JP2012036752A - 密閉型圧縮機 - Google Patents

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作田  淳
Yoshiyuki Nikami
義幸 二上
Hiroyuki Kono
博之 河野
Akira Iwashida
鶸田  晃
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Abstract

【課題】吸入経路を通過する際に冷媒ガスが加熱されたり、高温高圧の冷媒ガスが吸入経路へと漏れ込んだりすることより、循環量の低下を引き起こす恐れがある。
【解決手段】吸入経路17を吸接管16と吸入管56と内管57で構成し、湾曲部16rを有する吸接管16に対し、遠心力を考慮した最適な位置に内管57を配置することで、冷媒ガスの吸入経路17で発生する圧力損失を抑制し、効率良く圧縮室15へと冷媒ガスを供給することが可能となり、体積効率の高い密閉型圧縮機を提供することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、冷暖房空調装置や冷蔵庫等の冷却装置、あるいはヒートポンプ式の給湯装置等に用いられる密閉型圧縮機に関するものである。
従来、空調装置や冷却装置などに用いられる密閉型圧縮機は、一般に、冷凍サイクルから戻ってきた冷媒ガスを圧縮機構部で圧縮し、冷凍サイクルへと送り込む役割を果たしている。冷凍サイクルから戻ってきた冷媒ガスは吸入経路を経て、圧縮機構部に形成された圧縮室へと供給される。その後、圧縮されて高温高圧状態となった冷媒ガスは、圧縮機構部から密閉容器内へと吐出され、密閉容器に設けられた吐出管から冷凍サイクルへと送り込まれる。
冷凍サイクルから戻ってきた冷媒ガスは低温状態であるが、吸入経路を経て圧縮室へと送り込まれる過程で熱を受ける(=吸入加熱)。そのため実際に圧縮室にとじ込む時点では、冷媒ガスは膨張し、循環量の低下を引き起こしてしまう。この対策として、吸入経路に二重管部材を備え、冷媒ガスへの熱伝達を抑制する方法がある(例えば、特許文献1参照)。
図6は特許文献1に記載された従来の圧縮機の縦断面図である。冷媒ガスは吸入管91の内周部よりなる吸入経路90を経て圧縮室92に導かれる。この吸入管91の外周部には外側管93が備えられており、これにより吸入管91と外側管93の間には、周囲の熱から断熱する吸入冷媒断熱手段として断熱層94が形成される。以上の構成により、周囲の熱が吸入管91や内周部を流れる冷媒ガスに伝達することを抑制している。
特開2008−169816号公報
しかしながら前記従来の構成では、冷凍サイクルと接続する吸接管95の形状に関しては何ら開示していない。一般的に圧縮機を冷凍サイクルと接続する際には、可能な限りコンパクトに冷凍サイクルを完結させるため、吸入経路90に湾曲部を形成し、冷媒ガスを密閉容器内に導くまでに、流れの向きを変えている。例えば湾曲部を吸接管95に形成した場合、その内部を冷媒ガスが通過する際に湾曲部で遠心力が働き、吸接管95の下流側端部では、軸中心からずれた位置が最大速度となるような速度分布となる。このような速度分布となっている冷媒ガスに対し、吸入管91を吸接管95と同軸に配置しても、圧力損失が増大してしまい、冷媒ガスを効率良く圧縮室92へと供給することができないという課題を有していた。
本発明は前記従来の課題を解決するもので、吸入経路を吸接管と吸入管と内管で構成し、湾曲部を有する吸接管に対し、遠心力を考慮することで最適な位置に内管を配置したものである。これにより、冷媒ガスの吸入経路で発生する吸入加熱及び圧力損失を抑制し、効率良く圧縮室へと冷媒ガスを供給することが可能となり、体積効率の高い密閉型圧縮機を提供することができる。
密閉容器内に圧縮機構部を備え、圧縮機構部に冷媒ガスを圧縮する圧縮室と、圧縮室に冷媒ガスを供給する吸入経路を形成した密閉型圧縮機であって、吸入経路は湾曲部を有する吸接管と、吸接管に固定した吸入管と、吸入管の内周部に配置した内管から構成され、吸接管の下流側端部と吸入管の上流側端部を略同軸で接続し、吸入管内壁と内管外壁の間に形成される隙間を不均一となるように内管を配置したものである。
