JP2012042968A - 情報出力装置 - Google Patents

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哲 柳
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雅俊 小久保
Yuji Sato
裕二 佐藤
Masanori Oda
昌範 小田
Yukihiko Sato
幸彦 佐藤
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Abstract

【課題】 各種情報の提供を受ける利用者の行動、すわなち、情報出力装置の表示部と利用者の位置関係に基づき、その利用者が欲する情報を適切な形式で適宜提供可能な情報出力装置を提供することを目的としている。
【解決手段】 表示部4とこれに表示された情報を利用する利用者8との位置(距離または距離と角度)関係に応じて、制御部2は表示部4に表示される情報の粒度(表示される情報の詳細度合い)、情報数、スクロール速度又は周期等に基づき情報量を変化させる。具体的には、制御部2は利用者8と表示部4が近くにある場合、表示される情報量を多くするよう制御することとしたものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、各種情報を、画面表示、音声による報知の態様等にて、出力可能な情報出力装置に関する。
多くの情報がいたる所で発信されている現在において、人々はいたる所で情報出力装置を介して提供される情報に接している。
このように多くの情報を人々に提供する情報出力装置においては、情報の提供を受ける利用者に対して如何に効率良く情報を提供するかが重要であり、これに関する提案がなされている。
例えば、情報出力装置の利用者が注目する箇所は十分な大きさの文字で見やすく表示し、かつ、表示部全体で表示できる情報量を増やすことができる文章表示方法を実現可能な情報出力装置が提案されている。この情報出力装置は、表示部に表示する文章を固定文字数の行に分割、編集し、所定の行においては表示される文字の大きさを大きくし、これ以外の行においては小さな文字を表示するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−240301号公報
しかしながら、上記従来の情報出力装置による情報の提供は、利用者と情報出力装置の出力手段との位置関係という視点に立った考慮がなされたものではなく、換言すれば、情報出力装置本位の情報提供であり、必ずしも、利用者に対して効率良く情報を提供することができるものではなかった。
なぜなら、利用者の視力若しくは聴力、又は、出力手段から出力される情報の指向性能には限界があり、出力手段と利用者とが離れているとき、又は、出力手段から出力される情報が認識困難な位置に利用者がいるとき、詳細に提供される情報は、利用者にとって結局のところ認識することができず、あまり意味を持たないことが多いからである。
このことを、上記従来の情報出力装置を例に説明すれば、大きな文字とともに表示される小さな文字は、利用者にとって読解困難であり、これを表示するが故に、大きな文字の表示領域を限定することになるし、また、一度に多くの文字を表示させると、配置的にも煩雑な印象を利用者に与え、実際には有益な情報であっても、それを読むことに対して興味を失わせることとなり兼ねない。
本発明は、各種情報の提供を受ける利用者の行動、すわなち、利用者と情報出力装置の出力手段との位置関係に基づき、その利用者が欲する情報を適切な形式で適宜提供可能な情報出力装置を提供することを目的としている。
上記従来の課題に鑑みなされた本発明の情報出力装置では、出力手段と、これにより出力された情報を利用する利用者との位置関係に応じ、制御手段が、出力手段にて出力される情報の粒度(出力される情報の詳細度合い)、情報数、スクロール速度、出力周期等を調整し、出力される情報量を変化させる。
したがって、この発明によれば、出力手段から離れている利用者に対しては、提供可能な情報を確実に認識させることができ、これに基づきより詳細な情報を求めて近づいてきた利用者に対しては、より詳細な内容を提供することができる。
詳述すると、請求項1記載の情報出力装置は、情報を出力する出力手段と、出力手段から所定の距離間隔で予め定められた複数の範囲において、出力手段に出力された情報を利用する利用者の有無を判断するとともに、存在していると判断したとき、利用者が存在する範囲を判断する判断手段と、出力手段に出力させる情報量を制御する制御手段と、を備え、判断手段により、前記複数の範囲のうち、いずれかの範囲内に利用者が存在していると判断された場合、制御手段が、前記利用者が存在する範囲が出力手段に近くなるにしたがい、段階的に出力手段に出力させる情報量を増加させるよう制御を行う構成にされたものである。
このように構成された請求項1記載の情報出力装置によれば、出力手段と、これによって出力される情報を利用する利用者との距離を考慮した情報の出力が可能であり、利用者が出力手段から離れた位置で情報の提供を受けるにあたり、その情報の内容を認識し易い状態で出力できる。
また、請求項2記載の情報出力装置は、情報を出力する出力手段と、出力手段とこの出力手段に出力された情報を利用する利用者との距離を測定する測定手段と、測定手段によって測定された利用者と出力手段との距離が、所定値以上であるとき、出力手段に出力させる情報量を少なくし、前記所定値未満であるとき、出力手段に出力させる情報量を多くするように制御を行う制御手段と、を備えたことを特徴とするものである。
このように構成された請求項2記載の情報出力装置によれば、出力手段と、これによって出力される情報を利用する利用者との距離を考慮した情報の出力が可能であり、利用者が出力手段から離れた位置で情報の提供を受けるにあたり、その情報の内容を認識し易い状態で出力できる。
また、請求項3記載の情報出力装置は、出力手段の所定位置を原点と定め、原点とこの原点を含む水平面上において前記利用者が存在している利用者位置を結ぶ直線と、原点を含む水平面上において原点から出力手段に対して直交する直線のなす角度が所定角度以上であるとき、制御手段が、情報量を少なくするよう優先的に制御する構成にされた請求項1又は請求項2に記載の情報出力装置である。
このように構成された請求項3記載の情報出力装置によれば、利用者が、情報出力装置の出力手段の近くにいるものの、出力手段の左右方向からの視聴可能な範囲に制限があるため、その情報を視聴できず内容の認識が困難となる場合であっても、その情報の認識困難な利用者と出力手段との左右方向を含む位置関係をも考慮した情報の出力ができるので、情報の認識困難な位置にいる利用者に対し、情報の内容を認識し易い状態で出力でき、提供可能な情報をより確実に認識させることができるとともに、興味のある利用者に対しては、認識し易い位置への移動を促し、詳細な情報を提供することができる。
また、請求項4記載の情報出力装置は、出力手段の所定位置を原点と定め、原点とこの原点を含む水平面上において原点から出力手段に対して直交する直線を含む垂直面上において前記利用者が存在している利用者位置を結ぶ直線と、前記垂直面上において原点から出力手段に対して垂直な直線のなす角度が所定角度以上であるとき、制御手段が、情報量を少なくするよう優先的に制御する構成にされた請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の情報出力装置である。
このように構成された請求項4記載の情報出力装置によれば、利用者が、情報出力装置の出力手段の近くにいるものの、出力手段の上下方向からの視聴可能な範囲に制限があるため、その情報を視聴できず内容の認識が困難となる場合であっても、その情報の認識困難な利用者と出力手段との上下方向を含む位置関係をも考慮した情報の出力ができるので、情報の認識困難な位置にいる利用者に対し、情報の内容を認識し易い状態で出力でき、提供可能な情報をより確実に認識させることができるとともに、興味のある利用者に対しては、認識し易い位置への移動を促し、詳細な情報を提供することができる。
なお、この原点を含む水平面上において原点から前記出力手段に対して直交する直線とは、後述する図6(a)に記載の原点Oと点Bを結ぶ直線をいう。具体的に、出力手段が、画面表示の形態で、情報出力を行う手段である場合には、水平面上において表示面に対して直交する直線を、前記出力手段に対して直交する直線とすることができる。また、出力手段が、音声出力の形態で、情報出力を行う手段である場合には、水平面上における出力方向(出力方向が広がりをもつ場合には、細分化した出力方向(ベクトル)の和)を、前記出力手段に対して直交する直線とすることができる。
また、請求項5記載の情報出力装置は、情報を出力する出力手段と、出力手段に出力された情報を利用する利用者の位置を検出する検出手段と、出力手段を基準とした所定範囲内を、複数のエリアに分割し、各エリアを、予め定められた複数のクラスのいずれかに分類してなるマップ、を記憶するマップ記憶手段と、マップ記憶手段が記憶するマップと、検出手段の検出結果とに基づき、前記所定範囲内において利用者が存在する場合、その利用者が存在するエリアのクラスを判別する判別手段と、前記所定範囲内において利用者が存在する場合、判別手段により判別されたクラスに対応した情報量の情報を、出力手段に出力させるように、制御を行う制御手段と、を備えたことを特徴とする。
このように構成された請求項5記載の情報出力装置によれば、出力手段と、これによって出力される情報を利用する利用者との位置関係を考慮した情報の出力が可能であり、利用者が出力手段から離れた位置で情報の提供を受けるにあたり、その情報の内容を認識し易い状態で出力できる。なお、前記各クラスと、情報量との関係は、利用前段階で予め定めておくことができる。
また、請求項6記載の情報出力装置は、出力手段に出力されている情報を印刷する印刷手段と、印刷手段による情報の印刷を指示する印刷指示入力手段とを備え、印刷指示入力手段を介して印刷指示がなされたとき、前記利用者の利用に属する情報を、印刷手段が印刷することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の情報出力装置である。
このように構成された請求項6記載の情報出力装置によれば、利用者が情報出力装置から提供された有意義な情報を、継続して保持することができ、利用者は、出力手段から離れた後においても、自らの記憶またはメモ等に頼らずしてこの有意義な情報を確実に利用することができる。また、この印刷された情報に基づき容易に再度アクセスすることができる。
以下、本発明の情報出力装置の実施形態について、図面を用いて具体的に説明する。なお、本発明は、以下に記載の構成に限定されるものではなく、同一の技術的思想において種々の構成を採用することが可能であることは云うまでもない。
(実施形態1)
図1は、本発明が適用された情報出力装置1の構成を示す図である。図1に示すように、情報出力装置1は、CPU、ROM、RAM等を備え、情報出力装置1の各動作(情報出力装置1全体)についての制御を行う制御部2と、利用者8に提供される各種情報等を記憶しておく、例えば、ハードディスクその他大容量記憶媒体からなる情報記憶部3と、情報記憶部3に記憶された利用者8に提供される各種情報を表示する表示部4と、表示部4から所定の距離間隔で予め定められた複数の範囲a,bにおいて、表示部4に表示された情報を利用する利用者8の有無を判断するとともに、利用者8が存在すると判断したとき、利用者8が存在する範囲を判断する位置検出部5と、利用者8が表示部4に触れた(表示部4に触れる程度に近接するように、例えば、手をかざすことを含む。以下、同じ)ことを検出する接触感知部6と、利用者8の利用に属する情報(利用者8により視認されている情報、又は、この情報を含む情報全体)を印刷する印刷部7と、から構成されている。
利用者に提供される各種情報は、制御部2により、電気通信回線等を介して受信され、制御部2は、受信した前記各種情報を、情報記憶部3に記憶していくよう構成されている。また、接触感知部6は、印刷部7による情報の印刷指示を入力する印刷指示入力手段としての機能を有し、制御部2は、表示部4に利用者8が触れたことを、接触感知部6からの入力信号に基づき検出すると、印刷部7に対して印刷指令を入力する。これにより、情報出力装置1では、印刷部7にて情報の印刷がなされる。また、位置検出部5は、公知の光学式のセンサにより構成されている。
図2は、表示部4から利用者8が情報の提供を受けようとしている態様を示した図であり、利用者8が表示部4から離れている状態を示したものである。
