JP2012047660A - 熱式流量センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】副通路を変形させない位置に温度検出センサ素子を配置した際に温度検出の信頼性を向上した流量センサを提供すること。
【解決手段】主通路20の内部に挿入され、主通路の流量の一部が流れこむ副通路9を構成する樹脂ハウジング部材18と、副通路に配置される流量を検出する流量センサ素子1と、流量センサ素子と電気的に接続される回路基板16と、電気信号を伝える2本のリードを有する温度を検出する温度検出センサ素子2と、2本のリードがそれぞれ電気的,機械的に接続され、かつ、回路基板に電気的に接続され、樹脂ハウジング部材にインサート成形された第1のターミナル3および第2のターミナル4とを有する熱式流量センサにおいて、温度検出センサ素子は、副通路の外部に設けられており、第1のターミナルまたは第2のターミナルは、樹脂ハウジング部材にインサートされている領域にダミー領域24が設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車載用内燃機関の吸気通路を流れる空気等の流量を検出すべく、検知部としての発熱抵抗体によるセンサ素子を備えた熱式流量センサに係り、特に吸気などの温度を検出する温度センサを一体化し、温度センサの信頼性向上を図った熱式流量センサに関する。
自動車のエンジン制御の分野では、エンジンに供給される空気流量をシリコン(Si)などの半導体基板上にマイクロマシニング技術を用いて製造したセンサ素子を用いた流量センサが提案されており、このような流量センサとしては、例えば、下記特許文献1に記載の発明がある。係る文献に記載の構成は、長期間の自動車環境での使用において信頼性を確保するために、流量センサ素子を、流量に含まれる水分やダストから保護するために、流量センサ素子を配置する副通路において、気体が入口から流入する方向と、流量センサ素子付近の流量方向が異なるように副通路を形成し、水分やダストが流量センサ素子に直接衝突し難い構成が開示されている。
また、吸気などの温度を検出する温度検出センサ素子を流量センサに一体化し、1つのセンサモジュールにおいて2つの物理量を検出することが一般的であり、例えば、下記特許文献2に記載の発明がある。特許文献2には記載の構成は、温度検出センサ素子を副通路に配置する構成が開示されている。
特開2009−122054号公報 特開2007−248137号公報
自動車のエンジンルームは、エンジンが動作している状態では、流体の温度よりも高温になり易く、例えば吸気温度が25℃においても、センサモジュールが搭載されている主通路を構成している部材は50〜80℃程度になる場合があり、この熱がセンサモジュールの搭載部からセンサ側に伝わってしまう。ここで、センサモジュールを構成している樹脂ハウジング部材には、温度検出センサ素子と電気的な接続を行うために、金属ターミナルがインサート成型されているが、このターミナルと周囲の樹脂の線膨張係数が異なるため、伝わる熱によりターミナルの変形が発生してしまう。従って、温度検出センサ素子のリードが溶接されるターミナルは、流体によって冷却され易い場所に配置することが望ましく、特許文献2に記載されているように、副通路に面した位置が望ましい。
しかし、その一方で、半導体基板上にマイクロマシニング技術を用いて製造したセンサ素子を適用する場合、特許文献1に記載のように、ダストなどから保護するための副通路形状が必要であり、その場合、副通路の流路幅は非常に狭くなる。このような副通路を有する流量センサにおいて、温度検出センサ素子を副通路に面した位置に配置すると、ターミナルの熱応力による変形によって、副通路を構成している樹脂材が変形し、流量センサ素子の計測に影響し、精度が悪化してしまう。
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、半導体技術により製造される流量センサ素子を適用した流量センサにおいて、副通路を変形させない位置に温度検出センサ素子を配置し、かつ温度検出センサ素子に電気的に接続される金属ターミナルが熱応力により変形しても、温度検出センサ素子を支持するリードの変形を防止し、温度検出の信頼性を向上した温度検出センサ素子が一体化された流量センサモジュールを提供することにある。
前記目的を達成すべく、本発明に係る熱式流量センサでは以下の手段を講じた。すなわち、本発明に係る流量センサの一態様は、温度検出センサ素子が溶接されるターミナルを副通路の位置よりもセンサモジュールが挿入実装される側の位置に配置する。この構成により、流量センサ素子が配置される副通路は、温度検出センサ素子が電気的に接続される金属ターミナルの熱による変形影響を受けない構成とすることができることを特徴とする。
