JP2012048135A - 現像装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

現像装置及びこれを備えた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】現像装置の軸受部と現像剤担持体との間に隔壁部材を設け、軸受部と隔壁部材との間に空間を形成して漏れ現像剤を保持して、現像装置の筐体外部へ現像剤が漏れ出すことを防ぎ、且つ軸受部に現像剤が停留することを防ぐことで良質な画像形成を行う現像装置及びこれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】現像装置1は、現像ローラ62、現像槽61、攪拌搬送部材63、64及び65、隔壁部材78及び軸受部79を備える。隔壁部材78が、軸受部79と、現像ローラ62及びトナー供給ローラ66の端部との間に配置されることで、現像装置1の筐体11、軸受部79及び隔壁部材78に囲まれた空間S1が形成され、現像ローラシャフト76及びトナー供給ローラシャフト75と隔壁部材78との隙間から漏れる現像剤を、該空間S1に保留して現像装置1の外部に現像剤が漏れることを防止する。
【選択図】図3

Description

本発明は、複写機やプリンタ、ファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置に用いる現像装置及びこれを用いた画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式の画像形成装置において、感光体ドラム(静電潜像担持体)を回転させつつ、帯電装置により感光体ドラム表面を均一に帯電させ、光ビームにより感光体ドラム表面を走査して、感光体ドラム上に静電潜像を形成する。さらに、現像剤(トナー)を感光体ドラム上の静電潜像に供給し可視化を行い、感光体ドラム上にトナー像を形成する。トナー像を感光体ドラムから記録用紙へと転写させて記録媒体上のトナー像を加熱及び加圧して定着させている。
近年、カラーインクジェット方式の画像形成装置の普及により、電子写真方式を利用した画像形成装置において、一層の小型化及び低価格化が求められいる。このような状況から電子写真方式の現像装置として、構造が簡単で且つ小型化が可能な一成分現像方式が有効であり、現在も改良技術の開発が進められている。
一成分現像方式の現像装置として、特許文献1では、現像剤を収容する現像槽を含む筐体と、回転自由に支持され、現像剤を担持し供給する現像剤担持体と、該現像剤担持体上に形成される現像剤層を規制するための規制ブレードと、現像剤を攪拌する攪拌部材と、該現像剤担持体に搬送する現像剤供給部材と、を備え、小型化を実現する現像装置と、これを用いて画像形成装置による画像形成を行う技術が提案されている。
特開2009−288362号公報
上記の現像装置の構成では、現像剤担持体及び現像剤供給部材を支持する軸受部へ現像剤が流れ込み、現像装置の筐体の外へ現像剤の漏れ出してしまう恐れがある。また、現像剤担持体及び現像剤供給部材を支持する軸受部に現像剤が進入し、回転動作による摩擦熱によって現像剤が固着して画像形成装置の駆動系が大きなダメージを被るという課題がある。
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなれたもので、現像装置の軸受部と現像剤担持体との間に隔壁部材を設け、軸受部と隔壁部材との間に空間を形成して漏れ現像剤を保持して、現像装置の筐体外部へ現像剤が漏れ出すことを防ぎ、且つ軸受部に現像剤が停留することを防ぐことができ、良質な画像形成を行うことができる現像装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とするものである。
上述した課題を解決するために本発明に係る現像装置及びこれを用いる画像形成装置の各構成は、次の通りである。
本発明の現像装置は、静電潜像担持体上に形成される静電潜像に現像剤を供給して現像する現像剤担持体と、前記現像剤を収容する現像槽と、前記現像槽内で回転駆動することにより前記現像剤を攪拌し、前記現像剤担持体に前記現像剤を搬送する攪拌部材と、前記現像剤担持体の表面に担持される前記現像剤の層厚を規制する層厚規制部材と、前記現像剤担持体の周面に前記現像剤を供給する現像剤供給部材とを備える現像装置において、前記現像剤担持体と現像剤供給部材とを支持する軸受部と、前記現像剤担持体及び現像剤供給部材の端部と、前記軸受部との間に配置される隔壁部材と、を備え、前記隔壁部材と前記軸受部との間に前記現像剤を保持するための空間を設けることを特徴とするものである。
