JP2012044481A - 無線通信システム、中継局、受信局及び無線通信方法 - Google Patents

無線通信システム、中継局、受信局及び無線通信方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2012044481A
JP2012044481A JP2010184391A JP2010184391A JP2012044481A JP 2012044481 A JP2012044481 A JP 2012044481A JP 2010184391 A JP2010184391 A JP 2010184391A JP 2010184391 A JP2010184391 A JP 2010184391A JP 2012044481 A JP2012044481 A JP 2012044481A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
station
unit
relay station
receiving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010184391A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5577937B2 (ja
Inventor
Daisuke Jitsukawa
大介 実川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2010184391A priority Critical patent/JP5577937B2/ja
Priority to US13/211,464 priority patent/US20120045986A1/en
Publication of JP2012044481A publication Critical patent/JP2012044481A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5577937B2 publication Critical patent/JP5577937B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/14Relay systems
    • H04B7/15Active relay systems
    • H04B7/155Ground-based stations
    • H04B7/15507Relay station based processing for cell extension or control of coverage area
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/24Radio transmission systems, i.e. using radiation field for communication between two or more posts
    • H04B7/26Radio transmission systems, i.e. using radiation field for communication between two or more posts at least one of which is mobile
    • H04B7/2603Arrangements for wireless physical layer control
    • H04B7/2606Arrangements for base station coverage control, e.g. by using relays in tunnels
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L5/00Arrangements affording multiple use of the transmission path
    • H04L5/0001Arrangements for dividing the transmission path
    • H04L5/0003Two-dimensional division
    • H04L5/0005Time-frequency
    • H04L5/0007Time-frequency the frequencies being orthogonal, e.g. OFDM(A), DMT
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L5/00Arrangements affording multiple use of the transmission path
    • H04L5/0001Arrangements for dividing the transmission path
    • H04L5/0014Three-dimensional division
    • H04L5/0023Time-frequency-space
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L5/00Arrangements affording multiple use of the transmission path
    • H04L5/003Arrangements for allocating sub-channels of the transmission path
    • H04L5/0037Inter-user or inter-terminal allocation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L5/00Arrangements affording multiple use of the transmission path
    • H04L5/003Arrangements for allocating sub-channels of the transmission path
    • H04L5/0053Allocation of signaling, i.e. of overhead other than pilot signals

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Radio Relay Systems (AREA)
  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)

