JP2012044276A - 音声処理装置、音声処理方法、およびプログラム - Google Patents

音声処理装置、音声処理方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】音声処理装置、音声処理方法、およびプログラムを提供する。
【解決手段】時間の経過と共に周波数が変化する音声信号を発生する第1の信号発生部と、操作部と、前記操作部に対する操作が行われた時の前記音声信号の周波数および振幅に応じた特性情報を記憶する記憶部と、音声データを再生する再生部と、前記再生部による再生信号を、前記記憶部に記憶されている前記特性情報に基づいて補正する補正部と、を備える、音声処理装置。
【選択図】図3

Description

本発明は、音声処理装置、音声処理方法、およびプログラムに関する。
近日、音声データを再生可能な音声再生装置が広く普及している。また、例えば特許文献1に記載されているように、周囲の雑音と逆位相の音声信号をイヤホンやヘッドホンから出力することにより雑音成分を低減するノイズキャンセル機能を搭載した音声再生装置も提案されている。
また、音声再生装置は、ユーザの聴力特性を取得し、音声データをユーザの聴力特性に応じて自動イコライズして再生することも可能である。例えば、音声再生装置は、時間の経過に伴って音量が変化する複数周波数のテストトーンを順次に出力し、各テストトーンに関してユーザ操作が行われた時点における音量をユーザの聴力特性として取得する。そして、音声再生装置は、取得したユーザの聴力特性に応じて再生信号の周波数特性を調整することにより、音声データに基づく本来の音像をユーザに知覚させることが可能となる。なお、例えば特許文献2には、ユーザの聴力特性に着眼してなされた音声再生装置が開示されている。
特開平9−187093号公報 特開平6−217389号公報
しかし、聴力特性の取得は、例えば自動イコライズを行うための一手続きであるので、聴力特性の取得に多くの時間が費やされてしまうことはユーザビリティの観点から問題である。また、時間の経過に伴って音量のみが変化するテストトーンによる聴力特性テストは新鮮味に欠けるので、ユーザが聴力特性テストに対する意欲を持ち難いことが懸念される。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、ユーザに新感覚な聴力特性テストを提供することが可能な、新規かつ改良された音声処理装置、音声処理方法、およびプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、時間の経過と共に周波数が変化する音声信号を発生する第1の信号発生部と、操作部と、前記操作部に対する操作が行われた時の前記音声信号の周波数および振幅に応じた特性情報を記憶する記憶部と、音声データを再生する再生部と、前記再生部による再生信号を、前記記憶部に記憶されている前記特性情報に基づいて補正する補正部と、を備える音声処理装置が提供される。
前記音声処理装置は、収音部と、前記収音部による周囲音の収音に基づき、前記周囲音を低減するための周囲音低減信号を発生する第2の信号発生部と、前記第2の信号発生部の動作を制御する制御部と、をさらに備え、前記制御部は、前記第1の信号発生部に前記音声信号を発生させる間、前記第2の信号発生部を動作させてもよい。
前記第2の信号発生部は、前記第1の信号発生部により発生される前記音声信号の周波数に応じて、前記周囲音に対する周波数特性の異なる前記周囲音低減信号を発生してもよい。
前記第2の信号発生部は、前記第1の信号発生部により発生される前記音声信号と同一の周波数帯において前記周囲音を他の周波数帯よりも低減する前記周囲音低減信号を発生してもよい。
前記第1の信号発生部は、周波数に加え、時間の経過と共に振幅が変化する前記音声信号を発生してもよい。
前記制御部は、前記再生部による音声データの再生時に、前記第2の信号発生部を動作させるか否かを制御してもよい。
前記補正部は、前記第2の信号発生部により前記周囲音低減信号が発生されていない場合、前記再生部による再生信号を、前記記憶部に記憶されている前記特性情報、および前記収音部により収音される前記周囲音に応じて補正してもよい。
前記補正部は、前記周囲音と同一の周波数帯において前記再生信号を強調してもよい。
前記第2の信号発生部は、前記再生部による音声データの再生時に動作する場合、前記記憶部に記憶されている前記特性情報に基づいて前記周囲音低減信号を発生してもよい。
前記音声処理装置は、左耳用音声出力部および右耳用音声出力部をさらに備え、前記記憶部は、左耳用の特性情報および右耳用の特性情報を記憶し、前記補正部は、前記左耳用音声出力部に出力される再生信号は前記左耳用の特性情報に基づいて補正し、前記右耳用音声出力部に出力される再生信号は前記右耳用の特性情報に基づいて補正してもよい。
前記音声処理装置は、前記特性情報の取得結果に応じた画面を表示する表示部をさらに備えてもよい。
