JP2012035281A - レーザー加工検知システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】レーザー加工検知システム1は、エンドエフェクタ72を三次元に移動させるロボット7と、エンドエフェクタ72に装着しレーザー光Aを照射するレーザー加工手段2と、レーザー光Aの照射を受けて被加工対象8が溶融したときに発する可視光Bを検知するカメラ3と、ロボット7の制御を行うと共にレーザー加工手段2の制御を行う制御手段6と、レーザー加工の異常の有無を判定する判定手段5とを備えている。判定手段5は、制御手段6に記憶させたレーザー光Aの照射位置と、カメラ3によって検知した可視光Bの発生位置とが一致しているか否かを、複数箇所の加工設定位置81についてまとめて判定する。
【選択図】図1
Description
このリモートレーザー加工方法としては、例えば、十字の可視光を被加工対象に照射(投影)し、この十字の可視光の交点と、加工用レーザー光と同軸状に出射したポインターレーザーから出射した直進可視光とが一致したときに、加工用レーザー光の焦点が被加工対象における加工設定位置に合ったことを示すようにしたものがある。
なお、リモートレーザー加工方法に関するものではないが、例えば、引用文献2のレーザ溶接機においては、ワークに照射したレーザ光の反射光と、溶接箇所から発するプラズマ光とを受光し、これらの光強度の分布に基づいて溶接箇所の欠陥を検出することが開示されている。
上記エンドエフェクタに装着し、焦点距離及び照射方向を調整して被加工対象における加工設定位置にレーザー光を照射するよう構成したレーザー加工手段と、
上記被加工対象を設置した設置部又は上記レーザー加工手段のいずれかに取り付け、上記レーザー光の照射を受けて上記被加工対象が溶融したときに発する可視光を検知すると共に該可視光の発生位置を検知するカメラと、
上記ロボットの制御を行うと共に上記レーザー加工手段の上記焦点距離及び照射方向の制御を行う制御手段と、
該制御手段に記憶させた上記レーザー光の照射位置と、上記カメラによって検知した上記可視光の発生位置とが一致しているか否かを、1箇所又は複数箇所の上記加工設定位置について、逐次又は複数箇所まとめて判定する判定手段とを備えていることを特徴とするレーザー加工検知システムにある(請求項1)。
上記エンドエフェクタに装着し、焦点距離及び照射方向を調整して被加工対象における加工設定位置にレーザー光を照射するよう構成したレーザー加工手段と、
上記被加工対象を設置した設置部又は上記レーザー加工手段のいずれかに取り付け、上記レーザー光の照射を受けて上記被加工対象が溶融したときに発する可視光を検知する可視光検知センサと、
上記ロボットの制御を行うと共に上記レーザー加工手段の上記焦点距離及び照射方向の制御を行う制御手段と、
1箇所の上記加工設定位置に上記レーザー光を照射した直後に逐次上記可視光検知センサが上記可視光を検知したか否かを判定する、又は複数箇所の上記加工設定位置に上記レーザー光を照射した後にまとめて上記可視光検知センサが上記複数箇所の加工設定位置について上記可視光を検知したか否かを判定する判定手段とを備えていることを特徴とするレーザー加工検知システムにある(請求項4)。
カメラは、被加工対象を設置した設置部又はレーザー加工手段のいずれかに取り付けてある。カメラは、設置部に取り付けた場合には、ロボットの原点位置に対する絶対位置として可視光の発生位置を検知することができ、レーザー加工手段に取り付けた場合には、その移動位置に対する相対位置として可視光の発生位置を検知することができる。
これにより、本発明においては、カメラによって被加工対象の加工設定位置において実際にレーザー加工が行われたか否かを検知することができる。また、判定手段によって、制御手段に記憶させた意図する位置において実際にレーザー加工が行われたか否かを判定することができる。
可視光検知センサは、被加工対象を設置した設置部又はレーザー加工手段のいずれかに取り付けてある。
これにより、本発明においては、可視光検知センサによって被加工対象の加工設定位置において実際にレーザー加工が行われたか否かを検知することができる。また、判定手段によって、制御手段に記憶させた意図するタイミングにおいて実際にレーザー加工が行われたか否かを判定することができる。
第1の発明において、制御手段に記憶させるレーザー光の絶対照射位置は、ロボットのエンドエフェクタの位置及び姿勢と、レーザー加工手段の焦点距離及び照射方向とを、被加工対象に対して実際に移動させて教示するオンラインティーチングによって記憶させることができる。また、制御手段に記憶させるレーザー光の絶対照射位置は、コンピュータにおいて動作するソフトウェア上で、ロボット及びレーザー加工手段の主要部を構築し、ソフトウェア上でロボットのエンドエフェクタの位置及び姿勢と、レーザー加工手段の焦点距離及び照射方向とを教示するオフラインティーチングによって記憶させることもできる。
また、上記レーザー光の照射位置と上記可視光の発生位置との一致は、所定の許容範囲を設けて検知することができる。
