JP2012051171A - 液体容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】液体噴射装置に供給する液体収容容器において、液体の残量の検知を可能としつつ、均質な液体を液体噴射装置に供給する。
【解決手段】液体容器100は、以下の構成を備える。液体収容室10。液体収容室10の下流に設けられ、内部の液体の有無を検知できる液体センサ部30。液体センサ部30の下流に設けられ、所定量の液体を収容できるバッファ室50。バッファ室50の下流で液体噴射装置200に液体を供給する液体供給部80。液体収容室10内に設けられ、液体噴射装置200による液体容器100の往復運動において、液体収容室10とは異なる動きをして、液体収容室10内の液体を攪拌する第1の攪拌部15。バッファ室50内に設けられ、液体噴射装置200による液体容器100の往復運動において、バッファ室50とは異なる動きをして、バッファ室50内の液体を攪拌する第2の攪拌部55。
【選択図】図1

Description

本発明は、液体噴射装置に液体を供給する液体容器に関するものである。
従来、インクジェットプリンターに供給すべきインクを収容したインクカートリッジであて、インクジェットプリンターに交換可能に取りつけられるインクカートリッジが知られている。たとえば、特許文献1のインクカートリッジは、インク収容室と、その下流に設けられインクの有無を検出するインクエンドセンサと、を備える。しかし、静止状態において特定の成分が沈降するインクを使用した場合、特許文献1のインクカートリッジは、インクジェットプリンターに供給するインクの濃度を一定に保つことができない。すなわち、インクカートリッジの印刷開始からの経過時間によって、インクジェットプリンターに供給するインクの濃度が、想定された濃度よりも濃くなったり薄くなったりする。
一方、特許文献2のインクタンクは、インク収納室内のインクを攪拌するための攪拌部材を備える。特許文献2のインクタンクの攪拌部材は、インクタンクの往復動の際に攪拌部材にかかる慣性力を利用して、攪拌部材でインク収納室内のインクを攪拌する。
特開2007−245701号公報 特開2007−230189号公報
しかし、特許文献1のインクカートリッジのインクエンドセンサが設けられた空間は、インクを収容する容積が小さいため、慣性力を利用して攪拌を行う攪拌部材を内部に設けることが難しい。また、仮に、インクエンドセンサ内に攪拌部材を設けた場合、攪拌部材により、インクの有無の検出の精度が低下する可能性もある。このような問題は、インクジェットプリンターに限らず、静止状態において特定の成分が沈降しうる液体を液体噴射装置に供給する液体収容容器について、広く存在する。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を取り扱うためになされたものであり、液体噴射装置に供給する液体収容容器において、液体の残量の検知を可能としつつ、均質な液体を液体噴射装置に供給することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を取り扱うためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
液体容器であって、
液体を収容する液体収容室と、
前記液体収容室の下流に設けられる液体センサ部であって、前記液体センサ部内における前記液体の有無を検知することができる液体センサ部と、
前記液体センサ部の下流に設けられ、所定量の前記液体を収容することができるバッファ室と、
前記バッファ室の下流において、液体噴射装置に前記液体を供給する液体供給部と、
前記液体収容室内に設けられる第1の攪拌部であって、前記液体噴射装置によって実行される前記液体容器の往復運動において、前記液体収容室とは異なる動きをすることにより、前記液体収容室内の液体を攪拌する第1の攪拌部と、
前記バッファ室内に設けられる第2の攪拌部であって、前記液体噴射装置によって実行される前記液体容器の往復運動において、前記バッファ室とは異なる動きをすることにより、前記バッファ室内の液体を攪拌する第2の攪拌部と、を備える、液体容器。
このような態様においては、液体収容室内の第1の攪拌部によって液体収容室内の液体を攪拌することにより、下流の液体センサ部に濃度がほぼ一定の液体を供給することができる。その結果、まず、液体収容室から下流に送る液体および液体収容室内に残る液体の、各成分の存在割合の適正値からのずれを低減することができる。そして、液体収容室および液体センサ部の下流にあるバッファ室内において、各成分の存在割合の適正値からのずれの少ない液体を、第2の攪拌部によって攪拌することができる。その結果、理想的な値に近い存在割合を有する各成分を含む液体を、均質に攪拌して、液体噴射装置に供給することができる。よって、液体センサ部による液体の有無の検知を達成しつつ、均質な液体を液体噴射装置に供給することができる。
[適用例2]
適用例1の液体容器であって、さらに、
前記液体収容室から前記液体を送出する液体収容室送出口と、前記液体センサ部内に前記液体を受け入れる液体センサ部流入口と、を接続する第1の液体流路を備え、
前記第1の液体流路は、前記液体容器が前記液体噴射装置に装着され使用される際の姿勢である使用姿勢において、前記液体収容室送出口よりも上部に位置する流路部分を備える、液体容器。
