JP2012037182A - 冷蔵庫 - Google Patents

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純一 福岡
Tomoyasu Saeki
友康 佐伯
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【課題】縦仕切り体の上部に冷蔵庫内部からの冷気が当たらないようにして縦仕切り体の表面の結露を防止する。
【解決手段】観音開き式扉の一方の扉5の反枢支側の裏面に取り付けられ、観音開き式扉の間の隙間を閉塞する縦仕切り体7の上端の上の隙間に貯蔵室3の内部からの冷気が流入しないように冷蔵庫1の天井9から縦仕切り体7の上部にかけて下方に向かって垂れ下がるように延出する冷気流入防止部13を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、冷蔵庫に関し、特に観音開き式扉を有する冷蔵庫に関する。
観音開き式扉を有する冷蔵庫においては、観音開き式扉の一方の扉と他方の扉との間の隙間を閉塞するように一方の扉の裏面に回動式の縦仕切り体が取り付けられている。この縦仕切り体は、観音開き式扉の一方の扉と他方の扉との間の上部から下部まで延在し、両扉の隙間を閉塞し、この隙間から冷気が外部に流出することを防止している。
特開2009-228964号公報
上述したように、観音開き式扉の冷蔵庫の縦仕切り体は、観音開き式扉の一方の扉と他方の扉との間の上部から下部まで延在し、両扉の隙間を閉塞しているが、この縦仕切り体の上方の冷蔵庫の天井には、観音開き式扉の一方の扉の開閉に連動して縦仕切り体の回動を制御するガイド片が取り付けられ、また縦仕切り体の上部には前記ガイド片と嵌合し、この嵌合により一方の扉の開閉に連動して縦仕切り体を回動させるガイド溝が設けられているため、観音開き式扉の一方の扉と他方の扉との間の上部は、隙間がないように縦仕切り体により完全に覆われてなく、前記ガイド片やガイド溝などの部材を挟んで、縦仕切り体の上端の上に隙間があり、この部分の断熱を完全することは難しかった。
従って、この縦仕切り体の上部に冷蔵庫内部からの冷気が直接当たり、縦仕切り体の表面と内面との温度差が大きくなり、縦仕切り体の表面に結露が発生する場合が想定される。
なお、このような結露を防止するために、従来は、縦仕切り体にヒータを設けているが、このようなヒータの削除またはヒータへの入力電力の低減などを考慮して、縦仕切り体の表面に結露が発生しにくい構造が要望されている。
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、縦仕切り体の上部に冷蔵庫内部からの冷気が当たらないようにして縦仕切り体の表面の結露を防止し得る冷蔵庫を提供することにある。
上記課題を達成するため、実施形態によれば、観音開き式扉の一方の扉の反枢支側の裏面に取り付けられ、観音開き式扉の間の隙間を閉塞する縦仕切り体の上端の上の隙間に貯蔵室の内部からの冷気が流入しないように冷蔵庫の天井から縦仕切り体の上部にかけて下方に向かって垂れ下がるように延出する冷気流入防止部を設ける。
本発明の一実施形態に係わる観音開き式扉の一方の扉の裏面に縦仕切り体を取り付けられた冷蔵庫の一部を示す断面図である。 図1に示す冷蔵庫に取り付けられている冷気流入防止部材を拡大して示す側面図である。 図1に示す冷蔵庫をその観音開き式扉を除去した状態で正面側から見た図である。 図1に示す冷蔵庫に取り付けられている冷気流入防止部材を上側から見た平面図である。 図1に示す冷蔵庫の扉に取り付けられている縦仕切り体および冷蔵庫の天井に取り付けられている冷気流入防止部材を冷蔵庫の上から天井を取り外して示す説明図である。
以下、図面を用いて、本発明を実施するための形態(以下、実施形態と称する)を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係わる観音開き式扉の一方の扉の裏面に縦仕切り体を取り付けられた冷蔵庫の一部を示す断面図である。同図に一部が示される冷蔵庫1は、貯蔵室3の前面開口部に取り付けられた観音開き式扉の一方の扉5の裏面に縦仕切り体7が取り付けられている。この縦仕切り体7は、観音開き式扉の一方の扉5と図示しない他方の扉との間の隙間を閉塞している。
更に詳しくは、縦仕切り体7は、貯蔵室3の前面開口部の左右両側に回動自在に枢支されて前面開口部を閉塞および開放する観音開き式扉の一方の扉5の反枢支側の裏面に取り付けられ、観音開き式扉の一方の扉5と他方の扉との間の隙間を閉塞している。なお、縦仕切り体7の上方には、冷蔵庫1の天井9が図示され、また縦仕切り体7と一方の扉5の裏面との間には、ガスケット10が設けられ、このガスケット10により縦仕切り体7と一方の扉5の裏面との間を更に完全にシールしている。
