JP2012038084A - 建築物設計支援装置及び建築物設計支援プログラム - Google Patents

建築物設計支援装置及び建築物設計支援プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】設計変更の記録を容易にかつ少ないデータ量で残すことが可能な建築物設計支援装置の提供。
【解決手段】入力部11と記憶部13と表示部15とを備え、入力部11を用いたユーザの操作に応じて、設計対象である建築物の構成要素を表示部15に図形で表示することにより、表示部15上に建築物の図面を作成する図面作成手段と、1以上の前記構成要素を操作対象とする前記操作のうち所定種類の操作について、前記操作対象を示す情報と操作内容を示す情報とを含む操作情報を、記憶部13にテキストデータで保存する操作情報保存手段と、記憶部13に保存されている操作情報に基づいて、操作対象と操作内容とを示す操作記録を表示部15に表示する操作記録表示手段と、を備える建築物設計支援装置1。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンピュータを用いて建築物の設計を支援する建築物設計支援装置及び建築物設計支援プログラムに関する。
現在、ビル等の建築物については、避難安全検証法に準拠した避難安全性能の検証が求められており、かかる検証を容易にする装置として、出願人は下記特許文献1に避難時間計算装置を開示している。この避難時間計算装置は、部屋、扉、廊下、避難出口のオブジェクトを含む建築物の平面図情報を作成あるいは変更するCAD手段と、扉の避難方向決定手段と、建築物の平面図情報と扉の避難方向に基づき避難経路を決定する避難経路計算手段と、避難経路に沿って避難時間を計算する避難時間計算手段と、全ての部屋を順次火災室に設定して避難時間が最大の経路を求める最大避難時間計算手段と、建築物の平面図情報に基づき煙降下時間を計算する煙降下時間計算手段とを有している。この避難時間計算装置によれば、正確な避難時間と煙降下時間の計算が自動的に行われるため、容易に避難安全性能の検証を行うことができる。
特許第4372457号公報
上述した避難安全性能の検証を行った結果、性能が基準を満たさない場合には、基準を満たすまで設計変更と検証とを繰り返すこととなる。設計変更を行った場合には、どの部分をどのように変更したのかを記録に残し、施主、審査機関、施工会社等に伝えることが重要であるが、繰り返し設計変更を行った場合、それらの正確な記録を残すことは困難であり、また、細かい設計変更の度にCADデータ等の図面データを残すとすると、データ量が多くなってコンピュータの負担が過大となるという問題があった。
本発明は、上述した問題を解決するものであり、設計変更の記録を容易にかつ少ないデータ量で残すことが可能な建築物設計支援装置を提供することを目的とする。
本発明の建築物設計支援装置は、入力部と記憶部と表示部とを備える建築物設計支援装置であって、前記入力部を用いたユーザの操作に応じて、設計対象である建築物の構成要素を前記表示部に図形で表示することにより、前記表示部上に前記建築物の図面を作成する図面作成手段と、1以上の前記構成要素を操作対象とする前記操作のうち所定種類の操作について、前記操作対象を示す情報と操作内容を示す情報とを含む操作情報を、前記記憶部にテキストデータで保存する操作情報保存手段と、前記記憶部に保存されている前記操作情報に基づいて、前記操作対象と前記操作内容とを示す操作記録を前記表示部に表示する操作記録表示手段と、を備えることを特徴とする。
ここで、前記操作記録表示手段が前記操作記録を選択可能に表示し、選択された前記操作記録を出力する操作記録出力手段を備えることが好ましい。
また、操作記録を表示させる前記構成要素を選択する構成要素選択操作が可能とされ、前記構成要素選択操作により前記構成要素が選択されたとき、前記操作記録表示手段が、当該選択された前記構成要素を操作対象とする前記操作記録のみを表示することが好ましい。
本発明の建築物設計支援プログラムは、入力部と記憶部と表示部とを有したコンピュータを、前記入力部を用いたユーザの操作に応じて、設計対象である建築物の構成要素を前記表示部に図形で表示することにより、前記表示部上に前記建築物の図面を作成する図面作成手段、1以上の前記構成要素を操作対象とする前記操作のうち所定種類の操作について、前記操作対象を示す情報と操作内容を示す情報とを含む操作情報を、前記記憶部にテキストデータで保存する操作情報保存手段、及び、前記記憶部に保存されている前記操作情報に基づいて、前記操作対象と前記操作内容とを示す操作記録を前記表示部に表示する操作記録表示手段として機能させることを特徴とする。
本発明によれば、ユーザが行った所定種類の操作について、操作対象を示す情報と操作内容を示す情報とを含む操作情報が、記憶部にテキストデータで保存され、記憶部に保存されている操作情報に基づいて、ユーザが行った所定種類の操作についての操作対象と操作内容とを示す操作記録が、表示部に表示されるので、設計変更の記録を容易にかつ少ないデータ量で残して、その記録を閲覧することが可能である。
本発明の一実施形態に係る建築物設計支援装置のブロック構成図である。 同建築物設計支援装置の図面作成・検証処理における動作を示すフローチャートである。 同建築物設計支援装置の図面作成・検証処理における動作を示すフローチャートである。 同建築物設計支援装置の操作記録出力処理における動作を示すフローチャートである。 同建築物設計支援装置に表示される編集画面の図である。 同建築物設計支援装置に表示される居室の詳細情報パネルの図であり、(a)は最初に表示された状態、(b)は名称を変更した状態、(c)は平均天井位置を変更した状態を示す。 図4の画面から編集を進めた状態の編集画面の図である。 図6の画面から編集を進めた状態の編集画面の図である。 図7の画面から編集を進めた状態の編集画面の図である。 図8の画面から移行した検証画面の図である。 図9の画面において検証を行った結果を示す検証画面の図である。 検証画面に表示される検証結果パネルの図である。 同建築物設計支援装置に表示される扉の詳細情報パネルの図であり、(a)は最初に表示された状態、(b)は防煙性能を変更した状態を示す。 さらに検証を行った結果を示す検証画面の図である。 同建築物設計支援装置に表示される操作記録パネルの図である。 同建築物設計支援装置が出力した操作記録リストの図である。 物件ファイルに保存されている操作情報とオブジェクトIDのイメージである。 編集画面において構成要素についてのメニューを表示させた図である。 選択された構成要素についての操作記録のみを表示した操作記録パネルの図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
