JP2012037651A - デジタルカメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】 閃光撮影により動物に焦点を合わせた画像を容易に取得する。
【解決手段】 被写体に向けて光を照射する照射部と、照射部により記光が照射された被写体の像を撮像する撮像部と、撮像部による撮像により得られる画像から被写体に生じる異常目を検出する異常目検出部と、異常目検出部により検出された異常目を含む領域を焦点調節時に用いる領域に設定する領域設定部と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、撮影により画像を取得するデジタルカメラに関する。
夜間撮影など、被写体の周囲が暗い環境下で撮影を行う場合、その撮影時に被写体に向けて閃光を発光する閃光撮影を行うことが一般的である。閃光撮影を行った場合、被写体が人物であれば赤目現象、被写体が動物であれば緑目や金目などの現象など、得られた画像中に異常目の現象が発生する。このような異常目の現象を抑止する方法としては、発光される閃光の光軸と眼底を反射する光の光軸とをずらすように閃光撮像を行うことが挙げられる。また、最近では、閃光撮影時に得られた画像から異常目の有無を検出し、検出される異常目を補正する方法が考案されている(特許文献1参照)。
特表2007−536801号
閃光撮影時に得られる画像から異常目の有無を検出する手法としては、周知の被写体認識の技術を用いることが一般的である。しかしながら、この被写体認識は、人物に対しては有効な手法であるが、犬や猫などの動物に対しては有効な手法ではない。このため、動物を被写体とする閃光撮影を行う場合には、被写体となる動物に焦点(ピント)を合わせた画像を取得することが難しいという問題がある。
本発明は、閃光撮影により動物に焦点を合わせた画像を容易に取得することができるようにしたデジタルカメラを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明のデジタルカメラは、被写体に向けて光を照射する照射部と、前記照射部により前記光が照射された前記被写体の像を撮像する撮像部と、前記撮像部による撮像により得られる画像から前記被写体に生じる異常目を検出する異常目検出部と、前記異常目検出部により検出された前記異常目を含む領域を、焦点調節時に用いる領域に設定する領域設定部と、を備えたことを特徴とする。なお、実施形態において、照射部として閃光装置や検査光発光装置の例を挙げている。
また、前記異常目の色情報を前記被写体の種類に合わせて複数記憶した情報記憶部を、備え、前記異常目検出部は、前記情報記憶部に記憶された色情報のいずれかを用いて、前記撮像部により得られた画像から前記異常目を検出することが好ましい。
また、前記撮像部は、前記照射部により前記光が照射された前記被写体の像と、前記照射部による前記光の照射が停止されたときの前記被写体の像とをそれぞれ撮像し、前記異常目検出部は、前記被写体に前記光が照射されたときに得られる画像と、前記光が照射されていないときに得られる画像との差分を用いて、前記異常目を検出することが好ましい。
また、前記撮像部は、所定時間間隔で画像を取得することが可能であり、前記異常目検出部は、前記所定時間間隔毎に取得される画像のそれぞれに対して前記異常目の検出を行い、前記領域設定部は、前記異常目検出部により検出された前記異常目を含む領域を前記焦点調節時に用いる領域として設定することが好ましい。
この場合、前記異常目検出部により前記異常目が検出されたときに、該異常目を含む領域から構成される第1のテンプレート画像を生成する第1の画像生成部と、前記異常目検出部により検出された前記異常目を補正する異常目補正部と、前記異常目補正部により補正された異常目を含む領域から構成される第2のテンプレート画像を生成する第2の画像生成部と、をさらに備え、前記領域設定部は、前記異常目検出部により前記異常目が検出されない場合に、前記異常目が検出されていない画像に対して、前記第1のテンプレート画像と前記第2のテンプレート画像との双方のテンプレート画像を用いたテンプレートマッチングを行うことで前記焦点調節時に用いる領域を設定することが好ましい。
また、前記領域設定部により設定された前記焦点調節時に用いる領域に基づいて焦点調節を実行する焦点調節部を備えていることが好ましい。
また、前記焦点調節部による焦点調節の際に、前記検出された異常目の色情報に基づいた光を前記照射部から照射させる制御部を、さらに備えていることが好ましい。
本発明によれば、閃光撮影により動物に焦点を合わせた画像を容易に取得することが可能となる。
第1実施形態におけるデジタルカメラの概略を示す機能ブロック図である。 第1実施形態における撮影時の処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態における撮影時の処理の流れを示すフローチャートである。 第3実施形態における撮影時の処理の流れを示すフローチャートである。
(第1実施形態)
以下、ユーザがデジタルカメラ10を用いて画像を取得する操作を撮影と称し、撮影時にデジタルカメラ10の内部で実行される動作を撮像と称する。また、以下に説明するデジタルカメラ10は、撮影モードとして、「オート」、「風景」、「近接」、「動画」の他に、「ペット」が設けられる。撮影モードの1つである「ペット」は、犬や猫などの動物を撮影するための撮影モードである。
図1に示すように、デジタルカメラ10は、撮像光学系15によって取り込まれた被写体光を撮像素子16によって光電変換し、光電変換後の電気信号から画像データを取得する。撮像光学系15は、図示を省略したズームレンズやフォーカスレンズなどを含むレンズ群から構成される。これらズームレンズやフォーカスレンズは図示を省略したレンズ駆動機構によって光軸L方向に移動する。