前記記憶部には、前記補正部による補正後の再生信号に基づく音声データが記憶されてもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンピュータを、時間の経過と共に周波数が変化する音声信号を発生する第1の信号発生部と、操作部と、前記操作部に対する操作が行われた時の前記音声信号の周波数および振幅に応じた特性情報を記憶する記憶部と、音声データを再生する再生部と、前記再生部による再生信号を、前記記憶部に記憶されている前記特性情報に基づいて補正する補正部と、として機能させるための、プログラムが提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、時間の経過と共に周波数が変化する音声信号を発生するステップと、ユーザ操作が行われた時の前記音声信号の周波数および振幅に応じた特性情報を記憶媒体に記憶するステップと、音声データを再生するステップと、音声データの再生信号を、前記記憶媒体に記憶されている前記特性情報に基づいて補正するステップと、を含む音声処理方法が提供される。
以上説明したように本発明によれば、ユーザに新感覚な聴力特性テストを提供することが可能である。
本発明の実施形態による音声処理装置の外観を示した説明図である。 比較例による聴力特性テストを示した説明図である。 本発明の第1の実施形態による音声処理装置の構成を示した機能ブロック図である。 テストトーン発生回路の構成を示した説明図である。 サイン波生成回路により生成されるテストトーンの具体例を示した説明図である。 聴力特性情報の具体例を示した説明図である。 本発明の第1の実施形態による音声処理装置の動作を示したフローチャートである。 テストトーンの変形例を示した説明図である。 変形例にかかるテストトーンの生成方法を示した説明図である。 変形例にかかるテストトーンの生成方法を示した説明図である。 変形例にかかるテストトーンの生成方法を示した説明図である。 変形例にかかるテストトーンの生成方法を示した説明図である。 変形例にかかるテストトーンの生成方法を示した説明図である。 変形例にかかるテストトーンの生成方法を示した説明図である。 本発明の第2の実施形態による音声処理装置の構成を示した機能ブロック図である。 ノイズキャンセル音発生回路の構成を示した説明図である。 ノイズキャンセル音の周波数特性の変化の様子を示した説明図である。 本発明の第3の実施形態による音声処理装置の構成を示した機能ブロック図である。 表示部に表示される聴力特性テストの結果画面の具体例を示した説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。
また、以下に示す項目順序に従って当該「発明を実施するための形態」を説明する。
1.音声処理装置の基本構成
2.第1の実施形態
2−1.第1の実施形態による音声処理装置の構成
2−2.第1の実施形態による音声処理装置の動作
2−3.テストトーンの変形例
3.第2の実施形態
4.第3の実施形態
5.変形例
6.まとめ
<1.音声処理装置の基本構成>
本発明は、一例として「2.第1の実施形態」〜「4.第3の実施形態」において詳細に説明するように、多様な形態で実施され得る。また、各実施形態による音声処理装置20は、
(1)時間の経過と共に周波数が変化する音声信号(テストトーン)を発生する第1の信号発生部(テストトーン発生回路220)と、
(2)操作部(24)と、
(3)操作部に対する操作が行われた時の音声信号の周波数および振幅に応じた特性情報を記憶する記憶部(230)と、を備える。
以下では、まず、このような各実施形態において共通する基本構成について図1を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態による音声処理装置20の外観を示した説明図である。図1に示したように、本発明の実施形態による音声処理装置20は、操作部24と、イヤホン26と、表示部28と、を備える。
表示部28は、メニュー画面および再生選択画面などのユーザ操作を誘導する画面や、音声データの曲名、アーティスト名、またはジャンルなどの属性情報を表示する画面や、音声データの再生状況を示す画面など、多様な画面を表示する。なお、表示部28は、液晶ディスプレイ(LCD)であってもよいし、OLED(Organic Light Emitting Diode)であってもよい。
操作部24は、ユーザによる動作指示や情報入力を受け付けるための構成である。例えば、ユーザはこの操作部24を操作することにより、音声データの選択、再生開始、一時停止、および早送りなどの指示を音声処理装置20に入力することができる。また、本実施形態においては、ユーザは操作部24を操作することにより聴力特性テストを行うことができる。なお、操作部24の態様は特に限定されない。例えば、操作部24は、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、またはスイッチなどにより構成されてもよい。
イヤホン26は、音声データの再生信号を出力する音声出力部として機能する。また、本実施形態によるイヤホン26は、ユーザの聴力特性を取得するためのテストトーンも出力する。なお、図1においては音声出力部の一例としてイヤホン26を示したが、音声出力部はスピーカやヘッドホンで構成することも可能である。
