JP2012042405A - 操作位置検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】互いに隣接する操作検出位置の中間領域でセンサの出力が不定となる領域をなくすことにより、簡素化した構成でセンサの異常を容易に認識し得る操作位置検出装置を提供することにある。
【解決手段】
シフトレバー(52)の操作位置を検出するシフトポジション検出装置(10)において、シフトレバーの操作に連動するマグネット(11)を検出するMRセンサ(21,22,23)を、マグネットの移動経路(20)の両側に沿って、シフトポジションに対応する操作検出位置に対応して交互に配列する。互いに隣接する2つの操作検出位置におけるMRセンサの感知エリア同士のオーバラップ領域をマグネットの移動経路が必ず横断することにより、移動経路に製造時等の際のばらつきがあっても操作検出位置の中間領域でMRセンサの出力が不定となる現象を生じさせない。
【選択図】図2
【解決手段】
シフトレバー(52)の操作位置を検出するシフトポジション検出装置(10)において、シフトレバーの操作に連動するマグネット(11)を検出するMRセンサ(21,22,23)を、マグネットの移動経路(20)の両側に沿って、シフトポジションに対応する操作検出位置に対応して交互に配列する。互いに隣接する2つの操作検出位置におけるMRセンサの感知エリア同士のオーバラップ領域をマグネットの移動経路が必ず横断することにより、移動経路に製造時等の際のばらつきがあっても操作検出位置の中間領域でMRセンサの出力が不定となる現象を生じさせない。
【選択図】図2
Description
本発明は、車両のシフトレバー等の操作位置を検出する操作位置検出装置に関する。
近年、車両の制御機器等における電子化が進み、これに伴い例えば自動変速機のシフトポジションを切り換えるシフトレバーユニット等において非接触にその操作位置を検出する操作位置検出装置が用いられている。従来の操作位置検出装置は、磁界の強さに応じて抵抗値が変化するMR(Magneto Resonance)センサと、MRセンサに一定の静磁界を与えるバイアス磁石と、位置検出の対象であるシフトレバーに連結する磁性体とを備えて構成されている(例えば特許文献1参照)。
この操作位置検出装置よれば、シフトレバー操作に伴って連動する磁性体がバイアス磁石の上を移動する際に磁界の方向が磁性体に誘導されて変化する性質を利用して、MRセンサの抵抗値の変化量に基づくシフトレバーの位置検出を可能としている。シフトレバーは、周知のように複数のシフトポジション(パーキング(P)、リバース(R)、ニュートラル(N)、ドライブ(D)等)の何れか任意のポジションにシフトさせて選択操作が可能とされている。従来の操作位置検出装置では、シフトレバーに連動する磁性体の移動経路の片側に沿って、各シフトポジションに相当する位置ごとにMRセンサがそれぞれ対応して配置されている。
従来の操作位置検出装置におけるMRセンサの異常や故障等へのバックアップ手段としては、2つの検出系統を重畳させて設ける二重系とする方法がある。しかし、検出系統を二重系にするとMRセンサの数が増えるばかりでなく、それぞれ別々に電源系統を設ける必要もあり、装置の大型化や複雑化を招いてしまう。また、より安全性重視のシステムの場合には、単に検出系統を二重系とするのみではどちらの系に不具合が生じたか判別できないため、更に別の検出系統(三重系)も必要となる。
従来の操作位置検出装置のように、シフトポジションの検出位置に対応して各MRセンサを磁性体の移動経路の片側に沿って配置した構成によると、例えばシフトレバーの2箇所のシフトポジションの間の中間領域で、各シフトポジションをそれぞれ検出する2つのMRセンサの何れもが磁性体を検出しない領域(不感領域)が存在する場合がある。このような不感領域が存在すると、これら2つのMRセンサの出力が同時にLowとなったときにシフトレバーが中間領域にあるためなのか、またはどちらかのMRセンサに異常が発生したのが原因なのか、単一の検出系におけるMRセンサの出力のみからは一次的に判断をすることができなかった。