一方で、金属ターミナルは、センサモジュール取付部に近い位置に配置されるため、主通路を構成するダクトからの熱伝導影響を受け易くなる。この熱影響による温度検出センサ素子への影響を防止するために、金属ターミナルの樹脂ハウジング部材にインサート成型されている領域にダミー領域を形成する。この構成により、金属ターミナルが熱影響を受けて変形する場合においても、第1のターミナルと第2のターミナルの熱影響の受け方に相違を持たせることができる。この相違を利用して、第1のターミナルと第2のターミナルの、温度検出センサ素子を支持するリードが電気的に接続される領域の変形を相対的に小さくすることができることを特徴とする。これにより、長期間の使用においても信頼性の高い温度信号出力を提供できる温度検出センサ素子一体型の流量センサを提供することが可能となる。
本発明によれば、半導体技術により製造される流量センサ素子を適用した流量センサにおいて、副通路を変形させない位置に温度検出センサ素子を配置し、なおかつ温度検出センサ素子に電気的に接続される金属ターミナルが熱応力により変形しても、温度検出センサ素子を支持するリードの変形を防止し、温度検出の信頼性を向上した温度検出センサ素子が一体化された流量センサモジュールを提供することができる。
本発明の一実施形態の流量センサを示す横断面図。 図1のA−A断面図。 本発明の一実施形態の流量センサを主通路に配置した部分断面図。 本発明の一実施形態のターミナル部拡大図。 本発明の効果をしめす解析結果。 本発明の一実施形態のターミナル部のインサート領域を示す図。 本発明の一実施形態の流量センサを示す横断面図。 図7の破線Pの拡大図。 図8のB−B断面図。 本発明の他の実施形態のターミナル部拡大図。 本発明の他の実施形態のターミナル部拡大図。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は本実施形態における、センサモジュール23を示す部分断面図、図2は図1のA−A断面図、図3は本発明のセンサモジュール23を主通路20に設置した状態を示す部分断面図を示す。
流量センサ素子1はシリコン基板上に薄膜部を形成し、薄膜部上に発熱抵抗体を形成する。発熱抵抗体の材料は、不純物をドープした単結晶シリコンや多結晶シリコン,金属材料等が用いられる。
流量センサ素子1は支持体に接着実装され、支持体に実装される回路基板と電気的に接続される。支持体は樹脂やセラミック,金属を材料としての板状である。支持体がセラミック材料の場合は、支持体と回路を一体化することができるため、接着実装を少なくすることができ、信頼性を向上することができる。
図2では、支持体として積層セラミック基板16を適用した構成を示す。積層セラミック基板16には、矩形状の凹部8が形成されており、この矩形状の凹部8に流量センサ素子1が実装される。このように矩形状の凹部8に搭載されることにより、流れが安定して流量センサ素子1の表面を流れるため、安定した流量信号を得ることができる。
積層セラミック基板16は、構成する複数の層における一部の層を利用して矩形状の凹部8を形成することができる。また、積層セラミック基板16は、内装には回路導体を形成し、表面には流量センサ素子1の駆動に必要な調整用LSI15及びチップ部品を実装する構成をとることにより、回路の面積を小さく構成することができる。
流量センサ素子1はワイヤボンディングにより積層セラミック基板16に電気的に接続される。また、調整用LSI15もワイヤボンディングにより積層セラミック基板16に電気的に接続される。
積層セラミック基板16はシリコーン接着剤により樹脂ベース部材17に実装される。その後、シリコーン接着剤により樹脂ハウジング部材18が接着される。樹脂ハウジング部材18には、積層セラミック基板16と電気的に接続され、センサモジュールを駆動するための電源供給、およびセンサモジュールからの信号の入出力を行うためのコネクタ部のターミナル、および温度検出センサ素子を溶接するための第1,第2のターミナル3,4がインサート成型されている。温度検出センサ素子2は、図1に示すように、リード5を介して、第1のターミナル3と第2のターミナル4に溶接により電気的に接合される。第1のターミナル3と第2のターミナル4は積層セラミック基板16とアルミワイヤボンディングにより接続される。
次に、エポキシ接着剤により、樹脂カバー部材19を接着する。この樹脂ハウジング部材18,樹脂ベース部材17,樹脂カバー部材19により副通路9が形成され、積層セラミック基板16に実装された流量センサ素子1はこの副通路9に配置される。
