JP2012034737A - X線ct装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スキャノ撮影を必要とせず、コストを嵩ませずに、撮影範囲を求めることが可能なX線CT装置を提供する。
【解決手段】被検体を載置した天板を架台内に導入して、被検体を撮影し断層像を取得するX線CT装置において、巻き軸と、支持手段と、演算部とを有している。巻き軸には、線状に形成された線状部材が巻かれている。支持手段は、架台に設けられ、巻き軸から線状部材が繰り出される方向に応じて巻き軸を傾かせるように支持する。演算部は、撮影により断層像を取得する範囲に対して巻き軸から線状部材の先端を繰り出したとき、線状部材が繰り出された長さ、及び、巻き軸が傾いた角度を基に、架台に対する相対的な撮影範囲を算出する。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、被検体を載置した天板を架台内に導入して、前記被検体を撮影し断層像を取得するX線CT装置に関する。
術者、検査者、又は、操作者(以下、代表して「操作者」という。)は、被検体の断層像を取得する際の撮影範囲(断層像の撮影において天板を送り込むときの開始位置及び終了位置)を決めるために、X線CT装置を用いてスキャノ撮影を行っている。X線CT装置は被検体が載置される天板、及び、架台を有し、架台にはX線を照射するX線発生手段、及び、X線を検出するX線検出手段が設けられている。スキャノ撮影は、天板に載置された被検体を架台内に送り込み、X線発生手段から被検体にX線を照射し、被検体を透過したX線をX線検出手段が検出し、検出した結果を基に2次元のスキャノ画像を得るものである。このようにして得られたスキャノ画像を基に、操作者が撮影範囲を決める。操作者が撮影範囲を指定することで、X線CT装置に撮影範囲が入力される。X線CT装置は、入力された撮影範囲を基に、被検体のその範囲の断層像を取得する。
撮影範囲を決めるための他の技術として、例えば、架台にカメラを設置し、被検体にマークを置き、そのマークをカメラで撮影し、取得された画像を解析して、解析結果を基に、撮影範囲を求めるものがある。また、架台に投光器を設け、被検体に光が投光された所定の点で、スキャノ開始予定位置を定め、そのときの投光器の角度から天板に送り込む移動量を算出する技術(特許文献1)がある。
特開平5−220917号公報
しかしながら、X線撮影においては、被検体の曝射量をできるだけ低減させることが望ましい。撮影範囲を決めるためのスキャノ撮影では、その期間中、被検体に対しX線を照射し続けるため、撮影範囲を決めるまでの時間が長くなるほど、曝射量も多くなる。この点から、スキャノ撮影は、被検体の被曝量を低減する際に支障となる。
一方、撮影範囲を決めるための他の技術では、カメラ撮影や画像解析をするための手段を必要とし、また、架台に投光器を設けた上記公報記載の技術では、投光器等を必要とし、共に、コストが嵩む要因となるという問題点があった。
この実施形態は、上記の問題を解決するものであり、スキャノ撮影を必要とせず、コストを嵩ませずに、撮影範囲を求めることが可能なX線CT装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、実施形態においては、被検体を載置した天板を架台内に導入して、被検体を撮影し断層像を取得するX線CT装置において、巻き軸と、支持手段と、演算部とを有している。
巻き軸には、線状に形成された線状部材が巻かれている。支持手段は、架台に設けられ、巻き軸から線状部材が繰り出される方向に応じて巻き軸を傾かせるように支持する。演算部は、撮影により断層像を取得する範囲に対して巻き軸から線状部材の先端を繰り出したとき、線状部材が繰り出された長さ、及び、巻き軸が傾いた角度を基に、架台に対する相対的な撮影範囲を算出する。
一実施の形態に係るX線CT装置の機能ブロック図である。 線分の長さLと、振れ角α、βとの関係を示す図である。 巻き軸及び支持手段を斜めから見た図である。 巻き軸から繰り出された線状部材をXZ平面に投影したときの図である。 巻き軸から繰り出された線状部材をYZ平面に投影したときの図である。 架台および天板を横から見たときの開始位置と終了位置を概念的に表した図である。 架台および天板を後から見たときの開始位置と終了位置を概念的に表した図である。 架台及び天板を上から見たときの開始位置と終了位置を概念的に表した図である。
