JP2012035230A - デシカントユニットおよびデシカント空調機 - Google Patents

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Abstract

【課題】十分に空気の除湿や除湿剤の乾燥を行えるようにする。
【解決手段】除湿剤4を塗布した上下の平板5に挟まれた第一の波板6と、その第一の波板6と直交する方向に設けられた第二の波板7をそれぞれ積層する。そして、第一の波板6に除湿対象となる空気8を通す場合、第二の波板7のいずれか一方の面側に冷たい流体を通し、除湿剤4や空気8を冷却させる。一方、除湿剤4を乾燥させる場合は、第二の波板7の他方の面側に熱い流体を通し、空気流通経路11における除湿剤4を乾燥させる。そして、一定時間後、このように構成されたデシカントユニット2a、2bを切替弁9a、9bを用いて切り替え、空気8の除湿と除湿剤4の乾燥を行えるようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気を除湿するデシカント空調機に関するものであり、より詳しくは、複数の平板を積層することによって形成された隙間に空気を通して除湿を行えるようにしたデシカントユニットおよびそのユニットを用いたデシカント空調機に関するものである。
近年、ビルや店舗などにおいては、室内の空気を除湿するためのデシカント空調機が用いられており、特許文献などにも多種多様のデシカント空調機が提案されている(特許文献1など)。この一般的なデシカント空調機の基本構造を図6に示す。図6において、符号21は円盤状のデシカントローターであり、その表面にシリカゲルなどの除湿剤(デシカント)を塗布して、ゆっくりとした速度で回転させるようにしたものである。また、符号22は、除湿部であり、湿った空気を取り入てデシカントローター21まで導き、デシカントローター21で除湿した後、室内側へ乾燥した空気を排出させるようにしたものである。また、符号23は、湿気を吸着したデシカントローター21を乾燥させる再生部であり、除湿したデシカントローター21に熱風を通過させてデシカントローター21の湿気を取り除き、そこから湿った熱風を外部に排出させるようにしたものである。このようなデシカント空調機を用いれば、デシカントローター21を回転させるだけで空気の除湿と除湿剤の乾燥を行わせることができ、連続して除湿を行うことができるようになる。
特開2009−136750号公報
しかしながら、このようなデシカントローターを用いて除湿を行う場合、次のような問題点を生じる。
すなわち、上述のようなデシカントローターに湿った空気を通過させる場合、デシカントローターの面に垂直に空気を通すようにしているため、デシカントローターと空気の接触時間が短くなって湿気を十分に吸着させることができない。しかも、そのデシカントローターの下側の除湿面で乾燥させた際の余熱がその面内に残っている場合は、回転させた際、その余熱によって十分に湿気を吸着させることができなくなるといった問題もある。さらには、デシカントによる吸着率を上げようとすると、デシカントローターの厚みを厚くする必要があるが、このようにデシカントローターを厚くすると風圧を高くしなければならず、出力の大きな送風機などが必要になるといった問題がある。
そこで、本発明は上記課題に着目してなされたもので、十分に空気の除湿や除湿剤の乾燥を行えるようにしたデシカントユニットおよびそのユニットを用いたデシカント空調機を提供することを目的とする。
すなわち、本発明は上記課題を解決するために、内側に空気流通経路を形成する上下の平板と、当該上下の平板の上側と下側に前記空気流通経路の空気流通方向と直交する方向に流体を通すための波板をそれぞれ積層してなるデシカントユニットであって、前記空気流通経路内に塗布された除湿剤と、前記平板の上下に設けられた波板における一方の面側に第一の流体を流通させる第一流入部と、前記平板の上下に設けられた波板における他方の面側に第二の流体を流入させる第二流入部とを備え、前記空気流通経路に除湿対象となる気体を流通させる場合、前記第一流入部もしくは第二流入部のいずれか一方から相対的に冷却された流体を通し、前記空気流通経路内の除湿剤を乾燥させる場合、前記冷却された流体を通す第一流入部もしくは第二流入部とは逆の第二流入部もしくは第一流入部から相対的に加熱された流体を通すようにしたものである。