また、図1においては音声処理装置20の一例として携帯型の音声再生装置を示しているが、音声処理装置20はかかる例に限定されない。例えば、音声処理装置20は、PC(Personal Computer)、家庭用映像処理装置(DVDレコーダ、ビデオデッキなど)、PDA(Personal Digital Assistants)、家庭用ゲーム機器、家電機器、携帯電話、携帯用ゲーム機器などの情報処理装置であってもよい。
このような本発明の実施形態による音声処理装置20は、聴力特性テストの実行方法が特に新規である。そこで、以下では、聴力特性テストの比較例について説明した後、「2.第1の実施形態」〜「4.第3の実施形態」において本発明の実施形態について詳細に説明する。
(聴力特性テストの比較例)
比較例による聴力特性テストでは、時間の経過に伴って音量が変化する複数周波数のテストトーンを順次に出力し、各テストトーンに関してユーザ操作が行われた時点における音量をユーザの聴力特性として取得する。以下、図2を参照して具体的に説明する。
図2は、比較例による聴力特性テストを示した説明図である。図2中の破線はテストトーンを示し、実線はユーザの聴力特性を示す。図2に示したように、比較例による聴力特性テストにおいては、時間の経過に伴って音量が増加する周波数f1〜f9のテストトーンを順次に出力する。そして、各テストトーンに関してユーザ操作が行われた時点における音量をユーザの聴力特性として取得する。
しかし、比較例による聴力特性テストでは、詳細な聴力特性を取得する場合に多くのテストトーンを出力することにより、費やされる時間が増大してしまう。聴力特性テストは、例えば自動イコライズを行うための一手続きであるので、聴力特性テストに多くの時間が費やされてしまうことはユーザビリティの観点から問題である。また、時間の経過に伴って音量のみが変化するテストトーンによる聴力特性テストは新鮮味に欠けるので、ユーザが聴力特性テストに対する意欲を持ち難いことが懸念される。
また、比較例による聴力特性テストにより取得されるユーザの聴力特性は、外部雑音からの影響を受けてしまう。特に低周波数は人間にとって元々聞こえづらい周波数領域であるため、低周波数成分を多く含む外部雑音がある環境では、低周波数のテストトーンが外部雑音に埋もれてしまうので、正確な聴力特性の取得が困難である。この点に関し、外部雑音が全くない無響室で聴力特性テストを行うことができれば理想的であるが、聴力特性テストのためだけに無響室を使うことは現実的ではない。
そこで、上記事情を一着眼点にして本発明の実施形態を創作するに至った。本発明の第1の実施形態によれば、ユーザに新感覚な聴力特性テストを提供すると共に、聴力特性テストに要する時間を短縮することが期待される。また、本発明の第2の実施形態によれば、外部雑音による影響を抑制して聴力特性テストを行うことが可能である。また、本発明の第3の実施形態によれば、ユーザに自身の聴力特性を認識させることができる。以下、このような各実施形態による音声処理装置20について詳細に説明する。
<2.第1の実施形態>
(2−1.第1の実施形態による音声処理装置の構成)
図3は、本発明の第1の実施形態による音声処理装置20−1の構成を示した機能ブロック図である。図3に示したように、第1の実施形態による音声処理装置20−1は、操作部24、イヤホン26、表示部28、制御部210、テストトーン発生回路220、記憶部230、音声再生回路240、およびイコライザ250を有する。
制御部210は、音声処理装置20−1における動作全般を制御する。例えば、制御部210は、イコライザ250の制御、表示部28の表示制御、テストトーン発生回路220におけるテストトーンの発生の制御などを行う。
テストトーン発生回路220は、制御部210による制御に基づき、時間の経過と共に周波数が変化するテストトーンを発生する。以下、図4を参照し、テストトーン発生回路220の詳細な構成を説明する。
図4は、テストトーン発生回路220の構成を示した説明図である。図4に示したように、テストトーン発生回路220は、サイン波生成回路222と、周波数変調回路224と、振幅調整回路226と、を含む。
サイン波生成回路222は、聴力特性テストに用いられるテストトーンの元になるサイン波を生成する。周波数変調回路224は、サイン波生成回路222により生成されたサイン波の周波数を、制御部210からの制御信号に従って変調する。また、振幅調整回路226は、周波数変調回路224から出力されるサイン波の振幅を、制御部210からの制御信号に従って調整する。
そして、テストトーン発生回路220により生成されたテストトーンはイヤホン26へ供給され、イヤホン26から音声として出力される。なお、図4においては周波数変調回路224の後段に振幅調整回路226が配される例を示したが、振幅調整回路226は周波数変調回路224の前段に配されてもよい。
このようなサイン波生成回路222は、サイン波の周波数・振幅の調整を動的に行うことにより、時間の経過と共に少なくとも周波数が変化するスイープ音であるテストトーンを生成することが可能である。以下、図5を参照し、サイン波生成回路222により生成されるテストトーンの具体例を説明する。