図2に示す状況下において、制御部2は、位置検出部5からの入力信号(上記判断結果)に基づき、表示部4から所定の距離間隔(例えば、5〜15m)で予め定められた範囲bに、利用者8が存在していると判断し、表示部4から離れた利用者8に提供可能な情報の概略を認識させるべく、概略コンテンツとして、その情報の大見出し、例えば、「新製品○○発売/¥xxxx」を、表示部4に表示させる。
なお、予め定めた範囲a,bに利用者8が存在していない場合には、範囲bに利用者8が存在しているとしたときの表示態様で、表示部4に、情報の大見出しを表示させる構成、又は、いずれの情報も、表示部4に表示しない構成のいずれかを採用することができる。後者の場合、省エネルギーを図れる。
また、表示部4が、情報をスクロール表示する構成であれば、概略コンテンツを表示するといった手法ではなく、表示部4に対するスクロール速度の設定を変更して、スクロール速度を抑えることで(例えば、15秒/頁のスクロール速度)、単位時間当りに表示部4に表示される情報量を少なくし、離れている利用者8に対して情報を認識し易くしても良い。その他、表示部4が、情報を、周期的に切り替えて表示する構成であれば、表示部4に対する前記周期の設定を変更して、周期を長くすることで(例えば、15秒/頁の周期)、単位時間当りに表示部4に表示される情報量を少なくし、離れている利用者8に対して情報を認識し易くしても良い。
また、図3は、表示部4から利用者8が情報の提供を受けようとしている態様を示した図であり、利用者8が表示部4の近くにいる状態を示したものである。
図3に示す状況下において、制御部2は、位置検出部5からの入力信号に基づき、表示部4から所定の距離間隔(例えば、0〜5m)で予め定められた範囲aに利用者8が存在していると判断し、表示部4の近くにいる利用者8に詳細な情報を認識させるべく、詳細コンテンツとして、例えば、「xx社は、xx月xx日/小型軽量でありながら多機能で高速処理可能な○○をyy月yy日に発売することを発表した。」との、大見出し表示による情報の詳細な内容を、表示部4に表示させる。
なお、表示部4が、情報をスクロール表示する構成であれば、表示部4に対するスクロール速度の設定を変更して、スクロール速度を高め(例えば、10秒/頁のスクロール速度)、単位時間当りに表示部4に表示される情報量を多くし、近くにいる利用者8に対して、素早く情報を認識できるようにしても良い。また、表示部4が、情報を、周期的に切り替えて表示する構成であれば、表示部4に対する前記周期の設定を変更して、周期を短くする(例えば、10秒/頁の周期)ことで、単位時間当りに表示部4に表示される情報量を多くし、近くにいる利用者8に対して、素早く情報を認識できるようにしても良い。
また、図4は、利用者8の印刷指示に従って、表示部4に表示された情報を印刷している状態を示したものである。印刷は、上記のとおり利用者8が表示部4に触れることで、接触感知部6が制御部2に対して接触感知した旨の信号を入力し、これを受けた制御部2が、印刷部7に対して情報の印刷指令を入力することにより、なされる。
なお、エリアセンサ(図示せず)により利用者8が表示部4に触れる程度に近接する位置に手をかざしたことを検出し、検出したとき、利用者8が表示部4に触れたと見做し、制御部2が、印刷部7に情報の印刷指令を入力し、印刷部7が印刷を行うように、情報出力装置1を構成することもできる。かかる場合、直接、利用者8が表示部4に触れなくても印刷が開始されるため、表示部4をきれいな状態に保つことができる。
また、印刷する情報については、利用者8が表示部4に触れた時点において表示されている情報を、印刷するようにしても良いし、例えば、利用者8が離れているときに表示部4に表示した図2に示す情報に続けて、接近時に表示部4に表示した図3(図4)に示す情報、すなわち、一つのテーマに関連して階層付けられた情報の全てを、印刷するようにしても良い。また、印刷したものを、その後、持ち運ばなければならないこと、及び、利用者8の印刷物9に示された情報の利用方法を考慮すれば、印刷する情報については、利用者が選択可能に、情報出力装置1を構成すると好適である。
なお、上記説明では、表示部4からの範囲a,bのみを判断の基準としたが、基準となる表示部4からの距離間隔を、範囲a(例えば、0〜5m)、範囲b(例えば、5〜15m)、範囲c(例えば、15〜30m)と設定するとより好適である。
かかる構成によれば、例えば、利用者8が表示部4から距離が15m以上30m未満であるとき、表示部4に「大見出し」を表示し、距離が5m以上15m未満であるとき「要約」を表示し、距離が5m未満であるとき「全文(詳細)」を表示するように、情報出力装置1を構成することができる。したがって、この構成によれば、利用者8と表示部4との距離を考慮した上で、可能な限り多くの情報を利用者8に認識させることができる。また、「全文(詳細)」が表示されている状態で、利用者8が表示部4に触れたとき、その全文を印刷するように、この情報出力装置を構成すれば、利用者に情報を持ち運び可能に提供することができる。
また、本実施形態では、位置検出部5が、表示部4に表示された情報を利用する利用者8の有無を判断するとともに、利用者8が存在すると判断したとき、利用者8が存在する範囲を判断する(即ち、表示部4からの距離間隔の範囲内のいずれに利用者8が存在しているか否かを判断する)構成としたが、位置検出部5は、利用者8が存在すると判断したとき、表示部4から利用者8までの距離を測定し、その測定結果を制御部2に提供する構成にすることができる。
(実施形態2)
本実施形態2の情報出力装置1は、位置検出部5が、表示部4に表示された情報を利用する利用者8が存在するとき、表示部4から利用者8までの距離を測定し、その測定結果を制御部2に入力する構成にされ、制御部2が、図5に示すメインルーチンを実行する構成にされたものである。
制御部2は、図5に示すメインルーチンを実行すると、S110にて、位置検出部5から測定結果を取得し、その後、S120にて、前記取得した測定結果に基づき、表示部4からの距離b以内に、利用者8が存在しているか否かを判断する。具体的に、制御部2は、位置検出部5から得られた測定結果が、利用者8が距離bより離れて存在することを示している場合、S120でNoと判断し、利用者8が距離b以内に存在することを示している場合、S120でYesと判断する。また、制御部2は、位置検出部5から利用者8が存在しない旨の測定結果を得たとき、利用者8が距離bより離れて存在すると見做して、S120でNoと判断する。
なお、位置検出部5は、水平面上において表示部4の表示面に対して垂直な方向について、表示部4と利用者8との距離を測定する構成にされても良いし、表示部4の表示面の中心(原点O)からの距離を測定する構成にされても良い。表示部4の中心(原点O)からの距離を測定する場合には、S120での判断が、表示部4の中心(原点O)から半径b以内に、利用者8が存在するか否かを判断する内容となる。
S120でNoと判断すると、制御部2は、S125に移行して、表示部4の画面をコンテンツ非表示の状態にする。その後、S170に移行して、電源オフの動作等により外部から当該メインルーチンの終了指示が入力されているか否か判断し、メインルーチンの終了指示が入力されている場合には(S170でYes)、当該メインルーチンを終了し、終了指示が入力されていなければ(S170でNo)、再びS110に移行して、最新の測定結果を、位置検出部5から取得する。
一方、S120でYesと判断すると、制御部2は、S130に移行し、測定結果に基づいて、表示部4と利用者8との距離が、距離aより大きいか否かを判断する(a<測定距離≦b)。
そして、位置検出部5の測定結果(測定距離)が、不等式「a<測定距離≦b」を満足する場合には、S130でYesと判断して、S135に移行し、概要コンテンツを、表示部4に表示させる。なお、概要コンテンツとしては、図2に示すような「大見出し」を挙げることができる。
このようにして、情報量は少ないが利用者8には認識しやすい概要コンテンツを表示部4に表示させると、制御部2は、S170に移行し、終了指示が入力されていなければ、S110に移行して、再び、最新の測定結果を、位置検出部5から取得する。
また、位置検出部5の測定結果(測定距離)が、不等式「a<測定距離≦b」を満足しない場合には(S130でNo)、利用者8が、表示部4からの距離a以内に存在するので、S140に移行し、接触感知部6からの入力信号に基づき、利用者8が、表示部4に触れているか否かを判断する。そして、利用者が表示部4に触れていないと判断すると(S140でNo)、S150に移行し、詳細コンテンツを、表示部4に表示させる。なお、詳細コンテンツとしては、図3に示すような、「大見出し」より情報量の多い「詳細な情報」を挙げることができる。
このようにして、概要コンテンツより情報量が多いコンテンツを表示部4に表示させると、制御部2は、S170に移行し、終了指示が入力されていなければ、S110に移行して、再び、最新の測定結果を、位置検出部5から取得する。
一方、S140にて、利用者が表示部4に触れていると判断すると(S140でYes)、制御部2は、S160に移行して、印刷部7に、詳細コンテンツを印刷するように指示する印刷指令を入力する。これにより印刷部7では、詳細コンテンツの印刷出力がなされて、印刷物9が利用者8に提供される。なお、S140でYesと判断する前には、基本的に、S140でNoと判断されて、詳細コンテンツが表示部4に表示されるので、S160では、表示部4に表示されている詳細コンテンツの印刷出力を行うことになる。
そして、S160での処理を終えると、制御部2は、S170での判断を行い、終了指示が入力されていなければ、S110に移行し、終了指示が入力されていれば、メインルーチンを終了する。
以上、本実施形態2の情報出力装置1の構成について説明したが、この情報出力装置1によれば、表示部4から所定の距離間隔で定められた複数範囲のいずれに利用者8が存在しているかを判断して、情報の表示態様を変更する実施形態1と同様の機能を発揮する。
すなわち、この情報出力装置1によれば、表示する情報が図2,3,4に示すものである場合、位置検出部5にて測定された距離と、「大見出し/詳細な情報」の閾値として予め定められた距離aとを対比し、距離aより大きいとき、表示部4への表示態様を「大見出し」(図2参照)とする一方、距離a以下であるとき、「詳細な情報」(図3参照)を表示するので、上記実施形態1と同様に、表示部4に表示される情報を利用する利用者8との距離を考慮した情報の出力が可能で、利用者の位置に応じて、情報を認識し易い状態で出力できる。
なお、本実施形態2においても、上述したように、閾値となる距離を、距離a,b,c等複数定めることができる。この場合には、利用者8と表示部4との距離を考慮した上で、可能な限り多くの情報を、利用者8に認識させることができる。
また、以上には、利用者8と表示部4との距離に応じて、表示態様を変更する実施形態について説明したが、表示部4が液晶ディスプレイ等で構成される場合には、表示面と視線とのなす角度によって、情報が認識しづらくなる場合がある。したがって、表示面と視線とのなす角度によって、表示態様(情報量)を変更するように、情報出力装置1を構成してもよい。
(実施形態3)
本実施形態3の情報出力装置1は、表示態様の決定を、利用者8と表示部4との距離に加え、表示部4の特性を考慮した上で行うことで、利用者8が確実に情報を認識できるようにしたものである。具体的には、距離、及び、表示部4の視野角の2要件に基づき表示態様を決定する。この機能は、表示部4が視野角の狭い液晶表示機である場合に、特に発揮される。
図6(a)は、利用者8と表示部4との位置関係を示す平面図(例えば、図2に示す位置関係にある利用者8及び表示部4を上側から見た図)であり、水平面について、表示部4と、原点Oと、後述する角度αh,βh,Θhとの関係を示した説明図である。図6(a)における点Aは、利用者8の位置(例えば一対の目の中心に対応する位置)を示す。
なお、図6(a)では、表示部4の表示面上の所定位置(本実施形態において水平方向の中心)を表示部4の原点Oとし、表示部4の特性として、左右方向の視野角を角度2βhとしている。また、原点Oと原点Oを含む水平面上において存在する利用者8の位置Aとを結ぶ直線OAと、原点Oを含む水平面上において原点Oから表示部4に対して直交する直線OBとのなす角を、角度Θhとしている。
ここで、角度βhに対して角度Θhが十分小さく、表示部4からの距離a以内に、利用者8が存在すれば、表示部4には図3のように「詳細な情報」を表示しても、利用者8は位置Bに存在しているとき同様に表示部4に表示された情報を認識することができる。