建築物設計支援装置1(以下、「装置1」と略す。)は、コンピュータからなり、図1に示すように、入力部11、演算処理部12、記憶部13、通信インタフェース部14、及び、表示部15を備えている。装置1には、OS(オペレーティング・システム)とそのOS上で動作する建築物設計支援プログラムがインストールされている。
建築物設計支援プログラムは、装置1を、入力部11を用いたユーザの操作に応じて、設計対象である建築物の構成要素を表示部15に図形で表示することにより、表示部15上に建築物の図面を作成する図面作成手段、1以上の構成要素を操作対象とする操作のうち所定種類の操作について、操作対象を示す情報と操作内容を示す情報とを含む操作情報を、記憶部13にテキストデータで保存する操作情報保存手段、記憶部13に保存されている操作情報に基づいて、操作対象と操作内容とを示す操作記録を、表示部15に選択可能に表示する操作記録表示手段、選択された操作記録を出力する操作記録出力手段、及び、作成した図面に基づいて、設計対象である建築物の避難安全性能を検証する検証手段として機能させるためのプログラムである。すなわち、装置1は、建築物の図面を作成し、その図面に基づいて建築物の避難安全性能を検証する装置として構成されている。なお、「図面を作成」とは、図面を新規作成する場合のみならず、一旦作成した図面を変更する場合も含むものとする。また、建築物設計支援プログラムは、装置1において、操作記録を表示させる構成要素を選択する構成要素選択操作を可能とし、構成要素選択操作により構成要素が選択されたとき、前記操作記録表示手段は、記憶部13に保存されている操作情報に基づいて、選択された構成要素を操作対象とする操作記録のみを表示する。
また、建築物の構成要素(オブジェクト)としては、居室、廊下、附室、吹抜、バルコニー、その他の室、コーナー、防煙区画、障害物、扉、シャッター、窓、自然排煙窓、スモークタワー、機械排煙、機械給気、直通階段、階段、竪穴、及び、エレベーターシャフトがあるものとし、構成要素に対してユーザが実行可能な操作としては、配置、変形、削除、属性変更があるものとする。なお、属性変更とは、後述する詳細情報パネル30、58等の詳細情報パネル(構成要素の詳細情報を表示するパネル)上で行われる変更のうち、変形(形状や寸法の変更)を伴わないものをいう。そして、構成要素の配置、削除、移動、変形、及び、属性変更(但し、フォントの変更を除く。)の各操作は、操作情報を保存すべき操作として予め定められた所定種類の操作(以下、「要記録操作」という。)とする。なお、後述する階あるいは全館に対する検証計算実行操作も、要記録操作とする。このように、ユーザの操作の対象となる操作対象には、例えば居室や扉といった個々の構成要素と、例えば1階部分や建物全体といった複数の構成要素からなるものとがある。すなわち、1以上の構成要素が操作対象となり得る。
入力部11は、マウス等のポインティング・デバイス、キーボード等から構成されて、ユーザの操作に応じて各種情報や各種指令等を演算処理部12に入力する。なお、「入力」とは、ユーザが入力部11を用いて入力する場合のみならず、装置1が通信インタフェース部14を介して他のコンピュータ等の装置から受信する場合や、記憶部13にセットされた記録媒体から読み込む場合も含むものとする。すなわち、装置1に各種情報や各種指令を与える全ての行為をいう。また、「画面に入力」というときは、ユーザが入力部11を用いて画面に入力する場合のみならず、装置1が、例えば記憶部13から読み出した情報や演算結果等を画面に入力する場合(この場合には、通常、画面に表示するとともに入力することとなる。)や、ある画面から他の画面に情報を転記する場合を含むものとする。
演算処理部12は、CPU、CPUのワークエリアとなるRAM、固定データを記憶したROM等から構成されている。演算処理部12は、建築物設計支援プログラムに従って動作することにより、入力部11、記憶部13、通信インタフェース部14、表示部15と協働して、上記図面作成手段、操作情報保存手段、操作記録表示手段、操作記録出力手段、及び、検証手段として機能する。
記憶部13は、半導体メモリ、ハードディスク装置、コンパクト・ディスク装置等から構成され、記憶部13には、ユーザが入力した情報に基づいて、設計対象である建築物(物件)の図面情報、操作情報等を格納する物件ファイルが作成される。
通信インタフェース部14は、通信回線を介して、装置1と、他の装置(プリンタや他のコンピュータ等)とを接続するときのインタフェースとなる部分である。
表示部15は、液晶ディスプレイ等から構成され、演算処理部12からの表示命令に応じて各種画面を表示する。なお、「出力」とは、表示のみならず、プリンタに出力する(すなわち、印刷させる)場合、記憶部13にセットされた記録媒体に書き込む等、記憶部13内のファイルに書き込む場合、及び、他のコンピュータに送信する場合も含むものとする。
以上のように構成された装置1の動作について、ある建築物の1階部分について図面を作成して検証し、その操作記録を出力する場合を例に、図2−1、2−2、3のフローチャートに基づいて説明する。なお、図2−1、2−2、3において破線で囲まれた部分は、ユーザによる操作を示す。