このような態様とすれば、使用姿勢において液体噴射装置へ液体を供給していない場合に、液体収容室の下部に沈降した一部の成分のみが、液体センサ部に流入してしまいにくい。このため、液体収容室内および下流の各室内における液体の成分の存在割合が適正値からずれる可能性を、より低減することができる。
[適用例3]
適用例2の液体容器であって、
前記液体センサ部流入口は、前記使用姿勢において、前記液体収容室送出口よりも上方にある、液体容器。
このような態様とすれば、使用姿勢において液体収容室の下部に沈降した一部の成分のみが、液体噴射装置の使用開始時に、先に液体センサ部に流入してしまいにくい。
[適用例4]
適用例2または3の液体容器であって、さらに、
前記液体センサ部から前記液体を送出する液体センサ部送出ロと、前記バッファ室内に前記液体を受け入れるバッファ室流入口と、を接続する第2の液体流路を備え、
前記バッファ室流入口は、前記使用姿勢において前記液体センサ部送出ロよりも下方にある、液体容器。
このような態様とすれば、使用姿勢において液体センサ部内に沈降した一部の成分が、液体センサ部内に滞留しにくい。
なお、第2の液体流路は、使用姿勢において、液体センサ部送出ロからバッファ室流入口に向かって下降する流路であることが好ましい。
[適用例5]
適用例2の液体容器であって、
前記第1の液体流路は、
前記使用姿勢において上方に向かう第1の流路部分と、
前記第1の流路部分の下流に設けられた流路部分であって、前記使用姿勢において下方に向かう第2の流路部分と、を備える、液体容器。
このような態様とすれば、使用姿勢において液体噴射装置へ液体を供給していない場合に、液体収容室の下部に沈降した一部の成分が、液体センサ部に流入してしまいにくい。また、必ずしも液体センサ部流入口を液体収容室送出口の上方に設ける必要がないため、液体収容室と液体センサ部の配置の自由度が高い。
なお、「流路が上方に向かう」とは、流路が鉛直上方に向かっている態様に限定されない。すなわち、その流路において、上流の位置P1が、位置P1よりも下流の位置P2よりも下にあればよい。そして、鉛直方向に投影したときの位置P1と位置P2の水平面内での位置は、一致している必要はない。また、「流路が下方に向かう」とは、流路が鉛直下方に向かっている態様に限定されない。すなわち、流路において、上流の位置P3が、位置P3よりも下流の位置P4よりも上にあればよい。そして、鉛直方向に投影したときの位置P3と位置P4の水平面内での位置は、一致している必要はない。
[適用例6]
適用例2または5の液体容器であって、さらに、
前記液体センサ部から前記液体を送出する液体センサ部送出ロと、前記バッファ室内に前記液体を受け入れるバッファ室流入口と、を接続する第2の液体流路を備え、
前記第2の液体流路は、
前記使用姿勢において上方に向かう第1の流路部分と、
前記第1の流路部分の下流に設けられた流路部分であって、前記使用姿勢において下方に向かう第2の流路部分と、を備える、液体容器。
このような態様とすれば、使用姿勢において液体噴射装置へ液体を供給していない場合に、バッファ室内の下部に沈降した一部の成分が、液体センサ部に流入してしまいにくい。また、必ずしもバッファ室流入口を液体センサ部送出ロの上方に設ける必要がないため、液体センサ部とバッファ室の配置の自由度が高い。
なお、本発明は、以下に示すような種々の態様で実現することが可能である。
(1)流体容器、液体供給装置、液体供給方法。
(2)流量制御装置、流量制御方法。
(3)インク収容器、インク供給装置。
(4)液体消費装置、インクジェットプリンター。
本願の発明の一実施形態に係るインクカートリッジ100の内部の概略構成を示す図。 インクジェットプリンター200に取りつけられて使用される際のインクカートリッジ100の動作を示す図。 本願の発明の一実施形態に係るインクカートリッジ100bの内部の概略構成を示す図。
A.第1実施例:
図1は、本願の発明の一実施形態に係るインクカートリッジ100の内部の概略構成を示す図である。インクカートリッジ100は、インクIkを収容するインク室10と、インク室10の下流に設けられるインクセンサ部30と、インクセンサ部30の下流に設けられる第1バッファ室50と、第1バッファ室50の下流に設けられる第2バッファ室70と、第2バッファ室70の下流においてインクジェットプリンター200にインクを供給するインク供給部80と、を備える。図1においては、技術の理解を容易にするために、インク室10、インクセンサ部30、第1バッファ室50、第2バッファ室70が、紙面の手前側において開口しているように示している。しかし、実際には、インク室10、インクセンサ部30、第1バッファ室50、第2バッファ室70の紙面手前側の面は、閉じられている。なお、インクカートリッジ100がインクジェットプリンター200に取りつけられ、印刷に使用される際の姿勢において鉛直上方となる向きを、図において矢印Uで示す。
インク室10は、顔料インクIkを収容している。顔料インクIkは、溶媒中に顔料を含んでいるインクである。顔料インクIk中の顔料は、顔料インクIkが静止状態に置かれた場合、時間の経過とともに下方に沈降する。未使用のインクカートリッジ100を、所定時間以上、静止状態に置いた場合、理想的なインクIkの混合状態に比べて顔料の濃度が濃くなるインクIkの部分の容積は、理想的なインクIkの混合状態に比べて顔料の濃度が薄くなるインクIkの部分の容積にくらべて、小さい。すなわち、上下方向について断面積が一定である柱状の容器に入れられた場合に、インクIkの下部であって上下方向の半分よりも少ない部分において、顔料の濃度が濃くなる。そして、インクIkの上部であって上下方向の半分よりも多い部分においては、顔料の濃度が薄くなる。
