電により発生した磁束の磁路を構成するコア3と、コイル2及びコア3を内側に収容するケース5とを有する。
リアクトル1は、通電により磁束を発生するコイル2と、コイル2への通電により発生した磁束の磁路を構成するコア3と、コイル2及びコア3を内側に収容するケース5とを有する。
同図に示すごとく、コイル2は、導体線としての銅線を螺旋状に巻回して円筒状に形成されている。コイル2は、コア3の内部に配設されている。
コア3は、コイル2を収容する収容部311を有する収容コア31と、その収容コア31の開口部312を封止する収容蓋部32とにより構成されている。コア3は、コイル2を覆うように、またケース5内を充填するように配設されている。また、コア3を構成する収容コア31及び収容蓋部32は、絶縁樹脂としてのエポキシ樹脂に磁性粉末としての鉄粉を混合して分散させた磁性粉末混合樹脂からなる。
コア3は、コイル2を収容する収容部311を有する収容コア31と、その収容コア31の開口部312を封止する収容蓋部32とにより構成されている。コア3は、コイル2を覆うように、またケース5内を充填するように配設されている。また、コア3を構成する収容コア31及び収容蓋部32は、絶縁樹脂としてのエポキシ樹脂に磁性粉末としての鉄粉を混合して分散させた磁性粉末混合樹脂からなる。
同図に示すごとく、ケース5は、底面部51と、底面部51の端縁から立設された筒状の側面部52とを有し、一方が開口した箱型形状となっている。ケース5の内側には、コイル2及びコア3(収容コア31、収容蓋部32)が収容されている。また、ケース5は、アルミニウム又はその合金からなる。
同図に示すごとく、コイル2の表面200全体は、電気絶縁性のゲル状物質40からなるゲル状絶縁層4により覆われている。すなわち、コア3(収容コア31、収容蓋部32)とコイル2との間にゲル状物質40が内包されており、この内包されたゲル状物質40からなるゲル状絶縁層4が円筒状のコイル2の表面200全体、つまり内周面、外周面及び軸方向両端面を覆うように形成されている。
本例において、ゲル状物質40としては、シリコーンゲル(信越化学社製:KE−104Gel、Cat−104等)を用いることができる。また、ゲル状物質40は、粘度が500〜2000mPa・s、複素弾性率が4000〜30000N/m2であることが好ましい。また、ゲル状物質40からなるゲル状絶縁層4の厚みは、0.3〜1.5mmであることが好ましい。
次に、本例のリアクトル1の製造方法について説明する。
本例のリアクトル1の製造方法は、図1〜図4に示すごとく、収容コア成形工程とコイル被覆工程とゲル状絶縁層形成工程とを行う。
本例のリアクトル1の製造方法は、図1〜図4に示すごとく、収容コア成形工程とコイル被覆工程とゲル状絶縁層形成工程とを行う。
収容コア成形工程では、図2に示すごとく、成形型(ケース5)内に磁性粉末混合樹脂30を充填して硬化させることにより、コイル2を収容可能な収容部311を有する収容コア31を成形する。
コイル被覆工程では、図3、図4に示すごとく、コイル2を収容コア31の収容部311の開口部312から収容部311内に収容すると共に、コイル2の表面200をゲル状物質40により覆う。
ゲル状絶縁層形成工程では、図1に示すごとく、収容コア31の収容部311の開口部312を磁性粉末混合樹脂からなる収容蓋部32によって封止することにより、収容コア31及び収容蓋部32よりなるコア3とコイル2との間にゲル状物質40を内包し、両者の間にゲル状絶縁層4を形成する。
以下、これを詳説する。
コイル被覆工程では、図3、図4に示すごとく、コイル2を収容コア31の収容部311の開口部312から収容部311内に収容すると共に、コイル2の表面200をゲル状物質40により覆う。
ゲル状絶縁層形成工程では、図1に示すごとく、収容コア31の収容部311の開口部312を磁性粉末混合樹脂からなる収容蓋部32によって封止することにより、収容コア31及び収容蓋部32よりなるコア3とコイル2との間にゲル状物質40を内包し、両者の間にゲル状絶縁層4を形成する。
