JP2012041703A - 移動式暗渠排水管埋設装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】走行体2と、レーザー光の受光部51と、掘削部11と、溝整形部21と、排水管敷設部31と、疎水材投入部41からなり、受光部51は、レーザー光を受光する受光器52が設けられ、掘削部11は、回転チェーン12に、地面を掘削する掘削カッター13が設けられ、溝整形部21は、レーザー光の勾配に平行に保たれ、掘削された溝の底部を圧力で整形するウェアプレート22が設けられ、排水管敷設部31は、整形された溝に敷設する排水管34を圧着させる錘32を備えた排水管容器33が設けられ、疎水材投入部41は、溝に供給された疎水材47を引き均す調整板43を備えた疎水材容器42と、疎水材容器42の高さを他部とは独立して調節する駆動機構45が設けられている。
【選択図】図2
Description
<1> 走行体と、
埋設勾配を誘導するレーザー光の受光部と、
該誘導された勾配で地面を掘削して溝を形成する掘削部と、
該形成された溝を整形する溝整形部と、
該整形された溝に排水管を敷設する排水管敷設部と、
該敷設された排水管の上部に疎水材を投入する疎水材投入部と、
を有する暗渠排水管埋設装置であって、
該受光部は、勾配情報が設定された発信器からのレーザー光を受光する受光器が設けられ、
該掘削部は、駆動手段を備えた回転チェーンに、地面を掘削する掘削カッターが設けられ、
該溝整形部は、上記受光部が受光するレーザー光の勾配に平行に保たれ、掘削された該溝の底部を圧力で整形するウェアプレートが設けられ、
該排水管敷設部は、該整形された溝に敷設する排水管を圧着させる錘を排水管排出口に備えた排水管容器が設けられ、
該疎水材投入部は、該溝に供給された疎水材を引き均す調整板を後方に備えた疎水材容器および該疎水材容器の高さを他部とは独立して調節する駆動機構が設けられていることを特徴とする移動式暗渠排水管埋設装置を提供するものである。
(1)従来工法と比較して、計測・掘削・排水管敷設・疎水材投入・引き均しを一工程で施工するため、施工速度が速く、営農(作付け・収穫)に影響を及ぼすことなく短期間で、必要な暗渠排水管埋設施工が可能となる。
(2)余堀が少なく、疎水材の定量供給が可能であり、疎水材の食い込みが少なく、また作業員数も削減されるために、コストの低減が図れる。
(3)渠底の撓みや凹凸がなく、レーザー管理により埋設勾配が正確で排水効果が高いため、生産性の向上や暗渠設備の耐用年数の延長が可能となる。
(4)掘削カッターの種類を選択することにより、あらゆる土質、礫混じり、埋木のある圃場等での作業が可能となる。
(5)水田等の粘性質土壌では、地表の粉砕作業が必要であるが、掘削カッターで粘性土も砂状に粉砕され、ティラー作業が不要となるため、コストと時間の削減となる。
(6)掘削深度の対応範囲が広く、例えば最大口径300mmの排水管でも埋設することが可能となる。
(7)疎水材を選ばずに、あらゆる疎水材に対応可能で、さらに複数種類の疎水材投入、引き均しが可能となる。
(8)疎水材投入部の疎水材容器の高さを調節できるため、排水管を、勾配をつけて敷設しても、疎水材を常に地表から一定の深さまで投入することができる。
(9)疎水材容器を前後に複数設けることによって、排水管の上部に層状に複数種類の疎水材を投入することができる。
(10)排水管が敷設された溝の中に、下層を形成する疎水材を排水管からの距離が一定になるように引き均し、その上に、上層の疎水材を地表からの距離が一定になるように引き均すことができる。
(11)排水管が敷設された溝の中に、下層を形成する疎水材を地表からの距離が一定になるように引き均し、その上に、上層の疎水材も地表からの距離が一定になるように、すなわち、上層の厚さを一定になるように引き均すことができる。
(12)排水管を走行体の上部を通して排水管敷設部に投入することができるため、ロール管のみならず、定尺管等あらゆる長さの合成樹脂系の排水管を接合部が外れることなく敷設できる。
(13)本発明の移動式暗渠排水管埋設装置は、大きく馬力もあるが、接地圧が低く、しかも作業時の走行が限定走行のために、従来工法に比較して圃場等が乱雑にならず、埋め戻し、整地作業が容易となる。
(14)従来のトレンチャーと比較して、操作が容易となる。
(15)環境に考慮した排気ガス対策エンジンを搭載しつつも、日常整備が容易な設計となり得る。
すなわち、疎水材投入部41は、下層用疎水材容器42bから上記溝に供給された下層の疎水材47を上記した下層調整板43bによって排水管34からの距離が一定になるように引き均し、
その後、上層用疎水材容器42aから上記溝に供給された上層の疎水材47を、上層用疎水材容器42aの高さを上記駆動装置によって他部とは独立して調節することによって上層用疎水材容器42aの後方の下部に固定された上層調整板43aによって地表61からの距離を一定になるように引き均すようになっている上記の移動式暗渠排水管埋設装置である。
本発明の移動式暗渠排水管埋設装置(エンジン:カミンズ(QSC8.3−C260)、出力:175kw、質量:11500kg、作業時寸法10000mm×2600mm×2950mm、接地圧:0.18kg/cm2、勾配管理システム:トプコン社製(LS−BS/RL−H2Sa))を作製した。
また、疎水材は、石灰石、砂利、木のチップ、貝殻、もみがら等、多種の疎水材を利用できる。