一方、角度Θhが角度βhと近似していれば(但し、角度Θh<角度βh)、利用者8にとって、表示部4に表示される文字等の情報を認識することは可能であったとしても、その正確な認識は極めて困難となる。
そこで、本実施形態3では、詳細コンテンツ(「詳細な情報」)を表示する閾値αhを決定するために、実験的に、情報量(情報の粒度又は情報の数)と認識可能な限界の角度との関係を事前に求めて、閾値αhを設定し(但し、αh≦βh)、これより角度Θhが大きくなったときは、表示部4からの距離a内に利用者8が存在している場合においても、制御部2は、優先的に図2に示すような概略コンテンツ(「大見出し」)を表示する。
また、本実施形態3では、垂直方向についての角度Θvに対しても、閾値αvを設定する。図6(b)は、利用者8と表示部4との位置関係を示す平面図(例えば、図2に示す位置関係にある利用者8と表示部4を側面から見た図)であり、水平面に垂直な面(垂直面)について、表示部4と、原点Oと、角度αv,βv,Θvとの関係を示した説明図である。図6(b)における点Aは、利用者8の位置(例えば目に対応する位置)を示す。
なお、図6(b)では、表示部4の表示面上の所定位置(本実施形態において垂直方向の中心)を表示部4の原点Oとし、表示部4の特性として、上下方向の視野角を角度2βvとしている。また、原点Oと、原点Oを含む水平面上において原点Oから表示部4の表示面に対して直交する直線OBを含む垂直面上に、射影した利用者8の位置Aとを結ぶ直線OAと、この垂直面上において原点Oから表示面に対して垂直な直線(表示面が高さ方向に平行に延びている場合には直線OBに等しい)とのなす角を角度Θvとしている。
本実施形態3では、閾値αhと同様に、詳細コンテンツ(「詳細な情報」)を表示する上下方向の閾値αvを決定するために、実験的に、情報量(情報の粒度又は情報の数)と認識可能な限界の角度との関係を事前に求めて、閾値αvを設定し(但し、αv≦βv)、これより角度Θvが大きくなったときは、表示部4からの距離a内に利用者8が存在している場合においても、制御部2は、優先的に図2に示すような概略コンテンツ(「大見出し」)を表示する。
なお、このような制御を実現するために、本実施形態3の位置検出部5には、本実施形態2に示す距離測定機能に加えて、角度Θh,Θvを測定可能な機能が備わった位置検出装置を採用する。また、図5に示すメインルーチンのS150にて、図7に示すコンテンツ表示切替処理を実行するように、制御部2を構成する。
換言すると、本実施形態3の情報出力装置1は、実施形態2の情報出力装置1において、制御部2の構成を、S150にて、図7に示すコンテンツ表示切替処理を実行する構成にし、位置検出部5を、角度Θh,Θvを含む測定結果を出力する位置検出部(装置)に変更する程度で完成するので、以下では、コンテンツ表示切替処理の詳細を、説明する程度に留める。なお、実施形態1の情報出力装置1において、位置検出部5からの入力信号に基づき、表示部4から所定の距離間隔(例えば、0〜5m)で予め定められた範囲aに利用者8が存在していると判断したとき、制御部2にて、コンテンツ表示切替処理を実行するようにしてもよい。
図7は、制御部2が、S150にて実行するコンテンツ表示切替処理を表すフローチャートである。コンテンツ表示切替処理を実行すると、制御部2は、S151にて、位置検出部5の測定結果が示す角度Θhが角度αh以下であるか否かを判断する。そして、角度Θhが角度αh以下ではない(角度Θhが角度αhより大きい)と判断すると(S151でNo)、概略コンテンツ(「大見出し」)を表示部4に表示させる(S155)。その後、当該コンテンツ表示切替処理を終了する。
一方、角度Θhが角度αh以下であると判断すると(S151でYes)、S153に移行して、角度Θvが角度αv以下であるか否かを判断する。そして、角度Θvが角度αv以下ではない(角度Θvが角度αvより大きい)と判断すると(S153でNo)、概略コンテンツ(「大見出し」)を表示部4に表示させる(S155)。その後、当該コンテンツ表示切替処理を終了する。
また、角度Θvが角度αv以下であると判断すると(S153でYes)、制御部2は、Θh≦αh及びΘv≦αvが満足されるので、S157に移行して、詳細コンテンツ(「詳細な情報」)を表示部4に表示させる。その後、当該コンテンツ表示切替処理を終了する。
この情報出力装置1によれば、利用者8の位置が、Θh≦αh及びΘv≦αvを満足しない場合、概略コンテンツが優先的に、表示部4に表示されるので、表示部4の特性から表示面の内容が視認しづらい場合であっても、利用者8に対して、情報を確実に認識させることができる。
なお、情報出力装置1の設置場所によっては、表示部4の左右方向からの視認のみを考慮すれば足りる場合、又は、上下方向からの視認のみを考慮すれば足りる場合もあるので、このような場合には、上下方向及び左右方向における閾値αh,αvの両者を用いた制御を行う必要がないことは、云うまでもない。
その他、情報がスクロール表示される表示部4であれば、実験的に、スクロール速度と認識可能な限界の角度との関係を事前に求めて、左右方向又は上下方向における閾値を導出して、角度Θ(利用者8の視線)が閾値より大きくなった場合、単位時間当りに表示部4に表示される情報量を少なくし(例えば、15秒/頁のスクロール速度)、視認し難い位置にいる利用者8が確実に情報を認識できるようにすると良い。
また、角度を考慮した情報出力装置1は、本実施形態3の構成に限定されず、その他の態様を採ることができる。(実施形態4)
本実施形態4の情報出力装置1は、位置検出部5として、表示部4に表示された情報を利用する利用者8が存在するとき、利用者8の一対の目の間に対応する三次元位置座標を検出し、その検出結果を制御部2に入力する構成にされた位置検出装置を備え、更に、制御部2が、図8に示すメインルーチンを実行する構成にされたものである。
図8に示すメインルーチンを実行すると、情報出力装置1は、まずS210にて、位置検出部5から検出結果を取得する。なお、利用者8が存在する場合、位置検出部5は、検出結果として、利用者8の三次元位置座標を出力し、利用者8が存在しない場合には、検出結果として、利用者8が存在しない旨の情報を出力する。
S210にて、検出結果を位置検出部5から取得すると、制御部2は、S220に移行し、前記取得した検出結果に基づいて、表示部4からの距離b以内に、利用者8が存在するか否かを判断する。具体的に、制御部2は、位置検出部5から得られた検出結果が、利用者8が距離bより離れて存在することを示している場合、S220でNoと判断し、利用者8が距離b以内に存在することを示している場合、S220でYesと判断する。その他、制御部2は、位置検出部5から利用者8が存在しない旨の検出結果を得たとき、利用者8が距離bより離れて存在すると見做して、S220でNoと判断する。
なお、本実施形態4において、制御部2は、位置検出部5から検出結果として、利用者8の三次元位置座標(x,y,z)が得られたとき、水平面上において表示部4の表示面に対し垂直な方向の距離を表すy値が、値b以下であるか否かを判断することにより、表示部4からの距離b以内に、利用者8が存在しているか否かを判断する。但し、制御部2は、利用者8の三次元位置座標(x,y,z)に基づき、距離(x2+y2+z21/2を求め、この距離が、値b以下であるか否かを判断することにより、表示部4からの距離b以内に、利用者8が存在しているか否かを判断する構成にすることができる。
また、本実施形態4では、表示部4の表示面上の中心を原点Oとして定めるとともに、yz平面を、表示部4の表示面に垂直に採り、z軸を高さ方向に採り、x軸及びy軸を水平面上に採る。また、x軸を、表示面に沿って採る。具体的には、x軸、y軸、z軸を、図6(a)(b)に示すように定める。なお、本実施形態4においては、図6に示す点Aが、利用者8の三次元位置座標(x,y,z)を示し、点Bが、座標(0,b,0)を示すものとする。
S220でNoと判断すると、制御部2は、S225に移行して、表示部4の画面をコンテンツ非表示の状態にする。その後、S290に移行して、電源オフの動作等により外部から当該メインルーチンの終了指示が入力されているか否か判断し、メインルーチンの終了指示が入力されている場合には(S290でYes)、当該メインルーチンを終了し、終了指示が入力されていなければ(S290でNo)、S210に移行して、最新の検出結果を、位置検出部5から取得する。
一方、S220でYesと判断すると、制御部2は、S230に移行して、検出結果が示す利用者の三次元位置座標(x,y,z)に基づき、xy平面における基準線OBと、原点Oと利用者の位置Aとを結ぶ直線(換言すると、ベクトルVh(x,y,0))とのなす角度Θhを求める。なお、ここでは、角度Θhを求めるといったが、本実施形態4では、コサイン値で代替する。
cosΘh=y/|Vh|
|Vh|=(x2+y21/2
また、S230での処理を終えると、制御部2は、S235に移行し、検出結果が示す利用者の三次元位置座標(x,y,z)に基づき、yz平面上において原点Oから表示面に対して垂直に延びるベクトル(0,α,β)と、yz平面上において原点Oと利用者の位置Aとを結ぶ直線OA(換言すると、ベクトルVv(0,y,z))とのなす角度Θvを求める。なお、ここでは、角度Θvを求めるといったが、本実施形態4では、コサイン値で代替する。
cosΘv=(α・y+β・z)/((α2+β21/2・|Vv|)
|Vv|=(y2+z21/2
その他、S235での処理を終えると、S240に移行し、予め定められた角度βhと、角度Θhとを、コサイン値で比較し、cosΘhがcosβhよりも小さいか否か(即ち、不等式cosΘh<cosβhを満足するか否か)を判断する。そして、cosΘhがcosβhよりも小さいと判断すると(S240でYes)、図6に示す角度Θhが、角度βhよりも大きいということを意味しているので、S225に移行し、表示部4の画面をコンテンツ非表示の状態にする。その後、S290に移行する。
一方、cosΘhがcosβh以上であると判断すると(S240でNo)、制御部2は、S245に移行し、予め定められた角度βvと、角度Θvとを、コサイン値で比較する。具体的には、cosΘvがcosβvよりも小さいか否か(即ち、不等式cosΘv<cosβvを満足するか否か)を判断する。そして、cosΘvがcosβvよりも小さいと判断すると(S245でYes)、図6に示す角度Θvが、角度βvよりも大きいということを意味しているので、S225に移行し、表示部4の画面をコンテンツ非表示の状態にする。その後、S290に移行する。
また、S245で、cosΘvがcosβv以上であると判断すると(S245でNo)、制御部2は、S250に移行し、予め定められた角度αhと、角度Θhとを、コサイン値で比較し、cosΘhがcosαhよりも小さいか否か(即ち、不等式cosΘh<cosαhを満足するか否か)を判断する。但し、本実施形態4においては、cosαh>cosβhの関係が成立するように、角度αh及びβhが定められているものとする。
そして、cosΘhがcosαhよりも小さいと判断すると(S250でYes)、図6に示す角度Θhが、角度βh以下で角度αhよりも大きいことを意味しているので、S260に移行し、概要コンテンツを、表示部4に表示させる。なお、概要コンテンツとしては、図2に示すような「大見出し」を挙げることができる。
このようにして、情報量は少ないが利用者8には認識しやすい概要コンテンツを表示部4に表示させると、制御部2は、S290に移行し、終了指示が入力されていなければ、S210に移行して、再び、最新の検出結果を、位置検出部5から取得する。
一方、cosΘhがcosαh以上であると判断すると(S250でNo)、制御部2は、S255に移行し、予め定められた角度αvと、角度Θvとを、コサイン値で比較する。具体的には、cosΘvがcosαvよりも小さいか否か(即ち、不等式cosΘv<cosαvを満足するか否か)を判断する。但し、本実施形態4においては、cosαv>cosβvの関係が成立するように、角度αv及びβvが定められているものとする。
そして、cosΘvがcosαvよりも小さいと判断すると(S255でYes)、図6に示す角度Θvが、角度βv以下で角度αvよりも大きいことを意味しているので、S260に移行し、概要コンテンツを、表示部4に表示させる。その後、S290に移行する。