以下、これを詳説する。
本例のリアクトル1を製造するに当たっては、まず、図2に示すごとく、成形型となるケース5内に液状の磁性粉末混合樹脂30を充填し、熱処理を施して硬化させ、収容コア31を成形する。このとき、成形する収容コア31にコイル2を収容可能な収容部311を設けておく。収容部311は、コイル2の形状に沿った内壁面を有する円筒状の凹部である。
次いで、図3に示すごとく、収容コア31の収容部311の開口部312から収容部311内にゲル状物質40を投入する。
次いで、図4(a)に示すごとく、ゲル状物質40内にコイル2を浸漬させる。これにより、収容コア31とコイル2との間にゲル状物質40が充填されていく。そして、図4(b)に示すごとく、最終的にコイル2をゲル状物質40内に埋没させることで、コイル2の表面200をゲル状物質40により覆う。
次いで、図4(a)に示すごとく、ゲル状物質40内にコイル2を浸漬させる。これにより、収容コア31とコイル2との間にゲル状物質40が充填されていく。そして、図4(b)に示すごとく、最終的にコイル2をゲル状物質40内に埋没させることで、コイル2の表面200をゲル状物質40により覆う。
次いで、図1に示すごとく、収容コア31の収容部311の開口部312に、磁性粉末混合樹脂を成形してなる収容蓋部32を配置し、収容部311の開口部312を封止する。これにより、収容コア31及び収容蓋部32により構成されたコア3とコイル2との間にゲル状物質40が内包され、両者の間にゲル状絶縁層4が形成される。
以上により、リアクトル1が得られる。
以上により、リアクトル1が得られる。
次に、本例のリアクトル1における作用効果について説明する。
本例のリアクトル1において、コイル2の表面200は、ゲル状物質40からなるゲル状絶縁層4により覆われている。そのため、通電によってコイル2に振動が発生しても、その振動をコイル2の表面200を覆うゲル状絶縁層4のゲル状物質40によって吸収することができる。これにより、コイル2に発生した振動を低減することができると共に、その振動がリアクトル1内部及び外部に伝達されることを抑制することができる。その結果、振動に起因する騒音を抑制することができる。
本例のリアクトル1において、コイル2の表面200は、ゲル状物質40からなるゲル状絶縁層4により覆われている。そのため、通電によってコイル2に振動が発生しても、その振動をコイル2の表面200を覆うゲル状絶縁層4のゲル状物質40によって吸収することができる。これにより、コイル2に発生した振動を低減することができると共に、その振動がリアクトル1内部及び外部に伝達されることを抑制することができる。その結果、振動に起因する騒音を抑制することができる。
また、リアクトル1の製造方法では、収容コア成形工程とコイル被覆工程とゲル状絶縁層形成工程とを行う。すなわち、コイル2を収容可能な収容部311を有する収容コア31を予め成形しておく。そして、収容コア31の収容部311においてコイル2の表面200をゲル状物質40で覆い、収容コア31の収容部311を収容蓋部32によって封止することにより、コア3とコイル2との間にゲル状物質40を内包する。
これにより、コイル2をコア3の内部に配設すると共に、コイル2の表面200をゲル状物質40からなるゲル状絶縁層4により覆うことができる。そして、コイル2に発生した振動の低減を図ると共に、その振動の伝達を抑制することができるリアクトル1を得ることができる。
また、本例の製造方法において、コイル被覆工程では、収容コア31の収容部311内にゲル状物質40を投入した後、ゲル状物質40内にコイル2を浸漬させ、コイル2の表面200をゲル状物質40により覆う。そのため、コイル2を収容コア31の収容部311内に収容すると共に、コイル2の表面200をゲル状物質40により覆うコイル被覆工程を容易かつ確実に行うことができる。
このように、本例によれば、コイル2に発生した振動の低減を図ると共に、その振動の伝達を抑制することができるリアクトル1及びその製造方法を提供することができる。
(実施例2)