ここで、顔料の「濃度」とは、インクIk中の顔料の存在割合である。そして、顔料の「濃度が濃い」とは、比較対象に比べて、インクIk中の顔料の存在割合が高いことを意味する。顔料の「濃度が薄い」とは、比較対象に比べて、インクIk中の顔料の存在割合が低いことを意味する。顔料の濃度が高い部分のインクの比重は、顔料の濃度が低い部分のインクの比重よりも、大きい。
インク室10内には、第1の攪拌部15が設けられている。第1の攪拌部15は、略長方形の板状の部材であって、その一辺の近傍を、インク室10の一側面から突出するように設けられた一対の支持部15f,15fによって、支持されている。第1の攪拌部15は、インクカートリッジ100が使用される際の姿勢において、インク室10内で、支持部15f,15fから下方につり下げられる。第1の攪拌部15は、支持部15f,15fに支持された2点を結ぶ方向D15を軸として、インク室10内において、所定の角度だけ回転運動をすることができる。第1の攪拌部15の動きを、図1の右側において示す。図1の右側に示す図は、図1の中央に示す図のA−A断面図である。なお、図1の中央の図においては、技術の理解を容易にするため、インクIkの図示は省略している。
インクカートリッジ100がインクジェットプリンター200に取りつけられ、印刷に使用される際、インクカートリッジ100は、キャリッジ上のホルダに取り付けられ、キャリッジによって往復動される(図1の右側の図の矢印MS参照)。往復動の方向MSは、水平方向であって、第1の攪拌部15の回転軸方向D15に垂直な方向である。その際、第1の攪拌部15は、慣性力により、インク室10を構成する壁部など、インクカートリッジ100を構成する他の剛体部分とは異なる動きをする(図1の右側の図参照)。その結果、第1の攪拌部15がインク室10内のインクIkを攪拌する。このため、印刷開始前の状態において、インク室10内のインクIkの顔料が沈降していても、攪拌により、インクIk内において顔料は分散される。
インク室10とインクセンサ部30は、第1のインク流路20によって接続されている(図1の中央の図参照)。第1のインク流路20は、図1に示すインクカートリッジ100において、インク室10とインクセンサ部30のさらに奥に位置する。第1のインク流路20は、インク室10の下端近傍に設けられたインク室送出ロ10oと、インクセンサ部30の上端近傍に設けられたインクセンサ部流入口30iとを接続している。インク室10内のインクIkは、インク室送出ロ10oから第1のインク流路20に送出され、インクセンサ部流入口30iを通ってインクセンサ部30に流入する。
なお、本明細書において、インクカートリッジ100内の各構成について説明する際に言及する「上下」は、インクカートリッジ100がプリンタに取りつけられ、使用される際のインクカートリッジ100の姿勢を基準とする上下である(図1の矢印U参照)。また、「インク室10の下端近傍」とは、インク室10の下端から、インク室10の上下方向の最大寸法の1/4以下の範囲を意味する。他の構成についての「下端近傍」も同様である。そして、「インクセンサ部30の上端近傍」とは、インクセンサ部30の上端から、インクセンサ部30の上下方向の最大寸法の1/4以下の範囲を意味する。他の構成についての「上端近傍」も同様である。
インクセンサ部30においてインクを収容する空間の底部30fは、インクカートリッジ100が使用される際の姿勢において、インク室10の底部10fよりも上方に位置する。このため、インクセンサ部流入口30iは、インク室送出ロ10oよりも上方にある。
インク室10のインク室送出ロ10oから送出されたインクIkは、第1のインク流路20内において、インク室送出ロ10oよりも高い位置に存在する流路部分20hを通って、インクセンサ部30に流入する。このため、仮に、インク室10内において沈降した顔料が第1のインク流路20内に流入した場合であっても、その顔料の濃度が高いインクが、重力に逆らって流路部分20hを上方に流通し、インクセンサ部30に流入する可能性は低い。よって、インク室10内で沈降した成分のみが先にインクセンサ部30に流入し、その結果として、インク室10内のインクIkの成分の構成比が設計値からずれてしまう可能性が低い。
インク室10内のインクIkの成分の構成比が、設計値からずれてしまうと、第1の攪拌部15によってインク室10内のインクIkを攪拌しても、インク室10内のインクIkの各成分の構成比は理想的な状態、すなわち設計時に想定された状態とはならない。しかし、上記のような構成とすることで、インク室10内のインクIkの成分の構成比を設計値に近い状態に保つことができ、その結果、攪拌により、インク室10内のインクIkの濃度分布は理想的な状態とすることができる。