縦仕切り体7の上方の天井9の下面には、冷気流入防止部材11が取り付けられている。この冷気流入防止部材11は、図2にも若干異なる角度から拡大して図示するように、縦仕切り体7の上端の上の隙間に貯蔵室3の内部からの冷気が入らないように冷蔵庫1の天井9から縦仕切り体7の上部にかけて下方に向かって垂れ下がるように延出している冷気流入防止部13と、一方の扉5の開閉に連動して縦仕切り体7を回動させるように下方に向かって延出するガイド片15とを有する。
すなわち、冷気流入防止部13は、ガイド片15とともに冷気流入防止部材11として一体的に構成されている。また、冷気流入防止部13の下端は、本実施形態では、ガイド片15の下端より下方に延出してなく、すなわち冷気流入防止部13は、ガイド片15よりも短く形成され、これにより冷蔵庫1の扉を開けた時に冷気流入防止部13が目立たないようにするとともに、貯蔵室3への貯蔵物の出し入れに影響がないようにしている。なお、逆に、冷気流入防止部13の下端がガイド片15の下端より下方に延出していてもよい。
一方、縦仕切り体7の上端には、冷気流入防止部材11の前記ガイド片15が嵌合し、このガイド片15との嵌合により一方の扉5の開閉に連動して縦仕切り体7を回動させるガイド溝21が設けられている。
なお、このガイド溝21は、縦仕切り体7の一部を構成するものであるが、このガイド溝21を構成する縦仕切り体7の上端の上に前記隙間が僅かに存在し、そのため従来はこの間隙部分の断熱構造が弱いものに成り勝ちであった。
すなわち、貯蔵室3の後方には貯蔵室3を前方に向けて冷気を吹き出す吹き出し口を有するダクトが設置されており、通常は冷気流入防止部13の真後の位置に吹き出し口が設けられる。つまり、このダクト内をエバポレータによって冷却された冷気がファンによって下方から上方に向かって流れ、吹き出し口から吹き出し、後述する冷気(矢印200で示す)の流れとなる。
本実施形態では、この間隙部分に冷蔵庫内部、冷気吹き出し口からの冷気が直接当たらないように前記冷気流入防止部13が下方に垂れ下がるように延出し、前記吹き出し口からの冷気が矢印200で示すように冷気流入防止部13に当たって下方に流れ、前記隙間部分に当たらないようにしている。従って、縦仕切り体7の表面と内面との温度差も大きくならず、縦仕切り体7の表面に結露が発生することはない。
また、冷気流入防止部13の下方に垂れ下がった下端は、縦仕切り体7の上部、すなわちガイド溝21を構成する縦仕切り体7の上端よりも下方に延出していることが上述した貯蔵室3内部からの冷気が矢印200で示すように確実に下方に流れ、隙間に入らせないためにも望ましいことである。
冷気流入防止部13の後面、すなわち貯蔵室3の内部に向かう後面は、貯蔵室3の前面開口部に向かって、すなわち一方の扉5に向かって傾斜している。すなわち、冷気流入防止部13の後面の上端、すなわち冷気流入防止部13の後面の天井9の下面に取り付けられた上端は、貯蔵室3の内部に寄るように取り付けられ、後面の下端は、貯蔵室3の内部から離れて前面開口部に向かうように形成され、これにより冷気流入防止部13の後面は貯蔵室3の前面開口部に向かって傾斜している。
このような冷気流入防止部13の後面の傾斜により、貯蔵室3内部からの冷気が冷気流入防止部13の傾斜した後面に当たった場合、矢印200で示すように、冷気は確実に下方に流れ、縦仕切り体7の上部に当たることはない。従って、上述した結露の発生もない。
図3は、図1に示す冷蔵庫1をその観音開き式扉を除去した状態で正面側から見た図である。なお、図1は、観音開き式扉を付けた状態において図3の線B−Bに沿った断面図である。
図3から分かるように、縦仕切り体7の上方の天井9の下面に取り付けられた冷気流入防止部材11は、縦仕切り体7の横幅よりも広い幅を持って、観音開き式扉の両扉の開放自由端部を覆い、これにより貯蔵室3内部からの冷気が縦仕切り体7の上部に当たらないようになっている。すなわち、冷気流入防止部13の横幅は、縦仕切り体7の上端の上の隙間に貯蔵室3の内部からの冷気が流入しないだけの幅を有し、これにより縦仕切り体7の上端の上の隙間に冷気が流入することを適確に防止している。
図4は、前記冷気流入防止部材11を上側から見た平面図である。図4において、上側が冷蔵庫1の前面開口部、すなわち観音開き式扉が取り付けられる側であり、下側が貯蔵室3に面する側である。この冷気流入防止部材11のほぼ中央の左右両側には、ねじ孔31が2個形成され、このねじ孔31を用いて、冷気流入防止部材11は、冷蔵庫1の天井9に取り付けられている。
図5は、図1に示す冷蔵庫1の観音開き式扉5、6の一方の扉5に取り付けられている縦仕切り体7および冷蔵庫1の天井に取り付けられている冷気流入防止部材11を冷蔵庫1の上から天井を取り外して図示する説明図である。
