JP2012035369A - 電解加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の孔を非直線状に配列させる場合であっても穿孔作業の作業性を向上させてタクトタイムを短縮させることができると共に孔の位置精度の向上を図ることができる電解加工装置を提供することを目的する。
【解決手段】被加工物Xに対向させた管状の電極棒2の先端から電解液を流出させると共に電極棒2の先端と被加工物Xとの間に直流電圧を印加することで被加工物Xを穿孔加工する電解加工装置1において、複数の電極棒2をそれぞれ把持する複数の把持部4と、複数の把持部4が非直線状に配列された状態でも複数の把持部4に対して相互に同期して軸回転力を付与可能な回転機構5と、回転機構5を駆動させる駆動源6と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、被加工物を穿孔加工する電解加工装置に関する。
従来の穿孔加工技術としては、機械加工やレーザ加工、放電加工、電解加工等があるが、例えばガスタービンの動翼に冷却孔を穿孔する加工方法としては、動翼が難削材、高温部材であると共に冷却孔のアスペクト比が大きいことを鑑みて、電解加工による穿孔加工が望ましい。
上記した電解加工による穿孔加工を行う装置として、従来、例えば下記特許文献1に記載されているような、動翼(被加工物)に対向させた管状の電極棒の先端から電解液を流出させると共に電極棒の先端と動翼との間に直流電圧を印加することで動翼を穿孔加工する電解加工装置が提供されている。この電解加工装置には、複数の電極棒の上端を把持する主軸(把持部)と、主軸を昇降させる昇降機構と、が備えられている。この電解加工装置によれば、複数の電極棒の先端(下端)を動翼の翼頂面に隙間をあけて対向させた後、電極棒の先端から電解液を流出させると共に電極棒の先端と動翼との間に直流電圧を印加しつつ、昇降機構によって主軸を下降させて電極棒を下方に向けて徐々に進行させていく。
また、動翼に冷却孔を穿孔する電解加工装置として、従来、例えば下記特許文献2に記載されているような、電極棒を軸回転させる回転機構が備えられ、電極棒を軸回転させながら冷却孔を穿孔することが可能な電解加工装置が提案されている。この際、特許文献2では、電極棒先端の周方向に、導電性フィンや傾斜を追加することで、軸回転する電極棒によって、冷却孔の内周面に冷却流体の乱流発生手段である螺旋状の凹凸を形成している。これにより、冷却孔によるガスタービン動翼やガスタービン静翼等のガスタービン高温用部材の冷却性能を向上させることができる。
実開平4−2522号公報 特開2008−38774号公報
上記した後者の電解加工装置では、複数の電極棒を軸回転させているが、通常、複数の電極棒が直線状に配列され、これらの電極棒を軸回転させる回転機構が備えられている。ところで、例えばガスタービンの動翼は、一般に矩形平板状に形成されてなく、断面が湾曲した翼形状を呈している。このため、複数の冷却孔も非直線状に配列させる必要がある。したがって、上記した従来の電解加工装置によって動翼に複数の冷却孔を穿孔する際には、電極棒に対する動翼の相対的な位置を変更させつつ穿孔作業を複数回に分けて行うことで、非直線状に配列された複数の冷却孔を形成する。このような穿孔方法では、タクトタイムが増加するだけでなく、動翼と加工装置の相対的な位置変更の際の位置決め誤差等により、冷却孔の位置精度が低下することになる。
本発明は、上記した従来の問題が考慮されたものであり、複数の孔を非直線状に配列させる場合であっても回転させながら行う穿孔作業の作業性を向上させてタクトタイムを短縮させることができると共に孔の位置精度の向上を図ることができる電解加工装置を提供することを目的としている。
本発明に係る電解加工装置は、上記した課題を解決するべく、下記の特徴を有する。
すなわち、本発明に係る電解加工装置は、被加工物に対向させた管状の電極棒の先端から電解液を流出させると共に前記電極棒の先端と前記被加工物との間に直流電圧を印加することで前記被加工物を穿孔加工する電解加工装置において、複数の前記電極棒をそれぞれ把持する複数の把持部と、該複数の把持部が非直線状に配列された状態でも該複数の把持部に対して相互に同期して軸回転力を付与可能な回転機構と、該回転機構を駆動させる駆動源と、を備えることを特徴としている。
このような特徴を有する電解加工装置では、まず、複数の把持部に電極棒をそれぞれ把持させ、それらの電極棒の先端を被加工物にそれぞれ対向させる。そして、各電極棒の先端から電解液をそれぞれ流出させると共に各電極棒の先端と被加工物との間に直流電圧をそれぞれ印加することで被加工物に複数の孔を同時に穿孔する。このとき、回転機構を駆動源によって駆動させ、複数の把持部を同時にそれぞれ軸回転させる。これにより、電極棒が軸回転しながら上記した穿孔加工が進んで被加工物に孔が形成される。そして、複数の把持部が非直線状に配列されていても、これら複数の把持部を回転機構によって同時に軸回転させることが可能であるので、非直線状に配列された複数の孔を同時に穿孔させることが可能である。
また、本発明に係る電解加工装置は、前記被加工物に対して相対的に移動する前記電極棒を案内する電極ガイドが備えられていることが好ましい。
これにより、電極棒が電極ガイドによって所定方向に案内されながら被加工物に対して相対的に移動し、被加工物に対する穿孔が進行する。
また、本発明に係る電解加工装置は、複数の前記電極棒に電流をそれぞれ通電させる通電部と、各電極棒ごとに前記通電を制御する通電制御部と、が備えられていることが好ましい。
これにより、通電部から各電極棒に電流が通電され、各電極棒の先端と被加工物との間に直流電圧がそれぞれ印加される。このとき、通電制御部によって電極棒に対する通電が各電極棒ごとにそれぞれ個別に制御されるので、電極棒の先端と被加工物との間に印加される直流電圧が各孔に応じて各電極棒ごとに適宜調整される。
また、本発明に係る電解加工装置は、前記回転機構の被加工物側の反対側に、内部に前記電解液を貯留すると共に複数の前記電極棒の基端にそれぞれ連通された電解液チャンバが配設され、該電解液チャンバの内部が、前記電極棒の径ごと又は各電極棒ごとに複数の液室に区画されており、各液室ごとに前記電解液の流量を制御する液流制御部が備えられていることが好ましい。
