JP2012044945A - 魚釣用スピニングリール - Google Patents

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【課題】、外力が作用し難く、釣り糸が引掛かり難い、比剛性及び比強度に優れた魚釣用スピニングリールを提供すること。
【解決手段】一側に配置したハンドル14で回転駆動されるドライブギヤ26aをリールボディ12a内に収容し、このリールボディ12aから上方に延びる脚部12cを介して釣竿に取付けられるリール本体12と、このリール本体12のリールボディ12aを後方から覆うキャップ部材50とを備える魚釣用スピニングリール10であって、脚部12cは、リールボディ12aに隣接する基部領域34に、互いに側方に離間して配置される複数の支柱部34b,34cを有し、互いに隣接する支柱部間に、キャップ部材の先端部50aを配置し、これらの支柱部34b,34cとキャップ部材50の先端部50aとで、後方に開口する凹部を形成する魚釣用スピニングリール10。
【選択図】図3

Description

本発明は、魚釣用リールに関し、特に、リール本体の後方にキャップ部材を設けた魚釣用スピニングリールに関する。
一般に、魚釣用スピニングリールは、釣竿に固定するための脚部を一体的に形成したリール本体にスプールを支持し、このリール本体の一側に回転可能に支持したハンドルを通じてこのリール本体のリールボディ内に組込んだ巻取り駆動機構のドライブギヤを駆動することにより、スプールに釣糸を巻回保持する構成を備えており、このようなスピニングリールには、リール本体の後部にキャップ部材を設けて、リール本体およびリール本体の内部に組込んだ構成部品の保護を図るものがある。
このようなキャップ部材をリール本体に固定するため、例えば、リール本体の後部の全幅を覆うキャップ部材の下端に設けた爪を介してリール本体に係止させ、脚部の前方から貫通孔内に挿入したねじで締付け、固定するものがある(例えば特許文献1参照)。
また、キャップ部材の装着面から前方に突出させた係止突起を、リール本体の脚部を前後方向に貫通する係止孔に挿通し、下方からねじ部材を締付けることにより、係止突起の上面を係止孔の上面に当接させて弾性係止するものがある(例えば特許文献2参照)。
更に、キャップ部材の内面とリール本体の外面とに互いに噛合い可能な係止部を形成し、これらの係止部に、下方から締付けるねじの力で互いに圧接し合うような角度を設けたものがある(例えば特許文献3参照)。
実開平5−39268号公報 特開2004−81150号公報 特開2006−115808号公報
このような従来の魚釣用スピニングリールは、意匠性の向上と共にキャップ部材自体が他の部材の保持機能等の機能性を有する点で優れたものではあるが、しかし、キャップ部材がその周縁部を薄肉の板状で形成されることから、特に上端が、リール本体の外面に露出した状態で配置されることになる。
キャップ部材を、その外形に沿ってリール本体に凹設された成形部内に収容し、外面を周部と同じ面内に配置するとしても、その外形に沿って極僅かな隙間又は段部がリール本体との間に形成されることになる。このような隙間又は段部により、特に釣竿に近接する部分で釣り糸が引掛かり易く、絡まりやすい。また、釣り糸以外にも、外部の部材からの作用を受け易い。このような外力の作用は、キャップ部材に破損を生じさせる原因ともなる。
外部の部材からの作用による破損を防止するために、キャップ部材を厚肉構造に形成し、リール本体に対して強固に固定しようとすると、魚釣用スピニングリール自体の重量が増大することになる。
