JP2012050533A - 開閉装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明に係る開閉装置600は、一対の可動片610と、駆動源322と、リンク機構800と、を備える。各可動片610は、第一連結軸710によってベース部材700に対して回転可能に連結された第一部材620と、第二連結軸634によって第一部材620に対して回転可能に連結された第二部材630と、を有する。リンク機構800は、互いに偏心させて設けられた第一操作軸811及び第二操作軸812を有するクランク部材810と、駆動源322の動きをクランク部材810に伝達するリンク部材820,830と、を有する。また、第一操作軸811は、第二連結軸634に対して同心となるように、第二部材630に固定されている。そして、リンク部材820,830は、駆動源322の動きを第二操作軸812に伝達する。
【選択図】 図3
Description
例えば、特許文献1に係る開閉装置では、一対の可動片のみによっては、所定領域への遊技球の流入が不能な閉鎖状態を構成することができず、閉鎖状態を構成するために屋根部材が必要となる。
本発明の課題は、開閉装置において、一対の可動片のそれぞれの可動範囲を広げることである。
これにより、駆動源を駆動させて、クランク部材を移動させることによって、第一部材及び第二部材を移動させることができる。
そして、クランク部材の第一操作軸を回転させることによって、第二部材を第一部材に対して回転させることができる。
以上のように、第一の発明に係る開閉装置では、駆動源を駆動させることによって、第一部材及び第二部材を移動させる動作と、第二部材を第一部材に対して回転させる動作と、を行うことができる。
したがって、第一の発明に係る開閉装置によれば、簡易な構成で、一対の可動片のそれぞれの可動範囲を広げることが可能となる。
第二の発明に係る開閉装置では、規制部がクランク部材の第一操作軸の移動を規制していない状態では、第二操作軸が移動されることによって、第二操作軸とともに第一操作軸が移動されて、第一部材及び第二部材が移動される。
したがって、第二の発明に係る開閉装置によれば、一対の可動片を開放状態又は閉鎖状態とする動作を、段階的に行うことが可能となる。
ここで、規制部としては、例えば、後述する第一規制面721及び第二規制面722が該当する。
第三の発明に係る開閉装置によれば、一対の可動片のそれぞれの可動範囲をさらに広げることが可能となる。
第四の発明に係る開閉装置によれば、一対の可動片のみによって閉鎖状態を構成することが可能となる。すなわち、屋根部材を設けなくても、閉鎖状態を構成することが可能となる。
第五の発明に係る開閉装置によれば、一対の可動片が開放状態を構成した際に、所定領域への遊技球の流入を円滑に行うことが可能となる。
ここで、内側面としては、例えば、後述する内側面622,632が該当する。
本実施形態では、本発明に係る開閉装置600を、パチンコ機1に適用している。
(遊技盤面の構成)
まず、パチンコ機1における遊技盤面100の構成を説明する。
図1は、パチンコ機における遊技盤面の正面部、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。
図1に示すように、遊技盤面100には、遊技球の発射路101を構成する外レール102及び内レール103が設けられている。遊技盤面100では、外レール102によって囲まれた円形状の領域が、遊技球を転動させる遊技領域104となっている。遊技領域104には、後述する各入賞口等に遊技球を導くように、複数の釘(図示せず)が配設されている。そして、発射装置(図示せず)によって発射された遊技球は、発射路101から遊技領域104に発射される。
また、役物装置200は、開閉装置600を有している。開閉装置600は、一対の可動片610を有している。一対の可動片610は、入球口210への遊技球の流入が可能となる開放状態(図8参照)と、入球口210への遊技球の流入が不能となる閉鎖状態(図5参照)と、を構成することが可能となっている。一対の可動片は、可動片ソレノイド322(図2参照)によって開閉される。一対の可動片610は、通常時は、閉鎖状態となっている。そして、一対の可動片610は、小当たり抽選(小当たりA抽選、小当たりB抽選)に当選した場合、所定パターンで開放状態となる。
排出口240は、特定入賞口230の左右方向の両側方のそれぞれに配設されている。各排出口240は、特定入賞口230に入賞しなかった遊技球を回収する。
役物装置200の下方であって遊技領域104の最下方には、各入賞口及び役物装置200のいずれにも入賞しなかった遊技球を回収するためのアウト口180が設けられている。
次に、パチンコ機1における制御系の構成を説明する。