このように構成すれば、上下の平板によって形成された隙間に空気を通すため、空気と除湿剤との接触時間を長くすることができ、効率的に除湿を行うことができるようになる。しかも、除湿を行う際、平板の上下に冷たい流体を通して空気や除湿剤を冷却させるため、空気の飽和水蒸気量を小さくしたり除湿剤の発熱を防止してより除湿効果を高めることができる。また逆に、その除湿剤を乾燥させる際は、その平板の上下に熱い流体を通すことによって平板の内側に塗布された除湿剤を乾燥させることができ、再度、その除湿剤を用いて空気を乾燥させることができるようになる。
また、このような発明において、一枚の平板を挟んで互いに直交する方向に積層される第一の波板および第二の波板と、当該第一の波板の表面に塗布される除湿剤と、当該第一の波板を挟むように設けられた上下の平板を介して上下に積層された第二の波板の一方の面側に第一の流体を通す第一流入部と、前記第一の波板を挟むように設けられた上下の平板を介して上下に積層された第二の波板の他方の面側に第二の流体を通す第二流入部とを備え、前記第一の波板に除湿対象となる空気を通す場合、前記第一流入部もしくは第二流入部のいずれか一方から相対的に冷却された流体を通し、前記第一の波板に塗布された除湿剤を乾燥させる場合は、前記冷却された流通させた第一流入部もしくは第二流入部の反対側の第一流入部もしくは第二流入部から相対的に加熱された流体を通すようにする。
このようにすれば、第一の波板の表面に除湿剤を塗布しているので、より空気と除湿剤の接触面積を大きくすることができ、効率的に空気を乾燥させることができるようになる。
さらには、第一流入部を構成する場合、波板における前記平板から延出した箇所に、各層ごとに第一の流体を流入させる穴と第二の流体を通過させるバイパス管とそれぞれ設け、一層ごとに第二の波板の上面と下面に相対的に冷却された第一の流体を通すようにする。
このようにすれば、例えば、空気を除湿する場合、第一流入部に冷却された第一の流体を通すことで、空気流通経路の上下の層に冷たい第一の流体を通すことができるようになり、除湿剤による除湿効果を高めることができる。
また、第二流入部を構成する場合、波板における前記平板から延出した箇所に、各層ごとに第二の流体を流入させる穴と第一の流体を通過させるバイパス管とそれぞれ設け、一層ごとに第二の波板の上面と下面に相対的に加熱された第二の流体を通すようにする。
このようにすれば、例えば、除湿剤を乾燥させる場合、第二流入部から加熱された第二の流体を通すことで、上下から除湿剤を加熱させ、除湿剤を乾燥させることができるようになる。
また、このようなデシカントユニットを複数設け、第一のデシカントユニットで空気を除湿している場合、第二のデシカントユニットで除湿剤を乾燥させ、第一のデシカントユニットの除湿剤を乾燥させる場合、第二のデシカントユニットで空気を除湿させるようにするための切替弁を設けるようにする。
このようにすれば、切替弁を切り替えることによってそれぞれのデシカントユニットで除湿と乾燥を切り替えることができ、しかも、乾燥後の除湿剤に余熱が残っている場合であっても相対的に冷却された流体を通すことで瞬時に除湿剤を冷却させて除湿効果を高めることができるようになる。
本発明によれば、内側に空気流通経路を形成する上下の平板と、当該上下の平板の上側と下側に前記空気流通経路の空気流通方向と直交する方向に流体を通すための波板をそれぞれ積層してなるデシカントユニットであって、前記空気流通経路内に塗布された除湿剤と、前記平板の上下に設けられた波板における一方の面側に第一の流体を流通させる第一流入部と、前記平板の上下に設けられた波板における他方の面側に第二の流体を流入させる第二流入部とを備え、前記空気流通経路に除湿対象となる気体を流通させる場合、前記第一流入部もしくは第二流入部のいずれか一方から相対的に冷却された流体を通し、前記空気流通経路内の除湿剤を乾燥させる場合、前記冷却された流体を通す第一流入部もしくは第二流入部とは逆の第二流入部もしくは第一流入部から相対的に加熱された流体を通すようにしたので、空気と除湿剤との接触時間を長くすることができ、効率的に除湿を行うことができるようになる。しかも、除湿を行う場合は、平板の上下に冷たい流体を通して空気や除湿剤を冷却させるため、空気の飽和水蒸気量を小さくしたり除湿剤の発熱を防止してより除湿効果を高めることができる。また逆に、その除湿剤を乾燥させる場合は、その平板の上下に熱い流体を通すことによって平板の内側に塗布された除湿剤を乾燥させることができ、再度、その除湿剤を用いて空気を乾燥させることができるようになる。