撮像素子16は、例えばCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)などから構成される。この撮像素子16は、ドライバ18によって駆動制御される。この撮像素子16の駆動制御としては、撮像素子16の各画素における信号電荷の蓄積、及び蓄積された各画素の信号電荷の出力を制御することが挙げられる。なお、各画素の信号電荷は画像信号としてAFE回路21に出力される。
AFE(Analog Front End)回路21は、図示しないAGC回路、CDS回路及びA/D変換回路を含んで構成される。AFE回路21は、入力された画像信号に対してゲインコントロール、雑音除去などのアナログ処理を施した後、アナログの信号をデジタルの信号に変換する。デジタルの信号に変換された画像信号は、DFE回路22に出力される。
DFE(Digital Front End)回路22は、入力された画像信号に対してノイズ補正処理や欠陥補正処理を行う。これら処理が施された画像信号は、バッファメモリ25に一時的に書き込まれる。なお、符号23は、タイミングジェネレータ(TG)であり、このタイミングジェネレータ23によるタイミングパルスの出力を受けて、ドライバ18、AFE回路21、DFE回路22における動作が同期される。
画像処理回路30は、バッファメモリ25に書き込まれた画像信号に対して、ホワイトバランス処理、色補間処理、輪郭補償処理、ガンマ処理などの画像処理を施す。ここで、撮影待機状態において得られる画像信号に対して画像処理が施された画像信号をスルー画像データと称し、撮影時に得られる画像信号に対して画像処理が施された画像信号を撮影画像データと称する。
画像処理回路30は、撮影画像データに対して解像度変換処理を行う。これにより、撮影画像データよりも解像度の低い画像データ(サムネイル画像データ)が生成される。さらに、画像処理回路30は、生成された撮影画像データやサムネイル画像データに対して符号化処理を施す他に、記憶媒体38から読み出されたサムネイル画像データや撮影画像データに対して復号化処理を実行する。
また、画像処理回路30は、異常目検出部31及び画像補正部32の機能を備えている。これら異常目検出部31及び画像補正部32の機能は、撮影モードとして「ペット」が設定されたときに有効となる。
異常目検出部31は、取得される画像データを用いて、異常目の有無を検出する。ここで、異常目とは、閃光を被写体に照射して撮影を行ったときに閃光が被写体となる人物又は動物の眼底で反射し、画像に含まれる人物や動物の目が、例えば赤色、橙色、緑色、金色など、実際の目の色とは異なる色の目となる現象である。また、取得される画像データとしては、例えばスルー画像データや、撮影画像データなどが挙げられる。この異常目検出部31は、内蔵メモリ35に記憶されたプロファイルデータ36を参照しながら、スルー画像データや撮影画像データを用いて異常目の有無を検出する。このプロファイルデータ36は、被写体に照射される検査光の波長域と、該検査光を照射したときに発生する異常目の色情報(色相、階調値など)とが関連付けられたデータからなる。
異常目検出部31による異常目の有無の検出は、以下の手順で実行される。撮影待機状態では、後述する検査光発光装置43から検査光が被写体に向けて照射される。このため、スルー画像データは、検査光の影響を受けた画像データとなる。異常目検出部31は、照射される検査光の波長域に対応する異常目の色情報をプロファイルデータ36から読み出した後、該異常目の色情報と同一の色情報を有する画素の領域(以下、画素領域)を、スルー画像データから抽出する。
画素領域の抽出の後、異常目検出部31は、抽出された画素領域の外形形状が真円に近似しているかを示す近似度(以下、真円度)を算出する。上述したように、スルー画像データから抽出された画素領域は、異常目の色情報と同一の色情報を有する画素領域である。しかしながら、抽出された画素領域の全てが異常目を示す画素領域ではないことから、異常目検出部31は、抽出された画素領域のうち、予め設定された大きさ以上となる画素領域(詳細には、画素数が予め設定された画素数以上となる画素領域)に対してのみ、上述した真円度を求める。
真円度の算出の後、異常目検出部31は、例えば算出した真円度が予め設定された閾値以上であるか否かを判定する。算出した真円度が閾値以上となる場合には、異常目検出部31は異常目があるとし、閾値以上の真円度となる画素領域を異常目の画素領域とする。一方、算出した真円度が閾値未満となる場合や、予め設定された画素数以上となる画素領域がない場合には、異常目検出部31は、異常目がないとする。
画像補正部32は、スルー画像データや撮影画像データから検出された異常目の画素領域に対して補正処理を実行する。この画像補正部32による補正処理としては、異常目の領域に含まれる画素の色情報を、例えば閃光発光が行われていないときの目の色情報に置き換える処理が挙げられる。なお、閃光発光が行われていないときの目の色情報は、予め内蔵メモリ35に記憶されたものであってもよいし、ユーザにより入力操作されるものであってもよい。
接続I/F37は、例えばメモリーカードなどの記憶媒体38を電気的に接続する。この記憶媒体38には撮影により得られた画像ファイルが記憶される。この画像ファイルは、符号化処理済みの撮影画像データやサムネイル画像データと、撮影条件、撮影日時及びデジタルカメラ10の機種などの情報とがまとめられたファイルからなる。なお、撮影条件、撮影日時及びデジタルカメラ10の機種などの情報が画像ファイルの付帯情報となる。
