JP2012050056A - 立体映像撮像装置および立体映像撮像方法 - Google Patents

立体映像撮像装置および立体映像撮像方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光学的焦点距離変更動作の前後において立体映像の立体感の変化が少ない立体映像撮像装置を提供する。
【解決手段】左目用映像および右目用映像を含んだ立体映像を撮像する立体映像撮像装置であって、左目用映像を撮像するための第1光学系を備えた第1撮像部と、右目用映像を撮像するための第2光学系を備えた第2撮像部と、第1撮像部および第2撮像部を制御するコントローラと、を有し、第1光学系および第2光学系は、それぞれ、輻輳角を光学的に変更する輻輳角変更部と、焦点距離を光学的に変更する焦点距離変更部と、を備え、コントローラは、焦点距離変更部を制御して焦点距離を変更するとき、所定の輻輳角一定トラッキングカーブに基づいて、焦点距離の変更の前後において輻輳角を一定に保持するように輻輳角変更部を制御する、立体映像撮像装置。
【選択図】図2

Description

本発明は、左目用映像および右目用映像を撮像することで立体視可能な映像(立体映像)を生成する立体映像撮像装置に関し、特に、光学的に焦点距離および輻輳角を変更可能とする構成を有する立体映像撮像装置に関する。
2つの映像(左目用映像および右目用映像)を撮像して立体視可能な映像(立体映像)を生成する立体映像撮像装置に注目が集まっている。そのような立体映像にあっては、ヒトの左目および右目が有する視差に対応して、左目用映像中の被写体と右目用映像中の同一被写体との間で視差を有する。立体映像の表示においては、左目用映像は観察者の左目に提示され、同時に、右目用映像は、観察者の右目に提示される。立体映像を観る者は、当該視差により、任意の被写体の奥行感、すなわち立体感、を知覚することができる。
左目用映像を撮像する左目用映像カメラの光軸と右目用映像を撮像する右目用映像カメラの光軸とのなす角は、輻輳角と称される。また、両光軸が輻輳角をなして交差する点を含み両カメラの設置間隔と平行な面は、基準面と称される。立体映像においては、基準面にある被写体の視差は、ゼロとなり、基準面にない被写体の視差は、被写体と基準面との距離および前後関係に応じた大きさおよび方向の視差を有する。立体表示装置の表示面に表示された立体映像を観る観察者は、視差ゼロで立体映像に記録された被写体を当該表示面上にあるように知覚し、ノンゼロの視差で立体映像に記録された被写体を表示面よりも遠方または近くにあるように知覚する。つまり、撮像時に基準面よりも遠方にあった被写体は、観察者に奥行き感を伴って知覚され、逆に、撮像時に基準面よりも近くにあった被写体は、観察者に飛び出し感を伴って知覚される。
それ故、立体映像の撮像においては、基準面の位置を適切に制御することが極めて重要である。基準面の位置は、立体映像撮像装置の輻輳角に従って決定される。したがって、立体映像の撮像においては、輻輳角の適切な制御が極めて重要である。
また、立体映像中に極端に大きな視差を有する被写体像が含まれると、観察者に不快感を覚えさせることもある。そのような状況を回避するためには、立体映像撮像装置の輻輳角を制御して基準面の位置を適切に変更することで被写体の視差を調整して、観察者に不快感を覚えさせない立体映像を撮像することが必要になる。
特許文献1には、立体映像を撮像可能な複眼撮像装置が記載されている。当該複眼撮像装置は、内蔵する光学式手ぶれ補正機構(レンズシフト方式)を制御して光学系の光軸を変化させることにより輻輳角を様々に変化させながら複数の立体映像を連続撮像する。そうすることで、ユーザは、連続撮像により生成された複数の立体映像の中から自分の好みに適った立体感を有する立体映像を選択することが可能となる。
特開2010−103895号公報
このように、光学式手ぶれ補正機構を用いて、立体映像撮像装置の輻輳角を変更させるための手段を実現できることが知られている。
しかしながら、光学式手振れ補正機構を輻輳角変更手段として用いる立体映像撮像装置においては、例えばズーム動作等により光学系の焦点距離が光学的に変化されると、当該変化に伴い輻輳角変更手段による光軸偏向作用の程度も変化してしまう。その結果、ズーム動作等の前後において立体映像撮像装置の輻輳角が変化してしまう。輻輳角が変化すれば基準面の位置も変化し、立体映像の立体感も変化する。そのため、輻輳角変更手段として光学式手振れ補正機構を備える従来の立体映像撮像装置においては、ズーム動作等の光学的焦点距離変更動作の前後において立体映像の立体感が変化する、という課題がある。
上記課題を鑑み、本実施の形態により、光学的焦点距離変更動作の前後において立体映像の立体感の変化が少ない立体映像撮像装置が提供される。
第1の態様は、左目用映像および右目用映像を含んだ立体映像を撮像する立体映像撮像装置であって、左目用映像を撮像するための第1光学系を備えた第1撮像部と、右目用映像を撮像するための第2光学系を備えた第2撮像部と、第1撮像部および第2撮像部を制御するコントローラと、を有し、第1光学系および第2光学系は、それぞれ、輻輳角を光学的に変更する輻輳角変更部と、焦点距離を光学的に変更する焦点距離変更部と、を備え、コントローラは、焦点距離変更部を制御して焦点距離を変更するとき、所定の輻輳角一定トラッキングカーブに基づいて、焦点距離の変更の前後において輻輳角を一定に保持するように輻輳角変更部を制御する、立体映像撮像装置である。