Abstract

【課題】受信局によって受信される信号の品質を向上させることができる無線通信システム、中継局、受信局及び無線通信方法を提供すること。
【解決手段】送信局と受信局とが中継局を介して無線通信可能な無線通信システムであって、送信局が、周波数領域と時間領域との組合せによって定まる第1の領域に既知データを割り当てた第1の信号を生成し、生成された第1の信号を送信し、中継局が、送信局によって送信された信号の第1の領域とは異なる第2の領域に既知データを割り当てた第2の信号を生成し、生成された第2の信号を送信し、受信局が、第1及び第2の信号を受信し、第1の領域に割り当てられた既知データと第2の領域に割り当てられた既知データとに基づいて、受信した第1の信号と第2の信号とを分離する。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線通信システム、中継局、受信局及び無線通信方法に関する。
無線通信システムは、例えば、基地局等の送信局と、携帯端末装置等の受信局とを有する。受信局は、送信局が提供する通信エリア内に所在する場合に、かかる送信局との間で無線通信を行う。
近年、無線通信システムには、通信エリアを拡大することを目的として、送信局と受信局との間で送受される信号を中継する中継局が配置される場合がある。中継局による中継方式として、AF(Amplify and Forward)方式がある。AF方式により中継処理を行う中継局は、送信局から受信した信号を増幅して、送信局から受信した信号と同一の周波数の信号を送信する。このようなAF方式が採用される無線通信システムでは、送信局及び中継局の双方から送信された同一の信号は、空間多重化されて受信局に到達する場合がある。これにより、AF方式が採用される無線通信システムでは、受信局によって受信される信号の品質を向上させることができると考えられる。
特開2007−295569号公報 特表2007−500482号公報 特開2003−198442号公報 特開2008−17487号公報
しかしながら、上記の従来技術では、受信局によって受信される信号の品質が劣化する場合がある。具体的には、中継局が配置される無線通信システムにおいて、受信局は、送信局から送信された信号と、中継局から送信された信号とが干渉した信号を受信する場合がある。
以下に、受信局が干渉した信号を受信する理由を説明する。中継局は、送信局から受信した信号に対して、所定の信号処理を行う。例えば、中継局は、受信信号を増幅する処理や、復調処理や、変調処理等の信号処理を行う。また、中継局は、受信局宛に送信した信号を、送信局との間で信号を送受する対送信局アンテナによって受信する場合がある。このような信号は、回り込み波と呼ばれ、中継局の内部回路を発振させる場合がある。このため、中継局は、発振を防止するために、デジタル信号処理を行うことで回り込み波を除去する。
このように、中継局は、各種信号処理を行うので、送信局によって送信された信号を受信してから信号処理にかかる時間が経過した後に、受信局に対して信号を送信する。ここで、中継局による信号処理の遅延時間が所定値よりも大きい場合には、送信局及び中継局によって送信された異なる信号が受信局に同時に到達する場合がある。すなわち、受信局は、送信局及び中継局によって送信された異なる信号が空間多重化された信号を受信する場合がある。このような信号は、干渉する場合があるので、受信局によって受信される信号の品質を劣化させるという問題を招く。
上記の問題について、図10を用いて説明する。図10は、従来の受信局が送信局及び中継局から受信する信号の一例を示す図である。なお、図10に示した例では、伝送方式として、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)が採用されているものとする。図10の上段は、受信局が送信局から受信する信号成分を示し、図10の下段は、受信局が中継局から受信する信号成分を示す。なお、図10では、受信局によって受信される信号を信号成分に分けて図示したが、受信局によって同時間に受信される信号成分は、実際には空間多重化されている。
図10に示した例において、送信局は、CP(Cyclic Prefix)とデータ信号D91とを含むOFDMシンボル90−1aと、CPとデータ信号D92を含むOFDMシンボル90−2aと、CPとデータ信号D93を含むOFDMシンボル90−3aを送信する。そして、従来の中継局は、送信局から受信したOFDMシンボル90−1a〜90−3aに対して信号処理を行った後に、信号処理後のOFDMシンボル90−1b〜90−3bを送信する。なお、OFDMシンボル90−1bは、信号処理後のOFDMシンボル90−1aであり、OFDMシンボル90−2bは、信号処理後のOFDMシンボル90−2aであり、OFDMシンボル90−3bは、信号処理後のOFDMシンボル90−3aである。
ここで、図10に示した時間「t91」は、中継局によって行われる信号処理にかかる時間を示す。また、図10に示した時間「t92」は、送信局から受信局までのパスと、中継局から受信局までのパスとが異なるために発生する伝搬遅延差を示す。すなわち、中継局から送信された信号は、送信局から送信された信号と比較して、時間「t93」=「t91+t92」だけ遅延して受信局に到達する。
そして、図10に示すように、遅延時間「t93」がCP長よりも大きい場合には、送信局及び中継局から送信された信号は、異なるOFDMシンボルが空間多重化されるので、OFDMシンボル間の干渉が発生する。具体的には、中継局から送信されたOFDMシンボル90−1bは、送信局から送信されたOFDMシンボル90−1a及びOFDMシンボル90−1bに跨って空間多重化されている。また、OFDMシンボル90−2bは、OFDMシンボル90−2a及びOFDMシンボル90−3aに跨って空間多重化されている。このため、受信局は、時間「t94」において、異なるOFDMシンボル90−2aとOFDMシンボル90−1bとが干渉した信号を受信し、時間「t95」において、異なるOFDMシンボル90−3aとOFDMシンボル90−2bとが干渉した信号を受信する。このようなことから、中継局を有する無線通信システムにおいて、送信局による信号処理遅延がCP長よりも大きい場合には、受信局によって受信される信号の品質が劣化するおそれがある。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、受信局によって受信される信号の品質を向上させることができる無線通信システム、中継局、受信局及び無線通信方法を提供することを目的とする。
本願の開示する無線通信システムは、一つの態様において、送信局と受信局とが中継局を介して無線通信可能な無線通信システムであって、前記送信局が、周波数領域と時間領域との組合せによって定まる第1の領域に既知データを割り当てた第1の信号を生成する処理を行う第1の処理部と、前記第1の処理部によって生成された前記第1の信号を送信する第1の送信部とを有し、前記中継局が、前記第1の送信部によって送信された信号の前記第1の領域とは異なる第2の領域に既知データを割り当てた第2の信号を生成する処理を行う第2の処理部と、前記第2の処理部によって生成された前記第2の信号を送信する第2の送信部とを有し、前記受信局が、前記第1及び第2の信号を受信する受信部と、前記第1の領域に割り当てられた既知データと前記第2の領域に割り当てられた既知データとに基づいて、前記受信部で受信した前記第1の信号と前記第2の信号とを分離する処理を行う第3の処理部とを有する。
本願の開示する無線通信システムの一つの態様によれば、受信局によって受信される信号の品質を向上させることができるという効果を奏する。
図1は、実施例1に係る無線通信システムの構成例を示す図である。 図2は、実施例1における中継局によって送受信される信号の一例を示す図である。 図3は、実施例1における受信局によって受信される信号の一例を示す図である。 図4は、実施例1における送信局の構成例を示す図である。 図5は、実施例1における中継局の構成例を示す図である。 図6は、実施例1における受信局の構成例を示す図である。 図7は、実施例1に係る無線通信システムによる処理手順を示すシーケンス図である。 図8は、実施例1における中継局によって送受信される信号の一例を示す図である。 図9は、実施例1における受信局によって受信される信号の一例を示す図である。 図10は、従来の受信局が送信局及び中継局から受信する信号の一例を示す図である。
以下に、本願の開示する無線通信システム、中継局、受信局及び無線通信方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例により本願の開示する無線通信システム、中継局、受信局及び無線通信方法が限定されるものではない。例えば、以下の実施例では、伝送方式の一例としてOFDMを用いる無線通信システムについて説明する。しかし、本願の開示する無線通信システムは、例えば、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)などの伝送方式を用いる無線通信システムにも適用することができる。
[実施例1に係る無線通信システムの構成]
まず、図1を用いて、実施例1に係る無線通信システムについて説明する。図1は、実施例1に係る無線通信システムの構成例を示す図である。図1に示すように、実施例1に係る無線通信システム1は、送信局100と、中継局200と、受信局300とを有する。
送信局100は、例えば、基地局等であり、受信局300に対して信号を送信する。実施例1に係る無線通信システム1は、伝送方式としてOFDMが用いられるので、送信局100によって送信される信号は、周波数多重されており、周波数領域と時間領域とによって表される。すなわち、送信局100は、所定の周波数領域と所定の時間領域との組合せによって定まる各リソース領域に、制御データやユーザデータを割り当てて、送信信号を生成する。
ここで、実施例1における送信局100は、所定の周波数領域と所定の時間領域との組合せによって定まる第1のリソース領域に、既知信号を割り当てるとともに、第1のリソース領域と異なる第2のリソース領域に所定のデータを割りあげる。ここでいう「所定のデータ」とは、例えば、送信電力が「0」であるヌルシンボルであることや、空データであることを含む。すなわち、送信局100は、制御データやユーザデータを送信する際に第2のリソース領域をデータの送受信として用いない。また、既知信号とは、例えば、パイロット信号や参照信号とも呼ばれ、受信局300等によってチャネル推定(「伝搬路推定」とも呼ばれる)等が行われる場合に用いられる。以下では、実施例1における送信局100によって生成される信号を「送信局信号」と表記する場合がある。また、以下では、ヌルシンボル等である「所定のデータ」を「空データ」と表記する場合がある。
中継局200は、送信局100から受信した送信局信号を受信局300に中継する。実施例1における中継局200は、送信局信号に対して、例えば、回り込み波を除去するための信号処理等を行う。また、実施例1における中継局200は、送信局信号に割り当てられている既知信号と空データとのマッピング位置を入れ替える。具体的には、中継局200は、送信局信号の第1のリソース領域に割り当てられている既知信号を第2のリソース領域に割り当てるとともに、第1のリソース領域を未使用領域とする。例えば、中継局200は、第1のリソース領域に空データを割り当てる。以下では、実施例1における中継局200によって生成される信号を「中継信号」と表記する場合がある。
中継局200は、このようにして生成した中継信号を所定の時間だけ遅延させた後に送信する。具体的には、中継局200は、中継信号の時間長から信号処理にかかる時間が減算された時間だけ遅延させて、中継信号を送信する。
受信局300は、例えば、携帯電話機や、PHS(Personal Handy-phone System)や、PDA(Personal Digital Assistant)等の携帯端末装置である。実施例1における受信局300は、送信局100によって送信された送信局信号と、中継局200によって送信された中継信号とが空間多重化された信号を受信する。
受信局300によって受信された信号の第1のリソース領域には、送信局100によって送信された既知信号が割り当てられている。なお、かかる第1のリソース領域には、中継局200によって空データが割り当てられている。また、受信局300によって受信された信号の第2のリソース領域には、中継局200によって送信された既知信号が割り当てられている。なお、かかる第2のリソース領域には、送信局100によって空データが割り当てられている。すなわち、受信局300によって受信された信号の第1のリソース領域には、送信局100によって送信された既知信号のみが割り当てられており、第2のリソース領域には、中継局200によって送信された既知信号のみが割り当てられていることになる。