LCD39は、表示装置の一形態であって、スルー画像や、撮影により得られた画像を表示する。また、この他に、LCD39は、デジタルカメラ10の設定を行う際の設定用の画像を表示する。なお、符号40は表示制御回路であり、この表示制御回路40はLCD39の表示制御を実行する。
閃光装置41は、撮像処理を実行する際に、後述するCPU50により実行されるAE処理により求められた発光量に基づいて閃光を発光する。
検査光発光装置42は、撮影モードが「ペット」に設定された場合に駆動し、被写体に向けて検査光を照射する。検査光発光装置42は、照射される検査光の光軸が撮像光学系15の光軸Lと略同一となる位置に配置される。
CPU50は、バッファメモリ25、画像処理回路30、内蔵メモリ35、接続I/F37、表示制御回路40、閃光装置41、検査光発光装置42などとバス51を介して接続される。このCPU50は、図示を省略した制御プログラムを実行することで、デジタルカメラ10の各部を統括的に制御する。このCPU50にはレリーズボタン52や設定操作部53が接続され、これらボタンや操作部の操作に基づく操作信号がCPU50に入力される。この操作信号の入力を受けて、CPU50は、操作信号に基づく処理を実行する。なお、図1中、レリーズボタン52に設けられる第1スイッチSW1は、レリーズボタン52が半押し操作された場合にオンとなるスイッチであり、第2スイッチSW2は、レリーズボタン52が全押し操作された場合にオンとなるスイッチである。また、設定操作部53は、撮像感度やシャッタ速度などの設定や、撮影モードの設定などの際に操作される。
このCPU50は、上述した制御プログラムを実行することで、AE処理部55、AF処理部56及びAFエリア設定部57の機能を備えている。AE処理部55は、レリーズボタン52に設けられた第1スイッチSW1からの操作信号を受けて、撮像時の露光条件を決定する。
AF処理部56は、撮像光学系15のフォーカスレンズを光軸L方向に微小移動させながら、AFエリア設定部57にて設定された焦点検出エリア(以下、AFエリア)における焦点評価値を算出し、焦点評価値の最も高くなるときのフォーカスレンズの位置を決定する、所謂コントラストAF処理を実行する。
AFエリア設定部57は、AF処理部56にて用いるAFエリアを設定する。AFエリア設定部57は、検出された異常目の画素領域(或いは、異常目の画素領域を含む矩形の領域)をAFエリアに設定する。この際、AFエリア設定部は、検出された異常目の画素領域の中心をAFエリアの中心に設定する。
次に、撮影時の処理の流れについて、図2のフローチャートを用いて説明する。なお、図2のフローチャートは、撮影モードとして「ペット」が選択されたことを契機に実行される。
ステップS101は、検査光を発光する処理である。CPU50は、検査光発光装置42を駆動して検査光を発光させる。これにより、検査光が被写体に向けて照射される。
ステップS102は、スルー画像データを取得する処理である。このステップS102の処理が実行されることで、光電変換された電荷に基づく画像信号が撮像素子16から出力される。この画像信号は、AFE回路21及びDFE回路22を介してバッファメモリ25に書き込まれる。そして、バッファメモリ25に書き込まれた画像信号に対して画像処理回路30による画像処理が実行されることで、スルー画像データが生成(取得)される。なお、このスルー画像データは再度バッファメモリ25に書き込まれる。
ステップS103は、スルー画像データから異常目の色情報と同一の色情報を有する画素の領域を抽出する処理である。画像処理回路30は、プロファイルデータ36に記憶される異常目の色情報と同一の色情報を有する画素の領域をスルー画像データから抽出する。なお、プロファイルデータ36として、照射した検査光の波長域に対応する異常目の色情報が複数記憶されている場合には、それぞれの色情報を用いて、このステップS103の処理が実行される。
ステップS104は、抽出した画素領域から異常目となる画素領域を特定する処理である。画像処理回路30は、抽出した画素領域のうち、予め設定された画素数以上となる画素領域に対して真円度を求める。この真円度を求めた後、画像処理回路30は、求めた真円度が予め定めた閾値以上となる画素領域を異常目となる画素領域として特定する。これにより、異常目が検出される。
ステップS105は、AFエリアを設定する処理である。ステップS104の処理を行うことで異常目となる画素領域が検出される。CPU50は、検出された異常目の画素領域(或いは、異常目の画素領域を含む矩形の領域)をAFエリアに設定する。このAFエリアの設定の際に、CPU50は、異常目となる画素領域の中心の座標を算出し、この算出した画素領域の中心をAFエリアの中心に設定する。なお、異常目の画素領域の中心の座標は、例えば、異常目となる画素領域に含まれる画素のうち、外周に位置する画素の位置情報を用いて算出される。
これらステップS103からステップS105の処理が行われることで、スルー画像データに含まれる異常目の検出処理が実行される。なお、フローチャートには記載していないが、異常目の検出処理に用いたスルー画像データに基づくスルー画像は、LCD39に表示される。このスルー画像の表示の際に、AFエリアを示すエリア枠がスルー画像に重畳されてLCD39に表示される。
ステップS106は、レリーズボタンの半押し操作があるか否かを判定する処理である。レリーズボタン52の操作により第1スイッチSW1がオンになると、第1スイッチSW1から操作信号がCPU50に入力される。CPU50は、第1スイッチSW1からの操作信号が入力されたか否かによってレリーズボタン52が半押し操作されたか否かを判定する。例えば、第1スイッチSW1からの操作信号が入力された場合には、CPU50は、レリーズボタン52の半押し操作があると判定する。この場合、ステップS106の判定処理がYesとなり、ステップS107に進む。このとき、CPU50は、検査光発光装置42における検査光の発光を停止させる。