本例は、図5、図6に示すごとく、リアクトル1の製造方法において、コイル被覆工程の内容を変更した例である。
本例の製造方法において、コイル被覆工程では、同図に示すごとく、収容コア31の収容部311内にコイル2を収容した後、収容コア31とコイル2との間にゲル状物質40を充填し、コイル2の表面200をゲル状物質40により覆う。
本例は、図5、図6に示すごとく、リアクトル1の製造方法において、コイル被覆工程の内容を変更した例である。
本例の製造方法において、コイル被覆工程では、同図に示すごとく、収容コア31の収容部311内にコイル2を収容した後、収容コア31とコイル2との間にゲル状物質40を充填し、コイル2の表面200をゲル状物質40により覆う。
すなわち、図5に示すごとく、収容コア31の収容部311の開口部312から収容部311内にコイル2を収容する。
そして、図6に示すごとく、収容コア31とコイル2との間にゲル状物質40を充填し、最終的にコイル2をゲル状物質40内に埋没させることで、コイル2の表面200をゲル状物質40により覆う。
その他は、実施例1と同様の製造方法であり、同様の作用効果を有する。
そして、図6に示すごとく、収容コア31とコイル2との間にゲル状物質40を充填し、最終的にコイル2をゲル状物質40内に埋没させることで、コイル2の表面200をゲル状物質40により覆う。
その他は、実施例1と同様の製造方法であり、同様の作用効果を有する。
(実施例3)
本例は、図7に示すごとく、リアクトル1の構成を変更した例である。
本例のリアクトル1において、同図に示すごとく、コイル2は、コイル2を収容する収容枠体61と収容枠体61の開口部611を封止する収容蓋部62とによって囲われている。収容枠体61及び枠体蓋部62は、後述するコア3と同様の磁性粉末混合樹脂からなる。
本例は、図7に示すごとく、リアクトル1の構成を変更した例である。
本例のリアクトル1において、同図に示すごとく、コイル2は、コイル2を収容する収容枠体61と収容枠体61の開口部611を封止する収容蓋部62とによって囲われている。収容枠体61及び枠体蓋部62は、後述するコア3と同様の磁性粉末混合樹脂からなる。
同図に示すごとく、収容枠体61及び枠体蓋部62とコイル2との間には、ゲル状物質40が内包されている。そして、この内包されたゲル状物質40からなるゲル状絶縁層4により、円筒状のコイル2の表面200全体が覆われている。
コア3は、コイル2を収容する収容枠体61及び枠体蓋部62を覆うように、またケース5内を充填するように配設されている。また、収容枠体61及び枠体蓋部62は、コア3の一部を構成している。
その他は、実施例1と同様の構成である。
コア3は、コイル2を収容する収容枠体61及び枠体蓋部62を覆うように、またケース5内を充填するように配設されている。また、収容枠体61及び枠体蓋部62は、コア3の一部を構成している。
その他は、実施例1と同様の構成である。
次に、本例のリアクトル1の製造方法について説明する。
本例のリアクトル1の製造方法は、図7〜図11に示すごとく、収容枠体配置工程とコイル被覆工程とゲル状絶縁層形成工程とコア成形工程とを行う。
本例のリアクトル1の製造方法は、図7〜図11に示すごとく、収容枠体配置工程とコイル被覆工程とゲル状絶縁層形成工程とコア成形工程とを行う。
収容枠体配置工程では、図8に示すごとく、成形型(ケース5)内にコイル2を収容可能な収容枠体61を配置する。
コイル被覆工程では、図9、図10に示すごとく、コイル2を収容枠体61の開口部611から収容枠体61内に収容すると共に、コイル2の表面200をゲル状物質40により覆う。
ゲル状絶縁層形成工程では、図11に示すごとく、収容枠体61の開口部611を枠体蓋部62によって封止することにより、収容枠体61及び枠体蓋部62とコイル2との間にゲル状物質40を内包し、両者の間にゲル状絶縁層4を形成する。
コア成形工程では、図7に示すごとく、成形型(ケース5)内に磁性粉末混合樹脂30を充填して硬化させることにより、コア3を成形する。