また、従来の配置構成では、上記の不感領域を設計上なくしたとしても、実際にはシフトレバーの組み付けの際のガタや、MRセンサの基板への実装段階における誤差及び装置の経時的変形等により、磁性体の移動経路がばらつくことがある。磁性体の移動経路がばらつくと、シフトポジションの中間領域の同じ位置で2つのMRセンサが同時にHiまたはLowを出力するような出力不定の状態を生じさせる。このような磁性体の移動経路のばらつきを考慮して、出力不定の現象を完全になくすためには、磁性体の移動経路と不感領域との間の距離マージンを大きくとる必要がある。しかし、そうするとその反面、シフトポジションの検出領域が狭められて操作感を悪化させるという問題も生じる。
本発明の目的は、こうした課題に鑑みてなされたものであり、隣接する操作検出位置の中間領域でセンサの出力が不定となる領域をなくすことにより、簡素化した構成でセンサの異常を容易に認識し得る操作位置検出装置を提供することにある。
[1]上記課題を解決するため本発明は、操作部への操作に応じて移動する磁界発生部と、前記磁界発生部が移動する経路上に複数設定される検出位置に対応してそれぞれ配置され、前記磁界発生部が発生する磁界を感知する複数の磁気センサと、を備え、前記複数の磁気センサの出力に基づいて前記操作部の操作位置を検出する操作位置検出装置であって、前記複数の磁気センサは、互いに隣接するそれぞれの感知エリアの一部がオーバラップし、かつ、前記磁界発生部が移動する前記経路に跨って交互に配列されている。
[2]また、前記磁気センサは、4つのMR素子をブリッジ接続してなるMRセンサであり、前記磁界発生部が移動する経路に沿ってMR素子の切り換り角度未満の折返し角度で交互に配列されている。
[3]また、前記磁気センサは、前記磁界発生部が移動する経路が通る当該感知エリアに前記磁界発生部が存在するときには高電位(Hi)を出力する。
[4]また、前記前記磁界発生部の2つの前記検出位置の間の前記経路は、互いに隣接する前記磁気センサの感知エリアがオーバラップする領域を横断している。
本発明の操作位置検出装置によれば、磁界発生部の移動経路に多少のばらつきがあっても、互いに隣接する検出位置の中間領域でセンサの出力が不定となることはない。これにより、従来のものに対し追加的にセンサ等を増設しなくても簡素な構成でセンサの異常を容易に認識することができる。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明の第1の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
(シフトレバーユニットの構成)
図1(a)は、本発明の第1の実施の形態によるシフトポジション検出装置10を備えたシフトレバーユニット50の斜視図であり、図1(b)は、そのシフトパターン59の概略図である。
図1(a)は、本発明の第1の実施の形態によるシフトポジション検出装置10を備えたシフトレバーユニット50の斜視図であり、図1(b)は、そのシフトパターン59の概略図である。
シフトレバーユニット50は、使用者(車両の運転者)が自動変速機のトランスミッション状態を切り換える操作をするための装置であり、例えば図1(b)に示されるように、パーキング(P)ポジション55、リバース(R)ポジション56、ニュートラル(N)ポジション57、ドライブ(D)ポジション58(以下、それぞれ「P」、「R」、「N」、「D」の文字により略して表記する。)の各シフトポジションが直線上に設定されている。なお、発明の実施において、各シフトポジションの設定は上記のパターンに限定されない。例えば、各シフトポジションが曲線上に不等間隔で配列されてもよいし、直線の途中から分岐して配列されてもよい。また、より減速ギア比の大きい例えばロー(L)ポジション等の他のシフトポジションが追加されたものに応用されてもよい。
図1(a)に示されるように、シフトレバーユニット50は、略矩形状を有してなる本体ケース51と、使用者によりシフトポジションの切り換え操作がされるシフトレバー52と、本体ケース51の上面部に形成された開口部であってシフトレバー52のシャフト52aが挿通されるシフトゲート53と、シフトレバー52の操作位置を検出する本発明に係る操作位置検出装置としてのシフトポジション検出装置10とを備えている。
シフトレバー52は、長方形のシフトゲート53に沿って直線的に移動可能に配設されている。シフトレバー52のシャフト52aにはスライド部54が形成され、シフトゲート53の形成された案内溝53aにスライド部54がスライド移動可能に嵌合している。シフトレバー52が操作されると、シャフト52aのスライド部54が案内溝53aに案内されてシフトゲート53に沿って移動し、上記Pポジション55、Rポジション56、Nポジション57、Dポジション58の順にその何れかのシフトポジションに切り換えられる。