その他、cosΘvがcosαv以上であると判断すると(S255でNo)、角度Θhが角度αh以下であって、角度Θvが角度αv以下であることを意味しているので、S270に移行し、接触感知部6からの入力信号に基づき、利用者8が、表示部4に触れているか否かを判断する。そして、利用者が表示部4に触れていないと判断すると(S270でNo)、S275に移行して、詳細コンテンツを、表示部4に表示させる。なお、詳細コンテンツとしては、図3に示すような、「大見出し」より情報量の多い「詳細な情報」を挙げることができる。
このようにして、概要コンテンツより情報量が多いコンテンツを表示部4に表示させると、制御部2は、S290に移行し、終了指示が入力されていなければ、S210に移行して、再び、最新の検出結果を、位置検出部5から取得する。
一方、S270にて、利用者が表示部4に触れていると判断すると(S270でYes)、S280に移行して、印刷部7に、詳細コンテンツを印刷するように指示する印刷指令を入力する。これにより印刷部7では、詳細コンテンツの印刷出力がなされて、印刷物9が利用者8に提供される。そして、S280での処理を終えると、制御部2は、S290での判断を行い、終了指示が入力されていなければ、S210に移行し、終了指示が入力されていれば、当該メインルーチンを終了する。
この情報出力装置1によれば、表示部4への表示態様の決定を、利用者8の視線を考慮した上で行うので、利用者8に確実に情報を認識させることができる。すなわち、上述した角度αh,αv,βh,βvを、表示部4の視野角に基づいて決定することで、表示部4の特性を考慮した表示態様の切替が可能となり、利用者8に確実に情報を認識させることができる。特に、表示部4が視野角の狭い液晶表示機である場合には、上述の効果が一層発揮される。
その他、表示部4と利用者8との位置関係に応じた表示態様の切替は、表示部4を基準とした所定範囲内を、複数のエリアに分割し、各エリアを、複数のクラスのいずれかに分類してマップを生成し、これを予め情報記憶部3に書き込んでおくことで、実現することができる。
(実施形態5)
本実施形態5の情報出力装置1は、位置検出部5として、表示部4に表示された情報を利用する利用者8が存在するとき、利用者8の二次元位置座標を検出し、その検出結果を制御部2に入力する構成にされた位置検出装置を備えるとともに、情報記憶部3に、図9に示すマップ(データファイル)を有し、更に、制御部2が、図10に示すメインルーチンを実行する構成にされたものである。
まず、マップについて説明する。図9は、マップの構成を表す説明図である。このマップは、例えば、表示部4の表示面の中心(原点O)を、基準とした所定範囲内を、エリア毎に、クラス0、クラス1、クラス2のいずれかに分類してなるものである。
本実施形態5では、前記所定範囲を、マス目上に分割するとともに、分割した単位毎のエリアを、表示部4が配置される周囲の環境に応じて、コンテンツ非表示エリアに該当するクラス0、詳細コンテンツ表示エリアに該当するクラス1、概要コンテンツ表示エリアに該当するクラス2、のいずれかのクラスに分類する。この作業は、情報出力装置1の利用に先立って管理者等が行う。
例えば、表示部4近辺のエリア、及び、椅子等が配置されたエリアには、クラス1を割り当て、表示部4より若干離れたエリアには、クラス2を割り当て、通路等の人通りの多い場所には、クラス0を割り当てる。このような作業を経て、マップは生成され、通信等の形態で、情報記憶部3に格納される。
なお、マップは、パーソナルコンピュータ等で編集できるようにすればよく、例えば、クラス0のエリアを値「0」、クラス1のエリアを値「1」、クラス2のエリアを値「2」で表して、値を各エリアの配列に合わせて、記述することにより、マップを定義することができる。
このように構成されたマップを用いて、本実施形態5の情報出力装置1における制御部2は、図10に示すメインルーチンを実行する。図10は、このメインルーチンを表すフローチャートである。
メインルーチンを実行すると、制御部2は、まず、位置検出部5から検出結果を取得する(S310)。なお、利用者8が存在する場合、位置検出部5は、検出結果として、利用者8の二次元位置座標(x,y)を出力し、利用者8が存在しない場合には、検出結果として、利用者8が存在しない旨の情報を出力するものとする。また、本実施形態5では、表示部4の表示面上の中心を原点Oとして定めるとともに、xy平面を水平面に平行に採り、x軸を、表示部4の表示面に沿って採り、y軸を、水平面上において表示面に直交する方向に採る。具体的には、x軸、y軸を、図9に示すように定める。
S310での処理を終えると、制御部2は、検出結果に基づき、利用者8が存在するエリアのクラスを判定する(S320)。具体的に、位置検出部5から、利用者8が存在しない旨の検出結果が得られた場合には、利用者8の存在エリアを、クラス0と見做し判定する。一方、位置検出部5から、利用者8の二次元位置座標(x,y)が得られた場合には、その位置(x,y)に対応するエリアを識別し、識別したエリアのクラスを、マップに示された値に基づき判別する。
具体的に、位置座標(x,y)に対応するエリアが、マップにおいてクラス2に分類されている場合には、利用者の存在エリアを、クラス2と判定する。その他、位置座標(x,y)に対応するエリアが、マップにおいてクラス1に分類されている場合には、利用者の存在エリアを、クラス1と判定し、位置座標(x,y)に対応するエリアが、マップにおいてクラス0に分類されている場合には、利用者の存在エリアをクラス0と判定する。
このようにして、クラス判定を行うと、制御部2は、S330に移行し、利用者8の存在エリアの判定結果が、クラス1,2以外(すなわち、クラス0)であるか否かを判断する。そして、クラス1,2以外(クラス0)であると判断すると(S330でYes)、S335に移行し、表示部4の画面をコンテンツ非表示の状態にする。
その後、S380に移行して、電源オフの動作等により外部から当該メインルーチンの終了指示が入力されているか否か判断し、メインルーチンの終了指示が入力されている場合には(S380でYes)、当該メインルーチンを終了し、終了指示が入力されていなければ(S380でNo)、S310に移行して、最新の検出結果を、位置検出部5から取得する。
一方、S330でNoと判断すると、制御部2は、S340に移行し、利用者8の存在エリアの判定結果が、クラス2であるか否かを判断する。そして、利用者8の存在エリアの判定結果が、クラス2であると判断すると(S340でYes)、S345に移行し、概要コンテンツを、表示部4に表示させる。なお、概要コンテンツとしては、図2に示すような「大見出し」を挙げることができる。
このようにして、情報量は少ないが利用者8には認識しやすい概要コンテンツを表示部4に表示させると、制御部2は、S380に移行し、終了指示が入力されていなければ、S310に移行して、再び、最新の検出結果を、位置検出部5から取得する。
また、S340にて、利用者8の存在エリアの判定結果がクラス2ではないと判断すると(即ち、クラス1であると判断すると)、制御部2は、S350に移行し、接触感知部6からの入力信号に基づき、利用者8が、表示部4に触れているか否かを判断する。ここで、利用者が表示部4に触れていないと判断すると(S350でNo)、制御部2は、S360に移行して、詳細コンテンツを、表示部4に表示させる。なお、詳細コンテンツとしては、図3に示すような、「大見出し」より情報量の多い「詳細な情報」を挙げることができる。
このようにして、概要コンテンツより情報量が多いコンテンツを表示部4に表示させると、制御部2は、S380に移行し、終了指示が入力されていなければ、S310に移行して、再び、最新の検出結果を、位置検出部5から取得する。
一方、S350にて、利用者が表示部4に触れていると判断すると(S350でYes)、制御部2は、S370に移行して、印刷部7に、詳細コンテンツを印刷するように指示する印刷指令を入力する。これにより印刷部7では、詳細コンテンツの印刷出力がなされて、印刷物が利用者8に提供される。なお、マップが、図9に示すように構成されている場合、S350でYesと判断する前には、基本的に、S350でNoと判断されて、詳細コンテンツが表示部4に表示されるので、S370では、表示部4に表示されている詳細コンテンツの印刷出力を行うことになる。
そして、S370での処理を終えると、制御部2は、S380での判断を行い、終了指示が入力されていなければ、S310に移行し、終了指示が入力されていれば、当該メインルーチンを終了する。
このように構成された本実施形態5の情報出力装置1によれば、利用者8と表示部4との位置関係を、表示部4の周囲の環境を加味した上で評価して、表示態様を切り替えることができるので、利用者の位置に応じて、一層適切に、情報を認識し易い状態で出力できる。また、利用者8が表示部4に触れたとき、詳細コンテンツを印刷するように、情報出力装置1を構成しているので、利用者に情報を持ち運び可能に提供することができる。
なお、マップを用いた実施形態は、本実施形態5に限定されるものではなく、様々な形態をとることができる。例えば、実施形態1の範囲a内においてこれを十分視認可能な範囲を図11のように事前に求めておき、この範囲d内に利用者8が存在する場合に限り、制御部2は図3のように表示することとし、これ以外の範囲eにあるときは「大見出し」を表示するようにすることもできる。
また、本実施形態1〜5における情報出力装置1の制御部2は、表示部4に「大見出し」が表示された状態でこの情報を利用する利用者8が、情報量を少なく表示すると判断した位置に所定時間留まっているとき、所定時間経過する毎に表示部4に表示される情報量を多くしていくよう制御することもできる。すなわち、視力、聴力には個人差があり、例えば、範囲aには存在しない利用者であっても、十分に表示部4に表示される情報を認識可能な場合もある。かかる構成によれば、このような利用者8に対しても確実に詳細な情報を提供することが可能である。
更に、上記では、情報出力装置1から情報を、画面表示の形態で出力する場合について説明したが、音声の形態で、情報を出力しても良い。かかる場合、上記同様利用者8が情報出力装置1の出力部から離れていれば報知する音声を短くして情報量を少なくし、同じ情報を繰り返し報知することで利用者8に、情報を認識させた上で、これに基づき利用者8が近づいてきて長い情報であっても聞き取ることが可能となれば、詳細な内容を報知する構成とすればよい。そして、利用者8が接触感知部6に触れたとき、制御部2が、その音声情報を文字情報に変換し、利用者8が接触感知部6を介して印刷指示を入力した時点で変換された文字情報を印刷する構成とすれば、上記表示の場合と同様の機能、効果等を得ることができる。
本発明の情報出力装置1の構成を示した図である。 実施形態1において、利用者8と表示部4との距離が離れている場合に、表示部4に表示される情報の態様を示した図である。 実施形態1において、利用者8と表示部4との距離が近づいている場合に、表示部4に表示される情報の態様を示した図である。 実施形態1において、表示部4に利用者8が接触し、表示部4に表示されている情報が印刷されている状態を示した図である。 実施形態2において制御部2が実行するメインルーチンを表すフローチャートである。 利用者8と表示部4との位置関係等を示した説明図である。 実施形態3において制御部2が実行するコンテンツ表示切替処理を表すフローチャートである。 実施形態4において制御部2が実行するメインルーチンを表すフローチャートである。 実施形態5において情報記憶部3が記憶するマップの構成を示した説明図である。 実施形態5において制御部2が実行するメインルーチンを表すフローチャートである。 変形例として利用者8が表示部4の近くにいる場合において情報の詳細な表示を行う範囲を示した平面図である。
1…情報出力装置
2…制御部
3…情報記憶部
4…表示部
5…位置検出部
6…接触感知部
7…印刷部
8…利用者
本発明は、各種情報を、画面表示、音声による報知の態様等にて、出力可能な情報出力装置に関する。
多くの情報がいたる所で発信されている現在において、人々はいたる所で情報出力装置を介して提供される情報に接している。
このように多くの情報を人々に提供する情報出力装置においては、情報の提供を受ける利用者に対して如何に効率良く情報を提供するかが重要であり、これに関する提案がなされている。
例えば、情報出力装置の利用者が注目する箇所は十分な大きさの文字で見やすく表示し、かつ、表示部全体で表示できる情報量を増やすことができる文章表示方法を実現可能な情報出力装置が提案されている。この情報出力装置は、表示部に表示する文章を固定文字数の行に分割、編集し、所定の行においては表示される文字の大きさを大きくし、これ以外の行においては小さな文字を表示するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−240301号公報