第1の態様においては、焦点距離変更部は、変倍レンズであり、輻輳角変更部は、光路補正レンズであり、コントローラは、所定の輻輳角一定トラッキングカーブ、焦点距離の変更の前における光路補正レンズおよび変倍レンズの位置、ならびに焦点距離の変更の後における変倍レンズの位置に基づいて、光路補正レンズの位置を決定し、輻輳角変更部を制御することが好ましい。
第1の態様においては、さらに、第1光学系および第2光学系の個体差の情報を記憶する記憶部を備え、個体差の情報にもとづいて、コントローラによる輻輳角変更部に対する制御を補正することが好ましい。
第1の態様においては、さらに、最後に電源がオフされた時の焦点距離を特定するための情報および最後に電源がオフされた時の輻輳角を特定するための情報を記憶する記憶部を備え、電源がオンされると、コントローラは、最後に電源がオフされた時の焦点距離および最後に電源がオフされた時の輻輳角となるように第1光学系および第2光学系を制御することが好ましい。
第2の態様は、左目用映像を撮像するための第1光学系を備えた第1撮像部と、右目用映像を撮像するための第2光学系を備えた第2撮像部と、第1撮像部および第2撮像部を制御するコントローラと、を有し、第1光学系および第2光学系は、それぞれ、輻輳角を光学的に変更する輻輳角変更部と、焦点距離を光学的に変更する焦点距離変更部と、を備える、立体映像撮像装置における立体映像撮像方法であって、焦点距離変更部を制御して焦点距離を変更するステップと、焦点距離を変更するときに、所定の輻輳角一定トラッキングカーブに基づいて、焦点距離の変更の前後において輻輳角を一定に保持するように輻輳角変更部を制御するステップと、を有する、立体映像撮像方法である。
本発明の立体映像撮像装置は、光学的焦点距離変更動作の前後における立体映像の立体感の変化を抑えることができる。
本実施の形態の立体映像撮像装置の構成を示すブロック図 第1撮像部の詳細な構成を示すブロック図 立体映像撮像装置の輻輳角および基準面を説明する概念図 輻輳角変更部による光軸偏向作用がない場合の光軸を示す図 輻輳角変更部による光軸偏向作用がある場合の光軸を示す図 輻輳角変更部による光軸偏向作用がある場合において光学的に焦点距離を変化させた前後における光軸を示す図 輻輳角一定トラッキングカーブの例図 本実施の形態の立体映像撮像装置がする処理のフローチャート 輻輳角一定トラッキングカーブの例図
以下、本実施の形態による立体映像撮像装置について、添付の図面を参照し詳細に説明する。
1.概要
本実施の形態による立体映像撮像装置は、焦点距離変更機構、および、輻輳角変更機構を備えた立体映像撮像装置である。焦点距離変更機構は、例えば、光学系に含まれる変倍レンズ(焦点距離変更部)およびそれを駆動するアクチュエータである。輻輳角変更機構は、例えば、光学系に含まれる光路補正レンズ(輻輳角変更部)およびそれを駆動するアクチュエータである。輻輳角変更機構は、光学式手ぶれ補正機構と同等の構成を有してよい。本実施の形態による立体映像撮像装置は、変倍レンズを駆動して光学系の焦点距離を変更する際に、光路補正レンズを、後述する輻輳角一定トラッキングカーブにもとづいて駆動制御することにより、焦点距離変更の前後において立体映像撮像装置の輻輳角を一定に保つことができる立体映像撮像装置である。
これにより、本実施の形態による立体映像撮像装置においては、ズーム動作の前後における輻輳角の変化が最小限に抑えられる。したがって、ユーザは、ズーム操作の前後において同一の立体感を有する立体映像を容易に撮像することができる。
2.構成
図1は、本実施の形態の立体映像撮像装置100の構成を示すブロック図である。立体映像撮像装置100は、左目用映像を撮像する第1撮像部1Lと、右目用映像を撮像する第2撮像部1Rと、画像処理部2と、コントローラ3と、記憶媒体制御部4と、操作部5を備える。記憶媒体制御部4は、メモリカード6を接続可能である。
2−1.撮像部
第1撮像部1Lと第2撮像部1Rは、所定の間隔をおいて配置される。一般に、所定の間隔としては、平均的な成人の両目の間隔であるおよそ65mmが選択される。ただし、立体映像撮像装置100において、当該間隔は、そのような間隔に限定されない。
第1撮像部1Lが撮像する左目用映像、および、第2撮像部1Rが撮像する右目用映像は、それぞれ画像処理部2へ送られる。画像処理部2は、左目用映像および右目用映像に対し各種画像処理を行う。画像処理後の左目用映像および右目用映像のデータは、記憶媒体制御部4を介してメモリカード6に記録される。なお、立体映像撮像装置100は、静止画および動画のいずれも撮像可能であってよい。
図2を参照し、第1撮像部1Lの構成を詳細に説明する。第1撮像部1Lは、被写体の像を形成するレンズ群(光学系10)と、光学系10により形成された被写体像が結像される撮像素子16と、光学系10固有の情報(工場出荷時等に記録された個体差情報)や、各種設定情報等を保持する設定保持メモリ17と、光学系10の各レンズ(11、12、14、15)および絞り13それぞれに接続されたアクチュエータ(図示せず。)や撮像素子16などを駆動制御する駆動部18と、を含む。