したがって、受信局300は、送信局100及び中継局200から空間多重化された信号を受信した場合に、受信信号の第1のリソース領域から、送信局100によって割り当てられた既知信号を抽出することができる。さらに、受信局300は、受信信号の第2のリソース領域から、中継局200によって割り当てられた既知信号を抽出することができる。
なお、送信局100によって送信される信号のうち、第1のリソース領域に既知信号が割り当てられ、第2のリソース領域に空データが割り当てられることは、システムで予め決められているものとする。例えば、受信局300は、リソース割当情報に含まれる既知信号のRB(Resource Block)数により、送信局100によって送信される信号の既知信号の周波数帯を判別できる。そして、受信局300は、送信局100によって送信される既知信号の周波数帯に信号が割り当てられていない場合には、空データ等の空データが割り当てられる周波数帯に、中継局200によって送信される既知信号が含まれることを判別できる。
これにより、受信局300は、送信局100から直接受信した送信局信号と、中継局200から受信した中継信号とのそれぞれに対して、独立したチャネル推定処理を行うことができる。そして、受信局300は、このように独立したチャネル推定処理を行うことで、MIMO(Multiple Input Multiple Output)におけるチャネル分離アルゴリズムを用いて、空間多重化された信号を分離する。具体的には、受信局300は、送信局100及び中継局200から空間多重化された信号を受信した場合に、かかる信号を送信局信号と中継信号とに分離する。
ここで、図2を用いて、中継局200によって送受信される信号について説明する。図2は、実施例1における中継局200によって送受信される信号の一例を示す図である。図2の上段は、中継局200が送信局100から受信する送信局信号の一例を示す。また、図2の下段は、中継局200によって送信される中継信号の一例を示す。
図2に示した例において、送信局100は、OFDMシンボル10a、20a及び30aを送信している。具体的には、送信局100は、図2の上段に示すように、周波数領域「f0」に既知信号R10を割り当て、周波数領域「f1」に空データを割り当てたOFDMシンボル10aを送信している。また、送信局100は、周波数領域「f0」に既知信号R20を割り当て、周波数領域「f1」に空データを割り当てたOFDMシンボル20aを送信している。また、送信局100は、周波数領域「f0」に既知信号R30を割り当て、周波数領域「f1」に空データを割り当てたOFDMシンボル30aを送信している。
中継局200は、図2の上段に例示した送信局信号を受信した場合に、図2の下段に示すように、送信局信号に含まれる既知信号と空データとのマッピング位置を入れ替えて、中継信号を生成する。
具体的には、中継局200は、OFDMシンボル10aの周波数領域「f0」に割り当てられている既知信号R10を、周波数領域「f1」に割り当て、周波数領域「f0」に空データを割り当てたOFDMシンボル10bを生成する。このとき、中継局200は、OFDMシンボル10aの周波数領域「f0」及び「f1」以外の周波数領域に割り当てられているデータ信号D11〜D13についてはマッピング位置を変更しない。なお、「データ信号」とは、例えば、制御データを含む制御信号や、ユーザデータを含むユーザデータ信号などを示す。
同様に、中継局200は、OFDMシンボル20aの周波数領域「f0」に割り当てられている既知信号R20を、周波数領域「f1」に割り当て、周波数領域「f0」に空データを割り当てたOFDMシンボル20bを生成する。また、中継局200は、OFDMシンボル30aの周波数領域「f0」に割り当てられている既知信号R30を、周波数領域「f1」に割り当て、周波数領域「f0」に空データを割り当てたOFDMシンボル30bを生成する。
このようにして、中継局200は、送信局100から受信した送信局信号から中継信号を生成する。そして、中継局200は、OFDMシンボル長から信号処理にかかる時間が減算された時間だけ遅延させて、中継信号を送信する。例えば、図2に示した時間「t11」は、中継局200によって行われる信号処理にかかる時間を示すものとする。かかる場合に、中継局200は、OFDMシンボル長「t10」から信号処理時間「t11」が減算された時間「t12」だけ遅延させて、OFDMシンボル10b、20b及び30b等の中継信号を送信する。
続いて、図3を用いて、中継局200によって図2の下段に例示した中継信号が送信された場合に、受信局300によって受信される信号について説明する。図3は、実施例1における受信局300によって受信される信号の一例を示す図である。図3の上段は、受信局300が送信局100から受信する信号成分を示し、図3の下段は、受信局300が中継局200から受信する信号成分を示す。なお、図3では、送信局100から送信される信号成分と、中継局200から送信される信号成分とを分けて図示したが、受信局300によって同時間に受信される信号成分は、実際には空間多重化されている。また、図3に例示した時間「t13」は、送信局信号のパスと中継信号のパスとが異なるために発生する伝搬遅延差を示す。
図3に示すように、受信局300は、送信局100によって送信されたOFDMシンボル10a、20a及び30aと、中継局200によって送信されたOFDMシンボル10b、20b及び30bとが空間多重化された信号を受信する。具体的には、送信局100によって送信されたOFDMシンボル20a及び30aと、中継局200によって送信された10b及び20bとは空間多重化されている。
図3に示した例では、OFDMシンボル10aは他のOFDMシンボルと空間多重化されていないので、受信局300は、OFDMシンボル10aから、既知信号R10を抽出することができる。そして、受信局300は、既知信号R10に基づいて、OFDMシンボル10aから、データ信号D11〜D13を抽出する。
また、OFDMシンボル20a及びOFDMシンボル10bが空間多重化されたOFDMシンボルの周波数領域「f0」には、既知信号R20のみが割り当てられており、周波数領域「f1」には、既知信号R10のみが割り当てられている。したがって、受信局300は、OFDMシンボル20a及びOFDMシンボル10bが空間多重化されたOFDMシンボルから、送信局100によって送信された既知信号R20と、中継局200によって送信された既知信号R10とを抽出できる。
そして、受信局300は、抽出した既知信号R20及び既知信号R10を用いて、送信局信号のパス及び中継信号のパスのそれぞれに対して、独立したチャネル推定処理を行う。これにより、受信局300は、OFDMシンボル20a及びOFDMシンボル10bが空間多重化されたOFDMシンボルを、OFDMシンボル20aとOFDMシンボル10bとに分離する。そして、受信局300は、分離後のOFDMシンボル20aからデータ信号D21〜D23を抽出するとともに、分離後のOFDMシンボル10bからデータ信号D11〜D13を抽出する。
同様にして、受信局300は、OFDMシンボル30a及びOFDMシンボル20bが空間多重化されたOFDMシンボルを、OFDMシンボル30aとOFDMシンボル20bとに分離する。そして、受信局300は、分離後のOFDMシンボル30aからデータ信号D31〜D33を抽出するとともに、分離後のOFDMシンボル20bからデータ信号D21〜D23を抽出する。また、受信局300は、OFDMシンボル30bから、データ信号D31〜D33を抽出する。
そして、受信局300は、OFDMシンボル10a、20a、30a、10b、20b及び30bから抽出した各データ信号のうち、同一のデータ信号を合成する。具体的には、受信局300は、OFDMシンボル10aから抽出したデータD11〜D13を所定のバッファに保持する。そして、受信局300は、OFDMシンボル10bから抽出したデータ信号D11と、バッファに格納したデータD11とを合成する。同様に、受信局300は、データD12及びD13についても合成する。なお、受信局300は、例えば、各OFDMシンボルに含まれる同一データの尤度情報をOFDMシンボル間で合成するLLR(Log Likelihood Ratio)合成処理を行う。
このように、実施例1における送信局100は、既知信号と空データとを割り当てた送信局信号を送信する。また、実施例1における中継局200は、送信局信号を受信した場合に、既知信号と空データとのマッピング位置を入れ替えた中継信号を送信する。これにより、受信局300は、送信局100及び中継局200から空間多重化された信号を受信した場合であっても、送信局信号のパスと中継信号のパスとのそれぞれについて独立したチャネル推定処理を行うことができる。したがって、実施例1における受信局300は、送信局100及び中継局200から空間多重化された信号を受信した場合に、MIMOに準拠する受信局と同様の受信処理を行うことができる。このようなことから、実施例1に係る無線通信システム1は、受信局300によって受信される信号の品質を向上させることができる。
なお、図2に示した例では、送信局100が、周波数領域「f0」に既知信号を割り当てるとともに、周波数領域「f1」に空データを割り当てる例を示した。しかし、送信局100が既知信号と空データとを割り当てるリソース領域は、図2に示した例に限られない。具体的には、送信局100は、既知信号と空データとを異なるリソース領域に割り当てればよい。例えば、送信局100は、図2に示した例において、周波数領域「f1」に既知信号を割り当てるとともに、周波数領域「f2」に空データを割り当ててもよい。
また、上記では説明することを省略したが、実施例1に係る無線通信システム1では、中継局200は、特定の受信局に対して信号を中継し、特定の受信局以外の他の受信局に対しては信号を中継しなくてもよい。そして、送信局100は、かかる特定の受信局に対して、図2の上段に例示した送信局信号を送信し、特定の受信局以外の他の受信局に対しては空データを割り当てた送信局信号を送信しなくてもよい。
[実施例1における送信局の構成]
次に、図4を用いて、実施例1における送信局100について説明する。図4は、実施例1における送信局100の構成例を示す図である。図4に示すように、送信局100は、アンテナ101と、アンテナ102と、受信RF(Radio Frequency)部111と、制御信号復調部112と、中継局ユーザ選択部120とを有する。
アンテナ101は、図示しない外部装置から送信される信号を受信する。例えば、アンテナ101は、受信局300から送信される上りリンクの信号を受信する。アンテナ102は、図示しない外部装置に信号を送信する。例えば、アンテナ102は、中継局200や受信局300に下りリンクの信号を送信する。なお、図4では、送信局100が、受信用のアンテナ101と、送信用のアンテナ102とを有する例を示した。しかし、送信局100は、アンテナ101及びアンテナ102の代わりに、送受信可能な共用アンテナを有してもよい。
受信RF部111は、アンテナ101によって受信された信号に対して、各種処理を行う。例えば、受信RF部111は、アンテナ101によって受信された信号に対して、無線周波数帯からベースバンド帯に変換する周波数変換処理や、直交復調処理や、A/D(Analog/Digital)変換処理等を行う。
制御信号復調部112は、受信RF部111から出力される信号のうち、受信局300によって送信された制御信号に対して復調処理等を行う。なお、後述する受信局300によって送信される制御情報には、受信局300の所在位置を示す位置情報が含まれる。そして、制御信号復調部112は、受信局300から位置情報を含む制御信号を受信した場合に、かかる制御信号から受信局300の位置情報を抽出する。
中継局ユーザ選択部120は、制御信号復調部112から出力される受信局300の位置情報に基づいて、受信局300を中継局200によって中継された信号を受信する受信局にするか否かを決定する。なお、以下では、中継局200によって中継された信号を受信する受信局を「中継局ユーザ」と表記する場合がある。
具体的には、中継局ユーザ選択部120は、受信局300と中継局200との距離が所定の閾値よりも小さい場合には、受信局300を中継局ユーザにすることを決定する。一方、中継局ユーザ選択部120は、受信局300と中継局200との距離が所定の閾値以上である場合には、受信局300を中継局ユーザにしないことを決定する。これは、受信局300が中継局200と近距離に位置しない場合には、例えば、かかる受信局300が中継局200の通信エリア内に所在しないことや、中継局200によって中継される信号を高品質の状態で受信できないことが考えられるからである。
なお、送信局100は、ユーザデータ等を含むデータ信号についても受信し、かかるデータ信号に対しても受信処理を行う。図4では、ユーザデータ等を含むデータ信号に対する受信処理については説明を省略する。