しかしながら、上記従来の情報出力装置による情報の提供は、利用者と情報出力装置の出力手段との位置関係という視点に立った考慮がなされたものではなく、換言すれば、情報出力装置本位の情報提供であり、必ずしも、利用者に対して効率良く情報を提供することができるものではなかった。
なぜなら、利用者の視力若しくは聴力、又は、出力手段から出力される情報の指向性能には限界があり、出力手段と利用者とが離れているとき、又は、出力手段から出力される情報が認識困難な位置に利用者がいるとき、詳細に提供される情報は、利用者にとって結局のところ認識することができず、あまり意味を持たないことが多いからである。
このことを、上記従来の情報出力装置を例に説明すれば、大きな文字とともに表示される小さな文字は、利用者にとって読解困難であり、これを表示するが故に、大きな文字の表示領域を限定することになるし、また、一度に多くの文字を表示させると、配置的にも煩雑な印象を利用者に与え、実際には有益な情報であっても、それを読むことに対して興味を失わせることとなり兼ねない。
本発明は、各種情報の提供を受ける利用者の行動、すわなち、利用者と情報出力装置の出力手段との位置関係に基づき、その利用者が欲する情報を適切な形式で適宜提供可能な情報出力装置を提供することを目的としている。
上記従来の課題に鑑みなされた本発明の情報出力装置では、出力手段と、これにより出力された情報を利用する利用者との位置関係に応じ、制御手段が、出力手段にて出力される情報の粒度(出力される情報の詳細度合い)、情報数、スクロール速度、出力周期等を調整し、出力される情報量を変化させる。
したがって、この発明によれば、出力手段から離れている利用者に対しては、提供可能な情報を確実に認識させることができ、これに基づきより詳細な情報を求めて近づいてきた利用者に対しては、より詳細な内容を提供することができる。
詳述すると、第1の態様の情報出力装置は、情報を出力する出力手段と、出力手段から所定の距離間隔で予め定められた複数の範囲において、出力手段に出力された情報を利用する利用者の有無を判断するとともに、存在していると判断したとき、利用者が存在する範囲を判断する判断手段と、出力手段に出力させる情報量を制御する制御手段と、を備え、判断手段により、前記複数の範囲のうち、いずれかの範囲内に利用者が存在していると判断された場合、制御手段が、前記利用者が存在する範囲が出力手段に近くなるにしたがい、段階的に出力手段に出力させる情報量を増加させるよう制御を行う構成にされたものである。
このように構成された第1の態様記載の情報出力装置によれば、出力手段と、これによって出力される情報を利用する利用者との距離を考慮した情報の出力が可能であり、利用者が出力手段から離れた位置で情報の提供を受けるにあたり、その情報の内容を認識し易い状態で出力できる。
また、第2の態様の情報出力装置は、情報を出力する出力手段と、出力手段とこの出力手段に出力された情報を利用する利用者との距離を測定する測定手段と、測定手段によって測定された利用者と出力手段との距離が、所定値以上であるとき、出力手段に出力させる情報量を少なくし、前記所定値未満であるとき、出力手段に出力させる情報量を多くするように制御を行う制御手段と、を備えたことを特徴とするものである。
このように構成された第2の態様記載の情報出力装置によれば、出力手段と、これによって出力される情報を利用する利用者との距離を考慮した情報の出力が可能であり、利用者が出力手段から離れた位置で情報の提供を受けるにあたり、その情報の内容を認識し易い状態で出力できる。
また、第3の態様の情報出力装置は、出力手段の所定位置を原点と定め、原点とこの原点を含む水平面上において前記利用者が存在している利用者位置を結ぶ直線と、原点を含む水平面上において原点から出力手段に対して直交する直線のなす角度が所定角度以上であるとき、制御手段が、情報量を少なくするよう優先的に制御する構成にされた第1の態様又は第2の態様に記載の情報出力装置である。
このように構成された第3の態様の情報出力装置によれば、利用者が、情報出力装置の出力手段の近くにいるものの、出力手段の左右方向からの視聴可能な範囲に制限があるため、その情報を視聴できず内容の認識が困難となる場合であっても、その情報の認識困難な利用者と出力手段との左右方向を含む位置関係をも考慮した情報の出力ができるので、情報の認識困難な位置にいる利用者に対し、情報の内容を認識し易い状態で出力でき、提供可能な情報をより確実に認識させることができるとともに、興味のある利用者に対しては、認識し易い位置への移動を促し、詳細な情報を提供することができる。
また、第4の態様の情報出力装置は、出力手段の所定位置を原点と定め、原点とこの原点を含む水平面上において原点から出力手段に対して直交する直線を含む垂直面上において前記利用者が存在している利用者位置を結ぶ直線と、前記垂直面上において原点から出力手段に対して垂直な直線のなす角度が所定角度以上であるとき、制御手段が、情報量を少なくするよう優先的に制御する構成にされた第1の態様乃至第3の態様のいずれかに記載の情報出力装置である。
このように構成された第4の態様記載の情報出力装置によれば、利用者が、情報出力装置の出力手段の近くにいるものの、出力手段の上下方向からの視聴可能な範囲に制限があるため、その情報を視聴できず内容の認識が困難となる場合であっても、その情報の認識困難な利用者と出力手段との上下方向を含む位置関係をも考慮した情報の出力ができるので、情報の認識困難な位置にいる利用者に対し、情報の内容を認識し易い状態で出力でき、提供可能な情報をより確実に認識させることができるとともに、興味のある利用者に対しては、認識し易い位置への移動を促し、詳細な情報を提供することができる。
なお、この原点を含む水平面上において原点から前記出力手段に対して直交する直線とは、後述する図6(a)に記載の原点Oと点Bを結ぶ直線をいう。具体的に、出力手段が、画面表示の形態で、情報出力を行う手段である場合には、水平面上において表示面に対して直交する直線を、前記出力手段に対して直交する直線とすることができる。また、出力手段が、音声出力の形態で、情報出力を行う手段である場合には、水平面上における出力方向(出力方向が広がりをもつ場合には、細分化した出力方向(ベクトル)の和)を、前記出力手段に対して直交する直線とすることができる。
また、第5の態様の情報出力装置は、情報を出力する出力手段と、出力手段に出力された情報を利用する利用者の位置を検出する検出手段と、出力手段を基準とした所定範囲内を、複数のエリアに分割し、各エリアを、予め定められた複数のクラスのいずれかに分類してなるマップ、を記憶するマップ記憶手段と、マップ記憶手段が記憶するマップと、検出手段の検出結果とに基づき、前記所定範囲内において利用者が存在する場合、その利用者が存在するエリアのクラスを判別する判別手段と、前記所定範囲内において利用者が存在する場合、判別手段により判別されたクラスに対応した情報量の情報を、出力手段に出力させるように、制御を行う制御手段と、を備えたことを特徴とする。
このように構成された第5の態様記載の情報出力装置によれば、出力手段と、これによって出力される情報を利用する利用者との位置関係を考慮した情報の出力が可能であり、利用者が出力手段から離れた位置で情報の提供を受けるにあたり、その情報の内容を認識し易い状態で出力できる。なお、前記各クラスと、情報量との関係は、利用前段階で予め定めておくことができる。
また、第6の態様の情報出力装置は、出力手段に出力されている情報を印刷する印刷手段と、印刷手段による情報の印刷を指示する印刷指示入力手段とを備え、印刷指示入力手段を介して印刷指示がなされたとき、前記利用者の利用に属する情報を、印刷手段が印刷することを特徴とする第1の態様乃至第5の態様のいずれかに記載の情報出力装置である。
このように構成された第6の態様記載の情報出力装置によれば、利用者が情報出力装置から提供された有意義な情報を、継続して保持することができ、利用者は、出力手段から離れた後においても、自らの記憶またはメモ等に頼らずしてこの有意義な情報を確実に利用することができる。また、この印刷された情報に基づき容易に再度アクセスすることができる。
以下、本発明の情報出力装置の実施形態について、図面を用いて具体的に説明する。なお、本発明は、以下に記載の構成に限定されるものではなく、同一の技術的思想において種々の構成を採用することが可能であることは云うまでもない。
(実施形態1)
図1は、本発明が適用された情報出力装置1の構成を示す図である。図1に示すように、情報出力装置1は、CPU、ROM、RAM等を備え、情報出力装置1の各動作(情報出力装置1全体)についての制御を行う制御部2と、利用者8に提供される各種情報等を記憶しておく、例えば、ハードディスクその他大容量記憶媒体からなる情報記憶部3と、情報記憶部3に記憶された利用者8に提供される各種情報を表示する表示部4と、表示部4から所定の距離間隔で予め定められた複数の範囲a,bにおいて、表示部4に表示された情報を利用する利用者8の有無を判断するとともに、利用者8が存在すると判断したとき、利用者8が存在する範囲を判断する位置検出部5と、利用者8が表示部4に触れた(表示部4に触れる程度に近接するように、例えば、手をかざすことを含む。以下、同じ)ことを検出する接触感知部6と、利用者8の利用に属する情報(利用者8により視認されている情報、又は、この情報を含む情報全体)を印刷する印刷部7と、から構成されている。
利用者に提供される各種情報は、制御部2により、電気通信回線等を介して受信され、制御部2は、受信した前記各種情報を、情報記憶部3に記憶していくよう構成されている。また、接触感知部6は、印刷部7による情報の印刷指示を入力する印刷指示入力手段としての機能を有し、制御部2は、表示部4に利用者8が触れたことを、接触感知部6からの入力信号に基づき検出すると、印刷部7に対して印刷指令を入力する。これにより、情報出力装置1では、印刷部7にて情報の印刷がなされる。また、位置検出部5は、公知の光学式のセンサにより構成されている。
図2は、表示部4から利用者8が情報の提供を受けようとしている態様を示した図であり、利用者8が表示部4から離れている状態を示したものである。
図2に示す状況下において、制御部2は、位置検出部5からの入力信号(上記判断結果)に基づき、表示部4から所定の距離間隔(例えば、5〜15m)で予め定められた範囲bに、利用者8が存在していると判断し、表示部4から離れた利用者8に提供可能な情報の概略を認識させるべく、概略コンテンツとして、その情報の大見出し、例えば、「新製品○○発売/¥xxxx」を、表示部4に表示させる。
なお、予め定めた範囲a,bに利用者8が存在していない場合には、範囲bに利用者8が存在しているとしたときの表示態様で、表示部4に、情報の大見出しを表示させる構成、又は、いずれの情報も、表示部4に表示しない構成のいずれかを採用することができる。後者の場合、省エネルギーを図れる。
また、表示部4が、情報をスクロール表示する構成であれば、概略コンテンツを表示するといった手法ではなく、表示部4に対するスクロール速度の設定を変更して、スクロール速度を抑えることで(例えば、15秒/頁のスクロール速度)、単位時間当りに表示部4に表示される情報量を少なくし、離れている利用者8に対して情報を認識し易くしても良い。その他、表示部4が、情報を、周期的に切り替えて表示する構成であれば、表示部4に対する前記周期の設定を変更して、周期を長くすることで(例えば、15秒/頁の周期)、単位時間当りに表示部4に表示される情報量を少なくし、離れている利用者8に対して情報を認識し易くしても良い。
また、図3は、表示部4から利用者8が情報の提供を受けようとしている態様を示した図であり、利用者8が表示部4の近くにいる状態を示したものである。
図3に示す状況下において、制御部2は、位置検出部5からの入力信号に基づき、表示部4から所定の距離間隔(例えば、0〜5m)で予め定められた範囲aに利用者8が存在していると判断し、表示部4の近くにいる利用者8に詳細な情報を認識させるべく、詳細コンテンツとして、例えば、「xx社は、xx月xx日/小型軽量でありながら多機能で高速処理可能な○○をyy月yy日に発売することを発表した。」との、大見出し表示による情報の詳細な内容を、表示部4に表示させる。
なお、表示部4が、情報をスクロール表示する構成であれば、表示部4に対するスクロール速度の設定を変更して、スクロール速度を高め(例えば、10秒/頁のスクロール速度)、単位時間当りに表示部4に表示される情報量を多くし、近くにいる利用者8に対して、素早く情報を認識できるようにしても良い。また、表示部4が、情報を、周期的に切り替えて表示する構成であれば、表示部4に対する前記周期の設定を変更して、周期を短くする(例えば、10秒/頁の周期)ことで、単位時間当りに表示部4に表示される情報量を多くし、近くにいる利用者8に対して、素早く情報を認識できるようにしても良い。