かかる構成によれば、圧縮機を含めた冷凍サイクルをコンパクトに完結させることができ、かつ冷媒ガスの吸入経路で発生する吸入加熱及び圧力損失を抑制し、効率良く圧縮室へと冷媒ガスを供給することが可能となり、体積効率の高い密閉型圧縮機を提供することができる。
本発明の密閉型圧縮機は、吸入経路を吸接管と吸入管と内管で構成し、湾曲部を有する吸接管に対し、遠心力を考慮した最適な位置に内管を配置することで、冷媒ガスの吸入経路で発生する吸入加熱及び圧力損失を抑制し、効率良く圧縮室へと冷媒ガスを供給することが可能となり、体積効率の高い密閉型圧縮機を提供することができる。
本発明の実施の形態における密閉型圧縮機の縦断面図 本発明の実施の形態における圧縮機構部の横断面図 本発明の実施の形態における圧縮機構部の要部拡大断面図 本発明の実施の形態における圧縮機構部の要部拡大断面図 本発明の実施の形態における圧縮機構部の要部拡大断面図 従来のスクロール圧縮機の縦断面図
第1の発明では、密閉容器内に圧縮機構部を備え、圧縮機構部に冷媒ガスを圧縮する圧縮室と、圧縮室に冷媒ガスを供給する吸入経路を形成した密閉型圧縮機であって、吸入経路は湾曲部を有する吸接管と、吸接管に固定した吸入管と、吸入管の内周部に配置した内管から構成され、吸接管の下流側端部と吸入管の上流側端部を略同軸で接続し、吸入管内壁と内管外壁の間に形成される隙間を不均一となるように内管を配置したものである。この構成によれば、圧縮機を含めた冷凍サイクルをコンパクトに完結させることができ、かつ冷媒ガスの吸入経路で発生する吸入加熱及び圧力損失を抑制し、効率良く圧縮室へと冷媒ガスを供給することが可能となり、体積効率の高い密閉型圧縮機を提供することができる。
第2の発明では、第1の発明の圧縮機後部を、固定スクロール及び旋回スクロールを用いて構成されるスクロール式圧縮機構部としたものである。この構成によれば、スクロール方式の圧縮機では、旋回スクロールの外壁側と内壁側に2つの圧縮室を形成し、これらの圧縮室の少なくとも一方に冷媒ガスを送り込むことができるため、吸入経路を通過する冷媒ガスの流れがせき止められることはなく、連続的に圧縮室へと供給される。よって湾曲部を持った吸接管に対し、最適な位置に内管を配置することで、圧縮機を含めた冷凍サイクルをコンパクトに完結させることができ、かつ冷媒ガスの吸入経路で発生する吸入加熱及び圧力損失を抑制し、さらに吸入経路を通過する冷媒ガスを絶え間なく連続して圧縮室へと送り込むことができるため、より体積効率の高い密閉型圧縮機を提供することができる。
第3の発明では、特に第1または2に記載の吸入管内壁と内管外壁によって形成される隙間に関して、吸接管の湾曲部の曲率中心に対し、中心側の隙間を広く、反対側の隙間を狭くしたものである。この構成によれば、吸接管の下流側端部では遠心力の影響により、
湾曲部の曲率中心に対し軸中心より外側で速度が最大となるため、内管の軸を最大速度の方向に移動させることで、圧力損失を抑制でき、体積効率の向上を図ることができる。
第4の発明では、特に第1から3に記載の吸接管の湾曲部を略90度としたものである。この構成によれば、湾曲部における管路圧力損失を抑制し、高い圧縮機性能を実現しつつ、圧縮機の周囲に無駄なスペースを作ることなくシステムとして構成できるため、冷凍サイクルをコンパクトに設計することが可能となる。
第5の発明では、特に第1から4に記載の吸入管と内管で形成される隙間の一端を閉塞したものである。この構成によれば、隙間の一端を閉塞し冷媒ガスを滞留させることで、断熱効果を高めることができ、高い体積効率を実現することができる。
第6の発明では、特に第1から5に記載の冷媒ガスを、高圧冷媒、例えば二酸化炭素としたものである。この場合、特に冷媒ガスの密度が高いため、圧力損失の比率も大きくなり、また温度差が大きくなるため、冷媒ガスは吸入経路を通過する際に加熱されやすくなる。そのため本発明の構成の効果が顕著に現れ、高効率を実現する密閉型圧縮機を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る密閉型圧縮機の縦断面図である。ここではスクロール方式の密閉型圧縮機を例にとって、その動作、作用を説明する。