実施例1記載の移動式暗渠排水管埋設装置を用いる代わりに、疎水材投入部に疎水材容器の高さを他部とは独立して調節する駆動機構を備えた下層用および上層用疎水材容器(互いに固定されている)を設けた装置を用い、疎水材として下層に「木のチップ」、上層に「もみがら」を用いたこと以外は実施例1と同様にして暗渠排水管埋設作業を行った(ケース2)。実施例1と同様の効果を示し、問題なく暗渠排水管埋設作業が完了した。
実施例1記載の移動式暗渠排水管埋設装置を用いる代わりに、疎水材投入部に疎水材容器の高さを他部とは独立して調節する駆動機構を備えた下層用および上層用疎水材容器とさらに下層調整板固定ガイド46bを設けた装置を用い、疎水材として下層に「石灰石」、上層に「砂利」を用いたこと以外は実施例1と同様にして暗渠排水管埋設作業を行った(ケース1)。実施例1と同様の効果を示し、問題なく暗渠排水管埋設作業が完了し、図6に示した断面を有する圃場が完成した。
図2に示すように、実施例1記載の接合部を持たない排水管を用いる代わりに、1本の長さが3mである合成樹脂でできた定尺管(直径80mm)を予め接合部で10本接合して30mとした排水管を、走行体の上部を通して排水管敷設部に投入したこと以外は実施例1と同様にして暗渠排水管埋設作業を行った。実施例1と同様の効果を示し、同様に問題なく暗渠排水管埋設作業が完了した。定尺管が接合部から外れることはなかった。
実施例1に記載の移動式暗渠排水管埋設装置において、掘削部にパワーショベル方式を採用した装置を用いたこと以外は実施例1と同様にして暗渠排水管埋設作業を行ったところ、礫や埋木で掘削が停止することがたびたびみられた。
実施例1に記載の移動式暗渠排水管埋設装置において、疎水材投入部に疎水材容器の高さを他部とは独立して調節する駆動機構を設けない装置を用いたこと以外は実施例1と同様にして暗渠排水管埋設作業を行ったところ、疎水材が地面と平行に投入されなかった。
実施例2に記載の移動式暗渠排水管埋設装置において、疎水材投入部に疎水材容器の高さを他部とは独立して調節する駆動機構を設けない装置を用いたこと以外は実施例2と同様にして暗渠排水管埋設作業を行ったところ、疎水材が地面と平行に投入されなかった。
排水管として実施例4で使用した定尺管を予め接合部で接合してなる排水管を、走行体の上部を通して排水管敷設部に投入せずに、ロール状に搭載して排水管敷設部に投入したところ、疎水材投入等の暗渠排水管埋設作業は問題なく完了したが、定尺管が接合部で外れてしまうことが時折見られた。
2 走行体
3 作業体
11 掘削部
12 回転チェーン
13 掘削カッター
14 オーガ
21 溝整形部
22 ウェアプレート
31 排水管敷設部
32 錘
33 排水管容器
34 排水管
35 定尺管の接合部
41 疎水材投入部
42 疎水材容器
42a 上層用疎水材容器
42b 下層用疎水材容器
43 調整板
43a 上層調整板
43b 下層調整板
44 疎水材層
44a 疎水材上層
44b 疎水材下層
45 駆動機構
46b 下層調整板固定ガイド
47 疎水材
51 受光部
52 レーザー受光器
61 地表
62 埋め戻し土
63 排水
S 走行体の進行方向
Claims (6)
- 走行体と、
埋設勾配を誘導するレーザー光の受光部と、
該誘導された勾配で地面を掘削して溝を形成する掘削部と、
該形成された溝を整形する溝整形部と、
該整形された溝に排水管を敷設する排水管敷設部と、
該敷設された排水管の上部に疎水材を投入する疎水材投入部と、
を有する暗渠排水管埋設装置であって、
該受光部は、勾配情報が設定された発信器からのレーザー光を受光する受光器が設けられ、
該掘削部は、駆動手段を備えた回転チェーンに、地面を掘削する掘削カッターが設けられ、
該溝整形部は、上記受光部が受光するレーザー光の勾配に平行に保たれ、掘削された該溝の底部を圧力で整形するウェアプレートが設けられ、
該排水管敷設部は、該整形された溝に敷設する排水管を圧着させる錘を排水管排出口に備えた排水管容器が設けられ、
該疎水材投入部は、該溝に供給された疎水材を引き均す調整板を後方に備えた疎水材容器および該疎水材容器の高さを他部とは独立して調節する駆動機構が設けられていることを特徴とする移動式暗渠排水管埋設装置。 - 前記疎水材投入部は、疎水材容器が前後に複数設けられ、排水管の上部に層状に複数種類の疎水材を投入できるようになっている請求項1に記載の移動式暗渠排水管埋設装置。
- 前記疎水材投入部は、さらに下層調整板固定ガイドが設けられ、該下層調整板固定ガイドの後方の下部に、下層の疎水材を引き均す下層調整板が固定されている請求項1または請求項2に記載の移動式暗渠排水管埋設装置。
- 前記疎水材投入部は、下層用疎水材容器から上記溝に供給された下層の疎水材を上記下層調整板によって排水管からの距離が一定になるように引き均し、その後、上層用疎水材容器から上記溝に供給された上層の疎水材を、上層用疎水材容器の高さを上記駆動装置によって他部とは独立して調節することによって上層用疎水材容器の後方の下部に固定された上層調整板によって地表からの距離を一定になるように引き均すようになっている請求項1ないし請求項3の何れかの請求項に記載の移動式暗渠排水管埋設装置。
- 前記排水管が、前記走行体の上部を通り排水管敷設部に投入される請求項1ないし請求項4の何れかの請求項に記載の移動式暗渠排水管埋設装置。
- 前記排水管が、定尺管である請求項5に記載の移動式暗渠排水管埋設装置。
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