副通路9は流れの上流側に開口した流入口より主通路20を流れる流体の一部を採り込み、図1に示すように、流入口から流入した流体は、流量センサ素子1の位置までの間に、流れ方向が180度変向される。この構成により、流体に含まれるダスト,汚損物質,水などは、慣性力により、副通路9の壁に衝突し、運動エネルギーを失う。これにより、流量センサ素子1への直接の衝突を大幅に低減することができ、信頼性を向上することができる。
また、エンジン周りの環境下においては、近年の可変式バルブタイミングの採用などの理由により、主通路20を流れる流体は、常に安定している訳ではなく、脈動が発生し、場合によっては、エンジン側からの流れとなる逆流が発生する。
このような状況下でも精度よく流量を検出するには、図1に記載の副通路9のように、逆流側に出口を形成し、上流側流路10と下流側流路11を形成し、上流側,下流側何れの方向に対しても、できるだけ対称な副通路9が有効である。しかし、この構成をとる場合、図2に示すように、センサモジュール23の幅の範囲内に、上流側流路10と下流側流路11を2重の構造で形成する必要がある。センサモジュール23の幅に関しては、圧力損失の観点から、10mm以下が望ましい。このように限られたセンサモジュール23の幅範囲で、図2に示すように複雑な副通路9を構成する場合、副通路幅は、センサモジュール23の幅の1/2以下となる。そのため、副通路9の変形は、相対的に流量センサ素子1の計測精度に大きく影響し、特許文献2に記載のように、副通路に面した領域に温度検出センサ素子を配置する構成をとることが困難となる。
また、図2に示すように、副通路9内の流れは、積層セラミック基板16により、流量センサ素子1側の表面側流路12と裏面側流路13に分流される。ここで、裏面側流路13の流速が表面側流路12の流速よりも速くなる構成とすることにより、流体に含まれるダスト,汚損物質,水などは、慣性力により、主に裏面側流路13に流れ込んでいく。これにより、ダスト等が流量センサ素子1に直接衝突するのを大幅に低減することができ、信頼性を向上することができる。また、樹脂ハウジング部材18の流量センサ素子1上の位置には、流れを縮流するための絞り14が形成されている。絞り14により、流量センサ素子1上で流体の乱れを低減した状態を得ることができ、安定した流量計測が可能となる。しかし、この構成も副通路9の幅はセンサモジュール23の幅の1/2以下となり、また、絞り14によっても通路幅は狭くなる構成となる。従って、相対的に副通路9の変形は、流量センサ素子1の計測精度に大きく影響する。従って、副通路9に面した領域に温度検出センサ素子2を配置する構成をとることが困難となる。
そのため、上述のような構成のセンサモジュール23に対しては、温度検出センサ素子2は副通路9に変形の影響を及ぼさない位置に設置することが望ましい。具体的には、図3に示すように、副通路の外部に温度検出センサ素子2を配置することが望ましい。しかし、一方で、センサモジュール取付部22に近い位置では、主通路20を形成するダクト21からの熱伝導影響を受ける。また、熱伝導はセンサモジュール取付部22からセンサモジュール23の挿入方向に伝わるため、第1のターミナル3よりも第2のターミナル4の方がより熱伝導の影響を受ける。そのため、第2のターミナル4と第2のターミナル4の熱応力による変形量に違いが生じてしまい、これにより温度検出センサ素子2を支持するリード5にも変形が生じてしまう。すなわち、流量センサ素子1で検出される流量信号の精度を悪化させてしまう。
そこで、本実施形態のターミナル形状は図4に示すような形状を有している。ここで、図4は図1の第1のターミナル3および第2のターミナル4付近の拡大図であり、また、図6の斜線部は、第1のターミナル3および第2のターミナル4の樹脂ハウジング部材18にインサートされている領域を示す。図4および図6に示されるように、本実施形態のターミナル形状は、第1のターミナル3の樹脂ハウジング部材18にインサートされている領域にダミー領域24が付加されている。
このように、ダミー領域24を付加することで、第1のターミナル3に第2のターミナル4よりも積極的に熱による影響を受けさせることが可能となる。これにより、第1のターミナル3と第2のターミナル4による熱による影響の差を小さくすることができ、熱応力による変形量の違いを小さくし、これにより、リード5に付加される応力を低減することが可能となる。こうして、各ターミナルの温度検出センサ素子2のリード5が溶接される位置における相対的な変形を抑えることができ、長期間の使用においても信頼性の高い温度信号の提供が可能となる。また、副通路9への変形影響を与えないため、流量センサ素子1で検出される流量信号の精度悪化を抑制することができる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。なお、先に説明した実施の形態と重複する部分については同様の符号を付し、詳細な説明を省略する。以下、異なる部分について説明する。