図1に示すように、本発明の密閉型圧縮機は、密閉容器1と、その内部に圧縮機構部2、モータ部3を備えて構成されている。密閉容器1内に溶接や焼き嵌めなどして固定したシャフト4の主軸受部材11と、この主軸受部材11上にボルト止めした固定スクロール12との間に、固定スクロール12と噛み合う旋回スクロール13を挟み込んでスクロール式の圧縮機構部2を構成している。旋回スクロール13と主軸受部材11との間には、旋回スクロール13の自転を防止して円軌道運動するように案内するオルダムリングなどによる自転拘束機構14を設け、シャフト4の上端にある偏心軸部4aにて旋回スクロール13を偏心駆動することにより、旋回スクロール13を円軌道運動させる。これにより固定スクロール12と旋回スクロール13との間に形成している圧縮室15が、外周側から中央部に向かって容積を縮めながら移動することを利用して、密閉容器1外の冷凍サイクルに通じた吸接管16と、吸接管16に接続された吸入管56からなる吸入経路17を経て冷媒ガスを吸入し、圧縮室15に閉じ込んだのち圧縮を行う。所定の圧力に到達した冷媒ガスは、固定スクロール12の中央部の吐出口18からリード弁19を押し開けて、密閉容器1内に吐出される。
シャフト4の下端にはポンプ25が設けられ、ポンプ25の吸い込み口が貯油部20内に存在するように配置する。ポンプ25はスクロール圧縮機と同時に駆動されるため、ポンプ25は密閉容器1の底部に設けられた貯油部20にあるオイル6を、圧力条件や運転速度に関係なく、確実に吸い上げることができ、オイル切れの心配も解消される。ポンプ25で吸い上げたオイル6は、シャフト4内を通縦しているオイル供給穴26を通じて圧縮機構部2に供給される。なお、オイル6をポンプ25で吸い上げる前もしくは吸い上げた後に、オイルフィルタ等でオイル6から異物を除去すると、圧縮機構部2への異物混入が防止でき、更なる信頼性向上を図ることができる。
圧縮機構部2に導かれたオイル6の圧力は、スクロール圧縮機の吐出圧力とほぼ同等で
あり、旋回スクロール13に対する背圧源ともなる。これにより、旋回スクロール13は固定スクロール12から離れたり片当たりしたりするようなことはなく、所定の圧縮機能を安定して発揮する。さらにオイル6の一部は、供給圧や自重によって、逃げ場を求めるようにして偏心軸部4aと旋回スクロール13との嵌合部、シャフト4と主軸受部材11との間の軸受部5に進入してそれぞれの部分を潤滑した後落下し、貯油部20へ戻る。
高圧領域30に供給されたオイル6の別の一部は、旋回スクロール13に形成され、かつ高圧領域30に一開口端を有する経路51を通って、自転拘束機構14が位置している背圧室29に進入する。進入したオイル6は、スラスト摺動部及び自転拘束機構14の摺動部を潤滑するのに併せ、背圧室29にて旋回スクロール13の背圧印加の役割を果たしている。
ここで冷媒ガスの圧縮に関して、詳細に説明する。図2は固定スクロール12に旋回スクロール13を噛み合わせた状態の圧縮機構部2の横断面図であり、(I)〜(IV)の順番に位相を90度刻みでずらした状態を示す図である。ここで旋回スクロール13のラップ外壁と固定スクロール12のラップ内壁に囲まれて形成される圧縮室を第1の圧縮室15a、旋回スクロール13のラップ内壁と固定スクロール12のラップ外壁に囲まれて形成される圧縮室を第2の圧縮室15bとする。図2の(I)は、第1の圧縮室15aが冷媒ガスを閉じ込めた瞬間の状態であり、その圧縮室を15a−1とする。その後、第1の圧縮室15aは、(II)の15a−2、(III)の15a−3、(IV)の15a−4、(I)の15a−5、(II)の15a−6、(III)の15a−7と移動し、(IV)の15a−8では固定スクロール12の中心部に形成された吐出口18を経て、密閉容器1内に吐出される。
冷媒ガスは圧縮が進むにつれ高温高圧状態となり、吐出口18からリード弁19を押し開けて吐出した冷媒ガスは、固定スクロール12の反ラップ面へと導かれる。すなわち、固定スクロール12は高温状態の冷媒ガスと接触しているため、運転中の固定スクロール12の温度は、冷媒ガスの吐出温度に近い温度まで上昇している。