2−1−1.光学系
光学系10は、対物レンズ11と、変倍レンズ12(焦点距離変更部)と、絞り13と、光路補正レンズ14(輻輳角変更部)と、フォーカスレンズ15と、を含む。
対物レンズ11は、光学系10のうち、最も被写体側に配置されたレンズである。
変倍レンズ(ズームレンズ)12は、矢印Zの方向に沿って移動することにより、撮像素子16に形成される被写体像を拡大又は縮小させることができる。なお、変倍レンズ12は、複数枚のレンズ群(変倍系)として構成されてもよい。
駆動部18は、変倍レンズ12のアクチュエータを制御することで、変倍レンズ12を矢印Zの方向に移動させることができる。ここでは、変倍レンズ12の位置を所定位置(図中のZ方向原点0、オフセットポジション(任意))からの変位DZとして表す。光学系10の焦点距離は、変倍レンズ12の位置DZを変化させることにより変化する。駆動部18は、コントローラ3から送られてきた第1制御信号に含まれる焦点距離変更指示に基づいて、変倍レンズ12の位置DZを変化させて、光学系10の焦点距離を変更することができる。
絞り13は、ユーザが操作部5等を介して入力した設定に応じて、または、自動で、絞り13に含まれる開口部の大きさを調整し、透過する光の量を調整することができる。絞り13は、NDフィルタ等を含んでよい。
光路補正レンズ14は、水平方向H(矢印Hの方向)および鉛直方向V(図面に対し垂直な方向V)に移動可能なレンズである。ここで、水平方向Hおよび鉛直方向Vは、対物レンズ11、変倍レンズ12、フォーカスレンズ15等の光軸に垂直な面に含まれてよい。水平方向Hは、立体映像における水平方向と一致する方向であって、第1撮像部1Lと第2撮像部1Rとの設置間隔の方向である。鉛直方向Vは、水平方向Hに垂直な方向である。
光路補正レンズ14は、所定の位置(ニュートラルポジション)以外の位置にある場合、対物レンズ11側より入射される光の光路を偏向させてフォーカスレンズ15側へ透過させる作用を示す。換言すれば、光路補正レンズ14は、光学系10の光軸を偏向させる作用を有する光学系である。ここでは、光路補正レンズ14の水平方向Hの位置を、光路補正レンズ14による光学系10の光軸の偏向量がゼロとなる光路補正レンズ14の位置(図中のH方向原点0、ニュートラルポジション)からの変位DSHとして表す。光路補正レンズ14の位置DSHを変化させることにより、光学系10の光軸の向きの水平方向成分を偏向可能である。光路補正レンズ14の鉛直方向Vの位置を、光路補正レンズ14による光学系10の光軸の偏向量がゼロとなる光路補正レンズ14の位置からの変位DSVとして表す。光路補正レンズ14の位置DSVを変化させることにより、光学系10の光軸の向きの鉛直方向成分を偏向可能である。なお、光路補正レンズ14は、レンズシフト方式の光学式手ぶれ補正機構の補正レンズと同等の作用を奏することができる光学素子であればよい。また、光路補正レンズ14は、複数のレンズで構成されてもよい。
駆動部18は、光路補正レンズ14のアクチュエータを制御することで、光路補正レンズ14を水平方向Hおよび鉛直方向Vに移動させることができる。駆動部18は、コントローラ3から送られてきた第1制御信号に含まれる輻輳角変更指示にもとづいて、光路補正レンズ14の水平方向位置DSH(および/または鉛直方向位置DSV)を変化させることができる。
フォーカスレンズ15は、対物レンズ11、変倍レンズ12、フォーカスレンズ15等の光軸に沿って移動することが可能であり、撮像素子16上に結像される被写体像のピントを調整する作用を有する光学素子である。フォーカスレンズ15は、複数枚のレンズで構成してもよい。
2−1−2.その他の構成要素
撮像素子16は、光学系10が形成する被写体像を撮像し、画像データを生成する。撮像素子16は、CCDイメージセンサまたはCMOSイメージセンサなどの固体撮像素子であってよい。撮像素子16は、単板式であってもよいし、R、G、Bの信号毎に撮像素子を設けた3板式であってもよい。
駆動部18は、変倍レンズ12および光路補正レンズ14に加えて、絞り13、フォーカスレンズ15および撮像素子16を駆動制御することができる。
設定保持メモリ17は、電源オフ時にも駆動部18が保持すべきデータを格納することができる。設定保持メモリ17は、フラッシュメモリや強誘電体メモリなどで実現できる。設定保持メモリ17が保持するデータには、例えば、最後に電源がオフされた時の焦点距離の情報、最後に電源がオフされた時の輻輳角の情報、工場において測定され記録された撮像装置個体差(設計仕様からのずれ)に関する情報、等が含まれる。
第2撮像部1Rは、第1撮像部1Lと実質同一の構成を有してよい。
2−2.画像処理部
画像処理部2は、AD変換、画像前処理、および、画像圧縮処理を行うことができる。画像前処理は、AD変換された画像データに対して、ガンマ補正やホワイトバランス補正、傷補正などの各種カメラ信号処理を行う。画像圧縮処理は、DCT(離散コサイン変換)、ハフマン符号化などを行うことにより、画像データを圧縮する。画像圧縮処理は、例えば、MPEG−2や、H.264の規格に準拠した圧縮形式により画像データを圧縮する。なお、圧縮方式は、MPEG−2やH.264の形式に限定されない。画像処理部2は、DSPやマイコンなどで実現可能である。