本発明は上述のような事情に基いてなされたもので、外力が作用し難く、釣り糸が引掛かり難い、比剛性及び比強度に優れた魚釣用スピニングリールを提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の魚釣用スピニングリールは、一側に配置したハンドルで回転駆動されるドライブギヤをリールボディ内に収容し、このリールボディから上方に延びる脚部を介して釣竿に取付けられるリール本体と、このリール本体のリールボディを後方から覆うキャップ部材とを備える魚釣用スピニングリールであって、前記脚部は、リールボディに隣接する後部領域に、互いに側方に離間して配置される複数の支柱部を有し、互いに隣接する支柱部間に、前記キャップ部材の一端部を配置し、これらの支柱部とキャップ部材の一端部とで、後方に開口する凹部を形成することを特徴とする。
前記キャップ部材の一端部は、側縁部が前記支柱部で係止され、側方への移動を規制されることが好ましい。
前記支柱部間の間隔は、リールボディ側から上方に向けて縮小し、前記キャップ部材の一端部の上方への移動を規制するものであることが好ましい。
また、前記キャップ部材は、前記一端部に、リール本体に固定するための係合部を有し、前記脚部とリールボディとの一方に、前記係合部が嵌合する受部が形成されるものであってもよい。
本発明の魚釣用スピニングリールによると、脚部がリールボディに隣接する後部領域に複数の支柱部を有することにより、側方向における比剛性及び比強度が向上すると共に、支柱部間にキャップ部材の一端部が配置されることにより、この一端部の端面が外部に露出せず、リール本体との間に隙間又は段部のない滑らかな外面形状を形成し、釣り糸又は外部部材からの作用を受け難くなる。
キャップ部材が一端部の側縁部を支柱部で係止され、側方への移動を規制される場合には、キャップ部材に作用する力が支柱部を介してリール本体に直接伝達され、他の部位に負荷が作用するのを防止することができる。
これらの支柱部間の間隔がリールボディ側から上方に向けて縮小し、キャップ部材の一端部の上方への移動を規制する場合には、キャップ部材の取付けが容易に行うことができると共に、凹部を介してキャップ部材の一端部を容易に視認することができ、組立て及びメインテナンスを容易に行うことができる。
キャップ部材の一端部に形成した係合部と、リール本体に形成した受部とを介してキャップ部材をリール本体に固定する場合には、キャップ部材の動きを規制する方向にキャップ部材を固定するための締結部材を配置することで、効率よく取付けることができる。
本発明の好ましい実施形態による魚釣用スピニングリールの側面図。 分解したリール本体をキャップ部材と共に示す説明図。 リール本体にキャップ部材を取付けた状態の断面図。 図3のリール本体を後部側から見た説明図。 リール本体の一部を示し、(A)は一部を断面とした側面図、(B)は背面図、(C)は底面図。 リール本体の脚部の断面を示し、(A)は図5の6A−6Aに沿う断面図、(B)は図5の6B−6Bに沿う断面図。 キャップ部材を示し、(A)は後面図、(B)は側面図、(C)は(B)の右から見た前面図、(D)は(B)の7D−7Dに沿う断面図、(E)は(B)の7E−7Eに沿う断面図。 他の実施形態による魚釣用スピニングリールの図1と同様な説明図。 図8の魚釣用スピニングリールの図3と同様な断面図。 図8の魚釣用スピニングリールの脚部を示し、(A)は図9の10A−10Aに沿う断面図、(B)は10B−10Bに沿う断面図。
図1から図7は、本発明の好ましい実施形態による魚釣用スピニングリール10を示す。
図1に全体を示すように、この魚釣用スピニングリール10は、リール本体12の一側に配置したハンドル14を回転すると、リール本体12の前方に配置したスプール16が前後に往復動し、これに同期してロータ18が回転される。ハンドル14は、自由に左右に付替えることができ、このハンドル14の回転操作でロータ18が回転すると、このロータ18に設けたベール20及び図示しない釣り糸案内部を介して釣り糸がスプール16の巻回胴部16aに均等に巻き取られる。釣り糸をスプール16から放出する場合は、ベール20及びこのベール支持部材20aを図1に示す巻取位置から反対側に反転する。ベール20が反転した位置にあっても、ハンドル14を正転方向(釣糸をスプールに巻き取る方向の回転)に回転すると、図示しない復帰機構を介して、釣糸放出位置にあるベール20は、図1に示す釣糸巻取位置に復帰することができる。