(シフトポジション検出装置の構成)
図2は、本発明の第1の実施の形態によるシフトポジション検出装置10の基板12へのMRセンサの配置とその感知エリア及び各シフトポジションの検出位置の関係を示す平面図である。なお、図2は、シフトレバー52が図1(b)に示されたPポジション55に操作されている状態を示している。
図2は、本発明の第1の実施の形態によるシフトポジション検出装置10の基板12へのMRセンサの配置とその感知エリア及び各シフトポジションの検出位置の関係を示す平面図である。なお、図2は、シフトレバー52が図1(b)に示されたPポジション55に操作されている状態を示している。
シフトポジション検出装置10の基板12には、磁気センサの例である第1〜第4の4つのMR(Magneto Resistance)センサ21,22,23,24が実装されている。具体的には、第1のMRセンサ21、第2のMRセンサ22及び第3のMRセンサ23は、マグネット11の移動経路20に沿って、それぞれマグネット11の感知時に出力がHi(高電位)となる一の感知エリアの一部をオーバラップさせ、かつ、移動経路20の両側において最大で90°以下の折返し角度を有して互い違いに配列されている。なお、ブリッジに使用するMRセンサが90°に並んでいない場合、マグネット11の移動経路20に沿って、MR素子の切り換り角度未満の折返し角度で交互に配列されていればよい。
ここで、移動経路20とは、シフトレバー52が操作されるのに伴って基板12の上を移動するマグネット11の移動経路のことであり、本実施の形態では直線として表されている。また、マグネット11の移動経路20上には、図1(b)で示されたシフトレバー52のPポジション55、Rポジション56、Nポジション57、Dポジション58のそれぞれに対応するマグネット11のPポジション検出位置13、Rポジション検出位置14、Nポジション検出位置15、Dポジション検出位置16がそれぞれ順に設定されている。
また、第4のMRセンサ24は、マグネット11を感知時にHiを出力する一の感知エリアにPポジション検出位置13が存在するように配置されている。
図3(a)は、シフトポジション検出装置10を側方から見た概略図であり、図3(b)は、基板12の面においてマグネット11が発生する磁界の方向を示す図である。
マグネット11は、磁界発生部の一例であり、S及びNの磁極が各平面側になるように磁化された肉厚円盤状の永久磁石からなる。マグネット11は、例えばS極側がスライド部54の下部に固定される。マグネット11を逆に、例えばN極側をスライド部54に固定してもよい。また、マグネット11は、永久磁石でなく電磁石(ソレノイド)であってもよい。
マグネット11は、その周囲にN極からS極に向けて磁束MFを発生させ、基板12における磁界の方向は、図3(b)に示されるようにマグネット11を中心にして放射状かつ均一となる。
(MRセンサの構成)
図4(a)は、ブリッジ接続により第1〜第4のMRセンサ21,22,23,24を構成する一のセンサ要素であるMR素子100の概略を示す図である。図4(b)は、本明細書において簡略化して表記するMR素子100のシンボルを示す図である。図4(c)は、MRセンサ21のブリッジパターンを示す図であり、図4(d)はそのブリッジ回路をシンボルにより表記する模式図である。
図4(a)は、ブリッジ接続により第1〜第4のMRセンサ21,22,23,24を構成する一のセンサ要素であるMR素子100の概略を示す図である。図4(b)は、本明細書において簡略化して表記するMR素子100のシンボルを示す図である。図4(c)は、MRセンサ21のブリッジパターンを示す図であり、図4(d)はそのブリッジ回路をシンボルにより表記する模式図である。
MR素子100は、NiFeパーマロイ、NiCo及びFeCo合金等の強磁性材を主成分とした薄膜で形成される。図4(a)に示されるようにMR素子100は、線状の強磁性薄膜パターンが複数の折り返し部で連結されて蛇行することにより、同一方向に長い複数本の感磁部101を有して構成される。このようなパターン形状のMR素子100において磁界検出に寄与する部分は、感磁部101の折り返し部に比較して細長の線状部の方が支配的である。このため、本明細書では、矢印Iで示すこれら複数の線状部の長手方向をMR素子の「電流方向」と定義する。なお、相互に隣接する2本の線状の感磁部101,101の関係に注目すると、電流が流れる方向は互いに逆向きとなるが、ここでいう「電流方向I」は双方の電流の方向を含む意味で用いている。