なお、前述のように、インクにおいて顔料の沈降が起こった場合、理想的なインクIkの混合状態に比べて顔料の濃度が薄くなるインクIkの部分の容積は、理想的なインクIkの混合状態に比べて顔料の濃度が濃くなるインクIkの部分の容積にくらべて、大きい。このため、仮に、顔料の濃度が薄いインクが、一部、先にインク室10からインクセンサ部30に移動したとしても、顔料の濃度が濃いインクが同量だけ先にインク室10からインクセンサ部30に移動した場合に比べて、それが、インク室10内のインクIkやインクセンサ部30内のインクIkの成分の構成比に与える影響は小さい。
インクセンサ部30は、インク室10からインク供給部80に至るインクIkの流通経路の中において、インクの有無を検知するための部分である。インクセンサ部30でインクが検知されなくなったときには、インクセンサ部30の上流にあるインク室10には、下流に送出できるだけのインクは存在しない。
インクセンサ部30は、内部に攪拌部を備えていない。そして、インクセンサ部30は、図示しないピエゾ素子を備える。インクセンサ部30は、ピエゾ素子によって所定期間、インクセンサ部30内のインクIkに振動を加える。その後、インクセンサ部30は、残留するインクIkの振動の振幅や周期に応じて、インクセンサ部30内のインクIkが少なくなったこと、またはインクセンサ部30内にインクIkが存在しないことを検知する。
インクセンサ部30と第1バッファ室50は、第2のインク流路40によって接続されている。第2のインク流路40は、図1に示すインクカートリッジ100において、インクセンサ部30と第1バッファ室50のさらに奥に位置する。第2のインク流路40は、インクセンサ部30の下端近傍に設けられたインクセンサ部送出ロ30oと、第1バッファ室50の下端近傍に設けられた第1バッファ室流入口50iとを接続している。インクセンサ部30内のインクIkは、インクセンサ部送出ロ30oから第2のインク流路40に送出され、第1バッファ室流入口50iを通って第1バッファ室50に流入する。
第1バッファ室50の底部50fは、インクカートリッジ100が使用される際の姿勢において、インクセンサ部30においてインクを収容する空間の底部30fよりも下方に位置する。そして、第1バッファ室流入口50iは、インクセンサ部送出ロ30oよりも下方にある。
インクセンサ部30内のインクIkは、インクセンサ部30の下端近傍に設けられたインクセンサ部送出ロ30oから第2のインク流路40に送出され、インク室送出ロ10oよりも低く第1バッファ室流入口50iよりも高い位置に存在する流路部分40L内を下降して、第1バッファ室50に流入する。このため、インクセンサ部30内において沈降した顔料は、重力に引かれて、第1バッファ室50に排出される可能性が高い。このため、攪拌部を備えないインクセンサ部30内に顔料が滞留して、第1バッファ室50以降の各部を流れるインクIkの顔料成分が低下してしまう可能性が低い。
なお、前述のように、インクにおいて顔料の沈降が起こった場合、顔料の濃度が薄くなるインクIkの部分の容積は、顔料の濃度が濃くなるインクIkの部分の容積にくらべて、大きい。また、インクセンサ部30のインク収容量は、インク室10や第1バッファ室50、第2バッファ室70よりも小さい。このため、仮に、顔料の濃度が薄いインクがインクセンサ部30内を満たしていたとしても、顔料がインクセンサ部30内に滞留する場合に比べて、それが、第1バッファ室50や第2バッファ室70内のインクIkの成分の構成比に与える影響は小さい。
第1バッファ室50は、上流のインク室10およびインクセンサ部30内にインクがなくなり、インクセンサ部30によってインク切れが検出された後、所定の期間、インクジェットプリンター200が印刷を継続できるように、インクジェットプリンター200にインクを供給すべきインクを保持している構造である。
第1バッファ室50内には、第2の攪拌部55が設けられている。第2の攪拌部55は、略長方形の板状の部材であって、その一辺の近傍を、インク室10の一側面から突出するように設けられた一対の支持部55f,55fによって、支持されている。第2の攪拌部55は、インクカートリッジ100が使用される際の姿勢において、第1バッファ室50内で、支持部55f,55fから下方につり下げられる。第2の攪拌部55は、支持部55f,55f支持された2点を結ぶ方向D55を軸として、第1バッファ室50内において、所定の角度だけ回転運動をすることができる。第2の攪拌部55の動きを、図1の左側において示す。図1の左側に示す図は、図1の中央に示す図のB−B断面図である。
インクカートリッジ100がインクジェットプリンター200に取りつけられ、印刷に使用される際、インクカートリッジ100は、キャリッジ上のホルダに取り付けられ、キャリッジによって往復動される(図1の左側の図の矢印MS参照)。往復動の方向MSは、水平方向であって、第2の攪拌部55の回転軸方向D55に垂直な方向である。その際、第2の攪拌部55は、慣性力により、第1バッファ室50を構成する壁部など、インクカートリッジ100を構成する他の剛体部分とは異なる動きをする(図1の左側の図参照)。その結果、第2の攪拌部55が第1バッファ室50内のインクIkを攪拌する。このため、印刷開始前の状態において、第1バッファ室50内のインクIkの顔料が沈降していても、攪拌により、インクIk内において顔料は均等に分散される。