一方、第1スイッチSW1からの操作信号が入力されない場合には、CPU50は、レリーズボタン52の半押し操作がないと判定する。このときには、ステップS106の判定処理がNoとなり、ステップS101に戻る。この場合、レリーズボタン52の半押し操作があると判定されるまで、取得されたスルー画像データに対する異常目の検出処理(ステップS101からステップS104の処理)及びAFエリアを設定する処理(ステップS105の処理)が繰り返し実行される。
ステップS107は、コントラストAF処理である。CPU50は、フォーカスレンズを光軸L方向に微小移動させながら、AFエリアとして設定した異常目の画素領域の焦点評価値を算出する。そして、CPU50は、算出した焦点評価値が最も高い位置を合焦位置とし、フォーカスレンズを移動させる。これにより、コントラストAF処理が実行される。
ステップS108は、コントラストが確保されているか否かを判定する処理である。ステップS107の処理を行った際に、AFエリアのコントラストが確保されている場合にのみ、ステップS107のAF処理では合焦位置の周辺部における焦点評価値は急激に高くなる。このような場合には、CPU50は、コントラストが確保されていると判定する。つまり、このステップS108の判定がYesとなり、ステップS111に進む。一方、ステップS107のAF処理において、合焦位置の周辺部における焦点評価値の変化がない場合や、焦点評価値の変化が小さい場合には、CPU50は、コントラストが確保されていないと判定する。この場合、ステップS108の判定がNoとなり、ステップS109に進む。
ステップS109は、検査光を発光する処理である。CPU50は、検査光発光装置42を駆動させて、検査光を発光させる。これにより、再び検査光が被写体に向けて照射される。
ステップS110は、コントラストAF処理である。ステップS109の処理が実行されることで、検査光が被写体に向けて照射される。つまり、この検査光の照射により得られる画像データからは異常目の領域が特定される。CPU50は、特定される異常目の領域を利用することでコントラストAF処理を実行する。これにより、異常目の領域をAFエリアとしたAF処理を確実に実行することが可能となる。なお、このステップS110の処理が終了したときに、CPU50は、検査光発光装置42における発光を停止させる。
ステップS111は、レリーズボタンの全押し操作があるか否かを判定する処理である。レリーズボタン52が操作により第1スイッチSW1がオンとなった後、第2スイッチSW2がオンになると、第1スイッチSW1の他に、第2スイッチSW2から操作信号がそれぞれCPU50に入力される。CPU50は、この第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2からの操作信号がそれぞれ入力されたか否かによってレリーズボタン52が全押し操作されたか否かを判定する。例えば、第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2からの操作信号がそれぞれ入力された場合には、CPU50は、レリーズボタン52の全押し操作があると判定する。この場合、ステップS112の判定処理がYesとなり、ステップS112に進む。一方、第1スイッチSW1からの操作信号が入力されるが、第2スイッチSW2からの操作信号が入力されない場合には、CPU50は、レリーズボタン52の全押し操作がないと判定する。この場合、ステップS111の判定処理がNoとなり、このステップS111の判定処理がYesとなるまで、このステップS111の判定処理が繰り返し実行される。
ステップS112は、撮像処理である。CPU50は、レリーズボタン52の半押し操作時に実行されるAE処理(フローチャート省略)に基づく撮像条件に基づいた撮像処理を実行する。これにより、AE処理を行ったときに閃光を発光させる必要がある場合には、CPU50は、撮像条件にて設定される発光量にて閃光装置41を発光させる。つまり、閃光撮影が実行される。この閃光撮影により得られた画像信号は、画像処理回路30にて各種画像処理が実行され、撮影画像データが生成される。
この撮影画像データが生成された後、画像処理回路30は、撮影画像データを用いた異常目の有無の検出を実行する。異常目が検出された場合には、画像処理回路30は、異常目に対する補正処理を実行する。この補正処理の後、撮影画像データに対して解像度変換処理を行い、サムネイル画像データを生成する。画像処理回路30は、これら画像データに対して符号化処理を実行する。符号化処理が実行された後、CPU50は、これらデータと付帯情報とをまとめた画像ファイルを生成し、記憶媒体38に書き込む。なお、この画像ファイルにおいては、発生した異常目の色情報から推測される動物の種類を示すデータを付帯情報として記憶させておいてもよい。
なお、上述したステップS104の処理を行ったときに異常目となる画素領域が特定できない、言い換えれば異常目が検出されない場合は、例えば撮影範囲の中心の矩形の領域など、予め定めた領域をAFエリアに設定し、コントラストAF処理を行えばよい。
このように、被写体を動物とした場合の閃光撮影において、被写体認識の技術を用いなくとも、検査光を照射することで発生する異常目を利用した焦点調節を行うことができるので、被写体となる動物に焦点(ピント)を合わせた画像を容易に取得することが可能となる。また、この場合、撮影待機状態から閃光を被写体に向けて照射せずに済むので、動物を怖がらせる必要が無く、ユーザの意図する構図で撮影画像データを取得することが可能となる。