本明細書においては、図4(b)に示されるように電流方向Iをシンボルの長手方向に一致させて示すものとする。なお、MR素子100は、端子102,103間に一定の電流を供給した状態で、飽和しない程度の弱い磁界ベクトルHが電流方向Iに直交する方向に対し角度θで入射すると、その磁界強度の余弦成分の二乗(|H|cos2θ)に比例して電気抵抗が減少する性質を有している。つまり、MR素子100の電気抵抗は、入射する磁界ベクトルHが電流方向Iに直交する場合に最小となり、磁界ベクトルHが電流方向Iと平行するとき最大となる。
第1のMRセンサ21は、図4(c)に示されるように4つのMR素子111,112,113,114が、隣接する互いの電流方向Iが90°の角度をなしてブリッジ接続されて構成される。なお、第2〜第4の他のMRセンサ22,23,24も同様の構成であるため、ここでは以下、第1のMRセンサ21についてのみ説明する。
図4(d)に示されるように、4つのMR素子111,112,113,114がブリッジ接続されてなるMRセンサ21には、各MR素子側にそれぞれ90°の広がり角度を有する第1〜第4の4つの感知エリアが生じる。
図5(a)は、このようなMR素子がブリッジ接続されてなるMRセンサ21において、入射される磁界ベクトルHの角度θとブリッジ出力Voutとの関係をグラフで示す図である。また、図5(b)は、磁界ベクトルHの角度θとMRセンサ21のセンサ出力Sとの関係をグラフで示す図である。
例えば、対向する2つの端子122,124の間に定電圧Vcを印加し、MR素子114の電流方向Iに直交する方向を基準とした磁界ベクトルHの角度θを反時計周り方向に連続的に変化させると、端子121の中間電位出力V1と端子123の中間電位出力V2との差分からなるブリッジ出力Voutは(=V1−V2)は、図5(a)に示されるようにCOS関数に準じて変化する。ブリッジ出力Voutの振幅の最大値を5Vとし、しきい値VTHをその半分の電位2.5Vとしてコンパレータ回路(図示せず)によりコンパレートすると、図5(b)に示される特性のセンサ出力Sが得られる。すなわち、MRセンサ21からは、磁界ベクトルHが入射する角度θに応じてHiかLow(低電位)の何れかの論理結果が出力される。
これにより、第1のMRセンサ21は、図4(d)に示されたように、MR素子114側の第1の感知エリア(角度θが−45°〜45°)にマグネット11が存在するとHiを出力し、MR素子111側の第2の感知エリア(角度θが45°〜135°)にマグネット11が存在するとLowを出力する。同様に、MRセンサ21は、MR素子112側の第3の感知エリア(角度θが135°〜225°)にマグネット11が存在するとHiを出力し、MR素子113側の第4の感知エリア(角度θが225°〜315°)にマグネット11が存在するとLowを出力する。なお、他の第2〜第4のMRセンサ22,23,24も同様にそれぞれHiかLowを出力する4つの感知エリアを有している。
本実施の形態では、第1のMRセンサ21の第1の感知エリア内にRポジション検出位置14が存在し、第2のMRセンサ22の第3の感知エリア内にNポジション検出位置15が存在し、第3のMRセンサ23の第1の感知エリア内にDポジション検出位置16が存在している。そして、互いに隣接する第1及び第2のMRセンサ21,23は、マグネット11の移動経路20を跨いで互いに反対側にあり、かつ、互いの感知エリアの一部がオーバラップして配置されている。また、互いに隣接する第2及び第3のMRセンサ22,23についても、移動経路20を跨いで互いに反対側にあり、かつ、互いの感知エリアの一部がオーバラップしている。
また、シフトポジション検出装置10の基板12において隣接して設定されるRポジション検出位置14とNポジション検出位置15との間を結ぶマグネット11の移動経路20は、第1及び第2のMRセンサ21,22の感知エリア同士がオーバラップする領域を必然的に横断する配置構成とされている。また、Nポジション検出位置15とDポジション検出位置16との間を結ぶマグネット11の移動経路20も、第2及び第3のMRセンサ22,23の感知エリア同士がオーバラップする領域を横断している。
(判定手段の構成)