[図面作成・検証処理]ユーザが、装置1において建築物設計支援プログラムを起動し、表示部15に表示されたメニューから「新規作成」を選択すると、装置1は物件登録画面(図示せず。)を表示する。この物件登録画面において、ユーザは、設計対象である建築物について、物件名、用途、階数、基準階高、基準天井高さ等の全体情報を入力する。ここでは、物件名を「○○ビル新築工事」、用途を「事務所」、階数を「地下0階、地上3階」、基準階高を「3,300mm」、基準天井高さを「2,500mm」とする。なお、ユーザは図面の縮尺も設定できる。そして、ユーザがファイル名を指定して登録(保存)操作を行うと、装置1は、記憶部13に、ユーザが指定したファイル名を付した物件「○○ビル新築工事」の物件ファイルを作成し、入力された全体情報及び縮尺をその物件ファイルに格納する。
次に、ユーザが編集画面を表示するための操作を行うと、装置1は編集画面を表示する(図2−1のステップS01)。編集画面は、建築物の各階の平面図(レイアウト図)を作成するための画面である。図4に示すように、編集画面には、保存ボタン21、検証開始ボタン22、操作レコードボタン26、編集ボタン23a、23b、23c、23d、23e、(一括して言及するときは、「編集ボタン23」と表記する。)及び、終了ボタン24が設けられるとともに、全体情報で入力された階数に応じて、階ボタン27a、27b、27cが設けられ、さらに、レイアウトシート25が設けられている。
なお、図4はレイアウトシート25に既に「室1」が配置された状態を示すが、当初レイアウトシート25は空白とされている。また、編集画面において、ユーザがDXF形式の平面図の取り込み操作を行うと、装置1はその平面図をレイアウトシート25上に薄く表示させるので、ユーザはその平面図を下絵として用いることができるが、ここでは、かかる取り込み操作を行わないものとする。
編集画面において、ユーザが、「1F」の階ボタン27aを選択すると、1階用のレイアウトシート25が表示される。すなわち、レイアウトシート25は階数分設けられ、階ボタン27a、27b、27cのクリックにより、各階用のレイアウトシート25が切り替え表示される。
次に、ユーザが、編集画面において編集ボタン23のクリック等、編集操作を行うと(S02)、装置1は、その操作に応じた編集処理を実行する(S03)。ここでは、ユーザが編集操作として居室の配置操作を行ったとする。具体的には、室を配置するための編集ボタン23aのクリックを行い、表示された室の種類から「居室」を選択して、レイアウトシート25上で、その居室の対角線上の2点の配置位置を順にクリックする操作を行ったとする(S02)。なお、図中、符号40はカーソルを示す。レイアウトシート25上のカーソル40は、十字形をなしている。
上記居室の配置操作に応じて、装置1は、図4に示すように、クリックされた2点を対角線上の頂点とする矩形状の居室を示す図形41(以下、「居室41」と表記する。)を、レイアウトシート25上に表示するとともに、居室41の詳細情報として、名称「室1」、面積「200m2」、用途「事務室」、在室人数「25人」、在館者密度(p)「0.125人/m2」、積載可燃物発熱量(ql)「560MJ/m2」、内装種類「不燃材」、及び、平均天井高さ(CH)「2,500mm」を表示する(S03)。ここで、名称は自動的に定めたものであり、面積は、レイアウトシート25上の居室41の大きさと、設定されている縮尺とから算出されたものである。また、用途、在館者密度、及び、内装種類は、居室に対して標準(デフォルト)で予め定められているものであり、在室人数は在館者密度と面積とから算出され、積載可燃物発熱量は用途に応じて予め定められ、平均天井高さは基準天井高さと同一とする。
なお、居室41の詳細情報には、上述したレイアウトシート25上に表示されるもの以外のものもあり、居室41の詳細情報は、図5に示すように詳細情報パネル30に表示される。これらの詳細情報は、入力された情報から求められ、或いは、標準で予め定められているものであり、後述するように詳細情報パネル30上で変更可能である。装置1は、配置した構成要素の図面情報として、その構成要素が配置された階、種類(ここでは、居室)、所定のポイント(居室の場合は、各頂点)の座標値、及び、詳細情報を、記憶部13に設けた物件「○○ビル新築工事」用の一時ファイルに保存する。すなわち、装置1は、編集処理として、構成要素を示す図形及び名称等のレイアウトシート25への表示と、図面情報の一時ファイルへの保存を行う。
また、装置1は、新規配置した構成要素毎に識別情報(以下、「オブジェクトID」という。)を定め、そのオブジェクトIDを図面情報と関連付けて一時ファイルに保存する。オブジェクトIDは、構成要素毎に一意になるように定められ、ここではテキストデータとするが、データ量が少ないものであれば他の形式、例えばバイナリデータであってもよい。居室41のオブジェクトIDは「0001」とする。
そして、装置1は、ユーザが行った操作が、要記録操作であれば、その操作対象と操作内容とを含む操作情報を、テキストデータで一時ファイルに書き出す(S04)。居室の配置操作は、要記録操作であるので、装置1は、その操作情報として、操作日時「2010/6/24 10:20」、階「1F」、名称「室1」、及び、変更項目「配置」をテキストデータで一時ファイルに書き出す。なお、階と名称とが操作対象を示し、変更項目が操作内容を示す。また、装置1は、操作対象である構成要素のオブジェクトID(ここでは、「0001」)を、操作情報に関連付けて(ここでは、操作情報と共に)一時ファイルに書き出す。