第1バッファ室50と第2バッファ室70は、第3のインク流路60によって接続されている。第3のインク流路60は、図1に示すインクカートリッジ100において、第1バッファ室50と第2バッファ室70のさらに奥に位置する。第3のインク流路60は、第1バッファ室50の下端近傍に設けられた第1バッファ室送出口50oと、第2バッファ室70の上端近傍に設けられた第2バッファ室流入口70iとを接続している。第1バッファ室50内のインクIkは、第1バッファ室送出口50oから第3のインク流路60に送出され、第2バッファ室流入口70iを通って第2バッファ室70に流入する。
第2バッファ室70内のインクIkは、第2バッファ室70の底部に設けられた第2バッファ室送出口70oを通ってインク供給部80に送られる。インク供給部80は、インクカートリッジ100の外部、すなわち、インクジェットプリンター200にインクを供給する。
図2は、インクジェットプリンター200に取りつけられて使用される際のインクカートリッジ100の動作を示す図である。図1の左側の図および右側の図と同じ図を、図2の上段に示す。インクジェットプリンター200は、シャフト210上を主走査方向MSに往復動するキャリッジ220と、キャリッジ220上に複数のインクカートリッジ100を取りつけるためのホルダ230と、インクカートリッジ100からインクを供給されて印刷媒体PMに向けてインク滴を吐出する印刷ヘッド240と、を備える。
インクカートリッジ100がホルダ230に取りつけられ、キャリッジ220によって往復動される際(矢印MS参照)、インク室10内の第1の攪拌部15は、慣性力により、インク室10を構成する壁部とは異なる動きをする。その結果、第1の攪拌部15は、インク室10内のインクIkを攪拌する。また、第1バッファ室50内の第2の攪拌部55は、慣性力により、第1バッファ室50を構成する壁部とは異なる動きをする。その結果、第2の攪拌部55が第1バッファ室50内のインクIkを攪拌する。
以上で説明した、第1実施例のインクカートリッジ100によれば、インクカートリッジ100がインクジェットプリンター200に供給できるインクが少なくなったことを、インクセンサ部30により検知することができる。そして、インクカートリッジ100内のインクが少なくなったことを検知した後も、第1バッファ室50および第2バッファ室70内に保持されているインクにより、印刷媒体PMに対する印刷を完了するまで、印刷を継続することができる可能性が高い。すなわち、1枚の印刷媒体に対する印刷が途中で中断されてしまう可能性が低い。
さらに、第1実施例のインクカートリッジ100は、上記のような構成の第1のインク流路20、インクセンサ部30および第2のインク流路40を備える。このため、攪拌部材を備えないインクセンサ部30を備えているにもかかわらず、特定の成分の沈降が起こりうるインクを採用しても、インクカートリッジ100使用開始後の成分比率の変化が少ないインクを、インクジェットプリンター200に供給することができる。
なお、本実施例におけるインク室10が「課題を解決するための手段」における「液体収容室」に相当する。第1のインク流路20が、「第1の液体流路」に相当する。インクセンサ部30が「液体センサ部」に相当する。第2のインク流路40が、「第2の液体流路」に相当する。第1バッファ室50が、「バッファ室」に相当する。インク供給部80が、「液体供給部」に相当する。第1の攪拌部15が「第1の攪拌部」に相当する。第2の攪拌部55が「第2の攪拌部」に相当する。
B.第2実施例:
図3は、本願の発明の一実施形態に係るインクカートリッジ100bの内部の概略構成を示す図である。第2実施例のインクカートリッジ100bは、インク室10bと、第1の攪拌部15bと、第1のインク流路20bと、インクセンサ部30bと、第2のインク流路40bと、の構成が、第1実施例のインクカートリッジ100のインク室10と、第1の攪拌部15と、第1のインク流路20と、インクセンサ部30と、第2のインク流路40とは、それぞれ異なる。第2実施例のインクカートリッジ100bの他の点は、第1実施例のインクカートリッジ100と同じである。第2実施例において、第1実施例で示した各符号と同じ符号が付されている構成は、第1実施例の各構成と同じ構成である。
インク室10bは、顔料インクIkを収容している。インク室10bの底部10bfは、インクカートリッジ100が使用される際の姿勢において、インク室10の底部10f(図1参照)よりも高い位置にある。インク室10b内には、第1の攪拌部15bが設けられている。第1の攪拌部15bは、略長方形の板状の部材であって、その一辺の近傍を、インク室10bの一側面から突出するように設けられた一対の支持部15bf,15bfによって、支持されている。第1の攪拌部15bの機能は、インク室10に設けられた第1の攪拌部15と略同様である。
インク室10bとインクセンサ部30bは、第1のインク流路20bによって接続されている。第1のインク流路20bは、図2に示すインクカートリッジ100bにおいて、インク室10bとインクセンサ部30bのさらに奥に位置する。第1のインク流路20bは、インク室10の下端近傍に設けられたインク室送出ロ10boと、インクセンサ部30bの下端近傍に設けられたインクセンサ部流入口30biとを接続している。インク室10b内のインクIkは、インク室送出ロ10boから第1のインク流路20bに送出され、インクセンサ部流入口30biを通ってインクセンサ部30bに流入する。インクセンサ部流入口30biは、インク室送出ロ10boよりも下方にある。