X線CT装置の実施形態の一例について図面を参照しながら詳細に説明する。
この実施形態に係るX線CT装置を用いてX線撮影を行う前に、操作者は、被検体のどの範囲を撮影するのかを計画する。この計画された範囲(断層像を取得しようとする範囲)を、撮影範囲としてX線CT装置に設定しなければ、X線CT装置は撮影を行うことができない。従来は、前述したように、スキャノ撮影を行うことにより撮影範囲をX線CT装置に設定した。また、カメラ撮影や画像解析手段を行うことにより撮影範囲を求めた。X線CT装置は、この設定された又は求められた撮影範囲を基に、被検体を撮影し断層像を取得する。
このX線CT装置では、簡単な手段により撮影範囲を求め、求めた撮影範囲を基に被検体を撮影し断層像を取得するものである。
先ず、X線CT装置の基本的な構成を簡単に説明し、その後で、撮影範囲を求めるためのX線CT装置の構成例、求めた撮影範囲を基に被検体を撮影するときのX線CT装置の動作例を説明する。
[基本的な構成]
図1を参照してX線CT装置の基本的な構成について説明する。図1はX線CT装置の機能ブロック図である。
X線CT装置は、X線撮影装置等が収容された架台10と、この架台10に設けられた開口部11と相対向する位置に配置され被検体を載置する寝台20と、寝台20上に配置され被検体を架台10内に導入する天板21と、天板21を駆動する天板駆動手段22と、天板21の位置を検出する天板位置検出部23を備えている。ここで、天板駆動手段22は、直接的に天板21を駆動する手段、及び、寝台20を駆動することにより、間接的に天板21を駆動する手段を含むものである。なお、天板駆動手段22の詳細については後述する。
架台10及び寝台20は制御装置25により制御されており、この制御装置25は操作者が各種操作を行うコンソール26と、架台10からのデータを再構成して表示するモニタ(図示しない)とを備えている。
[X線CT装置の構成例]
次に、撮影範囲を求めるためのX線CT装置の構成例を説明する。
〈撮影範囲を求めるための原理〉
X線CT装置の構成を分かり易くするために、撮影範囲を求めるための原理をについて図2を参照して説明する。ここで、撮影範囲というときは、被検体を撮影する際に最初の断層像を取得する開始位置(点P)から最後の断層像を取得する終了位置(点Q)までの体軸方向の範囲(図8に示すRを参照)をいう。図2は線分の長さLと、振れ角α、βとの関係を示す図である。
図2において、XYZの3軸直交座標系の原点Oに巻き軸30が配置されている。撮影範囲を求める場合、巻き軸30から線状部材31を繰り出し、その先端を被検体Sにあてがうようにする。このとき、線状部材31の繰り出す方向に応じて巻き軸30が振れる。このことから、線状部材31の繰り出し量L、及び、巻き軸30の振れ角α、βを基に、線状部材31の先端の位置Pを算出することができる。なお、図2に示す点P1、P2は、繰り出した線状部材31の先端の位置Pと同一平面上にある点であって、先端の位置PをXZ平面上、YZ平面上にそれぞれ投影した点であり、点P3はZ軸上の点であって、同じく前記同一平面上にある点である。
さらに、撮影範囲を求めるための原理を詳しく説明する。図2において、線状部材31の繰り出し量である線分の長さLは、XYZの3軸直交座標系の原点Oから点Pまでの距離である。振れ角αは、XZ平面に投影した線分がZ軸に対して振れた角度である。さらに、振れ角βは、YZ平面に投影した線分がZ軸に対して振れた角度である。
次に、線分の長さLと、振れ角α、βとの関係について説明する。点PをXZ平面に投影したときの点をP1、点PをYZ平面に投影したときの点をP2とし、点P1、P3間の長さをA、点O、P1間の長さをA’、点P2、P3間の長さをB、点O、P3間の長さをHとする。
長さL、A、A’、B、H、振れ角α、βの関係を次の式で表すことができる。
Figure 2012034737
Figure 2012034737
Figure 2012034737
Figure 2012034737
上記の演算式(1)〜(4)からH及びA’を消去し、長さA、Bを長さL、及び、振れ角α、βで表すと、次の演算式を導くことができる。
Figure 2012034737
Figure 2012034737