図6は、シフトレバー52のシフトポジションを判定する判定手段の構成を示すブロック図である。図7は、記憶部31に予め記憶されている判定テーブル32の情報を例示する図である。判定制御部30には、第1〜第4のMRセンサ21,22,23,24と、判定テーブル32のデータが記憶された記憶部31と、信号出力手段である出力部33とが接続されている。判定制御部30は、後述するように第1〜第4のMRセンサ21,22,23,24からの各センサ出力Sと、記憶部31に記憶されている判定テーブル32の情報とを比較照合し、シフトレバーユニット50において選択されているシフトポジションを判定する。出力部33は、車両の図示しない自動変速機及びエンジンECUに接続されている。判定制御部30は、第1〜第4のMRセンサ21,22,23,24の各センサ出力Sの組み合わせに基づいて判定したシフトポジションの情報を、出力部33を介して自動変速機及びエンジンECU(Electronic Control Unit)に送信する。
図6は、シフトレバー52のシフトポジションを判定する判定手段の構成を示すブロック図である。図7は、記憶部31に予め記憶されている判定テーブル32の情報を例示する図である。判定制御部30には、第1〜第4のMRセンサ21,22,23,24と、判定テーブル32のデータが記憶された記憶部31と、信号出力手段である出力部33とが接続されている。判定制御部30は、後述するように第1〜第4のMRセンサ21,22,23,24からの各センサ出力Sと、記憶部31に記憶されている判定テーブル32の情報とを比較照合し、シフトレバーユニット50において選択されているシフトポジションを判定する。出力部33は、車両の図示しない自動変速機及びエンジンECUに接続されている。判定制御部30は、第1〜第4のMRセンサ21,22,23,24の各センサ出力Sの組み合わせに基づいて判定したシフトポジションの情報を、出力部33を介して自動変速機及びエンジンECU(Electronic Control Unit)に送信する。
(シフトポジション検出装置の動作)
使用者によってシフトレバー52がシフト操作されPポジション55が選択されると、これに伴ってマグネット11が、シフトポジション検出装置10のPポジション検出位置13に移動して留まる。マグネット11がPポジション検出位置13にあるときには、第4のMRセンサ24のみがHiを出力し、その他の第1〜第3のMRセンサ21,22,23のセンサ出力Sは全てLowとなる。判定制御部30は、各センサ出力Sと判定テーブル32とを比較照合してPポジション55を判定する。なお、判定制御部30は、第1〜第4のMRセンサ21,22,23,24の各センサ出力Sの組み合わせデータをデコードすることにより、シフトポジションの判定を行ってもよい。
使用者によってシフトレバー52がシフト操作されPポジション55が選択されると、これに伴ってマグネット11が、シフトポジション検出装置10のPポジション検出位置13に移動して留まる。マグネット11がPポジション検出位置13にあるときには、第4のMRセンサ24のみがHiを出力し、その他の第1〜第3のMRセンサ21,22,23のセンサ出力Sは全てLowとなる。判定制御部30は、各センサ出力Sと判定テーブル32とを比較照合してPポジション55を判定する。なお、判定制御部30は、第1〜第4のMRセンサ21,22,23,24の各センサ出力Sの組み合わせデータをデコードすることにより、シフトポジションの判定を行ってもよい。
シフトレバー52がRポジション56にシフト操作されると、これに伴ってマグネット11がRポジション検出位置14に留まる。マグネット11がRポジション検出位置14にあるときには、第1のMRセンサ21のみがHiを出力し、その他の第2〜第4のMRセンサ22,23,24のセンサ出力Sは全てLowとなる。判定制御部30は、各センサ出力Sと判定テーブル32とを比較照合してRポジション56を判定する。
シフトレバー52がNポジション57にシフト操作されると、マグネット11がNポジション検出位置15に留まる。このときには、第2のMRセンサ22のみがHiを出力し、その他の第1、第3及び第4のMRセンサ21,23,24のセンサ出力Sは全てLowとなる。判定制御部30は、各センサ出力Sと判定テーブル32とを比較照合してNポジション57を判定する。