また、図4は、利用者8の印刷指示に従って、表示部4に表示された情報を印刷している状態を示したものである。印刷は、上記のとおり利用者8が表示部4に触れることで、接触感知部6が制御部2に対して接触感知した旨の信号を入力し、これを受けた制御部2が、印刷部7に対して情報の印刷指令を入力することにより、なされる。
なお、エリアセンサ(図示せず)により利用者8が表示部4に触れる程度に近接する位置に手をかざしたことを検出し、検出したとき、利用者8が表示部4に触れたと見做し、制御部2が、印刷部7に情報の印刷指令を入力し、印刷部7が印刷を行うように、情報出力装置1を構成することもできる。かかる場合、直接、利用者8が表示部4に触れなくても印刷が開始されるため、表示部4をきれいな状態に保つことができる。
また、印刷する情報については、利用者8が表示部4に触れた時点において表示されている情報を、印刷するようにしても良いし、例えば、利用者8が離れているときに表示部4に表示した図2に示す情報に続けて、接近時に表示部4に表示した図3(図4)に示す情報、すなわち、一つのテーマに関連して階層付けられた情報の全てを、印刷するようにしても良い。また、印刷したものを、その後、持ち運ばなければならないこと、及び、利用者8の印刷物9に示された情報の利用方法を考慮すれば、印刷する情報については、利用者が選択可能に、情報出力装置1を構成すると好適である。
なお、上記説明では、表示部4からの範囲a,bのみを判断の基準としたが、基準となる表示部4からの距離間隔を、範囲a(例えば、0〜5m)、範囲b(例えば、5〜15m)、範囲c(例えば、15〜30m)と設定するとより好適である。
かかる構成によれば、例えば、利用者8が表示部4から距離が15m以上30m未満であるとき、表示部4に「大見出し」を表示し、距離が5m以上15m未満であるとき「要約」を表示し、距離が5m未満であるとき「全文(詳細)」を表示するように、情報出力装置1を構成することができる。したがって、この構成によれば、利用者8と表示部4との距離を考慮した上で、可能な限り多くの情報を利用者8に認識させることができる。また、「全文(詳細)」が表示されている状態で、利用者8が表示部4に触れたとき、その全文を印刷するように、この情報出力装置を構成すれば、利用者に情報を持ち運び可能に提供することができる。
また、本実施形態では、位置検出部5が、表示部4に表示された情報を利用する利用者8の有無を判断するとともに、利用者8が存在すると判断したとき、利用者8が存在する範囲を判断する(即ち、表示部4からの距離間隔の範囲内のいずれに利用者8が存在しているか否かを判断する)構成としたが、位置検出部5は、利用者8が存在すると判断したとき、表示部4から利用者8までの距離を測定し、その測定結果を制御部2に提供する構成にすることができる。
(実施形態2)
本実施形態2の情報出力装置1は、位置検出部5が、表示部4に表示された情報を利用する利用者8が存在するとき、表示部4から利用者8までの距離を測定し、その測定結果を制御部2に入力する構成にされ、制御部2が、図5に示すメインルーチンを実行する構成にされたものである。
制御部2は、図5に示すメインルーチンを実行すると、S110にて、位置検出部5から測定結果を取得し、その後、S120にて、前記取得した測定結果に基づき、表示部4からの距離b以内に、利用者8が存在しているか否かを判断する。具体的に、制御部2は、位置検出部5から得られた測定結果が、利用者8が距離bより離れて存在することを示している場合、S120でNoと判断し、利用者8が距離b以内に存在することを示している場合、S120でYesと判断する。また、制御部2は、位置検出部5から利用者8が存在しない旨の測定結果を得たとき、利用者8が距離bより離れて存在すると見做して、S120でNoと判断する。
なお、位置検出部5は、水平面上において表示部4の表示面に対して垂直な方向について、表示部4と利用者8との距離を測定する構成にされても良いし、表示部4の表示面の中心(原点O)からの距離を測定する構成にされても良い。表示部4の中心(原点O)からの距離を測定する場合には、S120での判断が、表示部4の中心(原点O)から半径b以内に、利用者8が存在するか否かを判断する内容となる。
S120でNoと判断すると、制御部2は、S125に移行して、表示部4の画面をコンテンツ非表示の状態にする。その後、S170に移行して、電源オフの動作等により外部から当該メインルーチンの終了指示が入力されているか否か判断し、メインルーチンの終了指示が入力されている場合には(S170でYes)、当該メインルーチンを終了し、終了指示が入力されていなければ(S170でNo)、再びS110に移行して、最新の測定結果を、位置検出部5から取得する。
一方、S120でYesと判断すると、制御部2は、S130に移行し、測定結果に基づいて、表示部4と利用者8との距離が、距離aより大きいか否かを判断する(a<測定距離≦b)。
そして、位置検出部5の測定結果(測定距離)が、不等式「a<測定距離≦b」を満足する場合には、S130でYesと判断して、S135に移行し、概要コンテンツを、表示部4に表示させる。なお、概要コンテンツとしては、図2に示すような「大見出し」を挙げることができる。
このようにして、情報量は少ないが利用者8には認識しやすい概要コンテンツを表示部4に表示させると、制御部2は、S170に移行し、終了指示が入力されていなければ、S110に移行して、再び、最新の測定結果を、位置検出部5から取得する。
また、位置検出部5の測定結果(測定距離)が、不等式「a<測定距離≦b」を満足しない場合には(S130でNo)、利用者8が、表示部4からの距離a以内に存在するので、S140に移行し、接触感知部6からの入力信号に基づき、利用者8が、表示部4に触れているか否かを判断する。そして、利用者が表示部4に触れていないと判断すると(S140でNo)、S150に移行し、詳細コンテンツを、表示部4に表示させる。なお、詳細コンテンツとしては、図3に示すような、「大見出し」より情報量の多い「詳細な情報」を挙げることができる。
このようにして、概要コンテンツより情報量が多いコンテンツを表示部4に表示させると、制御部2は、S170に移行し、終了指示が入力されていなければ、S110に移行して、再び、最新の測定結果を、位置検出部5から取得する。
一方、S140にて、利用者が表示部4に触れていると判断すると(S140でYes)、制御部2は、S160に移行して、印刷部7に、詳細コンテンツを印刷するように指示する印刷指令を入力する。これにより印刷部7では、詳細コンテンツの印刷出力がなされて、印刷物9が利用者8に提供される。なお、S140でYesと判断する前には、基本的に、S140でNoと判断されて、詳細コンテンツが表示部4に表示されるので、S160では、表示部4に表示されている詳細コンテンツの印刷出力を行うことになる。
そして、S160での処理を終えると、制御部2は、S170での判断を行い、終了指示が入力されていなければ、S110に移行し、終了指示が入力されていれば、メインルーチンを終了する。
以上、本実施形態2の情報出力装置1の構成について説明したが、この情報出力装置1によれば、表示部4から所定の距離間隔で定められた複数範囲のいずれに利用者8が存在しているかを判断して、情報の表示態様を変更する実施形態1と同様の機能を発揮する。
すなわち、この情報出力装置1によれば、表示する情報が図2,3,4に示すものである場合、位置検出部5にて測定された距離と、「大見出し/詳細な情報」の閾値として予め定められた距離aとを対比し、距離aより大きいとき、表示部4への表示態様を「大見出し」(図2参照)とする一方、距離a以下であるとき、「詳細な情報」(図3参照)を表示するので、上記実施形態1と同様に、表示部4に表示される情報を利用する利用者8との距離を考慮した情報の出力が可能で、利用者の位置に応じて、情報を認識し易い状態で出力できる。
なお、本実施形態2においても、上述したように、閾値となる距離を、距離a,b,c等複数定めることができる。この場合には、利用者8と表示部4との距離を考慮した上で、可能な限り多くの情報を、利用者8に認識させることができる。
また、以上には、利用者8と表示部4との距離に応じて、表示態様を変更する実施形態について説明したが、表示部4が液晶ディスプレイ等で構成される場合には、表示面と視線とのなす角度によって、情報が認識しづらくなる場合がある。したがって、表示面と視線とのなす角度によって、表示態様(情報量)を変更するように、情報出力装置1を構成してもよい。
(実施形態3)
本実施形態3の情報出力装置1は、表示態様の決定を、利用者8と表示部4との距離に加え、表示部4の特性を考慮した上で行うことで、利用者8が確実に情報を認識できるようにしたものである。具体的には、距離、及び、表示部4の視野角の2要件に基づき表示態様を決定する。この機能は、表示部4が視野角の狭い液晶表示機である場合に、特に発揮される。
図6(a)は、利用者8と表示部4との位置関係を示す平面図(例えば、図2に示す位置関係にある利用者8及び表示部4を上側から見た図)であり、水平面について、表示部4と、原点Oと、後述する角度αh,βh,Θhとの関係を示した説明図である。図6(a)における点Aは、利用者8の位置(例えば一対の目の中心に対応する位置)を示す。
なお、図6(a)では、表示部4の表示面上の所定位置(本実施形態において水平方向の中心)を表示部4の原点Oとし、表示部4の特性として、左右方向の視野角を角度2βhとしている。また、原点Oと原点Oを含む水平面上において存在する利用者8の位置Aとを結ぶ直線OAと、原点Oを含む水平面上において原点Oから表示部4に対して直交する直線OBとのなす角を、角度Θhとしている。
ここで、角度βhに対して角度Θhが十分小さく、表示部4からの距離a以内に、利用者8が存在すれば、表示部4には図3のように「詳細な情報」を表示しても、利用者8は位置Bに存在しているとき同様に表示部4に表示された情報を認識することができる。
一方、角度Θhが角度βhと近似していれば(但し、角度Θh<角度βh)、利用者8にとって、表示部4に表示される文字等の情報を認識することは可能であったとしても、その正確な認識は極めて困難となる。
そこで、本実施形態3では、詳細コンテンツ(「詳細な情報」)を表示する閾値αhを決定するために、実験的に、情報量(情報の粒度又は情報の数)と認識可能な限界の角度との関係を事前に求めて、閾値αhを設定し(但し、αh≦βh)、これより角度Θhが大きくなったときは、表示部4からの距離a内に利用者8が存在している場合においても、制御部2は、優先的に図2に示すような概略コンテンツ(「大見出し」)を表示する。
また、本実施形態3では、垂直方向についての角度Θvに対しても、閾値αvを設定する。図6(b)は、利用者8と表示部4との位置関係を示す平面図(例えば、図2に示す位置関係にある利用者8と表示部4を側面から見た図)であり、水平面に垂直な面(垂直面)について、表示部4と、原点Oと、角度αv,βv,Θvとの関係を示した説明図である。図6(b)における点Aは、利用者8の位置(例えば目に対応する位置)を示す。
なお、図6(b)では、表示部4の表示面上の所定位置(本実施形態において垂直方向の中心)を表示部4の原点Oとし、表示部4の特性として、上下方向の視野角を角度2βvとしている。また、原点Oと、原点Oを含む水平面上において原点Oから表示部4の表示面に対して直交する直線OBを含む垂直面上に、射影した利用者8の位置Aとを結ぶ直線OAと、この垂直面上において原点Oから表示面に対して垂直な直線(表示面が高さ方向に平行に延びている場合には直線OBに等しい)とのなす角を角度Θvとしている。
本実施形態3では、閾値αhと同様に、詳細コンテンツ(「詳細な情報」)を表示する上下方向の閾値αvを決定するために、実験的に、情報量(情報の粒度又は情報の数)と認識可能な限界の角度との関係を事前に求めて、閾値αvを設定し(但し、αv≦βv)、これより角度Θvが大きくなったときは、表示部4からの距離a内に利用者8が存在している場合においても、制御部2は、優先的に図2に示すような概略コンテンツ(「大見出し」)を表示する。
なお、このような制御を実現するために、本実施形態3の位置検出部5には、本実施形態2に示す距離測定機能に加えて、角度Θh,Θvを測定可能な機能が備わった位置検出装置を採用する。また、図5に示すメインルーチンのS150にて、図7に示すコンテンツ表示切替処理を実行するように、制御部2を構成する。