以下、これを詳説する。
コイル被覆工程では、図9、図10に示すごとく、コイル2を収容枠体61の開口部611から収容枠体61内に収容すると共に、コイル2の表面200をゲル状物質40により覆う。
ゲル状絶縁層形成工程では、図11に示すごとく、収容枠体61の開口部611を枠体蓋部62によって封止することにより、収容枠体61及び枠体蓋部62とコイル2との間にゲル状物質40を内包し、両者の間にゲル状絶縁層4を形成する。
コア成形工程では、図7に示すごとく、成形型(ケース5)内に磁性粉末混合樹脂30を充填して硬化させることにより、コア3を成形する。
以下、これを詳説する。
本例のリアクトル1を製造するに当たっては、まず、図8に示すごとく、成形型となるケース5内に、コイル2を収容可能な収容枠体61を配置する。収容枠体61は、コイル2の形状に沿った内壁面を有する円筒状に形成されている。また、収容枠体61は、磁性粉末混合樹脂を成形したものである。
次いで、図9に示すごとく、収容枠体61の開口部612から収容枠体61内にゲル状物質40を投入する。
次いで、図10(a)に示すごとく、ゲル状物質40内にコイル2を浸漬させる。これにより、収容枠体61とコイル2との間にゲル状物質40が充填されていく。そして、図10(b)に示すごとく、最終的にコイル2をゲル状物質40内に埋没させることで、コイル2の表面200をゲル状物質40により覆う。
次いで、図10(a)に示すごとく、ゲル状物質40内にコイル2を浸漬させる。これにより、収容枠体61とコイル2との間にゲル状物質40が充填されていく。そして、図10(b)に示すごとく、最終的にコイル2をゲル状物質40内に埋没させることで、コイル2の表面200をゲル状物質40により覆う。
次いで、図11に示すごとく、収容枠体61の開口部611に、磁性粉末混合樹脂を成形してなる枠体蓋部62を配置し、収容枠体61の開口部611を封止する。これにより、収容枠体61及び収容蓋部62とコイル2との間にゲル状物質40が内包され、両者の間にゲル状絶縁層4が形成される。
次いで、図7に示すごとく、ケース5内に液状の磁性粉末混合樹脂30を充填し、収容枠体61及び収容蓋部62を磁性粉末混合樹脂30内に埋設する。そして、磁性粉末混合樹脂30に対して熱処理を施して硬化させ、収容枠体61及び収容蓋部62を含むコア3を成形する。
以上により、リアクトル1が得られる。
以上により、リアクトル1が得られる。
次に、本例のリアクトル1の製造方法における作用効果について説明する。
本例のリアクトル1の製造方法では、収容枠体配置工程とコイル被覆工程とゲル状絶縁層形成工程とコア成形工程とを行う。すなわち、コイル2を収容可能な収容枠体61を予め準備し、ケース5内に収容する。そして、収容枠体61においてコイル2の表面200をゲル状物質40で覆い、収容枠体61を枠体蓋部62によって封止することにより、収容枠体61及び枠体蓋部62とコイル2との間にゲル状物質40を内包する。その後、収容枠体61及び枠体蓋部62をコア3で覆う。
本例のリアクトル1の製造方法では、収容枠体配置工程とコイル被覆工程とゲル状絶縁層形成工程とコア成形工程とを行う。すなわち、コイル2を収容可能な収容枠体61を予め準備し、ケース5内に収容する。そして、収容枠体61においてコイル2の表面200をゲル状物質40で覆い、収容枠体61を枠体蓋部62によって封止することにより、収容枠体61及び枠体蓋部62とコイル2との間にゲル状物質40を内包する。その後、収容枠体61及び枠体蓋部62をコア3で覆う。
これにより、コイル2をコア3の内部に配設すると共に、コイル2の表面200をゲル状物質40からなるゲル状絶縁層4により覆うことができる。そして、コイル2に発生した振動の低減を図ると共に、その振動の伝達を抑制することができるリアクトル1を得ることができる。
また、本例の製造方法において、コイル被覆工程では、収容枠体61内にコイル2を収容した後、収容枠体61とコイル2との間にゲル状物質40を充填し、コイル2の表面200をゲル状物質40により覆う。そのため、コイル2を収容枠体61内に収容すると共に、コイル2の表面200をゲル状物質40により覆うコイル被覆工程を容易かつ確実に行うことができる。