図5は、サイン波生成回路222により生成されるテストトーンの具体例を示した説明図である。図5中の破線はテストトーンを示し、実線はユーザの聴力特性(聴力特性前は未知)を示す。図5に示したように、サイン波生成回路222は、音量(振幅)が一定のまま周波数が高くなる複数のテストトーンを生成する。例えば、サイン波生成回路222は、音量がV1であるテストトーンから、音量がV6であるテストトーンを順次に生成する。
ユーザは、これらの各テストトーンに関し、テストトーンが聞こえた時点で操作部24を操作する。例えば、ユーザは、テストトーンが聞こえた時点で操作部24を押圧してもよい。また、ユーザは、テストトーンが聞こえている間にわたって操作部24を押圧し続けていてもよい。さらに、ユーザは、テストトーンが聞こえなくなった時点で操作部24を押圧してもよいし、テストトーンが聞こえていない間にわたって操作部24を押圧してもよい。
テストトーンが聞こえている間にわたってユーザが操作部24を押圧し続ける場合、図5に示した音量V1のテストトーンに関し、ユーザは、当該テストトーンの周波数がF1〜F12である間にわたって操作部24を押圧し続ける。ここで、ユーザ操作が行われた時点におけるテストトーンの音量/周波数である音量V1/周波数F1(押された時)、および音量V1/周波数F12(離された時)は、ユーザの可聴範囲と非可聴範囲の境界と判断される。このため、音量V1/周波数F1、および音量V1/周波数F12はユーザの聴力特性情報として記憶部230に記録される。
このように、本発明の第1の実施形態によれば、1つのテストトーンにより複数の聴力特性情報を取得できる点でも効率的である。他のテストトーンに関しても同様にしてユーザの聴力特性情報が取得され、記憶部230に記録される。
なお、図5に示したように、例えば音量がV1であるテストトーンに関し、周波数F1と周波数F12は離れているので、テストトーンの周波数が一定速度で変化する場合、周波数がF1から12に変化するまでの時間が長期に及ぶことが予想される。そこで、制御部210は、一般の聴力特性モデルからユーザが聞こえている可能性の高いと判断される周波数領域において、周波数の変化率を大きくしてもよい。かかる構成により、聴力特性テストに要する時間を短縮することが可能である。
記憶部230は、音声データなどの各種コンテンツデータや、聴力特性テストによって取得されたユーザの聴力特性情報を記憶する。ここで、図6を参照し、聴力特性情報の具体例を説明する。
図6は、聴力特性情報の具体例を示した説明図である。図6に示したように、記憶部230は、周波数および音量の関係を聴力特性情報として記憶する。なお、図6においては、聴力特性テストにおいてユーザ操作が行われた時の周波数および音量が聴力特性情報としてそのまま記憶される例を示しているが、本実施形態はかかる例に限定されない。例えば、制御部210は、各テストトーンに関してユーザ操作が行われた時の周波数および音量の関係を数式化し、数式化した聴力特性情報を記憶部230に記録してもよい。
また、このような記憶部230は、不揮発性メモリ、磁気ディスク、光ディスク、およびMO(Magneto Optical)ディスクなどの記憶媒体であってもよい。不揮発性メモリとしては、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)があげられる。また、磁気ディスクとしては、ハードディスクおよび円盤型磁性体ディスクなどがあげられる。また、光ディスクとしては、CD(Compact Disc)、DVD−R(Digital Versatile Disc Recordable)およびBD(Blu−Ray Disc(登録商標))などがあげられる。
図3に示した音声再生回路240(再生部)は、記憶部230に記憶されている音声データ、または外部から取得される音声データを読出して再生する。例えば、音声再生回路240は、再生処理として、圧縮されている音声データの復元、音声データのデジタル/アナログ変換などを行ってもよい。
イコライザ250(補正部)は、制御部210からの制御信号に従い、音声再生回路240による再生信号の周波数特性を補正し、補正後の再生信号をイヤホン26へ供給する。具体的には、制御部210は、記憶部230に記憶されているユーザの聴力特性情報に基づき、特定の周波数帯域を強調させたり減少させたりするための制御信号をイコライザ250に供給する。そして、イコライザ250は、制御部210からの制御信号に従い、ユーザの聴力の弱い周波数帯を強調させたり、ユーザの聴力が十分である周波数成分を減少させたりする。また、イコライザ250は、全体的な音質の補正(平均化)や改善(音像の明確化など)を行う。
以上説明したように、本発明の第1の実施形態によれば、時間の経過と共に周波数が変化するテストトーンを用いて聴力特性テストを行うことができる。そして、聴力特性テストにより取得されたユーザの聴力特性情報に基づいて音声データの再生信号を補正することにより、音声データに基づく本来の音像をユーザに知覚させることが可能となる。
(2−2.第1の実施形態による音声処理装置の動作)
以上、本発明の第1の実施形態による音声処理装置20−1の構成を説明した。続いて、図7を参照し、本発明の第1の実施形態による音声処理装置20−1の動作を説明する。
図7は、本発明の第1の実施形態による音声処理装置20−1の動作を示したフローチャートである。図7に示したように、まず、テストトーン発生回路220が、周波数が時間の経過と共に変化するテストトーンを生成する(S304)。