また、図4に示すように、送信局100は、スケジューラ部130と、誤り訂正符号化部141と、誤り訂正符号化部142と、制御情報変調部151と、データ情報変調部152と、既知信号生成部160と、物理チャネル多重化部170とを有する。さらに、送信局100は、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)部181と、CP付加部182と、送信RF部183とを有する。
スケジューラ部130は、受信局300に対して送信する制御データやユーザデータ等をリソースに割り当てる。具体的には、スケジューラ部130は、ユーザデータ等を割り当てたリソースに関するリソース割当情報や、受信局300が中継局ユーザであることを示す情報等を含む制御データを誤り訂正符号化部141に出力する。また、スケジューラ部130は、各リソースに割り当てたユーザデータを誤り訂正符号化部142に出力する。
なお、スケジューラ部130は、中継局ユーザ選択部120によって受信局300を中継局ユーザにすることが決定された場合には、受信局300が中継局ユーザであることを示す情報を誤り訂正符号化部141に出力する。一方、スケジューラ部130は、中継局ユーザ選択部120によって受信局300を中継局ユーザにしないことが決定された場合には、受信局300が中継局ユーザでないことを示す情報を誤り訂正符号化部141に出力する。以下では、受信局300が中継局ユーザであるか否かを示す情報を「中継局ユーザ情報」と表記する場合がある。
誤り訂正符号化部141は、スケジューラ部130によって各リソースに割り当てられた制御データに対して、誤り訂正符号化処理を行う。誤り訂正符号化部142は、スケジューラ部130によって各リソースに割り当てられたユーザデータに対して、誤り訂正符号化処理を行う。
制御情報変調部151は、誤り訂正符号化部141によって誤り訂正符号化処理が行われた制御データに対して変調処理を行うことにより、制御信号を生成する。データ情報変調部152は、誤り訂正符号化部142によって誤り訂正符号化処理が行われたユーザデータに対して変調処理を行うことにより、ユーザデータ信号を生成する。
既知信号生成部160は、受信局300にとって既知である既知信号を生成する。既知信号生成部160によって生成される既知信号は、パイロット信号や参照信号とも呼ばれ、受信局300によってチャネル推定処理等が行われる場合に用いられる。
物理チャネル多重化部170は、制御情報変調部151から出力される制御信号と、データ情報変調部152から出力されるユーザデータと、既知信号生成部160から出力される既知信号とを周波数多重する。
実施例1における物理チャネル多重化部170は、既知信号を周波数多重する場合に、所定の周波数領域に空データを割り当てる。例えば、物理チャネル多重化部170は、図2の上段に示した例のように、OFDMシンボル毎に、既知信号を所定の周波数領域「f0」に割り当てるとともに、周波数領域「f0」と異なる周波数領域「f1」に空データを割り当てる。
IFFT部181は、物理チャネル多重化部170によって周波数多重された周波数領域の信号に対して、IFFT処理を行うことにより、時間領域の信号を生成する。CP付加部182は、IFFT部181によって生成された信号をOFDMシンボル長に分割し、OFDMシンボル長の信号毎にCPを付加する。
送信RF部183は、CP付加部182から出力される信号に対して、各種処理を行う。例えば、送信RF部183は、CP付加部182から出力される信号に対して、D/A(Digital/Analog)変換処理や、直交変調処理や、ベースバンド帯から無線周波数帯に変換する周波数変換処理等を行う。そして、送信RF部183は、アンテナ102を介して、各種処理後の信号を送信する。
上述した受信RF部111と、送信RF部183とを含むRF処理部1Aは、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路等のハードウェアにより実現される。また、制御信号復調部112と、中継局ユーザ選択部120と、スケジューラ部130と、誤り訂正符号化部141と、誤り訂正符号化部142と、制御情報変調部151と、データ情報変調部152と、既知信号生成部160と、物理チャネル多重化部170と、IFFT部181と、CP付加部182とを含むベースバンド処理部1Bは、例えば、CPUやMPU等のハードウェアにより実現される。すなわち、RF処理部1Aと、ベースバンド処理部1Bとは、異なるハードウェアによって実現され得る。なお、ベースバンド処理部1Bは、第1の処理部(processor)の一例として挙げられる。
[実施例1における中継局の構成]
次に、図5を用いて、実施例1における中継局200について説明する。図5は、実施例1における中継局200の構成例を示す図である。図5に示すように、中継局200は、アンテナ201と、アンテナ202と、受信RF部211と、回り込み波除去部212と、CP除去部213と、FFT(Fast Fourier Transform)部214とを有する。
アンテナ201は、図示しない外部装置から送信される信号を受信する。例えば、アンテナ201は、送信局100から送信される信号を受信する。アンテナ202は、図示しない外部装置に信号を送信する。例えば、アンテナ202は、受信局300に信号を送信する。なお、中継局200は、アンテナ201及びアンテナ202の代わりに、送受信可能な共用アンテナを有してもよい。
なお、図5に示した例において、送信用のアンテナ202から送信される信号は、回り込み波となり、受信用のアンテナ201によって受信される場合がある。このような回り込み波は、受信用のアンテナ201によって受信された場合に、中継局200の内部回路を発振させるおそれがある。
受信RF部211は、アンテナ201によって受信された信号に対して、各種処理を行う。例えば、受信RF部211は、図4に示した受信RF部111と同様に、周波数変換処理や、直交復調処理や、A/D変換処理等を行う。
回り込み波除去部212は、後述する遅延部270から出力される信号を用いて、受信RF部211から入力される信号から回り込み波を除去する。これにより、回り込み波除去部212は、アンテナ201によって回り込み波が受信された場合であっても、中継局200の内部回路が発振することを防止することができる。
CP除去部213は、回り込み波除去部212から出力される信号からCPを除去する。FFT部214は、CP除去部213から出力される信号に対して、FFT処理を行うことにより、周波数領域の信号を生成する。
また、図5に示すように、中継局200は、既知信号抽出部221と、制御信号抽出部222と、チャネル推定部230と、制御信号復調部240と、マッピング制御部250とを有する。
既知信号抽出部221は、FFT部214によって生成された周波数領域の信号から、既知信号を抽出する。制御信号抽出部222は、FFT部214によって生成された周波数領域の信号から、制御信号を抽出する。
チャネル推定部230は、既知信号抽出部221によって抽出された既知信号に基づいて、チャネル推定処理を行う。制御信号復調部240は、制御信号抽出部222によって抽出された制御信号に対して、チャネル補償処理、復調処理、誤り訂正復号化処理等を行う。これにより、制御信号復調部240は、送信局100によって送信された制御信号から、リソース割当情報、中継局ユーザ情報等を抽出する。そして、制御信号復調部240は、リソース割当情報、中継局ユーザ情報等をマッピング制御部250に出力する。
マッピング制御部250は、制御信号復調部240から出力される各種情報に基づいて、FFT部214から出力される周波数領域の信号に対して、各サブキャリアのマッピング位置を調整する処理を行う。
具体的には、マッピング制御部250は、制御信号復調部240から出力される中継局ユーザ情報に基づいて、受信局300が中継局ユーザであるか否かを判定する。そして、マッピング制御部250は、受信局300が中継局ユーザでない場合には、FFT部214から出力される信号のうち、送信先が受信局300である信号を「0」に置き換える。これは、受信局300が中継局ユーザでない場合には、中継局200は、送信局100から受信した受信局300宛の信号を受信局300に中継しないからである。
一方、マッピング制御部250は、受信局300が中継局ユーザである場合には、送信先が受信局300である信号に割り当てられている既知信号と空データとのマッピング位置を入れ替える。すなわち、マッピング制御部250は、送信先が受信局300である信号のうち、空データが割り当てられているリソース領域に既知信号を割り当て、既知信号が割り当てられているリソース領域に空データを割り当てる。
また、図5に示すように、中継局200は、IFFT部261と、CP付加部262と、遅延部270と、送信RF部280とを有する。IFFT部261は、マッピング制御部250から出力される信号に対して、IFFT処理を行うことにより、時間領域の信号を生成する。CP付加部262は、IFFT部261によって生成された信号をOFDMシンボル長に分割し、OFDMシンボル長の信号毎にCPを付加する。
遅延部270は、中継局200によって送信される中継信号の時間長から信号処理にかかる時間が減算された時間だけ待機した後に、CP付加部262から出力される信号を送信RF部280に出力する。なお、「信号処理にかかる時間」は、例えば、アンテナ201によって信号が受信されてから、CP付加部262によるCP付加処理が終了するまでの時間に相当する。
例えば、遅延部270は、送信局100によって、N個のOFDMシンボル毎に既知信号が割り当てられる場合には、N倍のOFDMシンボル長から、信号処理にかかる時間が減算された時間だけ待機する。図3に示した例では、送信局100によって、1個のOFDMシンボル毎に既知信号が割り当てられている。かかる場合には、遅延部270は、1個のOFDMシンボル長から、信号処理にかかる時間が減算された時間だけ待機する。
送信RF部280は、遅延部270から出力される信号に対して、各種処理を行う。例えば、送信RF部280は、図4に示した送信RF部183と同様に、D/A変換処理や、直交変調処理や、周波数変換処理等を行う。
上述した受信RF部211と、送信RF部280とを含むRF処理部2Aは、例えば、ASICやFPGA等の集積回路等のハードウェアにより実現される。また、回り込み波除去部212と、CP除去部213と、FFT部214と、既知信号抽出部221と、制御信号抽出部222と、チャネル推定部230と、制御信号復調部240と、マッピング制御部250と、IFFT部261と、CP付加部262と、遅延部270とを含むベースバンド処理部2Bは、例えば、CPUやMPU等のハードウェアにより実現される。すなわち、RF処理部2Aと、ベースバンド処理部2Bとは、異なるハードウェアによって実現され得る。なお、ベースバンド処理部2Bは、第2の処理部(processor)の一例として挙げられる。
[実施例1における受信局の構成]
次に、図6を用いて、実施例1における受信局300について説明する。図6は、実施例1における受信局300の構成例を示す図である。図6に示すように、受信局300は、アンテナ301と、アンテナ302と、位置情報検出部311と、制御信号生成部312と、送信RF部313とを有する。
アンテナ301は、図示しない外部装置から送信される信号を受信する。例えば、アンテナ301は、送信局100や中継局200から送信される下りリンクの信号を受信する。アンテナ302は、図示しない外部装置に信号を送信する。例えば、アンテナ302は、送信局100に上りリンクの信号を送信する。なお、受信局300は、アンテナ301及びアンテナ302の代わりに、送受信可能な共用アンテナを有してもよい。
位置情報検出部311は、受信局300の所在位置を検出する。例えば、位置情報検出部311は、GPS(Global Positioning System)衛星から送信される信号を受信することにより、受信局300の所在位置を検出する。そして、位置情報検出部311は、受信局300の所在位置を示す位置情報を制御信号生成部312に出力する。
制御信号生成部312は、制御信号を生成する。実施例1における制御信号生成部312は、位置情報検出部311によって検出された受信局300の位置情報を含む制御信号を生成する。
送信RF部313は、制御信号生成部312によって生成された制御信号に対して、各種処理を行う。例えば、送信RF部313は、図4に示した送信RF部183と同様に、D/A変換処理や、直交変調処理や、周波数変換処理等を行う。そして、送信RF部313は、アンテナ302を介して、周波数変換処理後の制御信号を送信局100に送信する。
なお、受信局300は、ユーザデータ等を含むデータ信号についても生成し、ユーザデータ等を含むデータ信号を送信する処理を行う。図6では、ユーザデータ等を含むデータ信号を送信する処理については説明を省略する。