次に、ユーザが編集操作として居室の名称変更操作と平均天井位置変更操作を行ったとする。具体的には、ユーザがレイアウトシート25上で居室41を選択して右クリックし、表示されたメニュー47(図17参照)から「詳細」を選択すると、装置1は、図5(a)に示すように、レイアウトシート25上に居室41の詳細情報パネル30を表示する。詳細情報パネル30には、名称、検索キー、面積、用途等の居室41の詳細情報が表示されており、各詳細情報は変更可能である。なお、面積、平均天井位置、平均天井高さ(Hroom)、床面最高位置、床面最低位置、天井最高位置、及び、天井面積の変更は、変形を伴うものであるため、これらの変更操作は変形操作に相当し、詳細情報パネル30上でのこれら以外の変更操作は、属性変更操作に相当する。この詳細情報パネル30において、ユーザが、図5(b)に示すように、名称「室1」を「事務室」に変更し、さらに図5(c)に示すように、平均天井位置(その階の基準面からの平均天井位置)「2,500mm」を「2,700mm」に変更する操作を行ったとする(S02)。
すると、装置1は、平均天井位置と床面最高位置とから検証計算で用いられる平均天井高さ(Hroom)を算出し、また、平均天井位置を天井最高位置として、それらを詳細情報パネル30に表示する。なお、天井に段差がある場合には、ユーザは天井最高位置のチェックボックスにチェックを入れてその数値を変更するが、ここでは、天井には段差がないものとする。また、床面に段差がある場合には、ユーザはその階の基準面からの床面最高位置及び/又は床面最低位置を入力するが、ここでは、床面には段差がないものとする。
そして、装置1は、編集処理として、図4のレイアウトシート25上に表示された「室1」を「事務室」に、平均天井高さ(平均天井位置)「2,500mm」を「2,700mm」に変更するとともに、一時ファイルに保存している居室41の図面情報のうち、名称、平均天井位置、平均天井高さ、及び、天井最高位置を変更する処理を行う(S03)。
居室の名称変更操作、平均天井位置変更操作は、それぞれ、居室の属性変更操作、変形操作であり、要記録操作であるため、装置1は、操作日時「2010/6/24 10:21」、階「1F」、名称「事務室」、変更項目「室名」、変更前情報「室1」、及び、変更後情報「事務室」を、名称変更操作の操作情報として、操作日時「2010/6/24 10:22」、階「1F」、名称「事務室」、変更項目「平均天井高さ」、変更前情報「2500mm」、及び、変更後情報「2700mm」を、平均天井位置変更操作の操作情報として、テキストデータで一時ファイルに書き出す(S04)。なお、階と名称とが操作対象を示し、変更項目と変更前情報と変更後情報とが操作内容を示す。また、これらの操作は、オブジェクトID「0001」が付された居室41に対するものであるので、これらの操作情報は、オブジェクトID「0001」と共に、一時ファイルに書き出される。このように、同じ構成要素に対するものであっても、操作対象を示す情報は、「1F」及び「室1」の場合と、「1F」及び「事務室」の場合がある等、異なり得るが、オブジェクトIDは、同じ構成要素に対しては同じもの(ここでは、「0001」)となる。
次に、ユーザが編集操作として扉の配置操作を行ったとする。具体的には、建具を配置するための編集ボタン23bのクリックを行い、表示された建具の種類から「扉」を選択して、表示されたコマンドバー(図示せず)において扉の種類(ここでは、片開き扉とする。)と高さを指定し、レイアウトシート25に表示されている「事務室」の壁を示す線上で、扉の両端となる2点の配置位置を順にクリックし、さらに扉を開く方向をクリックにより指定する操作を行ったとする(S02)。
すると、装置1は、編集処理として、図6に示すように、クリックされた2点を両端とする扉を示す図形42(以下、「扉42」と表記する。)を、レイアウトシート25上に表示するとともに、自動的に定めた名称「D1」、扉42の両端位置から算出した幅、及び、上記コマンドバーで指定された高さを表示し、扉42の図面情報として、配置された階、種類(ここでは、扉)、所定のポイント(片開き扉の場合は、両端点)の座標値、及び、後述する詳細情報パネル58に表示されるような詳細情報(所属室名、名称、構造、幅、有効幅、高さ等)を、一時ファイルに保存する処理を行う(S03)。また、扉42のオブジェクトIDを定め(ここでは、「0002」とする。)、図面情報に関連付けて一時ファイルに格納する。
装置1は、扉の配置操作は、要記録操作であるため、操作日時「2010/6/24 10:23」、階「1F」、名称「D1」、所属室名「事務室」、及び、変更項目「配置」を、操作情報として、オブジェクトID「0002」と共に、テキストデータで一時ファイルに書き出す(S04)。なお、階と名称とが操作対象を示し、変更項目が操作内容を示す。また、所属室とは、扉42の扉部分が所属する室をいう。
ここで、一旦、ユーザは編集を終えるものとし、保存ボタン21をクリックする保存操作を行う(S05)。すると、装置1は、一時ファイルに保存している図面情報、すなわち、図6の状態の図面の図面情報、操作情報、及び、オブジェクトIDを、物件「○○ビル新築工事」の物件ファイルに保存する(S06)。なお、装置1は、操作情報をテキストデータのままで物件ファイルに保存する。また、オブジェクトIDは、そのオブジェクトIDが付された構成要素の図面情報及び操作情報に関連付けられた状態で、物件ファイルに保存される。そして、ユーザが終了ボタン24をクリックする終了操作を行うと(S07)、装置1は、「保存する」或いは「保存しない」を選択可能に表示し、保存するか否かの選択をユーザに求める(S08)。ここでは既に保存を行っているので、ユーザは「保存しない」を選択する。すると、装置1は、編集画面を閉じ、図面作成・検証処理を終える。なお、ユーザが「保存する」を選択すると、装置1は、一時ファイル中の図面情報、操作情報及びオブジェクトIDを物件「○○ビル新築工事」の物件ファイルに保存して(S09)、編集画面を閉じ、図面作成・検証処理を終える。
ユーザは、物件「○○ビル新築工事」の図面の編集を再開する場合、装置1において建築物設計支援プログラムを起動し、表示部15に表示されたメニューから「開く」を選択して、開くファイルとして物件「○○ビル新築工事」の物件ファイルを指定する。すると、装置1は、物件「○○ビル新築工事」の物件ファイルから図面情報、操作情報及びオブジェクトIDを一時ファイルに読み出して、図面情報に基づいて図6に示す状態の編集画面を表示する。