また、本発明の現像装置は、前記隔壁部材は、底部に凹部を設けたことを特徴とするものである。
また、本発明の現像装置は、前記軸受部の底面部に傾斜面を設け、前記底面部上に堆積する前記現像剤が、前記隔壁部材の前記凹部を通過するように形成されることを特徴とするものである。
また、本発明の現像装置は、前記軸受部の底面部に傾斜するように配置されるガイド部材を備えることを特徴とするものである。
また、本発明の現像装置は、前記空間に配置され、前記現像剤担持体又は前記攪拌部材に付着した現像剤を除去する清掃部材を備えることを特徴とするものである。
また、本発明の現像装置は、前記軸受部から半円筒状に突出し、前記現像剤担持体の回転軸方向に沿うように形成する突出部を備えることを特徴とするものである。
また、本発明の現像装置は、前記隔壁部材は、前記現像装置の筐体と一体形成されることを特徴とするものである。
また、本発明の画像形成装置は、レーザ光を偏向走査する光走査装置と、前記光走査装置による前記レーザ光の照射により静電潜像が形成される静電潜像担持体と、前記静電潜像担持体に形成された前記静電潜像に、前記現像剤を供給することによって現像する現像装置と、前記現像装置により付着された前記現像剤を被記録媒体に転写する転写装置と、を備えた画像形成装置において、前記現像装置を用いることを特徴とするものである。
本発明によれば、現像装置は、静電潜像担持体上に形成される静電潜像に現像剤を供給して現像する現像剤担持体と、前記現像剤を収容する現像槽と、前記現像槽内で回転駆動することにより前記現像剤を攪拌し、前記現像剤担持体に前記現像剤を搬送する攪拌部材と、前記現像剤担持体の表面に担持される前記現像剤の層厚を規制する層厚規制部材と、前記現像剤担持体の周面に前記現像剤を供給する現像剤供給部材とを備える現像装置において、前記現像剤担持体と現像剤供給部材とを支持する軸受部と、前記現像剤担持体及び現像剤供給部材の端部と、前記軸受部との間に配置される隔壁部材と、を備え、前記隔壁部材と前記軸受部との間に前記現像剤を保持するための空間を設けることで、漏れ現像剤を該空間に保持して、現像装置の筐体外部へ現像剤が漏れ出すことを防ぎ、且つ軸受部に現像剤が停留することを防ぐことができ、良質な画像形成を行うことができるという優れた効果を奏し得る。
本発明によれば、現像装置の前記隔壁部材は、底部に凹部を設けたことで、漏れた現像剤を現像剤供給部材へ帰還させることができ、効率的に現像剤を利用することができるという優れた効果を奏し得る。
本発明によれば、現像装置は、前記軸受部の底面部に傾斜面を設け、前記底面部上に堆積する前記現像剤が、前記隔壁部材の前記凹部を通過するように形成されることで、前記軸受部の底面部に現像剤が堆積することを防ぐことができ、漏れた現像剤を現像剤供給部材へ帰還させることができるため、現像剤を効率的に利用することができるという優れた効果を奏し得る。
本発明によれば、現像装置は、前記軸受部の底面部に傾斜するように配置されるガイド部材を備えることで、漏れた現像剤を現像剤供給部材へ帰還させることができ、効率的に現像剤を利用することができるという優れた効果を奏し得る。
本発明によれば、現像装置は、前記空間に配置され前記現像剤担持体又は前記攪拌部材に付着した現像剤を除去する清掃部材を備えることで、現像ローラシャフト及びトナー供給ローラシャフトに付着する現像剤を除去することができ、安定した画像形成を行うことができるという優れた効果を奏し得る。
本発明によれば、現像装置は、前記軸受部から半円筒状に突出し、前記現像剤担持体の回転軸方向に沿うように形成する突出部を備えることで、現像ローラの端部から現像剤の漏れを防ぐことができるという優れた効果を奏し得る。
本発明によれば、現像装置は、前記隔壁部材は、前記現像装置の筐体と一体形成されることで、現像装置による振動による不具合が生じることを防ぐことができ、現像装置の筐体が補強することができ、安定した画像形成を行うことができるという優れた効果を奏し得る。