図2は、パチンコ機の制御系の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、パチンコ機1は、第一始動入賞口スイッチ310と、第二始動入賞口スイッチ312と、始動ゲートスイッチ311と、大入賞口スイッチ313と、特定入賞口スイッチ317と、を備えている。
また、パチンコ機1は、制御部として、主制御装置400と、副制御装置500と、を備えている。不正行為防止等のため、主制御装置400及び副制御装置500は、それぞれ別々の基板に実装される。また、制御部では、主制御装置400から副制御装置500への一方向にのみデータの送信が可能となっている。
主制御装置400は、CPU410と、ROM420と、RAM430と、入力ポート440と、出力ポート450とを備える。
入力ポート440は、各種スイッチ310,312,311,313,317から入力された検出信号をCPU410に出力する。
ROM420には、主制御装置400で実行されるパチンコ機1を制御するためのプログラム、遊技制御用のデータ等が記憶されている。
RAM430は、主制御装置400に対する入出力データ、演算処理のためのデータ、遊技に関連する乱数カウンタを始めとする各種カウンタ、抽選結果や遊技状態を管理するフラグ等を一時的に記憶する。
副制御装置500は、主制御装置400と同様に、CPU、ROM、RAM、入力ポート及び出力ポートを備える。
副制御装置500のROMには、演出を制御するためのプログラム、各種データ等が記憶されている。副制御装置500のRAMには、主制御装置400から入力された制御コマンド、演算処理を行うためのデータ等が一時的に記憶される。副制御装置500のCPUは、主制御装置400から受信した制御コマンドに応じて、ROMに記憶されたプログラムにしたがった処理を実行する。これにより、副制御装置500のCPUは、ランプ530の制御、スピーカ540からの効果音の出力の制御等を行う。
次に、開閉装置600の構成を説明する。
図3は、開閉装置の分解斜視図である。図4は、ベース部材の正面図である。図5は、可動片が閉鎖状態を構成している開閉装置を示す斜視図である。図6は、図5に示す開閉装置の正面図である。図7は、図5に示す開閉装置の背面図である。図8は、可動片が開放状態を構成している開閉装置を示す斜視図である。図9は、図8に示す開閉装置の正面図である。図10は、図8に示す開閉装置の背面図である。
図3から図10に示す開閉装置600は、ベース部材700と、ベース部材700に取り付けられた一対の可動片610と、一対の可動片610のそれぞれに対応して設けられたリンク機構800及び可動片ソレノイド(駆動源)322と、を備えている。
図4に示すように、各規制孔720の一端(外側の端)は、鉛直線xを、第一連結軸710を中心として、外側に向かって所定角度αだけ回転させた位置まで延びている。一方、各規制孔720の他端(内側の端)は、鉛直線xを、第一連結軸710を中心として、内側に向かって所定角度βだけ回転させた位置まで延びている。そして、本実施形態では、所定角度α及び所定角度βは、同一の角度となっている。
さらに、図7及び図10に示すように、ベース部材700の背面には、第二支持軸732が設けられている。第二支持軸732は、ベース部材700の左右方向における略中心部に設けられている。第二支持軸732は、円柱状に形成されている。第二支持軸732は、前後方向に沿って延びている。第二支持軸732は、ベース部材700の背面側に向かって突出するように設けられている。
図3、図6及び図9に示すように、各可動片610は、ベース部材700の正面側に配設される。各可動片610は、第一部材620と、第一部材620に連結された第二部材630と、を有している。
クランク部材810は、第一リンク部材820の動きを可動片610の第二部材630に伝達する。クランク部材810は、連結板813と、連結板813によって互いに連結された第一操作軸811及び第二操作軸812と、を有している。
連結板813の裏面には、第二操作軸812が設けられている。第二操作軸812は、連結板813の他端部に設けられている。第二操作軸812は、前後方向に沿って延びている。第二操作軸812は、連結板813の背面側に向かって突出するように設けられる。
第一リンク部材820の正面には、ベース部材700の第一支持軸731が挿通される軸受部821が設けられている。軸受部821は、第一リンク部材820の3つの角部のうち第一の角部(下方かつ外側の角部)に設けられている。軸受部821は、円筒状に形成されている。
さらに、第一リンク部材の3つの角部のうち第三の角部(上方の角部)には、クランク部材810の第二操作軸812が挿通されるカム孔823が設けられている。カム孔823は、上下方向に沿って略直線状に延びるように設けられている。ここで、カム孔823の内周面が、クランク部材810の第二操作軸812に対して動きを伝達する。