第1のインク流路20bは、インクカートリッジ100が使用される際の姿勢において、上方に向かってインクを流すための第1の流路部分20buと、下方に向かってインクを流すための第2の流路部分20bdと、を備える。第1の流路部分20bu内において、上流に位置する地点P1は、地点P1よりも下流に位置する地点P2よりも下方にある。第2の流路部分20bd内において、上流に位置する地点P3は、地点P3よりも下流に位置する地点P4よりも上方にある。なお、本実施例において、第1の流路部分20buは、インク室10のインク室送出ロ10boよりも上方に位置する。
上記のような構成において、インク室10bのインク室送出ロ10boから送出されたインクIkは、第1のインク流路20b内の第1の流路部分20buにおいて、上方に向かい、その後、第2の流路部分20bdにおいて、下方に向かう。その後、インクIkは、インクセンサ部流入口30biからインクセンサ部30bに流入する。
本実施例では、上記のような構成を採用するため、インク室10b内において沈降した顔料を高濃度に含むインクが、仮に、第1のインク流路20b内に流入した場合であっても、その顔料の濃度が高いインクが、重力に逆らって第1の流路部分20buを流通し、インクセンサ部30bに流入する可能性は低い。よって、インク室10b内で沈降した成分のみが先にインクセンサ部30bに流入し、その結果として、インク室10b内のインクIkの成分の構成比が設計値からずれてしまう可能性が低い。
インクセンサ部30bは、インク室10bからインク供給部80に至るインクIkの流通経路の中において、インクの有無を検知するための部分である。インクセンサ部30bは、内部に攪拌部を備えていない。インクセンサ部30bがインクの有無を検知するための作用は、第1実施例のインクセンサ部30と同様である。
インクセンサ部30bと第1バッファ室50は、第2のインク流路40bによって接続されている。第2のインク流路40bは、図2に示すインクカートリッジ100bにおいて、インクセンサ部30bと第1バッファ室50bのさらに奥に位置する。第2のインク流路40bは、インクセンサ部30bの下端近傍に設けられたインクセンサ部送出ロ30boと、第1バッファ室50の下端近傍に設けられた第1バッファ室流入口50iとを接続している。インクセンサ部30b内のインクIkは、インクセンサ部送出ロ30boから第2のインク流路40bに送出され、第1バッファ室流入口50iを通って第1バッファ室50に流入する。
第1バッファ室50の底部50fは、インクカートリッジ100が使用される際の姿勢において、インクセンサ部30bにおいてインクを収容する空間の底部30bfよりも上方に位置する。
第2のインク流路40bは、上方に向かってインクを流すための第1の流路部分40buと、下方に向かってインクを流すための第2の流路部分40bdと、を備える。第1の流路部分40bu内において、上流に位置する地点P5は、地点P5よりも下流に位置する地点P6よりも下方にある。第2の流路部分40bd内において、上流に位置する地点P7は、地点P7よりも下流に位置する地点P8よりも上方にある。なお、本実施例において、第1の流路部分40buは、インクセンサ部30bのインクセンサ部送出ロ30boよりも上方に位置する。
上記のような構成において、インクセンサ部30bのインクセンサ部送出ロ30boから送出されたインクIkは、第2のインク流路40b内の第1の流路部分40buにおいて、上方に向かい、その後、第2の流路部分40bdにおいて、下方に向かう。その後、インクIkは、第1バッファ室流入口50iから第1バッファ室50に流入する。
本実施例では、上記のような構成を採用するため、仮に、インクセンサ部30b内において沈降した顔料を高濃度に含むインクが、第2のインク流路40b内に流入した場合であっても、その顔料の濃度が高いインクが、重力に逆らって第1の流路部分40buを流通し、第1バッファ室50に流入する可能性は低い。よって、インクセンサ部30b内で沈降した成分のみが、先に第1バッファ室50に流入し、第1バッファ室50内のインクIkの成分の構成比が、設計値からずれてしまう可能性が低い。
以上で説明した、第2実施例のインクカートリッジ100bによれば、インクカートリッジ100bがインクジェットプリンター200に供給できるインクが少なくなったことを、インクセンサ部30bにより検知することができる。そして、インクカートリッジ100b内のインクが少なくなったことを検知した後も、第1バッファ室50および第2バッファ室70内に保持されているインクにより、印刷媒体PMに対する印刷を完了するまで、印刷を継続することができる可能性が高い。
さらに、第2実施例のインクカートリッジ100によれば、上記のような構成の第1のインク流路20bおよび第2のインク流路40を備える。このため、攪拌部材を備えないインクセンサ部30を備えているにもかかわらず、特定の成分の沈降が起こりうるインクを採用しても、沈降した成分の濃いインクを、印刷開始時にインクジェットプリンター200に供給してしまう可能性が低い。
なお、本実施例におけるインク室10bが「課題を解決するための手段」における「液体収容室」に相当する。第1のインク流路20bが、「第1の液体流路」に相当する。インクセンサ部30bが「液体センサ部」に相当する。第2のインク流路40bが、「第2の液体流路」に相当する。第1バッファ室50が、「バッファ室」に相当する。インク供給部80が、「液体供給部」に相当する。第1の攪拌部15bが「第1の攪拌部」に相当する。第2の攪拌部55が「第2の攪拌部」に相当する。第1の流路部分20buが「第1の液体流路」の「第1の流路部分」に相当する。第2の流路部分20bdが「第1の液体流路」の「第2の流路部分」に相当する。第1の流路部分40buが「第2の液体流路」の「第1の流路部分」に相当する。第2の流路部分40bdが「第2の液体流路」の「第2の流路部分」に相当する。