なお、第1実施形態では、検査光発光装置から照射される検査光については、その詳細を記載していないが、検査光としては、撮影する動物の種類に合わせた波長域の光や、赤外光や近赤外光など特定の波長域の光が挙げられる。また、この他に、波長域の異なる複数の検査光を発光できる場合には、波長域の異なる検査光を順に発光し、スルー画像データから異常目が検出された場合に、それ以降に発光する検査光を、異常目が検出されたときに発光した波長域の光とするようにしてもよい。
(第2実施形態)
上述した第1実施形態では、検査光を照射したときに得られるスルー画像データから、異常目の色情報と同一の色情報となる画素領域を抽出することで異常目を検出しているが、これに限定される必要はなく、例えば検査光を発光させたときに得られるスルー画像データと、検査光の発光を停止したときに得られるスルー画像データとの差分から、異常目の領域を検出することも可能である。
以下、検査光を照射したときに得られるスルー画像データと、検査光の照射を停止したときに得られるスルー画像データとの差分から異常目を検出する場合について、第2実施形態として説明する。この第2実施形態において、第1実施形態と同一の構成に対しては同一の符号を付して説明する。
以下、撮影時の処理の流れについて、図3のフローチャートを用いて説明する。なお、図3のフローチャートは、第1実施形態と同様に、撮影モードとして「ペット」が選択されたことを契機に実行される。
ステップS201は、検査光を発光する処理である。なお、ステップS201の処理は、ステップS101と同一の処理である。
ステップS202は、スルー画像データを取得する処理である。ステップS202の処理は、ステップS102と同一の処理である。これにより、検査光を発光させたときのスルー画像データ(検査光ありのスルー画像データ)が取得される。
ステップS203は、検査光の発光を停止する処理である。CPU50は、検査光発光装置42による検査光の発光を停止させる。
ステップS204は、スルー画像データを取得する処理である。このステップS204の処理は、ステップS202と同一の処理である。このステップS204の処理を実行することで、検査光の発光が停止されたときのスルー画像データ(検査光なしのスルー画像データ)が取得される。
ステップS205は、ブロックマッチングを用いて2つのスルー画像データの位置合わせを行う処理である。ステップS202において検査光ありのスルー画像データが取得されてから、ステップS204において検査光なしのスルー画像データが取得されるまでには、一定の時間経過していることから、被写体が移動している場合が考えられる。そこで、ステップS205においては、ブロックマッチングの手法を用いて、検査光ありのスルー画像データと検査光なしのスルー画像データとの位置合わせを実行する。なお、この場合、得られるスルー画像がRGB色空間で示される画像であれば、これらスルー画像データから、検査光の波長域とは最も関与しない波長域となる色相(例えば、赤外光であれば、B色)の画像データを生成し、生成された画像データを用いたブロックマッチングを行えばよい。
ステップS206は、スルー画像データから差分画像データを算出する処理である。ステップS205において、検査光ありのスルー画像データと、検査光なしのスルー画像データとの位置合わせが行われている。このステップS206の処理では、位置合わせが行われている検査光ありのスルー画像データから、ステップS204にて得られた検査光なしのスルー画像データを減算することで、差分画像データを生成する。なお、ステップS204にて得られる検査光なしのスルー画像データは、環境光のみの影響を受けた画像データであることから、算出した差分画像データは、環境光の影響が除去された画像データとなる。
ステップS207は、差分画像データの画素のうち、画素値が閾値を超過する画素の領域(画素領域)を抽出する処理である。検出光を発光したときに得られるスルー画像データにおいて異常目が発生していれば、その異常目に含まれる画素の画素値は、異常目に含まれない画素の画素値よりも高くなる。このステップS207では異常目に含まれる画素を抽出するための閾値を予め設定しておき、この閾値と各画素の画素値とを比較する。なお、スルー画像データの各画素の画素値は、R色,G色,B色の各色成分の階調値からなるので、求められる差分画像データにおける各画素の画素値もR色,G色,B色の各色成分の階調値となる。このため、上述した閾値は、それぞれ色成分の階調値に対する閾値が設定される。このため、ステップS207が実行されたときには、画像処理回路30は、R色,G色,B色の各色成分の階調値うち、いずれかの色成分の階調値が閾値を超過する画素を抽出する。
ステップS208は、抽出した画素領域から異常目となる画素領域を特定する処理である。なお、このステップS208の処理は、第1実施形態のステップS104の処理と同一であるので、その詳細は省略する。このステップS208の処理を行うことで、ステップS207の処理で抽出された画素領域のうち、予め設定される画素数以上となり、真円度が閾値以上となる画素領域が異常目の領域として特定される。このようにステップステップS206からステップS208の処理を行うことで、異常目の検出処理が実行される。
ステップS209は、AFエリアを設定する処理である。このステップS209の処理も第1実施形態のステップS105と同一の処理である。例えばステップS206からステップS208の処理を実行することで、異常目の領域が検出されていれば、ステップS208で異常目の領域として特定された画素領域(或いは、特定された画素領域を含む矩形の領域)がAFエリアとして設定される。一方、異常目の領域が検出されない場合には、例えば撮影範囲の中心の領域など、特定の領域をAFエリアに設定する。