本発明の一実施の形態におけるデシカントユニットの外観を示す図 同形態における断面の概略を示す図 同形態における除湿剤を乾燥させる場合の状態を示す図 同形態における空気を除湿する場合の状態を示す図 同形態におけるデシカントユニットを複数設けたデシカント空調機を示す図 従来例におけるデシカント空調機を示す図
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照しながら説明する。この実施の形態におけるデシカント空調機1は、図5に示すように2つのデシカントユニット2(2a、2b)を備えてなるもので、第一のデシカントユニット2aで空気8の除湿を行っている間に他方の第二のデシカントユニット2bで除湿剤4の乾燥を行い、一定時間ごとに第一のデシカントユニット2aと第二のデシカントユニット2bとを切替弁9a、9b、9c、9dを介して切り替えられるようにしたものである。
それぞれのデシカントユニット2は、図1に示すように、平板5を挟んでそれぞれ直交する方向に積層された第一の波板6および第二の波板7と、第一の波板6に塗布された除湿剤4(図2〜図4参照)とを備え、空気8を除湿する場合は、図4に示すように、その空気流通経路11の上下に設けられた第二の波板7におけるいずれか一方の面側に冷却された第一の流体を通して除湿剤4での除湿効果を高め、一方、その除湿剤4に含まれた湿気を取り除く場合は、図5における切替弁9(9a〜9d)を切り替えることによって、図3に示すように、第二の波板7の反対の面側に加熱された第二の流体を通し、除湿剤4を乾燥させるようにしている。以下、本実施の形態におけるデシカントユニット2について図1から図4を用いて説明する。
このデシカントユニット2は、平板5を挟んで第一の波板6と第二の波板7を直交する方向に積層しており、上下の平板5と平板5との間に挟まれた第一の波板6に湿った空気8を通す空気流通経路11を形成している。図1においては、左側から湿った空気8を通し、第一の波板6を通って右側へ乾燥した空気8を通すようにしている。この湿った空気8を空気流通経路11に通す場合は、図1における破線で示された側壁3で第二の波板7側への空気8が遮断され、また、第一の波板6と第一の波板6との間には、平板5で挟まれた第二の波板7が設けられているため、その第二の波板7の山で空気8が遮断されて、第一の波板6の間にのみ空気8が流れ込むようになっている。この第一の波板6の表面や空気流通経路11における平板5の表面には除湿剤4が塗布されており、この除湿剤4によって空気流通経路11を流れる空気8の湿気が吸収されるようになっている。この除湿剤4としては、シリカゲルやゼオライト、酸化チタン、吸水性ポリマー、感温性ポリマーなどのように吸湿効果の高い物質を用いることができ、これらを粉末状もしくは薄膜状にして第一の波板6の表面や平板5の表面に塗布している。これらの平板5や第一の波板6は、比較的熱伝導性の高い金属部材などで構成され、その熱を空気流通経路11まで伝達させている。第一の波板6は、空気8と除湿剤4との接触面積を大きくする役割と平板5と平板5との隙間を形成する役割を担うようにしたもので、この機能を担うものであれば、どのような素材や形状のものであってもよい。このような第一の波板6としては、例えば、平板5と平板5との隙間を形成するための隙間形成部材(例えば、柱状部材など)を間欠的に設けておき、平板5の内側やその隙間形成部材の表面に除湿剤4を塗布するようにしてもよい。あるいは、連続する矩形波状の波板によって第一の波板6や第二の波板7を構成するようにしてもよい。これらの素材については金属部材だけでなく、合成樹脂などの素材であってもよい。
第二の波板7は、第一の波板6と直交するように平板5に取り付けられるものであって、平板5が存在する箇所に波部を位置させ、その平板5から延出した長手方向(すなわち、第二の波板7の流れ方向)に平坦な延出部71を設けるようにしている。この延出部71には、2箇所の穴72が設けられており、その一方の穴72の下方にバイパス管73を設けるとともに、他方の穴72の上方にバイパス管73を設け、それぞれのバイパス管73を上層と下層の延出部71の穴72に接続するようにしている。そして、このように構成することによって、その穴72とバイパス管73によって、冷たい流体をその第二の波板7の一方の面側に通すための第一流入部を構成するとともに、熱い流体をその第二の波板7の他方の面側に通すための第二流入部を構成し、上下の延出部71で挟まれた熱付与層12にそれぞれ冷たい流体と熱い流体を交互に通せるようにしている。また、この第二の波板7の反対側の端部についても同様に、その第二の波板7を通過した冷たい流体や熱い流体を排出させるための穴72やバイパス管73が設けられており、その穴72やバイパス管73を介してそれぞれの流体をまとめて排出できるようにしている。