仮に、異なる径の電極棒が、区分けされていない電解液チャンバ(同一の液室)にそれぞれ連通されていると、電極棒の径によって流通抵抗が異なるため、電解液は、抵抗の小さい方(大径)の方に流入し易くなって、抵抗の大きい方(小径)に流入し難くなる。よって、小径の電極棒に電解液が流れない問題が生じる場合がある。これに対し、電解液チャンバの内部を前記電極棒の径ごと又は各電極棒ごとに区画することで、小径の電極棒にも電解液が十分に流入される。
また、異なる径の電極棒に電解液がそれぞれ流入する場合であっても、異なる径の電極棒に対して同一の圧力で流通させると、大径の電極棒における流通量が小径の電極棒における流通量よりも少量となる。また、電極棒の配置によっては電解液の経路長などの流路の違いから流通量が異なる場合もある。これに対し、各液室ごと、つまり、電極棒の径ごと又は各電極棒ごとに電解液の流量を制御することにより、各電極棒の径や電極棒の配置に応じた適量の電解液が電極棒から流出される。
また、本発明に係る電解加工装置は、前記液流制御部が、電極棒の先端から流出する電解液の流量を一定に維持する定流量制御で前記電解液の流通を制御することが好ましい。
電極棒の先端から流出した電解液は、穿孔中の孔の開口端から排出されるが、穿孔が進行するに従い孔長が長くなって電解液の排出における圧力損失が徐々に増大する。よって、仮に、電極棒の先端から流出する電解液の圧力を一定に維持する定圧力制御で電解液の流通を制御すると、穿孔が進行するに従い電解液の排出量が低減され、孔底(孔の進行方向の先端側)にスラッジが溜まって電極棒と被加工物とが短絡する等の問題が生じる。これに対し、定流量制御で電解液の流通を制御すると、穿孔が進行して電解液の排出における圧力損失が増大しても、その分、電解液の流出圧力が上昇していき、電極棒の先端から流出する電解液の流量が一定に維持されるため、電解液が一定に排出され続ける。
また、本発明に係る電解加工装置は、前記把持部に、前記回転機構に係合されて該回転機構の軸回転力が伝達される第一把持部材と、該第一把持部材に対して脱着可能に取り付けられていると共に前記電極棒を把持する第二把持部材と、が備えられていることが好ましい。
電極棒を装着する際には、通常、装置取り合いから不自然な姿勢での装着作業となる場合が多いが、上記した把持部を有する電解加工装置では、電極棒を装着する際には、第一把持部材から取り外した第二把持部材で電極棒を把持した後、その第二把持部材を第一把持部材に取り付けることで、電極棒を装着させることができる。これにより、電極棒を直接触ることなく、電極棒の装着が行われる。
また、本発明に係る電解加工装置は、前記回転機構が、前記駆動源の駆動軸に固定された駆動側回転体と、複数の前記把持部にそれぞれ固定された複数の把持部側回転体と、前記駆動側回転体の回転力を複数の前記把持部側回転体にそれぞれ伝達する回転伝達手段と、を備えていることが好ましい。
これにより、駆動源の駆動軸が回転することで駆動側回転体が回転し、該駆動側回転体の回転力が回転伝達手段を介して複数の把持部側回転体にそれぞれ伝達され、それら複数の把持部側回転体がそれぞれ回転する。これにより、複数の把持部が同時にそれぞれ軸回転し、各把持部にそれぞれ把持された複数の電極棒がそれぞれ軸回転する。
本発明に係る電解加工装置によれば、複数の電極棒が非直線状に配列された場合であっても各電極棒をそれぞれ同時に軸回転させることができるので、非直線状に配列された孔の穿孔作業の作業性を向上させてタクトタイムを短縮させることができる。また、同時に複数の電極棒を軸回転させながら穿孔作業を行うことができることで、動翼との相対的な位置変更を最小限として、位置決め誤差等の発生を防止し位置精度を向上させることができる。
本発明の第1の実施の形態を説明するための電解加工装置の模式図である。 本発明の第1の実施の形態を説明するための電解加工装置の部分縦断面図である。 本発明の第2の実施の形態を説明するための電解加工装置の部分縦断面図である。 本発明の第3の実施の形態を説明するための電解加工装置の模式図である。 本発明の第3の実施の形態を説明するための電解加工装置の部分横断面図である。 本発明の第3の実施の形態を説明するための回転伝達手段を表した斜視図である。 本発明の第4の実施の形態を説明するための電解加工装置の模式図である。 本発明の第4の実施の形態を説明するための電解加工装置の部分横断面図である。 本発明の第4の実施の形態を説明するための回転伝達手段を表した斜視図である。
以下、本発明に係る電解加工装置の第1から第4の実施の形態について、図面に基いて説明する。
[第1の実施の形態]
まず、第1の実施の形態について、図1、図2に基づいて説明する。
なお、本実施の形態では、後述する電極棒2の先端側、つまり穿孔方向の前方側(図1における下側)が下方であり、その反対側、つまり電極棒2の基端側(図1における上側)が上方となっている。
図1に示すように、電解加工装置1は、動翼X(被加工物)の翼頂部から翼根部に向けて複数の冷却孔Hを穿孔する穿孔装置であって、動翼Xの端面に対向させた管状の電極棒2の先端から電解液を流出させると共に電極棒2の先端(下端)と動翼Xの被穿孔部分との間に直流電圧を印加することで動翼Xの被穿孔部分を電解させて動翼Xに穿孔加工を行う電解加工装置である。また、本実施の形態における電解加工装置1は、複数の冷却孔Hを同時に穿孔可能な装置であり、複数の電極棒2が装着されている。
上記した電解加工装置1の概略構成としては、電極棒2と、ワーク固定冶具3と、把持部4と、回転機構5と、駆動源6と、通電部7と、筐体8と、電解液チャンバ9と、昇降機構10と、電極ガイド11と、通電制御部12と、液流制御部13と、を備えている。
電極棒2は、先端と把持部以外は絶縁され、可撓性を有する円筒形状の棒材であり、例えばチタン等の導電性材料からなる。なお、電解加工装置1には、径の異なる複数種類の電極棒2が備えられており、例えば図1に示す例では、両端の電極棒2Aと中間の電極棒2Bとは径が異なる。
ワーク固定冶具3は、動翼Xを固定する台座であり、動翼Xが縦置き姿勢(翼根部を下にして翼頂部を上向きにした姿勢)で載置されている。このワーク固定冶具3には、動翼Xを固定する図示せぬ固定手段が備えられており、ワーク固定冶具3上の動翼Xは固定される。