以上の演算式(5)及び(6)からもわかるように、長さL、振れ角α、βを基に、長さA、Bを求めることができる。また、振れ角α、長さAを基に演算式(3)から高さHを求めることができる。あるいは、振れ角β、長さBを基に演算式(4)から高さHを求めることができる。長さAは、点PのX座標の値Xpであり、長さBは、点PのY座標の値Ypであり、高さHは、点PのZ座標の値Zpである。
以上からわかるように、長さL、振れ角α、βを検出すれば、その検出結果を基に、点PのX、Y及びZの各座標値(Xp、Yp、Zp)を求めることができる。同様に、点QのX、Y及びZの各座標値(Xq、Yq、Zq)を求めることができる。このように、点P、Qの座標値を求める方法を用いると、被検体S上のX、Y及びZの各座標値を求めることができ、ひいては、撮影範囲(開始位置及び終了位置を含む)の各位置を求めることができる。
〈撮影範囲を求めるための構成〉
以上の撮影範囲を求めるための原理では、長さL、振れ角α、βを用いて、撮影範囲を求める方法について説明した。したがって、撮影範囲を求めるための構成としては、架台10の定点(予め定められた点)から被検体Sに延ばされた線分の長さL、その延ばされた線分がXZ平面に対して振れる振れ角α、及び、線分がYZ平面に対して振れる振れ角βを検出し、その検出結果を基に、撮影範囲を求める手段を有していれば良い。なお、XZ平面、YZ平面はどのように設けても良いが、説明の都合上、XZ平面は被検体の体軸を含む第1の垂直面とし、YZ平面は、体軸に対して直交する第2の垂直面とする。
長さL、振れ角α、βを検出する手段について、図3を参照して説明する。図3は、巻き軸30及び支持手段40を斜めから見た図である。図3に示すX軸、Y軸、Z軸、α、β、は、図2で示したX軸、Y軸、Z軸、振れ角α、振れ角αに相当する。
架台10には一対のブラケット15が固定され、ブラケット15には回転軸411が設けられ、回転軸411によりにベース部材41がY軸回り振れるように支持されている。そのベース部材41には、一対の回転軸421が設けられ、回転軸421によりベース部材42がX軸回りに振れるように支持されている。そのベース部材42には巻き軸30がZ軸回りに回転するように支持されている。巻き軸30には、線状に形成された線状部材31が巻かれている。以上の回転軸411、421、及び、ベース部材41、42を有する支持手段40で巻き軸30を支持することにより、線状部材31の繰り出される方向に応じて巻き軸30が傾くようになる。しかし、支持手段40は、以上の構成に限定されない。例えば、2つの部材の接合する角度が自由に変化する継手(自在継手)を介して、巻き軸30を支持しても良い。
線状部材31は、一定以下の引張力で大きく伸縮しない金属材又は樹脂材により形成される。ここでは、金属製のワイヤが用いられる。線状部材31を巻き取る回転方向に巻き軸30を付勢する付勢手段(図示しない)が設けられている。付勢力に抗して線状部材31を巻き軸30から繰り出した量が長さLに相当する。長さLを以下の演算式で求めることができる。
Figure 2012034737
ここで、巻き軸30の直径をD、巻き軸30の回転数をnとする。
以上の演算式(7)により、巻き軸30の回転角nから長さLを求めることができる。なお、線状部材31が巻き軸30から一定量が予め繰り出されている場合、その一定量を上記演算式(7)で求めた数値に加算した量が、求める長さLとなる。
線状部材31を繰り出したときに線状部材31と巻き軸30の外周との接点位置がXYZ座標の原点Oとなるように巻き軸30を設ける。そのために、この実施形態では、図3に示すように、原点Oの位置をX軸及びY軸が通るように、回転軸411、421を設けている。
そのように構成することにより、線状部材31の繰り出す方向に応じて巻き軸30が傾くとき、巻き軸30が原点Oの位置を中心に傾くため、巻き軸30の振れ角α、βの大きさに関係なく、原点Oの位置は変わることなく一定となる。
なお、線状部材31と巻き軸30の外周との接点位置は、線状部材31が巻き軸30に巻き付いている量に応じて変位するため、接点位置が原点Oの位置となるようにするためには、巻き軸30の回転数nを基に求めた巻き付き量から接点位置の変位がわかるので、接点位置の変位に応じて原点Oの位置を変えるように構成することが可能である。