ステップS210は、レリーズボタンの半押し操作があるか否かを判定する処理である。このステップS210の処理は、ステップS106と同一の処理である。レリーズボタン52の半押し操作があると判定された場合には、CPU50は、ステップS210の判定処理をYesとし、ステップS211に進む。一方、レリーズボタン52の半押し操作がないと判定された場合には、CPU50は、ステップS210の判定処理をNoとし、ステップS201に戻る。この場合には、レリーズボタン52の半押し操作があると判定されるまで、ステップS201からステップS209の処理が繰り返し実行される。
ステップS211は、コントラストAF処理である。ステップS210の処理は、ステップS107と同一の処理であることから、その詳細については省略する。
ステップS212は、レリーズボタンの全押し操作があるか否かを判定する処理である。このステップS212の判定処理は、ステップS111の判定処理と同一である。なお、レリーズボタン52の半押し操作があると判定された場合には、CPU50は、ステップS212の判定処理をYesとし、ステップS213に進む。一方、レリーズボタン52の半押し操作がないと判定された場合には、CPU50は、ステップS212の判定処理をNoとし、ステップS212の判定処理がYesとなるまで、このステップS212の判定処理を繰り返す。
ステップS213は、撮像処理である。なお、このステップS213の処理は、ステップS112と同一の処理である。
このように、検査光を発光したときに得られるスルー画像データと、検査光の発光を停止したときに得られるスルー画像データとから異常目の有無を検出した場合であっても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第3実施形態)
第1実施形態及び第2実施形態では、スルー画像から検出される異常目の領域をAFエリアとした静止画撮影を行う場合について説明している。この第3実施形態では、検出される異常目の領域を追尾したAF処理(追尾AF)を行いながら動画撮影を行うときの処理の流れを、図4のフローチャートを用いて説明する。なお、この第3実施形態においても、第1実施形態と同一の構成に対しては同一の符号を付して説明する。
ステップS301は、レリーズボタンが操作されたか否かを判定する処理である。CPU50は、レリーズボタン52からの操作信号が入力されたか否かによって、レリーズボタン52が操作されたか否かを判定する。なお、レリーズボタン52が操作された場合とは、レリーズボタン52に設けられた第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2の両方のスイッチがオンとなる場合である。CPU50は、これら第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2からの操作信号がそれぞれ入力されたときにレリーズボタン52が操作されたと判定する。この場合、CPU50は、ステップS301の判定処理をYesとし、ステップS302に進む。これにより、動画撮影が開始される。
一方、これら第1スイッチ及び第2スイッチからの操作信号がそれぞれ入力されない場合や、第1スイッチSW1からの操作信号のみが入力された場合には、CPU50は、ステップS301の判定処理をNoとする。この場合には、このフローチャートの処理が終了する。つまり、この場合には、動画撮影が行われない。
ステップS302は、閃光を発光する処理である。CPU50は閃光装置41を駆動させ、閃光を発光させる。この閃光装置41による閃光の発光により、被写体に向けて閃光が照射される。
ステップS303は、コントラストAF処理である。CPU50は、予め設定されたAFエリアを用いたコントラストAF処理を実行する。なお、レリーズボタン52の操作をした直後の1フレーム目のフレーム画像データを取得する場合には、例えば動画撮影を開始する前に取得されるスルー画像データを用いて予めAFエリアを設定し、設定されたAFエリアを用いたコントラストAF処理を実行する。また、2フレーム目以降のフレーム画像データを取得する場合には、後述するステップS311にて設定されるAFエリアを用いたコントラストAF処理を実行する。
ステップS304は、フレーム画像データを取得する処理である。CPU50は、説明を省略したAE処理によって決定される露出条件を用いて撮像処理を実行する。この撮像処理の後、画像処理回路30による各画像処理が実行される。これによりフレーム画像データが生成される。生成されたフレーム画像データは、バッファメモリ25に書き込まれる。
ステップS305は、異常目を検出する処理である。画像処理回路30は、バッファメモリ25に書き込まれたフレーム画像データを用いて異常目の有無を検出する。異常目を検出する処理の内容としては、予め閃光を照射したときに発生する異常目の色情報を予め内蔵メモリに記憶させておき、フレーム画像データに含まれる画素のうち、異常目の色情報と同一の色情報となる画素領域を抽出する。そして、抽出された画素領域のうち、予め設定された大きさ(画素数)以上となる画素領域に対して真円度を求め、該真円度が高い画素領域を異常目として検出すればよい。なお、異常目が検出された場合には、異常目に含まれる画素の位置を示すデータ(位置データ)がバッファメモリ25に書き込まれる。
ステップS306は、異常目が検出されたか否かを判定する処理である。ステップS305の処理により異常目が検出された場合には、画像処理回路30は、ステップS306の判定処理をYesとし、ステップS307に進む。一方、ステップS305の処理により異常目が検出されていない場合には、画像処理回路30は、ステップS306の判定処理をNoとし、ステップS310に進む。