また、収容枠体61及び枠体蓋部62は、磁性粉末混合樹脂からなると共にコア3の一部を形成する。そのため、収容枠体61及び枠体蓋部62についても、コア3としての機能を果たすため、リアクトル1の磁気特性を向上させることができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
なお、本例では、リアクトル1の製造方法において、収容枠体配置工程、コイル被覆工程、ゲル状絶縁層形成工程、コア成形工程の順に行ったが、例えば、先にコイル被覆工程、ゲル状絶縁層形成工程を順に行い、その後、収容枠体配置工程、コア成形工程を順に行うこともできる。
(実施例4)
本例は、図12、図13に示すごとく、リアクトル1の製造方法において、コイル被覆工程の内容を変更した例である。
本例の製造方法において、コイル被覆工程では、同図に示すごとく、収容枠体61内にコイル2を収容した後、収容枠体61とコイル2との間にゲル状物質40を充填し、コイル2の表面200をゲル状物質40により覆う。
本例は、図12、図13に示すごとく、リアクトル1の製造方法において、コイル被覆工程の内容を変更した例である。
本例の製造方法において、コイル被覆工程では、同図に示すごとく、収容枠体61内にコイル2を収容した後、収容枠体61とコイル2との間にゲル状物質40を充填し、コイル2の表面200をゲル状物質40により覆う。
すなわち、図12に示すごとく、収容枠体61の開口部611から収容枠体61内にコイル2を収容する。
そして、図13に示すごとく、収容枠体61とコイル2との間にゲル状物質40を充填し、最終的にコイル2をゲル状物質40内に埋没させることで、コイル2の表面200をゲル状物質40により覆う。
その他は、実施例3と同様の製造方法であり、同様の作用効果を有する。
そして、図13に示すごとく、収容枠体61とコイル2との間にゲル状物質40を充填し、最終的にコイル2をゲル状物質40内に埋没させることで、コイル2の表面200をゲル状物質40により覆う。
その他は、実施例3と同様の製造方法であり、同様の作用効果を有する。
1 リアクトル
2 コイル
200 表面(コイルの表面)
3 コア
4 ゲル状絶縁層
40 ゲル状物質
2 コイル
200 表面(コイルの表面)
3 コア
4 ゲル状絶縁層
40 ゲル状物質
Claims (12)
- 通電により磁束を発生する筒状のコイルと、絶縁樹脂に磁性粉末を混合して分散させた磁性粉末混合樹脂からなると共に上記コイルを内部に配設してなるコアとを備えたリアクトルであって、
上記コイルの表面は、電気絶縁性のゲル状物質からなるゲル状絶縁層により覆われていることを特徴とするリアクトル。 - 請求項1に記載のリアクトルにおいて、上記ゲル状物質は、粘度が500〜2000mPa・sであり、複素弾性率が4000〜30000N/m2であることを特徴とするリアクトル。
- 請求項1又は2に記載のリアクトルにおいて、上記ゲル状物質は、シリコーンゲルであることを特徴とするリアクトル。
- 通電により磁束を発生するコイルと、絶縁樹脂に磁性粉末を混合して分散させた磁性粉末混合樹脂からなると共に上記コイルを内部に配設してなるコアとを備え、上記コイルの表面が電気絶縁性のゲル状物質からなるゲル状絶縁層により覆われているリアクトルを製造する方法であって、
成形型内に上記磁性粉末混合樹脂を充填して硬化させることにより、上記コイルを収容可能な収容部を有する収容コアを成形する収容コア成形工程と、
上記コイルを上記収容コアの上記収容部の開口部から該収容部内に収容すると共に、上記コイルの表面を上記ゲル状物質により覆うコイル被覆工程と、