第二リンク部材830の一端部には、ベース部材700の第二支持軸732が挿通される軸受部831が設けられている。軸受部831は、円筒状に形成されている。第二リンク部材830の他端部には、第一リンク部材820の操作軸822が挿通される操作孔832が設けられている。
図3、図7及び図10に示すように、各可動片ソレノイド322は、ベース部材700の背面側に配設される。各可動片ソレノイド322は、プランジャ323と、プランジャ323が挿入されるコイル部324と、を有している。
第二リンク部材830は、ベース部材700の第二支持軸732が軸受部831に挿通されることによって、ベース部材700に取り付けられている。また、第二リンク部材830とプランジャ323とは、プランジャ323の連結軸325が第二リンク部材830の連結孔833に挿通されることによって、互いに連結されている。
これによって、第二リンク部材830の動きを、第一リンク部材820に伝達することが可能となっている。具体的には、第二リンク部材830の動きに応じて、第一リンク部材820を、第一支持軸731を中心として、ベース部材700に対して回転させることが可能となっている。第一リンク部材820は、第二リンク部材830が下方位置に配置されることに対応する内側位置(図7参照)と、第二リンク部材830が上方位置に配置されることに対応する外側位置(図10参照)と、の間において回転させることが可能となっている。
これによって、第一リンク部材820の動きを、クランク部材810(第二操作軸812)に伝達することが可能となっている。そして、クランク部材810に伝達された動きは、第一操作軸811を介して、可動片610の第二部材630に伝達される。
次に、開閉装置600の動作について説明する。
図11は、可動片が閉鎖状態から開放状態に変化する途中の状態となっている開閉装置を示す正面図である。図12は、図11に示す開閉装置の背面図である。図13は、可動片が開放状態から閉鎖状態に変化する途中の状態となっている開閉装置を示す正面図である。図14は、図13に示す開閉装置の背面図である。
図5から図7に示すように、可動片ソレノイド322の非通電時には、一対の可動片610が閉鎖状態を構成する。
具体的には、図7に示すように、可動片ソレノイド322の非通電時には、可動片ソレノイド322のプランジャ323が突出位置に配置される。
プランジャ323が突出位置に配置されることによって、第二リンク部材830が、下方位置に配置される。すなわち、プランジャ323が突出位置に配置されることによって、第二リンク部材830が、第二支持軸732を中心として、下方に向かって回転された状態となる。これによって、第二リンク部材830の操作孔832が、下方に移動された状態となる。
一対の可動片610が閉鎖状態を構成する開閉装置600において、可動片ソレノイド322への通電を開始(駆動を開始)すると、可動片ソレノイド322のプランジャ323が上方に向かって引き上げられる。
プランジャ323が上方に向かって引き上げられることによって、第二リンク部材830が、第二支持軸732を中心として、上方に向かって回転される。これによって、第二リンク部材830の操作孔832が、上方に向かって移動される。
さらに、第一リンク部材820のカム孔823が外側に向かって移動されることによって、カム孔823に挿通されているクランク部材810の第二操作軸812が、外側に向かって移動される。
開放状態を構成している各可動片610では、第一部材620及び第二部材630が、直線状に配置されて、1本の角柱を構成する。これによって、第一部材620の外側面621及び第二部材630の外側面631が、一連の平面を形成する。また、第一部材620の内側面622及び第二部材630の内側面632が、一連の平面を形成する。これによって、入球口210への遊技球の流入を円滑に行うことが可能となる。
一対の可動片610が開放状態を構成する開閉装置600において、可動片ソレノイド322への通電を停止すると、可動片ソレノイド322のプランジャ323が下方に向かって押し下げられる。
プランジャ323が下方に向かって押し下げられることによって、第二リンク部材830が、第二支持軸732を中心として、下方に向かって回転される。これによって、第二リンク部材830の操作孔832が、下方に向かって移動される。
さらに、第一リンク部材820のカム孔823が内側に向かって移動されることによって、カム孔823に挿通されているクランク部材810の第二操作軸812が、内側に向かって移動される。
そして、図5から図7に示すように、可動片ソレノイド322のプランジャ323が突出位置に配置されることによって、一対の可動片610が閉鎖状態を構成する。