換言すると、本実施形態3の情報出力装置1は、実施形態2の情報出力装置1において、制御部2の構成を、S150にて、図7に示すコンテンツ表示切替処理を実行する構成にし、位置検出部5を、角度Θh,Θvを含む測定結果を出力する位置検出部(装置)に変更する程度で完成するので、以下では、コンテンツ表示切替処理の詳細を、説明する程度に留める。なお、実施形態1の情報出力装置1において、位置検出部5からの入力信号に基づき、表示部4から所定の距離間隔(例えば、0〜5m)で予め定められた範囲aに利用者8が存在していると判断したとき、制御部2にて、コンテンツ表示切替処理を実行するようにしてもよい。
図7は、制御部2が、S150にて実行するコンテンツ表示切替処理を表すフローチャートである。コンテンツ表示切替処理を実行すると、制御部2は、S151にて、位置検出部5の測定結果が示す角度Θhが角度αh以下であるか否かを判断する。そして、角度Θhが角度αh以下ではない(角度Θhが角度αhより大きい)と判断すると(S151でNo)、概略コンテンツ(「大見出し」)を表示部4に表示させる(S155)。その後、当該コンテンツ表示切替処理を終了する。
一方、角度Θhが角度αh以下であると判断すると(S151でYes)、S153に移行して、角度Θvが角度αv以下であるか否かを判断する。そして、角度Θvが角度αv以下ではない(角度Θvが角度αvより大きい)と判断すると(S153でNo)、概略コンテンツ(「大見出し」)を表示部4に表示させる(S155)。その後、当該コンテンツ表示切替処理を終了する。
また、角度Θvが角度αv以下であると判断すると(S153でYes)、制御部2は、Θh≦αh及びΘv≦αvが満足されるので、S157に移行して、詳細コンテンツ(「詳細な情報」)を表示部4に表示させる。その後、当該コンテンツ表示切替処理を終了する。
この情報出力装置1によれば、利用者8の位置が、Θh≦αh及びΘv≦αvを満足しない場合、概略コンテンツが優先的に、表示部4に表示されるので、表示部4の特性から表示面の内容が視認しづらい場合であっても、利用者8に対して、情報を確実に認識させることができる。
なお、情報出力装置1の設置場所によっては、表示部4の左右方向からの視認のみを考慮すれば足りる場合、又は、上下方向からの視認のみを考慮すれば足りる場合もあるので、このような場合には、上下方向及び左右方向における閾値αh,αvの両者を用いた制御を行う必要がないことは、云うまでもない。
その他、情報がスクロール表示される表示部4であれば、実験的に、スクロール速度と認識可能な限界の角度との関係を事前に求めて、左右方向又は上下方向における閾値を導出して、角度Θ(利用者8の視線)が閾値より大きくなった場合、単位時間当りに表示部4に表示される情報量を少なくし(例えば、15秒/頁のスクロール速度)、視認し難い位置にいる利用者8が確実に情報を認識できるようにすると良い。
また、角度を考慮した情報出力装置1は、本実施形態3の構成に限定されず、その他の態様を採ることができる。(実施形態4)
本実施形態4の情報出力装置1は、位置検出部5として、表示部4に表示された情報を利用する利用者8が存在するとき、利用者8の一対の目の間に対応する三次元位置座標を検出し、その検出結果を制御部2に入力する構成にされた位置検出装置を備え、更に、制御部2が、図8に示すメインルーチンを実行する構成にされたものである。
図8に示すメインルーチンを実行すると、情報出力装置1は、まずS210にて、位置検出部5から検出結果を取得する。なお、利用者8が存在する場合、位置検出部5は、検出結果として、利用者8の三次元位置座標を出力し、利用者8が存在しない場合には、検出結果として、利用者8が存在しない旨の情報を出力する。
S210にて、検出結果を位置検出部5から取得すると、制御部2は、S220に移行し、前記取得した検出結果に基づいて、表示部4からの距離b以内に、利用者8が存在するか否かを判断する。具体的に、制御部2は、位置検出部5から得られた検出結果が、利用者8が距離bより離れて存在することを示している場合、S220でNoと判断し、利用者8が距離b以内に存在することを示している場合、S220でYesと判断する。その他、制御部2は、位置検出部5から利用者8が存在しない旨の検出結果を得たとき、利用者8が距離bより離れて存在すると見做して、S220でNoと判断する。
なお、本実施形態4において、制御部2は、位置検出部5から検出結果として、利用者8の三次元位置座標(x,y,z)が得られたとき、水平面上において表示部4の表示面に対し垂直な方向の距離を表すy値が、値b以下であるか否かを判断することにより、表示部4からの距離b以内に、利用者8が存在しているか否かを判断する。但し、制御部2は、利用者8の三次元位置座標(x,y,z)に基づき、距離(x2+y2+z21/2を求め、この距離が、値b以下であるか否かを判断することにより、表示部4からの距離b以内に、利用者8が存在しているか否かを判断する構成にすることができる。
また、本実施形態4では、表示部4の表示面上の中心を原点Oとして定めるとともに、yz平面を、表示部4の表示面に垂直に採り、z軸を高さ方向に採り、x軸及びy軸を水平面上に採る。また、x軸を、表示面に沿って採る。具体的には、x軸、y軸、z軸を、図6(a)(b)に示すように定める。なお、本実施形態4においては、図6に示す点Aが、利用者8の三次元位置座標(x,y,z)を示し、点Bが、座標(0,b,0)を示すものとする。
S220でNoと判断すると、制御部2は、S225に移行して、表示部4の画面をコンテンツ非表示の状態にする。その後、S290に移行して、電源オフの動作等により外部から当該メインルーチンの終了指示が入力されているか否か判断し、メインルーチンの終了指示が入力されている場合には(S290でYes)、当該メインルーチンを終了し、終了指示が入力されていなければ(S290でNo)、S210に移行して、最新の検出結果を、位置検出部5から取得する。
一方、S220でYesと判断すると、制御部2は、S230に移行して、検出結果が示す利用者の三次元位置座標(x,y,z)に基づき、xy平面における基準線OBと、原点Oと利用者の位置Aとを結ぶ直線(換言すると、ベクトルVh(x,y,0))とのなす角度Θhを求める。なお、ここでは、角度Θhを求めるといったが、本実施形態4では、コサイン値で代替する。
cosΘh=y/|Vh|
|Vh|=(x2+y21/2
また、S230での処理を終えると、制御部2は、S235に移行し、検出結果が示す利用者の三次元位置座標(x,y,z)に基づき、yz平面上において原点Oから表示面に対して垂直に延びるベクトル(0,α,β)と、yz平面上において原点Oと利用者の位置Aとを結ぶ直線OA(換言すると、ベクトルVv(0,y,z))とのなす角度Θvを求める。なお、ここでは、角度Θvを求めるといったが、本実施形態4では、コサイン値で代替する。
cosΘv=(α・y+β・z)/((α2+β21/2・|Vv|)
|Vv|=(y2+z21/2
その他、S235での処理を終えると、S240に移行し、予め定められた角度βhと、角度Θhとを、コサイン値で比較し、cosΘhがcosβhよりも小さいか否か(即ち、不等式cosΘh<cosβhを満足するか否か)を判断する。そして、cosΘhがcosβhよりも小さいと判断すると(S240でYes)、図6に示す角度Θhが、角度βhよりも大きいということを意味しているので、S225に移行し、表示部4の画面をコンテンツ非表示の状態にする。その後、S290に移行する。
一方、cosΘhがcosβh以上であると判断すると(S240でNo)、制御部2は、S245に移行し、予め定められた角度βvと、角度Θvとを、コサイン値で比較する。具体的には、cosΘvがcosβvよりも小さいか否か(即ち、不等式cosΘv<cosβvを満足するか否か)を判断する。そして、cosΘvがcosβvよりも小さいと判断すると(S245でYes)、図6に示す角度Θvが、角度βvよりも大きいということを意味しているので、S225に移行し、表示部4の画面をコンテンツ非表示の状態にする。その後、S290に移行する。
また、S245で、cosΘvがcosβv以上であると判断すると(S245でNo)、制御部2は、S250に移行し、予め定められた角度αhと、角度Θhとを、コサイン値で比較し、cosΘhがcosαhよりも小さいか否か(即ち、不等式cosΘh<cosαhを満足するか否か)を判断する。但し、本実施形態4においては、cosαh>cosβhの関係が成立するように、角度αh及びβhが定められているものとする。
そして、cosΘhがcosαhよりも小さいと判断すると(S250でYes)、図6に示す角度Θhが、角度βh以下で角度αhよりも大きいことを意味しているので、S260に移行し、概要コンテンツを、表示部4に表示させる。なお、概要コンテンツとしては、図2に示すような「大見出し」を挙げることができる。
このようにして、情報量は少ないが利用者8には認識しやすい概要コンテンツを表示部4に表示させると、制御部2は、S290に移行し、終了指示が入力されていなければ、S210に移行して、再び、最新の検出結果を、位置検出部5から取得する。
一方、cosΘhがcosαh以上であると判断すると(S250でNo)、制御部2は、S255に移行し、予め定められた角度αvと、角度Θvとを、コサイン値で比較する。具体的には、cosΘvがcosαvよりも小さいか否か(即ち、不等式cosΘv<cosαvを満足するか否か)を判断する。但し、本実施形態4においては、cosαv>cosβvの関係が成立するように、角度αv及びβvが定められているものとする。
そして、cosΘvがcosαvよりも小さいと判断すると(S255でYes)、図6に示す角度Θvが、角度βv以下で角度αvよりも大きいことを意味しているので、S260に移行し、概要コンテンツを、表示部4に表示させる。その後、S290に移行する。
その他、cosΘvがcosαv以上であると判断すると(S255でNo)、角度Θhが角度αh以下であって、角度Θvが角度αv以下であることを意味しているので、S270に移行し、接触感知部6からの入力信号に基づき、利用者8が、表示部4に触れているか否かを判断する。そして、利用者が表示部4に触れていないと判断すると(S270でNo)、S275に移行して、詳細コンテンツを、表示部4に表示させる。なお、詳細コンテンツとしては、図3に示すような、「大見出し」より情報量の多い「詳細な情報」を挙げることができる。
このようにして、概要コンテンツより情報量が多いコンテンツを表示部4に表示させると、制御部2は、S290に移行し、終了指示が入力されていなければ、S210に移行して、再び、最新の検出結果を、位置検出部5から取得する。
一方、S270にて、利用者が表示部4に触れていると判断すると(S270でYes)、S280に移行して、印刷部7に、詳細コンテンツを印刷するように指示する印刷指令を入力する。これにより印刷部7では、詳細コンテンツの印刷出力がなされて、印刷物9が利用者8に提供される。そして、S280での処理を終えると、制御部2は、S290での判断を行い、終了指示が入力されていなければ、S210に移行し、終了指示が入力されていれば、当該メインルーチンを終了する。
この情報出力装置1によれば、表示部4への表示態様の決定を、利用者8の視線を考慮した上で行うので、利用者8に確実に情報を認識させることができる。すなわち、上述した角度αh,αv,βh,βvを、表示部4の視野角に基づいて決定することで、表示部4の特性を考慮した表示態様の切替が可能となり、利用者8に確実に情報を認識させることができる。特に、表示部4が視野角の狭い液晶表示機である場合には、上述の効果が一層発揮される。
その他、表示部4と利用者8との位置関係に応じた表示態様の切替は、表示部4を基準とした所定範囲内を、複数のエリアに分割し、各エリアを、複数のクラスのいずれかに分類してマップを生成し、これを予め情報記憶部3に書き込んでおくことで、実現することができる。
(実施形態5)
本実施形態5の情報出力装置1は、位置検出部5として、表示部4に表示された情報を利用する利用者8が存在するとき、利用者8の二次元位置座標を検出し、その検出結果を制御部2に入力する構成にされた位置検出装置を備えるとともに、情報記憶部3に、図9に示すマップ(データファイル)を有し、更に、制御部2が、図10に示すメインルーチンを実行する構成にされたものである。
まず、マップについて説明する。図9は、マップの構成を表す説明図である。このマップは、例えば、表示部4の表示面の中心(原点O)を、基準とした所定範囲内を、エリア毎に、クラス0、クラス1、クラス2のいずれかに分類してなるものである。