なお、本実施の形態では、第1撮像部1Lおよび第2撮像部1Rで撮像された左右の画像を、一つの画像処理部2で処理する形態について説明するが、画像処理部2を2つ設け、第1撮像部1Lで撮像された左目用映像および第2撮像部1Rで撮像された右目用映像を、それぞれ別の画像処理部で処理する形態であってもよい。
2−3.コントローラ
コントローラ3は、立体映像撮像装置100全体を制御する制御手段である。コントローラ3は、マイクロコンピュータなどの半導体素子などで実現可能である。コントローラ3は、ハードウェアのみで構成してもよいし、ハードウェアとソフトウェアを組み合わせることにより実現してもよい。後者の場合、ソフトウェア(コンピュータ・プログラム)は、工場出荷時にインストールされてよい。また、ソフトウェアは、工場出荷後にインストールされてもよい。ソフトウェアは、メモリカード等の記憶媒体に格納されて配布されてよい。ソフトウェアは、インターネット等の通信回線を通じて配信されてもよい。
コントローラ3は、第1撮像部1Lから、第1撮像部1Lの設定等に関する情報を第1カメラ情報信号として受け取る。第1カメラ情報信号には、例えば、現在の焦点距離の情報、現在の輻輳角の情報、最後に電源がオフされた時の焦点距離の情報、最後に電源がオフされた時の輻輳角の情報、工場において測定され記録された撮像装置個体差に関する情報、等が含まれる。焦点距離の情報としては、変倍レンズ12の位置DZの情報であってよい。輻輳角の情報は、光路補正レンズ14の位置の情報(DSH、DSV)であってよい。撮像装置個体差に関する情報は、撮像装置の設計仕様からのずれの情報でよい。
また、コントローラ3は、第1撮像部1Lに対し、第1撮像部1Lを駆動制御するための信号を第1制御信号として送る。第1制御信号には、焦点距離変更指示、輻輳角変更指示、撮像装置個体差に起因するずれ補正の実行指示、等が含まれる。焦点距離変更指示には、焦点距離変更目標値が含まれてよい。焦点距離目標値は、変倍レンズ12の位置目標値であってもよい。輻輳角変更指示には、輻輳角変更目標値が含まれてよい。輻輳角変更目標値は、光路補正レンズの位置目標値であってもよい。
なお、コントローラ3は、第2撮像部1Rに対しても、同様に、第2カメラ情報信号および第2制御信号を送受信する。
2−4.記憶媒体制御部およびメモリカード
記憶媒体制御部4は、メモリカード6を着脱可能である。記憶媒体制御部4は、メモリカード6と機械的及び電気的に接続可能である。メモリカード6は、フラッシュメモリや強誘電体メモリなどを内部に含み、データを格納可能である。
なお、本実施の形態では、メモリカード6が着脱自在な構成について説明するが、メモリカード6は、立体映像撮像装置100に内蔵される形態であってもよい。また、本実施の形態において、記録媒体としてメモリカード6を用いる形態について説明するが、記録媒体は、メモリカードに限らず、光ディスク、ハードディスク、磁気テープ等であってもよい。
なお、本実施の形態において、第1撮像部1Lで撮像された左目用映像と、第2撮像部1Rで撮像された右目用映像の両者を、同一のメモリカード6に記録する形態について説明するが、記憶媒体制御部4がメモリカード6を複数枚接続可能とし、第1撮像部1Lが撮像した左目用映像、および、第2撮像部1Rが撮像した右目用映像が、それぞれ異なるメモリカードに記録される形態であってもよい。
2−5.操作部
操作部5は、各種操作手段を総称した構成要素である。操作部5は、立体映像撮像装置100の所謂ユーザ・インタフェースである。操作部5は、立体映像撮像装置100の電源オンやオフを行う電源ボタンや、ズーム操作を行うズームレバー等を含む。操作部5は、ユーザの指示を受け付け、その指示をコントローラ3に伝える。ユーザは、操作部5を操作することにより、立体映像撮像装置100に対し焦点距離変更動作(所謂、ズーム動作)等を指示することができる。
3.動作
本実施の形態の立体映像撮像装置100における輻輳角一定制御について説明する。
3−1.輻輳角変更動作
図3は、第1撮像部1Lおよび第2撮像部1Rの配置、ならびに、輻輳角および基準面の関係を示す模式図である。図3では、立体撮像装置100を上方より見ている。本図では、光学系10の光路補正レンズ14の水平方向位置(DSH)が、ニュートラルポジション(DSH=0)にある場合、第1撮像部1Lの光軸は、光軸21Lであり、同様に、第2撮像部1Rの光軸は、光軸21Rである。ここで、ニュートラルポジションは、上述のように、光路補正レンズ14による光路偏向作用の程度(光路角α)がゼロとなる光路補正レンズ14の位置である。
光路補正レンズ14がニュートラルポジションにあるとき、光軸21Lと光軸21Rとは、収束点Cにおいて交差する。このとき、光軸21Lと光軸21Rとは、角θをなす。収束点Cを含む面31が基準面となり、輻輳角θは、θである。
光路補正レンズ14が、ニュートラルポジションにない(DSH=DSH≠0)場合、光路補正レンズ14は、光軸21L(および光軸21R)の向きを偏向させる。光路補正レンズ14による光軸偏向作用を受けた第1撮像部1Lの光軸を光軸211Lとし、同様に第2撮像部1Rの光軸を光軸211Rとする。本図では、光軸21Lは、光路角αだけ第2撮像部1R方向に偏向され、光軸21Rは、光路角αだけ第1撮像部1L方向に偏向される。