また、図6に示すように、受信局300は、受信RF部321と、CP除去部322と、FFT部323と、受信モード切替部330とを有する。受信RF部321は、アンテナ301によって受信された信号に対して、各種処理を行う。例えば、受信RF部321は、図4に示した受信RF部111と同様に、周波数変換処理や、直交復調処理や、A/D変換処理等を行う。
CP除去部322は、受信RF部321から出力される信号からCPを除去する。FFT部323は、CP除去部322から出力される信号に対して、FFT処理を行うことにより、周波数領域の信号を生成する。
受信モード切替部330は、後述する誤り訂正復号部392から制御データを受け付け、かかる制御データに含まれる中継局ユーザ情報に基づいて、自局である受信局300が中継局ユーザであるか否かを判定する。そして、受信モード切替部330は、自局が中継局ユーザでない場合には、FFT部323から出力される信号を、後述する非多重信号処理部340に出力する。一方、受信モード切替部330は、自局が中継局ユーザである場合には、FFT部323から出力される信号を、後述する多重信号処理部350に出力する。
また、図6に示すように、受信局300は、非多重信号処理部340と、多重信号処理部350と、切替部360と、LLR合成制御部370と、合成部380と、誤り訂正復号部391と、誤り訂正復号部392とを有する。
非多重信号処理部340は、自局が中継局ユーザでない場合に、受信モード切替部330から入力される周波数領域の信号に対して各種処理を行う。具体的には、非多重信号処理部340は、既知信号抽出部341と、制御信号抽出部342と、データ信号抽出部343と、チャネル推定部344と、制御信号復調部345と、データ信号復調部346とを有する。
既知信号抽出部341は、後述する誤り訂正復号部392から入力されるリソース割当情報に基づいて、受信モード切替部330から入力される信号から既知信号を抽出する。制御信号抽出部342は、誤り訂正復号部392から入力されるリソース割当情報に基づいて、受信モード切替部330から入力される信号から制御信号を抽出する。データ信号抽出部343は、誤り訂正復号部392から入力されるリソース割当情報に基づいて、受信モード切替部330から入力される信号からユーザデータ信号を抽出する。
チャネル推定部344は、既知信号抽出部341によって抽出された既知信号に基づいて、チャネル推定処理を行う。具体的には、チャネル推定部344は、既知信号抽出部341によって抽出された既知信号と、受信局300にとって既知である信号との相関を算出することにより、無線チャネル状態を推定する。
制御信号復調部345は、チャネル推定部344によるチャネル推定処理の結果に基づいて、制御信号抽出部342によって抽出された制御信号に対して、チャネル補償や復調処理を行う。データ信号復調部346は、チャネル推定部344によるチャネル推定処理の結果に基づいて、データ信号抽出部343によって抽出されたユーザデータ信号に対して、チャネル補償や復調処理を行う。
多重信号処理部350は、自局が中継局ユーザである場合に、受信モード切替部330から入力される周波数領域の信号に対して各種処理を行う。具体的には、多重信号処理部350は、既知信号抽出部351と、データ制御信号抽出部352と、チャネル推定部353と、チャネル分離部354とを有する。
既知信号抽出部351は、誤り訂正復号部392から入力されるリソース割当情報に基づいて、受信モード切替部330から入力される信号から既知信号を抽出する。図2及び図3を用いて説明したように、送信局100によって既知信号が割り当てられたリソース領域には、中継局200によって空データが割り当てられる。また、中継局200によって既知信号が割り当てられたリソース領域には、送信局100によって空データが割り当てられる。したがって、既知信号抽出部351は、送信局信号と中継信号とが空間多重化された信号から、送信局100によって送信された既知信号と、中継局200によって送信された既知信号とを抽出することができる。
データ制御信号抽出部352は、誤り訂正復号部392から入力されるリソース割当情報に基づいて、受信モード切替部330から入力される信号から制御信号及びユーザデータ信号を抽出する。なお、自局が中継局ユーザである場合には、受信局300は、制御信号とユーザデータ信号とが空間多重化された信号を受信する場合がある。例えば、図3に示した例において、データ信号D11〜D13がユーザデータ信号であり、データ信号D21〜D23が制御信号である場合に、受信局300は、制御信号とユーザデータ信号とが空間多重化された信号を受信することになる。したがって、データ制御信号抽出部352は、受信モード切替部330から入力される信号から、制御信号のみを抽出する場合や、ユーザデータ信号のみを抽出する場合や、制御信号及びユーザデータ信号が空間多重化された信号を抽出する場合がある。
チャネル推定部353は、既知信号抽出部351によって抽出された既知信号に基づいて、チャネル推定処理を行う。上述したように、既知信号抽出部351は、送信局信号と中継信号とが空間多重化された信号から、送信局100によって送信された既知信号と、中継局200によって送信された既知信号とを抽出する。したがって、チャネル推定部353は、送信局信号と中継信号とが空間多重化された信号を受信した場合に、送信局信号のパス及び中継信号のパスの双方のパスについて、独立したチャネル推定処理を行うことができる。
チャネル分離部354は、チャネル推定部353によるチャネル推定処理の結果に基づいて、データ制御信号抽出部352によって抽出された信号を送信局信号と中継信号とに分離する。具体的には、チャネル分離部354は、チャネル推定部353によって送信局信号及び中継信号の双方のパスについて独立して行われたチャネル推定処理の結果に基づいて、送信局信号と中継信号とが空間多重化された信号を送信局信号と中継信号とに分離する。例えば、チャネル分離部354は、MMSE(Minimum Mean Square Error)等化などのMIMOにおけるチャネル分離アルゴリズムを用いて、空間多重化された信号を送信局信号と中継信号とに分離する。さらに、チャネル分離部354は、分離後の送信局信号から制御信号とユーザデータ信号とを抽出し、分離後の中継信号から制御信号とユーザデータ信号とを抽出する。そして、チャネル分離部354は、抽出したユーザデータ信号を受信モード切替部361に出力し、抽出した制御信号を受信モード切替部362に出力する。
切替部360は、受信モード切替部361と、受信モード切替部362とを有する。受信モード切替部361は、誤り訂正復号部392から入力される中継局ユーザ情報に基づいて、自局である受信局300が中継局ユーザであるか否かを判定する。そして、受信モード切替部361は、自局が中継局ユーザでない場合には、データ信号復調部346から入力されるユーザデータ信号をLLR合成部381に出力する。一方、受信モード切替部361は、自局が中継局ユーザである場合には、チャネル分離部354から入力されるユーザデータ信号をLLR合成部381に出力する。
受信モード切替部362は、誤り訂正復号部392から入力される中継局ユーザ情報に基づいて、自局である受信局300が中継局ユーザであるか否かを判定する。そして、受信モード切替部362は、自局が中継局ユーザでない場合には、制御信号復調部345から入力される制御信号をLLR合成部382に出力する。一方、受信モード切替部362は、自局が中継局ユーザである場合には、チャネル分離部354から入力される制御信号をLLR合成部382に出力する。
LLR合成制御部370は、誤り訂正復号部392から出力される中継局ユーザ情報に基づいて、合成部380による合成処理を制御する。具体的には、LLR合成制御部370は、誤り訂正復号部392から出力される中継局ユーザ情報に基づいて、自局である受信局300が中継局ユーザであるか否かを判定する。そして、LLR合成制御部370は、自局が中継局ユーザである場合には、合成処理を行うように合成部380を制御する。一方、LLR合成制御部370は、自局が中継局ユーザでない場合には、合成処理を行わないように合成部380を制御する。
合成部380は、LLR合成部381と、LLR合成部382とを有する。LLR合成部381は、LLR合成制御部370によって合成処理を行わないように制御されている場合には、受信モード切替部361から入力されるユーザデータ信号を誤り訂正復号部391に出力する。
一方、LLR合成部381は、LLR合成制御部370によって合成処理を行うように制御されている場合には、受信モード切替部361から入力されるユーザデータ信号を合成する。このとき、LLR合成部381は、受信モード切替部361から入力される同一のユーザデータ信号を所定のバッファに保持する。そして、LLR合成部381は、例えば、同一のユーザデータ信号を全てバッファに保持した後に、バッファ内のユーザデータ信号に対してLLR合成処理を行う。そして、LLR合成部381は、LLR合成処理後のユーザデータ信号を誤り訂正復号部391に出力する。
LLR合成部382は、LLR合成制御部370によって合成処理を行わないように制御されている場合には、受信モード切替部362から入力される制御信号を誤り訂正復号部392に出力する。一方、LLR合成部382は、LLR合成制御部370によって合成処理を行うように制御されている場合には、受信モード切替部362から複数の同一の制御信号が入力され、かかる複数の同一の制御信号に対してLLR合成処理を行う。そして、LLR合成部382は、LLR合成処理後の制御信号を誤り訂正復号部392に出力する。
誤り訂正復号部391は、LLR合成部381から出力されるユーザデータ信号に対して、誤り訂正復号化処理を行う。これにより、誤り訂正復号部391は、ユーザデータ信号から、ユーザデータを取得する。
誤り訂正復号部392は、LLR合成部382から出力される制御信号に対して、誤り訂正復号化処理を行う。これにより、誤り訂正復号部392は、制御信号から、リソース割当情報、中継局ユーザ情報等が含まれる制御情報を取得する。そして、誤り訂正復号部392は、制御情報に含まれる各種情報を受信モード切替部330と、非多重信号処理部340と、多重信号処理部350と、切替部360と、LLR合成制御部370とに出力する。
なお、非多重信号処理部340と、多重信号処理部350とが同時に動作することがない場合には、制御信号抽出部342とデータ信号抽出部343とデータ制御信号抽出部352とは、同一の部位として共用化されてもよい。また、チャネル推定部344とチャネル推定部353とは、同一の部位として共用化されてもよい。例えば、ハードウェアの規模削減を行うシステムである場合には、各処理部を共用化してもよい。また、専用のハードウェアを用いて処理時間の短縮を行うシステムである場合には、各処理部を共用化しなくてもよい。
上述した受信RF部321と、送信RF部313とを含むRF処理部3Aは、例えば、ASICやFPGA等の集積回路等のハードウェアにより実現される。また、位置情報検出部311と、制御信号生成部312と、CP除去部322と、FFT部323と、受信モード切替部330と、非多重信号処理部340と、多重信号処理部350と、切替部360と、LLR合成制御部370と、合成部380と、誤り訂正復号部391と、誤り訂正復号部392とを含むベースバンド処理部3Bは、例えば、CPUやMPU等のハードウェアにより実現される。すなわち、RF処理部3Aと、ベースバンド処理部3Bとは、異なるハードウェアによって実現され得る。なお、ベースバンド処理部3Bは、第3の処理部(processor)の一例として挙げられる。
[実施例1に係る無線通信システムによる処理シーケンス]
次に、図7を用いて、実施例1に係る無線通信システム1による処理シーケンスについて説明する。図7は、実施例1に係る無線通信システム1による処理手順を示すシーケンス図である。なお、図7では、実施例1における送信局100と中継局200と受信局300との間で行われる処理手順を示す。
図7に示すように、受信局300の位置情報検出部311は、受信局300の所在位置を示す位置情報を取得する(ステップS11)。続いて、受信局300は、取得した位置情報を送信局100に送信する(ステップS12)。例えば、受信局300は、位置情報を含む制御信号を送信局100に送信する。
続いて、送信局100の中継局ユーザ選択部120は、受信局300から受信した位置情報に基づいて、受信局300を中継局ユーザにするか否かを決定する(ステップS13)。例えば、中継局ユーザ選択部120は、受信局300と中継局200との距離に基づいて、受信局300が中継局ユーザであるか否かを決定する。図7に示した例では、中継局ユーザ選択部120は、受信局300を中継局ユーザにするものとする。