C.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
C1.変形例1:
上記実施例においては、第1の攪拌部15,15bならびに第2の攪拌部55は、略長方形の板状部材である。しかし、攪拌部は、さまざまな形状および構造とすることができる。たとえば、弾性を有し、慣性力によって弾性変形する態様とすることもできる。また、慣性力によって、所定の部位で屈曲する態様とすることもできる。さらに、液体噴射装置が液体容器に往復運動を起こさせる力を積極的に利用して、慣性力によらず自ら動く構成とすることもできる。すなわち、攪拌部は、液体を収容する部屋の内部において、液体容器の往復運動の際に、その部屋とは異なる動きをすることにより、その部屋の内部の液体を攪拌することができる物であればよい。
C2.変形例2:
上記実施例においては、インクセンサ部30,30bは、インクの振動特性を利用して、ピエゾ素子により、インクの有無を検知する。しかし、液体センサ部としてのインクセンサ部は、他の構成および作用によって、液体の有無を検知できるものとすることもできる。
C3.変形例3:
上記実施例においては、インク室10とインクセンサ部30とは、ほぼ一定の太さを有する第1のインク流路20によって接続されている。第2実施例においても同様である。しかし、液体収容室としてのインク室と、液体センサ部としてのインクセンサ部とを結ぶ流路は、流れの方向に沿って径が変化する流路とすることもできる。また、インクを流通させたり滞留させたりすることができる他の構成を、液体収容室と液体センサ部との間に設けることもできる。
ただし、液体収容室と液体センサ部とを結ぶ流路は、液体容器が使用される際の姿勢において、液体収容室送出口よりも上部に位置する流路部分を備えることが好ましい。また、液体収容室と液体センサ部とを結ぶ流路は、液体容器が使用される際の姿勢において、上方に向かう流路部分を有することが好ましい。
C4.変形例4:
上記実施例においては、インクセンサ部30と第1バッファ室50は、ほぼ一定の太さを有する第2のインク流路40によって接続されている。第2実施例においても同様である。しかし、液体センサ部としてのインクセンサ部とバッファ室としての第1バッファ室50を結ぶ流路は、流れの方向に沿って径が変化する流路とすることもできる。また、インクを流通させたり滞留させたりすることができる他の構成を、液体センサ部とバッファ室との間に設けることもできる。
ただし、液体センサ部とバッファ室とを結ぶ流路は、液体容器が使用される際の姿勢において、下方に向かう流路であることが好ましい。そのような態様とすれば、液体センサ部内に沈降成分が滞留することを防止することができる。
また、液体センサ部とバッファ室とは、液体容器が使用される際の姿勢において、上方に向かう流路部分を有することも好ましい。そのような態様とすれば、液体センサ部内で沈降した成分が、高濃度の状態でバッファ室に供給される可能性を低減することができる。
C5.変形例5:
上記実施例においては、第1バッファ室50の下流には、第2バッファ室70が設けられている。しかし、第2バッファ室70は省略することもできる。そして、インクを流通させたり滞留させたりすることができる他の構成を、バッファ室としての第1バッファ室50の下流に設けることもできる。
C6.変形例6:
液体収容室としてのインク室10,10bと、第1の液体流路としての第1のインク流路20,20bと、液体センサ部としてのインクセンサ部30,30bと、第2の液体流路としての第2のインク流路40,40bと、バッファ室としての第1バッファ室50と、の位置関係は、上記第1および第2実施例に示した態様にかぎらず、さまざまな態様とすることもできる。
C7.変形例7:
上記実施例及び変形例では、インクジェットプリンターと、インクカートリッジについて説明したが、本発明は、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置に用いても良く、また、そのような液体を収容した液体容器にも適用可能である。本発明の液体容器は、微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体噴射装置に流用可能である。なお、「液滴」とは、上記液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう「液体」とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であれ良い。例えば、物質が液相であるときの状態のものであれば良く、粘性の高い又は低い液状態、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散または混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施例の形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インクおよび油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルタの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散または溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置を採用しても良い。そして、これらのうちいずれか一種の噴射装置および液体容器に本発明を適用することができる。