筐体8は、断面視矩形状の箱体であり、内部に回転機構5と通電部7とがそれぞれ収容されている。この筐体8の上壁部80及び下壁部81には、互いに上下に対向配置された一対の回転軸受82、83が複数配設されている。詳しく説明すると、図2に示すように、上壁部80には、下部が上部よりも拡径された多段状の貫通孔84が複数形成されており、これらの貫通孔84の下部の内側に回転軸受82がそれぞれ嵌合されている。また、下壁部81のうち、上記した複数の貫通孔84に対向する位置には、上下部が中間部よりもそれぞれ拡径された多段状の貫通孔85がそれぞれ形成されており、これらの貫通孔85の上部の内側に回転軸受83がそれぞれ嵌合されている。なお、これらの貫通孔84、85は、後述する複数の把持部4の配列に合わせて配設されている。
把持部4は、電極棒2の上部を把持するチャックホルダであり、図1に示すように、上記した筐体8に複数配設されている。この把持部4は、上記した一対の回転軸受82、83を介して筐体8に軸回転可能に支持されている。詳しく説明すると、図2に示すように、把持部4は、上下方向に沿って延設されていると共に内側に電極棒2が挿通される筒部40と、筒部40の下端に設けられて電極棒2を径方向外側から締め付ける締付部41と、筒部40が挿通された筒状のスラスト方向受け42と、を備えている。筒部40の上端部は、筐体8の上壁部80の貫通孔84内に挿入され、その貫通孔84内の回転軸受82を介して軸回転可能に支持されている。筒部40の下部は、筐体8の下壁部81の貫通孔85の内側に挿通され、その貫通孔85内の回転軸受83を介して軸回転可能に支持されている。また、筒部40の下部には、上記した下壁部81の貫通孔85の下端部の内側に嵌合されたOリング状のシール材43が外装されており、このシール材43によって筒部40と貫通孔85との間がシールされている。
締付部41は、上記した下壁部81の貫通孔85の下端から下方に向けて突出された筒部40の下端に固定されている。締付部41は、下端から上方に向かうに従って漸次縮径されていると共に筒部40の内側に連通されたテーパー孔を有する楔受け状のチャック本体44と、チャック本体44に上下動可能に外装されたカバー45と、カバー45に取り付けられてチャック本体44のテーパー孔の内側に挿入された楔状の締付部材46と、を備えている。この締付部41では、締付部材46の内側に電極棒2を挿通させた状態でカバー45をチャック本体44に対して上昇させて締付部材46をチャック本体44のテーパー孔の内側に押し込むことで、楔効果によって締付部材46が縮径され、この締付部材46に電極棒2が締め付けられて保持される。
スラスト方向受け42は、筒部40を支持して電極棒2のスラスト方向(軸方向)への移動を規制する部材であり、その概略構成としては、後述する受動ギア51と下側の回転軸受83との間に介在された円筒形状の第一スラスト方向受け42Aと、後述する受動ギア51と上側の回転軸受82との間に介在された円環形状の第二スラスト方向受け42Bと、を備えている。上記した第一、第二スラスト方向受け42A、42Bの内側に筒部40がそれぞれ挿嵌されている。
また、図1に示すように、複数の把持部4は、複数の冷却孔Hの非直線的な配列に応じて、平面視非直線状に配列されている。例えば、動翼Xが円弧状に湾曲されており、複数の冷却孔Hを円弧状に配列させて穿孔する場合には、複数の把持部4は、平面視円弧状に配列される。
なお、把持部4(筒部40、締付部41及びスラスト方向受け42)は、導電性を有する金属材料からなり、この把持部4を介して通電部7から電極棒2に電流が通電される。
回転機構5は、複数の把持部4が非直線状に配列された状態でもそれら複数の把持部4に対して相互に同期して軸回転力を付与可能な機構であり、後述する駆動源6の駆動軸60に固定された駆動側回転体(駆動ギア50)と、複数の把持部4にそれぞれ固定された複数の把持部側回転体(受動ギア51)と、駆動側回転体の回転力を複数の把持部側回転体にそれぞれ伝達する回転伝達手段(駆動ギア50及び受動ギア51の歯部)と、を備えている。具体的に説明すると、回転機構5は、複数のギア50、51を噛合させた構成からなるギア構造であり、その概略構成としては、駆動源6の駆動軸60に装着された駆動ギア50と、複数の把持部4(筒部40)にそれぞれ装着された受動ギア51と、を備えている。駆動ギア50は、駆動軸60に軸支されており、複数の受動ギア51のうちのいずれかに噛合されている。隣り合う受動ギア51同士は、互いに噛合されており、一方の受動ギア51の軸回転に伴い他方の受動ギア51が反対方向に軸回転する構成となっている。なお、本実施の形態では、回転機構5が複数(2つ)のユニットに分けられており、隣り合う受動ギア51同士が噛合された複数の受動ギア51が2組備えられている。
駆動源6は、上記した回転機構5を駆動させる機構であり、駆動軸60を軸回転させるモータである。駆動源6は、筐体8の上面に載置されており、駆動軸60は、筐体8の上壁部80を貫通して筐体8の内側に軸回転可能に挿入されている。なお、本実施の形態では、駆動源6は筐体8の両端部分にそれぞれ配設されている。
通電部7は、電解に必要な電流を複数の電極棒2にそれぞれ通電させる電流供給部であり、各電極棒2ごとにそれぞれ設けられている。詳しく説明すると、図2に示すように、通電部7は、上記した把持部4(筒部40、締付部41、スラスト方向受け42)を介して電極棒2に電流を通電させるものであり、軸回転する把持部4に対して通電可能なカーボン、白金或いはチタン等のブラシからなる。この通電部7は、筐体8の内側に配設されており、把持部4の第一スラスト方向受け42Aの外周面に摺接する摺接部70と、摺接部70を把持部4側に付勢するスプリングや板バネ等の付勢部71と、付勢部材71を介して摺接部70を保持するホルダー部72と、を備えている。
図1に示すように、通電制御部12は、電極棒2に対する通電を各電極棒2ごとに制御する手段である。この通電制御部12は、各通電部7に電気的に接続されていると共に図示せぬ電源に電気的に接続されており、各通電部7に対して個別に電流を供給すると共にその電流値を適宜設定する。