そして、送信局100は、受信局300が中継局ユーザであるか否かを示す中継局ユーザ情報を中継局200及び受信局300に送信する(ステップS14)。例えば、送信局100は、リソース割当情報と、中継局ユーザ情報とを含む制御信号を中継局200及び受信局300に送信する。これにより、中継局200及び受信局300は、受信局300が中継局ユーザであるか否かを検出することができる。
続いて、送信局100は、既知信号を送信する場合に、既知信号を割り当てたリソース領域と同数のリソース領域に空データを割り当てた送信局信号を生成し、生成した送信局信号を送信する(ステップS15)。送信局100によって送信された送信局信号は、中継局200及び受信局300によって受信される。
中継局200は、送信局100によって送信された送信局信号を受信した場合に、所定の受信処理を行う(ステップS16)。例えば、中継局200は、周波数変換処理や、直交復調処理や、A/D変換処理や、回り込み波除去処理等を行う。
続いて、中継局200は、送信局100から受信した送信局信号に割り当てられている既知信号と空データとのマッピング位置を入れ替えることで中継信号を生成し、生成した中継信号を送信する(ステップS17)。このとき、中継局200は、中継信号の時間長から信号処理にかかる時間が減算された時間だけ遅延させて、中継信号を送信する。
そして、受信局300は、送信局100及び中継局200によって送信された信号を合成する(ステップS18)。具体的には、受信局300は、送信局100によって送信された既知信号と、中継局200によって送信された既知信号とを用いて、送信局信号のパス及び中継信号のパスの双方のパスについてチャネル推定を行う。そして、受信局300は、MIMOにおけるチャネル分離アルゴリズムを用いて、空間多重化された信号を送信局信号と中継信号とに分離し、分離後の送信局信号及び中継信号に含まれる同一の制御信号やデータ信号を合成する。
[送信局信号及び中継信号の他の例]
上記では、送信局100が、OFDMシンボル毎に既知信号と空データとを割り当てる例を示した。しかし、送信局100は、例えば、2個以上のOFDMシンボル毎に、既知信号と空データとを割り当ててもよい。以下に、図8及び図9を用いて、複数のOFDMシンボル毎に、既知信号と空データとが割り当てられる例について説明する。
図8は、実施例1における中継局200によって送受信される信号の一例を示す図である。図8の上段は、中継局200が送信局100から受信した送信局信号の一例を示す。また、図8の下段は、中継局200によって送信される中継信号の一例を示す。また、図8に示した時間「t21」は、中継局200によって行われる信号処理にかかる時間を示す。
図8に示した例では、送信局100は、サブフレーム40a、50a及び60aを送信する。各サブフレームは、4個のOFDMシンボルを含む。例えば、サブフレーム40aは、OFDMシンボル41a〜44aを含み、サブフレーム50aは、OFDMシンボル51a〜54aを含み、サブフレーム60aは、OFDMシンボル61a〜64aを含む。
そして、図8に示した例において、送信局100は、1個のサブフレーム内の各OFDMシンボルのうち、既知信号を割り当てたOFDMシンボルと隣接するOFDMシンボルに空データを割り当てる。例えば、送信局100は、サブフレーム40aに含まれるOFDMシンボル41aの周波数領域「f0」に既知信号R41を割り当て、OFDMシンボル42aの周波数領域「f0」に空データを割り当てる。また、送信局100は、サブフレーム40aに含まれるOFDMシンボル41aの周波数領域「f2」に既知信号R42を割り当て、OFDMシンボル42aの周波数領域「f2」に空データを割り当てる。同様に、送信局100は、サブフレーム50a及び60aについても、既知信号と空データとを同一サブフレーム内の異なるOFDMシンボルに割り当てる。
中継局200は、図8の上段に例示したサブフレーム40a、50a及び60aを受信した場合に、既知信号と空データとのマッピング位置を入れ替える。図8に示した例では、中継局200は、サブフレーム40aに含まれるOFDMシンボル41aの周波数領域「f0」に割り当てられている既知信号R41を、OFDMシンボル42aの周波数領域「f0」に割り当てる。また、中継局200は、OFDMシンボル41aの周波数領域「f0」に空データを割り当てる。また、中継局200は、OFDMシンボル41aの周波数領域「f2」に割り当てられている既知信号R42を、OFDMシンボル42aの周波数領域「f2」に割り当て、OFDMシンボル41aの周波数領域「f2」に空データを割り当てる。
このようにして、中継局200は、OFDMシンボル41aからOFDMシンボル41bを生成し、OFDMシンボル42aからOFDMシンボル42bを生成する。そして、中継局200は、OFDMシンボル41b〜44bを含むサブフレーム40bを生成する。同様にして、中継局200は、サブフレーム50aから、中継信号となるサブフレーム50bを生成する。
なお、図8に示した例において、OFDMシンボル41b〜44b及び51b〜54bは、それぞれOFDMシンボル41a〜44a及び51a〜54aに対応する。また、図8では図示することを省略したが、中継局200は、サブフレーム60aに対しても、既知信号と空データとのマッピング位置を入れ替える処理を行う。
そして、中継局200は、サブフレーム長「t20」から信号処理時間「t21」が減算された時間「t22」だけ遅延させて、中継信号であるサブフレーム40b及び50bを送信する。具体的には、図8に示した例では、送信局100は、4個のOFDMシンボル毎に既知信号を割り当てている。したがって、受信局300は、4倍のOFDMシンボル長「t20」から、信号処理にかかる時間が減算された時間だけ遅延させて、サブフレーム40b及び50bを送信する。
続いて、図9を用いて、中継局200によって図8の下段に例示した中継信号が送信された場合に、受信局300によって受信される信号について説明する。図9は、実施例1における受信局300によって受信される信号の一例を示す図である。図9の上段は、受信局300が送信局100から受信する信号成分を示し、図9の下段は、受信局300が中継局200から受信する信号成分を示す。なお、図9では、図8に示したサブフレーム50a、60a、40b及び50bのみを示す。また、図9に例示した時間「t23」は、送信局信号のパスと中継信号のパスとが異なるために発生する伝搬遅延差を示す。
図9に示すように、受信局300は、送信局100によって送信されたサブフレーム50a及び60aと、中継局200によって送信されたサブフレーム40b及び50bとが空間多重化された信号を受信する。
図9に示した例において、OFDMシンボル51a及びOFDMシンボル41bが空間多重化されたOFDMシンボルの周波数領域「f0」には、既知信号R51のみが割り当てられており、周波数領域「f2」には、既知信号R52のみが割り当てられている。したがって、受信局300は、OFDMシンボル51a及びOFDMシンボル41bが空間多重化されたOFDMシンボルから、送信局100によって割り当てられた既知信号R51及びR52を抽出できる。
また、OFDMシンボル52a及びOFDMシンボル42bが空間多重化されたOFDMシンボルの周波数領域「f0」には、既知信号R41のみが割り当てられており、周波数領域「f2」には、既知信号R42のみが割り当てられている。したがって、受信局300は、OFDMシンボル52a及びOFDMシンボル42bが空間多重化されたOFDMシンボルから、中継局200によって割り当てられた既知信号R41及びR42を抽出できる。
そして、受信局300は、このようにして抽出した既知信号R51及び既知信号R52を用いて、送信局信号のパスに対するチャネル推定処理を行う。また、受信局300は、既知信号R41及び既知信号R42を用いて、中継信号のパスに対するチャネル推定処理を行う。これにより、受信局300は、サブフレーム50a及びサブフレーム40bが空間多重化された信号を、送信局信号と中継信号とに分離する。同様にして、受信局300は、サブフレーム60a及びサブフレーム50bが空間多重化された信号を、送信局信号と中継信号とに分離する。そして、受信局300は、分離後の送信局信号と中継信号に含まれるデータ信号のうち、同一のデータ信号を合成する。
このように、実施例1における送信局100は、図8及び図9に示した例のように、所定の数のOFDMシンボル毎に、既知信号を一方のOFDMシンボルXに割り当てるとともに、他方のOFDMシンボルYに空データを割り当てた送信局信号を生成してもよい。そして、このような送信局信号を受信する中継局200は、一方のOFDMシンボルXに割り当てられている既知信号を他方のOFDMシンボルYに割り当て、一方のOFDMシンボルXに空データを割り当てた中継信号を生成してもよい。
[実施例1の効果]
上述してきたように、実施例1における送信局100は、既知信号と空データとを割り当てた送信局信号を送信し、実施例1における中継局200は、送信局信号を受信した場合に、既知信号と空データとのマッピング位置を入れ替えた中継信号を送信する。これにより、受信局300は、送信局100及び中継局200から空間多重化された信号を受信した場合に、MIMOに準拠する受信局と同様の受信処理を行うことができる。このようなことから、実施例1に係る無線通信システム1は、受信局300によって受信される信号の品質を向上させることができる。
また、実施例1における送信局100は、受信局300の位置情報に基づいて、受信局300を中継局ユーザにするか否かを決定する。これにより、送信局100は、中継局ユーザである受信局300に対してだけ、既知信号に対応する空データを割り当てた送信局信号を送信することができる。その結果、送信局100は、処理負荷を軽減することができ、周波数リソースを有効に利用することができる。
ところで、本願の開示する無線通信システム、中継局、受信局及び無線通信方法は、上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、実施例2では、本願の開示する無線通信システム、中継局、受信局及び無線通信方法の他の実施例について説明する。
[マッピング位置]
図2及び図3に示した例では、送信局100が、OFDMシンボル毎に既知信号と空データをマッピングする例を示した。すなわち、図2及び図3に示した例では、送信局100は、同一の時間領域ごとに、異なる周波数領域に既知信号と空データをマッピングする。また、図8及び図9に示した例では、送信局100は、少なくとも2以上のOFDMシンボル毎に、異なるOFDMシンボルの同一の周波数領域に既知信号と空データをマッピングする。
ここで、送信局100は、図8及び図9に示した例において、異なるOFDMシンボルの異なる周波数領域に既知信号と空データをマッピングしてもよい。例えば、送信局100は、サブフレームの先頭に位置するOFDMシンボルの周波数領域「f0」に既知信号を割り当て、かかるサブフレーム内の異なるOFDMシンボルの周波数領域「f1」に空データを割り当ててもよい。
[システム構成等]
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、図6に示した非多重信号処理部340と、多重信号処理部350とは統合されてもよい。
1 無線通信システム
100 送信局
101、102 アンテナ
111 受信RF部
112 制御信号復調部
120 中継局ユーザ選択部
130 スケジューラ部
141 誤り訂正符号化部
142 誤り訂正符号化部
151 制御情報変調部
152 データ情報変調部
160 既知信号生成部
170 物理チャネル多重化部
181 IFFT部
182 CP付加部
183 送信RF部
200 中継局
201、202 アンテナ
211 受信RF部
212 回り込み波除去部
213 CP除去部
214 FFT部
221 既知信号抽出部
222 制御信号抽出部
230 チャネル推定部
240 制御信号復調部
250 マッピング制御部
261 IFFT部
262 CP付加部
270 遅延部
280 送信RF部
300 受信局
301、302 アンテナ
311 位置情報検出部
312 制御信号生成部
313 送信RF部
321 受信RF部
322 CP除去部
323 FFT部
330 受信モード切替部
340 非多重信号処理部
341 既知信号抽出部
342 制御信号抽出部
343 データ信号抽出部
344 チャネル推定部
345 制御信号復調部
346 データ信号復調部
350 多重信号処理部
351 既知信号抽出部
352 データ制御信号抽出部
353 チャネル推定部
354 チャネル分離部
360 切替部
361 受信モード切替部
362 受信モード切替部
370 LLR合成制御部
380 合成部
381 LLR合成部
382 LLR合成部
391 誤り訂正復号部
392 誤り訂正復号部