本発明によれば、画像形成装置は、レーザ光を偏向走査する光走査装置と、前記光走査装置による前記レーザ光の照射により静電潜像が形成される静電潜像担持体と、前記静電潜像担持体に形成された前記静電潜像に、前記現像剤を供給することによって現像する現像装置と、前記現像装置により付着された前記現像剤を被記録媒体に転写する転写装置と、を備えた画像形成装置において、前記現像装置を用いることで、漏れ現像剤を現像装置に形成された空間に保持して、現像装置の筐体外部へ現像剤が漏れ出すことを防ぎ、且つ軸受部に現像剤が停留することを防ぐことができ、良質な画像形成を行うことができるという優れた効果を奏し得る。
第1の実施形態に係る現像装置を備える画像形成装置の構成を示す概略図である。 第1の実施形態に係る現像装置の構成を示す断面図である。 第1の実施形態に係る現像装置の端部の構成を示す拡大上面図である。 (a)第1の実施形態に係る現像装置の隔壁部材の構成を示す一例である。(b)第1の実施形態に係る現像装置の隔壁部材の構成を示す変形例である。 (a)第1の実施形態に係る現像装置の軸受部における底面部の拡大断面図である。(b)第1の実施形態に係る現像装置におけるガイド部材の概略図である。 第1の実施形態に係る現像装置における清掃部材の概略図である。 第2の実施形態に係る現像装置の構成を示す断面図である。 第2の実施形態に係る現像装置の端部の構成を示す拡大上面図である。 第2の実施形態に係る現像装置の隔壁部材を示す概略図である。
(第1実施形態)
以下、第1の実施形態に係る現像装置1を備える画像形成装置100を説明する。図1は、第1の実施形態に係る現像装置1を備える画像形成装置100の全体の構成を示す概略図である。
画像形成装置100は、主要な構成要素として、原稿読み取り部10、給紙部20、印刷部30(実質的には第1の実施形態に係る現像装置1)、排紙部40及び制御部90を備える。
原稿読み取り部10は、給紙部20の上方に配設され、排紙部40は、原稿読み取り部10と給紙部20との中間部位に配設されている。
原稿読み取り部10は、プラテンガラス29、コピーランプユニット12、コピーランプユニット12内のコピーランプ12a(光源)、原稿からの反射光を導く第1ミラー12b、第2ミラー13、及び第3ミラー14、原稿からの反射光の焦点を絞る光学レンズ15、原稿からの反射光を電気信号に変換するCCD16、原稿排出部18、原稿トレイ19、原稿用の給紙ローラ51、5及び搬送経路Rt1に設置されるレジストローラ53を備える。
給紙部20は、給紙カセット21、記録用紙(用紙)用の給紙ローラ22,22a及び手差しトレイ23を備える。
印刷部30は、レジストローラ31、感光体ドラム32(静電潜像担持体)、レーザスキャナユニット33(露光手段)、帯電ユニット34(帯電手段)、転写ユニット36(コロナチャージャ(転写手段))、クリーナユニット37、クリーニングブレード37a、定着工程で使用される定着装置38、加熱ローラ38a、加圧ローラ38b、加熱ヒータ38c、除電装置39(除電手段)及び現像装置1を備える。
排紙部40は、印刷済記録紙の排紙ローラ41及び印刷済記録紙の排紙トレイ42を備える。
第1の実施形態に係る現像装置1を内蔵する画像形成装置100は、印刷モードとしてコピアモード(複写モード)、プリンタモード及びFAXモードを備えている。以下、上記各印刷モードの1つであるコピアモードが選択された時の処理動作について説明する。
ユーザが,原稿読み取り部10(スキャナ部)のプラテンガラス29上に原稿を載置した後,給紙部20の給紙カセット21或いは装置側面に設けられた手差しトレイ23に用紙(記録紙)を装着し,さらに装置の外装前面部に配置される操作パネル(図示せず)上の条件入力キー(印刷枚数/印刷倍率等々)を入力した後に、操作パネルのスタートキーを操作するとコピー動作が開始される。
スタートキーが操作されると、メイン駆動モータ(図示せず)が始動し、各駆動ギヤが回転する。その後、給紙ローラ22又は22aが回転して用紙が装置内へ送出(給紙)され、給紙された用紙はレジストローラ31(ローラ対)に到達して捕捉される。このレジストローラ31により、用紙は,感光体ドラム(静電潜像担持体)32上に形成される画像の先端部(画像形成開始部)と同期をとるために一時停止され、用紙の先端部が均一にレジストローラ31に押しつけられて用紙の先端位置の補正が行われる。