ステップS307は、異常目を含む領域からなる第1テンプレート画像データを生成する処理である。ステップS305によって異常目が検出されている場合、異常目となる画素の位置データがバッファメモリ25に書き込まれる。画像処理回路30は、例えば異常目となる画素のアドレスを示す位置データを読み出す。そして、画像処理回路30は、スルー画像データから、異常目の画素領域と、該画素領域に近接する矩形の領域を切り出し、第1テンプレート画像データを生成する。なお、ステップS305において、異常目が複数検出されている場合には、異常目の画素領域間の距離を求め、求めた距離が最も近い2つの異常目の画素領域を含む矩形の領域を切り出して、第1テンプレート画像データを生成すればよい。なお、この第1テンプレート画像データは、例えばバッファメモリ25に書き込まれる。
ステップS308は、異常目を補正する処理である。画像処理回路30は、バッファメモリ25に書き込まれたフレーム画像データと、異常目となる画素領域の位置データを読み出す。そして、画像処理回路30は、読み出した位置データに基づく画素に対する補正処理を実行する。なお、この補正処理としては、異常目となる画素領域に含まれる各画素の画素値を、通常の照明下で取得された目の画素領域に含まれる画素の画素値に差し替えることが挙げられる。
ステップS309は、補正処理された異常目を含む領域からなる第2テンプレート画像データを生成する処理である。ステップS308において、フレーム画像データに含まれる異常目の画素領域に対して補正処理が行われている。画像処理回路30は、補正処理が施されたフレーム画像データと、異常目となる画素領域の位置データとから、補正された異常目の画素領域と、該画素領域に近接する矩形の領域を切り出し、第2テンプレート画像データを生成する。なお、この第2テンプレート画像データは、第1テンプレート画像データと関連付けられて、バッファメモリ25に書き込まれる。
上述したステップS306の判定処理によりNoとなる場合、言い換えれば、得られたフレーム画像データから異常目が検出されない場合には、ステップS310に進む。
ステップS310は、設定されたテンプレート画像データを用いたマッチング処理を実行する処理である。上述したように、テンプレート画像データは、バッファメモリ25に記憶される。画像処理回路30は、フレーム画像データと、テンプレート画像データとを用いたテンプレートマッチング処理を行って、フレーム画像データにおける、テンプレート画像データに含まれる画素領域の位置を特定する。なお、このとき、設定されるテンプレート画像データとして、上述した第1テンプレート画像データ及び第2テンプレート画像データとが用いられる。つまり、このステップS310を実行することで、第1テンプレート画像データに対する類似度、第2テンプレート画像データに対する類似度がそれぞれ求められるので、この双方のテンプレート画像データに対する類似度が高くなるフレーム画像データにおける画素領域を被写体の目が含まれる画素領域として特定することができる。なお、この処理を行うことで、異常目が含まれる画素領域と通常目が含まれる画素領域との双方の画像データがテンプレート化される。
このステップS310の処理を行うことで、ステップS305における異常目の検出時に異常目が検出されない場合、言い換えれば、被写体の目が通常目となる場合や、異常目として検出されない不完全な異常目の場合であっても、目が含まれる画素領域を特定することが可能となる。なお、目が含まれる画素領域の位置データはバッファメモリ25に書き込まれる。
ステップS311は、AFエリアを設定する処理である。例えばステップS305において異常目が検出されている場合には、異常目の画素領域の位置データがバッファメモリ25に記憶されている。CPU50は、この異常目の画素領域の位置データを参照してAFエリアを設定する。一方、ステップS305において異常目が検出されていない場合には、ステップS310にて実行されるテンプレートマッチング処理により特定される画素領域の位置データを参照してAFエリアを設定する。
ステップS312は、フレーム画像を表示する処理である。画像処理回路30は、バッファメモリ25に記憶されたフレーム画像データに対して解像度変換処理を実行することで、フレーム画像データにおける解像度をLCD39における解像度に変換する。解像度変換処理が行われたフレーム画像データ(解像度変換処理済みのフレーム画像データ)は、表示制御回路40に出力される。表示制御回路40は、解像度変換処理済みのフレーム画像データに基づくフレーム画像をLCD39に表示する。なお、ステップS311の処理を実行することで、AFエリアが設定されることから、表示制御回路は、フレーム画像と、設定されるAFエリアを示すエリア枠とをLCD39に重畳表示する。
ステップS313は、動画記憶処理である。画像処理回路30は、フレーム画像データに対して動画記憶処理を実行する。なお、動画記憶処理とは、取り込まれるフレーム画像データに対する圧縮符号化処理を行いながら動画像ファイルを作成し、記憶媒体38に書き込む処理である。
ステップS314は、レリーズボタンの操作があるか否かを判定する処理である。レリーズボタン52が操作されたか否かを判定する処理である。このステップS314の処理もステップS301と同様にして判定される。CPU50は、第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2からの操作信号がそれぞれ入力されたときにレリーズボタン52が操作されたと判定する。この場合、CPU50は、ステップS314の判定処理をYesとする。この場合、動画撮影が終了し、図4のフローチャートに基づく処理が終了する。