一方、低温状態の冷媒ガスは、密閉容器1外の冷凍サイクルと通じる吸接管16及び吸入管56からなる吸入経路17を通過し、圧縮室15へと供給されるが、吸入経路17を通過する際に外部から加熱され、膨張してしまう(=吸入加熱)。このように冷媒ガスを圧縮室15に閉じ込める行程において加熱・膨張が生じると、循環量が低下し、体積効率の低下、圧縮機効率の低下を招いてしまう。
図3、図4、図5は圧縮機構部2の拡大断面図である。図3に示すように、上記課題を防止する方法として、吸入管56の内周部に内管57を配置するものがある。この構成では、内管57の外周部と吸入管56の間に形成される隙間58が断熱層の役目を果たし、冷媒ガスが内管57の内周部を通過することで、外部からの加熱を大幅に低減でき、圧縮室15へ供給する間に発生する冷媒ガスの膨張を抑制することができる。
しかし本発明における圧縮機は、例えば空調用や給湯用に用いられる冷凍サイクルの一部を構成するデバイスである。そのため吸接管16と吐出管28には銅管などが接続され、他のデバイスと連結することで閉回路を構成する。例えば、空調用の冷凍サイクルを例にとると、必要な冷凍(もしくは暖房)能力を維持しつつ、可能な限りコンパクトにする方が、設置面やコスト面から考えても望ましい。結果として、圧縮機の吸接管16や吐出管28は、湾曲部を設けることで他のデバイスと連結されることになる。ここでは密閉容器1の半径方向に吸接管16があり、軸方向に吐出管28がある場合を例にとり説明していく。具体的な構成としては、吸接管16に湾曲部16rを形成し、吸接管16の接続口16iを吐出管28と同じ方向に向ける。これによって冷凍サイクルとの接続が容易とな
り、またコンパクトに構成することが可能となる。一方で、湾曲部16rを形成することによって、吸入経路17の途中で冷媒ガスの流れの向きが変わることになり、冷媒ガスが湾曲部16rを通過する際に遠心力が働くことになる。その結果、冷媒ガスの速度分布は、直管における速度分布と異なってくるため、内管57を吸接管16の下流側端部16oと同軸に配置しても、圧力損失が増大してしまい、冷媒ガスを効率良く圧縮室92へと供給することができない。
そこで図4に示すように、湾曲部16rでの速度分布を考慮して、吸入管56と内管57の軸中心をずらして配置し、吸入管56の内壁と内管57の外壁の間に形成される隙間58を不均一に設定する。このように構成することで、冷媒ガスが湾曲部16rを通過してから内管57に流れ込むまでに発生する圧力損失を、最小限にとどめることができる。すなわち、効率良く圧縮室へと冷媒ガスを供給することが可能となるため、体積効率の高い密閉型圧縮機を提供することができる。ちなみに、吸入管56と内管57の軸中心をずらす方法としては、例えば吸入管56の内周面に嵌合する部材に軸中心から偏心した孔を形成し、その部分に内管57を取り付けることで、内管57を保持する方法がある。
なお、冷媒ガスが吸接管16の下流側端部16oと内管57の通路断面積をできる限り近づける方が、圧力損失を極力抑制できるという点で望ましい。
また、本実施の形態ではスクロール方式を例にとって説明したが、例えばロータリ方式やレシプロ方式、その他の密閉型圧縮機においても、同等の効果を得ることができる。
次にスクロール方式特有の効果を以下に記す。スクロール方式の密閉型圧縮機では、前述したように第1の圧縮室15aと第2の圧縮室15bの2つの圧縮室が形成される。吸入経路17が一箇所の場合においては、対称型のスクロール、非対称型のスクロールに限らず、旋回スクロール13の外壁側と内壁側の少なくとも一方に冷媒ガスを供給することになる。すなわち、吸入経路17を通過する冷媒ガスの流れがせき止められることはなく、圧縮室15aと15bの少なくとも一方へと供給される。よって湾曲部16rを有する吸接管16の下流側端部16oに対し、最適な位置に内管57を配置することで、圧縮機を含めた冷凍サイクルをコンパクトに完結させることができ、かつ冷媒ガスの吸入経路17で発生する吸入加熱及び圧力損失を抑制し、さらに吸入経路17を通過する冷媒ガスを絶え間なく連続して、圧縮室15a、15bへと送り込むことができるため、より体積効率の高い密閉型圧縮機を提供することができる。