電解液チャンバ9は、内部に電解液が貯留される液室93を有する部材であり、断面視矩形状の箱体からなる。この電解液チャンバ9は、筐体8の上面に載置されて回転機構5の上方に配設されている。この電解液チャンバ9の下壁部90には、筐体8の上壁部80の複数の貫通孔84にそれぞれ連通される複数の連通孔91が形成されている。これらの連通孔91の内側には、把持部4の筒部40の上端から突出された電極棒2の上部がそれぞれ挿通されており、これらの電極棒2の上端部は、連通孔91の上端から電解液チャンバ9の内側(液室93)にそれぞれ挿入されている。また、連通孔91の上端部には、内側に電極棒2が挿通されたOリング状のシール材92が嵌合されており、このシール材92によって連通孔91の上端部がシールされて電解液チャンバ9内の電解液が筐体8内に流入することが防止されている。
また、図1に示すように、電解液チャンバ9の内部は、隔壁94によって電極棒2の径ごとに複数の液室93A、93B、93Cに区画されている。詳しく説明すると、電解液チャンバ9の内部には、1又は複数の隔壁94が配設されており、これらの隔壁94によって電解液チャンバ9の内部が複数の液室93A、93B、93Cに分割されている。これらの液室93A、93B、93Cには、各液室93A、93B、93Cごとに、1本の電極棒2の上端部又は同一径の複数の電極棒2の上端部が挿入されており、各液室93A、93B、93Cは、それらの電極棒2にそれぞれ連通されている。例えば、図1では、電解液チャンバ9の内側には、互いに対向する一対の隔壁94が配設され、両端の液室93A、93Cと中間の液室93Bとが形成されている。両端の液室93A、93Cには、複数の電極棒2のうちの両端に配設された電極棒2Aの上端部がそれぞれ挿入されている。一方、中間の液室93Bには、複数の電極棒2のうちの中間に配設された複数の電極棒2Bの各上端部がそれぞれ挿入されている。これら複数の電極棒2Bは、同一径であると共に前記した両端の電極棒2Aと径が異なる。
また、電解液チャンバ9には、各液室93A、93B、93Cごとに、その液室93A、93B、93Cに電解液を供給する供給管95がそれぞれ接続されている。この供給管95は、図示せぬ電解液タンク等の電解液供給源に接続されており、その供給源から供給管95を介して電解液チャンバ9内に電解液が供給される。また、図2に示すように、電解液チャンバ9の下壁部90には、各液室93ごとに、その液室93内の電解液を排出するドレン孔96がそれぞれ形成されており、このドレン孔96は、ドレン孔96内に着脱可能に嵌合されたプラグ97によって閉塞されている。
なお、上記した電解液としては、電解に用いられる公知の加工液を使用することが可能であり、例えば硝酸液などを使用することができる。
液流制御部13は、図1に示すように、各液室93A、93B、93Cに供給される電解液の流量を各液室93A、93B、93Cごとに個別的に制御する手段である。また、液流制御部13は、電極棒2の先端から流出する電解液の流量を一定に維持する定流量制御で電解液の流通を制御するものである。例えば、液流制御部13は、各供給管95に定流量弁96をそれぞれ設けて、それらの定流量弁96を個別に制御する構成などがある。
昇降機構10は、把持部4、筐体8及び電解液チャンバ9を一体的に昇降させる機構である。詳しく説明すると、昇降機構10は、筐体8を昇降させることで、筐体8に装着された複数の把持部4と、筐体8内の回転機構5及び通電部7と、筐体8上の駆動源6及び電解液チャンバ9とをまとめて昇降させる機構であり、例えばボールネジ機構やシリンダー機構などの公知の往復動機構を用いることができる。
電極ガイド11は、上記した昇降機構10によって動翼Xに対して相対的に移動する複数の電極棒2を案内する案内部であり、電極ガイド11によって複数の電極棒2の下部の進行方向がそれぞれ案内される。この電極ガイド11は、複数の電極棒2がそれぞれ挿通される複数のガイド孔14が形成されたブロック状の部材からなる。詳しく説明すると、この電極ガイド11は、筐体8とワーク固定冶具3との間に配設されており、把持部4の下端とガイド孔14の上端との間には、電極棒2を撓ませることができる程度の間隔があけられており、また、電極ガイド11の下面は、動翼Xの穿孔面(翼頂部の先端面)に対向されている。複数のガイド孔14は、各冷却孔Hの穿孔位置及び穿孔角度に対応した貫通孔であり、このガイド孔14の中心軸線の延長線上に沿って電極棒2が進行して冷却孔Hが穿孔される。
次に、上記した構成からなる電解加工装置1の使用方法について説明する。
まず、複数の把持部4に電極棒2をそれぞれ把持させて複数の電極棒2を装着させる。具体的に説明すると、予め、昇降機構10によって筐体8等を上昇させておき、筐体8と電極ガイド11との間隔を広げておく。そして、把持部4の締付部41のカバー45をチャック本体44に対して下げて締付部材46の内側を拡径させた状態にし、この締付部材46の下端から締付部材46の内側に電極棒2を挿入し、この電極棒2を把持部4の筒部40内及び電解液チャンバ9の連通孔91内を通してシール材92から電解液チャンバ9の内部(液室93)に電極棒2の基端を挿入させる。その後、締付部41のカバー45をチャック本体44に対して上昇させて締付部材46を縮径させ、締付部材46によって電極棒2の外周面を締め付けて電極棒2を把持する。また、電極棒2の下端部は、各々に対応する電極ガイド11のガイド孔14の内側に挿通させておく。
次に、ワーク固定冶具3に動翼Xを固定する。具体的に説明すると、動翼Xの翼頂部を上向きにした縦置き姿勢でワーク固定冶具3上に動翼Xを載置し、この動翼Xを図示せぬ固定手段によって固定する。これにより、電極棒2の先端(下端)が動翼Xの翼頂部の端面にそれぞれ対向する。
次に、昇降機構10によって電極棒2を上下動させて電極棒2の下端と動翼Xの上端面との間の間隔を最適な寸法に調整する。これにより、後述する電解加工を効率的に実施することができる。
次に、昇降機構10によって各電極棒2を下降させながら、各電極棒2の先端から電解液をそれぞれ流出させると共に各電極棒2の先端と動翼Xとの間に直流電圧をそれぞれ印加することで、動翼Xに複数の冷却孔Hを同時に穿孔する。