一方、これら第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2からの操作信号がそれぞれ入力されない場合や、第1スイッチSW1からの操作信号のみが入力された場合には、CPU50は、ステップS314の判定処理をNoとする。この場合には、ステップS303に戻り、引き続き動画撮影が継続される。
この場合も、異常目の領域をAFエリアに設定した焦点調節を行うことが可能となるので、被写体がペットなどの動物であっても、動物に焦点(ピント)を合わせた動画像を取得することが可能となる。また、被写体認識の技術を用いなくとも、異常目や、異常目を含む領域の位置を特定することができるので、移動する被写体に基づく動画撮影を行う場合であっても、被写体を追尾しながらAF処理(追尾AF処理)を実行することが可能となる。
この第3実施形態では、異常目が検出されない場合や、異常目として検出されない不完全な異常目の場合にテンプレートマッチング処理を行うことで、AFエリアを設定しているが、異常目の検出の有無に関係なくテンプレートマッチング処理を行うようにしてもよい。
この第3実施形態では、フレーム画像データから異常目を検出する場合、第1実施形態と同様に、異常目となる色情報と同一の色情報を有する画素の領域を抽出しているが、この他に、第2実施形態と同様に、動画像データを生成する際に用いるフレーム画像データと、異常目を検出する際に用いるフレーム画像データとを交互に取得していき、これらフレーム画像データの差分から、閾値以上となる画素の領域を抽出することも可能である。
なお、第3実施形態では、動画撮影に係る処理について説明しているが、動画撮影に限定される必要はなく、撮影待機状態にて取り込まれるスルー画像に対しても追尾AF処理を実行することも可能である。この場合、ステップS302からステップS312の処理を所定時間間隔で実行すれば、被写体に焦点を合わせたスルー画像をLCD39に表示させることが可能となる。なお、この場合、異常目が発生しているスルー画像に対しては、異常目を補正してLCD39に表示すればよい。
10…デジタルカメラ、30…画像処理回路、31…異常目検出部、32…画像補正部、35…内蔵メモリ、36…プロファイルデータ、39…LCD、41…閃光装置、42…検査光発光装置、50…CPU、55…AE処理部、56…AF処理部、57…AFエリア設定部

Claims (7)

  1. 被写体に向けて光を照射する照射部と、
    前記照射部により前記光が照射された前記被写体の像を撮像する撮像部と、
    前記撮像部による撮像により得られる画像から前記被写体に生じる異常目を検出する異常目検出部と、
    前記異常目検出部により検出された前記異常目を含む領域を、焦点調節時に用いる領域に設定する領域設定部と、
    を備えたことを特徴とするデジタルカメラ。
  2. 請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、
    前記異常目の色情報を前記被写体の種類に合わせて複数記憶した情報記憶部を、備え、
    前記異常目検出部は、前記情報記憶部に記憶された色情報のいずれかを用いて、前記撮像部により得られた画像から前記異常目を検出することを特徴とするデジタルカメラ。
  3. 請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、
    前記撮像部は、前記照射部により前記光が照射された前記被写体の像と、前記照射部による前記光の照射が停止されたときの前記被写体の像とをそれぞれ撮像し、
    前記異常目検出部は、前記被写体に前記光が照射されたときに得られる画像と、前記光が照射されていないときに得られる画像との差分を用いて、前記異常目を検出することを特徴とするデジタルカメラ。
  4. 請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、
    前記撮像部は、所定時間間隔で画像を取得することが可能であり、
    前記異常目検出部は、前記所定時間間隔毎に取得される画像のそれぞれに対して前記異常目の検出を行い、
    前記領域設定部は、前記異常目検出部により検出された前記異常目を含む領域を前記焦点調節時に用いる領域として設定することを特徴とするデジタルカメラ。
  5. 請求項4に記載のデジタルカメラにおいて、
    前記異常目検出部により前記異常目が検出されたときに、該異常目を含む領域から構成される第1のテンプレート画像を生成する第1の画像生成部と、
    前記異常目検出部により検出された前記異常目を補正する異常目補正部と、
    前記異常目補正部により補正された異常目を含む領域から構成される第2のテンプレート画像を生成する第2の画像生成部と、
    をさらに備え、
    前記領域設定部は、前記異常目検出部により前記異常目が検出されない場合に、前記異常目が検出されていない画像に対して、前記第1のテンプレート画像と前記第2のテンプレート画像との双方のテンプレート画像を用いたテンプレートマッチングを行うことで前記焦点調節時に用いる領域を設定することを特徴とするデジタルカメラ。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のデジタルカメラにおいて、
    前記領域設定部により設定された前記焦点調節時に用いる領域に基づいて焦点調節を実行する焦点調節部を備えていることを特徴とするデジタルカメラ。
  7. 請求項6に記載のデジタルカメラにおいて、
    前記焦点調節部による焦点調節の際に、前記検出された異常目の色情報に基づいた光を前記照射部から照射させる制御部を、さらに備えていることを特徴とするデジタルカメラ。
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