Claims (8)

  1. 送信局と受信局とが中継局を介して無線通信可能な無線通信システムであって、
    前記送信局が、
    周波数領域と時間領域との組合せによって定まる第1の領域に既知データを割り当てた第1の信号を生成する処理を行う第1の処理部と、
    前記第1の処理部によって生成された前記第1の信号を送信する第1の送信部と、
    を有し、
    前記中継局が、
    前記第1の送信部によって送信された信号の前記第1の領域とは異なる第2の領域に既知データを割り当てた第2の信号を生成する処理を行う第2の処理部と、
    前記第2の処理部によって生成された前記第2の信号を送信する第2の送信部と、
    を有し、
    前記受信局が、
    前記第1及び第2の信号を受信する受信部と、
    前記第1の領域に割り当てられた既知データと前記第2の領域に割り当てられた既知データとに基づいて、前記受信部で受信した前記第1の信号と前記第2の信号とを分離する処理を行う第3の処理部と、
    を有することを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記中継局の前記第2の処理部は、前記第2の信号を該第2の処理部での信号処理に応じた所定時間遅延させて前記第2の送信部へ出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記送信局の前記第1の処理部は、前記第1の領域に既知データを割り当てるとともに前記第2の領域に所定のデータを割り当てることで前記第1の信号を生成し、
    前記中継局の前記第2の処理部は、前記第1の信号の前記第1の領域に含まれる既知データを前記第2の領域に割り当て、該第1の領域に所定のデータを割り当てることで前記第2の信号を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  4. 前記送信局の前記第1の処理部は、時間領域ごとに、前記既知データを第1の領域に割り当てるとともに、前記第2の領域に所定のデータを割り当てることで前記第1の信号を生成し、
    前記中継局の前記第2の処理部は、前記第1の信号の前記第1の領域に含まれる既知データを前記第2の領域に割り当て、該第1の領域に所定のデータを割り当てることで前記第2の信号を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  5. 前記送信局は、
    前記受信局の所在位置を示す位置情報に基づいて、該受信局を、前記中継局の第2の送信部によって送信された信号を受信する受信局である中継局ユーザにするか否かを決定する決定部
    をさらに有し、
    前記第1の処理部は、
    前記決定部によって中継局ユーザにすることが決定された受信局に対して送信する信号についてのみ、前記第1の領域に前記既知データを割り当てた第1の信号を生成し、
    前記第2の処理部は、
    前記第1の送信部によって送信された第1の信号のうち、前記決定部によって中継局ユーザにすることが決定された受信局が送信先である第1の信号に対してのみ、前記第2の信号を生成する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の無線通信システム。
  6. 周波数領域と時間領域との組合せによって定まる第1の領域に伝搬路推定に用いられる既知データが割り当てられ、前記第1の領域と異なる第2の領域に所定のデータが割り当てられた送信局からの信号を受信する受信部と、
    前記受信部により受信された信号の前記第1の領域とは異なる第2の領域に既知データを割り当てた信号を生成する処理を行う処理部と、
    前記処理部によって生成された前記信号を送信する送信部と
    を有することを特徴とする中継局。
  7. 周波数領域と時間領域との組合せによって定まる第1の領域に伝搬路推定に用いられる既知データが割り当てられ、前記第1の領域と異なる第2の領域に所定のデータが割り当てられた送信局からの第1の信号と、前記第1の領域に所定のデータが割り当てられ、前記第2の領域に前記既知データが割り当てられた中継局からの第2の信号とを受信する受信部と、
    前記第1の領域に割り当てられた既知データと前記第2の領域に割り当てられた既知データとに基づいて、前記受信部で受信した前記第1の信号と前記第2の信号とを分離する処理を行う分離部と、
    前記分離部によって分離された第1の信号及び第2の信号に含まれる同一の信号を合成する合成部と
    を有することを特徴とする受信局。
  8. 送信局と受信局とが中継局を介して無線通信可能な無線通信システムによる無線通信方法であって、
    前記送信局が、
    周波数領域と時間領域との組合せによって定まる第1の領域に既知データを割り当てた第1の信号を生成し、
    前記第1の信号を送信し、
    前記中継局が、
    前記第1の信号の第1の領域とは異なる第2の領域に既知データを割り当てた第2の信号を生成し、
    前記第2の信号を送信し、
    前記受信局が、
    前記第1及び第2の信号を受信し、
    前記第1の領域に割り当てられた既知データと前記第2の領域に割り当てられた既知データとに基づいて、受信した前記第1の信号と前記第2の信号とを分離する
    ことを特徴とする無線通信方法。
JP2010184391A 2010-08-19 2010-08-19 無線通信システム、中継局、受信局及び無線通信方法 Active JP5577937B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010184391A JP5577937B2 (ja) 2010-08-19 2010-08-19 無線通信システム、中継局、受信局及び無線通信方法
US13/211,464 US20120045986A1 (en) 2010-08-19 2011-08-17 Wireless communication system, relay station, receiver station, and wireless communication method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010184391A JP5577937B2 (ja) 2010-08-19 2010-08-19 無線通信システム、中継局、受信局及び無線通信方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012044481A true JP2012044481A (ja) 2012-03-01
JP5577937B2 JP5577937B2 (ja) 2014-08-27