C8.変形例8:
以上では、本願発明をその好ましい例示的な実施例を参照して詳細に説明した。しかし、本願発明は、以上で説明した実施例や構成に限定されるものではない。そして、本願発明は、様々な変形や均等な構成を含むものである。さらに、開示された発明の様々な要素は、様々な組み合わせおよび構成で開示されたが、それらは例示的な物であり、各要素はより多くてもよく、また少なくてもよい。そして、要素は一つであってもよい。それらの態様は本願発明の範囲に含まれるものである。
10,10b…インク室
10f,10bf…インク室の底部
10o,10bo…インク室送出ロ
15,15b…第1の攪拌部
15f,15bf…支持部
20,20b…第1のインク流路
20bd…第2の流路部分
20bu…第1の流路部分
20h…流路部分
30,30b…インクセンサ部
30f,30bf…インクセンサ部の底部
30i,30bi…インクセンサ部流入口
30o,30bo…インクセンサ部送出ロ
40…第2のインク流路
40L…流路部分
40b…第2のインク流路
40bd…第2の流路部分
40bu…第1の流路部分
50,50b…第1バッファ室
50f…第1バッファ室の底部
50i…第1バッファ室流入口
50o…第1バッファ室送出口
55…第2の攪拌部
55f…支持部
60…第3のインク流路
70…第2バッファ室
70i…第2バッファ室流入口
70o…第2バッファ室送出口
80…インク供給部
100,100b…インクカートリッジ
200…インクジェットプリンター
210…シャフト
220…キャリッジ
230…ホルダ
240…印刷ヘッド
D15…攪拌部材の回転軸の方向
D55…攪拌部材の回転軸の方向
Ik…顔料インク
MS…主走査方向
P1,P2…第1の流路部分内の地点
P3,P4…第2の流路部分内の地点
P5,P6…第1の流路部分内の地点
P7,P8…第2の流路部分内の地点
PM…印刷媒体

Claims (6)

  1. 液体容器であって、
    液体を収容する液体収容室と、
    前記液体収容室の下流に設けられる液体センサ部であって、前記液体センサ部内における前記液体の有無を検知することができる液体センサ部と、
    前記液体センサ部の下流に設けられ、所定量の前記液体を収容することができるバッファ室と、
    前記バッファ室の下流において、液体噴射装置に前記液体を供給する液体供給部と、
    前記液体収容室内に設けられる第1の攪拌部であって、前記液体噴射装置によって実行される前記液体容器の往復運動において、前記液体収容室とは異なる動きをすることにより、前記液体収容室内の液体を攪拌する第1の攪拌部と、
    前記バッファ室内に設けられる第2の攪拌部であって、前記液体噴射装置によって実行される前記液体容器の往復運動において、前記バッファ室とは異なる動きをすることにより、前記バッファ室内の液体を攪拌する第2の攪拌部と、を備える、液体容器。
  2. 請求項1記載の液体容器であって、さらに、
    前記液体収容室から前記液体を送出する液体収容室送出口と、前記液体センサ部内に前記液体を受け入れる液体センサ部流入口と、を接続する第1の液体流路を備え、
    前記第1の液体流路は、前記液体容器が前記液体噴射装置に装着され使用される際の姿勢である使用姿勢において、前記液体収容室送出口よりも上部に位置する流路部分を備える、液体容器。
  3. 請求項2記載の液体容器であって、
    前記液体センサ部流入口は、前記使用姿勢において、前記液体収容室送出口よりも上方にある、液体容器。
  4. 請求項2または3に記載の液体容器であって、さらに、
    前記液体センサ部から前記液体を送出する液体センサ部送出ロと、前記バッファ室内に前記液体を受け入れるバッファ室流入口と、を接続する第2の液体流路を備え、
    前記バッファ室流入口は、前記使用姿勢において前記液体センサ部送出ロよりも下方にある、液体容器。
  5. 請求項2記載の液体容器であって、
    前記第1の液体流路は、
    前記使用姿勢において上方に向かう第1の流路部分と、
    前記第1の流路部分の下流に設けられた流路部分であって、前記使用姿勢において下方に向かう第2の流路部分と、を備える、液体容器。
  6. 請求項2または5に記載の液体容器であって、さらに、
    前記液体センサ部から前記液体を送出する液体センサ部送出ロと、前記バッファ室内に前記液体を受け入れるバッファ室流入口と、を接続する第2の液体流路を備え、
    前記第2の液体流路は、
    前記使用姿勢において上方に向かう第1の流路部分と、
    前記第1の流路部分の下流に設けられた流路部分であって、前記使用姿勢において下方に向かう第2の流路部分と、を備える、液体容器。
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