これらのスプール16及びロータ18は、適宜の構造のものを用いることができる。
このロータ18の内側には、リール本体12に対するこのロータ18の回転状態を、逆転防止状態と正逆転可能状態とに切換える公知の逆転防止機構(図示しない)が配置されており、リール本体12の下方側に配置したクラッチレバーLを操作することにより、例えば逆転防止機構の一方向クラッチを介して、ロータ18が釣糸巻取方向(正転方向)および釣糸繰出方向(逆転方向)に自由に回転できる正逆転可能状態と、正転方向にのみ回転可能な逆転防止状態とに切換えられる。
図2から図4に示すように、リール本体12は、一側に開口する内部空間Nを形成したリールボディ12aと、この内部空間Nを閉じる蓋体12bとを有し、リールボディ12aから上方に延出する脚部12cの先端である上端部に、前後方向に延びる竿取付部12dが一体に形成され、この竿取付部12dを介して図示しない釣竿に固定される。蓋体12bは、リールボディ12aの開口端に配置した適宜の位置決め部材を通じて正確に位置決めし、図示の実施形態では4本である複数本のねじ22を、装着孔22bを通してリールボディ12aのねじ孔22aに締付けることにより、リールボディ12aに固定される。
この蓋体12bの外方に突出する軸受ハウジング部13b(図4)内には、軸受部材(図示しない)が配置されており、リールボディ12aの外方に突出した軸受ハウジング部13a(図4)内に設けられた軸受部材(図示しない)と共に、ハンドル14で回転駆動される駆動軸24を回転自在に支える。また、リールボディ12aの前部には、内部空間Nに連通する円筒状の筒部11aを形成してある。
リールボディ12a、脚部12c及び竿取付部12dは、例えばアルミニウム合金、マグネシウム合金等の金属や、ABS樹脂、PA樹脂等の高強度樹脂や、CFRP、GFRP等の繊維強化樹脂等で剛性構造に形成してあり、スプール16を前後に往復動させるスプール往復動装置やロータ18を回転駆動する巻取駆動機構等を形成する内部空間N内に配置した各部材の正確な動作を確保すると共に、外力から保護する。蓋体12bも、同様な強度を持つ剛性構造に形成することが好ましい。
図3に概略的に示すように、内部空間N内には、ハンドル軸24に一体的に形成されたドライブギヤ26aが配置されており、このドライブギヤ26aにより、図示しない巻取駆動機構のピニオンギヤを介して上述のロータ18が回転駆動される。また、これに同期して、スプール往復動装置の連動歯車26bが回転され、この連動歯車の偏心位置に設けたピン(図示しない)が摺動体28のカム溝(図示しない)内を移動しつつ摺動体28及びスプール軸30を往復動する。このスプール軸30は、リールボディ12aに一体的に形成されて内部空間N内に突出する支持台32で案内されつつ、先端に配置したスプール16と共に前後動する。各部材は、剛性構造のリールボディ12a及び蓋体12bにより、滑らかな動作が確保される。
特に、図5及び図6に示すように、このリール本体12は、脚部12cの基部領域34すなわちリールボディ12aに隣接する領域が、本実施形態では3つの支柱部34a,34b,34cを有している。これらの支柱部は、それぞれ脚部12cの一部であり、一体構造の分岐部を形成する。
図5の(A),(B)及び図6の(A)に示すように、前方に配置される支柱部34aは、両側面がリールボディ12a及び蓋体12bの前方位置すなわち板部11b(図2)の後方位置でリールボディ12a及び蓋体12bの両側から連続した状態で、側方寸法を次第に減少させつつ上方に向けて延び、その前面側がリールボディ12aの前部から略ハンドル軸24の上方位置で最も後方に配置される凹面形状を形成する。この前面は、スプール軸30に平行な断面内で、図6の(A)に示す曲率の小さな面から次第に大きく湾曲して(B)に示す曲率の大きな曲面形状に移行する。