そして、操作部24に対するユーザ操作が行われた場合(S308)、ユーザ操作が行われた時の周波数および音量を記憶部230が記憶する(S312)。音声処理装置20−1は、全てのテストトーンに関して上記のS304〜S312の処理が終了するまで上記のS304〜S312の処理を繰り返す(S316)。
その後、操作部24を介してユーザにより音声データの再生を指示された場合(S320)、音声再生回路240が音声データの再生を開始する(S324)。さらに、イコライザ250が、音声再生回路240による再生信号を、記憶部230に記憶されているユーザの聴力特性情報に基づいて補正する(S328)。そして、イコライザ250による補正後の再生信号がイヤホン26から出力される(S332)。
(2−3.テストトーンの変形例)
以上、本発明の第1の実施形態として、時間の経過と共に周波数が変化するテストトーンを聴力特性テストに用いる音声処理装置20−1を説明した。しかし、音声処理装置20−1が聴力特性テストに用いるテストトーンは、図5に示したように時間の経過と共に周波数のみが変化するテストトーンに限定されない。例えば、音声処理装置20−1は、周波数に加え、時間の経過と共に音量が変化するテストトーンを生成してもよい。以下、このようなテストトーンの具体例、および生成方法について具体的に説明する。
図8は、テストトーンの変形例を示した説明図である。図8中の破線はテストトーンを示し、実線はユーザの聴力特性(聴力特性テスト前は未知)を示す。テストトーン発生回路220は、図8に示したように、想定されるユーザの聴力特性に沿って周波数―音量平面上を振動的に変化するテストトーンを生成することも可能である。このテストトーンによれば、ユーザの詳細な聴力特性情報を効率的に取得することができる。以下、図9〜図14を参照し、このようなテストトーンの生成方法の一例を説明する。
図9〜図14は、変形例にかかるテストトーンの生成方法を示した説明図である。まず、テストトーン発生回路220は、制御部210からの制御信号に従い、図9に示したようにx−y平面(周波数―音量平面)上である傾きを有する直線を描くようにテストトーンの周波数および音量を変化させる。
そして、P1においてユーザ操作が行われると、テストトーン発生回路220は、図10に示したように、y軸と平行な線を基本線(L1)とし、P1を始点とするサイン波を描くようにテストトーンの周波数および音量を変化させる。続いて、P2においてユーザ操作が行われると、テストトーン発生回路220は、図11に示したように、P1(1点目)およびP2(2点目)を結ぶ線を基本線(L2)とし、P2を始点とするサイン波を描くようにテストトーンの周波数および音量を変化させる。
さらに、P3においてユーザ操作が行われると、テストトーン発生回路220は、図12に示したように、P2およびP3を結ぶ線の傾きに、P1およびP2を結ぶ線の傾きとP2およびP3を結ぶ線の傾きとの差分を加算して得られる傾きを有する線を基本線(L3)とし、P3を始点とするサイン波を描くようにテストトーンの周波数および音量を変化させる。
以降も同様に、Pnにおいてユーザ操作が行われると、テストトーン発生回路220は、PnおよびPn−1を結ぶ線の傾きに、PnおよびPn−1を結ぶ線の傾きとPn−1およびPn−2を結ぶ線の傾きとの差分を加算して得られる傾きを有する線を基本線(Ln)とし、Pnを始点とするサイン波を描くようにテストトーンの周波数および音量を変化させる。
ここで、基本線とサイン波の関係について図13および図14を参照して補足する。まず、図13に示したように、音声処理装置20−1はサイン波を構成する各プロットの座標値を配列に事前に格納しておく。そして、基本線の傾きがθである場合、制御部210は、サイン波を構成する各プロットを図14に示すように傾きθ分だけ回転させる。回転前の各プロットの座標値を(x、y)とすると、回転後の各プロットの座標値(x’、y’)は以下の数式のように表現される。
x’=xcosθ‐ysinθ
y’=xsinθ+ycosθ
その後、制御部210は、ユーザ操作が行われた点に回転後のサイン波の始点を移動させ、移動後のサイン波の各プロット位置に対応する周波数および音量を示す制御信号をテストトーン発生回路220に供給する。これにより、テストトーン発生回路220は、図8に示したように周波数―音量平面上を振動的に変化するテストトーンを生成することが可能である。なお、制御部210は、新たにユーザ操作が行われる度に位相が反転されたサイン波を基礎にして上記処理を行う。
<3.第2の実施形態>
以上、本発明の第1の実施形態による音声処理装置20−1について説明した。続いて、本発明の第2の実施形態による音声処理装置20−2を説明する。本発明の第2の実施形態による音声処理装置20−2は、以下に詳細に説明するように、外部雑音による影響を抑制して聴力特性テストを行うことが可能である。
図15は、本発明の第2の実施形態による音声処理装置20−2の構成を示した機能ブロック図である。図15に示したように、第2の実施形態による音声処理装置20−2は、操作部24、マイクロホン25、イヤホン26、表示部28、制御部210、テストトーン発生回路220、記憶部230、音声再生回路240、イコライザ250、およびノイズキャンセル音発生回路260を有する。