ここで、ユーザが、編集操作として廊下の配置操作を行ったとする。具体的には、室を配置するための編集ボタン23aのクリックを行い、表示された室の種類から「廊下」を選択して、レイアウトシート25上で、その廊下の対角線上の2点の配置位置を順にクリックする操作を行ったとする(S02)。
すると、装置1は、編集処理として、図7に示すように、クリックされた2点を対角線上の頂点とする矩形状の廊下を示す図形43(以下、「廊下43」と表記する。)をレイアウトシート25上に表示するとともに、自動的に定めた名称「廊下1」、レイアウトシート25上の廊下43の大きさと縮尺から算出した面積「30m2」、標準で定められている用途「廊下」及び在館者密度「0人/m2」、算出した在室人数「0人」、基準天井高さからなる平均天井高さ「2,500mm」等を表示し、廊下43が配置された階、種類(ここでは、廊下)、所定のポイント(廊下の場合は各頂点)の座標値、及び、詳細情報を、廊下43の図面情報として、一時ファイルに保存する処理を行う(S03)。なお、廊下43の詳細情報には、レイアウトシート25上に表示された情報以外の情報もあり、詳細情報パネル30と同様の詳細情報パネルで表示される。また、廊下43のオブジェクトIDを定め(ここでは、「0003」とする。)、図面情報に関連付けて一時ファイルに格納する。
また、廊下の配置操作は、要記録操作であるので、装置1は、その操作情報として、操作日時「2010/6/25 14:28」、階「1F」、名称「廊下1」、及び、変更項目「配置」を、オブジェクトID「0003」と共に、テキストデータで一時ファイルに書き出す(S04)。なお、階と名称とが操作対象を示し、変更項目が操作内容を示す。
次に、ユーザが、上述した居室の名称変更操作と同様にして、廊下43の詳細情報パネルを表示させて、名称「廊下1」を「廊下」に変更すると(S02)、装置1は、図7の「廊下1」を「廊下」に変更する編集処理を行うとともに(S03)、操作日時「2010/6/25 14:29」、階「1F」、名称「廊下」、変更項目「室名」、変更前情報「廊下1」、及び、変更後情報「廊下」を、操作情報として、オブジェクトID「0003」と共に、テキストデータで一時ファイルに書き出す(S04)。
また、ユーザが、上述した扉42の配置操作と同様にして、図8に示すように廊下43に扉を示す図形44(以下、「扉44」と表記する。)を配置する操作を行うと(S02)、装置1は、レイアウトシート25上に扉44を表示し、その図面情報を、扉44に対して定めたオブジェクトID「0004」に関連付けて、一時ファイルに保存する編集処理を行うとともに(S03)、操作日時「2010/6/25 14:29」、階「1F」、名称「D2」、所属室名「廊下」、及び、変更項目「配置」を、操作情報として、オブジェクトID「0004」と共に、テキストデータで一時ファイルに書き出す(S04)。
扉44は地上への出口であり、ユーザはその旨を入力するために、扉44を選択して右クリックする。すると、装置1は、扉44の詳細情報パネルを表示する。この詳細情報パネルには、「地上への出口」であることを指定するためのチェックボックスが設けられており(図12参照)、ユーザがそのチェックボックスにチェックを入力すると(S02)、装置1に扉44が地上への出口である旨が入力され、装置1は、一時ファイルに保存している扉44の図面情報のうち、地上への出口についての情報を、「オフ」から「オン」に変更する(S03)。また、扉の属性変更操作は、要記録操作であるため、装置1は、操作日時「2010/6/25 14:30」、階「1F」、名称「D2」、所属室「廊下」、変更項目「地上への出口」、変更前情報「オフ」、及び、変更後情報「オン」を、操作情報として、オブジェクトID「0004」と共に、テキストデータで一時ファイルに書き出す(S04)。
さらに、ユーザが、上述した居室41及び扉42の場合と同様にして、図8に示すように、居室を示す図形45(以下、「居室45」と表記する。)を配置してその名称を「応接室」に変更し、扉を示す図形46(以下、「扉46」と表記する。)を配置する操作を行うと(S02)、装置1は、ユーザの操作に応じた編集処理を行う(S03)。また、居室45、扉46に対してそれぞれオブジェクトID「0005」、「0006」を定め、図面情報に関連付けて一時ファイルに保存する。そして、ユーザが行った編集操作の操作情報を、それぞれオブジェクトIDと共に、テキストデータで一時ファイルに書き出す(S04)。
以上でユーザは1階部分の平面図の作成を終えたので、次に、1階部分の避難安全性能の検証を行うものとする。ユーザは、図8に示す編集画面において、検証開始ボタン22をクリックする検証画面表示操作を行う(S10)。すると、装置1は、図9に示す検証画面を表示する(図2−2のステップS11)。
検証画面には、編集画面ボタン51と検証計算ボタン52と終了ボタン53とレイアウトシート54とが設けられ、その検証画面に切り替わる直前の編集画面のレイアウトシート25上に表示されていた図面(ここでは、図8に示す図面)と同じ図面が、レイアウトシート54上に表示されている。この検証画面において、ユーザが検証計算ボタン52をクリックし、表示された計算設定ダイアログボックス(図示せず)において、「階検証」(その階のみの検証)か「全館検証」(全館の検証)かを指定して所定のボタンをクリックする検証計算実行操作を行うと(S12)、装置1は、レイアウトシート54上に表示されている図面の図面情報に基づいて、扉の避難方向を決定し、避難経路を計算し、避難時間と煙降下時間とを計算して、それらの時間に基づいて、煙が降下してくるまでに避難可能か否かを判定(すなわち、避難安全性能を検証)する検証処理を行う(S13)。なお、ここでは、「階検証」すなわち1階部分のみの検証(判定)とする。扉の避難方向の決定、避難経路の計算、避難時間の計算、及び、煙降下時間の計算については、特許文献1に詳説されているので、ここでは省略する。