具体的に説明すると、また、このとき、昇降機構10によって筐体8などを徐々に下降させることで筐体8に取り付けられた複数の把持部4が一体に下がっていき、これらの把持部4にそれぞれ把持された複数の電極棒2が同時に下降していく。
なお、加工に際し、供給管95から電解液チャンバ9内に電解液を供給する。これにより、液室93内の電解液が電極棒2内を流通して電極棒2の下端から流出する。このとき、電解液チャンバ9の内部が隔壁94によって電極棒2の径ごとに複数の液室93A、93Bに区画されているため、径が異なる2種の電極棒2A、2Bのうちの小径の方にも電解液が十分に流入される。また、液流制御部13によって各液室93A、93Bごとに電解液の流量が制御されているので、各電極棒2A、2Bの径に応じたそれぞれ適量の電解液が流通する。
また、通電部7によって各電極棒2に電流を流し、各電極棒2の先端と動翼Xとの間に直流電圧をそれぞれ印加する。すなわち、通電部7から把持部4の筒部40に電流が流され、この電流が筒部40から締付部41に伝達されて締付部41の締付部材46から電極棒2に伝達される。これにより、電極棒2の先端と動翼Xとの間に直流電圧が印加される。
上述したように、複数の電極棒2の先端と動翼Xとの間に電解液がそれぞれ供給されると共に直流電圧がそれぞれ印加されることで、動翼Xのうちの各電極棒2の先端に対向する部分がそれぞれ電解され、複数の冷却孔Hが同時に穿孔され、さらに、昇降機構10によって各電極棒2が同時に下降していくことで、複数の冷却孔Hの穿孔が同時に進行する。このとき、電極ガイド11のガイド孔14によって各電極棒2の進行方向がそれぞれ案内されるので、動翼Xの形状に沿って複数の冷却孔Hが非直線的に穿孔される。また、液流制御部13によって定流量制御で電解液の流通を制御するため、穿孔が進行して電解液の排出における圧力損失が増大しても、その分、電解液の流出圧力が上昇していき、電極棒2の先端から流出する電解液の流量が一定に維持される。したがって、穿孔された孔(冷却孔H)の上端から電解液が一定量で排出され続ける。また、通電制御部12によって電極棒2に対する通電が各電極棒2ごとにそれぞれ個別に制御される。これにより、電極棒2の先端と動翼Xとの間に印加される直流電圧が、各冷却孔Hに応じて各電極棒2ごとに適宜調整される。
また、上述したように動翼Xに冷却孔Hを穿孔する際、駆動源6によって回転機構5を駆動させ、この回転機構5によって電極棒2を軸回転させる。具体的に説明すると、駆動源6を駆動させて駆動軸60を軸回転させる。これにより、駆動軸60に固定された駆動ギア50が回転し、この駆動ギア50に噛合された受動ギア51が回転し、互いに噛合された複数の受動ギア51がそれぞれ回転する。その結果、各受動ギア51にそれぞれ固定された複数の把持部4がそれぞれ軸回転し、各把持部4にそれぞれ把持された各電極棒2が軸回転する。これにより、複数の電極棒2が軸回転しながら上記した穿孔加工が進んで動翼Xに複数の冷却孔Hが形成される。また、上記した回転機構5は、複数の把持部4が非直線状に配列されていても、これら複数の把持部4を同時に軸回転させることが可能であるので、非直線状に配列された複数の冷却孔Hを穿孔する際、複数回に分けて穿孔する必要がなく、動翼Xの複数の冷却孔Hが一度に穿孔される。
上記した構成からなる電解加工装置1によれば、非直線状に配列された複数の冷却孔Hを穿孔する場合であっても、複数の電極棒2を同時に軸回転させながら電解棒2の先端で動翼Xを電解させて穿孔加工を行うことができ、タクトタイムを短縮させることができるとともに、動翼と加工装置の相対的な位置変更の際の位置決め誤差等の発生を防止することができるために冷却孔Hの位置精度の向上を図ることができる。
また、回転機構5が、駆動源6の駆動軸60に固定された駆動ギア50と、複数の把持部4にそれぞれ固定された複数の受動ギア51と、駆動ギア50の回転力を複数の受動ギア51にそれぞれ伝達する回転伝達手段(駆動ギア50及び受動ギア51の歯部)と、を備えているので、複数の把持部4が非直線的に配列された状態であってもそれらの把持部4を同時に軸回転させることが可能であり、電極棒2を回転させながら、非直線的に配列された複数の冷却孔Hを同時に穿孔することができ、非直線状に配列された冷却孔Hの穿孔作業の作業性を向上させてタクトタイムを短縮させることができる。
また、通電制御部12によって電極棒2に対する通電が各電極棒2ごとにそれぞれ個別に制御されることで、電極棒2の先端と動翼Xとの間に印加される直流電圧が各冷却孔Hに応じて各電極棒2ごとに適宜調整されるので、複数の冷却孔Hの穿孔のばらつきを抑えることができ、複数の冷却孔Hを効率的且つ確実に穿孔することができる。
また、電解液チャンバ9の内部が隔壁94によって電極棒2の径ごとに区画されており、小径の電極棒2に対しても電解液が十分に流入されるので、複数の電極棒2(冷却孔H)が同一径でない場合であっても、各電極棒2に電解液をそれぞれ流入させることができ、複数の電極棒2を確実に同時穿孔することができる。
しかも、液流制御部13によって各電極棒2の径ごとに電解液の流量を制御するため、各電極棒2の径に応じた適量の電解液が電極棒2から流出されるので、複数の電極棒2(冷却孔H)が同一径でない場合であっても、複数の電極棒2のうちのいずれかに対して電解液の供給過多や供給不足が生じることを防止することができ、複数の電極棒2を確実かつ効率的に同時穿孔することができる。
また、液流制御部13によって定流量制御を行うため、穿孔が進行して電解液の排出における圧力損失が増大しても、その分、電解液の流出圧力が上昇していき、電極棒2の先端から流出する電解液の流量が一定に維持されるため、電解液が一定に排出され続ける。これにより、穿孔深さが深くなっても電極棒2の先端にスラッジが溜まりにくくなり、電極棒2と動翼Xとが短絡する問題を防止することができる。また、電解液の排出における圧力損失が増大することによる穿孔効率の低下を防止することができ、効率的に冷却孔Hを穿孔することができる。
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態について、図3に基づいて説明する。なお、本実施の形態は、第1の実施の形態と比較して、電極棒2を把持する把持部104の構成が相違しており、それ以外の構成については、第1の実施の形態と同様である。よって、本実施の形態では、把持部104の構成についてのみ説明する。