なお、第2の実施形態による音声処理装置20−2の構成は、第1の実施形態による音声処理装置20−1の構成と重複する部分も多いので、以下では、第2の実施形態と第1の実施形態で異なる構成に重きをおいて説明する。
マイクロホン25(収音部)は、音声処理装置20−2の周囲音を収音する。このマイクロホン25は、ノイズキャンセルを実現するために、イヤホン26と密に近接する位置に配置される。例えば、マイクロホン25は、イヤホン26を構成する筐体内に配置されてもよい。
ノイズキャンセル音発生回路260(第2の信号発生部)は、マイクロホン25により収音された周囲音に基づき、ユーザによる音声の知覚位置において周囲音を低減するためのノイズキャンセル音(周囲音低減信号)を発生する。以下、図16を参照し、ノイズキャンセル音発生回路260の構成を説明する。
図16は、ノイズキャンセル音発生回路260の構成を示した説明図である。図16に示したように、ノイズキャンセル音発生回路260は、ADC261、デジタルフィルタ262、ノイズキャンセル音発生部264、デジタルフィルタ266、およびDAC267を有する。
ADC(Analog Digital Converter)261は、マイクロホン25から周囲音の収音信号が供給され、当該収音信号をアナログ形式からデジタル形式に変換する。
デジタルフィルタ262は、ADC261によりデジタル形式に変換された収音信号の周波数特性を制御部210からの制御信号に従って調整する。ノイズキャンセル音発生部264は、デジタルフィルタ262から供給される収音信号と逆位相のノイズキャンセル音を生成する。なお、ノイズキャンセル音発生部264によるノイズキャンセル音の生成方法は特に限定されない。
デジタルフィルタ266は、ノイズキャンセル音発生部264により生成されたノイズキャンセル音の周波数特性を制御部210からの制御信号に従って調整する。制御部210からの制御内容については後述する。
DAC(Digital Analog Converter)267は、デジタルフィルタ266から供給されるノイズキャンセル音を、デジタル形式からアナログ形式に変換する。DAC267によりアナログ形式に変換されたノイズキャンセル音はイヤホン26に供給され、イヤホン26から出力される。
(聴力特性テスト時のノイズキャンセル)
第2の実施形態においては、制御部210が上述したノイズキャンセル音発生部264を制御することにより、聴力特性テストの精度を向上することが可能である。具体的には、制御部210は、聴力特性テストの間、すなわち、テストトーンが出力されている間、ノイズキャンセル音発生部264を動作させる。かかる構成によれば、外部雑音からの影響を抑制して聴力特性テストを行うことができるので、ユーザの聴力特性をより正確に取得することが可能である。
さらに、制御部210は、テストトーン発生回路220により発生されるテストトーンの周波数の変化に応じ、デジタルフィルタ266のフィルタ特性を変化させてもよい。例えば、制御部210は、ノイズキャンセル音の周波数成分のうちで、テストトーンと同一周波数の成分を選択的にデジタルフィルタ266に通過あるいは強調させてもよい。より具体的には、テストトーンの周波数がFxである場合、制御部210は、ノイズキャンセル音の周波数Fxを含む周波数帯の成分を通過させ、他の周波数帯の成分を遮断してもよい。以下、図17を参照し、このような制御部210による制御に基づいて得られるノイズキャンセル音の周波数特性の具体例を説明する。
図17は、ノイズキャンセル音の周波数特性の変化の様子を示した説明図である。テストトーン発生回路220により発生されるテストトーンの周波数が図5に示したように単調増加する場合、ノイズキャンセル音発生回路260は、ノイズキャンセル音の周波数帯を徐々に高周波側にシフトさせる。かかる構成により、出力中のテストトーンの周波数の雑音成分が軽減されるので、テストトーンが雑音成分に埋もれてしまう場合を抑制することができる。
なお、上記では制御部210がデジタルフィルタ266のフィルタ特性を変化させることによりノイズキャンセル音の周波数特性を調整する例を説明したが、制御部210は、デジタルフィルタ262のフィルタ特性を変化させることによりノイズキャンセル音の周波数特性を調整してもよい。さらに、ノイズキャンセル音発生部264がテストトーンの周波数の変化に応じて周波数特性を調整しながらノイズキャンセル音を生成してもよい。
(音声データ再生時のノイズキャンセル)
また、制御部210は、音声データの再生時にもノイズキャンセル音発生回路260を動作させることができる。この場合、イヤホン26からは、イコライザ250によってユーザの聴力特性情報に応じて補正された再生信号と、ノイズキャンセル発生回路260により生成されたノイズキャンセル音が出力される。
さらに、制御部210は、ユーザの聴力特性情報に応じてノイズキャンセル発生回路260の動作を制御してもよい。例えば、マイクロホン25により収音される外部雑音がユーザの聞こえ難い周波数である場合、制御部210は、ノイズキャンセル発生回路260にノイズキャンセル量を減少させてもよいし、ノイズキャンセル発生回路260をオフさせてもよい。かかる構成によれば、ノイズキャンセルに関する消費電力を削減することが可能である。