上記収容コアの上記収容部の上記開口部を上記磁性粉末混合樹脂からなる収容蓋部によって封止することにより、上記収容コア及び上記収容蓋部よりなる上記コアと上記コイルとの間に上記ゲル状物質を内包し、両者の間に上記ゲル状絶縁層を形成するゲル状絶縁層形成工程とを有することを特徴とするリアクトルの製造方法。 - 請求項4に記載のリアクトルの製造方法において、上記コイル被覆工程では、上記収容コアの上記収容部内に上記ゲル状物質を投入した後、該ゲル状物質内に上記コイルを浸漬させ、該コイルの表面を上記ゲル状物質により覆うことを特徴とするリアクトルの製造方法。
- 請求項4に記載のリアクトルの製造方法において、上記コイル被覆工程では、上記収容コアの上記収容部内に上記コイルを収容した後、上記収容コアと上記コイルとの間に上記ゲル状物質を充填し、上記コイルの表面を上記ゲル状物質により覆うことを特徴とするリアクトルの製造方法。
- 通電により磁束を発生するコイルと、絶縁樹脂に磁性粉末を混合して分散させた磁性粉末混合樹脂からなると共に上記コイルを内部に配設してなるコアとを備え、上記コイルの表面が電気絶縁性のゲル状物質からなるゲル状絶縁層により覆われているリアクトルを製造する方法であって、
成形型内に上記コイルを収容可能な収容枠体を配置する収容枠体配置工程と、
上記コイルを上記収容枠体の開口部から該収容枠体内に収容すると共に、上記コイルの表面を上記ゲル状物質により覆うコイル被覆工程と、
上記収容枠体の上記開口部を枠体蓋部によって封止することにより、上記収容枠体及び上記枠体蓋部と上記コイルとの間に上記ゲル状物質を内包し、両者の間に上記ゲル状絶縁層を形成するゲル状絶縁層形成工程と、
上記成形型内に上記磁性粉末混合樹脂を充填して硬化させることにより、上記コアを成形するコア成形工程とを有することを特徴とするリアクトルの製造方法。 - 請求項7に記載のリアクトルの製造方法において、上記コイル被覆工程では、上記収容枠体内に上記ゲル状物質を投入した後、該ゲル状物質内に上記コイルを浸漬させ、該コイルの表面を上記ゲル状物質により覆うことを特徴とするリアクトルの製造方法。
- 請求項7に記載のリアクトルの製造方法において、上記コイル被覆工程では、上記収容枠体内に上記コイルを収容した後、上記収容枠体と上記コイルとの間に上記ゲル状物質を充填し、上記コイルの表面を上記ゲル状物質により覆うことを特徴とするリアクトルの製造方法。
- 請求項7〜9のいずれか1項に記載のリアクトルの製造方法において、上記収容枠体及び上記枠体蓋部は、上記磁性粉末混合樹脂からなると共に上記コアの一部を形成することを特徴とするリアクトルの製造方法。
- 請求項4〜10のいずれか1項に記載のリアクトルの製造方法において、上記ゲル状物質は、粘度が500〜2000mPa・sであり、複素弾性率が4000〜30000N/m2であることを特徴とするリアクトルの製造方法。
- 請求項4〜11のいずれか1項に記載のリアクトルの製造方法において、上記ゲル状物質は、シリコーンゲルであることを特徴とするリアクトルの製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010197391A JP2012054483A (ja) | 2010-09-03 | 2010-09-03 | リアクトル |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101426342B1 (ko) | 2014-05-22 | 2014-08-06 | 주식회사 케이피 일렉트릭 | 몰드식 분로 리액터 |
JP2015162475A (ja) * | 2014-02-26 | 2015-09-07 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | リアクトル |
JP2017152654A (ja) * | 2016-02-26 | 2017-08-31 | 株式会社タムラ製作所 | コア及びリアクトル |
-
2010
- 2010-09-03 JP JP2010197391A patent/JP2012054483A/ja active Pending
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