図3に示すように、把持部104は、筐体8に取り付けられた第一チャックホルダ140(第一把持部材)と、第一チャックホルダに対して着脱可能に取り付けられた第二チャックホルダ141(第二把持部材)と、を備えている。
第一チャックホルダ140は、第二チャックホルダ141を把持すると共に図1に示す回転機構5に係合されて回転機構5の軸回転力が伝達される部材であり、筐体8に設けられた一対の回転軸受82、83を介して筐体8に軸回転可能に支持されている。詳しく説明すると、第一チャックホルダ140は、上下方向に沿って延設されていると内側に後述する第二チャックホルダ141の筒部146が挿通される筒部142と、筒部142の下端に設けられて第二チャックホルダ141の筒部146の下端部を径方向外側から締め付ける締付部143と、を備えている。
筒部142の上部は、筐体8の上壁部80の貫通孔84内を通って電解液チャンバ9の下壁部90の連通孔91の内側に挿入され、前記した貫通孔84の下部の内側に嵌合された回転軸受82を介して軸回転可能に支持されている。なお、電解液チャンバ9の連通孔91の下端部には拡径部91aが形成されており、この拡径部91aの内側に上記した筒部142が挿入されている。また、筒部142の上部には、前記した貫通孔84の上部の内側に嵌合されたOリング状のシール材144が外装されており、このシール材144によって筒部142と貫通孔84との間がシールされている。筒部142の下部は、筐体8の下壁部81の貫通孔85の内側に挿通され、その貫通孔85の上端部の内側に嵌合された回転軸受83を介して軸回転可能に支持されている。また、筒部142の下部には、上記した下壁部81の貫通孔85の下部の内側に嵌合されたOリング状のシール材145が外装されており、このシール材145によって筒部142と貫通孔85との間がシールされている。また、筒部142の中間部には、回転機構5の受動ギア51が外装されており、また、筒部142の中間部の外周面には、通電部7の摺接部70が摺接されている。締付部143は、上記した貫通孔85から突出した筒部142の下端に固定されている。この締付部143は、径方向に移動可能な図示せぬ押付部材(例えばボルト等)を有しており、この押付部材を第二チャックホルダ141の筒部146の外周面に密接させることで第二チャックホルダ141の筒部146を把持する。
第二チャックホルダ141は、電極棒2を把持する部材であり、第一チャックホルダ140に対して脱着可能に取り付けられている。詳しく説明すると、第二チャックホルダ141は、上下方向に沿って延設されていると内側に電極棒2が挿通される筒部146と、筒部146の下端に設けられて電極棒2を径方向外側から締め付ける締付部147と、を備えている。筒部146は、上記した第一チャックホルダ140の内側に挿通されている。この筒部146の上端は、第一チャックホルダ140の筒部142の上端から突出されて電解液チャンバ9の連通孔91の内側に挿入されている。筒部146の下端は、上記した第一チャックホルダ140の締付部143の内側から下向きに突出されており、この筒部146の下端に締付部147が固定されている。締付部147は、上述した第1の実施の形態における締付部41と同様の構成からなる。
上記した構成からなる把持部104を有する電解加工装置では、電極棒2を装着する際、まず、第二チャックホルダ141を第一チャックホルダ140から取り外す。具体的に説明すると、第一チャックホルダ140の締付部143の押付部材を径方向外側に移動させて第一チャックホルダ140による第二チャックホルダ141の把持を解除し、その後、第一チャックホルダ140の内側から第二チャックホルダ141を引き抜く。
次に、取り外した第二チャックホルダ141で電極棒2を把持する。具体的に説明すると、第二チャックホルダ141の筒部146及び締付部147の内側に電極棒2を挿通させた後、締付部147を締め付けて電極棒2を把持する。
次に、この第二チャックホルダ141を掴持して第二チャックホルダ141を第一チャックホルダ140に装着する。具体的に説明すると、第一チャックホルダ140の下端側から第一チャックホルダ140の締付部143及び筒部142の内側に、第二チャックホルダ141の筒部146を挿入する。そして、第一チャックホルダ140の締付部143の押付部材を径方向内側に移動させてこの締付部143で第二チャックホルダ141の筒部146を締め付けて把持する。これにより、第二チャックホルダ141が第一チャックホルダ140に固定される。このとき、装置取り合いから不自然な姿勢での装着作業となる場合が多いが、電極棒2を直接触ることがないため、電極棒2が曲がりにくい。
上記した把持部104を有する電解加工装置によれば、電極棒2の装着による電極棒2の曲がりが生じにくいので、余分な摺動抵抗が発生しにくく、機構全体にかかる負荷の増大が抑えられ、耐久性の低下を防止することができる。
なお、上記した把持部104では、第一チャックホルダ140(第一把持部材)の内側に第二チャックホルダ141(第二把持部材)が挿入された構成となっているが、本発明は、第一把持部材と第二把持部材との位置関係は適宜変更可能であり、例えば第一把持部材と第二把持部材とが脱着可能に上下に連結された構成であってもよい。
[第3の実施の形態]
次に、第3の実施の形態について、図4から図6に基づいて説明する。なお、本実施の形態は、第1の実施の形態と比較して、複数の把持部4が非直線状に配列された状態でも複数の把持部4に対して相互に同期して軸回転力を付与可能な回転機構205の構成が相違しており、それ以外の構成については、第1の実施の形態と同様である。よって、本実施の形態では、回転機構205の構成についてのみ説明する。
図4に示すように、回転機構205は、後述する駆動源6の駆動軸60に固定された駆動側回転体(ボールネジ250)と、複数の把持部4にそれぞれ固定された複数の把持部側回転体(筒体251)と、駆動側回転体の回転力を複数の把持部側回転体にそれぞれ伝達する回転伝達手段(昇降バー252、及び図6に示すキー253及びキー溝254)と、を備えている。具体的に説明すると、図4、図5に示すように、回転機構205は、駆動軸60に固定されたボールネジ250と、ボールネジ250の軸回転に応じて昇降する昇降バー252と、把持部4に外装された筒体251と、を備えている。