しかし、この実施形態では、接点位置の変位に応じて原点Oの位置を変えないこととする。その理由としては、原点Oの位置を、最長に繰り出したときの接点位置、及び、最短に繰り出したときの接点位置の両位置の間の距離がわずか(例えば、数ミリ)であることから、巻き軸30の振れ角α、βを検出するときの検出結果に大きな影響を与えないためである。したがって、この実施形態では、一例として、原点Oの位置を両位置の間の中央位置とした。
次に、巻き軸30の振れ角α、βと巻き軸30の傾きとの関係について、図4を参照して説明する。図4は、巻き軸30から繰り出された線状部材31をXZ平面に投影したときの図、図5は、巻き軸30から繰り出された線状部材31をYZ平面に投影したとき図である。
巻き軸30の振れ角及び巻き軸30の傾き角の総和は(π/2)であることから、巻き軸30の振れ角α、βを、次の式で求めることができる。
Figure 2012034737
Figure 2012034737
ここで、巻き軸30の振れ角αのときの巻き軸30の傾き角をθ1とし、巻き軸30の振れ角がβのときの巻き軸30の傾き角をθ2とする。ここで、傾き角θ1が第1ベース部材41の振れ角(巻き軸30の振れ角α)に相当し、傾き角θ2が第2ベース部材42の振れ角(巻き軸30の振れ角β)に相当する。したがって、図4に示すXZ平面上での巻き軸30の傾き角θ1を検出することで、巻き軸30の振れ角αを求めることができる。また、図5に示すYZ平面上での巻き軸30の傾き角θ2を検出することで、巻き軸30の振れ角βを求めることができる。
XZ平面上での巻き軸30の傾き角θ1、及び、YZ平面上での巻き軸30の傾き角θ2を検出するために、第1エンコーダ51、及び、第2エンコーダ52が設けられている。第1エンコーダ51は、回転軸411の回転量を検出するものである。また、第2エンコーダ52は、回転軸421の回転量を検出するものである(図3参照)。
[X線CT装置の動作例]
次に、X線CT装置の動作の一例について図1、及び、図6〜図8を参照して説明する。先ず、撮影範囲を求めるときの動作例について説明し、その後に、求めた撮影範囲を基に被検体を撮影するときの動作例を説明する。図6は、架台および天板を横から見たときの概念図、図7は、架台および天板を後から見たときの概念図、図8は、架台及び天板を上から見たときの概念図である。なお、図6に示す線状部材31は垂直面(XZ平面)に投影したときのものを表し、L、L’は説明の都合上示したもので、実際の長さを表していない。同様に、図7に示す線状部材31は垂直面(YZ平面)に投影したときのものを表し、Lは説明の都合上示したもので、実際の長さを表していない。また、図8に示す線状部材31は水平面(XY平面)に投影したときのものを表し、Lは説明の都合上示したもので、実際の長さを表していない。
〈撮影範囲の開始位置を求めるときの動作例〉
操作者は、被検体Sに対して断層像を取得する範囲(予定範囲)を予め定めておく。次に、操作者は、架台10に設けられた巻き軸30から線状部材31を繰り出して、予定範囲の開始位置に、線状部材31の先端を合わせる。このとき、巻き軸30が回転し、巻き軸30が線状部材31の繰り出される方向に応じて傾く。
巻き軸30の傾き角θ1、θ2を第1エンコーダ51及び第2エンコーダ52が検出し、検出した結果を演算部27に出力する。また、巻き軸30の回転数nを第3エンコーダ53が検出し、検出した結果を演算部27に出力する。
次に、操作者は、コンソール26(図1に示す)の操作パネル(又は、フットスイッチ)の操作を行う。操作パネルの操作を受けて、制御装置25は、演算部27に、傾き角θ1、θ2、及び、回転数nを基に、撮影範囲の開始位置P(Xp、Yp、Zp)の算出をさせ、そのデータを内部メモリ(図示しない)に記憶する。ここで、演算部27は、撮影範囲の開始位置P(Xp、Yp、Zp)の算出をするために、前述した演算式(3)〜(9)を用いる。
すなわち、傾き角θ1、θ2、及び、回転数nを基に、振れ角α、β、及び、長さLを求め、求めた振れ角α、β、及び、長さLを基に、撮影範囲の開始位置P(Xp、Yp、Zp)の算出をする。なお、図6〜図8において、長さL、及び、振れ角α、βと、撮影範囲の開始位置Pとの関係を便宜的に示す。
しかし、演算部27による撮影範囲の開始位置P(Xp、Yp、Zp)の算出は、これに限らず、例えば、傾き角θ1、θ2、及び、回転数nと、撮影範囲の開始位置P(Xp、Yp、Zp)との関係を記憶したデータベースを用意し、傾き角θ1、θ2、及び、回転数nから直接的に撮影範囲の開始位置P(Xp、Yp、Zp)を算出するようにしても良い。