検証計算実行操作は要記録操作であるので、装置1は、その操作情報として、操作日時「2010/6/25 14:34」、検証対象となった階「1F」、変更項目「検証計算実行」、変更前情報「0」、及び、変更後情報「1」を、テキストデータで一時ファイルに書き出す(S14)。なお、階が操作対象を示し、変更項目、変更前情報、及び、変更後情報が、操作内容を示す。変更前情報、変更後情報は、それぞれ、検証計算実行前の検証計算実行回数、検証計算実行後の検証計算実行回数である。
装置1は、上記検証の結果を図10、11に示すように表示する。詳しくは、装置1は、図10に示すように、レイアウトシート54上の図面に各室からの避難経路を矢印で示すとともに、検証ログパネル56を表示する。検証ログパネル56には、階の判定がOK(避難可能)かNG(避難不可能)かがメッセージ57で表示され、図10ではNGとされている。
ユーザが、階の判定がNGの旨のメッセージ57をダブルクリックすると、装置1は、図11に示す検証結果パネル60を表示する。検証結果パネル60には、判定した階が欄61に、判定結果が欄62に、最長階避難時間が欄63に、最短階煙降下時間が欄64に表示されている。なお、最長階避難時間とは、出火室となり得る室を順次出火室として計算した階避難時間(その階からの避難時間)のうちの最長のものであり、最短階煙降下時間とは、出火室となり得る室を順次出火室として計算した階煙降下時間(その階における煙降下時間)のうちの最短のものである。そして、リスト65には、出火室となり得る室をそれぞれ出火室としたときの煙の伝播経路(出火室で発生した煙が屋外または直通階段に出るまでの経路)が欄66に表示されるとともに、その伝播経路における出火室、その伝播経路における到達室(屋外または直通階段に出る直前の室)、その到達室に煙が降下するまでの煙降下時間(Ts)、及び、その伝播経路における伝播室数(出火室で発生した煙が伝播する室数)が、表示されている。
なお、ユーザが上述した計算設定ダイアログボックスにおいて、検証結果を出力する旨と出力先のファイルとを指定しておくと、装置1は検証結果をそのファイルに出力する。
図11の例では、出火室となり得る室は「事務室」と「応接室」であり、伝播経路は、出火室が「事務室」の場合、「事務室(D1)>廊下(D2)≫屋外」(すなわち、「事務室」から「D1」を経て「廊下」に伝播し、「廊下」から「D2」を経て屋外へ出る経路)であり、出火室が「応接室」の場合、「応接室(D3)>廊下(D2)≫屋外」(すなわち、「応接室」から「D3」を経て「廊下」に伝播し、「廊下」から「D2」を経て屋外へ出る経路)の2つの経路である。したがって、リスト65には、それらの2つの経路が欄66に表示されるとともに、各経路における出火室、到達室、煙降下時間、及び、伝播室数が表示されている。そして、それら2つの経路の煙降下時間のうち短い方が、欄64に表示されている。
ここで、「応接室(D3)>廊下(D2)≫屋外」で示された伝播経路における煙降下時間は、最長階避難時間(ここでは、「事務室」→「D1」→「廊下」→「D2」→屋外という避難経路における避難時間)よりも短い。このように、煙降下時間が最長階避難時間よりも短い伝播経路については、装置1は、リスト65において赤色で示し、それ以外の伝播経路については黒色で示す。赤色で示された伝播経路がある場合には、安全に避難可能とするため、その伝播経路の煙降下時間を引き延ばす、最長階避難時間を短縮する等の対策が必要である。
ここでは、ユーザは、煙降下時間を引き延ばすために、扉46の防煙性能を上げることとし、検証画面のレイアウトシート54上で扉46(すなわち、「D3」)を選択して右クリックし、図12(a)に示すようにレイアウトシート54上に表示された扉46の詳細情報パネル58において、図5(b)に示すように、防煙性能を「その他」から「第一号」に変更する属性変更操作を行ったとする(S15)。すると、装置1は、一時ファイルに保存している扉46の図面情報のうち防煙性能を「第一号」に変更する属性変更処理を行うとともに(S16)、かかる属性変更操作は要記録操作であるため、操作情報として、操作日時「2010/6/25 14:35」、階「1F」、名称「D3」、所属室「応接室」、変更項目「防煙性能」、変更前情報「その他」、及び、変更後情報「第一号」を、扉46のオブジェクトID「0006」と共に、テキストデータで一時ファイルに書き出す(S17)。なお、階及び名称が、操作対象を示し、変更項目、変更前情報、及び、変更後情報が、操作内容を示す。
なお、検証画面においては、属性変更操作は行えるが、配置、削除、移動、及び、変形の各操作は行えない。検証画面で行えない操作を行う場合、ユーザは、編集画面ボタン51をクリックする編集画面表示操作を行う(S18)。すると、装置1は、レイアウトシート54上の図面をレイアウトシート25上に表示した(但し、避難経路は表示されない)編集画面を表示するので(S01)、ユーザはその編集画面において操作を行う。
扉46の属性変更操作は編集画面でも行えるが、ここでは、上述したように検証画面で行うものとする。そして、再度ユーザが検証計算実行操作を行うと(S12)、装置1は、扉46の防煙性能が変更された後の図面情報に基づいて、検証処理を行うとともに(S13)、操作情報として、操作日時「2010/6/25 14:36」、検証対象となった階「1F」、変更項目「検証計算実行」、変更前情報「1」、及び、変更後情報「2」を、テキストデータで一時ファイルに書き出す(S14)。
装置1は、2回目の検証の結果を、図13に示すように表示する。図13の検証ログパネル56では、階の判定がOKとされているので、ユーザは、1階部分の図面の作成を終えることとし、編集画面表示操作を行う(S18)。すると、装置1は、レイアウトシート54上の図面をレイアウトシート25上に表示した(但し、避難経路は表示されない)編集画面を表示するので(S01)、ユーザがその編集画面において保存操作を行うと(S05)、装置1は、一時ファイルに保存されている図面情報(ここでは、図8に示す図面の図面情報であって扉46の防煙性能が「第一号」とされたもの)、操作情報、及び、オブジェクトIDを、物件「○○ビル新築工事」の物件ファイルに保存する(S06)。そして、ユーザが終了操作を行い(S07)、「保存しない」を選択すると(S08)、装置1は、編集画面を閉じて図面作成・検証処理を終える。物件ファイルに保存された操作情報とオブジェクトIDのイメージを、図16に示す。