同様にシフトレバー52がDポジション58にシフト操作されると、マグネット11がDポジション検出位置16に留まる。このときには、第3のMRセンサ23のみがHiを出力し、その他の第1、第2及び第4のMRセンサ21,22,24のセンサ出力Sは全てLowとなる。判定制御部30は、各センサ出力Sと判定テーブル32とを比較照合してDポジション58を判定する。
(第1の実施の形態による効果)
図8(a)は、第1の実施の形態による効果を説明するため、Nポジション検出位置15とDポジション検出位置16との間におけるマグネット11の移動を模式的に示す図である。また、図8(b)は、第1の実施の形態による効果を比較するため、従来のMRセンサの配置方法によるNポジション検出位置とDポジション検出位置との間におけるマグネットの移動を模式的に示す図である。
図8(a)は、第1の実施の形態による効果を説明するため、Nポジション検出位置15とDポジション検出位置16との間におけるマグネット11の移動を模式的に示す図である。また、図8(b)は、第1の実施の形態による効果を比較するため、従来のMRセンサの配置方法によるNポジション検出位置とDポジション検出位置との間におけるマグネットの移動を模式的に示す図である。
図8(b)に示されるように、従来のシフトポジション検出装置では、互いに隣接する2つの検出位置(例えばシフトレバーのNポジションとDポジション)に対応して、マグネットの移動経路の片側にそれぞれMRセンサが配置されている。この従来の配置では、2つのMRセンサがHiを出力する感知エリアがマグネットの移動経路に沿って並列に存在しているため、マグネットの移動経路が製造時の誤差や経時的変化等によりばらつくと、NポジションとDポジションとの間の中間領域で2つのMRセンサがHiまたはLowを同時に出力するような出力不定の状態を生じさせてしまう場合がある。
これに対し、本願発明の第1の実施の形態のシフトポジション検出装置10によれば、図8(a)に示されるように、Nポジション検出位置15とDポジション検出位置16との間のマグネット11の移動経路20が、2つのMRセンサ22,23の感知エリアがオーバラップ領域200を必ず横断するので、仮にマグネット11の移動経路にばらつきや誤差が生じたとしても、上記のような出力不定の状態にはならない。
すなわち、本実施の形態のシフトポジション検出装置10は、シフトレバー52がシフトポジション間の中間領域を含むどの位置にあっても、第1〜第4のMRセンサ21,22,23,24のうち少なくとも1つ何れかのセンサ出力Sが必ずHiとなる構成となっている。これにより、判定制御部30は、第1〜第4のMRセンサ21,22,23,24の全てがLowを出力した場合や、第1〜第4のMRセンサ21,22,23,24の各センサ出力Sが論理的に整合しない順序で出力された場合には、位置検出回路の異常であると直ちに判別することができる。したがって、特にMRセンサ等の追加的な構成を必要とすることなく、位置検出回路の自己診断機能を持たせることができる。
(第2の実施の形態)
図9は、本発明に係る操作位置検出装置の第2の実施の形態によるシフトレバーユニットにおけるシフトパターン59’の概略図である。また、図10は、第2の実施の形態によるシフトポジション検出装置10の基板12へのMRセンサの配置とその感知エリア及び各シフトポジションの検出位置の関係を示す平面図である。なお、図10は、シフトレバー52が図9に示されたPポジション55に操作されている状態を示している。
図9は、本発明に係る操作位置検出装置の第2の実施の形態によるシフトレバーユニットにおけるシフトパターン59’の概略図である。また、図10は、第2の実施の形態によるシフトポジション検出装置10の基板12へのMRセンサの配置とその感知エリア及び各シフトポジションの検出位置の関係を示す平面図である。なお、図10は、シフトレバー52が図9に示されたPポジション55に操作されている状態を示している。
図9に示されるように、本実施の形態のシフトポジションは、Pポジション55、Rポジション56、Nポジション57、Dポジション58が円弧状の曲線上に沿って配列して設定されている。したがって、図10に示されるように、基板12上のマグネット11の移動経路20’も曲線となっている。なお、シフトレバー52とマグネット11と例えばボールジョイント等で連結され、またはギアを介して接続されることで、結果的に基板12上のマグネット11の移動経路20’が曲線状となる実施の態様も本実施の形態の例に含まれる。