以上のようにして、作業者は、簡単な操作(巻き軸30から線状部材31を繰り出し、予定範囲の開始位置に線状部材31の先端を合わせ、操作パネルを操作すること)により、撮影範囲の開始位置Pを取得することができる。
〈撮影範囲の終了位置を求めるときの動作例〉
以上の撮影範囲の開始位置の取得は、撮影範囲の終了位置の取得においても、同様に、行われる。すなわち、操作者は、架台10に設けられた巻き軸30から線状部材31を繰り出して、予定範囲の終了位置に、線状部材31の先端を合わせ、操作パネルの操作を行う。操作を受けて、制御装置25は、演算部27に、撮影範囲の終了位置Q(Xq、Yq、Zq)の算出をさせ、演算結果である撮影範囲の終了位置を内部メモリに記憶する。なお、作業者は、撮影範囲の開始位置及び終了位置の取得作業を終了した場合、繰り出されている線状部材31から手を離す。付勢力により巻き軸30が回転し、繰り出されている線状部材31を巻き取る。それにより、撮影範囲の取得から短時間で撮影に移行することができる。
以上のような簡単な操作により、撮影範囲R(図8に便宜的に示す)を取得することができる。なお、撮影範囲Rのデータとしては、開始位置P(Xp、Yp、Zp)、終了位置Q(Xq、Yq、Zq)が含まれる。
〈求めた撮影範囲を基に被検体を撮影するときの動作例〉
以上のように求められた、記憶された撮影範囲Rを基に、操作者がコンソール26の操作パネル(図示しない)を操作すると、その操作を受けて、天板制御部29が天板駆動手段22を制御し、天板駆動手段22が天板21を駆動し、天板21の横方向(Y軸方向)、高さ方向(Z軸方向)の位置調整を行った後、天板21を体軸方向(X軸方向)に移動させる。それにより、天板21が架台10の開口部11に向かって送られる。ここで、天板駆動手段22が「天板位置調整手段」に相当している。
天板21の位置調整について以下に説明する。ここで、開口部11の中心軸をXY平面に投影したY1軸、及び、XZ平面に投影したZ1軸を用いて説明する。天板21の位置調整においては、撮影範囲の開始位置P(Yp、Zp)を架台10の開口部11の中心軸と一致させる。すなわち、開始位置PのY座標の値Ypを架台10の開口部11の中心軸(Y1軸)に一致させるように天板21の位置調整をする。また、開始位置PのZ座標の値Zpを架台10の開口部11の中心軸(Z1軸)に一致させるように天板21の高さ調整をする。なお、天板21の位置調整において、天板制御部29が開始位置Pの情報を受けて、天板駆動手段22を制御しても良く、また、天板制御部29が操作者によるコンソール26からの指示を受けて、天板駆動手段22を制御しても良い。
なお、このX線撮影においては、撮影範囲の開始位置PのY座標の値Ypと撮影範囲の終了位置QのY座標の値Yqとがほぼ同じ値であり、かつ、撮影範囲の開始位置PのZ座標の値Zpと撮影範囲の終了位置QのZ座標の値Zqとがほぼ同じ値であるため(図6〜図8を参照)、天板21の位置調整は、撮影範囲の開始位置P(Yp、Zp)に合わせた。これに対し、撮影範囲の開始位置P(Xp、Yp、Zp)と撮影範囲の終了位置Q(Xq、Yq、Zq)とがXYZの座標値のうちのいずれか一つ以上で大きく異なる場合、例えば、天板21の位置調整は、異なる値の平均値に合わせれば良い。
以上の天板21の位置調整を行った後、天板21を体軸方向に移動させる。天板21を体軸方向に移動させている間、天板位置検出部23が天板21の位置を検出し、検出結果を比較部28に出力する。比較部28は、撮影範囲の開始位置PのX座標の値Xpと、天板21の位置とを比較し、比較結果を制御装置25に出力する。
撮影範囲の開始位置PのX座標の値Xpと、天板21の位置とが一致したとの比較結果を受けて、制御装置25は、X線撮影を開始する。X線撮影により、撮影範囲の開始位置Pから被検体の断層像を得ることできる。図8に示すように、被検体Sの体軸から外れた位置を、開始位置PのY座標の値Ypとしている。そのため、天板21の位置調整において、Y座標の値Ypを開口部11の中心軸(Y1軸)と一致させてから、X線撮影が行われるため、被検体Sの体軸から外れた位置にある臓器(例えば心臓)や被検体Sの部位(例えば上肢)などを画像の中心とした断層像をX線撮影において取得することができる。