図7は、本実施形態におけるセンサモジュール23を示す部分断面図、図8は、図7の破線Pの領域を拡大図である。また、図9は図8のB−B断面を示す。
図7で示されるように、第1のターミナル3および第2のターミナル4がインサート成型される領域は、回路室25と副通路9の境界に近い位置である。そのため、第1のターミナル3および第2のターミナル4がインサート成型される領域は、設計上、樹脂の厚みを均一にすることが困難である。
図9に示すように、樹脂の厚みが異なることから、モールド成型の際に、樹脂の冷却速度が第1のターミナル3と第2のターミナル4とで異なってしまい、この冷却速度差によって、各ターミナルにかかる熱応力に差が生じることになる。この応力差により、成型後に第1のターミナル3と第2のターミナル4において、それぞれに異なる変形量で変形してしまう。しかし、本実施形態では、図8,図9および図10に示すように、樹脂ハウジング部材18の樹脂厚さが小さい領域に第2のターミナル4が配置され、樹脂厚さが大きい領域に第1のターミナル3が配置され、第1のターミナル3のダミー領域24の面積をS1、第2のターミナル4のダミー領域24の面積をS2としたときに、S1>S2となるように構成する。このように、第1のターミナルと第2のターミナルのダミー領域の面積を変えることによって、樹脂から各ターミナルへの熱応力の受け方に違いを与えることができる。この相違を利用して、第1のターミナル3と第2のターミナル4の、温度検出センサ素子2を支持するリード5が電気的に接続される領域の変形を相対的に小さくすることができる。
また、センサモジュール23として使用される際には、センサモジュール取付部22から伝わる熱影響に対しても、樹脂の厚み違いにより第1のターミナル3と第2のターミナル4で、熱の受け方が異なるため、ダミー領域24の面積を変えることによって、第1のターミナル3と第2のターミナル4の熱影響の受け方に相違を持たせることができる。この相違を利用して、第1のターミナル3と第2のターミナル4の、温度検出センサ素子2を支持するリード5が電気的に接続される領域の変形を相対的に小さくすることができることを特徴とする。これにより、長期間の使用においても信頼性の高い温度信号出力を提供できる温度検出センサ素子一体型の流量センサを提供することが可能となる。
さらに、センサモジュール23は自動車環境で使用されている際には、センサモジュール取付部22から熱が伝わってくるが、その一方で、主通路20に流れる流体によりセンサモジュール23は冷却される。従って、センサモジュール取付部22からの挿入方向の距離が大きくなるに従ってセンサモジュール23の温度は低くなる。従って、図8に示すように、第1のターミナル3は第2のターミナル4よりも、より冷却され易いため、取付け面から受ける熱影響に差が発生し、変形の仕方にも差が発生する。ここで、ダミー領域の面積に違いを持たせることにより、第1のターミナルと第2のターミナルの熱影響の受け方に相違を持たせることができる。この相違を利用して、第1のターミナル3と第2のターミナル4の、温度検出センサ素子2を支持するリード5が電気的に接続される領域の変形を相対的に小さくすることができる。この場合、図8,図9および図10に示すように、樹脂ハウジング部材18の樹脂厚さが小さい領域に第2のターミナル4が配置され、樹脂厚さが大きい領域に第1のターミナル3が配置され、第1のターミナル3のダミー領域24の面積をS1、第2のターミナル4のダミー領域24の面積をS2としたときに、S1>S2となるように構成している。これにより、長期間の使用においても信頼性の高い温度信号出力を提供できる温度検出センサ素子一体型の流量センサを提供することが可能となる。
また、より好ましい他の態様では、第1および第2のターミナルに、温度センサ素子の出力を得るための電流が流れる領域と流れない領域を設け、電流が流れない領域を、ダミー領域とすることを特徴としている。ダミー領域は、積極的に熱を受けてターミナルの変形を制御し、温度検出センサ素子リードの変形を抑制することを目的としている。しかし、ターミナルは回路と温度検出センサ素子の電気信号を伝えることも必要である。そのため、熱を受けて積極的に変形させる領域と、電気信号を伝える領域に分けることにより、より信頼性を向上させることが可能となる。