このとき、立体映像撮像装置100の輻輳角θは、θ(θ>θ)となり、基準面は、面31から面32へ変化する。このようにして、立体映像撮像装置100では、光路補正レンズ14の位置を制御することで、光学系10の光軸を偏向させ、もって、輻輳角および基準面を変化させることができる。なお、第1撮像部1Lの光路補正レンズ14と第2撮像部1Rの光路補正レンズは、水平方向に関し正反対の方向に駆動制御される。
3−2.輻輳角変更作用と焦点距離変更部による焦点距離変更作用との関係
次に、図4A、図4B、および、図4Cを参照し、光路補正レンズ14による光軸偏向量(光路角α)と、焦点距離との関係について説明する。
図4Aは、変倍レンズ12が所定の位置(例えばオフセットポジション、DZ=0)にあり、光路補正レンズ14が所定の位置(例えばニュートラルポジション、DSH=0)にある状態の撮像部1を示している。このとき、撮像部1の光軸は、光軸21の方向に延びる。つまり、この場合、光路補正レンズ14による光軸偏向量(光路角α)は、ゼロである。
次に、図4Bは、光路補正レンズ14がニュートラルポジションから所定量だけ水平方向Hに変位(DSH=DSH≠0)し、変倍レンズ12がオフセットポジション(DZ=0)にある状態の撮像部1を示している。このとき、撮像部1の光軸は、光路補正レンズ14の作用により、軸21から時計回りに光路角α(光軸偏向量)だけ偏向された光軸211に変化する。
図4Cは、図4Bの状態から変倍レンズ12の位置のみを変化させ、光学系10の焦点距離を変化させた状態の撮像部1を示している。図4Cにおいて、光路補正レンズ14の位置は、図4Bにおける位置と同じくDSH=DSH≠0であり、変倍レンズ12の位置がオフセットポジション(DZ=0)からZ方向に所定量だけ変化した位置にある。変倍レンズ12による焦点距離が変化すると、撮像部1の光軸は、光軸211から時計回りにβだけ変化して、光軸212となる。つまり、このときの光路補正レンズ14による光軸偏向量(光路角α)は、α’となる。
つまり、光路補正レンズ14による光軸偏向の程度は、光学系10の焦点距離に応じて変化する。したがって、光路補正レンズ14の位置(ニュートラルポジションからの変位量)を同一に保って、変倍レンズ12による焦点距離変更動作を行うと、焦点距離変更動作の前後において、光路補正レンズ14による光軸偏向の程度(光路角α)が変化する。よって、そのような場合には、焦点距離変更動作の前後において、輻輳角θおよび基準面の位置が変化してしまう。
よって、変倍レンズ12による焦点距離変更動作の前後において、輻輳角θおよび基準面の位置を一定に保つには、焦点距離の変化に応じて光路補正レンズ14の位置DSHを変化させる必要がある。
3−3.輻輳角一定トラッキングカーブ
任意の焦点距離(つまり、任意の変倍レンズ12の位置)における、光路補正レンズ14による光軸偏向量(光路角α)は、光学系10の各レンズの光学的特性および各レンズの配置から幾何光学に基づいて求めることができる。
図5は、光路補正レンズ14の光軸偏向量を一定に保つ、光路補正レンズ14の水平方向位置(DSH)と光学系10の焦点距離(f)との関係を示すトラッキングカーブ30、31、32、33である。つまり、光学系10の焦点距離を変更する際に、各トラッキングカーブに沿って光路補正レンズ14の水平方向位置を変化させることで、光路補正レンズ14の光軸偏向量(光路角α)を一定に保つことができる。よって、各トラッキングカーブに沿って光路補正レンズ14の水平方向位置DSHを変化させることで、立体映像撮像装置100の輻輳角θを一定に保つことができる。
トラッキングカーブ30(焦点距離fの軸と一致)は、光路補正レンズ14がニュートラルポジション(DSH=0)にある状態での輻輳角一定トラッキングカーブである。光路補正レンズ14による光軸偏向量(光路角α)がゼロである場合、焦点距離変更動作の前後において、立体映像撮像装置100の光軸の向きの水平方向成分、即ち、輻輳角θは、変化しない。
輻輳角一定トラッキングカーブ31、32、33は、光路補正レンズ14がニュートラルポジションにない状態(DSH≠0)における輻輳角一定トラッキングカーブである。輻輳角一定トラッキングカーブ31は、光路補正レンズ14による光軸偏向量(光路角α)が、角度A1に保たれるトラッキングカーブである。同様、輻輳角一定トラッキングカーブ32、33は、光路補正レンズ14による光軸偏向量(光路角α)が、角度A2、A3に保たれるトラッキングカーブである。なお、ここで、光軸偏向量(光路角)A1、A2、A3は、A1>A2>A3の関係にある。
焦点距離変更動作の前後において、光路補正レンズ14による光軸偏向量(光路角α)が一定に保たれれば、立体映像撮像装置100の輻輳角θもまた、焦点距離変更動作の前後において一定に保たれる。そこで、本実施の形態の立体映像撮像装置100は、図5に例示されるような輻輳角一定トラッキングカーブ30、31、32、および、33等に基づいて、焦点距離(f)の変更動作の前後において光路補正レンズ14の位置(DSH)を変化させて光路角αを一定に保つことにより、焦点距離変更動作の前後における輻輳角θの変化を抑制する。
3−4.焦点距離変更時における輻輳角一定制御