このX線撮影において、天板を体軸方向(X軸方向)に移動している間、天板位置検出部23が天板21の位置を検出し、検出結果を比較部28に出力する。比較部28は、検出結果と、天板21の位置と撮影範囲の終了位置QのX座標の値Xqとを比較し、比較結果を制御装置25に出力する。検出結果と撮影範囲の終了位置QのX座標の値Xqとが一致したとの比較結果を受けて、制御装置25は、X線撮影を終了する。以上のX線撮影により、撮影範囲の開始位置Pから終了位置Qまでの被検体の断層像を得ることできる。
なお、上記実施形態では、巻き軸30が支持手段40を介して架台10の中央上部(開口部11の上縁部と被検体Sの体軸を含む垂直面との交点近傍)に設けられているものを示したが、架台10であればいずれの場所であっても良い。また、操作者が操作できるのであれば、架台10に限らず、寝台20であっても良く、X線撮影室の天井部であっても良い。
L 繰り出し長
S 被検体
P 開始位置
Q 終了位置
R 撮影範囲
10 架台
11 開口部
15 ブラケット
20 寝台
21 天板
22 天板駆動手段(天板位置調整手段)
23 天板位置検出部
25 制御装置
26 コンソール
27 演算部
28 比較部
29 天板制御部
30 巻き軸
31 線状部材
40 支持手段
50 検出手段
51 第1エンコーダ
52 第2エンコーダ
53 第3エンコーダ

Claims (7)

  1. 被検体を載置した天板を架台内に導入して、前記被検体を撮影し断層像を取得するX線CT装置において、
    線状に形成された線状部材が巻かれた巻き軸と、
    前記架台に設けられ、前記巻き軸から前記線状部材が繰り出される方向に応じて前記巻き軸を傾かせるように支持する支持手段と、
    前記撮影により前記断層像を取得する範囲に対して前記巻き軸から前記線状部材の先端を繰り出したとき、前記線状部材が繰り出された長さ、及び、前記巻き軸が傾いた角度を基に、前記架台に対する相対的な撮影範囲を算出する演算部と、
    を有する
    ことを特徴とするX線CT装置。
  2. 前記線状部材を巻き取る回転方向に前記巻き軸を付勢する付勢手段を有することを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
  3. 前記算出された前記撮影範囲を基に、前記天板を前記架台内に導入する天板駆動手段を有することを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
  4. 前記算出された前記撮影範囲は、前記断層像の撮影を開始する開始位置、及び、前記断層像の撮影を終了する終了位置を含み、
    前記架台に設けられた開口部の略中心に前記開始位置及び前記終了位置を位置合わせするように、前記天板の位置を高さ方向、前記天板を導入する方向、及び、該導入する方向と直交する略水平な方向にそれぞれ調整する天板位置調整手段を有することを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
  5. 前記支持手段は、前記巻き軸に対し直交する平面に沿って前記線状部材が繰り出されるように、前記巻き軸を傾かせる構成を有していることを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
  6. 前記支持手段は、第1回転軸を中心にして振れるように前記架台に設けられた第1ベース部材と、前記第1回転軸に対して略直角に配された第2回転軸を中心にして振れるように前記第1ベース部材に設けられ、前記巻き軸が取り付けられた第2ベース部材と、を有することを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
  7. 前記巻き軸、前記第1回転軸を中心とする前記第1ベース部材の振れ角、及び、前記第2回転軸を中心とする前記第2ベース部材の振れ角をそれぞれ検出して、前記検出した結果を、前記撮影範囲を算出する際のパラメータとして前記演算部に出力する検出手段を有することを特徴とする請求項6に記載のX線CT装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018000320A (ja) * 2016-06-28 2018-01-11 国立大学法人東北大学 X線診断装置、画像処理装置、及び画像診断支援方法

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