なお、編集画面に戻らずに、検証画面において終了ボタン53をクリックする終了操作を行うと(S19)、装置1は、「保存する」或いは「保存しない」を選択可能に表示し、保存するか否かの選択をユーザに求める(S20)。ユーザが「保存する」を選択すると、装置1は、一時ファイルに保存されている図面情報、操作情報及びオブジェクトIDを、物件「○○ビル新築工事」の物件ファイルに保存して(S21)、検証画面を閉じて図面作成・検証処理を終え、「保存しない」を選択すると、一時ファイル中の図面情報、操作情報及びオブジェクトIDを物件ファイルに保存せずに、検証画面を閉じて図面作成・検証処理を終える。
[操作記録出力処理]ユーザが、装置1において建築物設計支援プログラムを起動し、表示部15に表示されたメニューから「開く」を選択して、開くファイルとして物件「○○ビル新築工事」の物件ファイルを指定すると、装置1は、物件「○○ビル新築工事」の物件ファイルから図面情報、操作情報及びオブジェクトIDを一時ファイルに読み出して、図面情報に基づいて編集画面を表示する。
ユーザが編集画面において操作レコードボタン26をクリックすると、装置1は、物件「○○ビル新築工事」の物件ファイルに保存されている操作情報に基づいて(すなわち、物件ファイルから一時ファイルに読み出されている操作情報に基づいて)、図14に示すように、編集画面上に操作レコードパネル70を表示して、その操作レコードパネル70のリスト部81に操作記録を表示する(図3のステップS31)。ここで、リスト部81の横一行分が1つの操作記録(操作レコード)に相当し、1つの操作記録は一操作分の操作情報に基づいて作成されて、操作情報中の操作日時、階、名称、所属室、変更項目、変更前情報、変更後情報が、それぞれ、操作記録における操作日時、階、名称、所属室、変更項目、変更前情報、変更後情報とされて、欄72、73、74、75、76、77、78に表示される。なお、操作記録のうち、階、名称、及び、所属室が、操作対象を示し、変更項目、変更前情報、及び、変更後情報が、操作内容を示すが、操作情報に入っていない情報(例えば、居室の配置操作の場合の所属室等)は、操作記録においても情報が存在しない。また、欄79には、ユーザが備考を入力できる。すなわち、装置1により自動的に保存される操作情報に対して、ユーザは備考を付加して操作記録とすることができる。
なお、ここでは、ユーザは編集画面を表示させてから図面に変更を加えないまま操作記録を表示させたが、ユーザが図面に変更を加えてから操作記録を表示させた場合、物件ファイルから一時ファイルに読み出された操作情報の他に、図面の変更の際に一時ファイルに追加された操作情報も、操作記録の基とされ、その内容が表示される。
リスト部81の各行には、チェックボックス71が設けられており、ユーザはチェックボックス71にチェックを入力することにより、操作記録を選択可能である。すなわち、操作記録は選択可能に表示されている。ユーザが、出力したい操作記録のチェックボックス71にチェックを入力して、操作レコードパネル70のメインメニュー80の「ファイル」をクリックすることにより表示されるメニューから、「印刷」を選択して、装置1に接続されたプリンタ(図示せず)を指定する等の選択出力操作を行うと(S32)、装置1は、指定されたプリンタに、チェックが入力された(すなわち、選択された)操作記録を出力する(S33)。ここでは、ユーザは、2010年6月25日に行われた操作の操作記録であって、検証計算実行以外のものを印刷させるため、欄72に表示された日付が2010年6月25日であって、変更項目が「検証計算実行」以外の操作記録にチェックを入力したとする。すると、装置1は、図15に示すような操作記録リスト90を、プリンタに出力して印刷させる。操作記録リスト90には、操作レコードパネル70において選択された操作記録のみが印刷される。したがって、ユーザは、2010年6月25日に行った設計変更の記録を、施主等に渡すことができる。なお、欄79に入力された備考も操作記録リスト90に印刷される。
また、操作記録の出力先としては、プリンタ以外のファイル等も指定可能であり、ファイルが指定されたときには、装置1は操作記録リスト90をそのファイルに書き込む。したがって、ユーザは、電子データで設計変更の記録を施主等に渡すこともできる。
また、チェックをチェックボックス71に入れることにより、操作記録を選択し、操作レコードパネル70に設けられている削除ボタン82をクリックすると、装置1は、選択された操作記録を操作レコードパネル70から削除するとともに、選択された操作記録の基となった操作情報を、物件ファイルから削除する。
次に、ユーザが操作記録を表示させる構成要素を選択し、装置1がその構成要素についての操作記録のみを表示する処理について説明する。
ユーザは、編集画面において、操作記録を表示させたい構成要素を、その構成要素を示す図形上で左クリックを行うことにより選択し、さらにその図形上で右クリックを行う。すると、装置1は、図17に示すように、その構成要素についてのメニュー47を表示する。ユーザがメニュー47から「履歴」をクリックにより選択すると、装置1は、選択された構成要素の図面情報に関連付けられているオブジェクトIDを参照して、物件ファイルから一時ファイルに読み出されている操作情報のうち、そのオブジェクトIDに関連付けられた操作情報に基づいて、図18に示すように、編集画面上に操作レコードパネル70を表示して、選択された構成要素についての操作記録のみを、リスト部81に表示する(図3のステップS31)。このように、装置1は、操作記録を表示させる構成要素を選択する構成要素選択操作(ここでは、構成要素を示す図形上での左クリック及び右クリックとメニュー47からの「履歴」の選択)が可能とされ、構成要素選択操作により構成要素が選択されると、その構成要素を操作対象とする操作記録のみを表示する。