図6は、焦点距離変更動作の前後において輻輳角を一定に保つための処理のフローチャートである。図6のフローチャートを参照し、立体映像撮像装置100が焦点距離変更時に行う処理について説明する。
ユーザが、操作部5を操作して立体映像撮像装置100の電源をオンにすると、立体映像撮像装置100は、所定の電源オン時処理を行う(S1)。このとき、コントローラ3は、第1撮像部1Lおよび第2撮像部1Rの駆動部18に対し、光学系10の焦点距離および輻輳角を、最後に電源がオフされたときの状態に復帰させる指示を送る(S2)。
当該指示を受けた第1撮像部1Lおよび第2撮像部1Rの駆動部18は、それぞれ、第1撮像部1Lおよび第2撮像部1Rの設定保持メモリ17から、最後に電源がオフされた時の焦点距離を特定するための情報(例えば、変倍レンズ12の位置DZの情報)、最後に電源がオフされた時の輻輳角を特定するための情報(例えば、光路補正レンズ14の位置DSHの情報)を入手する。そして、駆動部18は、光学系10の焦点距離および輻輳角を、最後に電源がオフされたときの状態に復帰させるように、変倍レンズ12および光路補正レンズ14を駆動制御する(S3)。
ユーザが、操作部5を介して焦点距離を変更する指示を入力すると(ステップS4における「YES」)、コントローラ3は、現在の(焦点距離が変更される直前の)光路補正レンズ14の光路角α、および、光学系10の焦点距離fを特定する(S5)。本ステップの光路角および焦点距離の特定処理は、光路補正レンズ14の現在の位置DSH、および、変倍レンズ12の現在の位置DZに基づいて行うことができる。
なお、コントローラ3は、図5に示すように所定の複数の輻輳角について輻輳角一定(光路角一定)トラッキングカーブ31、32、33を備えてもよい。また、コントローラ3は、図5のような複数の輻輳角一定トラッキングカーブ31、32、33を備える代わりに、図7に示すような所定の1つの輻輳角について輻輳角一定(光路角一定)トラッキングカーブ41を備えてもよい。
以下の説明においては、コントローラ3は、図7に示すような単一の輻輳角一定トラッキングカーブ41を備えるものとする。
上述のステップS5において、コントローラ3は、現在の(焦点距離が変更される直前の)光路補正レンズ14の位置DSH、および、変倍レンズ12の位置DZを、第1撮像部1Lおよび第2撮像部1Rから入手する。そして、変倍レンズ12の位置DZから光学系10の焦点距離Fを特定する。これにより、コントローラ3は、現在の光路補正レンズ14の位置DSH、および、光学系10の焦点距離Fの組みあわせに対応する図7上の一点P1を特定する。また、コントローラ3は、トラッキングカーブ41と点P1の関係から現在の光路角αを特定することができる。具体的には、現在の光路角αは、トラッキングカーブ41が光路角αをαで一定に保つトラッキングカーブであるとして、
α=α×(b/a)、 ・・・(式1)
より求めることができる。
次に、コントローラ3は、ユーザの指示に従い、第1撮像部1Lおよび第2撮像部1Rに対し、変倍レンズの位置DZを変化させて焦点距離fを変化させる(S6)。
コントローラ3は、現在の(焦点距離が変更された後の)変倍レンズ12の位置DZを、第1撮像部1Lおよび第2撮像部1Rから入手し、変倍レンズ12の位置DZから光学系10の現在の焦点距離Fを特定する。そして、コントローラ3は、トラッキングカーブ41にもとづいて、現在の焦点距離Fにおいて光路角がαとなるような光路補正レンズ14の位置(適正光路補正レンズ位置)DSHを特定する(S7)。
具体的には、コントローラ3は、図7において、(b/a)=(b/a)を満足するbを求めることで、DSHを決定する。つまり、
DSH=b=b・a/a=DSH・(a/a)、 ・・・(式2)
である。ここで、aおよびaは、焦点距離FおよびFにおけるトラッキングカーブ41の光路補正レンズ位置の値である。ここでは、任意の焦点距離において、光路補正レンズ14の位置DSHと、光路角αとは、ほぼ比例することを用いている。つまり、コントローラ3は、単一の輻輳角一定(光路角一定(=α))トラッキングカーブ41から、任意の輻輳角(光路角(=α))のトラッキングカーブを導出することができる。
コントローラ3が算出した適正光路補正レンズ位置DSHは、第1撮像部1Lおよび第2撮像部1Rの駆動部18へ送られる。駆動部18は、光路補正レンズ14を駆動制御し、その位置が位置DSHとなるように光路補正レンズ14を移動させる(S8)。
このように、ステップS5乃至ステップS8の処理を行うことにより、立体映像撮像装置100は、輻輳角θを一定に保ちながら焦点距離fを変更させることが可能になる。
以下、ステップS9およびステップS10の処理について説明する。これらステップの処理は、光学系10の個体差(設計仕様からのずれ)を補償するための処理である。これらの処理により、第1撮像部1Lおよび第2撮像部1Rの光学系10の個体差を補償し、輻輳角θを精度よく一定に保つことが可能になる。
第1撮像部1Lおよび第2撮像部1Rはそれぞれ個体差を有することがある。しかしながら、トラッキングカーブ41には、個体差が考慮されていない。したがって、トラッキングカーブ41に基づく制御信号を送っても正確に光路角αになるとは限らない。