第1、第2の発明において、上記被加工対象を設置する設置部とは、被加工対象をセットする治具、この治具を取り付けた架台等とすることができる。
この場合には、カメラによる検知を加工設定位置に近い位置で行うことができ、カメラによる可視光の発生位置の検知精度を向上させることができる。
この場合には、判定手段によって、複数箇所の加工設定位置についてまとめて判定を行うことにより、被加工対象全体に対してレーザー加工を行う生産サイクルにおいて、判定を行うための待ち時間をなくす又は短くすることができる。
この場合には、可視光検知センサによる検知を加工設定位置に近い位置で行うことができ、可視光検知センサによる可視光の発生位置の検知精度を向上させることができる。
この場合には、判定手段によって、複数箇所の加工設定位置についてまとめて判定を行うことにより、被加工対象全体に対してレーザー加工を行う生産サイクルにおいて、判定を行うための待ち時間をなくす又は短くすることができる。
(実施例1)
本例のレーザー加工検知システム1は、図2に示すごとく、以下のロボット7、レーザー加工手段2、カメラ3、制御手段6及び判定手段5を備えている。
図1に示すごとく、ロボット7は、エンドエフェクタ72を三次元に移動させるよう構成してある。レーザー加工手段2は、エンドエフェクタ72に装着し、焦点距離及び照射方向を調整して被加工対象8における加工設定位置81にレーザー光Aを照射するよう構成してある。カメラ3は、レーザー加工手段2に取り付けてあり、レーザー光Aの照射を受けて被加工対象8が溶融したときに発する可視光Bを検知すると共にこの可視光Bの発生位置P2を検知するよう構成してある。なお、レーザー光Aは赤外線の光である。
図1に示すごとく、本例のロボット7及びレーザー加工手段2は、リモートレーザー加工を行うものであり、ロボット7の制御手段6による加工位置のティーチングを行ってレーザー加工を行う。
図2に示すごとく、本例のレーザー加工手段2は、6つの回転軸71を備えた多関節ロボット7のエンドエフェクタ72に配設してある。多関節ロボット7における各回転軸71はサーボモータによって駆動するよう構成されており、各サーボモータは、制御手段(制御コントローラ)6によって制御される。また、エンドエフェクタ72の位置・姿勢、移動軌道、移動速度、各回転軸71の角度等は、ティーチングユニット61によって調整、教示が可能である。
なお、図1においては、レーザー加工手段2のレーザー光Aによる加工可能範囲Rを点線によって示す。
制御手段6及び判定手段5は、コンピュータを用いて構築されている。判定手段5は、制御手段6とは別に設けたコンピュータによって構成することができ、制御手段6と同じコンピュータによって構成することもできる。
こうして、被加工対象8におけるすべての加工設定位置81に対してティーチングを行い、制御プログラムとして、制御手段6に格納しておく。
また、複数箇所の加工設定位置81についての異常の有無の検知が終わった後には、他の複数箇所の加工設定位置81のレーザー加工を行い、この他の複数箇所の加工設定位置81についての異常の有無の検知を行う。これにより、被加工対象8の全体に対してレーザー加工を行う生産サイクルにおいて、判定を行うための待ち時間をなくす又は短くすることができる。
カメラ3は、レーザー加工手段2に取り付けてあり、レーザー加工手段2における基準位置から加工設定位置81までの平面方向の位置として、レーザー光Aの照射位置P1を検知することができる。
これにより、本例においては、カメラ3によって被加工対象8の加工設定位置81において実際にレーザー加工が行われたか否かを検知することができる。また、判定手段5によって、制御手段6に記憶させた意図する位置において実際にレーザー加工が行われたか否かを判定することができる。
本例のレーザー加工検知システム1は、カメラ3の代わりに可視光検知センサ4を備えており、可視光検知センサ4により被加工対象8における加工設定位置81に対するレーザー加工が行われたか否かの検知を行う例である(図1参照)。
可視光検知センサ4は、レーザー加工手段2に取り付けてあり、レーザー光Aの照射を受けて被加工対象8が溶融したときに発する可視光Bを検知するよう構成してある。本例の判定手段5は、複数箇所の加工設定位置81にレーザー光Aを照射した後にまとめて可視光検知センサ4が複数箇所の加工設定位置81について可視光Bを検知したか否かを判定する。本例においても、ロボット7、レーザー加工手段2及び制御手段6の構造は上記実施例1と同様である。
制御手段6においては、上記実施例1と同様に、ティーチング(教示)作業を行って、被加工対象8におけるすべての加工設定位置81に対するティーチング(教示)データを、制御プログラムとして記憶しておく。
なお、シャッターが開いた後、レーザー加工は瞬時に行われるため、レーザー加工が正常に行われた場合には、上記各タイミングT1、T2は実質的には略同時となる。
本例においても、レーザー加工検知システム1のその他の構成は上記実施例1と同様であり、上記実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
レーザー加工検知システム1の判定手段5は、以下のようにレーザー加工手段2に発生した異常を検知することができる。