また吸入管56の内壁と内管57の外壁によって形成される隙間58を、吸接管16の湾曲部16rの曲率中心16cに対し、中心側の隙間58mを広く、反対側の隙間58nを狭くする。この構成によれば、吸接管16の下流側端部16oでは遠心力の影響により、湾曲部16rの曲率中心16cに対し軸中心より外側で速度が最大となる。すなわち、内管57の軸を最大速度の方向に移動させることで、冷媒ガスを効率的に内管57へと送り込むことができるので、内管57の入り口で発生する圧力損失を最小限にとどめ、体積効率の向上を図ることができる。
また図5に示すように、吸接管16の湾曲部16rを略90度とすることにより、湾曲部16rにおける管路圧力損失を抑制し、高い圧縮機性能を実現しつつ、圧縮機の周囲に無駄なスペースを作ることなくシステムとして構成できるため、冷凍サイクルをコンパクトに設計することが可能となる。
また同じく図5に示すように、吸入管56と内管57で形成される隙間58の一端を閉塞することで、さらに断熱効果を高めることができる。具体的な構成は、隙間58の上流側もしくは下流側のどちらか一方に部材59を配置して閉塞するものであり、冷媒ガスが
隙間58に滞留することになる。すなわち、圧縮室15に送り込まれる直前の吸入経路17は外周側から、吸入管56、冷媒ガスが滞留した隙間58、内管57の順で構成、配置されるので、内管57の内周部を通過する冷媒ガスへの加熱が大幅に抑制でき、体積効率の高い密閉型圧縮機を提供することが可能となる。
最後に冷媒ガスを、高圧冷媒、例えば二酸化炭素とした場合、特に冷媒ガスの密度が高いため、圧力損失の比率も大きくなる。また温度差も大きくなるため、冷媒ガスは吸入経路17を通過する際に加熱されやすくなる。そのため本発明の構成の効果が顕著に現れ、高効率を実現する密閉型圧縮機を提供することができる。
以上のように、本発明にかかる密閉型圧縮機は、吸入経路を吸接管と吸入管と内管で構成し、湾曲部を有する吸接管に対し、遠心力を考慮した最適な位置に内管を配置することで、冷媒ガスの吸入経路で発生する圧力損失を抑制し、効率良く圧縮室へと冷媒ガスを供給することが可能となり、体積効率の高い密閉型圧縮機を提供することができる。さらに、製品であるルームエアコン等の空調機やヒートポンプ式給湯機として、より省エネで環境に優しい快適な製品とすることが可能である。
1 密閉容器
2 圧縮機構部
3 モータ部
12 固定スクロール
13 旋回スクロール
14 自転拘束機構
15 圧縮室
16 吸接管
16i 吸接管の接続口
16c 曲率中心
16o 下流側端部
16r 湾曲部
17 吸入経路
18 吐出口
56 吸入管
57 内管
58 隙間
58m 中心側の隙間
58n 反対側の隙間

Claims (6)

  1. 密閉容器内に圧縮機構部を備え、前記圧縮機構部に冷媒ガスを圧縮する圧縮室と、前記圧縮室に冷媒ガスを供給する吸入経路を形成した密閉型圧縮機であって、
    前記吸入経路は湾曲部を有する吸接管と、前記吸接管に固定した吸入管と、前記吸入管の内周部に配置した内管から構成され、
    前記吸接管の下流側端部と前記吸入管の上流側端部を略同軸で接続し、前記吸入管内壁と前記内管外壁の間に形成される隙間を不均一となるように前記内管を配置してなる密閉型圧縮機。
  2. 前記圧縮機後部は、固定スクロール及び旋回スクロールを用いて構成されるスクロール式圧縮機構部であることを特徴とする請求項1に記載の密閉型圧縮機。
  3. 前記吸入管内壁と前記内管外壁によって形成される前記隙間は、前記吸接管の湾曲部の曲率中心に対し、中心側の隙間を広く、反対側の隙間を狭くしてなる請求項1または2に記載の密閉型圧縮機。
  4. 前記吸接管の湾曲部を略90度としてなる請求項1から3のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機。
  5. 前記吸入管と前記内管で形成される隙間の一端を閉塞してなる請求項1から4のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機。
  6. 冷媒ガスを、高圧冷媒とした請求項1から5のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機。
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