一方,原稿読み取り部10においては,コピーランプ12a(光源)が点灯し、コピーランプユニット12が矢印D方向へ移動することで露光が開始される。コピーランプ12aにより原稿に照射された照射光は、原稿の画像情報を含む反射光(原稿からの反射光)となり、該反射光は,コピーランプユニット12に設けられた第1ミラー12bから第2ミラー13、第3ミラー14、光学レンズ15から、CCD16へ入力されることによって読み取られる。
このようにして読み取られた画像情報は、不図示のCCD回路で、光の画像情報が電気的信号に変換され、その画像情報信号は、設定された条件で画像処理が行われ、レーザスキャナユニット33へプリントデータとして送信される。
他方、帯電ユニット34(帯電手段)により、感光体ドラム32の周面の一部が軸方向全体に渡って所定帯電電位に帯電され、感光体ドラム32が回転することによってその周面全体が所定の負の帯電電位に帯電される。帯電した感光体ドラム32表面は、感光体ドラム32の回転により次工程へ移動する。
次に、レーザスキャナユニット33(露光手段)では、回転方向に複数の反射面を有したポリゴンミラー(回転多面鏡)及び各種光学系により、半導体レーザから出射されたレーザ光が偏向されながら感光体ドラム32へ照射される。これにより、レーザ光が前記帯電ユニット34により帯電した感光体ドラム32上を走査されて、感光体ドラム32上に静電潜像が形成される。
その後、現像装置1が備える現像槽61内の負の直流電位に印加された現像ローラ62(現像手段)により、現像槽61内のトナー(現像剤の一例)が回転する感光体ドラム32表面上に供給され、静電潜像はこのトナーによって感光体ドラム32上の電位差に応じて顕像化(現像)される。
また、作像される用紙(記録紙)は、タイミングを合わせてレジストローラ31により、感光体ドラム32方向へ搬送され、転写ユニット36(コロナチャージャ(転写手段))により感光体ドラム32上のトナーが用紙に転写される。感光体ドラム32上の残留したトナーはドラムユニットのクリーニングブレード37aによって掻き取られ、クリーナユニット37により回収される。
前記クリーニングブレード37aによりトナーが掻き取られた感光体ドラム32の表面は、前記帯電ユニット34へ移動する途中で除電装置39(除電手段)により必要に応じて除電される。
他方、トナーの転写が終了した用紙は、定着装置38(定着工程)の加熱ローラ38aと加圧ローラ38bとの間を通過して、熱と圧力が加えられ、用紙上の未定着トナーが用紙に溶融・固着され、排紙ローラ41により排紙トレイ42に排出される。前記加熱ローラ38aは、その内部に設けられた加熱ヒータ38cによって加熱される。
また、原稿読み取り部10が備える原稿トレイ19に原稿が載置されていることが、所定のセンサにより検出されている場合には、所定のスタートキー操作がなされたときに給紙ローラ51が回転し、原稿トレイ19上に載置された原稿が原稿読み取り部10内へ送出されて所定の搬送経路Rt1中を搬送される。
この搬送経路Rt1には、レジストローラ53が設けられており、このレジストローラ53によって原稿が捕捉され、原稿先端の位置決めが行われた後、所定のタイミングで原稿読み取り位置へ搬送される。そして、前記コピーランプユニット12が所定の停止位置(原稿読み取り位置)で停止したまま搬送中の原稿を露光する。この露光により得られた原稿からの反射光により原稿画像を読み取る処理は前述した通りである。このようにして画像が読み取られた原稿は、原稿排出部18へ排出される。
制御部90は、画像形成装置100における動作を制御する。また、制御部90は、マイクロコンピュータと、該マイクロコンピュータが実行する処理の手順を示した制御プログラムを格納するROM(Read Only Memory)と、作業用のワークエリアを提供するRAM(Random Access Memory)と、算出した累積トナー補給時間を一時的に記憶するEEPROM(Electronically Erasable Programmable ROM)不揮発性メモリ、透磁率センサ(図示せず)やスイッチ(図示せず)からの信号を入力する回路であって入力バッファやA/D変換回路を含む入力回路と、モータやソレノイドまたはランプなどを駆動するドライバを含む出力回路等とから構成される。尚、これらの記憶する手段を総称して記憶部(図示せず)と称す。