そこで、駆動部18は、光学系10の個体差を考慮して、輻輳角一定トラッキングカーブ41を補正する。このとき、駆動部18は、設定保持メモリ17に保持される個体差情報を読み出す。読み出される個体差情報には、例えば、補正値Rが含まれてよい。補正値Rは、特定の焦点距離(例えば、F)においてトラッキングカーブ41が示す光路補正レンズ14の位置DSHと、同焦点距離Fにおいて光路角αがαとなるような、光路補正レンズ14の位置の実測値DSH1mとの比でよい。つまり、Rは、
=DSH1m/DSH、 ・・・(式3)
でよい。駆動部18は、コントローラ3が指示する光路補正レンズ位置(例えば、DSH)に補正値Rを乗算し、光学系10の個体差を補償する(トラッキングカーブ41を補正する)。つまり、駆動部18は、コントローラ3が光路補正レンズ14を位置DSHに変位させる指示を送ると、DSHに補正値Rを乗算し、個体差補正光路補正レンズ位置DSH’を導出し、光路補正レンズ14の位置を位置DSH’に移動させる。このようにして、駆動部18は、コントローラ3から送られた光路補正レンズ14の位置に対し個体差に応じた補正を行う(S9)。
また、光路補正レンズ14の取り付け精度により、コントローラ3が、駆動部18に対し、水平方向Hに沿って、光路補正レンズ14を移動させる制御信号を送った場合に、鉛直方向Vにノンゼロの光路角が生じることがある。例えば、光路補正レンズ14のアクチュエータの取り付け精度により、光路補正レンズ14の水平方向が本来の水平方向Hからずれている場合がある。その場合、光路補正レンズ14は、水平方向Hへの移動とともに鉛直方向Vにも移動してしまう。光路補正レンズ14が、鉛直方向Vに沿って移動してしまうと、第1撮像部1Lと第2撮像部1Rで撮像された左目用映像および右目用映像との間に、その鉛直方向に沿ったズレが生じてしまう。立体画像を構成する2つの画像の鉛直方向のズレは、観察者に違和感を生じさせる可能性がある。そこで、立体映像撮像装置100は、光学系10の個体差により生じる鉛直方向Vのズレを低減する補正を行う。
駆動部18は、設定保持メモリ17に保持されている個体差情報を読み出す。ここで読み出される個体差情報には、例えば、補正値Rが含まれてよい。補正値Rは、光路補正レンズ14をニュートラルポジションから水平方向Hに所定の移動量DSHsだけ動かした際に、光路補正レンズ14が鉛直方向Vに変位する量の実測値DSVsmであってよい。
駆動部18は、光路補正レンズ14が位置DSH’に移動した際の鉛直方向ずれを打ち消すのに必要な鉛直方向移動量DSVt(DSVt=−R・(DSH’/DSHs)を求め、光路補正レンズ14の鉛直方向位置を位置DSVtに移動させる(S10)。
ここでは、鉛直方向移動量DSVtは、光路補正レンズ14のニュートラルポジションからの変位に比例するとしている。
このようにして、駆動部18は、コントローラ2から送られた光路補正レンズ14の位置(DSH)に対して個体差を考慮した補正値(DSH’)を導出し(S9)、補正値DSH’に対して、鉛直方向Vに沿った光路偏向レンズ14の補正値(DSVt)を導出し(S10)、光路補正レンズ14の個体差を補償することができる。
ユーザによる操作部5を介したズーム操作が継続される間(ステップS11における「YES」)、立体映像撮像装置100は、ステップS6からステップS10までの処理を繰り返す。
ユーザが、操作部5を用いて、電源オフ操作を行うと(ステップS12における「YES」)、立体映像撮像装置100は、電源オフ時の処理を行う。電源オフ時に立体映像撮像装置100の駆動部18は、現在の変倍レンズ12の位置(DZ)および光路補正レンズ14の位置(DSH、DSV)を、設定保持メモリ17に記憶した後、電源をオフする(S13)。
4.まとめ
本実施の形態にかかる立体映像撮像装置100は、第1撮像部1Lおよび第2撮像部1Rが撮像した左目用映像および右目用映像を含んだ立体映像を生成することができる。第1撮像部1Lおよび第2撮像部1Rの光学系は、それぞれ、焦点距離変更部(変倍レンズ12)と、輻輳角変更部(光路補正レンズ14)を備える。立体映像撮像装置100は、焦点距離変更部を用いた焦点距離変更動作の前後において、輻輳角が一定に保たれるように、所定の輻輳角一定トラッキングカーブにもとづいて、輻輳角変更部を駆動制御する。そうすることで、本立体映像撮像装置100においては、ズーム操作の前後において、輻輳角を一定に保持することができる。また、立体映像撮像装置100は、輻輳角変更部の駆動制御において、輻輳角変更部の個体差を考慮した補正を行うことができる。そのため、立体映像撮像装置100においては、焦点距離変更動作の前後において、輻輳角を正確に一定に保持することができる。
輻輳角が変化すれば、基準面の位置が変化してしまう。すなわち、撮像者が意図しない輻輳角の変化は、意図しない立体感の変化を招来させる。本立体映像撮像装置100は、ユーザが輻輳角の変更を望まない限りにおいては、ズーム動作の前後においてもその輻輳角を一定に保つことができる。よって、本立体映像撮像装置100においては、ユーザが望む立体感を有する立体映像を容易に撮像できるようになっている。
4−1.変形例
実施の形態として、立体映像撮像装置100を例示した。しかし、実施の形態は、これに限定されない。以下、本実施の形態の変形例について説明する。