一方、制御部210は、音声データの再生時にノイズキャンセル音発生回路260を動作させない場合、イコライザ250に、ユーザの聴力特性情報に加え、マイクロホン25により収音される外部雑音に応じて再生信号を補正させてもよい。例えば、制御部210は、外部雑音の周波数帯においてイコライザ250に再生信号を強調させてもよい。かかる構成により、ノイズキャンセル音発生回路260が動作していなくても、ユーザに音声データの音像をより明確に知覚させることが可能となる。
<4.第3の実施形態>
以上、本発明の第2の実施形態による音声処理装置20−2について説明した。続いて、本発明の第3の実施形態による音声処理装置20−3を説明する。本発明の第3の実施形態による音声処理装置20−3は、以下に詳細に説明するように、ユーザの聴力特性に対する意識を高めることが可能である。
図18は、本発明の第3の実施形態による音声処理装置20−3の構成を示した機能ブロック図である。図18に示したように、第3の実施形態による音声処理装置20−3は、操作部24、マイクロホン25、イヤホン26、表示部28、制御部212、テストトーン発生回路220、記憶部230、音声再生回路240、イコライザ250、およびノイズキャンセル音発生回路260を有する。
なお、第3の実施形態による音声処理装置20−3の構成は、第2の実施形態による音声処理装置20−2の構成と重複する部分も多いので、以下では、第3の実施形態と第2の実施形態で異なる構成に重きをおいて説明する。
第3の実施形態による制御部212は、第1の実施形態および第2の実施形態において説明した制御部210の機能に加え、ユーザの聴力特性に対する意識を高めるための画面を生成して表示部28に表示させる機能を有する。例えば、制御部212は、図19に示すように、ユーザによる聴力特性テストの結果に応じた画面を表示部28に表示させてもよい。
図19は、表示部28に表示される聴力特性テストの結果画面の具体例を示した説明図である。図19に示したように、聴力特性テストの結果画面は、聴力特性テストにより取得されたユーザの聴力特性(実線)と、一般的な聴力特性(破線)との差分を示すグラフ、および、ユーザの聴力特性を説明するメッセージを含む。ユーザは、このような聴力特性テストの結果画面を確認することにより、自身の聴力特性を的確に把握することが可能である。
また、比較的大きな音量で音声を聞いているユーザは、聴力特性が劣化し易い。そこで、制御部212は、ユーザが比較的大きな音量で音声を聞いている場合、聴力特性テストの実施を促す画面を表示部28に表示させてもよい。例えば、制御部212は、過去の再生音量の履歴から、再生音量の平均値や、閾値を超える音量での再生頻度など、ユーザの再生音量に関する指標を算出し、当該指標が設定値を上回る場合、聴力特性テストの実施を促す画面を表示部28に表示させてもよい。なお、制御部212は、ユーザが比較的大きな音量で音声を聞いている場合、音声データの再生音量を抑制してもよい。
<5.変形例>
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、イヤホン26が右耳用イヤホン(右耳用音声出力部)および左耳用イヤホン(左耳用音声出力部)からなる場合、聴力特性テストをユーザの右耳および左耳に対して個別に行ってもよい。かかる構成により、右耳の聴力特性情報、および左耳の聴力特性情報が取得され、記憶部230に記憶される。したがって、イコライザ250は、右耳用の再生信号を右耳の聴力特性情報に基づいて補正し、左耳用の再生信号を左耳の聴力特性情報に基づいて補正することが可能となる。
また、イコライザ250による補正後の再生信号に基づく音声データを記憶部230に記憶してもよい。かかる構成によれば、音声データの再生時にユーザの聴力特性情報に基づく補正を行う必要がなくなる。また、当該音声データを他の音声処理装置に移動させることにより、他の音声処理装置においてユーザの聴力特性情報に基づく補正後の再生信号を出力することが可能となる。
さらに、音声処理装置20は、聴力特性テストにより取得されたユーザの聴力特性情報を他の音声処理装置に送信するための通信部をさらに備えてもよい。他の音声処理装置にユーザの聴力特性情報を送信することにより、他の音声処理装置においてもユーザの聴力特性情報に基づく再生信号の補正を行うことが可能となる。なお、記憶部230がリムーバブル記憶媒体である場合、聴力特性情報の他の音声処理装置への移動は、記憶部230の着脱によっても実現可能である。
<6.まとめ>
本発明の第1の実施形態によれば、聴力特性テストにおいて時間の経過と共に周波数が変化するテストトーンを用いることにより、ユーザに新感覚な聴力特性テストを提供すると共に、聴力特性テストに要する時間を短縮することが可能である。また、本発明の第2の実施形態によれば、外部雑音による影響を抑制して聴力特性テストを行うことにより、ユーザの聴力特性情報をより正確に取得することができる。また、本発明の第3の実施形態によれば、表示部28に聴力特性テストの結果画面や聴力特性テストの実施を促す画面を表示することにより、ユーザの聴力特性に対する意識を高めることが可能である。