記憶部は、現像バイアスの基準となる基準現像バイアス値を記憶する。基準現像バイアス値は、トナー濃度制御部(図示せず)が、現像バイアス値に基づきトナー濃度の補正制御を行う際の基準となる。また、記憶部は、画像濃度の基準である基準トナーパッチの濃度値を記憶する。基準トナーパッチの濃度値は、画像濃度制御部が、画像濃度に基づきトナー濃度の補正制御を行う際の基準となる。
画像形成装置100において、時間と共に感光体ドラムや現像剤の経時的な変化に影響されずに一定のトナー濃度や画像出力を得るため、様々な処理の条件を調整して動作が行われている。この調整をプロセスコントロールと称する。具体的に述べると、帯電電位、露光量、トナー濃度の補正量、現像バイアス値、転写電圧値及び定着温度等の調整を行うことである。
次に、第1の実施形態に係る現像装置1を説明する。図2は、第1の実施形態に係る現像装置1の断面図である。
現像装置1は、図2に示すように、主要な構成要素として、現像剤担持体(現像ローラ62)、トナー供給ローラ66、現像槽61及び攪拌搬送部材63、64及び65を備える。
また、現像装置1は、感光体ドラム32上に形成された静電潜像を現像剤60(トナー)で顕像化するものであって、感光体ドラム32の回転方向(図中の矢印A方向)で帯電ユニット34より下流側で感光体ドラム32の側方で略水平(図中で右側)に配置されている。
現像剤担持体(現像ローラ62)は、現像槽61内で回転自由に設けられる。また、現像ローラ62の軸線が感光体ドラム32に回転軸線と平行になるように配置される。現像ローラ62は、現像槽61の本体であるフレーム部(図示せず)に支持される。また、現像ローラ62は、現像剤60を磁気的に吸着(担持)して感光体ドラム32に供給する。現像ローラ62は、一方向(図2におけるA方向)に回転される感光体ドラム32と対向する。この対向位置が現像位置となり、感光体ドラム32の外周表面に形成された静電潜像に、現像ローラ62の回転により搬送される現像剤60を摺擦させることによって、現像剤60が静電潜像の静電気力より吸引されて、静電潜像の現像が行われる。
現像ローラ62に担持される現像剤60は、第1の実施形態において、非磁性の一成分現像剤を用いる。
トナー供給ローラ66は、現像ローラ62の下流側に設けられ且つ現像ローラ62に接触するように配置される。また、トナー供給ローラ66は、芯金の回りに円筒状の多孔性弾性部材(例えば、発泡ウレタン)が設けられ、現像剤を現像ローラ62に搬送するための部材である。
トナー供給ローラ66には、現像ローラ62が圧接されている。トナー供給ローラ66の回転方向は、現像ローラ62と同方向である。このためトナー供給ローラ66は、現像ローラ62との対向部において両ローラの表面の移動方向が互いに逆方向に回転するような構成をとる。
トナー供給ローラ66は、表面に形成された穴部に現像剤60を吸着させて、現像ローラ62を摺擦することで、現像ローラ62の周面に一定量の現像剤60を供給する。また、トナー供給ローラ66は、現像ローラ62が感光体ドラムに現像剤60を供給した後に、現像ローラ62上に残留する現像剤を回収し、現像ローラ62をクリーニングする役割も担っている。
静電潜像を現像する際に使用されなかった現像ローラ62表面の残留する現像剤(残留トナー)は、該現像ローラ62の回転によって現像槽61内に戻っていく。
現像槽61は、現像剤60を収容する収容部材である。また、現像槽61は、硬質の合成樹脂から成り、外観が略長方体形状を有する構成である。現像槽61内には、現像剤60の搬送および撹拌を行う攪拌搬送部材63、64及び65と現像ローラ62が回転自由に設けられている。攪拌搬送部材63、64及び65の回転動作によって現像剤60がトナー供給ローラ66に搬送される。
現像装置1において、現像剤60の搬送および撹拌を行う攪拌搬送部材63、64及び65(第1、第2及び第3の攪拌搬送部材)、トナー供給ローラ66及び現像ローラ62(現像剤担持体)が回転可能に設けられている。
現像装置1内の現像剤60の流動性が失われると、現像ローラ62の表面に現像剤60(トナー)の薄層が形成され難くなるので、現像剤60(トナー)の流動性を確保する必要がある。このため、攪拌搬送部材63、64及び65やトナー供給ローラ66により現像剤60の攪拌を行う。
現像槽61内において、第1の攪拌搬送部材63と第2の攪拌搬送部材64は、主に現像ローラ62の回転方向に現像剤60(トナー)を攪拌し搬送する役割を担っている。第1の攪拌搬送部材63と第2の攪拌搬送部材64は、それぞれの回転軸の周囲に薄い樹脂性の羽(例えば、PET製)を備えている。また、第3の攪拌搬送部材64は、硬質の合成樹脂性の材料から成るスクリュー状の回転部材である。第3の攪拌搬送部材64は、主として、現像ローラ62の軸方向に現像剤60(トナー)を攪拌し搬送する役割を担っている。