ボールネジ250は、駆動軸60の軸回転に伴い軸回転するネジ部材である。詳しく説明すると、ボールネジ250は、駆動源6の駆動軸60の下端に連結されていると共にその駆動軸60の軸線延長線上に延設されており、筐体8の内側に配設されている。
昇降バー252は、筐体8の内部に配設された昇降可能の昇降体であり、複数の把持部4の側方を通って水平方向に沿って延在されている。この昇降バー252の一端部(駆動源6側の端部)には、上記したボールネジ250に螺合される雌ねじ部255が設けられており、この雌ねじ部255の内側に上記したボールネジ250が挿通されて螺着されている。また、昇降バー252の他端部には、上下に延在する貫通孔状のガイド軸受け256が形成されている。このガイド軸受け256の内側には、筐体8の下壁部81の上面に立設された棒状のガイド86が挿通されており、昇降バー252はガイド86に案内されて鉛直方向に沿って昇降する。
また、昇降バー252の把持部4側の側面には、複数の把持部4に向けてそれぞれ突設されたピン状の複数のキー253が付設されている。複数のキー253は、所定の間隔をあけて配列されており、複数の把持部4にそれぞれ対向する位置にそれぞれ配設されている。また、複数のキー253の長さは、昇降バー252の側面と後述する筒体251の外周面との間隔に応じて長短相違しており、各キー253の先端は、後述する筒体251のキー溝254内に挿入されている。
筒体251は、図6に示すように、把持部4の外周に周設された円筒形状の筒体であり、把持部4に固定されている。この筒体251の外周面には、上記したキー253が挿入されるキー溝254が形成されている。このキー溝254は、筒体251(把持部4)の中心軸線回りに螺旋状に延設されたスパイラル溝である。
上記した構成の回転機構205を備える電解加工装置1では、上述したように動翼Xに冷却孔Hを穿孔する際、駆動源6によって回転機構205を駆動させ、この回転機構205によって電極棒2を軸回転させる。具体的に説明すると、駆動源6を駆動させて駆動軸60を軸回転させる。これにより、駆動軸60に固定されたボールネジ250が軸回転し、このボールネジ250に螺合された雌ねじ部255を有する昇降バー252は、ガイド86に沿って昇降する。そして、昇降バー252が昇降することにより、昇降バー252のキー253と筒体251のキー溝254によって複数の筒体251がそれぞれ軸回転し、これらの筒体251に固定された複数の把持部4及びそれらの把持部4にそれぞれ把持された複数の電極棒2がそれぞれ軸回転する。これにより、複数の電極棒2が軸回転しながら上記した穿孔加工が進んで動翼Xに複数の冷却孔Hが形成される。また、上記した回転機構205は、複数の把持部4が非直線状に配列されていても、キー253の長さを調整することで、これら複数の把持部4を同時に軸回転させることが可能であるので、非直線状に配列された複数の冷却孔Hを穿孔する際、複数回に分けて穿孔する必要がなく、動翼Xの複数の冷却孔Hが一度に穿孔される。
[第4の実施の形態]
次に、第4の実施の形態について、図7から図9に基づいて説明する。なお、本実施の形態は、第1の実施の形態と比較して、複数の把持部4が非直線状に配列された状態でも複数の把持部4に対して相互に同期して軸回転力を付与可能な回転機構305の構成が相違しており、それ以外の構成については、第1の実施の形態と同様である。よって、本実施の形態では、回転機構305の構成についてのみ説明する。
図7に示すように、回転機構305は、後述する駆動源6の駆動軸60に固定された駆動側回転体(駆動ギア350)と、複数の把持部4にそれぞれ固定された複数の把持部側回転体(受動ギア351)と、駆動側回転体の回転力を複数の把持部側回転体にそれぞれ伝達する回転伝達手段(駆動ベルト352)と、を備えている。駆動ギア350は、駆動源6の駆動軸60に装着されたギアであり。駆動軸60に軸支されている。受動ギア351は、把持部4の外周に装着されたギアであり、複数の受動ギア351は、図8(a)に示すように、隣り合う受動ギア351同士を互いに離間させて配列されている。駆動ベルト352は、図8(a)に示すように、複数のギア350、351に巻回された無端状(環状)のベルトであり、各ギア350、351にそれぞれ噛合可能な構成からなる。詳しく説明すると、駆動ベルト352は、隣り合うギア間(駆動ギア350と受動ギア351との間、或いは、隣り合う受動ギア351,351間)で平面視において交差するように波形に巻回されている。なお、図8(b)に示すように、駆動ベルト352は、交差させずに複数のギア350、351に巻回させることも可能である。この場合、駆動ベルト352の外周面にアイドラ353を摺接させて当該駆動ベルト352に張力(テンション)を付与する。また、駆動ベルト352は、図9(a)に示すように、ワイヤー(芯材)352aの外周にスパイラル状の条材352bが巻き付けられた構成からなり、駆動ギア350及び複数の受動ギア351にそれぞれ噛合されている。なお、図9(b)に示すように、駆動ベルト352は、例えばゴム等からなるフレキシブルに変形可能なフレックスラックであってもよい。
上記した構成の回転機構305を備える電解加工装置1では、上述したように動翼Xに冷却孔Hを穿孔する際、駆動源6によって回転機構305を駆動させ、この回転機構305によって電極棒2を軸回転させる。具体的に説明すると、駆動源6を駆動させて駆動軸60を軸回転させる。これにより、駆動軸60に固定された駆動ギア350が回転し、この駆動ギア350に噛合された駆動ベルト352が順送りに移動する。そして、駆動ベルト352が順送りに移動することにより、駆動ベルト352に噛合された複数の受動ギア351がそれぞれ回転し、これらの受動ギア351に固定された複数の把持部4及びそれらの把持部4にそれぞれ把持された複数の電極棒2がそれぞれ軸回転する。これにより、複数の電極棒2が軸回転しながら上記した穿孔加工が進んで動翼Xに複数の冷却孔Hが形成される。また、上記した回転機構305は、複数の把持部4が非直線状に配列されていても、駆動ベルト352を巻回させることで、これら複数の把持部4を同時に軸回転させることが可能であるので、非直線状に配列された複数の冷却孔Hを穿孔する際、複数回に分けて穿孔する必要がなく、動翼Xの複数の冷却孔Hが一度に穿孔される。