この冷たい流体や熱い流体の流入状態について図1から図4を用いて説明すると、最上層の破線で示されたバイパス管73に熱い流体(H)を通すと(図3参照)、その熱い流体はバイパス管73を介して第一層目の熱付与層12に流れ込み、2枚目の第二の波板7bの上面に沿って流れていく。また、その熱い流体は、二枚目の第二の波板7bに設けられた穴72から連続するバイパス管73を介して第三層目の熱付与層12に流れ込み、同様に、その三枚目の第二の波板7cの下面と四枚目の第二の波板7dの上面に沿って流れていく。このように熱い流体を通すと、図3に示すように、空気流通経路11を通る空気8が、上下の第二の波板7から伝達する熱によって加熱され、除湿剤4の湿気を奪う。そして、この第二の波板7に沿って熱い流体が流れていくと、その隙間を通った熱い流体は、反対側の端部で穴72やバイパス管73を介して室外へ排出される。
一方、一枚目の第二の波板7aに設けられた穴72に冷たい流体(C)を通した場合は、図4に示すように、その流体は、その下方のバイパス管73を介して第一の熱付与層12をバイパスし、第二層目の熱付与層12に流れ込む。すると、その第二の熱付与層12に流れ込んだ流体は、同様にして、2枚目の第二の波板7bの下面側と3枚目の第二の波板7cの上面側を通過するとともに、3枚目の穴72から連続するバイパス管73を介して第四層目の熱付与層12まで流れ込んで行く。以下、同様にして、偶数番目の熱付与層12に流れ込んだ冷たい流体は、第二の波板7に沿って流れていき、平板5で挟まれた第一の波板6で流れが遮断されて、空気流通経路11を挟んで第二の波板7の下面側と上面側および上面側と下面側と交互に流れていく。そして、第二の波板7や平板5の熱伝導によって空気流通経路11における空気8や除湿剤を冷却させ、反対側の端部で穴72やバイパス管73を介して排出させる。
すなわち、冷たい流体と熱い流体をそれぞれのバイパス管73に通すと、図2に示すように、第二の波板7の上面側と下面側にそれぞれ冷たい流体が通り、第二の波板7の他方面側に熱い流体が流れ込んで、波板や平板5の熱伝導を利用して空気8や除湿剤4を冷却・加熱させる。
このように構成されたデシカントユニット2は、図5に示すように2カ所に設けられ、それぞれ空気8の除湿用と除湿剤4の乾燥用に切り替えられる。この切り替えは一定時間ごとに切替弁9a、9bを用いて切り替えられ、第一のデシカントユニット2aが空気8の除湿用として使用されている場合は、第二のデシカントユニット2bについては、切替弁9bを介して除湿剤4を乾燥させ、また、一定時間後、第一のデシカントユニット2aの除湿剤4が湿気を含んでいる場合は、切替弁9aや切替弁9bを切り替えて、第一のデシカントユニット2aを除湿剤4の乾燥用とし、第二のデシカントユニット2bを空気8の除湿用として使用する。この空気8の除湿用としてデシカントユニット2a、2bが使用されている場合は、第二の波板7に冷たい流体のみを通して除湿剤4を有する空気流通経路11の上下から冷却させ、その空気流通経路11を通過する空気8の飽和水蒸気量を小さくして除湿剤4でその湿気を吸着させやすくする。また、吸着によって除湿剤4が発熱した場合も、その熱も低下させるようになる。一方、デシカントユニット2a、2bを除湿剤4の乾燥用として使用する場合は、第二の波板7に熱い流体のみを通過させ、これによって空気流通経路11の上下から平板5や第一の波板6を加熱させる。そして、このように加熱した状態において、空気流通経路11に空気8を送り込むことによって除湿剤4に含まれる湿気を外部に排出させる。この湿気を含んだ空気8を外部に排出させる場合は、切替弁9cを用いてその空気8を外部に排出させ、また、除湿された空気8を室内に吹き出す場合は、切替弁9cを用いて除湿させた空気8を室内側に吹き出させるようにする。
次に、このように構成されたデシカントユニット2の製造方法および使用方法について説明する。