さらに、第1の攪拌搬送部材63とトナー供給ローラ66との間に、中間壁部材69が設けられている。中間壁部材69は、図2に示すように、合成樹脂から成る平板状の部材であり、現像槽61の長手方向に延び、現像槽61の底部から立ち上がるようにして形成されている。また、中間壁部材69の中央部には、開口穴70が形成されている。開口穴70によって、第1の攪拌搬送部材63からトナー供給ローラ66へ向かう一定量の現像剤60を通過させる。
現像ローラ62の上方には、現像ローラ62に付着した現像剤60(トナー)の層厚を規制するための現像剤層厚規制部材(ドクターブレード68)が配置されている。ドクターブレード68の一端には、ブレードと一体化されたウレタンゴムが備えられ、他端には、固定用の板金71及び72によってブレードが挟まれた状態でビス73によって、現像槽61の本体に固定されている。現像剤層厚規制部材(ドクターブレード68)の先端側が現像ローラ62の回転方向の下流側に向かって延設された片持ち状に配置されている。
ドクターブレード68は、厚み0.1mmの導電性(ステンレス、リン青銅、導電性樹脂など)板状部材であり、片持ち状の板バネ構造となっており、現像ローラ62に線圧約15〜30gf/cmで当接している。このバネ性による力によってウレタンゴム67を一定の圧力で現像ローラ62に対して押圧される。
現像ローラ62上の現像剤(トナー)60の薄層の形成は、現像ローラ62に現像剤層厚規制部材(ドクターブレード68)を所定圧力で押圧することにより行われる。これにより現像ローラ62上に一定の帯電した現像剤層(トナー層)が担持される。帯電した現像剤層は、現像ローラ62と感光体ドラムとの電位差に応じて、現像ローラ62から感光体ドラム32に供給されて、感光体ドラム32上の静電潜像が顕像化されてトナー像が形成される。
次に、現像装置1の隔壁部材78(隔壁手段)及び軸受部79を説明する。図3は、現像装置1の端部を示す拡大上面図である。図3に示すように、点線Fより図面の右側部分は省略されているが、反対側の端部も同様の構成が取られている。
現像ローラ62とトナー供給ローラ66は、それぞれ現像ローラシャフト76とトナー供給ローラシャフト75によって貫通され、現像装置1の筐体11の軸受部79に取り付けられているボールベアリング(図示せず)により、回転自由に支持されている。
軸受部79と、現像ローラ62及びトナー供給ローラ66の端部との間には、隔壁部材78が設けられている。隔壁部材78は、図4(a)に示すように、現像ローラシャフト76とトナー供給ローラシャフト75が貫通するための貫通穴81及び82が形成され、現像装置1の筐体11と同じ材質(例えば、ABS樹脂等)で形成されている。尚、貫通穴81及び82に代えてベアリングを搭載した形態や、ドーナツ形状のウレタンフォームを搭載してシール性を高めた形態としても良い。また、ワッシャー形状のポリスライダやPETを挟んでも良い。
隔壁部材78が、軸受部79と、現像ローラ62及びトナー供給ローラ66の端部との間に配置することによって、図3に示すように、現像装置1の筐体11、軸受部79及び隔壁部材78に囲まれた空間S1が形成される。現像装置1によって現像剤を供給動作中に、現像ローラシャフト76及びトナー供給ローラシャフト75と、隔壁部材78との隙間から漏れる現像剤(トナー)を、該空間S1に保留することができる。言い換えると、現像装置1の外部に現像剤が漏れることを防止できる。
また、隔壁部材78によって現像装置1の筐体11を補強する役割を担うことができる。上記で述べたように、現像装置1内の回転駆動によって発生する振動により筐体11が歪むことを防ぎ、現像装置1の耐久性を向上することができる。
また、隔壁部材78の変形例として、図4(b)に示すような隔壁部材78aの構成をしても良い。隔壁部材78aは、底に凹部83を設けている。空間S1に保留された現像剤(トナー)は、この凹部83を通過しトナー供給ローラ66側に帰還することができる。