本実施形態5では、前記所定範囲を、マス目上に分割するとともに、分割した単位毎のエリアを、表示部4が配置される周囲の環境に応じて、コンテンツ非表示エリアに該当するクラス0、詳細コンテンツ表示エリアに該当するクラス1、概要コンテンツ表示エリアに該当するクラス2、のいずれかのクラスに分類する。この作業は、情報出力装置1の利用に先立って管理者等が行う。
例えば、表示部4近辺のエリア、及び、椅子等が配置されたエリアには、クラス1を割り当て、表示部4より若干離れたエリアには、クラス2を割り当て、通路等の人通りの多い場所には、クラス0を割り当てる。このような作業を経て、マップは生成され、通信等の形態で、情報記憶部3に格納される。
なお、マップは、パーソナルコンピュータ等で編集できるようにすればよく、例えば、クラス0のエリアを値「0」、クラス1のエリアを値「1」、クラス2のエリアを値「2」で表して、値を各エリアの配列に合わせて、記述することにより、マップを定義することができる。
このように構成されたマップを用いて、本実施形態5の情報出力装置1における制御部2は、図10に示すメインルーチンを実行する。図10は、このメインルーチンを表すフローチャートである。
メインルーチンを実行すると、制御部2は、まず、位置検出部5から検出結果を取得する(S310)。なお、利用者8が存在する場合、位置検出部5は、検出結果として、利用者8の二次元位置座標(x,y)を出力し、利用者8が存在しない場合には、検出結果として、利用者8が存在しない旨の情報を出力するものとする。また、本実施形態5では、表示部4の表示面上の中心を原点Oとして定めるとともに、xy平面を水平面に平行に採り、x軸を、表示部4の表示面に沿って採り、y軸を、水平面上において表示面に直交する方向に採る。具体的には、x軸、y軸を、図9に示すように定める。
S310での処理を終えると、制御部2は、検出結果に基づき、利用者8が存在するエリアのクラスを判定する(S320)。具体的に、位置検出部5から、利用者8が存在しない旨の検出結果が得られた場合には、利用者8の存在エリアを、クラス0と見做し判定する。一方、位置検出部5から、利用者8の二次元位置座標(x,y)が得られた場合には、その位置(x,y)に対応するエリアを識別し、識別したエリアのクラスを、マップに示された値に基づき判別する。
具体的に、位置座標(x,y)に対応するエリアが、マップにおいてクラス2に分類されている場合には、利用者の存在エリアを、クラス2と判定する。その他、位置座標(x,y)に対応するエリアが、マップにおいてクラス1に分類されている場合には、利用者の存在エリアを、クラス1と判定し、位置座標(x,y)に対応するエリアが、マップにおいてクラス0に分類されている場合には、利用者の存在エリアをクラス0と判定する。
このようにして、クラス判定を行うと、制御部2は、S330に移行し、利用者8の存在エリアの判定結果が、クラス1,2以外(すなわち、クラス0)であるか否かを判断する。そして、クラス1,2以外(クラス0)であると判断すると(S330でYes)、S335に移行し、表示部4の画面をコンテンツ非表示の状態にする。
その後、S380に移行して、電源オフの動作等により外部から当該メインルーチンの終了指示が入力されているか否か判断し、メインルーチンの終了指示が入力されている場合には(S380でYes)、当該メインルーチンを終了し、終了指示が入力されていなければ(S380でNo)、S310に移行して、最新の検出結果を、位置検出部5から取得する。
一方、S330でNoと判断すると、制御部2は、S340に移行し、利用者8の存在エリアの判定結果が、クラス2であるか否かを判断する。そして、利用者8の存在エリアの判定結果が、クラス2であると判断すると(S340でYes)、S345に移行し、概要コンテンツを、表示部4に表示させる。なお、概要コンテンツとしては、図2に示すような「大見出し」を挙げることができる。
このようにして、情報量は少ないが利用者8には認識しやすい概要コンテンツを表示部4に表示させると、制御部2は、S380に移行し、終了指示が入力されていなければ、S310に移行して、再び、最新の検出結果を、位置検出部5から取得する。
また、S340にて、利用者8の存在エリアの判定結果がクラス2ではないと判断すると(即ち、クラス1であると判断すると)、制御部2は、S350に移行し、接触感知部6からの入力信号に基づき、利用者8が、表示部4に触れているか否かを判断する。ここで、利用者が表示部4に触れていないと判断すると(S350でNo)、制御部2は、S360に移行して、詳細コンテンツを、表示部4に表示させる。なお、詳細コンテンツとしては、図3に示すような、「大見出し」より情報量の多い「詳細な情報」を挙げることができる。
このようにして、概要コンテンツより情報量が多いコンテンツを表示部4に表示させると、制御部2は、S380に移行し、終了指示が入力されていなければ、S310に移行して、再び、最新の検出結果を、位置検出部5から取得する。
一方、S350にて、利用者が表示部4に触れていると判断すると(S350でYes)、制御部2は、S370に移行して、印刷部7に、詳細コンテンツを印刷するように指示する印刷指令を入力する。これにより印刷部7では、詳細コンテンツの印刷出力がなされて、印刷物が利用者8に提供される。なお、マップが、図9に示すように構成されている場合、S350でYesと判断する前には、基本的に、S350でNoと判断されて、詳細コンテンツが表示部4に表示されるので、S370では、表示部4に表示されている詳細コンテンツの印刷出力を行うことになる。
そして、S370での処理を終えると、制御部2は、S380での判断を行い、終了指示が入力されていなければ、S310に移行し、終了指示が入力されていれば、当該メインルーチンを終了する。
このように構成された本実施形態5の情報出力装置1によれば、利用者8と表示部4との位置関係を、表示部4の周囲の環境を加味した上で評価して、表示態様を切り替えることができるので、利用者の位置に応じて、一層適切に、情報を認識し易い状態で出力できる。また、利用者8が表示部4に触れたとき、詳細コンテンツを印刷するように、情報出力装置1を構成しているので、利用者に情報を持ち運び可能に提供することができる。
なお、マップを用いた実施形態は、本実施形態5に限定されるものではなく、様々な形態をとることができる。例えば、実施形態1の範囲a内においてこれを十分視認可能な範囲を図11のように事前に求めておき、この範囲d内に利用者8が存在する場合に限り、制御部2は図3のように表示することとし、これ以外の範囲eにあるときは「大見出し」を表示するようにすることもできる。
また、本実施形態1〜5における情報出力装置1の制御部2は、表示部4に「大見出し」が表示された状態でこの情報を利用する利用者8が、情報量を少なく表示すると判断した位置に所定時間留まっているとき、所定時間経過する毎に表示部4に表示される情報量を多くしていくよう制御することもできる。すなわち、視力、聴力には個人差があり、例えば、範囲aには存在しない利用者であっても、十分に表示部4に表示される情報を認識可能な場合もある。かかる構成によれば、このような利用者8に対しても確実に詳細な情報を提供することが可能である。
更に、上記では、情報出力装置1から情報を、画面表示の形態で出力する場合について説明したが、音声の形態で、情報を出力しても良い。かかる場合、上記同様利用者8が情報出力装置1の出力部から離れていれば報知する音声を短くして情報量を少なくし、同じ情報を繰り返し報知することで利用者8に、情報を認識させた上で、これに基づき利用者8が近づいてきて長い情報であっても聞き取ることが可能となれば、詳細な内容を報知する構成とすればよい。そして、利用者8が接触感知部6に触れたとき、制御部2が、その音声情報を文字情報に変換し、利用者8が接触感知部6を介して印刷指示を入力した時点で変換された文字情報を印刷する構成とすれば、上記表示の場合と同様の機能、効果等を得ることができる。
本発明の情報出力装置1の構成を示した図である。 実施形態1において、利用者8と表示部4との距離が離れている場合に、表示部4に表示される情報の態様を示した図である。 実施形態1において、利用者8と表示部4との距離が近づいている場合に、表示部4に表示される情報の態様を示した図である。 実施形態1において、表示部4に利用者8が接触し、表示部4に表示されている情報が印刷されている状態を示した図である。 実施形態2において制御部2が実行するメインルーチンを表すフローチャートである。 利用者8と表示部4との位置関係等を示した説明図である。 実施形態3において制御部2が実行するコンテンツ表示切替処理を表すフローチャートである。 実施形態4において制御部2が実行するメインルーチンを表すフローチャートである。 実施形態5において情報記憶部3が記憶するマップの構成を示した説明図である。 実施形態5において制御部2が実行するメインルーチンを表すフローチャートである。 変形例として利用者8が表示部4の近くにいる場合において情報の詳細な表示を行う範囲を示した平面図である。
1…情報出力装置
2…制御部
3…情報記憶部
4…表示部
5…位置検出部
6…接触感知部
7…印刷部
8…利用者

Claims (6)

  1. 情報を出力する出力手段と、
    前記出力手段から所定の距離間隔で予め定められた複数の範囲において、前記出力手段に出力された情報を利用する利用者の有無を判断するとともに、存在していると判断したとき、利用者が存在する範囲を判断する判断手段と、
    前記判断手段により、前記複数の範囲のうち、いずれかの範囲内に利用者が存在していると判断されている場合、前記利用者が存在する範囲が前記出力手段に近くなるにしたがって、段階的に前記出力手段に出力させる情報量を増加させるよう制御を行う制御手段と
    を備えたことを特徴とする情報出力装置。
  2. 情報を出力する出力手段と、
    前記出力手段とこの出力手段に出力された情報を利用する利用者との距離を測定する測定手段と、
    前記測定手段によって測定された利用者と出力手段との距離が、所定値以上であるとき前記出力手段に出力させる情報量を少なくし、前記所定値未満であるとき前記出力手段に出力させる情報量を多くするように制御を行う制御手段と
    を備えたことを特徴とする情報出力装置。
  3. 前記出力手段の所定位置を原点と定め、前記原点とこの原点を含む水平面上において前記利用者が存在している利用者位置とを結ぶ直線と、前記原点を含む水平面上において原点から前記出力手段に対して直交する直線とのなす角度が所定角度以上であるとき、前記制御手段は情報量を少なくするよう優先的に制御することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報出力装置。
  4. 前記出力手段の所定位置を原点と定め、前記原点とこの原点を含む水平面上において原点から前記出力手段に対して直交する直線を含む垂直面上において前記利用者が存在している利用者位置を結ぶ直線と、前記垂直面上において前記原点から出力手段に対して垂直な直線とのなす角度が所定角度以上であるとき、前記制御手段は情報量を少なくするよう優先的に制御することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の情報出力装置。
  5. 情報を出力する出力手段と、
    前記出力手段に出力された情報を利用する利用者の位置を検出する検出手段と、
    前記出力手段を基準とした所定範囲内を、複数のエリアに分割し、各エリアを、予め定められた複数のクラスのいずれかに分類してなるマップ、を記憶するマップ記憶手段と、
    前記マップ記憶手段が記憶するマップと、前記検出手段の検出結果とに基づき、前記所定範囲内において利用者が存在する場合、その利用者が存在するエリアのクラスを判別する判別手段と、
    前記所定範囲内において利用者が存在する場合、前記判別手段により判別されたクラスに対応した情報量の情報を、前記出力手段に出力させるよう制御を行う制御手段と
    を備えたことを特徴とする情報出力装置。
  6. 前記出力手段に出力されている情報を印刷する印刷手段と、
    前記印刷手段による情報の印刷を指示する印刷指示入力手段と
    を備え、
    前記印刷指示入力手段を介して印刷指示がなされたとき、前記利用者の利用に属する情報を前記印刷手段が印刷することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の情報出力装置。
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