まず、このデシカントユニット2を製造する場合、第一の波板6の両面に除湿剤4を塗布するとともに、その上下の平板5の内側にも除湿剤4を塗布し、それぞれを上下方向に積層して密着させる。そして、その平板5の上面側と下面側に、第一の波板6の空気流通方向と直交する方向に波部が位置するように第二の波板7を取り付け、平板5との間に隙間がないように凹凸部分の頂点を平板5に密着させる。以下、同様にして第二の波板7、平板5、第一の波板6、平板5、第二の波板7と交互に積層させていき、最後に、上層の第二の波板7と下層の第二の波板7の穴72をバイパス管73で段違いに連結していく。そして、第二の波板7における平板5から延出させた延出部71の側面などを側壁3で覆い、側面側から空気8を通した場合に第一の波板6の空気流通経路11にのみ空気8を流入させるようにする。
このように製造されたデシカントユニット2を用いて空気8を除湿する場合は、まず、第一のデシカントユニット2の側面方向から空気8を流入させ、平板5と平板5の間における第一の波板6に空気8を流入させる。また、これと同時に、第二の波板7の端部から冷たい空気8を流入させる。このように冷たい空気8を流入させると、図1における破線で示された一枚目の第二の波板7aのバイパス管73から第二層目の熱付与層12、および、第四層目の熱付与層12などに冷たい流体が流れ込む。このように偶数層目の熱付与層12に冷たい流体が入ると、波板側に向かって冷たい流体が流れ込み、上下の平板5に挟まれた第一の波板6を避けるように上下の第二の波板7に流れていく。すると、図3や図4に示すように、第二の波板7の上面側と下面側に冷たい流体が流れ込み、その熱伝導性の高い第二の波板7や平板5を介して空気流通経路11の除湿剤4や空気8を冷却させる。このように空気8を冷却させると、その空気8の飽和水蒸気量が減少し、結露した水分が除湿剤4に吸収させる。また、その水分を吸収した除湿剤4が発熱した場合であっても、冷たい流体によって冷却させ、除湿効果を高めるようにする。
一方、一定時間、第一のデシカントユニット2で除湿を行った後、今度は、切替弁9a〜9cを切り替えて第二のデシカントユニット2で同様に除湿対象となる空気8を除湿するとともに、第一のデシカントユニット2で除湿剤4の乾燥を行う。この除湿剤4を乾燥させる場合、空気流通経路11に空気8を通すとともに、第二の波板7側から熱い流体を流入させる。この熱い流体を流入させる場合、図1における破線で示された一枚目の第二の波板7aのバイパス管73から第一層目の熱付与層12、および、第三層目の熱付与層12などに熱い流体(H)を流入させる。すると、波板側に向かって熱い流体が流れ込み、上下の平板5に挟まれた第一の波板6を避けるように上下の第二の波板7に流れ込んでいく。すると、図3に示すように、第二の波板7の上面側と下面側に熱い流体が流れ込み、その熱伝導性の高い第二の波板7や平板5を介して空気流通経路11の除湿剤4を加熱させる。このように除湿剤4を加熱させると、空気流通経路11を流れる空気8によって除湿剤4に含まれる湿気が排出され、切替弁9cを介して湿った空気8を外部に排出させる。
このように上記実施の形態によれば、内側に空気流通経路11を形成する上下の平板5と、この平板5に挟まれた第一の波板6と、上下の平板5の上側と下側に第一の波板6と直交する方向に流体を通すための第二の波板7をそれぞれ積層してなるデシカントユニット2であって、空気流通経路11内に塗布された除湿剤4と、第二の波板7の一方の面側に第一の流体を通す穴72やバイパス管73と、前記第二の波板7の他方の面側に第二の流体を通す穴72やバイパス管73とを備え、空気流通経路11に除湿対象となる空気8を通す場合、前記穴72やバイパス管73のいずれか一方から相対的に冷却された流体を通し、前記空気流通経路内の除湿剤4を乾燥させる場合、前記冷却された流通させた穴72やバイパス管73とは逆の穴72やバイパス管73から相対的に加熱された流体を通すようにしたので、空気8と除湿剤4との接触時間を長くして効率的に除湿を行うことができるようになる。しかも、除湿を行う場合、平板5の上下に冷たい流体を通して空気8や除湿剤4を冷却させるため、より除湿効果を高めることができる。一方、その除湿剤4を乾燥させる場合は、その平板5の上下に熱い流体を通すことによって平板5の内側に塗布された除湿剤4を乾燥させることができ、再度、その除湿剤4を用いて空気8を乾燥させることができるようになる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。