図5(a)は、第1の実施形態に係る現像装置1の軸受部79の底面部分の拡大断面図である。軸受部79と筐体11の底面部45が交わる箇所に傾斜面Cを設けることで、隔壁部材78と、現像ローラシャフト76及びトナー供給ローラシャフト75との隙間から漏れる現像剤(トナーT)が堆積することを防ぐことができる。傾斜面C上の堆積トナーは、隔壁部材78の凹部83を通過し、トナー供給ローラ66側に戻すことができる。
図5(a)に示すような構成によって、現像ローラシャフト76及びトナー供給ローラシャフト75を支持するボールベアリング(図示せず)に現像剤60(トナーT)が進入し、摩擦熱によって現像剤が固着し、ボールベアリング及びその他の回転駆動系が破損することを防ぐことができる。
また、上記の傾斜面Cの代わりに、図5(b)に示すような、PET等の材質から成るガイド部材54を設けて、隔壁部材78と、現像ローラシャフト76及びトナー供給ローラシャフト75との隙間から漏れる現像剤(トナーT)が堆積することを防ぐようにしても良い。
また、図6に示すように、現像装置1の筐体11、軸受部79及び隔壁部材78に囲まれた空間S1に清掃部材84を設ける構成としても良い。清掃部材84は、現像ローラシャフト76及びトナー供給ローラシャフト75との間に配され、該2つのシャフトに当接するブラシ状の清掃手段である。清掃部材84は、現像ローラシャフト76及びトナー供給ローラシャフト75に付着した漏れ現像剤(トナーT)を掻き取りことができる。図示しない現像バイアス電源からバイアスを清掃部材84に印加することで、現像剤を掻き取る効率を向上することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る現像装置1aを説明する。図7は、第2の実施形態に係る現像装置1aの構成を示す概略図である。尚、第2の実施形態において、第1の実施形態と同じ構成要素には、同じ参照符号を付して説明を省略する。
第2の実施形態に係る現像装置1aを用いて、1成分現像剤を用いた非接触現像方式を採用した画像形成を行う。図7に示すように、現像装置1aにおいて、感光体ドラム32aと現像ローラ62との間の距離(ギャップ)が介在する。現像ローラ62に現像剤層厚規制部材(ドクターブレード68)を圧接し、現像剤層厚規制部材と現像ローラ62とからなる楔状の領域に現像剤(トナー)を通過させて、現像剤層(トナー層)を形成する。
現像剤層厚規制部材(ドクターブレード68)と現像ローラ62の当接部から現像ローラ62と感光体ドラム32aとの最短距離が形成される部分を現像領域と称す。形成された現像剤層(トナー層)が、感光体ドラム32aと対向する現像領域を通過する際に、図示しない現像バイアス電源によって印加され生じる直流電界により、その一部が感光体ドラム32aに飛翔し、感光体ドラム32a上にトナー像が形成される。非接触現像方式では、現像領域に印加される電界により所定の現像剤(トナー)を飛翔させることになる。
図8は、第2の実施形態に係る現像装置1aの端部の構成を示す拡大上面図である。現像装置1aの現像ローラ62の端部(両端)に、内径が現像ローラ62と略等しく、感光体ドラム32aと現像ローラ62との間に所定の間隔を提供するための現像ローラ端部キャップ95を備える。尚、図8の点線Fより図面の右側部分は省略されているが、反対側に端部も同様の構成が取られている。
従って、現像ローラ端部キャップ95は、感光体ドラム32aと現像ローラ62との間の距離(ギャップ)を決定する役割を担っている。このため現像ローラ端部キャップ95に現像剤(トナー)が付着すると、該距離(ギャップ)が変更してしまう場合が生じる。
このため、図8に示すように、現像ローラ端部キャップ95に現像剤(トナー)が付着するを防ぐためのシール96を設ける。さらに、このシール96を貼るために、現像装置1aの筐体11abの軸受部79aから現像ローラ62の軸方向に沿うように半円筒状に現像ローラ端部シール台用壁97を設ける。この現像ローラ端部シール台用壁97にシール96を貼付することで現像ローラ62の端部における現像剤(トナー)の漏れを防ぐことができる。
また、第1に実施形態と同様に、隔壁部材88が、軸受部79a、現像ローラ62及びトナー供給ローラ66の端部との間に配置される。これによって、図8に示すように、現像装置1aの筐体11ab、軸受部79a及び隔壁部材88に囲まれた空間S2が形成される。現像装置1aによって現像剤を供給動作中に、現像ローラシャフト76及びトナー供給ローラシャフト75と、隔壁部材88との隙間から漏れる現像剤(トナー)を、該空間S2に保留することができる。言い換えると、現像装置1aの外部に現像剤(トナー)が漏れることを防止できる。さらに、隔壁部材88が現像ローラ端部シール台用壁97を補強する役割を担っている。