さらに、本発明の他の実施形態について図11を用いて説明する。なお、先に説明した実施形態と重複する部分については先の実施形態と同様とし、詳細な説明を省略する。以下、異なる部分である本実施形態のターミナルの形状ついて説明する。
本実施形態では、第1のターミナル3および第2のターミナル4の熱応力による、第1のターミナル溶接位置6と第2のターミナル溶接位置7の変形をより小さくするために図11に示すように、ダミー領域24は第1のターミナル3に設け、第2のターミナル4の、ダミー領域24の領域のみ第1のターミナル3との距離が小さくなるように構成した。これにより、第1のターミナル3のダミー領域24は熱により、積極的に変形するため、その変形し易い位置のみを第2のターミナル4を近づけることにより、第1のターミナル溶接位置6と第2のターミナル溶接位置7の相対的な変形を防止することができる。従って、リード5への応力を緩和することが可能となる。具体的には、近づける距離は0.3から0.7mmの範囲とすることが有効である。
図5は本発明を適用したターミナルにおいて、熱応力解析を行った結果の一例を示す。本結果例では、発生する最大応力は約170MPaである。一方、本発明に示すダミー領域を有していない場合の結果例では約230MPa以上である。すなわち、本発明のターミナルの構成により、発生する応力を約73%に低減できる。
1 流量センサ素子
2 温度検出センサ素子
3 第1のターミナル
4 第2のターミナル
5 リード
6 第1のターミナル溶接位置
7 第2のターミナル溶接位置
8 矩形状の凹部
9 副通路
10 上流側流路
11 下流側流路
12 表面側流路
13 裏面側流路
14 絞り
15 調整用LSI
16 積層セラミック基板
17 樹脂ベース部材
18 樹脂ハウジング部材
19 樹脂カバー部材
20 主通路
21 ダクト
22 センサモジュール取付部
23 センサモジュール
24 ダミー領域
25 回路室

Claims (5)

  1. 主通路の内部に挿入され、主通路の流量の一部が流れこむ副通路を構成する樹脂ハウジング部材と、前記副通路に配置される流量を検出する流量センサ素子と、前記流量センサ素子と電気的に接続される回路基板と、電気信号を伝える2本のリードを有する温度を検出する温度検出センサ素子と、前記2本のリードがそれぞれ電気的,機械的に接続され、かつ、前記回路基板に電気的に接続され、前記樹脂ハウジング部材にインサート成形された第1のターミナルおよび第2のターミナルとを有する熱式流量センサにおいて、
    前記温度検出センサ素子は、前記副通路の外部に設けられており、
    前記第1のターミナルまたは前記第2のターミナルは、前記樹脂ハウジング部材にインサートされている領域にダミー領域が設けられていることを特徴とする熱式流量センサ。
  2. 請求項1に記載の熱式流量センサにおいて、
    前記第1のターミナルおよび前記第2のターミナルの前記樹脂ハウジング部材にインサートされている領域における前記樹脂ハウジング部材の厚さが、前記第1のターミナルと前記第2のターミナルで異なっており、前記樹脂ハウジング部材の樹脂厚さが小さい領域に第1のターミナルが配置され、前記樹脂ハウジング部材の樹脂厚さが大きい領域に第2のターミナルが配置されているとき、
    前記第1のターミナルのダミー領域面積をS1、前記第2のターミナルのダミー領域面積をS2とすると、S1>S2となるように前記ダミー領域面積が設けられていることを特徴とする熱式流量センサ。
  3. 前記第1のターミナルは、前記第2のターミナルよりも前記主通路壁面から離れた位置に配置されており、前記第1のターミナルのダミー領域面積をS1、前記第2のターミナルのダミー領域をS2とすると、S1>S2となるように前記ダミー領域面積を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱式流量センサ。
  4. 前記第1および第2のターミナルに前記温度検出センサ素子の出力を得るための電流が流れる領域と流れない領域を設け、前記電流が流れない領域に前記ダミー領域を設けたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の熱式流量センサ。
  5. 前記第1のターミナルにおいて、前記第2のターミナルのダミー領域が設けられた範囲のみ前記第1のターミナルと前記第2のターミナルの距離を小さくしたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の熱式流量センサ。
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