また、後方から見て右側に配置される支柱部34bと左側に配置される支柱部34cは、支柱部34aから後方に離間した位置で、互いに側方に離間して配置される。支柱部34b,34cの外側面は、前方側が後方側よりも外方に広がる傾斜面状に形成されており、それぞれリールボディ12a及び蓋体12bの側面から連続して延び、前方かつ上方に湾曲する湾曲面を形成する。これらの外側面間の間隔は、前方側及び後方側が共に上方に向けて次第に縮小する。それぞれの外側面は、軸受ハウジング部13aの上方位置に至ると、前方の支柱部34aに連結される。
更に、これらの支柱部34b,34cの後面も、リールボディ12a及び蓋体12bの後面から前方に向けて凸状の曲線を形成しつつ上方に湾曲して延び、軸受ハウジング部13aの上方位置で合流し、この後、図6の(B)に断面で示す1つの面として上方に延びる。支柱部34aの前面と支柱部34b,34cの後面との間の間隔も上方に向けて次第に減少する。竿取付部12dに隣接する部位では、脚部12cが竿取付部12dとが互いに略直交する方向に配置されると共に、左右及び前後方向のほぼ重心位置に配置することにより、釣竿と共に魚釣用リール10を握持したとき取り扱いが容易となる。この竿取付部12dに隣接する部位は、図5の(A)及び(B)に示すように、前後方向よりも左右方向の寸法が大きい偏平構造に形成することが好ましい。
なお、支柱部34a,34b,34cの各面は、例えばその面する方向にしたがって前面、側面、後面又は内面と称するもので、各面を厳密に区画することは必要でない。必要な場合には、図6に示すように、その間の稜線部で特定し、大部分を形成する面部の曲率半径より小さくなる部位によって特定することもできる。いずれの場合も、これらの各支柱34a,34b,34cの外面は滑らかな曲面状の外面に形成すると共に、互いに合流する部位の内面間にはらかな円弧状の湾曲面を形成し、釣り糸が引掛かりを防止することが好ましい。
このように、本実施形態の脚部12cは、リールボディ12aに隣接する基部領域34に、後部領域に配置される2つの支柱部34b,34cと、前部領域に配置される1つの支柱部34aとを互いに離間させて形成し、隣接する支柱部間の間隔が上方に向けて次第に減少する。後部に配置される支柱部34b,34cは、左右方向の比剛性・比強度を向上させ、リール本体12の軽量化と剛性感を向上させることができ、側方及び前後に好適なバランスを確保することができ、魚釣り操作が容易となる。
また、リールボディ12a及び蓋体12bの外面が、この基部領域34を介して滑らかに移行することができ、釣り糸が引っ掛り難い外面を形成する。このような基部領域34は、リールボディ12a又は蓋体12bの上端から竿取付部12dに至る脚部12cの全長に対して15〜50%程度に形成することが好ましい。
このリール本体12の後部には、リールボディ12aと蓋体12bとの接合部を覆ってリールボディ12a及び蓋体12bの下側の底部部位から脚部12cが突出する上部部位に達する範囲に、後述するキャップ部材50が取付けられる。
基部領域34の支柱部34b,34cの互いに対向する内面36は、リールボディ12aに隣接する部位で、前方及び上方に向けてテーパ状に次第に狭まる間隙Gを形成する。この間隙Gは、前部の支柱部34aの内面38との間で両側方にも開口すると共に、後方に開口し、後方からキャップ部材50を受入れることができる。間隙Gの上下方向の寸法は、キャップ部材50の厚さよりも十分大きく、キャップ部材50を受入れたときに、このキャップ部材50と内面36とで、後方に開口する凹部を形成する。
このキャップ部材50に形成した係合部(後述する)を嵌合するための受部40として、左右方向に延びる溝が間隙Gの前端側を閉じる支柱部34aの内面である後面38に形成してあり、リールボディ12aの底部に締結部材すなわち止めねじ70で取付けられたキャップ部材50の上端に係合して保持することができる。リールボディ12aの底部に示す符号42は、キャップ部材50を左右方向に位置決めするための位置決め凹部を示し、42aは、キャップ部材50の基端部50cの端面に契合する係合面を示す。