例えば、上記実施の形態では、平板5と平板5との間に第一の波板6を設けるようにしたが、第一の波板6を設けることなく、平板5と平板5との隙間に除湿対象となる空気8を通すようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、第二の波板7に冷たい流体と熱い流体を通すようにしたが、この流体としては、気体であってもよく、液体であってもよい。
さらには、上記実施の形態で空気8を除湿させる場合、冷たい流体を流通させるようにしたが、冷たい流体を通すことなく除湿を行うようにしてもよい。
1・・・デシカント空調機
2(2a、2b)・・・デシカントユニット
3・・・側壁
4・・・除湿剤
5・・・平板
6・・・第一の波板
7・・・第二の波板
71・・・延出部
72(72a、72b)・・・穴
73‘73a、73b)・・・バイパス管
8・・・除湿対象となる空気
9a、9b、9c・・・弁
11・・・空気流通経路
12・・・熱付与層
21・・・デシカントローター
22・・・除湿部
23・・・再生部

Claims (5)

  1. 内側に空気流通経路を形成する上下の平板と、当該上下の平板の上側と下側に前記空気流通経路の空気流通方向と直交する方向に流体を通すための波板をそれぞれ積層してなるデシカントユニットであって、
    前記空気流通経路内に塗布された除湿剤と、
    前記平板の上下に設けられた波板における一方の面側に第一の流体を流通させる第一流入部と、
    前記平板の上下に設けられた波板における他方の面側に第二の流体を流入させる第二流入部とを備え、
    前記空気流通経路に除湿対象となる気体を流通させる場合、前記第一流入部もしくは第二流入部のいずれか一方から相対的に冷却された流体を通し、
    前記空気流通経路内の除湿剤を乾燥させる場合、前記冷却された流体を通す第一流入部もしくは第二流入部とは逆の第二流入部もしくは第一流入部から相対的に加熱された流体を通すようにしたことを特徴とするデシカントユニット。
  2. 空気流通経路内を流通する気体を乾燥させるデシカントユニットにおいて、
    一枚の平板を挟んで互いに直交する方向に積層される第一の波板および第二の波板と、
    当該第一の波板の表面に塗布される除湿剤と、
    当該第一の波板を挟むように設けられた上下の平板を介して上下に積層された第二の波板の一方の面側に第一の流体を通す第一流入部と、
    前記第一の波板を挟むように設けられた上下の平板を介して上下に積層された第二の波板の他方の面側に第二の流体を通す第二流入部とを備え、
    前記第一の波板に除湿対象となる空気を通す場合、前記第一流入部もしくは第二流入部のいずれか一方から相対的に冷却された流体を通し、
    前記第一の波板に塗布された除湿剤を乾燥させる場合は、前記冷却された流通させた第一流入部もしくは第二流入部の反対側の第一流入部もしくは第二流入部から相対的に加熱された流体を通すようにようにしたことを特徴とする除湿ユニット。
  3. 前記第一流入部が、波板における前記平板から延出した箇所に、各層ごとに第一の流体を流入させる穴と第二の流体を通過させるバイパス管とそれぞれ設け、一層ごとに第二の波板の上面と下面に相対的に冷却された第一の流体を通すように構成されるものである請求項2に記載のデシカントユニット。
  4. 前記第二流入部が、波板における前記平板から延出した箇所に、各層ごとに第二の流体を流入させる穴と第一の流体を通過させるバイパス管とそれぞれ設け、一層ごとに第二の波板の上面と下面に相対的に加熱された第二の流体を通すように構成されるものである請求項2に記載のデシカントユニット。
  5. 請求項1または請求項2に記載のデシカントユニットを複数設けてなるデシカント装置であって、
    第一のデシカントユニットで空気を除湿している場合、第二のデシカントユニットで除湿剤を乾燥させ、第一のデシカントユニットの除湿剤を乾燥させる場合、第二のデシカントユニットで空気を除湿させるための切替弁を設けたデシカント装置。
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JP2010180000A Pending JP2012035230A (ja) 2010-08-11 2010-08-11 デシカントユニットおよびデシカント空調機

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