実施の形態においては、コントローラ3が図5または図7に示す輻輳角一定トラッキングカーブを保持し、第1撮像部1Lおよび第2撮像部1Rの設定保持メモリ17が、個体差に起因する補正値を保持する形態について説明した。しかしながら、コントローラ3が輻輳角一定トラッキングカーブを保持しなくともよい。その場合、第1撮像部1Lおよび第2撮像部1Rの設定保持メモリ17に輻輳角一定トラッキングカーブと補正値を保持してよい。さらに別の形態として、第1撮像部1Lおよび第2撮像部1Rの設定保持メモリ17が、個体差に起因する補正値を保持しなくともよい。その場合、コントローラ3が、輻輳角一定トラッキングカーブと個体差に起因する補正値とを保持すればよい。
なお、様々に異なる複数の光路角について、第1撮像部1Lおよび第2撮像部1Rの輻輳角一定トラッキングカーブを実測により求めて設定保持メモリ17に保持してもよい。その場合、コントローラ3は、焦点距離変更指示および光路角一定制御指示のための制御信号を第1撮像部1Lと第2撮像部1Rの駆動部18に送ればよい。
また、実施の形態において、ズーム動作の前後において輻輳角を一定に保持するための光路補正レンズ14の移動量(位置)を求める方法について、コントローラ3が輻輳角一定トラッキングカーブ41を1本保持する場合について説明したが、複数本のトラッキングカーブを保持し、複数本のトラッキングカーブから光路補正レンズ14の移動量(位置)を求めてもよい。
実施の形態において、輻輳角変更部は、光路補正レンズ14を用いる形態について説明したが、輻輳角変更部は、光路を変更することが出来ればよく、例えばプリズムを用いることも可能である。
本実施の形態にかかる立体映像撮像装置は、ズーム動作の前後において輻輳角を一定に保って立体映像を撮像することができ、業務用および民生用の立体映像撮像装置として有用である。
1L・・・ 第1撮像部
1R・・・ 第2撮像部
2 ・・・ 画像処理部
3 ・・・ コントローラ
4 ・・・ 記憶媒体制御部
5 ・・・ 操作部
6 ・・・ メモリカード
10 ・・・ 光学系
11 ・・・ 対物レンズ
12 ・・・ 変倍レンズ(焦点距離変更部)
13 ・・・ 絞り
14 ・・・ 光路補正レンズ(輻輳角変更部)
15 ・・・ フォーカスレンズ
16 ・・・ 撮像素子
17 ・・・ 設定保持メモリ
18 ・・・ 駆動部
100 ・・・ 立体映像撮像装置

Claims (5)

  1. 左目用映像および右目用映像を含んだ立体映像を撮像する立体映像撮像装置であって、
    前記左目用映像を撮像するための第1光学系を備えた第1撮像部と、
    前記右目用映像を撮像するための第2光学系を備えた第2撮像部と、
    前記第1撮像部および前記第2撮像部を制御するコントローラと、を有し、
    前記第1光学系および前記第2光学系は、それぞれ、輻輳角を光学的に変更する輻輳角変更部と、焦点距離を光学的に変更する焦点距離変更部と、を備え、
    前記コントローラは、前記焦点距離変更部を制御して焦点距離を変更するとき、所定の輻輳角一定トラッキングカーブに基づいて、前記焦点距離の変更の前後において輻輳角を一定に保持するように前記輻輳角変更部を制御する、立体映像撮像装置。
  2. 前記焦点距離変更部は、変倍レンズであり、
    前記輻輳角変更部は、光路補正レンズであり、
    前記コントローラは、前記所定の輻輳角一定トラッキングカーブ、前記焦点距離の変更の前における前記光路補正レンズおよび前記変倍レンズの位置、ならびに前記焦点距離の変更の後における前記変倍レンズの位置に基づいて、前記光路補正レンズの位置を決定し、前記輻輳角変更部を制御する、請求項1に記載の立体映像撮像装置。
  3. さらに、第1光学系および第2光学系の個体差の情報を記憶する記憶部を備え、
    前記個体差の情報にもとづいて、前記コントローラによる前記輻輳角変更部に対する制御を補正する、請求項1に記載の立体映像撮像装置。
  4. さらに、最後に電源がオフされた時の焦点距離を特定するための情報および最後に電源がオフされた時の輻輳角を特定するための情報を記憶する記憶部を備え、
    電源がオンされると、前記コントローラは、前記最後に電源がオフされた時の焦点距離および前記最後に電源がオフされた時の輻輳角となるように前記第1光学系および前記第2光学系を制御する、請求項1に記載の立体映像撮像装置。
  5. 左目用映像を撮像するための第1光学系を備えた第1撮像部と、右目用映像を撮像するための第2光学系を備えた第2撮像部と、前記第1撮像部および前記第2撮像部を制御するコントローラと、を有し、前記第1光学系および前記第2光学系は、それぞれ、輻輳角を光学的に変更する輻輳角変更部と、焦点距離を光学的に変更する焦点距離変更部と、を備える、立体映像撮像装置における立体映像撮像方法であって、
    前記焦点距離変更部を制御して焦点距離を変更するステップと、
    焦点距離を変更するときに、所定の輻輳角一定トラッキングカーブに基づいて、前記焦点距離の変更の前後において輻輳角を一定に保持するように前記輻輳角変更部を制御するステップと、を有する、立体映像撮像方法。
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