図5に示すように、縦仕切り体7は、前側左端の角部が枢支軸71により一方の扉5の裏面に回動自在に枢支されている。この縦仕切り体7は、同図では、冷気流入防止部材11の下側に位置しているため、一部が点線で示されているが、冷気流入防止部材11の前記ガイド片15が嵌合する前記ガイド溝21が左下から右上に向かうように円弧状に若干傾斜して形成されている。そして、縦仕切り体7は、ガイド溝21とガイド片15との嵌合により、一方の扉5の開閉に連動して枢支軸71を中心に回動し、図示のように一方の扉5に平行な位置と垂直な位置をとるようになっている。すなわち、一方の扉5が図5のように閉じている時には、縦仕切り体7は一方の扉5に平行となり、一方の扉5が開いた時には、縦仕切り体7は一方の扉5に対して垂直になるようになり、貯蔵室3への貯蔵物の出し入れに影響がないようにするとともに、一方の扉5の開閉時に一方の扉5が他方の扉6に当たらないようにしている。
冷気流入防止部13は、縦仕切り体7の枢支軸71寄りに位置するように冷気流入防止部材11に設けられ、これにより縦仕切り体7の枢支軸71の近辺に形成される隙間に貯蔵室3の内部からの冷気が直接流入することを防止している。すなわち、冷気流入防止部13は、貯蔵室3の内部からの冷気を矢印301,302で示すように戻し、縦仕切り体7の上端の上の隙間や枢支軸71の近辺の隙間に冷気が流入することを防止している。
また更に、冷気流入防止部13の横幅、すなわち冷蔵庫1の一方の扉5を閉じた状態において当該一方の扉5に平行な方向の冷気流入防止部材11の横幅は、縦仕切り体7の上端の上の隙間に貯蔵室3の内部からの冷気が流入しないだけの幅を有し、これにより縦仕切り体7の上端の上の隙間や枢支軸71の近辺の隙間に冷気が流入することを適確に防止している。
また、図5に示すように、冷気流入防止部材11は、右側上部が斜めに大きく切り欠かれている。
なお、上記実施形態では、縦仕切り体7は、観音開き式扉の左側の一方の扉5に取り付けられているが、右側の他方の扉6に取り付けられてもよいものである。実施形態は例示であり、発明の範囲はそれらに限定されない。
1 冷蔵庫
3 貯蔵室
5 一方の扉
7 縦仕切り体
9 天井
11 冷気流入防止部材
13 冷気流入防止部
15 ガイド片
21 ガイド溝
71 枢支軸

Claims (7)

  1. 貯蔵室の前面開口部の左右両側に回動自在に枢支され、貯蔵室前面開口部を閉塞および開放する観音開き式扉と、この観音開き式扉の一方の扉の反枢支側の裏面に取り付けられ、観音開き式扉の一方の扉と他方の扉との間の隙間を閉塞する上下方向に延びる回動式の縦仕切り体とを有する冷蔵庫であって、
    前記縦仕切り体の上端の上の隙間に貯蔵室の内部からの冷気が流入しないように冷蔵庫の天井から前記縦仕切り体の上部にかけて下方に向かって垂れ下がるように延出する冷気流入防止部を設けることを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記冷気流入防止部は、前記縦仕切り体の上方の冷蔵庫の天井に取り付けられ、前記一方の扉の開閉に連動して前記縦仕切り体の回動を制御するガイド片と一体的に構成されることを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
  3. 前記冷気流入防止部は、その下端が前記縦仕切り体の上端よりも下方に延出していることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の冷蔵庫。
  4. 前記冷気流入防止部の下端は、前記縦仕切り体の上方の冷蔵庫の天井に取り付けられ前記一方の扉の開閉に連動して前記縦仕切り体の回動を制御するガイド片の下端より下方に延出していないことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  5. 前記冷気流入防止部は、貯蔵室の内部に向かう後面が貯蔵室の前面開口部に向かって傾斜していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  6. 前記冷気流入防止部は、前記縦仕切り体に対して該縦仕切り体を一方の扉の裏面に回動自在に枢支している枢支軸寄りに配設されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  7. 前記冷気流入防止部の冷蔵庫の一方の扉を閉じた状態において当該一方の扉に平行な方向の横幅は、縦仕切り体の上端の上の隙間に貯蔵室の内部からの冷気が流入しないだけの幅を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
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JP2019020003A (ja) * 2017-07-13 2019-02-07 日立アプライアンス株式会社 冷蔵庫

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