更に、リールボディ12aの後部には、キャップ部材50の上方移動を阻止する係止突部44aと係止凹部44bとを形成してあり、ねじ受46に近接して後方に突設した突起48をキャップ部材50の内面に当接させて支えることにより、キャップ部材50の変形を防止するようにしてもよい。
図3,4,7に示すように、本実施形態のキャップ部材50は、全体が3つの領域から形成してある。上方に配置される一端部すなわち先端部50aは、ハンドル軸24から最も後方に引き込められた摺動体28の上方に重なる領域にわたって延設され、中間部50bは、脚部12cの基部からスプール軸30の後方かつ下方の最も後方に突出する領域にわたってこのリールボディ12aの後方に重なる状態に延設され、基端部50cは、リールボディ12aの最も後方に突出した位置から駆動軸24の下方に重なる領域にわたって延設されている。これらの一端部50aと中間部50bと基端部50cは、先端部50aから基端部50cに向けて順に幅広に形成されている。
図7に示すように、キャップ部材50は、長手方向の中心面Cに沿って中央頂部52を延設し、この中央頂部52の両側に側部54,56を配置した対称形状に形成してある。中央頂部52は、先端部50aから中間部50bに沿って次第に側方に広がる幅広に形成してあり、基端部50cでは、リールボディ12aの後端側から前方に向けて扇形に広がる。
これらの中央頂部52と両側部54,56との間に、外方に突出する角部あるいは稜線部55,57をその長手方向に沿って形成することが好ましく、これらの稜線部55,57により、このキャップ部材50の剛性及び強度を向上させることができる。特に、これらの稜線部55,57をキャップ部材50の外部に露出した部分すなわち支柱部34b,34cの外面よりも後方に配置される部分に形成することにより、このキャップ部材50の剛性及び強度を向上させ、更に、キャップ部材50とリールボディ12aとの間に空隙S(図3)を成することができ、キャップ部材50が衝撃で変形した場合でも、リール本体12に衝撃が作用するのを防止し、保護することができる。
このような稜線部55,57により、先端部50aの中間部50b側から、中間部50b及び基端部50cに連通する凹設部58を形成する。側部54,56の内面には、リールボディ12aの角部に係合する溝54a,56aをそれぞれの側縁部に沿って形成することが好ましい。
この凹設部58内には、基端部50cでねじ止め部60が突出する。このねじ止め部60は、止めねじ70(図2,3)の頭部が中央頂部52から突出しない深さに形成してあり、このねじ止め部60の内面は、止めねじ70を締付けたときに、リールボディ12aのねじ受け46の外面に当接することが好ましい。
更に、基端部50cの端面から、位置決め突起64を突出させてあり、この端面をリールボディ12aの底部の係合面42aに当接させ、位置決め突起64をリールボディ12aに形成した位置決め凹部42に係合することにより、左右方向の位置決めが行われる。また、上下方向の位置決めを行うため、キャップ部材50の中間部50bでは、リールボディ12aの係止突部44a及び係止凹部44bの下側に係合する係止板部62aと、係止凹部44bに嵌合する係止突部62bとを形成してある。これにより、ねじ止め部60を介してリールボディ12aのねじ受け46に止めねじ70を締付けたときに、キャップ部材50の上方への動きを防止することができる。
本実施形態のキャップ部材50は、特に前方側で、先端部50aの側部54,56が平坦状に形成され、凹設部58が形成されないか、あるいは、僅かに凹面状の湾曲面をなす内面がリールボディ12aの頂部に載置される。
この先端部50aの先端側は、側部54,56間の幅が支柱部34b,34cの内面36間のテーパ状の間隙Gに対応し、又は、これよりも僅かに幅狭のテーパ状に形成してあり、支柱部34b,34c間の間隙G内に後方から自由に差し込むことができる。また、この先端部50aの、先端からは、支柱部34aの内面38に形成した受部40に嵌合する係合部66を設けてある。本実施形態の係合部66は、受部40を形成する溝に係合する突片として形成してあるが、先端部50aの先端の円弧状部分で形成してもよい。