上記実施例1、2において、判定手段5は、可視光検知センサ4が可視光Bの発生位置P2を検知した回数をカウントし、このカウント回数が、制御手段6に記憶したレーザー照射回数(加工設定位置81の数)と一致するか否かを判定することができる。
また、上記実施例1においては、カメラ3によって検知した、加工設定位置81における可視光Bの発生タイミングT2を判定手段5に記憶しておき、レーザー光Aの照射位置P1と可視光Bの発生位置P2との照合を行うと共に、レーザー光Aの照射タイミングT1と可視光Bの発生タイミング(検知タイミング)T2との照合も行うことができる。さらに、これらの照合に加え、上記カウント回数とレーザー照射回数との照合も合わせて行うことができる。
ロボット7及びレーザー加工手段2のティーチングが行われた後には、ロボット7のエンドエフェクタ72を移動させると共にレーザー加工手段2を動作させ、かつレーザー加工を行う状態をカメラ3で撮影する(ステップS101〜S103)。そして、判定手段5によって、制御手段6に記憶したレーザー光Aの照射位置P1とカメラ3によって撮影した可視光Bの発生位置P2とが一致するか否かの照合を行い(S104)、これらが一致しない場合にはレーザー加工の異常を検知する(S105)。
さらに、レーザー光Aの照射タイミングと可視光Bの発生タイミング(検知タイミング)とが一致するか否かの照合を行い(S108)、これらが一致しない場合にはレーザー加工の異常を検知する(S109)。
その後、レーザー溶接の終了になるまでは(S110)、上記ステップS101〜S109を繰り返す。
2 レーザー加工手段
3 カメラ
4 可視光検知センサ
5 判定手段
6 制御手段
7 ロボット
72 エンドエフェクタ
8 被加工対象
81 加工設定位置
A レーザー光
B 可視光
Claims (6)
- エンドエフェクタを三次元に移動させるよう構成したロボットと、
上記エンドエフェクタに装着し、焦点距離及び照射方向を調整して被加工対象における加工設定位置にレーザー光を照射するよう構成したレーザー加工手段と、
上記被加工対象を設置した設置部又は上記レーザー加工手段のいずれかに取り付け、上記レーザー光の照射を受けて上記被加工対象が溶融したときに発する可視光を検知すると共に該可視光の発生位置を検知するカメラと、
上記ロボットの制御を行うと共に上記レーザー加工手段の上記焦点距離及び照射方向の制御を行う制御手段と、
該制御手段に記憶させた上記レーザー光の照射位置と、上記カメラによって検知した上記可視光の発生位置とが一致しているか否かを、1箇所又は複数箇所の上記加工設定位置について、逐次又は複数箇所まとめて判定する判定手段とを備えていることを特徴とするレーザー加工検知システム。 - 請求項1に記載のレーザー加工検知システムにおいて、上記カメラは、上記レーザー加工手段に取り付けてあり、
上記レーザー光の照射位置は、上記レーザー加工手段における基準位置から上記加工設定位置までの平面方向の位置であり、上記可視光の発生位置は、上記レーザー加工手段における基準位置から上記可視光の発生位置までの平面方向の位置であることを特徴とするレーザー加工検知システム。 - 請求項1又は2に記載のレーザー加工検知システムにおいて、上記判定手段は、上記カメラによって検知した上記可視光の発生位置を、上記複数箇所の加工設定位置について記憶しておき、該複数箇所の加工設定位置についてまとめて上記レーザー光の照射位置と上記可視光の発生位置とが一致しているか否かを判定することを特徴とするレーザー加工検知システム。
- エンドエフェクタを三次元に移動させるよう構成したロボットと、
上記エンドエフェクタに装着し、焦点距離及び照射方向を調整して被加工対象における加工設定位置にレーザー光を照射するよう構成したレーザー加工手段と、
上記被加工対象を設置した設置部又は上記レーザー加工手段のいずれかに取り付け、上記レーザー光の照射を受けて上記被加工対象が溶融したときに発する可視光を検知する可視光検知センサと、
上記ロボットの制御を行うと共に上記レーザー加工手段の上記焦点距離及び照射方向の制御を行う制御手段と、
1箇所の上記加工設定位置に上記レーザー光を照射した直後に逐次上記可視光検知センサが上記可視光を検知したか否かを判定する、又は複数箇所の上記加工設定位置に上記レーザー光を照射した後にまとめて上記可視光検知センサが上記複数箇所の加工設定位置について上記可視光を検知したか否かを判定する判定手段とを備えていることを特徴とするレーザー加工検知システム。 - 請求項4に記載のレーザー加工検知システムにおいて、上記可視光検知センサは、上記レーザー加工手段に取り付けてあることを特徴とするレーザー加工検知システム。
- 請求項4又は5に記載のレーザー加工検知システムにおいて、上記判定手段は、上記可視光検知センサによって検知した上記可視光の発生タイミングを、上記複数箇所の加工設定位置について記憶しておき、該複数箇所の加工設定位置についてまとめて上記可視光を検知したか否かを判定することを特徴とするレーザー加工検知システム。
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