Family

ID=45594444

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010184391A Active JP5577937B2 (ja) 2010-08-19 2010-08-19 無線通信システム、中継局、受信局及び無線通信方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20120045986A1 (ja)
JP (1) JP5577937B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5791828B2 (ja) * 2012-11-28 2015-10-07 三菱電機株式会社 中継装置及び通信システム及び中継方法
KR102160148B1 (ko) * 2013-08-26 2020-09-25 삼성전자 주식회사 다중 안테나기반 신호 송수신 방법 및 장치
WO2015156776A1 (en) * 2014-04-08 2015-10-15 Empire Technology Development Llc Full duplex radio communication
US9954625B2 (en) 2014-04-15 2018-04-24 Empire Technology Development Llc Self interference cancellation
US10075217B1 (en) * 2015-12-16 2018-09-11 Sprint Spectrum L.P. Wireless user equipment RF relay management

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009154279A1 (ja) * 2008-06-20 2009-12-23 三菱電機株式会社 通信装置および無線通信システム
WO2011013448A1 (ja) * 2009-07-27 2011-02-03 ソニー株式会社 基地局、通信システム、移動端末および中継装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ATE466427T1 (de) * 2001-03-09 2010-05-15 Qualcomm Inc Verfahren zur symboltaktsynchronisation in kommunikationssystemen
KR20080043031A (ko) * 2006-11-13 2008-05-16 삼성전자주식회사 직교 주파수 분할 다중방식의 이동통신 시스템에서 중계서비스를 위한 장치 및 방법
US8200233B2 (en) * 2007-09-21 2012-06-12 Samsung Electronics Co., Ltd. Apparatus and method for supporting cells with different characteristics in a broadband wireless communication system
US8081690B2 (en) * 2008-01-11 2011-12-20 Qualcomm Incorporated OFDM channel estimation

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009154279A1 (ja) * 2008-06-20 2009-12-23 三菱電機株式会社 通信装置および無線通信システム
WO2011013448A1 (ja) * 2009-07-27 2011-02-03 ソニー株式会社 基地局、通信システム、移動端末および中継装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20120045986A1 (en) 2012-02-23
JP5577937B2 (ja) 2014-08-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11349588B2 (en) Communication apparatus and reference signal receiving method
US8462714B2 (en) Base station, transmission method, mobile station, and reception method
JP5213955B2 (ja) 基地局、ユーザ装置及び方法
US9232500B2 (en) Method and apparatus for interference-resistant wireless communications
US9094993B2 (en) Wireless communication relay station apparatus, wireless communication base station apparatus, wireless communication mobile station
JPWO2007148796A1 (ja) 無線送信装置、無線受信装置、およびパイロット生成方法
JP4794447B2 (ja) 無線送信装置、無線受信装置、無線送信方法および無線受信方法
JP5577937B2 (ja) 無線通信システム、中継局、受信局及び無線通信方法
JP4991593B2 (ja) 無線通信装置
WO2013080451A1 (ja) 無線通信システムにおける無線受信装置および無線受信方法
JP5577938B2 (ja) 無線通信システム、受信局及び無線通信方法
JP2012019542A (ja) 無線送信装置、無線受信装置及び無線通信方法
US20150103932A1 (en) Channel estimation method and receiver
JP5251833B2 (ja) 無線通信装置
US20240146476A1 (en) Wireless communication control device and wireless communication control method
JP2014222866A (ja) 通信装置、通信システム、通信方法、及びプログラム
JP2009253572A (ja) 無線通信システム、無線基地局および無線通信方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130604

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140204

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140407

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140610

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140623

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5577937

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150