以上、本発明に係る電解加工装置の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記した第1の実施の形態では、駆動源6としてモータが2機搭載されているが、本発明は、駆動源6がモータ以外のアクチュエータであってもよく、また、駆動源6の台数は適宜変更可能である。
また、上記した実施の形態では、筐体8と複数の把持部4と回転機構5と通電部7と駆動源6と電解液チャンバ9とをまとめて昇降させる昇降機構10が備えられているが、本発明は、電極棒2と動翼Xとを相対的に移動させることができる構成であればよく、把持部4とワーク固定冶具3とが相対的に上下方向に移動可能となっていればよい。したがって、把持部4などが固定されてワーク固定冶具3を上下方向に移動させる昇降機構が備えられていてもよく、或いは、把持部4及びワーク固定冶具3をそれぞれ上下に移動させる昇降機構が備えられていてもよい。
また、上記した実施の形態では、駆動側回転体と把持部側回転体と回転伝達手段とを備えた回転機構5、205、305が備えられているが、本発明は、他の構成の回転機構を備えた構成にすることも可能である。例えば、把持部4を回転させる駆動源(モータ等)が各把持部4ごとに備えられていてもよい。
また、上記した実施の形態では、定流量制御で電解液の流量を制御しているが、本発明は、その他の制御を行うことも可能であり、例えば電解液の流量を可変させることも可能であり、また、定圧制御で電解液を制御することも可能である。
また、上記した実施の形態では、電解液チャンバ9の内部が、電極棒2の径ごとに複数の液室93A、93B、93Cに区画されており、液流制御部13によって各液室93A、93B、93Cごとに電解液の流通を制御しているが、本発明は、電解液チャンバ9の内部が、各電極棒2ごとに複数の液室に区画されていてもよく、この場合、液流制御部13によって各液室ごと、つまり各電極棒2ごとに電解液の流通を制御してもよい。さらに、本発明は、電解液チャンバ9の内部が区画されていない構成にすることも可能であり、電解液の流通に関して全ての電解棒2に対して同様の制御を行うことも可能である。
また、上記した実施の形態では、各電極棒2ごとに通電部7が設けられ、これらの通電部7を通電制御部12によって各電極棒2ごとに制御する構成となっているが、本発明は、複数の電極棒2に対してまとめて通電する通電部が設けられていてもよく、或いは、全ての電極棒2に対する通電を同様の制御で行うことも可能である。
その他、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 電解加工装置
2 電極棒
4 把持部
5 回転機構
6 駆動源
7 通電部
9 電解液チャンバ
11 電極ガイド
12 通電制御部
13 液流制御部
50 駆動ギア(駆動側回転体)
51 受動ギア(把持部側回転体)
93(93A、93B、93C) 液室
104 把持部
140 第一チャックホルダ(第一把持部材)
141 第二チャックホルダ(第二把持部材)
205 回転機構
250 ボールネジ(駆動側回転体)
251 筒体(把持部側回転体)
252 昇降バー(回転伝達手段)
253 キー(回転伝達手段)
254 キー溝(回転伝達手段)
305 回転機構
350 駆動ギア(駆動側回転体)
351 受動ギア(把持部側回転体)
352 駆動ベルト(回転伝達手段)
X 動翼(被加工物)

Claims (7)

  1. 被加工物に対向させた管状の電極棒の先端から電解液を流出させると共に前記電極棒の先端と前記被加工物との間に直流電圧を印加することで前記被加工物を穿孔加工する電解加工装置において、
    複数の前記電極棒をそれぞれ把持する複数の把持部と、
    該複数の把持部が非直線状に配列された状態でも該複数の把持部に対して相互に同期して軸回転力を付与可能な回転機構と、
    該回転機構を駆動させる駆動源と、
    を備えることを特徴とする電解加工装置。
  2. 請求項1に記載の電解加工装置において、
    前記被加工物に対して相対的に移動する前記電極棒を案内する電極ガイドが備えられていることを特徴とする電解加工装置。
  3. 請求項1又は2に記載の電解加工装置において、
    複数の前記電極棒に電流をそれぞれ通電させる通電部と、各電極棒ごとに前記通電を制御する通電制御部と、が備えられていることを特徴とする電解加工装置。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載の電解加工装置において、
    前記回転機構の被加工物側の反対側に、内部に前記電解液を貯留すると共に複数の前記電極棒の基端にそれぞれ連通された電解液チャンバが配設され、
    該電解液チャンバの内部が、前記電極棒の径ごと又は各電極棒ごとに複数の液室に区画されており、
    各液室ごとに前記電解液の流通を制御する液流制御部が備えられていることを特徴とする電解加工装置。
  5. 請求項4に記載の電解加工装置において、
    前記液流制御部が、電極棒の先端から流出する電解液の流量を一定に維持する定流量制御で前記電解液の流量を制御することを特徴とする電解加工装置。
  6. 請求項1から5の何れか一項に記載の電解加工装置において、
    前記把持部には、
    前記回転機構に係合されて該回転機構の軸回転力が伝達される第一把持部材と、
    該第一把持部材に対して脱着可能に取り付けられていると共に前記電極棒を把持する第二把持部材と、
    が備えられていることを特徴とする電解加工装置。
  7. 請求項1から6の何れか一項に記載の電解加工装置において、
    前記回転機構は、前記駆動源の駆動軸に固定された駆動側回転体と、複数の前記把持部にそれぞれ固定された複数の把持部側回転体と、前記駆動側回転体の回転力を複数の前記把持部側回転体にそれぞれ伝達する回転伝達手段と、を備えていることを特徴とする電解加工装置。
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