図9に示すように、半円筒状の現像ローラ端部シール台用壁97と、その内側に貼付されたシール96と、隔壁部材88との構成を示した断面図である。隔壁部材88aは、底に凹部83a設けている。空間S2保留された現像剤(トナー)は、この凹部83aを通過しトナー供給ローラ66側に帰還することができる。また、隔壁部材88は、現像ローラシャフト76とトナー供給ローラシャフト75が貫通するための貫通穴81及び82が形成され、現像装置1aの筐体11ab同じ材質(例えば、ABS樹脂等)で形成されている。
第1の実施形態と同様に、現像装置1aの軸受部79aの底面部に傾斜面を設けて、現像剤(トナー)が堆積することを防ぐ構成やガイド部材を設けても良い。また、現像ローラシャフト76とトナー供給ローラシャフト75との間に清掃部材を設けて、該シャフトに付着する現像剤を回収する構成としても良い。
1、1a 現像装置
54 ガイド部材
60 現像剤
62 現像ローラ
63、64、65 攪拌搬送部材
66 トナー供給ローラ
67 ウレタンゴム
68 ドクターブレード
69 中間壁部材
70 開口穴
71、72 板金
73 ビス
75 トナー供給ローラシャフト
76 現像ローラシャフト
78 隔壁部材
79 軸受部
81、82 貫通穴
83、83a 凹部
84 清掃部材
S1、S2 空間
C 傾斜面
T トナー

Claims (8)

  1. 静電潜像担持体上に形成される静電潜像に現像剤を供給して現像する現像剤担持体と、前記現像剤を収容する現像槽と、前記現像槽内で回転駆動することにより前記現像剤を攪拌し、前記現像剤担持体に前記現像剤を搬送する攪拌部材と、前記現像剤担持体の表面に担持される前記現像剤の層厚を規制する層厚規制部材と、前記現像剤担持体の周面に前記現像剤を供給する現像剤供給部材とを備える現像装置において、
    前記現像剤担持体と現像剤供給部材とを支持する軸受部と、
    前記現像剤担持体及び現像剤供給部材の端部と、前記軸受部との間に配置される隔壁部材と、
    を備え、
    前記隔壁部材と前記軸受部との間に前記現像剤を保持するための空間を設けることを特徴とする現像装置。
  2. 前記隔壁部材は、底部に凹部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記軸受部の底面部に傾斜面を設け、前記底面部上に堆積する前記現像剤が、前記隔壁部材の前記凹部を通過するように形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の現像装置。
  4. 前記軸受部の底面部に傾斜するように配置されるガイド部材を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の現像装置。
  5. 前記空間に配置され、前記現像剤担持体又は前記攪拌部材に付着した現像剤を除去する清掃部材を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の現像装置。
  6. 前記軸受部から半円筒状に突出し、前記現像剤担持体の回転軸方向に沿うように形成する突出部を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の現像装置。
  7. 前記隔壁部材は、前記現像装置の筐体と一体形成されることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の現像装置。
  8. レーザ光を偏向走査する光走査装置と、
    前記光走査装置による前記レーザ光の照射により静電潜像が形成される静電潜像担持体と、
    前記静電潜像担持体に形成された前記静電潜像に、前記現像剤を供給することによって現像する現像装置と、
    前記現像装置により付着された前記現像剤を被記録媒体に転写する転写装置と、
    を備えた画像形成装置において、
    前記現像装置は、請求項1から7のいずれか1項に記載の現像装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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