これにより、キャップ部材50の先端部50aを支柱部34b,34c間の間隙G内に差し込む際、内面36が側部54,56をその側縁部に沿って案内し、係合部66が受部40に嵌合した後は、側面36が先端部50aを係止して側方への移動を規制する。更に、内面36間に形成される間隙Gは、前方に向けて縮小して狭まると共に、上方にも縮小して狭まるテーパ状に形成されているため、先端部50aの上方移動も規制する。これは、内面36がキャップ部材50を所要位置に正確に案内すると共に、止めねじ70を受け部46に締付けるときに、キャップ部材50に作用する力を均等に受けることができ、取付作業を容易にする。勿論、間隙Gの周部は滑らかな湾曲面とし、釣り糸が当っても損傷しない形状に形成することは明らかである。
止めねじ70を配置する位置及びその締付方向は適宜の選択することが可能であるが、特に、キャップ部材50の先端部50aに形成した係合部66と、リール本体12に形成した受部40を介してキャップ部材50をリール本体12に固定する場合には、これらの係合部66が受部40を形成する溝に係合してキャップ部材50の動きを規制する方向に、キャップ部材50を固定するように止めねじ70の位置及び締付方向を配置することで、効率よく取付けることができる。すなわち、止めねじ70と異なる方向への動きを規制することで装着状態が安定する。必要な場合には、一箇所に限らず、複数の位置に止めねじ70を設けることもでき、ねじ受け48、ネジ止め部60及び止めねじ70のサイズも適宜に調整することができる。
なお、係合部66と受部40とは上述の実施形態とは逆に形成してもよい。例えば、受部40として突片を支柱部34aに形成し、係合部66として溝をキャップ部材50に形成することも可能である。また、先端部50aの先端と支柱部34aの内面38とに設けることに代え、側部54,56と内面36とに設けることも可能である。
この魚釣用スピニングリール10を組立てる場合は、リールボディ12aの内部空間N内に所要の部材を組込み、蓋体12bを閉じ、リールボディ12aと蓋体12bとを一体にした後、キャップ部材50をリール本体12の後方から装着する。位置決め用突起64と位置決め凹部42とを嵌合して左右方向の位置決めを行うと共に、係止板部62aと係止突部62bとを、リール本体12の係止突部44aと係止凹部44bとに係合させて上下方向の位置決めを行う。この際、先端部50aを支柱部34b,34c間に差し込むことにより、キャップ部材50の左右方向及び上下方向の位置決めを容易に行うことができるため、係止板部62a及び係止突部62bの位置確認を容易に行うことができる。
また、間隙Gがキャップ部材50の厚さよりも十分大きな上下方向寸法を形成するため、先端部50aと支柱34b、34cの内面36とで形成される凹部を介して、先端部50aの位置を外部から容易に確認することができる。製造時の組み立てに限らず、キャップ部材50を取外して整備する際の作業も極めて容易である。
更に、先端部50aが支柱部34b,34cの内面36で左右方向及び上方への移動を規制されるため、魚釣用スピニングリール10の使用中に、キャップ部材50に外力が作用しても、先端部50aを介して3つの支柱部34a,34b,34cに直接力を伝達することができるため、ねじ止め部60、係止板部62a、係止突部62b等に無理な力が作用するのを防止することができる。
このキャップ部材50は、例えばABS樹脂、PC樹脂等のリール本体12を形成する材料よりも低比重材料で形成することにより、支柱部34a,34b,34cに損傷を与えることがなく、損傷した場合には、このキャップ部材50のみを交換することで維持コストを向上することもできる。更に、このキャップ部材50と支柱部34b,34cの内面36とで、後方に開口する凹部を形成することにより、このキャップ部材50の外面を脚部12cの後方から視認できるため、その外観を優れたものにすることができる。このキャップ部材50は、支柱部34aと支中部34b,34cとの間に形成される間隙を介して側方からも視認できるため、外観が向上させることができる。