例えば図17に示すように、居室41に対して構成要素選択操作が行われると、装置1は、居室41のオブジェクトID「0001」に関連付けられた操作情報に基づいて、図18に示すように、居室41の操作記録のみを表示する。そして、ユーザが、出力したい操作記録のチェックボックス71にチェックを入力して、上述したように選択出力操作を行うと(S32)、装置1は、指定されたプリンタに、選択された操作記録を出力する(S33)。
以上説明したように、装置1は、入力部11を用いたユーザの操作に応じて、設計対象である建築物の構成要素を表示部15に図形で表示することにより、表示部15上に建築物の図面を作成する図面作成手段と(上記ステップS02、S03参照)、1以上の構成要素を操作対象とする操作のうち所定種類の操作について、操作対象を示す情報と操作内容を示す情報とを含む操作情報を、記憶部13にテキストデータで保存する操作情報保存手段と(上記ステップS04、S06、S09、S17、S21参照)、記憶部13に保存されている操作情報に基づいて、操作対象と操作内容とを示す操作記録を表示部15に表示する操作記録表示手段と(上記ステップS31参照)を有している。すなわち、装置1によれば、ユーザが行った所定種類の操作について、その操作情報が自動的にテキストデータで保存され、その操作情報に基づく操作記録が表示されるので、設計変更の記録を容易に残すことができて、その記録を閲覧することができるとともに、テキストデータは文字コードのみからなるデータであることから、少ないデータ量で設計変更の記録を残すことができる。
また、装置1は、ユーザが構成要素選択操作により操作記録を表示させたい構成要素を選択可能であり、構成要素選択操作により構成要素が選択されると、その構成要素を操作対象とする操作記録のみを表示(さらには出力)するので、所望の構成要素についてのみの操作記録(操作履歴)を追うことができ、利便性が高い。
また、装置1は、操作記録表示手段が操作記録を選択可能に表示するとともに、選択された操作記録を出力する操作記録出力手段(上記ステップS33参照)を有しているので、操作記録のうち必要なもののみを印刷出力したり、ファイルに出力したりすることができて、必要な記録のみを施主等に渡すことができる。
なお、上記実施形態では、装置1をスタンドアロン型として構成したが、サーバであるコンピュータとクライアントであるコンピュータとが互いに接続されたサーバ・クライアント型のコンピュータシステムとして構成してもよい。かかる構成例としては、例えば、サーバの記憶部に物件ファイルを格納しておき、各クライアントにおいてサーバの記憶部に記憶された物件ファイルを読み出して、図面を作成する形態がある。このように、装置1は、単数のコンピュータから構成されるものとは限らず、複数のコンピュータから構成してもよい。
また、装置1を、例えば図2のステップS10〜21の動作は行わないように構成する等、建築物の図面は作成するが、検証は行わない装置として構成してもよい。
また、検証画面においても、編集画面と同様に、構成要素の配置、削除、移動、変形の各操作が行えるように構成してもよい。
また、要記録操作についても、検証計算実行操作を含めなかったり、フォント(詳細情報をレイアウトシート25、54に表示するときのフォント)の変更操作を含めたりする等、適宜変更可能である。
また、一時ファイルを用いずに、直接物件ファイルに図面情報、操作情報、及び、オブジェクトIDを書き込んだり、直接物件ファイル内のそれらの情報を参照して、図面や操作記録を表示したりするようにしてもよい。
1…建築物設計支援装置
11…入力部
13…記憶部
15…表示部

Claims (4)

  1. 入力部と記憶部と表示部とを備える建築物設計支援装置であって、
    前記入力部を用いたユーザの操作に応じて、設計対象である建築物の構成要素を前記表示部に図形で表示することにより、前記表示部上に前記建築物の図面を作成する図面作成手段と、
    1以上の前記構成要素を操作対象とする前記操作のうち所定種類の操作について、前記操作対象を示す情報と操作内容を示す情報とを含む操作情報を、前記記憶部にテキストデータで保存する操作情報保存手段と、
    前記記憶部に保存されている前記操作情報に基づいて、前記操作対象と前記操作内容とを示す操作記録を前記表示部に表示する操作記録表示手段と、
    を備えることを特徴とする建築物設計支援装置。
  2. 前記操作記録表示手段が前記操作記録を選択可能に表示し、
    選択された前記操作記録を出力する操作記録出力手段を備えることを特徴とする請求項1記載の建築物設計支援装置。
  3. 操作記録を表示させる前記構成要素を選択する構成要素選択操作が可能とされ、
    前記構成要素選択操作により前記構成要素が選択されたとき、前記操作記録表示手段が、当該選択された前記構成要素を操作対象とする前記操作記録のみを表示することを特徴とする請求項1または2記載の建築物設計支援装置。
  4. 入力部と記憶部と表示部とを有したコンピュータを、
    前記入力部を用いたユーザの操作に応じて、設計対象である建築物の構成要素を前記表示部に図形で表示することにより、前記表示部上に前記建築物の図面を作成する図面作成手段、
    1以上の前記構成要素を操作対象とする前記操作のうち所定種類の操作について、前記操作対象を示す情報と操作内容を示す情報とを含む操作情報を、前記記憶部にテキストデータで保存する操作情報保存手段、
    及び、
    前記記憶部に保存されている前記操作情報に基づいて、前記操作対象と前記操作内容とを示す操作記録を前記表示部に表示する操作記録表示手段
    として機能させることを特徴とする建築物設計支援プログラム。
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