なお、本明細書の音声処理装置20の処理における各ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はない。例えば、音声処理装置20の処理における各ステップは、フローチャートとして記載した順序と異なる順序で処理されても、並列的に処理されてもよい。
また、音声処理装置20に内蔵されるCPU、ROMおよびRAMなどのハードウェアを、上述した音声処理装置20の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。
20、20−1、20−2、20−3
24 操作部
25 マイクロホン
26 イヤホン
28 表示部
210、212 制御部
220 テストトーン発生回路
222 サイン波生成回路
224 周波数変調回路
226 振幅調整回路
230 記憶部
240 音声再生回路
250 イコライザ
260 ノイズキャンセル音発生回路
261 ADC
262、266 デジタルフィルタ
262 ノイズキャンセル音発生部
267 DAC

Claims (14)

  1. 時間の経過と共に周波数が変化する音声信号を発生する第1の信号発生部と;
    操作部と;
    前記操作部に対する操作が行われた時の前記音声信号の周波数および振幅に応じた特性情報を記憶する記憶部と;
    音声データを再生する再生部と;
    前記再生部による再生信号を、前記記憶部に記憶されている前記特性情報に基づいて補正する補正部と;
    を備える、音声処理装置。
  2. 前記音声処理装置は、
    収音部と;
    前記収音部による周囲音の収音に基づき、前記周囲音を低減するための周囲音低減信号を発生する第2の信号発生部と;
    前記第2の信号発生部の動作を制御する制御部と;
    をさらに備え、
    前記制御部は、前記第1の信号発生部に前記音声信号を発生させる間、前記第2の信号発生部を動作させる、請求項1に記載の音声処理装置。
  3. 前記第2の信号発生部は、前記第1の信号発生部により発生される前記音声信号の周波数に応じて、前記周囲音に対する周波数特性の異なる前記周囲音低減信号を発生する、請求項2に記載の音声処理装置。
  4. 前記第2の信号発生部は、前記第1の信号発生部により発生される前記音声信号と同一の周波数帯において前記周囲音を他の周波数帯よりも低減する前記周囲音低減信号を発生する、請求項3に記載の音声処理装置。
  5. 前記第1の信号発生部は、周波数に加え、時間の経過と共に振幅が変化する前記音声信号を発生する、請求項4に記載の音声処理装置。
  6. 前記制御部は、前記再生部による音声データの再生時に、前記第2の信号発生部を動作させるか否かを制御する、請求項5に記載の音声処理装置。
  7. 前記補正部は、前記第2の信号発生部により前記周囲音低減信号が発生されていない場合、前記再生部による再生信号を、前記記憶部に記憶されている前記特性情報、および前記収音部により収音される前記周囲音に応じて補正する、請求項6に記載の音声処理装置。
  8. 前記補正部は、前記周囲音と同一の周波数帯において前記再生信号を強調する、請求項7に記載の音声処理装置。
  9. 前記第2の信号発生部は、前記再生部による音声データの再生時に動作する場合、前記記憶部に記憶されている前記特性情報に基づいて前記周囲音低減信号を発生する、請求項2に記載の音声処理装置。
  10. 前記音声処理装置は、左耳用音声出力部および右耳用音声出力部をさらに備え、
    前記記憶部は、左耳用の特性情報および右耳用の特性情報を記憶し、
    前記補正部は、前記左耳用音声出力部に出力される再生信号は前記左耳用の特性情報に基づいて補正し、前記右耳用音声出力部に出力される再生信号は前記右耳用の特性情報に基づいて補正する、請求項3に記載の音声処理装置。
  11. 前記音声処理装置は、前記特性情報の取得結果に応じた画面を表示する表示部をさらに備える、請求項3に記載の音声処理装置。
  12. 前記記憶部には、前記補正部による補正後の再生信号に基づく音声データが記憶される、請求項3に記載の音声処理装置。
  13. コンピュータを、
    時間の経過と共に周波数が変化する音声信号を発生する第1の信号発生部と;
    操作部と;
    前記操作部に対する操作が行われた時の前記音声信号の周波数および振幅に応じた特性情報を記憶する記憶部と;
    音声データを再生する再生部と;
    前記再生部による再生信号を、前記記憶部に記憶されている前記特性情報に基づいて補正する補正部と;
    として機能させるための、プログラム。
  14. 時間の経過と共に周波数が変化する音声信号を発生するステップと;
    ユーザ操作が行われた時の前記音声信号の周波数および振幅に応じた特性情報を記憶媒体に記憶するステップと;
    音声データを再生するステップと;
    音声データの再生信号を、前記記憶媒体に記憶されている前記特性情報に基づいて補正するステップと;
    を含む、音声処理方法。


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