このように、本実施形態の魚釣用スピニングリール10では、脚部12のリールボディに隣接する基部領域34の後部に2つの支柱部34b,34cを有することにより、左右側方向における比剛性及び比強度が向上すると共に、支柱部34b,34c間にキャップ部材50の先端部50aが配置されることにより、この先端部50aの端面が外部に露出せず、リール本体12との間に隙間又は段部のない滑らかな外面形状を形成し、釣り糸又は外部部材からの作用を受け難くなる。
図8から図10は他の実施形態による魚釣用スピニングリール10Aを示す。本実施形態は基本的には上述の実施形態と同様であるため、同様な部位には同様な符号を付し、その詳細な説明を省略する。
本実施形態では、基部領域34Aを図10の(B)に示すように後方に開口する断面U字状に形成してあり、支柱部34aに支柱部34b,34cが一体化されている。したがって間隙Gは後方にのみ開口し、側方には開口しない。そして、前方の支柱部34aを貫通して間隙Gに開口する貫通孔68が受部として前後方向に形成してある。また、キャップ部材50Aの先端部50aの先端には、貫通孔68の挿通した固定ねじ72が螺合するねじ孔74を係合部として形成してある。受部を形成する貫通孔68は段付構造に形成し、固定ねじ72の頭部が脚部12cの前方に突出しないことが好ましい。
この実施形態においても、キャップ部材50の先端部50aが間隙Gを形成する内面36間で案内されるため、位置決めが容易である。固定ねじ72を締め付けることにより、先端部50aが間隙G内を前方に引きつけられ、より確実に位置決めし、保持することができる。
基部領域34Aに間隙Gが形成されることにより、左右側方向における比剛性及び比強度が向上し、更に、支柱部34b,34c間にキャップ部材50の先端部50aが配置されることにより、この先端部50aの端面が外部に露出せず、リール本体12との間に隙間又は段部のない滑らかな外面形状を形成し、釣り糸又は外部部材からの作用を受け難くなる。
なお、このような貫通孔68と固定ねじ72は、図1から図8に示すように、3つの支柱部を有する実施形態にも用いることができる。この場合のねじ孔74は、係合部66を形成する突片に形成してもよく、又は、突片を形成せずに、先端部50aの先端に直接形成することも可能である。
10…魚釣用スピニングリール、12…リール本体、12a…リールボディ、12c…脚部、14…ハンドル、26a…ドライブギヤ、34a,34b,34c…支柱部、50…キャップ部材、50a…先端部(一端部)、G…間隙。

Claims (4)

  1. 一側に配置したハンドルで回転駆動されるドライブギヤをリールボディ内に収容し、このリールボディから上方に延びる脚部を介して釣竿に取付けられるリール本体と、このリール本体のリールボディを後方から覆うキャップ部材とを備える魚釣用スピニングリールであって、
    前記脚部は、リールボディに隣接する後部領域に、互いに側方に離間して配置される複数の支柱部を有し、互いに隣接する支柱部間に、前記キャップ部材の一端部を配置し、これらの支柱部とキャップ部材の一端部とで、後方に開口する凹部を形成することを特徴とする魚釣用スピニングリール。
  2. 前記キャップ部材の一端部は、側縁部が前記支柱部で係止され、側方への移動を規制される請求項1に記載の魚釣用スピニングリール。
  3. 前記支柱部間の間隔は、リールボディ側から上方に向けて縮小し、前記キャップ部材の一端部の上方への移動を規制する請求項1又は2に記載の魚釣用スピニングリール。
  4. 前記キャップ部材は、前記一端部に、リール本体に固定するための係合部を有し、前記脚部とリールボディとの一方に、前記係合部が嵌合する受部が形成される請求項1から3のいずれか1つに記載の魚釣用スピニングリール。
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