したがって、開閉装置600によれば、簡易な構成で、一対の可動片610のそれぞれの可動範囲を広げることが可能となる。
また、開閉装置600では、第一規制面721又は第二規制面722がクランク部材810の第一操作軸811の移動を規制していない状態では、第一操作軸811が移動されることによって、第一部材620及び第二部材630が移動される。
したがって、開閉装置600によれば、一対の可動片610を開放状態又は閉鎖状態とする動作を、段階的に行うことが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態では、種々の変更を行うことが可能である。
例えば、上記各実施形態では、可動片ソレノイド322が、一対の可動片610のそれぞれに対応して設けられている。しかしながら、1つの可動片ソレノイド322によって、一対の可動片610を駆動する構成としても構わない。
また、第一部材620及び第二部材630の形状は、それぞれ適宜変更することが可能である。
さらに、上記各実施形態においては、本発明に係る開閉装置600をパチンコ機1の遊技盤面100に備える場合について説明したが、これに限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で他のアミューズメントゲーム機等の遊技機にも適用可能である。
100 遊技盤面
104 遊技領域
200 役物装置
110 第一始動入賞口
120 始動ゲート
130 第二始動入賞口
131 開閉部材
140 大入賞口
141 開閉部材
170 状態表示装置
210 入球口
220 遊技球誘導部
230 特定入賞口
240 排出口
310 第一始動入賞口スイッチ
312 第二始動入賞口スイッチ
311 始動ゲートスイッチ
313 大入賞口スイッチ
317 特定入賞口スイッチ
322 可動片ソレノイド
323 プランジャ
324 コイル部
325 連結軸
400 主制御装置
500 副制御装置
600 開閉装置
610 可動片
620 第一部材
621 外側面
622 内側面
623 第一軸受孔
624 連結部
625 第二軸受孔
630 第二部材
631 外側面
632 内側面
633 連結部
634 第二連結軸
700 ベース部材
710 第一連結軸
720 規制孔
721 第一規制面
722 第二規制面
731 第一支持軸
732 第二支持軸
800 リンク機構
810 クランク部材
811 第一操作軸
812 第二操作軸
813 連結板
814 嵌合凹部
820 第一リンク部材
821 軸受部
822 操作軸
823 カム孔
830 第二リンク部材
831 軸受部
832 操作孔
833 連結孔
Claims (5)
- ベース部材と、
前記ベース部材に取り付けられ、所定領域への遊技球の流入が可能となる開放状態と、前記所定領域への遊技球の流入が不能となる閉鎖状態と、を構成することが可能な一対の可動片と、
前記一対の可動片のそれぞれを駆動させるための駆動源と、
前記一対の可動片のそれぞれに対応して設けられ、前記駆動源の動きを対応する前記可動片に伝達するリンク機構と、を備えた開閉装置であって、
前記一対の可動片のそれぞれは、第一連結軸によって前記ベース部材に対して回転可能に連結された第一部材と、第二連結軸によって前記第一部材に対して回転可能に連結された第二部材と、を有し、
前記リンク機構は、互いに偏心させて設けられた第一操作軸及び第二操作軸を有するクランク部材と、前記駆動源の動きを前記クランク部材に伝達するリンク部材と、を有し、
前記第一操作軸は、前記第二連結軸に対して同心となるように、前記第二部材に固定され、
前記リンク部材は、前記駆動源の動きを前記第二操作軸に伝達することを特徴とする開閉装置。 - 前記ベース部には、前記第一操作軸の移動を規制する規制部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の開閉装置。
- 前記第一部材及び前記第二部材のそれぞれは、棒状に形成され、
前記第一連結軸は、前記第一部材の一端部と、前記ベース部材と、を連結し、
前記第二連結軸は、前記第一部材の他端部と、前記第二部材の一端部と、を連結することを特徴とする請求項1又は2に記載の開閉装置。 - 前記一対の可動片が前記閉鎖状態を構成している場合、一方の可動片の前記第二部材の他端部と、他方の可動片の前記第二部材の他端部と、が互いに接触していることを特徴とする請求項3に記載の開閉装置。
- 前記第一部材及び前記第二部材のそれぞれは、平面状の内側面を有し、
前記一対の可動片が前記開放状態を構成している場合、ぞれぞれの可動片において、前記第一部材の内側面と、前記第二部材の内側面と、が一連となることを特徴とする請求項3又は4に記載の開閉装置。
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