第2の実施の形態によるシフトポジション検出装置の基板には、第1〜第4のMRセンサ21,22,23,24が、マグネット11の移動経路20’に沿ってそれぞれのセンサ出力SがHiとなる感知エリアの一部を交互にオーバラップさせ、かつ、移動経路20’の両側において最大で90°以下の折返し角度を有して互い違いに配列されている。より詳細には、第1のMRセンサ21の第1の感知エリア内にRポジション検出位置14が存在し、第2のMRセンサ22の第3の感知エリア内にNポジション検出位置15が存在し、第3のMRセンサ23の第1の感知エリア内にDポジション検出位置16が存在している。そして、互いに隣接する第1及び第2のMRセンサ21,23は、マグネット11の移動経路20’を跨いで互いに反対側にあり、かつ、互いの感知エリアの一部がオーバラップして配置されている。また、互いに隣接する第2及び第3のMRセンサ22,23も、移動経路20’を跨いで互いに反対側にあり、かつ、互いの感知エリアの一部がオーバラップしている。なお、ブリッジに使用するMRセンサが90°に並んでいない場合、マグネット11の移動経路20に沿って、MR素子の切り換り角度未満の折返し角度で交互に配列されていればよい。
また、第4のMRセンサ24は、マグネット11を感知時にHiを出力する一の感知エリアにPポジション検出位置13が存在するように配置されている。
(第2の実施の形態による効果)
第2の実施の形態のシフトポジション検出装置によれば、第1の実施の形態と同様に、仮にマグネット11の移動経路20’にばらつきや誤差が存在したとしても、隣接する2つのシフトポジションの間の中間領域で出力不定の状態が生じることはない。
第2の実施の形態のシフトポジション検出装置によれば、第1の実施の形態と同様に、仮にマグネット11の移動経路20’にばらつきや誤差が存在したとしても、隣接する2つのシフトポジションの間の中間領域で出力不定の状態が生じることはない。
また、第1の実施の形態と同様に、本実施の形態のシフトポジション検出装置は、シフトレバー52がシフトポジション間の中間領域を含むどの位置にあっても、第1〜第4のMRセンサ21,22,23,24のうち少なくとも1つ何れかが必ずHiを出力する。これにより、判定制御部30は、第1〜第4のMRセンサ21,22,23,24の全てがLowを出力した場合や、第1〜第4のMRセンサ21,22,23,24の各センサ出力Sが論理的に整合しない順序で出力された場合には、位置検出回路の異常であると直ちに判別することができる。したがって、特にMRセンサ等の追加的な構成を必要とすることなく、位置検出回路の自己診断機能を持たせることができる。
以上、本発明に好適な実施の形態を説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲内で種々の変形が可能である。
10…シフトポジション検出装置、
11…マグネット、12…基板、13…Pポジション検出位置、14…Rポジション検出位置、15…Nポジション検出位置、16…Dポジション検出位置、20…マグネットの移動経路、21…第1のMRセンサ、22…第2のMRセンサ、23…第3のMRセンサ、24…第4のMRセンサ、30…判定制御部、31…記憶部、32…判定テーブル、33…出力部、
50…シフトレバーユニット、
51…本体ケース、52…シフトレバー、52a…シャフト、53…シフトゲート、53a…案内溝、54…スライド部、55…Pポジション、56…Rポジション、57…Nポジション、58…Dポジション、59…シフトパターン、
100…MR素子、
101…感磁部、102,103…端子、111,112,113,114…MR素子、121,122,123,124…端子、
H…磁界ベクトル、I…電流方向、MF…磁束、S…MRセンサのセンサ出力、V1,V2…中間電位出力、Vc…定電圧、Vout…MRセンサのブリッジ出力、VTH…しきい値、θ…磁界ベクトルの角度
11…マグネット、12…基板、13…Pポジション検出位置、14…Rポジション検出位置、15…Nポジション検出位置、16…Dポジション検出位置、20…マグネットの移動経路、21…第1のMRセンサ、22…第2のMRセンサ、23…第3のMRセンサ、24…第4のMRセンサ、30…判定制御部、31…記憶部、32…判定テーブル、33…出力部、
50…シフトレバーユニット、
51…本体ケース、52…シフトレバー、52a…シャフト、53…シフトゲート、53a…案内溝、54…スライド部、55…Pポジション、56…Rポジション、57…Nポジション、58…Dポジション、59…シフトパターン、
100…MR素子、
101…感磁部、102,103…端子、111,112,113,114…MR素子、121,122,123,124…端子、
H…磁界ベクトル、I…電流方向、MF…磁束、S…MRセンサのセンサ出力、V1,V2…中間電位出力、Vc…定電圧、Vout…MRセンサのブリッジ出力、VTH…しきい値、θ…磁界ベクトルの角度
Claims (4)
- 操作部への操作に応じて移動する磁界発生部と、
前記磁界発生部が移動する経路上に複数設定される検出位置に対応してそれぞれ配置され、前記磁界発生部が発生する磁界を感知する複数の磁気センサと、を備え、
前記複数の磁気センサの出力に基づいて前記操作部の操作位置を検出する操作位置検出装置であって、
前記複数の磁気センサは、互いに隣接するそれぞれの感知エリアの一部がオーバラップし、かつ、前記磁界発生部が移動する前記経路に跨って交互に配列されている、操作位置検出装置。 - 前記磁気センサは、4つのMR素子をブリッジ接続してなるMRセンサであり、前記磁界発生部が移動する経路に沿ってMR素子の切り換り角度未満の折返し角度で交互に配列されている、請求項1に記載の操作位置検出装置。
- 前記磁気センサは、前記磁界発生部が移動する経路が通る当該感知エリアに前記磁界発生部が存在するときには高電位(Hi)を出力する、請求項1または2に記載の操作位置検出装置。
- 前記前記磁界発生部の2つの前記検出位置の間の前記経路は、互いに隣接する前記磁気センサの感知エリアがオーバラップする領域を横断している、請求項1〜3の何れか1項に記載の操作位置検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010185814A JP2012042405A (ja) | 2010-08-23 | 2010-08-23 | 操作位置検出装置 |
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JP2010185814A JP2012042405A (ja) | 2010-08-23 | 2010-08-23 | 操作位置検出装置 |
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JP2012042405A true JP2012042405A (ja) | 2012-03-01 |
Family
ID=45898893
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JP2010185814A Pending JP2012042405A (ja) | 2010-08-23 | 2010-08-23 | 操作位置検出装置 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2012042405A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018230244A1 (ja) * | 2017-06-16 | 2018-12-20 | 株式会社デンソー | ポジションセンサ |
-
2010
- 2010-08-23 JP JP2010185814A patent/JP2012042405A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018230244A1 (ja) * | 2017-06-16 | 2018-12-20 | 株式会社デンソー | ポジションセンサ |
JP2019002835A (ja) * | 2017-06-16 | 2019-01-10 | 株式会社デンソー | ポジションセンサ |
CN110741231A (zh) * | 2017-06-16 | 2020-01-31 | 株式会社电装 | 位置传感器 |
US11099034B2 (en) | 2017-06-16 | 2021-08-24 | Denso Corporation | Position sensor |
CN110741231B (zh) * | 2017-06-16 | 2022-04-01 | 株式会社电装 | 位置传感器 |
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